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  • 特開-薬液注入装置 図1
  • 特開-薬液注入装置 図2
  • 特開-薬液注入装置 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023072976
(43)【公開日】2023-05-25
(54)【発明の名称】薬液注入装置
(51)【国際特許分類】
   C02F 1/00 20230101AFI20230518BHJP
【FI】
C02F1/00 K
C02F1/00 D
C02F1/00 V
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021185746
(22)【出願日】2021-11-15
(71)【出願人】
【識別番号】000148209
【氏名又は名称】株式会社川本製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】坂谷 哲則
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 章太
(72)【発明者】
【氏名】木谷 圭太
(57)【要約】
【課題】 薬液の濃度が予め決められた濃度に比べて大きく低下してしまうことを抑制可能な薬液注入装置の一例を開示する。
【解決手段】 薬液注入装置1は、非注入時に貯留量が減少した場合には、次回の注入比Irを前回の注入比Irに比べて大きくする。これにより、当該薬液注入装置1によれば、流水の薬液濃度が設定濃度に比べて大きく低下してしまうことが抑制され得る。そして、制御装置6は、非注入時における貯留量の減少量に応じて次回の注入比Irを大きくする。したがって、流水の薬液濃度が設定濃度に比べて大きく低下してしまうことが確実に抑制され得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流水に薬液を注入する薬液注入装置において、
薬液が貯留された薬液槽と、
前記薬液槽に貯留されている薬液の貯留量を検出する貯留量センサと、
流水の流量を検出する流量センサと、
前記薬液槽に貯留されている薬液を流水に注入する注入ポンプと、
流水に注入された薬液の濃度が予め決められた濃度となるように、前記注入ポンプによる薬液の注入量を制御する注入制御部とを備え、
流水の流量に対する薬液の注入量の比を注入比とし、前記貯留量センサが検出した薬液量を貯留量としたとき、
前記注入制御部は、非注入時に貯留量が減少した場合には、次回の注入比を前回の注入比に比べて大きくする薬液注入装置。
【請求項2】
前記注入制御部は、非注入時に貯留量が減少した場合には、その減少した貯留量に応じて次回の注入比を大きくする請求項1に記載に薬液注入装置。
【請求項3】
非注入時に検出された貯留量を停止時貯留量とし、その停止時貯留量が検出された後、前記注入ポンプが起動した時又は当該起動直前の貯留量を起動時貯留量としたとき、
前記注入制御部は、非注入時に貯留量が減少した場合には、前記起動時貯留量に対する前記停止時貯留量の比の大きさを利用して次回の注入比を決定する請求項1又は2に記載に薬液注入装置。
【請求項4】
前記貯留量センサは、前記薬液槽に貯留されている薬液の量に応じて変化する圧力を利用して貯留量を検出する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の薬液注入装置。
【請求項5】
貯留量を表示する表示部を備える請求項1ないし4のいずれか1項に記載の薬液注入装置。
【請求項6】
貯留量を無線通信又は有線通信にて外部に送信する通信部を備える請求項1ないし5のいずれか1項に記載の薬液注入装置。
【請求項7】
貯留量が予め決められた貯留量以下となったときに、その旨の警告を発する発報部を備える請求項1ないし6のいずれか1項に記載の薬液注入装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、流水に薬液を注入する薬液注入装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載の薬液注入装置は、流量センサ、注入ポンプ、及び薬液槽等を備えている。流量センサは、流水の流量を検出する。注入ポンプは、流水に薬液を注入する。薬液槽は、薬液が貯留されたタンクである。
【0003】
そして、当該薬液注入装置は、予め決められた注入比となるように、流量センサが検出した流水流量に応じて注入する薬液量を調節可能である。つまり、当該薬液注入装置では、流水に注入された薬液の濃度が予め決められた濃度となるように、薬液の注入量が調節される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-40463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、薬液槽に貯留されている薬液は、時間の経過と共に薬液成分が分解・蒸発する。このため、流水流量に応じて注入する薬液量を調整するのみでは、流水の薬液濃度が予め決められた濃度より小さくなってしまう。
