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特開2023-73631現場管理支援装置、現場管理支援方法及び現場管理支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023073631
(43)【公開日】2023-05-26
(54)【発明の名称】現場管理支援装置、現場管理支援方法及び現場管理支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0631 20230101AFI20230519BHJP
【FI】
G06Q10/06 302
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021186200
(22)【出願日】2021-11-16
(71)【出願人】
【識別番号】000000549
【氏名又は名称】株式会社大林組
(71)【出願人】
【識別番号】503171913
【氏名又は名称】サコス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】三輪 敏明
(72)【発明者】
【氏名】森 直樹
(72)【発明者】
【氏名】金子 裕介
(72)【発明者】
【氏名】恩田 友美
(72)【発明者】
【氏名】海野 大希
(72)【発明者】
【氏名】瀬尾 伸一
(72)【発明者】
【氏名】脇 昌輝
(72)【発明者】
【氏名】岩立 大三
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA06
(57)【要約】
【課題】工事現場等において、効率的かつ的確な現場状況の管理を支援するための現場管理支援装置、現場管理支援方法及び現場管理支援プログラムを提供する。
【解決手段】現場管理支援装置20は、現場作業に係わる人に関する情報を記録する個人情報記憶部24と、個人の作業に関する情報を記録する作業情報記憶部25と、個人が使用する機材に関する情報を記憶する機材情報記憶部26と、端末装置10に接続される制御部21と、を備える。そして、制御部21が、端末装置10から、個人情報記憶部24を用いて、作業を行なう個人を特定する情報を取得する個人管理部210と、端末装置から取得した作業予定を、個人に関連付けて作業情報記憶部に記録する作業管理部212と、端末装置10から取得した機材予定を、個人及び作業予定に関連付けて機材情報記憶部に記録する機材管理部213と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現場作業に係わる個人に関する情報を記録する個人情報記憶部と、
前記個人の作業に関する情報を記録する作業情報記憶部と、
前記個人が使用する機材に関する情報を記憶する機材情報記憶部と、
端末装置に接続される制御部と、を備え、個人を中心に、作業及び機材に関する情報の管理を支援する支援装置であって、
前記制御部が、
前記端末装置から、前記個人情報記憶部を用いて、作業を行なう個人を特定する情報を取得する個人管理部と、
前記端末装置から取得した作業予定を、前記個人に関連付けて前記作業情報記憶部に記録する作業管理部と、
前記端末装置から取得した機材予定を、前記個人及び作業予定に関連付けて前記機材情報記憶部に記録する機材管理部と、を備えることを特徴とする現場管理支援装置。
【請求項2】
現場作業に係わる個人に関する情報を記録する個人情報記憶部と、
前記個人の作業に関する情報を記録する作業情報記憶部と、
前記個人が使用する機材に関する情報を記憶する機材情報記憶部と、
端末装置に接続される制御部と、を備えた現場管理支援装置を用いて、個人を中心に、作業及び機材に関する情報の管理を支援する方法であって、
前記制御部が、
前記端末装置から、前記個人情報記憶部を用いて、作業を行なう個人を特定する情報を取得し、
前記端末装置から取得した作業予定を、前記個人に関連付けて前記作業情報記憶部に記録し、
前記端末装置から取得した機材予定を、前記個人及び作業予定に関連付けて前記機材情報記憶部に記録することを特徴とする現場管理支援方法。
【請求項3】
現場作業に係わる個人に関する情報を記録する個人情報記憶部と、
前記個人の作業に関する情報を記録する作業情報記憶部と、
前記個人が使用する機材に関する情報を記憶する機材情報記憶部と、
端末装置に接続される制御部と、を備えた現場管理支援装置を用いて、個人を中心に、作業及び機材に関する情報の管理を支援するためのプログラムであって、
前記制御部を、
前記端末装置から、前記個人情報記憶部を用いて、作業を行なう個人を特定する情報を取得する個人管理部、
前記端末装置から取得した作業予定を、前記個人に関連付けて前記作業情報記憶部に記録する作業管理部、
前記端末装置から取得した機材予定を、前記個人及び作業予定に関連付けて前記機材情報記憶部に記録する機材管理部として機能させることを特徴とする現場管理支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、工事現場での現場状況の管理を支援する現場管理支援装置、現場管理支援方法及び現場管理支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、現場における作業者を管理するための技術が検討されている(例えば、特許文献1参照)。この文献に開示された技術においては、個人データと顔画像データとを同じID情報に紐付けて予め顔蓄積サーバに登録する。そして、建設現場におけるゲートに顔認証装置を設けて、入退場者の顔画像データを取得する。更に、この顔画像データと顔蓄積サーバから得られる顔画像データとを照合して、入退場者の入退場を認証して、画像認証装置による人の入退場を管理する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-58015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、現場においては、作業者だけではなく、作業や機材を管理する必要がある。