(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023073247
(43)【公開日】2023-05-25
(54)【発明の名称】加湿システムの接続
(51)【国際特許分類】
A61M 16/16 20060101AFI20230518BHJP
【FI】
A61M16/16 A
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023022584
(22)【出願日】2023-02-16
(62)【分割の表示】P 2021203618の分割
【原出願日】2014-09-15
(31)【優先権主張番号】61/877,784
(32)【優先日】2013-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/877,566
(32)【優先日】2013-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/877,622
(32)【優先日】2013-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/877,736
(32)【優先日】2013-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/919,485
(32)【優先日】2013-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/024,969
(32)【優先日】2014-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/032,462
(32)【優先日】2014-08-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】504298349
【氏名又は名称】フィッシャー アンド ペイケル ヘルスケア リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(72)【発明者】
【氏名】ハミシュ、オズボーン
(72)【発明者】
【氏名】ギャビン、ウォルシュ、ミラー
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン、デイビッド、エバンズ
(72)【発明者】
【氏名】ブルース、ゴードン、ホリョーク
(72)【発明者】
【氏名】ジェームズ、ウィリアム、スタントン
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド、レオン、マコーリー
(72)【発明者】
【氏名】ガレス、トーマス、マクダーモット
(72)【発明者】
【氏名】ニコラス、ジェームズ、マイケル、マッケンナ
(72)【発明者】
【氏名】マイファンウィ、ジェーン、アンティカ、ノートン
(72)【発明者】
【氏名】エイドリアン、ジョン、エルスワース
(72)【発明者】
【氏名】マイケル、ジョン、アンドレセン
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン、アンドリュー、ジョージ、ランバート
(72)【発明者】
【氏名】サンディープ、シン、グーム
(72)【発明者】
【氏名】テッサ、ヘーゼル、パリス
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ、ナサニエル、グリフィス
(72)【発明者】
【氏名】ピン、シ
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー、ガレス、シムズ
(72)【発明者】
【氏名】エルモ、ベンソン、ストークス
(72)【発明者】
【氏名】デクスター、チ、ルン、チュン
(72)【発明者】
【氏名】ピーター、アラン、スィーカップ
(72)【発明者】
【氏名】ポー-イェン、デイビッド、リウ
(72)【発明者】
【氏名】リチャード、エドワード、ラング
(72)【発明者】
【氏名】ポール、ジェームズ、トンキン
(72)【発明者】
【氏名】イアン、リー、ワイ、クワン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】加熱および/または加湿されたガスを使用者に提供する装置に関する。
【解決手段】加湿システムは、ヒーターベースと、加湿チャンバと、呼吸回路とを含むことができる。カートリッジは、ヒーターベースに取り外し可能に結合できる。カートリッジは、さまざまなセンサー、プローブ、センサー線コネクタ、ヒーター線コネクタ、および/またはその他の機能を含むことができる。カートリッジは、加湿チャンバおよびヒーターベースの対応する機能と係合するように構成される機能を含むことができる。カートリッジは、EEPROMなどのメモリ、またはその他の好適な記憶装置を含む。カートリッジがヒーターベース上に設置されるとき、メモリは、ヒーターベースのプロセッサおよび/またはメモリと電気的に接続される。
【選択図】
図25
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加湿システムのための回路コネクタであって、前記加湿システムがベースユニットと加湿チャンバとを備え、前記加湿チャンバが前記ベースユニットと係合可能に構成されており、前記回路コネクタが、
前記加湿チャンバの出口への流体接続を提供し、そこからの加熱および/または加湿されたガスを受けるように構成される入口と、
患者またはその他の人へ、あるいは患者またはその他の人から、前記加熱および/または加湿されたガスを向けるために、導管への流体接続を提供するように構成される出口と、
前記ベースユニットと関連する電気端子への電気的接続を提供するように構成される電気端子と
を備え、
前記回路コネクタが、前記加湿チャンバの前記出口に解放可能かつロック可能に接続するように構成され、それによって、前記加湿チャンバが前記ベースユニットと係合されかつ前記回路コネクタが前記加湿チャンバの前記出口に接続されるとき、前記回路コネクタも前記回路コネクタの前記電気端子から前記ベースユニットと関連する前記電気端子までの前記電気的接続を提供するように、前記回路コネクタの前記入口から前記加湿チャンバの前記出口までの前記流体接続を提供する、回路コネクタ。
【請求項2】
前記回路コネクタが前記加湿チャンバの前記出口に接続されるように構成され、それによって、前記ベースユニットと係合される前記加湿チャンバを接続する機能に影響を与えることなく、前記加湿チャンバが前記ベースユニットと係合する前または後に、前記回路コネクタが前記加湿チャンバの前記出口に接続することができる、請求項1に記載の回路コネクタ。
【請求項3】
前記回路コネクタが、輸送および/または貯蔵のために、前記加湿チャンバの前記出口にあらかじめ組み立てられて接続される、請求項1に記載の回路コネクタ。
【請求項4】
前記加湿チャンバおよび前記導管コネクタは、出口ポートに取り付けられた前記導管コネクタを有する前記ベースユニットから取り外されるように構成される、請求項1に記載の回路コネクタ。
【請求項5】
前記回路コネクタが、前記加湿チャンバの前記出口への前記解放可能かつロック可能な接続、および前記回路コネクタの前記電気端子から前記ベースユニットと関連する前記電気端子への単一の運動方向の前記電気的接続を行うように構成される、請求項1に記載の回路コネクタ。
【請求項6】
前記回路コネクタを前記加湿チャンバの前記出口に対して方向付け、および/または前記回路コネクタの前記電気端子を前記ベースユニットと関連する前記電気端子に対して方向付けるように構成されるオリエンテータを備える、請求項1に記載の回路コネクタ。
【請求項7】
前記オリエンテータが、前記回路コネクタが前記加湿チャンバの前記出口上で所定の向きに摺動のみできるように、前記加湿チャンバの前記出口上の突起に摺動可能に係合するように構成される凹部を備える、請求項6に記載の回路コネクタ。
【請求項8】
前記オリエンテータが、前記回路コネクタが前記加湿チャンバの前記出口上で所定の向きに摺動のみできるように、前記加湿チャンバの前記出口内の凹部に摺動可能に係合するように構成される突起を備える、請求項6または7に記載の回路コネクタ。
【請求項9】
前記加湿チャンバの前記出口が、前記加湿チャンバから略垂直に延在する第1の部分と、前記第1の部分から略水平に延在する第2の部分とを備え、使用時、前記第2の部分が前記第1の部分の下流にあり、前記回路コネクタの前記入口が、前記回路コネクタの前記第2の部分への流体接続を提供するように構成され、および前記回路コネクタが、前記第1の部分に対応する切り抜きを備え、前記切り抜きが、前記切り抜きで受けられる前記第1の部分に対応するように正確に方向付けされていないとき、前記加湿チャンバの前記出口への前記回路コネクタの係合を抑制または制限する、請求項1~8のいずれか一項に記載の回路コネクタ。
【請求項10】
前記切り抜きが広い開口部と細い終端部とを有するように輪郭を描き、それによって、最初の係合時の前記回路コネクタの向きに関する許容値を提供し、かつ前記回路コネクタが前記加湿チャンバの前記出口の方へ押されると、続く係合時に前記向きを修正する、請求項9に記載の回路コネクタ。
【請求項11】
前記回路コネクタの前記電気端子が、
使用時、プリント回路基板の1つまたは複数のトラックと接触するように構成される1つまたは複数の電気接触要素であって、前記ベースユニットと関連する前記電気端子が前記プリント回路基板を備える、1つまたは複数の電気接触要素、または
使用時、1つまたは複数の電気接触要素と接触するように構成される1つまたは複数のトラックを備えるプリント回路基板であって、前記ベースユニットと関連する前記電気端子が前記1つまたは複数の電気接触要素を備える、プリント回路基板
を備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の回路コネクタ。
【請求項12】
前記回路コネクタの前記電気端子が、
使用時、エッジカードレセプタクルで受けられるように構成されるエッジカードであって、前記ベースユニットと関連する前記電気端子が前記エッジカードレセプタクルを備える、エッジカード、または
使用時、エッジカードを受けるように構成されるエッジカードレセプタクルであって、前記ベースユニットと関連する前記電気端子が前記エッジカードを備える、エッジカードレセプタクル
を備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の回路コネクタ。
【請求項13】
前記加湿チャンバが第1の軸に沿って前記ベースユニット上に挿入されるように構成され、および前記エッジカードが第2の軸に沿って前記エッジカードレセプタクルで受けられるように構成され、前記第2の軸が前記第1の軸に平行である、請求項12に記載の回路コネクタ。
【請求項14】
前記回路コネクタの前記電気端子が、1つまたは複数のヒーター線および/あるいは1つまたは複数のセンサー線に電気的に接続され、前記導管が前記1つまたは複数のヒーター線および/あるいは前記1つまたは複数のセンサー線を備える、請求項1~13のいずれか一項に記載の回路コネクタ。
【請求項15】
前記加湿チャンバの前記出口の壁のラッチによって係合されるように構成される凹部または突起を備え、それによって、前記加湿チャンバの前記出口への前記回路コネクタの前記解放可能かつロック可能な接続を提供する、請求項1~14のいずれか一項に記載の回路コネクタ。
【請求項16】
前記加湿チャンバの前記出口の壁の凹部または突起に係合するように構成されるラッチを備え、それによって、前記加湿チャンバの前記出口への前記回路コネクタの前記解放可能かつロック可能な接続を提供する、請求項1~15のいずれか一項に記載の回路コネクタ。
【請求項17】
前記ラッチが、前記ラッチから外側に突出する1つまたは複数のボタンと、内向きの力が前記1つまたは複数のボタンに加えられるとき、前記導管コネクタの軸心から離れて曲がる前記ラッチの上部とを備える、請求項16に記載の回路コネクタ。
【請求項18】
前記ラッチの前記上部が、前記加湿チャンバの前記出口の前記壁の前記凹部または突起に係合するように構成される、請求項17に記載の回路コネクタ。
【請求項19】
前記ラッチの前記上部が、内向きの力が前記1つまたは複数のボタンに加えられるとき、前記加湿チャンバの前記出口の前記壁の前記凹部または突起を解放するように構成される、請求項18に記載の回路コネクタ。
【請求項20】
前記ラッチの前記上部が、前記上部が前記導管コネクタの前記軸心から離れて曲がるとき、前記加湿チャンバの前記出口の前記壁の前記凹部または突起を解放するように構成される、請求項18に記載の回路コネクタ。
【請求項21】
前記凹部または突起から前記ラッチを解放して、前記加湿チャンバの前記出口から前記回路コネクタを取り外すことを可能にするために構成されるアクチベータを備える、請求項15または16に記載の回路コネクタ。
【請求項22】
前記アクチベータが、少なくとも1つの手動で押圧可能なボタンまたはスイッチを備える、請求項21に記載の回路コネクタ。
【請求項23】
前記回路コネクタの少なくとも一部が、前記加湿チャンバの前記出口の内側で受けることができる、請求項1~22のいずれか一項に記載の回路コネクタ。
【請求項24】
内側プラグ部分であって、前記内側プラグ部分の遠位端の近くに外溝を備える内側プラグ部分と、前記外溝に配設されるシール部材とを備え、前記シール部材が、前記回路コネクタが前記出口に接続されるとき、前記加湿チャンバの前記出口の内側に対してシールするように構成される、請求項23に記載の回路コネクタ。
【請求項25】
前記シール部材が略T字形状である、請求項24に記載の回路コネクタ。
【請求項26】
前記シール部材が略V字形状である、請求項24に記載の回路コネクタ。
【請求項27】
加湿システムのための回路コネクタであって、前記加湿システムがベースユニットと加湿チャンバとを備え、前記回路コネクタが、
前記加湿チャンバの出口への流体接続を提供し、そこからの加熱および/または加湿されたガスを受けるように構成される入口と、
患者またはその他の人へ、あるいは患者またはその他の人から、前記加熱および/または加湿されたガスを向けるために、導管への流体接続を提供するように構成される出口と、
前記ベースユニットと関連する電気端子への電気的接続を提供するように構成される電気端子と、
前記回路コネクタを前記加湿チャンバの前記出口に対して方向付けるように構成されるオリエンテータと
を備える、回路コネクタ。
【請求項28】
前記回路コネクタの前記電気端子が、前記回路コネクタの前記入口に略平行であり、それによって、単一の動きで前記電気的接続および流体接続の両方が生じることを可能にする、請求項1~27のいずれか一項に記載の回路コネクタ。
【請求項29】
請求項1~28のいずれか一項に記載の回路コネクタを備える、医療用チューブ。
【請求項30】
前記回路コネクタが導管と一体であるか、または導管に接続されている、請求項29に記載の医療用チューブ。
【請求項31】
呼吸回路の吸息リムの少なくとも一部を形成するように構成される、請求項29または30に記載の医療用チューブ。
【請求項32】
加湿システムのための加湿チャンバであって、
外壁と、
前記外壁に接続される上壁とであって、液体を含むための体積を少なくとも部分的に画成する、外壁および上壁と、
ガス源からの前記加湿チャンバへのガスを受ける入口と、
前記加湿チャンバからの加熱および/または加湿されたガスを患者またはその他の人に向けるために、回路コネクタに接続するように構成される出口と
を備え、
前記出口が、前記回路コネクタへの解放可能かつロック可能な接続を提供するように構成され、および/または前記出口に対して前記回路コネクタの向きを制御するためのオリエンテータを備える、加湿システムのための加湿チャンバ。
【請求項33】
前記オリエンテータが、前記回路コネクタが前記加湿チャンバの前記出口上で所定の向きに摺動のみできるように、前記回路コネクタ上の突起に摺動可能に係合するように構成される凹部を備える、請求項32に記載の加湿チャンバ。
【請求項34】
前記オリエンテータが、前記回路コネクタが前記加湿チャンバの前記出口上で所定の向きに摺動のみできるように、前記回路コネクタ内の凹部に摺動可能に係合するように構成される突起を備える、請求項32または33に記載の加湿チャンバ。
【請求項35】
前記加湿チャンバの前記出口が、前記加湿チャンバから略垂直に延在する第1の部分と、前記第1の部分から略水平に延在する第2の部分とを備え、使用時、前記第2の部分が前記第1の部分の下流にある、請求項32~34のいずれか一項に記載の加湿チャンバ。
【請求項36】
前記回路コネクタのラッチによって係合されるように構成される凹部または突起を備え、それによって、前記加湿チャンバの前記出口への前記回路コネクタの前記解放可能かつロック可能な接続を提供する、請求項32~35のいずれか一項に記載の加湿チャンバ。
【請求項37】
前記回路コネクタの凹部または突起に係合するように構成されるラッチを備え、それによって、前記加湿チャンバの前記出口への前記回路コネクタの前記解放可能かつロック可能な接続を提供する、請求項32~36のいずれか一項に記載の加湿チャンバ。
【請求項38】
前記凹部または突起からラッチを解放して、前記加湿チャンバの前記出口から前記回路コネクタを取り外すことを可能にするためのアクチベータを備える、請求項36または37に記載の加湿チャンバ。
【請求項39】
前記アクチベータが、少なくとも1つの手動で押圧可能なボタンまたはスイッチを備える、請求項38に記載の加湿チャンバ。
【請求項40】
前記加湿チャンバの前記出口が、前記加湿チャンバの前記出口の内部で前記回路コネクタの少なくとも一部を受けるように構成される、請求項32~39のいずれか一項に記載の加湿チャンバ。
【請求項41】
前記ベースユニットに対して前記加湿チャンバの向きを制御するオリエンテータを備える、請求項32~40のいずれか一項に記載の加湿チャンバ。
【請求項42】
加湿システムのための加湿チャンバであって、
外壁と、
前記外壁に接続される上壁とであって、液体を含むための体積を少なくとも部分的に画成する、外壁および上壁と、
ガス源からのガスを受ける入口と、
加熱および/または加湿されたガスを患者またはその他の人に向けるために、回路コネクタに接続するように構成される出口と、
前記ベースユニットに対して前記加湿チャンバの向きを制御するオリエンテータと
を備える、加湿システムのための加湿チャンバ。
【請求項43】
前記加湿チャンバがヒーターベース上に設置されるとき、前記出口の一部が前記ヒーターベースから離れる角度になり、前記角度を付けられた出口が、前記出口を通るガス流の速度を減少させて、液体が前記出口から飛散することを抑制する、請求項42に記載の加湿チャンバ。
【請求項44】
前記オリエンテータが、前記加湿チャンバが所定の向きで前記ベースユニットと係合のみできるように、前記ベースユニット上のまたは前記ベースユニットと関連する突起に摺動可能に係合するように構成される凹部を備える、請求項41または42に記載の加湿チャンバ。
【請求項45】
前記オリエンテータが、前記加湿チャンバが所定の向きで前記ベースユニットと係合のみできるように、前記ベースユニット内のまたは前記ベースユニットと関連する凹部に摺動可能に係合するように構成される突起を備える、請求項41~44のいずれか一項に記載の加湿チャンバ。
【請求項46】
前記オリエンテータが前記加湿チャンバの前記出口に対して、少なくとも部分的に、前記回路コネクタを方向付けるように構成される、請求項41~45のいずれか一項に記載の加湿チャンバ。
【請求項47】
前記オリエンテータが前記ベースユニットと関連する電気端子に対して、少なくとも部分的に、前記回路コネクタの電気端子を方向付けるように構成される、請求項41~46のいずれか一項に記載の加湿チャンバ。
【請求項48】
少なくとも部分的に、前記ベースユニットの結合部分または前記ベースユニットと関連する結合部分を介して、前記ベースユニットに結合するように構成される、請求項32~47のいずれか一項に記載の加湿チャンバ。
【請求項49】
前記回路コネクタが、請求項1~28のいずれか一項に記載の回路コネクタである、請求項32~48のいずれか一項に記載の加湿チャンバ。
【請求項50】
少なくとも前記出口の下流端部が、前記ベースユニットを有する前記加湿チャンバの係合の方向に略平行な方向に方向付けられる、請求項32~49のいずれか一項に記載の加湿チャンバ。
【請求項51】
前記ベースユニットへの前記回路コネクタの電気的接続および/または前記ベースユニットの結合部分の係合の方向が、
少なくとも前記加湿チャンバの前記出口の下流端部、および/または
前記ベースユニットを有する前記加湿チャンバの係合の方向
に略平行である、請求項32~50のいずれか一項に記載の加湿チャンバ。
【請求項52】
請求項1~28のいずれか一項に記載の回路コネクタに接続するように構成される出口を備える、加湿システムのための加湿チャンバ。
【請求項53】
加湿システムのためのカプラであって、
前記カプラを前記加湿システムのベースユニットに構造的および電気的に接続するように構成される第1の接続であって、前記ベースユニットが加湿チャンバに動作可能に係合するように構成される、第1の接続と、
加熱および/または加湿されたガスを患者またはその他の人に送達するために前記加湿チャンバの出口を導管に流体接続するように構成される回路コネクタに、前記カプラを電気的に接続するように構成される第2の接続と
を備え、
前記カプラが、前記加湿チャンバおよび/または前記回路コネクタが前記カプラに係合されるとき、前記ベースユニットに対して前記加湿チャンバおよび/または前記回路コネクタを方向付けるための1つまたは複数のガイド部分を備える、加湿システムのためのカプラ。
【請求項54】
前記第1および第2の接続が、前記加湿チャンバおよび/または前記回路コネクタを実質的に同一方向に付勢することによって作られるように構成される、請求項53に記載のカプラ。
【請求項55】
前記1つまたは複数のガイド部分のうちの1つが、前記カプラへの前記加湿チャンバの係合が前記ベースユニットを有する前記加湿チャンバを位置合わせするように、前記加湿チャンバと関連するレールを摺動可能に係合するように構成される溝を備える、請求項53または54に記載のカプラ。
【請求項56】
前記溝が正面から背面にテーパを付けられる、請求項55に記載のカプラ。
【請求項57】
前記1つまたは複数のガイド部分のうちの1つが、前記カプラへの前記加湿チャンバの係合が前記ベースユニットを有する前記加湿チャンバを位置合わせするように、前記加湿チャンバの溝を摺動可能に係合するように構成されるレールを備える、請求項53または54に記載のカプラ。
【請求項58】
加湿システムのためのベースユニットであって、前記加湿システムでは、加湿チャンバがベースユニットと係合可能であるように構成され、回路コネクタが前記加湿チャンバの出口に流体接続するように構成され、および前記回路コネクタの電気端子が前記ベースユニットと関連する電気端子に電気的に接続するように構成され、前記ベースユニットが、前記加湿チャンバおよび/または前記回路コネクタが前記ベースユニットに係合されるとき、前記ベースユニットに対して前記加湿チャンバおよび/または前記回路コネクタを方向付けるための1つまたは複数のガイド部分を備える、ベースユニット。
【請求項59】
加湿システムのためのベースユニットであって、前記加湿システムでは、加湿チャンバが前記ベースユニットと係合可能であるように構成され、前記加湿チャンバが入口ポートおよび出口ポートを備え、少なくとも1つのセンサープローブが、前記ベースユニットから延在し、かつ前記入口ポートまたは出口ポートの少なくとも1つの開口で受けられるように構成され、前記少なくとも1つのセンサープローブが、前記入口ポートまたは出口ポートの前記少なくとも1つのセンサープローブの反復可能な挿入深さを規定するように構成される可撓性マウント上に取り付けられる、ベースユニット。
【請求項60】
前記少なくとも1つのセンサーが、前記ベースユニットに結合されるカートリッジから延在する、請求項59に記載のベースユニット。
【請求項61】
加湿システムのためのベースユニットであって、前記加湿システムでは、加湿チャンバが前記ベースユニットと係合可能であるように構成され、回路コネクタが前記加湿チャンバの出口に流体接続するように構成され、および前記回路コネクタの電気端子が前記ベースユニットと関連する電気端子に電気的に接続するように構成され、前記ベースユニットが、前記ベースユニットの前記電気端子が前記回路コネクタの前記電気端子に電気的に接続するように構成される方向と実質的に同一または平行な方向に前記加湿チャンバを受けるように構成される、ベースユニット。
【請求項62】
前記ベースユニットに結合されるカートリッジを備え、前記加湿チャンバおよび回路コネクタが前記カートリッジと係合可能であるように構成され、前記カートリッジが前記ベースユニットの前記電気端子を備え、および少なくとも1つのセンサーが前記加湿チャンバのポートに受けられるように構成され、前記加湿チャンバの前記ポートが、前記ベースユニットの前記電気端子が前記回路コネクタの前記電気端子に電気的に接続するように構成される方向と実質的に同一または平行な方向に前記少なくとも1つのセンサーを受けるように構成される、請求項61に記載のベースユニット。
【請求項63】
加湿システムのためのベースユニットであって、前記加湿システムでは、加湿チャンバが前記ベースユニットと係合可能であるように構成され、前記加湿チャンバが入口ポートおよび出口ポートを備え、2つのセンサープローブが前記ベースユニットから延在し、かつ前記加湿チャンバの前記入口ポートの開口で受けられるように構成され、前記2つのセンサープローブが横方向距離および垂直距離によって互いから間隔を置いて配置され、前記横方向および垂直距離が、熱影響を減少させ、同時に、前記入口ポートの中心への十分な近さおよび前記入口ポートの壁からの十分な距離を維持して、精度を改善し、かつ壁の影響およびその他の潜在的な誤差源を減少させるように選択される、ベースユニット。
【請求項64】
前記2つのセンサープローブが、前記ベースユニットに結合されるカートリッジから延在する、請求項60に記載のベースユニット。
【請求項65】
請求項1~28のいずれか一項に記載の回路コネクタ、および/または
請求項29~31のいずれか一項に記載の医療用チューブ、および/または
請求項32~52のいずれか一項に記載の加湿チャンバ、および/または
請求項53~57のいずれか一項に記載の結合部分、および/または
請求項58または61に記載のベースユニット
を備える、加湿システム。
【請求項66】
ベースユニットと、
前記ベースユニットに動作可能に接続するように構成される加湿チャンバであって、チャンバを画成する外装体を備え、入口ポートが前記チャンバへの通路を画成する壁を備え、出口ポートが前記チャンバからの通路を画成する壁を備える、加湿チャンバと、
前記出口ポートを加湿ガス送達導管に接続するように構成される回路コネクタと
を備え、
前記回路コネクタの前記出口ポートへの接続が、前記加湿チャンバの前記ベースユニットへの接続と実質的に同一方向に行われる、加湿システム。
【請求項67】
前記回路コネクタが、前記加湿ガス送達導管および/または前記回路コネクタを、前記ベースユニットと関連する電気端子に電気的に接続するように構成される電気端子を備える、請求項66に記載のシステム。
【請求項68】
前記回路コネクタの前記電気端子が、前記回路コネクタの前記加湿チャンバの前記出口ポートへの前記接続および/または前記加湿チャンバの前記ベースユニットへの前記接続と実質的に同一方向で、前記ベースユニットと関連する前記電気端子に接続する、請求項67に記載のシステム。
【請求項69】
前記方向が略水平である、請求項66~68のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項70】
前記加湿チャンバと前記ベースユニットとの間に設けられる前記ベースユニット、前記加湿チャンバ、前記回路コネクタ、またはカプラのうちの任意の1つまたは複数が、前記ベースユニット、前記加湿チャンバ、前記回路コネクタ、または前記カプラのうちの他のものの少なくとも1つの相対的な向きを制御するオリエンテータを含む、請求項66~69のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項71】
ベースユニットと、
前記ベースユニットに動作可能に接続するように構成される加湿チャンバであって、チャンバを画成する外装体を備え、入口ポートが前記チャンバへの通路を画成する壁を備え、出口ポートが前記チャンバからの通路を画成する壁を備える、加湿チャンバと、
前記出口ポートを加湿ガス送達導管に接続するように構成される回路コネクタであって、前記ベースユニットと関連する電気端子に電気的に接続するように構成される電気端子を備える、回路コネクタと
を備え、
前記加湿チャンバと前記ベースユニットとの間に設けられる前記ベースユニット、前記加湿チャンバ、前記回路コネクタ、またはカプラのうちの任意の1つまたは複数が、前記ベースユニット、前記加湿チャンバ、前記回路コネクタ、または前記カプラのうちの他のものの少なくとも1つの相対的な向きを制御するオリエンテータを含む、加湿システム。
【請求項72】
加圧ガス源を備え、前記加圧ガス源が出口を備え、前記加圧ガス源の前記出口が前記加湿チャンバの前記入口ポートに接続されているか、または接続可能であり、前記加湿チャンバが前記加圧ガス源と前記出口ポートとの間に流路を画成する、請求項66~71のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項73】
前記回路コネクタが、前記加湿チャンバの前記出口ポートへの解放可能かつロック可能な接続を提供するように構成される、請求項66~72のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項74】
前記加湿チャンバが、前記ベースユニットと解放可能かつロック可能に係合可能である、請求項66~73のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項75】
前記回路コネクタが、前記ベースユニットに固定的にまたはロック可能に取付け可能ではなく、および/あるいは前記回路コネクタが、前記回路コネクタと前記ベースユニットとの間に位置するカプラに固定的にまたはロック可能に取付け可能ではない、請求項66~74のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項76】
