(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023072908
(43)【公開日】2023-05-25
(54)【発明の名称】端末、情報表示方法、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 7/15 20060101AFI20230518BHJP
H04N 21/234 20110101ALI20230518BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20230518BHJP
【FI】
H04N7/15
H04N21/234
G06F3/0481
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021185622
(22)【出願日】2021-11-15
(71)【出願人】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩谷 明
(72)【発明者】
【氏名】狩野 圭亮
(72)【発明者】
【氏名】林田 憲昌
(72)【発明者】
【氏名】堀切川 和也
(72)【発明者】
【氏名】宮澤 麗
(72)【発明者】
【氏名】隅谷 祐介
【テーマコード(参考)】
5C164
5E555
【Fターム(参考)】
5C164FA10
5C164SB01P
5C164UB88S
5C164VA07S
5C164VA13P
5E555AA41
5E555BA01
5E555BB01
5E555BC01
5E555DA01
5E555DB57
5E555DC09
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ライブ配信のための映像コンテンツを提供する技術を提供することである。
【解決手段】本開示の一態様は、端末上に映像コンテンツを表示することをコンピュータに実行させ、前記映像コンテンツを表示することは、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加する、プログラムに関する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末上に映像コンテンツを表示することをコンピュータに実行させ、
前記映像コンテンツを表示することは、
前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、
前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加する、プログラム。
【請求項2】
前記コンテンツを重畳することは、
前記コンテンツを追加順にスクロール形式で重畳することを含む、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記コンテンツを重畳することは、
第1のコンテンツが前記端末上の所定の表示領域に表示されている間に第2のコンテンツが重畳されると、前記所定の表示領域への前記第1のコンテンツの表示を維持すると共に、前記第2のコンテンツをスクロールに追加することを含む、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記コンテンツを重畳することは、
前記第2のコンテンツが追加されてから所定の期間、前記第2のコンテンツを所定の表示方式で表示することを含む、請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記第2のコンテンツをスクロールに追加することは、
前記第2のコンテンツの前記スクロールにおける表示方向を示す方向コンテンツを表示することを含む、請求項3又は4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記映像コンテンツを表示することは、
前記重畳されたコンテンツに対応するアイテムの在庫数を示す在庫コンテンツを表示することを含み、
前記在庫コンテンツを表示することは、
前記コンテンツの追加に応答して、前記在庫コンテンツの表示態様を変更することを含む、請求項1から5の何れか一項に記載のプログラム。
【請求項7】
映像コンテンツを表示する表示部を有する端末であって、
前記表示部は、
前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、
前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加する、端末。
【請求項8】
端末上に映像コンテンツを表示することを有し、
前記映像コンテンツを表示することは、
前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、
前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加する、コンピュータが実行する情報表示方法。
【請求項9】
端末に映像コンテンツを送信する通信部と、
前記映像コンテンツを処理する処理部と、
を有し、
前記処理部は、
前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、
前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加し、
前記通信部は、前記コンテンツが重畳された前記映像コンテンツを前記端末に送信する、情報処理装置。
【請求項10】
端末に映像コンテンツを送信することと、
前記映像コンテンツを処理することと、
を有し、
