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特開2023-71935ランダムアクセス方法、基地局およびユーザ機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023071935
(43)【公開日】2023-05-23
(54)【発明の名称】ランダムアクセス方法、基地局およびユーザ機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0453 20230101AFI20230516BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20230516BHJP
   H04W 48/10 20090101ALI20230516BHJP
【FI】
H04W72/0453 110
H04W74/08
H04W48/10
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023035372
(22)【出願日】2023-03-08
(62)【分割の表示】P 2020529793の分割
【原出願日】2018-07-20
(31)【優先権主張番号】201710687313.2
(32)【優先日】2017-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】達 人
(72)【発明者】
【氏名】任 斌
(72)【発明者】
【氏名】エクペンヨン トニー
(72)【発明者】
【氏名】趙 錚
(72)【発明者】
【氏名】鄭 方政
(72)【発明者】
【氏名】李 鉄
(57)【要約】      (修正有)
【課題】メッセージのSCSを特定し、5G NRのランダムアクセスメカニズムを正常に実行する方法、基地局及びユーザ機器を提供する。
【解決手段】方法は、基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、ユーザ機器が送信する第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第1SCSを用いて受信し、予め取り決められた第2SCS又はネットワークから設定された第3SCSを用いて、第1ランダムアクセス応答メッセージをユーザ機器に送信し、ユーザ機器が送信する第1スケジューリング伝送メッセージを、予め取り決められた第4SCS又はネットワークから設定された第5SCSを用いて受信し、予め取り決められた第6SCS又はネットワークから設定された第7SCSを用いて、第1衝突解決メッセージをユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局に応用されるランダムアクセス方法において、
基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、前記ユーザ機器から送信される第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、ネットワークから設定された第1SCS(Sub Carrier Spacing)を用いて受信することと、
前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、予め取り決められた第2SCSを用いて、第1ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信することと、
前記ユーザ機器から前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて送信される第1スケジューリング伝送メッセージを、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて受信することと、
前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて、第1衝突解決メッセージを前記ユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させることと、
を含み、
前記予め取り決められた第2SCSは、RMSI(Remaining System Information)の伝送に用いられるSCSであり、且つ、前記予め取り決められた第6SCSは、RMSIの伝送に用いられるSCSである、ランダムアクセス方法。
【請求項2】
前記ネットワークから設定された第5SCSは、
RMSIのうちのPRACH(Physical Random Access Channel)設定パラメータに付帯され、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに付帯される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ユーザ機器に応用されるランダムアクセス方法において、
基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、ネットワークから設定された第1SCSを用いて、第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第1ランダムアクセス応答メッセージを、予め取り決められた第2SCSを用いて受信することと、
前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて、第1スケジューリング伝送メッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて送信される第1衝突解決メッセージを、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて受信して、初期アクセスプロセスを完成させることと、
を含み、
前記予め取り決められた第2SCSは、RMSIの伝送に用いられるSCSであり、且つ、前記予め取り決められた第6SCSは、RMSIの伝送に用いられるSCSである、ランダムアクセス方法。
【請求項4】
前記ネットワークから設定された第5SCSは、
RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯され、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに付帯される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
基地局であって、
基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、前記ユーザ機器から送信される第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、ネットワークから設定された第1SCSを用いて受信するための第1メッセージ受信モジュールと、
前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、予め取り決められた第2SCSを用いて、第1ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信するための第1メッセージ送信モジュールと、
前記ユーザ機器から前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて送信される第1スケジューリング伝送メッセージを、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて受信するための第2メッセージ受信モジュールと、
前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて、第1衝突解決メッセージを前記ユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させるための第2メッセージ送信モジュールと、
を含み、
前記予め取り決められた第2SCSは、RMSIの伝送に用いられるSCSであり、且つ、前記予め取り決められた第6SCSは、RMSIの伝送に用いられるSCSである、基地局。
【請求項6】
ユーザ機器であって、
基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、ネットワークから設定された第1SCSを用いて、第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信するための第11メッセージ送信モジュールと、
前記基地局から前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第1ランダムアクセス応答メッセージを、予め取り決められた第2SCSを用いて受信するための第8メッセージ受信モジュールと、
前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて、第1スケジューリング伝送メッセージを前記基地局に送信するための第12メッセージ送信モジュールと、
前記基地局から前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて送信される第1衝突解決メッセージを、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて受信して、初期アクセスプロセスを完成させるための第9メッセージ受信モジュールと、
を含み、
前記予め取り決められた第2SCSは、RMSIの伝送に用いられるSCSであり、且つ、前記予め取り決められた第6SCSは、RMSIの伝送に用いられるSCSである、ユーザ機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2017年8月11日に中国特許庁に提出された中国特許出願201710687313.2の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に係り、特にランダムアクセス方法、基地局およびユーザ機器に係る。
【背景技術】
【0002】
LTE(登録商標)(Long Term Evolution)プロトコルでは、4ステップのランダムアクセスメカニズムが用いられる。一方、5G NR(New Radio)では、競合に基づいた4ステップのランダムアクセスメカニズムおよび非競合に基づいた3ステップのランダムアクセスメカニズムがサポートされる。ここで、5G NRではアップリンク/ダウンリンクのマルチビーム操作が導入され、SCS(Sub Carrier Spacing)などの異なるパラメータがサポートされるため、5G NRシステムにおけるランダムアクセスメッセージのSCS設定方法を考慮する必要がある。
【0003】
具体的に、5G NRでサポートされる競合に基づいた4ステップのランダムアクセスメカニズムは、図1に示されている。図1において、Msg.1は、PRACH(Physical Random Access Channel)で伝送され、Msg.2とMsg.4は、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)で伝送され、Msg.3は、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)で伝送される。
【0004】
ユーザ機器UE(User Equipment)は、ダウンリンクセル検索プロセスによって、まず1つのセルを選択する場合、RMSI(Remaining System Information)のうちのPRACH設定を受信することになり、その中から、Msg.1に対応するPRACHのSCSと時間周波数リソースなどのパラメータを読み取る。RMSIが付帯されるPDSCHおよび対応するPDCCH(Physical Downlink Control Channel)は、同じSCSで送信される。
【0005】
5G NRでサポートされる非競合に基づいた3ステップのランダムアクセスメカニズムは、図2に示されている。関連する4ステップのランダムアクセスメカニズムとの相違点がMsg.0にあり、ランダムアクセスMsg.1に用いられるプリアンブルを、予め取り決められたプリアンブル集合からUEによってランダムに選択するのではなく、直接的に指示する。
【0006】
よって、5G通信システムにおいて、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージのSCS設定方法を考慮する必要がある。しかし、現在の5G標準では、Msg.1のSCSがRMSIによって統一的に設定されることのみが与えられ、ランダムアクセスプロセスにおけるほかのメッセージのSCSについて効果的な解決策がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の一部の実施例は、ランダムアクセス方法、基地局およびユーザ機器を提供し、予め取り決める方式またはネットワークから設定する方式で、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージに対し、応用されるSCSを特定することによって、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージのSCSが特定できないという従来技術の問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1方面において、本開示の一部の実施例は、基地局に応用されるランダムアクセス方法を提供する。当該方法において、
基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、前記ユーザ機器から送信される第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第1SCSを用いて受信することと、
前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、予め取り決められた第2SCSまたはネットワークから設定された第3SCSを用いて、第1ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信することと、
前記ユーザ機器から前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて送信される第1スケジューリング伝送メッセージを、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて受信することと、
前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて、第1衝突解決メッセージを前記ユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させることと、
を含む。
【0009】
ここで、上記手段において、前記予め取り決められた第2SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0010】
ここで、上記手段において、前記ネットワークから設定された第3SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0011】
ここで、上記手段において、前記予め取り決められた第4SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0012】
ここで、上記手段において、前記ネットワークから設定された第5SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯され、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに付帯される。
【0013】
ここで、上記手段において、前記予め取り決められた第6SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSであり、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに応用されるSCSである。
【0014】
ここで、上記手段において、前記ネットワークから設定された第7SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0015】
ここで、上記手段において、初期アクセスプロセスが完成した後に、前記方法では、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、予め設定された第8SCSを用いて、第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを前記ユーザ機器に送信することと、
前記ユーザ機器から前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて送信される第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第9SCSを用いて受信することと、
前記第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSを用いて、第2ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信して、アップリンク同期を完成させることと、
をさらに含む。
【0016】
ここで、上記手段において、ランダム初期アクセスプロセスが完成した後に、前記方法では、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、前記ユーザ機器から送信される第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第1SCSを用いて受信することと、
前記第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、RMSIの伝送に応用されるSCSを用いて、第3ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信することと、
前記ユーザ機器から前記第3ランダムアクセス応答メッセージに基づいて送信される第2スケジューリング伝送メッセージを、前記第1スケジューリング伝送メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信することと、
前記第2スケジューリング伝送メッセージに基づいて、前記第1衝突解決メッセージの送信に応用されるSCSを用いて、第2衝突解決メッセージを前記ユーザ機器に送信して、アップリンク同期を完成させることと、
をさらに含む。
【0017】
第2方面において、本開示の一部の実施例は、基地局に応用されるランダムアクセス方法をさらに提供する。当該方法において、
基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、予め設定された第8SCSを用いて、第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを前記ユーザ機器に送信することと、
前記ユーザ機器から前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて送信される第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第9SCSを用いて受信することと、
前記第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、予め取り決められた第10SCSまたはネットワークから設定された第11SCSを用いて、第4ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させることと、
を含む。
【0018】
ここで、上記手段において、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSである。
【0019】
ここで、上記手段において、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0020】
ここで、上記手段において、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSであり、または、ターゲットセルで切り替えプロセスをトリガーする参照信号のSCSである。
【0021】
ここで、上記手段において、切り替えプロセスにおける前記参照信号が同期信号ブロック参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記同期信号ブロック参照信号のSCSであり、切り替えプロセスにおける前記参照信号がチャネル状態情報参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記チャネル状態情報参照信号のSCSである。
【0022】
ここで、上記手段において、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0023】