ベースユニットに加湿チャンバを摺動可能に第1の方向に係合することと、
前記加湿チャンバの出口に回路コネクタを摺動可能に第2の方向に係合することと
を含み、
前記第1および第2の方向が実質的に同一である、加湿システムを組み立てる方法。
【請求項77】
前記加湿チャンバの前記出口に前記回路コネクタを摺動可能に前記係合することが、前記ベースユニットおよび/または前記ベースユニットと関連する制御モジュールへの前記回路コネクタの電気的な接続をもたらすか、または生じさせる、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
加湿チャンバの出口に回路コネクタを摺動可能に第1の方向に係合することと、
ベースユニットに前記加湿チャンバおよび前記回路コネクタの組み合わせた小組立を摺動可能に第2の方向に係合すること
を含み、
前記第1および第2の方向が実質的に同一である、加湿システムを組み立てる方法。
【請求項79】
ベースユニットに前記加湿チャンバおよび前記回路コネクタの前記組み合わせた小組立を摺動可能に前記係合することが、前記ベースユニットおよび/または前記ベースユニットと関連する制御モジュールへの前記回路コネクタの電気的な接続をもたらすか、または生じさせる、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
前記ベースユニットが、前記加湿チャンバの開口で受けられるように構成される少なくとも1つのセンサーを備え、前記ベースユニットに前記加湿チャンバおよび前記回路コネクタの前記組み合わせた小組立を摺動可能に係合することが、前記少なくとも1つのセンサーの前記開口への挿入をもたらすか、または生じさせる、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
前記少なくとも1つのセンサーの前記開口への挿入、ならびに前記ベースユニットおよび/または前記ベースユニットと関連する制御モジュールへの前記回路コネクタの電気的な接続が、単一の動きで生じる、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
前記第1および第2の方向が略水平である、請求項76~79のいずれか一項に記載の方法。
【請求項83】
加湿ガスを使用者に供給するためにヒーターベースに取り外し可能に結合されるように構成されるカートリッジであって、前記ヒーターベースがベース部分を備え、前記ベース部分が加熱板を備え、前記加熱板が取り外し可能な加湿チャンバの熱伝導部分に接触するように構成され、前記カートリッジがデータ記憶構成要素を備え、前記データ記憶構成要素が、前記カートリッジが前記ヒーターベースに結合されると、前記ヒーターベースのプロセッサと通信するように構成される、カートリッジ。
【請求項84】
前記データ記憶構成要素が、前記カートリッジのモデルを識別するデータ、治療設定、動作パラメータ、または動作アルゴリズムのうちの少なくとも1つを格納する、請求項83に記載のカートリッジ。
【請求項85】
前記加湿チャンバが前記ヒーターベース上に設置されるとき、前記加湿チャンバの少なくとも1つの対応するインターロック機能を解放可能に係合するように構成される少なくとも1つのインターロック機能を備える、請求項83に記載のカートリッジ。
【請求項86】
前記カートリッジが、前記ヒーターベースに結合されるように構成される本体と、前記カートリッジが前記ヒーターベースに結合されるときに前記本体から前方へ延在する側壁とを備え、前記加湿チャンバが、前記加湿チャンバが前記ベース上に設置されるとき、前記側壁の間で受けられるように構成され、前記カートリッジの前記少なくとも1つのインターロック機能が2つのクリップを備え、各クリップが前記側壁のうちの1つの中またはその上に取り付けられ、かつ片持部分と前記側壁の内面から少なくともに部分的に内向きに突出する部分とを有し、前記加湿チャンバの前記少なくとも1つの対応するインターロック機能が、前記加湿チャンバの外装体に形成される2つの凹部を備え、各凹部が、前記加湿チャンバが前記ベース上に設置されるとき、前記クリップのうちの1つの前記突出部分を受けるように構成され、前記クリップの前記片持部分が、前記加湿チャンバが前記ヒーターベース上に設置されるとき、外側に曲がるように構成される、請求項85に記載のカートリッジ。
【請求項87】
前記加湿チャンバが前記ベース上に設置されるとき、前記加湿チャンバで受けられるように構成される少なくとも1つのセンサーを備え、前記少なくとも1つのセンサーが、前記加湿チャンバを流れるガスの少なくとも1つの特性を測定するように構成される、請求項83に記載のカートリッジ。
【請求項88】
前記データ記憶構成要素が、前記少なくとも1つのセンサーの精度を改善するように構成されるセンサー校正データを格納する、請求項87に記載のカートリッジ。
【請求項89】
導管の電気部品と接続するように構成される受け部を備える、請求項83に記載のカートリッジ。
【請求項90】
前記受け部が、前記加湿チャンバと前記ベースとの接続中、前記加湿チャンバの移動方向と略整列する方向に電気部品を受けるように配置される構成要素を備える、請求項89に記載のカートリッジ。
【請求項91】
加湿チャンバを支持する方法であって、加湿器ベースへの接続のために構成される第1のカートリッジ構成を提供することと、前記加湿器ベースへの接続のために構成される第2のカートリッジ構成を提供することとを含み、第1および第2のカートリッジが互いに異なる物理的特性を有し、前記第2のカートリッジ構成を前記加湿チャンバ上に設置できる前に、前記第1のカートリッジ構成が取り外されなければならない、加湿チャンバを支持する方法。
【請求項92】
前記第1のカートリッジ構成が、格納される情報またはデータに関して、前記第2のカートリッジ構成と異なる、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記第1のカートリッジ構成および/または前記第2のカートリッジ構成を結合することにより、前記ヒーターベースへのソフトウェアアップデートをトリガーすることができる、請求項91に記載の方法。
【請求項94】
前記第1および第2のカートリッジ構成がメモリを備える、請求項91に記載の方法。
【請求項95】
前記メモリがEEPROMである、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記EEPROMが、各カートリッジ構成が異なるソフトウェア構成を有することを可能にする、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
前記第1および第2のカートリッジのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つのセンサーを備え、前記メモリが、前記少なくとも1つのセンサーの精度を向上させるように構成されるセンサー校正データを格納する、請求項94に記載の方法。
【請求項98】
吸息導管を加湿チャンバの出口ポートに結合するように構成されるコネクタアセンブリであって、前記加湿チャンバがヒーターベース上に設置されるように構成され、前記ヒーターベースが、前記加湿チャンバが前記ヒーターベース上に設置されるとき、前記ヒーターベースから延在し、かつ前記出口ポートの開口に受けられるように構成される少なくとも1つのセンサーを備え、前記コネクタアセンブリが前記出口ポート上に配置されるように構成される第1の端部からコネクタに延在するキー穴切り抜きを備え、キー穴が前記センサーのまわりに嵌合するように構成され、および前記コネクタアセンブリが前記ヒーターベース上の対応するレセプタクルで受けられるように構成される電気コネクタを備える、コネクタアセンブリ。
【請求項99】
前記コネクタアセンブリがエルボコネクタと導管コネクタとを備え、前記エルボコネクタが前記出口ポートに結合されるように構成され、前記エルボコネクタが前記キー穴を備え、前記導管コネクタが前記吸息導管に結合され、かつ前記エルボコネクタに結合されるように構成され、前記導管コネクタが前記電気コネクタを備える、請求項98に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項100】
前記電気コネクタが前記ヒーターベース上の前記レセプタクルで受けられるときに、前記ヒーターベースによって測定されるように構成される識別構成要素を備え、前記ヒーターベースのプロセッサが、前記識別構成要素の測定値に基づいて前記吸息導管のモデルを決定するように構成され、および前記プロセッサが、前記決定されたモデルに基づいて、運用パラメータ、制御パラメータ、および/または治療パラメータを選択するように構成される、請求項98に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項101】
前記識別構成要素が、第1の値の範囲における第1の抵抗値を有する抵抗であり、前記吸息導管が、第2の値の範囲における第2の抵抗値を有する少なくとも1つのヒーター線を備え、および前記第1の値の範囲が、前記第2の値の範囲と重なり合わない、請求項100に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項102】
ハウジングであって、後部周辺と前記ハウジングの前記後部周辺の上端を越えて上方へ延在する少なくとも1つの固定部材とを備えるハウジングと、
区画であって、前記ハウジングおよび前記区画内に設置されるプリント回路基板によって画成され、電気コネクタが前記プリント回路基板に接続されて前記区画の後方に延在する、区画と、
前記ハウジングの前記後部周辺を越えて外側に延在する第1の後方突出部材および第2の後方突出部材であって、前記第1の後方突出部材が第1の凹部を備え、かつ前記第2の後方突出部材が第2の凹部を備え、第1のボルトが前記第1の凹部から延在し、かつ第2のボルトが前記第2の凹部から延在する、第1の後方突出部材および第2の後方突出部材と
を含み、
前記さらされた電気コネクタが前記第1の後方突出部材と前記第2の後方突出部材との間に挿入される、呼吸加湿器とともに使用されるカートリッジ。
【請求項103】
前記ハウジングが上面と後面とを備え、前記上面が前記後面から第1の距離だけ前方に延在し、および前記固定部材の上部が前記後面から第2の距離だけ前方へ延在し、前記第1の距離が前記第2の距離より大きい、請求項102に記載のカートリッジ。
【請求項104】
前記ハウジングが谷部によって互いに切り離される少なくとも2つの固定部材を含む、請求項102に記載のカートリッジ。
【請求項105】
前記後面の開口部が、隆起部によって3つの側面で囲まれる、請求項104に記載のカートリッジ。
【請求項106】
前記隆起部が2つの側面および前記開口部の底面に沿って延在する、請求項105に記載のカートリッジ。
【請求項107】
前記第1の凹部および前記第2の凹部が前記ハウジングの後面に対して横方向に延在する、請求項106に記載のカートリッジ。
【請求項108】
前記第1の凹部および前記第2の凹部が前記第1の後方突出部材および前記第2の後方突出部材に開口を画成する、請求項107に記載のカートリッジ。
【請求項109】
前記第1の後方突出部材が第1の側面を有し、かつ前記第2の後方突出部材が第2の側面を有し、前記第1の凹部が前記第1の側面の開口部を画成し、かつ前記第2の凹部が前記第2の側面の開口部を画成する、請求項108に記載のカートリッジ。
【請求項110】
前記第1の凹部および前記第2の凹部が、前記ハウジングの前記後面に対して略垂直に並べられる、請求項109に記載のカートリッジ。
【請求項111】
前記ハウジングによって画成される前記区画が略水密である、請求項102に記載のカートリッジ。
【請求項112】
第1のばねが前記第1の凹部内に設置されて前記第1のボルトに接触し、第2のばねが前記第2の凹部内に設置されて前記第2のボルトに接触し、第1のレバーが前記第1のボルトと接続され、および第2のレバーが前記第2のボルトと接続される、請求項102に記載のカートリッジ。
【請求項113】
ハウジングであって、後面と前記ハウジングの前記後面の上端を越えて上方へ延在する少なくとも1つの固定部材とを備えるハウジングと、
前記ハウジングによって画成される区画であって、電気部品が前記区画内に設置され、電気コネクタが前記電気部品に接続され、前記ハウジングの前記後面が前記電気コネクタがさらされる開口部を画成する、区画と、
前記ハウジングの直接隣接する部分を越えて外側横方向に延在する第1の外方延在ピンおよび前記ハウジングの直接隣接する部分を越えて外側横方向に延在する第2の外方延在ピンであって、互いの方へ内向きに撓み可能である、第1の外方延在ピンおよび第2の外方延在ピンと
を備え、
前記電気コネクタが、前記第1の外方延在ピンと前記第2の外方延在ピンとの間に略横方向に挿入され、かつ前記第1および第2の外方延在ピンと前記少なくとも1つの固定部材との間に略垂直に挿入される、呼吸加湿器とともに使用されるカートリッジ。
【請求項114】
前記ハウジングが、上部側方延在面と、前記上部側方延在面を越えて上方へ延在する前記少なくとも1つの固定部材とを備える、請求項113に記載のカートリッジ。
【請求項115】
前記電気コネクタを除いて、前記区画が水密である、請求項113に記載のカートリッジ。
【請求項116】
前記電気コネクタのまわりの前記後面に配設されるガスケットを備える、請求項113に記載のカートリッジ。
【請求項117】
前記第1の外方延在ピンの内向きの移動が第1の付勢部材によって抵抗され、かつ前記第2の外方延在ピンの内向きの移動が第2の付勢部材によって抵抗されるように、前記第1の付勢部材が前記第1の外方延在ピンを外側に付勢し、および前記第2の付勢部材が前記第2の外方延在ピンを外側に付勢する、請求項113に記載のカートリッジ。
【請求項118】
上部側方延在面を備えるハウジングであって、少なくとも1つの固定部材が前記ハウジングの前記上部側方延在面を越えて上方へ延在し、前記ハウジングが前記上部側方延在面から下向きに延在する後面を備える、ハウジングと、
前記ハウジングの直接隣接する部分を越えて後方に延在する第1の後方突出要素および前記ハウジングの直接隣接する部分を越えて後方に延在する第2の後方突出要素であって、略垂直に並べられ、前記上部側方延在面より下方で垂直に設置される、第1の後方突出要素および第2の後方突出要素と
を備え、
第1の可撓部分および第2の可撓部分が互いの方へ側方内向きに撓み可能であるように、前記第1の後方突出要素が前記第1の可撓部分を備え、かつ前記第2の後方突出要素が前記第2の可撓部分を備える、呼吸加湿器とともに使用されるカートリッジ。
【請求項119】
前記ハウジングが第1の略垂直に延在する側壁および第2の略垂直に延在する側壁を備え、前記第1の可撓部分が前記第1の略垂直に延在する側壁を越えて側方外側に延在し、および前記第2の可撓部分が前記第2の略垂直に延在する側壁を越えて側方外側に延在する、請求項118に記載のカートリッジ。
【請求項120】
前記第1の可撓部分が第1のばね付勢摺動ボルト部材を備える、請求項118に記載のカートリッジ。
【請求項121】
前記第1のばね付勢摺動ボルト部材が前記カートリッジの底部でさらされるレバーに結合される、請求項120に記載のカートリッジ。
【請求項122】
電気コネクタが後方に延在し、および前記少なくとも1つの固定部材より下方で垂直に設置され、かつ前記第1および第2の可撓部分より上方で垂直に設置される、請求項118に記載のカートリッジ。
【請求項123】
複数の壁を備えるアウタハウジングであって、前記複数の壁がキャビティを画成し、かつ後面を備える、アウタハウジングと、
前記アウタハウジングの下部分から突出する電気コネクタであって、隆起部とピンアレイとを備え、前記隆起部が前記ピンアレイの3つの側面に沿って延在し、前記電気コネクタが前記アウタハウジングの任意のその他の部分よりさらに後方方向に延在する、電気コネクタと、
前記後面の後方に設置される第1の側方可撓部材および前記後面の後方に設置される第2の側方可撓部材であって、前記後面が略垂直面を画成するように設置されるとき、前記第1および第2の側方可撓部材が前記ピンアレイの最下部より下方で垂直に設置される、第1の側方可撓部材および第2の側方可撓部材と
を備える、呼吸加湿器とともに使用されるカートリッジ。
【請求項124】
前記第1の側方可撓部材の少なくとも一部および前記第2の側方可撓部材の少なくとも一部が、前記ピンの先端が仮想平面に接触するように、前記後面と、前記ピンアレイの端部に設置される前記後面に略平行な前記仮想平面との間に設置される、請求項123に記載のカートリッジ。
【請求項125】
前記後面の突起が、前記第1の側方可撓部材の少なくとも一部および前記第2の側方可撓部材の少なくとも一部と交差する、請求項124に記載のカートリッジ。
【請求項126】
前記複数の壁が下方壁を備え、前記第1の可撓部材および前記第2の可撓部材が前記下方壁より上方で垂直に設置される、請求項123に記載のカートリッジ。
【請求項127】
前記下方壁が使用時、加湿器チャンバの一部に接触するように構成される、請求項126に記載のカートリッジ。
【請求項128】
外壁と、
前記外壁に接続される上壁とであって、液体を含むための体積を少なくとも部分的に画成する、外壁および上壁と、
ガス源からのガスを受ける入口と、
加熱および/または加湿されたガスを患者またはその他の人に向けるために、回路コネクタに接続するように構成される出口と、
カプラに対して前記加湿チャンバの向きを制御するオリエンテータと
を備える、加湿システムのための加湿チャンバ。
【請求項129】
前記オリエンテータが、前記加湿チャンバが所定の向きで前記カプラと係合のみできるように、前記カプラ上の突起または前記カプラと関連する突起に摺動可能に係合するように構成される凹部を備える、請求項128に記載の加湿チャンバ。
【請求項130】
前記オリエンテータが、前記加湿チャンバが所定の向きで前記カプラと係合のみできるように、前記カプラ内の凹部または前記カプラと関連する凹部に摺動可能に係合するように構成される突起を備える、請求項128または129に記載の加湿チャンバ。
【請求項131】
前記オリエンテータが、少なくとも部分的に、前記加湿チャンバの前記出口に対して前記回路コネクタを方向付けるように構成される、請求項128~130のいずれか一項に記載の加湿チャンバ。
【請求項132】
前記オリエンテータが、少なくとも部分的に、前記カプラと関連する電気端子に対して前記回路コネクタの電気端子を方向付けるように構成される、請求項128~131のいずれか一項に記載の加湿チャンバ。
【請求項133】
前記カプラに面するように構成される前記加湿チャンバの側面に沿った垂直延在スロットであって、前記加湿チャンバの内部の方へ内向きに延在する外壁の一部によって形成される垂直延在スロットと、前記スロットの頂部またはその近くで前記スロット全体に延在し、前記スロットが前記カプラの一部を係合することを抑制するように構成される略水平シェルフとを備える、請求項128に記載の加湿チャンバ。
【請求項134】
加湿チャンバの出口ポートおよびヒーターベースに連結されるカートリッジに吸息導管を結合するように構成される回路コネクタであって、エッジカードを備え、
取付領域と、
接触パッドを含む頭部領域と、
前記接触パッドから延在する電気トラックを含む本体領域と
を備え、
Y軸または前後方向への前記加湿チャンバの位置の遊びにもかかわらず前記カートリッジとの電気的接触を維持するため、かつ、前記回路コネクタと前記出口ポートとの間の空気圧接続が前記エッジカードと前記カートリッジとの間の電気的接続より前に確立されるように、前記エッジカードの長さが選択される、回路コネクタ。
【請求項135】
前記頭部領域が上面に6つの接触パッドを含み、および前記本体領域が上面に6つの対応する電気トラックを含む、請求項134に記載の回路コネクタ。
【請求項136】
外側の2つのパッドが内側の4つのパッドより広い、請求項135に記載の回路コネクタ。
【請求項137】
外側の2つのパッドが内側の4つのパッドより長い、請求項135に記載の回路コネクタ。
【請求項138】
ヒーターベースとともに使用されるカートリッジであって、前記ヒーターベースが入口ポートと出口ポートとを有する加湿チャンバを受けるように構成され、前記出口ポートが電気コネクタを備える回路コネクタを受けるように構成され、前記カートリッジが、
前記回路コネクタの前記電気コネクタを受けるように構成される受け部と、
前記受け部の上方および前記受け部の側面に配設されて前記カートリッジから前方に延在するシュラウドと
を備え、
前記回路コネクタが前記出口ポートに結合されるとき、前記シュラウドが前記回路コネクタの一部を覆うように構成され、前記シュラウドが、前記電気コネクタが前記受け部に案内されるように、前記出口ポート上の前記回路コネクタの挿入を案内するように構成される、カートリッジ。
【請求項139】
前記シュラウドが、漏れた液体が前記電気コネクタと接触する可能性を減少させるように構成される、請求項138に記載のカートリッジ。
【請求項140】
前記カートリッジから前方へ延在するセンサーを備え、前記シュラウドが前記センサーの上方および前記センサーの側面に配設され、前記シュラウドが、組立て、使用、洗浄などの間の他の構成要素との接触による損傷から前記センサーを保護するように構成される、請求項138に記載のカートリッジ。
【請求項141】
前記センサーが前記受け部の下方に設置される、請求項140に記載のカートリッジ。
【請求項142】
前記センサーが、前記加湿チャンバが前記ヒーターベース上で受けられるとき、前記出口ポートの開口で受けられるように構成される、請求項140に記載のカートリッジ。
【請求項143】
前記シュラウドの下部分が、前記回路コネクタの底部表面を係合または支持するように構成されるレールを備え、それによって、前記回路コネクタの上方回動の抑制または防止を補助するために前記回路コネクタが前記出口ポートおよびカートリッジと係合されるとき、前記回路コネクタの底部が前記レールの上面に載置される、請求項138に記載のカートリッジ。
【請求項144】
前記受け部の下方に設置される突起を備え、前記突起が前記出口ポート上の柱を係合するように構成される、請求項138に記載のカートリッジ。
【請求項145】
前記突起は馬蹄形状である、請求項144に記載のカートリッジ。
【請求項146】
ヒーターベースとともに使用されるカートリッジであって、前記ヒーターベースがプロセッサおよび/またはメモリを備え、前記カートリッジが、
1つまたは複数のセンサーと、
センサー校正データを格納するように構成されるメモリと
を備え、
前記カートリッジが前記ヒーターベースに結合されるとき、前記カートリッジの前記メモリが前記ヒーターベースの前記プロセッサおよび/またはメモリと通信するように配置される、カートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
参照による援用
本出願とともに提出される出願データシートにおいて国外または国内の優先権主張が特定される任意のおよびすべての出願が、37CFR1.57に従って参照により本明細書に援用される。
【0002】
本出願は、2013年9月13日出願の米国仮特許出願第61/877,784号明細書、2014年7月15日出願の米国仮特許出願第62/024,969号明細書、2013年12月20日出願の米国仮特許出願第61/919,485号明細書、2013年9月13日出願の米国仮特許出願第61/877,566号明細書、2014年8月1日出願の米国仮特許出願第62/032,462号明細書、2013年9月13日出願の米国仮特許出願第61/877,622号明細書、および2013年9月13日出願の米国仮特許出願第61/877,736号明細書の優先権の利益を主張し、それらはそれぞれ参照により本明細書に完全に援用される。
【0003】
本開示は概して、加熱および/または加湿されたガスを使用者に提供する装置および方法に関するものである。より詳細には、本開示の特定の特徴、態様、および利点は、加湿システムの構成要素間の接続を提供する、または可能にする機器および技術に関するものである。本開示の特定の特徴、態様、および利点は、気道陽圧(PAP)、人工呼吸器、麻酔、換気装置、および/または送気システムなどにおける患者へのガスの提供および/または患者からのガスの除去に使用されてもよい。
【背景技術】
【0004】
ガス加湿システムは、呼吸療法、腹腔鏡検査などを含むさまざまな医療処置のために、加熱かつ加湿されたガスを送達する。これらのシステムは、温度および/または湿度を制御するように構成することができる。さまざまなそのようなシステムが開発されているが、そのようなシステムのさらなる改善が望まれている。
【0005】
ガス加湿システムはまた、加熱および/または加湿されたガスを、患者へおよび患者から輸送するために使用することができるさまざまな構成要素を備える医療用回路を含む。たとえば、PAPまたは補助呼吸回路などのいくつかの呼吸回路において、患者によって吸入されるガスは、ヒーター加湿器から吸息チューブまたは導管を通して送達される。別の例として、チューブは、送気回路において、加湿ガス(一般にCO2)を腹腔に送達することができる。これは、患者の臓器の乾燥すなわち「ドライアウト」の防止に役立ち、手術から回復に必要とされる時間を減少させることができる。加熱されていないチューブは、周囲の冷却に対する大きな熱損失を可能にする。この冷却は、暖かい加湿された空気を輸送するチューブの長さ方向に沿った、望ましくない凝縮すなわち「レインアウト」をもたらすことがある。ヒーター線を、回路を形成するチューブの少なくとも一部の内側に延在させ、著しい凝縮の形成の可能性を防止または少なくとも減少させてもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の配置は所望の治療を提供しているが、同じものに関する加湿機器および方法に対するさらなる改善のためのニーズが残っている。したがって、先行技術の1つまたは複数の欠点を克服または改善すること、あるいは少なくとも有効な選択肢を公衆に提供することが、本開示の特定の特徴、態様、および利点の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1の態様は、加湿ガスを使用者に供給するためにヒーターベースに取り外し可能に結合されるように構成されるカートリッジを含む。ヒーターベースはベース部分を備える。ベース部分は加熱板を備える。加熱板は、取り外し可能な加湿チャンバの熱伝導部分に接触するように構成される。カートリッジは、データ記憶構成要素を備える。データ記憶構成要素は、カートリッジがヒーターベースに結合されると、ヒーターベースのプロセッサと通信するように構成される。
【0008】
いくつかの構成において、データ記憶構成要素は、カートリッジのモデルを識別するデータ、治療設定、動作パラメータ、校正データ、または動作アルゴリズムのうちの少なくとも1つを格納する。
【0009】
いくつかの構成において、チャンバは、加湿チャンバがヒーターベース上に設置されるとき、加湿チャンバの少なくとも1つの対応するインターロック機能を解放可能に係合するように構成される少なくとも1つのインターロック機能を備える。
【0010】
いくつかのこのような構成において、カートリッジは、ヒーターベースに結合されるように構成される本体と、カートリッジがヒーターベースに結合されるときに本体から前方へ延在する側壁とを備える。加湿チャンバは、加湿チャンバがヒーターベース上に設置されるとき、側壁の間で受けられるように構成される。カートリッジの少なくとも1つのインターロック機能は、2つのクリップを備える。各クリップは、側壁のうちの1つの中またはその上に取り付けられ、かつ片持部分と側壁の内面から少なくとも部分的に内向きに突出する部分とを有する。加湿チャンバの少なくとも1つの対応するインターロック機能は、加湿チャンバの外装体に形成される2つの凹部を備える。各凹部は、加湿チャンバがヒーターベース上に設置されるとき、クリップのうちの1つの突出部分を受けるように構成される。クリップの片持部分は、加湿チャンバがヒーターベース上に設置されるとき、外側に曲がるように構成される。
【0011】
いくつかの構成において、カートリッジは、加湿チャンバがヒーターベース上に設置されるとき、加湿チャンバで受けられるように構成される少なくとも1つのセンサーを備える。少なくとも1つのセンサーは、加湿チャンバを流れるガスの少なくとも1つの特性を測定するように構成される。
【0012】
いくつかのこのような構成において、各カートリッジのデータ記憶構成要素に格納される校正データはヒーターベースによって使用可能なデータを備え、そのカートリッジの少なくとも1つのセンサーを校正する。センサー校正データは、少なくとも1つのセンサーの精度を改善するように構成することができる。
【0013】
いくつかの構成において、受け部は、導管の電気部品と接続するように構成される。
【0014】
いくつかの構成において、受け部は、加湿チャンバとヒーターベースとの接続中、加湿チャンバの移動方向と略整列する方向に電気部品、たとえば導管の電気部品を受けるように配置される構成要素を備える。
【0015】
本開示の第2の態様は、加湿器ベースへの接続のために構成される第1のカートリッジ構成を提供することと、加湿器ベースへの接続のために構成される第2のカートリッジ構成を提供することとを含む、加湿チャンバを支持する方法を含み、第1のカートリッジ構成および第2のカートリッジ構成は、互いに異なる物理的特性を有し、第2のカートリッジ構成を加湿器ベースに接続できる前に、第1のカートリッジ構成が加湿器ベースから切断されなければならない。
【0016】
いくつかの構成において、第1のカートリッジ構成は、格納される情報またはデータに関して、第2のカートリッジ構成と異なる。
【0017】
いくつかの構成において、第1のカートリッジ構成および/または第2のカートリッジ構成を結合することにより、加湿器ベースへのソフトウェアアップデートをトリガーすることができる。
【0018】
いくつかの構成において、第1および第2のカートリッジ構成はメモリを含む。メモリはEEPROMとすることができる。いくつかのこのような構成において、EEPROMは、各カートリッジ構成が異なるソフトウェア構成を有することを可能にする。いくつかの構成において、第1および第2のカートリッジのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのセンサーを含む。いくつかのこのような構成において、メモリは、少なくとも1つのセンサーの精度を向上させるように構成されるセンサー校正データを格納する。
