(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023072490
(43)【公開日】2023-05-24
(54)【発明の名称】システム、およびサーバ
(51)【国際特許分類】
H04L 51/56 20220101AFI20230517BHJP
【FI】
H04L51/56
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021185080
(22)【出願日】2021-11-12
(71)【出願人】
【識別番号】521127343
【氏名又は名称】OneChat株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】若月 寛明
(57)【要約】
【課題】複数のメッセージアプリケーションを統合して一元管理することについて利便性および汎用性のシステムおよびサーバを提供すること。
【解決手段】連携管理手段によって当該システムに連携されているメッセージアプリケーションが複数ある場合、当該複数のメッセージアプリケーションの各々のメッセージのやり取りに係る特定単位(スレッド)を示す情報(スレッド情報アイコン183)を一括して表示可能な特定画面(メイン機能画面18)をユーザ端末に表示させるための操作を受け付け可能な操作部(メイン機能表示ボタン140)を当該ユーザ端末に表示させる操作部表示手段と、ユーザ端末に特定画面が表示されていないときに前記操作部が操作されることによって、特定画面をユーザ端末に表示させる特定画面表示手段とを備える。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類のメッセージアプリケーションを一元管理することが可能なシステムであって、
ユーザ端末からのメッセージアプリケーションの連携要求に応じて、当該メッセージアプリケーションを当該システムに連携させる連携管理手段と、
前記連携管理手段によって当該システムに連携されているメッセージアプリケーションが複数ある場合、前記ユーザ端末にログインされていることを条件に、当該複数のメッセージアプリケーションの各々のメッセージのやり取りに係る特定単位を示す情報を一括して表示可能な特定画面を前記ユーザ端末に表示させるための操作を受け付け可能な操作部を当該ユーザ端末に表示させる操作部表示手段と、
前記ユーザ端末に前記特定画面が表示されていないときに前記操作部が操作されることによって、前記特定画面を前記ユーザ端末に表示させる特定画面表示手段とを備えることを特徴とするシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムであって、
前記ユーザ端末に前記特定画面が表示されているときに、当該複数のメッセージアプリケーション全体に係る前記特定単位を示す情報を一括して表示させるための操作を受け付け可能な全体表示操作部と、前記特定単位を示す情報を前記メッセージアプリケーション単位で表示させるための操作を受け付け可能な個別表示操作部とを表示させ、
前記個別表示操作部は、当該複数のメッセージアプリケーションの各々に対応付けて表示され、
前記全体表示操作部が操作されると当該複数のメッセージアプリケーション全体に係る前記特定単位を示す情報を一括して表示させ、
前記個別表示部が操作されると当該個別表示操作部に対応付けられたメッセージアプリケーションに係る前記特定単位を示す情報を表示させることを特徴とするシステム。
【請求項3】
複数種類のメッセージアプリケーションを一元管理することが可能なサーバであって、
ユーザ端末からのメッセージアプリケーションの連携要求に応じて、当該メッセージアプリケーションに係る外部装置を当該サーバに連携させ、
当該サーバに連携されているメッセージアプリケーションに係る外部装置が複数ある場合、当該複数のメッセージアプリケーションの各々のメッセージのやり取りに係る特定単位を示す情報を一括して表示可能な特定画面を前記ユーザ端末に表示させるための操作を受け付け可能な操作部を当該ユーザ端末に表示させ、
前記ユーザ端末に前記特定画面が表示されていないときに前記操作部が操作されることによって、前記特定画面を前記ユーザ端末に表示させることを特徴とするサーバ。
【請求項4】
請求項3に記載のサーバであって、
前記ユーザ端末に前記特定画面が表示されているときに、当該複数のメッセージアプリケーション全体に係る前記特定単位を示す情報を一括して表示させるための操作を受け付け可能な全体表示操作部と、前記特定単位を示す情報を前記メッセージアプリケーション単位で表示させるための操作を受け付け可能な個別表示操作部とを表示させ、
前記個別表示操作部は、当該複数のメッセージアプリケーションの各々に対応付けて表示され、
前記全体表示操作部が操作されると当該複数のメッセージアプリケーション全体に係る前記特定単位を示す情報を一括して表示させ、
前記個別表示部が操作されると当該個別表示操作部に対応付けられたメッセージアプリケーションに係る前記特定単位を示す情報を表示させることを特徴とするサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のメッセージアプリケーションを統合して一元管理するためのシステム、およびサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、メール、チャット、およびメッセンジャーといった様々な通信形式のコミュニケーションツールが開発されている。そして、さらに各コミュニケーションツールについても、様々な種類のアプリケーション(メッセージ用アプリケーション)が開発されている。しかしながら、あるユーザが別のユーザとの間でメッセージ用アプリケーションを利用する場合、その別のユーザが利用しているアプリケーションの種類に合わせることもある。その結果、あるユーザは、相手に応じてメッセージ用アプリケーションを使い分ける必要がある。
【0003】
パソコンやスマートフォンといった通信端末を用いてメッセージ用アプリケーションを使用する場合、通信端末の表示画面に、メッセージアプリ用アプリケーションに応じたアイコンが表示され、そのアイコンを操作することでそのアイコンに応じたメッセージ用アプリケーションが起動して利用可能な状態になる。したがって、メッセージ用アプリケーションを切り替える場合は、一度、開いている画面を閉じて、再度、次に利用するメッセージ用アプリケーションのアイコンを操作する必要がある。このような操作は1度であればそれほど手間にはならないが、このような操作が何度も行われると非常に手間となる。また、ある相手から受信した画像データなどを、別の相手に送信する場合も、その相手によって利用するメッセージ用アプリが異なっていれば、その操作も面倒なことになる。
【0004】
そして、従来、複数種類のメッセージ用アプリケーションを一元的に管理するメッセージ一元管理システムが開発されていた(特許文献1参照)。特許文献1に記載のメッセージ一元管理システムでは、当該システムにアクセスした最初に画面に、キーワードに対応付けられた複数のアイコンが表示され、あるアイコンが選択されると、そのアイコンに対応付けられた画面に切り替わる。画面では、選択したアイコンに対応付けられたキーワードを含むメールのメッセージやチャットのメッセージが件名単位で一覧表示される。また、この画面には、吹き出しマークボタンが表示されており、このボタンが選択されると、当該画面内にチャット用のメッセージ表示画面が新たに形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のメッセージ一元管理システムシステムは、主に、ある企業や組織で利用されることが想定されており、当該システムで一元管理されるメールやチャットが固定されていた。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものである。すなわち、その課題とするところは、利便性および汎用性の高い複数のメッセージアプリケーションを統合して一元管理するためのシステム、およびサーバを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた本発明の一形態は、
複数種類のメッセージアプリケーションを一元管理することが可能なシステムであって、
ユーザ端末からのメッセージアプリケーションの連携要求に応じて、当該メッセージアプリケーションを当該システムに連携させる連携管理手段と、
前記連携管理手段によって当該システムに連携されているメッセージアプリケーションが複数ある場合、前記ユーザ端末にログインされていることを条件に、当該複数のメッセージアプリケーションの各々のメッセージのやり取りに係る特定単位を示す情報を一括して表示可能な特定画面を前記ユーザ端末に表示させるための操作を受け付け可能な操作部を当該ユーザ端末に表示させる操作部表示手段と、
前記ユーザ端末に前記特定画面が表示されていないときに前記操作部が操作されることによって、前記特定画面を前記ユーザ端末に表示させる特定画面表示手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、上記課題を解決するためになされた本発明の一形態は、
複数種類のメッセージアプリケーションを一元管理することが可能なサーバであって、
ユーザ端末からのメッセージアプリケーションの連携要求に応じて、当該メッセージアプリケーションに係る外部装置を当該サーバに連携させ、
当該サーバに連携されているメッセージアプリケーションに係る外部装置が複数ある場合、当該複数のメッセージアプリケーションの各々のメッセージのやり取りに係る特定単位を示す情報を一括して表示可能な特定画面を前記ユーザ端末に表示させるための操作を受け付け可能な操作部を当該ユーザ端末に表示させ、
前記ユーザ端末に前記特定画面が表示されていないときに前記操作部が操作されることによって、前記特定画面を前記ユーザ端末に表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る複数のメッセージアプリケーションを統合して一元管理するためのシステム、およびサーバによって、利便性および汎用性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態に係るシステムの全体構成を表した概略図である。
【
図2】同システムを構成する管理サーバの主要な機能構成を表すブロック図である。
【
図3】同システムを構成する管理サーバが備えるデータベースに登録されているテーブルを模式的に表した図である。
【
図4】ユーザ情報テーブルの構成例を表す図である。
【
図5】(A)はアプリ利用開始時ウィンドウの具体例を表す図であり、(B)はユーザ登録時ウィンドウの具体例を表す図であり、(C)はトップウィンドウの具体例を表す図である。
【
図6】(A)はアプリEに係るアプリ連携時ウィンドウの具体例を表す図であり、(B)はアプリEと連携しているときのアプリ使用時ウィンドウの具体例を表す図である。
【
図7】(A)はアプリEと連携しているときのトップウィンドウの具体例を表す図であり、(B)はアプリCに係るアプリ連携時ウィンドウの具体例を表す図である。
【
図8】アプリE、およびアプリCと連携しているときのアプリ使用時ウィンドウの具体例を表す図である。
【
図9】アプリE、およびアプリCと連携しているときのアプリ使用時ウィンドウの具体例を表す図である。
【
図10】アプリE、およびアプリCと連携しているときのアプリ使用時ウィンドウの具体例を表す図である。
【
図11】(A)はアプリE、およびアプリCと連携しているときのトップウィンドウの具体例を表す図であり、(B)はアプリ連携終了最終確認ウィンドウが表示されているトップウィンドウの具体例を表す図であり、(C)はアプリCと連携しているときのトップウィンドウの具体例を表す図を表す図である。
【
図12】(A)はアプリEに係るアプリ連携時ウィンドウの具体例を表す図であり、(B)、および(C)はアプリEと連携しているときのアプリ使用時ウィンドウの具体例を表す図である。
【
図13】(A)はアプリEと連携しているときのトップウィンドウの具体例を表す図であり、(B)はアプリCに係るアプリ連携時ウィンドウの具体例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1実施形態)
以下に、本発明の第1実施形態について説明する。なお、本明細書において「情報」と「データ」とは同義であるとし、特に区別せずに用いる。また、「情報」、「データ」と記載されている場合、その個数や形式は限定されない。さらに、いわゆるテーブル形式で記憶媒体に記憶、格納されているデータ等もここにいう「情報」、「データ」である。
【0013】
(メッセージアプリ一元管理システム1の全体構成)
図1は、本実施形態に係るメッセージアプリ一元管理システム1の全体構成を示す概略図である。このメッセージアプリ一元管理システム1は、あるユーザが、複数のメッセージアプリを統括的に一元管理するために用いられる。メッセージアプリとは、2人のユーザ間で一対一にまたは3人以上のユーザ間で相互にメッセージのやり取り(会話、チャット)を行うことが可能なインターネットを利用したアプリケーションソフトウェア(システム)のことである。
