(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007295
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】光起電力モジュール
(51)【国際特許分類】
H01L 31/05 20140101AFI20230111BHJP
【FI】
H01L31/04 570
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021146331
(22)【出願日】2021-09-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-10-26
(31)【優先権主張番号】202110737366.7
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519095522
【氏名又は名称】ジョジアン ジンコ ソーラー カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】512083920
【氏名又は名称】晶科能源股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100104134
【弁理士】
【氏名又は名称】住友 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100156225
【弁理士】
【氏名又は名称】浦 重剛
(74)【代理人】
【識別番号】100168549
【弁理士】
【氏名又は名称】苗村 潤
(74)【代理人】
【識別番号】100200403
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 幸信
(74)【代理人】
【識別番号】100206586
【弁理士】
【氏名又は名称】市田 哲
(72)【発明者】
【氏名】シー ジーシアン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ジュエン
(72)【発明者】
【氏名】グオ ジーチウ
(72)【発明者】
【氏名】リー ボー
(72)【発明者】
【氏名】タオ チュンホワ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ルイ
【テーマコード(参考)】
5F151
【Fターム(参考)】
5F151EA19
5F151JA07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】光起電力モジュールを開示する。
【解決手段】光起電力モジュールは、第1中間バスバー303と、第2中間バスバー304と、第1ジャンパ線とを含み、第1中間バスバーの端部には第1引き出し端401が設けられ、第2中間バスバーの端部には第2引き出し端402が設けられ、第1ジャンパ線は第1隔離ストリップ701に設けられ、第1引き出し端と第2引き出し端はそれぞれ第1ジャンパ線の対向する両側に位置し、第1引き出し端と第2引き出し端はそれぞれ第1隔離ストリップの対向する両側面に当接し、又はいずれも第1隔離ストリップの頂面に置かれている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光起電力モジュールであって、
第1中間バスバーと、第2中間バスバーと、第1ジャンパ線とを含み、
前記第1中間バスバーの端部には、第1引き出し端が設けられ、
前記第2中間バスバーの端部には、第2引き出し端が設けられ、
前記第1ジャンパ線は、第1隔離ストリップに設けられ、
前記第1引き出し端と前記第2引き出し端は、それぞれ前記第1ジャンパ線の対向する両側に位置し、前記第1引き出し端と前記第2引き出し端は、それぞれ前記第1隔離ストリップの対向する両側面に当接し、又はいずれも前記第1隔離ストリップの頂面に置かれている、ことを特徴とする光起電力モジュール。
【請求項2】
前記光起電力モジュールは、並列接続された上電池ユニットと下電池ユニットを含み、
前記上電池ユニットは、第1上電池ストリング群と第2上電池ストリング群を含み、前記第1上電池ストリング群と前記第2上電池ストリング群とは、第1上バスバーによって直列接続され、
前記下電池ユニットは、第1下電池ストリング群と第2下電池ストリング群を含み、前記第1下電池ストリング群と前記第2下電池ストリング群とは、第1下バスバーによって直列接続され、
前記第1上電池ストリング群、前記第2上電池ストリング群、前記第1下電池ストリング群、及び前記第2下電池ストリング群はいずれも、複数の電池ストリングを含み、前記電池ストリングの数が2以上である場合、前記電池ストリング同士は、並列接続され、
前記電池ストリングは、複数の直列接続されたセルを含み、
前記第1上電池ストリング群と前記第1下電池ストリング群との間には、前記第1中間バスバーが接続され、
前記第2上電池ストリング群と前記第2下電池ストリング群との間には、前記第2中間バスバーが接続され、
前記第1上バスバーと前記第1下バスバーとは、前記第1ジャンパ線によって電気的に接続され、前記第1ジャンパ線は、前記セルに設けられ、前記第1ジャンパ線と前記セルとの間には、前記第1隔離ストリップが設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の光起電力モジュール。
【請求項3】
前記第1ジャンパ線には、第1L字状引き出し線が電気的に接続され、前記第1L字状引き出し線の一方側は、前記第1ジャンパ線と貼り合わせ接続され、前記第1L字状引き出し線の他方側は、前記セルの位置する平面から遠く離れる方向に向かって延在する、ことを特徴とする請求項1に記載の光起電力モジュール。
【請求項4】
前記第1ジャンパ線は、第1サブ部及び第2サブ部を含み、前記第2サブ部は、前記第1サブ部と部分的に重なり、前記第2サブ部の端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第3引き出し端を形成し、前記第3引き出し端の底部は、前記第1サブ部上に置かれている、ことを特徴とする請求項1に記載の光起電力モジュール。
【請求項5】
前記光起電力モジュールは、第3中間バスバーと第2ジャンパ線をさらに含み、前記第3中間バスバーの端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第4引き出し端を形成し、前記第2ジャンパ線は、前記第2中間バスバーに電気的に接続されている、ことを特徴とする請求項3に記載の光起電力モジュール。
【請求項6】