【0019】
本開示の第3の態様は、吸息導管を加湿チャンバの出口ポートに結合するように構成されるコネクタアセンブリを含む。加湿チャンバは、ヒーターベース上に設置されるように構成される。ヒーターベースは、加湿チャンバがヒーターベース上に設置されるとき、ヒーターベースから延在し、かつ出口ポートの開口に受けられるように構成される少なくとも1つのセンサーを備える。コネクタアセンブリは、出口ポート上に配置されるように構成される第1の端部からコネクタに延在するキー穴切り抜きを備える。キー穴は、センサーのまわりに嵌合するように構成される。コネクタアセンブリは、ヒーターベース上の対応するレセプタクルで受けられるように構成される電気コネクタを備える。
【0020】
いくつかの構成において、コネクタアセンブリは、エルボコネクタと導管コネクタとを備える。エルボコネクタは、出口ポートに結合されるように構成される。エルボコネクタはキー穴を備える。導管コネクタは吸息導管に結合され、かつエルボコネクタに結合されるように構成される。導管コネクタは電気コネクタを備える。
【0021】
いくつかの構成において、識別構成要素は、電気コネクタがヒーターベース上のレセプタクルで受けられるときに、ヒーターベースによって測定されるように構成され、ヒーターベースのプロセッサは、識別構成要素の測定値に基づいて吸息導管のモデルを決定するように構成され、およびプロセッサは、決定されたモデルに基づいて、運用パラメータ、制御パラメータ、および/または治療パラメータを選択するように構成される。
【0022】
いくつかの構成において、識別構成要素は、第1の値の範囲における第1の抵抗値を有する抵抗であり、吸息導管は、第2の値の範囲における第2の抵抗値を有する少なくとも1つのヒーター線を備え、および第1の値の範囲は、第2の値の範囲と重なり合わない。
【0023】
本開示の第4の態様は、加湿システムのための導管コネクタを含み、加湿システムはベースユニットと加湿チャンバとを備え、加湿チャンバはベースユニットと係合可能に構成される。導管コネクタは、加湿チャンバの出口への流体接続を提供し、そこからの加熱および/または加湿されたガスを受けるように構成される入口と、患者またはその他の人へ、あるいは患者またはその他の人から、加熱および/または加湿されたガスを向けるために、導管への流体接続を提供するように構成される出口と、ベースユニットと関連する電気端子への電気的接続を提供するように構成される電気端子とを備え、導管コネクタは、加湿チャンバの出口に解放可能かつロック可能に接続するように構成され、それによって、加湿チャンバがベースユニットと係合されかつ導管コネクタが加湿チャンバの出口に接続されるとき、導管コネクタも導管コネクタの電気端子からベースユニットと関連する電気端子までの電気的接続も提供するように、導管コネクタの入口から加湿チャンバの出口までの流体接続を提供する。
【0024】
いくつかの構成において、回路コネクタは、加湿チャンバの出口への解放可能かつロック可能な接続、および回路コネクタの電気端子からベースユニットと関連する電気端子への単一の運動方向の電気的接続を行うように構成される。
【0025】
いくつかの構成において、回路コネクタは、加湿チャンバがベースユニットと係合する前または後に、加湿チャンバの出口に接続されるように構成される。回路コネクタは、輸送および/または貯蔵のために、加湿チャンバの出口にあらかじめ組み立てられて接続されることができる。加湿チャンバは、出口ポートに取り付けられた導管コネクタを有するベースユニットから取り外されるように構成されることができる。
【0026】
いくつかの構成において、導管コネクタは、導管コネクタを加湿チャンバの出口に対して方向付け、および/または導管コネクタの電気端子をベースユニットと関連する電気端子に対して方向付けるように構成されるオリエンテータを備える。
【0027】
オリエンテータは、導管コネクタが加湿チャンバの出口上で所定の向きに摺動のみできるように、加湿チャンバの出口上の突起に摺動可能に係合するように構成される凹部を備えてもよい。逆に、オリエンテータは、加湿チャンバの出口内の凹部に摺動可能に係合するように構成される突起を備えてもよい。
【0028】
方向付け機能を設けることにより、導管コネクタの電気端子がベースユニットと関連する電気端子と整列することを保証し、組立ての容易さを増加させることを支援する。さらに、加湿チャンバの出口への導管コネクタの解放可能かつロック可能な接続は、正しい向きが維持されることを保証することができる。
【0029】
加湿チャンバの出口は、加湿チャンバから略垂直に延在する第1の部分と、第1の部分から略水平に延在する第2の部分とを備えてもよく、使用時、第2の部分は第1の部分の下流にあり、導管コネクタの入口は、導管コネクタの第2の部分への流体接続を提供するように構成される。この実施形態によると、導管コネクタは、第1の部分に対応する切り抜きを備えてもよく、切り抜きは、切り抜きで受けられる第1の部分に対応するように正確に方向付けされていないとき、加湿チャンバの出口への導管コネクタの係合を抑制または制限する。
【0030】
切り抜きは、広い開口部と細い終端部とを有するように輪郭を描いてもよく、それによって、最初の係合時の導管コネクタの向きに関する許容値を提供し、かつ導管コネクタが加湿チャンバの出口の方へ押されると、続く係合時に向きを修正する。
【0031】
導管コネクタの電気端子は、使用時、プリント回路基板の1つまたは複数のトラックと接触するように構成される1つまたは複数のピンまたはその他の電気接触要素を備えてもよく、ベースユニットと関連する電気端子は、前記プリント回路基板を備える。代わりに、導管コネクタの電気端子は、使用時、1つまたは複数のピンまたはその他の電気接触要素と接触するように構成される1つまたは複数のトラックを備えるプリント回路基板を備えてもよく、ベースユニットと関連する電気端子は、前記1つまたは複数のピンまたはその他の電気接触要素を備える。
【0032】
導管コネクタの電気端子は、代わりに、使用時、エッジカードレセプタクルで受けられるように構成されるエッジカードを備えてもよく、ベースユニットと関連する電気端子は、前記エッジカードレセプタクルを備える。
【0033】
導管コネクタの電気端子は、代わりに、使用時、エッジカードを受けるように構成されるエッジカードレセプタクルを備えてもよく、ベースユニットと関連する電気端子は、前記エッジカードを備える。
【0034】
いくつかの構成において、加湿チャンバは、第1の軸に沿ってベースユニット上に挿入されるように構成され、およびエッジカードは、第2の軸に沿ってエッジカードレセプタクルで受けられるように構成され、第2の軸は第1の軸に平行である。
【0035】
電気端子のその他の形態は、当業者にとって明らかであり、本開示の範囲内に含まれる。
【0036】
導管コネクタの電気端子は、1つまたは複数のヒーター線および/あるいは1つまたは複数のセンサー線に電気的に接続されてもよく、導管は、前記1つまたは複数のヒーター線および/あるいは前記1つまたは複数のセンサー線を備える、あるいはそれらに関連する前記センサー線を有する。
【0037】
導管コネクタは、加湿チャンバのラッチ(好ましくは加湿チャンバの出口の壁に設けられているラッチ)によって係合されるように構成される凹部または突起を備えてもよく、それによって、加湿チャンバの出口への導管コネクタの前記解放可能かつロック可能な接続を提供する。
【0038】
導管コネクタは、加湿チャンバの出口の壁の凹部または突起に係合するように構成されるラッチをさらにまたは代わりに備えてもよく、それによって、加湿チャンバの出口への導管コネクタの前記解放可能かつロック可能な接続を提供する。
【0039】
ラッチは、ラッチから外側に突出する1つまたは複数のボタンと、内向きの力が1つまたは複数のボタンに加えられるとき、導管コネクタの軸心から離れて曲がるラッチの上部とを含むことができる。ラッチの上部は、加湿チャンバの出口の壁の凹部または突起に係合するように構成されることができる。いくつかの構成において、ラッチの上部は、内向きの力が1つまたは複数のボタンに加えられるとき、加湿チャンバの出口の壁の凹部または突起を解放するように構成される。ラッチの上部は、上部が導管コネクタの軸心から離れて曲がるとき、加湿チャンバの出口の壁の凹部または突起を解放するように構成されることができる。
【0040】
導管コネクタは好ましくは、凹部または突起からラッチを解放して、加湿チャンバの出口から導管コネクタを取り外すことを可能にするために構成されるアクチベータを備える。
【0041】
アクチベータは、少なくとも1つの手動で押圧可能なボタンまたはスイッチを備えてもよい。
【0042】
導管コネクタの少なくとも一部は、加湿チャンバの出口の内側で受けることができる。いくつかの構成において、回路コネクタは内側プラグ部分を含む。内側プラグ部分は、内側プラグ部分の遠位端の近くの外溝を含む。回路コネクタはまた、外溝に配設されるシール部材も含むことができる。シール部材は、回路コネクタが出口に接続されるとき、加湿チャンバの出口の内側に対してシールするように構成される。シール部材は略T字形状とすることができる。シール部材は略V字形状とすることができる。
【0043】
本開示の第5の態様は、加湿システムのための導管コネクタを含み、加湿システムはベースユニットと加湿チャンバとを備え、導管コネクタは、加湿チャンバの出口への流体接続を提供し、そこからの加熱および/または加湿されたガスを受けるように構成される入口と、患者またはその他の人へ、あるいは患者またはその他の人から、加熱および/または加湿されたガスを向けるために、導管への流体接続を提供するように構成される出口と、ベースユニットと関連する電気端子への電気的接続を提供するように構成される電気端子と、導管コネクタを加湿チャンバの出口に対して方向付けるように構成されるオリエンテータとを備える。
【0044】
導管コネクタの電気端子は、導管コネクタの入口に、および/または導管コネクタの電気端子をベースユニットと関連する電気端子に電気的に接続するために使用される係合の方向に、好ましくは略平行であり、それによって、単一の動きで電気的接続および流体接続の両方が生じることを可能にする。
【0045】
本開示の第6の態様は、第4または第5の態様の導管コネクタを備える医療用チューブを含む。導管コネクタは導管と一体でもよく、または導管に接続されていてもよく、および/または呼吸回路の吸息リムの少なくとも一部を形成するように構成されてもよい。
【0046】
本開示の第7の態様は、加湿システムのための加湿チャンバを含み、加湿チャンバは、外壁と、外壁に接続される上壁とであって、液体を含むための体積を少なくとも部分的に画成する、外壁および上壁と、ガス源からの加湿チャンバへのガスを受ける入口と、加湿チャンバからの加熱および/または加湿されたガスを患者またはその他の人に向けるために、導管コネクタに接続するように構成される出口とを備え、出口が、導管コネクタへの解放可能かつロック可能な接続を提供するように構成され、および/または出口に対して導管コネクタの向きを制御するためのオリエンテータを備える。
【0047】
オリエンテータは、導管コネクタが加湿チャンバの出口上で所定の向きに摺動のみできるように、導管コネクタ上の突起に摺動可能に係合するように構成される凹部を備えてもよい。逆に、オリエンテータは、導管コネクタが加湿チャンバの出口上で所定の向きに摺動のみできるように、導管コネクタ内の凹部に摺動可能に係合するように構成される突起を備えてもよい。
【0048】
加湿チャンバの出口は好ましくは、加湿チャンバから略垂直に延在する第1の部分と、第1の部分から略水平に延在する第2の部分とを備え、使用時、第2の部分は第1の部分の下流にある。
【0049】
加湿チャンバは、導管コネクタのラッチによって係合されるように構成される凹部または突起を備えてもよく、それによって、加湿チャンバの出口への導管コネクタの前記解放可能かつロック可能な接続を提供する。代わりに、加湿チャンバは、導管コネクタの凹部または突起に係合するように構成されるラッチを備えてもよい。
【0050】
加湿チャンバは、凹部または突起からラッチを解放して、加湿チャンバの出口から導管コネクタの取り外すことを可能にするためのアクチベータを備えてもよい。
【0051】
アクチベータは、少なくとも1つの手動で押圧可能なボタンまたはスイッチを備えてもよい。
【0052】
加湿チャンバの出口は、加湿チャンバの出口の内部で導管コネクタの少なくとも一部を受けるように構成されてもよい。
【0053】
加湿チャンバは、ベースユニットに対して加湿チャンバの向きを制御するオリエンテータを備えてもよい。
【0054】
本開示の第8の態様は、加湿システムのための加湿チャンバを含み、加湿チャンバは、外壁と、外壁に接続される上壁とであって、液体を含むための体積を少なくとも部分的に画成する、外壁および上壁と、ガス源からのガスを受ける入口と、加熱および/または加湿されたガスを患者またはその他の人に向けるために、導管コネクタに接続するように構成される出口と、ベースユニットに対して加湿チャンバの向きを制御するオリエンテータとを備える。
【0055】
オリエンテータは、加湿チャンバが所定の向きでベースユニットと係合のみできるように、ベースユニット上のまたはベースユニットと関連する突起に摺動可能に係合するように構成される凹部を備えてもよい。代わりに、オリエンテータは、加湿チャンバが所定の向きでベースユニットと係合のみできるように、ベースユニット内のまたはベースユニットと関連する凹部に摺動可能に係合するように構成される突起を備えてもよい。
【0056】
オリエンテータは好ましくは、加湿チャンバの出口に対して、少なくとも部分的に、導管コネクタを方向付けるように構成される。さらにまたは代わりに、オリエンテータは、ベースユニットと関連する電気端子に対して、少なくとも部分的に、導管コネクタの電気端子を方向付けるように構成されてもよい。
【0057】
いくつかの好ましい構成において、加湿チャンバは、少なくとも部分的に、ベースユニットの結合部分またはベースユニットと関連する結合部分を介して、ベースユニットに結合するように構成される。さらにまたは代わりに、少なくとも、導管コネクタの電気端子は、結合部分の電気端子と接続するように構成されてもよい。さらなる接続が、その間での情報の交換および/または電力のために、たとえば導管のヒーター線に電力を供給するため、導管コネクタを介して、結合部分とベースユニットとの間に設けられてもよい。
【0058】
いくつかの好ましい構成において、少なくとも加湿チャンバの出口の下流端部は、ベースユニットを有する加湿チャンバの係合の方向に略平行な方向に方向付けられる。さらにまたは代わりに、電気端子ベースユニットへの導管コネクタの電気端子および/またはベースユニットの結合部分の係合の方向は、少なくとも加湿チャンバの出口の下流端部、および/またはベースユニットを有する加湿チャンバの係合の方向に略平行である。
【0059】
好ましくは、加湿チャンバは、第4または第5の態様の導管コネクタに接続するように構成される出口を備える。
【0060】
本開示の第9の態様は、加湿システムのためのカプラを含み、カプラは、カプラを加湿システムのベースユニットに構造的および電気的に接続するように構成される第1の接続であって、ベースユニットが加湿チャンバに動作可能に係合するように構成される、第1の接続と、加熱および/または加湿されたガスを患者またはその他の人に送達するために加湿チャンバの出口を導管に流体接続するように構成される導管コネクタに、カプラを電気的に接続するように構成される第2の接続とを備え、カプラは、加湿チャンバおよび/または導管コネクタがカプラによって係合されるとき、ベースユニットに対して加湿チャンバおよび/または導管コネクタを方向付けるための1つまたは複数のガイド部分を備える。
【0061】
第1および第2の接続は好ましくは、加湿チャンバおよび/または導管コネクタを実質的に同一方向に付勢することによって作られるように構成される。すなわち、好ましくは、方向は平行である。
【0062】
いくつかの構成において、1つまたは複数のガイド部分のうちの1つは、カプラへの加湿チャンバの係合がベースユニットを有する加湿チャンバを位置合わせするように、加湿チャンバと関連するレールを摺動可能に係合するように構成される溝を含む。溝は、正面から背面にテーパを付けられることができる。いくつかの構成において、1つまたは複数のガイド部分のうちの1つは、カプラへの加湿チャンバの係合がベースユニットを有する加湿チャンバを位置合わせするように、加湿チャンバの溝を摺動可能に係合するように構成されるレールを備える。
【0063】
本開示の第10の態様は、加湿システムのためのベースユニットを含み、そのシステムでは、加湿チャンバはベースユニットと係合可能であるように構成され、導管コネクタは加湿チャンバの出口に流体接続するように構成され、および導管コネクタの電気端子はベースユニットと関連する電気端子に電気的に接続するように構成され、ベースユニットは、加湿チャンバおよび/または導管コネクタがベースユニットによって係合されるとき、ベースユニットに対して加湿チャンバおよび/または導管コネクタを方向付けるための1つまたは複数のガイド部分を備える。
【0064】
本開示の第11の態様は、加湿システムのためのベースユニットを含み、そのシステムでは、加湿チャンバはベースユニットと係合可能であるように構成され、加湿チャンバは入口ポートおよび出口ポートを備え、少なくとも1つのセンサープローブは、ベースユニットから延在し、かつ入口ポートまたは出口ポートの少なくとも1つの開口で受けられるように構成され、少なくとも1つのセンサープローブは、入口ポートまたは出口ポートの少なくとも1つのセンサープローブの反復可能な挿入深さを規定するように構成される可撓性マウント上に取り付けられる。いくつかの構成において、少なくとも1つのセンサーは、ベースユニットに結合されるカートリッジから延在する。
【0065】
本開示の第12の態様は、加湿システムのためのベースユニットを含み、そのシステムでは、加湿チャンバはベースユニットと係合可能であるように構成され、導管コネクタは加湿チャンバの出口に流体接続するように構成され、および導管コネクタの電気端子はベースユニットと関連する電気端子に電気的に接続するように構成され、ベースユニットは、ベースユニットの電気端子が導管コネクタの電気端子に電気的に接続するように構成される方向と実質的に同一または平行な方向に加湿チャンバを受けるように構成される。
【0066】
いくつかの構成において、ベースユニットは、ベースユニットに結合されるカートリッジをさらに含み、加湿チャンバおよび回路コネクタはカートリッジと係合可能であるように構成され、カートリッジはベースユニットの電気端子を備え、および少なくとも1つのセンサーは加湿チャンバのポートに受けられるように構成され、加湿チャンバのポートは、ベースユニットの電気端子が回路コネクタの電気端子に電気的に接続するように構成される方向と実質的に同一または平行な方向に少なくとも1つのセンサーを受けるように構成される。
【0067】
本開示の第13の態様は、加湿システムのためのベースユニットを含み、そのシステムでは、加湿チャンバはベースユニットと係合可能であるように構成され、加湿チャンバは入口ポートおよび出口ポートを備え、2つのセンサープローブはベースユニットから延在し、かつ加湿チャンバの入口ポートの開口で受けられるように構成され、2つのセンサープローブは横方向距離および垂直距離によって互いから間隔を置いて配置され、横方向および垂直距離は、熱影響を減少させ、同時に、入口ポートの中心への十分な近さおよび入口ポートの壁からの十分な距離を維持して、精度を改善し、かつ壁の影響およびその他の潜在的な誤差源を減少させるように選択される。いくつかの構成において、2つのセンサープローブは、ベースユニットに結合されるカートリッジから延在する。
【0068】
本開示の第14の態様は、第4または第5の態様の導管コネクタ、および/または第6の態様の医療用チューブ、および/または第7または第8の態様の加湿チャンバ、および/または第9の態様のカプラ、および/または第10または第11の態様のベースユニットを備える、加湿システムを含む。
【0069】
電気的な接続および/または流体接続および/または構造的接続は、第12の態様に記載されるさまざまな構成要素の間で行われてもよく、それらの詳細は第4~第11の態様に関して指定される。
【0070】
本開示の第15の態様は、ベースユニットと、ベースユニットに動作可能に接続するように構成される加湿チャンバであって、容器を画成する外装体を備え、入口ポートが容器への通路を画成する壁を備え、出口ポートが容器からの通路を画成する壁を備える、加湿チャンバと、出口ポートをガス送達導管に接続するように構成される導管コネクタとを備え、導管コネクタの出口ポートへの接続が、加湿チャンバのベースユニットへの接続と実質的に同一方向に行われる、加湿システムを含む。
【0071】
導管コネクタは好ましくは、ガス送達導管および/または導管コネクタを、ベースユニットと関連する電気端子に電気的に接続するように構成される電気端子を備える。
【0072】
導管コネクタの電気端子は好ましくは、導管コネクタの加湿チャンバの出口ポートへの接続および/または加湿チャンバのベースユニットへの接続と実質的に同一方向で、ベースユニットと関連する電気端子に接続する。好ましくは、前記方向は略水平である。
【0073】
加湿チャンバとベースユニットとの間に設けられるベースユニット、加湿チャンバ、導管コネクタ、またはカプラのうちの任意の1つまたは複数は、ベースユニット、加湿チャンバ、導管コネクタ、またはカプラのうちの他のものの少なくとも1つの相対的な向きを制御するオリエンテータを含んでもよい。
【0074】
本開示の第16の態様は、ベースユニットと、ベースユニットに動作可能に接続するように構成される加湿チャンバであって、容器を画成する外装体を備え、入口ポートが容器への通路を画成する壁を備え、出口ポートが容器からの通路を画成する壁を備える、加湿チャンバと、出口ポートをガス送達導管に接続するように構成される導管コネクタであって、ベースユニットと関連する電気端子に電気的に接続するように構成される電気端子を備える、導管コネクタとを備え、加湿チャンバとベースユニットとの間に設けられるベースユニット、加湿チャンバ、導管コネクタ、またはカプラのうちの任意の1つまたは複数は、ベースユニット、加湿チャンバ、導管コネクタ、またはカプラのうちの他のものの少なくとも1つの相対的な向きを制御するオリエンテータを含む、加湿システムを含む。
【0075】
加湿システムは好ましくは、加圧ガス源を備え、加圧ガス源は出口を備え、加圧ガス源の出口は、加湿チャンバの入口ポートに接続されているか、または接続可能であり、加湿チャンバは、加圧ガス源と出口ポートとの間に流路を画成する。
【0076】
導管コネクタは好ましくは、加湿チャンバの出口ポートへの解放可能かつロック可能な接続を提供するように構成される。
【0077】
加湿チャンバは好ましくは、ベースユニットと解放可能かつロック可能に係合可能である。
【0078】
導管コネクタは好ましくは、ベースユニットに固定的にまたはロック可能に取付け可能ではなく、および/あるいは導管コネクタは、導管コネクタとベースユニットとの間に位置するカプラに固定的にまたはロック可能に取付け可能ではない。
【0079】
本開示の第17の態様は、加湿システムの構成要素を取り付ける方法を含み、その方法は、ベースユニットに加湿チャンバを摺動可能に第1の方向に係合することと、加湿チャンバの出口に導管コネクタを摺動可能に第2の方向に係合することとを含み、前記第1および第2の方向は、実質的に同一である。
【0080】
好ましくは、加湿チャンバの出口に導管コネクタを摺動可能に前記係合することは、ベースユニットおよび/またはベースユニットと関連する制御モジュールへの導管コネクタの電気的な接続をもたらすか、または生じさせる。
【0081】
本開示の第18の態様は、加湿システムの構成要素を取り付ける方法を含み、その方法は、加湿チャンバの出口に導管コネクタを摺動可能に第1の方向に係合することと、ベースユニットに加湿チャンバおよび導管コネクタを摺動可能に第2の方向に係合することを含み、前記第1および第2の方向は、実質的に同一である。
【0082】
好ましくは、ベースユニットに加湿チャンバおよび導管コネクタを摺動可能に前記係合することは、ベースユニットおよび/またはベースユニットと関連する制御モジュールへの導管コネクタの電気的な接続をもたらすか、または生じさせる。いくつかの構成において、ベースユニットは、加湿チャンバの開口で受けられるように構成される少なくとも1つのセンサーを含み、ベースユニットに加湿チャンバおよび回路コネクタの組み合わせた小組立を摺動可能に係合することは、少なくとも1つのセンサーの開口への挿入をもたらすか、または生じさせる。いくつかのこのような構成において、少なくとも1つのセンサーの開口への挿入、ならびにベースユニットおよび/またはベースユニットと関連する制御モジュールへの回路コネクタの電気的な接続は、単一の動きで生じる。第1および第2の方向は好ましくは略水平である。
【0083】
本開示の第19の態様は、呼吸加湿器とともに使用されるカートリッジを含む。カートリッジは、ハウジングであって、後部周辺とハウジングの後部周辺の上端を越えて上方へ延在する少なくとも1つの固定部材とを備えるハウジングと、区画であって、ハウジングおよび区画内に設置されるプリント回路基板によって画成され、電気コネクタがプリント回路基板に接続されて区画の後方に延在する、区画と、ハウジングの後部周辺を越えて外側に延在する第1の後方突出部材および第2の後方突出部材であって、第1の後方突出部材が第1の凹部を備え、かつ第2の後方突出部材が第2の凹部を備え、第1のボルトが第1の凹部から延在し、かつ第2のボルトが第2の凹部から延在する、第1の後方突出部材および第2の後方突出部材とを含み、さらされた電気コネクタは、第1の後方突出部材と第2の後方突出部材との間に挿入される。
【0084】
いくつかの構成において、ハウジングは上面と後面とを含み、上面は後面から第1の距離だけ前方に延在し、および固定部材の上部は後面から第2の距離だけ前方へ延在し、第1の距離は第2の距離より大きい。いくつかの構成において、ハウジングは、谷部によって互いに切り離される少なくとも2つの固定部材を含む。いくつかのこのような構成において、後面の開口部は、隆起部によって3つの側面で囲まれる。隆起部は、2つの側面および開口部の底面に沿って延在することができる。第1および第2の凹部は、ハウジングの後面に対して横に延在することができる。第1および第2の凹部は、第1の後方突出部材および第2の後方突出部材に開口を画成することができる。第1の後方突出部材は第1の側面を有することができ、かつ第2の後方突出部材は第2の側面を有することができ、第1の凹部は第1の側面の開口部を画成し、かつ第2の凹部は第2の側面の開口部を画成する。第1および第2の凹部は、ハウジングの後面に対して略垂直に並べられることができる。ハウジングによって画成される区画は略水密であることができる。いくつかの構成において、第1のばねは第1の凹部内に設置されて第1のボルトに接触し、第2のばねは第2の凹部内に設置されて第2のボルトに接触し、第1のレバーは第1のボルトと接続され、および第2のレバーは第2のボルトと接続される。
【0085】
本開示の第20の態様は、ハウジングであって、後面とハウジングの後面の上端を越えて上方へ延在する少なくとも1つの固定部材とを備えるハウジングと、ハウジングによって画成される区画であって、電気部品が区画内に設置され、電気コネクタが電気部品に接続され、ハウジングの後面が電気コネクタがさらされる開口部を画成する、区画と、ハウジングの直接隣接する部分を越えて外側横方向に延在する第1の外方延在ピンおよびハウジングの直接隣接する部分を越えて外側横方向に延在する第2の外方延在ピンであって、互いの方へ内向きに撓み可能である、第1の外方延在ピンおよび第2の外方延在ピンとを含む、呼吸加湿器とともに使用されるカートリッジを含み、電気コネクタは、第1の外方延在ピンと第2の外方延在ピンとの間に略横方向に挿入され、かつ第1および第2の外方延在ピンと少なくとも1つの固定部材との間に略垂直に挿入される。
【0086】
いくつかの構成において、ハウジングは、上部側方延在面と、上部側方延在面を越えて上方へ延在する少なくとも1つの固定部材とを含む。いくつかの構成において、電気コネクタを除いて、区画は水密である。カートリッジは、電気コネクタのまわりの後面に配設されるガスケットをさらに含むことができる。いくつかの構成において、第1の外方延在ピンの内向きの移動が第1の付勢部材によって抵抗され、かつ第2の外方延在ピンの内向きの移動が第2の付勢部材によって抵抗されるように、第1の付勢部材は第1の外方延在ピンを外側に付勢し、および第2の付勢部材は第2の外方延在ピンを外側に付勢する。
【0087】
本開示の第21の態様は、上部側方延在面を備えるハウジングであって、少なくとも1つの固定部材がハウジングの上部側方延在面を越えて上方へ延在し、ハウジングが上部側方延在面から下向きに延在する後面を備える、ハウジングと、ハウジングの直接隣接する部分を越えて後方に延在する第1の後方突出要素およびハウジングの直接隣接する部分を越えて後方に延在する第2の後方突出要素であって、略垂直に並べられ、上部側方延在面より下方で垂直に設置される、第1の後方突出要素および第2の後方突出要素とを含む、呼吸加湿器とともに使用されるカートリッジを含み、第1の可撓部分および第2の可撓部分が互いの方へ側方内向きに撓み可能であるように、第1の後方突出要素が第1の可撓部分を備え、かつ第2の後方突出要素が第2の可撓部分を備える。
【0088】
いくつかの構成において、ハウジングは、第1の略垂直に延在する側壁および第2の略垂直に延在する側壁を含み、第1の可撓部分は第1の略垂直に延在する側壁を越えて側方外側に延在し、および第2の可撓部分は第2の略垂直に延在する側壁を越えて側方外側に延在する。第1の可撓部分は、第1のばね付勢摺動ボルト部材を含むことができる。いくつかのこのような構成において、第1のばね付勢摺動ボルト部材は、カートリッジの底部でさらされるレバーに結合される。いくつかの構成において、電気コネクタは後方に延在し、および少なくとも1つの固定部材より下方で垂直に設置され、かつ第1および第2の可撓部分より上方で垂直に設置される。
【0089】
