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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023071477
(43)【公開日】2023-05-23
(54)【発明の名称】二次電池内蔵充電器付き収容体
(51)【国際特許分類】
   A45C 15/00 20060101AFI20230516BHJP
   H02J 50/10 20160101ALI20230516BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20230516BHJP
   A45C 11/00 20060101ALI20230516BHJP
【FI】
A45C15/00 D
H02J50/10
H02J7/00 301D
H02J7/00 301B
A45C11/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021184295
(22)【出願日】2021-11-11
(71)【出願人】
【識別番号】501009849
【氏名又は名称】株式会社日立エルジーデータストレージ
(74)【代理人】
【識別番号】110001689
【氏名又は名称】青稜弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】市川 文仁
【テーマコード(参考)】
3B045
5G503
【Fターム(参考)】
3B045AA51
3B045CE10
3B045LA10
3B045LB01
5G503AA01
5G503BA01
5G503BA02
5G503BB02
5G503DA17
5G503FA03
5G503GB03
5G503GB08
(57)【要約】
【課題】利便性を向上することができる二次電池内蔵充電器付き収容体を提供する。
【解決手段】二次電池内蔵充電器付き収容体は、ケースと、ケースに収容された二次電池及び二次電池を充電するための電流を供給する受電コイルと、外部給電端子と、内部給電端子とを含む二次電池内蔵充電器と、二次電池内蔵充電器が収容される空間を有し、側面に空間と外部とを連通する開口窓部を含む収容体と、を有する。二次電池内蔵充電器は、収容体の底面に載置された状態で収容体に収容されており、外部給電端子が収容体の開口窓部から外部に臨み、内部給電端子が収容体の内部に配置されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースと、前記ケースに収容された二次電池及び前記二次電池を充電するための電流を供給する受電コイルと、外部給電端子と、内部給電端子と、を含む二次電池内蔵充電器と、
底面と側面と開放部とを有し、前記底面及び前記側面に囲まれた、前記二次電池内蔵充電器が収容される空間を有し、前記側面に前記空間と外部とを連通する開口窓部を含む収容体と、
を有し、
前記二次電池内蔵充電器は、前記収容体の前記底面に載置された状態で前記収容体に収容されており、前記外部給電端子が前記収容体の前記開口窓部から外部に臨み、前記内部給電端子が前記収容体の内部に配置されている、
二次電池内蔵充電器付き収容体。
【請求項2】
請求項1に記載の二次電池内蔵充電器付き収容体において、
前記内部給電端子は、前記二次電池内蔵充電器の内部から外部に導出され、前記二次電池からの電流が供給されるコードの一端に設けられている、
二次電池内蔵充電器付き収容体。
【請求項3】
請求項2に記載の二次電池内蔵充電器付き収容体において、
前記コードは、前記二次電池内蔵充電器の、前記収容体に載置される面以外の面から導出されている、
二次電池内蔵充電器付き収容体。
【請求項4】
請求項2に記載の二次電池内蔵充電器付き収容体において、
前記ケースには、前記コード及び前記内部給電端子が収容可能な収容溝が形成されている、
二次電池内蔵器付き収容体。
【請求項5】
請求項1に記載の二次電池内蔵充電器付き収容体において、
前記収容体は、
前記収容体の前記空間を上側の第1収容空間及び下側の第2収容空間に区画し、前記第1収容空間及び前記第2収容空間を連通する開口が形成された仕切り壁部を有し、
前記二次電池内蔵充電器が前記第2収容空間に収容されており、前記開口から前記第1収容空間に前記内部給電端子が臨んでいる、
二次電池内蔵充電器付き収容体。
【請求項6】
請求項1に記載の二次電池内蔵充電器付き収容体において、
前記二次電池内蔵充電器の前記収容体への載置面には、前記二次電池内蔵充電器を前記収容体の前記底面に固定する第1固定部材が設けられている、
二次電池内蔵充電器付き収容体。
【請求項7】
請求項6に記載の二次電池内蔵充電器付き収容体において、
前記収容体の前記底面の内側の面には、前第1記固定部材と係合する第2固定部材が設けられている、
二次電池内蔵充電器付き収容体。
【請求項8】
請求項7に記載の二次電池内蔵充電器付き収容体において、
