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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023072263
(43)【公開日】2023-05-24
(54)【発明の名称】マッサージ用具
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20230517BHJP
【FI】
A61H7/00 300D
A61H7/00 300K
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021184694
(22)【出願日】2021-11-12
(71)【出願人】
【識別番号】000001959
【氏名又は名称】株式会社 資生堂
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】寺西 亮士
(72)【発明者】
【氏名】小坂 さやか
(72)【発明者】
【氏名】高橋 希佳
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AA04
4C100AA13
4C100AA15
4C100AD13
4C100BB01
4C100CA01
4C100DA01
4C100DA04
4C100DA05
4C100DA08
4C100DA10
4C100EA07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】把持しやすく、頭や腕、肩、足等の対象にあわせて変形可能なマッサージ用具を提供する。
【解決手段】マッサージ用具1は、本体部10と、取付部20と、液体吐出部30と、を備え、本体部10は、中央に貫通孔が形成された円環状の形状(ドーナツ型の形状)を有する。本体部10は、ユーザ(例えば、男性)が片手でつかめる程度の大きさで、本体部10は、複数の細棒部材が、三次元的に結合された立体メッシュ構造を有する。立体メッシュ構造は、網目を形成する細棒部材の太さは、任意に設定できるが、おおよそ一定の太さとすることができ、例えば、0.5mmから3.0mmの範囲とすることができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面を有する本体部と、
前記底面から突出し、使用時に対象に接触する突起部と、を備え、
前記本体部は、三次元的に結合された立体メッシュ構造を有する、
マッサージ用具。
【請求項2】
前記突起部は、回転可能に取り付けられた球である、
請求項1に記載のマッサージ用具。
【請求項3】
前記突起部は、前記本体部と一体に形成される半球体である、
請求項1に記載のマッサージ用具。
【請求項4】
前記突起部は、前記本体部と一体に形成される円柱である、
請求項1に記載のマッサージ用具。
【請求項5】
前記本体部に、前記底面の側に液体を吐出する液体吐出部を更に備える、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のマッサージ用具。
【請求項6】
前記液体吐出部は、前記底面の側の先端に接触部を備え、前記接触部は、前記液体が吐出される吐出口を有する、
請求項5に記載のマッサージ用具。
【請求項7】
前記接触部は、前記吐出口の周囲に、先端突起部を有する、
請求項6に記載のマッサージ用具。
【請求項8】
前記接触部は、立体メッシュ構造を有する、
請求項6又は請求項7のいずれかに記載のマッサージ用具。
【請求項9】
前記液体吐出部は、前記液体を貯蔵する液体貯蔵部を備える、
請求項5から請求項8のいずれか一項に記載のマッサージ用具。
【請求項10】
前記液体貯蔵部は、交換可能に取り付けられる、
請求項9に記載のマッサージ用具。
【請求項11】
前記本体部は、中心に貫通孔を有する円環状である、
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のマッサージ用具。
【請求項12】
前記本体部は、中心に貫通孔を有する円環状であり、
前記貫通孔に前記液体吐出部を備える、
請求項5から請求項10のいずれか一項に記載のマッサージ用具。
【請求項13】
前記本体部が把持されて用いられる、
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のマッサージ用具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、マッサージ用具に関する。
【背景技術】
【0002】
リラックスしたり、リフレッシュしたりするために、頭や腕、肩、足等をマッサージすることがある。マッサージを行う場合には、マッサージ用具を体に押し当てて、マッサージすることが行われる。
【0003】
特許文献1には、頭皮へのマッサージを行う頭皮マッサージ具が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-202172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