ここで、上記手段において、初期アクセスプロセスが完成した後に、前記方法では、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、予め設定された第8SCSを用いて、第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを前記ユーザ機器に送信することと、
前記ユーザ機器から前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて送信される第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第9SCSを用いて受信することと、
前記第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSを用いて、第5ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信して、アップリンク同期を完成させることとをさらに含む。
【0024】
第3方面において、本開示の一部の実施例は、ユーザ機器に応用されるランダムアクセス方法をさらに提供する。当該方法において、
基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、予め設定された第1SCSを用いて、第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第1ランダムアクセス応答メッセージを、予め取り決められた第2SCSまたはネットワークから設定された第3SCSを用いて受信することと、
前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて、第1スケジューリング伝送メッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて送信される第1衝突解決メッセージを、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて受信して、初期アクセスプロセスを完成させることと、
を含む。
【0025】
ここで、上記手段において、前記予め取り決められた第2SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0026】
ここで、上記手段において、前記ネットワークから設定された第3SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0027】
ここで、上記手段において、前記予め取り決められた第4SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0028】
ここで、上記手段において、前記ネットワークから設定された第5SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯され、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに付帯される。
【0029】
ここで、上記手段において、前記予め取り決められた第6SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSであり、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに応用されるSCSである。
【0030】
ここで、上記手段において、前記ネットワークから設定された第7SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0031】
ここで、上記手段において、初期アクセスプロセスが完成した後に、前記方法では、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、前記基地局から送信される第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを、予め設定された第8SCSを用いて受信することと、
前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて、予め設定された第9SCSを用いて第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第2ランダムアクセス応答メッセージを、前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信して、アップリンク同期を完成させることと、
をさらに含む。
【0032】
ここで、上記手段において、ランダム初期アクセスプロセスが完成した後に、前記方法では、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、予め設定された第1SCSを用いて第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第3ランダムアクセス応答メッセージを、RMSIの伝送に応用されるSCSを用いて受信することと、
前記第3ランダムアクセス応答メッセージに基づいて、前記第1スケジューリング伝送メッセージの送信に用いられるSCSを用いて第2スケジューリング伝送メッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第2スケジューリング伝送メッセージに基づいて送信される第2衝突解決メッセージを、前記第1衝突解決メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信して、アップリンク同期を完成させることと、
をさらに含む。
【0033】
第4方面において、本開示の一部の実施例は、ユーザ機器に応用されるランダムアクセス方法をさらに提供する。当該方法において、
基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、前記基地局から送信される第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを、予め設定された第8SCSを用いて受信することと、
前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて、予め設定された第9SCSを用いて、第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第4ランダムアクセス応答メッセージを、予め取り決められた第10SCSまたはネットワークから設定された第11SCSを用いて受信して、初期アクセスプロセスを完成させることと、
を含む。
【0034】
ここで、上記手段において、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSである。
【0035】
ここで、上記手段において、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0036】
ここで、上記手段において、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSであり、または、ターゲットセルで切り替えプロセスをトリガーする参照信号のSCSである。
【0037】
ここで、上記手段において、切り替えプロセスにおける前記参照信号が同期信号ブロック参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記同期信号ブロック参照信号のSCSであり、切り替えプロセスにおける前記参照信号がチャネル状態情報参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記チャネル状態情報参照信号のSCSである。
【0038】
ここで、上記手段において、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0039】
ここで、上記手段において、初期アクセスプロセスが完成した後に、前記方法では、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、前記基地局から送信される第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを、予め設定された第8SCSを用いて受信することと、
前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて、予め設定された第9SCSを用いて第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第5ランダムアクセス応答メッセージを、前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信して、アップリンク同期を完成させることと、
をさらに含む。
【0040】
第5方面において、本開示の一部の実施例は、基地局をさらに提供する。当該基地局は、
基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、前記ユーザ機器から送信される第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第1SCSを用いて受信するための第1メッセージ受信モジュールと、
前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、予め取り決められた第2SCSまたはネットワークから設定された第3SCSを用いて、第1ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信するための第1メッセージ送信モジュールと、
前記ユーザ機器から前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて送信される第1スケジューリング伝送メッセージを、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて受信するための第2メッセージ受信モジュールと、
前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて、第1衝突解決メッセージを前記ユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させるための第2メッセージ送信モジュールと、
を含む。
【0041】
第6方面において、本開示の一部の実施例は、基地局をさらに提供する。当該基地局は、
基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、予め設定された第8SCSを用いて、第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを前記ユーザ機器に送信するための第7メッセージ送信モジュールと、
前記ユーザ機器から前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて送信される第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第9SCSを用いて受信するための第6メッセージ受信モジュールと、
前記第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、予め取り決められた第10SCSまたはネットワークから設定された第11SCSを用いて、第4ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させるための第8メッセージ送信モジュールと、
を含む。
【0042】
第7方面において、本開示の一部の実施例は、ユーザ機器をさらに提供する。当該ユーザ機器は、
基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、予め設定された第1SCSを用いて、第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信するための第11メッセージ送信モジュールと、
前記基地局から前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第1ランダムアクセス応答メッセージを、予め取り決められた第2SCSまたはネットワークから設定された第3SCSを用いて受信するための第8メッセージ受信モジュールと、
前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて、第1スケジューリング伝送メッセージを前記基地局に送信するための第12メッセージ送信モジュールと、
前記基地局から前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて送信される第1衝突解決メッセージを、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて受信して、初期アクセスプロセスを完成させるための第9メッセージ受信モジュールと、
を含む。
【0043】
第8方面において、本開示の一部の実施例は、ユーザ機器をさらに提供する。当該ユーザ機器は、
基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、前記基地局から送信される第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを、予め設定された第8SCSを用いて受信するための第14メッセージ受信モジュールと、
前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて、予め設定された第9SCSを用いて、第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信するための第16メッセージ送信モジュールと、
前記基地局から前記第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第4ランダムアクセス応答メッセージを、予め取り決められた第10SCSまたはネットワークから設定された第11SCSを用いて受信して、初期アクセスプロセスを完成させるための第15メッセージ受信モジュールと、
を含む。
【0044】
第9方面において、本開示の一部の実施例は、第1メモリと、第1プロセッサと、前記第1メモリに記憶されて前記第1プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含む基地局をさらに提供する。
前記第1プロセッサが前記プログラムを実行すると、
基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、前記ユーザ機器から送信される第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第1SCSを用いて受信するステップと、
前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、予め取り決められた第2SCSまたはネットワークから設定された第3SCSを用いて、第1ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信するステップと、
前記ユーザ機器から前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて送信される第1スケジューリング伝送メッセージを、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて受信するステップと、
前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて、第1衝突解決メッセージを前記ユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させるステップと、
を実現する。
【0045】
第10方面において、本開示の一部の実施例は、第2メモリと、第2プロセッサと、前記第2メモリに記憶されて前記第2プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含む基地局をさらに提供する。
前記第2プロセッサが前記プログラムを実行すると、
基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、予め設定された第8SCSを用いて、第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを前記ユーザ機器に送信するステップと、
前記ユーザ機器から前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて送信される第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第9SCSを用いて受信するステップと、
前記第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、予め取り決められた第10SCSまたはネットワークから設定された第11SCSを用いて、第4ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させるステップと、
を実現する。
【0046】
第11方面において、本開示の一部の実施例は、第3メモリと、第3プロセッサと、前記第3メモリに記憶されて前記第3プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含むユーザ機器をさらに提供する。
前記第3プロセッサが前記プログラムを実行すると、
基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、予め設定された第1SCSを用いて、第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信するステップと、
前記基地局から前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第1ランダムアクセス応答メッセージを、予め取り決められた第2SCSまたはネットワークから設定された第3SCSを用いて受信するステップと、
前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて、第1スケジューリング伝送メッセージを前記基地局に送信するステップと、
前記基地局から前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて送信される第1衝突解決メッセージを、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて受信して、初期アクセスプロセスを完成させるステップと、
を実現する。
【0047】
第11方面において、本開示の一部の実施例は、第4メモリと、第4プロセッサと、前記第4メモリに記憶されて前記第4プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含むユーザ機器をさらに提供する。
前記第4プロセッサが前記プログラムを実行すると、
基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、前記基地局から送信される第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを、予め設定された第8SCSを用いて受信するステップと、
前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて、予め設定された第9SCSを用いて、第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信するステップと、
前記基地局から前記第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第4ランダムアクセス応答メッセージを、予め取り決められた第10SCSまたはネットワークから設定された第11SCSを用いて受信して、初期アクセスプロセスを完成させるステップと、
を実現する。
【0048】
第12方面において、本開示の一部の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
当該プログラムがプロセッサによって実行されると、
基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、前記ユーザ機器から送信される第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第1SCSを用いて受信するステップと、
前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、予め取り決められた第2SCSまたはネットワークから設定された第3SCSを用いて、第1ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信するステップと、
