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特開2023-71542情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023071542
(43)【公開日】2023-05-23
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/0968 20060101AFI20230516BHJP
   G08G 1/14 20060101ALI20230516BHJP
   G08G 1/123 20060101ALI20230516BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20230516BHJP
【FI】
G08G1/0968
G08G1/14 A
G08G1/123 A
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021184389
(22)【出願日】2021-11-11
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000155469
【氏名又は名称】株式会社野村総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100192924
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 裕充
(72)【発明者】
【氏名】松下 真人
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 恵子
(72)【発明者】
【氏名】皆川 渉
(72)【発明者】
【氏名】山田 直輝
(72)【発明者】
【氏名】岡田 強志
(72)【発明者】
【氏名】林 紀之
【テーマコード(参考)】
5H181
5L049
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB13
5H181DD04
5H181FF03
5H181FF13
5H181FF22
5H181FF32
5H181KK06
5L049BB65
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】駐車場又はテイクアウトエリアでの混雑の発生を低減する。
【解決手段】ユーザ端末3と移動体4とに通信可能な情報処理装置1であって、制御部を含み、制御部は、ユーザ端末3から商品の注文を受け付けることと、商品を販売する店舗の駐車場が満車、又は、店舗のテイクアウトエリアが満車であるとき、商品の運搬先の1以上の候補を検索することと、運搬先を決定して、ユーザ端末3に又はユーザ端末3のユーザによって運転される車両2に、運搬先を提示することと、移動体4に商品を運搬先まで運搬させることと、を含む動作を実行する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と移動体とに通信可能な情報処理装置であって、制御部を含み、前記制御部は、
前記ユーザ端末から商品の注文を受け付けることと、
前記商品を販売する店舗の駐車場が満車、又は、前記店舗のテイクアウトエリアが満車であるとき、前記商品の運搬先の1以上の候補を検索することと、
運搬先を決定して、前記ユーザ端末に又は前記ユーザ端末のユーザによって運転される車両に、前記運搬先を提示することと、
前記移動体に前記商品を前記運搬先まで運搬させることと、
を含む動作を実行する、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記移動体は車両を含む、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報処理装置において、
前記動作は、前記運搬先の候補が複数あるとき、複数の候補を前記ユーザ端末に又は前記車両に提示し、前記複数の候補から選択された運搬先を運搬先として決定することを含む、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記運搬先の候補は、前記店舗の駐車場とは異なる駐車場と、路上駐車が可能な場所と、のいずれかを含む、情報処理装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記ユーザ端末のユーザによって運転される車両の目的地が前記店舗と異なる場所に設定され、且つ、前記車両の目的地が前記車両の現在地から所定距離内にあるとき、前記運搬先の候補は、前記車両の目的地を含む、情報処理装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記運搬先の候補は、過去に運搬先として決定されたことがある場所を含む、情報処理装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記動作は、前記ユーザ端末のユーザが前記店舗に到着する前に、前記運搬先を提示することを含む、情報処理装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報処理装置が搭載された車両。
