(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007270
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】パドルラケットゴルフクラブ
(51)【国際特許分類】
A63B 59/70 20150101AFI20230111BHJP
A63B 60/52 20150101ALI20230111BHJP
A63B 57/20 20150101ALI20230111BHJP
A63B 60/00 20150101ALI20230111BHJP
A63B 53/00 20150101ALN20230111BHJP
【FI】
A63B59/70
A63B60/52
A63B57/20
A63B60/00
A63B53/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021128600
(22)【出願日】2021-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】505463537
【氏名又は名称】上山 輝昭
(72)【発明者】
【氏名】上山 輝昭
【テーマコード(参考)】
2C002
【Fターム(参考)】
2C002AA09
(57)【要約】
【課題】 ゴルフボールを広く当て易い面で打ち、ボールを身近に置くことで更に打ち易くする。
【解決手段】 手を大きく広げたラケット状の打面4でゴルフボールを打つことにより当て易く、打面4にはスイング時の空気抵抗を軽減させる隙間2と3が空き、打面4近くのグリップ5を握ることでボールが身近に成り上手くボールを打つことができることを特徴とする
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
大きく広げた手と同じ大きさの円形をした薄く軽く硬い硬質物質による平面でスリットと呼ぶ細長い隙間とホールと呼ぶ小さい穴が幾つか空いている事を特徴とするクラブヘッド(以下パドルヘッドと言う)、それに弾力性の有る硬質部材で出来たシャフトと呼ばれる柄が付いていることを特徴とするパドルラケットゴルフクラブ。
【請求項2】
前記パドルヘッドのスリットは、従来のゴルフクラブの溝の巾と同じ様に細長く円形に隙間が空き、ホールは適度の間隔と位置を考えヘッドの強度を損なう事が無い様に小さく、スイング時の風の抵抗を低減する事を目的として空いていることを特徴とするパドルラケットゴルフクラブ。
【請求項3】
前記パドルラケットゴルフクラブ(以下パドルラケットクラブと言う)のシャフトは、プレーヤーの体格によって長さが異なることを特徴とし、グリップと呼ばれるシャフトを握る部分は、シャフトがパドルヘッドと一体化する部分より1グリップ程離れた位置からシャフトのグリップエンド迄長く伸びていることを特徴とするパドルラケットゴルフクラブ。
【請求項4】
前記パドルラケットクラブのグリップは、バトミントンラケットに近い太さの握り易く滑り止め加工した多角形で、グリップエンドからパドルヘッドへ近付くほど次第に細く、長さはプレーヤーの体格によって短いものは40~50cm前後から長いものは約1m前後を特徴とするパドルラケットゴルフクラブ。
【請求項5】
前記パドルラケットゴルフのクラブの一つで、硬質部材で出来たヘッドがフォークのような形をしたクラブであり、従来のサンドウエッジを一回り大きくした大きさのヘッドの先端が櫛状の5つ又や6つ又に分かれて、底部と横は4~5個を超える穴が空いている、シャフトを掴むグリップは前述と同じくヘッドと一体化する部分より1グリップ程離れた位置からシャフトのグリップエンド迄長く伸びていることを特徴とするパドルラケットゴルフクラブ。
【請求項6】
前記パドルラケットゴルフのクラブの一つで、硬質部材で出来たヘッドが従来のゴルフクラブのスプーンと呼ばれるクラブと同じ形だが、シャフトを掴むグリップは前述と同じくヘッドと一体化する部分から1グリップ程離れた位置からシャフトのグリップエンド迄長く伸びていることを特徴とするパドルラケットゴルフクラブ。
【請求項7】
