(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023073645
(43)【公開日】2023-05-26
(54)【発明の名称】交流支援プログラム、交流支援方法、およびサーバ
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230519BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021186222
(22)【出願日】2021-11-16
(71)【出願人】
【識別番号】520496235
【氏名又は名称】株式会社World Life Mapping
(74)【代理人】
【識別番号】100185719
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 悠樹
(74)【代理人】
【識別番号】100170748
【弁理士】
【氏名又は名称】稲垣 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100150072
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 賢司
(72)【発明者】
【氏名】下田 彬
(72)【発明者】
【氏名】ガニエ マーク智也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザ間の交流をより成立しやすくするための技術を提供する。
【解決手段】ユーザ間の交流日時を調整するための交流支援プログラムは、第1ユーザが第2ユーザと交流可能な第1交流候補日時の入力を第1日時範囲の内で第1ユーザから受け付けるステップと、第1交流候補日時を第2ユーザに通知するステップと、第2ユーザが第1ユーザと交流可能な日時の選択を第1交流候補日時の内で第2ユーザから受け付けるステップとをサーバに実行させる。第1日時範囲の開始日時は、第1ユーザからの第1交流候補日時の受け付け時から第1所定期間後である。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ間の交流日時を調整するための交流支援プログラムであって、
前記交流支援プログラムは、
第1ユーザが第2ユーザと交流可能な第1交流候補日時の入力を第1日時範囲の内で前記第1ユーザから受け付けるステップと、
前記第1交流候補日時を前記第2ユーザに通知するステップと、
前記第2ユーザが前記第1ユーザと交流可能な日時の選択を前記第1交流候補日時の内で前記第2ユーザから受け付けるステップとをサーバに実行させ、
前記第1日時範囲の開始日時は、前記第1ユーザからの前記第1交流候補日時の受け付け時から第1所定期間後である、交流支援プログラム。
【請求項2】
前記交流支援プログラムは、
前記第1交流候補日時が前記第2ユーザに通知された後に、当該第1交流候補日時とは異なる第2交流候補日時の入力を第2日時範囲の内で前記第2ユーザから受け付けるステップを前記サーバにさらに実行させ、
前記第2日時範囲の開始日時は、前記第1日時範囲の開始日時よりも後の日時である、請求項1に記載の交流支援プログラム。
【請求項3】
前記交流支援プログラムは、
前記第2交流候補日時の受け付け時の前の第2所定期間の内に前記第1ユーザが前記サーバの機能を利用していたか否かに応じて、前記第2日時範囲の開始日時を変更する処理を前記サーバにさらに実行させ、
前記第1ユーザが前記第2所定期間の内に前記サーバの機能を利用していた場合における前記第2日時範囲の開始日時は、前記第1ユーザが前記第2所定期間の内に前記サーバの機能を利用していなかった場合における前記第2日時範囲の開始日時よりも後である、請求項2に記載の交流支援プログラム。
【請求項4】
前記交流支援プログラムは、
前記第1交流候補日時が受け付けられてから第3所定期間が経過するまでに、前記選択が受けてられていない場合には、前記第1交流候補日時とは異なる第3交流候補日時の入力を第3日時範囲の内で前記第1ユーザまたは前記第2ユーザから受け付けるステップを前記サーバにさらに実行させ、
前記第3日時範囲の開始日時は、前記第1日時範囲の開始日時よりも後の日時である、請求項1~3のいずれか1項に記載の交流支援プログラム。
【請求項5】
前記交流支援プログラムは、
前記選択を受け付けることなく、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの交流日時を確定させることが可能なステップを前記サーバにさらに実行させる、請求項1~4のいずれか1項に記載の交流支援プログラム。
【請求項6】
前記交流支援プログラムは、
前記選択により確定した交流日時における交流が当日にキャンセルになった場合、交流候補日時の再設定を第4日時範囲の内で前記第1ユーザまたは前記第2ユーザから受け付けるステップを前記サーバにさらに実行させ、
前記第4日時範囲の開始日時は、前記再設定の受け付け時から第4所定期間後であり、前記第4所定期間は、前記第1所定期間よりも短い、請求項1~5のいずれか1項に記載の交流支援プログラム。
【請求項7】
前記交流支援プログラムは、