【0006】
本開示は、上記点に鑑み、薬液の濃度が予め決められた濃度に比べて大きく低下してしまうことを抑制可能な薬液注入装置の一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
流水に薬液を注入する薬液注入装置は、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
【0008】
すなわち、当該構成要件は、薬液が貯留された薬液槽(2)と、薬液槽(2)に貯留されている薬液の貯留量を検出する貯留量センサ(3)と、流水の流量を検出する流量センサ(4)と、薬液槽(2)に貯留されている薬液を流水に注入する注入ポンプ(5)と、流水に注入された薬液の濃度が予め決められた濃度となるように、注入ポンプ(5)による薬液の注入量を制御する注入制御部(6)とを備え、流水の流量に対する薬液の注入量の比を注入比(Ir)とし、貯留量センサ(3)が検出した薬液量を貯留量としたとき、注入制御部(6)は、非注入時に貯留量が減少した場合には、次回の注入比(Ir)を前回の注入比(Ir)に比べて大きくすることである。
【0009】
これにより、当該薬液注入装置によれば、流水の薬液濃度が予め決められた濃度に比べて大きく低下してしまうことが抑制され得る。
【0010】
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1実施形態に係る薬液注入装置を示す図である。
図2】第1実施形態に係る薬液注入装置を示す図である。
図3】減少度Zと補正係数kとの関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されない。
【0013】
なお、各図に付された方向を示す矢印及び斜線等は、各図相互の関係及び各部材又は部位の形状を理解し易くするために記載されたものである。したがって、本開示に示された発明は、各図に付された方向に限定されない。斜線が付された図は、必ずしも断面図を示すものではない。
【0014】
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。本開示に示された薬液注入装置は、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素、並びに図示された構造部位を備える。
【0015】
(第1実施形態)
<1.薬液注入装置の概要>
<1.1 主たる構成>
図1に示された薬液注入装置1は、井戸水を建物に給水する際に、送水中の水(以下、流水という。)に薬液を注入する薬液注入装置に本開示に係る薬液装置の一例が適用されたものである。
【0016】
薬液注入装置1は、図2に示されるように、薬液槽2、貯留量センサ3、流量センサ4、注入ポンプ5、制御装置6及び流水管7等を少なくとも備える。薬液槽2は、薬液が貯留される薬液タンクである。
【0017】
薬液槽2の上部は、直接的又は間接的に外部と連通している。このため、薬液槽2内の薬液には、常に大気圧が作用している。なお、薬液とは、薬(本実施形態では、次亜塩素酸ナトリウム)の水溶液をいう。
【0018】
貯留量センサ3は、薬液槽2に貯留されている薬液の貯留量を検出するための貯留量検出部である。本実施形態に係る貯留量センサ3は、薬液槽2に貯留されている薬液の量に応じて変化する圧力を利用して貯留量を検出する。
【0019】
具体的には、当該貯留量センサ3は、薬液槽2の下部にて水圧を検出する圧力センサにて構成されている。つまり、薬液槽2の下部における水圧は、薬液槽2内の薬液水位に比例する。そこで、本実施形態では、当該検出された水圧を利用して貯留量を検出する。
【0020】
流量センサ4は、流水管7を流通する流水の流量を連続的に検出可能な流量センサである。本実施形態に係る流量センサ4は、羽根車4A及び速度検知部4B等を有して構成されている。
【0021】
羽根車4Aは、流水管7内に配置されて流水の動圧を受けて回転する。速度検知部4Bは、羽根車4Aの回転速度を検出する。なお、流水管7を流通する流水は、井戸水を汲み上げて送水する給水装置(図示せず。)から供給される。
【0022】
注入ポンプ5は、薬液槽2に貯留されている薬液を流水に注入するポンプである。当該注入ポンプ5は、羽根車4Aより下流側にて流水管7内に薬液を噴射注入する。なお、本実施形態に係る注入ポンプ5はダイヤフラム式ポンプである。
【0023】
このため、注入ポンプ5の作動回数、つまりダイヤフラムの作動回数と薬液の注入量とは比例する。そして、制御装置6、つまり注入制御部は、ダイヤフラムの作動回数を制御することにより、薬液の注入量を調節する。