前記パドルラケットゴルフで使用するゴルフボールを載せるティーペグ(以下ティーと言う)の一つであってティーの支柱を長くし、パドルラケットクラブで打つゴルフボールが載る受け皿の位置をプレーヤーの膝の高さ近くまで高く出来、受け皿の大きさを一回り大きくすることでゴルフボールが載る安定性を増すことを特徴とするパドルラケットゴルフティー。
【請求項8】
前記ティーは硬質部材で出来ており更に地面に刺す部分をシリコンゴム等の弾性部材を使用することでティーが折れにくいことを特徴とするパドルラケットゴルフティー。
【請求項9】
前記ティーのボールが載る受け皿に代えて植物繊維や合成繊維の毛を束にした筒状ブラシの毛先側を上に向けてティーの支柱へ取り付けられていることを特徴とするパドルラケットゴルフティー。
【請求項10】
前記ティーのボールが載る受け皿部分に代えて、従来のティーや各種パドルラケットゴルフティーを刺すための受け穴が空き各種のティーを受け入れサポートすることを特徴とするパドルラケットゴルフサポートティー。
【請求項11】
前記ティーのボールが載る受け皿に代えて、柔軟部材によるバトミントンシャトルに似た深い逆円錐形で羽根状に広がった羽先を上に向けてティーの支柱へ取り付けられており、ゴルフボールが逆円錐形の底部・底へ沈むことを特徴とするパドルラケットゴルフラフティー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般のゴルフ場やゴルフ練習場で使用するゴルフクラブに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゴルフ場でゴルフボールを14本のゴルフクラブを駆使して、止まっているゴルフボールの芝生の状態とグリーン迄の距離を分析判断し意図した通りに飛ばすに相応しいクラブを選択する事を繰り返してゴルフボールを打ちグリーンのホールへカップインするゲームだが、初心者には前記の様に14本のゴルフクラブの中からボールの状態に合うクラブを選択し上手く意図した処へボールを飛ばす事は極めて難しい。
【0003】
握りこぶし大の体積のヘッドを有するウッドクラブやかまぼこ板を一回り小さくしたヘッドを有するアイアンクラブで芝生の上に有る小さいゴルフボールを打つ又はティーと呼ばれる芝生の表面より5~6cm高く持ち上げる器具を使用してゴルフボールを打つ事は前記のゴルフクラブヘッドのボールに当たるスイートスポットと呼ばれる部分が小さい事から自分の意図した処へボールを飛ばす事は極めて困難である。
【0004】
バンカーと呼ばれる砂だけの場所へゴルフボールが入った時に使う従来のゴルフクラブは打った時の砂の抵抗が大きく一方砂地でクラブヘッドが沈み、バンカーからボールを目分の意図した処へ打ち出す事は極めて難しい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の如く、ゴルフ場で14本のゴルフクラブを使ってゴルフボールが止まっている芝生や裸地や砂地等の様々な状態を的確に判断し自分の意図した処へボールを飛ばす事は難しく何度もボールを出すスイングを繰り返し失敗しているのが現状である。
【0006】
そして、従来のゴルフクラブのヘッドはこぶし大の大きさで大変小さく、シャフトも長く身体から離れ遠くに有るゴルフボールを打つ為に練習を何度も重ねる事で自分の意図する処へボールをどうにか近づける事が出来ている又少しでも当て易くする為にボールを地面より少し持ち上げて打ち易くしているがそれでも小さいヘッドでゴルフボールを打つことは難しく何度練習を重ねても上手く成るとは限らないのが現状である。
【0007】
本発明はこのような点に鑑み成されたものであり、その目的は手を大きく広げたラケット状の打面でゴルフボールを打つことにより当て易く、シャフトも打面近くを握って持ちスイングする事でボールとの距離が短く極めて打面をボールに当て易い、砂地においてもフォーク状のヘッドにより砂の抵抗が極めて少なく、従来とは異なり簡単に意図した様に砂地から出せる事にある。
【課題を解決しようとするための手段】
【0008】
上述の目的を達成する本発明のゴルフクラブは大きく広げた手と同じ大きさの円形をした薄く軽く硬い硬質物質による平面でスリットと呼ぶ細長い隙間とホールと呼ぶ小さい穴が幾つか空いている事を特徴とするクラブヘッド(以下パドルヘッドと言う)、それに弾力性の有る硬質部材で出来たシャフトと呼ばれる柄が付いていることを特徴とするパドルラケットゴルフクラブ。