【0014】
メッセージアプリ一元管理システム1が一元管理可能な複数のメッセージアプリの種類(通信方式)として、メール、メッセンジャー、およびチャットが設定されている。なお、TwitterやInstagramなどのSNS(Social Networking Service)についても、メッセージのやり取りを行うことが可能なものもあるので、そのような機能を有するSNSもメッセージアプリに含まれるものとする。また、メールには、電子メールとWebメールが含まれる。
【0015】
また、メッセージアプリ一元管理システム1は、同一の通信方式であるが種類(表示形式やレイアウト)の異なる複数のメッセージアプリの他に、メールアプリケーションとメッセンジャーアプリケーションなどのように通信形式が異なる複数のメッセージアプリも一元管理することができる。詳細は後述するが、メッセージアプリ一元管理システム1は、外部のメッセージアプリから認証を許可されることによって、当該外部のメッセージアプリと連携し、当該外部のメッセージアプリを一元管理することができるようになる。
【0016】
なお、以下において、メッセージアプリ一元管理システム1のことを単に「システム1」と称することもある。また、本実施形態では、システム1で一元管理可能なメッセージアプリとして、既存のメッセージアプリA~メッセージアプリHの8つのメッセージアプリが設定されているものとする。以下においては、各種メッセージアプリのことを単に「アプリ」と称することもある。
【0017】
図1に示すように、システム1は、当システム1の運営者が管理する管理サーバ2と、ユーザが使用するユーザ端末3とを有する。管理サーバ2と、ユーザ端末3とは、通信ネットワーク4を介して、相互に情報(データ)の送受信が可能に接続されている。通信ネットワーク4は、例えば、インターネット、LAN、電話回線、移動体通信網、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)、その他の通信回線、またはそれらの組み合わせなどの何れで構成されてもよく、有線であるか無線であるかも問われない。
【0018】
また、管理サーバ2、およびユーザ端末3は、通信ネットワーク4を介して、システム1で一元管理可能なアプリAを管理するサーバ5Aとも相互に情報(データ)の送受信が可能に接続されている。また、同様に、管理サーバ2、およびユーザ端末3は、通信ネットワーク4を介して、アプリB~アプリHを管理するサーバ5B~サーバ5Hとも相互に情報(データ)の送受信が可能に接続されている。ただし、サーバ5A~サーバ5Hは、システム1に含まれていない。すなわち、サーバ5A~サーバ5Hは、システム1を構成するものではない。なお、以下において、サーバ5A~サーバ5Hのことを「サーバ5」と総称することもある。
【0019】
管理サーバ2は、一般的な情報処理装置で構成され、図示しないが、全体を制御するCPU(Central Processing Unit)と、CPUの作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)と、各種プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)と、各種データを記憶する記憶装置と、キーボードやマウスなどを含む入力部、画像を表示する表示部、及び外部の装置と通信を行う送受信部とを備える。ただし、管理サーバ2は、1つの情報処理装置(物理的に1台のコンピュータ)で構成されていても、複数の情報処理装置(物理的に複数台のコンピュータ)が連携してその機能を発揮できるように構成されていても良い(クラウド環境で構成されていても良い)。管理サーバ2の詳細は後述する。
【0020】
ユーザ端末3の構成を示すブロック図などは省略するが、ユーザ端末3は、一般的な通信端末で構成され、全体を制御するCPUと、CPUの作業領域として機能するRAMと、各種プログラムを記憶したROMと、各種データを記憶する記憶装置と、キーボードやマウスなどを含む入力部、画像を表示する表示部、および外部装置と通信を行う送受信部とを備える。具体的に、ユーザ端末3としては、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン(ノートブック)、PDA(Personal Digital Assistant)、およびデスクトップパソコンなどを用いることができる。本実施形態では、ユーザ端末3は、ノートパソコンで構成されているものとする。
【0021】
(管理サーバ2)
次に、管理サーバ2について説明する。
図2は、管理サーバ2の特徴的な機能構成を示すブロック図である。管理サーバ2は、サーバ通信部21と、サーバ制御部22と、サーバ記憶部23とを具備し、ユーザ端末3、およびサーバ5と相互に情報(データ)を送受信することで、アプリA~アプリHを一元管理するサービスを提供する。
【0022】
サーバ通信部21は、外部装置(ユーザ端末3やサーバ5)と通信し、情報(データ)の送受信を行うインターフェースで構成されている。なお、サーバ通信部21の外部装置との通信形式は無線または有線の何れであっても良い。
【0023】
サーバ記憶部23は、コンピュータが読み取り可能な記録媒体からなる物理デバイスの記憶領域が提供する半導体メモリまたはディスクドライブなどの記憶装置で構成される。さらに、サーバ記憶部23は、オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラムを含む各種プログラムおよびこれらのプログラムの実行中に使用される各種データを格納する。
【0024】
また、サーバ記憶部23は、後述するサーバ制御部22に実行させる管理プログラム23aを格納している。さらに、サーバ記憶部23は、管理プログラム23aの実行中に使用される各種データが格納・蓄積されたデータベース23bを備えている。
【0025】
データベース23bは、複数のテーブルを有している。
図3は、データベース23bに登録されている複数のテーブルを模式的に表した図である。複数のテーブルとして、ユーザ情報テーブル24a、およびスレッド情報テーブル24bがある。以下に、各種テーブルについて説明する。なお、各種テーブルの構成は、以下に説明する内容に限られず適宜に変更しても良い。
【0026】
ユーザ情報テーブル24aは、ユーザに関する情報(以下、「ユーザ情報」という)を格納するテーブルである。ユーザ情報には、ユーザのIDであるユーザIDの他に、メールアドレス、およびパスワードなどが含まれる。なお、あるユーザに関するユーザ情報がユーザ情報テーブル24aへ格納(記憶)されることをそのユーザにとっての「ユーザ登録」と称する。
【0027】
ユーザ情報テーブル24aの構成例を
図4に示す。
図4に示すように、ユーザ情報テーブル24aでは、ユーザIDに対応付けて、メールアドレス、およびパスワードが記憶されている。なお、後述するように、ユーザ端末3が初めて管理サーバ2にアクセスしたとき、管理サーバ2は、ユーザ端末3に、メールアドレス、およびパスワードを入力する画面を表示させる。
【0028】
スレッド情報テーブル24bは、スレッドに関する情報(以下、「スレッド情報」という)を格納するテーブルであり、スレッド単位で生成される。なお、スレッドとは、メッセージアプリの種類によっては、「ルーム」や「トーク」など「スレッド」とは異なる名称の可能性があるが、一連のメッセージのやり取りの総体であり、スレッドには、2人の間の一対一でのやり取りで形成されるスレッドと、3人以上の間の相互でのやり取りで形成されるスレッドがある。
【0029】
スレッド情報テーブル24bには、ユーザID、当該スレッドが展開されるメッセージアプリケーションの種類、および当該スレッドのIDであるスレッドIDが対応付けられている。そして、各スレッド情報テーブル24bには、スレッドを構成する各メッセージ、当該メッセージの送信日時、および送信者が含まれる。
【0030】
次に、サーバ制御部22について説明する。サーバ制御部22は、プロセッサ、すなわち、データの演算・加工や転送、プログラムの実行や他の装置の制御などを担う処理装置であり、CPUおよび各種レジスタから構成されている。
【0031】
サーバ制御部22は、サーバ記憶部23に記憶されている各種プログラムを実行することで、管理サーバ2を中枢的に制御する。また、サーバ制御部22は、管理プログラムを実行することにより、ユーザ端末3、およびサーバ5A~5Hと連携して、各種メッセージアプリの一元管理機能を実現する。
【0032】
サーバ制御部22によって実現される各機能ブロックについて説明する。
図2に示すように、サーバ制御部22には、認証管理部22a、連携管理部22b、表示切替管理部22c、およびメッセージ情報更新管理部22dを有する。各部22a~22dは、サーバ制御部22が実現可能な機能に対応している。なお、サーバ制御部22の機能に対応する各部22a~22dの構成はこれに限られず、これらの各部22a~22dを適宜に統合し、さらには各部22a~22dのそれぞれを適宜に細分化しても良い。
【0033】
認証管理部22aは、ユーザ端末3からアクセスされると、ログインさせるためにユーザIDの確認を行う。後述するように、ユーザ登録されるとそのアクセスしてきたユーザ端末3(ユーザ)に対してユーザIDが割り当てられ、ユーザ登録後にそのユーザ端末3からアクセスされる際にはヘッダ情報としてユーザIDも管理サーバ2に送信される。したがって、認証管理部22aは、ユーザ端末3からアクセスされた際に、ユーザIDが含まれている場合は、続いて、当該ユーザIDが管理サーバ2に登録されているか否かを判定する。ここで、登録されている場合、認証管理部22aは当該ユーザ端末3にログインさせて後述するトップウィンドウ1Cを表示させる。一方、登録されていない場合はユーザ端末3にログインに失敗した旨のエラーを表示させる(図示なし)。
【0034】
また、認証管理部22aは、ユーザ端末3からアクセスされた際に、ユーザIDが含まれていない場合は、当該ユーザ端末3に、メールアドレス、およびパスワードを入力可能な画面(後述するユーザ登録画面12)を表示させる。そして、ユーザ端末3に対する所定操作によってメールアドレス、およびパスワードが管理サーバ2に送信されると、認証管理部22aは、そのメールアドレス、およびパスワードに対してユーザIDを適宜に発行して、そのユーザIDに対応付けてメールアドレス、およびパスワードをユーザ情報テーブル24aに格納(記憶)する。さらに、認証管理部22aは、発行したユーザIDをユーザ端末3に送信し、以降、当該ユーザ端末3が管理サーバ2にアクセスする際には、ヘッダ情報としてユーザIDも必ず送信するようにさせる。なお、ユーザ登録の方法はこれに限られず適宜に変更しても良い。
【0035】
連携管理部22bは、システム1に対する外部装置と位置付けられるサーバ5A~サーバ5Hとの連携を開始させるための処理を行うことが可能である。なお、以下において、部分的に説明は省略するが、連携管理部22bは、ユーザ端末3からアプリA~アプリH(サーバ5A~サーバ5H)との連携の開始を要求されると、一般的な権限の許可を求めるための処理(OAuth2.0)を実行する。
【0036】
連携管理部22bは、ユーザ端末3に対する所定操作によって、連携の開始を要求するメッセージアプリの種類が管理サーバ2に送信されると、当該メッセージアプリに係るログイン画面(後述するアプリログイン画面17)をユーザ端末3に表示させる(リダイレクトさせる)。そして、ユーザ端末3に対してそのメッセージアプリに係るログイン操作が行われると、連携管理部22bは、そのメッセージアプリに係るサーバ5にアクセスして連携許可を要求する。ここで、サーバ5は連携許可に対する判断を行い、連携許可が成功すると、連携管理部22bは、サーバ5における当該ユーザに関する情報をスレッド情報テーブル24cに格納する(当該連携の対象となるメッセージアプリに係る当該ユーザに関する情報を登録する)。
【0037】
また、連携管理部22bは、サーバ5A~5Hとの連携を終了させるための処理を行うことができる。具体的に、連携管理部22bは、ユーザ端末3に対する所定操作によって、連携の終了を要求するメッセージアプリの種類が管理サーバ2に送信されると、当該メッセージアプリとの連携を終了させることを最終確認するための画面(後述するアプリ連携終了最終確認ウィンドウ19)をユーザ端末3に表示させる。この画面が表示されているときには、ユーザ端末3に対して、連携終了を承認する操作が可能となり、当該承認の操作が行われると、連携管理部22bは、そのメッセージアプリに係るサーバ5に、連携終了を要求する。これを受けて、サーバ5はシステム1との連携の終了を行う。さらに、連携管理部22bは、当該ユーザの当該メッセージアプリに係る情報をデータベース23bから消去する。
【0038】