前記処理することは、
前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、
前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加し、
前記送信することは、前記コンテンツが重畳された前記映像コンテンツを前記端末に送信することを含む、コンピュータが実行する情報処理方法。
【請求項11】
端末に映像コンテンツを送信することと、
前記映像コンテンツを処理することと、
をコンピュータに実行させ、
前記処理することは、
前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、
前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加し、
前記送信することは、前記コンテンツが重畳された前記映像コンテンツを前記端末に送信することを含む、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、端末、情報表示方法、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及によって、EC(Electronic Commerce)サイトを介した電子商取引が広く利用されている。ECサイトでは、ユーザの利便性、購買意欲などを向上させるため、様々な仕組みが試みられている。
【0003】
そのような仕組みの1つとして、ライブコマースと呼ばれるサービスがECサイトのいくつかの運営主体によって提供されている。ライブコマースとは、ライブ配信において商品を紹介する配信者と視聴者とがコミュニケーションを取りながら商品を販売するサービスである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-197427号公報
【特許文献2】特開2017-199352号公報
【発明の概要】
【0005】
本開示の第1の態様によると、プログラムは、端末上に映像コンテンツを表示することをコンピュータに実行させ、前記映像コンテンツを表示することは、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加する、ことを含む。
本開示の第2の態様によると、端末は、映像コンテンツを表示する表示部を有する端末であって、前記表示部は、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加する、ことを含む。
本開示の第3の態様によると、コンピュータが実行する情報表示方法は、端末上に映像コンテンツを表示することを有し、前記映像コンテンツを表示することは、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加する、ことを含む。
本開示の第4の態様によると、情報処理装置は、端末に映像コンテンツを送信する通信部と、前記映像コンテンツを処理する処理部と、を有し、前記処理部は、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加し、前記通信部は、前記コンテンツが重畳された前記映像コンテンツを前記端末に送信する、ことを含む。
本開示の第5の態様によると、コンピュータが実行する情報処理方法は、端末に映像コンテンツを送信することと、前記映像コンテンツを処理することと、を有し、前記処理することは、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加し、前記送信することは、前記コンテンツが重畳された前記映像コンテンツを前記端末に送信することを含む。
本開示の第6の態様によると、プログラムは、端末に映像コンテンツを送信することと、前記映像コンテンツを処理することと、をコンピュータに実行させ、前記処理することは、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加し、前記送信することは、前記コンテンツが重畳された前記映像コンテンツを前記端末に送信することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本開示の一実施例による通信システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図2】本開示の一実施例による一例となるアイテムコンテンツを示す図である。
【
図3】本開示の一実施例による端末の機能構成を示すブロック図である。
【
図4】本開示の一実施例によるサーバの機能構成を示すブロック図である。
【
図5】本開示の一実施例によるライブ配信処理を示すシーケンス図である。
【
図6】本開示の一実施例による端末に表示される映像コンテンツを示す図である。
【
図7】本開示の一実施例による端末に表示される映像コンテンツを示す図である。
【
図8】本開示の一実施例によるアイテムコンテンツのスクロール形式の表示例を示す図である。
【
図9】本開示の一実施例によるアイテムコンテンツのスクロール形式の表示例を示す図である。
【
図10】本開示の一実施例によるアイテムコンテンツのスクロール形式の表示例を示す図である。
【
図11】本開示の一実施例による重畳されるアイテムコンテンツを示す図である。
【
図12】本開示の一変形例による端末に表示される映像コンテンツを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0008】
本開示に係る端末、情報表示方法、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の構成を示す。
