(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007229
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】住宅見学用調整システム及び住宅見学用調整プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/08 20120101AFI20230111BHJP
【FI】
G06Q50/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021110338
(22)【出願日】2021-07-01
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】514217288
【氏名又は名称】株式会社ビズ・クリエイション
(74)【代理人】
【識別番号】100194478
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 文彦
(74)【代理人】
【識別番号】100187838
【弁理士】
【氏名又は名称】黒住 智彦
(72)【発明者】
【氏名】初谷 昌彦
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC07
(57)【要約】
【課題】工務店が組織的にオーナー邸見学を進めることができ、かつ日程調整が容易な住宅見学用調整システム及び住宅見学用調整プログラムを提供する。
【解決手段】見込み顧客端末2からオーナー邸の見学申込みを受け付ける申込受付手段11aと、工務店端末1及びオーナー端末3に見学申込みがあった旨を通知する申込通知手段11bと、工務店端末1及びオーナー端末3から見学の希望日時を複数取得する希望日時取得手段11cと、工務店端末1及びオーナー端末3から取得した希望日時から重複した日時を確定した見学日時として選択を受け付ける又は見学日時を確定する日時確定手段11dと、確定した見学日時を工務店端末1、オーナー端末3、及び見込み顧客端末2に通知する見学日時通知手段11eと、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
工務店の端末である工務店端末と、
前記工務店の見込み顧客の端末である見込み顧客端末と、
前記工務店で住宅を建てた住宅オーナーであって自身の自宅であるオーナー邸を前記見込み顧客が見学することを許諾した住宅オーナーの端末であるオーナー端末と、がネットワークを介して接続されるとともに、
前記見込み顧客端末からオーナー邸の見学申込みを受け付ける申込受付手段と、
前記工務店端末及び前記オーナー端末に前記見学申込みがあった旨を通知する申込通知手段と、
前記工務店端末及び前記オーナー端末から前記見学の希望日時を複数取得する希望日時取得手段と、
前記工務店端末及び前記オーナー端末から取得した希望日時から重複した日時を確定した見学日時として選択を受け付ける又は見学日時を確定する日時確定手段と、
前記確定した見学日時を前記工務店端末、前記オーナー端末、及び前記見込み顧客端末に通知する見学日時通知手段と、を備えることを特徴とする住宅見学用調整システム。
【請求項2】
前記申込受付手段において、前記見込み顧客端末から前記見学申込みとともに見込み顧客の見学の複数の希望日時を受け付け、
前記希望日時取得手段において、前記見込み顧客の見学の複数の希望日時の中から、前記工務店端末及び前記オーナー端末から前記見学の希望日時を複数取得することを特徴とする請求項1に記載の住宅見学用調整システム。
【請求項3】
見学に協力した住宅オーナーへの謝金の支払いを前記工務店端末に指示する謝金指示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の住宅見学用調整システム。
【請求項4】
工務店の端末である工務店端末と、
前記工務店の見込み顧客の端末である見込み顧客端末と、
前記工務店で住宅を建てた住宅オーナーであって自身の自宅であるオーナー邸を前記見込み顧客が見学することを許諾した住宅オーナーの端末であるオーナー端末と、がネットワークを介して接続されてなる住宅見学用調整システムにおいて、
前記見込み顧客端末からオーナー邸の見学申込みを受け付ける申込受付ステップと、
前記工務店端末及び前記オーナー端末に前記見学申込みがあった旨を通知する申込通知ステップと、