表示切替管理部22cは、ユーザ端末3がシステム1にログインしている状態で、当該ユーザ端末3に対する所定操作によって、ユーザ端末3に表示されている当該システム1に係る画面の表示内容を変更させる。また、詳細は後述するが、この所定操作は遊技者が任意に行うことが可能であり、この所定操作によって、当該システム1に係る画面(後述するメッセージアプリ一元管理システム用ウィンドウ10)が表示されている中で(システム1に係るソフトウェアを開いている中で)、使用するメッセージアプリを容易に切り替えることができる。
【0039】
メッセージ情報更新管理部22dは、各ユーザIDに対するメッセージに関する情報の更新に関する処理を行う。具体的に、メッセージ情報更新管理部22dは、所定時間間隔で(例えば、1分ごとに)、各サーバ5にアクセスして、各ユーザIDに対するメッセージに関する最新データを取得し、各スレッド情報テーブル24bを更新する処理を行う。また、後述するメイン機能画面18にあるメッセージアプリに係る情報が表示されているときには、そのメッセージアプリに係る情報をリアルタイムで更新する。
【0040】
次に、ユーザがユーザ端末3を用いてシステム1を使用する具体例について説明する。なお、前提として、ユーザは、所定のサイトからダウンロードすることなどによって、システム1を利用するためのソフトウェア(プログラム)を自身のユーザ端末3にインストールしているものとする。システム1に係るソフトウェアがユーザ端末3にインストールされると、そのユーザ端末3自体がシステム1のローカルのサーバとして機能する。そして、インストール以降は、ユーザ端末3のブラウズがシステム1に係る様々な処理を行う。また、本実施形態では、ユーザ端末3はノートパソコンで構成されているものとする。したがって、各種画像はディスプレイに表示され、マウスやキーボードによって所定の入力操作が行われるものとする。
【0041】
システム1へのユーザ登録がされていない状況で、システム1に係るソフトウェアがユーザ端末3で起動すると、ユーザ端末3は当該ディスプレイに、システム1に係るウィンドウ(メッセージアプリ一元管理システム用ウィンドウ10、以下、単に「ウィンドウ10」と称す)を表示する。なお、ウィンドウ10の表示内容は、状況に応じて切り替わる。具体的には、ユーザ登録していない状況でシステム1に係るソフトウェアを起動したときと、ユーザ登録するときと、ユーザ登録が完了した後であって何れのメッセージアプリも使用されていないときと、ユーザ登録が完了した後であって何れかのメッセージアプリと連携するときと、ユーザ登録が完了した後であって何れかのメッセージアプリが使用されているときとで、ウィンドウ10の表示内容やレイアウトが異なる。以下において、ユーザ登録していない状況でシステム1に係るソフトウェアを起動したときのウィンドウ10を「アプリ利用開始時ウィンドウ1A」と称し、ユーザ登録するときのウィンドウ10を「ユーザ登録時ウィンドウ1B」と称し、ユーザ登録が完了した後であって何れのメッセージアプリも使用されていないときのウィンドウ10を「トップウィンドウ1C」と称し、ユーザ登録が完了した後であって何れかのメッセージアプリとの連携処理を行っているときのウィンドウ10を「アプリ連携時ウィンドウ1D」と称し、ユーザ登録が完了した後であって何れかのメッセージアプリが使用されいるときのウィンドウ10を「アプリ使用時ウィンドウ1E」と称する。
【0042】
ウィンドウ10は、上端部で帯状に形成された固定表示領域10Aとその直下で矩形状に形成されて大部分を占め得る可変表示領域10Bとで構成されている。詳細は、後述するが、この後、システム1に係るステータスが様々に遷移しても、ユーザ端末3がシステム1に接続されている間(システム1に係るソフトウェアが開いている間)、固定表示領域10Aはそのまま表示され続ける。一方、システム1に係るステータスが様々に遷移することに応じて、可変表示領域10Bに表示される内容(システム1で使用可能な機能)が変化する。
【0043】
図5(A)にアプリ利用開始時ウィンドウ1Aの具体例を示す。
図5(A)に示すように、アプリ利用開始時ウィンドウ1Aは、上端部で帯状に形成された固定表示領域10Aと、その直下でアプリ利用開始時ウィンドウ1Aの大部分を占めて矩形状に形成された可変表示領域10Bとで区分けされる。後述するように、アプリ利用開始時ウィンドウ1A、ユーザ登録時ウィンドウ1B、トップウィンドウ1C、アプリ連携時ウィンドウ1D、およびアプリ使用時ウィンドウ1Eに共通して固定表示領域10Aが形成され、固定表示領域10Aに表示される内容も変化しない。一方、可変表示領域10Bに表示される内容は、アプリ利用開始時ウィンドウ1Aと、ユーザ登録時ウィンドウ1Bと、トップウィンドウ1Cと、アプリ連携時ウィンドウ1Dと、アプリ使用時ウィンドウ1Eとで相互に異なる。
【0044】
固定表示領域10Aは、所謂「タイトルバー」で構成されている。例えば、固定表示領域10Aの左端には、システム1の名称(
図5(A)では、「〇△□▽」)が表示されている。また、アプリ利用開始時ウィンドウ1Aの可変表示領域10Bには、アプリ利用開始時ウィンドウ1Aに応じたスタート画面11が表示される。そして、スタート画面11には、システム1の利用を本格的に開始させるため、言い換えるとユーザ登録を行うためのスタートボタン111が表示されている。スタートボタン111が操作されると、アプリ利用開始時ウィンドウ1Aから、システム1のユーザ登録を行うためのユーザ登録時ウィンドウ1Bに切り替わる。
【0045】
図5(B)にユーザ登録時ウィンドウ1Bの具体例を示す。
図5(B)に示すように、ユーザ登録時ウィンドウ1Bは、アプリ利用開始時ウィンドウ1Aと同様に、固定表示領域10Aと、可変表示領域10Bとで区画されている。そして、固定表示領域10Aは、アプリ利用開始時ウィンドウ1Aと同様に、タイトルバーを構成している。一方、可変表示領域10Bには、システム1に係るユーザ登録(新規登録)を行うためのユーザ登録画面12が表示される。すなわち、スタートボタン111が操作されると、実質的には、可変表示領域10Bに表示される内容が、スタート画面11からユーザ登録画面12に切り替わる。
【0046】
ユーザ登録画面12は、ユーザ登録情報を入力可能に構成されている。本実施形態では、ユーザ登録情報は、メールアドレスとパスワードで構成されている。したがって、ユーザ登録画面12には、メールアドレスを入力するメールアドレス入力欄121と、パスワードを入力するパスワード入力欄122とが形成されている。メールアドレス入力欄121へのメールアドレスの入力方法、およびパスワード入力欄122へのパスワードの入力方法は適宜に設定可能である。本実施形態では、ユーザ端末3は、ノートパソコンで構成されているので、例えばメールアドレス入力欄121やパスワード入力欄122がクリックされると、そこにカーソルが表示されてキーボード(図示なし)によって入力可能な状態になり、キーボードが操作されることに応じてメールアドレス入力欄121やパスワード入力欄122にメールアドレスやパスワードが入力される。なお、ユーザ端末3が、スマートフォンやタブレットで構成される場合、例えばメールアドレス入力欄121やパスワード入力欄122がタップされると、そこにカーソルが表示されると共に、所定のソフトウェアキーボード(図示なし)がユーザ登録画面12に重畳的に表示されるようにしても良い。そして、所定のソフトウェアキーボードを操作することで、メールアドレス入力欄121やパスワード入力欄122にメールアドレスやパスワードが入力されるようにしても良い。
【0047】
また、ユーザ登録画面12には、ユーザ登録の実行、言い換えると、管理サーバ2に対してユーザ登録の要求を行うための登録実行ボタン123が設けられている。登録実行ボタン123が操作されると、メールアドレス入力欄121に入力されている情報(メールアドレス)とパスワード入力欄122に入力されている情報(パスワード)が相互に対応付けられて管理サーバ2に送信される。なお、この相互に対応付けられたメールアドレスとパスワードのことを「ユーザ登録情報」と称する。また、登録実行ボタン123が操作されると、ユーザ情報と共に、ユーザ登録の要求を示すコマンド(ユーザ登録要求コマンド)も管理サーバ2に送信される。
【0048】
そして、管理サーバ2は、ユーザ登録要求コマンド、およびユーザ登録情報を受信すると、ユーザ登録情報をユーザ情報テーブル24aに記憶することで、ユーザ登録情報を登録する(ユーザ登録を行う)。詳細には、管理サーバ2は、当該ユーザ登録の要求を受けると、適宜にユーザを識別するための情報(ユーザID)を発行し、当該ユーザIDに対応付けて、メールアドレス、およびパスワードをユーザ情報テーブル24aに記憶させる。また、管理サーバ2は、ユーザ登録情報を登録すると、ユーザ端末3に、ユーザ登録時ウィンドウ1Bからトップウィンドウ1Cに切り替えさせる。トップウィンドウ1Cは、ユーザ登録したユーザにとって起点となるウィンドウ(画面)であり、以降、システム1に係るソフトウェアが起動していない状況で起動させると、トップウィンドウ1Cが表示される。ただし、後述するように、トップウィンドウ1Cの表示内容は状況に応じて異なる。
【0049】
図5(C)に、ユーザ登録が完了したことに応じて表示されるトップウィンドウ1Cの具体例を示す。
図5(C)に示すように、トップウィンドウ1Cには、アプリ利用開始時ウィンドウ1Aやユーザ登録時ウィンドウ1Bの場合と同様にタイトルバーを構成する固定表示領域10Aが形成される。しかし、アプリ利用開始時ウィンドウ1Aやユーザ登録時ウィンドウ1Bの場合と異なって、トップウィンドウ1Cの可変表示領域10Bは、さらに左側ペイン10BLと右側ペイン10BRとで左右に区分けされている。後述するように、各種メッセージアプリのアプリログイン画面17やメイン機能画面18が表示される場合も、トップウィンドウ1Cの場合と同様に、可変表示領域10Bは、左側ペイン10BLと、右側ペイン10BRとに区分けされる。そして、左側ペイン10BLに表示される内容は、基本的にはトップウィンドウ1Cの場合とアプリ連携時ウィンドウ1D、およびアプリ使用時ウィンドウ1Eの場合とで同一であるが、右側ペイン10BRに表示される内容は、トップウィンドウ1Cの場合とアプリ連携時ウィンドウ1D、およびアプリ使用時ウィンドウ1Eの場合とで異なる。
【0050】
トップウィンドウ1Cに係る左側ペイン10BLには、右側ペイン10BRに表示させる内容を切り替える操作を行うための右側ペイン切替操作画面14が表示され、トップウィンドウ1Cに係る右側ペイン10BRには、システム1に連携可能なメッセージアプリの一覧が表示されるメッセージアプリ一覧画面15が表示される。左側ペイン10BLは、可変表示領域10Bの左端部で縦長矩形状に形成されており、右側ペイン10BRは、可変表示領域10Bにおける左側ペイン10BL以外の大部分で横長矩形状に形成されている。本実施形態では、右側ペイン10BRが左側ペイン10BLに比べて数倍大きく形成されている。
【0051】
右側ペイン切替操作画面14には、右側ペイン10BRにメイン機能画面18を表示するための操作を受付可能なメイン機能表示ボタン140と、右側ペイン10BRにメッセージアプリ一覧画面15を表示するための操作を受付可能なメッセージアプリ一覧表示ボタン141と、右側ペイン10BRに各種設定を行う画面を表示するための操作を受付可能な設定画面表示ボタン142とが上下方向に並んで表示されている。
【0052】
メイン機能表示ボタン140は、右側ペイン10BRに、メッセージアプリ一覧画面15、後述する各種メッセージアプリに係るアプリログイン画面17、または各種設定を行うための画面(図示なし)が表示されているときに、メイン機能画面18に切り替えたい場合に使用される。メイン機能表示ボタン140が操作されると、右側ペイン10BRにメイン機能画面18が表示される。なお、システム1が何れのメッセージアプリとも連携されていないときにはメイン機能表示ボタン140の操作は無効となる。
【0053】
メッセージアプリ一覧表示ボタン141は、右側ペイン10BRにメッセージアプリ一覧画面15が表示されているときは特に使用されることはないが、右側ペイン10BRに、メイン機能画面18、各種メッセージアプリに係るアプリログイン画面17、または各種設定を行うための画面(図示なし)が表示されているときに、メッセージアプリ一覧画面15に切り替えたい場合に使用される。メッセージアプリ一覧表示ボタン141が操作されると、右側ペイン10BRにメッセージアプリ一覧画面15が表示される。
【0054】
また、ここでは図示しないが、右側ペイン10BRに、メイン機能画面18、メッセージアプリ一覧画面15、または各種メッセージアプリに係るアプリログイン画面17が表示されているときに設定画面表示ボタン142が操作されると、右側ペイン10BRに各種設定を行うための画面が表示される。なお、ここでの説明は省略するが、各種設定を行うための画面は、各種事項を設定するための操作を受け付け可能に構成されている。
【0055】
メッセージアプリ一覧画面15には、システム1と連携可能なメッセージアプリが一覧で表示される。メッセージアプリ一覧画面15においては、アプリA~アプリHを個別に表す画像(メッセージアプリ画像16)が適宜に表示されている。ここで、アプリAを表すメッセージアプリ画像16のことを「アプリA画像16A」と称する。同様に、アプリB~アプリHを表すメッセージアプリ画像16のことを「アプリB画像16B」~「アプリH画像16H」と称する。
