IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 井上 岳人の特許一覧

特開2023-7271受精卵および胚の発生を予測する非侵襲的解析方法
<>
  • 特開-受精卵および胚の発生を予測する非侵襲的解析方法 図1
  • 特開-受精卵および胚の発生を予測する非侵襲的解析方法 図2
  • 特開-受精卵および胚の発生を予測する非侵襲的解析方法 図3
  • 特開-受精卵および胚の発生を予測する非侵襲的解析方法 図4
  • 特開-受精卵および胚の発生を予測する非侵襲的解析方法 図5
  • 特開-受精卵および胚の発生を予測する非侵襲的解析方法 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007271
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】受精卵および胚の発生を予測する非侵襲的解析方法
(51)【国際特許分類】
   C12Q 1/02 20060101AFI20230110BHJP
   C12N 5/071 20100101ALI20230110BHJP
   G01N 33/48 20060101ALI20230110BHJP
   G01N 33/483 20060101ALI20230110BHJP
【FI】
C12Q1/02
C12N5/071
G01N33/48 M
G01N33/483 C
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021128603
(22)【出願日】2021-06-25
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1.36th Virtual Annual Meeting of the European Society of Human Reproduction and Embryology,Web開催、令和2年7月7日公開(開催期間:令和2年7月5日から7月8日). 2.European Society of Human Reproduction and Embryology,Human Reproduction,Volume 35,Issue Supplement_1,July 2020,第i50-i51頁、36th Virtual Annual Meeting of the European Society of Human Reproduction and Embryology,令和2年7月9日公開. 3.日本繁殖生物学会、The Journal of Reproduction and Development Vol.66,Suppl September 2020 第j106頁、令和2年9月5日公開. 4.第113回日本繁殖生物学会大会、Web開催、令和2年9月25日公開(開催期間:令和2年9月23日から9月25日). 5.第38回日本受精着床学会総会・学術講演会事務局、第38回日本受精着床学会総会・学術講演会 プログラム・講演抄録集 第74頁、令和2年9月15日公開.
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 6.第38回日本受精着床学会総会・学術講演会、Web開催、オンデマンド配信、令和2年10月1日公開(配信期間:令和2年10月1日から10月23日). 7.American Society for Reproductive Medicine,Fertility and Sterility Volume 114 issue 3 supplement 第e118-e119頁、令和2年9月1日公開. 8.ASRM 2020 Scientific Congress & Expo、Web開催、令和2年10月17日(開催期間:令和2年10月17日から10月21日). 9.日本生殖医学会、第65回日本生殖医学会学術講演会・総会 Abstract book 第172頁、令和2年11月1日公開. 10.第65回日本生殖医学会学術講演会・総会、Web会期、オンデマンド配信、令和2年12月3日(配信期間:令和2年12月3日から12月23日). 11.生殖補助医療技術者のためのリカレントセミナー from 岡大ARTセンタ、オンラインセミナー、令和3年3月28日公開. 12.American Society for Reproductive Medicine,Journal of Assisted Reproduction and Genetics(in press)令和3年4月3日(on lineによる早期公開).
(71)【出願人】
【識別番号】521343666
【氏名又は名称】井上 岳人
(72)【発明者】
【氏名】井上 岳人
【テーマコード(参考)】
2G045
4B063
4B065
【Fターム(参考)】
2G045CB30
2G045DA80
2G045FA16
2G045FA19
2G045GB02
2G045GC01
2G045JA03
4B063QA11
4B063QA20
4B063QQ02
4B063QQ08