これらを個別に管理していたため、手続きが煩雑であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための支援装置は、現場作業に係わる個人に関する情報を記録する個人情報記憶部と、前記個人の作業に関する情報を記録する作業情報記憶部と、前記個人が使用する機材に関する情報を記憶する機材情報記憶部と、端末装置に接続される制御部と、を備える。そして、前記制御部が、前記端末装置から、前記個人情報記憶部を用いて、作業を行なう個人を特定する情報を取得する個人管理部と、前記端末装置から取得した作業予定を、前記個人に関連付けて前記作業情報記憶部に記録する作業管理部と、前記端末装置から取得した機材予定を、前記個人及び作業予定に関連付けて前記機材情報記憶部に記録する機材管理部と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、工事現場等において、効率的かつ的確な現場状況の管理を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態のシステムの説明図である。
図2】実施形態のハードウェア構成の説明図である。
図3】実施形態の情報記憶部の説明図であって、(a)は現場情報記憶部、(b)は会社情報記憶部、(c)は個人情報記憶部、(d)は作業情報記憶部の説明図である。
図4】実施形態の情報記憶部の説明図であって、(a)は機材情報記憶部、(b)は連絡情報記憶部の説明図である。
図5】実施形態の画面展開の説明図である。
図6】実施形態の処理手順の説明図である。
図7】実施形態の処理手順の説明図である。
図8】実施形態の処理手順の説明図である。
図9】実施形態の処理手順の説明図である。
図10】実施形態の表示画面の説明図である。
図11】実施形態の表示画面の説明図である。
図12】実施形態の表示画面の説明図である。
図13】実施形態の表示画面の説明図である。
図14】実施形態の表示画面の説明図である。
図15】実施形態の表示画面の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1図15を用いて、現場管理支援装置、現場管理支援方法及び現場管理支援プログラムを具体化した一実施形態を説明する。本実施形態では、工事現場において、ヒト(管理者や作業者等の個人)を中心にして、コト(作業内容)、モノ(機材等)を関連付けて管理する場合に用いる現場管理支援装置、現場管理支援方法、現場管理支援プログラムとして説明する。
本実施形態では、図1に示すように、ネットワークを介して相互に接続された端末装置10、現場管理支援装置20を用いる。
【0009】
(ハードウェア構成の説明)
図2を用いて、端末装置10、現場管理支援装置20を構成する情報処理装置H10のハードウェア構成を説明する。情報処理装置H10は、通信装置H11、入力装置H12、表示装置H13、記憶装置H14、プロセッサH15を備える。なお、このハードウェア構成は一例であり、他のハードウェアにより実現することも可能である。
【0010】
通信装置H11は、他の装置との間で通信経路を確立して、データの送受信を実行するインタフェースであり、例えばネットワークインタフェースや無線インタフェース等である。
【0011】
入力装置H12は、各種情報の入力を受け付ける装置であり、例えばマウスやキーボード等である。表示装置H13は、各種情報を表示するディスプレイ等である。なお、入力装置H12及び表示装置H13として、タッチパネルディスプレイを用いてもよい。
【0012】
記憶装置H14は、端末装置10、現場管理支援装置20の各種機能を実行するためのデータや各種プログラムを格納する記憶装置である。記憶装置H14の一例としては、ROM、RAM、ハードディスク等がある。
【0013】
プロセッサH15は、記憶装置H14に記憶されるプログラムやデータを用いて、端末装置10、現場管理支援装置20における各処理を制御する。プロセッサH15の一例としては、例えばCPUやMPU等がある。このプロセッサH15は、ROM等に記憶されるプログラムをRAMに展開して、各処理のための各種プロセスを実行する。
【0014】
プロセッサH15は、自身が実行するすべての処理についてソフトウェア処理を行なうものに限られない。例えば、プロセッサH15は、自身が実行する処理の少なくとも一部についてハードウェア処理を行なう専用のハードウェア回路(例えば、特定用途向け集積回路:ASIC)を備えてもよい。すなわち、プロセッサH15は、以下で構成し得る。
【0015】
〔1〕コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ
〔2〕各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する1つ以上の専用のハードウェア回路
〔3〕それらの組み合わせ、を含む回路(circuitry)
プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
【0016】
(システム構成)
次に、図1を用いて、現場管理支援システムの各機能を説明する。
端末装置10は、工事現場に関わる各個人が用いるコンピュータ端末である。工事現場に関わる各個人としては、元請会社の社員、協力会社の管理者や作業者等が含まれる。この端末装置10を用いて、各個人は各種情報を入力する。
【0017】
現場管理支援装置20は、ヒト、コト、モノの管理をシームレスに支援する処理を実行するコンピュータシステムである。この現場管理支援装置20は、制御部21、現場情報記憶部22、会社情報記憶部23、個人情報記憶部24、作業情報記憶部25、機材情報記憶部26、連絡情報記憶部27を備える。