前記ユーザ機器から前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて送信される第1スケジューリング伝送メッセージを、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて受信するステップと、
前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて、第1衝突解決メッセージを前記ユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させるステップと、
を実現する。
【0049】
第13方面において、本開示の一部の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
当該プログラムがプロセッサによって実行されると、
基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、予め設定された第8SCSを用いて、第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを前記ユーザ機器に送信するステップと、
前記ユーザ機器から前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて送信される第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第9SCSを用いて受信するステップと、
前記第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、予め取り決められた第10SCSまたはネットワークから設定された第11SCSを用いて、第4ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させるステップと、
を実現する。
【0050】
第14方面において、本開示の一部の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
当該プログラムがプロセッサによって実行されると、
基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、予め設定された第1SCSを用いて、第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信するステップと、
前記基地局から前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第1ランダムアクセス応答メッセージを、予め取り決められた第2SCSまたはネットワークから設定された第3SCSを用いて受信するステップと、
前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて、第1スケジューリング伝送メッセージを前記基地局に送信するステップと、
前記基地局から前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて送信される第1衝突解決メッセージを、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて受信して、初期アクセスプロセスを完成させるステップと、
を実現する。
【0051】
第15方面において、本開示の一部の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
当該プログラムがプロセッサによって実行されると、
基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、前記基地局から送信される第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを、予め設定された第8SCSを用いて受信するステップと、
前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて、予め設定された第9SCSを用いて、第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信するステップと、
前記基地局から前記第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第4ランダムアクセス応答メッセージを、予め取り決められた第10SCSまたはネットワークから設定された第11SCSを用いて受信して、初期アクセスプロセスを完成させるステップと、
を実現する。
【発明の効果】
【0052】
本開示の一部実施例において、予め取り決める方式またはネットワークから設定する方式で、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージに対し、応用されるSCSを特定することによって、5G NRの競合に基づいたランダムアクセスメカニズムでは、Msg.1~Msg.4に異なるSCS設定を有し、5G NRの非競合に基づいたランダムアクセスメカニズムでは、Msg.0~Msg.2にも異なるSCS設定を有する。よって、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージのSCSが特定できないという従来技術の問題を解決し、5G NRのランダムアクセスメカニズムが正常に実行できることを保証する。
【図面の簡単な説明】
【0053】
図1】従来技術で5G NRにサポートされる、競合に基づいた4ステップのランダムアクセスメカニズムのフローチャートである。
図2】従来技術で5G NRにサポートされる、非競合に基づいた3ステップのランダムアクセスメカニズムのフローチャートである。
図3】本開示の一部実施例における基地局側の競合に基づいたランダムアクセス方法のフローチャートである。
図4】本開示の一部実施例における基地局側の非競合に基づいたランダムアクセス方法のフローチャートである。
図5】本開示の一部実施例におけるユーザ機器側の競合に基づいたランダムアクセス方法のフローチャートである。
図6】本開示の一部実施例におけるユーザ機器側の非競合に基づいたランダムアクセス方法のフローチャートである。
図7】本開示の一部実施例における基地局のモジュール図その1である。
図8】本開示の一部実施例における基地局のモジュール図その2である。
図9】本開示の一部実施例におけるユーザ機器のモジュール図その1である。
図10】本開示の一部実施例におけるユーザ機器のモジュール図その2である。
図11】本開示の一部実施例における基地局の構造ブロック図である。
図12】本開示の一部実施例におけるユーザ機器の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
本開示の解決しようとする技術課題、技術手段及び利点をより明確にするために、以下、図面および具体的な実施例を通じて詳細に記載する。以下の記載において、単に本開示の一部の実施例を全面的に理解してもらうことに役立つ目的で、具体的な構成や構成部品の特定の細部を示す。よって、ここに記載されている実施例に対し、本開示の範囲や趣旨を逸脱することなく、様々な変更や修正を行うことができることは、当業者にとって自明である。また、明確化と簡潔化を図るために、周知されている機能や構造に関する記載を省略している。
【0055】
なお、明細書の全文にわたって言及されている「1つの実施例」や「一実施例」とは、実施例に関連する特定の特徴、構造または特性が本開示の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。従って、明細書の各箇所に記載されている「1つの実施例において」や「一実施例において」とは、必ずしも同一の実施例を指すとは限らない。また、これらの特定の特徴、構造または特性は、任意かつ適切な方式で1つまたは複数の実施例に組み入れられることができる。
【0056】
本開示の各実施例において、下記各プロセスの番号の大きさは、実行順の前後を意味するのではなく、各プロセスの実行順は、その機能および内在的な論理によって確定されるものであり、本開示の実施例の実施プロセスに対しいっさい限定を構成しないと理解すべきである。
【0057】
また、本文において、「システム」と「ネットワーク」は、常に互換して使用することができる。
【0058】
本願に提供される実施例において、「Aに対応するB」とは、BとAが関連付けられることを示し、Aに基づいてBを確定することができる。なお、Aに基づいてBを確定することは、Aのみに基づいてBを確定するという意味ではなく、Aおよび/または他の情報に基づいてBを確定するのもよい。
【0059】
具体的に、本開示の一部実施例は、ランダムアクセス方法、基地局およびユーザ機器を提供し、予め取り決める方式またはネットワークから設定する方式で、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージに対し、応用されるSCSを特定することによって、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージのSCSが特定できないという従来技術の問題を解決する。
【0060】
図3に示すように、本開示の一部の実施例は、基地局に応用されるランダムアクセス方法を提供する。当該ランダムアクセス方法は、具体的に、以下のステップ31~34を含む。
【0061】
ステップ31において、基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、前記ユーザ機器から送信される第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第1SCSを用いて受信する。
【0062】
本開示の一部実施例は、基地局側で実行される競合に基づいたランダムアクセスプロセスである。ユーザ機器の初期アクセスが必要となると、基地局は、競合に基づいたランダムアクセスを行うか、それとも、非競合に基づいたランダムアクセスを行うかをユーザ機器に指示する。ここで、基地局からユーザ機器に対し、競合に基づいたランダムアクセスを行うと指示した場合、ランダムアクセスプリアンブルメッセージ(すなわちMsg.1)に用いられるプリアンブルは、予め定義されたプリアンブル集合からユーザ機器によってランダムに選択される。一方、基地局からユーザ機器に対し、非競合に基づいたランダムアクセスを行うと指示した場合、ランダムアクセスプリアンブルメッセージ(すなわちMsg.1)に用いられるプリアンブルは、基地局からユーザ機器に送信されるランダムアクセスプリアンブル指示メッセージ(すなわちMsg.0)で指示されるプリアンブルである。
【0063】
また、予め設定された第1SCSは、RMSIによって統一的に設定される。
【0064】
ステップ32において、前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、予め取り決められた第2SCSまたはネットワークから設定された第3SCSを用いて、第1ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信する。
【0065】
選択可能に、前記予め取り決められた第2SCSは、PBCH(Physical Broadcast Channel)の伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0066】
選択可能に、前記ネットワークから設定された第3SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0067】
すなわち、基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、基地局からランダムアクセス応答メッセージ(すなわちMsg.2)の送信に用いられるSCSの特定方式は、以下の3種類がある。
種類1:Msg.2に用いられるSCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSとは同じである。
種類2:Msg.2に用いられるSCSは、RMSIの伝送に用いられるSCSとは同じである。
種類3:Msg.2に用いられるSCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータで設定される。
【0068】
ここで、上記3種類の方式について、基地局が、RMSI、ページング(Paging)およびRAR(Random Access Response)を統合的に考慮し、PDCCHチャネルを検索するCORESET(Control-resource set)を設計する際に、Msg.2のSCS設定は、PBCHのSCSとは異なるが、RMSI伝送のSCSとは同じである。また、Msg.2のSCS設定は、ネットワークの実際の状況に応じて、RMSIのうちのPRACH設定パラメータで再設定することができる。
【0069】
また、Msg.2とRMSIがPDSCHチャネルで搬送されるため、基地局は、RMSIを伝送するPDSCHとは同じであるSCSを設定することができる。すなわち、選択可能に、基地局は、Msg.2のSCSとして、RMSI伝送のSCSとは同じであると初期設定する。よって、シグナリングを送信してユーザ機器に通知する必要がなく、シグナリングオーバヘッドを節約する。また、基地局は、Msg.2のSCSの変更が必要であると判断すると、RMSIのうちのPRACH設定パラメータでMsg.2のSCSを指示してMsg.2のSCSを柔軟に設定することができ、または、PBCHとは同じSCSを使用するよう、RRCハイレイヤシグナリングまたはRMSIによってユーザ機器に通知する。
【0070】
ステップ33において、前記ユーザ機器から前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて送信される第1スケジューリング伝送メッセージを、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて受信する。
【0071】
選択可能に、前記予め取り決められた第4SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0072】
選択可能に、前記ネットワークから設定された第5SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯され、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに付帯される。
【0073】
すなわち、基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、基地局からスケジューリング伝送メッセージ(すなわちMsg.3)の送信に用いられるSCSの特定方式は、以下の4種類がある。
種類1:Msg.3に用いられるSCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSとは同じである。
種類2:Msg.3に用いられるSCSは、RMSIの伝送に用いられるSCSとは同じである。
種類3:Msg.3に用いられるSCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータで設定される。
種類4:Msg.3に用いられるSCSは、Msg.2に含まれるパラメータで指示される。
【0074】
Msg.3の4種類の特定方式について、さらに、基地局は、Msg.3のSCSとして、RMSI伝送のSCSとは同じであると初期設定する。よって、シグナリングを送信してユーザ機器に通知する必要がなく、シグナリングオーバヘッドを節約する。また、ネットワークにおいて、実際の必要性に応じて、RMSIのうちのPRACH設定パラメータでMsg.3のSCSを再度指示することによって、Msg.3のSCSを柔軟に設定することができ、または、PBCHとは同じSCSを使用するよう、RRCハイレイヤシグナリングまたはRMSIによってユーザ機器に通知し、または、Msg.2に含まれるパラメータでMsg.3のSCSを指示する。
【0075】
ステップ34において、前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて、第1衝突解決メッセージを前記ユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させる。
【0076】
選択可能に、前記予め取り決められた第6SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSであり、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに応用されるSCSである。
【0077】
選択可能に、前記ネットワークから設定された第7SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0078】
すなわち、基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、基地局から衝突解決メッセージ(すなわちMsg.4)の送信に用いられるSCSの特定方式は、以下の4種類がある。
種類1:Msg.4に用いられるSCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSとは同じである。
種類2:Msg.4に用いられるSCSは、RMSIの伝送に用いられるSCSとは同じである。
種類3:Msg.4に用いられるSCSは、Msg.2に用いられるSCSとは同じである。
種類4:Msg.4に用いられるSCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータで設定される。
【0079】
Msg.4の4種類の特定方式について、Msg.2とMsg.4がPDSCHチャネルで伝送されるため、さらに、基地局は、Msg.4のSCSとして、Msg.2のSCSとは同じであると初期設定する。よって、シグナリングを送信してユーザ機器に通知する必要がなく、シグナリングオーバヘッドを節約する。
【0080】
また、ネットワークにおいて、さらに、実際の必要性に応じて、RMSIのうちのPRACH設定パラメータでMsg.4のSCSを再度指示することによって、Msg.4のSCSを柔軟に設定することができ、または、PBCHとは同じSCSを使用しまたはRMSI伝送のSCSを使用するよう、RRCハイレイヤシグナリングまたはRMSIによってユーザ機器に通知する。
【0081】
選択可能に、上記ステップ31~34を経て初期アクセスプロセスが完成した後に、前記方法では、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、予め設定された第8SCSを用いて、第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを前記ユーザ機器に送信することと、
ここで、第8SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSを用いるように初期設定し、
前記ユーザ機器から前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて送信される第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第9SCSを用いて受信することと、
ここで、第9SCSは、RMSIによって統一的に設定され、
前記第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSを用いて、第2ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信して、アップリンク同期を完成させることと、
をさらに含む。
【0082】
選択可能に、上記ステップ31~34を経て初期アクセスプロセスが完成した後に、前記方法では、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、前記ユーザ機器から送信される第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第1SCSを用いて受信することと、
ここで、第1SCSは、RMSIによって統一的に設定され、
前記第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、RMSIの伝送に応用されるSCSを用いて、第3ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信することと、
前記ユーザ機器から前記第3ランダムアクセス応答メッセージに基づいて送信される第2スケジューリング伝送メッセージを、前記第1スケジューリング伝送メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信することと、
前記第2スケジューリング伝送メッセージに基づいて、前記第1衝突解決メッセージの送信に応用されるSCSを用いて、第2衝突解決メッセージを前記ユーザ機器に送信して、アップリンク同期を完成させることとをさらに含む。
