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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023073004
(43)【公開日】2023-05-25
(54)【発明の名称】サーバおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20230518BHJP
【FI】
G06Q10/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021185789
(22)【出願日】2021-11-15
(71)【出願人】
【識別番号】521293970
【氏名又は名称】株式会社AIoTクラウド
(74)【代理人】
【識別番号】100148275
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100142745
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 世子
(72)【発明者】
【氏名】西川 亮
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
5L049AA20
(57)【要約】
【課題】効率的に会議室の予約管理の処理を実行するための情報処理の技術を提供する。
【解決手段】会議室の予約を管理するためのサーバ100が提供される。サーバは、端末300と通信するための通信インターフェイスと、開始日時と終了日時とを含む複数の予約を記憶するためのメモリと、(1)端末から新たな予約を受け付けて、(2)新たな予約の開始日時から終了日時までの時間を、既に登録されている複数の予約に含まれる開始時刻および/または終了時刻によって分割した時間領域を特定し、(3)当該時間領域毎に重複している予約の個数をカウントし、(4)予約の個数が所定値を超えた時間領域がない場合に端末に新たな予約が受け付けられた旨の情報を送信し、(5)予約の個数が所定値を超えた時間領域がある場合に端末に新たな予約に関するエラー情報を送信するプロセッサと、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
会議室の予約を管理するためのサーバであって、
端末と通信するための通信インターフェイスと、
開始日時と終了日時とを含む複数の予約を記憶するためのメモリと、
(1)前記端末から新たな予約を受け付けて、(2)新たな予約の開始日時から終了日時までの時間を、既に登録されている前記複数の予約に含まれる開始時刻および/または終了時刻によって分割した時間領域を特定し、(3)当該時間領域毎に重複している予約の個数をカウントし、(4)予約の個数が所定値を超えた時間領域がない場合に前記端末に前記新たな予約が受け付けられた旨の情報を送信し、(5)予約の個数が所定値を超えた時間領域がある場合に前記端末に前記新たな予約に関するエラー情報を送信するプロセッサと、を備えるサーバ。
【請求項2】
前記プロセッサは、予約の個数が所定値を超えた領域がある場合に、前記端末に、予約の個数が所定値に達している時間帯を示す情報を送信する、請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記プロセッサは、予約の個数が所定値未満である時間帯を示す情報を送信する、請求項1または2に記載のサーバ。
【請求項4】
会議室の予約を管理するための情報処理方法であって、
インターネットを介して端末から新たな予約を受け付けるステップと、
新たな予約の開始日時から終了日時までの間の時間を、既に登録されている前記複数の予約に含まれる開始日時および/または終了日時によって分割した時間領域を特定するステップと、
前記時間領域毎に重複している予約の個数をカウントするステップと、
予約の個数が所定値を超えた時間領域がない場合に前記端末に前記新たな予約が受け付けられた旨の情報を送信し、予約の個数が所定値を超えた時間領域がある場合に前記端末に前記新たな予約に関するエラー情報を送信するステップと、を備える情報処理方法。
【請求項5】
会議室の予約を管理するためのネットワークシステムであって、
開始日時と終了日時とを含む新たな予約の入力を受け付ける端末と、
開始日時と終了日時とを含む複数の予約を記憶して、(1)前記端末から新たな予約を受け付けて、(2)新たな予約の開始日時から終了日時までの時間を、既に登録されている前記複数の予約に含まれる開始時刻および/または終了時刻によって分割した時間領域を特定し、(3)当該時間領域毎に重複している予約の個数をカウントし、(4)予約の個数が所定値を超えた時間領域がない場合に前記端末に前記新たな予約が受け付けられた旨の情報を送信し、(5)予約の個数が所定値を超えた時間領域がある場合に前記端末に前記新たな予約に関するエラー情報を送信するサーバ。