前記選択により確定した交流日時における交流が当日にキャンセルになった場合、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの少なくとも一方に交流日時の再設定を促すための通知を送るステップを前記サーバにさらに実行させる、請求項1~6のいずれか1項に記載の交流支援プログラム。
【請求項8】
前記交流支援プログラムは、
前記第1交流候補日時が受け付けられてから第5所定期間が経過するまでに、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの交流日時が確定しなかった場合、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの交流を不成立にするステップを前記サーバにさらに実行させる、請求項1~7のいずれか1項に記載の交流支援プログラム。
【請求項9】
前記交流支援プログラムは、
前記第1ユーザが第3ユーザと交流可能な第3交流候補日時の入力を、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの交流日時が確定した後において前記第1ユーザから受け付けるステップを前記サーバにさらに実行させる、請求項1~8のいずれか1項に記載の交流支援プログラム。
【請求項10】
ユーザ間の交流日時を調整するための交流支援方法であって、
第1ユーザが第2ユーザと交流可能な第1交流候補日時の入力を第1日時範囲の内で前記第1ユーザから受け付けるステップと、
前記第1交流候補日時を前記第2ユーザに通知するステップと、
前記第2ユーザが前記第1ユーザと交流可能な日時の選択を前記第1交流候補日時の内で前記第2ユーザから受け付けるステップとを備え、
前記第1日時範囲の開始日時は、前記第1ユーザからの前記第1交流候補日時の受け付け時から第1所定期間後である、交流支援方法。
【請求項11】
ユーザ間の交流日時を調整するためのサーバであって、
前記サーバを制御するための制御部を備え、
前記制御部は、
第1ユーザが第2ユーザと交流可能な第1交流候補日時の入力を第1日時範囲の内で前記第1ユーザから受け付ける処理と、
前記第1交流候補日時を前記第2ユーザに通知する処理と、
前記第2ユーザが前記第1ユーザと交流可能な日時の選択を前記第1交流候補日時の内で前記第2ユーザから受け付ける処理とを実行し、
前記第1日時範囲の開始日時は、前記第1ユーザからの前記第1交流候補日時の受け付け時から第1所定期間後である、サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、交流支援プログラム、交流支援方法、およびサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザ間の交流日時を調整するための技術が普及している。一例として、特許第6671727号公報(特許文献1)は、担当者と来訪者との予定を調整するための受付管理システムを開示している。当該受付管理システムは、担当者の端末から会議の候補日時の入力を受け付け、当該候補日時を来訪者の端末に送信する。来訪者が候補日時のいずれかを選択することにより、会議の日時が決定される。
【0003】
他の例として、特開2021-2255号公報(特許文献2)は、ユーザAとユーザBとのスケジュールを調整することが可能なスケジュール調整システムを開示している。ユーザAは当該スケジュール調整システムを用いて面会の候補日を入力し、ユーザBは当該候補日の内から対応可能な日を選択する。一方で、ユーザBは、対応可能な候補日がない場合には、ユーザAに対して別の候補日の送信を依頼する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6671727号公報
【特許文献2】特開2021-2255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
第1ユーザが交流候補日時を入力したとしても、第2ユーザは、当該交流候補日時をすぐに確認するとは限らない。また、第2ユーザは、当該交流候補日時の確認直後に交流日時を選択するとも限らない。そのため、第1ユーザによって入力された交流候補日時は、第2ユーザによって交流日時が選択される時点で過去の日時になっている可能性がある。その場合、第1ユーザと第2ユーザとの交流が成立しない。特許文献1,2は、このような課題について何ら開示していない。
【0006】
本開示は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、ユーザ間の交流をより成立しやすくするための技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一例では、ユーザ間の交流日時を調整するための交流支援プログラムが提供される。上記交流支援プログラムは、第1ユーザが第2ユーザと交流可能な第1交流候補日時の入力を第1日時範囲の内で上記第1ユーザから受け付けるステップと、上記第1交流候補日時を上記第2ユーザに通知するステップと、上記第2ユーザが上記第1ユーザと交流可能な日時の選択を上記第1交流候補日時の内で上記第2ユーザから受け付けるステップとをサーバに実行させる。上記第1日時範囲の開始日時は、上記第1ユーザからの上記第1交流候補日時の受け付け時から第1所定期間後である。