前記第1固定部材及び前記第2固定部材は、一対の面ファスナである、
二次電池内蔵充電器付き収容体。
【請求項9】
請求項1に記載の二次電池内蔵充電器付き収容体において、
前記収容体の前記底面の外側の面には、前記収容体を、前記二次電池内蔵充電器に電力を送電するための送電コイルを含む送電装置の収容体載置面に固定するための第3固定部材が設けられ、
前記収容体が前記送電装置に載置されたときに、前記第3固定部材と、前記送電装置の前記収容体載置面に設けられた第4固定部材とが係合される、
二次電池内蔵充電器付き収容体。
【請求項10】
請求項9に記載の二次電池内蔵充電器付き収容体において、
前記第3固定部材及び前記第4固定部材は、一対の面ファスナである、
二次電池内蔵充電器付き収容体。
【請求項11】
請求項9に記載の二次電池内蔵充電器付き収容体において、
前記第3固定部材と、前記送電装置の前記収容体載置面に設けられた第4固定部材とが係合された場合に、前記送電コイルと、前記受電コイルとの位置が一致する、
二次電池内蔵充電器付き収容体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池内蔵充電器付き収容体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子デバイスの充電器として、持ち運び可能なモバイルバッテリ等の二次電池内蔵充電器が、広く使用されるようになっている。特許文献1は、ハンドバッグに収容されている電子デバイス(電子機器)を充電するバッテリを備えたハンドバッグ(以下、「従来技術」と称呼される。)を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2015-509806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来技術は、ハンドバッグの外部に存在する電子デバイスを充電することができないので、利便性が低かった。本発明は上記課題を解決するためになされた。即ち、本発明の目的の一つは、利便性を向上することができる二次電池内蔵充電器付き収容体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の二次電池内蔵充電器付き収容体は、ケースと、前記ケースに収容された二次電池及び前記二次電池を充電するための電流を供給する受電コイルと、外部給電端子と、内部給電端子と、を含む二次電池内蔵充電器と、底面と側面と開放部とを有し、前記底面及び前記側面に囲まれた、前記二次電池内蔵充電器が収容される空間を有し、前記側面に前記空間と外部とを連通する開口窓部を含む収容体と、を有し、前記二次電池内蔵充電器は、前記収容体の前記底面に載置された状態で前記収容体に収容されており、前記外部給電端子が前記収容体の前記開口窓部から外部に臨み、前記内部給電端子が前記収容体の内部に配置されている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は本発明の第1実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体の構成例を示す斜視図である。
図2図2は二次電池内蔵充電器の構成例を示す斜視図である。
図3A図3Aは本発明の第1実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体の分解斜視図である。
図3B図3Bは本発明の第1実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体の分解斜視図である。
図3C図3Cは本発明の第1実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体の分解斜視図である。
図3D図3Dは回路基板部の構成例を示す斜視図である。
図4図4は二次電池内蔵充電器付き収容体及び送電装置の機能を説明するための概略ブロック図である。
図5A図5Aは二次電池内蔵充電器付き収容体の第1使用例を説明するための図である。
図5B図5Bは二次電池内蔵充電器付き収容体の第2使用例を説明するための図である。
図5C図5Cは二次電池内蔵充電器付き収容体の第3使用例を説明するための図である。
図6図6は本発明の第2実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体の構成例を示す斜視図である。
図7図7は二次電池内蔵充電器の構成例を示す斜視図である。
図8図8は二次電池内蔵充電器の構成例を示す斜視図である。
図9A図9Aは二次電池内蔵充電器付きの収容体の第4使用例を説明するための図である。
図9B図9Bは二次電池内蔵充電器付きの収容体の第5使用例を説明するための図である。
図9C図9Cは二次電池内蔵充電器付きの収容体の第6使用例を説明するための図である。