図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク30を介してサーバ10と、端末20(端末20A,端末20B,端末20C)とが接続される。サーバ10は、ネットワーク30を介してユーザが所有する端末20に、端末20間でのメッセージの送受信を実現するサービスを提供する。なお、ネットワーク30に接続される端末20の数は限定されない。
【0010】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、端末20がサーバ10に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0011】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0012】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C)は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0013】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は基本的には同一であるため、以下の説明においては、端末20について説明する。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0014】
サーバ10は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定でなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0015】
<ハードウェア(HW)構成>
図1を用いて、通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0016】
(1)端末のHW構成
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、表示部24、マイク25、スピーカ26、カメラ27を備える。端末20のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、マイク25、カメラ27等、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0017】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0018】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置、および、端末20で処理された処理結果を出力する装置を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0019】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0020】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定でなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0021】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0022】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0023】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0024】
制御部21は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0025】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定でなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0026】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0027】
マイク25は、音声データの入力に利用される。スピーカ26は、音声データの出力に利用される。カメラ27は、動画像データの取得に利用される。
【0028】
(2)サーバのHW構成
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、ディスプレイ13を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、ディスプレイ13を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0029】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0030】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0031】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0032】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20に送信する。また、通信I/F14は、端末20から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0033】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置により実現される。入出力部12は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入出力部12は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入出力部12、限定でなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、入出力部12は、これらに限定されない。