【0024】
制御装置6は、注入制御部及び水位演算部等を有する。注入制御部は、流水に注入された薬液の濃度が予め決められた濃度となるように、注入ポンプ5による薬液の注入量を制御する。水位演算部は、貯留量センサ3の検出圧力を利用して薬液槽2内の薬液水位を演算する。
【0025】
なお、貯留量は、薬液槽2内の薬液の体積をいう。そして、薬液の体積、つまり貯留量は、薬液槽2内の薬液水位に比例する。薬液水位は、貯留量センサ3の検出圧力に応じて変化する。このため、水位演算部は、薬液の密度又は比重及び当該検出圧力を利用して薬液水位を演算する。以下、貯留量センサ3により検出された薬液量を貯留量という。
【0026】
本実施形態に係る制御装置6は、CPU、ROM及びRAM等を有するマイクロコンピュータにて構成されている。そして、注入制御部及び水位演算部は、CPUにてソフトウェアが実行されることにより実現される。なお、当該ソフトウェアは、ROM等の不揮発性記憶部に予め記憶されている。
【0027】
<1.2 その他の構成>
本実施形態に係る薬液注入装置1は、図1に示されるように、表示部8、通信部9、発報部10、ゲージ部11及び供給コック12等も備える。表示部8は、少なくとも薬液槽2内の貯留量、つまり薬液水位を表示する。
【0028】
なお、本実施形態に係る表示部8は、流水の薬液の濃度を設定入力するための設定部、及び薬液槽2に供給された薬液の濃度、つまり初期の薬液濃度を入力する入力部等の機能も兼ね備える。
【0029】
通信部9は、定期的又は連続的に貯留量を外部に送信する機能を発揮可能である。当該通信部9の通信方法は、無線通信又は有線通信である。発報部10は、貯留量、つまり薬液水位が予め決められた以下となったとき、通信部9を介してその旨を送信する。
【0030】
ゲージ部11は、薬液槽2内の薬液が導入される部位である。これにより、管理者等は、薬液水位を目視にて確認することができる。供給コック12は、薬液槽2内の薬液を注入ポンプ5及びゲージ部11側に流れることを禁止するためのバルブである。
【0031】
<2.注入ポンプの制御>
注入制御部、つまり制御装置6は、流水の流量に対する薬液の注入量の比(以下、注入比Irという。)を調節することにより、流水に注入された薬液の濃度が予め決められた濃度となるように注入ポンプ5の作動を制御する。
【0032】
なお、本実施形態では、単位時間あたりの注入ポンプ5の作動回数が大きくなるほど、薬液の注入量が多くなる。したがって、制御装置6は、少なくとも流水の流量の増減に応じて注入ポンプ5の作動回数を増減させる必要がある。
【0033】
そして、制御装置6は、非注入時、つまり注入ポンプ5の停止時に貯留量が減少した場合には、次回の注入比Irを前回の注入比Irに比べて大きくする。具体的には、制御装置6は、非注入時における貯留量の減少量に応じて次回の注入比Irを大きくする。
【0034】
すなわち、非注入時に貯留量が減少した場合には、薬(本実施形態では、次亜塩素酸ナトリウム)が薬液槽2から蒸発した可能性が高い。そこで、制御装置6は、非注入時における貯留量が減少した場合には、その減少量に応じて次回の注入比Irを大きくする。
【0035】
具体的には、制御装置6は、非注入時に貯留量が減少した場合には、起動時貯留量Q2に対する停止時貯留量Q1の比(=Q1/Q2)の大きさを利用して次回の注入比Irを決定する。以下、上記の比(=Q1/Q2)を減少度Zという。
【0036】
停止時貯留量Q1は、非注入時に検出された貯留量である。なお、本実施形態では、注入ポンプ5が停止した直後の貯留量を停止時貯留量Q1としている。起動時貯留量Q2は、当該停止時貯留量Q1が検出された後、注入ポンプ5が起動した時又は当該起動直前の貯留量である。
【0037】
そして、制御装置6は、減少度Zを変数として決定される関数値(以下、補正係数kという。)を前回の注入比Irに乗算した値を次回の注入比Irとする。補正係数kは、減少度Zが大きくなるほど、大きくなる関数値である(図3参照)。
【0038】
ところで、薬液(本実施形態では、次亜塩素酸ナトリウムの水溶液)の密度は、当該水溶液の濃度により変化する。しかし、次亜塩素酸ナトリウムの密度は、1.11g/cm^3であることから、濃度が小さい範囲では、密度を1g/cm^3としても実用上、大きな問題とならない。
【0039】
そこで、本実施形態では、貯留量センサ3の検出圧力の値を貯留量として補正係数kを演算している。つまり、本実施形態に係る減少度Zは、起動時の検出圧力P2に対する停止時の検出圧力P1の比となる。なお、停止時とは、停止時貯留量Q1を検出した時をいう。起動時とは、起動時貯留量Q2を検出した時をいう。
【0040】
そして、補正係数kを決定するための関数Fは、薬液槽2内の薬液密度の変化が考慮された関数となっている。このため、本実施形態に係る関数Fは、減少度Zの増加に対して非線形的に補正係数kが増加する関数が選定されている(図3参照)。