前記上電池ユニットは、第3上電池ストリング群をさらに含み、前記下電池ユニットは、第3下電池ストリング群をさらに含み、前記第3上電池ストリング群と前記第3下電池ストリング群との間には、第3中間バスバーが接続され、
前記第3上電池ストリング群と前記第3下電池ストリング群は、前記第2ジャンパ線によって電気的に接続されている、ことを特徴とする請求項5に記載の光起電力モジュール。
【請求項7】
前記第2中間バスバーには、第2L字状引き出し線が電気的に接続され、前記第2L字状引き出し線の一方側は、前記第2中間バスバーと貼り合わせ接続され、前記第2L字状引き出し線の他方側は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって延在し、
前記第2ジャンパ線は、前記第2中間バスバーに掛け渡され、かつ前記第2L字状引き出し線と前記第4引き出し端との間に位置する、ことを特徴とする請求項5に記載の光起電力モジュール。
【請求項8】
前記第2中間バスバーの端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第5引き出し端を形成し、前記第5引き出し端は、前記第2ジャンパ線と前記第4引き出し端との間に位置し、前記第2ジャンパ線は、前記第2中間バスバーに掛け渡され、かつ前記第5引き出し端に近接して設けられている、ことを特徴とする請求項5に記載の光起電力モジュール。
【請求項9】
前記第2中間バスバーの端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第6引き出し端を形成し、前記第2ジャンパ線は、前記第6引き出し端と前記第4引き出し端との間に設けられ、かつ前記第6引き出し端に近接し、前記第2ジャンパ線と前記第6引き出し端はいずれも、敷ブロックに粘着固定されている、ことを特徴とする請求項5に記載の光起電力モジュール。
【請求項10】
前記第1中間バスバーと、前記第2中間バスバーと、前記第1ジャンパ線とは、デュアルダイオード接続箱によって電気的に接続され、
前記デュアルダイオード接続箱は、箱本体を含み、前記箱体内には、パッド、電気接続シート及びダイオードが設けられ、前記電気接続シート及び前記ダイオードはいずれも、2つ設けられ、それぞれの前記ダイオードはいずれも、1つの前記電気接続シートが対応して設けられ、前記ダイオードの一端は、対応する前記電気接続シートに電気的に接続され、前記ダイオードの他端は、前記パッドに電気的に接続され、前記電気接続シートは、前記ダイオードの上方に掛け渡されている、ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の光起電力モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光発電の技術分野に関し、特に光起電力モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
太陽光発電技術の発展に伴い、光起電力モジュールは、社会生活の様々な分野に適用されてきて、ユーザに好まれる。
【0003】
従来技術における光起電力モジュールは、上電池ストリング群と下電池ストリング群を含み、上電池ストリング群と下電池ストリング群とは、ジャンパ線によって電気的に接続され、ジャンパ線は、一般的に、導電材料で形成された導体であり、それとセルアレイに重なりがある場合、セル同士の電気的接続を実現するための相互接続ストリップがジャンパ線と重なりやすく、両者が直接接触すると電気的接続を引き起こしてしまい、さらに光起電力モジュールの正常な動作に影響を与える。そのため、ジャンパ線とセルアレイとの間に絶縁ストリップが設けられており、しかしながら、絶縁ストリップは、日常の使用においてずれる可能性があり、それによって短絡を引き起こしたり電池表面を遮蔽したりするおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来技術における技術的問題を解決するために、光起電力モジュールを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、光起電力モジュールを提供し、前記光起電力モジュールは、第1中間バスバーと、第2中間バスバーと、第1ジャンパ線とを含み、
前記第1中間バスバーの端部には、第1引き出し端が設けられ、
前記第2中間バスバーの端部には、第2引き出し端が設けられ、
前記第1ジャンパ線は、前記第1隔離ストリップに設けられ、
前記第1引き出し端と前記第2引き出し端は、それぞれ前記第1ジャンパ線の対向する両側に位置し、前記第1引き出し端と前記第2引き出し端は、それぞれ前記第1隔離ストリップの対向する両側面に当接し、またはいずれも前記第1隔離ストリップの頂面に置かれている。
【0006】
上記した光起電力モジュールであって、好ましくは、並列接続された上電池ユニットと下電池ユニットを含み、
前記上電池ユニットは、第1上電池ストリング群と第2上電池ストリング群を含み、前記第1上電池ストリング群と前記第2上電池ストリング群とは、第1上バスバーによって直列接続され、
前記下電池ユニットは、第1下電池ストリング群と第2下電池ストリング群を含み、前記第1下電池ストリング群と前記第2下電池ストリング群とは、第1下バスバーによって直列接続され、
前記第1上電池ストリング群、前記第2上電池ストリング群、前記第1下電池ストリング群及び前記第2下電池ストリング群はいずれも、複数の電池ストリングを含み、前記電池ストリングの数が2以上である場合、前記電池ストリング同士は、並列接続され、
前記電池ストリングは、複数の直列接続されたセルを含み、
前記第1上電池ストリング群と前記第1下電池ストリング群との間には、前記第1中間バスバーが接続され、
前記第2上電池ストリング群と前記第2下電池ストリング群との間には、前記第2中間バスバーが接続され、
前記第1上バスバーと前記第1下バスバーとは、前記第1ジャンパ線によって電気的に接続され、前記第1ジャンパ線は、前記セルに設けられ、前記第1ジャンパ線と前記セルとの間には、前記第1隔離ストリップが設けられている。
【0007】
上記した光起電力モジュールであって、好ましくは、前記第1ジャンパ線には、第1L字状引き出し線が電気的に接続され、前記第1L字状引き出し線の一方側は、前記第1ジャンパ線と貼り合わせ接続され、前記第1L字状引き出し線の他方側は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって延在する。
【0008】
上記した光起電力モジュールであって、好ましくは、前記第1ジャンパ線は、第1サブ部及び第2サブ部を含み、前記第2サブ部は、前記第1サブ部と部分的に重なり、前記第2サブ部の端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第3引き出し端を形成し、前記第3引き出し端の底部は、前記第1サブ部上に置かれている。
