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  • 特開-汚水処理装置及び汚水処理方法 図1
  • 特開-汚水処理装置及び汚水処理方法 図2
  • 特開-汚水処理装置及び汚水処理方法 図3
  • 特開-汚水処理装置及び汚水処理方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007197
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】汚水処理装置及び汚水処理方法
(51)【国際特許分類】
   C02F 1/40 20230101AFI20230111BHJP
   C02F 3/12 20230101ALI20230111BHJP
【FI】
C02F1/40 G
C02F3/12 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021110294
(22)【出願日】2021-07-01
(71)【出願人】
【識別番号】509274441
【氏名又は名称】株式会社ネクスコ・エンジニアリング東北
(74)【代理人】
【識別番号】100131026
【弁理士】
【氏名又は名称】藤木 博
(74)【代理人】
【識別番号】100194124
【弁理士】
【氏名又は名称】吉川 まゆみ
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 暢祐
(72)【発明者】
【氏名】山崎 孝悦
【テーマコード(参考)】
4D028
4D051
【Fターム(参考)】
4D028BC01
4D028BC18
4D028BC24
4D028BD06
4D028BD11
4D028BD16
4D028CA11
4D028CC00
4D051AA04
4D051AB03
4D051DD08
(57)【要約】
【課題】沈殿槽のスカムを自動で沈降させることができる汚水処理装置及び汚水処理方法を提供する。
【解決手段】曝気槽において活性汚泥を利用して汚水を浄化し、沈殿槽において汚泥を沈殿させて上澄水と分離する。沈殿槽において汚泥を沈殿させた上澄水であり、かつ、滅菌処理をする前の処理水を、散水手段により沈殿槽の上から間欠的に散水する。これにより、自動でスカムを沈降させることができ、人力作業による時間と手間を大幅に削減することができる。また、処理水を再利用するので、近年の水処理技術に用いられるカスケード利用の概念を踏襲することになり、水資源の有効活用、及び、水道料金の削減を図ることができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
活性汚泥を利用して汚水を浄化する汚水処理装置であって、
汚水を活性汚泥と共に収容し、曝気する曝気槽と、
前記曝気槽において曝気処理した汚水を収容し汚泥を沈殿させる沈殿槽と、
前記沈殿槽において汚泥を沈殿させた上澄水であり、かつ、滅菌処理をする前の処理水を収容する処理水槽と、
前記処理水槽の処理水を前記沈殿槽の上から間欠的に散水する散水手段と
を備えたことを特徴とする汚水処理装置。
【請求項2】
前記散水手段は、前記沈殿槽の上に配設され、複数の散水孔が設けられた散水管を有し、前記散水孔は、下に向かい前記処理水が吹き出すように設けられた第1散水孔と、前記散水管を前記処理水が流れる方向に向かい、右斜め下側に向かい前記処理水が吹き出すように設けられた第2散水孔と、前記散水管を前記処理水が流れる方向に向かい、左斜め下側に向かい前記処理水が吹き出すように設けられた第3散水孔とを有することを特徴とする請求項1記載の汚水処理装置。
【請求項3】
前記沈殿槽の底部に沈殿した汚泥を間欠的に前記曝気槽に戻す汚泥移送手段を備え、
前記汚泥移送手段による汚泥の移送は、前記散水手段による散水を行った後、所定の時間を開けて行うように制御される
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の汚水処理装置。
【請求項4】
曝気槽において汚水を活性汚泥により浄化した後、沈殿槽において汚泥を沈殿させ、上澄水と分離する汚水処理方法であって、
前記沈殿槽において汚泥を沈殿させた上澄水であり、かつ、滅菌処理をする前の処理水を、前記沈殿槽の上から間欠的に散水して、スカムを破砕して沈降させることを特徴とする汚水処理方法。
【請求項5】
前記沈殿槽の上から前記処理水を散水した後、所定の時間を開けて、前記沈殿槽の底部に沈殿した汚泥を前記曝気槽に間欠的に移送することを特徴とする請求項4記載の汚水処理方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚水中に含まれる有機性汚濁成分を微生物処理する汚水処理装置及び汚水処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