【0018】
制御部21は、後述する処理(個人管理段階、視覚化処理段階、作業管理段階、機材管理段階等を含む処理)を行なう。このための処理プログラムを実行することにより、制御部21は、個人管理部210、視覚化処理部211、作業管理部212、機材管理部213等として機能する。
【0019】
個人管理部210は、工事現場に関わる各個人を管理する処理を実行する。
視覚化処理部211は、ログイン画面において、各種情報(デジタルダッシュボード)を表示する処理を実行する。
作業管理部212は、各個人が行なう作業を管理する処理を実行する。
機材管理部213は、各個人が用いる機材を管理する処理を実行する。機材には、例えば、クレーンやブルドーザ等の建設機械の他、工事現場の出入口のゲート等も含まれる。
【0020】
図3(a)に示すように、現場情報記憶部22には、工事現場についての現場管理情報220が記録される。この現場管理情報220は、工事が登録された場合に記録される。現場管理情報220は、現場ID、現場名、工事名、住所、期間、現場配置計画に関する情報を含む。
【0021】
現場IDは、工事現場を特定するための識別子である。
現場名情報は、工事現場の名称に関する情報である。
工事名情報は、工事の名称に関する情報である。
【0022】
住所情報は、工事現場の住所に関する情報である。
期間情報は、工事の期間(着工年月日、竣工年月日)に関する情報である。
現場配置計画は、工事現場のレイアウト(配置図)である。このレイアウトは、工事の進捗に応じて、逐次更新される。
【0023】
図3(b)に示すように、会社情報記憶部23には、工事現場の関連会社(元請会社、協力会社等)についての会社管理情報230が記録される。この会社管理情報230は、工事現場に関連する会社が登録された場合に記録される。会社管理情報230は、現場ID、会社ID、会社名に関する情報を含む。
【0024】
現場IDは、工事現場を特定するための識別子である。
会社IDは、この工事現場の関連会社を特定するための識別子である。
会社名情報は、この関連会社の名称に関する情報である。
【0025】
図3(c)に示すように、個人情報記憶部24には、工事現場で管理や作業を行なう各個人についての個人管理情報240が記録される。この個人管理情報240は、個人情報を取得した場合に記録される。個人管理情報240は、個人ID、パスワード、現場ID、グループID、工事種別、招待元、アドレス、属性、登録状況に関する情報を含む。
【0026】
個人IDは、各個人を特定するための識別子である。
パスワードは、ログイン時の個人認証に用いられる情報である。
現場IDは、この個人が作業を行なう工事現場を特定するための識別子である。
グループIDは、この個人が属するグループを特定するための識別子である。
【0027】
工事種別情報は、この個人が担当する工事の種別を特定するための識別子である。
招待元情報は、この個人を招待した招待元を特定するための識別子である。
アドレスは、この個人の連絡先に関する情報である。
【0028】
属性情報は、この個人の属性(請負又は常傭)を特定するための情報である。
登録状況情報は、この個人の登録状況の進捗を示すフラグである。更に、建設キャリアアップシステム(CCUS)への登録状況を含む。
【0029】
更に、個人管理情報240には、個人登録情報241が関連付けられている。個人登録情報241は、氏名、会社ID、役職、顔写真、住所、期間、資格に関する情報を含む。
氏名は、この個人の氏名に関する情報である。
会社IDは、この個人の所属する会社を特定するための識別子である。
役職情報は、この個人について、所属会社の役職を特定するための識別子である。
顔写真は、この個人の顔の撮影画像である。
住所情報は、この個人の居所の住所に関する情報である。
【0030】
期間情報は、この個人がこの工事現場で働く期間(開始年月日、終了年月日)に関する情報である。
資格情報は、この個人が保有する資格に関する情報である。この資格には、重機の運転資格、役職(安全管理者等)や労務安全に関わる情報も含まれる。
【0031】
図3(d)に示すように、作業情報記憶部25には、工事現場で行なわれる作業についての作業管理情報250が記録される。この作業管理情報250は、個人によって作業申請を行なわれた場合に記録される。作業管理情報250は、基本情報、作業内容情報、人工情報を含む。
【0032】
基本情報は、現場ID、作業ID、作業日、工事種別、作業グループ、協力会社、作業場所、承認状況、作業状況に関する情報を含む。
現場IDは、各工事現場を特定するための識別子である。
【0033】
作業IDは、この工事現場で行なわれる作業を特定するための識別子である。
作業日情報は、この作業を行なう年月日に関する情報である。
工事種別情報は、この作業を行なう工事の種別に関する情報である。
【0034】
作業グループ情報は、この作業を行なう個人が属するグループを特定するための識別子である。
協力会社情報は、この作業を行なう個人が属する協力会社を特定するための識別子である。
【0035】
作業場所情報は、工事現場内で、この作業が行なわれる場所に関する情報である。
承認状況情報は、この作業予定の承認状況(未承認、承認済)を示すフラグである。
作業状況情報は、この作業予定の実施状況に関する情報である。この作業が行なわれた場合には、実績が登録された年月日及び時刻に関する情報が記録される。
【0036】
作業内容情報は、作業内容説明、作業詳細、作業時間帯、作業者、承認者等に関する情報を含む。
作業内容説明は、この作業(搬出入、揚重、型枠工等)の内容に関する情報である。
【0037】
作業詳細情報は、この作業の詳細内容に関する情報である。
作業時間帯情報は、この作業を行なう時間帯に関する情報である。