【0034】
ディスプレイ13は、代表的にはモニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイ13は、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイ13は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、ディスプレイ13は、これらに限定されない。
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0035】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
【0036】
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0037】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく、例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0038】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0039】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0040】
また、本開示のプログラムPDDは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定でなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0041】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0042】
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0043】
また、繰り返しとなるが、本開示における各種プログラムや各種データは、コンピュータ読取可能な記憶媒体(記録媒体)に記憶(記録)させておくことができる。この記憶媒体には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の各種の記憶媒体が含まれる。
【0044】
<本開示の概略>
後述される実施例では、ライブコマースに関する映像コンテンツを配信するサーバ10と、サーバ10から配信される映像コンテンツを表示する端末20Aとが開示される。具体的には、商品、サービス等のアイテムがライブコマースサイト上で紹介される際、端末20Aは、サーバ10からライブ配信されている映像コンテンツにおいて紹介されるアイテムについて、当該アイテムに関する情報を示すアイテムコンテンツを映像コンテンツに重畳する。例えば、
図2に示されるように、アイテムコンテンツ32は、ライブ配信される映像コンテンツ31に紹介されるアイテムのアイテム名、アイテム画像、価格、詳細情報などを含んでもよい。また、アイテムコンテンツ32は、当該アイテムの購入ボタンを含んでもよく、ユーザ操作可能に表示されてもよい。以下の実施例では、アイテムコンテンツ32は、ライブコマースの運営者、映像コンテンツ31の配信者、アイテムの提供者などの何れかの主体がサーバ10にアイテムコンテンツ32の追加指示を送信することに応答して、当該アイテムコンテンツ32が映像コンテンツ31に追加されてもよい。
【0045】
ライブコマースにおいて配信される映像コンテンツ31では、典型的には、複数のアイテムが紹介されうる。また、映像コンテンツ31において紹介されたアイテムだけでなく、当該アイテムに対する複数のバリエーションが販売されることもある。このため、映像コンテンツ31には複数のアイテムコンテンツ32が重畳されうる。例えば、映像コンテンツ31に追加されたアイテムコンテンツ32は、スクロール形式で映像コンテンツ31に重畳され、ユーザが端末20A上でスクロールを操作して所望のアイテムコンテンツ32を表示することができる。
【0046】
以下の実施例では、新たなアイテムコンテンツ32’が追加されたとき、端末20Aは、現在表示されているアイテムコンテンツ32をシフトすることなく、スクロールの端に、例えば、直前に追加されたアイテムコンテンツ32”のスクロールにおける次の位置に、新たなアイテムコンテンツ32’を追加する。これにより、新たなアイテムコンテンツ32’が追加されたとしても、ユーザは端末20A上で現在表示されているアイテムコンテンツ32に対する閲覧及び/又は操作を継続することができ、新たなアイテムコンテンツ32’の追加により現在閲覧及び/又は操作中のアイテムコンテンツ32が不意にシフトされる事態を回避することができる。ユーザは端末20A上でスクロールを操作することによって、自らのタイミングで追加されたアイテムコンテンツ32’を選択することが可能になる。
【0047】
<機能構成>
(1)端末の機能構成
次に、
