(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023071570
(43)【公開日】2023-05-23
(54)【発明の名称】補完印刷物付き光ディスク
(51)【国際特許分類】
G11B 7/24094 20130101AFI20230516BHJP
G11B 23/40 20060101ALI20230516BHJP
【FI】
G11B7/24094
G11B23/40 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021196531
(22)【出願日】2021-11-11
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Blu-ray
(71)【出願人】
【識別番号】511184419
【氏名又は名称】竹内 誠
(72)【発明者】
【氏名】竹内 誠
【テーマコード(参考)】
5D029
【Fターム(参考)】
5D029NA11
5D029PA01
(57)【要約】
【課題】レーザー光照射から生ずる、乱反射光を好適に調整した光ディスクを提供する。
【解決手段】本発明の光ディスクは、レーベル面全面に単色印刷に加え、その単色とは異なる色の補完印刷物を一か所以上備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ディスクのレーベル印刷面全面の単色印刷に加え、異なる色を使用した面積4mm2以上400mm2以内の文字及び多角、線形、球状の印刷物を1か所以上備えることを特徴とする光ディスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザー光から生じる乱反射光を制御した光ディスクに関するものである。
【背景技術】
【0002】
CD、DVD、Blu-ray等の光ディスクは、レーザー光を光ディスク面に照射し、その反射光を検出器に送る事によって、記録情報を伝達する。この際、レーザー光照射で生じる乱反射光が、記録情報にノイズとして加わり伝達に不備を与える。
【0003】
レーザー光照射で生じる乱反射光の制御は、正しい記録情報の伝達を可能にする事となる。
【0004】
その為、乱反射光の制御として、レーザー光の補色である緑色を光ディスクのレーベル面全面に印刷する事により行われていた。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】かないまる著 「音匠仕様はなぜ音がいいか」 かないまるweb(http://kanaimaru.com/)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、今までのレーベル面全面の印刷による乱反射の制御は、音質が高音に偏る事や画質が赤みを帯びる事等、正しい記録情報の伝達という観点から不完全であり課題があった。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、音質や画質が著しく変化のない、正しい情報伝達を可能にする乱反射光の制御を目的とする。
【課題を解決する為の手段】
【0008】
本発明の補完印刷物付き光ディスクは、レーベル面全面の印刷に加え、異なる色を使用した、1か所以上の印刷物を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明の補完印刷物付き光ディスクは、レーベル面全面の印刷に加え、異なる色が1か所以上印刷してある事により乱反射光を好適に調整が可能であり、音質や画質が著しく変化のない正しい情報伝達を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】光ディスクにレーザー光を照射した際に生じる乱反射光発生の説明図である。
【
図2】光ディスクレーベル面全面の単色印刷による乱反射光の制御の説明図である。
【
図3】レーベル面全面の印刷とは、異なる色による印刷物とその配置の説明図である。
【
図4】レーベル面全面の単色印刷に加え、異なる色が1か所以上印刷してある補完印刷物付き光ディスクの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
まず、
図1を参照にして、本発明の課題に係る光ディスクにおける乱反射について説明をする。光ディスク1に向けてレーザー照射装置3から照射された照射光2によって乱反射光4が光ディスク周囲に発生する。通常このように光ディスク1の周囲には乱反射光4が存在する。この乱反射光4は、記録情報にノイズとして加わり伝達に不備を与える。
【0012】
次に、
図2を参照にして、乱反射光4の制御である先行技術について説明する。光ディスク1のレーベル面全面5に、レーザー光の補色である緑色を印刷する。これにより光ディスク1の周囲に存在する乱反射光4の制御を行い、記録情報伝達の改善をしている。しかしながら、音質が高音に偏る事や画質が赤みを帯びる事等、正しい記録情報の伝達という観点から技術的な改善点が存在していた。
【0013】
次に、
図3を参照にして、本発明の実施形態を説明する。レーベル面全面5に印刷されている色とは異色の補完印刷物6を1か所以上配置する事により、乱反射光4を好適に調整する。補完印刷物6は面積4mm
2以上400mm
2以内の文字及び多角、線形、球状、の印刷物である。形状は統一する必要はない。配置はレーベル面ならば何処でも良く、対称のように法則性をもつ必要は無い。面積と形状は統一する必要は無い。形により色を限定する必要は無く、配置に関わらず、レーベル面全面5に印刷されている色とは異色ならば何色でも統一せず使用して良い。
【0014】
次に、
図4を参照にして、本発明の実施例を説明する。補完印刷物付き光ディスク7は、レーベル面全面5に、乱反射光4の制御のための単色が印刷される。この全面印刷は緑に限定せず、何色を印刷しても良い。さらに、乱反射光4を好適に調整するための、レーベル面全面5に印刷された単色とは異色の補完印刷物6を印刷する。補完印刷物6は形状、色、は限定されず、1か所以上、何処に配置しても良い。この光ディスクは、乱反射光4が制御されかつ、好適に調整されることにより、音質や画質が著しく変化のない、正しい情報伝達を可能とする。
【符号の説明】
1 光ディスク
2 照射光
3 照射装置
4 乱反射光
5 レーベル面全面
6 補完印刷物
7 補完印刷物付き光ディスク