生活排水等の汚水を処理する方法には、例えば、微生物を利用したものがある。この汚水処理方法では、例えば、汚水を調整槽に一旦貯留した後、曝気槽に送って曝気し、次いで沈殿槽で活性汚泥を沈降分離して上澄水を放流している。この時、汚泥の一部は沈殿槽の底部に堆積せずに、水面にスカムとなって浮上する場合がある。スカムというのは、曝気の影響等により空気を含んだ汚泥が水面に浮上し、水面上で硬化して浮かんだ状態になった汚泥のことである。このスカムが過剰に発生すると透視度低下等の水質への悪影響が懸念される。そのため、大規模の汚水処理装置では、例えば、沈殿槽の上部に、スカム掻寄板でスカムを掻き寄せて回収するスカム回収装置を設置し、スカムの除去を行っている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一方、スカム回収装置を設置するほどの規模ではない中小規模の汚水処理装置の場合には、沈殿槽の面積が狭く、深さが深いために汚泥が沈みやすくなっており、運転を制御することによりスカムが発生しないように調整している。しかしながら、全くスカムが発生しないように制御することは難しく、定期的に点検し、スカムが発生した場合には、水道水をスカムに向けて放水したり、棒状部材を用いて撹拌したりすることにより、スカムの塊を破砕して沈降させる作業を行う必要があった。この作業は作業員により行うので、時間と手間がかかるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-101858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような問題に基づきなされたものであり、沈殿槽のスカムを自動で沈降させることができる汚水処理装置及び汚水処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の汚水処理装置は、活性汚泥を利用して汚水を浄化するものであって、汚水を活性汚泥と共に収容し、曝気する曝気槽と、曝気槽において曝気処理した汚水を収容し汚泥を沈殿させる沈殿槽と、沈殿槽において汚泥を沈殿させた上澄水であり、かつ、滅菌処理をする前の処理水を収容する処理水槽と、処理水槽の処理水を沈殿槽の上から間欠的に散水する散水手段とを備えたものである。
【0007】
本発明の汚水処理方法は、曝気槽において汚水を活性汚泥により浄化した後、沈殿槽において汚泥を沈殿させ、上澄水と分離するものであって、沈殿槽において汚泥を沈殿させた上澄水であり、かつ、滅菌処理をする前の処理水を、沈殿槽の上から間欠的に散水して、スカムを破砕して沈降させるものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、沈殿槽の上から処理水を間欠的に散水するようにしたので、自動でスカムを沈降させることができ、人力作業による時間と手間を大幅に削減することができる。また、処理水を再利用するので、近年の水処理技術に用いられるカスケード利用の概念を踏襲することになり、水資源の有効活用、及び、水道料金の削減を図ることができる。更に、処理水を用いるので散水手段のつまりを抑制することができると共に、滅菌処理前の処理水であるので散水手段における錆の発生及び微生物への影響も抑制することができる。
【0009】
また、散水管に、下に向かい処理水が吹き出す第1散水孔と、右斜め下側に向かい処理水が吹き出す第2散水孔と、左斜め下側に向かい処理水が吹き出す第3散水孔とを設けるようにすれば、より効果的に散水して、スカムを沈降させることができる。
【0010】
更に、散水手段による散水、及び汚泥移送手段による汚泥の移送を、それぞれ間欠的に行い、散水手段により散水を行った後、所定の時間を開けて、汚泥移送手段により汚泥の移送を行うようにすれば、効率的に汚泥の移送を行うことができ、汚水処理を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施の形態に係る汚水処理装置の構成を表す図である。
図2図1に示した散水手段の構成を表すものである。
図3図2に示した散水管の構成を表すものである。
図4図2に示した散水管の断面構成を表すものである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施の形態に係る汚水処理装置10の概略構成を表す図である。この汚水処理装置10は、高速道路に設置されたパーキングエリア等、中小規模の施設において好ましく用いることができるものである。
【0014】
汚水処理装置10は、例えば、汚水M1中の砂等を沈殿させて取り除く沈砂池11と、沈砂池11から流入された汚水M1を一時的に貯留し、汚水M1の流量及び水質の変動を調整する調整槽12と、調整槽12から流入された汚水M1を活性汚泥と共に収容し、曝気する曝気槽13と、曝気槽13において曝気処理した汚水M1を収容し、汚泥M2を沈殿させて汚泥M2と上澄水である処理水M3とに分離する沈殿槽14と、沈殿槽14の底部に沈殿した汚泥M2の一部を間欠的に曝気槽13に戻す汚泥移送手段15とを備えている。
【0015】