図10図10は本発明の第3実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体の構成例を示す斜視図である。
図11図11は二次電池内蔵充電器の構成例を示す斜視図である。
図12A図12Aは二次電池内蔵充電器付き収容体の第7使用例を説明するための図である。
図12B図12Bは電子機器及び両端コネクタ付きコードの構成例を示す斜視図である。
図12C図12Cは二次電池内蔵充電器付き収容体の第8使用例を説明するための図である。
図12D図12Dは二次電池内蔵充電器付き収容体の第9使用例を説明するための図である。
図13図13は本発明の第4実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体の構成例を示す斜視図である。
図14図14は収容体の構成例を説明するための図である。
図15図15は本発明の第4実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体の構成例を説明するための図である。
図16図16は二次電池内蔵充電器の構成例を示す斜視図である。
図17図17は本発明の第5実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体の構成例を示す斜視図である。
図18図18は送電装置の構成例を示す斜視図である。
図19図19は二次電池内蔵充電器付き収容体の構成例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図において、同一又は対応する部分には同一の符号を付す場合がある。
【0009】
<<第1実施形態>>
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体10(以下、「充電器付き収容体10」とも称呼される場合がある。)は、収容体20と、二次電池内蔵充電器30と、を含む。充電器付き収容体10は、例えば、物を入れた状態で持ち運び可能な鞄(バッグ)である。
【0010】
収容体20は、収容部20aと把持部20bとを含む。収容部20aは、一つの底面と、4つの側面と、を含み、底面に対向する一つの面(上面)が開放されている略直方体状(開放面(開放部)を有する略直方体状)の外形を有する。収容部20aの内部には、略直方体状の収容空間SP1が形成されている。把持部20bは、収容部20aの互いに対向する2つの側面のそれぞれの上端に取り付けられた取っ手である。収容部20aの一つの側面には、外部と収容空間SP1とを連通する開口窓部20a1が形成されている。この開口窓部20a1から、二次電池内蔵充電器30の給電端子(第1給電端子35b1及び第2給電端子35b2)が、外部に臨んでいる(露出されている。)。
【0011】
二次電池内蔵充電器30は、略直方体形状を有し、収容部20aの底面の内側の面に載置される。二次電池内蔵充電器30の収容部20aの底面への載置面と、収容部20aの底面の内側の面とはほぼ同じ大きさを有し、二次電池内蔵充電器30は、収容部20aの側面の内側の面との間の隙間がない(隙間がより少ない)状態で、収容されている。従って、二次電池内蔵充電器30の収容部20aの底面への載置面における後述の受電コイル36a(図4)の位置が、収容部20aの底面の面内方向にずれ難くなる。これにより、充電器付き収容体10の二次電池内蔵充電器30(二次電池37)を無線充電するために、充電器付き収容体10を送電装置60に載置するときに、二次電池内蔵充電器30の受電コイル36a(図4)と後述の送電装置60の送電コイル66(図4)との位置合わせがし易くなる。なお、充電器付き収容体10の送電装置60に載置される面は、収容部20aの底面の外側の面である。
【0012】
図2に示すように、二次電池内蔵充電器30は、充電器本体31と、充電器本体31から導出されるコネクタ付きコード32と、を含む。コネクタ付きコード32は、一端が充電器本体31の第3給電端子35b3(図3D)に接続され充電器本体31の上面(収容部20aの底面への載置面とは反対側の面(底面への載置面以外の面))から導出されるコード32aと、コード32aの他端に接続されるコネクタ32b(給電端子)とを含む。なお、コネクタ32b(給電端子)は、便宜上、「内部給電端子」とも称呼される場合がある。コード32aは、二次電池内蔵充電器30の、収容部20aの底面への載置面以外の面から導出されるので、当該載置面から導出される場合に比べて、折り曲げ箇所が少なくなるので、コード32aの劣化を低減できる。図3A乃至図3Dに示すように、充電器本体31は、本体ケース33と、電池ユニット34とを含む。本体ケース33は、略直方体状の外形を有し、本体ケース33には、電池ユニット34が収容可能な空間が形成されている。本体ケース33の一つの面には、第1端子開口33a及び第2端子開口33bが形成されている。
【0013】