【0009】
前記パドルヘッドのスリットは、従来のゴルフクラブの溝の巾と同じ様に細長く円形に隙間が空き、ホールは適度の間隔と位置を考えヘッドの強度を損なう事が無い様に小さく風の抵抗を低減する事を目的として空いている。
【0010】
前記パドルラケットゴルフクラブ(以下パドルラケットクラブと言う)のシャフトは、プレーヤーの体格によって長さが異なることを特徴とし、グリップと呼ばれるシャフトを握る部分は、シャフトがパドルヘッドと一体化する部分より1グリップ程離れた位置からシャフトのグリップエンド迄長く伸びており、グリップの太さは、バトミントンラケットに近い太さの握り易く滑り止め加工した多角形で、グリップエンドからパドルヘッドへ近付くほど次第に細く、長さはプレーヤーの体格によって短いものは40~50cm前後から長いものは約1m前後を特徴とする。
【0011】
前記パドルラケットゴルフのクラブの一つで、硬質部材で出来たヘッドがフォークのような形をしたクラブであり、サンドウエッジを一回り大きくした大きさのヘッドに先端が櫛状の5つ又や6つ又に分かれて底部と横は4~5個を超える穴が空いている、シャフトを掴むグリップは前述と同じくヘッドと一体化する部分から1グリップ程離れた位置からシャフトのグリップエンド迄長く伸びている。
【0012】
前記パドルラケットゴルフのクラブの一つで、硬質部材で出来たヘッドがゴルフクラブのスプーンと呼ばれるクラブと同じ形だが、シャフトを掴むグリップは前述と同じくヘッドと一体化する部分から1グリップ程離れた位置からシャフトのグリップエンド迄長く伸びている。
【0013】
前記パドルラケットゴルフで使用するゴルフボールを載せるティーペグ(以下ティーと言う)の一つであってティーの支柱を長くすることでゴルフボールが載る受け皿をプレーヤーの膝の高さ近くまで高く出来、受け皿の大きさを一回り大きくすることでボールの安定性が増す、此のティーは硬質部材で出来ており更に地面に刺す部分をシリコンゴム等の弾性部材を使用することでティーが折れにくいことを特徴としている。
【0014】
前記ティーのボールが載る受け皿に代えて植物繊維や合成繊維の毛を束にした筒状ブラシの毛先側を上に向けてティーの支柱へ取り付けられているパドルラケットゴルフティー同じくティーのボールが載る受け皿部分に代えて、従来のティーや各種パドルラケットゴルフティー刺すための受け穴が空いているパドルラケットゴルフサポートティー更にティーが載る受け皿に代えて、柔軟部材によるバトミントンシャトルに似た深い逆円錐形で羽根状に広がった羽先を上に向けてティーの支柱へ取り付けられており、ゴルフボールが逆円錐形の底部・底へ沈むことを特徴とするパドルラケットゴルフラフティーがある。
【発明の効果】
【0015】
以上説明した様に本発明によれば、大きく広げた手と同じ大きさのスリットが入った打面と其処に繋がる体格に合った長さのシャフトに付いているグリップが打面近くまで有って握れる事から従来に比して格段に広い打面を使い腰の高さ近くまで上がり身体に近い場所に有るゴルフボールを打つことで簡単にプレーすることが可能になり、バンカーにゴルフボールが入っても簡単に打ち出せ誰でも少し練習することによりゴルフ場で従来のゴルフをするプレーヤーと一緒にゴルフを楽しむ為に極めて有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下本発明の実施の形態を図面に基づき詳細を説明する。
【0017】
図1~
図7は本発明の第1の実施の形態に係り、
図1はその外観斜視図その縦断面図、
図2はそのサンドウエッジ風の外観斜視図と横からの正面図、
図3はそのスプーン外観斜視図、
図4はそのティーの外観斜視図、受け皿展開図、
図5はそのティーの外観斜視図、
図6はそのティーの外観斜視図、
図7はそのティーの外観斜視図、上からの正面図である。
【0018】
図1に示すように広げた手と同じ大きさの円形をした硬質部材で出来たラケット状の平面1に振る時の風の抵抗を軽減させるスリット2や穴3が空いていて身体に合った長さのシャフト20には打面4近くを握って振る事が出来る多角形のグリップエンドまで続く長めのグリップ5がついている。