【0056】
本実施形態では、各メッセージアプリ画像16は、アプリケーションの種別に関わらず同一の形状・大きさで構成されている。なお、メッセージアプリ画像16の全体的な形状・大きさは適宜に設定可能であるが、本実施形態では、メッセージアプリ画像16は縦長矩形状に形成され、メッセージアプリ一覧画面15において、上下2段構成で各段左右方向に4つずつ並んで配置されている。
【0057】
各メッセージアプリ画像16の上下方向で上側約2/3の範囲には、そのアプリケーションを表すロゴと名称が表示されている。また、各メッセージアプリ画像16の上下方向で下側約1/3の範囲には、そのアプリケーションをシステム1に連携させる操作を行うための画面(アプリ連携操作画面)を表示する操作を受付可能なボタン(アプリ連携操作画面表示ボタン161)が設けられている。ここで、アプリAに係るアプリ連携操作画面表示ボタン161のことを「アプリA連携操作画面表示ボタン161A」と称する。同様に、アプリB~アプリHに係るアプリ連携操作画面表示ボタン161のことを「アプリB連携操作画面表示ボタン161B」~「アプリH連携操作画面表示ボタン161H」と称する。
【0058】
アプリA連携操作画面表示ボタン161Aが操作されると、アプリAとの連携を開始させることの要求を示すコマンド(アプリA連携開始要求コマンド)がユーザIDと共に、管理サーバ2に送信される。管理サーバ2は、アプリA連携開始要求コマンドを受信すると、そのユーザ端末3に、アプリAに係るログイン画面を表示させる(アプリAにリダイレクトして、アプリAに係るログイン画面をそのユーザ端末3に表示させる)。言い換えると、管理サーバ2は、トップウィンドウ1Cから、アプリAに係るログイン画面を含むアプリ連携時ウィンドウ1Dに切り替える。
【0059】
また、アプリA連携操作画面表示ボタン161Aが操作された場合と同様に、アプリB連携操作画面表示ボタン161B~アプリH連携操作画面表示ボタン161Hが操作されると、アプリB~アプリHとの連携を開始させることの要求を示すコマンド(アプリB連携開始要求コマンド~アプリH連携開始要求コマンド)がユーザIDと共に、管理サーバ2に送信される。管理サーバ2は、アプリB連携開始要求コマンド~アプリH連携開始要求コマンドを受信すると、そのユーザ端末3に、アプリB~アプリHに係るログイン画面を表示させる(アプリB~アプリHにリダイレクトして、アプリB~アプリHに係るログイン画面をそのユーザ端末3に表示させる)。言い換えると、管理サーバ2は、トップウィンドウ1Cから、アプリB~アプリHに係るログイン画面を含むアプリ連携時ウィンドウ1Dに切り替える。
【0060】
なお、ここでは、アプリA~アプリHに係るログイン画面であるので、基本的にはアプリA~アプリHに対して既にユーザ登録されていることが前提となる。また、以下において、アプリA~アプリHに係る各ログイン画面のことを「アプリAログイン画面17A」~「アプリHログイン画面17H」と称し、「アプリAログイン画面17A」~「アプリHログイン画面17H」のことを「アプリログイン画面17」と総称する。
【0061】
また、本実施形態では、システム1をアプリA~アプリHと連携させるために、管理サーバ2は、トップウィンドウ1Cから、アプリ連携時ウィンドウ1Dに切り替えて、当該アプリに係るアプリログイン画面17をユーザ端末3に表示させるが、ここでアプリログイン画面17はリダイレクトで表示されるので、アプリAログイン画面17A~アプリHログイン画面17Hは、アプリA~アプリH(サーバ5A~サーバH)によって提供される。したがって、アプリAログイン画面17A~アプリHログイン画面17Hの表示内容(画面構成、レイアウト、または型)は、メッセージアプリの種類に応じて異なるものとする。
【0062】
ユーザ端末3は、アプリログイン画面17を右側ペイン10BRに表示する。ここでは、
図5(C)の状況において、アプリE連携操作画面表示ボタン161Eが操作されたと仮定する。そうすると、アプリ連携時ウィンドウ1Dにおける可変表示領域10Bの右側ペイン10BRには、アプリEログイン画面17Eが表示される。
【0063】
図6(A)にアプリEログイン画面17Eを含むアプリ連携時ウィンドウ1Dの具体例を示す。
図6(A)に示すように、アプリEログイン画面17Eには、メールアドレスを入力するメールアドレス入力欄171Eと、パスワードを入力するパスワード入力欄172Eとが形成されている。これは、アプリEに対してログインするために必要な情報はメールアドレスとパスワードであることを示している。なお、ログインに必要な情報、および各アプリログイン画面17の構成は、メッセージアプリによって異なる。
【0064】
メールアドレス入力欄171Eへのメールアドレスの入力方法及びパスワード入力欄172Eへの入力方法は、メールアドレス入力欄121へのメールアドレスの入力方法及びパスワード入力欄122へのパスワードの入力方法と同様に適宜に設定可能であるので、説明は省略する。
【0065】
そして、アプリEに登録されているメールアドレスがメールアドレス入力欄171Eに入力され、アプリEに登録されているパスワードがパスワード入力欄172Eに入力さていると共に、メールアドレス入力欄171Eまたはパスワード入力欄172Eにカーソルが表示されている状態で、ユーザ端末3のキーボードの「ENTER/実行」ボタンが操作されると、ユーザ端末3は、これらの情報(アプリEログイン情報)を相互に対応付けてアプリEのサーバ5Eに送信する。
【0066】
アプリEのサーバ5Eは、ユーザ端末3から送信されてきたアプリEログイン情報を受信すると、アプリEにユーザ登録されているか否かを判定し、ユーザ登録されていれば、ユーザ端末3経由でシステム1に対して連携許可を行う。連携が許可されると、最終的に、管理サーバ2は、アプリEのサーバ5Eにアクセスして、当該ユーザに関するデータを取得し、サーバ記憶部23において、当該データを当該ユーザのユーザIDに対応付けて記憶する。すなわち、アプリEのサーバ5Eは、そのユーザに関するデータをシステム1に提供する。これによって、アプリEとシステム1との連携が開始される。
【0067】
アプリEから提供されるデータの内容は、そのメッセージアプリによるが、少なくとも、メッセージに関する情報が含まれる。メッセージに関する情報の内容は、基本的にはメッセージアプリによって適宜に設定されている。例えば、メッセージに関する情報は、スレッド(トーク、またはチャットを含む)単位で分けられており、各スレッド(トーク、またはチャットを含む)において、さらにメッセージ単位のデータが含まれている。メッセージ単位のデータとしては、メッセージの送信日時、送信者、およびメッセージの具体的な内容(テキスト、画像、音声)があり、これらは相互に対応付けられている。なお、以下において相互に対応付けられたメッセージの送信日時、送信者、およびメッセージの具体的な内容からなるメッセージ単位のデータを「メッセージデータ」を称する。また、1つまたは複数のメッセージデータを含んだスレッド単位の情報を「スレッドデータ」と称する。
【0068】
そして、前述の通り、サーバ記憶部23では、スレッド単位のスレッド情報テーブル24bが記憶されているので、管理サーバ2は、サーバ5Eから取得したスレッドデータに基づいて、当該ユーザのユーザID、およびアプリEを対応付けたスレッド情報テーブル24bを生成する。
【0069】
また、管理サーバ2は、アプリEから連携許可されてユーザID、およびアプリEを対応付けたスレッド情報テーブル24bを生成すると、当該スレッド情報テーブル24bに基づいて、ユーザ端末3に、システム1においてアプリEを使用可能なメイン機能画面18を右側ペイン10BRに表示させる。したがって、ユーザ端末3は、右側ペイン10BRにおける表示内容を、連携許可直前まで表示されていたアプリEログイン画面17Eから、メイン機能画面18に切り替える。メイン機能画面18については後述する。
【0070】
アプリEログイン画面17Eを含むアプリ連携時ウィンドウ1Dに説明を戻す。
図6(A)に示すように、アプリ連携時ウィンドウ1Dの右側ペイン10BRには、アプリEログイン画面17Eが表示されているが、アプリ連携時ウィンドウ1Dの可変表示領域10Bは、トップウィンドウ1Cの場合と同様に、左側ペイン10BLと右側ペイン10BRとで区分けされている。そして、トップウィンドウ1Cの場合と同様に、左側ペイン10BLには、右側ペイン切替操作画面14が表示されている。
【0071】
アプリ連携時ウィンドウ1Dの右側ペイン切替操作画面14においては、トップウィンドウ1Cの場合と同じ位置に、メイン機能表示ボタン140、メッセージアプリ一覧表示ボタン141、および設定画面表示ボタン142が表示されている。
【0072】
次に、メイン機能画面18について説明する。
図6(B)にメイン機能画面18を含むアプリ使用時ウィンドウ1Eの具体例を示す。
図6(B)に示すように、メイン機能画面18は可変表示領域10Bの右側ペイン10BRに表示される。そして、メイン機能画面18は、さらに大きく左側と右側とで区画されている。左側も右側も縦長矩形状に形成されている。
【0073】
メイン機能画面18の左側は、機能的に上下方向に沿って3つに区画されている。具体的には、メイン機能画面18の左側の上端部には、横長矩形状のスレッド検索領域18Aが形成され、スレッド検索領域18Aの直下には横長矩形状の表示アプリ切替操作領域18Bが形成され、表示アプリ切替操作領域18Bの真下には縦長矩形状のスレッド情報一覧表示領域18Cが形成されている。
【0074】
スレッド検索領域18Aには、スレッドを検索するため検索情報入力欄181が設けられている。検索情報入力欄181の詳細な説明は省略するが、検索入力欄181には、キーワードなどのスレッドを検索するための情報を入力可能であり、検索情報入力欄181に入力されたキーワードなどに基づいてスレッドを検索することができる。
【0075】
表示アプリ切替操作領域18Bには、スレッド情報一覧表示領域181Cの表示内容を特定するためのボタン(表示内容特定ボタン)182が表示される。表示内容特定ボタン182には、当該システム1と連携されている全てのメッセージアプリのスレッドに関する情報を表示させる全体表示ボタン182Zと、当該システム1と連携されているメッセージアプリの中のある1つのメッセージアプリのスレッドに関する情報を表示させる個別表示ボタン182Kとがある。
【0076】
個別表示ボタン182Kは、メッセージアプリごとに設定されており、個別表示ボタン182Kには、メッセージアプリA~メッセージアプリHのそれぞれに対応付けられたアプリA個別表示ボタン182KA~アプリH個別表示ボタン182KHがある。
【0077】
当該システム1と連携されているメッセージアプリが1つでもあれば、全体表示ボタン182Zが表示され、さらにはそのときに連携されているメッセージアプリに対応付けられた個別表示ボタン182Kも表示される。なお、
図6(B)は当該システム1が最初にメッセージアプリEと連携された直後の状況を表しているので、
図6(B)には、全体表示ボタン182Z、およびアプリE個別表示ボタン182KEが表示されている。また、表示内容特定ボタン182のそれぞれの表示位置としては、全体表示ボタン182Zが表示アプリ切替操作領域18Bの左端に表示され、その右側に個別表示ボタン182Kが連携された順番で左から右に並んで表示される。
【0078】
また、表示内容特定ボタン182のそれぞれに対して選択操作を受け付け可能に構成されているが、何れの時点においても何れか1つの表示内容特定ボタン182のみが選択可能に構成されている。ただし、メイン機能画面18に切り替わったときには、全体表示ボタン182Zが選択されている状態になっているものとする。
【0079】
スレッド情報一覧表示領域181Cには、あるまとまった数(本実施形態では6個)のスレッドに関する情報が一覧表示される。スレッドに関する情報は、スレッド単位で設定されており、1つのスレッドに関する情報は横長矩形状に形成されたアイコン(スレッド情報アイコン)183で構成されている。スレッド情報アイコン183は全て同一の大きさ・形状で構成されており、当該スレッドが更新された順番に上から下に並んで表示されている。
【0080】
スレッド情報アイコン183の左端部には、当該スレッド情報アイコン183に対応するスレッドの参加者(当事者)で当該ユーザ以外のものを表す円形画像が表示されている。当該スレッドが当該ユーザと他の1名との間で形成されていれば、他の1名を表す円形画像が表示される。また、当該スレッドが当該ユーザと他の2名以上との間で形成されていれば、他の2名の中の何れか1人を表す円形画像が中心に配置され、残りのものの円形画像が一部が中心の円形画像からズレて背面で表示される。
【0081】
スレッド情報アイコン183の右端部には、メッセージアプリの種類を表す円形画像が表示されている。
図6(B)は当該システム1が最初にメッセージアプリEと連携された直後の状況を表しているので、
