(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023072757
(43)【公開日】2023-05-25
(54)【発明の名称】エピソード情報記憶出力装置、エピソード想起システムおよびエピソード想起プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/908 20190101AFI20230518BHJP
G06F 16/906 20190101ALI20230518BHJP
【FI】
G06F16/908
G06F16/906
【審査請求】未請求
【請求項の数】24
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021185388
(22)【出願日】2021-11-15
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年8月19日 アップルストア https://apps.apple.com/jp/app/%E3%82%A8%E3%83%94%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%AE%E6%B3%89/id1570225293
(71)【出願人】
【識別番号】520428340
【氏名又は名称】株式会社ESS
(74)【代理人】
【識別番号】100128451
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 隆一
(72)【発明者】
【氏名】郭 水泳
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 直人
(72)【発明者】
【氏名】宿久 創
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175FA01
5B175FA03
5B175FB03
5B175JC04
(57)【要約】
【課題】ユーザが既に忘れてしまっている自らのエピソードを簡易かつ迅速にユーザに提示することができるエピソード情報記憶出力装置、エピソード想起システムおよびエピソード想起プログラムを提供する。
【解決手段】ユーザの過去のエピソードの情報を受け付けるエピソード情報受付部11と、エピソードの情報とエピソードの情報に関連するキーワードとを紐付けして記憶するエピソード情報記憶部12と、エピソード情報記憶部12に記憶されたエピソードの情報を読み出して出力するエピソード情報出力部13とを備え、エピソード情報出力部13が、所定のエピソードの情報を出力した際、所定のエピソードの情報に紐付けされたキーワードに基づいて、所定のエピソードの情報に関連するエピソードの情報を同時に出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの過去のエピソードの情報を受け付けるエピソード情報受付部と、
前記エピソードの情報と前記エピソードの情報に関連するキーワードとを紐付けして記憶するエピソード情報記憶部と、
前記エピソード情報記憶部に記憶されたエピソードの情報を読み出して出力するエピソード情報出力部とを備え、
前記エピソード情報出力部が、所定の前記エピソードの情報を出力した際、前記所定のエピソードの情報に紐付けされたキーワードに基づいて、前記所定のエピソードの情報に関連するエピソードの情報を出力するエピソード情報記憶出力装置。
【請求項2】
前記エピソードの情報から前記キーワードを抽出するキーワード情報抽出部を備えた請求項1記載のエピソード情報記憶出力装置。
【請求項3】
前記エピソード情報出力部が、前記所定のエピソードの情報を出力した際、前記所定のエピソードの情報に紐付けされた前記キーワードを特定し、該特定したキーワードと同じキーワードが紐付けされたその他のエピソードの情報を、前記関連するエピソードの情報として出力する請求項1または2記載のエピソード情報記憶出力装置。
【請求項4】
前記エピソード情報出力部が、前記所定のエピソードの情報に紐付けされたキーワードが複数存在する場合、前記エピソード情報記憶部に記憶された前記ユーザの複数のエピソードの情報に紐付けされた各キーワードの頻度に基づいて、前記複数のキーワードの中から特定のキーワードを特定し、該特定したキーワードと同じキーワードが紐付けされたその他のエピソードの情報を、前記関連するエピソードの情報として出力する請求項1から3いずれか1項記載のエピソード情報記憶出力装置。
【請求項5】
前記エピソード情報出力部が、前記各キーワードの頻度に基づいて、前記頻度が予め設定された順位よりも高いキーワードを特定し、該特定したキーワードと同じキーワードが紐付けされたその他のエピソードの情報を、前記関連するエピソードの情報として出力する請求項4記載のエピソード情報記憶出力装置。
【請求項6】
前記エピソード情報出力部が、前記各キーワードの頻度に基づいて、前記頻度が予め設定された順位よりも低いキーワードを特定し、該特定したキーワードと同じキーワードが紐付けされたその他のエピソードの情報を、前記関連するエピソードの情報として出力する請求項4記載のエピソード情報記憶出力装置。
【請求項7】
前記エピソード情報出力部が、前記各キーワードの頻度に基づいて、前記頻度が予め設定された順位のキーワードを特定し、該特定したキーワードと同じキーワードが紐付けされたその他のエピソードの情報を、前記関連するエピソードの情報として出力する請求項4記載のエピソード情報記憶出力装置。
【請求項8】
前記エピソード情報記憶部が、前記エピソードの情報を予め設定されたカテゴリ毎に分類して記憶する請求項1から7いずれか1項記載のエピソード情報記憶出力装置。
【請求項9】
前記エピソードの情報に紐付けされたキーワードに基づいて、前記エピソードの情報を前記カテゴリに自動的に分類するエピソード情報分類部を備えた請求項8記載のエピソード情報記憶出力装置。
【請求項10】
前記所定のエピソードの情報と前記関連するエピソードの情報が、異なる前記カテゴリに属するエピソードの情報である請求項8または9記載のエピソード情報記憶出力装置。
【請求項11】
前記エピソード情報出力部が、前記所定のエピソードの情報を出力した際、前記所定のエピソードの情報に関連する前記カテゴリを出力する請求項8から10いずれか1項記載のエピソード情報記憶出力装置。
【請求項12】
前記エピソードの情報が、画像である請求項1から11いずれか1項記載のエピソード情報記憶出力装置。
【請求項13】
前記エピソード情報出力部が、前記エピソードの情報に紐付けされたキーワードに基づいて、前記エピソードの情報を自動的に出力する請求項1から12いずれか1項記載のエピソード情報記憶出力装置。
【請求項14】
前記エピソードの情報がテキストである場合、前記エピソードの情報の要約を作成するエピソード要約作成部を備え、
前記エピソード情報記憶部が、前記エピソードの情報として前記要約を記憶する請求項1から13いずれか1項記載のエピソード情報記憶出力装置。
【請求項15】
前記エピソード情報記憶部に記憶されたエピソードの情報に紐付けられた前記キーワードを外部装置に出力するキーワード出力部を備えた請求項1から14いずれか1項記載のエピソード情報記憶出力装置。
【請求項16】
前記エピソード情報出力部によって所定の前記エピソードの情報が出力された際、前記所定のエピソードの情報に紐付けられた前記キーワードに基づいてインターネット検索を行う検索部を備え、
前記エピソード情報出力部が、前記所定のエピソードの情報とともに、前記インターネット検索により検索された情報を出力する請求項1から15いずれか1項記載のエピソード情報記憶出力装置。
【請求項17】
前記エピソードの情報の編集を受け付けるエピソード情報編集受付部を備えた請求項1から16いずれか1項記載のエピソード情報記憶出力装置。
【請求項18】
前記エピソード情報編集受付部が、前記エピソードの情報が属するカテゴリの変更または追加を受け付ける請求項17記載のエピソード情報記憶出力装置。
【請求項19】