4B063QS10
4B063QS39
4B063QX01
4B065AA93X
4B065AC20
4B065BA30
4B065CA60
(57)【要約】
【課題】受精卵および胚の発生を予測するための非侵襲的解析方法の提供。
【解決手段】前核期卵および胚における雌雄前核内および核内の形態動態学的解析を行うことで、受精卵および胚の発生ならびに核型を予測し、生児を得るための非侵襲的解析方法。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前核期卵および胚の品質を決定するための、該前核期卵および該胚における雌雄前核および核に対する形態学および形態動態学的解析方法。
【請求項2】
請求項1の解析方法を用い、胚発生、受精卵・胚の核型および胚移植後の妊娠・出産・生児獲得への指標とすること、ならびに移植胚の優先順位を決定すること。
【請求項3】
請求項1を実施する上で、雌雄前核内に存在する核小体前駆体の移動ならびにその速度の解析を用い、胚発生、受精卵・胚の核型および胚移植後の妊娠・出産・生児獲得への指標とすること。
【請求項4】
請求項1を実施する上で、核内に存在する核小体前駆体および核小体の移動ならびにその速度の解析を用い、胚発生、受精卵・胚の核型および胚移植後の妊娠・出産・生児獲得への指標とすること。
【請求項5】
請求項1、3および4を実施する上で、核小体前駆体および核小体の座標を解析に用いること。
【請求項6】
請求項1を実施する上で、雌雄前核内および核内の細胞小器官等の挙動を解析し、該前核および該核の中心座標で補正すること。
【請求項7】
請求項1を実施する上で、核小体前駆体と共局在にあるクロマチンの挙動ならびにそれに付随する現象を解析し、胚発生、受精卵・胚の核型および胚移植後の妊娠・出産・生児獲得への指標とすること。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体外受精や顕微授精等にて得られた前核期卵および胚に対し、形態学的および形態動態学的解析を行うことで前核期卵および胚の発生、核型、妊娠および出産を予測し、移植胚の優先順位を決定する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
生殖医療において、良質な胚を選択し移植することは、妊娠率を増加、流産率を低下させ、健常生児獲得までの時間が短縮され、患者の精神的ストレスや経済的負担も軽減される。
【0003】
生殖医療において受精卵および胚の品質を評価する方法として、一般的に形態学的評価により受精卵および胚の移植順位が決定される(特許文献1、2)。しかし、従来の形態学的な評価により、最良のグレードの胚を移植しても妊娠に至らない場合や、流産となる場合も散見される。このように生児獲得に至らない場合、胚の染色体異常が多いと言われている。
【0004】
受精卵および胚の染色体の異常を検査する方法として、一部の細胞を採取し、遺伝子を解析する着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)が行われており、移植前に胚の選別をすることによって、生児獲得までの時間の短縮や流産率の低下に寄与している(非特許文献1、2)。ただ、この方法にはデメリットもあり、胚および胚盤胞に対して侵襲が高い検査である。主に実施されている胚盤胞生検では栄養外胚葉細胞を採取し、解析に用いる。従って、栄養外胚葉細胞数が少ない場合や胚盤胞が弱い場合には、技術的に困難なこともあり、胚生検を行った胚盤胞が死滅する可能性もある。また、内部細胞塊(将来、主に胎児となる細胞)と解析に用いた栄養外胚葉細胞の核型の不一致が起こる場合もあり、本来、移植され児に至るような正倍数性胚(染色体数が正常な胚)を異数性胚(染色体数が異常な胚)として除外すること(偽陽性)や異数性胚が正倍数性胚と判断され、胚移植に用いられる危険性もある(偽陰性)。治療費の面でもPGT-Aを施行することで患者の経済的負担が大きいものになる。
【0005】
近年、従来のPGT-Aのデメリットであった侵襲の高い胚生検を回避するため、胚を培養した培養液内および胚盤胞腔内のフリーDNAを胚の染色体検査に用いる方法も考案されている(niPGT-A:非侵襲的着床前胚染色体異数性検査)(特許文献3、4)。しかし、niPGT-Aでは遺伝的コンタミネーションの危険性の報告もある(非特許文献3、4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特表2014-507664号公報
【特許文献2】特表2019-509057号公報
【特許文献3】特開2018-61453号公報
【特許文献4】特開2019-165738号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】Zhang et al.J Assist Reprod Genet.2019;36:165-72.
【非特許文献2】Boynukalin et al.PLoS One.2020;15:e0227619.
【非特許文献3】Vera-Rodriguez et al.Hum Reprod.2018;33:745-56.
