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特開2023-72632照度バランス機能を備えた照明システム及びその制御方法
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  • 特開-照度バランス機能を備えた照明システム及びその制御方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023072632
(43)【公開日】2023-05-24
(54)【発明の名称】照度バランス機能を備えた照明システム及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/155 20200101AFI20230517BHJP
   H05B 47/19 20200101ALI20230517BHJP
   H05B 47/11 20200101ALI20230517BHJP
   H05B 47/165 20200101ALI20230517BHJP
【FI】
H05B47/155
H05B47/19
H05B47/11
H05B47/165
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022039863
(22)【出願日】2022-03-15
(31)【優先権主張番号】202111338762.9
(32)【優先日】2021-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】317016394
【氏名又は名称】厦門普為光電科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100185694
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 隆志
(72)【発明者】
【氏名】盧福星
(72)【発明者】
【氏名】劉栄土
(72)【発明者】
【氏名】叶浩
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA10
3K273QA02
3K273QA07
3K273QA30
3K273QA34
3K273RA02
3K273RA16
3K273RA17
3K273SA04
3K273SA38
3K273SA46
3K273SA50
3K273TA03
3K273TA15
3K273TA28
3K273TA54
3K273TA62
3K273TA63
3K273TA66
3K273UA22
3K273UA24
(57)【要約】
【課題】照度バランス機能を備えた照明システム及びその制御方法を提供する。
【解決手段】
照度バランス機能を備えた照明システムは、1つの領域内に設置された複数の照明装置を含み、各照明装置は、制御モジュール及び発光モジュールを含む。発光モジュールは、制御モジュールに接続される。ここで、発光モジュールの故障時、制御モジュールは、他の故障していない照明装置に故障信号を送信し、故障した照明装置に隣接する故障していない前記複数の照明装置の輝度を増加させ、その領域の照度が所定値に等しくなるように維持する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの領域内に設置された複数の照明装置を含み、各照明装置は、
制御モジュールと、
前記制御モジュールに接続される発光モジュールと、
を含み、
前記発光モジュールの故障時、前記制御モジュールは、他の故障していない前記複数の照明装置に故障信号を送信し、故障した前記照明装置に隣接する故障していない前記複数の照明装置に輝度を増加させ、前記領域の照度を所定値に等しくなるように維持することを特徴とする照度バランス機能を備えた照明システム。
【請求項2】
各前記照明装置は、無線通信モジュールを更に含み、前記無線通信モジュールは、前記制御モジュールに接続され、前記制御モジュールは、前記無線通信モジュールを介して無線通信プロトコルに基づいて前記故障信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の照度バランス機能を備えた照明システム。
【請求項3】
各前記照明装置は、光強度検出モジュールを更に含み、前記光強度検出モジュールは、前記制御モジュールに接続され、環境光強度を検出し、前記制御モジュールに前記領域の照度を判定可能にさせることを特徴とする請求項1に記載の照度バランス機能を備えた照明システム。
【請求項4】
故障していない各前記照明装置の前記制御モジュールは、識別コード記録及び前記照明装置の識別コードに基づいて故障した前記照明装置に隣接するかどうかを判定することを特徴とする請求項1に記載の照度バランス機能を備えた照明システム。
【請求項5】