図6(B)には、メッセージアプリEに係るスレッド情報アイコン183のみが表示されている。したがって、
図6(B)においては、全てのスレッド情報アイコン183の右端部には、メッセージアプリEを表す円形画像が表示されている。具体的には、メッセージアプリの種類を表す円形画像の中にメッセージアプリEを表す文字「E」が表示されている。
【0082】
スレッド情報アイコン183の両端部を除く中央部分の上部には、当該スレッドが当該ユーザを含めた2名で形成されている場合の相手の個人名、または当該スレッドがグループで形成されている場合のグループ名が表示される。スレッド情報アイコン183の両端部を除く中央部分の下部には、メッセージアプリに応じた内容が表示される。具体的には、メッセージアプリがメールのように件名を含むように構成されている場合は、件名が表示され、チャットのように件名を含まないように構成されている場合は、最新のメッセージの出だしの部分(本実施形態では、12文字:最新簡略化メッセージ)とその送信者が表示されている。
【0083】
また、スレッド情報アイコン183は、選択操作を受付可能に構成されており、選択されているスレッド情報アイコン183に係るメッセージの詳細な履歴が後述するプレビュー表示領域185に表示される。なお、メイン機能画面18が表示されたときには、一番上に表示されているスレッド情報アイコン183、言い換えると最も直近で更新された(メッセージが送信された)スレッドに対応するスレッド情報アイコン183が選択されている状態になっているものとする。
【0084】
次に、メイン機能画面18の右側について説明する。メイン機能画面18の右側は、上下方向に沿って3つに区画されている。具体的には、メイン機能画面18の右側の上端部には、横長矩形状のスレッド対象表示領域184が形成され、下端部には、横長矩形状のメッセージ送信操作領域186が形成され、スレッド対象表示領域184とメッセージ送信操作領域186との間の上下方向中央部には縦長矩形状のプレビュー表示領域185が形成されている。
【0085】
スレッド対象表示領域184の左端には、プレビュー表示領域185に係るスレッドの当該ユーザ以外のもの(スレッドの対象、スレッドの相手:個人名やグループ名)を表す円形画像が表示され、その円形画像の右側にはスレッドの対象を表す文字列(個人名やグループ名:
図6(B)では「〇×会社営業部」というグループ名)が表示される。すなわち、スレッド情報アイコン183における最新簡略化メッセージ以外の情報がスレッド対象表示領域184に表示される。
【0086】
プレビュー表示領域185には、メッセージのやり取りが表示される。最も直近で発信されたメッセージがプレビュー表示領域185の最下端に表示され、そこからやり取りされたメッセージが時系列で上に向かって表示される。なお、メッセージの表示形式は特に限定されずに適宜に設定可能であるが、本実施形態では、メッセージは吹き出しで表され、当該ユーザが送信したメッセージを表す吹き出しは右揃えで表示され、当該ユーザ以外のもの(スレッドの対象、スレッドの相手)が送信したメッセージを表す吹き出しは左揃えで表示される。
【0087】
メッセージ送信操作領域186には、当該ユーザが送信するメッセージを入力するためのメッセージ入力欄186A、およびメッセージ入力欄186Aに入力されたメッセージを送信するための送信ボタン186Bが設けられている。メッセージ送信操作領域186の具体的な構成は適宜に設定可能であるが、本実施形態では、送信ボタン186Bは右矢印図形で構成されて、メッセージ送信操作領域186の右端に配置されている。一方、メッセージ入力欄186Aは横長矩形状に形成され、送信ボタン186Bの左側に配置されている。
【0088】
メッセージ入力欄186Aへのメッセージの入力方法は適宜に設定可能であるが、本実施形態では、ユーザ端末3はパソコンで構成されているので、例えば、メッセージ入力欄186Aにカーソルを表示させた後に、キーボードを操作することによって、メッセージ入力欄186Aにメッセージを入力することができる。送信ボタン186Bは操作を受付可能に構成されている。送信ボタン186Bが操作された場合の動作内容や処理内容は後述する。
【0089】
なお、メイン機能画面18は、全体表示ボタン182Zが選択されている状態であっても、何れの個別表示ボタン182K(アプリA個別表示ボタン182KA~アプリG個別表示ボタンKG)が選択されている状態であっても、言い換えると、連携されている全てのメッセージアプリに係るスレッド情報アイコン183が混在して表示可能な状態であっても、ある特定の1つのメッセージアプリに係るスレッド情報アイコン183が表示されている状態であっても、同一の画面構成・デザインからなる。ただし、完全に同一でなくても、例えば、全体表示ボタン182Zが選択されている状態と、個別表示ボタン182Kが選択されている状態とで画面構成・デザインが異なるようにしても良い。また、メッセージアプリの方式(メール、メッセンジャー)毎に画面構成・デザインを設定しても良い。
【0090】
ここで、例えば、
図6(B)に示す状況で、メッセージアプリ一覧表示ボタン141が操作されたとする。前述の通り、このメッセージアプリ一覧表示ボタン141は、可変表示領域10Bの右側ペイン10BRにメッセージアプリ一覧画面15を表示させるためのボタンである。したがって、ユーザ端末3は、メッセージアプリ一覧表示ボタン141が操作されると、ユーザ端末3に係るユーザIDと、メッセージアプリ一覧画面15の表示の要求を示すコマンド(メッセージアプリ一覧画面表示要求コマンド)を管理サーバ2に送信する。管理サーバ2は、メッセージアプリ一覧画面表示要求コマンドを受信すると、当該ユーザIDが示すユーザの現状に応じた内容のメッセージアプリ一覧画面15を含むトップウィンドウ1Cをユーザ端末3に表示させる。ここで、「ユーザの現状に応じた内容」というのは、そのユーザが各メッセージアプリと連携しているか否かによって異なる。
【0091】
図7(A)は、
図6(B)に示す状況でメッセージアプリ一覧表示ボタン141が操作されたことに応じて表示されるトップウィンドウ1Cの具体例を表す図である。前述のように、現状としてシステム1はアプリEに連携されているため、新たにシステム1をアプリEに連携させる必要はない。そこで、
図7(A)に示すように、アプリEと連携がなされている状況でのメッセージアプリ一覧画面15に表示されるアプリE画像16Eには、アプリE連携操作画面表示ボタン161Eの代わりに、アプリEとの連携を解除する操作を受け付け可能なボタン(アプリE連携解除ボタン162E)が設けられている。アプリE連携解除ボタン162Eが操作された場合のシステム1の動作については後述する。
【0092】
図7(A)に示す状況で、例えば、アプリC連携操作画面表示ボタン161Cが操作されると、アプリC連携開始要求コマンドが管理サーバ2に送信され、アプリE連携操作画面表示ボタン161Eが操作された場合と同様に、
図7(B)に示すように、トップウィンドウ1Cからアプリ連携時ウィンドウ1Dに切り替わり、アプリ連携時ウィンドウ1Dの右側ペイン10BRにはアプリCログイン画面17Cが表示される。
【0093】
アプリCログイン画面17Cには、メールアドレスまたは電話番号を入力するメールアドレス電話番号入力欄171Cと、パスワードを入力するパスワード入力欄172Cとが形成されている。すなわち、本実施形態では、メールアドレスまたは電話番号と、パスワードとが、アプリCに対してログインするために必要な情報を構成している。また、アプリCログイン画面17Cには、ログインを実行するためのログインボタン173Cも形成されている。
【0094】
ログインボタン173Cが操作されると、ユーザ端末3は、アプリEログイン画面17Eが表示されていた場合と同様に、認証情報としてのメールアドレスまたは電話番号、およびパスワード(アプリCログイン情報)をアプリCのサーバ5Cに送信する。
【0095】
アプリCのサーバ5Cは、ユーザ端末3から送信されてきたアプリCログイン情報を受信すると、アプリCにユーザ登録されているか否かを判定し、ユーザ登録されていれば、ユーザ端末3経由でシステム1に対して連携許可を行う。連携が許可されると、アプリEとの連携が開始された場合と同様に、最終的に、管理サーバ2は、アプリCのサーバ5Cにアクセスして、当該ユーザに関するデータを取得し、サーバ記憶部23において、当該データを当該ユーザのユーザIDに対応付けて記憶する。すなわち、アプリCのサーバ5Cは、そのユーザに関するデータをシステム1に提供する。これによって、アプリCとシステム1との連携が開始される。また、管理サーバ2は、アプリCとの連携の開始に応じて、アプリCログイン画面17Cからメイン機能画面18に切り替える。
【0096】
図8(A)は、システム1がアプリCと連携された直後のメイン機能画面18を含むアプリ使用時ウィンドウ1Eを表す図である。システム1がアプリEに続いてアプリCとも連携されたので、
図8(A)に示すように、アプリE個別表示ボタン182KEの右隣に、アプリCに対応付けられたアプリC個別表示ボタン182KCが表示されている。
【0097】
また、
図8(A)は、メイン機能画面18に切り替えられた直後の状況を表しているので、全体表示ボタン182Zが選択されている。したがって、スレッド情報一覧表示領域181Cには、当該システム1と連携されている全てのメッセージアプリ(この状況では、アプリEとアプリC)に係るスレッド情報アイコン183が表示可能である。
【0098】
アプリCに係るスレッド情報アイコン183は、右端部にアプリCを表す文字「C」が表示されているスレッド情報アイコン183である。したがって、
図8(A)に示す状況では、上から順に、アプリCに係るスレッド情報アイコン183、アプリCに係るスレッド情報アイコン183、アプリEに係るスレッド情報アイコン183、アプリEに係るスレッド情報アイコン183、アプリCに係るスレッド情報アイコン183、アプリEに係るスレッド情報アイコン183が表示されている。
【0099】
なお、
図8(A)に示す状況では、最も直近で更新された6つのスレッドに、アプリEに係るものとアプリCに係るものがあったので、アプリEに係るスレッド情報アイコン183とアプリCに係るスレッド情報アイコンが表示されているが、最も直近で更新された6つのスレッドが全て何れか一方のアプリである場合は、そのアプリに係るスレッド情報アイコン183のみが表示されることになる。
【0100】
ここで、
図8(A)に示す状況で、アプリCに対応付けられたアプリC個別表示ボタン182KCが操作されたとする。そうすると、
図8(B)に示すように、スレッド情報一覧表示領域181Cには、アプリCに係るスレッド情報アイコン183のみが表示され、プレビュー表示領域185には、アプリCに係るスレッドの中で直近に更新されたもののメッセージのやり取りが表示される。すなわち、アプリC個別表示ボタン182KCを選択する操作は、アプリCに係る(アプリC専用の)メイン機能画面18の表示の要求を構成する。
【0101】
アプリC個別表示ボタン182KCを選択する操作がなされると、ユーザ端末3は、当該ユーザIDと共に、アプリCに係る(アプリC専用の)メイン機能画面18を表示することの要求を示すコマンド(アプリCメイン機能画面表示要求コマンド)を管理サーバ2に送信する。管理サーバ2は、アプリCメイン機能画面表示要求コマンドを受信すると、そのユーザ端末3に、アプリCに係る(アプリC専用の)メイン機能画面18を表示させる。
【0102】
管理サーバ2は、アプリCメイン機能画面表示要求コマンドを受信すると、アプリCのサーバ5Cにアクセスして、アプリCに係る当該ユーザに関するスレッドに係るデータを取得し、さらにサーバ記憶部23における当該ユーザに係るアプリCに関するデータ(スレッド情報テーブル24b)を更新してから、当該データに合わせてスレッド情報一覧表示領域181Cの表示内容、スレッド対象表示領域184の表示内容、およびプレビュー表示領域185の表示内容を当該アプリCに係るものに切り替えさせる。
【0103】
また、
図8(A)に示す状況や
図8(B)に示す状況で、アプリEに対応付けられたアプリE個別表示ボタン182KEが操作されたとする。そうすると、
図8(C)に示すように、スレッド情報一覧表示領域181Cには、アプリEに係るスレッド情報アイコン183のみが表示され、プレビュー表示領域185には、アプリEに係るスレッドの中で直近に更新されたもののメッセージのやり取りが表示される。すなわち、アプリE個別表示ボタン182KEを選択する操作は、アプリEに係る(アプリE専用の)メイン機能画面18の表示の要求を構成する。
【0104】
アプリE個別表示ボタン182KEを選択する操作がなされると、ユーザ端末3は、当該ユーザIDと共に、アプリEに係る(アプリE専用の)メイン機能画面18を表示することの要求を示すコマンド(アプリEメイン機能画面表示要求コマンド)を管理サーバ2に送信する。管理サーバ2は、アプリEメイン機能画面表示要求コマンドを受信すると、そのユーザ端末3に、アプリEに係る(アプリE専用の)メイン機能画面18を表示させる。
【0105】