前記エピソード情報編集受付部が、前記エピソードの情報に紐付けされたキーワードの追加または削除を受け付ける請求項17または18記載のエピソード情報記憶出力装置。
【請求項20】
請求項1から19いずれか1項記載のエピソード情報記憶出力装置と、
前記エピソード情報記憶出力装置から出力された前記所定のエピソードの情報および前記所定のエピソードの情報に関連するエピソードの情報を表示する制御部を有する端末装置とを備えたエピソード想起システム。
【請求項21】
前記制御部が、予め設定された複数のカテゴリの名称がそれぞれ記載された複数のアイコンを画面上に並べて表示させる請求項20記載のエピソード想起システム。
【請求項22】
前記制御部が、前記画面上に表示された複数のアイコンのうちの1つが選択された場合に、該選択されたアイコンに記載されたカテゴリに属するエピソードの情報および前記関連するエピソードの情報を表示させる請求項21記載のエピソード想起システム。
【請求項23】
前記制御部が、所定の前記キーワードの入力を受け付け、該受け付けたキーワードが紐付けされたエピソードの情報を表示させるとともに、該表示したエピソードの情報に関連するエピソードの情報を表示させる請求項21記載のエピソード想起システム。
【請求項24】
請求項20から23いずれか1項記載のエピソード想起システムにおける前記端末装置にインストールされるエピソード想起プログラムであって、
前記エピソード情報記憶出力装置から出力された前記所定のエピソードの情報および前記所定のエピソードの情報に関連するエピソードの情報を表示するステップを前記端末装置に実行させるエピソード想起プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、過去のエピソードを記憶および出力するエピソード情報記憶出力装置、エピソード想起システムおよびエピソード想起プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、個人の身の回りで起こった出来事や個人が興味を持った事項、覚えておきたい事項などを忘れないように残しておきたい場合に、日記やメモなどの書面に残したり、アプリケーションソフトウェアを利用して、コンピュータやスマートフォンなどに記憶したりすることが行われている。
【0003】
特に、近年の高齢化社会では、加齢による物忘れに対して、忘れてしまった個人の記憶を引き出すような支援ツールが強く望まれている。
【0004】
個人の身の回りで起こった事項などを記録する装置として、たとえば特許文献1においては、アプリケーションソフトウェアを利用して記録するとともに、予め設定されたフォーマットで記録することによって、利便性を向上させる装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、上述したようにアプリケーションソフトウェアを用いてコンピュータなどに記録されたデータを読み出す際、たとえばユーザが検索ワードを指定して検索することによって、所望のデータを読み出す方法があるが、この場合、ユーザが指定した検索ワードを含むデータしか抽出することができない。
【0007】
しかしながら、既に忘れてしまった出来事も検索されるように検索ワードを設定することは非常に難しい。すなわち、既に忘れてしまった出来事については、ユーザが意識的に検索ワードなどを指定することが難しいので、これを読み出すことは困難である。
【0008】
本発明は、上記の問題に鑑み、ユーザが既に忘れてしまっている自らのエピソードを簡易かつ迅速にユーザに提示することができるエピソード情報記憶出力装置、エピソード想起システムおよびエピソード想起プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のエピソード情報記憶出力装置は、ユーザの過去のエピソードの情報を受け付けるエピソード情報受付部と、エピソードの情報とエピソードの情報に関連するキーワードとを紐付けして記憶するエピソード情報記憶部と、エピソード情報記憶部に記憶されたエピソードの情報を読み出して出力するエピソード情報出力部とを備え、エピソード情報出力部が、所定のエピソードの情報を出力した際、所定のエピソードの情報に紐付けされたキーワードに基づいて、所定のエピソードの情報に関連するエピソードの情報を出力する。
【0010】
また、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置においては、エピソードの情報からキーワードを抽出するキーワード情報抽出部を備えることができる。
【0011】
また、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置において、エピソード情報出力部は、所定のエピソードの情報を出力した際、所定のエピソードの情報に紐付けされたキーワードを特定し、その特定したキーワードと同じキーワードが紐付けされたその他のエピソードの情報を、関連するエピソードの情報として出力することができる。
【0012】
また、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置において、エピソード情報出力部は、所定のエピソードの情報に紐付けされたキーワードが複数存在する場合、エピソード情報記憶部に記憶されたユーザの複数のエピソードの情報に紐付けされた各キーワードの頻度に基づいて、複数のキーワードの中から特定のキーワードを特定し、その特定したキーワードと同じキーワードが紐付けされたその他のエピソードの情報を、関連するエピソードの情報として出力することができる。
【0013】
また、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置において、エピソード情報出力部は、各キーワードの頻度に基づいて、頻度が予め設定された順位よりも高いキーワードを特定し、その特定したキーワードと同じキーワードが紐付けされたその他のエピソードの情報を、関連するエピソードの情報として出力することができる。
【0014】
また、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置において、エピソード情報出力部は、各キーワードの頻度に基づいて、頻度が予め設定された順位よりも低いキーワードを特定し、その特定したキーワードと同じキーワードが紐付けされたその他のエピソードの情報を、関連するエピソードの情報として出力することができる。
【0015】
また、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置において、エピソード情報出力部は、各キーワードの頻度に基づいて、頻度が予め設定された順位のキーワードを特定し、その特定したキーワードと同じキーワードが紐付けされたその他のエピソードの情報を、関連するエピソードの情報として出力することができる。
【0016】
また、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置において、エピソード情報記憶部は、エピソードの情報を予め設定されたカテゴリ毎に分類して記憶することができる。
【0017】
また、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置においては、エピソードの情報に紐付けされたキーワードに基づいて、エピソードの情報をカテゴリに自動的に分類するエピソード情報分類部を備えることができる。
【0018】
また、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置において、所定のエピソードの情報と関連するエピソードの情報は、異なるカテゴリに属するエピソードの情報とすることができる。
【0019】
また、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置において、エピソード情報出力部は、所定のエピソードの情報を出力した際、所定のエピソードの情報に関連するカテゴリを出力することができる。
【0020】
また、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置において、エピソードの情報は、画像とすることができる。