【請求項9】
ユーザ端末と移動体とに通信可能な情報処理装置としてのコンピュータに、
前記ユーザ端末から商品の注文を受け付けることと、
前記商品を販売する店舗の駐車場が満車、又は、前記店舗のテイクアウトエリアが満車であるとき、前記商品の運搬先の1以上の候補を検索することと、
運搬先を決定して、前記ユーザ端末に又は前記ユーザ端末のユーザによって運転される車両に、前記運搬先を提示することと、
前記移動体に前記商品を前記運搬先まで運搬させることと、
を含む動作を実行させる、プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムにおいて、
前記移動体は車両を含む、プログラム。
【請求項11】
請求項9又は10に記載のプログラムにおいて、
前記動作は、前記運搬先の候補が複数あるとき、複数の候補を前記ユーザ端末に又は前記車両に提示し、前記複数の候補から選択された運搬先を運搬先として決定することを含む、プログラム。
【請求項12】
請求項9乃至11のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記運搬先の候補は、前記店舗の駐車場とは異なる駐車場と、路上駐車が可能な場所と、のいずれかを含む、プログラム。
【請求項13】
請求項9乃至12のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記ユーザ端末のユーザによって運転される車両の目的地が前記店舗と異なる場所に設定され、且つ、前記車両の目的地が前記車両の現在地から所定距離内にあるとき、前記運搬先の候補は、前記車両の目的地を含む、プログラム。
【請求項14】
請求項9乃至13のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記運搬先の候補は、過去に運搬先として決定されたことがある場所を含む、プログラム。
【請求項15】
ユーザ端末と移動体とに通信可能な情報処理装置による情報処理方法であって、
前記ユーザ端末から商品の注文を受け付けることと、
前記商品を販売する店舗の駐車場が満車、又は、前記店舗のテイクアウトエリアが満車であるとき、前記商品の運搬先の1以上の候補を検索することと、
運搬先を決定して、前記ユーザ端末に又は前記ユーザ端末のユーザによって運転される車両に、前記運搬先を提示することと、
前記移動体に前記商品を前記運搬先まで運搬させることと、
を含む情報処理方法。
【請求項16】
請求項15に記載の情報処理方法において、
前記移動体は車両を含む、情報処理方法。
【請求項17】
請求項15又は16に記載の情報処理方法において、
前記運搬先の候補が複数あるとき、複数の候補を前記ユーザ端末に又は前記車両に提示し、前記複数の候補から選択された運搬先を運搬先として決定することを含む、情報処理方法。
【請求項18】
請求項15乃至17のいずれか一項に記載の情報処理方法において、
前記運搬先の候補は、前記店舗の駐車場とは異なる駐車場と、路上駐車が可能な場所と、のいずれかを含む、情報処理方法。
【請求項19】
請求項15乃至18のいずれか一項に記載の情報処理方法において、
前記ユーザ端末のユーザによって運転される車両の目的地が前記店舗と異なる場所に設定され、且つ、前記車両の目的地が前記車両の現在地から所定距離内にあるとき、前記運搬先の候補は、前記車両の目的地を含む、情報処理方法。
【請求項20】
請求項15乃至19のいずれか一項に記載の情報処理方法において、
前記運搬先の候補は、過去に運搬先として決定されたことがある場所を含む、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、施設に関連した駐車場に駐車待ち車列がある場合には、駐車待ち車列の最後尾の位置を特定し、最後尾の位置を目標地点として経路探索を行う技術が知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-249539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術では、駐車場の混雑が軽減されない。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、駐車場又はテイクアウトエリアでの混雑の発生を低減することができる情報処理装置、プログラム及び情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、
ユーザ端末と移動体とに通信可能な情報処理装置であって、制御部を含み、前記制御部は、
前記ユーザ端末から商品の注文を受け付けることと、
前記商品を販売する店舗の駐車場が満車、又は、前記店舗のテイクアウトエリアが満車であるとき、前記商品の運搬先の1以上の候補を検索することと、
運搬先を決定して、前記ユーザ端末に又は前記ユーザ端末のユーザによって運転される車両に、前記運搬先を提示することと、
前記移動体に前記商品を前記運搬先まで運搬させることと、
を含む動作を実行する。
【0007】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、
