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▶ 北郷 友見子の特許一覧

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  • 特開-骨伝導を利用した聴音装置 図1
  • 特開-骨伝導を利用した聴音装置 図2
  • 特開-骨伝導を利用した聴音装置 図3
  • 特開-骨伝導を利用した聴音装置 図4
  • 特開-骨伝導を利用した聴音装置 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023072616
(43)【公開日】2023-05-24
(54)【発明の名称】骨伝導を利用した聴音装置
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/00 20060101AFI20230517BHJP
   H04R 25/00 20060101ALI20230517BHJP
【FI】
H04R1/00 317
H04R25/00 F
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021197352
(22)【出願日】2021-11-12
(71)【出願人】
【識別番号】522074095
【氏名又は名称】北郷 友見子
(72)【発明者】
【氏名】北郷 友見子
【テーマコード(参考)】
5D017
【Fターム(参考)】
5D017AB11
(57)【要約】
【課題】従来の骨伝導を利用した聴音装置は装置からの音漏れや、雑音の発生、音がこもるように聞こえるなどの課題や、またこめかみや乳様突起の周辺に装置を当接する必要から着脱しにくい、装置が大きくなり長時間使用時煩わしいなどの課題があった。
【解決手段】本発明は聴音装置の振動部装着位置を耳垂の裏側にし、振動部のコイルに永久磁石を用いたコイルユニットを使用し、保持部には振動部当接面と反対の極性を持つ永久磁石を当接させることを特徴とする骨伝導を利用した聴音装置である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
聴音装置の振動部装着位置を耳垂の裏側にし、振動部のコイルに永久磁石を用いたコイルユニットを使用し、保持部には振動部当接面と反対の極性を持つ永久磁石を当接させることを特徴とする骨伝導を利用した聴音装置である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は耳垂に装着し、骨に振動を与えることで音を認識させる骨伝導を利用した聴音装置である。
【背景技術】
【0002】
従来より、音楽やテレビを聞く手段として、また携帯電話や無線での会話の手段として、ヘッドホンやイヤホンのような耳に装着して、音や音楽を聴くための装置(以下、聴音装置という。)が広く利用されている。一般的な耳孔や耳全体をを覆う聴音装置は電気信号として入力された音源を空気振動に変換して鼓膜に伝えて振動させ、鼓膜の振動が中耳に伝わり、脳に伝達され認識される仕組みを利用している。
【0003】
近年は、空気振動ではなく、頭蓋骨に音の振動を与えて骨の振動によって音を認識させる骨伝導を利用した聴音装置が開発されている。骨伝導を利用した聴音装置は耳孔を塞ぐ必要がなく、周囲の音が遮蔽されないので、安全であり、鼓膜の振動を利用しないことから鼓膜や外耳、中耳などに障害がある人でも音を認識できることから補聴器等にも利用されている。
【先行技術文献】
【0004】
【特許文献1】得開2018‐082324号公報
【特許文献2】得開2018‐093516号公報
【特許文献3】得開2019‐053990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の骨伝導を利用した聴音装置は装置からの音漏れや、雑音の発生、音がこもるように聞こえるなどの課題や、またこめかみや乳様突起の周辺に装置を当接する必要から着脱しにくい、装置が大きくなり長時間使用時煩わしいなどの課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した課題を解決するため本発明は聴音装置の振動部装着位置を耳垂の裏側にし、振動部のコイルに永久磁石を用いたコイルユニットを使用し、保持部には振動部当接面と反対の極性を持つ永久磁石を当接させることにより音漏れや、雑音の発生、音がこもるように聞こえるなどが無くなり、当接する機構が簡素化されたことにより着脱が容易であり、装置が小さくなり、長時間使用時の煩わしさが減少するなどを特徴とする骨伝導を利用した聴音装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明により課題であった、音漏れが少なく、音質も良く、音がこもる事が無く当接する機構を簡素化出来る事から軽量化が可能になり着脱性にも優れ、長時間使用時の煩わしさが軽減するなどとした特徴がある骨伝導を利用した聴音装置を開発した。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】聴音装置の斜視図