【0021】
また、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置において、エピソード情報出力部は、エピソードの情報に紐付けされたキーワードに基づいて、エピソードの情報を自動的に出力することができる。
【0022】
また、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置においては、エピソードの情報がテキストである場合、エピソードの情報の要約を作成するエピソード要約作成部を備えることができ、エピソード情報記憶部は、エピソードの情報として要約を記憶することができる。
【0023】
また、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置においては、エピソード情報記憶部に記憶されたエピソードの情報に紐付けられたキーワードを外部装置に出力するキーワード出力部を備えることができる。
【0024】
また、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置においては、エピソード情報出力部によって所定のエピソードの情報が出力された際、所定のエピソードの情報に紐付けられたキーワードに基づいてインターネット検索を行う検索部を備えることができ、エピソード情報出力部が、所定のエピソードの情報とともに、インターネット検索により検索された情報を出力することができる。
【0025】
また、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置においては、エピソードの情報の編集を受け付けるエピソード情報編集受付部を備えることができる。
【0026】
また、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置において、エピソード情報編集受付部は、エピソードの情報が属するカテゴリの変更または追加を受け付けることができる。
【0027】
また、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置において、エピソード情報編集受付部は、エピソードの情報に紐付けされたキーワードの追加または削除を受け付けることができる。
【0028】
本発明のエピソード想起システムは、上記本発明のエピソード情報記憶出力装置と、エピソード情報記憶出力装置から出力された所定のエピソードの情報および所定のエピソードの情報に関連するエピソードの情報を表示する制御部を有する端末装置とを備える。
【0029】
また、上記本発明のエピソード想起システムにおいて、制御部は、予め設定された複数のカテゴリの名称がそれぞれ記載された複数のアイコンを画面上に並べて表示させる制御部を備えることができる。
【0030】
また、上記本発明のエピソード想起システムにおいて、端末装置の制御部は、画面上に表示された複数のアイコンのうちの1つが選択された場合に、その選択されたアイコンに記載されたカテゴリに属するエピソードの情報および関連するエピソードの情報を表示させることができる。
【0031】
また、上記本発明のエピソード想起システムにおいて、端末装置の制御部は、所定のキーワードの入力を受け付け、その受け付けたキーワードが紐付けされたエピソードの情報を表示させるとともに、その表示したエピソードの情報に関連するエピソードの情報を表示させることができる。
【0032】
また、本発明のエピソード想起プログラムは、上記本発明のエピソード想起システムにおける端末装置にインストールされるエピソード想起プログラムであって、エピソード情報記憶出力装置から出力された所定のエピソードの情報および所定のエピソードの情報に関連するエピソードの情報を表示するステップを端末装置に実行させる。
【発明の効果】
【0033】
本発明のエピソード情報記憶出力装置、エピソード想起システムおよびエピソード想起プログラムによれば、ユーザの過去のエピソードの情報とそのエピソードの情報に関連するキーワードとを紐付けして記憶する。そして、その記憶されたエピソードの情報を読み出して出力する際、そのエピソードの情報に紐付けされたキーワードに基づいて、そのエピソードの情報に関連するエピソードの情報を出力する。
【0034】
これにより、ユーザが既に忘れてしまっている自らのエピソードを簡易かつ迅速にユーザに提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本発明のエピソードシステムの一実施形態の概略構成を示すブロック図
【
図2】エピソードの情報の生成および記憶の処理の流れを説明するためのフローチャート
【
図3】端末装置に表示される初期画面の一例を示す図
【
図4】端末装置に表示されるエピソード種類選択画面の一例を示す図
【
図5】エピソードの情報の表示および編集の処理の流れを説明するためのフローチャート
【
図6】端末装置に表示されるカテゴリ選択画面の一例を示す図
【
図7】エピソードの情報のリスト表示画面の一例を示す図
【
図8】所定のエピソードの情報とその関連するエピソードの情報の表示例を示す図
【
図9】エピソードの情報の編集内容選択画面の一例を示す図
【
図10】エピソードの情報と紐付けされたキーワードとカテゴリの一例を示す図
【
図11】
図10に示すエピソードの情報に紐付けされたキーワードの頻度とエピソードが分類されたカテゴリの頻度を示す図
【
図14】検索されたエピソードの情報の一覧表示の一例を示す図
【
図15】本発明のエピソードシステムの一実施形態の第1の変形例の概略構成を示すブロック図
【
図16】要約テンプレートと各要約テンプレートに対応づけられたキーワードの一例を示す図
【
図17】本発明のエピソードシステムの一実施形態の第2の変形例の概略構成を示すブロック図
【
図18】本発明のエピソードシステムの一実施形態の第3の変形例の概略構成を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明のエピソード想起システムの一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態のエピソード想起システム1の概略構成を示すブロック図である。
【0037】
本実施形態のエピソード想起システム1は、ユーザが忘れてしまっている自らのエピソードを簡易かつ迅速にユーザに対して提示することができるシステムである。
【0038】
エピソード想起システム1は、具体的には、
図1に示すように、エピソード情報記憶出力装置10と、端末装置20とを備えている。エピソード情報記憶出力装置10と端末装置20は、インターネットやLAN(Local Area Network)などの通信回線を介して接続されており、互いに通信可能に構成されている。
【0039】
エピソード情報記憶出力装置10は、
図1に示すように、エピソード情報受付部11と、エピソード情報記憶部12と、エピソード情報出力部13と、キーワード抽出部14と、エピソード情報分類部15と、エピソード情報編集受付部16とを備えている。
【0040】
エピソード情報記憶出力装置10は、コンピュータから構成され、CPU(Central Processing Unit)、半導体メモリ、ハードディスクおよび通信I/Fなどを備えている。
【0041】
エピソード情報記憶出力装置10の半導体メモリまたはハードディスクには、本発明のエピソード情報記憶出力プログラムの一実施形態がインストールされている。エピソード情報記憶出力装置10が備えるCPUによって上記エピソード情報記憶出力プログラムが実行されることによって、上記各部の機能が実現される。なお、本実施形態においては、上記各部の機能を、上述したようにエピソード情報記憶出力プログラムによって実現するようにしたが、これに限らず、一部または全部の機能をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)、その他の電気回路などのハードウェアから構成するようにしてもよい。
【0042】