【0009】
上記した光起電力モジュールであって、好ましくは、前記光起電力モジュールは、第3中間バスバー及び第2ジャンパ線をさらに含み、前記第3中間バスバーの端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第4引き出し端を形成し、前記第2ジャンパ線は、前記第2中間バスバーに電気的に接続されている。
【0010】
上記した光起電力モジュールであって、好ましくは、前記上電池ユニットは、第3上電池ストリング群をさらに含み、前記下電池ユニットは、第3下電池ストリング群をさらに含み、前記第3上電池ストリング群と前記第3下電池ストリング群との間には、第3中間バスバーが接続され、前記第3上電池ストリング群と前記第3下電池ストリング群は、前記第2ジャンパ線によって電気的に接続されている。
【0011】
上記した光起電力モジュールであって、好ましくは、前記第2中間バスバーには、第2L字状引き出し線が電気的に接続され、前記第2L字状引き出し線の一方側は、前記第2中間バスバーと貼り合わせ接続され、前記第2L字状引き出し線の他方側は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって延在し、
前記第2ジャンパ線は、前記第2中間バスバーに掛け渡され、かつ前記第2L字状引き出し線と前記第4引き出し端との間に位置する。
【0012】
上記した光起電力モジュールであって、好ましくは、前記第2中間バスバーの端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第5引き出し端を形成し、前記第5引き出し端は、前記第2ジャンパ線と前記第4引き出し端との間に位置し、前記第2ジャンパ線は、前記第2中間バスバーに掛け渡され、かつ前記第5引き出し端に近接して設けられている。
【0013】
上記した光起電力モジュールであって、好ましくは、前記第2中間バスバーの端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第6引き出し端を形成し、前記第2ジャンパ線は、前記第6引き出し端と前記第4引き出し端との間に設けられ、かつ前記第6引き出し端に近接し、前記第2ジャンパ線と前記第6引き出し端はいずれも、敷ブロックに接着固定される。
【0014】
上記した光起電力モジュールであって、好ましくは、前記第1中間バスバー、前記第2中間バスバー及び前記第1ジャンパ線は、デュアルダイオード接続箱によって電気的に接続され、前記接続箱は、箱本体を含み、前記箱体内には、パッド、電気接続シート及びダイオードが設けられ、前記電気接続シート及び前記ダイオードはいずれも、2つ設けられ、それぞれの前記ダイオードはいずれも、1つの前記電気接続シートが対応して設けられ、前記ダイオードの一端は、対応する前記電気接続シートに電気的に接続され、前記ダイオードの他端は、前記パッドに電気的に接続され、前記電気接続シートは、前記ダイオードの上方に掛け渡されている。
【発明の効果】
【0015】
従来技術に比べて、本発明は、第1中間バスバーの第1引き出し端及び第2中間バスバーの第2引き出し端を用いて、第1中間バスバーと第2中間バスバーの折り曲げ部で第1ジャンパ線の位置する第1隔離ストリップを挟持または圧着することによって、第1ジャンパ線、第1中間バスバー及び第2中間バスバーの自由な移動による短絡または電池表面への遮蔽を制限することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図2】本発明の実施形態1の中間位置における内部接続の背面図である。
【
図3】本発明の実施形態1の中間位置における断面図である。
【
図6】本発明の実施形態2の中間位置における内部接続の背面図である。
【
図7】本発明の実施形態2の中間位置における断面図である。
【
図10】本発明の実施形態3の局所軸測
図1である。
【
図11】本発明の実施形態3の局所軸測
図2である。
【
図12】本発明のデュアルダイオード接続箱の平面図である。
【
図13】本発明のデュアルダイオード接続箱の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照することによって記述した実施形態は、例示的なものであり、単に本発明の説明を目的とするものに過ぎず、本発明を限定するものと解釈されるものではない。
【0018】
実施形態1
【0019】
図1に示すように、本発明の実施形態は、並列接続された上電池ユニット100と下電池ユニット200を含む光起電力モジュールを提供する。
【0020】
前記上電池ユニット100は、第1上電池ストリング群101及び第2上電池ストリング群102を含み、前記第1上電池ストリング群101と前記第2上電池ストリング群102との隣接する電池ストリングの極性は、逆であり、前記第1上電池ストリング群101と前記第2上電池ストリング群102は、第1上バスバー301によって直列接続される。前記下電池ユニット200は、第1下電池ストリング群201及び第2下電池ストリング群202を含み、前記第1下電池ストリング群201と前記第2下電池ストリング群202との隣接する電池ストリングの極性は、逆であり、前記第1下電池ストリング群201と前記第2下電池ストリング群202は、第1下バスバー302によって直列接続される。前記第1上電池ストリング群101、前記第2上電池ストリング群102、前記第1下電池ストリング群201、及び前記第2下電池ストリング群202はいずれも、複数の電池ストリングを含み、前記電池ストリングの数が2以上である場合、前記電池ストリング同士は並列接続される。前記電池ストリングは、複数の直列接続されたセルを含む。
【0021】
本実施形態において、従来の一般的な寸法(156~210mm)の太陽電池セルをレーザによって4つの独立した同じ仕様のセルに切断し、各セルにいずれも正電極及び裏電極があり、かつ各正電極及び裏電極の位置が互いに重なり合う。切断されたセルを相互接続ストリップによって直列接続して電池ストリングを形成する。本実施形態において、前記第1上電池ストリング群101、前記第2上電池ストリング群102、前記第1下電池ストリング群201、及び前記第2下電池ストリング群202はいずれも、2つの並列接続された電池ストリングを含む。
【0022】
前記第1上電池ストリング群101と前記第1下電池ストリング群201との間には、第1中間バスバー303が接続され、前記第1上電池ストリング群101と前記第1下電池ストリング群201は、第1中間バスバー303によって並列接続され、かつ該接続箇所におけるセルの極性が同じであり、前記第1中間バスバー303の端部には、第1引き出し端401が設けられている。