調整槽12は、例えば、沈砂池11及び曝気槽13と図示しない配管により接続されている。調整槽12には、例えば、図示しない水位センサー及び調整ポンプが配設されており、水位センサーからの信号に応じて調整ポンプにより汚水M1を曝気槽13に流入させるようになっている。曝気槽13は、活性汚泥を利用して汚水M1を浄化するものであり、汚水M1の中に空気を送り、微生物により汚水M1に含まれる有機物を分解するようになっている。曝気槽13と沈殿槽14とは、例えば、図示しない配管により接続されている。沈殿槽14の下部はポッパー状とされていることが好ましい。汚泥移送手段15は、例えば、沈殿槽14の底部から曝気槽13に汚泥M2を移送するための汚泥移送配管15Aを有しており、汚泥移送用ポンプ15Bにより汚泥を移送するように構成されている。汚泥移送用ポンプ15Bは、例えば、タイマー等の汚泥移送制御手段15Cにより駆動が制御されている。
【0016】
汚水処理装置10は、また、例えば、沈殿槽14において汚泥M2を沈殿させた上澄水である処理水M3を収容する処理水槽16と、処理水槽16から流入された処理水M3を滅菌する滅菌槽17と、滅菌槽17において滅菌された処理水M3を収納する放流槽18と、沈殿槽14の底部に沈殿した汚泥のうち一部の余剰汚泥を貯留する貯留槽19とを備えている。
【0017】
沈殿槽14と処理水槽16とは、例えば、図示しない配管により接続されている。なお、沈殿槽14と処理水槽16との間には、2つ目の曝気槽である図示しない付着曝気槽、及び、2つ目の沈殿槽である図示しない再沈殿槽が設けられていてもよい。処理水槽16の中の処理水M3は、沈殿槽14において汚泥を沈殿させた上澄水であり、かつ、滅菌処理をする前のものである。処理水槽16と滅菌槽17とは、例えば、図示しない配管により接続されている。滅菌槽17は例えば放流槽18の上に配置され、滅菌槽17から溢れ出た滅菌後の処理水M3が放流槽18に落下するようになっている。なお、滅菌槽17と放流槽18とは配管により接続するようにしてもよい。貯留槽19と沈殿槽14とは、例えば、図示しない配管により接続されている。
【0018】
汚水処理装置10は、更に、例えば、処理水槽16の処理水M3を沈殿槽14の上から間欠的に散水する散水手段20を備えている。図2は、散水手段20の構成を表すものである。散水手段20は、沈殿槽14の上から間欠的に散水することにより、沈殿槽14の水面に浮上したスカムを破砕して沈降させるためのものである。散水手段20は、例えば、処理水槽16から沈殿槽14に処理水M3を案内する処理水配管21と、処理水配管21に接続され、沈殿槽14の上に配設されて沈殿槽14に処理水M3を散水する散水管22とを有している。
【0019】
処理水配管21及び散水管22は、例えば、塩化ビニル樹脂製の配管により構成することが好ましい。散水管22はどのような形に配設されていてもよいが、例えば、上から見た形状が、H形状となるように配設されていることが好ましい。広い範囲に散水することができるからである。散水管22の太さは、例えば、呼び径20mm以上25mm以下の範囲内とすることが好ましい。
【0020】
図3は、散水管22の一部を下から見た(すなわち沈殿槽14の側から見た)構成を表すものである。散水管22には、複数の散水孔23が間隔を開けて設けられている。散水孔23は、下に向かい処理水M3が吹き出すように設けられた第1散水孔23Aと、散水管22を処理水M3が流れる方向に向かい、右斜め下側に向かい処理水M3が吹き出すように設けられた第2散水孔23Bと、散水管22を処理水M3が流れる方向に向かい、左斜め下側に向かい処理水M3が吹き出すように設けられた第3散水孔23Cとを有していることが好ましい。処理水M3を散水する面積を広くすることができるからである。なお、図3では、処理水M3の流れる方向の一例を矢印で示している。
【0021】
散水孔23は、例えば、処理水M3が流れる方向に沿って間隔を開けて第1散水孔23Aを設け、処理水M3の流れる方向における隣接する2つの第1散水孔23Aの間に、第2散水孔23B及び第3散水孔23Cをそれぞれ設けるようにすることが好ましい。散水管22の処理水M3が流れる方向に対して垂直方向の断面における第2散水孔23B及び第3散水孔23Cの位置は、例えば、図4に示したように、散水管22の中心Oを基準として、下側の鉛直線Lから30度以上60度以下の範囲内とすることが好ましく、35度以上55度以下の範囲内とすればより好ましい。広がりを持ってより効果的に散水することができるからである。
【0022】
散水孔23の大きさは任意に設定することができるが、例えば、直径が3mm以上5mm以下の範囲内とすることが好ましく、3.5mm以上4.5mm以下の範囲内とすればより好ましい。大きさが小さすぎると散水量が少なく散水の効果が小さくなり、大きさが大きすぎると大きな水滴となり、真下に落下することが多くなるので散水の効果が小さくなってしまうからである。
【0023】