作業者情報は、この作業を行なう個人(例えば、協力会社の社員)を特定するための識別子である。
【0038】
承認者情報は、この作業の承認を行なう個人(例えば、元請会社の社員)を特定するための識別子である。
人工情報は、この作業の人工(人件費)に関する情報である。
【0039】
図4(a)に示すように、機材情報記憶部26には、工事現場で用いられる機材についての機材マスタ情報260が記録される。この機材マスタ情報260は、機材の登録が行なわれた場合に記録される。機材マスタ情報260は、機材ID、現場ID、機材種別、機材名、管理会社ID、性能、資格に関する情報を含む。
【0040】
機材IDは、各機材を特定するための識別子である。
現場IDは、この機材を用いる工事現場を特定するための識別子である。
機材種別情報は、この機材の種類(車両系建設機械、フォークリフト、高所作業車、ゲート等)に関する情報である。
【0041】
機材名情報は、この機材の名称(トラクタ・ショベル、ホイール・クレーン、北ゲート)に関する情報である。
管理会社IDは、この機材を管理する会社を特定するための識別子である。
性能情報は、この機材の大きさや機能に関する情報である。
資格情報は、この機材を使用する個人(作業者)に必要な資格に関する情報である。
【0042】
更に、機材マスタ情報260には、機材管理情報261が関連付けられている。機材管理情報261は、基本情報、作業内容情報、登録・変更情報を含む。
【0043】
基本情報は、現場ID、機材予定ID、作業ID、作業日、工事種別、作業グループ、協力会社、作業場所、承認状況、作業状況に関する情報を含む。
現場IDは、工事現場を特定するための識別子である。
【0044】
機材予定IDは、この工事現場で機材の使用予定を特定するための識別子である。
作業IDは、この工事現場で機材を使用する作業を特定するための識別子である。
作業日情報は、この機材を使用する年月日に関する情報である。
【0045】
工事種別情報は、この機材を使用する工事の種別に関する情報である。
作業グループ情報は、この機材を使用する個人(作業者)が属するグループを特定するための識別子である。
【0046】
協力会社情報は、この機材を使用する個人(作業者)が属する協力会社を特定するための識別子である。
作業場所情報は、工事現場内で、この機材を使用する作業が行なわれる場所に関する情報である。
【0047】
承認状況情報は、この機材の使用予定の承認状況(未承認、承認済)を示すフラグである。
作業状況情報は、この使用予定の実施状況に関する情報である。この作業が行なわれた場合には、実績が登録された年月日及び時刻に関する情報が記録される。
【0048】
作業内容情報は、作業内容説明、作業詳細、作業時間帯、作業者、承認者等に関する情報を含む。
作業内容説明情報は、この機材を使用する作業の内容に関する情報である。
作業詳細情報は、この機材を使用する作業の詳細内容に関する情報である。
【0049】
作業時間帯情報は、この機材を使用する時間帯に関する情報である。
作業者情報は、この機材を使用する個人(例えば、協力会社の社員)を特定するための識別子である。
【0050】
承認者情報は、この機材の使用の承認を行なう個人(例えば、元請会社の社員等の管理者)を特定するための識別子である。
登録・変更情報は、この機材の情報の登録又は変更を行なった個人を特定するための識別子である。
【0051】
図4(b)に示すように、連絡情報記憶部27には、各個人に周知する事項についての連絡管理情報270が記録される。この連絡管理情報270は、連絡事項が登録された場合に記録される。連絡管理情報270は、現場ID、連絡ID、記入者、種別、緊急度、場所、内容、対応状況に関する情報を含む。
【0052】
現場IDは、この連絡を行なう工事現場を特定するための識別子である。
連絡IDは、この連絡を特定するための識別子である。
記入者情報は、この連絡を記入した個人を特定するための識別子(個人ID)である。
【0053】
種別情報は、この連絡の種別(連絡、巡回における周知事項、巡回における指摘事項等)に関する情報である。
緊急度情報は、この連絡の種別(緊急、高、中、低)に関する情報である。
【0054】
場所情報は、この連絡が必要な工事現場のエリアを特定するための情報である。
内容情報は、この連絡の内容に関する情報である。
対応状況情報は、巡回における周知事項や指摘事項について、対応状況を示す情報である。
【0055】
〔現場管理処理〕
次に、図5図15を用いて、現場管理処理を説明する。
図5に示すように、現場管理処理は、現場管理支援装置20から取得し、端末装置10の表示装置H13に表示されたログイン画面510、体制管理画面520、作業管理画面530、機材管理画面540を用いる。体制管理画面520では「ヒト(個人)」、作業管理画面530では「コト」、機材管理画面540では「モノ」をそれぞれ管理するために用いる。以下では、ログイン処理(図6)、作業者管理処理(図7)、作業管理処理(図8)、機材管理処理(図9)の順番で説明する。
【0056】
(ログイン処理)
まず、図6を用いて、ログイン処理を説明する。現場管理支援装置20を利用する場合、各個人は、端末装置10を用いて、現場管理支援装置20にアクセスする。
【0057】
まず、現場管理支援装置20の制御部21は、個人認証処理を実行する(ステップS101)。具体的には、制御部21の個人管理部210は、端末装置10の表示装置H13に認証画面を出力する。そして、個人管理部210は、端末装置10から個人IDを取得する。
【0058】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、工事現場の特定処理を実行する(ステップS102)。具体的には、制御部21の視覚化処理部211は、ログイン画面510を端末装置10の表示装置H13に出力する。視覚化処理部211は、ログイン画面510において、現場情報記憶部22に記録されている工事現場の一覧表示を出力する。そして、ログイン画面510において選択された工事についての現場IDを取得する。