【非特許文献4】Hammond et al.Fertil Steril.2017;107:220-8.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は生殖医療で得られた受精卵および胚の発生ならびに核型を予測するための非侵襲的解析方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明者は、鋭意検討した結果、前核期卵における雌雄前核内の形態動態学的解析を行うことで、受精卵および胚の発生ならびに核型を予測し、健常児を得るための非侵襲的解析方法を見出した。
【発明の効果】
【0010】
本発明の課題は、受精卵および胚の画像を形態動態学的解析に用いるため、胚に対し非侵襲的な方法である。画像を解析に用いるため、胚生検のように実施者の技術や経験の差が生ずることもない。該方法は前核内の解析を行うため、解析で得られた結果は完全に受精卵および胚自身のデータを示している。現行のPGT-Aのように検査を行った一部の栄養外胚葉細胞と移植する胚盤胞との核型の不一致の危険性もない。また、遺伝的コンタミネーションの危険性も皆無である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】雌雄前核内の核小体前駆体の移動速度と胚盤胞形成との関係を示す図である。(実施例1)
図2】雌雄前核内の核小体前駆体の移動速度と胚盤胞到達時間との関係を示す図である。(実施例1)
図3】核小体前駆体の移動速度と胚盤胞形成との受信者動作特性(ROC)解析結果を示す図(a)およびROC解析にて得られた核小体前駆体の移動速度のカットオフ値にて区分した場合の胚盤胞到達率を示す図(b)である。(実施例1)
図4】雌雄前核内の核小体前駆体の移動速度と継続妊娠・生児獲得との関係を示す図である。(実施例2)
図5】核小体前駆体の移動速度と継続妊娠・生児獲得とのROC解析結果を示す図(a)およびROC解析にて得られた核小体前駆体の移動速度のカットオフ値にて区分した場合の継続妊娠・生児獲得率を示す図(b)である。(実施例2)
図6】核小体前駆体の移動速度と胚の核型との関係を示す図(a)および核小体前駆体の移動速度と継続妊娠・生児獲得とのROC解析により得られたカットオフ値(実施例2)にて区分した場合の胚の核型の比率を示す図(b)である。(実施例3)
【発明を実施するための形態】
【0012】
顕微授精を含む体外受精にて得られた受精卵における前核内もしくは胚における核内の核小体前駆体もしくは核小体をトラッキングし、移動速度を解析する。実施例を下記に示す。
【実施例0013】
以下、本発明の理解を深めるために実施例により発明内容を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではないことは言うまでもない。
【実施例0014】
前核期卵における前核の解析とin vitroでの胚発生
(1)女性はゴナドトロピンアンタゴニス卜法により卵巣刺激を受けた。経膣超音波検査にて少なくとも2つの卵胞径が18mm以上に達した時点で、ヒト絨毛性ゴナドトロピンを5000IU投与した。ヒト絨毛性ゴナドトロピン投与36時間後、採卵を行い、卵子卵丘細胞複合体を回収した。卵子卵丘細胞複合体をヒアルロニダーゼ処理し、卵丘細胞を除去し、成熟卵子を顕微授精に用いた。顕微授精後、タイムラプスインキュベーター内で7日間培養を続けた(Geri+,Genea Biomedx,Australia:CO,6%;O,5%;37℃;76.5%湿潤下;image/5分)。
【0015】
(2)顕微授精施行翌朝、タイムラプスモニタリング下にて、前核および極体を確認した。2前核2極体のものを正常受精卵と判断した。雌雄前核の判断は極体直下に出現し、中央に移動したものを雌性前核、もう一方を雄性前核とした。
【0016】
(3)前核期卵の雌雄前核および核小体前駆体の解析はモーションキャプチャーソフトウェア(Kinovea motion capture software,Patreon,USA)を用いトラッキングを行った。核小体前駆体の各フレームの座標を測定し、それぞれの前核の中心座標で補正し、補正後の座標を算出した。核小体前駆体および前核の座標は各フレームに対し、トラッキングのズレの有無を確認し、修正および決定を行った。各フレームでの核小体前駆体の座標を算出しフレーム間の核小体前駆体の移動速度を算出した。その後、全フレームにて各核小体前駆体の速度を算出した。各前核内の2~5個の核小体前駆体を解析し平均移動速度を算出した。前核期卵のin vitroでの培養を継続し、胚盤胞到達と核小体前駆体の移動速度の関係を調べた。
【0017】
(4)胚盤胞到達に関係する細胞分裂の時間や前核の出現・消失時間、核小体前駆体の移動速度の単変量解析を実施し、有意水準(P値)が0.15未満の事象に対し多変量解析を行い、オッズ比を算出した。ROC解析にて胚盤胞到達にかかわる核小体前駆体の移動速度のカットオフ値および定量テストの有用性を示すAUC(ROC曲線の下の面積)を算出した。
【0018】
前核期卵における前核内の核小体前駆体の解析とin vitroでの胚発生の結果を図1および図2に示す。図1では雌雄前核内の核小体前駆体の移動速度は胚盤胞到達群の方が発生停止群よりも有意に速いことがわかった。図2では雄性前核内の核小体前駆体の移動速度と胚盤胞到達時間との間に負の相関があることがわかった。