【0083】
RRC接続が確立すると、ユーザ機器に用いられる1つまたは複数のBWP(Band Width Part)をRRCシグナリングによって設定することができる。ここで、各BWPのSCSは、RRCシグナリングによって設定されてもよい。活性化状態のBWPでは、RRC接続確立プロセスとは異なるSCSを使用すると、ユーザ機器のアップリンクタイミング同期が失った(すなわちアップリンク非同期)場合、接続状態でランダムアクセスプロセスにおけるユーザ機器の行為を指定する必要がある。ここで、1つまたは複数のBWPの設定にかかわらず、PRACHのSCSは、異なる搬送波で同じであるように設定される。
【0084】
ユーザ機器のアップリンク同期が失うと、ユーザ機器は、BWPおよび/またはパラメータ(numerology)に関する専用RRC設定をすべて解放する。ネットワークにおいてランダムアクセスプロセスでユーザ機器が識別されると、ネットワークから、1つまたは複数のBWPおよび/またはパラメータ(numerology)をユーザ機器に再設定する。
【0085】
ここで、ユーザ機器の初期アクセスには、競合に基づいたランダムアクセスメカニズムが用いられる場合、当該ユーザ機器は、アップリンク非同期が発生すると、競合に基づいたランダムアクセスメカニズムまたは非競合に基づいたランダムアクセスメカニズムを用いて、ランダムアクセスを再度に行う。
【0086】
ユーザ機器のアップリンク非同期が発生し、競合に基づいたランダムアクセスメカニズムで再度にアクセスする場合、ネットワークから、どのユーザ機器がPRACHチャネルでMsg.1を送信したかの識別ができない。よって、ユーザ機器は、CORESET(Control-resource set)で、PDCCHにスケジューリングされるMsg.2を監視する。ここで、当該CORESETは、PBCHに付帯されるMIBによって設定される。また、このランダムアクセスプロセスにおいて、Msg.2の初期設定として、RMSI伝送のSCSを使用するが、PUSCHで送信されるMsg.3は、初期アクセスプロセスとは同じSCSを使用し、Msg.4も同様に初期アクセスプロセスとは同じSCSを使用する。
【0087】
ユーザ機器のアップリンク非同期が発生し、非競合に基づいたランダムアクセスメカニズムで再度にアクセスする場合、BWPの設定値にかかわらず、接続状態でのユーザ機器は、少なくとも、CORESETに関連する検索空間を設定して、PRACH伝送をスケジューリングするPDCCH命令を監視する。よって、PDCCH命令および対応するMsg.2をスケジューリングするPDCCHは、同じ検索空間で監視され、すなわちMsg.2とMsg.0とは同じSCSを使用する。ここで、RMSIで提供されるPRACH設定パラメータに基づいて、Msg.0のうちのPDCCH命令は、Msg.1のSCSなどを含んだPRACH伝送パラメータを指示している。
【0088】
また、上記プロセスによって、アップリンク同期のRRC接続再確立が成功する(競合に基づいたランダムアクセスか否かにかかわらず)と、ネットワークにおいて、設定されているBWPでは、ダウンリンク割り当て専用のスケジューリングを復帰させる。
【0089】
以上の記載をまとめると、本開示の一部実施例において、予め取り決める方式またはネットワークから設定する方式で、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージに対し、応用されるSCSを特定することによって、5G NRの競合に基づいたランダムアクセスメカニズムでは、Msg.1~Msg.4には異なるSCS設定を有し、ユーザ機器のアップリンク非同期が発生して再度にアクセスするプロセスにおいて、再度アクセスプロセスにおける各メッセージに対し、応用されるSCSを特定することができる。よって、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージのSCSが特定できないという従来技術の問題を解決し、5G NRのランダムアクセスメカニズムが正常に実行できることを保証する。
【0090】
図4に示すように、本開示の一部の実施例は、基地局に応用されるランダムアクセス方法を提供する。当該ランダムアクセス方法は、ステップ41~43を含む。
【0091】
ステップ41において、基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、予め設定された第8SCSを用いて、第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを前記ユーザ機器に送信する。
【0092】
本開示の一部実施例は、基地局側で実行される非競合に基づいたランダムアクセスプロセスである。ユーザ機器の初期アクセスが必要となると、基地局は、競合に基づいたランダムアクセスを行うか、それとも、非競合に基づいたランダムアクセスを行うかをユーザ機器に指示する。ここで、基地局からユーザ機器に対し、競合に基づいたランダムアクセスを行うと指示した場合、ランダムアクセスプリアンブルメッセージ(すなわちMsg.1)に用いられるプリアンブルは、予め定義されたプリアンブル集合からユーザ機器によってランダムに選択される。一方、基地局からユーザ機器に対し、非競合に基づいたランダムアクセスを行うと指示した場合、ランダムアクセスプリアンブルメッセージ(すなわちMsg.1)に用いられるプリアンブルは、基地局からユーザ機器に送信されるランダムアクセスプリアンブル指示メッセージ(すなわちMsg.0)で指示されるプリアンブルである。
【0093】
選択可能に、第8SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSとは同じである。
【0094】
ステップ42において、前記ユーザ機器から前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて送信される第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第9SCSを用いて受信する。
【0095】
ここで、予め設定された第9SCSは、RMSIによって統一的に設定される。
【0096】
ステップ43において、前記第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、予め取り決められた第10SCSまたはネットワークから設定された第11SCSを用いて、第4ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させる。
【0097】
選択可能に、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSである。
【0098】
選択可能に、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0099】
すなわち、基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、今回のランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、基地局からランダムアクセス応答メッセージ(すなわちMsg.2)の送信に用いられるSCSの特定方式は、以下の2種類がある。
種類1:Msg.2に用いられるSCSは、ソースセルからのMsg.0のSCSとは同じである。
種類2:Msg.2に用いられるSCSは、Msg.0のうちのPRACH設定パラメータで設定される。
【0100】
ここで、上記の2種類の方式について、さらに、非競合のランダムアクセスプロセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、基地局は、Msg.2のSCSとして、ソースセルからのMsg.0のSCSとは同じであると初期設定する。よって、シグナリングを送信してユーザ機器に通知する必要がなく、シグナリングオーバヘッドを節約する。また、基地局は、Msg.2のSCSの変更が必要であると判断すると、Msg.0のうちのPRACH設定パラメータでMsg.2のSCSを再設定することができ、Msg.2のSCSを柔軟に設定することができる。
【0101】
選択可能に、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSであり、または、ターゲットセルで切り替えプロセスをトリガーする参照信号のSCSである。
【0102】
さらに、切り替えプロセスにおける前記参照信号が同期信号ブロック参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記同期信号ブロック参照信号のSCSであり、
切り替えプロセスにおける前記参照信号がチャネル状態情報参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記チャネル状態情報参照信号のSCSである。
【0103】
選択可能に、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0104】
すなわち、基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、今回のランダムアクセスが切り替えプロセスに用いられる場合、基地局からランダムアクセス応答メッセージ(すなわちMsg.2)の送信に用いられるSCSの特定方式は、以下の3種類がある。
種類1:Msg.2に用いられるSCSは、ソースセルからのMsg.0のSCSとは同じである。
種類2:切り替えプロセスが同期信号ブロック参照信号受信電力(SS-RSRP)の測定によってトリガーされると、Msg.2のSCSは、ターゲットセルの同期信号ブロック参照信号(SS)を測定するSCSとは同じである。切り替えプロセスがチャネル状態情報参照信号受信電力(CSI-RSRP)の測定によってトリガーされると、Msg.2のSCSは、ターゲットセルのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を測定するSCSとは同じである。
種類3:Msg.2に用いられるSCSは、Msg.0のうちのPRACH設定パラメータで設定される。
【0105】
ここで、上記の3種類の方式について、さらに、非競合のランダムアクセスプロセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、基地局は、Msg.2のSCSとして、ターゲットセルで切り替えプロセスをトリガーする参照信号とは同じSCSを使用すると初期設定し、シグナリングオーバヘッドを節約する。Msg.0のうちのPRACH設定パラメータで再設定する以外、Msg.2のSCSを柔軟に設定することができる。
【0106】
初期設定の場合について、切り替えプロセスが同期信号ブロック参照信号受信電力(SS-RSRP)の測定によってトリガーされると、Msg.2のSCSは、ターゲットセルの同期信号ブロック参照信号(SS)を測定するSCSとは同じである。切り替えプロセスがチャネル状態情報参照信号受信電力(CSI-RSRP)の測定によってトリガーされると、Msg.2のSCSは、ターゲットセルのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を測定するSCSとは同じである。
【0107】
選択可能に、上記ステップ41~43を経て初期アクセスプロセスが完成した後に、前記方法では、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、予め設定された第8SCSを用いて、第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを前記ユーザ機器に送信することと、
ここで、第8SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSを用いるように初期設定し、
前記ユーザ機器から前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて送信される第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第9SCSを用いて受信することと、
ここで、第9SCSは、RMSIによって統一的に設定され、
前記第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSを用いて、第5ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信して、アップリンク同期を完成させることと、
をさらに含む。
【0108】
RRC接続が確立すると、ユーザ機器に用いられる1つまたは複数のBWPをRRCシグナリングによって設定することができる。ここで、各BWPのSCSは、RRCシグナリングによって設定されてもよい。活性化状態のBWPでは、RRC接続確立プロセスとは異なるSCSを使用すると、ユーザ機器のアップリンクタイミング同期が失った(すなわちアップリンク非同期)場合、接続状態でランダムアクセスプロセスにおけるユーザ機器の行為を指定する必要がある。ここで、1つまたは複数のBWPの設定にかかわらず、PRACHのSCSは、異なる搬送波で同じであるように設定される。
【0109】
ユーザ機器のアップリンク同期が失うと、ユーザ機器は、BWPおよび/またはパラメータ(numerology)に関する専用RRC設定をすべて解放する。ネットワークにおいてランダムアクセスプロセスでユーザ機器が識別されると、ネットワークから、1つまたは複数のBWPおよび/またはパラメータ(numerology)をユーザ機器に再設定する。
【0110】
ここで、ユーザ機器の初期アクセスには、非競合に基づいたランダムアクセスメカニズムが用いられる場合、当該ユーザ機器は、アップリンク非同期が発生すると、非競合に基づいたランダムアクセスメカニズムを用いて、ランダムアクセスを再度に行う必要がある。
【0111】
ユーザ機器のアップリンク非同期が発生し、非競合に基づいたランダムアクセスメカニズムで再度にアクセスする場合、BWPの設定値にかかわらず、接続状態でのユーザ機器は、少なくとも、CORESETに関連する検索空間を設定して、PRACH伝送をスケジューリングするPDCCH命令を監視する。よって、PDCCH命令および対応するMsg.2をスケジューリングするPDCCHは、同じ検索空間で監視され、すなわちMsg.2とMsg.0とは同じSCSを使用する。ここで、RMSIで提供されるPRACH設定パラメータに基づいて、Msg.0のうちのPDCCH命令は、Msg.1のSCSなどを含んだPRACH伝送パラメータを指示している。
【0112】
また、上記プロセスによって、アップリンク同期のRRC接続再確立が成功すると、ネットワークにおいて、設定されているBWPでは、ダウンリンク割り当て専用のスケジューリングを復帰させる。
【0113】
以上の記載をまとめると、本開示の一部実施例において、予め取り決める方式またはネットワークから設定する方式で、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージに対し、応用されるSCSを特定することによって、5G NRの非競合に基づいたランダムアクセスメカニズムでは、Msg.0~Msg.2に異なるSCS設定を有し、ユーザ機器のアップリンク非同期が発生して再度にアクセスするプロセスにおいて、再度アクセスプロセスにおける各メッセージに対し、応用されるSCSを特定することができる。よって、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージのSCSが特定できないという従来技術の問題を解決し、5G NRのランダムアクセスメカニズムが正常に実行できることを保証する。
【0114】
図5に示すように、本開示の一部の実施例は、ユーザ機器に応用されるランダムアクセス方法を提供する。当該ランダムアクセス方法において、ステップ51~54を含む。
【0115】
ステップ51において、基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、予め設定された第1SCSを用いて、第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信する。
【0116】
本開示の一部実施例は、基地局側で実行される競合に基づいたランダムアクセスプロセスである。ユーザ機器の初期アクセスが必要となると、基地局は、競合に基づいたランダムアクセスを行うか、それとも、非競合に基づいたランダムアクセスを行うかをユーザ機器に指示する。ここで、基地局からユーザ機器に対し、競合に基づいたランダムアクセスを行うと指示した場合、ランダムアクセスプリアンブルメッセージ(すなわちMsg.1)に用いられるプリアンブルは、予め定義されたプリアンブル集合からユーザ機器によってランダムに選択される。一方、基地局からユーザ機器に対し、非競合に基づいたランダムアクセスを行うと指示した場合、ランダムアクセスプリアンブルメッセージ(すなわちMsg.1)に用いられるプリアンブルは、基地局からユーザ機器に送信されるランダムアクセスプリアンブル指示メッセージ(すなわちMsg.0)で指示されるプリアンブルである。
【0117】
また、予め設定された第1SCSは、RMSIによって統一的に設定される。
【0118】
ステップ52において、前記基地局から前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第1ランダムアクセス応答メッセージを、予め取り決められた第2SCSまたはネットワークから設定された第3SCSを用いて受信する。
【0119】
選択可能に、前記予め取り決められた第2SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0120】
選択可能に、前記ネットワークから設定された第3SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0121】
すなわち、基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、基地局からランダムアクセス応答メッセージ(すなわちMsg.2)の送信に用いられるSCSの特定方式は、以下の3種類がある。
種類1:Msg.2に用いられるSCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSとは同じである。
種類2:Msg.2に用いられるSCSは、RMSIの伝送に用いられるSCSとは同じである。
種類3:Msg.2に用いられるSCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータで設定される。
【0122】
ここで、上記3種類の方式について、基地局が、RMSI、ページング(Paging)およびRAR(Random Access Response)を統合的に考慮し、PDCCHチャネルを検索するCORESET(Control-resource set)を設計する際に、Msg.2のSCS設定は、PBCHのSCSとは異なるが、RMSI伝送のSCSとは同じである。また、Msg.2のSCS設定は、ネットワークの実際の状況に応じて、RMSIのうちのPRACH設定パラメータで再設定することができる。
【0123】
また、Msg.2とRMSIがPDSCHチャネルで搬送されるため、基地局は、RMSIを伝送するPDSCHとは同じであるSCSを設定することができる。すなわち、選択可能に、基地局は、Msg.2のSCSとして、RMSI伝送のSCSとは同じであると初期設定する。よって、シグナリングを送信してユーザ機器に通知する必要がなく、シグナリングオーバヘッドを節約する。また、基地局は、Msg.2のSCSの変更が必要であると判断すると、RMSIのうちのPRACH設定パラメータでMsg.2のSCSを指示してMsg.2のSCSを柔軟に設定することができ、または、PBCHとは同じSCSを使用するよう、RRCハイレイヤシグナリングまたはRMSIによってユーザ機器に通知する。
【0124】
ステップ53において、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて、第1スケジューリング伝送メッセージを前記基地局に送信する。
【0125】
選択可能に、前記予め取り決められた第4SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0126】
選択可能に、前記ネットワークから設定された第5SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯され、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに付帯される。
【0127】
すなわち、基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、基地局からスケジューリング伝送メッセージ(すなわちMsg.3)の送信に用いられるSCSの特定方式は、以下の4種類がある。
種類1:Msg.3に用いられるSCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSとは同じである。
