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特開2023-7267付加サービスの提供が可能な電気自動車充電システム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007267
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】付加サービスの提供が可能な電気自動車充電システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20230111BHJP
   B60L 53/30 20190101ALI20230111BHJP
   B60L 53/66 20190101ALI20230111BHJP
   B60L 3/00 20190101ALI20230111BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20230111BHJP
   G16Y 40/20 20200101ALI20230111BHJP
【FI】
H02J7/00 P
B60L53/30
B60L53/66
B60L3/00 H
G16Y10/40
G16Y40/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021125253
(22)【出願日】2021-07-30
(31)【優先権主張番号】10-2021-0086083
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】17/443,182
(32)【優先日】2021-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521334860
【氏名又は名称】テヨン チェビ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100107733
【弁理士】
【氏名又は名称】流 良広
(74)【代理人】
【識別番号】100115347
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 奈緒子
(72)【発明者】
【氏名】ギョンス・ペ
(72)【発明者】
【氏名】サンホ・キム
【テーマコード(参考)】
5G503
5H125
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503CA10
5G503DA04
5G503EA09
5G503FA06
5G503GD03
5G503GD04
5G503GD06
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC24
5H125BC21
5H125BE02
5H125CC04
5H125CC06
5H125CD03
5H125DD02
5H125EE41
(57)【要約】      (修正有)
【課題】充電ポートを通じて充電を進行するとともに、充電が進行される間ソフトウェアのアップデートと運転者が要請した車両のコンテンツのアップデートなどの付加的なサービスを頻繁に車両診断業者に訪問せずとも提供可能とする電気自動車充電システム及び方法を提供する。
【解決手段】電気自動車充電方法は、電気自動車充電器が充電ケーブルによる電気自動車との連結を感知しS100、電気自動車の連結が感知されると、PLCモデムの充電ポートを通じて充電メッセージをやり取りしながら電気自動車を充電しS200、電気自動車充電器を接続した電気自動車の充電が始まると、電気自動車に対する付加サービスを提供するS300。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)電気自動車充電器(200)が充電ケーブルによる電気自動車(100)との連結を感知する段階と、
(b)前記電気自動車充電器(200)が前記(a)段階で電気自動車(100)の連結が感知されると、PLCモデムの充電ポートを通じて充電メッセージをやり取りしながら該当電気自動車(100)を充電する段階と、
(c)前記電気自動車充電器(200)が接続した電気自動車(100)の充電が始まると、該当電気自動車(100)に対する付加サービスを提供する段階と、を含むことを特徴とする、付加サービスの提供が可能な電気自動車充電方法。
【請求項2】
前記(c)段階は、
(c-1)前記電気自動車充電器(200)が前記PLCモデムの付加サービスポートで接続を試みる電気自動車(100)を感知する段階と、
(c-2)前記電気自動車充電器(200)が前記付加サービスポートを開放して前記電気自動車(100)と接続する段階と、
(c-3)前記電気自動車充電器(200)が前記電気自動車(100)と接続が完了すると、バックエンドサーバー(300)に電気自動車(100)の接続を通知する段階と、
(c-4)前記電気自動車充電器(200)が前記バックエンドサーバー(300)から車両診断シナリオと顧客の要請事項を受信する段階と、
(c-5)前記電気自動車充電器(200)が前記車両診断シナリオに沿って付加サービスポートに接続中の電気自動車(100)を診断し、該当電気自動車(100)から複数の情報を収集して診断ログを生成した後、該当診断ログを前記バックエンドサーバー(300)に保存する段階と、
