(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023072711
(43)【公開日】2023-05-25
(54)【発明の名称】柄を折り曲げられる箒
(51)【国際特許分類】
A47L 13/38 20060101AFI20230518BHJP
【FI】
A47L13/38 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021185313
(22)【出願日】2021-11-13
(71)【出願人】
【識別番号】721010939
【氏名又は名称】金子 昌寿
(72)【発明者】
【氏名】金子 昌寿
【テーマコード(参考)】
3B074
【Fターム(参考)】
3B074FF06
(57)【要約】
【課題】従来、一般的な箒は穂先の角度が固定されており、高低差のある清掃面では、穂先の角度が水平に近づき、清掃効率が落ちていた。また、穂先の角度を変えられる箒は、大型で角度の固定はネジ等が用いられているため、角度の変更の都度、固定ねじを緩めて、締める作業は手間と時間がかかり非効率である。掃く動作は、通常の左右の掃き出しではなくなり、使い勝手が良くなかった。
【解決手段】箒の柄を分割し、柄(2)と穂先部分の柄(4)を屈曲可能にする固定ヒンジ等(3)で一体化し穂先部の角度をヒンジの稼働区域(あ)の範囲で角度調節でき、その角度を維持したまま使用できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
箒の柄を分割し、柄(2)と穂先側の柄(4)を屈曲可能にする固定ヒンジ等(3)で一体化し、穂先部の角度をヒンジの稼働区域(あ)の範囲で角度調節ができ、その角度を維持したまま使用できることを特徴とする箒
【請求項2】
この箒は柄を任意に折り曲げ、屈曲を維持させることができるため、穂先部分がヘッドとなるフックの役割を果たし、棒やラック等に掛けて収納できることを特徴とする箒。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋内外を清掃する際に用いられるほうきに関するものである。 箒の柄を折り曲げ、その角度を維持させることで、布団や壁など高低差のある清掃面に対して、穂先の角度を垂直に近づけ、清掃効率を上げることができる。
【0002】
任意に折り曲げた柄は、その角度で固定されるので、穂先部分がフック状となり、棒やラックに掛けて収納することができる。
【背景技術】
【0003】
従来、角度調整が可能な箒は、ねじ等により固定するため、角度調節に時間がかかり、任意の角度にする場合、再度ねじ止めが必要になるため手間がかかり、日常の清掃には適していなかった。
【0004】
従来の角度調節可能な箒は、特許文献1のように幅広面に対して柄が垂直になるため、高低差のある布団や壁なを清掃する場合、動作が前後・上下に掃くことになる。通常の掃き掃除の左右の動作ではなくなり非効率であった。この箒は、穂の幅広面に対して柄が平行を保ち、通常の掃き掃除と同じく、左右に掃くことができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来、一般的な箒は穂先の角度が固定されており、高低差のある清掃面では、穂先の角度が水平に近づき、穂が接する数が減り、清掃効率が下がっていた。
【0007】
穂先の角度を変えられる箒は、角度の固定に留め具等が用いられているため、角度の変更の都度、留め具を緩める、締めるの動作が必要であり、手間と時間がかかり非効率である。また、穂先の幅広面に対して柄が垂直になるため、通常の左右の掃き出しではなくなく、前後の動作となり非効率であった。
【0008】
従来の箒の収納は、穂先が傷まないよう、塵取りと一体化させて立てて置くか、
図4のように柄の先端に吊環を設け、収納箇所に、吊環をかけるフックが必要となり、収納場所が限定されていた。本発明は以上の問題を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
箒の柄を分割し、柄(2)と穂先部分の柄(4)を屈曲可能にする固定ヒンジ等(3)で一体化し穂先部の角度をヒンジの稼働区域(あ)の範囲で角度調節でき、その角度を維持したまま使用できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、干した布団や壁など背の高い場所を掃く際に、穂先傾斜角 (あ)を調節することにより、穂先の束が垂直に当たり、掃塵効率が高まる。
【0011】
箒の柄を曲げ、屈曲した角度を維持することにより、自らがフック状になることで、棒やラックに掛けて収納ができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1ないし
図2は本発明に係る箒の実施例を示す。柄は木製、軽量なアルミ、樹脂を使用する。穂先側の柄と持ち手の柄を固定ヒンジ(3)を介して一体化する。固定ヒンジはビス等(5)で固定する。ヒンジの可動範囲に於いて、穂先部分の傾斜角(あ)を任意に設定できる。以上の構成により、高低差のある清掃箇所において、穂先の束が垂直に接することにより、掃塵効率を高め、通常の掃き動作と同様、左右の掃き寄せが可能となる。本発明は以上のような構造である。