本開示の第22の態様は、複数の壁を備えるアウタハウジングであって、複数の壁がキャビティを画成し、かつ後面を備える、アウタハウジングと、アウタハウジングの下部分から突出する電気コネクタであって、隆起部とピンアレイとを備え、隆起部はピンアレイの3つの側面に沿って延在し、電気コネクタはアウタハウジングの任意のその他の部分よりさらに後方方向に延在する、電気コネクタと、後面の後方に設置される第1の側方可撓部材および後面の後方に設置される第2の側方可撓部材であって、後面が略垂直面を画成するように設置されるとき、第1および第2の側方可撓部材がピンアレイの最下部より下方で垂直に設置される、第1の側方可撓部材および第2の側方可撓部材とを含む、呼吸加湿器とともに使用されるカートリッジを含む。
【0090】
いくつかの構成において、第1の側方可撓部材の少なくとも一部および第2の側方可撓部材の少なくとも一部は、ピンの先端が仮想平面に接触するように、後面と、ピンアレイの端部に設置される後面に略平行な仮想平面との間に設置される。後面の突起は、第1の側方可撓部材の少なくとも一部および第2の側方可撓部材の少なくとも一部と交差することができる。いくつかの構成において、複数の壁は下方壁を含み、第1の可撓部材および第2の可撓部材が下方壁より上方で垂直に設置される。下方壁は使用時、加湿器チャンバの一部に接触するように構成されることができる。
【0091】
本開示の第23の態様は、加湿システムのための加湿チャンバを含む。加湿チャンバは、外壁と、外壁に接続される上壁とであって、液体を含むための体積を少なくとも部分的に画成する、外壁および上壁と、ガス源からのガスを受ける入口と、加熱および/または加湿されたガスを患者またはその他の人に向けるために、回路コネクタに接続するように構成される出口と、カプラに対して加湿チャンバの向きを制御するオリエンテータとを含む。
【0092】
いくつかの構成において、オリエンテータは、加湿チャンバが所定の向きでカプラと係合のみできるように、カプラ上の突起またはカプラと関連する突起に摺動可能に係合するように構成される凹部を備える。いくつかの構成において、オリエンテータは、加湿チャンバが所定の向きでカプラと係合のみできるように、カプラ内の凹部またはカプラと関連する凹部に摺動可能に係合するように構成される突起を備える。いくつかの構成において、オリエンテータは、少なくとも部分的に、加湿チャンバの出口に対して回路コネクタを方向付けるように構成される。いくつかの構成において、オリエンテータは、少なくとも部分的に、カプラと関連する電気端子に対して回路コネクタの電気端子を方向付けるように構成される。加湿キャンバは、カプラに面するように構成される加湿チャンバの側面に沿った垂直延在スロットであって、加湿チャンバの内部の方へ内向きに延在する外壁の一部によって形成される垂直延在スロットと、スロットの頂部またはその近くでスロット全体に延在し、スロットがカプラの一部を係合することを抑制するように構成される略水平シェルフとをさらに含むことができる。
【0093】
本開示の第24の態様は、加湿チャンバの出口ポートおよびヒーターベースに連結されるカートリッジに吸息導管を結合するように構成される回路コネクタを含む。回路コネクタは、取付領域と、接触パッドを含む頭部領域と、接触パッドから延在する電気トラックを含む本体領域とを含む。Y軸または前後方向への加湿チャンバの位置の遊びにもかかわらずカートリッジとの電気的接触を維持するため、かつ、回路コネクタと出口ポートとの間の空気圧接続がエッジカードとカートリッジとの間の電気的接続より前に確立されるように、エッジカードの長さは選択される。
【0094】
いくつかの構成において、頭部領域は上面に6つの接触パッドを含み、および本体領域は上面に6つの対応する電気トラックを含む。いくつかの構成において、外側の2つのパッドは、内側の4つのパッドより広い。いくつかの構成において、外側の2つのパッドは、内側の4つのパッドより長い。
【0095】
本開示の第25の態様は、ヒーターベースとともに使用されるカートリッジを含み、ヒーターベースは、入口ポートと出口ポートとを有する加湿チャンバを受けるように構成され、出口ポートは、電気コネクタを備える回路コネクタを受けるように構成される。カートリッジは、回路コネクタの電気コネクタを受けるように構成される受け部と、受け部の上方および受け部の側面に配設されてカートリッジから前方に延在するシュラウドとを含み、回路コネクタが出口ポートに結合されるとき、シュラウドは回路コネクタの一部を覆うように構成され、シュラウドは、電気コネクタが受け部に案内されるように、出口ポート上の回路コネクタの挿入を案内するように構成される。
【0096】
いくつかの構成において、シュラウドは、漏れた液体が電気コネクタと接触する可能性を減少させるように構成される。カートリッジは、カートリッジから前方へ延在するセンサーをさらに含むことができ、シュラウドはセンサーの上方およびセンサーその側面に配設され、シュラウドは、組立て、使用、洗浄などの間の他の構成要素との接触による損傷からセンサーを保護するように構成される。センサーは、受け部の下方に設置されることができる。センサーは、加湿チャンバがヒーターベース上で受けられるとき、出口ポートの開口で受けられるように構成されることができる。いくつかの構成において、シュラウドの下部分は、回路コネクタの底部表面を係合または支持するように構成されるレールを備え、それによって、回路コネクタの上方回動の抑制または防止を補助するために回路コネクタが出口ポートおよびカートリッジと係合されるとき、回路コネクタの底部がレールの上面に載置される。いくつかの構成において、カートリッジは、受け部の下方に設置される突起をさらに含み、突起は、出口ポート上の柱を係合するように構成される。突起は、馬蹄形状とすることができる。
【0097】
本開示の第26の態様は、ヒーターベースとともに使用されるカートリッジを含み、ヒーターベースはプロセッサおよび/またはメモリを備える。カートリッジは、1つまたは複数のセンサーと、センサー校正データを格納するように構成されるメモリとを含み、カートリッジがヒーターベースに結合されるとき、カートリッジのメモリは、ヒーターベースのプロセッサおよび/またはメモリと通信するように配置される。
【0098】
本開示と、従来技術を上回って達成された利点とを要約するために、特定の目的および利点を本明細書で説明する。必ずしもそのようなすべての目的または利点が、任意の特定の実施形態に従って達成される必要はないことを理解されたい。それゆえ、たとえば、当業者は、開示される構成が、本明細書で教示または提案されるような1つの利点または利点群を達成するまたは最適にするように供し得るまたは実施され得るが、必ずしも本明細書で教示または提案され得るような他の目的または利点を達成するわけではないことを認識する。これらの実施形態のすべては、本明細書の開示の範囲内にあるものとする。これらのおよび他の実施形態は、添付の図面を参照する以下の詳細な説明から当業者に容易に分かり、本開示は、任意の特定の1つまたは複数の開示の実施形態に限定されない。
【0099】
本開示のこれらのおよび他の特徴、態様、および利点は、以下の図面を参照して説明され、これら図面は説明のためのものであり、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【
図1】加湿システムの例示的な実施形態を概略的に示す。
【
図1B】加湿システムの別の例示的な実施形態を概略的に示す。
【
図2-6】本開示の特定の特徴、態様、および利点によって配置および構成されるヒーターベースの図を示す。
【
図7B】プローブおよび弾性部材を通る断面である。
【
図7D】シールの別の実施形態に挿入されているプローブの別の実施形態を示す。
【
図9B】カートリッジの別の実施形態の断面図である。
【
図14-17】ヒーターベース上に設置される加湿チャンバの図である。
【
図18-20】加湿チャンバに結合される導管コネクタの図である。
【
図25-26】加湿チャンバおよびヒーターベースに結合される導管コネクタの例示的な実施形態を示す。
【
図27】
図25~26のヒーターベースに結合される加湿チャンバを示す。
【
図28-34】
図25~27の加湿チャンバのさまざまな図を示す。
【
図37】
図25~26の導管コネクタおよびヒーターベースを示す。
【
図39】
図25~26の加湿チャンバに結合される導管コネクタを示す。
【
図40-41】導管コネクタの例示的な実施形態を示す。
【
図42】
図40~41の導管コネクタを受けるように構成される加湿チャンバの出口ポートの例示的な実施形態を示す。
【
図43-44】導管コネクタの別の例示的な実施形態を示す。
【
図45】導管コネクタの別の例示的な実施形態を示す。
【
図46】
図45の導管コネクタを受けるように構成される加湿チャンバの出口ポートの例示的な実施形態を示す。
【
図47-54】導管コネクタの別の例示的な実施形態を示す。
【
図55】加湿チャンバの出口ポートの別の例示的な実施形態の断面図を示す。
【
図56-57】導管コネクタの例示的な実施形態を示す。
【
図58】出口ポートに結合される導管コネクタの別の例示的な実施形態を示す。
【
図59】出口ポートに結合される導管コネクタの別の例示的な実施形態を示す。
【
図61-61B】加湿チャンバの例示的な実施形態を示す。
【
図62】導管コネクタの部分的に取り外された図を示す。
【
図64】ヒーターベースの交換可能なカートリッジを概略的に示す。
【
図67】
図60および65~66のカートリッジを受けるように構成されるヒーターベースの例示的な実施形態を示す。
【
図71】
図61および61Bの加湿チャンバ上に設置されている
図62~63および70の導管コネクタ、ならびに
図60および65~66の図およびカートリッジのヒーターベースを示す。
【
図72】
図62~63および70~71の導管および導管コネクタの分解図を示す。
【
図73】ハンドルおよび加湿チャンバの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0101】
加湿システムの特定の実施形態および例が、本明細書で説明される。当業者には、本開示が、具体的に開示した実施形態および/または使用ならびにそれらの明らかな修正形態および均等物を越えて及ぶことが認識される。それゆえ、本開示の範囲は、本明細書で説明される任意の特定の実施形態に限定されないものとする。
【0102】
加湿システム
図1Aおよび1Bは、加湿システム100の例示的な実施形態を概略的に示し、加湿システム100は、いくつかの応用において、呼吸治療、陽圧機器、非侵襲的換気療法、腹腔鏡検査を含むがこれに限定されない外科的処置などとともに使用することができる。望ましくは、加湿システム100は、湿気または蒸気をガスの供給源に供給するように適合させることができる。加湿システム100は、連続的な、可変の、または上下二層の気道陽圧(PAP)システム、あるいは呼吸療法のその他の形態とともに使用することができる。いくつかの構成において、加湿システム100は、任意のそのようなタイプの治療を提供するシステムに統合することができる。
【0103】
加湿システム100の例示的な実施形態は、ヒーターベース102と加湿チャンバ104とを含むことができる。ヒーターベース102は、加熱板108を備えることができる。加湿チャンバ104は、水などの液体の体積を保持するように構成することができる。加熱板108は、蒸気を生成するために加湿チャンバ104内に保持される液体の体積を加熱するように構成することができる。
【0104】
加湿チャンバ104はヒーターベース102から取り外し可能であり、加湿チャンバ104をより容易に消毒または配設することが可能である。加湿チャンバ104の本体は、非導電性ガラスまたはプラスチック材料から形成することができるが、加湿チャンバ104は導電性の構成要素を含むこともできる。たとえば、加湿チャンバ104は、ヒーターベース102の上の加熱板108と接触または関連する高熱伝導性のベース(たとえば、アルミニウムのベース)を含むことができる。
【0105】
ヒーターベース102は、電子制御も含むことができる。本実施例において、ヒーターベース102は、主制御装置25を含む。主制御装置25は、電子、アナログ、またはデジタルのプロセッサまたは制御装置を備えることができる。好ましくは、主制御装置25は、関連するメモリに格納されるコンピュータソフトウェアコマンドを実行するように構成されるマイクロプロセッサベース制御装置を備える。たとえば、ユーザインターフェース133を介して使用者が設定する湿度または温度の入力、およびその他の入力に応じて、主制御装置25は、加湿チャンバ104内の液体を加熱するために加熱板108を作動させるとき(または、レベル)を決定する。
【0106】
加湿システム100はガス源125も含むことができる。いくつかの構成において、ガス源125は、呼吸または医療処置での使用に好適な換気装置、ブロワ、または加圧ガスの任意のその他の好適な源を備えることができる。ガス源125は、ヒーターベース102と分離または一体化させることができる。
【0107】
いくつかの実施形態において、たとえば、
図1Bに示されるように、乾燥または比較的乾燥したガスが、ベント119を通ってガス源125に入る。ファン121は、ベント119に空気またはその他のガスを吸い込むことによって、ガス源へのガス流を改善することができる。ファン121は、たとえば、可変速度ファンとすることができ、制御装置23がファン回転速度を制御する。特に、制御装置23の機能は、主制御装置25からの入力、およびダイヤル27を介して使用者が設定する圧力またはファン回転速度のあらかじめ定められた所要値(プリセット値)に応じて、主制御装置25によって制御することができる。
【0108】
加湿システムはまた、呼吸回路123を含むことができる。呼吸回路123は、吸息導管120を含むことができる。吸息導管120のチャンバ側端は、加湿チャンバ104の出口ポート412に接続するように構成することができる。吸息導管120の患者側端は、たとえば患者インターフェース128を介して、患者に接続するように構成することができる。いくつかの構成において、吸息導管120は、患者インターフェース128に直接結合することができる。任意の好適なタイプの患者インターフェース128は、組み込むことができる。患者インターフェースは広義語であり、当業者に普通のおよび従来どおりの意味を与え(すなわち、特別な、またはカスタマイズされた意味に限定されない)、マスク(気管マスク、顔用マスク、および鼻マスクなど)、カニューレ、および鼻枕を含むが、これらに限定されるものではない。
【0109】
温度プローブ135は、患者インターフェース128の近くで吸息チューブ120に、または直接、患者インターフェース128に接続することができる。温度プローブ135は、患者インターフェース128の近くまたは患者インターフェース128で温度を監視する。
【0110】
温度プローブと関連する加熱フィラメント(図示せず)は、患者インターフェース128および/または吸息チューブ120の温度を調整し、吸息チューブ120および/または患者インターフェース128の温度を飽和温度以上に上げるために使用することができ、それによって、望ましくない凝縮の可能性を減少させる。
【0111】
ガス源125がヒーターベース102から分離しているいくつかの構成において、呼吸回路123は、供給導管132を含むことができる。供給導管132のガス源側端は、ガス源125の出口に接続するように構成することができる。供給導管132のチャンバ側端は、加湿チャンバ104の入口ポート410に接続するように構成することができる。
【0112】
いくつかの構成において、呼吸回路123は、換気装置とともに使用されるような、呼息導管122も含むことができる。呼息導管122の使用者側端は、患者インターフェース128に接続するように構成することができ、呼息導管122のガス源側端は、ガス源125の戻り部に接続するように構成することができる。呼息チューブ122は、吸息チューブ120に対して上で記載されたように、凝縮の可能性を減少させるために呼息チューブ122と一体化させた温度プローブおよび/または加熱フィラメントを有することができる。さらにまた、呼息チューブ122は、ガス源125に吐出されたガスを戻す必要はない。いくつかの構成において、吐出されたガスは、周辺環境または空気洗浄器/フィルタ(図示せず)などのその他の補助装置に直接流すことができる。ある実施形態において、呼息チューブ122は完全に省略される。
【0113】
いくつかの実施形態において、たとえば、
図1に示されるように、吸息導管120および呼息導管122の使用者側端は、Yピース124を介して互いに接続することができる。Yピース124は、患者供給導管126に接続することができる。いくつかの構成において、患者供給導管126は、たとえばカテーテルマウントを含むことができるが、それに限定されない。患者供給導管126は、患者インターフェース128に接続することができる。いくつかの実施形態において、Yピース124は、患者供給導管126の介在なしで、患者インターフェース128に結合する。
【0114】
使用時、加湿チャンバ104は、加熱板108上に設置される。加熱板108は、加湿チャンバ104の水などの液体を加熱し、蒸気を生成する。乾燥または比較的乾燥したガスは、ガス源125から供給導管132を通り、そして入口ポート410を通って加湿チャンバ104に流れる。ガスは加湿チャンバ104の液体上を通過し、蒸気によって加湿される。加湿ガスは、出口ポート412を通って加湿チャンバ104から出て、吸息導管120を通って患者101へと流れる。いくつかの実施形態において、患者101によって吐出されるガスは、呼息導管122を通してガス源125に戻される。呼吸回路123の構成要素のいずれかまたはすべては、加熱要素、たとえば電熱線127を含み、ガスを所望の温度に維持することを支援し、かつ導管内での著しい凝縮形成の可能性を減少させることができる。
【0115】
使用前、医療関係者などのオペレータは、加湿システム100をセットアップするために、さまざまな構成要素を接続する。構成要素および行われる接続の数が多いため、加湿システム100のセットアップは複雑なプロセスとなる可能性がある。場合によっては、正しくセットアップする可能性を改善するために、特別なトレーニングが提供される。加湿システム100は、セットアッププロセスを簡略化して、セットアップを間違える可能性を減少させるためのさまざまな特徴を含むことができる。たとえば、いくつかの実施形態において、加湿システム100の構成要素は、構成要素間により簡単でより確実な接続を提供し、正しい接続を促進し、手動でまたは別々に行う必要がある接続の数を減少させる特徴を含むことができる。
【0116】
チャンバのベースへの接続
ヒーターベース102の例示的な実施形態が、
図2~6に示される。例示される実施形態において、ヒーターベース102は、ベース部分202を含む。ベース部分202は、加熱板108を含むことができる。ヒーターベース102は、スパイン204を含むことができる。スパイン204は、ベース部分202の後部分から上方へ延在することができる。ベース部分202は、側面206と、上面208と、前面210とを含む。スパイン204は、側面212と、前面214と、上方面216とを含む。上方面216は、ディスプレイ116および/または制御装置を含むことができる。たとえば、さまざまなダイヤル、スイッチ、およびその他の入力手段が、装置の動作を制御するために使用されてもよい。さらにまたは代わりに、ディスプレイ116は、タッチスクリーンディスプレイでもよい。ディスプレイ116は、システムのパラメータ、任意のエラーまたは不具合の場合の警告、あるいは使用者の動作が必要な場合の入力要求などを表示してもよい。ディスプレイ116がタッチスクリーンディスプレイである場合、ディスプレイ116は、使用者に情報を示し、少なくとも部分的に、使用者からの入力を受けるために使用されてもよい。
【0117】
図10~13を参照すると、加湿チャンバ104は、プラスチックから形成される本体402を含むことができ、熱伝導性であり本体に封止されるベース板404を有する。いくつかの実施形態において、加湿チャンバ104のベース板404は、本体402の外周を越えて突出する唇縁406を含む。いくつかの応用において、
図14~17に示されるように、加湿チャンバ104は、ヒーターベース102上に設置されるように構成され、その結果、加湿チャンバ104のベース板404は、ヒーターベース102の加熱板108に接触する。加湿チャンバ104は、水などの液体の体積を保持するのに適しており、それは加熱板108からベース板404を通して熱伝導される熱によって加熱することができる。
図15は、加湿チャンバ104のシールまたはグロメットの位置を概略的に示し、ここで、シール/グロメットは加湿チャンバ104の後部に配置され、
図15は、加湿チャンバ104の正面を示す。
【0118】
図2Bの部分前方断面図に示されるように、ヒーターベース102のベース部分202の上面208は、開口部218を含む。開口部218は加熱板108より上方に位置して、加湿チャンバ104が加熱板108に接触することを可能にする。上面208は、開口部218の周辺に沿ってリム縁220も含む。
【0119】
ヒーターベース102は、内側シャーシ222を含む。内側シャーシ222は、加熱板108を略取り囲む。内側シャーシ222は、リム縁224も含む。内側シャーシ222のリム縁224は、上面208のリム縁220の略下方に設置される。溝226は、上面208のリム縁220と内側シャーシ222のリム縁224との間に形成される。溝226は、たとえば、約4mmの厚さを有することができる。溝の厚さは、加湿チャンバ104の唇縁406に対応するだけ十分大きく、ヒーターベース102に対して唇縁406(および関連する加湿チャンバ104)の略垂直な可動域を制限するだけ十分小さい。いくつかの実施形態において、溝の厚さは、チャンバのさまざまな構成に対応するだけ十分大きい。いくつかの実施形態において、溝の直径は、チャンバのさまざまな構成に対応するだけ十分大きい。
【0120】
使用するにあたり、オペレータは、加熱板108の上で加湿チャンバ104を摺動させることによって、ヒーターベース102上に加湿チャンバ104を設置する。加湿チャンバ104の唇縁406は溝226に置かれる、または溝226内に捕らえられる。加熱板108は、いくつかの構成において、ばね付勢とすることができる。ばね荷重により、加湿チャンバ104を設置するとき、加熱板108を押し下げることが可能になる。加湿チャンバ104が設置されるとき、ばね付勢された加熱板108は、加湿チャンバ104を上向きに押し、同時に、上面208のリム縁220は、唇縁406の上向きの移動に抵抗する。リム縁220は、加湿チャンバ104の上向きの移動への抵抗を支援し、そしてそれはばね付勢された加熱板108と組み合わせて使用されるとき、ベース板404と加熱板108との接触を促進する。
【0121】
内側シャーシ222のリム縁224および溝226も、加湿チャンバ104の過度の下向き移動の抑制を支援する。いくつかの構成において、内側シャーシ222のリム縁224は、ヒーターベース102に対する加湿チャンバ104の下向き移動を制限するのに役立つ。いくつかの構成において、加熱板108、または加熱板108の少なくとも一部に接することができる構造は、ヒーターベース102に対する加湿チャンバ104の下向き移動を制限するように構成することができる。ヒーターベース102に対する加湿チャンバ104の下向き移動を制限することは、システムのその他の構成要素への損傷の可能性を減少させるのを促進することができる。たとえば、本明細書により詳細に記載されるように、センサーはヒーターベース102上に取り付けることができる。加湿チャンバ104と相互作用するリム縁224なしで、供給導管132および/または吸息導管120を接続するときに、下向き圧力が加湿チャンバ104に加えられる場合、加熱板108は押し下げられてもよい。加湿チャンバ104と相互作用するリム縁224なしで、加湿チャンバ104は、約2mm~約5mmの垂直可動域を有してもよい。リム縁224は、約0.5mmまで可動域を減少させることができる。加湿チャンバ104の垂直移動を制限することにより、加湿チャンバ104がシステムの固定部分から加湿チャンバ104に延在するセンサーまたはその他の構成要素に損害を与える可能性を減少させることができる。リム縁224は、ヒーターベース102上で加湿チャンバ104のより正確な位置決めを促進することも支援する。
【0122】
いくつかの実施形態において、ガード107は、ヒーターベース102のベース部分202およびリム縁220の前部に沿って延在する。ガード107は、加湿チャンバ104のベース板404および唇縁406が加熱板108および溝226に接触することを可能にするように押し下げることができる。ガード107は、加湿チャンバ104が設置されると、押し下げられていない位置に戻ることを可能にすることができる。押し下げられていない位置において、ガード107は、不注意による取外しに対して、またはヒーターベース102に対する著しい移動(たとえば、著しい前方への移動)から加湿チャンバ104を保持する。
図2に示されるように、ガード107は、少なくとも加熱板108を保護する垂直寸法を有する。換言すれば、押し下げられていない位置にあるとき、ガード107の最上部範囲は、加熱板の頂部より垂直方向に高い。よって、ガード107が押し下げられていない位置にあるとき、ガード107はシールドとして、システムの加熱板108またはその他の加熱された構成要素と人の不注意な接触の可能性を制限するのに役立つことによって、ある程度の保護を提供する。
【0123】
図21~23および28~32に示されるように、いくつかの実施形態において、加湿チャンバ1004、1104は、把持部1036、1436を含む。加湿チャンバ1004、1104を設置するまたはヒーターベース102から取り出すとき、把持部1036、1436により、有利には、使用者はより容易に加湿チャンバ1004、1104をつかむことができる。
【0124】
図73を参照すると、加湿チャンバ1104は、ハンドル1170を備えることができる。ハンドル1170は、任意の好適な方法で加湿チャンバ1104に固定することができる。例示される構成において、加湿チャンバ1104は、ブリッジ1172の対およびフィン1174の対を含み、ブリッジ1172のうちの1つおよびフィン1174のうちの1つが加湿チャンバ1104の各側面上にある。ハンドル1170は、本体1180から後方および上方に湾曲する羽根1182の対を有する本体1180を有することができる。羽根1182の端部で、ハンドル1170は、タブ1184の対およびスロット1186の対を有する。タブ1184は、加湿チャンバ1104のブリッジ1172で画成される通路の中で受けることができ、同時に、加湿チャンバ1104のフィン1174は、ハンドル1170のスロット1186の中で受けることができる。タブ1184の端部は、ブリッジ1172内の所定の位置にタブ1184を係止する高くなったボス1188を含むことができる。有利には、例示される一緒にはまるアセンブリを使用することによって、ハンドル1170は、接着剤、溶媒などを使わずに加湿チャンバ1104に固定することができる。しかし、その他の構成が可能である。
【0125】
チャンバのカートリッジへの接続
ヒーターベース102は、スパイン204の前面214に結合される結合部分を含むことができる。いくつかの実施形態において、結合部分は、
図2~6に示されるカートリッジ300である。カートリッジ300は、さまざまなセンサー、プローブ、センサー線コネクタ、ヒーター線コネクタ、および/またはその他の機能を含むか、または支持することができる。いくつかの実施形態において、カートリッジ300は、加湿チャンバ104の対応する機能と接続するように構成される機能を含む。
【0126】
任意の好適な構成要素はセンサーとして使用できる。たとえば、熱電対、抵抗温度検知器、固定抵抗器などをセンサーとして使用することができる。センサーは、カートリッジ300の上へ、またはカートリッジ300の上へ取り付けられるプローブまたはその他のハウジングに、直接取り付けることができる。そのようなプローブまたはその他のハウジングは、センサー以外の構成要素も含むことができる。また、カートリッジ300は任意の好適な構成または配置で、配置することができる。
図2~6の実施形態において、カートリッジ300は、カートリッジ300の第1の部分に配置される第1のプローブ302、ならびにカートリッジ300の第2の部分に配置される第2および第3のプローブ304、306を含む。いくつかの構成において、第1および第2の部分は、略垂直に延びる平面によって切り離すことができる。いくつかの構成において、略垂直に延びる平面は、ヒーターベース102を実質的に二分する。いくつかの構成において、加湿チャンバ104が使用のためにヒーターベース102に配置されるとき、略垂直に延びる平面は、加湿チャンバ104を実質的に二分する。プローブ302、304、306は、カートリッジ300から前方へ延在する。プローブ302、304、306は、先端に取り付けられるサーミスタを有する。その他の構成を使用することができ、その他のタイプのセンサーを使用することができる。
【0127】
いくつかの実施形態において、入口ポート410および/または出口ポート412は、それぞれのポートの壁を通って延在する1つまたは複数の開口を含む。
図11に示される実施形態において、加湿チャンバ104の入口ポート410は、入口ポート410の後壁を通って延在する2つの開口414a、414bを含む。出口ポート412は、出口ポート412の後壁を通って延在する開口416を含む。例示される構成において、入口ポート410および出口ポート412のそれぞれの少なくとも一部は、それぞれの平坦化領域470、472を有することができる。開口414a、414b、416は平坦化領域470、472を通って延在する。平坦化領域472、472は、開口414a、414b、416を略囲む。
【0128】