マッサージを効果的に行うために、マッサージは、マッサージ用具を対象範囲に十分接触するように押し当てて行う。マッサージ用具をマッサージ対象に押し当てるためには、ユーザがマッサージ用具をしっかり把持できることが好ましい。また、マッサージ用具をマッサージ対象に押し当てたときに、マッサージ用具がマッサージ対象に十分接触することが好ましい。
【0006】
本開示は、把持しやすく、対象にあわせて変形可能なマッサージ用具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、底面を有する本体部と、前記底面から突出し、使用時に対象に接触する突起部と、を備え、前記本体部は、三次元的に結合された立体メッシュ構造を有するマッサージ用具を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、把持しやすく、対象にあわせて変形可能なマッサージ用具が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、第1実施形態に係るマッサージ用具の一例の斜視図である。
図2図2は、第1実施形態に係るマッサージ用具の一例の側面図である。
図3図3は、第1実施形態に係るマッサージ用具の一例の底面図である。
図4図4は、第1実施形態に係るマッサージ用具の一例の液体塗布部の側面図である。
図5図5は、第1実施形態に係るマッサージ用具の一例の本体部の側面図である。
図6図6は、第1実施形態に係るマッサージ用具の一例の断面図である。
図7図7は、第2実施形態に係るマッサージ用具の一例の本体部の分解斜視図である。
図8図8は、第3実施形態に係るマッサージ用具の一例の本体部の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の各実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に関して、実質的に同一の又は対応する機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する場合がある。
【0011】
また、理解を容易にするために、図面における各部の縮尺は、実際とは異なる場合がある。平行、直角、直交、水平、垂直、上下、左右などの方向には、実施形態の効果を損なわない程度のずれが許容される。角部の形状は、直角に限られず、弓状に丸みを帯びてもよい。平行、直角、直交、水平、垂直には、略平行、略直角、略直交、略水平、略垂直が含まれてもよい。
【0012】
≪第1実施形態≫
<マッサージ用具1>
図1は、第1実施形態に係るマッサージ用具の一例であるマッサージ用具1の斜視図である。図2は、第1実施形態に係るマッサージ用具の一例であるマッサージ用具1の側面図である。図3は、第1実施形態に係るマッサージ用具の一例であるマッサージ用具1の底面図である。
【0013】
なお、図には、説明の便宜のためXYZ直交座標系が設定される場合がある。図面の紙面に対して垂直な座標軸については、座標軸の丸の中にバツ印は紙面に対して奥の方向が正、丸の中に黒丸印は紙面に対して手前側が正であることを表している。ただし、当該座標系は、説明のために定めるものであって、マッサージ用具1等の姿勢について限定するものではない。
【0014】
また、本開示では、特に説明しない限り、Z軸は、液体吐出部30の液体貯蔵部31が延びる方向とする。なお、Z軸方向を、上下方向と呼ぶ場合がある。X軸及びY軸は、Z軸に垂直な方向とする。X軸及びY軸は、互いに直角であるとする。
【0015】
マッサージ用具1は、本体部10と、取付部20と、液体吐出部30と、を備える。
【0016】
[本体部10]
本体部10は、マッサージ用具1を使用する際に、ユーザの手で握られる。すなわち、マッサージ用具1は、本体部10がユーザに把持されて用いられる。また、本体部10は、マッサージ用具1を使用する際に、マッサージ対象に接触する。
【0017】
本体部10は、中央に貫通孔が形成された円環状の形状(ドーナツ型の形状)を有する(図6参照)。本体部10は、ユーザ(例えば、男性)が片手でつかめる程度の大きさである。また、本体部10は、複数の細棒部材が、三次元的に結合された立体メッシュ構造を有する。
【0018】
本実施形態における立体メッシュ構造は、例えば発泡ウレタン成形による連続気泡構造とは異なる構造のものである。発泡ウレタン成形による連続気泡構造では、網目を構成する部材は、形状、大きさは一定ではなく、また部材自体が複数に分割された構造となる。これに対し本実施の形態の立体メッシュ構造は、網目を形成する細棒部材の太さは、任意に設定できるが、おおよそ一定の太さとすることができ、例えば、0.5mmから3.0mmの範囲とすることができる。
【0019】
また、細棒部材同士の交点は、重なり合って結合されるのではなく、相互に交差するように一体的に結合される構造とすることができる。また、網目の大きさも0.1mmから7.0mm程度の大きさとすることができる。さらに、個々の細棒部材はある程度の剛性を有しているが、立体メッシュ構造を有することにより、本体部10は、全体的に弾力性のある柔軟な構造とすることができる。
【0020】
したがって、本体部10は、ユーザに把持されて、対象に押し当てることにより、マッサージ対象にあわせて変形可能になっている。立体メッシュ構造を有する本体部10は、例えば、三次元プリンタにより形成する。本体部10は、例えば、軟質ポリウレタン、軟質エラストマー等により形成される。