【0019】
多変量解析結果を表1に、ROC解析の結果を図3に示す。胚盤胞到達には雄性前核内の核小体前駆体の速度のみが関与していることがわかった。カットオフ値で前核期卵を区別した場合、カットオフ値以上で84%の前核期卵が胚盤胞に到達することがわかった。カットオフ値未満では82%の前核期卵が胚盤胞に至らず、発生の途中で停止することがわかった。また、胚盤胞到達の指標に核小体前躯体の移動速度を用いる解析方法の精度を示すAUCは0.813であった。
【表1】
【実施例0020】
前核期卵における前核の解析と胚移植後の妊娠および生児獲得
(1)凍結胚盤胞を融解し、単一胚盤胞移植を実施した。黄体管理は月経開始1日目より経皮的にエストロゲンを補充した。子宮内膜が7mm以上に肥厚した時点でプロゲステロン膣座薬を使用した。また、凍結胚移植当日より、持続性黄体ホルモン製剤を5日に1回注射にて投与した。超音波検査により胎嚢や胎児心拍を確認することで妊娠の有無を確認した。
【0021】
(2)実施例1と同様にして、凍結胚盤胞移植を行った胚盤胞の前核期での核小体前駆体の解析を行った。
【0022】
(3)継続妊娠・生児獲得に関係する細胞分裂の時間と核小体前駆体の移動速度の単変量解析を実施し、P値が0.15未満の事象に対し多変量解析を行い、オッズ比を算出した。ROC解析にて継続妊娠・生児獲得にかかわる核小体前駆体の移動速度のカットオフ値およびAUCを算出した。
【0023】
前核期卵における前核内の核小体前駆体の解析と凍結融解単一胚盤胞移植後の継続妊娠・生児獲得との関係を図4に示す。図4では雌雄前核内の核小体前駆体の移動速度は継続妊娠・生児獲得群の方が非妊娠群よりも有意に速いことがわかった。
【0024】
多変量解析結果を表2、ROC解析の結果を図5に示す。継続妊娠・生児獲得には雄性前核内の核小体前駆体の速度のみが関与していることがわかった。カットオフ値で前核期卵を区別した場合、カットオフ値以上で75%の胚盤胞が継続妊娠・生児獲得に至ることがわかった。カットオフ値未満では67%の胚盤胞が移植するも妊娠に至らなかった。また、継続妊娠・生児獲得の指標に雄性前核内の核小体前躯体の移動速度を用いる解析方法の精度を示すAUCは0.752であった。
【表2】
【実施例0025】
前核期卵における前核の解析と受精卵(胚)の核型
(1)OCTAX Laser & Imaging system(OCTAX microscience GmbH,Germany)を用いて胚盤胞の透明帯に約20μmの開口部を形成した。胚生検はフリック法を用いて5~10個の栄養外胚葉細胞を採取し、外部検査センター(Igenomix,Spain)にて染色体異数性検査を行った。生検検体の保存と移送は外部検査センターのプロトコールに準じて実施した。
【0026】
(2)実施例1と同様にして、胚生検を行った胚盤胞の前核期での核小体前駆体の解析を行った。
【0027】
(3)実施例2で示したカットオフ値を用い、胚の核型との関係を調べた。
【0028】
前核期卵の雄性前核内の核小体前駆体の解析と胚の核型との関係を図6に示す。雄性前核内の核小体前駆体の移動速度は正倍数性群の方が異数性群よりも有意に速いことがわかった。
【0029】
実施例2のカットオフ値で前核期卵を区別した場合、カットオフ値以上で100%の胚盤胞が正倍数性であることがわかった。カットオフ値未満では78%の胚盤胞が異数性であることがわかった(図6)。
【0030】
実施例1、2および3の事後検定力分析結果を表3に示す。
【表3】
【0031】
実施例1、2および3に関する統計学的解析は、正規性の検定はShapiro-Wilkの正規性検定、分散分析はF検定にて行った。2群間の比較はStudent’st検定、Welch’st検定およびMann-Whitney U検定を用いた。2つの要因の相関関係はSpearmanの順位相関係数の検定もしくはPearsonの相関係数の検定を用いた。胚盤胞到達と表1に示す26項目との関係性を単変量ロジスティック回帰分析にて解析し、P値が0.15未満の項目を多変量ロジスティック回帰分析に用いた。継続妊娠・生児獲得と表2に示す32項目との関係性を単変量ロジスティック回帰分析にて解析し、P値が0.15未満の項目を多変量ロジスティック回帰分析に用いた。多重共線性の問題を回避するため、分散拡大要因値が5以上の項目は、1つずつ除去し、全ての分散拡大要因値が5未満になるようにした。交絡因子は、多変量ロジスティック回帰分析の結果、P値が最大の因子から順に除外した。その後、すべての交絡因子のP値が<0.05になるまで、繰り返し統計解析を行った(後進ステップワイズ選択)。胚盤胞到達および継続妊娠・生児獲得に関する核小体前駆体の移動速後のカットオフ値およびAUCはROC解析を用いた。統計学的解析はEZRソフトウェアを用いた。核小体前駆体の移動速度が生児獲得のための指標となる可能性が示唆されたので、各試験において核小体前駆体の移動速度の研究に対し十分なサンプル量で評価されたかを判断するためにG*Powerを用いて事後検定力分析を行い、検定力を算出した。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は生殖医療の分野において資するものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6