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▶ 相澤 大志の特許一覧

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  • 特開-自動車用簡易カーテン 図1
  • 特開-自動車用簡易カーテン 図2
  • 特開-自動車用簡易カーテン 図3
  • 特開-自動車用簡易カーテン 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023073168
(43)【公開日】2023-05-25
(54)【発明の名称】自動車用簡易カーテン
(51)【国際特許分類】
   B60J 3/00 20060101AFI20230518BHJP
【FI】
B60J3/00 F
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021186047
(22)【出願日】2021-11-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-09
(71)【出願人】
【識別番号】720001428
【氏名又は名称】相澤 大志
(72)【発明者】
【氏名】相澤 大志
(57)【要約】
【課題】 車内への展張や着脱が容易で、非使用時にコンパクト化した際の、保管場所の問題について対処した、自動車用簡易カーテンを提供する。
【解決手段】
折り畳みが可能な長方形のシート形状を有する自動車用の簡易カーテンにおいて、前記簡易カーテンを展開した状態の、少なくとも一方の長辺の近傍に、前記簡易カーテンを車内の内壁に取り付けるための、第一の面ファスナーを一定の間隔で複数取り付け、簡易カーテンを折り畳んだ状態の、外部に露出する面に、前記面の一辺よりも長い帯状のシートを、両端が折り畳んだ状態の前記カーテンの外側にはみ出すように接合し、前記帯状のシートの両端部を車内の内壁に取り付けるための第二の面ファスナーを、前記前記帯状のシートの両端部に設けた構造の、自動車用簡易カーテンとする。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳みが可能な長方形のシート形状を有する自動車用の簡易カーテンにおいて、前記簡易カーテンを展開した状態の、少なくとも一方の長辺の近傍に、前記簡易カーテンを車内の内壁に取り付けるための、第一の面ファスナーが一定の間隔で複数備えられてなり、前記簡易カーテンを折り畳んだ状態の、外部に露出する面に、前記面の一辺よりも長い帯状のシートが、両端が折り畳んだ状態の前記カーテンの外側にはみ出すように接合されてなり、前記帯状のシートの両端部を車内の内壁に取り付けるための第二の面ファスナーが、前記前記帯状のシートの両端部に備えられてなることを特徴とする、自動車用簡易カーテン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の内壁に簡単に着脱することが可能で、自動車の窓の遮光などに有用な自動車用簡易カーテンに関し、特に折り畳んだ際の収納方法を考慮した自動車用簡易カーテンに関するものである。
【0002】
自動車のガラスには、日除けや内部を見られないようにする目的のため、様々な機能を有する遮光ガラスが用いられている。一方で、外光を随時遮るための、開閉や着脱が可能なカーテンも用いられている。
【0003】
特許文献1には、車内と布製のカーテンの両方に面ファスナーを取り付けることにより、着脱を容易にした車内カーテンが開示され、特許文献2には、四角形の布等に取り付けたマジックテープ(登録商標)で車内に貼り付けることを可能とした、自動車用カーテンが開示されている。
【0004】
また、特許文献3には、運転席の車内側に取り付けた面ファスナーにより、車内に取り付けることを可能とした、車両用日除けが開示され、特許文献4には、窓ガラス上端部に、係合部材とスライドファスナーを介して、開閉可能の取り付けられてなる自動車用カーテン装置が開示されている。
【0005】
【特許文献1】実開昭51-17921号公報
【特許文献2】実用新案登録第3082624号公報
【特許文献3】特開2008-6948号公報
【特許文献4】特開2014-51231号公報
【0006】
そして、本発明者は、これらの先行技術文献において言及されていない、非使用時のカーテンの取り扱い性の改善を目的とした構造を考案し、特願2020-168140として、特許出願している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、当該特許出願には、非使用時のカーテンをコンパクト化し得る構成が開示されているものの、コンパクト化したカーテンを車内で保管することについては、改善の余地がある。
【0008】
したがって、本発明の目的とするところは、前記の課題に鑑み、車内への展張や着脱が容易で、非使用時にコンパクト化した際の、保管場所の問題について対処した、自動車用簡易カーテンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、前記の課題解決のため、カーテンを展張して窓などに取り付ける手段を利用して、折り畳んでコンパクト化したカーテンを、社内の内壁の運転などの支障とならない位置に接合して保管すること検討した結果、なされたものである。
【0010】