種類2:Msg.3に用いられるSCSは、RMSIの伝送に用いられるSCSとは同じである。
種類3:Msg.3に用いられるSCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータで設定される。
種類4:Msg.3に用いられるSCSは、Msg.2に含まれるパラメータで指示される。
【0128】
Msg.3の4種類の特定方式について、さらに、基地局は、Msg.3のSCSとして、RMSI伝送のSCSとは同じであると初期設定する。よって、シグナリングを送信してユーザ機器に通知する必要がなく、シグナリングオーバヘッドを節約する。また、ネットワークにおいて、実際の必要性に応じて、RMSIのうちのPRACH設定パラメータでMsg.3のSCSを再度指示することによって、Msg.3のSCSを柔軟に設定することができ、または、PBCHとは同じSCSを使用するよう、RRCハイレイヤシグナリングまたはRMSIによってユーザ機器に通知し、または、Msg.2に含まれるパラメータでMsg.3のSCSを指示する。
【0129】
ステップ54において、前記基地局から前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて送信される第1衝突解決メッセージを、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて受信して、初期アクセスプロセスを完成させる。
【0130】
選択可能に、前記予め取り決められた第6SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSであり、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに応用されるSCSである。
【0131】
選択可能に、前記ネットワークから設定された第7SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0132】
すなわち、基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、基地局から衝突解決メッセージ(すなわちMsg.4)の送信に用いられるSCSの特定方式は、以下の4種類がある。
種類1:Msg.4に用いられるSCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSとは同じである。
種類2:Msg.4に用いられるSCSは、RMSIの伝送に用いられるSCSとは同じである。
種類3:Msg.4に用いられるSCSは、Msg.2に用いられるSCSとは同じである。
種類4:Msg.4に用いられるSCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータで設定される。
【0133】
Msg.4の4種類の特定方式について、Msg.2とMsg.4がPDSCHチャネルで伝送されるため、さらに、基地局は、Msg.4のSCSとして、Msg.2のSCSとは同じであると初期設定する。よって、シグナリングを送信してユーザ機器に通知する必要がなく、シグナリングオーバヘッドを節約する。
【0134】
また、ネットワークにおいて、さらに、実際の必要性に応じて、RMSIのうちのPRACH設定パラメータでMsg.4のSCSを再度指示することによって、Msg.4のSCSを柔軟に設定することができ、または、PBCHとは同じSCSを使用しまたはRMSI伝送のSCSを使用するよう、RRCハイレイヤシグナリングまたはRMSIによってユーザ機器に通知する。
【0135】
選択可能に、上記ステップ51~54を経て初期アクセスプロセスが完成した後に、前記方法では、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、前記基地局から送信される第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを、予め設定された第8SCSを用いて受信することと、
ここで、第8SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSを用いるように初期設定し、
前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて、予め設定された第9SCSを用いて第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信することと、
ここで、第9SCSは、RMSIによって統一的に設定され、
前記基地局から前記第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第2ランダムアクセス応答メッセージを、前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信して、アップリンク同期を完成させることと、
をさらに含む。
【0136】
選択可能に、上記ステップ51~54を経て初期アクセスプロセスが完成した後に、前記方法では、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、予め設定された第1SCSを用いて第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信することと、
ここで、第1SCSは、RMSIによって統一的に設定され、
前記基地局から前記第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第3ランダムアクセス応答メッセージを、RMSIの伝送に応用されるSCSを用いて受信することと、
前記第3ランダムアクセス応答メッセージに基づいて、前記第1スケジューリング伝送メッセージの送信に用いられるSCSを用いて第2スケジューリング伝送メッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第2スケジューリング伝送メッセージに基づいて送信される第2衝突解決メッセージを、前記第1衝突解決メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信して、アップリンク同期を完成させることと、
をさらに含む。
【0137】
RRC接続が確立すると、ユーザ機器に用いられる1つまたは複数のBWPをRRCシグナリングによって設定することができる。ここで、各BWPのSCSは、RRCシグナリングによって設定されてもよい。活性化状態のBWPでは、RRC接続確立プロセスとは異なるSCSを使用すると、ユーザ機器のアップリンクタイミング同期が失った(すなわちアップリンク非同期)場合、接続状態でランダムアクセスプロセスにおけるユーザ機器の行為を指定する必要がある。ここで、1つまたは複数のBWPの設定にかかわらず、PRACHのSCSは、異なる搬送波で同じであるように設定される。
【0138】
ユーザ機器のアップリンク同期が失うと、ユーザ機器は、BWPおよび/またはパラメータ(numerology)に関する専用RRC設定をすべて解放する。ネットワークにおいてランダムアクセスプロセスでユーザ機器が識別されると、ネットワークから、1つまたは複数のBWPおよび/またはパラメータ(numerology)をユーザ機器に再設定する。
【0139】
ここで、ユーザ機器の初期アクセスには、競合に基づいたランダムアクセスメカニズムが用いられる場合、当該ユーザ機器は、アップリンク非同期が発生すると、競合に基づいたランダムアクセスメカニズムまたは非競合に基づいたランダムアクセスメカニズムを用いて、ランダムアクセスを再度に行う。
【0140】
ユーザ機器のアップリンク非同期が発生し、競合に基づいたランダムアクセスメカニズムで再度にアクセスする場合、ネットワークから、どのユーザ機器がPRACHチャネルでMsg.1を送信したかの識別ができない。よって、ユーザ機器は、CORESETで、PDCCHにスケジューリングされるMsg.2を監視する。ここで、当該CORESETは、PBCHに付帯されるMIBによって設定される。また、このランダムアクセスプロセスにおいて、Msg.2の初期設定として、RMSI伝送のSCSを使用するが、PUSCHで送信されるMsg.3は、初期アクセスプロセスとは同じSCSを使用し、Msg.4も同様に初期アクセスプロセスとは同じSCSを使用する。
【0141】
ユーザ機器のアップリンク非同期が発生し、非競合に基づいたランダムアクセスメカニズムで再度にアクセスする場合、BWPの設定値にかかわらず、接続状態でのユーザ機器は、少なくとも、CORESETに関連する検索空間を設定して、PRACH伝送をスケジューリングするPDCCH命令を監視する。よって、PDCCH命令および対応するMsg.2をスケジューリングするPDCCHは、同じ検索空間で監視され、すなわちMsg.2とMsg.0とは同じSCSを使用する。ここで、RMSIで提供されるPRACH設定パラメータに基づいて、Msg.0のうちのPDCCH命令は、Msg.1のSCSなどを含んだPRACH伝送パラメータを指示している。
【0142】
また、上記プロセスによって、アップリンク同期のRRC接続再確立が成功する(競合に基づいたランダムアクセスか否かにかかわらず)と、ネットワークにおいて、設定されているBWPでは、ダウンリンク割り当て専用のスケジューリングを復帰させる。
【0143】
以上の記載をまとめると、本開示の一部実施例において、予め取り決める方式またはネットワークから設定する方式で、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージに対し、応用されるSCSを特定することによって、5G NRの競合に基づいたランダムアクセスメカニズムでは、Msg.1~Msg.4に異なるSCS設定を有し、ユーザ機器のアップリンク非同期が発生して再度にアクセスするプロセスにおいて、再度アクセスプロセスにおける各メッセージに対し、応用されるSCSを特定することができる。よって、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージのSCSが特定できないという従来技術の問題を解決し、5G NRのランダムアクセスメカニズムが正常に実行できることを保証する。
【0144】
図6に示すように、本開示の一部の実施例は、ユーザ機器に応用されるランダムアクセス方法を提供する。当該ランダムアクセス方法において、ステップ61~63を含む。
【0145】
ステップ61において、基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、前記基地局から送信される第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを、予め設定された第8SCSを用いて受信する。
【0146】
本開示の一部実施例は、基地局側で実行される競合に基づいたランダムアクセスプロセスである。ユーザ機器の初期アクセスが必要となると、基地局は、競合に基づいたランダムアクセスを行うか、それとも、非競合に基づいたランダムアクセスを行うかをユーザ機器に指示する。ここで、基地局からユーザ機器に対し、競合に基づいたランダムアクセスを行うと指示した場合、ランダムアクセスプリアンブルメッセージ(すなわちMsg.1)に用いられるプリアンブルは、予め定義されたプリアンブル集合からユーザ機器によってランダムに選択される。一方、基地局からユーザ機器に対し、非競合に基づいたランダムアクセスを行うと指示した場合、ランダムアクセスプリアンブルメッセージ(すなわちMsg.1)に用いられるプリアンブルは、基地局からユーザ機器に送信されるランダムアクセスプリアンブル指示メッセージ(すなわちMsg.0)で指示されるプリアンブルである。
【0147】
選択可能に、第8SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSとは同じである。
【0148】
ステップ62において、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて、予め設定された第9SCSを用いて、第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信する。
【0149】
ここで、予め設定された第9SCSは、RMSIによって統一的に設定される。
【0150】
ステップ63において、前記基地局から前記第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第4ランダムアクセス応答メッセージを、予め取り決められた第10SCSまたはネットワークから設定された第11SCSを用いて受信して、初期アクセスプロセスを完成させる。
【0151】
選択可能に、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSである。
【0152】
選択可能に、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0153】
すなわち、基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、今回のランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、基地局からランダムアクセス応答メッセージ(すなわちMsg.2)の送信に用いられるSCSの特定方式は、以下の2種類がある。
種類1:Msg.2に用いられるSCSは、ソースセルからのMsg.0のSCSとは同じである。
種類2:Msg.2に用いられるSCSは、Msg.0のうちのPRACH設定パラメータで設定される。
【0154】
ここで、上記の2種類の方式について、さらに、非競合のランダムアクセスプロセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、基地局は、Msg.2のSCSとして、ソースセルからのMsg.0のSCSとは同じであると初期設定する。よって、シグナリングを送信してユーザ機器に通知する必要がなく、シグナリングオーバヘッドを節約する。基地局は、Msg.2のSCSの変更が必要であると判断すると、Msg.0のうちのPRACH設定パラメータでMsg.2のSCSを再設定することができ、Msg.2のSCSを柔軟に設定することができる。
【0155】
選択可能に、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSであり、または、ターゲットセルで切り替えプロセスをトリガーする参照信号のSCSである。
【0156】
さらに、切り替えプロセスにおける前記参照信号が同期信号ブロック参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記同期信号ブロック参照信号のSCSであり、
切り替えプロセスにおける前記参照信号がチャネル状態情報参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記チャネル状態情報参照信号のSCSである。
【0157】
選択可能に、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0158】
すなわち、基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、今回のランダムアクセスが切り替えプロセスに用いられる場合、基地局からランダムアクセス応答メッセージ(すなわちMsg.2)の送信に用いられるSCSの特定方式は、以下の3種類がある。
種類1:Msg.2に用いられるSCSは、ソースセルからのMsg.0のSCSとは同じである。
種類2:切り替えプロセスが同期信号ブロック参照信号受信電力(SS-RSRP)の測定によってトリガーされると、Msg.2のSCSは、ターゲットセルの同期信号ブロック参照信号(SS)を測定するSCSとは同じである。切り替えプロセスがチャネル状態情報参照信号受信電力(CSI-RSRP)の測定によってトリガーされると、Msg.2のSCSは、ターゲットセルのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を測定するSCSとは同じである。
種類3:Msg.2に用いられるSCSは、Msg.0のうちのPRACH設定パラメータで設定される。
【0159】
ここで、上記の3種類の方式について、さらに、非競合のランダムアクセスプロセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、基地局は、Msg.2のSCSとして、ターゲットセルで切り替えプロセスをトリガーする参照信号とは同じSCSを使用すると初期設定し、シグナリングオーバヘッドを節約する。Msg.0のうちのPRACH設定パラメータで再設定する以外、Msg.2のSCSを柔軟に設定することができる。
【0160】
初期設定の場合について、切り替えプロセスが同期信号ブロック参照信号受信電力(SS-RSRP)の測定によってトリガーされると、Msg.2のSCSは、ターゲットセルの同期信号ブロック参照信号(SS)を測定するSCSとは同じである。切り替えプロセスがチャネル状態情報参照信号受信電力(CSI-RSRP)の測定によってトリガーされると、Msg.2のSCSは、ターゲットセルのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を測定するSCSとは同じである。
【0161】
選択可能に、上記ステップ61~63を経て初期アクセスプロセスが完成すると、前記方法では、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、前記基地局から送信される第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを、予め設定された第8SCSを用いて受信することと、
前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて、予め設定された第9SCSを用いて第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第5ランダムアクセス応答メッセージを、前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信して、アップリンク同期を完成させることと、
をさらに含む。
【0162】
RRC接続が確立すると、ユーザ機器に用いられる1つまたは複数のBWPをRRCシグナリングによって設定することができる。ここで、各BWPのSCSは、RRCシグナリングによって設定されてもよい。活性化状態のBWPでは、RRC接続確立プロセスとは異なるSCSを使用すると、ユーザ機器のアップリンクタイミング同期が失った(すなわちアップリンク非同期)場合、接続状態でランダムアクセスプロセスにおけるユーザ機器の行為を指定する必要がある。ここで、1つまたは複数のBWPの設定にかかわらず、PRACHのSCSは、異なる搬送波で同じであるように設定される。
【0163】
ユーザ機器のアップリンク同期が失うと、ユーザ機器は、BWPおよび/またはパラメータ(numerology)に関する専用RRC設定をすべて解放する。ネットワークにおいてランダムアクセスプロセスでユーザ機器が識別されると、ネットワークから、1つまたは複数のBWPおよび/またはパラメータ(numerology)をユーザ機器に再設定する。
【0164】
ここで、ユーザ機器の初期アクセスには、非競合に基づいたランダムアクセスメカニズムが用いられる場合、当該ユーザ機器は、アップリンク非同期が発生すると、非競合に基づいたランダムアクセスメカニズムを用いて、ランダムアクセスを再度に行う必要がある。
【0165】
ユーザ機器のアップリンク非同期が発生し、非競合に基づいたランダムアクセスメカニズムで再度にアクセスする場合、BWPの設定値にかかわらず、接続状態でのユーザ機器は、少なくとも、CORESETに関連する検索空間を設定して、PRACH伝送をスケジューリングするPDCCH命令を監視する。よって、PDCCH命令および対応するMsg.2をスケジューリングするPDCCHは、同じ検索空間で監視され、すなわちMsg.2とMsg.0とは同じSCSを使用する。ここで、RMSIで提供されるPRACH設定パラメータに基づいて、Msg.0のうちのPDCCH命令は、Msg.1のSCSなどを含んだPRACH伝送パラメータを指示している。
【0166】
また、上記プロセスによって、アップリンク同期のRRC接続再確立が成功すると、ネットワークにおいて、設定されているBWPでは、ダウンリンク割り当て専用のスケジューリングを復帰させる。
【0167】
以上の記載をまとめると、本開示の一部実施例において、予め取り決める方式またはネットワークから設定する方式で、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージに対し、応用されるSCSを特定することによって、5G NRの非競合に基づいたランダムアクセスメカニズムでは、Msg.0~Msg.2に異なるSCS設定を有し、ユーザ機器のアップリンク非同期が発生して再度にアクセスするプロセスにおいて、再度アクセスプロセスにおける各メッセージに対し、応用されるSCSを特定することができる。よって、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージのSCSが特定できないという従来技術の問題を解決し、5G NRのランダムアクセスメカニズムが正常に実行できることを保証する。