【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会議室の予約を管理するための情報処理の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、パーソナルコンピュータやインターネットなどを利用して会議室の予約を行うためのネットワークシステムが知られている。
【0003】
たとえば、特開2019-185459号公報(特許文献1)には、診察予約プログラム、診察予約方法および診察予約装置が開示されている。特許文献1によると、記憶部は、患者ごとの診察間隔に関する第1の情報と、患者ごとの傷病に関する第2の情報を記憶する。処理部は、2以上の患者から受け付けた2以上の診察予約依頼において診察日時が重複するとき、患者ごとに予約の優先度を算出し、算出した予約の優先度に基づいて診察日時が重複した診察予約依頼を行った患者のうちに診察予約を決定する。処理部は、第1の情報を参照して診察日時が重複した診察予約依頼のうちに診察日時が診察間隔を超える患者が含まれていないと判定した場合、第1の算出方法で予約の優先度を算出し、含まれていると判定した場合、第1の算出方法よりも第2の情報の評価を大きくした第2の算出方法で予約の優先度を算出する。
【0004】
また、特開2017-208742号公報(特許文献2)には、音声品質推定装置、音声品質推定方法、及びプログラムが開示されている。特許文献2によると、ネットワークを介した音声通信サービスの音声品質を推定する音声品質推定装置において、劣化した音声の信号である劣化信号から、音途切れ区間を検出する音途切れ解析手段と、前記音途切れ解析手段により検出された音途切れ区間の時間長の総和である総音途切れ時間長と、前記劣化信号の総時間長とから音途切れ率を算出する音途切れ率算出手段と、前記音途切れ率算出手段により算出された前記音途切れ率に基づいて、音声品質を推定する音声品質推定手段とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-185459号公報
【特許文献2】特開2017-208742号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、効率的に会議室の予約管理の処理を実行するための情報処理の技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明のある態様に従うと、会議室の予約を管理するためのサーバが提供される。サーバは、端末と通信するための通信インターフェイスと、開始日時と終了日時とを含む複数の予約を記憶するためのメモリと、(1)端末から新たな予約を受け付けて、(2)新たな予約の開始日時から終了日時までの時間を、既に登録されている複数の予約に含まれる開始時刻および/または終了時刻によって分割した時間領域を特定し、(3)当該時間領域毎に重複している予約の個数をカウントし、(4)予約の個数が所定値を超えた時間領域がない場合に端末に新たな予約が受け付けられた旨の情報を送信し、(5)予約の個数が所定値を超えた時間領域がある場合に端末に新たな予約に関するエラー情報を送信するプロセッサと、を備える。
【発明の効果】
【0008】
以上のように、この発明によれば、効率的に会議室の予約管理の処理を実行するための情報処理の技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1の実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
図2】第1の実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要を示すイメージ図である。
図3】第1の実施の形態にかかるサーバの構成を示すブロック図である。
図4】第1の実施の形態にかかる予約情報データを示すイメージ図である。
図5】第1の実施の形態にかかる分割時間領域データを示すイメージ図である。
図6】第1の実施の形態にかかる通信端末の構成を示すブロック図である。
図7】第1の実施の形態にかかるネットワークシステムの情報処理を示すフローチャートである。
図8】第2の実施の形態にかかる通信端末の画面を示すイメージ図である。
図9】第2の実施の形態にかかるネットワークシステムの情報処理を示すフローチャートである。
図10】第3の実施の形態にかかる通信端末の画面を示すイメージ図である。
図11】第4の実施の形態にかかる通信端末の画面を示すイメージ図である。
図12】第5の実施の形態にかかる通信端末の画面を示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<ネットワークシステム1の全体構成>