(c-6)前記バックエンドサーバー(300)は運転者の要請により前記診断ログと要請事項遂行レポートを運転者端末機(400)に提供する段階と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の付加サービスの提供が可能な電気自動車充電方法。
【請求項3】
前記(c-2)段階は、
(c-2-1)前記電気自動車(100)が前記電気自動車充電器(200)の前記PLCモデムを探すためにスラッグを進行する段階と、
(c-2-2)前記電気自動車充電器(200)が、スラッグが進行されるとTCPサーバーとして作動して前記電気自動車(100)を顧客として感知し、UDPを要請する段階と、
(c-2-3)前記電気自動車充電器(200)が前記電気自動車(100)からTCP/IPを受信し、該当TCP/IPで前記電気自動車(100)と接続する段階と、を含むことを特徴にする、請求項2に記載の付加サービスの提供が可能な電気自動車充電方法。
【請求項4】
前記電気自動車充電器(200)が前記(c-4)段階で運転者の要請事項があって受信した場合、前記(c-5)段階でこれを共に遂行して前記要請事項遂行レポートを生成することを特徴とする、請求項2に記載の付加サービスの提供が可能な電気自動車充電方法。
【請求項5】
前記電気自動車充電器(200)が、前記(c)段階が進行中の状態で前記(b)段階が早期に終了した場合、前記(c)段階で未処理された付加サービスの提供のための情報をエラー処理し、エラー処理した該当情報を使用できないように削除することを特徴とする、請求項1に記載の付加サービスの提供が可能な電気自動車充電方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、付加サービスの提供が可能な電気自動車充電システムに関し、さらに詳細には、電気自動車を充電しつつ、車両の故障の診断、バッテリー状態の診断、ソフトウェアのバージョン情報、車両のコンテンツのアップデートなどの車両の充電の他に付加的なサービスを提供できる、付加サービスの提供が可能な電気自動車充電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電気自動車充電システムは、電気自動車と充電器との間に一つのTCP/IPポートが形成されて該当TCP/IPポートを通じて充電に必要なメッセージをのみやり取りする。
【0003】
前述したような従来の電気自動車充電システムは、車両の故障の診断、バッテリー状態の診断、ソフトウェアのアップデート、又は車両のコンテンツのアップデートなどのような付加的なサービスの提供が不可能であるという問題点がある。
【0004】
特に電気自動車の場合、従来の内燃機関車両より電装装置の電気的な部分とソフトウェア的な部分に頻繁に診断が必要であるため、診断のために、カーセンターなどの電気自動車診断業者にしばしば訪問しなければならないという煩わしい問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】大韓民国公開特許公報第10-2019-0060367号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述した問題点を解決するために、本発明は、電気自動車充電器のPLCサーバーに充電ポートの他に付加サービスポートを追加的に具備させ、該当充電ポートを通じて充電を進行するとともに、充電が進行される間ソフトウェアのアップデートと運転者が要請した車両のコンテンツのアップデートなどの付加的なサービスを車両診断業者に訪問せずとも提供できる付加サービスの提供が可能な電気自動車充電システム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するための本発明に係る付加サービスの提供が可能な電気自動車充電方法は、(a)電気自動車充電器200が充電ケーブルによる電気自動車200との連結を感知する段階、(b)前記電気自動車充電器200が前記(a)段階で電気自動車100の連結が感知されると、PLCモデムの充電ポートを通じて充電メッセージをやり取りしながら該当電気自動車200を充電する段階、及び(c)前記電気自動車充電器200が接続した電気自動車100の充電が始まると、該当電気自動車100に対する付加サービスを提供する段階、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る付加サービスの提供が可能な電気自動車充電システム及び方法は、電気自動車充電器のPLCサーバーに充電ポートの他に付加サービスポートを追加的に具備させ、該当充電ポートを通じて充電を進行するとともに、充電が進行される間ソフトウェアのアップデートと運転者が要請した車両のコンテンツのアップデートなどの付加的なサービスを車両診断業者に訪問せずとも提供できるという効果がある。
【0009】
また、本発明に係る付加サービスの提供が可能な電気自動車充電システム及び方法は、充電中にコンテンツのアップデートがなされるため、運転者が必要な車両の大容量コンテンツを、SDカードを利用せずともアップデートできるという効果がある。
【0010】