前記制御モジュールが故障した前記照明装置に隣接する故障していない前記複数の照明装置の輝度を増加させた後に前記領域の照度が前記所定値に到達することができないと判定した場合、前記制御モジュールは、前記識別コード記録及び前記照明装置の前記識別コードに基づいて故障した前記照明装置に隣接しない故障していない前記複数の照明装置に再調整信号を送信し、その輝度を増加させ、前記領域の照度を前記所定値に到達させることを特徴とする請求項4に記載の照度バランス機能を備えた照明システム。
【請求項6】
前記識別コード記録は、前記複数の照明装置の前記複数の識別コードの順序に従って作成されることを特徴とする請求項4に記載の照度バランス機能を備えた照明システム。
【請求項7】
1つの領域内に複数の照明装置を設置するステップと、
そのうち1つの前記照明装置の故障時、故障した前記照明装置が他の故障していない前記複数の照明装置に故障信号を送信するステップと、
故障した前記照明装置に隣接する故障していない前記複数の照明装置が輝度を増加させ、前記領域の照度を所定値に等しくなるように維持するステップと、
を含むことを特徴とする照明システムの照度バランス制御方法。
【請求項8】
故障していない各前記照明装置が識別コード記録及び前記照明装置の識別コードに基づいて故障した前記照明装置に隣接するかどうかを判定するステップを更に含むことを特徴とする請求項7に記載の照明システムの照度バランス制御方法。
【請求項9】
故障した前記照明装置が隣接する故障していない前記複数の照明装置の輝度を増加させた後に前記領域の照度が前記所定値に到達することができないと判定した場合、故障した前記照明装置は、前記識別コード記録及び前記照明装置の前記識別コードに基づいて隣接しない故障していない前記複数の照明装置に再調整信号を送信し、その輝度を増加させ、前記領域の照度を前記所定値に到達させるステップを更に含むことを特徴とする請求項8に記載の照明システムの照度バランス制御方法。
【請求項10】
前記照明装置の前記複数の識別コードの順序に従って前記識別コード記録を作成するステップを更に含むことを特徴とする請求項8に記載の照明システムの照度バランス制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明システム、特に照度バランス機能を備えた照明システムに関する。本発明は、更にその照明システムの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年は、人工知能及びモノのインターネット技術の進歩により、照明システムの機能も更に向上しており、将来の発展の趨勢に対応している。
【0003】
但し、従来の照明システムは、まだ改善すべき幾つかの欠点がある。例えば、照明システムは、複数の照明装置を含むが、1つの領域のいずれか1つの照明装置に故障が発生した時、その領域の照度は、明らかに低下する。従来の照明システムには、上記の問題を改善するための適切なメカニズムがない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、照度バランス機能を備えた照明システム及びその制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態に基づき、1つの領域内に設置された複数の照明装置を含み、各照明装置が制御モジュール及び発光モジュールを含む照度バランス機能を備えた照明システムを提供する。発光モジュールは、制御モジュールに接続される。発光モジュールの故障時、制御モジュールは、他の故障していない前記複数の照明装置に故障信号を送信し、故障した照明装置に隣接する故障していない前記複数の照明装置に輝度を増加させ、その領域の照度を所定値に等しくなるように維持する。
【0006】
一実施形態において、各照明装置は、無線通信モジュールを更に含み、無線通信モジュールは、制御モジュールに接続され、制御モジュールは、無線通信モジュールを介して無線通信プロトコルに基づいて故障信号を送信する。
【0007】
一実施形態において、各照明装置は、光強度検出モジュールを更に含み、光強度検出モジュールは、制御モジュールに接続され、環境光強度を検出し、制御モジュールにその領域の照度を判定可能にさせる。
【0008】
一実施形態において、故障していない各照明装置の制御モジュールは、識別コード記録及び照明装置の識別コードに基づいて故障した照明装置に隣接するかどうかを判定する。
【0009】
一実施形態において、制御モジュールが故障した照明装置に隣接する故障していない前記複数の照明装置の輝度を増加させた後にその領域の照度が所定値に到達することができないと判定した場合、制御モジュールは、識別コード記録及び照明装置の識別コードに基づいて故障した照明装置に隣接しない故障していない前記複数の照明装置に再調整信号を送信し、その輝度を増加させ、その領域の照度を所定値に到達させる。
【0010】
一実施形態において、識別コード記録は、前記複数の照明装置の前記複数の識別コードの順序に従って作成される。
【0011】
本発明のもう1つの実施形態に基づき、1つの領域内に複数の照明装置を設置するステップと、そのうち1つの照明装置の故障時、故障した照明装置が他の故障していない前記複数の照明装置に故障信号を送信するステップと、故障した照明装置に隣接する故障していない前記複数の照明装置が輝度を増加させ、その領域の照度を所定値に等しくなるように維持するステップと、を含む照明システムの照度バランス制御方法を提供する。