【0023】
前記第2上電池ストリング群102と前記第2下電池ストリング群202との間には、第2中間バスバー304が接続され、前記第2上電池ストリング群102と前記第2下電池ストリング群202は、第2中間バスバー304によって並列接続され、かつ該接続箇所におけるセルの極性が同じであり、前記第2中間バスバー304の端部には、第2引き出し端402が設けられている。
【0024】
並列回路を導入することによって、電池ストリングの並列接続の数を増加させて、直列抵抗損失を15Wだけ低減することができ、モジュール電力は少なくとも3つの段階を向上させることができると予想される。そして、回路並列接続数が増加し、モジュール全体の直列抵抗もある程度低下し、さらに電力損失を低減させる。
【0025】
なお、第1中間バスバー303と第2中間バスバー304が位置する中間位置は、正確な真ん中ではなく、真ん中付近の領域も含まれる。
【0026】
前記第1上バスバー301と前記第1下バスバー302は、第1ジャンパ線501によって電気的に接続され、前記第1ジャンパ線501は、前記セルに設けることができ、前記第1ジャンパ線501と前記セルとの間には、第1隔離ストリップ701が設けられており、第1隔離ストリップ701によって絶縁分離される。また、光起電力モジュールの幅広を小さくすることができ、さらに例えば裏板、接着フィルムなどの補助材料の使用量を減少させ、材料コストを低減することができる。
【0027】
第1ジャンパ線501は、バイパスジャンパにおいて後に言及されたシングルダイオード接続箱が受ける電圧が高すぎることによって破壊リスクの発生をもたらすことを解決し、モジュールが正常に動作するときに電流を伝送せず、モジュールにホットスポットが生じる場合や接続箱内のダイオードが動作する場合にのみ電流を伝送するために用いられる。
【0028】
第1隔離ストリップ701は、多層の構造であることが好ましく、中間層が絶縁性材料であり、上下層が一定の接着性能を有する材料であり、上下層の接着材料を介して金属ストリップと接着し、このような接着材料は、感圧性能を有するものであってよく、或いは感熱性能を有するものであってもよく、上下接着層の厚さは、一定の接着性を確保するために、0.1mm以上であり、第1隔離ストリップ701全体の厚さは、0.32~0.5mmの範囲にあり、厚すぎることによるセルの圧壊を回避することができる。
【0029】
本実施形態において、第1ジャンパ線501は、幅が広く、薄い金属ストリップを用いて、厚さが0.3mm以下であり、例えば3×0.2mm、3×0.25mm、4×0.2mm、4×0.25mm、5×0.2mm、5×0.15mm、6×0.2mm、6×0.15mmなどである。このような金属ストリップは、重ね溶接過程において幅が増加し、横方向に一定の強度を有するため、折り曲げにくく、実際の製造過程において存在したずれ問題を解決し、製造工程の難しさを低減し、薄いサイズではラミネート過程でセルへの押圧及び気泡の生成などの問題を回避することもできる。
【0030】
第1ジャンパ線501と第1隔離ストリップ701は、固定テープ又は予備溶接の方式で位置決めされ、第1隔離ストリップ701の縁部は、第1ジャンパ線501の縁部から2mm以上離れて、第1ジャンパ線501がずれて露出してセルに接触することを防止することができる。
【0031】
前記第1引き出し端401と第2引き出し端402は、第1中間バスバー303と第2中間バスバー304で折り返して形成することができ、前記第1引き出し端401と前記第2引き出し端402は、それぞれ前記第1ジャンパ線501の対向する両側に位置し、第1引き出し端401と前記第2引き出し端402との折り曲げ箇所の第1ジャンパ線501の縁部からの距離は、3~5mmに制限され、接触することによる短絡を回避し、第1引き出し端401と前記第2引き出し端402との折り曲げ箇所が相互に近接することは、接続箱の設計長さを小さくすることに有利である。前記第1引き出し端401と前記第2引き出し端402は、それぞれ前記第1隔離ストリップ701の対向する両側面に当接し、又はいずれも前記第1隔離ストリップ701の頂面に置かれている。このようにすることによって、第1隔離ストリップ701、第1中間バスバー303及び第2中間バスバー304の自由な移動による短絡又は電池表面への遮蔽を制限することができる。
【0032】
さらに、第1隔離ストリップ701は、両面粘着可能に設けられ、前記第1引き出し端401と第2引き出し端402との折り曲げ箇所の位置を効果的に固定し、それがずれることを防止し、ずれによるダイオードの短絡の問題を回避することができる。また、第1隔離ストリップ701は、両面粘着可能なものであり、これは、それに隣接する電池ストリングに対して位置制限作用を果たし、電池ストリング間の間隔が近すぎることによって電池ストリングが接触することを防止できる。
【0033】
さらに、前記上電池ユニット100は、第3上電池ストリング群103をさらに含み、前記第3上電池ストリング群103と前記第2上電池ストリング群102との隣接する電池ストリング同士の極性が同じである。前記下電池ユニット200は、第3下電池ストリング群203をさらに含み、前記第3下電池ストリング群203と前記第2下電池ストリング群202との隣接する電池ストリング同士の極性が同じである。前記第3上電池ストリング群103と前記第3下電池ストリング群203との間には、第3中間バスバー305が接続されている。前記第3上電池ストリング群103と前記第3下電池ストリング群203は、第3中間バスバー305によって並列接続され、かつ該接続箇所におけるセルの極性が同じである。
【0034】
前記第3上電池ストリング群103と前記第3下電池ストリング群203は、第2ジャンパ線502によって電気的に接続され、前記第2ジャンパ線502は、前記第2中間バスバー304に電気的に接続され、第2ジャンパ線502とセルとの間には、同様に第2隔離ストリップ702が設けられ、第2隔離ストリップ702の構造及び機能については、前述の第1隔離ストリップの構造及び機能を参照することができる。第2中間バスバー304及び第3中間バスバー305は、1つのダイオードに電気的に接続され、第2ジャンパ線502は、光起電力モジュールが正常に動作する際に、電流を伝送するために用いられる。また、光起電力モジュールの幅広を小さくすることができ、さらに例えば裏板、接着フィルムなどの補助材料の使用量を減少させ、材料コストを低減することができる。
【0035】