電池ユニット34は、回路基板35と、受電コイル部36と、複数の二次電池37を含む組電池38と、導電性の端子板39と、電線40と、を含む。
【0014】
回路基板35は、基板部35aと、基板部35aに搭載された、電子部品(不図示)及び配線部(不図示)等を含む回路部35bと、を含む(図3D)。回路部35bは、第1給電端子35b1、第2給電端子35b2及び第3給電端子35b3を含む。なお、第1給電端子35b1及び第2給電端子35b2のそれぞれは、「外部給電端子」とも称呼される。コネクタ付きコード32のコネクタ32b(給電端子)は、充電器付き収容体10の内部に配置されるので、便宜上、「内部給電端子」とも称呼される。電池ユニット34が本体ケース33に収容された状態で、第1給電端子35b1は、第1端子開口33aから外部に臨み、第2給電端子35b2は、第2端子開口33bから外部に臨む。
【0015】
受電コイル部36は、受電コイル36a(図4)を含む。二次電池37は、円筒型の二次電池(例えば、リチウムイオン二次電池)であり、端子板39で複数の二次電池37が電気的に接続されることによって、組電池38を構成している。電線40は、受電コイル36aと、回路部35bとを電気的に接続する導電性部材である。
【0016】
図4は充電器付き収容体10及び送電装置60の機能を説明するための概略ブロック図である。充電器本体31は、受電コイル36a、整流平滑部51、充電制御部52、組電池38及び制御回路53(給電制御回路53)を含む。送電装置60は、電源61、整流平滑部62、DC/DCコンバータ63、送電制御部64、送電コイル励振部65、送電コイル66及び送電スイッチ67を含む。
【0017】
整流平滑部51は、送電コイル66から相互誘導作用により受電した受電コイル36aの交流を整流した後、直流に変換して充電制御部52に供給する。充電制御部52は、組電池38(複数の二次電池37)を充電するために組電池38に供給する充電電流及び充電電圧等を制御する。
【0018】
制御回路53は、組電池38(二次電池37)から制御回路53を介して第1給電端子35b1、第2給電端子35b2及び第3給電端子35b3(第3給電端子35b3に接続されたコネクタ付きコード32のコネクタ32b)の少なくとも一つに接続された第1電子機器70及び第2電子機器80の少なくとも一つに供給する電流を制御する。なお、整流平滑部51、充電制御部52及び制御回路53は、基板部35aに搭載された回路部35bにより構成される。これらの機能を実現するための回路構成は周知であるのでその説明を省略する。
【0019】
電源61は、交流を供給する交流電源である。整流平滑部62は、電源61から供給される交流を直流に変換する。DC/DCコンバータ63は、直流を降圧又は昇圧した後に送電制御部64に供給する。送電制御部64は、送電スイッチ67を制御することにより、送電コイル励振部65に供給する電流を制御する。送電コイル66は、送電コイル励振部65に接続されている。送電コイル励振部65は、送電コイル66から受電コイル36aに相互誘導作用により送電するために、直流を交流に変換して交流を送電コイル66に供給する。
【0020】
(使用例)
充電器付き収容体10を第1電子機器70及び第2電子機器80の少なくとも一つの充電に使用する例(第1使用例乃至第3使用例)について説明する。
【0021】
(第1使用例)
図5Aに示すように、充電器付き収容体10の収容空間SP1に第1電子機器70(本例において、スマートフォン)が配置され、第1電子機器70(スマートフォン)が収容部20aに収容されている。更に、第1電子機器70(スマートフォン)の充電端子には、コネクタ付きコード32のコネクタ32bが接続されて、二次電池内蔵充電器30から電流がコネクタ付きコード32を介して、第1電子機器70(スマートフォン)に供給される。このように、充電器付き収容体10を第1電子機器70の充電に使用する第1使用例では、第1電子機器70(スマートフォン)が収容部20aに収容された状態で、第1電子機器70(スマートフォン)が充電される。
【0022】
(第2使用例)
図5Bに示すように、充電器付き収容体10の外部の近傍に第2電子機器80(本例において、ノート型PC)が配置されている。更に、第2電子機器80(ノート型PC)の端子に接続された両端コネクタ付きコード81の端子(コネクタ)が、二次電池内蔵充電器30の開口窓部20a1から外部に臨む(露出される)第1給電端子35b1に接続されて、二次電池内蔵充電器30から電流が両端コネクタ付きコード81を介して、第2電子機器80(ノート型PC)に供給される。このように、充電器付き収容体10を第2電子機器80(ノート型PC)の充電に使用する第2使用例では、第2電子機器80(ノート型PC)が収容部20aの外部の近傍に存在する状態で、第2電子機器80(ノート型PC)が充電される。
【0023】
(第3使用例)