前記工務店端末及び前記オーナー端末から前記見学の希望日時を複数取得する希望日時取得ステップと、
前記工務店端末及び前記オーナー端末から取得した希望日時から重複した日時を確定した見学日時として選択を受け付ける又は見学日時を確定する日時確定ステップと、
前記確定した見学日時を前記工務店端末、前記オーナー端末、及び前記見込み顧客端末に通知する見学日時通知ステップと、を実行することを特徴とする住宅見学用調整プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工務店が新しい見込み顧客から注文住宅を受注するにあたり使用される住宅見学用調整システム及び住宅見学用調整プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
工務店が見込み顧客から注文住宅を受注するにあたって、住宅展示場を見込み顧客に見学してもらうことが一般的である。
【0003】
しかし、工務店が住宅展示場を維持管理するコストは莫大であり、そのコストは顧客への販売価格に跳ね返ってしまう。
【0004】
そこで、見込み顧客が自宅に居ながらにして、あたかも住宅展示場を見学しているように住宅に関する情報を取得できる住宅情報提供システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、建っている住宅を実際に見学したいという見込み顧客の要望は大きい。
【0007】
ここで、住宅見学の他の形態として、工務店が過去に自ら受注して建築した個人宅(オーナー邸)を、その所有者(オーナー)の了解のもと、見込み顧客と、工務店の営業担当者が訪問し、内部を見学させて、より受注確度を高める手法がある。これをオーナー邸見学という。
【0008】
オーナー邸見学は、見込み顧客にとっては自分の将来像や建築後の住宅の状況がよくわかる見学手法であり、工務店にとっても成約率を向上するための有効な手段であるが、その円滑な実行の為には、以下のような問題点があり、十分に行うことができない状況にある
【0009】
(1)オーナー邸見学が可能な物件は、各営業担当者の俗人的な人間関係によるものが多数であるため、工務店として組織的な対応が行われにくい状況にある。
(2)オーナー邸見学を行うためには、見込み顧客、住宅オーナー、及び工務店営業担当者の日程をすり合わせる必要があり、日程調整の手間が重い。
【0010】
そこで、本発明の目的とするところは、工務店が組織的にオーナー邸見学を進めることができ、かつ日程調整が容易な住宅見学用調整システム及び住宅見学用調整プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の住宅見学用調整システムは、
工務店の端末である工務店端末(1)と、
前記工務店の見込み顧客の端末である見込み顧客端末(2)と、
前記工務店で住宅を建てた住宅オーナーであって自身の自宅であるオーナー邸を前記見込み顧客が見学することを許諾した住宅オーナーの端末であるオーナー端末(3)と、がネットワーク(100)を介して接続されるとともに、
前記見込み顧客端末(2)からオーナー邸の見学申込みを受け付ける申込受付手段(11a)と、
前記工務店端末(1)及び前記オーナー端末(3)に前記見学申込みがあった旨を通知する申込通知手段(11b)と、
前記工務店端末(1)及び前記オーナー端末(3)から前記見学の希望日時を複数取得する希望日時取得手段(11c)と、
前記工務店端末(1)及び前記オーナー端末(3)から取得した希望日時から重複した日時を確定した見学日時として選択を受け付ける又は見学日時を確定する日時確定手段(11d)と、
前記確定した見学日時を前記工務店端末(1)、前記オーナー端末(3)、及び前記見込み顧客端末(2)に通知する見学日時通知手段(11e)と、を備えることを特徴とする。
【0012】
また、請求項2に記載の住宅見学用調整システムは、
前記申込受付手段(11a)において、前記見込み顧客端末(2)から前記見学申込みとともに見込み顧客の見学の複数の希望日時を受け付け、
前記希望日時取得手段(11c)において、前記見込み顧客の見学の複数の希望日時の中から、前記工務店端末(1)及び前記オーナー端末(3)から前記見学の希望日時を複数取得することを特徴とする。
【0013】
また、請求項3に記載の住宅見学用調整システムは、
見学に協力した住宅オーナーへの謝金の支払いを前記工務店端末(1)に指示する謝金指示手段(11f)をさらに備えることを特徴とする。