エピソード情報受付部11は、後で詳述する端末装置20から出力されたユーザの過去のエピソードの情報を受け付ける。本実施形態におけるエピソードの情報とは、上述したようにユーザの身の回りで起こった出来事やユーザが興味を持った事項、覚えておきたい事項などの情報である。
【0043】
過去のエピソードの情報としては、たとえばユーザが端末装置20を用いて作成したテキストデータや、端末装置20のカメラ機能によって撮影された画像データおよび動画データや、端末装置20と通信可能に接続される装置に保存されたデータなどがある。
【0044】
テキストデータについては、端末装置20にインストールされた後述するエピソード想起プログラムを起動することによって作成してもよいし、端末装置20にインストールされたその他のアプリケーションによって作成してもよい。エピソード想起プログラム以外のアプリケーションとしては、たとえば「メモ帳」および「リマインダー」などがあるが、これに限らず、スケージュール管理を行うアプリケーションや、ToDo管理を行うアプリケーションや、その他のユーザのエピソードを記録するアプリケーションであれば如何なるものでもよい。
【0045】
端末装置20と通信可能に接続される装置に保存されたデータとは、たとえば端末装置20と通信可能に接続されるクラウドサーバなどに保存されたデータであり、テキストデータでもよいし、画像データまたは動画データでもよい。
【0046】
また、エピソードの情報は、たとえば端末装置20がGPS(Global Positioning System)機能を有するものである場合、そのGPS機能によって取得されたユーザの移動軌跡を含んでいてもよい。たとえばエピソードの情報が、画像データや動画データである場合、その撮影場所の情報をGPS機能によって取得し、エピソードの情報に含めるようにしてもよい。
【0047】
また、エピソードの情報は、たとえば端末装置20がカレンダー機能を有するものである場合、そのカレンダー機能によって取得された日付けの情報を含んでいてもよい。たとえばエピソードの情報が、画像データや動画データである場合、その撮影日時の情報をカレンダー機能によって取得し、エピソードの情報に含めるようにしてもよい。また、エピソードの情報が、テキストデータである場合、そのテキストデータを作成した日時の情報をカレンダー機能によって取得し、エピソードの情報に含めるようにしてもよい。
【0048】
エピソード情報記憶部12は、エピソード情報受付部11によって受け付けられたエピソードの情報とそのエピソードの情報に関連するキーワードとを紐付けして記憶する。
【0049】
エピソードの情報に関連するキーワードとしては、たとえば「横浜」、「東京」および「大阪」などの地名、「ラーメン屋」、「病院」、「ホテル」、「ペットショップ」、「本屋」および「レストラン」などの施設名、「犬」および「猫」などのペットの種類名、「外食」、「旅行」、「ドライブ」および「読書」などといったユーザの行動自体を表す言葉、「小説」、「本」および「ランニング」などといったユーザの趣味に関連する言葉、「ケーキ」、「ラーメン」、「肉」および「魚」などといった食べ物を表す言葉、並びに「電車」、「車」、「接客」および「トリミング」などといったユーザの行動に関連する言葉などがある。ただし、これらに限らず、ユーザのエピソードに関連する言葉であれば如何なる言葉でもよい。
【0050】
エピソードの情報に関連するキーワードは、キーワード抽出部14によってエピソードの情報から自動的に抽出するようにしてもよいし、端末装置20においてユーザが任意に設定入力するようにしてもよい。
【0051】
たとえばエピソードの情報が画像データおよび動画データである場合、キーワード抽出部14は、画像データおよび動画データに含まれる人、施設などの建物、乗り物などの被写体を認識し、その被写体の名称をキーワードとして抽出する。オブジェクトの認識およびオブジェクトの名称の特定については、既存の技術を用いることができる。また、キーワード抽出部14は、たとえば画像データおよび動画データを、ディープラーニングによって機械学習された学習済モデルに入力することによって、被写体の種類を認識し、キーワードを抽出するようにしてもよい。学習済モデルとしては、たとえば畳み込みニューラルネットワークを用いることができる。
【0052】
また、キーワード抽出部14は、画像データおよび動画データに、店名や施設名などのテキストが含まれる場合には、そのテキストをキーワードとして抽出する。
【0053】
また、キーワード抽出部14は、エピソードの情報がテキストデータであり、そのテキストデータからキーワードを抽出する場合には、たとえばユーザのエピソードに関連する参照ワードを予め多数記憶しておき、テキストデータに含まれる言葉のうち、その参照ワードに一致するものをキーワードとして抽出するようにすればよい。
【0054】
また、キーワード抽出部14は、エピソードの情報にGPS機能によって取得された場所の情報やカレンダー機能によって取得された日付けの情報が含まれる場合には、これらの情報もキーワードとして抽出する。
【0055】
なお、キーワード抽出部14は、クラウド上のAPI(Application Programming Interface)を利用して画像データおよび動画データからキーワードを抽出するようにしてもよい。このようなAPIとしては、たとえばGoogle CloudのVison APIやVideo Intelligence APIなどを用いることができる。
【0056】
上述したようにキーワード抽出部14によってキーワードを自動的に抽出することによって、ユーザがキーワードを設定入力する手間を省くことができる。
【0057】
エピソード情報記憶部12は、上述したようなキーワードが紐付けされたエピソードの情報を予め設定されたカテゴリに分類して記憶する。カテゴリとしては、たとえば仕事、趣味、旅行、病院および学校などがあるが、任意に設定することができる。
【0058】
エピソード情報分類部15は、エピソードの情報をカテゴリ毎に自動的に分類する。具体的には、エピソード情報分類部15には、エピソードの情報に紐付けされるキーワードとカテゴリとを対応付けたテーブルが設定されており、エピソード情報分類部15は、エピソードの情報に紐付けされたキーワードに基づいて上記テーブルを参照し、エピソードの情報が属するカテゴリを決定して、エピソードの情報を分類する。
【0059】
なお、エピソードの情報が属するカテゴリは、エピソード情報分類部15によって自動的に決定されるだけでなく、以下で説明するように、ユーザが、端末装置20において任意に設定することも可能である。
【0060】
上述したようにエピソードの情報をカテゴリに分類して記憶することによって、ユーザがカテゴリを指定することによって、効率よく所望のエピソードを確認することができる。
【0061】
エピソード情報編集受付部16は、エピソード情報記憶部12に記憶されたエピソードの情報の編集を受け付ける。エピソード情報編集受付部16は、たとえばエピソードの情報がテキストデータである場合、そのテキストの編集や、エピソードの情報に紐付けされたキーワードの追加および削除や、エピソードの情報が属するカテゴリの変更、追加または削除などの編集を受け付ける。
【0062】
また、エピソード情報編集受付部16は、たとえばエピソードの情報が画像データおよび動画データである場合、エピソードの情報に紐付けされたキーワードの追加および削除や、エピソードの情報が属するカテゴリの変更、追加または削除などの編集を受け付ける。
【0063】
エピソード情報出力部13は、エピソード情報記憶部12に記憶されたエピソードの情報を読み出して端末装置20に出力する。特に、本実施形態のエピソード情報出力部13は、所定のエピソードの情報を出力した際、その所定のエピソードの情報に紐付けされたキーワードに基づいて、所定のエピソードの情報に関連するエピソードの情報を同時に出力する。なお、エピソードの情報の出力方法については、後で詳述する。
【0064】
次に、端末装置20について説明する。
【0065】
端末装置20は、CPU、半導体メモリ、ハードディスクおよび通信I/F(Interface)などを備えている。端末装置20は、たとえばタブレット端末またはスマートフォンなどの移動体の端末装置から構成されるが、デスクトップパソコンやノートパソコンなどでもよい。