図5Cに示すように、充電器付き収容体10の収容空間SP1に第1電子機器70(スマートフォン)が配置され、第1電子機器70(スマートフォン)が収容部20aに収容されている。更に、第1電子機器70(スマートフォン)の充電端子には、コネクタ付きコード32のコネクタ32bが接続されて、二次電池内蔵充電器30から電流がコネクタ付きコード32を介して、第1電子機器70(スマートフォン)に供給される。更に、第2電子機器80(ノート型PC)の端子に接続された両端コネクタ付きコード81の端子が、二次電池内蔵充電器30の開口窓部20a1から外部に臨む(露出される)第1給電端子35b1に接続されて、二次電池内蔵充電器30から電流が両端コネクタ付きコード81を介して、第2電子機器80(ノート型PC)に供給される。このように、第3使用例では、第1電子機器70(スマートフォン)が収容部20aに収容された状態で、第1電子機器70(スマートフォン)が充電されると共に、第2電子機器80(ノート型PC)が収容部20aの外部の近傍に存在する状態で、第2電子機器80(ノート型PC)が充電される。
【0024】
<効果>
以上説明したように、本発明の第1実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体10は、第1使用例のように、第1電子機器70を収容部20aに収容した状態で、第1電子機器70を充電できる。更に、二次電池内蔵充電器付き収容体10は、第2使用例のように、収容部20aの外部に存在する第2電子機器80を充電することができる。更に、二次電池内蔵充電器付き収容体10は、第3使用例のように、第1電子機器70を収容部20aに収容した状態で、第1電子機器70を充電できると同時に、収容部20aの外部に存在する第2電子機器80も充電できる。従って、二次電池内蔵充電器付き収容体10は、利便性を向上できる。
【0025】
<<第2実施形態>>
本発明の第2実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体110(以下、「充電器付き収容体110」とも称呼される場合がある。)について説明する。図6に示すように、充電器付き収容体110は、収容体20と、二次電池内蔵充電器130と、を含む。図7及び図8に示すように、二次電池内蔵充電器130は、充電器本体131と、充電器本体131から導出されるコネクタ付きコード32とを含む。充電器本体131は、本体ケース33の上面にコネクタ付きコード収容溝132が形成されている。以上の構成以外、第1実施形態の充電器本体31と同様である。コネクタ付きコード収容溝132は、コネクタ32bが収容されるコネクタ収容溝132aと、コード32aが収容されるコード収容溝132bとを含む。コネクタ収容溝132aには、コネクタ32bが収容され、コード収容溝132bには、コード32aが収容される。
【0026】
(使用例)
充電器付き収容体110を第1電子機器70及び第2電子機器80の少なくとも一つの充電に使用する例(第4使用例乃至第6使用例)について説明する。
【0027】
(第4使用例)
図9Aに示すように、充電器付き収容体110の収容空間SP1に第1電子機器70(本例において、スマートフォン)が配置され、第1電子機器70(スマートフォン)が収容部20aに収容されている。更に、コネクタ付きコード収容溝132からコネクタ付きコード32が取り出されており、第1電子機器70(スマートフォン)の充電端子には、コネクタ付きコード収容溝132から取り出されたコネクタ付きコード32のコネクタ32bが接続されて、二次電池内蔵充電器130から電流がコネクタ付きコード32を介して、第1電子機器70(スマートフォン)に供給される。このように、充電器付き収容体110を第1電子機器70の充電に使用する第4使用例では、第1電子機器70(スマートフォン)が収容部20aに収容された状態で、第1電子機器70(スマートフォン)が充電される。
【0028】
(第5使用例)
図9Bに示すように、充電器付き収容体110の外部の近傍に第2電子機器80(本例において、ノート型PC)が配置されている。更に、第2電子機器80(ノート型PC)の端子に接続された両端コネクタ付きコード81の端子が、二次電池内蔵充電器130の開口窓部20a1から外部に臨む(露出される)第1給電端子35b1に接続されて、二次電池内蔵充電器130から電流が両端コネクタ付きコード81を介して、第2電子機器80(ノート型PC)に供給される。このとき、コネクタ付きコード32がコネクタ付きコード収容溝132に収容されている。このように、充電器付き収容体110を第2電子機器80(ノート型PC)の充電に使用する第5使用例では、第2電子機器80(ノート型PC)が収容部20aの外部の近傍に存在する状態で、第2電子機器80(ノート型PC)が充電される。更に、このとき、コネクタ付きコード32がコネクタ付きコード収容溝132に収容されているので、収容空間SP1に物をいれたときに、コネクタ付きコード32が物に押しつぶされる可能性を低下できる。
【0029】
(第6使用例)