図3を参照して、本開示の一実施例による端末20Aの機能構成を説明する。ここで、端末20Aは、サーバ10からライブ配信される映像コンテンツ31を視聴するユーザによって使用される。
図3は、本開示の一実施例による端末20Aの機能構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、端末20Aは、通信制御部201及び表示制御部202を有する。なお、通信制御部201及び/又は表示制御部202は、端末20Aの制御部21が記憶部28に記憶されている1つ以上のプログラムを実行することによって実現されてもよい。
【0048】
通信制御部201は、端末20Aの通信部22を含む各構成要素を制御し、サーバ10との間のデータの送受信を制御する。具体的には、通信制御部201は、サーバ10から配信される映像コンテンツ31を受信すると共に、受信した映像コンテンツ31に対するユーザメッセージ、ユーザ操作などをサーバ10に送信するよう通信部22を制御する。
【0049】
表示制御部202は、端末20Aの表示部24を含む各構成要素を制御し、サーバ10から受信した映像コンテンツ31を表示部24に表示すると共に、映像コンテンツ31に対するユーザ操作などを検知する。具体的には、表示制御部202は、ライブコマースなどのサーバ10によって配信される映像コンテンツ31を、映像コンテンツ31に重畳されたアイテムコンテンツ32をユーザが操作可能な形式で表示部24に表示する。
【0050】
例えば、端末20Aがスマートフォン、タブレットなどである場合、ユーザ操作は、タッチ画面上の映像コンテンツ31に対するタップ、ドラッグ、スワイプ、スクロールなどであってもよいし、メッセージなどを入力するための文字入力画面の起動、テキスト入力、音声入力、画像入力などであってもよい。映像コンテンツ31に対するユーザ操作を検知すると、表示制御部202は、検知したユーザ操作に対応して、配信されている映像コンテンツ31に対してユーザメッセージを送信したり、スクロール表示されるアイテムコンテンツ32を切り替えたり、購入等の各種指示を通信制御部201を介しサーバ10に送信する。
【0051】
また、新たなアイテムコンテンツの配信中の映像コンテンツ31への追加指示を受信すると、表示制御部202は、追加されたアイテムコンテンツを追加順にスクロール形式で映像コンテンツ31に重畳してもよい。また、他のアイテムコンテンツが、映像コンテンツ31上の所定の位置(
図2に示される画面例では、映像コンテンツ31の画面の下方中央)に表示されている場合、表示制御部202は、当該所定の位置に現在表示されているアイテムコンテンツをシフトすることなく、新たに追加されたアイテムコンテンツをスクロールの端に重畳してもよい。これにより、ユーザによる閲覧及び/又は操作中のアイテムコンテンツがアイテムコンテンツの追加によって不意に変更されてしまう事態を回避することが可能になる。
【0052】
(2)サーバの機能構成
次に、
図4を参照して、本開示の一実施例によるサーバ10の機能構成を説明する。ここで、サーバ10は、端末20Aに映像コンテンツ31をライブ配信すると共に、映像コンテンツ31の提供者、映像コンテンツ31で紹介されるアイテムの提供者などの端末20Bからアイテムコンテンツ32の追加指示を受信すると、指示されたアイテムコンテンツ32と共に、受信した追加指示を端末20Aに送信に送信する。
図4は、本開示の一実施例によるサーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図4に示されるように、サーバ10は、映像処理部101及び通信制御部102を有する。なお、映像処理部101及び/又は通信制御部102は、サーバ10の制御部11が記憶部15に記憶されている1つ以上のプログラムを実行することによって実現されてもよい。
【0053】
映像処理部101は、サーバ10の各構成要素を制御し、配信対象の映像コンテンツ31を処理する。例えば、ライブコマースの配信では、映像処理部101は、出演者が商品、サービス等のアイテムを順次紹介する映像をキャプチャし、キャプチャした映像から映像コンテンツ31を生成する。例えば、あるアイテムがライブコマース映像内で紹介される場合、映像処理部101は、当該アイテムに対するアイテムコンテンツ32の追加指示を端末20Bから受信すると、指示されたアイテムコンテンツ32をユーザ操作可能な形式で映像コンテンツ31に重畳するための追加指示を端末20Aに送信する。そして、端末20Aでは、新たに重畳されたアイテムコンテンツ32は、ユーザが現在閲覧及び/又は操作中のアイテムコンテンツ32を移動することなく、スクロールの端に追加されてもよい。
【0054】
通信制御部102は、サーバ10の各構成要素を制御し、端末20Aに映像コンテンツ31を送信すると共に、送信した映像コンテンツ31に対するユーザメッセージ、ユーザ操作などを受信するよう通信部14を制御する。また、通信制御部102は、ライブコマースの運営者、アイテムの提供者などの端末20Bからアイテムコンテンツの追加、変更、削除などの指示を受信する。さらに、通信制御部102は、端末20Bからアイテムの在庫数、商品追加などの通知を受信してもよい。
【0055】
なお、上述した実施例では、端末20Aが、端末20Bからのアイテムコンテンツ32の追加指示に応答して、映像コンテンツ31にアイテムコンテンツ32を重畳したが、本開示は、これに限定されるものでない。例えば、通信制御部102が、端末20Bからアイテムコンテンツ32の追加指示を受信すると、映像処理部101は、映像コンテンツ31にアイテムコンテンツ32を重畳し、アイテムコンテンツ32が重畳された映像コンテンツ31を端末20Aに配信してもよい。この場合、端末20Aは、サーバ10から配信された映像コンテンツ31上のアイテムコンテンツ32に対して、スクロール操作などのユーザ操作を検知すると、タッチ画面上の所定の位置に表示されるアイテムコンテンツ32を順次変更するようにしてもよい。