【0019】
ゴルフ場でバンカーと呼ばれる砂だらけの場所に入ったゴルフボールをスムーズに砂から打ち出す為のクラブ6は
図2に示すようにクラブヘッドの先がフォーク状7に分かれていると共に底や横には穴8が空いていて、砂にクラブを差し入れ持ち上げても入った砂が外へ逃げることで砂の抵抗が軽減し簡単にボールをバンカーから出せる構造と成っている。
【0020】
ゴルフのスプーンに似た
図3に示すクラブ9はゴルフ場のグリーン周りで使用する事を考慮し上記説明と同じ様にクラブヘッド近くのグリップ5を握ってクラブを振ることが出来ることからゴルフボールの傍に立て、打ち易くミート率が上がり自分の意図する場所へボールを打ち運ぶことができる。
【0021】
図1で示すようにパドルラケットゴルフクラブ1は従来のクラブと異なり打面4が広く大きい事から従来使用されているティーでは短く当たらない、
図4のティー10の様にゴルフボール受け皿を支える支柱11を長くし、地面に刺さる部分については支柱が長く成る事で折れにくいシリコン等12を使用し、受け皿が膝の高さ以上に上がることで上手く打てるように成っている又受け皿位置が高く成る事で生じる不安定を軽減させるために一回り広い受け皿や
図4に示すように菊の花弁状13に広がった受け皿等によりゴルフボールを安定させている。
【0022】
前記ティーの受け皿についてはゴルフボールを打つ時のパドルラケットゴルフクラブがティーに当たる抵抗を軽減するために
図5に示すように植物繊維14や合成繊維14を使用し丸めて筒状にしたティーは当たりも柔らかくクラブが当たった時の抵抗も少ない。
【0023】
ゴルフ場においてラフと呼ばれる芝が成長し伸びている場所ではゴルフボールが
図6に示すように柔軟部材に依る逆バトミントンシャトル状15に似た逆円錐形ラフティー16を使用することで、同ティーの底へボールが沈み込みラフと同じ様な効果をもたらしそのことによってバンカーと同じくラフのハザードも従来ゴルフと同様にハザードを抜け出る楽しみを味わうことが可能である。
【0024】
前述の様にラフティーや各種繊維を束にしたティー又従来のゴルフティー等をパドルラケットゴルフでも使い易いように
図7に示す如くサポートティー17の空いた受け穴18にラフティー16が刺されている形態の様に、受け穴18に各種のティーを刺しティーを二段にする事で自分の好きなティー又ルールに合ったティーを使え、従来のゴルフと同様にゴルフを楽しむことができる。
【0025】
以上本説明の実施の形態、実施の例を説明したが本発明の範囲はこれに限定されるものでは無い、例えばパドルラケットゴルフクラブは好みによって打面4を円形ではなく楕円形でも十分可能な上に打面4に若干のRをつけて凸上にしてボールの反発を高める事は十分考えられる、グリップ5も滑り止め加工した円形にすることも可能である、このパドルラケットゴルフは前述に述べたようにゴルフ場におけるハザードも楽しめるように工夫されていることで従来のゴルファーと一緒に初心者でもゴルフ場でプレーを楽しめる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の第1の実施の形態に係るパドルラケットゴルフクラブの外観斜視図と縦断面図である。
【
図2】パドルラケットゴルフクラブのバンカー用クラブの外観斜視図と横正面図である。
【
図3】パドルラケットゴルフクラブのスプーンの外観斜視図である。
【
図4】パドルラケットゴルフクラブで使用するティーの外観斜視図である。
【
図5】パドルラケットゴルフクラブで使用する繊維状集合ティーの外観斜視図である。
【
図6】パドルラケットゴルフクラブで使用するラフティーの外観斜視図である。
【
図7】パドルラケットゴルフクラブで使用するサポートティーにラフティーが刺さった外観斜視図とサポートティーの上部正面図である。
【符号の説明】
1,4 パドルラケットゴルフクラブ
5 パドルラケットクラブグリップ
6 パドルラケットサンドクラブ
9 パドルラケットスプーンクラブ
10、14 パドルラケットティー
16 パドルラケットラフティー
17 パドルラケットサポートティ
20 パドルラケットシャフト