図9Cに示すように、充電器付き収容体110の収容空間SP1に第1電子機器70(本例スマートフォン)が配置され、第1電子機器70(スマートフォン)が収容部20aに収容されている。更に、コネクタ付きコード収容溝132からコネクタ付きコード32が取り出されており、スマートフォンの充電端子には、取り出されたコネクタ付きコード32のコネクタ32bが接続されて、二次電池内蔵充電器130から電流がコネクタ付きコード32を介して、第1電子機器70(スマートフォン)に供給される。更に、第2電子機器80(ノート型PC)の端子に接続された両端コネクタ付きコード81の端子が、二次電池内蔵充電器130の開口窓部20a1から外部に臨む(露出される)第1給電端子35b1に接続されて、二次電池内蔵充電器130から電流が両端コネクタ付きコード81を介して、第2電子機器80(ノート型PC)に供給される。このように、第6使用例では、第1電子機器70(スマートフォン)が収容部20aに収容された状態で、第1電子機器70(スマートフォン)が充電されると共に、第2電子機器80(ノート型PC)が収容部20aの外部の近傍に存在する状態で、第2電子機器80(ノート型PC)が充電される。
【0030】
<効果>
以上説明したように、本発明の第2実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体110は、第4使用例のように、第1電子機器70を収容部20aに収容した状態で、第1電子機器70を充電できる。更に、二次電池内蔵充電器付き収容体110は、第5使用例のように、収容部20aの外部に存在する第2電子機器80を充電することができる。このとき、コネクタ付きコード32がコネクタ付きコード収容溝132に収容されることにより、二次電池内蔵充電器付き収容体110は、収容空間SP1に物をいれたときに、コネクタ付きコード32が物に押しつぶされる可能性を低下できる。更に、二次電池内蔵充電器付き収容体110は、第6使用例のように、第1電子機器70を収容部20aに収容した状態で、第1電子機器70を充電できると同時に、収容部20aの外部に存在する第2電子機器80も充電できる。従って、二次電池内蔵充電器付き収容体110は、利便性を向上できる。
【0031】
<<第3実施形態>>
本発明の第3実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体210(以下、「充電器付き収容体210」とも称呼される場合がある。)について説明する。図10に示すように、充電器付き収容体210は、収容体20と、二次電池内蔵充電器230と、を含む。図11に示すように、二次電池内蔵充電器230は、第1実施形態の二次電池内蔵充電器30からコネクタ付きコード32が省略され、その代わりに、本体ケース33に形成された第3端子開口33cから第3給電端子35b3が外部に臨んでいる(露出されている。)。図10に戻り、二次電池内蔵充電器230が収容体20に収容された状態では、二次電池内蔵充電器230の上面の第3端子開口33cから第3給電端子35b3が収容空間SP1に臨んでいる(露出されている。)。なお、第3給電端子35b3は、便宜上、充電器付き収容体210の内部に配置されるので、「内部給電端子」とも称呼される場合がある。以上の構成以外、第1実施形態の二次電池内蔵充電器30と同様である。
【0032】
(使用例)
充電器付き収容体210を第1電子機器70及び第2電子機器80の少なくとも一つの充電に使用する例(第7使用例乃至第9使用例)について説明する。
【0033】
(第7使用例)
図12Aに示すように、充電器付き収容体210の収容空間SP1に第1電子機器70(本例において、スマートフォン)が配置され、第1電子機器70(スマートフォン)が収容部20aに収容されている。図12Bに示すように、第1電子機器70(スマートフォン)の充電には、両端コネクタ付きコード241が使用される。図12Aに戻り、第1電子機器70(スマートフォン)の充電端子には、両端コネクタ付きコード241の一方のコネクタ241aが接続されて、二次電池内蔵充電器230の第3給電端子35b3には、両端コネクタ付きコード241の他方のコネクタ241bが接続されている。二次電池内蔵充電器230から電流が両端コネクタ付きコード241を介して、第1電子機器70(スマートフォン)に供給される。このように、充電器付き収容体210を第1電子機器70の充電に使用する第7使用例では、第1電子機器70(スマートフォン)が収容部20aに収容された状態で、第1電子機器70(スマートフォン)が充電される。
【0034】
(第8使用例)