ユーザ端末と移動体とに通信可能な情報処理装置としてのコンピュータに、
前記ユーザ端末から商品の注文を受け付けることと、
前記商品を販売する店舗の駐車場が満車、又は、前記店舗のテイクアウトエリアが満車であるとき、前記商品の運搬先の1以上の候補を検索することと、
運搬先を決定して、前記ユーザ端末に又は前記ユーザ端末のユーザによって運転される車両に、前記運搬先を提示することと、
前記移動体に前記商品を前記運搬先まで運搬させることと、
を含む動作を実行させる。
【0008】
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、
ユーザ端末と移動体とに通信可能な情報処理装置による情報処理方法であって、
前記ユーザ端末から商品の注文を受け付けることと、
前記商品を販売する店舗の駐車場が満車、又は、前記店舗のテイクアウトエリアが満車であるとき、前記商品の運搬先の1以上の候補を検索することと、
運搬先を決定して、前記ユーザ端末に又は前記ユーザ端末のユーザによって運転される車両に、前記運搬先を提示することと、
前記移動体に前記商品を前記運搬先まで運搬させることと、
を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態による情報処理装置、プログラム及び情報処理方法によれば、駐車場又はテイクアウトエリアでの混雑の発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態の情報処理システムの概略図である。
図2】情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図3】車両の構成を示すブロック図である。
図4】ユーザ端末の構成を示すブロック図である。
図5】施設と駐車場とを示す図である。
図6】運搬先の候補を示す図である。
図7】情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本実施形態の情報処理システムSの概略図である。情報処理システムSは情報処理装置1と車両2とユーザ端末3と移動体4とを含む。車両2はユーザU01によって運転される。情報処理装置1はネットワークNWを介して車両2とユーザ端末3と移動体4とに通信可能である。ネットワークNWは、例えば移動体通信網又はインターネットを含む。
【0012】
図1では説明の簡便のため、情報処理装置1は1つ図示される。しかし、情報処理装置1の数はこれに限られない。例えば、情報処理装置1が実行する処理は、分散配置された複数の情報処理装置1によって実行されてよい。
【0013】
本実施形態の情報処理装置1が実行する処理の概要が説明される。情報処理装置1の制御部は、店舗の駐車場が満車、又は、店舗のテイクアウトエリアが満車であるとき、商品の運搬先の1以上の候補を検索することと、運搬先を決定して、ユーザ端末3に又はユーザ端末3のユーザU01によって運転される車両2に、運搬先を提示することとを含む動作を実行する。制御部11は更に、移動体4に、商品を運搬先まで運搬させる。この構成により情報処理装置1は、駐車場又はテイクアウトエリアでの混雑(渋滞)の発生を低減するとともに、ユーザU01による商品の受け取りを支援することができる。
【0014】
情報処理装置1は、事業者によるサービスの提供を支援するサーバであってよい。情報処理装置1は、例えば、事業者専用の施設、又はデータセンタを含む共用の施設に設置されてよい。代替例として、情報処理装置1は車両2に搭載されてよい。
【0015】
車両2は、例えば、ガソリン車、ディーゼル車、HEV、PHEV、BEV、又はFCEVなどの任意の種類の自動車を含む。「HEV」は、hybrid electric vehicleの略語である。「PHEV」は、plug-in hybrid electric vehicleの略語である。「BEV」は、battery electric vehicleの略語である。「FCEV」は、fuel cell electric vehicleの略語である。車両2は、本実施形態では運転者によって運転される。代替例として車両2は、任意のレベルでその運転が自動化されてよい。自動化のレベルは、例えば、SAEのレベル分けにおけるレベル1からレベル5のいずれかである。「SAE」は、Society of Automotive Engineersの略語である。車両2は、MaaS専用車両でもよい。「MaaS」は、Mobility as a Serviceの略語である。
【0016】
ユーザ端末3は、ユーザU01によって操作される端末である。ユーザ端末3は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、ウェアラブル機器、若しくはタブレットなどのモバイル機器である。代替例としてユーザ端末3は、PCなどの汎用機器、又は専用機器であってよい。「PC」は、personal computerの略語である。
【0017】
移動体4は例えば、情報処理装置1から受信した情報等に基づいて動作する自動運転車両である。代替例として移動体4は無人航空機であってよいし、運転者によって運転される車両であってよい。
【0018】
図2を参照して情報処理装置1の内部構成が詳細に説明される。
【0019】