図2】聴音装置の側面図1
図3】聴音装置の側面図2
図4】聴音装置の装着位置の説明図1(耳裏面)
図5】聴音装置の装着位置の説明図2(耳正面)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下図面を参照しながら形態について説明する。図1図3で示す(1)は振動部であり、コイルユニットを装備し、コイルの磁力には永久磁石を使用し、音響電気信号を振動に変換して骨に伝達する筐体である。図1図3、で示す(2)は(1)を保持するための保持部で、素材は永久磁石である。図1図3で示す(4)は音響電気信号をコイルユニットで振動を骨に伝達する伝達面である。(1)のコイルユニットの永久磁石は所定の磁力を有していれば、任意の物を用いることが出来る、例えば、ネオジム磁石は磁力が大きいので好ましい。(2)の保持部は永久磁石で(4)の伝達面の極性と対する極性を(3)の耳に当接する事で(1)の筐体を保持する。永久磁石は所定の磁力を有していれば、任意の物を用いることが出来る、例えば、ネオジム磁石は磁力が大きいので好ましい。(4)の伝達面素材は合成樹脂や合成ゴム等が挙げられ、これらには限られないが低硬度のものが好ましい。また(1)の筐体素材は合成樹脂や合成ゴム等が挙げられ、これらには限られないが(4)の伝達面の振動が伝わらない低硬度のものが好ましい。(1)の筐体内部には音響電気信号を振動に変換するコイルユニットと、伝達面に音響電気信号を入力するための装置や、電気信号を増幅する装置、補聴機として利用する時には収音装置、前記を制御するための基盤や電池などを収容する。図2図3示すように耳に当接する側の磁性体の極性は互いに反していればよい。図4は耳を裏面から見た図で(5)の耳垂位置に(1)の筐体を(4)側の伝達面を当接する。図5は耳を正面から見た図で(6)の耳垂位置に(2)の保持部を(4)の伝達面の極性と反する面を当接する。
【0010】
形態の変形例
(1)と(2)は図では円筒形にしたが円筒形でなくてもよい。(2)は例えば筐体の中に収納されていてもよく、(2)の保持部の表面は例えば合成樹脂や合成ゴムなどで覆われていていてもよいが振動を伝えにくい低硬度の物が好ましい。(1)の筐体と(2)の保持部は図では別々に描かれているが、例えば一つの筐体としてもよい。その筐体内部には音響電気信号を振動に変換するコイルユニットと、伝達面に音響電気信号を入力するための装置や、電気信号を増幅する装置、補聴機として利用する時には収音装置、前記を制御するための基盤や電池などを収容する。(1)の筐体と(2)の保持部図では別々に描かれているが、例えば落下防止のため、紐状や鎖状の物で連結されていてもよいが、素材は振動を伝えにくい低硬度の物が好ましい。(2)の磁力での保持方法で十分な保持が得られない場合や表裏の区別が分かりにくいなどの理由などで例えば、ばねやギヤを用いたクリップタイプとしてもよい。その場合においても(2)の保持部には永久磁石を装備する。また(1)の筐体と(2)の保持部の磁力は均等でなくてもよい。形態例として片耳で説明したが両耳で装着してもよい。音響電気信号を入力する装置は例えば有線での入力や、無線通信などを使用できる。マイクを取り付けマイクロフォンとしての利用や、集音機を取り付け補聴器として利用できるなど、骨伝導を利用する様々な装置や機器に利用が出来る。以上、本発明の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において各種の変更例または、修正例に想到することは明らかで、それらにおいても本発明の技術範囲に属するものとする。
【符号の説明】
【0011】
1振動部
2保持部
3耳
4伝達面
5装着位置(耳裏側)
6装着位置(耳正面)
7S極面
8N極面
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2023-03-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
聴音装置の振動部装着位置を耳垂の裏側にし、振動部のコイルに永久磁石を用いたコイルユニットを使用し、保持部には振動部当接面と反対の極性を持つ永久磁石を当接させることを特徴とする骨伝導を利用した聴音装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
前述した課題を解決するため本発明は聴音装置の振動部装着位置を耳垂の裏側にし、耳垂の軟骨と乳用突起の二か所の骨を振動させることが可能となり、振動部のコイルに永久磁石を用いたコイルユニットを使用し、保持部には振動部当接面と反対の極性を持つ永久磁石を当接させることにより、振動が増幅し雑音の発生、音がこもるように聞こえるなどの従来の問題点が無くなり、当接する機構が簡素化されたことにより着脱が容易であり、装置が小さくなり、長時間使用時の煩わしさが減少するなどを特徴とする骨伝導を利用した聴音装置である。