【0066】
端末装置20は、
図1に示すように、エピソード情報生成部21と、制御部22とを備えている。
【0067】
端末装置20の半導体メモリまたはハードディスクには、エピソード想起プログラムがインストールされている。端末装置20が備えるCPUによって上記エピソード想起プログラムが実行されることによって、エピソード情報生成部21および制御部22の機能が実現される。なお、本実施形態においては、エピソード情報生成部21および制御部22の機能を、上述したようにエピソード想起プログラムによって実現するようにしたが、これに限らず、一部または全部の機能をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)、その他の電気回路などのハードウェアから構成するようにしてもよい。
【0068】
エピソード情報生成部21は、上述したエピソードの情報を生成し、エピソード情報記憶出力装置10に出力する。エピソード情報生成部21から出力されたエピソードの情報は、エピソード情報記憶出力装置10のエピソード情報受付部11によって受け付けられて、エピソード情報記憶部12に記憶される。なお、エピソードの情報の生成方法については、後で詳述する。
【0069】
制御部22は、端末装置20全体を制御する。特に、本実施形態の制御部22は、エピソード情報記憶出力装置10のエピソード情報出力部13から出力されたエピソードの情報を端末装置20に表示させる。エピソードの情報の表示方法については、後で詳述する。
【0070】
次に、本実施形態のエピソード想起システム1の処理の流れの一例について説明する。まずは、端末装置20を用いてエピソードの情報を生成し、エピソード情報記憶出力装置10に記憶する処理について、
図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0071】
まず、端末装置20にインストールされたエピソード想起プログラムが起動され、
図3に示すような初期画面が端末装置20に表示される(S10)。
図3に示すように、初期画面では、「記憶する」と記載されたアイコンと「思い出す」と記載されたアイコンが表示される。
【0072】
そして、エピソードの情報を生成する際には、「記憶する」のアイコンがタップなどして選択される(S12)。
【0073】
「記憶する」のアイコンが選択された場合には、
図4に示すエピソード種類選択画面が端末装置20に表示され、エピソードの種類がユーザによって選択される(S14)。具体的には、本実施形態では、エピソード種類選択画面には、「カメラ」と記載されたアイコンと、「画像」と記載されたアイコンと、「文字」と記載されたアイコンが表示される。
【0074】
「カメラ」と記載されたアイコンがタップされて選択された場合には、端末装置20のカメラ機能が起動し、画像データまたは動画データの撮影が行われる。そして、エピソードの情報として画像データまたは動画データの撮影が行われた後、カテゴリの選択、並びにタイトルおよび所定のテキストの設定入力などが行われてエピソードの情報が生成される(S16)。
【0075】
その後、「登録」ボタンがタップされると、撮影された画像データまたは動画データが、エピソード情報記憶出力装置10に出力され、エピソード情報受付部11によって受け付けられる。そして、キーワード抽出部14によって、撮影された画像データまたは動画データからキーワードが抽出され、画像データまたは動画データに紐付けされる(S18)。そして、ユーザが指定したカテゴリおよびエピソード情報分類部15によって決定されたカテゴリに分類され、エピソード情報記憶部12に記憶される(S20)。
【0076】
また、S14において、「画像」と記載されたアイコンがタップされて選択された場合には、端末装置20に予め保存された画像データおよび動画データの選択を受け付ける画像選択画面が表示される。画像選択画面において、所定の画像データまたは動画データが選択されると、カテゴリの選択、並びにタイトルおよび所定のテキストの設定入力などが行われてエピソードの情報が生成される(S16)。なお、画像データおよび動画データの選択は1枚に限らず、複数枚選択可能である。
【0077】
その後、「登録」ボタンがタップされると、選択された画像データまたは動画データが、エピソード情報記憶出力装置10に出力され、エピソード情報受付部11によって受け付けられる。そして、キーワード抽出部14によって、選択された画像データまたは動画データからキーワードが抽出され、画像データまたは動画データに紐付けされる(S18)。そして、ユーザが指定したカテゴリおよびエピソード情報分類部15によって決定されたカテゴリに分類され、エピソード情報記憶部12に記憶される(S20)。
【0078】
また、S14において、「文字」と記載されたアイコンがタップされて選択された場合には、カメラ機能によって撮影された画像データからテキストを抽出するか、端末装置20に既に保存された画像データからテキストを抽出するか、テキストデータを直接入力するかの選択を受け付けるテキスト入力選択画面が端末装置20に表示される。
【0079】
そして、テキスト入力選択画面において、「カメラ機能によって撮影された画像データからテキストを抽出する」が選択された場合には、端末装置20のカメラ機能が起動し、画像データの撮影が行われる。そして、撮影された画像データから文字認識機能によってテキストデータが抽出される。なお、この際、画像データに含まれるテキストの範囲の設定入力が可能であり、その設定入力された画像データの範囲内に含まれるテキストデータが抽出される。
【0080】
そして、画像データからのテキストデータの抽出が行われた後、カテゴリの選択、並びにタイトルおよび所定のテキストの設定入力などが行われてエピソードの情報が生成される(S16)。
【0081】
その後、「登録」ボタンがタップされると、画像データから抽出されたテキストデータが、エピソード情報記憶出力装置10に出力され、エピソード情報受付部11によって受け付けられる。そして、キーワード抽出部14によって、テキストデータからキーワードが抽出され、テキストデータに紐付けされる(S18)。そして、ユーザが指定したカテゴリおよびエピソード情報分類部15によって決定されたカテゴリに分類され、エピソード情報記憶部12に記憶される(S20)。
【0082】
また、テキスト入力選択画面において、「既に保存された画像データからテキストを抽出する」が選択された場合には、端末装置20に予め保存された画像データの選択を受け付ける画像選択画面が表示される。画像選択画面において、所定の画像データが選択されると、その選択された画像データから文字認識機能によってテキスデータが抽出される。なお、この際、画像データに含まれるテキストの範囲の設定入力が可能であり、その設定入力された画像データの範囲内に含まれるテキストデータが抽出される。
【0083】
そして、画像データからのテキストデータの抽出が行われた後、カテゴリの選択、並びにタイトルおよび所定のテキストの設定入力などが行われてエピソードの情報が生成される(S16)。
【0084】
その後、「登録」ボタンがタップされると、画像データから抽出されたテキストデータが、エピソード情報記憶出力装置10に出力され、エピソード情報受付部11によって受け付けられる。そして、キーワード抽出部14によって、テキストデータからキーワードが抽出され、テキストデータに紐付けされる(S18)。そして、ユーザが指定したカテゴリおよびエピソード情報分類部15によって決定されたカテゴリに分類され、エピソード情報記憶部12に記憶される(S20)。
【0085】
また、テキスト入力選択画面において、「テキストデータを直接入力する」が選択された場合には、テキスト入力画面が表示される。
【0086】
そして、テキスト入力画面においてテキストデータが入力された後、カテゴリの選択、並びにタイトルおよび所定のテキストの設定入力などが行われてエピソードの情報が生成される(S16)。
【0087】