【0021】
本体部10が立体メッシュ構造を有することにより、ユーザが把持したときに、本体部10は、ユーザの手にフィットするように変形できる。したがって、本体部10は、ユーザが握りやすい構造になっている。
【0022】
本実施の形態における立体メッシュ構造を樹脂で型により成形することはできない。本実施形態においては、三次元プリンタにより本体部10を成形することにより、本体部10は立体メッシュ構造を有する。本体部10は、立体メッシュ構造を有することにより、全体的に柔軟な構造となり、変形可能になっている。
【0023】
本体部10は、本体部10の底面10Sに、底面10Sから下側に突出する複数の突起部15を備える。突起部15は、使用時にマッサージ対象に接触する。突起部15は、例えば、底面10Sに回転可能に取り付けられた球である。
【0024】
本体部10が立体メッシュ構造を有することにより、本体部10は全体の形状がマッサージ対象の形状にあわせて変形できる。したがって、マッサージ用具1は、複数の突起部15のそれぞれを、マッサージ対象に接触できる。複数の突起部15のそれぞれが、マッサージ対象に接触することにより、マッサージの効果を高めることができる。
【0025】
なお、突起部15は、底面10Sに回転可能に取り付けられた球に限らず、例えば、本体部10と一体に形成された半球体の突起でもよいし、本体部10と一体に形成された円柱でもよい。
【0026】
[取付部20]
取付部20は、本体部10の貫通孔10hに設けられる。取付部20は、上に行くにしたがって開口が広くなる円錐面状の形状を有する(図6参照)。取付部20には、後述する液体吐出部30が取り付けられる。
【0027】
[液体吐出部30]
液体吐出部30は、液体、例えば、化粧液等、を吐出して、マッサージの対象に塗布する。図4は、第1実施形態に係るマッサージ用具の一例であるマッサージ用具1の液体吐出部30の側面図である。
【0028】
液体吐出部30は、液体貯蔵部31と、係合部32と、接触部33と、を備える。
【0029】
液体貯蔵部31は、マッサージ対象に塗布する液体、例えば、化粧水等、を貯蔵する。液体貯蔵部31は、上下方向に延びる筒状の容器である。液体貯蔵部31に貯蔵される液体は、接触部33の吐出口33h(図3参照)から吐出される。液体貯蔵部31は、交換可能に取り付けられる。
【0030】
係合部32は、取付部20に係合する。係合部32が取付部20に係合することにより、液体吐出部30は本体部10に取り付けられる。
【0031】
接触部33は、マッサージ対象に接触する。接触部33は、先端の中心に、化粧水等の液体を吐出する吐出口33hを有する。吐出口33hの周囲には、複数の先端突起部33pが設けられる(図3参照)。
【0032】
接触部33がマッサージ対象に接触することにより、接触部33が液体貯蔵部31側に移動する。液体吐出部30は、内部にポンプを内蔵しており、接触部33が液体貯蔵部31側に移動すると、液体貯蔵部31に貯蔵された液体が接触部33の吐出口33hから吐出される。
【0033】
マッサージの際に、液体吐出部30から液体を吐出することによって、マッサージの効果を高めることができる。また、マッサージの際に、液体吐出部30から例えば化粧水を吐出することによって、マッサージに加えて、美容効果を高めることができる
【0034】
なお、接触部33の一部を立体メッシュ構造としてもよい。
【0035】
[本体部10への液体吐出部30の取付]
本体部10への液体吐出部30の取付について説明する。図5は、液体吐出部30を取り付ける前の本体部10及び取付部20の上面図である。また、図6は、本体部10及び取付部20に液体吐出部30を取り付けた状態での部分断面図である。図6では、本体部10及び取付部20は断面図として示し、液体吐出部30は側面図として示す。
【0036】
本体部10は、貫通孔10hを有する。貫通孔10hに、取付部20が取り付けられる。取付部20は、壁部21を有する。壁部21は、開口21hを有する。
【0037】
液体吐出部30は、本体部10の下から挿入される。液体吐出部30の液体貯蔵部31は、壁部21の開口21hを通って上側に露出される。そして、液体吐出部30の係合部32が壁部21に接触するまで押し込まれる。液体吐出部30の係合部32は、取付部20に係合する。例えば、液体吐出部30の係合部32と取付部20とは、それぞれに形成されたねじにより係合する。
【0038】
≪第2実施形態≫
本体部の形状については、本体部10の形状に限らない。第1実施形態のマッサージ用具1について、本体部10に換えて本体部110を用いた第2実施形態のマッサージ用具について説明する。
【0039】
図7は、第2実施形態に係るマッサージ用具の一例の本体部110の分解斜視図である。図7は、本体部110を下側、すなわち、マッサージ対象側から見た斜視図である。なお、取付部20及び液体吐出部30は、第1実施形態のマッサージ用具1と同じ構成であることから説明は省略する。
【0040】
本体部110は、円環部111と、蓋部112と、6組の球115及び球取付部116と、を備える。円環部111は、蓋部112が嵌め合わされる第1凹部111aと、球取付部116が嵌め合わされる複数の第2凹部111bと、を有する。本体部110は、球115及び球取付部116の組み合わせの数と同数、すなわち、6個の第2凹部111bを有する。