【0012】
一実施形態において、前記方法は、故障していない各照明装置が識別コード記録及び照明装置の識別コードに基づいて故障した照明装置に隣接するかどうかを判定するステップを更に含む。
【0013】
一実施形態において、前記方法は、故障した照明装置が隣接する故障していない前記複数の照明装置の輝度を増加させた後にその領域の照度が所定値に到達することができないと判定した場合、故障した照明装置は、識別コード記録及びその識別コードに基づいて隣接しない故障していない前記複数の照明装置に再調整信号を送信し、その輝度を増加させ、その領域の照度を所定値に到達させるステップを更に含む。
【0014】
一実施形態において、前記方法は、前記照明装置の前記複数の識別コードの順序に従って識別コード記録を作成するステップを更に含む。
【発明の効果】
【0015】
上記を受けて、本発明の実施形態に基づく照度バランス機能を備えた照明システム及びその制御方法は、以下の利点の少なくとも1つを有する。
(1)本発明の一実施形態では、照度バランス機能を備えた照明システムが照度バランス制御メカニズムを有し、1つの領域内のいずれか1つの照明装置が故障した時、故障した照明装置に隣接する故障していない照明装置に輝度を増加させ、その領域の照度が所定値に等しくなるように維持し、その領域に理想の照度を維持させることができる。
(2)本発明の一実施形態では、照度バランス機能を備えた照明システムの各照明装置が制御モジュールを有し、その制御モジュールは、識別コード記録及びその照明装置の識別コードに従ってその照明装置に隣接する他の照明装置を判定することができるため、照明システムは、照度バランス制御メカニズムを迅速且つ効果的に実行し、照度バランス機能を提供することができる。
(3)本発明の一実施形態では、照度バランス機能を備えた照明システムが照度バランス制御メカニズムを迅速且つ効果的に実行することができ、且つ1つの領域内に複数の照明装置に故障が発生したとしても、照明システムは、依然としてその領域の照度が所定値に等しくなるように効果的に維持し、その領域に理想の照度を維持させることができる。
(4)本発明の一実施形態では、照度バランス機能を備えた照明システムが照度バランス制御メカニズムを迅速且つ効果的に実行することできるため、将来のモノのインターネット及びスマートシティの発展の趨勢に対応し、応用を更に広げることができる。
(5)本発明の一実施形態では、照度バランス機能を備えた照明システムの設計が簡単であるため、コストを大幅に上昇させることなく所望の効果を達成することができ、故に非常に高い商品価値を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態の照度バランス機能を備えた照明システムの説明図である。
図2】本発明の一実施形態の照度バランス機能を備えた照明システムの説明図である。
図3】本発明の一実施形態の照度バランス機能を備えた照明システムの照明装置のブロック図である。
図4】本発明の一実施形態の照度バランス機能を備えた照明システムの説明図である。
図5】本発明の一実施形態の照度バランス機能を備えた照明システムの説明図である。
図6】本発明の一実施形態の照明システムの照度バランス制御方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の実施形態では、本発明の詳細な特徴及び利点を説明し、その内容は、当業者に本発明の技術内容を理解し、それに応じて実施可能にさせるのに十分であり、且つ本明細書の開示内容、特許請求の範囲及び図面により、当業者が本発明に関する目的及び利点を容易に理解できるようにする。
【0018】
以下では、関連する図面を参照し、本発明の照度バランス機能を備えた照明システム及びその制御方法の実施形態について説明するが、分かり易く且つ図面で説明し易くするために、図面内の各部材は、寸法及び比率を誇張又は縮小して示し得る。以下の説明及び/又は特許請求の範囲において、部材が別の部材に「接続」又は「結合」すると述べる場合、それは、当該別の部材に直接的な接続又は結合してもよく、仲介する部材が存在してもよい。部材が別の部材に「直接接続」又は「直接結合」すると述べる場合、仲介する部材が存在せず、部材又は層間の関係を説明するための他の用語についても同様に解釈されるべきである。理解し易くするため、以下の実施形態における同じ部材は、同じ符号で示して説明する。
【0019】
図1図2及び図3を参照する。図1及び図2は、本発明の一実施形態の照度バランス機能を備えた照明システムの説明図である。図3は、本発明の一実施形態の照度バランス機能を備えた照明システムの照明装置のブロック図である。図1に示すように、照度バランス機能を備えた照明システム1は、1つの領域内に設置された複数の照明装置11A~11Pを含み、前記複数の照明装置11A~11Pは、1つのネットワークを構成して互いに通信する。照明システム1の照明装置は、複数の領域に分布することができ、本実施形態は、そのうちの1つの領域(第1領域)を例として説明する。