【0008】
この交流支援プログラムにおいては、交流候補日時の入力は、第1日時範囲の内から受け付けられる。第1日時範囲の開始日時は、第1ユーザからの第1交流候補日時の受け付け時から第1所定期間後である。これにより、交流候補日時は、より先の日時範囲の内からを入力され、第2ユーザの確認時点で過去の日時になっている可能性が低くなる。その結果、第1ユーザと第2ユーザとの交流が成立しやすくなる。
【0009】
本開示の一例では、上記交流支援プログラムは、上記第1交流候補日時が上記第2ユーザに通知された後に、当該第1交流候補日時とは異なる第2交流候補日時の入力を第2日時範囲の内で上記第2ユーザから受け付けるステップを上記サーバにさらに実行させる。上記第2日時範囲の開始日時は、上記第1日時範囲の開始日時よりも後の日時である。
【0010】
この交流支援プログラムにおいては、第1交流候補日時が第2ユーザに通知された後における第2ユーザの交流候補日時の入力は、第2日時範囲の内から受け付けられる。第2日時範囲の開始日時は、第1日時範囲の開始日時よりも後であるので、第2ユーザによって入力される交流候補日時は、第1ユーザの確認時点で過去の日時になっている可能性が低くなる。その結果、第1ユーザと第2ユーザとの交流がより成立しやすくなる。
【0011】
本開示の一例では、上記交流支援プログラムは、上記第2交流候補日時の受け付け時の前の第2所定期間の内に上記第1ユーザが上記サーバの機能を利用していたか否かに応じて、上記第2日時範囲の開始日時を変更する処理を上記サーバにさらに実行させる。上記第1ユーザが上記第2所定期間の内に上記サーバの機能を利用していた場合における上記第2日時範囲の開始日時は、上記第1ユーザが上記第2所定期間の内に上記サーバの機能を利用していなかった場合における上記第2日時範囲の開始日時よりも後である。
【0012】
この交流支援プログラムにおいては、第2日時範囲は、第1ユーザが第2所定期間の内にコンピュータの機能を利用していた場合、第1ユーザが第2所定期間の内にコンピュータの機能を利用していなかった場合と比較して、より先に設定される。これにより、第1ユーザは、第2ユーザがコンピュータの機能を次に利用するタイミングに合わせて、より適切な交流候補日時を提案することができる。
【0013】
本開示の一例では、上記交流支援プログラムは、上記第1交流候補日時が受け付けられてから第3所定期間が経過するまでに、上記選択が受けてられていない場合には、上記第1交流候補日時とは異なる第3交流候補日時の入力を第3日時範囲の内で上記第1ユーザまたは上記第2ユーザから受け付けるステップを上記サーバにさらに実行させる。上記第3日時範囲の開始日時は、上記第1日時範囲の開始日時よりも後の日時である。
【0014】
この交流支援プログラムにおいては、第1ユーザが入力した第1交流候補日時に対して第2ユーザの応答が所定期間無い場合に、交流候補日時が新たに入力され得る。新たな交流候補日時の入力は、第1日時範囲よりも先の第3日時範囲の内から受け付けられる。これにより、第1,第2ユーザの一方のユーザによって新たに入力される交流候補日時は、他方のユーザの確認時点で過去の日時になっている可能性が低くなる。その結果、第1ユーザと第2ユーザとの交流がより成立しやすくなる。
【0015】
本開示の一例では、上記交流支援プログラムは、上記選択を受け付けることなく、上記第1ユーザと上記第2ユーザとの交流日時を確定させることが可能なステップを上記サーバにさらに実行させる。
【0016】
この交流支援プログラムにおいては、第1ユーザおよび第2ユーザは、第1ユーザによって入力された交流候補日時に依存せずに任意のタイミングで交流を開始することができる。
【0017】
本開示の一例では、上記交流支援プログラムは、上記選択により確定した交流日時における交流が当日にキャンセルになった場合、交流候補日時の再設定を第4日時範囲の内で上記第1ユーザまたは上記第2ユーザから受け付けるステップを上記サーバにさらに実行させる。上記第4日時範囲の開始日時は、上記再設定の受け付け時から第4所定期間後である。上記第4所定期間は、上記第1所定期間よりも短い。
【0018】
この交流支援プログラムにおいては、第1ユーザまたは第2ユーザは、確定した交流日時における交流が当日にキャンセルされた場合には、より直近の第4日時範囲の内から交流候補日時を入力することができる。これにより、第1ユーザまたは第2ユーザは、失念により交流がキャンセルされた場合などにすぐに交流を開始することができる。
【0019】
本開示の一例では、上記交流支援プログラムは、上記選択により確定した交流日時における交流が当日にキャンセルになった場合、上記第1ユーザと上記第2ユーザとの少なくとも一方に交流日時の再設定を促すための通知を送るステップを上記サーバにさらに実行させる。
【0020】
この交流支援プログラムにおいては、確定していた交流が一度キャンセルされた場合であっても、第1ユーザと第2ユーザとの交流が促進される。
【0021】