【0041】
蓋部112は、中央に開口112hを有する略円環状の形状であって、外側に複数の凹部112aを有する。具体的には、蓋部112は、球115及び球取付部116の組み合わせの数と同数、すなわち、6個の凹部112aを有する。
【0042】
球115は、回転可能に球取付部116に取り付けられる。球115が取り付けられた球取付部116は、第2凹部111bのそれぞれに取り付けられる。本体部110は、球115が本体部110の底面から突出する。なお、球115は、突起部の一例である。
【0043】
第2凹部111bのそれぞれに球115が取り付けられた球取付部116が取り付けられた円環部111の第1凹部111aに、蓋部112の凹部112aが球取付部116に対応するように嵌め合わされて取り付けられる。円環部111に蓋部112が取り付けられることにより、本体部110が形成される。
【0044】
なお、球115に換えて、例えば、本体部110と一体に形成された半球体の突起を用いてもよいし、本体部110と一体に形成された円柱の突起を用いてもよい。マッサージする際には、半球体の突起又は円柱の突起のマッサージ対象側の先端が、マッサージ対象に接触するようにしてもよい。
【0045】
≪第3実施形態≫
次に、第1実施形態のマッサージ用具1について、本体部10に換えて本体部210を用いた第3実施形態のマッサージ用具について説明する。
【0046】
図8は、第3実施形態に係るマッサージ用具の一例の本体部210の分解斜視図である。図8は、本体部210を下側、すなわち、マッサージ対象側から見た斜視図である。なお、取付部20及び液体吐出部30は、第1実施形態のマッサージ用具1と同じ構成であることから説明は省略する。
【0047】
本体部210は、円環部211と、6組の球215、球取付部216及び抑え部217と、を備える。円環部211は、中心に開口211aを有する。また、円環部211は、球215が取り付けられた球取付部216が開口211aの内側から挿入される複数の開口211hを有する。本体部210は、球215、球取付部216及び抑え部217の組み合わせの数と同数、すなわち、6個の開口211hを有する。
【0048】
球215は、回転可能に球取付部216に取り付けられる。球215が取り付けられた球取付部216は、開口211aの内側から開口211hのそれぞれに取り付けられる。開口211hに取り付けられた球取付部216を円環部211の内部から抑えるために、開口211aの内側から抑え部217が挿入される。本体部210は、球215が本体部210の底面から突出する。なお、球215は、突起部の一例である。円環部211に、球215、球取付部216及び抑え部217が取り付けられることにより、本体部210が形成される。
【0049】
なお、球215に換えて、例えば、本体部210と一体に形成された半球体の突起を用いてもよいし、本体部210と一体に形成された円柱の突起を用いてもよい。マッサージする際には、半球体の突起又は円柱の突起のマッサージ対象側の先端が、マッサージ対象に接触するようにしてもよい。
【0050】
<作用・効果>
本実施形態に係るマッサージ用具は、本体部に立体メッシュ構造を有することにより、ユーザが把持したときに、本体部は、ユーザの手にフィットするように変形できる。したがって、本実施形態に係るマッサージ用具は、ユーザが把持しやすい構造を有する。
【0051】
また、本実施形態に係るマッサージ用具は、本体部が立体メッシュ構造を有することにより、本体部は全体の形状がマッサージ対象の形状にあわせて変形できる。したがって、本実施形態に係るマッサージ用具は、複数の突起部のそれぞれを、マッサージ対象に接触させることができる。
【0052】
本実施形態に係るマッサージ用具を使用してマッサージを行っている最中に、心拍変動を測定することにより自律神経の状態を測定した。測定の結果、マッサージにより、副交感神経が活性化することが確認できた。したがって、本実施形態に係るマッサージ用具を使用してマッサージすることにより、被験者がリラックスできていることが確認できた。
【0053】
また、4名の被験者に、本実施形態に係るマッサージ用具を使用した感想を「気持ちよい」、「血行がよくなった感じがする」、「頭がすっきりした」及び「気持ちが切り替えられた」という項目を5点満点でアンケートを行った。アンケートを採点した結果、「気持ちよい」という項目が4.5、「血行がよくなった感じがする」という項目が4.25、「頭がすっきりした」という項目が4.75、「気持ちが切り換えられた」という項目が4、という評価となった。このように、本実施形態に係るマッサージ用具を用いることにより、リラックス効果があることが示された。
【0054】
なお、開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
【符号の説明】
【0055】
1 マッサージ用具
10、110、210 本体部
10h 貫通孔
10S 底面
15 突起部
115、215 球
20 取付部
21 壁部
21h 開口
30 液体吐出部
31 液体貯蔵部
32 係合部
33 接触部
33h 吐出口
33p 先端突起部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8