本実施形態において、第2ジャンパ線502は、幅が広く、薄い金属ストリップを用いて、厚さが0.3mm以下であり、例えば3×0.2mm、3×0.25mm、4×0.2mm、4×0.25mm、5×0.2mm、5×0.15mm、6×0.2mm、6×0.15mmなどである。このような金属ストリップは、重ね溶接過程において幅が増加し、横方向に一定の強度を有するため、折り曲げにくく、実際の製造過程に存在したずれ問題を解決し、製造工程の難しさを低減し、薄いサイズではラミネート過程でセルへの押圧及び気泡の生成などの問題を回避することもできる。
【0036】
本実施形態において、前記第1ジャンパ線501には、第1L字状引き出し線601が電気的に接続され、前記第1L字状引き出し線601の一方側は、前記第1ジャンパ線501と貼り合わせ接続され、前記第1L字状引き出し線601の他方側は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって延在し、セルが位置する平面に垂直であってもよく、設定角度を保持してもよく、垂直を保持する場合に抵抗溶接に適用し、更に折り曲げる場合、半田付けに適用することができる。
【0037】
第1L字状引き出し線601は、第1ジャンパ線501が後述するデュアルダイオード接続箱900におけるダイオードに電気的に接続される導電媒体であり、このような設置プロセスは、簡単で実施しやすく、かつ接続線の数を減少させることができ、光起電力モジュールの構造の簡素化及び接続プロセスの簡素化に有利となる。前記第1L字状引き出し線601、前記第1引き出し端401及び前記第2引き出し端402は、セルの位置する平面に垂直に延在してもよいし、セルが位置する平面に対して傾斜して延在してもよく、すなわち、前記第1L字状引き出し線601、前記第1引き出し端401及び前記第2引き出し端402とセルが位置する平面とのなす角は、90°でなくてもよく、前記第1L字状引き出し線601、前記第1引き出し端401及び前記第2引き出し端402が互いに平行であることを確保すればよい。
【0038】
前記第1L字状引き出し線601と、前記第1引き出し端401と、前記第2引き出し端402とは、デュアルダイオード接続箱900によって電気的に接続され、デュアルダイオード接続箱900は、箱本体901を含み、前記箱体901内には、パッド903、電気接続シート902及びダイオード904が設けられ、前記電気接続シート902及び前記ダイオード904はいずれも、2つ設けられ、それぞれの前記ダイオード904はいずれも、1つの前記電気接続シート902が対応して設けられ、前記ダイオード904の一端は、対応する前記電気接続シート902に電気的に接続され、前記ダイオード904の他端は、前記パッド903に電気的に接続され、前記電気接続シート902は、前記ダイオード904の上方に掛け渡されている。
【0039】
そのうちの1つの前記電気接続シート902には、第1孔905が形成され、前記第1孔905は、前記第1引き出し端401が前記第1孔905を通過した後に対応する前記電気接続シート902と電気的に接続するために用いられ、他の1つの前記電気接続シート902には、第2孔906が形成され、前記第2孔906は、前記第2引き出し端402が第2孔906を通過した後に対応する前記電気接続シート902と電気的に接続するために用いられる。前記パッド903には、第3孔907が形成され、前記第3孔907は、前記第1L字状引き出し線601が第3孔907を通過した後に前記パッド903と電気的に接続するために用いられる。
【0040】
各上電池ストリング群と各下電池ストリング群はいずれも、1つのダイオードに接続され、電池ストリングが影に遮蔽される時にバイパス機能を図り、過熱によるモジュールの破損を回避することができる。そして、デュアルダイオード接続箱900の箱本体901内には、2つのダイオード904が設けられ、それによって光起電力モジュールの引き出し線の製造プロセスが複雑であるという技術的問題を効果的に解決し(光起電力モジュールの内部で渡り線を設けることを回避する)、設けられた渡り線によるモジュールの信頼性の問題を回避することができる。
【0041】
そして、電気接続シート902をそれぞれ対応するダイオード904に掛け渡されることによって、一方では、接続箱の本体901の幅が狭いことを確保し、それによって光起電力モジュールへの遮蔽を減少させ、発電効率を向上させることができ、他方では、電気接続シート902はダイオード904の外装ケースと貼り合わせることができ、接触面積が大きくなり、ダイオードの放熱に有利となる。
【0042】
さらに、前記第2中間バスバー304には、第2L字状引き出し線602が電気的に接続され、前記第2L字状引き出し線602の水平部は、前記第2中間バスバー304と貼り合わせ接続され、前記第2L字状引き出し線602の垂直部は、前記セルの位置する平面に垂直である。前記第3中間バスバー305の端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第4引き出し端404が形成される。第2L字状引き出し線602と第4引き出し端404とは、シングルダイオード接続箱によって電気的に接続され、シングルダイオード接続箱の構造については、従来技術における接続箱の構造を参照すればよく、ここで説明を省略する。
【0043】
第2L字状引き出し線602は、第2ジャンパ線502がシングルダイオード接続箱におけるダイオードに電気的に接続される導電媒体であり、このような設置プロセスは、簡単で実施しやすく、かつ接続線の数を減少させることができ、光起電力モジュールの構造の簡素化及び接続プロセスの簡素化に有利となる。前記第2L字状引き出し線602、前記第4引き出し端404は、セルの位置する平面に垂直に延在してもよいし、セルの位置する平面に対して傾斜して延在してもよく、すなわち、前記第2L字状引き出し線602、前記第4引き出し端404とセルが位置する平面とのなす角は、90°でなくてもよく、前記第2L字状引き出し線602、前記第4引き出し端404が互いに平行であることを確保すればよい。
【0044】
前記第2ジャンパ線502は、前記第2中間バスバー304に掛け渡され、かつ前記第2L字状引き出し線602と前記第4引き出し端404との間に位置し、第2ジャンパ線502は、第2中間バスバー304に直接溶接されて電気的に接続され、第2L字状引き出し線602を設けることにより、2つの引き出し端の距離が近すぎることによって短絡を引き起こすことを回避することができる。第2隔離ストリップ702は、セグメント化して設けられてもよく、この場合に、引き出し端が厚すぎることによってラミネート過程において気泡やセルの隠れクラックが発生することを回避することができる。前記第2L字状引き出し線602と前記第4引き出し端404は、シングルダイオード接続箱によって電気的に接続される。
【0045】
実施形態2
【0046】