【0059】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、予定・実績の管理処理を実行する(ステップS103)。具体的には、制御部21の視覚化処理部211は、取得した現場IDに関連付けられた個人IDを、個人情報記憶部24から取得する。次に、視覚化処理部211は、属性(請負又は常傭)毎の個人IDを特定する。そして、視覚化処理部211は、特定した個人IDが記録された作業管理情報250を作業情報記憶部25から取得する。次に、視覚化処理部211は、各個人の予定作業(作業時間)から全人工(予定)を算出する。更に、視覚化処理部211は、実績作業に基づいて、全人工(実績)を算出する。次に、視覚化処理部211は属性毎(請負又は常傭)に、全人工の進捗状況を示す円グラフを作成する。
そして、図10に示すように、視覚化処理部211は、ログイン画面510に全人工情報511を表示する。
【0060】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、工事情報の表示処理を実行する(ステップS104)。具体的には、制御部21の視覚化処理部211は、作業情報記憶部25を用いて、当日が記録された作業管理情報250の作業内容において、搬出入予定、揚重予定が記録された搬出入予定件数、揚重予定件数をそれぞれ算出する。更に、視覚化処理部211は、機材情報記憶部26を用いて、当日日付が記録された機材管理情報261の機材予定件数を算出する。更に、視覚化処理部211は、個人情報記憶部24を用いて、来週1週間に開始年月日が設定されている人数(来週の新規入場者)を算出する。
【0061】
そして、図10に示すように、視覚化処理部211は、ログイン画面510に予定情報512を表示する。この予定情報512には、搬出入予定件数、揚重予定件数、機材予定件数、来週の新規入場者に関する情報を含める。
【0062】
また、視覚化処理部211は、現場情報記憶部22から現場配置計画を取得する。更に、視覚化処理部211は、連絡情報記憶部27から当日日付が記録された連絡管理情報270を取得する。
【0063】
そして、視覚化処理部211は、ログイン画面510に現場配置計画情報513及び連絡情報514を表示する。
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、各種登録管理処理を実行する(ステップS105)。この処理は、図7図9を用いて説明する。
【0064】
(体制管理処理)
次に、図7を用いて、体制管理処理を説明する。この体制処理は、現場で作業を行なう新たな個人を登録する場合に行なわれる。
【0065】
まず、現場管理支援装置20の制御部21は、体制管理画面の表示処理を実行する(ステップS201)。具体的には、新たな個人を登録する場合には、ログイン画面において、「体制管理」タブを選択する。この場合、制御部21の個人管理部210は、体制管理画面520を端末装置10の表示装置H13に出力する。
【0066】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、工事種別の特定処理を実行する(ステップS202)。具体的には、体制管理画面において、工事種別(例えば解体工事)を特定する。制御部21の個人管理部210は、端末装置10から指定された工事種別を取得する。そして、個人管理部210は、個人情報記憶部24から、特定した工事種別が記録された個人管理情報240を取得する。次に、個人管理部210は、招待元に関連付けて、個人を並べた体制図をツリー構造により作成する。
そして、図11に示すように、個人管理部210は、体制管理画面520に、体制図521を表示する。
【0067】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、招待者の指定処理を実行する(ステップS203)。具体的には、新たな個人を登録する場合には、ログイン者又はその上位層の上位者が、体制図においてグループを指定して、所定位置に招待ボックスを配置する。招待ボックスが配置された場合、制御部21の個人管理部210は、招待設定画面を出力する。この招待設定画面には、招待先の個人の連絡先情報、氏名、属性、メッセージの入力欄を含む。そして、個人管理部210は、招待設定画面への各情報の入力完了を検知した場合、個人IDを付与した個人管理情報240を生成し、個人情報記憶部24に記録する。この個人管理情報240には、現場ID、グループID、工事種別、招待元、アドレス、属性に関する情報が記録される。
【0068】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、招待メールの送信処理を実行する(ステップS204)。具体的には、制御部21の個人管理部210は、個人管理情報240のアドレスに対して、招待メールを送信する。この場合、個人管理情報240の登録状況として、「招待中」を記録する。この招待メールには、メッセージや、個人登録画面を出力するためのリンク情報が含まれる。このリンク情報には、個人IDに関する情報が含まれる。
【0069】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、招待メールに基づくアクセス処理を実行する(ステップS205)。具体的には、招待メールの受け取り者が、個人登録を行なう場合には、端末装置10を用いて、招待メールのリンクを選択する。この場合、制御部21の個人管理部210は、端末装置10の表示装置H13に、個人登録画面を出力する。この個人登録画面には、氏名、パスワード、会社ID、期間、資格の入力欄を含む。