【0014】
また、請求項4に記載の住宅見学用調整プログラムは、
工務店の端末である工務店端末(1)と、
前記工務店の見込み顧客の端末である見込み顧客端末(2)と、
前記工務店で住宅を建てた住宅オーナーであって自身の自宅であるオーナー邸を前記見込み顧客が見学することを許諾した住宅オーナーの端末であるオーナー端末(3)と、がネットワーク(100)を介して接続されてなる住宅見学用調整システムにおいて、
前記見込み顧客端末(2)からオーナー邸の見学申込みを受け付ける申込受付ステップと、
前記工務店端末(1)及び前記オーナー端末(3)に前記見学申込みがあった旨を通知する申込通知ステップと、
前記工務店端末(1)及び前記オーナー端末(3)から前記見学の希望日時を複数取得する希望日時取得ステップと、
前記工務店端末(1)及び前記オーナー端末(3)から取得した希望日時から重複した日時を確定した見学日時として選択を受け付ける又は見学日時を確定する日時確定ステップと、
前記確定した見学日時を前記工務店端末(1)、前記オーナー端末(3)、及び前記見込み顧客端末(2)に通知する見学日時通知ステップと、を実行することを特徴とする。
【0015】
ここで、上記括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に掲載された対応要素または対応事項を示す。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、工務店で住宅を建てた住宅オーナーであって自身の自宅であるオーナー邸を見込み顧客が見学することを許諾した住宅オーナーの端末であるオーナー端末が接続されるので、工務店の営業担当者の属人的な人間関係に頼ることなく、工務店が組織としてオーナー邸の見学を進めることができる。
また、工務店端末及びオーナー端末から見学の希望日時を複数取得する希望日時取得手段と、工務店端末及びオーナー端末から取得した希望日時から重複した日時を確定した見学日時として選択を受け付ける又は見学日時を確定する日時確定手段と、を備えるので、オーナー邸の見学の日程調整が容易である。
【0017】
また、本発明によれば、見学に協力した住宅オーナーへの謝金の支払いを工務店端末に指示する謝金指示手段をさらに備えるので、住宅オーナーにメリットがあり、オーナー邸の見学に応じてもらいやすくなる。
【0018】
なお、本発明の住宅見学用調整システム及び住宅見学用調整プログラムのように、オーナー邸を見込み顧客が見学することを許諾した住宅オーナーの端末であるオーナー端末が接続されている点は、上述した特許文献1には全く記載されていない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の第一実施形態に係る住宅見学用調整システムを示すシステム構成図である。
【
図2】本発明の第一実施形態に係る住宅見学用調整システムにおける管理端末の構成概要を示す図である。
【
図3】本発明の第一実施形態に係るプログラムの処理を示すシーケンス図である。
【
図4】本発明の第二実施形態に係るプログラムの処理を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(第一実施形態)
図1乃至
図3を参照して、本発明の実施形態に係る住宅見学用調整システム及び住宅見学用調整プログラムを説明する。
1つの工務店について、複数の見込み顧客と、複数のオーナーとの住宅見学の日時を調整するものである。なお、工務店にはハウスメーカーも含まれる。
1.全体構成
図1に示すように、この住宅見学用調整システムは、工務店端末1と、見込み顧客端末2と、オーナー端末3と、管理端末10と、がネットワーク100を介して接続されてなり、相互に通信可能となっている。
【0021】
工務店端末1は、工務店が管理し、通信手段を備えた端末であり、スマートフォン、タブレット端末、または家庭や企業に広く普及している一般的なパソコンである。または、それらの組み合わせである。
また、工務店端末1は、工務店における事務担当者、又は営業担当者が操作する。
【0022】
工務店端末1、見込み顧客端末2、オーナー端末3は、汎用のものであるため、ここでは詳細な説明を省略する。また、これらはそれぞれ複数存在するが、ここでは簡単のためそれぞれ1つを説明する。
【0023】
見込み顧客端末2は、工務店の見込み顧客の端末であり、スマートフォンやタブレット端末等のモバイル端末である。