出口ポート412の開口416は、加湿チャンバ104がヒーターベース102上に設置されるとき、第1のプローブ302を受けるように構成される。同様に、入口ポート410の開口414a、414bはそれぞれ、加湿チャンバ104がヒーターベース102上に設置されるとき、第2および第3のプローブ304、306を受けるように構成される。例示される構成において、プローブ302、304、306のうちの1つまたは複数は、入口ポート410および出口ポート412に延在する。いくつかの構成において、プローブ302、304、306のうちの1つまたは複数は、入口ポート410および出口ポート412以外の加湿チャンバ104の部分に延在する。いくつかの構成において、プローブ302、304、306のうちの1つまたは複数は、入口ポート410および出口ポート412以外の加湿チャンバ104の部分に延在し、同時に、プローブ302、304、306のうちの1つまたは複数は、入口ポート410および出口ポート412のうちの1つまたは複数に延在する。プローブ302、304、306は、加湿チャンバ104がヒーターベース102上に設置される挿入軸と平行な軸に沿って、出口ポート412および入口ポート410に延在する。カートリッジ300上にプローブ302、304、306を取り付けることは有利には、加湿チャンバ104の複数の事例のために、センサーの再使用を可能にすることができる。
【0129】
いくつかの実施形態において、第1のプローブ302のサーミスタは、ガス流路のガスの温度を感知するように構成される。いくつかの実施形態において、第2および第3のプローブ304、306のサーミスタは、温度流量測定アプローチを使用して、ガス流路のガスの流動速度を感知するように構成される。このアプローチでは、サーミスタの1つは、感知位置で流れ温度を計測する基準センサーとして機能し、その他のサーミスタは、加熱サーミスタとすることができ、流れ温度より上にあらかじめ設定された温度差に加熱される。いくつかの実施形態において、加熱サーミスタは、設定温度、たとえば摂氏160度または約摂氏160度に加熱される。いくつかの応用において、抵抗は、加熱サーミスタを使用する代わりに、サーミスタを加熱するために使用することができる。いくつかの応用において、抵抗はサーミスタの代わりに使用できる。いくつかの構成において、サーミスタのすべては、加熱および非加熱サーミスタとすることができる。流れ速度は、測定された流れ温度、加熱サーミスタの既知の伝熱特性、ならびに第2および第3のサーミスタ間の温度差を維持するために消費される力を使用して、決定することができる。その他の技術も使用することができる。たとえば、しかし限定されないが、一定の力をサーミスタに提供することができ、近くのサーミスタに伝導される熱は、流量を決定するために使用することができる。しかし、その他のタイプのセンサーも可能である。
【0130】
シール
図12に示されるように、シールまたはグロメット418は、開口414a、414b、416に挿入することができる。シールまたはグロメット418は、開口414a、414b、416に少なくとも実質的に気密シールすることができる。シールまたはグロメット418は、プローブ302、304、306を使用するときに、加湿チャンバ104を通るガス流路が周囲から分離することを支援する。したがって、例示される構成において、シール418は、流体またはガスが開口414a、414b、416を通過する可能性を減少させるバリアを画成する。いくつかの応用において、シール418のうちの少なくとも1つおよび好ましくはシール418のすべては一般に、蒸気の通過にも耐えることができる。シール418は、プローブ302、304、306を受けるように構成することができる。いくつかの構成において、シール418は、ガス流路からの実質的な気密シールを維持する間、プローブ302、304、306が加湿システムの中を流れるガスの特性を検出することを可能にする。シール418は有利には、ガス流路でガスと直接接触することなく、プローブ302、304、306が機能することを可能にし、そのため、プローブ302、304、306は再利用可能であり、使用と使用との間に洗浄を必要としない。
【0131】
シール418は、任意の好適な材料から形成することができる。いくつかの応用において、シール418は、弾性または可撓性材料から形成される。いくつかの応用において、シール418のうちの1つまたは複数は、約20~約80、より好ましくは約40~約60のショアA硬度の材料から形成することができる。いくつかの応用において、シール418のうちの1つまたは複数は、シリコーン、ポリエチレン、または熱可塑性ポリウレタンから形成することができる。
【0132】
いくつかの実施形態において、プローブ302、304、306のうちの1つがシール418のうちの1つに挿入されるとき、シール418のうちの1つは、プローブ302、304、306のうちの1つに対応するように伸びる。いくつかの構成において、プローブ302、304、306のうちの1つがシール418のうちの1つに挿入されるとき、シール418のうちの1つは、プローブ302、304、306のうちの1つの形状に従う。プローブに対応するための伸びの量が増加すると、シール材はより薄くなる。いくつかの構成において、シール418の異なる領域は、伸縮性の程度が異なるようにすることができる。換言すれば、シール418の一部は、シール418のその他の部分より弾性である。有利には、これによりセンサーの反応度および精度を改善することができ、センサーとシールとの間の接触領域を増やし、および/または開口のシールをより確実に保持する。
【0133】
プローブ配置
入口ポート410の開口414a、414bおよびプローブ304、306は、センサーの精度を改善するように構成することができ、かつ設置することができる。たとえば、入口ポート410を通してガス流路の中心のより近くにプローブ304、306を設置することにより、精度を向上させることができる。ガス流路の中心のより近くにプローブ304、306を設置することにより、プローブ304、306が入口ポート410の壁に近すぎる場合に発生することがある誤差の減少に役立たせることができる。たとえば、入口ポート410の壁に非常に近くにプローブ304、306を設置することにより、壁面効果、境界層効果、熱結合による誤差、および/またはその他の潜在的な誤差源が発生する可能性がある。しかし、プローブ304、306を互いに非常に近くに設置することにより、熱影響による誤差を引き起こす可能性があることが見出されている。
【0134】
したがって、いくつかの応用において、熱影響を減少させるために互いからプローブ304、306の横変位を最大化することが望ましく、同時に、また、入口ポート410の中心に十分近いことおよび入口ポート410の壁からの十分に離れていることを維持し、精度を改善して、壁の影響およびその他の潜在的な誤差源を減少させる。いくつかの実施形態において、プローブ304、306は、プローブ304、306の中心が
図5に示されるように約7mmの水平距離xによって切り離されるように設置される。いくつかの実施形態において、プローブ304、306は、プローブ304、306の中心が
図5に示されるように約7mmの垂直距離yによって切り離されるように設置される。いくつかの実施形態において、プローブ304、306の中心は、約5mm~約7mmまたは7mmを超える範囲の水平および垂直距離によって切り離すことができる。たとえば、プローブ304、306の中心は、約8mmの垂直距離および約11mmの水平距離によって切り離すことができる。プローブ304、306の間の間隔を増加させることは、平坦化領域470のサイズの増加を必要とすることがあり、それは結果として、より大きなポート、またはポート断面積の減少を必要とする可能性がある。したがって、プローブ304、306の間の間隔をあけることは、プローブ304、306の間の離隔距離を最大化するように選択することができ、同時に、入口ポート410の寸法を所望の範囲内に維持する。たとえば、いくつかの実施形態において、入口ポート410は、約22mmの直径を有する。いくつかの実施形態において、
図2、3、および5に示されるように、ヒーターベース102およびカートリッジ300を前方から見ると、プローブ304は、プローブ306より約7mm左にあり、垂直方向に約7mm高い位置にある。いくつかの実施形態において、プローブ304は、プローブ306より約7mm左にあり、垂直方向に約6.35mm高い位置にある。いくつかのこのような実施形態において、開口414a、414b、416は、約3mm~約12mm、たとえば約4mm~約8mmの範囲の直径を有する。いくつかの実施形態において、開口414a、414b、416は約6mmの直径を有する。
【0135】
いくつかの実施形態において、プローブ302、304、306の長さは、サーミスタまたはその他のセンサーを、入口ポート410および出口ポート412を通してガス流路の中心近くに設置することを可能にするように選択される。プローブ302、304、306の軸方向の長さおよびシール418の寸法決定は、シール418のより均一な伸びの促進を補助するために互いに関係させることができる。
【0136】
いくつかの構成において、第1のプローブ302は、第1のプローブ302が吸息導管の加熱部分の開始位置に対して近くなるように設置される。たとえば、いくつかの実施形態において、たとえば
図18に示されるように、第1のプローブ302は、第2のプローブ304より垂直方向に高く設置される。いくつかの実施形態において、第1のプローブ302は、第3のプローブ306より垂直方向に高く設置される。例示される実施形態において、第1のプローブ302は、第2および第3のプローブ304、306より垂直方向に高く設置される。いくつかの構成において、第1のプローブ302は、第2および第3のプローブ304、306と比較して、それぞれのポートの出口より近くに設置される。第1のプローブ302の位置は有利には、吸息導管の加熱部分の開始位置により近いガスの温度の感知を可能にすることができる。いくつかの応用において、これにより、吸息導管を移動するガスの温度のより精密な感知が可能になる。換言すれば、ポートを加熱しない一方で、吸息導管を加熱することができる。加熱された吸息導管への入口近くでの感知によって、ガスが加熱されていない領域を通って移動することはほとんどなく、それにより、吸息導管の中を流れるガスの測定はより正確になり、吸息導管とともに使用されるヒーター全体での制御の改善を容易にする。いくつかの実施形態において、第1のプローブ302は、第2および第3のプローブ304、306よりカートリッジ300からさらに前方へ、またはカートリッジ300から離れて延在してもよい。そのような配置は有利には、
図21~23に示されて、本明細書により詳細に記載されるような実施形態において、第1のプローブ302が吸息導管の加熱部分の開始位置により近くなることを可能にする。
【0137】
ばねプローブアセンブリ
いくつかの実施形態において、プローブ302、304、306のうちの1つまたは複数は、ばねまたは弾性部材または可撓性マウント上に取り付けられる。たとえば、
図7Aに示される実施形態において、プローブ302は弾性部材308上に取り付けられ、プローブ304、306は弾性部材310に取り付けられる。いくつかの構成において、単一の弾性部材は1つのプローブを支持することができる。いくつかの構成において、単一の弾性部材は、2つのプローブを支持することができる。いくつかの構成において、単一の弾性部材は、2つ以上のプローブを支持することができる。
【0138】
図7Bを参照すると、それはプローブ302および弾性部材308を通る断面図であり、プローブ302はフランジ312を含むことができる。フランジ312は、プローブ302の本体313から外側に延在するリング、カラー、突起などとすることができる。
図7Aに示されるように、プローブ302、304、306のそれぞれは、別々にフランジ312、314、316を含むことができる。フランジ312、314、316は、プローブ302、304、306を弾性部材308、310に少なくとも略面一に取り付けることを可能にする。フランジ312、314、316は、加湿チャンバ104がヒーターベース102上に設置されるとき、プローブ302、304、306を開口414a、414b、416のシール418とも少なくとも略面一とすることを可能にする。
図7Cを参照すると、プローブ302がシール418のうちの1つに挿入されるとき、フランジ312は、シール418のうちの1つの平坦なベース419と少なくとも略面一にすることができる。
【0139】
いくつかの実施形態において、フランジ312、314、316のうちの1つまたは複数は、テーパを付けられた構成を有することができる。たとえば、
図7Dの実施形態において、フランジ312は、プローブ302の端部の方へテーパの付いた部分を有することができる。換言すれば、シール418のうちの1つに最も近いフランジ面は、プローブ302の柱部分から角度を付けることができる。
図7Dの構成に示されるフランジ312は、略平坦なベースを備え、それは弾性部材308と少なくとも略面一であるように構成することができる。いくつかの構成において、示されるように、フランジ312のテーパ面はシール418のうちの1つの対応するテーパを付けられたベース419に接触するように構成することができる。フランジ312のテーパ面およびシール418のうちの1つは有利には、プローブ302をシール418のうちの1つに集中させることを支援できる。たとえば、加湿チャンバ104がある角度をなしてまたは中心を外れてヒーターベース102上に挿入される場合、フランジ312がシール418のうちの1つに接触すると、フランジ312のテーパ面は、シール418のうちの1つの中の、より中心におかれた位置合せにプローブ302を案内することを支援できる。
【0140】
弾性部材308は、略中空の本体309を含むことができる。例示される構成において、本体309は、本体309の一部がそれ自体の内側に折り返された略チューブ状の構成を備える。換言すれば、本体309は一般に、プローブ302の本体313のフランジ312の近くで互いに接続する外部311と内部315とを備える。外部311および内部315は略チューブ状とすることができ、一体的に形成できる。
【0141】
内部315は、プローブ302に接触する。例示される構成において、内部315は、プローブ302の本体313をつかむ。いくつかの構成において、内部315とプローブ302との間の接続は、2つの構成要素間の、相対的な軸方向の移動の可能性を減少させる。いくつかの構成において、弾性部材308およびプローブ302は、任意の好適な接着剤または接着技術で互いに固定することができる。
【0142】
弾性部材308の本体309の外部311は、少なくとも1つのフランジ317を含む。例示される構成において、本体309は、フランジ317の対を含む。フランジ317は、凹部319を画成する。カートリッジ300の一部は、凹部319内に受けることができる。したがって、弾性部材308の本体309はカートリッジ300に固定することができ、同時に、弾性部材308の本体309の別の部分はプローブ302に固定することができる。弾性部材は、(たとえば、外部311に対する内部315の軸方向の変位による)カートリッジ300に対するプローブ302の軸方向の移動に対応することができる。弾性部材は、カートリッジ300ならびに軸心の変位に対するプローブ302の不安定な移動に対応することができる。したがって、弾性部材は、カートリッジ300に対するプローブ302の多軸移動を可能にする。これにより、加湿チャンバ104の開口414a、414b、416がプローブ302、304、306で正確に位置合わせされない場合、弾性部材308、310、したがってプローブ302、304、306の調整を可能にすることができる。
【0143】
弾性部材308、310は、シリコーンまたは任意のその他の好適な材料から作ることができる。いくつかの実施形態において、弾性部材308、310はシール418より堅固であり、すなわち、より弾性ではない。たとえば、材料は、シール418は、弾性部材308、310を圧縮するのに必要な力より小さい力で完全に伸びるように選択することができる。換言すれば、シール418は、弾性部材308,310を圧縮または調整し始めるのに必要とされるよりも小さい力で、完全な長さへ伸びることができる。これにより、弾性部材308、310が圧縮または調整される前に、プローブ302、304、306に対応するようにシール418を伸ばすことが可能になる。換言すれば、弾性部材が圧縮される前にシール418が伸びることを可能にすることによって、プローブ302、304、306の挿入時、シール418は伸ばすことができる。弾性部材308、310を任意の数の方向に圧縮または曲げることを可能にすることによって、プローブ302、304、306は、開口およびグロメットとよりよく位置合わせすることができ、プローブ302、304、306は、挿入後に、より面一とすることができる。弾性部材308、310は、加湿チャンバ104のプローブ302、304、306の繰り返し可能な挿入深さも可能にする。
【0144】
いくつかの実施形態において、たとえば
図60に示されるように、カートリッジ1300はプローブ1302、1304、1306を備え、ここで、プローブ1304、1306のフランジ1301は略D字形状である。フランジ1301のD字形状により、プローブ1304、1306を互いに所望の間隔をあけて設置することができ、同時に、加湿チャンバ1104のカートリッジ1300との係合中、プローブ1304、1306が互いの方につぶれないまたは折りたたまれないような十分な支持をプローブ1304、1306に提供する。
【0145】
たとえば、単一の弾性部材がプローブ304、306の両方を支持する
図7Aの実施形態において、互いに面しているプローブ304、306の部分の弾性部材による支持はほとんど提供されない。しかし、プローブ1304、1306のフランジ1301が完全に円形である場合、ベースは互いに干渉し、プローブ1304、1306は、望ましい間隔よりさらに間隔をあける必要がある。
図60および61に示されるように、入口ポート1410および出口ポート1412の開口1414a、1414b、1416は、環状隆起部1415、1417を有する。加湿チャンバ1104がカートリッジ1300を有するヒーターベース102上に設置されるとき、フランジ1301は、環状隆起部1415、1417に対して着座する。隆起部1415に接触することができるフランジ1301の表面積があまりに小さい場合、プローブ1304、1306は、互いの方へ傾く傾向があることがある。
【0146】
(プローブ1302、1304、1306のいずれともすることができる)例示的なプローブを示す
図69に示されるように、プローブのフランジ1301およびプローブのベース1331は略D字形状とすることができる。D字形状のベース1331は、カートリッジ1300への設置中、プローブが回転する可能性を減少または排除することを支援できる。換言すれば、D字形状のベース1331は、カートリッジ1300の対応するD字形状の開口またはレセプタクルで受けられるように構成することができ、D字形状であることにより、プローブ1304、1306が適切に方向付けられることを保証することを支援できる。いくつかの実施形態において、プローブ1304、1306が設置されるとき、プローブ1304、1306のプローブベース1331の直線の縁は互いに接触する(たとえば、直線の縁は互いに対して面一とすることができる)。プローブ1302は、対応するD字形状のレセプタクルで受けられるように構成されるD字形状のベース1331を有することもでき、プローブ1302がカートリッジ1300で適切に方向付けられることを保証する。
【0147】
位置合せおよび係合機能
カートリッジ300および加湿チャンバ104の少なくとも1つの部分は、結合構成を有することができる。いくつかの構成において、カートリッジ300および加湿チャンバ104の上部は、結合構成を有することができる。結合構成は、加湿チャンバ104の正確で、簡単な設置を促進することができる。
【0148】
図2~6に示されるように、カートリッジ300は外側側壁320を含む。外側側壁320は、プローブ302、304、306の先端を越えて延在する。カートリッジ300は中央チャネル322も含む。例示される構成において、中央チャネル322は、フィン324、326によって画成される。フィン324、326は、中央チャネル322の各側面から前方へ延在する。フィン324、326は、側壁320との略平行に延在することができる。凹部は、各側壁320と隣接するフィン324、326との間に形成することができる。プローブ302、304、306は、これらの凹部に設置することができる。いくつかの構成において、フィン324、326および側壁320のうちの少なくとも1つは、スパイン204の側面212から、プローブ302、304、306の最遠位端よりさらに外側に延在する。いくつかの構成において、プローブ302、304、306に隣接するフィン324、326および側壁320は両方とも、スパイン204の側面212から、プローブ302、304、306の最遠位端よりさらに外側に延在する。
【0149】
図13を参照すると、加湿チャンバ104は、中央ボスまたは隆起部分422を含む。例示される実施形態において、加湿チャンバ104は、隆起部分420と出口ポート412との間に位置する溝424、および隆起部分420と入口ポート410との間に位置する溝426を含む。
【0150】
カートリッジ300の中央チャネル322は、加湿チャンバ104の隆起部分422を受けるように構成される。フィン324、326は、加湿チャンバ104の溝424、426に摺動するように構成される。
【0151】
側壁320およびフィン324、326は、引込機能として働き、使用者がヒーターベース102上に加湿チャンバ104を正しく設置するように案内することを支援する。側壁320およびフィン324、326は、加湿チャンバ104との不適切な接触によって引き起こされる可能性がある損傷からセンサーを保護することも支援する。たとえば、使用者がカートリッジ300に面する加湿チャンバ104の前面または側面で加湿チャンバ104を設置しようとして、その結果、入口ポート410および出口ポート412の開口414a、414b、416がプローブ302、304、306と一直線にそろわない場合、側壁320およびフィン324、326は加湿チャンバ104の表面に接触し、センサーと加湿チャンバ104の比較的硬い表面との接触の可能性を減少させることを支援する。
【0152】
フィン324、326および加湿チャンバ104は、カートリッジ300に対して加湿チャンバ104を安定させること、ならびに加湿チャンバ104の回転、傾斜、および/またはヨーを抑制することを支援する機能を含むことができる。たとえば、
図8に示されるように、フィン324、326の内面は、フィン324、326の前縁からカートリッジ300の背面の方へ延在する略水平の溝330を含むことができる。溝330は、
図13に示されるように、加湿チャンバ104の隆起部分422の側面に沿って延在する、対応するレール430を受けるように構成することができる。いくつかの構成において、溝はカートリッジ上に形成することができ、レールはチャンバ上に形成することができる。いずれかの構成において、加湿チャンバ104がヒーターベース102上に設置されて、カートリッジ300に結合されるとき、レール430は溝330に位置する。溝330におけるレール430の結合構成は、加湿チャンバ104を過度の傾斜から抑制することを支援できる。例示される構成において、溝330は、ベースから離れて、フィン324、326の端部の方へ延在する方向にテーパする突出した隆起部によって画成することができる。
【0153】
図9の断面図に示されるように、いくつかの実施形態において、溝330は、中央チャネル322の背面から距離gで終わる。
図13に示されるように、いくつかの実施形態において、レール430は、隆起部分のベースから加湿チャンバ104の背面の方へ延在し、隆起部分422の後端から距離rで終わる。加湿チャンバ104がヒーターベース102上に正確かつ完全に設置されると、レール430の後端が溝330の後端に当接する。これにより、オペレータに加湿チャンバ104が完全に設置されたという信号を与えることができ、加湿チャンバ104が過度に進められることの抑制を支援する。いくつかの実施形態において、たとえば
図9Bに示されるように、溝330は正面から背面にテーパが付いており、ヒーターベース102およびカートリッジ300への加湿チャンバ104の挿入をより簡単にする。さらに、テーパリングは、溝330およびレール430が、カートリッジ300およびヒーターベース102に対する所望の位置に加湿チャンバ104を付勢することを可能にする。
図61の実施形態に示されるように、レール1430は、テーパの付いた溝1330を係合するために、同様のテーパが付いている。
【0154】
いくつかの実施形態において、カートリッジ300は、加湿チャンバ104を係合かつ固定するように構成されるクリップ340を含む。
図2~5に示されるように、クリップ340は、側壁320の内面328上に位置することができる。加湿チャンバ104の本体402は、
図13に示されるように、対応する凹部440を含むことができる。凹部440は、加湿チャンバ104がヒーターベース102上に設置されるとき、クリップ340を受けるように構成することができる。クリップ340の凹部440との係合は、オペレータに加湿チャンバ104がヒーターベース102上で完全に設置されたことを示す確実に係合した感覚をオペレータに提供することができる。クリップ340および凹部440は、加湿チャンバ104の適切な設置を促進することを支援することもでき、その結果、プローブ302、304、306は、入口ポート410および出口ポート412に適切に挿入される。
【0155】
いくつかの実施形態において、側壁320は、ある程度の曲がりを考慮することができる。たとえば、加湿チャンバ104が挿入されていて、クリップ340が加湿チャンバ104の外壁に沿って摺動するとき、側壁320は外側に曲げることができる。次いで、クリップ340が凹部440に受けられると、側壁320は弛緩した状態に戻る。いくつかの構成において、クリップ340は単に、側壁320に対して曲がる。換言すれば、クリップ340は、
図4Bに示されるように、片持ち部材342上に構成することができる。クリップ340は、片持ち部材342に結合するか、または片持ち部材342と一体的に形成できる。クリップ340が加湿チャンバ104の凹部440内に位置するまで加湿チャンバ104がクリップ340の間を通るとき、片持ち部材342は外側に曲がる。片持ち部材342は、
図4Aに示されるように、蓋344で覆うことができる。
【0156】
導管の加湿チャンバおよびカートリッジへの接続
いくつかの構成において、導管コネクタ500は、
図18~20に示されるように、吸息導管120のチャンバ側端に結合される。導管コネクタ500は、吸息導管120を加湿チャンバ104およびカートリッジ300に結合するように構成される。いくつかの構成において、導管コネクタ500は、吸息導管120とカートリッジ300との間に電気的接続を提供する。好ましくは、導管コネクタ500は、吸息導管120と加湿チャンバ104との間の空気圧シール、および吸息導管120とカートリッジ300との間の電気的接続の両方を提供する。より好ましくは、導管コネクタ500は、単一の移動方向で、加湿チャンバ104による空気圧シールおよびカートリッジ300による電気的接続を作ることに役立つ。いくつかの構成において、導管コネクタ500は、供給導管132のチャンバ側端に結合され、供給導管132と加湿チャンバ104とカートリッジ300との間の同様の空気圧接続および電気的接続を作るように構成される。
【0157】
いくつかの構成において、導管コネクタ500は、PCBコネクタ502上に位置するまたはそれに結合されるPCBを含む。PCBは、導管のヒーター線におよび/または吸息導管120のセンサー線に接続することができる。いくつかの構成において、PCBは、ヒーター線およびセンサー線に接続することができる。したがって、導管コネクタ500は、加湿システム100のその他の部分の電子機器による、ヒーター線、センサー線などの間の電気的接続を容易にするために使用することができる電気部品を含む。
【0158】
例示される構成において、導管コネクタ500は電気コネクタ502を含む。電気コネクタ502は、導管コネクタ500のPCBに接合されて、加湿システム100の別の構成要素の嵌合コネクタと接続するように構成される。いくつかの構成において、電気コネクタ502は、ヒーターベース102に接合される対応する電気コネクタに受けられる、またはそれと電気的接触して配置されるように構成される。たとえば、導管コネクタ500が加湿チャンバ104に結合され、加湿チャンバ104がヒーターベース102上に設置されるとき、電気コネクタ502は、ヒーターベース102に接合される電気コネクタと嵌合することができる。1つの構成において、電気コネクタ502は、
図7~8に示されるように、カートリッジ300の上で配設される受け部または嵌合電気コネクタ350で受けられるように構成することができる。別の構成において、導管コネクタ500は、電気コネクタ502を電気コネクタ350と電気的接触して配置するように、カートリッジ300と係合するように構成することができる。例示される実施形態において、導管コネクタ500は、導管コネクタ500から延在するフード504を含み、電気コネクタ502を覆うことができる。たとえば、しかしそれに限定されないが、フード504は、吸息導管120から導管コネクタ500上に滴ることがある凝縮水から電気コネクタ502を保護することを支援できる。
【0159】
図18~20に示されるように、電気コネクタ502は、導管コネクタ500のキー穴506と同一の側面上に位置することができる。この配置により、導管コネクタ500が出口ポート412に結合し、キー穴506がプローブのまわりに結合すると同時に、電気コネクタ502が嵌合電気コネクタ350に結合することが可能になる。いくつかの構成において、出口ポート412は、カラーなどのキー穴506が嵌合するように設計される特徴を含むことができる。換言すれば、キー穴506がプローブのまわりに結合する代わりに、キー穴506は単にプローブを囲み、同時に、出口ポート412上の特徴に結合する。
【0160】
図18に示される構成において、導管コネクタ500の電気的接続502は二重挿入軸を有する。換言すれば、電気コネクタ502は、水平軸および垂直軸の両方に沿って嵌合電気コネクタ350に挿入することができる。二重挿入軸を設けることによって、最初、導管コネクタ500を出口ポート412に結合することができ、次いで、コネクタが水平に嵌合電気コネクタ350に挿入されるように、加湿チャンバ104をヒーターベース102上に摺動させることができる。代わりに、最初、加湿チャンバ104をヒーターベース102に挿入することができ、次いで、コネクタ502が垂直に嵌合電気コネクタ350に挿入されるように、導管コネクタ500を出口ポート412に連結することができる。