情報処理装置1は、制御部11と通信部12と記憶部13とを含む。情報処理装置1の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0020】
制御部11は例えば、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)を含む1つ以上の汎用プロセッサを含む。制御部11は、特定の処理に特化した1つ以上の専用プロセッサを含んでよい。制御部11は、プロセッサを含む代わりに、1つ以上の専用回路を含んでもよい。専用回路は例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)であってよい。制御部11は、ECU(Electronic Control Unit)を含んでもよい。
【0021】
通信部12は、ネットワークに接続するための、1つ以上の有線又は無線LAN(Local Area Network)規格に対応する通信モジュールを含む。通信部12は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、又は5G(5th Generation)を含む1つ以上の移動体通信規格に対応するモジュールを含んでよい。通信部12は、Bluetooth(登録商標)、AirDrop(登録商標)、IrDA、ZigBee(登録商標)、Felica(登録商標)、又はRFIDを含む1つ以上の近距離通信の規格又は仕様に対応する通信モジュール等を含んでよい。通信部12は、ネットワークを介して任意の情報を送信及び受信する。
【0022】
記憶部13は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、光メモリ、又はこれらのうち少なくRAM又はROMである。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。ROMは、例えば、EEPROMである。記憶部13は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部13は、制御部11によって分析又は処理された結果の情報を記憶してよい。記憶部13は、情報処理装置1の動作又は制御に関する各種情報等を記憶してよい。記憶部13は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び組み込みソフトウェア等を記憶してよい。
【0023】
図3を参照して車両2の内部構成が詳細に説明される。
【0024】
車両2は、制御部21と通信部22と記憶部23と表示部24とを含む。車両2の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0025】
車両2の制御部21と通信部22と記憶部23とのハードウェア構成は、情報処理装置1の制御部11と通信部12と記憶部13とのハードウェア構成と同一であってよい。ここでの説明は省略される。
【0026】
表示部24は例えば、ディスプレイである。ディスプレイは、例えば、LCD又は有機ELディスプレイである。「LCD」は、liquid crystal displayの略語である。「EL」は、electro luminescenceの略語である。表示部24は、車両2に備えられる代わりに、外部の出力機器として車両2に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の任意の方式を用いることができる。
【0027】
図4を参照してユーザ端末3の内部構成が詳細に説明される。
【0028】
ユーザ端末3は、制御部31と通信部32と記憶部33と表示部34とを含む。ユーザ端末3の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0029】
ユーザ端末3の制御部31と通信部32と記憶部33と表示部34とのハードウェア構成は、車両2の制御部21と通信部22と記憶部23と表示部24とのハードウェア構成と同一であってよい。ここでの説明は省略される。
【0030】
移動体4のハードウェア構成は車両2のハードウェア構成と同一であってよい。ここでの説明は省略される。
【0031】
以下、本実施形態の情報処理システムSで実行される処理が詳細に説明される。ここでは一例として、ユーザU01がユーザ端末3を操作して、商品をオンラインで事前注文する場面が説明される。本実施形態において商品を販売する店舗はファーストフードレストランであるが、他の任意の店舗であってよい。
【0032】
ユーザ端末3は地図アプリに、商品の引き渡しを行う店舗の1以上の候補を表示する。ユーザ端末3は、1以上の候補のうち1つの候補に対する選択(例えばタップ)をユーザから受け付ける。ユーザ端末3は選択された店舗を示す情報を情報処理装置1に送信する。
【0033】
ユーザ端末3はユーザから商品の注文を受け付ける。ユーザ端末3は注文情報を生成し、情報処理装置1に送信する。注文情報は、商品の引き渡し時刻を含んでよい。情報処理装置1はユーザ端末3から商品の注文を受け付ける。
【0034】
代替例としてユーザ端末3は、店舗の選択をユーザから受け付けると、別のアプリを起動し、別のアプリにてユーザから注文を受け付けてよい。