【0011】
まず、図1を参照して本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、主に、会議室予約サービスを提供するためのサーバ100と、会議室予約サービスを利用する複数のユーザそれぞれのパーソナルコンピュータ200Aやスマートフォン200Bなどを含む。以下では、パーソナルコンピュータ200Aやスマートフォン200Bやその他のタブレットやウェアラブル端末などを総称して通信端末200ともいう。
<ネットワークシステム1の動作概要>
【0012】
本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。本実施の形態にかかる会議室予約サービスにおいては、契約によって、契約者当たりに同時に利用できる会議室の上限数が決まっている。そのため、本実施の形態にかかるサーバ100は、新たな会議室の予約が行われる際に、会議室の上限を超える時間帯が生じないか否かを判断する必要がある。
【0013】
具体的には、図1および図2に示すように、会議室の新たな予約の入力を受け付けると、サーバ100は、新たな予約の開始時間から終了時間までを1つの時間領域として設定し(ステップS002)、当該時間領域に対して重複数を1に設定する(ステップS004)。そして、既に登録されている会議室の予約毎に、新たな予約の開始時刻から終了時刻までと重複する時間帯があるか否かを判断する。
【0014】
重複する時間帯を含む予約がある場合には、たとえば1つ目の予約済みの会議の開始時刻と終了時刻を取得する(ステップS006)。新たな予約の開始時刻から終了時刻までの時間帯を、当該時間帯に含まれる、既に登録されている予約の開始時刻および/または終了時刻によって切断することによって、複数の時間領域に分割する(ステップS008)。そして、重複する時間領域毎に、異なる予約によって重複される回数をカウントしていく(ステップS010)。
【0015】
この処理を既に登録されている予約毎に行う(ステップS012、ステップS014、ステップS016)。
【0016】
そして、契約によって定められている上限値を超える数の予約が重複している時間領域が生じた場合に、新たな予約の受け付けをリジェクトする(ステップS018)。
【0017】
本実施の形態にかかるネットワークシステム1に関しては、このような処理によって新たな予約を受け付けるか否かを判断するため、会議室の予約を自由な時間単位で受け付けつけながら、少ない計算量で、上限値を超えている時間帯があるか否かを判断することができる。以下、このような機能を実現するためのネットワークシステム1の具体的な構成について詳述する。
<サーバの構成>
【0018】
まず、本実施の形態にかかるネットワークシステム1を構成するサーバ100の構成の一態様について説明する。図3を参照して、サーバ100は、主たる構成要素として、CPU(Central Processing Unit)110と、メモリ120と、操作部140と、通信インターフェイス160とを含む。
【0019】
CPU110は、メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、サーバ100の各部を制御する。たとえば、CPU110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
【0020】
メモリ120は、各種のRAM、各種のROMなどによって実現され、サーバ100に内包されているものであってもよいし、サーバ100の各種インターフェイスに着脱可能なものであってもよいし、サーバ100からネットワークなどを介してアクセス可能な他の装置の記録媒体であってもよい。メモリ120は、CPU110によって実行されるプログラムや、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、会議室予約データ、分割時間領域データ、その他の本実施の形態にかかるサービスに利用されるデータベースなどを記憶する。
【0021】
たとえば、メモリ120は、図4に示すような、予約情報データ121を記憶する。予約情報データ121は、受け付けた予約毎に、予約ID、ユーザID、開始日時、終了日時、などの対応関係を格納する。
【0022】
また、メモリ120は、図5に示すように、分割された時間領域や重複数を示す分割時間領域データ122を格納する。分割時間領域データ122は、たとえば、新たに入力された予約の開始時刻と終了時刻との間の時間帯を、既に登録された予約の開始時刻および/または終了時刻で分割した時間領域毎の、予約の重複回数を格納するものである。本実施の形態においては、分割時間領域データ122は、分割された時間領域毎の、時間領域ID、開始時刻、終了時刻、重複回数、などの対応関係を格納する。