図12Cに示すように、充電器付き収容体210の外部の近傍に第2電子機器80(本例において、ノート型PC)が配置されている。更に、第2電子機器80(ノート型PC)の端子に接続された両端コネクタ付きコード81の端子が、二次電池内蔵充電器230の開口窓部20a1から外部に臨む(露出される)第1給電端子35b1に接続されて、二次電池内蔵充電器230から電流が両端コネクタ付きコード81を介して、第2電子機器80(ノート型PC)に供給される。このように、充電器付き収容体210を第2電子機器80(ノート型PC)の充電に使用する第8使用例では、第2電子機器80(ノート型PC)が収容部20aの外部の近傍に存在する状態で、第2電子機器80(ノート型PC)が充電される。
【0035】
(第9使用例)
図12Dに示すように、充電器付き収容体210の収容空間SP1に第1電子機器70(スマートフォン)が配置され、第1電子機器70(スマートフォン)が収容部20aに収容されている。第1電子機器70(スマートフォン)の充電端子には、両端コネクタ付きコード241の一方のコネクタ241aが接続されて、二次電池内蔵充電器230の第3給電端子35b3には、両端コネクタ付きコード241の他方のコネクタ241bが接続されている。二次電池内蔵充電器230から電流が両端コネクタ付きコード241を介して、第1電子機器70(スマートフォン)に供給される。更に、第2電子機器80(ノート型PC)の端子に接続された両端コネクタ付きコード81の端子が、二次電池内蔵充電器230の開口窓部20a1から外部に臨む(露出される)第1給電端子35b1に接続されて、二次電池内蔵充電器230から電流が両端コネクタ付きコード81を介して、第2電子機器80(ノート型PC)に供給される。このように、第9使用例では、第1電子機器70(スマートフォン)が収容部20aに収容された状態で、第1電子機器70(スマートフォン)が充電されると共に、第2電子機器80(ノート型PC)が収容部20aの外部の近傍に存在する状態で、第2電子機器80(ノート型PC)が充電される。
【0036】
<効果>
以上説明したように、本発明の第3実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体210は、第7使用例のように、第1電子機器70を収容部20aに収容した状態で、第1電子機器70を充電できる。更に、二次電池内蔵充電器付き収容体210は、第8使用例のように、収容部20aの外部に存在する第2電子機器80を充電することができる。更に、二次電池内蔵充電器付き収容体210は、第9使用例のように、第1電子機器70を収容部20aに収容した状態で、第1電子機器70を充電できると同時に、収容部20aの外部に存在する第2電子機器80も充電できる。従って、二次電池内蔵充電器付き収容体210は、利便性を向上できる。
【0037】
<<第4実施形態>>
本発明の第4実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体310(以下、「充電器付き収容体310」とも称呼される場合がある。)について説明する。図13に示すように、充電器付き収容体310は、収容体320と、二次電池内蔵充電器230とを含む。
【0038】
図14は収容体320の正面図VW1、左側面図VW2、上面図VW3及び正面図VW1の線A-A線の断面図VW4である。
【0039】
収容体320は、収容部20a及び把持部20bを含む。収容部20aの内部空間には、内部空間を上側の第1収容空間SP11及び下側の第2収容空間SP12に区画する(分ける)仕切り壁部321が設けられている。収容部20aの左側面の下端部には、開口窓部20a1が形成されている。仕切り壁部321には、開口321aが形成されている。
【0040】
図13に戻り、収容体320の第2収容空間SP12には、図11に示した第3実施形態と同様の二次電池内蔵充電器230が収容されている。収容部20aの開口窓部20a1からは、二次電池内蔵充電器230の第1給電端子35b1及び第2給電端子35b2が外部に臨んでいる(露出されている。)。収容部20aの開口321aからは、二次電池内蔵充電器230の第3給電端子35b3が第1収容空間SP11に臨んでいる(露出されている。)。
【0041】
(使用例)
充電器付き収容体310を第1電子機器70及び第2電子機器80の少なくとも一つの充電に使用する例は、既述した第7使用例乃至第9使用例と同様である。
【0042】
<効果>
以上説明したように、本発明の第4実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体310は、第3実施形態と同様、利便性を向上できる。更に、二次電池内蔵充電器付き収容体310は、物が第1収容空間SP11に収容された場合、仕切り壁部321によって、物により二次電池内蔵充電器230に加わる荷重を緩和することができる。
【0043】
<<第5実施形態>>
本発明の第5実施形態に係る充電器付き収容体410(以下、「充電器付き収容体410」とも称呼される場合がある。)について説明する。図15及び図16に示すように、充電器付き収容体410に収容された二次電池内蔵充電器230の所定箇所(本例では、矩形の下面の4つの角)に、固定部材として、4つの面ファスナ411のオスが設けられ(図16)、収容部20aの所定箇所(本例では、矩形の底面の内側の面の4つの角)に、固定部材として、4つの面ファスナ431のメスが設けられている(図15)。以上の点以外、第3実施形態に係る充電器付き収容体210と同様である。