【0070】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、招待先の登録処理を実行する(ステップS206)。具体的には、招待先の個人は、個人登録画面に各種情報を入力する。制御部21の個人管理部210は、個人登録画面において、各種情報の入力完了を検知した場合、個人IDが記録された個人管理情報240、個人登録情報241に、取得した各種情報を記録する。
【0071】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、建設キャリアアップシステムの登録処理を実行する(ステップS207)。具体的には、制御部21の個人管理部210は、建設キャリアアップシステムにアクセスし、この工事現場における個人情報を登録する。そして、個人管理部210は、個人管理情報240の登録状況に、建設キャリアアップシステムへの登録済を示す情報を記録する。
このように、現場作業に係る各個人についての個人登録情報241が登録された場合、特定の会社に属する各個人の情報を一覧表示させることができる。
例えば、図12に示すように、特定会社で検索した場合、個人管理部210は、個人一覧画面525を端末装置10の表示装置H13に出力する。この個人一覧画面525は、特定会社に属する各個人の概要を表示したリスト526を含む。ここで、特定の個人を指定する。
この場合、図13に示すように、個人管理部210は、個人情報画面527を端末装置10の表示装置H13に出力する。個人情報画面527は、指定された個人の個人登録情報241を含む。
【0072】
(作業管理処理)
次に、図8を用いて、作業管理処理を説明する。この作業管理処理は、現場で行なわれる作業を登録する場合に行なわれる。
【0073】
まず、現場管理支援装置20の制御部21は、作業管理画面の表示処理を実行する(ステップS301)。具体的には、個人(例えば、作業者)は、新たな作業予定を登録する場合には、ログイン画面において、「作業管理」タブを選択する。この場合、制御部21の作業管理部212は、作業管理画面530を端末装置10の表示装置H13に出力する。
また、個人一覧画面525(図12)において各個人(作業者)を指定して、作業予定を設定するようにしてもよい。また、個人情報画面527(図13)で指定された個人について、作業予定を設定するようにしてもよい。
図14に示すように、この作業管理画面530には、工事現場での作業一覧531が含まれる。
【0074】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、作業予定の選択処理を実行する(ステップS302)。具体的には、個人は、作業管理画面530における作業一覧531において、所望の未承認の作業を選択する。この場合、制御部21の作業管理部212は、作業予定設定画面を端末装置10の表示装置H13に出力する。この作業予定設定画面には、基本情報、作業内容、人工等に関する情報欄が含まれる。
【0075】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、予定内容の入力処理を実行する(ステップS303)。具体的には、個人は、作業予定設定画面において、基本情報、作業内容、人工等に関する情報を入力する。制御部21の作業管理部212は、作業予定設定画面において各種情報の入力完了を検知した場合、作業管理情報250を生成し、作業情報記憶部25に記録する。この場合、作業管理情報250には、個人認証した個人IDを記録する。なお、個人一覧画面525、個人情報画面527を用いて作業者が指定された場合は、指定された作業者の個人IDを作業管理情報250に記録する。
【0076】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、承認者への通知処理を実行する(ステップS304)。具体的には、制御部21の作業管理部212は、作業管理情報250に記録された承認者を特定する。そして、作業管理部212は、個人情報記憶部24から承認者の連絡先に、承認依頼を送信する。この承認依頼には、設定された作業IDに関する情報を含める。
【0077】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、承認者の承認処理を実行する(ステップS305)。具体的には、個人(承認者)は、端末装置10を用いて、承認依頼に基づいて、現場管理支援装置20にアクセスする。この場合、制御部21の作業管理部212は、作業管理画面を端末装置10の表示装置H13に出力する。そして、承認者は、作業管理画面における作業一覧において、所望の未承認の作業を選択する。この場合、制御部21の作業管理部212は、作業予定設定画面を端末装置10の表示装置H13に出力する。そして、承認者は、作業内容を確認し、作業を承認する場合には、端末装置10において承認入力を行なう。この場合、制御部21の作業管理部212は、端末装置10から承認情報を取得する。この承認情報には、作業IDに関する情報が含まれる。
【0078】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、予定の確定処理を実行する(ステップS306)。具体的には、制御部21の作業管理部212は、作業情報記憶部25において、作業管理情報250の承認状況を承認済に更新する。
【0079】
そして、現場管理支援装置20の制御部21は、実績の登録処理を実行する(ステップS307)。具体的には、当日の作業の完了後に、個人(作業者)は、端末装置10を用いて、現場管理支援装置20にアクセスする。そして、作業者は、ログイン処理に、作業管理画面において、作業完了を入力する。この場合、制御部21の作業管理部212は、作業情報記憶部25において、作業管理情報250の作業状況を完了に更新する。
【0080】
(機材管理処理)