また、本発明に係る付加サービスの提供が可能な電気自動車充電システム及び方法は、充電中に別途に設けられた付加サービスポートを利用して別途の診断コネクタを使わずに使用者が車両の情報を容易に把握できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る付加サービスの提供が可能な電気自動車充電システムを示した図面である。
図2】本発明に係る付加サービスの提供が可能な電気自動車充電システムの詳細連結図である。
図3】本発明に係る付加サービスの提供が可能な電気自動車充電システムの電気自動車充電器と電気自動車が二つのTCPポートで連結されることを説明するための図面である。
図4】本発明に係る付加サービスの提供が可能な電気自動車充電方法によるフローチャートである。
図5】本発明に係る付加サービスの提供が可能な電気自動車充電方法のうち、付加サービス提供方法の詳細フローチャートである。
図6】本発明に係る付加サービス提供方法のうち、接続段階の詳細フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、多様な変更を加えることができ、多様な実施形態を有することができるところ、特定の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されるべきである。各図面の説明において、類似する参照符号を類似する構成要素に対して使った。
【0013】
第1、第2、A、Bなどの用語は、多様な構成要素の説明に使われ得るが、前記構成要素は、前記用語によって限定されてはならない。前記用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。
【0014】
以下、添付された図面を参照して本発明に係る付加サービスの提供が可能な電気自動車充電システム及び方法について詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る付加サービスの提供が可能な電気自動車充電システムを示した図面である。
【0016】
図1に図示された通り、本発明に係る付加サービスの提供が可能な電気自動車充電システムは、電気自動車100、電気自動車充電器200、バックエンドサーバー300、運転者端末機400、及び電気自動車メーカーサーバー500を含む。
【0017】
前記電気自動車100は、車両に積載された蓄電池に蓄電された電気の力で動く自動車である。
【0018】
前記電気自動車充電器200は、前記電気自動車100と充電ケーブルで連結されることによって電気自動車100を感知し、該当電気自動車100を充電するとともに、前記バックエンドサーバー300から診断要請を受けて電気自動車100の状態を診断する。
【0019】
前記バックエンドサーバー300は、前記電気自動車充電器200と連結されて前記電気自動車充電器200の要請により充電中の電気自動車100に対する情報を提供する。
【0020】
また、前記バックエンドサーバー300は、ネットワーク無線通信が可能な運転者端末機400とインターネット通信網で連結されて運転者端末機400を通じての運転者の要請事項を受信することができる。
【0021】
前記運転者端末機400は、前記バックエンドサーバー300に接続して車両の診断などの多様な運転者の要請事項を伝達し、その結果、電気自動車100と直接接続することになる前記電気自動車充電器200に要請事項が伝達され得るようにする。
【0022】
前記運転者端末機400は、携帯電話、タブレット、ノートパソコンなどの多様なモバイル機器であり得る。
【0023】
前記電気自動車メーカーサーバー500は、前記電気自動車充電器200又は前記バックエンドサーバー300とネットワークで連結されて、優先的に前記バックエンドサーバー300に保存してデータベース化できるように多様な車種の電気自動車に対する基本情報を提供する。
【0024】
前記電気自動車メーカーサーバー500で提供する基本情報は、前記電気自動車100に搭載されたバッテリーの電圧、電流、又は蓄電可能な電力、バッテリーメーカーなどに対する情報、電気自動車100の運行に必要な各種ソフトウェアに対するバージョン情報、車両のコンテンツ情報などに該当し得る。
【0025】
前記ソフトウェアは、大きくは車両の運行に必要なソフトウェアであり得、小さくは充電装置、オーディオ装置などのソフトウェアであり得る。
【0026】
前記電気自動車メーカーサーバー500から提供される電気自動車に対する基本情報は、前記バックエンドサーバー300に保存されて前記電気自動車充電器200に提供されてもよいが、前記電気自動車メーカーサーバー500が前記電気自動車充電器200にもネットワークで直接連結されて基本情報を提供してもよい。
【0027】
図2を参照して、付加サービスの提供が可能な電気自動車充電システムについてより具体的に説明する。
【0028】
図2に図示された通り、前記電気自動車100と前記電気自動車充電器200は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)ポートに充電ケーブルで連結されてPLC(Power Line Communication)通信をする。
【0029】
この時、従来は、1個のTCP/IPポートが使われたのとは異なり、1個のTCP/IPポートが追加されて本発明では2個のTCP/IPポートが使われる。
【0030】