【0023】
図3に戻って、操作部140は、サービスの管理者などの命令を受け付けて、当該命令をCPU110に入力する。
【0024】
通信インターフェイス160は、CPU110からのデータを、インターネット、キャリア網、ルータなどを介して、ユーザの通信端末200や、電気機器などの他の装置に送信する。逆に、通信インターフェイス160は、インターネット、キャリア網、ルータなどを介してそれらの他の装置からのデータを受信して、CPU110に受け渡す。
<通信端末200の構成>
【0025】
図6を参照して、ネットワークシステム1を構成するユーザの通信端末200の構成の一態様について説明する。たとえばユーザの通信端末200は、主たる構成要素として、CPU210と、メモリ220と、ディスプレイ230と、操作部240と、通信インターフェイス260と、スピーカ270と、マイク280とを含む。
【0026】
CPU210は、メモリ220に記憶されているプログラムを実行することによって、通信端末200の各部を制御する。
【0027】
メモリ220は、各種のRAMや、各種のROMなどによって実現される。メモリ220は、会議室予約管理サービスなどの各種サービスのためのアプリケーションプログラムや、CPU210によるプログラムの実行により生成されたデータ、サーバ100から受信したデータ、操作部240を介して入力されたデータ、通信端末200のユーザを特定するための情報などを記憶する。
【0028】
ディスプレイ230は、CPU210からのデータに基づいて、画像やテキストを表示する。操作部240は、ポインティングデバイスやスイッチなどから構成され、ユーザからの各種の命令をCPU210に入力する。なお、通信端末200は、ディスプレイ230と操作部240とを含むタッチパネル250を有してもよい。
【0029】
通信インターフェイス260は、インターネットやキャリア網やルータなどを介して、サーバ100などの他の装置との間でデータを送受信する。たとえば、CPU210は、WEBブラウザのアプリケーションプログラムや専用の会議室予約管理システムのアプリケーションプログラムに従って、通信インターフェイス260を介してサーバ100との間で、会議の予約に関する各種の情報をやりとりする。
【0030】
たとえば、ユーザの通信端末200に関しては、CPU210は、メモリ220のアプリケーションプログラムに従って、操作部240を介して会議室の予約のための情報、たとえばユーザIDや開始日時や終了日時を受け付けて、通信インターフェイス260を介して当該質問をサーバ100に送信する。そして、CPU210は、サーバ100から会議室の予約の受付や登録の可否を示す情報を受け付けて、ディスプレイ230に表示させる。
【0031】
スピーカ270は、CPU210からの信号に基づいて、各種の音声を出力する。CPU210は、ディスプレイ230に限らず、サーバ100から受け付けた回答を音声出力してもよい。
【0032】
マイク280は、音声を受け付けて、音声データをCPU210に入力する。CPU210は、操作部240に限らず、ユーザからの音声メッセージを受け付けて、当該音声メッセージをサーバ100に送信してもよい。たとえば、CPU210は、会議室予約管理システム用のアプリケーションプログラムに従って、マイク280を介して会議を予約するための音声データを受け付けたりする。
<ネットワークシステム1の情報処理>
【0033】
次に、図7を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1のサーバ100やユーザの通信端末200における情報処理について説明する。なお、サーバ100のCPU110は、メモリ120のプログラムに従って、以下の処理を実行する。ユーザの通信端末200のCPU210は、メモリ220のプログラムに従って、以下の処理を実行する。
【0034】
まず、通信端末200のCPU210は、ディスプレイ230や操作部240を介して、ユーザから会議予約情報、すなわち希望する会議の開始日時と終了日時の入力を受け付ける(ステップS102)。
【0035】
CPU210は、通信インターフェイス260を介して、入力された会議の予約希望情報をサーバ100に送信する(ステップS104)。
【0036】
サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、通信端末200から予約希望情報を受信する。本実施の形態においては、CPU110は、メモリ120のプログラムを実行することによって、重複時間分割手段(ステップS112)と、重複回数カウント手段(ステップS114)と、受け付け判断手段(ステップS116)とを実現する。
【0037】