次に、図9を用いて、機材管理処理を説明する。この機材管理処理は、工事現場で用いる機材の使用を登録する場合に行なわれる。
【0081】
まず、現場管理支援装置20の制御部21は、機材管理画面の表示処理を実行する(ステップS401)。具体的には、個人(例えば、作業者)は、新たな機材予定を登録する場合には、ログイン画面において、「機材管理」タブを選択する。この場合、制御部21の機材管理部213は、機材管理画面を端末装置10の表示装置H13に出力する。そして、機材管理部213は、機材情報記憶部26を用いて、現場IDの工事現場で使用可能な機材管理情報261を特定して、各機材の使用予定を含めたタイムテーブルを作成する。
【0082】
そして、図15に示すように、機材管理部213は、機材管理画面540に、作成したタイムテーブル541を含める。このタイムテーブル541には、機材種別毎に、各機材の使用予定が表示される。
【0083】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、使用する機材の選択処理を実行する(ステップS402)。具体的には、機材管理画面において、所望の時間帯に使用する機材を選択する。この場合、制御部21の機材管理部213は、機材予定設定画面を端末装置10の表示装置H13に出力する。この機材予定設定画面には、基本情報、作業内容、性能等に関する情報欄が含まれる。ここで、性能情報欄には、機材マスタ情報260に記録された情報を含める。なお、作業内容については、作業管理画面で設定した作用予定の作業IDを設定するようにしてもよい。
また、個人一覧画面525(図12)において各個人(機材を使用する作業者)を指定して、機材予定を設定するようにしてもよい。また、個人情報画面527(図13)で指定された個人について、機材予定を設定するようにしてもよい。
【0084】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、機材予定の入力処理を実行する(ステップS403)。具体的には、個人(作業者)は、機材予定設定画面において、基本情報、作業内容等に関する情報を入力する。制御部21の機材管理部213は、機材予定設定画面において各種情報の入力完了を検知した場合、機材管理情報261を生成し、機材情報記憶部26に記録する。この場合、機材管理情報261には、個人認証した個人IDを記録する。なお、個人一覧画面525、個人情報画面527を用いて作業者が指定された場合は、指定された作業者の個人IDを機材管理情報261に記録する。
【0085】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、使用資格の確認処理を実行する(ステップS404)。具体的には、制御部21の機材管理部213は、個人情報記憶部24から、機材管理情報261の作業者が保有する資格情報を取得する。また、機材管理部213は、機材マスタ情報260から、使用機材において必要な資格情報を取得する。そして、機材管理部213は、個人管理情報240の資格情報が、機材マスタ情報260の資格情報を満足しているかどうかを確認する。個人管理情報240に必要な資格情報が登録されていない場合には、機材管理部213は、端末装置10にアラームを出力する。このアラームには、必要な資格を保有していないことを示すメッセージを含める。
【0086】
資格情報を満足する場合には、現場管理支援装置20の制御部21は、競合状況の判定処理を実行する(ステップS405)。具体的には、制御部21の機材管理部213は、機材管理情報261の使用予定時間帯が、同じ機材を用いる他作業の使用予定時間帯と競合しないかどうかを確認する。作業時間帯が競合している場合には、機材管理部213は、端末装置10にアラームを出力する。このアラームには、競合する予定が登録されており、機材や使用予定時間帯の変更を促すメッセージを含める。
【0087】
使用予定時間帯が競合していない場合には、現場管理支援装置20の制御部21は、承認者への通知処理を実行する(ステップS406)。具体的には、制御部21の機材管理部213は、機材管理情報261に記録された承認者を特定する。そして、作業管理部212は、個人情報記憶部24から承認者の連絡先に、承認依頼を送信する。この承認依頼には、設定された機材予定IDに関する情報を含める。
【0088】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、承認者の承認処理を実行する(ステップS407)。具体的には、制御部21の機材管理部213は、承認者は、端末装置10を用いて、現場管理支援装置20にアクセスし、作業内容を確認する。そして、承認者は、作業を承認する場合には、端末装置10において承認入力を行なう。この場合、制御部21の作業管理部212は、端末装置10から承認情報を取得する。この承認情報には、機材予定IDに関する情報が含まれる。
【0089】
次に、現場管理支援装置20の制御部21は、機材の使用予定の確定処理を実行する(ステップS408)。具体的には、制御部21の機材管理部213は、機材情報記憶部26において、機材管理情報261の承認状況を承認済に更新する。
【0090】
そして、現場管理支援装置20の制御部21は、実績の登録処理を実行する(ステップS409)。具体的には、当日の機材の使用の完了後に、個人(作業者)は、端末装置10を用いて、現場管理支援装置20にアクセスする。そして、ログイン処理に、機材管理画面において、使用完了を入力する。この場合、制御部21の機材管理部213は、機材情報記憶部26において、機材管理情報261の使用状況を完了に更新する。
【0091】
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、現場管理支援装置20の制御部21は、ログイン処理を実行する。現場管理支援装置20の制御部21は、予定・実績の管理処理(ステップS103)、工事情報の表示処理(ステップS104)を実行する。これにより、ログイン時に工事現場の状況を把握することができる。