【0020】
図3に示すように、照明装置11Aは、制御モジュール112、無線通信モジュール112、光強度検出モジュール113、調光モジュール114及び発光モジュール115を含む。
【0021】
一実施形態では、制御モジュール111は、マイクロコントローラ(MCU)、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路チップ(ASIC)又は他の類似の部材であってよいが、これらに限定するものではない。
【0022】
無線通信モジュール112は、制御モジュール112に接続される。一実施形態では、無線通信モジュール112は、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)モジュール、Wi‐Fiモジュール、ZigBeeモジュール又は他の類似の部材であってよいが、これらに限定するものではない。
【0023】
光強度検出モジュール113は、制御モジュール111に接続される。一実施形態では、光強度検出モジュール113は、光強度センサ、環境光センサ又は他の類似の部材であってよいが、これらに限定するものではない。
【0024】
調光モジュール114は、制御モジュール111に接続される。一実施形態では、調光モジュール114は、サイリスタ調光器、DALI(登録商標)(Digital Addressable Lighting Interface)調光器、金属酸化物電界効果トランジスタ(MOS)調光器又は他の類似の部材であってよいが、これらに限定するものではない。
【0025】
発光モジュール115は、調光モジュール114に接続される。一実施形態では、発光モジュール115は、発光ダイオード(LED)、発光ダイオードアレイ、電球又は他の類似の部材であってよいが、これらに限定するものではない。照明装置11A~11Pは、同じ回路構造を有する。
【0026】
図2に示すように、照明装置11Aの発光モジュール111の故障時、照明モジュール11Aの制御モジュール111は、無線通信モジュール112を介して無線通信プロトコルに基づいて他の故障していない照明装置11B~11Pに故障信号を送信する。その後、照明装置11Aに隣接する故障していない前記複数の照明装置11B、11Eの制御モジュール111は、調光モジュール114を介してその発光モジュール115の輝度を調整並びに増加させ、その領域(第1領域)の照度を所定値に等しくなる(又はそれよりも大きくなる)ように維持する。その所定値は、実際の必要に応じて設定することができる。前記複数の照明装置11B、11Eの光強度検出モジュール113は、環境光強度を検出し、その制御モジュール111にその領域の照度が所定値に等しい(又はそれよりも大きい)かどうかを判定させることができる。一実施形態では、前述の無線通信プロトコルは、ブルートゥース(登録商標)通信プロトコル、Wi‐Fi通信プロトコル、Zigbee通信プロトコル又は他の類似の通信プロトコル等であってよいが、これらに限定するものではない。
【0027】
当然ながら、本実施形態は、本発明の範囲を制限するものではなく、例示説明に用いるのみであり、本実施形態の照度バランス機能を備えた照明システムに基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の特許範囲に含まれるべきである。
【0028】
図4は、本発明の一実施形態の照度バランス機能を備えた照明システムの説明図である。図に示すように、本実施形態の照度バランス機能を備えた照明システム1は、革新的なメカニズムを提供し、照明装置11A~11Pのいずれかにそれに隣接する照明装置を判定可能させる。
【0029】
例えば、照明装置11Fの発光モジュール111の故障時、照明モジュール11Fの制御モジュール111は、無線通信モジュール112を介して無線通信プロトコルに基づいて他の故障していない照明装置11A~11E及び11G~11Pに故障信号を送信する。各照明装置11A~11E及び11G~11Pの制御モジュール111は、識別コード記録及びその照明装置の識別コードに基づいて故障した照明装置11Fに隣接するかどうかを判定する。その識別コード記録は、照明装置11A~11Pの識別コードの順序に従って作成することができる。また、その識別コード記録は、更に前記複数の照明装置11A~11Pの配置方式を含んでもよい。例えば、本実施形態の前記複数の照明装置11A~11Pの配置方式は、4×4マトリックスである。別の実施形態では、前記複数の照明装置11A~11Pは、実際の要求を満たすために、更に各種異なる配置方法を採用してもよい。従って、本実施形態では、各照明装置11A~11E及び11G~11Pの制御モジュール111は、その識別コード記録(前記複数の照明装置11A~11Pの識別コードの順序及び前記複数の照明装置11A~11Pの配置方式を含む)及びその照明装置の識別コードに基づいてその照明装置が故障した照明装置11Fに隣接するかどうかを効果的に判定することができる。別の実施形態では、その識別コード記録は、異なる情報を含んでもよい。例えば、その識別コード記録は、各照明装置に隣接する照明装置を記録することができ、各照明装置にそれに隣接する照明装置を直接判定可能にさせる。