すなわち、従来の充電にのみ利用していたPLC通信に1個のTCP/IPポートがさらに追加されることにより、前記電気自動車充電器200に付加サービスメッセージの交換のための機能がさらに追加されることになる。
【0031】
すなわち、運転者又は電気自動車充電所の職員が前記電気自動車充電器200の充電ケーブル充電ガンを前記電気自動車100の充電口に挿入して連結することによって、1個のTCP/IPポートを通じて前記電気自動車充電器200のPLCモデムは、ISO15118又はDIN70121スペックにしたがって充電に必要なメッセージをやり取りしながら充電が遂行される。
【0032】
前記ISO15118は、国際規格であり、DIN70121は、ヨーロッパ規格であって、DIN70121は、DC充電モードのみを含み、ISO15118は、AC(交流)及びDC充電モードをすべて含む。
【0033】
前記ISO15118は、電気自動車100と前記電気自動車充電器200の間の通信を定義する国際標準である。また、充電サービスを利用する時に使用者を自動認証する技術としてPlug & Charge(PnC)を定義した。PnCは、電気自動車使用者認証、充電、料金請求などのすべての過程が自動で処理される自動認証技術を指す。
【0034】
残りの1個のTCP/IPポートを通じて前記電気自動車100のEVCC(電気自動車充電用通信コントローラ)は、前記電気自動車充電器200のPLCモデムを探すためにスラッグを進行する。
【0035】
前記電気自動車充電器200は、前記スラッグが進行されることによって現在の電気自動車100が自身の顧客であるかどうかをあらかじめ保存された顧客情報に基づいて確認する。
【0036】
前記電気自動車充電器200は、自身の顧客として確認された場合、前記電気自動車100と付加的なサービスのためのメッセージをやり取りすることになる。
【0037】
その後、前記電気自動車充電器200は、前記バックエンドサーバー300に自身が今顧客の車に接続したことを伝達し、該当車両に対して運転者が診断を要請した事項があるかどうかを確認し、運転者の診断要請事項がある場合にこれを持ってくる。
【0038】
前記診断要請事項は、車両の故障の診断、バッテリー状態の診断、ソフトウェアバージョン情報などに該当し得る。
【0039】
前記電気自動車充電器200は、前記バックエンドサーバー300から受信した診断要請事項でもって車両の故障の診断、バッテリー状態の診断、ソフトウェアバージョン情報などを確認した後、該当診断要請事項に対する診断ログを生成する。
【0040】
前記電気自動車充電器200が、自身が生成した前記診断ログを前記バックエンドサーバー300に伝達すると、該当バックエンドサーバー300は、該当診断ログを前記運転者端末機400に伝達して車両の状態を提供することができる。
【0041】
一方、前記電気自動車充電器200が前記ソフトウェアバージョン情報を確認した後、バージョンをアップデートする時、前記電気自動車メーカーサーバー500からダウンロードして保存している前記バックエンドサーバー300から提供を受けてアップデートしてもよいが、前記電気自動車充電器200が直接前記電気自動車メーカーサーバー500に接続してダウンロードした後、前記電気自動車の各装置の運用に必要なソフトウェアをアップデートさせてもよい。
【0042】
前記電気自動車メーカーサーバー500は、言及した通り、電気自動車充電器200を管理するバックエンドサーバー300に電気自動車100に関連したソフトウェア、搭載されたバッテリー情報などの基本的な情報を提供する。
【0043】
前述したような構成を有する本発明に係る付加サービスの提供が可能な電気自動車充電システムによる充電方法について、図3を参照して説明する。
【0044】
前記電気自動車100を所有した所有者は、付加サービスを提供する電気自動車充電器200を利用するために、前記運転者端末機400を通じて前記バックエンドサーバー300に接続して会員加入する段階を先行する。
【0045】
前記会員加入段階で所有者は、運転者端末機400を通じて、住所、住民番号、連絡先のような基本的な個人情報と電気自動車100に関連して車種、車両番号、バッテリーの仕様、メーカーなどを前記バックエンドサーバー300に提供する。
【0046】
まず、前記電気自動車100運転者は、車両のバッテリーに電源が不足して車両の充電のために電気自動車充電所に進入して電気自動車充電器200の充電ガンを電気自動車100の充電口に連結することになる。
【0047】
すなわち、前記電気自動車充電器200は、運転者の充電の試みによって充電ケーブルによる電気自動車100との連結を感知する段階を遂行する(S100)。
【0048】
前記電気自動車充電器200は、前記S100段階で電気自動車100の連結が感知されると、該当電気自動車100を充電する段階を遂行する(S200)。
【0049】
より具体的には、前記電気自動車充電器200は、電気自動車100の連結が感知されると、図4に図示された通り、TCP/1P通信するPLCモデムの充電ポートと付加サービスポートのうち、充電ポートを開放して前記電気自動車100とISO15118又はDIN70121方式で通信しながら、充電に必要なメッセージをやり取りしながら前記電気自動車を充電する段階を遂行する。
【0050】