本発明に係る自動車用簡易カーテン実施の形態の一例は、折り畳みが可能な長方形のシート形状を有する自動車用の簡易カーテンにおいて、前記簡易カーテンを展開した状態の、少なくとも一方の長辺の近傍に、前記簡易カーテンを車内の内壁に取り付けるための、第一の面ファスナーが一定の間隔で複数備えられてなり、前記簡易カーテンを折り畳んだ状態の、外部に露出する面に、前記面の一辺よりも長い帯状のシートが、両端が折り畳んだ状態の前記カーテンの外側にはみ出すように接合されてなり、前記帯状のシートの両端部を車内の内壁に取り付けるための第二の面ファスナーが、前記帯状のシートの両端部に備えられてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の係る自動車用簡易カーテンは、展張して車内に取り付けるための第一の面ファスナーの他に、折り畳んだ状態における露出面に、社内の内壁に接合するための第二の面ファスナーを備えているので、非使用時に同乗者の邪魔にならず、運転者の手の届く範囲に保管することができる。
【0012】
自動車、特に乗用車の多くは、車内の内壁の素材が、難燃性発泡ウレタンの表面に、フェルト状のシートや、スウェード状の起毛生地を積層して構成されているので、接合手段として、マジックテープのような面ファスナーを用いることにより、窓の付近に展張した状態で、本発明の係る自動車用簡易カーテンを容易に着脱でき、コンパクト化した状態でも、例えば車内の天井などに接合して保管できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係る自動車用簡易カーテンの一例を示す図で、窓に接合する際の車内側に配される面、
図2】本発明に係る自動車用簡易カーテンの一例を示す図で、窓に接合する際の窓側に配される面。
図3】本発明に係る自動車用簡易カーテンの一例を短辺方向の中央部で折り畳んだ状態を示す図。
図4】本発明に係る自動車用簡易カーテンの一例を折り畳んでコンパクトにした状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、具体的な図を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。図1及び図2は、本発明に係る自動車用簡易カーテンの一例を示す図で、図1は、窓に接合する際の社内側に配される面、図2は、窓に接合する際の窓側に配される面である。
【0015】
図1及び図2に示したように、本発明に係る自動車用簡易カーテンは、横長の長方形で、窓側に配される面1bの図における上側の辺の近傍の5箇所に、第一の面ファスナー3aが配され、第一の面ファスナ-3aを用いて窓付近の適当な位置に自動車用簡易カーテンを取り付けることができる。また、車内側に配される面1aには、帯状のシート2が接合され、その両端部には、第二の面ファスナー3bが取り付けられている。
【0016】
そして、図1及び図2に示した、本発明に係る自動車用簡易カーテンの一例においては、二点鎖線で示した山折り部4で折った際に、第二の面ファスナー3bが露出するように構成されている。
【0017】
図3は、本発明に係る自動車用簡易カーテンの一例を、短辺方向の中央部で折り畳んだ状態を示す図である。この状態では、前記のように、第二の面ファスナー3bが露出した状態となっている。そして、二つ折りにしたカーテン1cを、破線で示した山折り部または谷折り部6で、つづら折りにしたり、帯状シート2に巻き付けるように折ったりすることで適宜折り畳むことができる。
【0018】
図4は、本発明に係る自動車用簡易カーテンの一例を折り畳んでコンパクトにした状態を示す図である。図4において、1dは折り畳んでコンパクト化した自動車用簡易カーテンである。この状態で外側に露出した第二の面ファスナー3bを用いて、コンパクト化した自動車用簡易カーテン1dを、車内の適当な位置に接合することができる。
【0019】
以上に説明したように、本発明によれば、自動車の窓に簡単に着脱可能で、非使用時に保管のスペースを特に要しない自動車用簡易カーテンを提供できる。なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、面ファスナーの数や折り畳みの形態を変更するなどの、本発明の分野における通常の知識を有する者であれば想到し得る、各種変形、修正を含む、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても、本発明に含まれることは勿論である。
【符号の説明】
【0020】
1a ・・・ 車内側に配される面 1b ・・・ 窓側に配される面
1c ・・・ 二つ折りにしたカーテン
1d ・・・ 折り畳んでコンパクト化したカーテン
2 ・・・ 帯状のシート
3a ・・・ 第一の面ファスナー
3b ・・・ 第二の面ファスナー
4 ・・・ 山折り部 5 ・・・ 谷折り部
6 ・・・・ 山折りまたは谷折り部
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2022-05-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
折り畳みが可能な横長の長方形のシート形状を有し、一方の長辺の近傍に、自動車の内壁に取り付けるための第一の面ファスナーが、一定間隔で複数備えられてなる自動車用の簡易カーテンにおいて、前記簡易カーテンは、短辺方向の中央部に沿って1回折り畳んだ後、さらに長辺方向を等間隔に分割する少なくとも一つの線に沿って折り畳んだ状態の折り畳み体とし、前記折り畳み体の一方の面に、前記折り畳み体のいずれかの辺よりも長い帯状体が、前記帯状体の両端が前記折り畳み体の面からはみ出した状態で、少なくとも1本接合され、前記帯状体の両端の一方の面には、前記自動車の内壁に前記折り畳み体を接合するための、台にも面ファスナーが備えられてなることを特徴とする自動車用簡易カーテン。