【0056】
<情報処理>
次に、
図5を参照して、本開示の一実施例によるライブコマース配信処理を説明する。本実施例によるライブコマース配信処理は、視聴ユーザの端末20A、ライブコマース映像を配信するサーバ10、及びライブコマースの運営者、アイテムの提供者などの端末20Bによって実現される。なお、説明の便宜上、単一の端末20Aしか示されていないが、本開示によるライブコマース配信処理は、これに限定されず、複数の視聴ユーザの端末20Aに適用可能である。同様に、単一の端末20Bしか示されていないが、本開示によるライブコマース配信処理は、これに限定されず、複数の端末20Bに適用されてもよい。
図5は、本開示の一実施例によるライブコマース配信処理を示すシーケンス図である。
【0057】
図5に示されるように、ステップS101において、サーバ10は、アイテムAを紹介する映像コンテンツ31を端末20Aに配信する。例えば、ライブコマースの開始前、サーバ10はまず、
図6Aに示されるような映像コンテンツ31を端末20Aに配信し、端末20Aにライブコマースの開始まで待機するよう通知する。ライブコマースが開始されると、サーバ10は、ライブコマース映像を表示する映像コンテンツ31の配信を開始し、例えば、出演者が最初のアイテムAを紹介する映像コンテンツ31を配信する。
【0058】
ステップS102において、ライブコマースの運営者、アイテムAの提供者などの何れかの配信側ユーザがアイテムAに関するアイテムコンテンツ32Aを映像コンテンツ31に重畳させるため、端末20Bは、アイテムコンテンツ32Aの追加指示を配信側ユーザから受け付ける。例えば、アイテムコンテンツ32Aは、アイテムAの詳細情報(例えば、名称、画像、価格、他の詳細など)を示すものであってもよい。また、アイテムコンテンツ32Aは、アイテムAを購入するためのボタンなどを含んでもよい。当該ボタンを押下すると、例えば、端末20Aは、アイテムAの購入手続画面などを表示してもよい。
【0059】
ステップS103において、端末20Bは、アイテムAのアイテムコンテンツ32Aの追加指示をサーバ10を介し端末20Bに送信する。なお、アイテムコンテンツ32Aは、追加指示と一緒に端末20Bから取得されてもよいし、あるいは、予めサーバ10に記憶されていてもよい。
【0060】
ステップS104において、端末20Aは、アイテムAのアイテムコンテンツ32Aを映像コンテンツ31に重畳する。例えば、複数のアイテムを順次紹介するライブコマース映像の配信中に、対応する複数のアイテムコンテンツ32が順次重畳される場合、複数のアイテムコンテンツ32は、追加順に連接して重畳され、映像コンテンツ31内の所定の位置にスクロール形式で表示されてもよい。例えば、アイテムコンテンツ32Aは、当該ライブコマース映像において最初に重畳されるため、端末20Aは、映像コンテンツ31の下方中央にアイテムコンテンツ32Aを重畳してもよい。
【0061】
例えば、端末20Aは、
図6Cに示されるように、下方中央にアイテムコンテンツ32Aが追加された映像コンテンツ31を表示する。すなわち、端末20Aは、
図6Cに示されるようなアイテムコンテンツ32Aが重畳された映像コンテンツ31を表示する。これにより、視聴ユーザは、アイテムコンテンツ32Aを閲覧して、ライブコマース映像で紹介されているアイテムAの詳細情報を確認したり、アイテムコンテンツ32Aを操作して、アイテムAの購入手続に進むことができる。
【0062】
ステップS105において、ライブコマース映像において次のアイテムBが紹介されると、サーバ10は、アイテムBを紹介する映像コンテンツ31を端末20Aに配信する。この時点では、
図7Aに示されるように、アイテムBが映像コンテンツ31において紹介される一方、アイテムコンテンツ32Aは表示されたままである。
【0063】
ステップS106において、端末20Bは、アイテムBに関するアイテムコンテンツ32Bの追加指示を配信側ユーザから受け付ける。
【0064】
ステップS107において、端末20Bは、アイテムBのアイテムコンテンツ32Bの追加指示をサーバ10を介し端末20Aに送信する。
【0065】
ステップS108において、端末20Aは、アイテムBのアイテムコンテンツ32Bを映像コンテンツ31に重畳する。例えば、端末20Aは、スクロール形式においてアイテムコンテンツ32Aにアイテムコンテンツ32Bを連接する。ここで、
図7Bに示されるように、端末20Aは、表示中のアイテムコンテンツ32Aをスクロール上でシフトすることなく、追加されたアイテムコンテンツ32Bをスクロールの左端に重畳してもよい。これにより、視聴ユーザが現在表示されているアイテムコンテンツ32Aを閲覧及び/又は操作中であったとしても、アイテムコンテンツ32Aが、新たなアイテムコンテンツ32Bに不意に変更され、ユーザが不便を被る可能性を回避することができる。
【0066】
また、端末20Aは、新たなアイテムコンテンツ32Bが追加されたことを視聴ユーザに通知するための追加通知33を表示してもよい。図示された実施例では、追加通知33は、新たなアイテムコンテンツ32Bの表示方向を示す所定の形状のマークとして示されるが、本開示による追加通知33は、これに限定されるものでない。他の形状のマーク、追加を示すテキスト、画像などの何れか適切な表示形態が、追加通知33として利用されてもよい。なお、追加通知33は、追加されたアイテムコンテンツ32へのスクロール後に消去されてもよい。あるいは、追加通知33は、通知の表示から所定の時間経過後に消去されてもよい。