【0035】
図5に示されるように、ユーザは商品を引き取るために、車両2を運転して店舗STに移動する。車両2が店舗STから所定距離内に存在するとき、又は、現在時刻が引き渡し時刻から所定時間内にあるとき、情報処理装置1の制御部11は、店舗STの駐車場PAが満車、又は、店舗STのテイクアウトエリアが満車であるか否かを判定する。
【0036】
駐車場PAが満車であるか否かは、駐車場を管理する任意のサーバから駐車状況情報を取得することによって判定されてよいし、駐車場PAに駐車している1以上の車両の位置情報から判定されてよい。
【0037】
テイクアウトエリアは、車両に乗車した状態でテイクアウトを行う顧客(すなわち、ドライブスルーを利用する顧客)が、店舗から商品を受け取るまでの間に待機する場所である。テイクアウトエリアが満車であるか否かは、満車であるか否かの情報を任意のサーバから取得することによって判定されてよいし、テイクアウトエリアで待機している1以上の車両の位置情報から判定されてよい。
【0038】
ここでは図5に示されるように、店舗STの駐車場PAが満車である。
【0039】
制御部11は、店舗STの駐車場又は店舗STのテイクアウトエリアが満車であると判定すると、記憶部13を参照して、商品の運搬先の1以上の候補を検索する。記憶部13では、店舗STに関連付けて、商品の運搬先の1以上の候補が記憶されている。運搬先の候補はユーザによってあらかじめ登録されてよい。運搬先の候補は例えば次のいずれかであってよい。
・店舗STから所定距離内の別店舗(例えばコンビニエンスストア)の駐車場
・店舗STから所定距離内の、路上駐車が可能な場所
・上記の他、店舗STから所定距離内の、商品の受け渡しが行いやすい場所
【0040】
代替例として又は追加例として、車両2の目的地が店舗STと異なる場所に設定されており、且つ、車両2の目的地が車両2の現在地から所定距離内にあるとき、運搬先の候補は車両2の目的地であってよい。別の代替例として又は追加例として、運搬先の候補は、情報処理装置1において過去に運搬先として決定されたことがある場所であってよい。過去に運搬先として決定されたことがある場所は、記憶部13に記憶される。
【0041】
制御部11は、運搬先の1以上の候補を、ユーザ端末3に又はユーザ端末3のユーザU01によって運転される車両2に、提示する。このとき1以上の候補は、ユーザ端末3の表示部34に又は車両2の表示部24に、表示される。提示のタイミングは、ユーザ端末3のユーザU01が店舗STに到着する前である。代替例として提示のタイミングは、ユーザU01が車両2に乗車する前であってよい。
【0042】
候補の数が複数であるとき、制御部11は、1以上の候補のいずれかを選択するよう、ユーザU01に促してよい。運搬先の候補が候補OP1と候補OP2である場合の例が図6に示される。ユーザ端末3又は車両2は、ユーザU01からの選択操作を受け付けて、候補OP1及び候補OP2のうち選択された候補を情報処理装置1に通知する。
【0043】
情報処理装置1の制御部11は、商品の運搬先を決定する。候補の数が複数である場合、ユーザ端末3によって選択された候補が運搬先として決定される。候補の数が単数である場合、その候補が自動的に運搬先として決定されてよい。
【0044】
制御部11は、決定された運搬先に商品を運搬するよう、移動体4に指示する。ここでの移動体4は自動運転車両である。商品が移動体4に搭載されると、移動体4は、決定された運搬先に商品を運搬する。
【0045】
ユーザU01は車両2を運転して、決定された運搬先に移動する。ユーザU01は、決定された運搬先にて移動体4から商品を受け取る。
【0046】
図7を参照して、情報処理装置1の制御部11による情報処理方法が説明される。
【0047】
ステップS1にて制御部11は、ユーザ端末3から商品の注文を受け付ける。
【0048】
ステップS2にて制御部11は、商品の引き渡しを行う店舗の駐車場又はテイクアウトエリアが満車か否かを判定する。
【0049】
ステップS2にてNoのとき制御部11はフローを終了する。
【0050】
ステップS2にてYesのとき制御部11は、ステップS3にて、商品の運搬先の候補を検索する。
【0051】
ステップS4にて制御部11は、運搬先の1以上の候補をユーザ端末3又は車両2に提示する。
【0052】
ステップS5にて制御部11は、1以上の候補から運搬先の選択をユーザから受け付ける。候補の数が複数であるとき、制御部11は、選択された候補を運搬先として決定する。候補の数が単数であるとき、制御部11は、単数の候補を運搬先として自動的に決定し、ステップS5を省略してよい。
【0053】
ステップS6にて制御部11は、移動体4を制御して、運搬先に商品を運搬させる。
【0054】
以上述べたように本実施形態によれば、制御部11は、店舗STの駐車場PAが満車、又は、店舗STのテイクアウトエリアが満車であるとき、商品の運搬先の1以上の候補を検索することと、運搬先を決定して、ユーザ端末3に又はユーザ端末3のユーザによって運転される車両2に、運搬先を提示することを含む動作を実行する。制御部11は更に、移動体4に、商品を運搬先まで運搬させる。この構成により情報処理装置1は、駐車場PA又はテイクアウトエリアでの混雑の発生を低減することができるとともに、ユーザによる商品の受け取りを支援することができる。