【0024】
オーナー端末3は、工務店で住宅を建てた住宅オーナーであって、自身の自宅であるオーナー邸を見込み顧客が見学することを許諾した住宅オーナーの端末であり、スマートフォンやタブレット端末等のモバイル端末である。
つまり、この時点でその工務店で住宅を建てた住宅オーナーの中から、見学のためにオーナー邸を一時的に提供してもよいと思っている住宅オーナーが抽出されている。
【0025】
管理端末10は、汎用のサーバ向けのコンピュータであり、制御部11と、記憶部12と、を備える。この管理端末10は本住宅見学用調整システムの管理者が管理する。
【0026】
制御部11は、例えば、中央処理装置(CPU)により実現されるもので、記憶部12に記憶された所定のプログラムに従って動作し、種々の機能を実現する。
記憶部12は、様々な情報を記憶する不揮発性の記憶媒体と揮発性の記憶媒体を備える。
不揮発性の記憶媒体は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)等のストレージデバイスにより実現され、制御部11を作動させる各種プログラムを記憶する。
揮発性の記憶媒体は、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)等のメモリにより実現され、制御部11が動作する際に一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶する。
なお、記憶部12は、管理端末10と通信可能な別の装置に配するようにすることも可能であり、例えば別サービスのクラウドストレージであってもよい。
【0027】
2.制御部11の詳細
制御部11は
図2に示すように、申込受付手段11aと、申込通知手段11bと、希望日時取得手段11cと、日時確定手段11dと、見学日時通知手段11eと、謝金指示手段11fと、を備える。
【0028】
申込受付手段11aは、見込み顧客端末2からオーナー邸の見学申込みとともに見込み顧客の見学の複数の希望日時を受け付ける。
【0029】
申込通知手段11bは、工務店端末1、及び見学申込みがなされたオーナーのオーナー端末3に、見学申込みがあった旨を通知する。
【0030】
希望日時取得手段11cは、見込み顧客が指定した見学の複数の希望日時の中から、工務店端末1及びオーナー端末3から見学の希望日時を複数取得する。
【0031】
日時確定手段11dは、工務店端末1及びオーナー端末3から取得した希望日時から、各者の希望が重複した日時を確定した見学日時として見学日時を確定する。
希望が重複した日時が複数ある場合は、その中から日時確定手段11dが工務店端末1から見学日時を1つ選択させそれを受け付ける。
【0032】
見学日時通知手段11eは、確定した見学日時を工務店端末1、オーナー端末3、及び見込み顧客端末2に通知する。
【0033】
謝金指示手段11fは、見学に協力した住宅オーナーへの謝金の支払いを工務店端末1に指示する。
【0034】
3.プログラムの作動
次に、この管理端末10の制御部11が主に行う制御について、
図3を参照しながら説明する。
まず、前準備として、その工務店で住宅を建てた住宅オーナーの中から、見学のためにオーナー邸を一時的に提供してもよいと思っている住宅オーナーを募り、その住宅オーナーをリスト化する(ステップS101(以下、「ステップ」という語を省略する))。
そのリストは承諾オーナーリストとして、制御部11によって管理端末10の記憶部12に保存される(S102)。
【0035】
次に制御部11は、見込み顧客端末2からオーナー邸の見学申込みとともに見込み顧客の見学の複数の希望日時を受け付ける(S103)。
このとき、見込み顧客端末2では複数のオーナー邸の写真を確認することができ、その中から見学したいオーナー邸を選んで見学申込みをしている。
【0036】
次に制御部11は、工務店端末1、及び見学申込みがなされたオーナーのオーナー端末3に、見学申込みがあった旨を通知する(S104)。
図3ではまず工務店端末1に通知し、次にオーナー端末3に通知しているが、この通知の順序は問わない。
【0037】
次に制御部11は、見込み顧客が指定した見学の複数の希望日時の中から、工務店端末1及びオーナー端末3から見学の希望日時を複数取得する(S105)。
この希望日時の取得の順番も問わない。
【0038】