管理サーバ2は、アプリEメイン機能画面表示要求コマンドを受信すると、アプリEのサーバ5Eにアクセスして、アプリEに係る当該ユーザに関するスレッドに係るデータを取得し、さらにサーバ記憶部23における当該ユーザに係るアプリEに関するデータ(スレッド情報テーブル24b)を更新してから、当該データに合わせてスレッド情報一覧表示領域181Cの表示内容、スレッド対象表示領域184の表示内容、およびプレビュー表示領域185の表示内容を当該アプリEに係るものに切り替えさせる。
【0106】
なお、
図8(B)に示す状況や
図8(C)に示す状況で、全体表示ボタン182Zが操作されると、
図8(A)に示すようなそのとき連携されているアプリEおよびアプリCに係るメイン機能画面18が表示される。
【0107】
また、前述の通り、スレッド情報一覧表示領域181Cに表示される各スレッド情報アイコン183は選択操作を受付可能に構成されている。スレッド情報アイコン183を選択する操作がなされると、そのスレッド情報アイコン183に対応するスレッドの詳細情報がメイン機能画面18の右側に表示される。すなわち、スレッド情報アイコン183を選択する操作は、そのスレッド情報アイコン183に対応するスレッドの詳細情報の表示の要求を構成する。
【0108】
スレッド情報アイコン183を選択する操作がなされると、ユーザ端末3は、当該スレッド情報アイコン183に係るスレッドの対象と当該ユーザIDとを対応付けて管理サーバ2に送信すると共に、スレッド詳細情報の表示の要求を示すコマンド(スレッド詳細情報表示要求コマンド)を管理サーバ2に送信する。
【0109】
管理サーバ2は、スレッド詳細情報表示要求コマンドを受信すると、そのスレッドに係るアプリのサーバ5にアクセスして、当該スレッドに係るデータを取得し、さらにサーバ記憶部23における当該ユーザに係るアプリに関するデータの中の当該スレッドに係るデータ(スレッド情報テーブル24b)を更新してから、当該データに合わせてスレッド対象表示領域184の表示内容、およびプレビュー表示領域185の表示内容を当該スレッドに係るものに切り替えさせる。
【0110】
例えば、
図8(C)に示す状況から、上から2番目のアプリEに係るスレッド情報アイコン183が操作されると、
図9(A)に示すように、スレッド対象表示領域184の表示内容、およびプレビュー表示領域185の表示内容は、そのスレッド情報アイコン183に係るスレッドのものに切り替えられる。
【0111】
ここで、システム1を介したアプリEでのメッセージのやり取り(送受信)について説明する。例えば、
図9(A)の状況で、メッセージ入力欄186Aに「ありがとう。」というテキストを入力すると、
図9(B)に示すようになる。この状況で、送信ボタン186Bが操作されると、ユーザ端末3は、メッセージ入力欄186Aに入力されている内容(テキスト:ありがとう。)を、当該ユーザ端末3に係るユーザID、スレッド対象表示領域184に表示されているスレッドの対象、および当該メッセージアプリの種類(アプリE)に対応付けて管理サーバ2に送信する。なお、この管理サーバ2に送信される情報、具体的には、メッセージ入力欄186Aに入力されている内容、ユーザID、スレッドの対象、および当該メッセージアプリの種類(アプリE)を合わせて「送信メッセージ情報」と称する。
【0112】
管理サーバ2は、送信メッセージ情報を受信すると、送信メッセージ情報が反映されるように、サーバ記憶部23における当該スレッドに係るスレッド情報テーブル24bを更新する。具体的には、送信メッセージ情報に含まれるユーザIDに係るアプリEに関するスレッド情報テーブル24bの中で当該スレッドの対象が含まれるスレッド情報テーブル24bにおいて、メッセージの内容をその時の日時および当該ユーザを送信者とすることに対応付けて新たに記憶する。また、管理サーバ2は、当該送信メッセージ情報をアプリEのサーバ5Eに送信する。これによって、アプリEのサーバ5Eも当該ユーザと当該スレッドの対象とで構成されるスレッドに関するデータを更新することができる。
【0113】
さらに、管理サーバ2は、送信メッセージ情報を受信すると、送信メッセージ情報が反映されるようにプレビュー表示領域185を更新させる。したがって、
図9(A)~
図9(B)に示すように、送信ボタン186Bが操作されるまでは、当該スレッドの対象(YMDさん)が送信したメッセージ「了解です。」がプレビュー表示領域185において最下端に表示され、当該メッセージが最新のメッセージであったが、送信ボタン186Bが操作されたことによって、
図10(A)に示すように、当該ユーザが送信した「ありがとう。」を表す吹き出しがプレビュー表示領域185の下端に割り込んで表示されると共に、その他の表示されていた各メッセージを表す吹き出しは、新たに表示された吹き出しの分、上にシフトする。
【0114】
また、
図10(A)に示すように、メイン機能画面18が表示されているときに、スレッド対象表示領域184に表示されているスレッドの対象(
図10(A)では、「YMDさん」)がアプリEを用いてユーザ端末3に係る当該ユーザに対してメッセージを送信してきた場合(アプリEのサーバ5Eにメッセージを送信してきた場合)、まずアプリEのサーバ5Eがそのメッセージの送信者(
図10(A)では、「YMDさん」)、メッセージの送信先(ユーザ端末3に係る当該ユーザ)、メッセージの内容、メッセージが送信された日時を管理サーバ2に送信する。
【0115】
管理サーバ2は、アプリEのサーバ5Eから送信されてきた情報を受信すると、当該情報が反映されるようにサーバ記憶部23を更新する。具体的には、アプリEのサーバ5Eから送信されてきた情報に含まれるメッセージの送信先が示す情報をユーザ情報テーブル24aに照合してユーザIDを特定し、当該ユーザIDに係るアプリEに関するスレッド情報テーブル24bの中で当該スレッドの対象との間で構成されるスレッドに関するスレッド情報テーブル24bにおいて、メッセージの内容をその時の日時および当該メッセージの送信者を発信者とすることに対応付けて記憶する。
【0116】
さらに、管理サーバ2は、アプリEのサーバ5Eから送信されてきた情報を受信すると、当該情報が反映されるようにプレビュー表示領域185を更新させる。ここでは、送信されてきたメッセージが「どういたしまして。」というテキストであったと仮定すると、
図10(A)~
図10(B)に示すように、スレッドの対象(YMDさん)からメッセージが送信されるまでは、当該ユーザが送信したメッセージ「ありがとう。」がプレビュー表示領域185において最下端に表示され、当該メッセージが最新のメッセージであったが、当該スレッドの対象(YMDさん)がメッセージを送信したことによって、当該スレッドの対象が送信した「どういたしまして。」を表す吹き出しがプレビュー表示領域185の最下端に表示されると共に、その他の表示されていた各メッセージを表す吹き出しが、新たに表示された吹き出しの分、上にシフトする。
【0117】
なお、
図9、および
図10では、アプリEに係るメイン機能画面18が表示されているときの(アプリE個別表示ボタン182KEが選択されている状態での)システム1を介したアプリEでのメッセージのやり取り(送受信)について説明したが、連携している全てのメッセージアプリに係るメイン機能画面18が表示されているときの(全体表示ボタン182Zが選択されている状態での)システム1を介したアプリEでのメッセージのやり取り(送受信)についても、選択されているスレッド情報アイコン183に対して、
図9、および
図10の場合と同様に行われる。すなわち、特定のメッセージアプリについては、そのアプリに係るメイン機能画面18が表示されているとき(そのアプリに対応付けられた個別表示ボタン182Kが選択されているとき)とそのアプリを含む連携している全てのメッセージアプリに係るメイン機能画面18が表示されているとき(全体表示ボタン182Zが選択されているとき)とで、同一のスレッドに係るスレッド情報アイコン183を選択することによって、同様に、システム1を介したメッセージのやり取り(送受信)を行うことができるように構成されている。
【0118】
また、詳細は説明しないが、
図8(B)に示す状況、および
図8(C)や
図9に示す状況のように個別表示ボタン182Kが選択され、特定の1つのメッセージアプリに係るメイン機能画面18が表示されているときにメイン機能表示ボタン140が操作されると、全体表示ボタン182Zが選択された状態に移行し、当該システム1と連携されている全てのメッセージアプリ(この状況では、アプリEとアプリC)に係るスレッド情報アイコン183が表示されるものとする。さらに、
図8(A)に示す状況のように、当該システム1と連携されている全てのメッセージアプリ(この状況では、アプリEとアプリC)に係るスレッド情報アイコン183が表示されているときでも、
図9~
図10で例示したように、連携されている全てのメッセージアプリについてはリアルタイムでメッセージのやり取りが可能であり、メッセージの更新が可能であるものとする。
【0119】
また、
図10(B)に示す状況において、メッセージアプリ一覧表示ボタン141が操作された場合、管理サーバ2は、ユーザ端末3に、メイン機能画面18を含むアプリ使用時ウィンドウ1Eからトップウィンドウ1Cに切り替えさせる。
図11(A)は、この場合のトップウィンドウ1Cの具体例を表す図である。
【0120】
図11(A)に示すように、トップウィンドウ1Cの右側ペイン10BRには、メッセージアプリ一覧画面15が表示される。ただし、この状況では、システム1とアプリC、およびアプリEとの連携が完了しているので、アプリC画像16Cには、アプリCとの連携を解除する操作を受け付けるボタン(アプリC連携解除ボタン162C)が表示され、アプリE画像16Eには、アプリEとの連携を解除する操作を受け付けるボタン(アプリE連携解除ボタン162E)が表示されている。
【0121】
ここで、例えば、アプリE連携解除ボタン162Eが操作されたとする。ユーザ端末3は、アプリE連携解除ボタン162Eが操作されると、管理サーバ2に、当該ユーザIDと共に、アプリEとの連携を終了させることの要求を示すコマンド(アプリE連携終了要求コマンド)を管理サーバ2に送信する。管理サーバ2は、アプリE連携終了要求コマンドを受信すると、そのユーザ端末3に、そのメッセージアプリとの連携を終了させる最終確認を行わせるためのウィンドウ(アプリ連携終了最終確認ウィンドウ19)を表示させる。アプリ連携終了最終確認ウィンドウ19はメッセージアプリ一覧画面15に重畳的に表示される。
【0122】
図11(B)は、アプリ連携終了最終確認ウィンドウ19が表示されている具体例を表す図である。
図11(B)に示すように、アプリ連携終了最終確認ウィンドウ19は横長矩形状に形成されているが、アプリ連携終了最終確認ウィンドウ19の具体的な表示内容は適宜に変更可能である。
【0123】
また、アプリ連携終了最終確認ウィンドウ19には、アプリとの連携を終了することを最終確認するための説明文(
図11(B)では、「タブを削除します。よろしいですか?」)が表示されると共に、連携の終了を実行するためのボタン(連携終了実行ボタン191)、および連携の終了を取り消すためのボタン(連携終了取り消しボタン192)が表示される。
【0124】
連携終了取り消しボタン192が操作されると、ユーザ端末3は、当該ユーザIDと共に、アプリEとの連携の終了を取り消すことの要求を示すコマンド(アプリ連携終了取り消し要求コマンド)を管理サーバ2に送信する。管理サーバ2は、アプリ連携終了取り消し要求コマンドを受信すると、そのユーザ端末3に、アプリ連携終了最終確認ウィンドウ19を消去させる。
【0125】
一方、連携終了実行ボタン191が操作されると、ユーザ端末3は、当該ユーザIDと共に、アプリEとの連携の終了を実行することの要求を示すコマンド(アプリ連携終了実行要求コマンド)を管理サーバ2に送信する。管理サーバ2は、アプリ連携終了実行要求コマンドを受信すると、当該ユーザIDに基づくユーザ情報と共に連携の終了の要求があったことを示すコマンドを、アプリEのサーバ5Eに送信する。そうすると、アプリEのサーバ5Eは、そのユーザ情報に基づいて、当該ユーザについて、システム1との連携を終了させる。
【0126】
また、管理サーバ2は、サーバ記憶部23における当該ユーザのアプリEに関するデータを消去する。さらに、管理サーバ2は、そのユーザ端末3に、アプリ連携終了最終確認ウィンドウ19を消去させると共に、アプリE連携解除ボタン162Eを、アプリE連携操作画面表示ボタン161Eに切り替えて、アプリE画像16Eを連携前の状態に復帰させる。また、管理サーバ2は、右側ペイン切替操作画面14から、アプリEログインボタン143Eを消去させると共に、それよりも後に表示されたアプリCログインボタン143Cの表示位置を適宜に変更させる。
【0127】
なお、ここでは、アプリE連携解除ボタン162Eが操作された場合の具体例を説明したが、アプリC連携解除ボタン162Cが操作された場合もアプリE連携解除ボタン162Eが操作された場合と同様に、連携が終了する。また、この処理内容は他のメッセージアプリについても同様である。なお、本実施形態では、何れのメッセージアプリに対しても同一のアプリ連携終了最終確認ウィンドウ19が表示されるものとする。ただし、メッセージアプリの種類に応じて、アプリ連携終了最終確認ウィンドウ19の表示内容が変更されるようにしても良い。