【0030】
本実施形態において、照明装置11B、11E、11G、11Jの制御モジュール111は、その識別コード記録及びその認証コードに基づいて照明装置11B、11E、11G、11Jが故障した照明装置11Fに隣接するかどうかを判定することができる。同時に、前記複数の照明装置11B、11E、11G、11Jの制御モジュール111は、調光モジュール114を介してその発光モジュール115の輝度を調整並びに増加させる。前記複数の照明装置11B、11E、11G、11Jの制御モジュール111は、その光強度検出モジュール113がその領域の照度が所定値に到達(又はそれよりも大きく)したことを検出するまで調光モジュール114を介してその発光モジュール115の輝度を増加させ続ける。
【0031】
前記複数の照明装置11A~11Pのうちの2つ以上が故障した時、上記のメカニズムによってその領域の照度を所定値(又はそれよりも大きく)に維持させ、照明システム1に実際の要求をより満足させることができる。
【0032】
当然ながら、本実施形態は、本発明の範囲を制限するのではなく、例示説明に用いるのみであり、本実施形態の照度バランス機能を備えた照明システムに基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の特許範囲に含まれるべきである。
【0033】
図5は、本発明の一実施形態の照度バランス機能を備えた照明システムの説明図である。図に示すように、本実施形態の照度バランス機能を備えた照明システム1は、更に革新的な再調整メカニズムを提供する。前記複数の照明装置11B、11E、11G、11Jの制御モジュール111が調光モジュール114を介してその発光モジュール115の輝度を増加させ続けるが、その照度が依然として所定値に到達(又はそれよりも大きく)できない場合、照明装置11Fの制御モジュール111は、識別コード記録及びその識別コードに基づいて故障した前記照明装置に隣接しない故障していない前記複数の照明装置11A、11C~11D、11H~11I及び11K~11Pに再調整信号を送信する。同時に、照明装置11A、11C~11D、11H~11I及び11K~11Pの制御モジュール111は、その光強度検出モジュール113が、その領域の照度が所定値に到達(又はそれよりも大きく)したことを検出するまで、調光モジュール114を介してその発光モジュール115の輝度を増加させ続ける。本実施形態では、再調整メカニズムが実行された後、前記複数の照明装置11A、11C~11D、11H~11I及び11K~11Pの輝度は、前記複数の照明装置11B、11E、11G、11Jの輝度よりも小さくてよい。別の実施形態では、再調整メカニズムが実行された後、前記複数の照明装置11A、11C~11D、11H~11I及び11K~11Pの輝度は、前記複数の照明装置11B、11E、11G、11Jの輝度以上であってよい。
【0034】
上記のメカニズムにより、照明システム1は、効果的な照度バランス制御メカニズムを提供することができ、1つの領域内のいずれか1つの照明装置が故障した時、故障した照明装置に隣接する故障していない照明装置が輝度を増加させ、その領域の照度を所定値に等しくなるように維持することができ、その領域に理想的な照度を維持させることができる。
【0035】
前記複数の照明装置11A~11Pのうちの2つ以上が故障した時、上記の再調整メカニズムは、その領域の照度が設定値(又はそれよりも大きく)に維持されるようにより効果的に確保することができ、照明システム1に実際の要求をより満足させることができる。
【0036】
当然ながら、本実施形態は、本発明の範囲を制限するのではなく、例示説明に用いるのみであり、本実施形態の照度バランス機能を備えた照明システムに基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の特許範囲に含まれるべきである。
【0037】
なお、従来の照明システムは、照明システムのいずれかの照明装置が故障した時にその照明装置が配置されている領域の照度が低下するという問題を改善するための適切なメカニズムを有していない。これに対し、本発明の実施形態によると、照度バランス機能を備えた照明システムは、照度バランス制御メカニズムを有するため、1つの領域のいずれかの1つの照明装置が故障した時、故障した照明装置に隣接する故障していない前記複数の照明装置に輝度を増加させ、その領域の照度を所定値に等しくなるように維持することができ、その領域に理想的な照度を維持させることができる。ここで、任意の1つの照明装置の制御モジュールが識別コード記録及びその照明装置の識別コードに基づいてその照明装置に隣接する他の照明装置を判定することができるため、照明システムは、照度バランス制御メカニズムを迅速且つ効果的に実行し、照度バランス機能を提供することができる。
【0038】