処理水配管21には、例えば、バルブ24が設けられており、散水量を調整することができるようになっている。また、処理水配管21には、例えば、処理水M3を送る散水用ポンプ25が接続されている。散水用ポンプ25は、例えば、タイマー等の散水制御手段26により駆動が制御されており、間欠的に処理水M3を散水できるように構成されている。散水時間及び散水の間隔は、汚水M1の処理量や装置の規模により任意に設定することができる。例えば、一例としては、散水時間を10分から20分、散水停止時間を2時間から4時間として、散水と停止を順番に繰り返すように制御することが挙げられる。散水時間が短いと十分にスカムを沈降させることができないが、この程度の散水時間で十分にスカムを沈降させることができるからである。また、散水停止時間については、短いと処理水M3に濁りが見られることがあり、長いとスカムの浮上及び処理水M3の濁りが見られることがあるからである。
【0024】
また、散水手段20による処理水M3の散水、及び、汚泥移送手段15による汚泥M2の移送はどちらも間欠的に行うが、汚泥移送手段15による汚泥M2の移送は、散水手段20による散水を行った後、所定の時間を開けて行うように制御することが好ましい。すなわち、散水手段20により散水を所定時間行い、散水を停止してから所定時間後に、汚泥移送手段15による汚泥M2の移送を所定時間行うことが好ましい。スカムが沈降して効率的に汚泥の移送を行うことができるからである。散水手段20による散水を停止してから汚泥移送手段15による汚泥M2の移送を開始するまでの時間は、例えば、10分から40分とすることが好ましく、15分から30分とすればより好ましい。これらの制御は、例えば、散水制御手段26及び汚泥移送制御手段15Cを調整することにより行うことができる。なお、散水制御手段26と汚泥移送制御手段15Cの設定を調整する調整部を設けるようにしてもよい。
【0025】
この汚水処理装置1は、例えば、次のようにして汚水処理を行う。まず、例えば、汚水M1を、沈砂池11及び調整槽12を通して曝気槽13に流入させ、曝気槽13において活性汚泥により浄化した後、沈殿槽14に送る。次いで、例えば、沈殿槽14では、汚泥M2を沈殿させて上澄水と分離し、上澄水を処理水M3として処理水槽16を通して滅菌槽17に送り、滅菌して放流槽18に送り放流する。
【0026】
その際、散水手段20により、処理水槽16に収容された処理水M3、すなわち、沈殿槽14において汚泥M2を沈殿させた上澄水であり、かつ、滅菌処理をする前の処理水M3を、沈殿槽14の上から間欠的に散水する。これにより、沈殿槽14の水面に浮上したスカムを破砕して沈降させる。また、沈殿槽14の底部に沈殿した汚泥M2の一部は、汚泥移送手段15により間欠的に曝気槽13に戻す。この汚泥移送手段15による汚泥M2の移送は、散水手段20による散水を行った後、所定の時間を開けて行うようことが好ましい。
【0027】
なお、本実施の形態の汚水処理装置10を高速道路のパーキングエリアに設置し、散水手段20による散水を間欠的に行い、1か月間の検証を行った。その際、散水時間は10分から20分とし、散水停止時間は2時間から4時間とした。また、汚泥移送手段15による汚泥M2の移送は間欠的に行い、散水手段20による散水を行った後、散水を停止してから10分から40分後に移送を行うようにした。その結果、スカムの浮上が見られず、かつ、処理水M3の水質も良好であることが確認された。
【0028】
このように本実施の形態によれば、沈殿槽14の上から処理水を間欠的に散水するようにしたので、自動でスカムを沈降させることができ、人力作業による時間と手間を大幅に削減することができる。また、処理水M3を再利用するので、近年の水処理技術に用いられるカスケード利用の概念を踏襲することになり、水資源の有効活用、及び、水道料金の削減を図ることができる。更に、処理水M3を用いるので散水手段20のつまりを抑制することができると共に、滅菌処理前の処理水M3であるので散水手段20における錆の発生及び微生物への影響も抑制することができる。
【0029】
また、散水管22に、下に向かい処理水が吹き出す第1散水孔23Aと、右斜め下側に向かい処理水が吹き出す第2散水孔23Bと、左斜め下側に向かい処理水が吹き出す第3散水孔23Cとを設けるようにすれば、より効果的に散水して、スカムを沈降させることができる。
【0030】
更に、散水手段20による散水、及び汚泥移送手段15による汚泥M2の移送を、それぞれ間欠的に行い、散水手段20により散水を行った後、所定の時間を開けて、汚泥移送手段15により汚泥の移送を行うようにすれば、効率的に汚泥の移送を行うことができ、汚水処理を効率的に行うことができる。
【0031】
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、各構成要素について具体的に説明したが、全ての構成要素を備えていなくてもよく、また、他の構成要素を備えていてもよい。
【符号の説明】
【0032】
10…汚水処理装置、11…沈砂池、12…調整槽、13…曝気槽、14…沈殿槽、15…汚泥移送手段、15A…汚泥移送配管、15B…汚泥移送用ポンプ、15C…汚泥移送制御手段、16…処理水槽、17…滅菌槽、18…放流槽、19…貯留槽、20…散水手段、21…処理水配管、22…散水管、23…散水孔、23A…第1散水孔、23B…第2散水孔、23C…第3散水孔、24…バルブ、25…散水用ポンプ、26…散水制御手段
図1
図2
図3
図4