本開示の一例では、上記交流支援プログラムは、上記第1交流候補日時が受け付けられてから第5所定期間が経過するまでに、上記第1ユーザと上記第2ユーザとの交流日時が確定しなかった場合、上記第1ユーザと上記第2ユーザとの交流を不成立にするステップを上記サーバにさらに実行させる。
【0022】
この交流支援プログラムにおいては、交流日時が所定間確定しない場合などに交流が不成立となる。これにより、ユーザが交流日時の調整を負担と感じることを防止できる。
【0023】
本開示の一例では、上記交流支援プログラムは、上記第1ユーザが第3ユーザと交流可能な第3交流候補日時の入力を、上記第1ユーザと上記第2ユーザとの交流日時が確定した後において上記第1ユーザから受け付けるステップを上記サーバにさらに実行させる。
【0024】
この交流支援プログラムにおいては、第1ユーザと第2ユーザとの交流日時が確定するまでは、第1ユーザと第3ユーザとの交流日時の調整が禁止される。これにより、ユーザが交流日時の調整を同時に多数行うことが抑制される。結果として、交流日時の調整に係るユーザの負担を軽減することができる。
【0025】
本開示の他の例では、ユーザ間の交流日時を調整するための交流支援方法が提供される。上記交流支援方法は、第1ユーザが第2ユーザと交流可能な第1交流候補日時の入力を第1日時範囲の内で上記第1ユーザから受け付けるステップと、上記第1交流候補日時を上記第2ユーザに通知するステップと、上記第2ユーザが上記第1ユーザと交流可能な日時の選択を上記第1交流候補日時の内で上記第2ユーザから受け付けるステップとを備える。上記第1日時範囲の開始日時は、上記第1ユーザからの上記第1交流候補日時の受け付け時から第1所定期間後である。
【0026】
この交流支援方法においては、交流候補日時の入力は、第1日時範囲の内から受け付けられる。また、第1日時範囲の開始日時は、第1ユーザからの第1交流候補日時の受け付け時から第1所定期間後である。これにより、交流候補日時は、より先の日時範囲の内からを入力され、第2ユーザの確認時点で過去の日時になっている可能性が低くなる。その結果、第1ユーザと第2ユーザとの交流が成立しやすくなる。
【0027】
本開示の他の例では、ユーザ間の交流日時を調整するためのサーバが提供される。上記サーバは、上記サーバを制御するための制御部を備える。上記制御部は、第1ユーザが第2ユーザと交流可能な第1交流候補日時の入力を第1日時範囲の内で上記第1ユーザから受け付ける処理と、上記第1交流候補日時を上記第2ユーザに通知する処理と、上記第2ユーザが上記第1ユーザと交流可能な日時の選択を上記第1交流候補日時の内で上記第2ユーザから受け付ける処理とを実行する。上記第1日時範囲の開始日時は、上記第1ユーザからの上記第1交流候補日時の受け付け時から第1所定期間後である。
【0028】
このコンピュータにおいては、交流候補日時の入力は、第1日時範囲の内から受け付けられる。また、第1日時範囲の開始日時は、第1ユーザからの第1交流候補日時の受け付け時から第1所定期間後である。これにより、交流候補日時は、より先の日時範囲の内からを入力され、第2ユーザの確認時点で過去の日時になっている可能性が低くなる。その結果、第1ユーザと第2ユーザとの交流が成立しやすくなる。
【発明の効果】
【0029】
ある局面において、ユーザ間の交流をより成立しやすくするための技術を提供することができる。
【0030】
本発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】交流支援システムの装置構成の一例を示す図である。
【
図2】交流候補日時が所定の日時範囲の内から入力されている様子を概略的に示す図である。
【
図3】サーバのハードウェア構成の一例を示す模式図である。
【
図4】端末のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
【
図5】サーバと各端末との間のデータフローの一例を示す図である。
【
図13】サーバと各端末との間のデータフローの一例を示す図である。
【
図15】各ユーザが交流候補日時を入力可能な日時範囲の関係を示す図である。
【
図16】各ユーザが交流候補日時を入力可能な日時範囲の違いを示す図である。
【
図18】サーバと各端末との間のデータフローの一例を示す図である。
【
図20】各ユーザが交流候補日時を入力可能な日時範囲の関係を示す図である。
【
図21】サーバと各端末との間のデータフローの一例を示す図である。
【
図23】サーバと各端末との間のデータフローの一例を示す図である。
【
図27】サーバと各端末との間のデータフローの一例を示す図である。
【
図29】新たな交流候補日時が所定の日時範囲の内から入力されている様子を概略的に示す図である。
【
図32】通知がウェアラブル端末としての端末に表示されている例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
【0033】
<A.交流支援システム10>
まず、
図1を参照して、交流支援システム10の装置構成について説明する。
図1は、交流支援システム10の装置構成の一例を示す図である。
【0034】