【0168】
なお、上記実施例1~実施例4には、競合に基づいた初期ランダムアクセスプロセスと、その後にユーザ機器のアップリンク非同期になる場合の非競合に基づいたランダムアクセスプロセスとユーザ機器のアップリンク非同期になる場合の競合に基づいたランダムアクセスプロセス、および、非競合に基づいたランダムアクセスプロセスと、その後にユーザ機器のアップリンク非同期になる場合の非競合に基づいたランダムアクセスプロセスを含む。上記の異なるプロセスで現れる各メッセージを区別するために、同一種類のメッセージに対し、それぞれ異なる名称が用いられている。
【0169】
すなわち、上記記載に現れる「第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージ」、「第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージ」、「第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージ」、「第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージ」、「第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージ」は、いずれもMsg.1を指す。
上記記載に現れる「第1ランダムアクセス応答メッセージ」、「第2ランダムアクセス応答メッセージ」、「第3ランダムアクセス応答メッセージ」、「第4ランダムアクセス応答メッセージ」、「第5ランダムアクセス応答メッセージ」は、いずれもMsg.2を指す。
上記記載に現れる「第1スケジューリング伝送メッセージ」、「第2スケジューリング伝送メッセージ」は、いずれもMsg.3を指す。
上記記載に現れる「第1衝突解決メッセージ」、「第2衝突解決メッセージ」は、いずれもMsg.4を指す。
上記記載に現れる「第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージ」、「第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージ」、「第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージ」は、いずれもMsg.0を指す。
【0170】
本開示の一部の実施例は、基地局を提供する。図7に示すように、当該基地局700は、
基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、前記ユーザ機器から送信される第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第1SCSを用いて受信するための第1メッセージ受信モジュール701と、
前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、予め取り決められた第2SCSまたはネットワークから設定された第3SCSを用いて、第1ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信するための第1メッセージ送信モジュール702と、
前記ユーザ機器から前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて送信される第1スケジューリング伝送メッセージを、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて受信するための第2メッセージ受信モジュール703と、
前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて、第1衝突解決メッセージを前記ユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させるための第2メッセージ送信モジュール704と、
を含む。
【0171】
選択可能に、前記予め取り決められた第2SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0172】
選択可能に、前記ネットワークから設定された第3SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0173】
選択可能に、前記予め取り決められた第4SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0174】
選択可能に、前記ネットワークから設定された第5SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯され、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに付帯される。
【0175】
選択可能に、前記予め取り決められた第6SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSであり、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに応用されるSCSである。
【0176】
選択可能に、前記ネットワークから設定された第7SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0177】
選択可能に、初期アクセスプロセスが完成した後に、前記基地局は、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、予め設定された第8SCSを用いて、第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを前記ユーザ機器に送信するための第3メッセージ送信モジュールと、
前記ユーザ機器から前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて送信される第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第9SCSを用いて受信するための第3メッセージ受信モジュールと、
前記第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSを用いて、第2ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信して、アップリンク同期を完成させるための第4メッセージ送信モジュールと、
をさらに含む。
【0178】
選択可能に、ランダム初期アクセスプロセスが完成した後に、前記基地局は、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、 競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、前記ユーザ機器から送信される第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第1SCSを用いて受信するための第4メッセージ受信モジュールと、
前記第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、RMSIの伝送に応用されるSCSを用いて、第3ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信するための第5メッセージ送信モジュールと、
前記ユーザ機器から前記第3ランダムアクセス応答メッセージに基づいて送信される第2スケジューリング伝送メッセージを、前記第1スケジューリング伝送メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信するための第5メッセージ受信モジュールと、
前記第2スケジューリング伝送メッセージに基づいて、前記第1衝突解決メッセージの送信に応用されるSCSを用いて、第2衝突解決メッセージを前記ユーザ機器に送信して、アップリンク同期を完成させるため第6メッセージ送信モジュールと、
をさらに含む。
【0179】
以上の記載によれば、本開示の一部実施例において、予め取り決める方式またはネットワークから設定する方式で、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージに対し、応用されるSCSを特定することによって、5G NRの競合に基づいたランダムアクセスメカニズムでは、Msg.1~Msg.4に異なるSCS設定を有する。よって、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージのSCSが特定できないという従来技術の問題を解決し、5G NRのランダムアクセスメカニズムが正常に実行できることを保証する。
【0180】
本開示の一部の実施例は、基地局をさらに提供する。図8に示すように、当該基地局800は、
基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、予め設定された第8SCSを用いて、第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを前記ユーザ機器に送信するための第7メッセージ送信モジュール801と、
前記ユーザ機器から前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて送信される第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第9SCSを用いて受信するための第6メッセージ受信モジュール802と、
前記第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、予め取り決められた第10SCSまたはネットワークから設定された第11SCSを用いて、第4ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させるための第8メッセージ送信モジュール803と、
を含む。
【0181】
選択可能に、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSである。
【0182】
選択可能に、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0183】
選択可能に、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSであり、または、ターゲットセルで切り替えプロセスをトリガーする参照信号のSCSである。
【0184】
選択可能に、切り替えプロセスにおける前記参照信号が同期信号ブロック参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記同期信号ブロック参照信号のSCSであり、切り替えプロセスにおける前記参照信号がチャネル状態情報参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記チャネル状態情報参照信号のSCSである。
【0185】
選択可能に、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0186】
選択可能に、初期アクセスプロセスが完成した後に、前記基地局は、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、予め設定された第8SCSを用いて、第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを前記ユーザ機器に送信するための第9メッセージ送信モジュールと、
前記ユーザ機器から前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて送信される第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第9SCSを用いて受信するための第7メッセージ受信モジュールと、
前記第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSを用いて、第5ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信して、アップリンク同期を完成させるための第10メッセージ送信モジュールと、
をさらに含む。
【0187】
以上の記載によれば、本開示の一部実施例において、予め取り決める方式またはネットワークから設定する方式で、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージに対し、応用されるSCSを特定することによって、5G NRの非競合に基づいたランダムアクセスメカニズムでは、Msg.0~Msg.2に異なるSCS設定を有する。よって、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージのSCSが特定できないという従来技術の問題を解決し、5G NRのランダムアクセスメカニズムが正常に実行できることを保証する。
【0188】
本開示の一部の実施例は、ユーザ機器をさらに提供する。図9に示すように、当該ユーザ機器900は、
基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、予め設定された第1SCSを用いて、第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信するための第11メッセージ送信モジュール901と、
前記基地局から前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第1ランダムアクセス応答メッセージを、予め取り決められた第2SCSまたはネットワークから設定された第3SCSを用いて受信するための第8メッセージ受信モジュール902と、
前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて、第1スケジューリング伝送メッセージを前記基地局に送信するための第12メッセージ送信モジュール903と、
前記基地局から前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて送信される第1衝突解決メッセージを、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて受信して、初期アクセスプロセスを完成させるための第9メッセージ受信モジュール904と、
を含む。
【0189】
選択可能に、前記予め取り決められた第2SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0190】
選択可能に、前記ネットワークから設定された第3SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0191】
選択可能に、前記予め取り決められた第4SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0192】
選択可能に、前記ネットワークから設定された第5SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯され、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに付帯される。
【0193】
選択可能に、前記予め取り決められた第6SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSであり、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに応用されるSCSである。
【0194】
選択可能に、前記ネットワークから設定された第7SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0195】
選択可能に、初期アクセスプロセスが完成した後に、前記ユーザ機器は、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、前記基地局から送信される第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを、予め設定された第8SCSを用いて受信するための第10メッセージ受信モジュールと、
前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて、予め設定された第9SCSを用いて第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信するための第13メッセージ送信モジュールと、
前記基地局から前記第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第2ランダムアクセス応答メッセージを、前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信して、アップリンク同期を完成させるための第11メッセージ受信モジュールと、
をさらに含む。
【0196】
選択可能に、ランダム初期アクセスプロセスが完成した後に、前記ユーザ機器は、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、予め設定された第1SCSを用いて第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信するための第14メッセージ送信モジュールと、
前記基地局から前記第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第3ランダムアクセス応答メッセージを、RMSIの伝送に応用されるSCSを用いて受信するための第12メッセージ受信モジュールと、
前記第3ランダムアクセス応答メッセージに基づいて、前記第1スケジューリング伝送メッセージの送信に用いられるSCSを用いて第2スケジューリング伝送メッセージを前記基地局に送信するための第15メッセージ送信モジュールと、
前記基地局から前記第2スケジューリング伝送メッセージに基づいて送信される第2衝突解決メッセージを、前記第1衝突解決メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信して、アップリンク同期を完成させるための第13メッセージ受信モジュールと、
をさらに含む。
【0197】
以上の記載によれば、本開示の一部実施例において、予め取り決める方式またはネットワークから設定する方式で、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージに対し、応用されるSCSを特定することによって、5G NRの競合に基づいたランダムアクセスメカニズムでは、Msg.1~Msg.4に異なるSCS設定を有する。よって、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージのSCSが特定できないという従来技術の問題を解決し、5G NRのランダムアクセスメカニズムが正常に実行できることを保証する。
【0198】
本開示の一部の実施例は、ユーザ機器をさらに提供する。図10に示すように、当該ユーザ機器1000は、
基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、前記基地局から送信される第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを、予め設定された第8SCSを用いて受信するための第14メッセージ受信モジュール1001と、
前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて、予め設定された第9SCSを用いて、第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信するための第16メッセージ送信モジュール1002と、
前記基地局から前記第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第4ランダムアクセス応答メッセージを、予め取り決められた第10SCSまたはネットワークから設定された第11SCSを用いて受信して、初期アクセスプロセスを完成させるための第15メッセージ受信モジュール1003と、
を含む。
【0199】
選択可能に、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSである。
【0200】
選択可能に、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0201】
選択可能に、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSであり、または、ターゲットセルで切り替えプロセスをトリガーする参照信号のSCSである。