その後、「登録」ボタンがタップされると、テキスト入力画面において入力されたテキストデータが、エピソード情報記憶出力装置10に出力され、エピソード情報受付部11によって受け付けられる。そして、キーワード抽出部14によって、テキストデータからキーワードが抽出され、テキストデータに紐付けされる(S18)。そして、ユーザが指定したカテゴリおよびエピソード情報分類部15によって決定されたカテゴリに分類され、エピソード情報記憶部12に記憶される(S20)。
【0088】
次に、エピソード情報記憶出力装置10から端末装置20にエピソードの情報を出力して表示する処理とその表示されたエピソードの情報を編集する処理とについて、
図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0089】
まず、端末装置20にインストールされた履歴情報表示プログラムが起動され、
図3に示すような初期画面が端末装置20に表示される(S20)。
図3に示すように、初期画面では、「記憶する」と記載されたアイコンと「思い出す」と記載されたアイコンが表示される。
【0090】
そして、エピソードの情報を表示する際には、「思い出す」のアイコンがタップなどして選択される(S22)。
【0091】
「思い出す」のアイコンがタップされると、
図6に示すようなカテゴリ選択画面が端末装置20に表示される(S24)。カテゴリ選択画面には、カテゴリの名称がそれぞれ記載された複数のアイコンが画面上に並べて表示される。なお、
図6では、カテゴリ名を「カテゴリ1」~「カテゴリ5」としている。このようにカテゴリ名が記載されたアイコンを表示させることによって、ユーザが容易に所望のエピソードの情報に到達することができる。また、本実施形態では、「思い出す」のアイコンがタップされた場合に、
図6に示すカテゴリ選択画面を表示するようにしたが、たとえば「思い出す」のアイコンがタップされた場合に、「カテゴリ一覧」のボタンと「エピソード一覧」のボタンを表示させるようにしてもよい。そして、「カテゴリ一覧」のボタンがタップされた場合に、
図6に示すカテゴリ選択画面を表示させ、「エピソード一覧」のボタンがタップされた場合には、カテゴリを表示させることなく、エピソード記憶部12に記憶された全てのエピソードの情報を一覧表示させるようにしてもよい。
【0092】
そして、カテゴリ選択画面に表示された複数のアイコンのうちの1つが選択された場合には(S26)、その選択されたアイコンに記載されたカテゴリに属するエピソードの情報がリスト表示される(S28)。
図7は、所定のアイコンが選択され、そのアイコンに記載されたカテゴリに属する3つのエピソードの情報1~3のアイコンがリスト表示されている例を示す図である。エピソードの情報1~3のアイコンのうちのいずれか1つが選択された場合には(S30,YES)、
図8に示すように、そのエピソードの情報の具体的な内容が表示される(S32)。エピソードの情報の具体的な内容としては、テキスト、画像データおよび動画データの他に、そのエピソードの情報に紐付けされたキーワードが表示される。さらに、上述したように選択されたエピソードの情報が表示された際、
図8に示すように、選択されたエピソードの情報に関連するエピソードの情報も表示される。なお、関連するエピソードの情報の決定方法については、後で詳述する。
【0093】
また、
図7に示すように、エピソードの情報1~3のアイコンには、それぞれ「編集」ボタンが表示されている。S28において、この「編集」ボタンがタップされた場合には(S34,YES)、
図9に示すような「編集」ボタン、「カテゴリの変更」ボタンおよび「削除」ボタンを含む編集内容選択画面が表示される(S36)。
【0094】
図9に示す「編集」ボタンがタップされた場合には、エピソードの情報のタイトル、テキストデータ、およびキーワードが編集可能に表示される(S38)。キーワードについては、さらにキーワードの編集画面が表示され、キーワードの削除や新たなキーワードの追加が可能となる。
【0095】
なお、たとえば所定のエピソードの情報のキーワードが削除された場合、エピソード情報分類部15は、その削除されたキーワードに対応するカテゴリから上記所定のエピソードの情報を外す。すなわち、上記所定のエピソードの情報は、削除されたキーワードに対応するカテゴリには分類されなくなる。
【0096】
一方、たとえば所定のエピソードの情報に対して新しいキーワードが追加された場合、エピソード情報分類部15は、上記所定のエピソードの情報を、追加されたキーワードに対応するカテゴリに追加する。すなわち、エピソード情報分類部15は、上記所定のエピソードの情報を、追加されたキーワードに対応するカテゴリに新たに分類する。
【0097】
また、
図9に示す「カテゴリの変更」ボタンがタップされた場合には、変更後のカテゴリを選択する画面が表示され、ユーザによって変更後のカテゴリが選択される(S40)。この際、現在のカテゴリとは別のカテゴリに変更されたり、現在のカテゴリとは別のカテゴリが新たに追加されたりする。
【0098】
また、
図9に示す「削除」ボタンがタップされた場合には、編集対象のエピソードの情報が削除される(S42)。
【0099】
上述したようにエピソードの情報の編集を受け付けることによって、エピソードの情報に紐付けされたキーワードを容易に追加または削除することができ、エピソードの情報が属するカテゴリを容易に変更することができる。
【0100】
次に、ユーザによって選択されたエピソードの情報とともに、そのエピソードの情報に関連するエピソードの情報を表示する場合において、関連するエピソードの決定方法について、詳細に説明する。
【0101】
具体的には、エピソード情報出力部13は、ユーザによって選択されたカテゴリに属する所定のエピソードの情報を出力した際、その所定のエピソードの情報に紐付けされたキーワードを特定する。
【0102】
たとえばユーザが、「神奈川」のカテゴリを選択した場合、キーワードとして「横浜」が紐づけされたエピソードの情報が表示されたとする。この場合、エピソード情報出力部13は、キーワード「横浜」が紐付けされたその他のエピソードの情報を検索し、たとえば「神奈川」とは異なる「グルメ」のカテゴリに、「横浜」が紐付けされたその他のエピソードの情報が分類されている場合には、その他のエピソードの情報を読み出し、上述した「神奈川」のカテゴリのエピソードの情報ととともに出力して表示させる。すなわち、同じ「横浜」のキーワードが紐付けされたエピソードの情報であって、カテゴリ「神奈川」に分類されたエピソードの情報と、カテゴリ「グルメ」に分類されたエピソードの情報とが表示される。このように表示されたエピソードの情報に関連するエピソードの情報を表示することによって、ユーザが忘れていたエピソードの情報を自動的かつ効率的に表示させることができる。
【0103】
また、上記のようにユーザによって選択されたカテゴリに属する所定のエピソードの情報に関連するエピソードの情報を決定して表示させる際、上記所定のエピソードの情報に紐付けされたキーワードが複数存在する場合がある。
【0104】
このような場合、エピソード情報出力部13は、端末装置20のユーザのエピソード情報記憶部12に記憶された全てのエピソードの情報に紐付けされた各キーワードの頻度に基づいて、上記所定のエピソードの情報に紐付けされた複数のキーワードの中から特定のキーワードを特定する。
【0105】
そして、エピソード情報出力部13は、その特定したキーワードが紐付けされたその他のエピソード情報を、関連するエピソードとして出力して表示させる。
【0106】
具体的な例を挙げて説明する。
図10は、エピソード情報記憶部12に記憶された全てのエピソードの情報1~12と、エピソードの情報1~12に紐付けされたキーワードと、エピソードの情報1~12が分類されているカテゴリの例を示す図である。また、
図11は、
図10に示すエピソードの情報1~12が属する各カテゴリの頻度と、エピソードの情報1~12に紐付けされたキーワードの頻度を示す図である。
【0107】