CPU110は、重複時間分割手段として、今回受け付けた会議の開始日時と終了日時とに基づいて、予約済みDB121に照会をかける(ステップS106)。CPU110は、予約済みDB121から、今回受け付けた会議の開始日時から終了日時までの間の時間帯と重複する部分がある予約に関する情報を取得する(ステップS108)。CPU110は、重複時間分割手段として、今回受け付けた予約の開始時刻と終了時刻との間の時間帯を、当該時間帯に含まれる、既に登録された予約の開始時刻および/または終了時刻によって分割した時間領域のブロックを示す情報を格納する(ステップS112)。
【0038】
CPU110は、重複回数カウント手段として、当該分割された時間領域毎の予約の重複回数を示す重複情報123をカウントする(ステップS114)。
【0039】
CPU110は、受け付け判断手段として、カウントされた回数が、予め契約によってユーザに決められている上限値、たとえば5つなど、を超えているか否かを判断する(ステップS116)。上限値を超えている時間領域が生じない場合(ステップS116にてNOである場合)、CPU110は、今回受け付けた予約を予約情報データ121に正式に登録し(ステップS118)、通信インターフェイス160を介して登録の結果を通信端末200に送信する(ステップS120)。これによって、通信端末200のCPU210は、通信インターフェイス260を介して登録の結果を受信して、会議が予約できた旨をディスプレイ230に表示する。
【0040】
一方、上限値を超えている時間領域が生じた場合(ステップS116にてYESである場合)、CPU110は、今回受け付けた予約は予約情報データ121に登録しない。CPU110は、通信インターフェイス160を介して予約が受け付けられなかった旨の結果を通信端末200に送信する。これによって、通信端末200のCPU210は、通信インターフェイス260を介して登録の結果を受信して、会議が予約できなかった旨をディスプレイ230に表示する。
<第2の実施の形態>
【0041】
上記の実施の形態に加えて、図8に示すように、ユーザが、会議の予約の開始時刻と終了時刻を入力した際に、予約の個数が上限値に達している時間帯を表示してもよい。
【0042】
より詳細には、本実施の形態においては、図9を参照して、通信端末200のCPU210は、ディスプレイ230や操作部240を介して、ユーザから予約希望情報、すなわち希望する会議の開始日時と終了日時の入力を受け付ける(ステップS102)。
【0043】
CPU210は、通信インターフェイス260を介して、入力された会議の予約希望情報をサーバ100に送信する(ステップS104)。なお、CPU210は、開始日時や終了日時が修正されるたびに、開始日時や終了日時をサーバ100に送信する。
【0044】
サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、通信端末200から予約希望情報を受信すると、第1の実施の形態のステップS106からステップS114の処理を実行する。
【0045】
特に、本実施の形態においては、CPU110は、メモリ120のプログラムに従って、提示手段(ステップS118)を実現する。まず、CPU110は、受付判断手段として、カウントされた回数が、予め契約によってユーザに決められている上限値、たとえば5つなど、を超えているか否かを判断する(ステップS116)。上限値を超えている時間領域が生じない場合(ステップS116にてNOである場合)、CPU110は、通信端末200からの保存ボタンの入力を待ってから、今回受け付けた予約を予約情報データ121に正式に登録し(ステップS118)、通信インターフェイス160を介して登録の結果を通信端末200に送信する(ステップS120)。これによって、通信端末200のCPU210は、通信インターフェイス260を介して登録の結果を受信して、会議が予約できた旨をディスプレイ230に表示する。
【0046】
一方、上限値を超えている時間領域が生じた場合(ステップS116にてYESである場合)、CPU110は、提示手段として、通信インターフェイス160を介して、上限値を超える時間帯を示す情報を通信端末200に送信する(ステップS118)。より詳細には、上限値を超えている時間領域の隣接するもの同士を合わせて上限値を越えている時間帯として特定する。これによって、通信端末200のCPU210は、サーバ100からの情報に基づいて、図8に示すように、予約の個数が上限値に達している時間領域から構成される1または複数の時間帯をディスプレイ230に表示する。なお、この状態では、保存ボタンが押せないようにグレーアウトされる。あるいは、通信端末200の保存ボタンが押されたとしても、サーバ100は、今回受け付けた予約を予約情報データ121に登録しない。CPU110は、通信インターフェイス160を介して予約が受け付けられなかった旨の結果を通信端末200に送信する。これによって、通信端末200のCPU210は、通信インターフェイス260を介して予約登録の結果を受信して、会議が予約できなかった旨をディスプレイ230に表示する。