【0161】
キー穴
いくつかの構成において、導管コネクタ500は電気コネクタ502の下に位置するキー穴506を含む。キー穴506は、出口ポート412上に配置されるように構成される、先端から導管コネクタ500に延在する切り抜きとすることができる。導管コネクタ500がカートリッジ300を有するヒーターベース102上に設置される加湿チャンバ104に結合されるとき、キー穴506により、導管コネクタ500が、開口416に延在するプローブ302に対応して、そのまわりに嵌合することが可能になる。換言すれば、キー穴は、導管コネクタ500のカフ部分503に十分な軸方向の長さを提供して、導管コネクタ500と出口ポート412との間に安定した接続を提供し、同時に、プローブ302と出口ポート412の端部との間の距離を減少させるように、プローブ302が出口ポート412の端部のより近くに設置されることを可能にし、プローブ302が、加熱されていない出口ポート412の端部のできるだけ近く、かつ加熱される吸息導管120の開始位置のできるだけ近くに配設されるため、センサー流出口の精度は改善される。
【0162】
いくつかの構成において、キー穴506は、導管コネクタ500と出口ポート412との間にスナップフィットも設けることができる。スナップフィットは、導管コネクタ500がいつ出口ポート412に完全かつ正確に結合されたかを示すことを支援できる。スナップフィットは、導管コネクタ500の下流が閉塞された場合に、空気圧の増加の結果としての切離しに抵抗するのに十分な把持力を提供することもできる。
【0163】
いくつかの構成において、キー穴506は、約12N(ニュートン)~約45Nの範囲の把持力を提供することができる。ネック510は、出口ポート412の開口を受ける開口部の直径より細いキー穴506の一部として画成することができる。ネック510の幅は、提供される把持力に影響を及ぼす可能性がある。
【0164】
提供される把持力は、導管コネクタ500の電気コネクタ502とカートリッジ300上の嵌合電気コネクタ350(
図7A参照)との間の電気的接続の維持を支援できる。いくつかの実施形態において、キー穴本体の中心および電気コネクタ502は垂直距離cによって離れており、
図18に示される。
【0165】
背面スリット
いくつかの構成において、入口ポート410および出口ポート412の一方または両方は、使用者がポートを区別するのを支援するための少なくとも1つの特徴を含むことができる。いくつかの構成において、入口ポート410および出口ポート412の一方または両方は、供給導管132および/または吸息導管120に結合されるコネクタの接続を可能にする特徴を含むことができる。たとえば、
図20に示されるように、出口ポート412の正面はリブ450を含むことができる。例示された構成のリブ450は、出口ポート412の上で開口と正反対とすることができる。その他の位置も使用することができる。
【0166】
例示される構成において、導管コネクタ500は、キー穴504の反対側に凹部またはスリット508を含むことができる。凹部は、出口ポート412上のリブ450に対応して、そのまわりで嵌合する。リブ450は有利には、使用者が、導管コネクタ500を有する吸息導管120以外の導管を出口ポート412に取り付けることを抑制するのを支援できる。これは、不適切な導管の使用の結果として生じる可能性がある、患者に対する潜在的な危険を減少させることを支援できる。凹部508は、キー穴506がプローブ302に対応するために曲がるとき、導管コネクタ500がより容易に曲がることも可能にすることができる。さらにまた、凹部508およびリブ450は、ポートに対する導管の適切な回転位置合せを促進することができる。
【0167】
消耗品による識別
さまざまなタイプおよび構成の導管が利用可能であり、本明細書に記載される加湿システムとともに使用することができる。いくつかの応用において、異なる導管を、異なる患者、治療のタイプ、および/または治療パラメータに対して設計することができ、または好適であるようにすることができる。いくつかの実施形態において、ヒーターベース102またはカートリッジ300は、システムに結合される吸息導管120のタイプを検出することが可能である。吸息導管120のタイプの検出に基づいて、ヒーターベース102および/またはカートリッジ300は、識別された導管に基づく特定の運用パラメータ、制御パラメータ、および/または治療パラメータを自動的に選択することができる。たとえば、汎用、単一リム、幼児用、または大人用など、さまざまなタイプの吸息導管120が、抵抗、定義可能な抵抗値を有するヒーター線などの二重機能構成要素、RFID構成要素、および/またはEEPROMなどのメモリーチップなどの、独自の識別構成要素を含むことができる。識別構成要素は、さまざまな測定手段によって識別することができる。
【0168】
吸息導管120がヒーターベース102上に設置される加湿チャンバ104に結合されると、ヒーターベース102および/またはカートリッジ300の1つまたは複数のプロセッサ114またはその他の好適な電気部品は、導管と関連する抵抗の抵抗値を測定することができる。次いでプロセッサ114は、測定された抵抗値を、ヒーターベース102および/またはカートリッジ300のメモリ112または別の好適な構成要素に格納される表などと比較することができ、測定された抵抗値と関連する運用パラメータ、制御パラメータ、および/または治療パラメータを選択する。次いで運用パラメータ、制御パラメータ、および/または治療パラメータは、メモリ112に格納される値によって、設定することができる。その他の識別機構も、上記のように可能である。いくつかの実施形態において、カートリッジ300は取り付けられる導管を識別し、識別情報、ならびに/あるいは運用パラメータ、制御パラメータ、および/または治療パラメータをプロセッサ114に送信する。
【0169】
いくつかの実施形態において、識別抵抗またはその他の機構は、導管コネクタ500の上で位置することができ、またはその中に設置することができる。いくつかの実施形態において、上述のように、導管コネクタ500は吸息導管120の加熱要素のための接続を含み、導管コネクタ500がヒーターベース102に結合されるとき、加熱要素に電力を提供する。いくつかのこのような実施形態において、導管識別抵抗は、ヒーター線と干渉または混同しないように、特定の範囲、たとえば数100kΩの抵抗値を有するように選択され、たとえば数10Ωの範囲の抵抗値を有してもよい。換言すれば、いくつかの構成において、導管は、電熱線および識別抵抗を含む。いくつかの実施形態において、ヒーター線は、約1Ω~約200Ωの範囲の抵抗を有する。いくつかのこのような実施形態において、識別抵抗は、約200Ω~約200kΩの範囲の抵抗を有することができる。
【0170】
代替的な吸息導管コネクタ
図21~24は、吸息導管チャンバエンドコネクタの代替的な実施形態を示す。上記のコネクタと同様に、本明細書に記載されるコネクタは、加湿チャンバ104への空気圧接続およびカートリッジ300への電気的接続の両方を提供することができる。したがって、コネクタは、2つの独立部品への2つの異なるタイプの接続を提供する。いくつかの構成において、コネクタは加湿チャンバ104およびカートリッジ300への物理的接続も提供することができる。
【0171】
図21に示されるように、いくつかの構成において、加湿チャンバ104の出口ポート412は、エルボコネクタ460を含むことができる。いくつかの実施形態において、エルボコネクタ460は、加湿チャンバ104と一体的に形成される。たとえば、エルボコネクタ460は、少なくとも出口ポート412の一部を形成することができる。他の実施形態において、エルボコネクタ460は、たとえば、エポキシ樹脂、超音波溶接、またはその他の適切な手段で、出口ポート412に結合される。他の実施形態において、エルボコネクタ460は、出口ポート412に取り外し可能に結合されるように構成される。いくつかの構成において、エルボコネクタ460は、加湿チャンバ104の正面の方へ曲がる。換言すれば、加湿チャンバ104がヒーターベース102上に設置されるとき、エルボコネクタ460は、ヒーターベース102から離れるように曲がる。例示される実施形態において、エルボコネクタ460は、約90°の角度に曲がる。ヒーターベース102から離れて延在するエルボコネクタ460の部分は、ヒーターベース102上の加湿チャンバ104の設置軸に略平行な軸に沿って、導管コネクタ500を有する吸息導管120を受けるように構成される。したがって、いくつかの構成において、エルボコネクタ460は、ヒーターベース102上への加湿チャンバ104の挿入方向略平行な方向に延在する。いくつかの構成において、加湿チャンバ104は、ヒーターベース102上への加湿チャンバ104の挿入方向に関連する特徴(たとえば、開口416の軸、またはレール430)を含み、エルボコネクタ460はそのような特徴と方向的に関連させることができ、ヒーターベース102上への加湿チャンバ104の挿入時に、エルボコネクタ460が挿入方向と略平行に方向付けされる。用語「略平行」は、ばらつきによって上記のような接続が困難または不可能となることがない限り、多少のばらつきのある平行を意味するものと意図される。エルボコネクタ460のその他の角度および向きも可能である。入口ポート410は、エルボコネクタを含んでも含まなくてもよい。
【0172】
図21を参照すると、導管コネクタ500は電気コネクタ512を含む。例示される実施形態において、導管コネクタ500は、USBスタイルのコネクタ512を含む。他の実施形態において、導管コネクタ500は、ブレードスタイルのコネクタまたは任意のその他の好適なスタイルのコネクタを含むことができる。USBコネクタ512またはその他の電気コネクタは、カートリッジ300上で対応するレセプタクルで受けられるように構成することができる。
【0173】
いくつかの実施形態において、USBコネクタ512は、周囲からまたは導管コネクタ500の側面から延在する。換言すれば、USBコネクタ512は、導管コネクタ500に延在する吸息導管120の中心軸から横に間隔を置いて配置することができる。示されるように、USBコネクタ512は、吸息導管120内で画成される管腔に平行であるがそれから側方にオフセットされた軸に沿って、導管コネクタ500から延在する。いくつかの構成において、USBコネクタ512は、導管に接合する導管コネクタ500の部分の中心軸を通して延在する、略二分される平面を有する。また、USBコネクタ512および吸息導管に120を接合する導管コネクタ500の部分は、出口ポート412に延在するプローブ302に平行な軸に沿って延在する。
【0174】
例示される実施形態において、USBコネクタ512は、導管コネクタ500の端部を越えて延在する。他の実施形態において、USBコネクタ512は、導管コネクタ500の端部がUSBコネクタ512を越えて延在するように、導管コネクタ500の端部から戻すことができる。導管コネクタ500は、エルボコネクタ460への導管コネクタ500を介した吸息導管120の空気圧接続は、カートリッジ300へのUSBコネクタ512の電気的接続の前に行われるように構成することができる。そのような構成は、結果として電気コネクタ512とカートリッジ300との間の単一軸接続になる。
【0175】
いくつかの実施形態において、導管コネクタ500および/またはエルボコネクタ460は、上記の機能のいずれかを含む嵌合機能を含むことができる。嵌合機能は、導管コネクタ500のエルボコネクタ460への正しい位置合せを促進することを支援でき、その結果、USBコネクタ512は、カートリッジ300上の対応するレセプタクルと適切に位置合わせされ、電気的接続が行われることが保証される。さらに、1つまたは複数の構成であるロッキング結合は、導管コネクタ500をエルボコネクタ460に固定するために設けることができる。
【0176】
いくつかの構成において、たとえば
図22に示されるように、吸息導管120は、加湿チャンバ104のエルボコネクタ460に、直接、恒久的に取り付けることができる。例示される実施形態において、電気コネクタ512は、エルボコネクタ460から延在する。電気コネクタ512は、エルボコネクタ460の背面または側面から延在することができる。電気コネクタ512およびカートリッジ300の対応するレセプタクルは、加湿チャンバ104がヒーターベース102上に設置されるときに電気的接続が行われるように構成することができる。この構成により、加湿チャンバ104がヒーターベース102上に設置される前後に、吸息導管120を加湿チャンバ104に別に結合する必要がないため、セットアップのステップを減らすことができる。
【0177】
図23に示される実施形態において、エルボコネクタ460は、吸息導管120に結合することができる。加湿チャンバ104がヒーターベース102上に設置される前に、エルボコネクタ460を有する吸息導管120が加湿チャンバ104に結合されるように構成することができる。USBコネクタ512は、カートリッジ300上の対応するレセプタクルで受けることができ、加湿チャンバ104がヒーターベース102上に設置されるときに電気的接続を行うことができる。加湿チャンバ104がヒーターベース102上に設置されると、この構成により、加湿チャンバ104をヒーターベース102から取り外すことなく、吸息導管120が加湿チャンバ104から取り外されることが抑制または防止される。
【0178】
図24を参照すると、いくつかの構成において、加湿チャンバ104の出口ポート412は、2つのプラグ512a、512bを含む。プラグ512a、512bは、USBコネクタ、ブレードコネクタ、または任意のその他の好適なコネクタとすることができる。プラグ512aは、略水平に方向付けることができ、加湿チャンバ104がヒーターベース102上に設置されるとき、カートリッジ300上の対応するレセプタクル、たとえば
図24に示されるレセプタクル352で受けられるように構成することができる。プラグ512aは、ヒーターベース102上の加湿チャンバ104の挿入軸に略平行の軸に沿って延在する。プラグ512bは、略垂直に方向付けることができ、吸息導管120が物理的および空気的に加湿チャンバ104に接続されるとき、吸息導管120上の対応するレセプタクル354で受けられるように構成することができる。いくつかの構成において、プラグ512a、512bは、
図24に示される単一の一体的に形成された構成要素とすることができる。いくつかの構成において、プラグ512a、512bは、出口ポート412に結合できる独立した部品とすることができる。
【0179】
代替的な水平導管の加湿チャンバおよびカートリッジへの接続
図25~26は、吸息導管120のチャンバ端部に結合される導管コネクタ1500、および加湿チャンバ1104、およびカートリッジ1300の別の実施形態を示す。導管コネクタ1500は、吸息導管120を加湿チャンバ1104の出口に空気的に接続する。
図28に示されるように、出口ポート1412は好ましくは、加湿チャンバ1104がヒーターベース102上に設置されるとき、ヒーターベース102から離れて曲げられる略水平部分で終わる。加湿チャンバ1104の入口ポート1410は、加圧ガスの源に流体接続されるように構成される。これは加湿機器から離れて設置されてもよく、または一体部品を形成してもよいが、そこから着脱可能でもよい。たとえば、入口ポート1410は、入口ポート1410を通してガスを駆動するヒーターベース102の中の、またはそれと関連するモーター付ファンに空気的に結合されてもよい。いくつかの応用において、加湿システムは、比較的高い流動速度、たとえば、最大約100L/分またはそれより速い速度でのガスの送達に使用することができる。いくつかの場合において、より高い流動速度での湿気送達を改善するために設計された特定の特徴は、液体をチャンバ1104内から出口ポート1412を通して飛散させる可能性がある。これは望ましくない。角度を付けられた出口ポート1412は有利には、出口ポートの中を流れるガスの速度の減少を支援でき、出口ポート1412を通して液体が飛散する可能性を抑制または減少させる。角度を付けられた出口ポート1412は、出口ポート1412のデッドスペースを減少させることも支援できる。
【0180】
導管コネクタ1500は、カートリッジ1300を介したヒーターベース102への電気的接続を容易にする。カートリッジ1300は、ヒーターベース102と一体的に形成されてもよく、または分離した交換可能なモジュールまたはカートリッジでもよい。モジュールを変更する機能は有利には、加湿チャンバ104および/または導管コネクタの異なるモデルとの組合せを可能にするために使用することができる。さらにまたは代わりに、制御回路を備えることによって、モジュールは、加湿機器の動作を変えるために変更することができる。吸息導管120は、導管壁を加熱するために設ける1つまたは複数の抵抗性電熱線、および/あるいはシステムの1つまたは複数のパラメータに関する信号の通信を電気的にまたはその他の場合に容易にするセンサー線を含むことができる。したがって、用語「電気的接続」は、用語「空気圧接続」と区別するために使用され、限定的な方法で使用すべきではない。たとえば、光ファイバーを介した光信号で通信してもよい。結果的に、導管コネクタ1500は、吸息導管120(および、たとえばセンサーなどの任意の関連する周辺機器)をヒーターベース102に、カートリッジ1300を介するなどして、より一般的に通信および/または電気的に接続してもよい。
【0181】
導管コネクタ1500は、少なくとも1つのボタンまたはスイッチ1510を含んでもよく、それは導管コネクタ1500(および、吸息導管120)を加湿チャンバ1104から切断するように、手動で押し下げられてもよい。本明細書の以下で明らかになるように、導管コネクタ1500および加湿チャンバ1104の出口ポート1412は好ましくは、その間の接続でロック可能に係合され、少なくとも1つのボタンまたはスイッチ1510が、後で導管コネクタ1500を加湿チャンバ1104から解放することを可能にするために使用される。任意の好適な接続を使用することができる。
【0182】
図28~34に示されるように、加湿チャンバ1104の出口ポート1412の構成は、ヒーターベース102上でまたはそれから摺動するとき、加湿チャンバ1104の運動方向に略平行であるように、少なくとも加湿チャンバ1104から遠位の出口ポート1412の端部で方向付けられる。このように機器を構成することによって、次いで、加湿チャンバ1104をヒーターベース102と係合してから、導管コネクタ1500を加湿チャンバ1104の出口ポート1412に取り付けるか、または導管コネクタ1500を加湿チャンバ1104の出口ポート1412に取り付けてから、加湿チャンバ1104をヒーターベース102と係合するかのいずれかによって、導管コネクタ1500、加湿チャンバ1104、およびヒーターベース102を組み立てることが可能である。導管コネクタ1500および出口ポート1412がロック可能に係合するように構成されるため、後者の組立て選択肢がより簡単に従うことができ、これは、加湿チャンバ1104がヒーターベース102上へ摺動される間、出口ポート1412から導管コネクタ1500が分離することを防止するためである。さらに、後者の組立てによって、吸息導管120および加湿チャンバ1104は、輸送のためにあらかじめ組み立てることができ、それによって、セットアッププロセスからステップを1つ省くことができる。組立ての順序に関係なく、吸息導管120および/または導管コネクタ1500とカートリッジ1300および/またはヒーターベース102との間の電気的なまたはその他の接続は、導管コネクタ1500がカートリッジ1300を係合するときに行うことができる。後者の組立てによって、チャンバがヒーターベース102に設置されると、プローブ302、304、306は開口416、414a、414bに挿入することができ、また、導管コネクタ1500のカートリッジ1300および/またはヒーターベース102への電気的なおよび/またはその他の接続は、1つの動き(すなわち、ヒーターベース102上の組み合わされた導管コネクタ1500と加湿チャンバ1104を挿入する動き)で行うことができる。例示される構成において、ヒーターベース102と導管コネクタ1500との間で作られる電気的接続があり、プローブ302、304、306の開口416、414a、414bへの挿入がある。これらの接続はどちらも、加湿チャンバ1104がヒーターベース102上に設置されるとき、単一の動きで生じる。
【0183】
同様に、取外しは、さまざまな順序で行うことができる。より詳細には、最初に、導管コネクタ1500を加湿チャンバ1104の出口ポート1412から取り外すことができ、そして、加湿チャンバ1104をヒーターベース102から取り外す。代わりに、加湿チャンバ1104をヒーターベース102から取り外すことができるが、一方で、導管コネクタ1500はまだ、加湿チャンバ1104の出口ポート1412に取り付けられている。後者の選択肢は有利には、ヒーターベース102からの消耗品の取外しおよび処分の間に流体が漏れる可能性を減少させることを支援できる。
【0184】
位置合せおよび係合機能
それらの組立て時、導管コネクタ1500、加湿チャンバ1104、およびヒーターベース102の係合を容易にするため、さまざまなガイドが、お互いにそれらの向きおよび/または位置を制御するように設けられてもよい。より詳細には、加湿チャンバ1104を、ヒーターベース102およびカートリッジ1300との係合へと摺動させることを可能にするために、さまざまな方向付け機能が、特に導管コネクタ1500が出口ポート1412に取り付けられるときに構成要素部品が確実かつ容易に位置合わせされるように、加湿チャンバ1104および/またはカートリッジ1300上に設けることができる。たとえば、加湿チャンバ1104は、導管コネクタ1500もカートリッジ1300と係合するように、ヒーターベース102と完全に係合することができる。後で開示されるように、導管コネクタ1500および/またはカートリッジ1300は、方向付け機能をさらにまたは代わりに含んでもよく、導管コネクタ1500が、ヒーターベース102およびカートリッジ1300への導管コネクタ1500および加湿チャンバ1104のより簡単な結合を可能とするように適切に方向付けられた導管コネクタ1500を有する加湿チャンバ1104に接続されることの保証を支援する。
【0185】
加湿チャンバのカートリッジへの位置合せおよび係合機能
図28~34に示されるように、加湿チャンバ1104は好ましくは、中央ボス、隆起部分、またはノーズ部分1422およびレールまたはガイドウイング1430を含む。これらの特徴はそれぞれ、
図35~38に示されるカートリッジ1300の中央チャネルまたは成形凹部1322および水平溝またはスロット1330と係合するように構成される。以下の座標システムに関してさらなる議論が行われる。ここで、Z軸は加熱板108から垂直に延在し、Y軸は加湿チャンバ1104のヒーターベース102との係合の方向と一直線にそろえられ、そして、X軸はZ軸およびY軸に垂直である。さらに、ノーズ部分1422の幅はX軸に沿って画定され、ノーズ部分1422の長さはY軸に沿って画定され、ノーズ部分1422の高さはZ軸に沿って画定される。
【0186】
1つの実施形態において、ノーズ部分1422は第1の端部で、ノーズ部分1422の第2の端部より小さい幅を有し、ノーズ部分1422の第1の端部は凹部1322に最初に受けられるように構成される。ノーズ部分1422が凹部1322で最初に受けられるために、これはX軸に沿った(ならびにZ軸まわりの回転方向の)加湿チャンバ1104の位置に関するある程度の許容値を提供する。さらに、ノーズ部分1422のより広い第2の端部は、ノーズ部分1422と凹部1322との間の間隔または許容値が減少するという点で、X軸に沿った(およびZ軸まわりの回転方向の)ノーズ部分1422(よって加湿チャンバ1104も同様)の位置の改善に役立たせることができ、それによって、相対的な移動の範囲を減少させる。
【0187】
示される実施形態において、凹部1322は、ノーズ部分1422の傾斜した側壁が、凹部1322の対応する同様に傾斜した側壁に接するように構成される。このように構成されるノーズ部分1422の側壁および凹部1322の側壁を有することにより、X軸に沿った加湿チャンバ1104の位置だけでなく、Y軸および/またはZ軸まわりの回転も制御されるが、それは、ノーズ部分1422の長さに沿った少なくとも2つの位置におけるX軸に沿ったノーズ部分1422の移動が実質的に抑制され、ノーズ部分1422の高さに沿った移動も抑制されるためである。
【0188】
しかし、ノーズ部分1422の側壁が凹部1322の側壁に接しない場合に、これらの利益の一部を実現することが可能である。たとえば、ノーズ部分1422は示されるように構成されるが、凹部1322の側壁が、それらの長さに沿って略平行で、それらの第2の端部のノーズ部分1422の最大幅より大きい距離だけ離れている場合、その構成は、ノーズ部分1422の凹部1322への最初の挿入をさらに支援し、ノーズ部分1422の第2の端部でのX軸に沿ったノーズ部分1422の移動を少なくとも大幅に制限するが、Z軸まわりのある程度の回転移動が可能でもよい。ノーズ部分1422の側壁が略平行であり、凹部1322が、その開口部からノーズ部分1422と少なくとも同じ大きい幅まで、Y軸に沿ったその長さに沿って狭くなる場合、同様の結果が実現される。
【0189】
凹部1322と結合するノーズ部分1422は、さらにまたは代わりに、加湿チャンバ1104の最初の配置に関して、少なくともZ軸に沿った許容値を提供してもよい。さらに、特定の実施形態によると、それらは、Z軸に沿った、ならびに/あるいはX軸および/またはY軸まわりの回転方向の加湿チャンバ1104の位置を改善するために協働してもよい。
【0190】
この許容値は、X方向の許容値に同様の方法で提供される。たとえば
図31に示されるように、ノーズ部分1422の高さは第2の端部より第1の端部で低く、その高さはベース板404から測定される。
図36に示されるように、凹部1322が同様に成形され、それによって、簡単な最初の挿入と、それに続く加湿チャンバ1104のヒーターベース102との完全な係合への継続的な挿入時のZ軸に沿った位置の改善が提供される。X軸に沿った幅方向の許容値に関する説明と同様に、凹部1322の略下向きの裏面の対向壁は、ノーズ部分1422の上向きの上面と、それらの長さに沿って接触しなくてもよい。たとえば、一方または他方は、前述のものと同様の欠点を有する加熱板108と略平行であるように方向付けられてもよい。より詳細には、最初の挿入が容易にされてもよい一方、Z軸に沿った加湿チャンバ1104の位置の改善の程度は減らされてもよく、ベース板404が加熱板108と平行であることを保証する制御はほとんどなくてもよい。いくつかの実施形態において、ガイドウイング1430の溝1330との係合および/またはノーズ部分1422のその他の位置合せ機能は十分な移動制約を提供し、加湿チャンバ1104のベース板404の、ヒーターベース102の上面208のリム縁220および/または内側シャーシ222のリム縁224を介した加熱板108との位置合せおよび係合の必要性を減少させる。いくつかの構成において、ヒーターベース102は、リム縁220を含まない。いくつかの構成において、リム縁220およびリム縁224のうちの少なくとも1つは、省略されてもよい。
【0191】
ノーズ部分1422は、ガイドウイング1430を除外して提供されてもよい。しかし、少なくとも、少なくともZ軸に沿った加湿チャンバ1104の位置決めの制御を改善するように、および/または加熱板108はベース板404に略平行であることを保証するように、加熱板108がばね取付けされる実施形態において、ガイドウイング1430の使用は好ましい。逆に、ガイドウイング1430は、ノーズ部分1422を除外して提供されてもよいが、ノーズ部分1422は、加湿チャンバ1104の最初の設置を支援するように、そして位置を改善するためのそれらの最初の粗調整も行うように、より容易に構成することができ、次いで、ガイドウイング1430は、Z軸に沿った加湿チャンバ1104の位置をさらに改善するために使用され、そして、少なくともX軸およびY軸まわりに向きを制御することができるため、そのような構成は好ましくない。ノーズ部分が省略される場合、ガイドウイング1430は、たとえば、加湿チャンバ1104から垂直に延在する実質的に剛性のマウント上に取り付けられてもよく、ガイドウイング1430はそこから側方に延在する。実質的に剛性のマウントは、好ましくは実質的に平面であり、略T字形状の断面を形成する。しかし、強度および剛性を増やすために、マウントは、厚さを有するより実質的な要素を備えてもよいが、マウントが一般的にカートリッジ1300に直接接触しない厚さである。
【0192】
たとえば、
図30に示されるように、ガイドウイング1430は、ノーズ部分1422の第1の端部まで延在しない。代わりに、そこから間隔をあけられ、それによって、ガイドウイング1430の溝1330との係合なしでの、ノーズ部分1422と凹部1322との間の最初の係合を可能にし、これは、2つの間の相対的な位置が改善された後に、加湿チャンバ1104のヒーターベース102との継続的な係合時に発生するだけである。
【0193】
明らかであるように、代替的なガイド手段に置換されてもよい。たとえば、ノーズ部分1422は、加湿チャンバ1104の成形凹部がカートリッジ1300のノーズ部分または突起を受けるように、成形凹部の形態でもよく、逆もまた同じである。同様に、ガイドウイング1430は、カートリッジ1300上のウイングまたはその他の突起を受ける溝で置換されてもよい。同一の機能を実行するその他の配置も、使用することができる。
【0194】
いくつかの実施形態において、たとえば