【0067】
例えば、端末20Aは、
図7Bに示されるように、アイテムコンテンツ32Bがスクロールの端に追加された映像コンテンツ31を表示する。端末20Aが、アイテムコンテンツ32Bが追加された映像コンテンツ31を表示すると、視聴ユーザは、追加通知33によって新たなアイテムコンテンツ32Bが追加されたことを認識することができる。ユーザがアイテムコンテンツ32Bを閲覧及び/又は操作することを所望する場合、ユーザは、端末20Aのタッチ画面上でスクロール操作することによって、映像コンテンツ31の下方中央部分に現在表示されているアイテムコンテンツ32Aを新たに追加されたアイテムコンテンツ32Bに切り替えることができる。
【0068】
本実施例によると、ライブコマース映像の配信中に、ライブコマース映像で紹介されたアイテムの詳細を示すアイテムコンテンツ32が、ユーザ操作可能な形式で映像コンテンツ31に重畳される。これにより、視聴ユーザは、ライブコマース映像で紹介されたアイテムのうち自らが興味のあるアイテムの詳細を容易に確認すると共に、購入手続に進むことが可能になる。
【0069】
なお、上述した実施例では、端末20Aが、端末20Bからのアイテムコンテンツ32の追加指示に応答して、映像コンテンツ31にアイテムコンテンツ32を重畳したが、本開示は、これに限定されるものでない。例えば、端末20Bからアイテムコンテンツ32の追加指示を受信すると、サーバ10が、上述したような重畳方法によって映像コンテンツ31にアイテムコンテンツ32を重畳し、アイテムコンテンツ32が重畳された映像コンテンツ31を端末20Aに配信してもよい。そして、端末20Aは、映像コンテンツ31上のアイテムコンテンツ32に対するスクロール操作などのユーザ操作に応じて、タッチ画面上の所定の位置に表示されるアイテムコンテンツ32を順次変更するようにしてもよい。
【0070】
次に、
図8~10を参照して、本開示の一実施例によるアイテムコンテンツのスクロールへの追加例を説明する。
図8~10は、本開示の一実施例によるアイテムコンテンツのスクロール形式の表示例を示す図である。
【0071】
図8Aは、アイテムコンテンツ32A、32B及び32Cが当該順序でスクロールに追加され、スクロールの最後尾のアイテムコンテンツ32Cが映像コンテンツ31の所定の位置に現在表示されているケースに相当する。当該ケースにおいて、新たなアイテムコンテンツ32Dがスクロールに追加されると、
図8Bに示されるように、表示制御部202は、アイテムコンテンツ32Cをシフトすることなくスクロールの最後尾にアイテムコンテンツ32Dを追加する。このとき、新たなアイテムコンテンツ32Dが追加されたことを示す追加通知33(例えば、スクロールにおけるアイテムコンテンツ32Dの方向を示す方向コンテンツなど)が、映像コンテンツ31に表示されてもよい。
【0072】
次に、
図9Aは、アイテムコンテンツ32A、32B及び32Cが当該順序でスクロールに追加され、スクロールの2番目のアイテムコンテンツ32Bが映像コンテンツ31の所定の位置に現在表示されているケースに相当する。当該ケースにおいて、新たなアイテムコンテンツ32Dがスクロールに追加されると、
図9Bに示されるように、表示制御部202は、アイテムコンテンツ32Bをシフトすることなくスクロールの最後尾にアイテムコンテンツ32Dを追加する。このとき、新たなアイテムコンテンツ32Dが追加されたことを示す追加通知33(例えば、スクロールにおけるアイテムコンテンツ32Dの方向を示す方向コンテンツなど)が、映像コンテンツ31に表示されてもよい。
【0073】
次に、
図10Aは、アイテムコンテンツ32A、32B及び32Cが当該順序でスクロールに追加され、スクロールの2番目のアイテムコンテンツ32Bが映像コンテンツ31の所定の位置に現在表示されているケースに相当する。当該ケースにおいて、アイテムD及びそれのバリエーションを示す新たなアイテムコンテンツ32D1,32D2がスクロールに追加されると、
図10Bに示されるように、表示制御部202は、アイテムコンテンツ32Bをシフトすることなくスクロールの最後尾にアイテムコンテンツ32D1,32D2を追加する。このとき、新たなアイテムコンテンツ32D1,32D2が追加されたことを示す追加通知33(例えば、スクロールにおけるアイテムコンテンツ32D1,32D2の方向を示す方向コンテンツなど)が、映像コンテンツ31に表示されてもよい。
【0074】
なお、上述した新たに追加されたアイテムコンテンツ32は、
図11に示されるように、アイテムコンテンツ32の外枠を強調表示するなど、異なる表示形態により表示されてもよい。強調表示されたアイテムコンテンツ32が閲覧されると、強調表示は通常表示に戻されてもよい。あるいは、アイテムコンテンツ32の強調表示から所定時間経過後に、強調表示は通常表示に戻されてもよい。
【0075】
また、上述した実施例では、ライブコマース映像において紹介された各アイテムに対して、対応する1つ以上のアイテムコンテンツ32が重畳されたが、本開示は、これに限定されず、対応するアイテムコンテンツ32が表示されないアイテムがあってもよい。あるいは、ライブコマース映像において紹介されていないアイテムに対応するアイテムコンテンツ32が、映像コンテンツ31に重畳されてもよい。
【0076】
次に、
図12を参照して、本開示の一変形例による映像コンテンツ31の表示画面を説明する。
図12は、本開示の一変形例による端末20Aに表示される映像コンテンツ31を示す図である。本変形例では、在庫ゲージ34が、映像コンテンツ31に重畳される。