その後、前記電気自動車充電器200は、接続した電気自動車100の充電が始まると、該当電気自動車100に対する付加サービスを提供する段階を遂行する(S300)。
【0051】
前記S300段階は、前記S200段階が進行中のときに可能であり、はやい充電で予期せぬ充電ケーブルの連結が切れた場合、前記電気自動車充電器200は、前記S300段階でまだ処理できていない付加サービス提供のための情報をエラー処理し、エラー処理した該当情報を使用できないように削除する。
【0052】
前記付加サービスを提供する前記S300について、図5を参照して詳細に説明する。
【0053】
まず、前記電気自動車充電器200は、前記S200段階で前記電気自動車100に充電が始まり、前記電気自動車100の前記付加サービスポートの接続を試みるとこれを感知する段階を遂行する(S310)。
【0054】
前記電気自動車充電器200は、図4に図示された通り、付加サービスポートを開放して前記電気自動車100と接続する段階を遂行する(S320)。
【0055】
前記S310について図6を参照してより具体的に説明すると、前記電気自動車100が前記電気自動車充電器200のPLCモデムを探すためにスラッグを進行する段階を遂行する(S321)。
【0056】
前記電気自動車充電器200は、スラッグが進行されるとTCPサーバーとして作動して前記電気自動車100を顧客として感知し、UDPを要請する段階を遂行する(S322)。
【0057】
前記S312段階でのUDP要請によって前記電気自動車100は、前記電気自動車充電器200にTCP/IPを伝送する。
【0058】
前記電気自動車充電器200は、前記電気自動車100からTCP/IPを受信し、該当TCP/IPで前記電気自動車100と接続する段階を遂行する(S333)。
【0059】
前記電気自動車充電器200は、前記電気自動車100と接続が完了すると、前記バックエンドサーバー300に電気自動車100の接続を通知する段階を遂行する(S330)。
【0060】
前記電気自動車充電器200は、前記バックエンドサーバー300から車両診断シナリオと顧客の要請事項を受信する段階を遂行する(S340)。
【0061】
前記診断シナリオは、車両のバッテリー状態の診断、走行距離確認、バッテリーの取り替え時期、車両の故障の診断、ソフトウェアバージョン情報を確認する一連のシナリオであり得る。
【0062】
特に、前記電気自動車100の場合、従来の内燃機関の車とは異なり、各種装置がソフトウェア的な部分で駆動されたり管理される部分が多いため、セキュリティープログラムのアップデートが前記シナリオに必ず含まれることが好ましい。
【0063】
一方、前記運転者の要請事項は、前記電気自動車100内の各種装置のソフトウェアバージョン情報の確認とナビゲーションのアップデート、車両で再生できるMP3のような音声ファイルや、又はMP4のようなビデオファイルを電気自動車のメモリ装置に新しく保存するアップデートに相当する要請事項であり得る。
【0064】
前述した要請事項は、運転者が運転者端末機400を通じて前記バックエンドサーバー300に保存されて前記電気自動車充電器200に伝達され得る。
【0065】
前記音声ファイルとビデオファイルは、アプリが実行される前記運転者端末機400を通じて運転者好みの音声ファイルやビデオファイルがあらかじめ前記バックエンドサーバー300に保存された後、充電過程中に付加サービスポートを通じての付加サービスの提供過程でアップデートされる。
【0066】
前記電気自動車充電器200は、受信した前記車両診断シナリオに沿って付加サービスポートに接続中の電気自動車100を診断し、該当電気自動車100から各種情報を収集して診断ログを生成し、生成した診断ログを前記バックエンドサーバー300に保存する段階を遂行する(S350)。
【0067】
前記電気自動車充電器200は、基本的に提供する車両診断シナリオの他に、前記S340段階で運転者の要請事項があって受信した場合、前記S350段階でこれを共に遂行して要請事項遂行レポートを一緒に生成する。
【0068】
前記S350段階で前記電気自動車充電器200は、運転者の要請事項による要請事項遂行レポートを生成して前記バックエンドサーバー300に伝達して保存する段階を共に遂行してもよい。
【0069】
前記バックエンドサーバー300は、運転者の要請により前記診断ログと要請事項遂行レポートを提供する段階を遂行する(S360)。
【0070】
すなわち、前記バックエンドサーバー300は、運転者が運転者端末機400に付加サービスの提供が可能な電気自動車充電アプリを設置して実行した後、診断ログと要請事項遂行レポートを要請した場合、ネットワーク通信を通じて提供する段階を遂行する。
【0071】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能であろう。したがって、本発明に開示された実施形態は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、以下の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0072】
100:電気自動車
200:電気自動車充電器
300:バックエンドサーバー
400:運転者端末機
500:電気自動車メーカーサーバー
図1
図2
図3
図4
図5
図6