<第3の実施の形態>
【0047】
あるいは、図10に示すように、ユーザが、会議の予約の開始時刻と終了時刻を入力した際に、予約の個数が上限値に達している時間帯と未だ予約の個数が上限に達していない時間帯を表示してもよい。
【0048】
より詳細には、本実施の形態においては、図9を参照して、通信端末200のCPU210は、ディスプレイ230や操作部240を介して、ユーザから予約希望情報、すなわち希望する会議の開始日時と終了日時の入力を受け付ける(ステップS102)。
【0049】
CPU210は、通信インターフェイス260を介して、入力された会議の予約希望情報をサーバ100に送信する(ステップS104)。なお、CPU210は、開始日時や終了日時が修正されるたびに、開始日時や終了日時をサーバ100に送信する。
【0050】
サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、通信端末200から予約希望情報を受信すると、第1の実施の形態のステップS106からステップS114の処理を実行する。
【0051】
CPU110は、受け付け判断手段として、カウントされた回数が、予め契約によってユーザに決められている上限値、たとえば5つなど、を超えているか否かを判断する(ステップS116)。上限値を超えている時間領域が生じない場合(ステップS116にてNOである場合)、CPU110は、通信端末200からの保存ボタンの入力を待ってから、今回受け付けた予約を予約情報データ121に正式に登録し(ステップS118)、通信インターフェイス160を介して登録の結果を通信端末200に送信する(ステップS120)。これによって、通信端末200のCPU210は、通信インターフェイス260を介して登録の結果を受信して、会議が予約できた旨をディスプレイ230に表示する。
【0052】
一方、上限値を超えている時間領域が生じた場合(ステップS116にてYESである場合)、CPU110は、提示手段として、通信インターフェイス160を介して、上限値を超える時間領域から構成される時間帯を示す情報と上限値に達していない時間領域から構成される時間帯を示す情報を通信端末200に送信する(ステップS118)。これによって、通信端末200のCPU210は、サーバ100からの情報に基づいて、図10に示すように、予約の個数が上限値に達している時間帯と上限値に達していない時間帯をディスプレイ230に表示する。上記の実施の形態と同様に、この状態では予約が正式に受け付けられない。
<第4の実施の形態>
【0053】
あるいは、図11に示すように、ユーザが、会議の予約の開始時刻または終了時刻を入力した際に、その近傍の時間帯において、予約の個数が上限に達していない時間帯を提示してもよい。
【0054】
より詳細には、本実施の形態においては、図9を参照して、通信端末200のCPU210は、ディスプレイ230や操作部240を介して、ユーザから予約希望情報、すなわち希望する会議の開始日時または終了日時の入力を受け付ける(ステップS102)。
【0055】
CPU210は、通信インターフェイス260を介して、入力された会議の予約希望情報をサーバ100に送信する(ステップS104)。なお、CPU210は、開始日時または終了日時が修正されるたびに、当該開始日時または終了日時をサーバ100に送信する。
【0056】
サーバ100のCPU110は、提示手段(ステップS118)または重複時間分割手段(ステップS112)として、通信インターフェイス160を介して、通信端末200から予約希望情報を受信すると、会議の開始日時を受け付けた場合には、その2時間前の日時からその4時間後までの時間帯を特定し、会議の終了日時を受け付けた場合は、その4時間前の日時からその2時間後までの時間帯を特定する。CPU110は、重複時間分割手段(ステップS112)として、特定された時間帯に関して、予約済みDB121に照会をかける(ステップS106)。CPU110は、予約済みDB121から、当該特定された時間帯と重複する部分がある予約に関する情報を取得する(ステップS108)。CPU110は、当該特定された時間帯を、当該時間帯に含まれる、既に登録された予約の開始時刻および/または終了時刻によって分割した時間領域のブロックを示す情報を格納する(ステップS112)。
【0057】
CPU110は、重複回数カウント手段として、当該分割された時間領域毎の予約の重複回数を示す重複情報123をカウントする(ステップS114)。
【0058】