交流支援システム10は、たとえば、組織の一例である会社(企業)CM1において、社員間の交流を支援するために用いられる。社員間の交流は、たとえば、交流支援システム10に備えられるオンライン通話機能などを通じて行われる。以下では、交流支援システム10用いたユーザ間の交流を「オンライン交流」とも称する。
【0035】
図1に示されるように、交流支援システム10は、サーバ100と、端末200とを含む。サーバ100と端末200とは、ネットワークN1(たとえば、インターネット)を通じて通信可能である。
【0036】
サーバ100は、たとえば、ノート型またはデスクトップ型のPC(Personal Computer)、デスクトップ型のPC、タブレット端末、または、通信機能を備えたその他のコンピュータである。交流支援システム10を構成するサーバ100の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
【0037】
端末200は、たとえば、ノート型またはデスクトップ型のPC、タブレット端末、スマートフォン、ウェアラブル端末、または、通信機能を備えたその他のコンピュータである。
図1の例では、3つの端末200A~200Cが示されているが、交流支援システム10を構成する端末200の数は、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。以下では、端末200A~200Cを特に区別しない場合には、端末200A~200Cを端末200ともいう。
【0038】
端末200は、たとえば、会社CM1に属するユーザによって所有されている。
図1の例では、端末200Aは、たとえば、ユーザAによって所有されている。端末200Bは、たとえば、ユーザBによって所有されている。端末200Cは、たとえば、ユーザCによって所有されている。
【0039】
一例として、交流支援システム10のユーザは、会社CM1の社員である。各ユーザの勤務形態としては、出社勤務と在宅勤務とがある。出社勤務のユーザは職場において端末200を使用し、在宅勤務のユーザは職場以外の場所(たとえば、自宅、旅先など)において端末200を使用する。
【0040】
他の例として、交流支援システム10のユーザは、学校の生徒や職員である。端末200は、対面形式で出席をする生徒や教師においては学校内で使用される。また、端末200は、オンライン形式で出席をする生徒や教師においては学校以外の場所(たとえば、自宅など)で使用される。
【0041】
さらに他の例として、交流支援システム10は、家族によって使用される。端末200は、たとえば、家族によって自宅内で使用される。また、端末200は、親元を離れた子供などにおいては当該自宅以外の住宅内で使用される。
【0042】
なお、本明細書に記載されている各種処理は、サーバ100で実行されてもよいし、端末200で実行されてもよいし、その他の装置で実行されてもよい。また、交流支援システム10は、サーバ100を必ずしも備える必要はなく、複数の端末200のみで構成されてもよい。この場合、本明細書に記載されている各種処理は、複数の端末200が協働することによって実行される。
【0043】
<B.交流日時の調整機能の概要>
次に、
図2を参照して、交流支援システム10によって提供される交流日時の調整機能の概要について説明する。
図2は、交流候補日時が日時範囲ΔTR1の内から入力されている様子を概略的に示す図である。
【0044】
交流支援システム10は、ユーザ間のオンライン交流を支援する機能を有する。交流支援システム10は、オンライン交流の機会を定期的にユーザに提供することで、コミュニケーションの機会を作る。これにより、交流支援システム10は、ユーザのメンタル上の健康を維持する。
【0045】
ユーザが他のユーザとオンライン交流を行うためには、ユーザ間で交流日時を予め決めておく必要がある。しかしながら、ユーザが交流支援システム10を利用する頻度が少ない場合(たとえば、1日に1回)、ユーザ間の交流日時の調整が難しくなる。たとえば、交流支援システム10が、メンタル上の健康を保つためにユーザが利用するシステムの一部として構成されている場合や、ユーザの勤務時間を管理するシステムの一部として構成されている場合などには、ユーザは交流支援システム10を1日1回程度利用することになる。
【0046】
より具体的な例として、ユーザAが交流候補日時を端末200A上で入力し、当該交流候補日時がユーザBの端末200Bに通知されたとする。このとき、ユーザBは、ユーザAによって提示された交流候補日時をすぐに確認するとは限らない。この場合、当該交流候補日時は、ユーザBに確認された時点で既に過去の日時になっている可能性がある。
【0047】
そこで、交流支援システム10は、ユーザ間のオンライン交流が成立しやすいように、交流日時の調整を支援する。より具体的には、まず、サーバ100は、ユーザAがユーザBと交流可能な交流候補日時の入力を日時範囲ΔTR1の内から端末200Aに受け付けさせる。
【0048】
日時範囲ΔTR1の開始日時T1Sは、ユーザAからの交流候補日時の受け付け時(すなわち、タイミングT0A)の所定期間ΔTP1後である。所定期間ΔTP1は、数時間後(たとえば、12~24時間後)であってもよいし、数日後(たとえば、1~2日後)であってもよいし、タイミングT0Aが属する日の翌日または翌日以降であってもよい。