【0202】
選択可能に、切り替えプロセスにおける前記参照信号が同期信号ブロック参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記同期信号ブロック参照信号のSCSであり、切り替えプロセスにおける前記参照信号がチャネル状態情報参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記チャネル状態情報参照信号のSCSである。
【0203】
選択可能に、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0204】
選択可能に、初期アクセスプロセスが完成した後に、前記ユーザ機器は、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、前記基地局から送信される第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを、予め設定された第8SCSを用いて受信するための第16メッセージ受信モジュールと、
前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて、予め設定された第9SCSを用いて第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信するための第17メッセージ送信モジュールと、
前記基地局から前記第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第5ランダムアクセス応答メッセージを、前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信して、アップリンク同期を完成させるための第17メッセージ受信モジュールと、
をさらに含む。
【0205】
本開示の一部実施例において、予め取り決める方式またはネットワークから設定する方式で、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージに対し、応用されるSCSを特定することによって、5G NRの非競合に基づいたランダムアクセスメカニズムでは、Msg.0~Msg.2に異なるSCS設定を有する。よって、ランダムアクセスプロセスにおける各メッセージのSCSが特定できないという従来技術の問題を解決し、5G NRのランダムアクセスメカニズムが正常に実行できることを保証する。
【0206】
図11に示すように、本開示の一部の実施例は、第1メモリ1120と、第1プロセッサ1100と、前記第1メモリ1120に記憶されて前記第1プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含む基地局を提供する。
第1プロセッサ1100は、第1メモリ1120からプログラムを読み取って、下記のように第1トランシーバ1110を制御する。基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、まず、前記ユーザ機器から送信される第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第1SCSを用いて受信する。次に、前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、予め取り決められた第2SCSまたはネットワークから設定された第3SCSを用いて、第1ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信する。さらに、前記ユーザ機器から前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて送信される第1スケジューリング伝送メッセージを、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて受信する。最後に、前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて、第1衝突解決メッセージを前記ユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させる。
【0207】
ここで、図11において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、第1プロセッサ1100をはじめとする1つ又は複数のプロセッサと第1メモリ1120をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。第1トランシーバ1110は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。第1プロセッサ1100は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。第1メモリ1120は、第1プロセッサ1100による操作実行に使用されるデータを記憶できる。
【0208】
ここで、前記予め取り決められた第2SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0209】
ここで、前記ネットワークから設定された第3SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0210】
ここで、前記予め取り決められた第4SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0211】
ここで、前記ネットワークから設定された第5SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯され、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに付帯される。
【0212】
ここで、前記予め取り決められた第6SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSであり、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに応用されるSCSである。
【0213】
ここで、前記ネットワークから設定された第7SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0214】
ここで、初期アクセスプロセスが完成した後に、第1トランシーバ1110は、さらに、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、予め設定された第8SCSを用いて、第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを前記ユーザ機器に送信することと、
前記ユーザ機器から前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて送信される第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第9SCSを用いて受信することと、
前記第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSを用いて、第2ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信して、アップリンク同期を完成させることと、
に用いられる。
【0215】
ここで、ランダム初期アクセスプロセスが完成した後に、第1トランシーバ1110は、さらに、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、前記ユーザ機器から送信される第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第1SCSを用いて受信することと、
前記第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、RMSIの伝送に応用されるSCSを用いて、第3ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信することと、
前記ユーザ機器から前記第3ランダムアクセス応答メッセージに基づいて送信される第2スケジューリング伝送メッセージを、前記第1スケジューリング伝送メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信することと、
前記第2スケジューリング伝送メッセージに基づいて、前記第1衝突解決メッセージの送信に応用されるSCSを用いて、第2衝突解決メッセージを前記ユーザ機器に送信して、アップリンク同期を完成させることと、
に用いられる。
【0216】
また、本開示の一部実施例の別の方面において、第1プロセッサ1100は、さらに、第1メモリ1120からプログラムを読み取って、下記のように第1トランシーバ1110を制御する。基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、まず、予め設定された第8SCSを用いて、第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを前記ユーザ機器に送信する。次に、前記ユーザ機器から前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて送信される第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第9SCSを用いて受信する。最後に、前記第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、予め取り決められた第10SCSまたはネットワークから設定された第11SCSを用いて、第4ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させる。
【0217】
ここで、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSである。
【0218】
ここで、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0219】
ここで、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSであり、または、ターゲットセルで切り替えプロセスをトリガーする参照信号のSCSである。
【0220】
ここで、切り替えプロセスにおける前記参照信号が同期信号ブロック参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記同期信号ブロック参照信号のSCSであり、切り替えプロセスにおける前記参照信号がチャネル状態情報参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記チャネル状態情報参照信号のSCSである。
【0221】
ここで、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0222】
ここで、初期アクセスプロセスが完成した後に、第1トランシーバ1110は、さらに、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、予め設定された第8SCSを用いて、第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを前記ユーザ機器に送信することと、
前記ユーザ機器から前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて送信される第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第9SCSを用いて受信することと、
前記第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSを用いて、第5ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信して、アップリンク同期を完成させることと、
に用いられる。
【0223】
上記の目的をさらに実現するために、図12に示すように、本開示は、第2プロセッサ1210と、バスインタフェース1220を介して前記第2プロセッサ1210に接続され、前記第2プロセッサ1210の操作実行に用いられるプログラムとデータを記憶するための第2メモリ1230と、バスインタフェース1220を介して前記第2プロセッサ1210に接続され、第2プロセッサ1210による制御でデータを送受信するための第2トランシーバ1240とを含むユーザ機器をさらに提供する。
【0224】
ここで、本開示の一部実施例の一方面において、第2トランシーバ1240は、基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、まず、予め設定された第1SCSを用いて、第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信する。次に、前記基地局から前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第1ランダムアクセス応答メッセージを、予め取り決められた第2SCSまたはネットワークから設定された第3SCSを用いて受信する。さらに、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて、第1スケジューリング伝送メッセージを前記基地局に送信する。最後に、前記基地局から前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて送信される第1衝突解決メッセージを、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて受信して、初期アクセスプロセスを完成させる。
【0225】
ここで、前記予め取り決められた第2SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0226】
ここで、前記ネットワークから設定された第3SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0227】
ここで、前記予め取り決められた第4SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0228】
ここで、前記ネットワークから設定された第5SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯され、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに付帯される。
【0229】
ここで、前記予め取り決められた第6SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSであり、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに応用されるSCSである。
【0230】
ここで、前記ネットワークから設定された第7SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0231】
ここで、初期アクセスプロセスが完成した後に、第2トランシーバ1240は、さらに、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、前記基地局から送信される第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを、予め設定された第8SCSを用いて受信することと、
前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて、予め設定された第9SCSを用いて第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第2ランダムアクセス応答メッセージを、前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信して、アップリンク同期を完成させることと、に用いられる。
【0232】
ここで、ランダム初期アクセスプロセスが完成した後に、第2トランシーバ1240は、さらに、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、予め設定された第1SCSを用いて第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第3ランダムアクセス応答メッセージを、RMSIの伝送に応用されるSCSを用いて受信することと、
前記第3ランダムアクセス応答メッセージに基づいて、前記第1スケジューリング伝送メッセージの送信に用いられるSCSを用いて第2スケジューリング伝送メッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第2スケジューリング伝送メッセージに基づいて送信される第2衝突解決メッセージを、前記第1衝突解決メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信して、アップリンク同期を完成させることと、
に用いられる。
【0233】
本開示の一部実施例の別の方面において、第2トランシーバ1240は、さらに、基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、まず、前記基地局から送信される第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを、予め設定された第8SCSを用いて受信する。次に、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて、予め設定された第9SCSを用いて、第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信する。最後に、前記基地局から前記第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第4ランダムアクセス応答メッセージを、予め取り決められた第10SCSまたはネットワークから設定された第11SCSを用いて受信して、初期アクセスプロセスを完成させる。
【0234】
ここで、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSである。
【0235】
ここで、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0236】
ここで、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSであり、または、ターゲットセルで切り替えプロセスをトリガーする参照信号のSCSである。
【0237】
ここで、切り替えプロセスにおける前記参照信号が同期信号ブロック参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記同期信号ブロック参照信号のSCSであり、切り替えプロセスにおける前記参照信号がチャネル状態情報参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記チャネル状態情報参照信号のSCSである。
【0238】
ここで、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0239】
ここで、初期アクセスプロセスが完成した後に、第2トランシーバ1240は、さらに、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、前記基地局から送信される第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを、予め設定された第8SCSを用いて受信することと、
前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて、予め設定された第9SCSを用いて第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第5ランダムアクセス応答メッセージを、前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信して、アップリンク同期を完成させることと、
に用いられる。
【0240】