CPU110は、受け付け判断手段として、カウントされた回数が、予め契約によってユーザに決められている上限値、たとえば5つなど、を超えているか否かを判断する(ステップS116)。上限値を超えている時間領域が生じない場合(ステップS116にてNOである場合)、CPU110は、通信端末200からの開始日時と終了日時と保存ボタンの入力を待ってから、今回受け付けた予約を予約情報データ121に正式に登録し(ステップS118)、通信インターフェイス160を介して登録の結果を通信端末200に送信する(ステップS120)。これによって、通信端末200のCPU210は、通信インターフェイス260を介して登録の結果を受信して、会議が予約できた旨をディスプレイ230に表示する。
【0059】
一方、上限値を超えている時間領域が生じた場合(ステップS116にてYESである場合)、CPU110は、提示手段として、通信インターフェイス160を介して、上限値に達していない時間領域から構成される時間帯を示す情報を通信端末200に送信する(ステップS188)。これによって、通信端末200のCPU210は、サーバ100からの情報に基づいて、図11に示すように、予約の個数が上限値に達していない時間帯をディスプレイ230に表示する。
【0060】
その後、通信端末200において、開始日時と終了日時とが共に入力されて保存ボタンが押されると、サーバ100では、第1の実施の形態のステップS102からステップS120と同様に、希望された時間帯に、重複数が上限を超える時間領域があるか否かを判断して、結果を通信端末200に回答する。
<第5の実施の形態>
【0061】
あるいは、図12に示すように、ユーザが、会議の予約の開始時刻または終了時刻を入力した際に、その近傍の時間帯において、予約の個数が上限に達していない時間帯を選択可能に提示してもよい。
【0062】
より詳細には、本実施の形態においては、図9を参照して、通信端末200のCPU210は、ディスプレイ230や操作部240を介して、ユーザから予約希望情報、すなわち希望する会議の開始日時または終了日時の入力を受け付ける(ステップS102)。
【0063】
CPU210は、通信インターフェイス260を介して、入力された会議の予約希望情報をサーバ100に送信する(ステップS104)。なお、CPU210は、開始日時または終了日時が修正されるたびに、当該開始日時または終了日時をサーバ100に送信する。
【0064】
サーバ100のCPU110は、提示手段(ステップS118)または重複時間分割手段(ステップS112)として、通信インターフェイス160を介して、通信端末200から予約希望情報を受信すると、重複時間分割手段として、会議の開始日時を受け付けた場合は、その2時間前の日時からその4時間後までの時間帯を特定し、会議の終了日時を受け付けた場合は、その4時間前の日時からその2時間後までの時間帯を特定する。CPU110は、重複時間分割手段(ステップS112)として、特定された時間帯に関して、予約済みDB121に照会をかける(ステップS106)。CPU110は、予約済みDB121から、当該特定された時間帯と重複する部分がある予約に関する情報を取得する(ステップS108)。CPU110は、当該特定された時間帯を、当該時間帯に含まれる、既に登録された予約の開始時刻および/または終了時刻によって分割した時間領域のブロックを示す情報を格納する(ステップS112)。
【0065】
CPU110は、重複回数カウント手段として、当該分割された時間領域毎の予約の重複回数を示す重複情報123をカウントする(ステップS114)。
【0066】
CPU110は、受け付け判断手段として、カウントされた回数が、予め契約によってユーザに決められている上限値、たとえば5つなど、を超えているか否かを判断する(ステップS116)。上限値を超えている時間領域が生じない場合(ステップS116にてNOである場合)、CPU110は、通信端末200からの開始日時と終了日時と保存ボタンの入力を待ってから、今回受け付けた予約を予約情報データ121に正式に登録し(ステップS118)、通信インターフェイス160を介して登録の結果を通信端末200に送信する(ステップS120)。これによって、通信端末200のCPU210は、通信インターフェイス260を介して登録の結果を受信して、会議が予約できた旨をディスプレイ230に表示する。
【0067】
一方、上限値を超えている時間領域が生じた場合(ステップS116にてYESである場合)、CPU110は、提示手段として、通信インターフェイス160を介して、上限値に達していない時間領域から構成される時間帯を示す情報を通信端末200に送信する(ステップS118)。これによって、通信端末200のCPU210は、サーバ100からの情報に基づいて、図12に示すように、予約の個数が上限値に達していない時間帯をディスプレイ230に選択可能に表示する。通信端末200のCPU210は、ユーザからの選択命令を受け付けて、サーバ100に送信する。サーバ100は、今回選択された時間帯を予約情報データ121に正式に登録し(ステップS118)、通信インターフェイス160を介して登録の結果を通信端末200に送信する(ステップS120)。これによって、通信端末200のCPU210は、通信インターフェイス260を介して登録の結果を受信して、会議が予約できた旨をディスプレイ230に表示する。