【0077】
在庫ゲージ34は、映像コンテンツ31において紹介されたアイテムの在庫数を示す。例えば、アイテムの在庫数が100であって、当該ライブコマースにおける販売数が50である場合、在庫ゲージ34は、50%を示す何れか適切なインジケータを示してもよい。販売数の増加に対応して、在庫ゲージ34のインジケータは動的に変更されてもよい。
【0078】
また、ライブコマースにおける販売が好調で、ライブコマース映像の配信中にアイテムの在庫数が更に100追加された場合、在庫ゲージ34は、再計算されたインジケータを示すようにしてもよい。また、この場合、在庫ゲージ34にアイテムの在庫の追加を示す追加イベントコンテンツが追加されてもよい。
【0079】
本変形例によると、在庫ゲージ34のインジケータ及び追加イベントコンテンツによって、視聴ユーザはアイテムの販売状況を知ることができ、購買意欲がかき立てられうる。
【0080】
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)
端末上に映像コンテンツを表示することをコンピュータに実行させ、
前記映像コンテンツを表示することは、
前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、
前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加する、プログラム。
(付記2)
前記コンテンツを重畳することは、
前記コンテンツを追加順にスクロール形式で重畳することを含む、付記1に記載のプログラム。
(付記3)
前記コンテンツを重畳することは、
第1のコンテンツが前記端末上の所定の表示領域に表示されている間に第2のコンテンツが重畳されると、前記所定の表示領域への前記第1のコンテンツの表示を維持すると共に、前記第2のコンテンツをスクロールに追加することを含む、付記2に記載のプログラム。
(付記4)
前記コンテンツを重畳することは、
前記第2のコンテンツが追加されてから所定の期間、前記第2のコンテンツを所定の表示方式で表示することを含む、付記3に記載のプログラム。
(付記5)
前記第2のコンテンツをスクロールに追加することは、
前記第2のコンテンツの前記スクロールにおける表示方向を示す方向コンテンツを表示することを含む、付記3又は4に記載のプログラム。
(付記6)
前記映像コンテンツを表示することは、
前記重畳されたコンテンツに対応するアイテムの在庫数を示す在庫コンテンツを表示することを含み、
前記在庫コンテンツを表示することは、
前記コンテンツの追加に応答して、前記在庫コンテンツの表示態様を変更することを含む、付記1から5の何れか一項に記載のプログラム。
(付記7)
映像コンテンツを表示する表示部を有する端末であって、
前記表示部は、
前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、
前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加する、端末。
(付記8)
端末上に映像コンテンツを表示することを有し、
前記映像コンテンツを表示することは、
前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、
前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加する、コンピュータが実行する情報表示方法。
(付記9)
端末に映像コンテンツを送信する通信部と、
前記映像コンテンツを処理する処理部と、
を有し、
前記処理部は、
前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、
前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加し、
前記通信部は、前記コンテンツが重畳された前記映像コンテンツを前記端末に送信する、情報処理装置。
(付記10)
端末に映像コンテンツを送信することと、
前記映像コンテンツを処理することと、
を有し、
前記処理することは、
前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、
前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加し、
前記送信することは、前記コンテンツが重畳された前記映像コンテンツを前記端末に送信することを含む、コンピュータが実行する情報処理方法。
(付記11)
端末に映像コンテンツを送信することと、
前記映像コンテンツを処理することと、
をコンピュータに実行させ、
前記処理することは、
前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを前記映像コンテンツに重畳することを含み、
前記映像コンテンツのライブ配信中に前記コンテンツの追加指示に基づいて、前記端末のユーザが操作可能なコンテンツを追加し、
前記送信することは、前記コンテンツが重畳された前記映像コンテンツを前記端末に送信することを含む、プログラム。
【0081】
以上、本開示の実施例について詳述したが、本開示は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本開示の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0082】
1 通信システム
10 サーバ
20 端末
101 映像処理部
102,201 通信制御部
202 表示制御部