次に制御部11は、工務店端末1及びオーナー端末3から取得した希望日時が複数ある場合には、工務店端末1から各者の希望が重複した日時から1つ選択させ、それを見学日時として受け付け(S106)、確定する(S107)。
S105でそれぞれの希望が重複した日時が一箇所の場合には、制御部11はそれを見学日時として確定する(S106,S107)。
【0039】
次に制御部11は、確定した見学日時を工務店端末1、オーナー端末3、及び見込み顧客端末2に通知する(S108)。
図3では順に通知しているような表現になっているが、これらは同時が好ましい。
【0040】
最後に制御部11は、見学に協力した住宅オーナーへの謝金の支払いを工務店端末1に指示する(S109)。この指示は見学のたびにではなく、1ヶ月分の謝金をまとめて支払い指示する。もちろん、毎回であってもよい。
また、この謝金として現金だけでなく、他の財産的価値があるもの(ギフト・ポイント・仮想通貨・リフォームオプション等のサービスを受ける権利等)であってもよい。
【0041】
以上のように構成された住宅見学用調整システム、管理装置、及び実行されるプログラムによれば、工務店で住宅を建てた住宅オーナーであって自身の自宅であるオーナー邸を見込み顧客が見学することを許諾した住宅オーナーの端末であるオーナー端末3が接続されるので、工務店の営業担当者の属人的な人間関係に頼ることなく、工務店が組織としてオーナー邸の見学を進めることができる。
【0042】
また、工務店端末1及びオーナー端末3から見学の希望日時を複数取得し、工務店端末1及びオーナー端末3から取得した希望日時から重複した日時を確定した見学日時として選択を受け付けて確定するので、オーナー邸の見学の日程調整が容易である。
【0043】
また、見学に協力した住宅オーナーへの謝金の支払いを工務店端末1に指示するので、住宅オーナーにメリットがあり、オーナー邸の見学に応じてもらいやすくなる。
【0044】
(第二実施形態)
次に
図4参照して、本発明の第二実施形態に係る住宅見学用調整システム及び住宅見学用調整プログラムを説明する。なお、第一実施形態と同一部分には同一符号を付した。
本実施形態の第一実施形態との違いは、見学日時の確定前のプログラムの作動であり、システム構成等のその他の構成要素に関しては第一実施形態と同一である。
【0045】
本実施形態においてはS103で、見込み顧客端末2からは見学の申込みが行われる。
次に制御部11は、工務店端末1、及び見学申込みがなされたオーナーのオーナー端末3に、見学申込みがあった旨を通知する(S104)。
【0046】
次に制御部11は、工務店端末1及びオーナー端末3から見学の希望日時を複数取得する(S105)。
【0047】
次に制御部11は、工務店端末1及びオーナー端末3から取得した希望日時が複数ある場合には、工務店端末1から各者の希望が重複した日時、又は工務店にとってより好ましい日時を複数選択させ、それを見学日時候補として受け付ける(S106)。
【0048】
次に制御部11は、S106で選択した複数の見学日時候補を見込み顧客端末2へ送信する(S110)。
【0049】
次に制御部11は、複数の見学日時候補の中から見込み顧客端末2に1つの希望日時を選択させ、それを確定した見学日時として取得する(S111)。
【0050】
次に制御部11は、確定した見学日時を工務店端末1、オーナー端末3、及び見込み顧客端末2に通知する(S108)。
【0051】
最後に制御部11は、見学に協力した住宅オーナーへの謝金の支払いを工務店端末1に指示する(S109)。
【0052】
以上のように実行されるプログラムによっても、工務店の営業担当者の属人的な人間関係に頼ることなく、工務店が組織としてオーナー邸の見学を進めることができるとともに、オーナー邸の見学の日程調整が容易である。
【0053】
なお、実施形態において、見込み顧客端末2とオーナー端末3はモバイル端末であるとしたが、これに限られるものではなく、汎用のパソコンであってもいい。
【0054】
また、見学に協力した住宅オーナーへの謝金の支払いを工務店端末1に指示するとしたが、これに限られるものではない。
【符号の説明】
【0055】
1 工務店端末
2 見込み顧客端末
3 オーナー端末
10 管理端末
11 制御部
11a 申込受付手段
11b 申込通知手段
11c 希望日時取得手段
11d 日時確定手段
11e 見学日時通知手段
11f 謝金指示手段
12 記憶部
100 ネットワーク