図60に示されるように、カートリッジ1300は、第1のプローブ1302の略下方に設置される突起1390を含む。いくつかの構成において、突起1390は、略馬蹄形状を有する。いくつかの構成において、突起1390は、下部分に画成される開口部を有する略馬蹄形状を有する。突起1390を使用する構成において、出口ポート1412は開口1416の下に設置される対応する柱1490を含むことができる。柱1490および突起1390は互いに係合するように構成され、加湿チャンバ1104の垂直またはZ軸まわりの回転の抑制、回転の可能性の減少、または回転の防止を支援する。いくつかの構成において、柱1490および突起1390の係合は、X軸での加湿チャンバの回転の抑制、回転の可能性の減少、または回転の防止を支援する。突起1390は、カートリッジ1300上に形成されて示されるが、他の実施形態において、突起1390は、チャンバ1104の上、またはチャンバ1104およびカートリッジ1300の組合せの上に形成できる。いくつかの構成において、突起1390は、出口ポート1412の軸心が突起1390の少なくとも一部と交差するように形成される。突起1390または柱1490またはそのどちらも、いくつかの構成において、単純な平面構造として形成できる。いくつかの構成において、柱1490または突起1390はなくてもよい。突起1390または柱1490(存在する場合)は、出口ポート1412がどれだけ後ろにスパイン204の方へ別に並進移動または移動するかを制限することができる。換言すれば、回路コネクタ1500が出口ポート1412の方へ押されるとき、チャンバ1104は、任意の抵抗構造なしで移動しやすい。突起1390は、エッジカード901が受け部1388内の底に達する前に、回路コネクタ1500を(隆起部1482および係止リング1540の相互作用によって)出口ポート1412に固定できるように、出口ポート1412がどれだけ後ろに進み得るかを制限する。
【0195】
さらにまたは代わりに、ガイド手段は、加熱板108および/または加湿チャンバ1104のベース板404に組み込まれてもよい。たとえば、加熱板108の隆起部は、加湿チャンバ1104のベース板404のスロットで受けられるように構成されてもよく、または逆も同じである。
【0196】
導管コネクタの加湿チャンバへの位置合せおよび係合機能
いくつかの実施形態において、たとえば
図37に示されるように、導管コネクタ1500は、本体1522と延在部分1524とを含む。
図72は、導管コネクタ1500の分解斜視図である。示されるように、コネクタは、本体1522と延在部分1524とを備える。本体1522および延在部分1524は、互いにスナップフィットとすることができ、または任意の好適な方法で互いに固定することができる。
図70に示されるように、延在部分1524は、切り抜き領域1571を組み込むことができる。切り抜き領域1571は、
図70に示されるように形状は略円弧状とすることができる。したがって、延在部分1524は、完全なシリンダを形成しなくてもよい。切り抜き領域1571は、導管コネクタ1500がそれに接続されると、加湿チャンバ1104の出口ポート1412に適合し、同時に、出口ポート1412の少なくとも一部の頂部の上に突出する。
【0197】
接続されると、本体1522および延在部分1524は、エッジカード901の大部分、ならびに内側プラグ部分1501および係止リング1540を略囲む。よって、本体1522および延在部分1524は、導管コネクタ1500の外殻を画成する。
【0198】
内側プラグ部分1501は、任意の好適な方法で吸息導管120に接続する。いくつかの構成において、導管コネクタ1500の内側プラグ部分1501は、螺旋隆起部1526を含む。螺旋隆起部1526は、吸息導管120の螺旋を受けるように設計および構成される。螺旋隆起部1526は、内側プラグ部分1501が吸息導管120の端部にねじ込まれることを可能にする。
【0199】
内側プラグ部分1501は、エッジカード901を受ける通路1542を含む。特に、エッジカード901の取付領域911は、通路1542を通して挿入することができる。たとえば、しかしこれに限定されないが、取付領域911は、フィン1544で支持することができる。内側プラグ部分に対する位置のエッジカード901および導管に挿入された内側プラグ部分1501によって、導管の線は取付領域911に接続することができ、導管および取付領域は、漏れの可能性を減少または排除し、電気的な絶縁を提供するようにシールすることができる。
【0200】
内側プラグ部分1501は、内側プラグ部分1501の遠位端の近くに外溝1546を含むことができる。外溝1546は、シール部材(図示せず)を受けることができる。シール部材(図示せず)は、任意の好適な構成を有することができる。いくつかの構成において、シール部材は、単一のリブが半径方向外向きに延在する幅広い帯を有する略T字形状である。いくつかの構成において、リブは、幅広い帯の軸心から、半径方向外向きに延在する。Oリング、V字形状シール、ダブルリップシールなどのその他のシール部材を使用することができる。導管コネクタ1500が加湿チャンバ1104に接続されるとき、シール部材(図示せず)は出口ポート1412の内側に対するシールを行う。
【0201】
例示される構成において、延在部分1524は、係止リング1540を収容する。その他の構成を使用することができ、係止リング1540は、延在部分1524または本体1522またはその2つの組合せの中に設置することができる。例示される構成において、係止リング1540は、対応する開口1552を介して延在部分1524から外側に突出する2つのボタン1550を含む。ボタン1550は、係止リング1540の対向する側面上とすることができる。
【0202】
係止リング1540は方向付け機能1554を含み、係止リング1540の延在部分1524に対する適切な方向付けおよび組立てを支援できる。適切な方向に配置される方向付け機能1554によって、係止リング1540を延在部分1524の端部に挿入することができる。係止リング1540は一般に、ボタン1550を圧縮することで係止リング1540の頂部が撓むように、係止リング1540の側面および底部のまわりの延在部分1524の内側の通路内で捕らえられる。換言すれば、ボタン1550を一緒に押し込むことで、上部1556は導管コネクタ1500の軸心から離れて上方へ曲がる。リングのその他の部分は、システムのその他の構成で曲がるように構成することができる。
【0203】
延在部分1524の遠位端を通して延在するエッジカード901によって、延在部分1524は、内側プラグ部分1501に固定することができる。いくつかの構成において、エッジカード901は、エッジカード901の一部が延在部分1524の壁の開口部を通して露出するように、延在部分1524の中に設置することができる。本体1522は、延在部分1524および本体1522が、内側プラグ部分1501を使用して一緒に固定されるように、内側プラグ部分1501に固定することができる。例示される構成において、これらの接続のそれぞれはスナップフィット構造を使用するが、その他の構成も使用することができる。
【0204】
組み立てられるとき、係止リング1540は、内側プラグ部分1501の遠位端の上に覆い被さる。いくつかの構成において、係止リング1540は、シール部材を受ける内側プラグ部分1501の一部の上に略覆い被さる。したがって、導管コネクタ1500が出口ポート1412に嵌合されるとき、係止リング1540は隆起部1482の上に曲がり(
図61および61B参照)、係止リング1540は隆起部1482の後ろで固定され、同時に、シーリング部材は、出口ポート1412の開口部の中でシールし、加湿チャンバ1104と導管コネクタ1500との間で機械的結合および空気圧シールの両方を確立する。
図70に示されるように、延在部分1524の下面は溝または間隙1576を含み、導管コネクタ1500が出口ポート1412上で適切な位置に摺動すると、隆起部1482(
図61Bに示される)に適合することができる。
図70において、溝1576は、延在部分1524の中心に沿って延在するように示される。いくつかの構成において、溝または間隙1576は、隆起部1482の形状に近い。
【0205】
例示される構成において、隆起部1482は、出口ポート1412の開口部の一部のまわりでのみ延在する。隆起部1482は、上部1556で曲がるのみである係止リング1540によって係合されるため、出口ポート1412の周縁の一部を延在するだけである。例示される構成において、隆起部1482は、係止リング1540の可撓部分の周方向のスパンより短く延在する。その他の構成が可能である。
【0206】
図39および47に示されるように、導管コネクタ1500は好ましくは、出口ポート1412の略垂直部分に適合するように構成される切り抜き1513を含む。さらに、これは、完全挿入が正しい位置合せでのみ可能であるため、導管コネクタ1500が、出口ポート1412の端部に挿入されたときに正確に方向付けられることを保証することを支援する。さらに、この配置はより強い結合を提供し、後述するように電気的な接続を可能にする。さらに、切り抜き1513の少なくとも最初の部分は、出口ポート1412の垂直部分を受ける切り抜き1513の第1の部分が出口ポート1412より広いように、角度を付けても、曲げてもよく、必要な最初の位置合せに関してある程度の許容値を提供する。しかし、出口ポート1412が略円形断面である場合、ある程度の許容値が出口ポート1412の円形形状によって本質的に提供されると、これは必要でないことがある。
【0207】
図40および42を参照すると、導管コネクタ1500は、さらにまたは代わりに、出口ポート1412上で同様に角度を付けられた突起1428を受ける、角度を付けられた溝または切り抜き1518を含んでもよい。これは、導管コネクタ1500および出口ポート1412の互いに対する向きを取得し、固定するのに役立つ。角度を付けられた突起1428は、出口ポート1412を加湿チャンバ1104の頂部に接続する材料の量を増加させることによって、出口ポート1412を強化するのにも役立つ。
【0208】
いくつかの実施形態において、たとえば
図49、70、および71に示されるように、導管コネクタ1500の本体1522の底面は、出口ポート1412の前方の加湿チャンバ1104の頂部に設置される対応する溝1472と係合またはかみ合うように構成される隆起部1572を含み、導管コネクタ1500、したがって吸息導管120の回転を抑制または防止することを支援する。溝1472および隆起部1572の組合せは、結合中も、導管コネクタ1500を方向付けることを支援するように組み合わさる。
図70に示されるように、隆起部1572は略ダイヤモンド形状とすることができる。例示される実施形態において、隆起部1572は非対称である。
図70に示される隆起部1572の底部は、導管コネクタ1500がカートリッジ1300に結合されるとき、ヒーターベース102からさらに離れた部分であり、隆起部1572の上部よりも長い。
【0209】
図40~42は、導管コネクタ1500と出口ポート1412との間でロック可能であるが、解放可能な結合の実施形態を示す。導管コネクタ1500は、親指および/または指によって手動で作動させ、導管コネクタ1500を出口ポート1412から取り外すことを可能できるボタン1510を含む。例示される構成において、ボタン1510は弾力のある弾性材料から形成され、出口ポート1412の外壁で形成される凹部1480で受けられるように構成される部分を有する。ボタン1510を押し下げることで、凹部1480からのボタン1510の係合部分を解放する。
図43および44は代替的な実施形態を示し、ここで、ボタン1510は実質的に剛性材料から形成されるが、ばね取付けでもよい。ボタン1510を押し下げることでばねに逆らって動き、出口ポート1412の外壁の凹部からボタン10の係合部分1520を解放する。
【0210】
図45~46は代替的な実施形態を示し、ここで、ボタン1510または少なくともそれらの係合部分1520は、弾力がある弾性であり、それによって、ボタン1510の少なくとも一部は変形し、出口ポート1412の凹部1480から係合部分1520を解放する。
【0211】
図47~54は、導管コネクタ1500の代替的な実施形態を示す。
図52~54において、導管コネクタ1500の部分は、追加の詳細を示すために取り外されている。この実施形態によると、ボタン1510は、出口ポート1412から導管コネクタ1500を取り外そうとするとき、これが使用者のために自然な接点で配置されるという点でより都合がよくなるように、導管コネクタ1500の側面上に設置される。ボタン1510は弾力的に変形可能なリング701と一体、または動作可能に結合される。ボタン1510を押し下げることで、出口ポート1412の上下の外面のうちの少なくとも一方に形成される凹部からリング701を解放し、導管コネクタ1500を取り外すことを可能にする。
【0212】
凹部に代わるものとして、隆起部1482が、
図55の断面に示されるように、出口ポート1412で使用されてもよい。これを、本明細書に開示される本実施形態およびその他の実施形態に適用する。いくつかのこのような実施形態において、導管コネクタ1500が出口ポート1412に結合されるとき、リング701の頂部は、隆起部1482の後ろ(または、隆起部1482よりヒーターベース102の近く)に置かれる。出口ポート1412から導管コネクタ1500を解放するために、ボタン1510が押し下げられて、リング701の頂部が隆起部1482のレベルより上に上昇するようにリング701が変形し、導管コネクタ1500を出口ポート1412から取り外すことができる。
【0213】
図58は、加湿チャンバ1104の出口ポート1412と係合される導管コネクタ1500の断面図である。本実施形態において、導管コネクタ1500は、導管コネクタ1500の少なくとも一部が出口ポート1412の内部に受けられるような雄型接続を有する。Oリング1005またはその他のシールが、雄型部品と出口ポート1412の内壁との間をシールするために使用される。
【0214】
図59は、
図58のものと同様の図を示すが、出口ポート1412が導管コネクタ1500の入口の内壁と係合する雄型部品として構成されるように修正されている。さらに、Oリング1005またはその他のシールが、漏れの可能性を減少または排除するために使用されてもよい。
【0215】
電気的接続
例示的な電気的接続801が、
図40および41に示される。電気的接続は、空気圧接続を越えて延在し、
図38に示されるようなカートリッジ1300上の連携コネクタ802に電気的におよび/または通信可能に結合するように、導管コネクタ1500の延在部分1524に提供することができる。他の実施形態において、空気圧接続は電気的接続を越えて拡張するか、または電気的および空気圧接続は同じ量を延在する。
図40および41に示されるように、電気的なおよびその他の接続は、それに接続するための接触子を収容するカートリッジ1300のそれぞれの凹部で受けられる導管コネクタ1500上の刃形接触子によって形成されてもよい。他の実施形態において、電気的接続は、カートリッジ1300の一部を形成するシュラウド1305に位置する刃形接触子に接して設置できる導管コネクタ1500上の刃形接触子によって形成されてもよい。代わりにピンなどのその他のコネクタが使用されてもよいが、刃形接触子は、凹部でのブレードの正確な相対的な位置決めにおけるある程度の許容値を提供するのに好適である。示される実施形態において、ある程度の垂直許容値が提供される。
【0216】
図47~54に示される実施形態において、導管コネクタ1500は、電気的なまたはその他の接続を収容するためのキャビティ702を含む。さらなる実施形態が
図56~57に示され、ここで、電気端子はエッジカード901の形態である。
【0217】
代替的な実施形態によると、電気的接触は、ハウジングから突出する範囲を変えることを可能にする通路に収容されるばね式ピンを含む1つまたは複数のポゴまたはばねピン接触子を備え、それによって、ピンの軸に沿った導管コネクタ1500およびカートリッジ1300の相対的な位置の許容値を提供する。さらに、ピンが押し下げられる機能により、より簡単に協働または嵌合するコネクタを収容する開口へのピンの挿入を行うことができる。
【0218】
別の代替的な実施形態によると、電気的接続は、エッジカードコネクタまたはカードエッジコネクタを備え、ここで、コネクタの第1の部分は、プリント回路基板上に設けられて、コネクタの第2の部分の1つまたは複数のピンと接触するように構成される1つまたは複数の導電性トラックを有する。
【0219】
図62は、エッジカード901の例示的な実施形態を示す。空気圧シールの配置に対するコネクタのエッジカード901の配置は、接続時、電気的接触および空気圧シールの順序の制御を可能にすることができる。いくつかの構成において、空気圧接続は、電気的接続の前に行われる。いくつかの構成において、2つの接続は、略同時に行われてもよい。いくつかの構成において、電気的接続が空気圧接続の前に行われることを可能にすることが望まれてもよい。
【0220】
図62を参照すると、エッジカード901は、略平坦な構成要素である。いくつかの構成におけるエッジカード901は、プリント回路基板である。エッジカード901は、上面903と底面905とを有することができる。エッジカード901は、拡大した頭部領域907と、より小さい本体領域909と、取付領域911とを有する。いくつかの実施形態において、頭部領域907は取付領域911に接触し、ほとんどあるいはまったく本体領域909には干渉しない。領域907、909、911のそれぞれは、フレア(たとえば、フレア917参照)またはステップまたは肩部によって隣接した領域から切り離すことができる。フレア、ステップ、または肩部は、導管コネクタ1500の組立て中、エッジカード901の位置決めをするために使用されることができる。
【0221】
頭部領域907は、記載されるトラックの接触パッド900を含むことができる。接触パッド900は、位置決めにおける軸方向の(すなわち、トラックおよびパッドの一般的な方向の)ずれに対応し、同時にカートリッジ1300との電気的接触を維持するために、延ばされた長さを有する。
【0222】
本体領域909は、以下に記載されるさまざまなトラック、ならびに以下に記載される、抵抗のための取付け用パッド910の対を含む。いくつかの実施形態において、取付け用パッド910の対は、取付領域911などの、エッジカード901のさまざまな部分に設置される。
【0223】
取付領域911は、複数のスロット913と、くし915とを備える。スロット913は、エッジカード901にろう接、または別の方法で好適に接続される線を受けることができ、同時に、くし915は、線の反復可能な位置決め、およびはんだ付け作業中の線への張力の付与を可能にすることを支援する。別の実施形態(図示せず)において、スロット913は取付領域911の両側に交互に並び、互いの間隔を広げる。
【0224】
例示される実施形態において、エッジカード901は、接触パッド900から延在する6つの電気トラックを含む。いくつかの構成において、電気トラックのすべては、エッジカード901の上面903に沿って延在する。いくつかの構成において、トラックのそれぞれの全体は、エッジカード901の上面903のみに沿って延在する。いくつかの構成において、電気トラックの部分は、エッジカード901の底面905に沿って延在しない。
【0225】
2つの外側トラック904は、吸息導管120でヒーター線の電気的接続を提供する。2つの内側トラック908は、センサー線の電気的接続を提供する。2つの中間トラック906は、抵抗の取付け用パッド910に延在する。抵抗は、上記のように識別抵抗とすることができる。したがって中間トラック906は、識別抵抗とカートリッジ1300との間の電気的接続を提供し、カートリッジ1300および/またはヒーターベース102が、取り付けられる吸息導管120を識別することを可能にする。
【0226】
例示される構成において、2つの外側トラック904と関連する接触パッド900は、中央の4つのトラックと関連する接触パッド900よりもPCBの前縁の方へさらに延在する。さらに、2つの外側トラック904は、中央の4つのトラックより高電圧の構成要素に接続するように構成される。よって、外側トラック904は、内側トラック906、908より幅が広い。
【0227】
いくつかの実施形態において、外側トラック904と関連する接触パッド900と中間および内側トラック906、908と関連する接触パッド900との間の長さの差分は、さまざまな接続を作るおよび/または断つ順序の制御を可能にする。たとえば、高電圧の外側トラック904と関連する接触パッド900の接続は、識別抵抗910への接続を提供する中間トラック906と関連する接触パッド900の接続の前に行うことができる。そのような構成は有利には、電力が外側トラック904に接続するヒーター線に給電される前に識別(たとえば、抵抗910による)および/またはセンサー線(たとえば、内側トラック908による)の存在が必要である構成において、電力がヒーターベース102から供給される前に、より高い電圧接続が確立されることを可能にする。いくつかの構成において、より低い電圧のトラックの切断と同時に、高電圧の外側トラック904への電力を停止することが可能である。
【0228】
導管コネクタのカートリッジへの位置合せおよび係合機能
カートリッジ1300が
図66に示され、延在部分1524を受け、そして覆うシュラウド1305を含む。これにより、任意の漏れた液体が導管コネクタ1500の電気部品と接触する可能性を減少または排除することを支援でき、また、結合を強化して、強固にするのに役立つ。さらに、シュラウド1305は、導管コネクタ1500を、加湿チャンバ1104の出口ポート1412と係合させる、および/またはヒーターベース102と係合させる際に支援できる。より詳細には、シュラウド1305は、導管コネクタ1500を設置しなければならないところに関して、視覚的な指示を与える。さらに、シュラウド1305は、導管コネクタ1500の位置に対するいくつかの物理的な制御を提供してもよい。たとえば、示される実施形態において、少なくとも導管コネクタ1500の延在部分1524は、加熱板108に対向するシュラウド1305の壁の一部に対して受けられる。したがってシュラウド1305は、エッジカード901(または、その他の電気的接続構成要素)が逃げることを抑制または防止することができる。すなわち、導管コネクタ1500があまりに大きい範囲でX軸まわりに回転し、先端が終端(吸息導管120に結合される端部)より高い場合、シュラウド1305がブロックするため、エッジカード901は対応するソケット802より上方に摺動することができない。これは特に、加熱板108をシュラウド1305の方へ付勢するように加熱板108がばね取付けされるところで生じることがある。したがって、少なくとも導管コネクタ1500の高さ(すなわち、Z軸に沿って)は、制御されてもよい。シュラウド1305に湾曲した対向壁を提供させることにより、X軸に沿って導管コネクタ1500の位置決めをする際に支援できるが、それは、導管コネクタ1500がシュラウド1305を形成する円弧の中心の方へ付勢されるためである。シュラウド1305の物理位置決め機能は、導管コネクタ1500の位置の上限だけでなくそれらの実際の位置を制御するように導管コネクタ1500を少なくとも部分的に囲む壁を画成させることによって、さらに改善される。
【0229】
シュラウド1305は第1のプローブ1302を保護することもできる。たとえば、組立て、使用、洗浄などの間に、第1のプローブ1302がその他の構成要素または物体と接触することである場合、シュラウド1305は、生じることがある損傷から第1のプローブ1302を保護することができる。
図66に示されるように、第1のプローブ1302は、シュラウド1305内にはめ込むことができる。換言すれば、第1のプローブ1302は、シュラウド1305によって頂部から見えなくなる。さらに、カートリッジ1300の周囲表面は、第1のプローブ1302よりさらに前方へ延在し、それは第1のプローブ1302との不注意な接触に対する保護を提供する。
【0230】
いくつかの実施形態において、シュラウド1305は、レール1392を含む。レール1392は、シュラウド1305の下部分の中に設置することができる。レール1392は、導管コネクタ1500の底部を係合または支持するように構成することができ(すなわち、導管コネクタ1500がカートリッジ1300と係合されるとき、導管コネクタ1500の底部がレール1392の頂部に置かれる)、導管の上方回動の抑制または防止を支援する。
図68に示されるように、導管コネクタ1500がカートリッジ1300に結合されるとき、導管コネクタ1500の延在部分1524の底面1528は、レール1392の頂部に接触またはそこに置かれる。いくつかの実施形態において、たとえば
図60および68に示されるように、レール1392は、レール1392およびシュラウド1305の背面に向かって上方へ傾斜する。換言すれば、レール1392は、レール1392およびシュラウド1305の正面に向かってテーパが付いている。レール1392の傾斜の付いたまたはテーパの付いた形状は、カートリッジと係合するとき、導管コネクタ1500の最初の位置合せを案内することを支援できる。レール1392および導管コネクタ1500とレール1392との接触は有利には、導管コネクタ1500がX軸まわりに回転する可能性を減少または排除することを支援できる。
【0231】
いくつかの実施形態において、導管コネクタ1500の頂部は、
図63に示されるように、隆起部またはリブ1574を含む。リブ1574は、シュラウド1305が、導管コネクタ1500の正しい位置を維持するために、追加の下向き圧を導管コネクタ1500にかけることができるように、シュラウド1305の頂部の内側に接触するように構成される。
【0232】
いくつかの実施形態において、加湿チャンバ1104は、たとえば
図61に示されるような、加湿チャンバ1104の後面または側面に沿った垂直延在スロット1408を含む。スロット1408は、加湿チャンバ1104の内部の方へ内向きに延在する加湿チャンバ1104の本体1402の一部によって形成される。内側に延在する部分は、入口ポート1410から出口ポート1412まで加湿チャンバ1104の内部を通る、ガスの意図された流路の部分を形成することができる。たとえば、内側に延在する部分は、加湿チャンバ1104の内部にバッフルを形成し、加湿チャンバ1104を通してガスの流れを導くことを支援できる。いくつかの状況において、使用者が傾けられたすなわち傾斜した加湿チャンバ1104を有するヒーターベース102上に加湿チャンバ1104を設置しようとする場合、スロット1408が、カートリッジ1300の一部、たとえばフィン324、326またはシュラウド1305の一部と干渉する可能性がある。これが発生する可能性を減少または排除するために、いくつかの実施形態において、加湿チャンバ1104は、スロット1408の頂部でまたはその近くで、スロット1408全体に延在する略水平シェルフ1492(
図61に示される)を含む。いくつかの構成において、シェルフ1492は、スロット1408に沿った他の位置に設置されることができる。いくつかの構成において、複数のシェルフ1492を使用することができる。いくつかの構成において、スロット1408は取り外すことができる、または別の方法で覆うことができる。使用時、使用者が不適切な角度でヒーターベース102上に加湿チャンバ1104を設置しようとしている場合、シェルフ1492は、カートリッジ1300の一部に接触し、スロット1408がそのような部分に係合して干渉する可能性を減少または排除することができる。
【0233】
交換可能なカートリッジ
いくつかの実施形態において、カートリッジ300はスパイン204またはヒーターベース102の別の部分に恒久的に結合される、またはそれと一体的に形成される。他の実施形態において、カートリッジ300は、スパイン204またはヒーターベース102の別の部分に取り外し可能に結合されるように構成することができる。カートリッジ300が、ヒーターベース102に恒久的に結合されるのではなく、取り外し可能に結合されるとき、異なるタイプまたはモデルのカートリッジ300を、加湿チャンバ104、呼吸回路123の異なるモデル、および/または異なる治療の異なるモデルととともに使用するために生成することができる。そのようなモジュール構成は有利には、ヒーターベース102の単一のモデルをさまざまな消耗品と互換性を持たせ、さまざまな患者および治療技術のために使用することを可能にする。さまざまな取り外し可能かつ交換可能なカートリッジを有することは、ヒーターベース102の単一のモデルによる機能の範囲も考慮に入れる。
【0234】
たとえば、
図64に概略的に示されるように、センサーカートリッジモデルは、第1のカートリッジモデル300a(たとえば、吸息導管および呼息導管の両方と相互作用する、二重リムカートリッジ)、第2のカートリッジモデル300b(たとえば、1つの導管とのみ、たとえば吸息導管とのみ相互作用する、単一リムカートリッジ)、第3のカートリッジモデル300c(たとえば、低流量治療のための導管および/またはより小さい体積のチャンバと相互作用する、幼児用低流量カートリッジ)、第4のカートリッジモデル300d(たとえば、標準体積および/または高いチャンバと相互作用する、成人用の高いチャンバカートリッジ)、および/または第5のカートリッジモデル300e(たとえば、チャンバ、センサー、および/または導管の1つまたは複数の従来モデルと相互作用する、あるいはチャンバおよび/または導管と相互作用することなく、チャンバおよび/または導管の従来のまたはその他のモデルと使用することができる、旧版互換性カートリッジ)を含むことができる。当然のことながら、これらは単なる例であり、さまざまなその他のセンサーカートリッジモデルを開発することができる。カートリッジは直接または間接的に、たとえばカートリッジに接続されている電気リード線を介して、チャンバ、センサー、および/または導管と相互作用することができる。いくつかの実施形態において、カートリッジは、ヒーターベース以外の任意のシステム構成要素と相互作用または係合しない。いくつかのこのような実施形態において、カートリッジは、任意のセンサーまたは係合機能を提供することなく、以下で詳細に記載されるようなデータ記憶および転送などの電気的機能を提供してよいだけある。カートリッジを置き換えることによって、単一のヒーターベースは、いくつかの異なる消耗品パッケージで使用することができ、したがって、単一のヒーターベースは、いくつかの異なる治療法を行うために使用することができる。したがって、異なるカートリッジを提供すことによって、従来のヒーターベース構造と比較すると、ヒーターベースの柔軟性を大幅に増加させることができる。
【0235】
構造的特徴
異なるカートリッジモデル300a~300eは、異なる数、タイプ、および/または配置のセンサーを含むことができる。たとえば、カートリッジモデル300a~300eのうちのいくつかは、任意のセンサーを含まなくてもよく、センサーのための開口を含まない加湿チャンバと互換性があるようにできる(たとえば、旧版との互換性を持つカートリッジ)。カートリッジモデル300a~300eのその他のものは、圧力、湿度、液体レベル、および/またはその他のタイプのセンサーを含むことができる。カートリッジモデル300a~300eのうちのいくつかは、加湿システムの別の構成要素上の対応する電気コネクタのための受け部を含むことができる。たとえば、