図10に示すようなエピソードの情報1~12が記憶されており、たとえば「神奈川」のカテゴリが選択されてエピソードの情報6が表示された場合、エピソードの情報6に紐付けされたキーワードは、「そば」、「和食」および「横浜」の3つのキーワードがある。そこで、エピソード情報出力部13は、これらのキーワードの頻度を参照する。
図11に示すように、「そば」の頻度は「1」であり、「和食」の頻度は「2」であり、「横浜」の頻度は「9」である。そこで、エピソード情報出力部13は、たとえば最も頻度が高いキーワード「横浜」を特定し、このキーワード「横浜」が紐付けされたエピソードの情報であって、エピソードの情報6以外のエピソードの情報を予め設定された数だけ抽出して表示させる。この際、エピソードの情報6以外のエピソードの情報としては、エピソードの情報6が属するカテゴリ「神奈川」以外のカテゴリ(たとえば「グルメ」および「テレビ」など)に属するエピソードの情報も抽出される。
【0108】
上述したように、最も頻度が高いキーワードを特定し、そのキーワードが紐付けされたエピソードの情報を、関連するエピソードの情報として決定することによって、より関連性の高いエピソードの情報を抽出することができる。
【0109】
なお、上記説明では、関連するエピソードの情報を決定する際のキーワードの特定方法としては、必ずしも最も頻度が高いキーワードだけでなく、たとえば頻度が最も高いキーワードと2番目に高いキーワードを特定し、これらのキーワードに紐付けされたエピソードの情報を表示するようにしてもよい。
【0110】
また、上記の例とは逆に、最も頻度が低いキーワードを特定し、そのキーワードが紐付けされたエピソードの情報を、関連するエピソードの情報として抽出するようにしてもよい。また、たとえば頻度が最も低いキーワードと2番目に低いキーワードを特定し、これらのキーワードに紐付けされたエピソードの情報を表示するようにしてもよい。
【0111】
このように頻度が低いキーワードを特定し、そのキーワードが紐付けされたエピソードの情報を、関連するエピソードの情報として抽出した場合には、頻度の低いキーワードが紐付けされたエピソードの情報ほど、より忘れやすいエピソードということができるので、完全に忘れてしまっているエピソードについても、引き出して思い出すことができる。
【0112】
また、たとえば頻度が3番目に高いキーワードと4番目に高いキーワードといった、頻度が予め設定された順位のキーワードを特定し、そのキーワードに紐付けされたエピソードの情報を、関連するエピソードの情報として表示するようにしてもよい。
【0113】
また、上記説明では、最も頻度が高いキーワードを特定する方法と、最も頻度が低いキーワードを特定する方法と、頻度が予め設定された順位のキーワードを特定する方法について説明したが、これらの3つのキーワードの特定方法のうちの少なくとも2つの特定方法の選択を受け付け、エピソード情報出力部13が、その選択された特定方法に基づいてキーワードを特定し、その特定したキーワードに紐付けされたエピソードの情報を、関連するエピソードの情報として決定するようにしてもよい。
【0114】
なお、所定のエピソードを抽出して表示させる方法としては、上述したようにカテゴリの選択した後に、所定のエピソードを指定する方法に限らず、たとえば所定のキーワードを設定入力し、そのキーワードに紐付けされたエピソードを抽出して表示させる方法がある。この表示方法における関連するエピソードの表示方法について、以下説明する。
【0115】
まず、
図6に示す検索ボタンSをクリックすると、
図12に示すような検索情報入力画面が表示される。
図12に示す検索情報入力画面では、エピソードの「タイトル」、エピソードの情報の「カテゴリ」、エピソードの情報の「日付」およびエピソードの情報に紐付けされた「キーワード」が、検索情報として設定入力可能に表示される。そして、「キーワード」に基づいて検索する場合には、
図12に示す「キーワードを選択」が選択される。
【0116】
図12に示す「キーワードを選択」が選択されると、
図13に示すキーワード選択画面が表示され、エピソード情報記憶部12に記憶された全てのエピソードの情報に紐付けされた全てのキーワードが選択可能に表示される。なお、全てのエピソードの情報とは、端末装置20にログインしているユーザの全てのエピソードの情報である。また、キーワード選択画面においては、キーワードの横に表示された「選択する」のボタンが選択されることによって、そのキーワードが選択される。
図13は、キーワードとして「横浜」が選択された状態を示している。所定のキーワード(たとえば「横浜」)が選択された場合には、「選択する」のボタンが「解除する」のボタンに切り替わり、選択の解除が可能に表示される。「解除する」のボタンが選択されると、その横のキーワード(たとえば「横浜」)の選択が解除される。
【0117】
そして、
図13に示すキーワード選択画面において、所定のキーワードが選択されると、その選択されたキーワードが紐付けされたエピソードの情報が、
図14に示すように一覧表示される。そして、
図14に示す検索されたエピソードの情報の一覧表示において、「検索結果」と「関連エピソード」のボタンが表示される。
図14は、「検索結果」のボタンが選択されている状態を示している。そして、
図14に示す「関連エピソード」のボタンが選択された場合には、検索されたエピソードの情報に関連するエピソードの情報の一覧表示に切り替わる。
【0118】
関連するエピソードの情報の決定方法については、「検索結果」として検索された全てのエピソードに紐付けされたキーワードに頻度に基づいて、関連するエピソードの情報が決定される。具体的には、上記と同様に、検索された全てのエピソードに紐付けされた各キーワードの頻度を算出し、たとえば最も頻度が高いキーワードが特定される。そして、その最も頻度が高いキーワードに紐付けされたエピソードの情報を、関連するエピソードの表示として決定して一覧表示させる。なお、キーワードの特定方法としては、最も頻度が高いキーワードを特定する方法に限らず、上述したように最も頻度が低いキーワードや頻度が予め設定された順位のキーワードなどを特定するようにしてもよい。
【0119】
また、上記説明では、所定のエピソードの情報を表示した際、その所定のエピソードの情報に関連するその他のエピソードの情報を表示する例について説明したが、所定のエピソードの情報を表示した際、その所定のエピソードの情報に関連するカテゴリを表示させるようにしてもよい。
【0120】
たとえば「神奈川」のカテゴリが選択されてエピソードの情報6が表示された場合、エピソードの情報6が属するカテゴリとしては、
図10に示すように、「神奈川」の他に「グルメ」もある。したがって、エピソード情報出力部13は、エピソードの情報6が表示された場合、「グルメ」のカテゴリについても、関連するカテゴリとして同時に出力して表示させる。
【0121】
なお、上記の例では、エピソードの情報6に関連するカテゴリが「グルメ」のみであったが、たとえばエピソードの情報6が属するカテゴリであって、ユーザが選択した「神奈川」以外のカテゴリが複数存在する場合には、その各カテゴリが使用されている頻度に基づいて、関連するカテゴリとして表示するカテゴリを特定するようにしてもよい。各カテゴリが使用されている頻度とは、端末装置20のユーザのエピソード情報記憶部12に記憶されている全てのエピソードの情報がそれぞれ属しているカテゴリの使用頻度のことである。たとえばエピソード情報記憶部12に、
図9に示すようなエピソードの情報1~12が記憶されている場合、カテゴリ「神奈川」の使用頻度は「9」であり、カテゴリ「グルメ」の使用頻度は「5」である。
【0122】
エピソード情報出力部13は、たとえば使用頻度が高いカテゴリから優先して表示するようにしてもよいし、使用頻度が低いカテゴリから優先して表示するようにしてもよいし、これらの優先順位の選択を受け付け、選択された優先順位にて関連するカテゴリを特定するようにしてもよい。
【0123】