本実施形態において、第1ジャンパ線501と第2ジャンパ線502はいずれも、電池ストリングの間に設けられ、2つの電池ストリング間の間隔が大きいため、隔離ストリップを追加する必要がなく、第1中間バスバー303、第2中間バスバー304及び第1ジャンパ線501の配設は、実施形態1と同じであり、第2ジャンパ線502、第2中間バスバー304及び第3中間バスバー305の配設という点で相違する。
【0047】
具体的には、前記第2中間バスバー304の端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第5引き出し端405を形成し、前記第5引き出し端405は、前記第2ジャンパ線502及び前記第4引き出し端404の間に位置し、前記第2ジャンパ線502は、前記第2中間バスバー304に溶接され、かつ前記第5引き出し端405に近接して設置される。それによって、第2中間バスバー304を効果的に固定して、それがずれることによる短絡や電池表面への遮蔽を防止することができる
【0048】
実施形態3
【0049】
本実施形態において、前記第1ジャンパ線501は、第1サブ部5011及び第2サブ部5012を含み、前記第2サブ部5012は、前記第1サブ部5011と部分的に重なり、前記第2サブ部5012の端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第3引き出し端403を形成し、前記第3引き出し端403は、前記第1サブ部5011に置かれている。本実施形態において、第1サブ部5011と第2サブ部5012は、製造を易くするために、一体成形構造であってもよい。第1サブ部5011は、別個の構造であってもよく、予め溶接することにより実現され、2本の金属ストリップの重なり部分の面積が4×4mm以上である。第1ジャンパ線501を2つのサブ部に分けて設けることによって、第1L字状引き出し線601の設置をなくすことができ、機械の溶接をより容易に実現可能となる。
【0050】
前記第2中間バスバー304の端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第6引き出し端406を形成し、前記第2ジャンパ線502は、前記第6引き出し端406と前記第4引き出し端404との間に設けられ、かつ前記第6引き出し端406に近接し、前記第2ジャンパ線502と前記第6引き出し端406はいずれも、敷ブロック800に粘着固定される。前記敷ブロック800は、セルが位置する平面に設けられ、敷ブロック800は、両面粘着可能に設けられ、前記第6引き出し端406の折り曲げ箇所と第2ジャンパ線502の位置を効果的に固定し、それがずれることを防止することによって、ずれによるダイオード短絡の問題を回避することができる。敷ブロック800を設けることによって、第2ジャンパ線502と第2中間バスバー304を接続する作用を果たし、このようにして第2L字状引き出し線602の設置をなくすことができ、機械の溶接をより容易に実現可能となる。上記実施形態によれば、さらに、前記第1中間バスバー303、前記第2中間バスバー304または前記第3中間バスバー305の折り曲げ箇所における最も近い電池メイングリッドワイヤからの距離は、2mm以上である。これによって、空間的な制限によってホーンによる電池メイングリッドの溶接を実施できないことを回避することができる。
【0051】
本発明は、光起電力モジュールのリード配線方法であって、
前記光起電力モジュールの主回路を形成し、前記主回路は、少なくとも1つの電池ユニット群を含み、前記電池ユニット群は、並列接続された上電池ユニット100と下電池ユニット200を含むことと、
前記上電池ユニット100は、第1上電池ストリング群101、第2上電池ストリング群102及び第3上電池ストリング群103を含み、前記第1上電池ストリング群101と前記第2上電池ストリング群102とは、第1上バスバー301によって直列接続されることと、
前記下電池ユニット200は、第1下電池ストリング群201、第2下電池ストリング群202及び第3下電池ストリング群203を含み、前記第1下電池ストリング群201と前記第2下電池ストリング群202とは、第1下バスバー302によって直列接続されることと、
前記第1上電池ストリング群101、前記第2上電池ストリング群102、前記第3上電池ストリング103、前記第1下電池ストリング群201、前記第2下電池ストリング群202、及び前記第3下電池ストリング群203はいずれも、複数の電池ストリングを含み、前記電池ストリングの数が2以上である場合、前記電池ストリング同士は、並列接続されることと、
前記電池ストリングは、複数の直列接続されたセルを含むことと、
前記第1上電池ストリング群101と前記第1下電池ストリング群201との間には、第1中間バスバー303が接続され、前記第1中間バスバー303の端部には、第1引き出し端401が設けられることと、
前記第2上電池ストリング102と前記第2下電池ストリング群202との間には、第2中間バスバー304が接続され、前記第2中間バスバー304の端部には、第2引き出し端402が設けられることと、
前記第3上電池ストリング群103と前記第3下電池ストリング群203との間には、第3中間バスバー305が接続されることと、
前記第1上バスバー301と前記第1下バスバー302とは、第1ジャンパ線501によって電気的に接続され、前記第1ジャンパ線501は、前記セルに設けられ、前記第1ジャンパ線501と前記セルとの間には、第1隔離ストリップ701が設けられることと、
前記第3上電池ストリング群103と前記第3下電池ストリング群203は、第2ジャンパ線502によって電気的に接続されることと、
前記第1引き出し端401と前記第2引き出し端402は、それぞれ前記第1ジャンパ線501の対向する両側に位置し、前記第1引き出し端401と前記第2引き出し端402は、それぞれ前記第1隔離ストリップ701の対向する両側面に当接し、又はいずれも前記第1隔離ストリップ701の頂面に置かれていることと、
を含む、光起電力モジュールのリード配線方法をさらに提供する。
【0052】
以上、図面に示す実施形態に基づいて本発明の構造、特徴及び作用効果を詳細に説明し、上記したことは、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明は、図面に示される実施範囲を限定するものではなく、本発明の構想に基づいて行われた変更、又は同等変化の等価実施形態に修正することは、依然として明細書及び図示に含まれた精神を超えない場合、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0053】
100…上電池ユニット、101…第1上電池ストリング群、102…第2上電池ストリング群、103…第3上電池ストリング群