【0068】
なお、この状態において、通信端末200において、開始日時と終了日時とが共に入力されて保存ボタンが押されると、サーバ100では、第1の実施の形態のステップS102からステップS120と同様に、希望された時間帯に、重複数が上限を超える時間領域があるか否かを判断して、結果を通信端末200に回答する。
<第6の実施の形態>
【0069】
上記の実施の形態のネットワークシステム1の各装置の役割の一部または全部を他の装置が実行してもよい。たとえば、サーバ100や通信端末200の各々の役割の一部または全部を別の装置が担ったり、それらの装置の1つ1つの役割の一部または全部を、複数の装置で分担したりしてもよい。たとえば、サーバ100の役割が、クラウド上の複数の装置で実現されてもよいし、通信端末200のアプリケーションプログラムの役割の一部がサーバ100で実現されてもよいし、サーバ100の役割の一部が通信端末200のアプリケーションプログラムによって実現されてもよい。
<まとめ>
【0070】
上記の実施の形態においては、会議室の予約を管理するためのサーバが提供される。サーバは、端末と通信するための通信インターフェイスと、開始日時と終了日時とを含む複数の予約を記憶するためのメモリと、(1)端末から新たな予約を受け付けて、(2)新たな予約の開始日時から終了日時までの時間を、既に登録されている複数の予約に含まれる開始時刻および/または終了時刻によって分割した時間領域を特定し、(3)当該時間領域毎に重複している予約の個数をカウントし、(4)予約の個数が所定値を超えた時間領域がない場合に端末に新たな予約が受け付けられた旨の情報を送信し、(5)予約の個数が所定値を超えた時間領域がある場合に端末に新たな予約に関するエラー情報を送信するプロセッサと、を備える。
【0071】
好ましくは、プロセッサは、予約の個数が所定値を超えた領域がある場合に、端末に、予約の個数が所定値に達している時間帯を示す情報を送信する。
【0072】
好ましくは、プロセッサは、予約の個数が所定値未満である時間帯を示す情報を送信する。
【0073】
上記の実施の形態においては、会議室の予約を管理するための情報処理方法が提供される。情報処理方法は、インターネットを介して端末から新たな予約を受け付けるステップと、新たな予約の開始日時から終了日時までの間の時間を、既に登録されている複数の予約に含まれる開始日時および/または終了日時によって分割した時間領域を特定するステップと、時間領域毎に重複している予約の個数をカウントするステップと、予約の個数が所定値を超えた時間領域がない場合に端末に新たな予約が受け付けられた旨の情報を送信し、予約の個数が所定値を超えた時間領域がある場合に端末に新たな予約に関するエラー情報を送信するステップと、を備える。
【0074】
上記の実施の形態においては、会議室の予約を管理するためのネットワークシステムが提供される。ネットワークシステムは、端末とサーバとを含む。端末は、開始日時と終了日時とを含む新たな予約の入力を受け付ける。サーバは、開始日時と終了日時とを含む複数の予約を記憶して、(1)端末から新たな予約を受け付けて、(2)新たな予約の開始日時から終了日時までの時間を、既に登録されている複数の予約に含まれる開始時刻および/または終了時刻によって分割した時間領域を特定し、(3)当該時間領域毎に重複している予約の個数をカウントし、(4)予約の個数が所定値を超えた時間領域がない場合に端末に新たな予約が受け付けられた旨の情報を送信し、(5)予約の個数が所定値を超えた時間領域がある場合に端末に新たな予約に関するエラー情報を送信する。
【0075】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0076】
1 :ネットワークシステム
100 :サーバ
110 :CPU
120 :メモリ
121 :予約情報データ
122 :分割情報データ
140 :操作部
160 :通信インターフェイス
200 :通信端末
200A :パーソナルコンピュータ
200B :スマートフォン
210 :CPU
220 :メモリ
230 :ディスプレイ
240 :操作部
250 :タッチパネル
260 :通信インターフェイス
270 :スピーカ
280 :マイク
310 :CPU
380 :マイク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12