図7Aのカートリッジ300は、吸息導管チャンバエンドコネクタに対応する嵌合電気コネクタ350を含む。
【0236】
いくつかの実施形態において、たとえば
図2に示されるように、カートリッジ300は、ソケット348を含むことができる。例示される実施形態において、ソケット348は、側壁320のうちの1つの外面上に設置される。しかし、ソケット348は、カートリッジ300上のどこか他の場所に設置することができる。ソケット348は、プラグまたはリード線を受けるように構成することができる。たとえば、ソケット348は、吸息導管120または吸息導管コネクタに結合されるように構成されるリード線を受け、吸息導管120のヒーター線に電力および/または電気的接続を提供することができる。いくつかの実施形態において、ヒーター線のためのリード線は、ソケット348に恒久的に結合される。いくつかの実施形態において、カートリッジ300のソケット348または別のソケットは、呼息導管122のヒーター線および/あるいは1つまたは複数のセンサーのための接続点を設けることができる。その他のカートリッジモデルは、ソケット348を含まなくてもよい。たとえば、呼息導管122が使用されない、および/または吸息導管120が導管のヒーター線のための接続を提供するコネクタを含む場合、ソケット348は必要でなくてもよい。
【0237】
それぞれのカートリッジモデル300a~300eは、異なるチャンバおよび/または導管への結合のための異なる引込および/または係合機能も含むことができる。オペレータは、使用される特定の患者、治療、および/または消耗品に適切なカートリッジモデル(たとえば、加湿チャンバ104および/または呼吸回路123)を選択し、選択されたカートリッジをヒーターベース102に結合することができる。
【0238】
電気的特徴
いくつかの実施形態において、カートリッジモデル300a~300eのそれぞれは、EEPROMなどのメモリ、またはその他の好適な記憶装置を含む。カートリッジモデル300a~300eのうちの1つがヒーターベース102上に設置されるとき、メモリは、ヒーターベース102のプロセッサおよび/またはメモリに電気的に接続できる。
【0239】
カートリッジモデル300a~300eのそれぞれのメモリは、さまざまな情報またはデータを格納することができる。たとえば、カートリッジモデル300a~300eのそれぞれのメモリは、カートリッジの特定のタイプまたはモデル、ならびに/あるいはカートリッジ上に取り付けられるセンサーの数およびタイプを識別するデータを格納することができる。いくつかの実施形態において、カートリッジモデル300a~300eのうちの1つがヒーターベース102に結合されると、ベースプロセッサは、カートリッジメモリに格納された識別データを読み、使用中の特定のカートリッジに適切なメモリ112からの治療パラメータ、PID係数、温度または流量などのガス特性の閾値、アルゴリズム、センサー校正データ、および/または実行可能コードなどの運用データを選択することができる。いくつかの実施形態において、カートリッジモデル300a~300eのそれぞれのメモリは、そのカートリッジモデルに特有の、またはさらに各個々のカートリッジに特有の適切な運用データを格納する。このデータは、カートリッジがヒーターベース102に結合されると、ベースプロセッサおよび/またはメモリにアップロードすることができる。いくつかの実施形態において、カートリッジメモリに格納されるセンサー校正データは、センサーの精度向上を可能とすることができる。換言すれば、システムは、1つのカートリッジから別のカートリッジまでのセンサー間の差異を修正するために使用できる取り外し可能な/交換可能なカートリッジのデータを使用して、校正することができる。
【0240】
アップデートが所望または必要である場合、新しいカートリッジモデル300a~300eを、ヒーターベース102を再プログラムする必要性に代わって、作成できる。たとえば、加湿チャンバ104の新しいモデル、呼吸回路123の新しい構成要素、および/または新しい治療が開発された場合に、新しいカートリッジモデル300a~300eは作成することができる。同様に、カートリッジモデル300a~300eは、加湿チャンバ104および/または導管の旧モデルを、ヒーターベース102のより新しいモデルとともに使用できるようにすることができる。したがって、取り外し可能かつ交換可能なカートリッジモデル300a~300eは、ヒーターベース102が、加湿チャンバ104および導管などのさまざまな消耗品との上位および下位互換性を有することを可能にすることができる。逆に、カートリッジモデル300a~300e上のソフトウェアバージョンがヒーターベース102上の更新されたバージョンより古い場合、ヒーターベース102のソフトウェアアップデートは、カートリッジモデル300a~300eのソフトウェアのアップデートを含むことができる。
【0241】
いくつかの実施形態において、ベースプロセッサ114は、ヒーターベース102に取り付けられる特定のカートリッジ300、加湿チャンバ104、および/または導管を識別することができる。プロセッサ114は、非互換の構成要素がシステムに結合された場合に、ディスプレイ116に警告メッセージを表示させたり、および/またはメモリ112にエラーコードを保存したりすることができる。
【0242】
いくつかの実施形態において、カートリッジモデル300a~300eのそれぞれは、新しいソフトウェアがベースに利用可能である場合、結果をトリガーすることができる。たとえば、カートリッジモデル300a~300eのそれぞれは、新しいソフトウェアがベースに利用可能である場合、ディスプレイ116に使用者へのメッセージを表示させることができる。たとえば、カートリッジのメモリは、カートリッジが作成されたとき、ヒーターベース102で利用可能な最新のソフトウェアバージョンに関する情報でプログラミングすることができ、その情報を格納することができる。カートリッジがヒーターベース102に結合されると、プロセッサ114は、カートリッジに格納されたソフトウェアバージョン情報を、プロセッサ114で使用されているまたはベースメモリ112に格納されているソフトウェアバージョンと比較することができる。バージョンが一致しない場合、プロセッサ114は、ディスプレイ116にソフトウェアアップデートが利用可能であることを示すメッセージを表示させることができる。いくつかの実施形態において、カートリッジが作成されると、カートリッジは利用可能な最新のソフトウェアを格納することができ、カートリッジが接続されると、プロセッサ114はカートリッジから新しいソフトウェアをアップロードすることができる。
【0243】
いくつかの実施形態において、カートリッジモデル300a~300eのそれぞれは、プロセッサも含むことができる。カートリッジプロセッサは、カートリッジがベースに結合されるとき、ベースプロセッサと通信するように構成することができる。カートリッジおよびベースプロセッサは、それぞれの機能がプロセッサの一方または両方で実行することができるように、連係することができる。いくつかの実施形態において、カートリッジプロセッサによって実行されるように構成される構成固有の機能は、ベースプロセッサによって実行される一般的なまたはデフォルトの機能をオーバーライドできる。
【0244】
いくつかの実施形態において、カートリッジモデル300a~300eのそれぞれは、ヒーターベース102より短い寿命または短く意図された使用期間を有するように構成される。たとえば、カートリッジモデル300a~300eのそれぞれは、センサーの信頼性および精度を保証するために定期的に置き換えられなければならないプローブおよび/またはその他の構成要素を含むことができる。取り外し可能かつ交換可能なカートリッジモデル300a~300e上にこれらのプローブおよび/またはその他の構成要素を含むことは有利には、ヒーターベース102を置き換える必要なしに、これらの構成要素を定期的に置き換えることを可能にする。さらにまた、取り外し可能なカートリッジモデル300a~300e上にこれらの構成要素を配置することによって、センサーの交換は、センサーを個別に置き換えなければならないことと比較して、大幅に簡略化することができる。カートリッジモデル300a~300eの定期的な交換は、上記のようなベースの定期的なソフトウェアアップデートも可能にすることができる。カートリッジモデル300a~300eは、カートリッジが推奨寿命に近づき、その終わりに達したとき、ディスプレイ116に使用者へのメッセージを表示させるように構成することができる。
【0245】
上述のように、カートリッジモデル300a~300eのそれぞれは、形態および/または機能で互いに区別することができる。たとえば、カートリッジモデル300a~300eの形態は、カートリッジが相互作用するために設計されているその他の構成要素に応じて、変化させることができる。さらに、カートリッジモデル300a~300eの機能は、カートリッジおよび関連する構成要素とともに使用される治療に応じて、変化させることができる。
【0246】
たとえば、一連のカートリッジは、以下の機能/システム構成のうちの1つまたは複数を提供するように構成される個々のカートリッジとの使用によるものなど、いくつかの構成における加湿システム100の動作を支持するように構成することができる:吸息導管のみで呼息導管なし、吸息導管および呼息導管の両方、その長さに沿ったヒーター線を有する吸息導管、および/または二重領域加熱を提供可能な吸息導管。これらの変化形態は、異なるセンサー線コネクタ、ヒーター線コネクタ、および/または直接取り付けられたプローブを含む、さまざまなカートリッジスタイルの間のカートリッジハードウェアの変化に対応することができる。その変化形態は、ID抵抗またはその他のタイプの識別構成要素の測定値、異なるタイプのセンサーの測定値、異なるタイプのヒーター線の制御、および加熱板などのその他の構成要素の制御を含む、さまざまなカートリッジスタイルの間のカートリッジソフトウェアの変化にも対応することができる。センサーは、ガス流量、圧力、温度、および/または混合物(たとえば、O2濃度)、ならびにチャンバ液面、加熱板温度などを測定するセンサーを含むことができる。当然のことながら、これらの機能的および構造的な変化は、例示的な目的のみのために提供され、限定的または相互排他的であることを意図しない。カートリッジの範囲を提供すことによって、異なる機能および構造をヒーターベースに容易に提供することができる。したがって、多様なカートリッジは、医学界で現在使用中である治療および/または構成要素(たとえば、消耗品の構成要素)に関連する使用のために設計された構成を含むことができ、新しく発見された治療および/または新しく開発された構成要素に関連する使用のために設計される構成を含む新しいカートリッジを提供することができる。
【0247】
カートリッジのベースへの接続
カートリッジ300、1300がヒーターベース102から取り外し可能であるいくつかの実施形態において、カートリッジ300、1300およびヒーターベース102は、カートリッジ300、1300をヒーターベース102に結合するためのさまざまな特徴を含む。
【0248】
図67を参照すると、ヒーターベース102は、凹部150を備えることができる。凹部150は、スパイン204に沿って配置することができる。例示される構成において、凹部150は、スパイン204の前面214内に配設される。
【0249】
凹部150は、カートリッジ1300の少なくとも一部を受けるように寸法決めおよび構成される。凹部150は、カートリッジ1300の少なくとも一部を受けることができる幅、高さ、および深さを有する。よって、例示される構成において、凹部150は、裏壁152と、上壁154と、側壁156の対と、底壁158とを備える。あわせて、例示される構成において、上壁154、側壁156の対、および底壁158は、裏壁152を取り囲むフレームを略画成する。少なくとも、底壁158および側壁156は、スパイン204の前面214に略垂直に延在する。例示される構成において、凹部150の高さが凹部150の深さの増加とともに減少するように、凹部150の上壁154は垂直に対してある角度をなして延在する。その他の構成が可能である。
【0250】
さらに
図67を参照すると、ヒーターベース102は、1つまたは複数の上方凹部160を備えることができる。例示される構成において、上方凹部160は上壁154に沿って設置されて、上壁154に延在する。好ましくは、上方凹部160は、閉じたポケットを画成する。換言すれば、上方凹部160は、単にハウジングの内側への開口というだけではなく、閉じたポケットである。閉じたポケットとして上方凹部160を形成することによって、液体は、上方凹部160を通ってヒーターベース102の内側に浸入することができない。
【0251】
例示される構成は、3つの上方凹部160を備える。上方凹部160は、互いに間隔をあけられている。例示される構成において、3つの上方凹部160のうちの1つは、この中央の上方凹部160がヒーターベース102を二分する垂直平面によって二分されるように、上壁154の中央部分に沿って配置される。3つの上方凹部160のうちのその他の2つは、中央の上方凹部160の外側、すなわち中央の上方凹部160のそれぞれの側に配置される。外側の2つの上方凹部160は、中央の上方凹部160より側壁156近くに配置される。その他の構成が可能である。しかし、例示される構成は、上方凹部160に隣接する十分な補強材を提供するために間隔をあけられた3つの上方凹部160を提供し、同時に、説明されるように、剛性を提供して、ヒーターベース102とカートリッジ300、1300との間で結合を保証するために十分に離れている。
【0252】
引き続き
図67を参照すると、凹部150の裏壁152に延在する少なくとも1つの下方凹部162を形成することができる。例示される構成において、2つの下方凹部162は、凹部150の裏壁152に延在する。下方凹部162は、底壁158に隣接して設置することができる。下方凹部162のそれぞれは、側壁156の対応する1つに隣接して配設できる。例示される構成において、ソケット163は、下方凹部162に囲まれている領域内の側壁156に設置することができる。ソケット163は、側壁156へのくぼみとすることができ、および/または側壁156から下方凹部162の領域に延在するエンボスを含むことができる。
【0253】
下方凹部162は、高さより大きい幅を有することができる。下方凹部162は、上方凹部壁166および中央凹部壁168、ならびに側壁156および底壁158に囲まれることができる。その他の構成が可能である。例示される構成において、下方凹部162だけでなくソケット163も、ハウジングを通る開口を画成しない。閉じた構成要素として下方凹部162およびソケット163を形成することによって、液体は、下方凹部162または凹部150のソケット163を通してヒーターベース102の内側に浸入することができない。
【0254】
引き続き
図67を参照すると、電気端子164は、凹部150内に配設することができる。例示される構成において、電気端子164は一般に、凹部150の2つの側壁156の間の中央に配設される。電気端子164は、凹部150の上壁154より底壁158の近くに設置される。カートリッジ1300の後面に沿って下方に電気コネクタ1364を設置することは、ヒーターベース102の電気端子164へ電気コネクタ1364を接続する間の振れ角を小さくする。したがって、電気的接続が行われる間のベース102に対するカートリッジ1300の回転量を減少させることができる。カートリッジ1300の後面で垂直上方に電気コネクタ1364を移動させることは、電気端子164による電気的接続に、より広い範囲の移動を生じさせる。例示される構成において、浅い凹部170は、電気端子164を完全に取り囲む。いくつかの構成において、浅い凹部170は、電気端子164を部分的にのみ取り囲んでもよい。その他の構成が可能である。
【0255】
図60および65に示されるように、カートリッジ1300は、凹部150の上壁154に略対応する上面1308を有する。上面1308は、後方下向きに略傾斜している。上面1308および上壁154の傾斜は互いに略相関し、簡単に説明される理由のために傾斜した表面が望まれている。カートリッジ1300は、側壁156および凹部150の底壁158に対応する2つの側面1310および底面1312も含む。
【0256】
カートリッジ1300の上面1308は、1つまたは複数のタブ1360を含む。タブ1360は、上面1308から上方へ延在する。例示される構成において、タブ1360は、カム面1314を含む。カム面1314は、前方に面する表面上に配設される。いくつかの構成において、カム面1314の反対で、タブ1360は、溝を画成するリブ1316の対を含む。例示される構成において、タブ1360の最上部も後方下向きに(すなわち、上面1308と同方向に)傾斜している。その他の構成も可能である。
【0257】
引き続き
図65を参照すると、カートリッジ1300は3つのタブ1360を含む。3つのタブ1360は、位置に関して、3つの上方凹部160に対応する。上方凹部160と同様に、上面1308全体で間隔をあけられる3つのタブが例示される実施形態に示されるが、3つより多いまたは少ないタブも可能である。タブ1360は、
図67に示される、ヒーターベース102の対応する上方凹部160で受けられるように構成される。
【0258】
例示される構成において、カートリッジ1300は、少なくとも1本の摺動可能なボルト1362を含む。ボルト1362は、突起1318内に配設される。突起1318は、カートリッジ1300の後壁1320の後方に延在する。例示される構成において、突起1318は、ヒーターベース102の凹部150の下方凹部162とサイズおよび構成で略相関する。よって、
図65に示されるように、突起1318は、突起1318の幅より小さい高さを有する。突起1318は、相関する側面1310および底面1312によって略囲まれる。突起1318の上方面1324は、傾斜させることができる(すなわち、後壁1320に垂直に延在しない)。示されるように、上方面1324は、突起1318が後壁1320に隣接するより大きい高さ、および後壁1320からさらに離れたより小さい高さを有するように、傾斜させることができる。
【0259】
上記のように、カートリッジ1300は、少なくとも1本の摺動可能なボルト1362を含む。ボルト1362は、側面1310を越えてカートリッジ1300から側方外側に延在する。いくつかの構成において、ボルト1362は、側面1310を越えて側方外側に延在しないが、直ぐ隣接する表面を越えて側方外側に延在する。
【0260】
ボルト1362は、傾斜先端1326を含むことができる。傾斜先端1326は、表面に接触するとき、ヒーターベース102の表面に沿って乗り、ボルト1362を押し下げることができるように、傾斜を付けられる、または別の方法で形づくられる。換言すれば、傾斜先端1326は、隣接面によって加えられる力がボルト1362を軸方向に移動させるように、傾斜を付けることができる。ボルト1362がソケット163に対して適切に設置されるとき、ボルト1362の軸方向移動の間、圧縮される、付勢部材またはばね1328は、ボルト1362を、ソケット163内の固定されている位置に復元する。いくつかの構成において、ボルト1362は、付勢部材またはばね1328なしで、手動で移動させることができる。
【0261】
ボルト1362は、グリップ、ハンドル、またはパッド1332と接合、接続、または一体形成できる。パッド1332は、
図66に示される。パッド1332は、ばね1328の力に対して内向きに(すなわち、ヒーターベース102の垂直二分面の方へ)ボルト1362を付勢するために使用できる表面を提供する。ボルト1362を内向きに移動させることによって、ボルト1362はソケット163から引き抜くことができ、凹部150からのカートリッジ1300の取外しを容易にする。
【0262】
ヒーターベース102上にカートリッジ1300を設置するために、使用者は、タブ1360を上方凹部160に上向きに挿入することができる。上方凹部160で設置されたタブ1360によって、カートリッジ1300の上面1308は、凹部150の上壁154の方へ移動する。上面1308および上壁154が略接するとき、ボルト1362の傾斜先端1326がソケット163に接触するまで、カートリッジ1300は上面1308および上壁154のまわりで下向きに旋回できる。適切な位置に旋回している間、凹部150の側壁156は、カートリッジ1300の側面1310と相互作用し、ソケットの電気コネクタ1364とヒーターベース102の電気端子164との嵌合に適切な位置にカートリッジ1300を案内する。傾斜先端1326がソケット163と接触することによって、傾斜先端1326の傾斜を付けられた表面がさらに回転し、ボルト1362がソケット163の開口と一直線にそろうまでばね1328を圧縮し、そのとき、ばね1328はボルト1362をロック位置の外側に移動させる。この位置において、電気コネクタ1364および電気端子164は、使用のために係合される。
【0263】
ヒーターベース102からカートリッジ1300を取り外すために、使用者は、パッド1332を使用して、互いの方へボルト1362を摺動させ、ソケット163からボルト1362を解放する。ソケット163から退避したボルト1362によって、タブ1360を上方凹部160から下方へ引き抜くことができるまで、カートリッジ1300は外側に旋回できる。
【0264】
上記のように、カートリッジ1300は、
図65に示され、ヒーターベース102に電気的接続を確立するように構成される電気コネクタ1364を含む。電気コネクタ1364は、ヒーターベース102の対応する電気端子164で受けられるか、またはそれに結合されるように構成され、
図67に示される。例示される構成において、電気端子164は、ヒーターベース102の内側チャンバに延在する凹部150の唯一の開口部であり、それは電子機器およびその他の電気的接続を収容する。上記のように、上方凹部160および下方凹部162は凹部であり、電気部品が収容される、ヒーターベース102の内部の方へ開いている、または連通する開口ではない。これは有利には、液体がヒーターベース102の内部に入ることができる可能性を減少または排除する。いくつかの実施形態において、リングまたはガスケット1334(たとえば、ゴムから作られる)が、電気コネクタ1364のまわりに配設され、電気コネクタ1364および電気端子164を囲む領域のまわりにシールを作成し、ヒーターベース102への液体の進入を抑制または防止する。有利には、ガスケット1334は、上記の凹部150の浅い凹部170によって画成される領域に設けることができる。さらにまた、ガスケット1334をカートリッジ1300に配置することによって、ガスケット1334は、カートリッジ1300の各変更で置き換えられる。その他の構成が可能である。
【0265】
図60に示されるように、カートリッジ1300は、エッジカード901(
図62参照)を受ける受け部1388を備える。エッジカード901は、Y軸(すなわち、チャンバ挿入の方向)に沿った移動によって受け部1388に挿入する。いくつかの実施形態において、受け部1388および/またはエッジカード901は、単一の動きおよび/または移動方向で、加湿チャンバ1104による空気圧シールおよびカートリッジ1300による電気的接続の両方を作ることを可能にするように構成または設置される。それゆえ、カートリッジ1300は、嵌合構成要素をY方向に受けるように構成される受け部1388と、上面1308より上方にZ方向に延在する1つまたは複数のタブ1360と、カートリッジ1300の後壁1320の少なくとも部分的に後方に設置されて、X方向で移動可能な1つまたは複数のボルト1362とを備える。いくつかの構成において、カートリッジ1300は、上面1308より上方にZ方向に延在する1つまたは複数のタブ1360と、隣接する壁の少なくとも部分的に後方に設置されて、X方向に移動可能な1つまたは複数のボルト1362とを備える。いくつかの構成において、カートリッジ1300は、カートリッジ1300の上部で隣接する表面を越えてZ方向に延在する1つのタブ1360と、X方向に延在し、後退する1本のボルト1362とを備え、ここで、1本のボルト1362の少なくとも一部が、1つのタブ1360の最後部の後方にある。いくつかの構成において、カートリッジ1300は、2本のボルト1362の間にわたる領域の少なくとも部分的に、2本のボルト1362の間で画成される凹部を有する2本のボルト1362を備える。いくつかの構成において、電気コネクタ1364は、凹部の中で設置される。いくつかのこのような構成において、凹部は2本のボルト1362の間のすべての距離にわたり、電気コネクタ1364は、凹部の中で設置される。いくつかの構成において、少なくとも一部のボルト1362は、タブ1360の最後面の少なくとも1つのカートリッジ1300の後壁1320によって画成される後部平面に垂直な方向で後方に設置される。いくつかの構成において、ボルト1362に取り付けられるパッド1332の少なくとも一部は、タブ1360の前方に設置される。いくつかの構成において、パッド1332の少なくとも一部は、タブ1360の最上部の最前部の前方で、ヒーターベース102の凹部150の裏壁152に平行な平面の前方にある。いくつかの構成において、電気コネクタ1364は、カートリッジ1300の残りの部分に対して、最も後方に延在する。
【0266】
多くの変形形態および変更形態が、本明細書に記載される実施形態に対してなされ得ることが強調されなければならならず、それらの要素は、その他の許容可能な例の中にあると理解されなければならない。すべてのそのような修正形態および変形形態は、本開示の範囲内で本明細書に含まれて、以下の請求項によって保護されることが意図されている。さらに、前述の開示のいずれも、任意の特定の構成要素、特性、またはプロセスステップが必要または不可欠であることを意味することは意図されない。
【手続補正書】
【提出日】2023-03-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加湿システムのための回路コネクタであって、前記加湿システムがベースユニットと加湿チャンバとを備え、前記加湿チャンバが前記ベースユニットと係合可能に構成されており、前記回路コネクタが、
前記加湿チャンバの出口への流体接続を提供し、そこからの加熱および/または加湿されたガスを受けるように構成される入口と、
患者またはその他の人へ、あるいは患者またはその他の人から、前記加熱および/または加湿されたガスを向けるために、導管への流体接続を提供するように構成される出口と、
前記ベースユニットと関連する電気端子への電気的接続を提供するように構成される電
気端子と
を備え、
前記回路コネクタが、前記加湿チャンバの前記出口に解放可能かつロック可能に接続するように構成され、それによって、前記加湿チャンバが前記ベースユニットと係合されかつ前記回路コネクタが前記加湿チャンバの前記出口に接続されるとき、前記回路コネクタも前記回路コネクタの前記電気端子から前記ベースユニットと関連する前記電気端子までの前記電気的接続を提供するように、前記回路コネクタの前記入口から前記加湿チャンバの前記出口までの前記流体接続を提供する、回路コネクタ。
【請求項2】
前記回路コネクタが前記加湿チャンバの前記出口に接続されるように構成され、それによって、前記ベースユニットと係合される前記加湿チャンバを接続する機能に影響を与えることなく、前記加湿チャンバが前記ベースユニットと係合する前または後に、前記回路コネクタが前記加湿チャンバの前記出口に接続することができる、請求項1に記載の回路コネクタ。
【請求項3】
前記回路コネクタが、輸送および/または貯蔵のために、前記加湿チャンバの前記出口にあらかじめ組み立てられて接続される、請求項1に記載の回路コネクタ。
【請求項4】
前記加湿チャンバおよび前記導管コネクタは、出口ポートに取り付けられた前記導管コネクタを有する前記ベースユニットから取り外されるように構成される、請求項1に記載の回路コネクタ。
【請求項5】
前記回路コネクタが、前記加湿チャンバの前記出口への前記解放可能かつロック可能な接続、および前記回路コネクタの前記電気端子から前記ベースユニットと関連する前記電気端子への単一の運動方向の前記電気的接続を行うように構成される、請求項1に記載の回路コネクタ。
【請求項6】
前記回路コネクタを前記加湿チャンバの前記出口に対して方向付け、および/または前記回路コネクタの前記電気端子を前記ベースユニットと関連する前記電気端子に対して方向付けるように構成されるオリエンテータを備える、請求項1に記載の回路コネクタ。
【請求項7】
前記オリエンテータが、前記回路コネクタが前記加湿チャンバの前記出口上で所定の向きに摺動のみできるように、前記加湿チャンバの前記出口上の突起に摺動可能に係合するように構成される凹部を備える、請求項6に記載の回路コネクタ。
【請求項8】
前記オリエンテータが、前記回路コネクタが前記加湿チャンバの前記出口上で所定の向きに摺動のみできるように、前記加湿チャンバの前記出口内の凹部に摺動可能に係合するように構成される突起を備える、請求項6または7に記載の回路コネクタ。
【請求項9】
前記加湿チャンバの前記出口が、前記加湿チャンバから略垂直に延在する第1の部分と、前記第1の部分から略水平に延在する第2の部分とを備え、使用時、前記第2の部分が前記第1の部分の下流にあり、前記回路コネクタの前記入口が、前記回路コネクタの前記第2の部分への流体接続を提供するように構成され、および前記回路コネクタが、前記第1の部分に対応する切り抜きを備え、前記切り抜きが、前記切り抜きで受けられる前記第1の部分に対応するように正確に方向付けされていないとき、前記加湿チャンバの前記出口への前記回路コネクタの係合を抑制または制限する、請求項1~8のいずれか一項に記載の回路コネクタ。
【請求項10】
前記切り抜きが広い開口部と細い終端部とを有するように輪郭を描き、それによって、最初の係合時の前記回路コネクタの向きに関する許容値を提供し、かつ前記回路コネクタが前記加湿チャンバの前記出口の方へ押されると、続く係合時に前記向きを修正する、請求項9に記載の回路コネクタ。
【外国語明細書】