【0049】
なお、タイミングT0Aは、交流候補日時の入力の受け付けが開始された時と厳密に同じである必要なく、当該開始された時と略同じであればよい。一例として、タイミングT0Aは、サーバ100または端末200Aが交流候補日時の入力の受け付けを開始した時の所定時間前後であってもよい。
【0050】
日時範囲ΔTR1の終了日時T1Eは、開始日時T1Sを基準として予め決められていてもよいし、ユーザによって任意に設定されてもよい。一例として、日時範囲ΔTR1の終了日時T1Eは、開始日時T1Sの一定時間後(たとえば、数日後~数ヶ月後)である。
【0051】
端末200Aは、交流候補日時の入力を受け付けたことに基づいて、当該交流候補日時をサーバ100に通知する。その後、サーバ100は、ユーザAによって入力された交流候補日時の内から、ユーザBがユーザAと交流可能な日時の選択を端末200Bに受け付けさせる。
【0052】
このように、交流支援システム10は、所定期間ΔTP1先の日時範囲ΔTR1の内から交流候補日時の入力を受け付ける。これにより、ユーザAによって入力された交流候補日時は、ユーザBの確認時点で過去の日時になっている可能性が低くなる。また、提示された交流候補日時が先であると、ユーザBは、自身の予定を調整した後にユーザAとの交流日時を決めることもできる。その結果、ユーザAとユーザBとの交流が成立しやすくなる。
【0053】
<C.ハードウェア構成>
図3および
図4を参照して、上述の
図1に示されるサーバ100と端末200とのハードウェア構成について順に説明する。
【0054】
(C1.サーバ100のハードウェア構成)
まず、
図3を参照して、サーバ100のハードウェア構成について説明する。
図3は、サーバ100のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
【0055】
サーバ100は、制御装置101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、通信インターフェイス104と、表示インターフェイス105と、入力インターフェイス107と、記憶装置120とを含む。これらのコンポーネントは、バス110に接続される。
【0056】
制御装置101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのGPU(Graphics Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成され得る。
【0057】
制御装置101は、交流支援プログラム122やオペレーティングシステムなどの各種プログラムを実行することでサーバ100の動作を制御する。制御装置101は、各種プログラムの実行命令を受け付けたことに基づいて、記憶装置120またはROM102からRAM103に当該プログラムを読み出す。RAM103は、ワーキングメモリとして機能し、各種プログラムの実行に必要な各種データを一時的に格納する。
【0058】
通信インターフェイス104には、LAN(Local Area Network)やアンテナなどが接続される。サーバ100は、通信インターフェイス104を介して、外部機器との間でデータをやり取りする。当該外部機器は、たとえば、端末200などを含む。
【0059】
表示インターフェイス105には、ディスプレイ106が接続される。表示インターフェイス105は、制御装置101などからの指令に従って、ディスプレイ106に対して、画像を表示するための画像信号を送出する。ディスプレイ106は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、またはその他の表示機器である。なお、ディスプレイ106は、サーバ100と一体的に構成されてもよいし、サーバ100とは別に構成されてもよい。
【0060】
入力インターフェイス107には、入力デバイス108が接続される。入力デバイス108は、たとえば、マウス、キーボード、タッチパネル、またはユーザの操作を受け付けることが可能なその他の装置である。なお、入力デバイス108は、サーバ100と一体的に構成されてもよいし、サーバ100とは別に構成されてもよい。
【0061】
記憶装置120は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶媒体である。記憶装置120は、交流支援プログラム122、ユーザDB(Data Base)124、および利用履歴126などを格納する。
【0062】
ユーザDB124は、たとえば、パスワード、ユーザ名、ユーザ画像、ユーザの属性(たとえば、性別、住所、所属部署名など)をユーザID(Identification)の別に対応付けている。
【0063】
利用履歴126は、ユーザがサーバ100にログインした時刻、および当該ユーザがサーバ100からログアウトした時刻などをユーザIDの別に対応付けている。
【0064】