【0128】
以上のように構成されたシステム1(管理サーバ2)によれば、複数種類のメッセージアプリケーション(アプリA~アプリH)を一元管理することが可能なシステムであって、ユーザ端末3からのメッセージアプリケーションの連携要求に応じて、当該メッセージアプリケーションを当該システム1(管理サーバ2)に連携させる連携管理手段(連携管理部22b)と、連携管理手段によって当該システムに連携されているメッセージアプリケーションが複数ある場合、ユーザ端末3にログインされていることを条件に、連携されている全てのメッセージアプリに係るスレッドに関する情報(スレッド情報アイコン183)を一括して表示可能な状態になる。したがって、複数のメッセージアプリケーションを統合して一元管理することについて利便性および汎用性が向上する。また、右側ペイン10BRに当該システム1でメッセージアプリを使用するためのメイン機能画面18以外の画面(メッセージアプリ一覧画面15やアプリログイン画面17など)が表示されているときでも、メイン機能表示ボタン140が常駐的に表示され、メイン機能表示ボタン140が操作されると、連携されている全てのメッセージアプリに係るスレッドに関する情報(スレッド情報アイコン183)を一括して表示可能な状態になるので、言い換えると全体表示ボタン182Zが選択されている状態でメイン機能画面18が表示されるので、さらに利便性および汎用性が向上する。
【0129】
さらに、連携されている全てのメッセージアプリに係るスレッドに関する情報(スレッド情報アイコン183)を一括して表示可能な状態であっても、アプリ使用時ウィンドウ1Eが表示されている限りにおいては、個別表示ボタン182Kが常駐的に表示され、個別表示ボタン182Kが操作されると、当該メッセージアプリに係るスレッドに関する情報(スレッド情報アイコン183)が表示されるので、さらに利便性が向上する。反対に、連携されているメッセージアプリの中の1つに係るスレッドに関する情報(スレッド情報アイコン183)が表示されている限りにおいては、全体表示ボタン182Zが常駐的に表示され、全体表示ボタン182Zが操作されると、連携されている全てのメッセージアプリに係るスレッドに関する情報(スレッド情報アイコン183)が混在して表示可能な状態になるので、さらに利便性が向上する。
【0130】
(第1実施形態の変更例)
次に、第1実施形態に係るパチンコ遊技機PY1の変更例について説明する。なお、以下に説明する変更例同士を適宜に組み合わせることも可能である。
【0131】
第1実施形態では、アプリ使用時ウィンドウ1Eの右側ペイン10BRにおいて、連携されているメッセージアプリのスレッドに係る情報の表示内容(スレッド情報アイコン183、スレッド対象表示領域184、プレビュー表示領域185)を切り替えるための全体表示ボタン182Z、および個別表示ボタン182Kが常駐的に表示されたが、これに代えて、または加えて、アプリ使用時ウィンドウ1Eだけでなくトップウィンドウ1Cやアプリ連携時ウィンドウ1Dの左側ペイン10BLにおいて、全体表示ボタン182Z、および個別表示ボタン182K、またはこれらと同等の機能を有するボタンが常駐的に表示されるようにしても良い。
【0132】
また、第1実施形態では、アプリログイン画面17への入力操作によってシステム1と当該アプリログイン画面17に係るメッセージアプリとの連携が開始されると、右側ペイン10BRが当該アプリログイン画面17から、全体表示ボタン182Zが選択されている状態のメイン機能画面18に切り替わるが、当該アプリログイン画面17から、当該メッセージアプリに係る個別表示ボタン182Kが選択されている状態のメイン機能画面18に切り替わるようにしても良い。
【0133】
さらに、第1実施形態では、メイン機能表示ボタン140が操作されると、全体表示ボタン182Zが選択されている状態のメイン機能画面18に切り替わるが、例えば、最初に連携されたアプリに係る個別表示ボタン182Kが選択されている状態、または最後に連携されたアプリに係る個別表示ボタン182Kが選択されている状態など何れかのアプリに係る個別表示ボタン182Kが選択されている状態のメイン機能画面18に切り替わるようにしても良い。
【0134】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の構成、または同様に対応する構成については同一の符号、および用語を用いる場合もある。
【0135】
第2実施形態では、第1実施形態におけるメイン機能表示ボタン140が設けられておらず、第1実施形態のように、当該システム1と連携されている複数種類のメッセージアプリに係るスレッドに関する情報(スレッド情報アイコン183)が混在して表示されることはない。第2実施形態では、第1実施形態における個別表示ボタン182Kが選択されている状態のように、メッセージアプリ単位でスレッドに関する情報(スレッド情報アイコン183)が表示される。また、第2実施形態では、全体表示ボタン182Z、および個別表示ボタン182Kも設けられていない。
【0136】
第2実施形態では、アプリ利用開始時ウィンドウ1A、およびユーザ登録時ウィンドウ1Bについて第1実施形態の場合と同様に構成されている。また、トップウィンドウ1C、アプリ連携時ウィンドウ1D、およびアプリ使用時ウィンドウ1Eについては、第1実施形態の場合と同様に、可変表示領域10Bが、左側ペイン10BLと右側ペイン10BRとに区分けされる。さらに、スタート画面11、ユーザ登録画面、メッセージアプリ一覧画面15、およびアプリログイン画面17も第1実施形態の場合と同様に構成されている。すなわち、システム1に係るユーザ登録の方法や各種メッセージアプリとの連携方法は第1実施形態の場合と同様に構成されている。
【0137】
なお、後述するように、第2実施形態において、第1実施形態に係るメイン機能画面18のように、当該システム1で各種メッセージアプリを使用する画面のことを「アプリ使用画面50」と称する。アプリ使用画面50は、メイン機能画面18のように、右側ペイン10BRに表示される。また、アプリ使用画面50は、当該システム1で各種メッセージアプリを使用する画面の総称であり、第1実施形態のアプリログイン画面17のように、アプリ毎に設定されている。したがって、アプリ使用画面50には、アプリAに係るアプリA使用画面50A~アプリHに係るアプリ使用画面50Hがある。
【0138】
ここで、例えば、メッセージアプリ一覧画面15が表示されているときに、アプリE連携操作画面表示ボタン161Eが操作されたとすると、
図12(A)に示すように、第1実施形態の場合と同様に、右側ペイン10BRにはアプリEログイン画面17Eが表示される。しかし、左側ペイン10BLには、第1実施形態の場合には表示されていなかったものが表示される。具体的には、アプリEログインボタン143Eが表示されている。アプリEログインボタン143Eは、アプリE連携操作画面表示ボタン161Eが操作されたことに応じて表示される。
【0139】
アプリEログインボタン143Eは、第1実施形態のアプリE個別表示ボタン182KEと同様の機能を有しており、右側ペイン10BRに、アプリEに係るアプリ使用画面50(アプリE使用画面50E)を表示させるための操作手段である。また、アプリEログインボタン143Eと同様に、他のアプリに係るアプリ連携操作画面表示ボタン161が操作された場合には、そのアプリに係るアプリログインボタン143が表示される。すなわち、アプリログインボタン143は、アプリ使用画面50を表示させるための操作手段の総称であり、アプリログインボタン143には、アプリAに係るアプリAログインボタン143A~アプリGに係るアプリGログインボタン143Gがある。
【0140】
なお、アプリログインボタン143のデザイン(形状、模様、表示内容)は適宜に設定可能であるが、本実施形態では、アプリログインボタン143は、メッセージアプリ一覧表示ボタン141および設定画面表示ボタン142と同一の大きさ・形状に形成され、内部には、当該アプリに対応する当該メッセージアプリ画像16にも表示されていた当該アプリを表すロゴマークが表示される。
【0141】
また、アプリログインボタン143の表示位置も適宜に設定可能であるが、本実施形態では、設定画面表示ボタン142の下において、当該アプリが連携された順番に上から下に並んで表示される。
【0142】
アプリログイン画面17における入力操作によって、当該アプリとシステム1との連携が開始されると、当該アプリに係るアプリログインボタン143への操作が有効となる。右側ペイン10BRに、当該アプリに係るアプリ使用画面50以外のメッセージアプリに係る画面(アプリログイン画面17、アプリ使用画面50)が表示されているときに、当該アプリに係るアプリログインボタン143が操作されると、右側ペイン10BRにおける表示内容が当該アプリに係るアプリ使用画面50に切り替えられる。すなわち、アプリログインボタン143への操作は、システム1を使用しながらの当該アプリへのログイン(アクセス)の要求を構成する。
【0143】
アプリログインボタン143が操作されると、ユーザ端末3は、そのユーザ端末3に係るユーザIDと共に、当該アプリへのログインの要求を示すコマンド(アプリログイン要求コマンド)を管理サーバ2に送信する。管理サーバ2は、アプリログイン要求コマンドを受信すると、当該アプリのサーバ5に対して当該ユーザに関するデータの同期を要求して、当該ユーザに関するデータを更新し(サーバ5が有する当該ユーザに関するデータをサーバ記憶部23に記憶し)、当該アプリに関する最新の情報が反映されたアプリ使用画面50をユーザ端末3に表示させる。
【0144】
図12(A)に示す状況で、アプリEログイン画面17Eへの入力操作によってアプリEとの連携が行われたとすると、右側ペイン10BRには、アプリE使用画面50Eが表示される。
図12(B)にアプリE使用画面50Eを含むアプリ使用時ウィンドウ1Eの具体例を示す。
図12(B)に示すように、アプリE使用画面50Eは、大きく左側と右側とで区画されている。左側も右側も縦長矩形状に形成されている。
【0145】
アプリE使用画面50Eの左側は、上下方向に沿って3つに区画されている。具体的には、アプリE使用画面50Eの左側の上端部には、横長矩形状の表題表示領域50E1が形成され、表題表示領域50E1の直下には横長矩形状のスレッド検索領域50E2が形成され、スレッド検索領域50E2の真下には縦長矩形状のスレッド情報一覧表示領域50E3が形成されている。
【0146】
表題表示領域50E1には、アプリEに係るメッセージのやり取りの名称を表す文字列(本実施形態では、「会話」)が表題として表示されている。スレッド検索領域50E2には、スレッドを検索するため検索情報入力欄51が設けられている。検索情報入力欄51の詳細な説明は省略するが、検索情報入力欄51には、キーワードなどのスレッドを検索するための情報を入力可能であり、検索情報入力欄51に入力されたキーワードなどに基づいてスレッドを検索することができる。すなわち、検索情報入力欄51は、第1実施形態の検索情報入力欄181と同等の機能を有する。
【0147】
スレッド情報一覧表示領域50E3には、あるまとまった数(本実施形態では8個)のスレッドに関する情報が一覧表示される。スレッドに関する情報は、スレッド単位で設定されており、1つのスレッドに関する情報は横長矩形状に形成されたアイコン53E(スレッド情報アイコン53E)で構成されている。第1実施形態の場合と同様に、更新された順番が新しい順番でスレッド情報アイコン53Eが上から下に並んで表示される。
【0148】
また、スレッド情報アイコン53E内部の表示内容についても第1実施形態のスレッド情報アイコン183Eと同じように構成されている。さらに、スレッド情報アイコン53Eは、第1実施形態のスレッド情報アイコン183Eと同じように、選択操作を受付可能に構成されている。そして、当該アプリE使用画面50Eが表示されたときには、一番直近で更新されたスレッドに対応付けられたスレッド情報アイコン53Eが選択されている状態になっているものとする。
【0149】
また、アプリE使用画面50Eの右側の表示内容は、第1実施形態のメイン機能画面18の右側と同様に構成されている。そして、例えば、
図12(B)に示す状況で上から2番目に表示されているスレッド情報アイコン53Eが選択操作されると、アプリE使用画面50Eの右側の表示内容は、
図12(B)~
図12(C)に示すように、1番上に表示されているスレッド情報アイコン53Eに対応する内容から上から2番目に表示されているスレッド情報アイコン53Eに対応する内容に切り替わる。
【0150】
さらに、
図12(C)に示す状況でメッセージアプリ一覧表示ボタン141が操作された場合、
図13(A)に示すように、右側ペイン10BRがアプリE使用画面50Eからメッセージアプリ一覧画面15に切り替わる。なお、ここでは、アプリEがシステム1と連携されているので、第1実施形態の