【0044】
図15に示すように、所定箇所に4つの面ファスナ411(オス)が設けられた二次電池内蔵充電器230が、収容部20aに収容される。このとき、二次電池内蔵充電器230の4つの面ファスナ411(オス)が、収容部20aの4つの面ファスナ431(メス)に接着(係合)される。従って、二次電池内蔵充電器230は、収容部20a内の所定位置に固定される。なお、収容部20a自体が4つの面ファスナ411(オス)と接着(係合)可能な素材である場合、収容部20aの4つの面ファスナ431(メス)が省略されてもよい。
【0045】
(使用例)
充電器付き収容体210を第1電子機器70及び第2電子機器80の少なくとも一つの充電に使用する例は、第7使用例乃至第9使用例と同様である。
【0046】
<効果>
以上説明したように、本発明の第5実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体410は、第3実施形態と同様、利便性を向上できる。更に、二次電池内蔵充電器付き収容体410は、二次電池内蔵充電器230を面ファスナ411(オス)及び面ファスナ431(メス)により収容部20aにしっかり固定できる。
【0047】
<<第6実施形態>>
本発明の第6実施形態に係る充電器付き収容体510(以下、「充電器付き収容体510」とも称呼される場合がある。)について説明する。図17に示すように、収容部20aの底面の外側の面の所定箇所(本例において、矩形の面の4つの角)に、4つの面ファスナ531のオスが設けられている。図18に示すように、送電コイル66(不図示)を含む送電コイル部666を有する送電装置60の所定箇所(本例において、充電器付き収容体510が載置される矩形の面の4つの角)に4つの面ファスナ631のメスが設けられている。
【0048】
図19に示すように、充電器付き収容体510の二次電池内蔵充電器230が充電される場合、収容部20aの底面の4つの面ファスナ531(オス)と、送電装置60の所定箇所の4つの面ファスナ631(メス)とが接着(係合)された状態で、充電が行われる。従って、充電器付き収容体510の二次電池内蔵充電器230の二次電池を充電するときに、受電コイル36a及び送電コイル部666(送電コイル66)の位置が一致し、受電コイル36a及び送電コイル部666(送電コイル66)の位置がずれる可能性を低下できる。
【0049】
<効果>
以上説明したように、本発明の第6実施形態に係る二次電池内蔵充電器付き収容体510は、第3実施形態と同様、利便性を向上できる。更に、二次電池内蔵充電器付き収容体510の収容部20aの底面外側の4つの面ファスナ531(オス)及び4つの面ファスナ631(メス)が位置決め用の固定部材として機能することにより、二次電池内蔵充電器付き収容体510の二次電池内蔵充電器230を送電装置60によって充電するときに、無線充電用の受電コイル36a及び送電コイル66の位置がずれる可能性を低下できる。
【0050】
<<変形例>>
本発明は上記各実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。更に、上記各実施形態は、本発明の範囲を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。例えば、上記第6実施形態において、面ファスナに代えて、位置決め用の固定部材として、嵌合可能(係合可能)な嵌合部及び被嵌合部を設けてもよい。嵌合部の一例は、嵌合凸部(又は嵌合凹部)であり、被嵌合部の一例は、嵌合凹部(又は嵌合凸部)である。上記各実施形態において、収容体の開放部は、ひも、ジッパー、ボタン等で閉じることが可能になっていてもよい。収容体(収容部)の開放部は、別部材で覆うことにより、閉じることが可能になっていてもよい。収容体(収容部)の開放部の位置は、収容体(収容部)の底面に対向する位置に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0051】
10…二次電池内蔵充電器付き収容体、20…収容体、20a…収容部、20a1…開口窓部、30…二次電池内蔵充電器、31…充電器本体、32…コネクタ付きコード、35…回路基板、35b1…第1給電端子、35b2…第2給電端子、35b3…第3給電端子、36…受電コイル部、36a…受電コイル、70…第1電子機器、80…第2電子機器
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11
図12A
図12B
図12C
図12D
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19