また、エピソード情報出力部13が、エピソード情報記憶部12に記憶されたエピソードの情報に紐付けされたキーワードに基づいて、エピソードの情報を自動的に出力し、ユーザの端末装置20に自動的に表示させるようにしてもよい。具体的には、たとえばエピソードの情報が画像データや動画データであり、キーワードとして撮影場所が含まれている場合には、たとえばユーザが、GPS機能を有する端末装置20を持って上記撮影場所に訪れ、GPSの情報にキーワードの撮影場所が含まれる場合には、そのキーワード(撮影場所)に紐付けされた画像データや動画データを端末装置20に自動的に表示させるようにしてもよい。
【0124】
また、エピソードの情報に紐付けされたキーワードとして日付け(たとえば月と日)が含まれている場合には、たとえば端末装置20がカレンダー機能を有する場合には、エピソードの情報に紐付けされた日付けと同じ日付けとなった場合に、その日付けが紐付けされたエピソードの情報を端末装置20に自動的に表示させるようにしてもよい。また、エピソードの情報に紐付けされたキーワードとして時刻や曜日が含まれている場合には、たとえば端末装置20がカレンダー機能を有する場合には、エピソードの情報に紐付けされた時刻または曜日と同じ時刻または曜日となった場合に、その時刻または曜日が紐付けされたエピソードの情報を端末装置20に自動的に表示させるようにしてもよい。
【0125】
上述したようにエピソードの情報を端末装置20に自動的に表示させることによって、ユーザが指定することなく、ユーザに関連しそうなエピソードの情報を提示することができる。
【0126】
また、上記実施形態のエピソード想起システム1では、エピソードの情報として、テキストデータを記憶および出力するようにしたが、たとえばユーザによって作成されたテキストデータの長さが長い場合には、その要約を作成して記憶および出力するようにしてもよい。具体的には、
図15に示す第1の変形例のようにエピソードの情報の要約を作成するエピソード要約作成部17をさらに設け、エピソード情報記憶部12が、エピソードの情報として要約を記憶するようにしてもよい。このように要約を作成して記憶することによって、メモリなどの記憶媒体の記憶容量を削減することができる。また、ユーザによって作成されたテキストデータの場合、長すぎて文章を読み返すのに時間がかかる場合があるが、端末装置20においてエピソードの情報を表示する際に要約を表示するようにすれば、内容を迅速に理解することができる。
【0127】
以下、エピソード要約作成部17における要約の作成方法の一例について説明する。
【0128】
エピソード要約作成部17は、たとえばカテゴリ毎について、予め作成された複数の要約テンプレートを記憶する。そして、各要約テンプレートは、その要約テンプレートに含まれるキーワードが紐付けされて記憶されている。たとえば
図16に示すように、カテゴリAに対して6つの要約テンプレートが予め記憶される。そして、たとえばA-1の要約テンプレートに対してA-1a~A-1gまでの複数のキーワードが紐付けされて記憶されている。A-2の要約テンプレートに対しはA-2a~A-2hまでの複数のキーワードが紐付けされて記憶されている。
【0129】
そして、エピソード要約作成部17は、所定のカテゴリに対して、エピソードの情報としてテキストデータが記憶される際、上記所定のカテゴリに属する複数の要約テンプレートに紐付けされたキーワードと、上記テキストデータに紐付けされたキーワードとを比較し、合致するキーワードが最も多い要約テンプレートを特定する。そして、エピソード要約作成部17は、上記特定した要約テンプレートを、上記テキストデータの要約として決定する。
【0130】
エピソード情報記憶部12は、上述したようにして決定された要約テンプレートをエピソードの情報として記憶する。
【0131】
なお、エピソード要約作成部17において要約テンプレートを決定する際、上記所定のカテゴリに属する全て要約テンプレートについて、テキストデータに紐付けされたキーワードと合致するキーワードの数が予め設定された閾値以下である場合には、適切な要約テンプレートが存在しないものと判断し、要約を作成しないようにしてもよい。すなわち、テキストデータを要約することなく、テキストデータをそのままエピソード情報記憶部12に記憶するようにしてもよい。
【0132】
また、エピソード要約作成部17における要約の作成方法としては、上記の要約テンプレートを用いた方法に限らず、たとえば学習済モデルを用いてもよい。具体的には、テキストデータに紐付けされた複数のキーワードと、上記テキストデータに基づいて予め作成された要約との関係を予め機械学習させて学習済モデルを生成し、エピソード要約作成部17に記憶しておく。そして、エピソード要約作成部17は、所定のカテゴリに対して、エピソードの情報としてテキストデータが記憶される際、そのテキストデータに紐付けされたキーワードを上記学習済モデルに入力し、学習済モデルから出力された要約を取得する。そして、エピソード情報記憶部12は、その取得された要約をエピソードの情報として記憶する。
【0133】
上述したように学習済モデルを使用して要約を作成する場合、学習済モデルは、カテゴリ毎の学習済モデルを生成して記憶することが好ましい。
【0134】
なお、機械学習の方法としては、公知な手法を用いることができ、ディープニューラルネットワーク(DNN)、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)、リカレントニューラルネットワーク(RNN)、およびデノイジングスタックオートエンコーダ(DSA)などを用いることができる。
【0135】
また、上記実施形態のエピソード想起システム1において、
図17に示す第2の変形例のように、エピソード情報出力部13によって所定のエピソードの情報が出力された際、その所定のエピソードの情報に紐付けられたキーワードに基づいてインターネット検索を行う検索部18をさらに設けるようにしてもよい。そして、エピソード情報出力部13が、上記所定のエピソードとともに、検索部18によるインターネット検索により検索された情報を同時に出力して端末装置20に表示させるようにしてもよい。これにより、たとえば過去のエピソードのときに流れていたインターネットニュースなども一緒に確認することができる。
【0136】
また、上記実施形態のエピソード想起システム1において、
図18に示す第3の変形例のように、エピソード情報記憶部12に記憶されたエピソードの情報に紐付けられたキーワードを外部装置に出力するキーワード出力部19をさらに設けるようにしてもよい。外部装置としては、たとえばユーザの友人が有する端末装置などが考えられる。キーワード出力部19から出力されたキーワードは、友人の端末装置において受信され、確認することができる。このように、キーワードを友人などの端末装置に出力可能とすることによって、キーワードの交換などをすることができ、互いの趣味や行動範囲などを確認することができる。
【0137】
また、
図6に示すカテゴリ選択画面において各カテゴリのアイコンを表示する場合、各カテゴリに順位付けし、順位が高い方が上位にアイコンが表示されるようにしてもよい。左右に並ぶ2つのアイコンについては、たとえば左側のアイコンを順位が高いカテゴリとすればよい。なお、新着のカテゴリには、新しいエピソードの情報が登録された際に、そのエピソードの情報が記憶され、その記憶されたエピソードの情報の内容が確認されると削除される。新着のカテゴリのアイコンは、常に左側の一番上に表示され、その他カテゴリのアイコンが、右側の一番上から順に表示される。
【0138】
そして、カテゴリの順位付けについては、たとえばそのカテゴリへのエピソードの情報の登録頻度またはエピソードの情報の参照頻度をカウントし、これらのカウントが高いものから順位を付けるようにすればよい。または、登録頻度と参照頻度の合計をカウントし、合計値が高いものから順位を付けするようにしてもよい。もしくは、ユーザが任意に各カテゴリに順位を設定可能としてもよい。
【符号の説明】
【0139】
1 エピソード想起システム
10 エピソード情報記憶出力装置
11 エピソード情報受付部
12 エピソード情報記憶部
13 エピソード情報出力部
14 キーワード抽出部
15 エピソード情報分類部
16 エピソード情報編集受付部
17 エピソード要約作成部
18 検索部
19 キーワード出力部
20 端末装置
21 エピソード情報生成部
22 制御部