200…下電池ユニット、201…第1下電池ストリング群、202…第2下電池ストリング群、203…第3下電池ストリング群
301…第1上バスバー、302…第1下バスバー、303…第1中間バスバー、304…第2中間バスバー、305…第3中間バスバー
401…第1引き出し端、402…第2引き出し端、403…第3引き出し端、404…第4引き出し端、405…第5引き出し端、406…第6引き出し端
501…第1ジャンパ線、5011…第1サブ部、5012…第2サブ部、502…第2ジャンパ線
601…第1L字状引き出し線、602…第2L字状引き出し線
701…第1隔離ストリップ、702…第2隔離ストリップ
800…敷ブロック
900…デュアルダイオード接続箱、901…箱本体、902…電気接続シート、903…パッド、904…ダイオード、905…第1孔、906…第2孔、907…第3孔
【手続補正書】
【提出日】2022-02-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のセルを含む光起電力モジュールであって、
第1中間バスバーと、第2中間バスバーと、第1ジャンパ線と、第1隔離ストリップとを含み、
前記第1中間バスバーの端部には、第1引き出し端が設けられ、
前記第2中間バスバーの端部には、第2引き出し端が設けられ、
前記第1ジャンパ線は、前記第1隔離ストリップに設けられ、
前記第1中間バスバーと前記第2中間バスバーは、それぞれ前記第1ジャンパ線の対向する両側に位置し、前記第1隔離ストリップは、前記第1ジャンパ線と前記セルとの間に設けられ、前記第1引き出し端と前記第2引き出し端は、それぞれ前記第1隔離ストリップの対向する両側面に当接し、又はいずれも前記第1隔離ストリップの頂面に置かれている、ことを特徴とする光起電力モジュール。
【請求項2】
前記光起電力モジュールは、並列接続された上電池ユニットと下電池ユニットを含み、
前記上電池ユニットは、第1上電池ストリング群と第2上電池ストリング群を含み、前記第1上電池ストリング群と前記第2上電池ストリング群とは、第1上バスバーによって直列接続され、
前記下電池ユニットは、第1下電池ストリング群と第2下電池ストリング群を含み、前記第1下電池ストリング群と前記第2下電池ストリング群とは、第1下バスバーによって直列接続され、
前記第1上電池ストリング群、前記第2上電池ストリング群、前記第1下電池ストリング群、及び前記第2下電池ストリング群はいずれも、複数の電池ストリングを含み、前記電池ストリングの数が2以上である場合、前記電池ストリング同士は、並列接続され、
前記電池ストリングは、複数の直列接続された前記セルを含み、
前記第1上電池ストリング群と前記第1下電池ストリング群との間には、前記第1中間バスバーが接続され、
前記第2上電池ストリング群と前記第2下電池ストリング群との間には、前記第2中間バスバーが接続され、
前記第1上バスバーと前記第1下バスバーとは、前記第1ジャンパ線によって電気的に接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載の光起電力モジュール。
【請求項3】
前記第1ジャンパ線には、第1L字状引き出し線が電気的に接続され、前記第1L字状引き出し線の一方側は、前記第1ジャンパ線と貼り合わせ接続され、前記第1L字状引き出し線の他方側は、前記セルの位置する平面から遠く離れる方向に向かって延在する、ことを特徴とする請求項2に記載の光起電力モジュール。
【請求項4】
前記第1ジャンパ線は、第1サブ部及び第2サブ部を含み、前記第2サブ部は、前記第1サブ部と部分的に重なり、前記第2サブ部の端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第3引き出し端を形成し、前記第3引き出し端の底部は、前記第1サブ部上に置かれている、ことを特徴とする請求項2に記載の光起電力モジュール。
【請求項5】
前記光起電力モジュールは、第3中間バスバーと第2ジャンパ線をさらに含み、前記第3中間バスバーの端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第4引き出し端を形成し、前記第2ジャンパ線は、前記第2中間バスバーに電気的に接続されている、ことを特徴とする請求項3に記載の光起電力モジュール。
【請求項6】
前記上電池ユニットは、第3上電池ストリング群をさらに含み、前記下電池ユニットは、第3下電池ストリング群をさらに含み、前記第3上電池ストリング群と前記第3下電池ストリング群との間には、第3中間バスバーが接続され、
前記第3上電池ストリング群と前記第3下電池ストリング群は、前記第2ジャンパ線によって電気的に接続されている、ことを特徴とする請求項5に記載の光起電力モジュール。
【請求項7】
前記第2中間バスバーには、第2L字状引き出し線が電気的に接続され、前記第2L字状引き出し線の一方側は、前記第2中間バスバーと貼り合わせ接続され、前記第2L字状引き出し線の他方側は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって延在し、
前記第2ジャンパ線は、前記第2中間バスバーに掛け渡され、かつ前記第2L字状引き出し線と前記第4引き出し端との間に位置する、ことを特徴とする請求項5に記載の光起電力モジュール。
【請求項8】
前記第2中間バスバーの端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第5引き出し端を形成し、前記第5引き出し端は、前記第2ジャンパ線と前記第4引き出し端との間に位置し、前記第2ジャンパ線は、前記第2中間バスバーに掛け渡され、かつ前記第5引き出し端に近接して設けられている、ことを特徴とする請求項5に記載の光起電力モジュール。
【請求項9】
前記第2中間バスバーの端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第6引き出し端を形成し、前記第2ジャンパ線は、前記第6引き出し端と前記第4引き出し端との間に設けられ、かつ前記第6引き出し端に近接し、前記第2ジャンパ線と前記第6引き出し端はいずれも、敷ブロックに粘着固定されている、ことを特徴とする請求項5に記載の光起電力モジュール。
【請求項10】
前記第1中間バスバーと、前記第2中間バスバーと、前記第1ジャンパ線とは、デュアルダイオード接続箱によって電気的に接続され、