また、本発明の実施形態によれば、照度バランス機能を備えた照明システムが照度バランス制御メカニズムを迅速且つ効果的に実行することができ、且つ1つの領域内に複数の照明装置に故障が発生したとしても、照明システムは、依然としてその領域の照度が所定値に等しくなるように効果的に維持し、その領域に理想の照度を維持させることができる。以上のことから、本発明と実施形態の照度バランス機能を備えた照明システムは、確かに優れた技術的効果を達成できることが分かる。
【0039】
図6は、本発明の一実施形態の照明システムの照度バランス制御方法のフローチャートである。本実施形態の照明システムの照度バランス制御方法は、以下のステップを含み得る。
ステップS61:1つの領域内に複数の照明装置を設置する。
ステップS62:前記複数の照明装置の複数の識別コードの順序に従って識別コード記録を作成する。
ステップS63:1つの照明装置が故障した時、故障した照明装置は、他の故障していない前記複数の照明装置に故障信号を送信する。
ステップS64:故障していない各照明装置は、識別コード記録及び照明装置の識別コードに基づいて故障した照明装置に隣接するかどうかを判定する。
ステップS65:故障した照明装置に隣接する故障していない前記複数の照明装置の輝度を増加させ、その領域の照度を所定値に等しくなるように維持する。
ステップS66:故障した照明装置がそれに隣接する故障していない前記複数の照明装置の輝度を増加させた後、その領域の照度が所定値に到達することができないと判定した場合、故障した照明装置は、識別コード記録及びその照明装置の識別コードに基づいて、それに隣接しない故障していない照明装置に再調整信号を送信し、その輝度を増加させ、その領域の照度を所定値に到達させる。
【0040】
当然ながら、本実施形態は、本発明の範囲を制限するのではなく、例示説明に用いるのみであり、本実施形態の照度バランス機能を備えた照明システムに基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の特許範囲に含まれるべきである。
【0041】
要約すると、本発明の実施形態によれば、照度バランス機能を備えた照明システムが照度バランス制御メカニズムを有し、1つの領域内のいずれか1つの照明装置が故障した時、故障した照明装置に隣接する故障していない照明装置に輝度を増加させ、その領域の照度が所定値に等しくなるように維持し、その領域に理想の照度を維持させることができる。
【0042】
また、本発明の実施形態によれば、照度バランス機能を備えた照明システムの各照明装置が制御モジュールを有し、その制御モジュールは、識別コード記録及びその照明装置の識別コードに従ってその照明装置に隣接する他の照明装置を判定することができるため、照明システムは、照度バランス制御メカニズムを迅速且つ効果的に実行し、照度バランス機能を提供することができる。
【0043】
また、本発明の実施形態によれば、照度バランス機能を備えた照明システムが照度バランス制御メカニズムを迅速且つ効果的に実行することができ、且つ1つの領域内に複数の照明装置に故障が発生したとしても、照明システムは、依然としてその領域の照度が所定値に等しくなるように効果的に維持し、その領域に理想の照度を維持させることができる。
【0044】
また、本発明の実施形態によれば、照度バランス機能を備えた照明システムが照度バランス制御メカニズムを迅速且つ効果的に実行することできるため、将来のモノのインターネット及びスマートシティの発展の趨勢に対応し、応用を更に広げることができる。
【0045】
また、本発明の一実施形態によれば、照度バランス機能を備えた照明システムの設計が簡単であるため、コストを大幅に上昇させることなく所望の効果を達成することができ、故に非常に高い商品価値を有することができる。
【0046】
本明細書では上記各実施形態につき説明を行っているが、本発明の特許請求の範囲を制限するものではないことに留意すべきである。従って、本発明の革新的理念に基づく、本明細書に記載の実施形態への変更及び修正、又は本発明の明細書及び図面の内容を用いて行われる均等の構造又は均等のプロセスの置換、直接的又は間接的に上記技術案をその他の関連する技術分野に適用することは、何れも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0047】
11A 照明装置
11B 照明装置
11C 照明装置
11D 照明装置
11E 照明装置
11F 照明装置
11G 照明装置
11H 照明装置
11I 照明装置
11J 照明装置
11K 照明装置
11L 照明装置
11M 照明装置
11N 照明装置
11O 照明装置
11P 照明装置
111 制御モジュール
112 無線通信モジュール
113 光強度検出モジュール
114 調光モジュール
115 発光モジュール
S61 ステップ
S62 ステップ
S63 ステップ
S64 ステップ
S65 ステップ
S66 ステップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6