なお、図12において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、第2プロセッサ1210をはじめとする1つ又は複数のプロセッサと第2メモリ1230をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。第2トランシーバ1240は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。ユーザ端末によっては、ユーザインタフェース1250は、内部接続や外部接続する機器のインタフェースであってもよい。接続する機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限られない。第2プロセッサ1210は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。第2メモリ1230は、第2プロセッサ1210による操作実行に使用されるデータを記憶できる。
【0241】
上記実施例を実現するすべてまたは一部のステップは、ハードウェアによって実現されてもよく、コンピュータプログラムで関連ハードウェアに指示して行ってもよい。前記のコンピュータプログラムは、上記方法の一部またはすべてのステップを実行する指令を含む。かつ当該コンピュータプログラムは、読み取り可能な記憶媒体に格納される。記憶媒体は、揮発性の記憶媒体または非揮発性の記憶媒体など、あらゆる形態の記憶媒体である。
【0242】
なお、本開示の装置と方法において、明らかに、各部品または各ステップは、分解および/または再度の組み合わせが可能である。これらの分解および/または再度の組み合わせは、本開示の同等効果手段と見なされるべきである。しかも、上記一連の処理を実行するステップは、自然に説明順に時間順で実行されるが、必ず時間順に実行される必要がない。一部のステップは、並行に実行されてもよく、または、互いに独立に実行されてもよい。当業者にとって、本開示の方法および装置のすべてまたは任意のステップや部品は、任意の計算装置(プロセッサ、記憶媒体などを含む)や計算装置のネットワークでハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアまたはそれらの組み合わせによって実現されうることが理解できる。これは、当業者が本開示の説明を閲読して基本的なプログラミング技能を活用して実現できることである。
【0243】
したがって、本開示の目的は、任意の計算装置で1つまたは一連のプログラムを実行することによっても実現されうる。前記計算装置は、周知されている汎用装置である。したがって、本開示の目的は、前記方法または装置を実現するプログラムコードを含むプログラムプロダクトの提供のみでも実現されうる。すなわち、このようなプログラムプロダクトも本開示を構成し、しかもこのようなプログラムプロダクトを記憶した記憶媒体も本開示を構成する。明らかに、前記記憶媒体は、任意の周知される記憶媒体または将来開発されうる任意の記憶媒体である。なお、本開示の装置と方法において、各部品または各ステップは、分解および/または再度の組み合わせが可能である。これらの分解および/または再度の組み合わせは、本開示の同等効果手段と見なされるべきである。しかも、上記一連の処理を実行するステップは、自然に説明順に時間順で実行されるが、必ず時間順に実行される必要がない。一部のステップは、並行に実行されてもよく、または、互いに独立に実行されてもよい。
【0244】
本開示の一部実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
当該プログラムがプロセッサによって実行されると、
基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、前記ユーザ機器から送信される第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第1SCSを用いて受信するステップと、
前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、予め取り決められた第2SCSまたはネットワークから設定された第3SCSを用いて、第1ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信するステップと、
前記ユーザ機器から前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて送信される第1スケジューリング伝送メッセージを、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて受信するステップと、
前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて、第1衝突解決メッセージを前記ユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させるステップと、
を実現する。
【0245】
ここで、前記予め取り決められた第2SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0246】
ここで、前記ネットワークから設定された第3SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0247】
ここで、前記予め取り決められた第4SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0248】
ここで、前記ネットワークから設定された第5SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯され、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに付帯される。
【0249】
ここで、前記予め取り決められた第6SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSであり、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに応用されるSCSである。
【0250】
ここで、前記ネットワークから設定された第7SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0251】
ここで、初期アクセスプロセスが完成した後に、上記ステップは、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、予め設定された第8SCSを用いて、第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを前記ユーザ機器に送信することと、
前記ユーザ機器から前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて送信される第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第9SCSを用いて受信することと、
前記第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSを用いて、第2ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信して、アップリンク同期を完成させることと、
をさらに含む。
【0252】
ここで、ランダム初期アクセスプロセスが完成した後に、上記ステップは、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、前記ユーザ機器から送信される第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第1SCSを用いて受信することと、
前記第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、RMSIの伝送に応用されるSCSを用いて、第3ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信することと、
前記ユーザ機器から前記第3ランダムアクセス応答メッセージに基づいて送信される第2スケジューリング伝送メッセージを、前記第1スケジューリング伝送メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信することと、
前記第2スケジューリング伝送メッセージに基づいて、前記第1衝突解決メッセージの送信に応用されるSCSを用いて、第2衝突解決メッセージを前記ユーザ機器に送信して、アップリンク同期を完成させることと、
をさらに含む。
【0253】
本開示の一部実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
当該プログラムがプロセッサによって実行されると、
基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、予め設定された第8SCSを用いて、第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを前記ユーザ機器に送信するステップと、
前記ユーザ機器から前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて送信される第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第9SCSを用いて受信するステップと、
前記第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、予め取り決められた第10SCSまたはネットワークから設定された第11SCSを用いて、第4ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信して、初期アクセスプロセスを完成させるステップと、
を実現する。
【0254】
ここで、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSである。
【0255】
ここで、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0256】
ここで、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSであり、または、ターゲットセルで切り替えプロセスをトリガーする参照信号のSCSである。
【0257】
ここで、切り替えプロセスにおける前記参照信号が同期信号ブロック参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記同期信号ブロック参照信号のSCSであり、切り替えプロセスにおける前記参照信号がチャネル状態情報参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記チャネル状態情報参照信号のSCSである。
【0258】
ここで、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0259】
ここで、初期アクセスプロセスが完成した後に、上記ステップは、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、予め設定された第8SCSを用いて、第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを前記ユーザ機器に送信することと、
前記ユーザ機器から前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて送信される第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージを、予め設定された第9SCSを用いて受信することと、
前記第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて、前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSを用いて、第5ランダムアクセス応答メッセージを前記ユーザ機器に送信して、アップリンク同期を完成させることと、
をさらに含む。
【0260】
本開示の一部の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
当該プログラムがプロセッサによって実行されると、
基地局からユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、予め設定された第1SCSを用いて、第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信するステップと、
前記基地局から前記第1ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第1ランダムアクセス応答メッセージを、予め取り決められた第2SCSまたはネットワークから設定された第3SCSを用いて受信するステップと、
前記第1ランダムアクセス応答メッセージに基づいて、予め取り決められた第4SCSまたはネットワークから設定された第5SCSを用いて、第1スケジューリング伝送メッセージを前記基地局に送信するステップと、
前記基地局から前記第1スケジューリング伝送メッセージに基づいて送信される第1衝突解決メッセージを、予め取り決められた第6SCSまたはネットワークから設定された第7SCSを用いて受信して、初期アクセスプロセスを完成させるステップと、
を実現する。
【0261】
ここで、前記予め取り決められた第2SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0262】
ここで、前記ネットワークから設定された第3SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0263】
ここで、前記予め取り決められた第4SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSである。
【0264】
ここで、前記ネットワークから設定された第5SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯され、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに付帯される。
【0265】
ここで、前記予め取り決められた第6SCSは、PBCHの伝送に用いられるSCSであり、または、RMSIの伝送に用いられるSCSであり、または、前記第1ランダムアクセス応答メッセージに応用されるSCSである。
【0266】
ここで、前記ネットワークから設定された第7SCSは、RMSIのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0267】
ここで、初期アクセスプロセスが完成した後に、上記ステップは、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、前記基地局から送信される第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを、予め設定された第8SCSを用いて受信することと、
前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて、予め設定された第9SCSを用いて第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第2ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第2ランダムアクセス応答メッセージを、前記第1ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信して、アップリンク同期を完成させることと、
をさらに含む。
【0268】
ここで、ランダム初期アクセスプロセスが完成した後に、上記ステップは、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、予め設定された第1SCSを用いて第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第3ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第3ランダムアクセス応答メッセージを、RMSIの伝送に応用されるSCSを用いて受信することと、
前記第3ランダムアクセス応答メッセージに基づいて、前記第1スケジューリング伝送メッセージの送信に用いられるSCSを用いて第2スケジューリング伝送メッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第2スケジューリング伝送メッセージに基づいて送信される第2衝突解決メッセージを、前記第1衝突解決メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信して、アップリンク同期を完成させることと、
をさらに含む。
【0269】
本開示の一部の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
当該プログラムがプロセッサによって実行されると、
基地局からユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいて初期アクセスを行うと指示した場合、前記基地局から送信される第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを、予め設定された第8SCSを用いて受信するステップと、
前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて、予め設定された第9SCSを用いて、第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信するステップと、
前記基地局から前記第4ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第4ランダムアクセス応答メッセージを、予め取り決められた第10SCSまたはネットワークから設定された第11SCSを用いて受信して、初期アクセスプロセスを完成させるステップと、
を実現する。
【0270】
ここで、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSである。
【0271】
ここで、非競合に基づくランダムアクセスが非切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0272】
ここで、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記予め取り決められた第10SCSは、ソースセルから前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの送信に応用されるSCSであり、または、ターゲットセルで切り替えプロセスをトリガーする参照信号のSCSである。
【0273】
ここで、切り替えプロセスにおける前記参照信号が同期信号ブロック参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記同期信号ブロック参照信号のSCSであり、切り替えプロセスにおける前記参照信号がチャネル状態情報参照信号である場合、前記予め取り決められた第10SCSは、前記チャネル状態情報参照信号のSCSである。
【0274】
ここで、非競合に基づくランダムアクセスがセル切り替えプロセスに用いられる場合、前記ネットワークから設定された第11SCSは、前記第2ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージのうちのPRACH設定パラメータに付帯される。
【0275】
ここで、初期アクセスプロセスが完成した後に、上記ステップは、
前記ユーザ機器がアップリンク非同期になり、かつ基地局から前記ユーザ機器に対し、非競合ランダムアクセスメカニズムに基づいてランダムアクセスを行うと指示した場合、前記基地局から送信される第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージを、予め設定された第8SCSを用いて受信することと、
前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージに基づいて、予め設定された第9SCSを用いて第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージを前記基地局に送信することと、
前記基地局から前記第5ランダムアクセスプリアンブルメッセージに基づいて送信される第5ランダムアクセス応答メッセージを、前記第3ランダムアクセスプリアンブル指示メッセージの受信に応用されるSCSを用いて受信して、アップリンク同期を完成させることと、
をさらに含む。
【0276】
以上記載されたのは、本開示の選択可能な実施形態である。なお、当業者は、本開示に記載されている原理を逸脱せずに様々な改良や修飾をすることもできる。これらの改良や修飾も、本開示の保護範囲内にある。
図1
図2
図3
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図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12