交流支援プログラム122、ユーザDB124、および利用履歴126の格納場所は、記憶装置120に限定されず、制御装置101の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリなど)、ROM102、RAM103、外部機器などに格納されていてもよい。
【0065】
なお、交流支援プログラム122は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、交流支援プログラム122に規定される各種処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う交流支援プログラム122の趣旨を逸脱するものではない。さらに、交流支援プログラム122によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバが交流支援プログラム122の処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態でサーバ100が構成されてもよい。
【0066】
(C2.端末200のハードウェア構成)
次に、
図4を参照して、端末200のハードウェア構成について説明する。
図4は、端末200のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
【0067】
端末200は、制御装置201と、ROM202と、RAM203と、通信インターフェイス204と、表示インターフェイス205と、入力インターフェイス207と、記憶装置220とを含む。これらのコンポーネントは、バス210に接続される。
【0068】
制御装置201は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのGPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせなどによって構成され得る。
【0069】
制御装置201は、交流支援プログラム222やオペレーティングシステムなどの各種プログラムを実行することで端末200の動作を制御する。制御装置201は、各種プログラムの実行命令を受け付けたことに基づいて、記憶装置220またはROM202からRAM203に当該プログラムを読み出す。RAM203は、ワーキングメモリとして機能し、当該プログラムの実行に必要な各種データを一時的に格納する。
【0070】
通信インターフェイス204には、LANやアンテナなどが接続される。端末200は、通信インターフェイス204を介して、外部機器との間でデータをやり取りする。当該外部機器は、たとえば、サーバ100やサーバなどを含む。端末200は、サーバ100から交流支援プログラム222をダウンロード可能に構成されてもよい。
【0071】
表示インターフェイス205には、ディスプレイ206が接続される。表示インターフェイス205は、制御装置201などからの指令に従って、ディスプレイ206に対して、画像を表示するための画像信号を送出する。ディスプレイ206は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、またはその他の表示機器である。なお、ディスプレイ206は、端末200と一体的に構成されてもよいし、端末200とは別に構成されてもよい。
【0072】
入力インターフェイス207には、入力デバイス208が接続される。入力デバイス208は、たとえば、マウス、キーボード、タッチパネル、またはユーザの操作を受け付けることが可能なその他の装置である。なお、入力デバイス208は、端末200と一体的に構成されてもよいし、端末200とは別に構成されてもよい。
【0073】
記憶装置220は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶媒体である。記憶装置220は、交流支援プログラム222などを格納する。交流支援プログラム222の格納場所は、記憶装置220に限定されず、制御装置201の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリなど)、ROM202、RAM203、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
【0074】
なお、交流支援プログラム222は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、交流支援プログラム222に規定される各種処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う交流支援プログラム222の趣旨を逸脱するものではない。さらに、交流支援プログラム222によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバが交流支援プログラム222の処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態でサーバ100が構成されてもよい。
【0075】
<D.交流日時が確定するまでの動作>
次に、
図5~
図12を参照して、ユーザ間の交流日時が確定するまでの交流支援システム10の動作について説明する。
