(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023072481
(43)【公開日】2023-05-24
(54)【発明の名称】高倍率望遠機能付きスマートフォン
(51)【国際特許分類】
G03B 17/02 20210101AFI20230517BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20230517BHJP
H04N 23/57 20230101ALI20230517BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20230517BHJP
【FI】
G03B17/02
H04M1/02 C
H04N5/225 700
G03B30/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021185065
(22)【出願日】2021-11-12
(71)【出願人】
【識別番号】719004843
【氏名又は名称】江島 皓榮
(72)【発明者】
【氏名】江島 皓榮
【テーマコード(参考)】
2H100
5C122
5K023
【Fターム(参考)】
2H100AA01
2H100AA31
5C122DA09
5C122EA59
5C122FE02
5C122GE06
5K023AA07
5K023BB03
5K023MM00
5K023MM25
(57)【要約】
【課題】解決しようとする課題は、スマートフォンが薄型のものであり、イメージセンサーや基盤とレンズユニットの間の間隔が極めて狭いため、従来のデジタルカメラ等と較べて、拡張性が取れず、光学的な望遠性能が限られている点である。この点を解消するため、後付けの望遠レンズを取り付けることがあるが、スマートフォンに出っ張りができることにより、ポケットやバッグ等への収納性に問題が生じることとなる。
【解決手段】本発明は、(1)カメラレンズを(6)スマートフォン本体の上部又は(7)側面に取り付け、その対角側に(2)イメージセンサー等を設置する。そのことにより(1)カメラレンズと(2)イメージセンサー(3)基盤類との間に距離を取ることができ、スマートフォンの光学的な望遠性能を大幅に向上させることができるようにする。本発明は、以上の構成によりなる、高倍率望遠性能のカメラ機能付きスマートフォンである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明は、(1)カメラレンズを(6)スマートフォン本体の上部又は(7)側面に取り付け、その対角側に(2)イメージセンサーを設置する。そのことにより(1)カメラレンズと(2)イメージセンサー(3)基盤類との間に距離を取ることができ、スマートフォンの光学的な望遠性能を大幅に向上させることができるようにする。本発明は、以上の構成によりなる、高倍率望遠性能のカメラ機能付きスマートフォンである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートフォンのカメラの性能を高めるためのものである。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンの性能向上、市場での認知を経て、各国において、スマートフォンの普及率が上昇した。スマートフォンの特徴として、一般的な携帯電話よりも広い画面でパソコンのように利用ができ、様々なアプリケーションで多様なサービスが受けられる点が挙げられる。
【0003】
近年は、スマートフォンに搭載されるカメラの性能が上がり、コンパクトデジタルカメラを凌ぐほどのものとなっている。カメラ機能としてスマートフォンを見た場合、カメラ機能と電話や通信を行うためのUIたる大画面のディスプレイが一体となっていることにより、デジタルカメラを用いないでも合理的かつ簡単に撮影を行うことができ、荷物としてもかさばらないことから、従来のデジタルカメラ等と較べてもカメラとしての優位性が見られる。
【0004】
一方で、スマートフォンは、薄型小型デバイスであるため、
図1(5)のように、一般的な構成として、本体背面にカメラを設置した場合、現時点においてモジュールとして組み込めるカメラ機能は限られており、画素数は向上しているものの、スマートフォンが平べったい形をしており、
図1(4)のように短小のカメラモジュールをその中に組み込んでいることから、望遠・ズーム機能にはいまだ制約がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スマートフォンのカメラ性能に関しては、近年は、カメラレンズを複数個設置することにより、光学性能及び画素数を向上させる例が見られるものの、スマーフォンにはいまだ解消されえていない弱点がある。解決しようとする課題は、スマートフォンが薄型のものであり、(4)のようにイメージセンサーや基盤とレンズユニットの間の間隔が極めて狭いため、従来のデジタルカメラ等と較べて、拡張性が取れず、光学的な望遠性能が限られている点である。
【0006】
スマートフォンの場合、光学倍率は、一般的に5倍前後の性能であり、50倍以上の望遠機能を有するデジタルカメラ等とは性能に差がある。この点を解消するため、後付けの望遠レンズを取り付けることがあるが、スマートフォンに出っ張りができることにより、ポケットやバッグ等への収納性に問題が生じることとなる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、(1)カメラレンズを(6)スマートフォン本体の上部又は(7)側面に取り付け、その対角側に(2)イメージセンサーを設置する。そのことにより(1)カメラレンズと(2)イメージセンサー(3)基盤類との間に距離を取ることができ、スマートフォンの光学的な望遠性能を大幅に向上させることができるようにする。
【0008】
本発明は、以上の構成によりなる、高倍率望遠性能のカメラ機能付きスマートフォンである。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、これまで、スマートフォンで撮影を行う際の望遠機能の制約を、スマートフォンの基本的な構造を見直すことにより解決し、スマートフォンの総合的な性能を向上させるものである。このことにより、付属の部品等を接続せずとも超望遠の撮影ができるようになる。折り畳み型のスマートフォンであれば、90度直角に本体を開きディスプレイを手前にすることにより、従来のビデオカメラのように縦にかざして撮影することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、当発明のスマートフォンの構造を解説したものである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、(1)カメラレンズを(6)スマートフォン本体の上部又は(7)側面に取り付け、その対角側に(2)イメージセンサーを設置し、主にスマートフォンを(9)地面と水平に寝かせた状態で撮影を行う。そのことにより(1)カメラレンズと(2)イメージセンサーや(3)基盤類との間に距離を取ることができ、スマートフォンの光学的な望遠性能を大幅に向上させることができるようになる。撮影時は、画面のタッチ操作で望遠操作を行うこととなる。
【0012】
本発明は、以上のような構造である。他の実施例としては、掲げて撮影するときはディスプレイを下にして撮影したり、折り畳み型のスマートフォンなどでは、90度直角に本体を開きディスプレイを手前にすることにより、従来のスマートフォンやビデオカメラのように縦にかざしてディスプレイを確認しながら撮影することもできる。
【符号の説明】
【0013】
1 レンズ類
2 イメージセンサー
3 基盤
4 従来のスマートフォン用カメラモジュール
5 従来のスマートフォンのカメラ設置方法
6 本体上部にカメラを付けたスマートフォン
7 本体側面にカメラを付けたスマートフォン
8 従来のスマートフォンの撮影方法
9 本体上部にカメラを付けたスマートフォンの撮影方法