図7(A)の状況と同様に、アプリE画像16EにはアプリE連携解除ボタン162Eが表示されている。
【0151】
そして、
図13(A)に示す状況でメッセージアプリ一覧表示ボタン141が操作された場合、アプリC連携操作画面表示ボタン161Cが操作されると、
図13(B)に示すように、右側ペイン10BRがメッセージアプリ一覧画面15からアプリCログイン画面17Cに切り替わる。さらに、アプリEログイン画面17Eが表示されたときと同様に、新たにアプリCログインボタン143Cが追加される。そして、この後にアプリCログイン画面17Cへの入力操作によってシステム1がアプリCとの連携を開始すると、右側ペイン10BRがアプリCログイン画面17CからアプリC使用画面50Cに切り替わる。
【0152】
アプリC使用画面50Cの画面構成の説明は省略するが、第1実施形態の場合と異なり、第2実施形態では、アプリ使用画面50は、当該アプリに応じて適宜に設定されており、アプリA使用画面50A~アプリG使用画面50Gの画面構成は相互に異なるものとする。
【0153】
また、例えば、右側ペイン10BRにアプリC使用画面50Cが表示されているときに、アプリEログインボタン143Eが操作されると、右側ペイン10BRがアプリC使用画面50CからアプリE使用画面50Eに切り替わる。
【0154】
このように、第2実施形態のシステム1によれば、左側ペイン10BLに常駐的に連携されているメッセージアプリに係るアプリログインボタン143が表示されるので、右側ペイン10BRに当該メッセージアプリに係るアプリ使用画面50が表示されていない場合に、当該メッセージアプリに係るアプリログインボタン143を操作して、右側ペイン10BRに即座に当該メッセージアプリに係るアプリ使用画面50を表示して、当該システム1で当該メッセージアプリを使用することができる。
【0155】
当該複数のメッセージアプリケーションの中から使用するメッセージアプリケーションを選択させる操作を受付可能な選択画面(右側ペイン切替操作画面14)をユーザ端末3に表示させる選択画面表示手段(トップウィンドウ1C、アプリ連携時ウィンドウ1D、アプリ使用時ウィンドウ1Eをユーザ端末3に表示させる管理サーバ2)と、選択画面への操作によって選択されたメッセージアプリケーションに対応した当該メッセージアプリケーションの使用画面(アプリ使用画面50)をユーザ端末に表示させる使用画面表示手段(表示切替管理部)とを備えるので、複数のメッセージアプリケーションを統合して一元管理することについて利便性および汎用性が向上する。
【0156】
また、ユーザ端末3に、複数のメッセージアプリケーションの中の何れのメッセージアプリケーションに係る使用画面が表示されているときでも、選択画面が表示され、当該ユーザ端末3に、複数のメッセージアプリケーションの中のあるメッセージアプリケーションに係る使用画面が表示されているときに、選択画面への操作によって複数のメッセージアプリケーションの中の別のメッセージアプリケーションが選択されると、選択画面表示手段は、あるメッセージアプリケーションに係る使用画面からその別のメッセージアプリケーションに係る使用画面に切り替えるので、複数のメッセージアプリケーションを統合して一元管理することについて利便性および汎用性が向上する。
【0157】
(その他の変更例)
また、前述した第1実施形態、および第2実施形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
【0158】
例えば、ユーザ端末3はパソコンで構成されていたので、管理サーバ2は、ユーザ端末3にメッセージアプリ一元管理システム用ウィンドウ10を表示させていたが、ユーザ端末3がスマートフィンやタブレットで構成されている場合は、当該スマートフィンやタブレットにウィンドウとして表示するのではなく、当該スマートフィンやタブレットの画面(表示部)全体に、メッセージアプリ一元管理システム用ウィンドウ10に係る表示内容を表示しても良い。さらにこの場合、スマートフィンやタブレットの画面(表示部)の形状や大きさに応じて、メッセージアプリ一元管理システム用ウィンドウ10に係る画面構成(レイアウト)・デザインを適宜に調整しても良い。
【0159】
また、前述の実施形態では、システム1はアプリA~アプリHの8種類のメッセージアプリと連携可能に構成されているが、連携可能なメッセージアプリの種類は適宜に変更しても良い。さらに、管理サーバ2への所定操作によって、連携可能なメッセージアプリを適宜に追加または削除できるようにしても良い。
【0160】
また、前述の実施形態では、アプリログイン画面17はサーバ5から提供されるため、メッセージアプリの種類に応じてアプリログイン画面17の画面構成(レイアウト)が異なっているが、アプリログイン画面17の画面構成(レイアウト)を共通化しても良い。また、第1実施形態では、個別表示ボタン182Kが選択された状態のメイン機能画面18の画面構成(レイアウト)はメッセージアプリの種類に関わらず、共通化されていたが、アプリログイン画面17と同様に、メイン機能画面18はリダイレクトされてサーバ5(サーバ5A~サーバ5H)から提供されるように構成し、メイン機能画面18の画面構成(レイアウト)はメッセージアプリの種類に応じて異なるようにしても良い。
【0161】
また、前述の実施形態では、管理サーバ2(連携管理部22b)は、一般的な権限の許可を求めるための処理(OAuth2.0)によって、アプリA~アプリH(サーバ5A~サーバ5H)との連携を開始させるが、アプリA~アプリH(サーバ5A~サーバ5H)との連携を開始させるための制御内容はOAuth2.0に限られずに適宜に変更しても良い。
【0162】
また、第2実施形態では、右側ペイン切替操作画面14が常駐的に表示され、ユーザ端末3がシステム1(管理サーバ2)にログインしているときは、いつでも別のアプリメイン画面に切り替えることができるが、右側ペイン切替操作画面14、またはメッセージアプリ一覧表示ボタン141やアプリログインボタン143は常駐的に表示されず、例えば、アプリ連携時ウィンドウ1Dおよび/またはアプリ使用時ウィンドウ1Eが表示されているときには、あるボタンを操作すると、右側ペイン切替操作画面14、またはメッセージアプリ一覧表示ボタン141やアプリログインボタン143が表示されるようにしても良い。なお、例えば画面のサイズなどの条件の違いから、ユーザ端末3がパソコンで構成されている場合は、第2実施形態のように、右側ペイン切替操作画面14が常駐的に表示され、ユーザ端末3がスマートフォンやタブレットで構成されている場合は、あるボタンを操作すると、右側ペイン切替操作画面14、またはメッセージアプリ一覧表示ボタン141やアプリログインボタン143が表示されるようにしても良い。
【0163】
また、前述の実施形態では、サーバ制御部22は、管理サーバ2が備えるサーバ記憶部23に記憶されている様々なプログラムや情報に基づいて様々な機能を実現しているが、サーバ記憶部23に記憶されている様々なプログラムを、通信ネットワーク4を介して管理サーバ2に接続されているクラウドベースに記憶させても良い。
【0164】
さらに、前述の実施形態に開示されている処理は、単一のCPU,複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、前述の実施形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
【0165】
この[発明を実施するための形態]における前段落までには、以下の発明A~発明Dが開示されている。発明A~発明Dの説明では、前述した発明を実施する形態における対応する構成の名称や表現、図面に使用した符号を参考のためにかっこ書きで付記している。但し、各発明を構成する手段などの要素はこの付記に限定されるものではない。
【0166】
発明Aに係るシステムは、
複数種類のメッセージアプリケーションを一元管理することが可能なシステムであって、
ユーザ端末からのメッセージアプリケーションの連携要求に応じて、当該メッセージアプリケーションを当該システムに連携させる連携管理手段(連携管理部22b)と、
前記連携管理手段によって当該システムに連携されているメッセージアプリケーションが複数ある場合、前記ユーザ端末にログインされていることを条件に、当該複数のメッセージアプリケーションの各々のメッセージのやり取りに係る特定単位(スレッド)を示す情報(スレッド情報アイコン183)を一括して表示可能な特定画面(メイン機能画面18)を前記ユーザ端末に表示させるための操作を受け付け可能な操作部(メイン機能表示ボタン140)を当該ユーザ端末に表示させる操作部表示手段(トップウィンドウ1C、アプリ連携時ウィンドウ1D、アプリ使用時ウィンドウ1Eをユーザ端末3に表示させる表示切替管理部22c)と、
前記ユーザ端末に前記特定画面が表示されていないときに(例えば、トップウィンドウ1Cが表示されているときに)前記操作部が操作されることによって、前記特定画面を前記ユーザ端末に表示させる特定画面表示手段(メイン機能画面18をユーザ端末3に表示させる表示切替管理部22c)とを備えることを特徴とするシステム。
【0167】
発明Bに係るシステムは、
発明Aに係るシステムであって、
前記ユーザ端末に前記特定画面が表示されているときに、当該複数のメッセージアプリケーション全体に係る前記特定単位を示す情報を一括して表示させるための操作を受け付け可能な全体表示操作部(全体表示ボタン182Z)と、前記特定単位を示す情報を前記メッセージアプリケーション単位で表示させるための操作を受け付け可能な個別表示操作部(個別表示ボタン182K:アプリA個別表示ボタン182KA~アプリH個別表示ボタン182KH)とを表示させ、
前記個別表示操作部は、当該複数のメッセージアプリケーションの各々に対応付けて表示され、
前記全体表示操作部が操作されると当該複数のメッセージアプリケーション全体に係る前記特定単位を示す情報を一括して表示させ、
前記個別表示部が操作されると当該個別表示操作部に対応付けられたメッセージアプリケーションに係る前記特定単位を示す情報を表示させることを特徴とするシステム。
【0168】
発明Cに係るサーバは、
複数種類のメッセージアプリケーションを一元管理することが可能なサーバであって、
ユーザ端末からのメッセージアプリケーションの連携要求に応じて、当該メッセージアプリケーションに係る外部装置を当該サーバに連携させ、
当該サーバに連携されているメッセージアプリケーションに係る外部装置が複数ある場合、当該複数のメッセージアプリケーションの各々のメッセージのやり取りに係る特定単位(スレッド)を示す情報(スレッド情報アイコン183)を一括して表示可能な特定画面(メイン機能画面18)を前記ユーザ端末に表示させるための操作を受け付け可能な操作部(メイン機能表示ボタン140)を当該ユーザ端末に表示させ、
前記ユーザ端末に前記特定画面が表示されていないときに(例えば、トップウィンドウ1Cが表示されているときに)前記操作部が操作されることによって、前記特定画面を前記ユーザ端末に表示させることを特徴とするサーバ。
【0169】
発明Dに係るサーバは、
発明Cに係るサーバであって、
前記ユーザ端末に前記特定画面が表示されているときに、当該複数のメッセージアプリケーション全体に係る前記特定単位を示す情報を一括して表示させるための操作を受け付け可能な全体表示操作部(全体表示ボタン182Z)と、前記特定単位を示す情報を前記メッセージアプリケーション単位で表示させるための操作を受け付け可能な個別表示操作部(個別表示ボタン182K:アプリA個別表示ボタン182KA~アプリH個別表示ボタン182KH)とを表示させ、
前記個別表示操作部は、当該複数のメッセージアプリケーションの各々に対応付けて表示され、
前記全体表示操作部が操作されると当該複数のメッセージアプリケーション全体に係る前記特定単位を示す情報を一括して表示させ、
前記個別表示部が操作されると当該個別表示操作部に対応付けられたメッセージアプリケーションに係る前記特定単位を示す情報を表示させることを特徴とするサーバ。
【符号の説明】
【0170】
1…メッセージアプリ一元管理システム
2…管理サーバ
3…ユーザ端末
4…通信ネットワーク
5…サーバ
10…メッセージアプリ一元管理システム用ウィンドウ
10A…アプリ利用開始時ウィンドウ
10B…ユーザ登録時ウィンドウ
10C…トップウィンドウ
10D…アプリ連携時ウィンドウ
10E…アプリ使用時ウィンドウ
12…ユーザ登録画面
14…右側ペイン切替操作画面
15…メッセージアプリ一覧画面
16…メッセージアプリ画像
17…アプリログイン画面
18…アプリ機能画面
21…サーバ通信部
22…サーバ制御部
22a…認証管理部
22b…連携管理部
22c…表示切替管理部
22d…メッセージ情報更新管理部
23…サーバ記憶部
23b…データベース
24a…ユーザ情報テーブル
24b…スレッド情報テーブル
50…アプリメイン画面
140…メイン機能表示ボタン
141…メッセージアプリ一覧表示ボタン
143…アプリログインボタン
161…アプリ連携操作画面表示ボタン
182Z…全部表示ボタン
182K…個別表示ボタン
183…スレッド情報アイコン