前記デュアルダイオード接続箱は、箱本体を含み、前記箱本体内には、パッド、電気接続シート及びダイオードが設けられ、前記電気接続シート及び前記ダイオードはいずれも、2つ設けられ、それぞれの前記ダイオードはいずれも、1つの前記電気接続シートが対応して設けられ、前記ダイオードの一端は、対応する前記電気接続シートに電気的に接続され、前記ダイオードの他端は、前記パッドに電気的に接続され、前記電気接続シートは、前記ダイオードの上方に掛け渡されている、ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の光起電力モジュール。
【手続補正書】
【提出日】2022-08-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のセルを含む光起電力モジュールであって、
第1中間バスバーと、第2中間バスバーと、第1ジャンパ線と、第1隔離ストリップとを含み、
前記第1中間バスバーの端部には、第1引き出し端が設けられ、前記第1引き出し端は、前記第1中間バスバーで折り返して形成され、
前記第2中間バスバーの端部には、第2引き出し端が設けられ、前記第2引き出し端は、前記第2中間バスバーで折り返して形成され、
前記第1隔離ストリップは、両面粘着可能に設けられ、
前記第1ジャンパ線は、前記第1隔離ストリップに設けられ、
前記第1中間バスバーと前記第2中間バスバーは、それぞれ前記第1ジャンパ線の対向する両側に位置し、前記第1隔離ストリップは、前記第1ジャンパ線と前記セルとの間に設けられ、前記第1引き出し端の折り曲げ箇所と前記第2引き出し端の折り曲げ箇所は、それぞれ前記第1隔離ストリップの対向する両側面に当接し、又はいずれも前記第1隔離ストリップの頂面に置かれている、ことを特徴とする光起電力モジュール。
【請求項2】
前記光起電力モジュールは、並列接続された上電池ユニットと下電池ユニットを含み、
前記上電池ユニットは、第1上電池ストリング群と第2上電池ストリング群を含み、前記第1上電池ストリング群と前記第2上電池ストリング群とは、第1上バスバーによって直列接続され、
前記下電池ユニットは、第1下電池ストリング群と第2下電池ストリング群を含み、前記第1下電池ストリング群と前記第2下電池ストリング群とは、第1下バスバーによって直列接続され、
前記第1上電池ストリング群、前記第2上電池ストリング群、前記第1下電池ストリング群、及び前記第2下電池ストリング群はいずれも、複数の電池ストリングを含み、前記電池ストリングの数が2以上である場合、前記電池ストリング同士は、並列接続され、
前記電池ストリングは、複数の直列接続された前記セルを含み、
前記第1上電池ストリング群と前記第1下電池ストリング群との間には、前記第1中間バスバーが接続され、
前記第2上電池ストリング群と前記第2下電池ストリング群との間には、前記第2中間バスバーが接続され、
前記第1上バスバーと前記第1下バスバーとは、前記第1ジャンパ線によって電気的に接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載の光起電力モジュール。
【請求項3】
前記第1ジャンパ線には、第1L字状引き出し線が電気的に接続され、前記第1L字状引き出し線の一方側は、前記第1ジャンパ線と貼り合わせ接続され、前記第1L字状引き出し線の他方側は、前記セルの位置する平面から遠く離れる方向に向かって延在する、ことを特徴とする請求項2に記載の光起電力モジュール。
【請求項4】
前記第1ジャンパ線は、第1サブ部及び第2サブ部を含み、前記第2サブ部は、前記第1サブ部と部分的に重なり、前記第2サブ部の端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第3引き出し端を形成し、前記第3引き出し端の底部は、前記第1サブ部上に置かれている、ことを特徴とする請求項2に記載の光起電力モジュール。
【請求項5】
前記光起電力モジュールは、第3中間バスバーと第2ジャンパ線をさらに含み、前記第3中間バスバーの端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第4引き出し端を形成し、前記第2ジャンパ線は、前記第2中間バスバーに電気的に接続されている、ことを特徴とする請求項3に記載の光起電力モジュール。
【請求項6】
前記上電池ユニットは、第3上電池ストリング群をさらに含み、前記下電池ユニットは、第3下電池ストリング群をさらに含み、前記第3上電池ストリング群と前記第3下電池ストリング群との間には、第3中間バスバーが接続され、
前記第3上電池ストリング群と前記第3下電池ストリング群は、前記第2ジャンパ線によって電気的に接続されている、ことを特徴とする請求項5に記載の光起電力モジュール。
【請求項7】
前記第2中間バスバーには、第2L字状引き出し線が電気的に接続され、前記第2L字状引き出し線の一方側は、前記第2中間バスバーと貼り合わせ接続され、前記第2L字状引き出し線の他方側は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって延在し、
前記第2ジャンパ線は、前記第2中間バスバーに掛け渡され、かつ前記第2L字状引き出し線と前記第4引き出し端との間に位置する、ことを特徴とする請求項5に記載の光起電力モジュール。
【請求項8】
前記第2中間バスバーの端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第5引き出し端を形成し、前記第5引き出し端は、前記第2ジャンパ線と前記第4引き出し端との間に位置し、前記第2ジャンパ線は、前記第2中間バスバーに掛け渡され、かつ前記第5引き出し端に近接して設けられている、ことを特徴とする請求項5に記載の光起電力モジュール。
【請求項9】
前記第2中間バスバーの端部は、前記セルが位置する平面から遠く離れる方向に向かって折り曲げて第6引き出し端を形成し、前記第2ジャンパ線は、前記第6引き出し端と前記第4引き出し端との間に設けられ、かつ前記第6引き出し端に近接し、前記第2ジャンパ線と前記第6引き出し端はいずれも、敷ブロックに粘着固定されている、ことを特徴とする請求項5に記載の光起電力モジュール。
【請求項10】
前記第1中間バスバーと、前記第2中間バスバーと、前記第1ジャンパ線とは、デュアルダイオード接続箱によって電気的に接続され、
前記デュアルダイオード接続箱は、箱本体を含み、前記箱本体内には、パッド、電気接続シート及びダイオードが設けられ、前記電気接続シート及び前記ダイオードはいずれも、2つ設けられ、それぞれの前記ダイオードはいずれも、1つの前記電気接続シートが対応して設けられ、前記ダイオードの一端は、対応する前記電気接続シートに電気的に接続され、前記ダイオードの他端は、前記パッドに電気的に接続され、前記電気接続シートは、前記ダイオードの上方に掛け渡されている、ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の光起電力モジュール。