【0055】
また本実施形態によれば、動作は、運搬先の候補が複数あるとき、複数の候補をユーザ端末3又は車両2に提示し、複数の候補から選択された運搬先を運搬先として決定することを含む。この構成により情報処理装置1は、ユーザが、ユーザにとって都合の良い場所で商品を受け取ることを可能にする。
【0056】
また本実施形態によれば、運搬先の候補は、店舗の駐車場とは異なる駐車場と、路上駐車可能な場所と、のいずれかを含む。この構成により、ユーザは商品を受け取りやすい。
【0057】
また本実施形態によれば、ユーザ端末3のユーザによって運転される車両2の目的地が店舗と異なる場所に設定され、且つ、車両2の目的地が車両2の現在地から所定距離内にあるとき、運搬先の候補は、車両2の目的地を含む。この構成により情報処理装置1は、商品を車両2の目的地に直接届けることができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0058】
また本実施形態によれば、運搬先の候補は、過去に運搬先として決定されたことがある場所を含む。この構成により情報処理装置1は、商品の受け渡しが行われた実績がある場所を運搬先の候補にすることができるので、今回の受け渡しが確実に行われる蓋然性を高めることができる。
【0059】
また本実施形態によれば、動作は、ユーザ端末3が店舗に到着する前に、運搬先を決定することを含む。この構成により情報処理装置1は、駐車場PA又はテイクアウトエリアでの混雑の発生を一層低減させることができる。
【0060】
本開示が諸図面及び実施例に基づき説明されるが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行ってもよいことに注意されたい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。例えば、各手段又は各ステップに含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段又はステップを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0061】
例えば、上記の実施形態において、情報処理装置1の機能又は処理の全部又は一部を実行するプログラムは、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読取り可能な記録媒体は、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体を含み、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又は半導体メモリである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記録したDVD(Digital Versatile Disc)又はCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。またプログラムの流通は、プログラムを任意のサーバのストレージに格納しておき、任意のサーバから他のコンピュータにプログラムを送信することにより行ってもよい。またプログラムはプログラムプロダクトとして提供されてもよい。本開示は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。
【0062】
コンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、主記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、主記憶装置に格納されたプログラムをプロセッサで読み取り、読み取ったプログラムに従った処理をプロセッサで実行する。コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行してもよい。コンピュータは、コンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行してもよい。サーバからコンピュータへのプログラムの転送は行わず、実行指示及び結果取得のみによって機能を実現する、いわゆるASP型のサービスによって処理を実行してもよい。「ASP」は、application service providerの略語である。プログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものが含まれる。例えば、コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータは、「プログラムに準ずるもの」に該当する。
【符号の説明】
【0063】
1 情報処理装置
11 制御部
12 通信部
13 記憶部
2 車両
21 制御部
22 通信部
23 記憶部
24 表示部
3 ユーザ端末
31 制御部
32 通信部
33 記憶部
34 表示部
4 移動体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7