【0041】
<3.本実施形態に係る薬液注入装置の特徴>
本実施形態に係る薬液注入装置1は、非注入時に貯留量が減少した場合には、次回の注入比Irを前回の注入比Irに比べて大きくする。これにより、当該薬液注入装置1によれば、流水の薬液濃度が予め決められた濃度(以下、設定濃度という。)に比べて大きく低下してしまうことが抑制され得る。
【0042】
そして、制御装置6は、非注入時における貯留量の減少量に応じて次回の注入比Irを大きくする。したがって、流水の薬液濃度が設定濃度に比べて大きく低下してしまうことが確実に抑制され得る。
【0043】
制御装置6は、非注入時に貯留量が減少した場合には、減少度Zを利用して次回の注入比Irを決定する。したがって、制御装置6は、適切な注入比Irを決定することができ、流水の薬液濃度が設定濃度に比べて大きく低下してしまうことが抑制され得る。
【0044】
当該薬液注入装置1は、貯留量を表示する表示部8を備える。これにより、当該薬液注入装置1の管理者は、薬液槽2内の薬液残量を容易に確認することができる。
【0045】
当該薬液注入装置1は、貯留量を無線通信又は有線通信にて外部に送信する通信部9を備える。これにより、管理者は、薬液注入装置1に赴くことなく、薬液槽2内の薬液残量を確認することができる。
【0046】
当該薬液注入装置1は、貯留量が予め決められた貯留量以下となったときに、その旨の警告を発する発報部10を備える。これにより、管理者は、薬液が不足してしまうことが確実に抑制でき得る。
【0047】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、次亜塩素酸ナトリウムの密度は、1.11g/cm^3であることから、減少度Zとして、起動時の検出圧力P2に対する停止時の検出圧力P1の比を用いた。しかし、本開示はこれに限定されない。
【0048】
すなわち、当該開示は、例えば、停止時の薬液の密度、及び起動時の薬液の密度を検出するとともに、当該検出された密度を用いて停止時貯留量Q1及び起動時貯留量Q2を演算して減少度Zを決定してもよい。
【0049】
上述の実施形態では、非注入時に貯留量が減少した場合には、次回の注入比Irを前回の注入比Irに比べて大きくした。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、薬液の密度、つまり薬液の濃度を定期的又は常に検出し、薬液の密度変化に応じて注入比Irを変更する構成であってもよい。
【0050】
上述の実施形態では、減少度Zを利用して補正係数kを決定し、次回の注入比Irを決定した。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、(a)停止時貯留量Q1と起動時貯留量Q2との差、(b)停止時の検出圧力P1と起動時の検出圧力P2との差圧、又は(c)停止時の薬液密度と起動時の薬液密度との差もしくはそれらの比に基づいて次回の注入比Irを決定する構成であってもよい。
【0051】
上述の実施形態に係る薬液槽2は、大気開放型の薬液タンクであった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、圧力容器をなす密閉タンクにて薬液槽を構成するとともに、当該薬液槽内の圧力が所定圧力以上となるように構成されていてもよい。
【0052】
上述の実施形態に係る流量センサは、羽根車を用いた流量検出器であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、流水用のポンプの回転速度から流量を演算処理にて推定する流量センサであってもよい。
【0053】
上述の実施形態に係る貯留量センサ3は、薬液槽2の下部にて水圧を検出した。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、下端が薬液槽2の下部にて開口し、かつ、上端が閉塞された圧力管を有し、当該圧力管内の気圧を測定することにより、薬液水位を検出する貯留量センサを採用してもよい。
【0054】
上述の実施形態に係る貯留量センサ3は、薬液槽2に貯留されている薬液の量に応じて変化する圧力を利用して貯留量を検出するものであった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、光学式又は電極式の貯留量センサであってもよい
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成であってもよい。
【符号の説明】
【0055】
1… 薬液注入装置
2… 薬液槽
3… 貯留量センサ
4… 流量センサ
5… 注入ポンプ
6… 制御装置
7… 流水管
8… 表示部
9… 通信部
10… 発報部
11… ゲージ部
12… 供給コック
図1
図2
図3