【0092】
(2)本実施形態では、現場管理支援装置20の制御部21は、体制管理処理を実行する。これにより、工事現場に関わる各個人(ヒト)を管理することができる。
【0093】
(3)本実施形態では、現場管理支援装置20の制御部21は、招待者の指定処理(ステップS203)、招待メールの送信処理(ステップS204)を実行する。これにより、連絡先であるアドレスを用いて、効率的に各個人の登録を行なうことができる。
【0094】
(4)本実施形態では、現場管理支援装置20の制御部21は、招待メールに基づくアクセス処理(ステップS205)、招待先の登録処理(ステップS206)を実行する。これにより、現場作業に係わる各個人に関する情報を、招待先において入力するので、招待元の入力負担を軽減することができる。
【0095】
(5)本実施形態では、現場管理支援装置20の制御部21は、作業管理処理を実行する。これにより、工事現場に関わる作業(コト)を管理することができる。
(6)本実施形態では、現場管理支援装置20の制御部21は、予定内容の入力処理を実行する(ステップS303)。これにより、作業を行なう各個人自身が、作業予定を入力することができるので、管理者の入力負担を軽減することができる。
【0096】
(7)本実施形態では、現場管理支援装置20の制御部21は、承認者への通知処理(ステップS304)、承認者の承認処理(ステップS305)を実行する。これにより、作業に関わる作業者によって入力された作業予定を確認することができる。
【0097】
(8)本実施形態では、現場管理支援装置20の制御部21は、機材管理処理を実行する。これにより、工事現場に関わる機材(モノ)を管理することができる。
(9)本実施形態では、現場管理支援装置20の制御部21は、使用する機材の選択処理(ステップS402)、機材予定の入力処理(ステップS403)を実行する。これにより、機材を使用する各個人(作業者)自身が、機材予定を入力することができる。この場合、管理者の入力負担を経験することができる。
【0098】
(10)本実施形態では、現場管理支援装置20の制御部21は、使用資格の確認処理を実行する(ステップS404)。これにより、使用可能な資格を有する個人(作業者)に適切に機材を使用させることができる。
【0099】
(11)本実施形態では、現場管理支援装置20の制御部21は、競合状況の判定処理を実行する(ステップS405)。これにより、予約のタイミングに応じて、資機材予定の重複を抑制することができる。
【0100】
(12)本実施形態では、現場管理支援装置20の制御部21は、承認者への通知処理(ステップS406)、承認者の承認処理(ステップS407)を実行する。これにより、機材に係わる個人(作業者)によって入力された機材予定を確認することができる。
【0101】
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、工事現場の管理を行なう場合に用いる。本開示の適用対象は、ヒト、モノ、コトの管理が必要な状況であれば、工事現場に限定されるものではない。
【0102】
・上記実施形態では、ハードウェア構成として端末装置10、現場管理支援装置20を用いる場合を説明した。ハードウェア構成はこれらに限定されるものではない。例えば、PC端末やタブレット端末を併用してもよい。
【0103】
・上記実施形態では、機材管理において、作業内容を入力する。機材管理画面において、機材を利用する作業IDを入力するようにしてもよい。これにより、作業予定と機材予定とを関連付けることができる。
【0104】
・上記実施形態では、ログイン画面において各種情報を出力する。これに加えて、各種帳票を出力するようにしてもよい。例えば、作業情報記憶部25、機材情報記憶部26、連絡情報記憶部27に記録されている情報を用いて、日々の作業間連絡調整の記録を出力してもよい。また、安全衛生日誌、日次業務を出力してもよい。連絡情報記憶部27に記録されている情報を用いて、作業場所で安全設備などの点検確認情報や、危険を予測し、これを防止するための行動目標を設定する危険予知情報の帳票を出力してもよい。また、車輛一覧や揚重機予定一覧などの週次帳票、作業人員集計や月間作業一覧表などの月次帳票等の帳票を出力してもよい。
【0105】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(a)前記作業情報記憶部には、作業予定時間が記録されており、前記作業予定時間を用いて全人工を算出することを特徴とする請求項1に記載の現場管理支援装置。
【0106】
(b)前記個人情報記憶部には、個人が保有する資格に関する情報が記録されており、
前記機材情報記憶部には、機材を使用するために必要な資格に関する情報が記録されており、
前記制御部が、前記機材の使用予定の個人が、必要な資格の保有することを確認することを特徴とする請求項1又は前記(a)に記載の現場管理支援装置。
【0107】
(c)前記機材情報記憶部には、機材を使用する作業時間帯が記録されており、
前記制御部が、新たに取得した機材予定の作業時間帯との競合を確認することを特徴とする請求項1及び前記(a)、(b)のいずれか一つに記載の現場管理支援装置。
【符号の説明】
【0108】
10…端末装置、20…現場管理支援装置、21…制御部、210…個人管理部、211…視覚化処理部、212…作業管理部、213…機材管理部、22…現場情報記憶部、23…会社情報記憶部、24…個人情報記憶部、25…作業情報記憶部、26…機材情報記憶部、27…連絡情報記憶部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図15