図5は、サーバ100と端末200Aと端末200Bとの間のデータフローの一例を示す図である。
【0076】
ステップS10において、ユーザAは、端末200Aを用いて、交流支援システム10にアクセスしたとする。このことに基づいて、ログイン画面が端末200Aに表示される。当該ログイン画面は、ユーザIDやパスワードなどのユーザ情報の入力を受け付ける。ユーザAがログイン画面上のログインボタンを押したことに基づいて、端末200Aは、入力されたユーザ情報をサーバ100に送信する。
【0077】
ステップS12において、サーバ100は、ステップS10で入力されたユーザ情報が上述のユーザDB124(
図3参照)に登録されているか否かを判断する。サーバ100は、ステップS10で入力されたユーザ情報がユーザDB124に登録されていると判断した場合、ログイン処理を実行し、ログインが成功したことを示す通知を端末200Aに送信する。そうでない場合には、サーバ100は、ログインが失敗したことを示す通知を端末200Aに送信する。
【0078】
図5の例では、ステップS12において、ログイン処理が正常に行われたとする。ログイン処理の結果は、ユーザ情報とログイン時刻とに対応付けられた上で上述の利用履歴126に書き込まれる。
【0079】
ステップS14において、端末200Aは、ホーム画面を表示する。ホーム画面は、交流支援システム10の各種機能を利用するためのボタンなどを含む。
【0080】
図6は、ホーム画面の一部を構成するスタート画面300Aを示す図である。スタート画面300Aは、ブラッシュアップ機能の実行指示を受け付ける。ブラッシュアップ機能は、メンタル上の健康を保つための機能である。ブラッシュアップ機能は、たとえば、ユーザによって1日に1回実行される。これにより、ユーザAは、ブラッシュアップ機能を利用することによりメンタル上の健康を維持することができる。
【0081】
ブラッシュアップ機能の実行指示は、スタート画面300Aの開始ボタン301において受け付けられる。サーバ100は、開始ボタン301が押されたことに基づいて、ユーザAへの質問を端末200Aに順次送る。ユーザAは、端末200Aを介して各質問に回答する。サーバ100は、各質問に対する回答に基づいて、ユーザAへのアドバイスを生成し、当該アドバイスを端末200Aに送信する。
【0082】
ブラッシュアップ機能は、ユーザへのアドバイスを生成する機能だけでなく、ユーザ間のオンライン交流を支援するための機能を含む。当該支援機能が実行された場合、ステップS16において、サーバ100は、ユーザAに合う交流相手候補を決定する。このとき、サーバ100は、ユーザAと同部署または同チームのメンバーの内から交流相手候補を決定する。
【0083】
交流相手候補は、オンライン交流が成立しやすいように、かつ、潜在的な相性が良い相手とオンライン交流が行われるように決定される。一例として、サーバ100は、ユーザの性格傾向と、ユーザの趣味と、ユーザの勤務時間帯との少なくとも1つに基づいて、交流相手候補を決定する。ユーザの性格傾向と、ユーザの趣味と、ユーザの勤務時間帯とは、たとえば、上述のユーザDB124(
図3参照)において予め登録されている。
【0084】
一例として、サーバ100は、ユーザDB124に基づいて、ユーザAと性格傾向が同一である他ユーザを交流相手候補として決定する。他の例として、サーバ100は、ユーザDB124に基づいて、ユーザAと趣味が同一である他ユーザを交流相手候補として決定する。さらに他の例として、サーバ100は、ユーザDB124に基づいて、ユーザAの勤務時間帯と重複する他ユーザを交流相手候補として決定する。
【0085】
好ましくは、サーバ100は、ユーザAとオンライン交流が成立する可能性が低い他ユーザを交流相手候補から除外する。一例として、サーバ100は、ユーザAの交流履歴を参照して、1~n回前に交流した他ユーザを交流相手候補から除外する。他の例として、サーバ100は、交流支援システム10の利用率が所定閾値よりも低い他ユーザを交流相手候補から除外する。さらに他の例として、サーバ100は、過去のオンライン交流の成立度が所定閾値よりも低い他ユーザを交流相手候補から除外する。さらに他の例として、サーバ100は、他のユーザが空いていない時間帯を交流候補日時に設定する頻度が所定閾値よりも高い他ユーザを交流相手候補から除外する。さらに他の例として、サーバ100は、直近の所定期間内におけるオンライン交流のキャンセル回数が所定閾値よりも多い他ユーザを交流相手候補から除外する。
【0086】
ステップS16において、サーバ100は、決定した交流相手候補を端末200Aに送信する。
【0087】
ステップS18において、端末200Aは、交流相手候補の選択画面をディスプレイ206に表示する。ユーザAは、当該選択画面に表示されている交流相手候補の中から任意のユーザを選択することができる。一例として、ユーザAは、ユーザBを交流相手として選択したとする。このことに基づいて、端末200Aは、ユーザBのユーザ情報を選択結果としてサーバ100に送信する。
【0088】
ステップS22において、端末200Aは、交流候補日時の入力画面を表示する。
図7は、一例としての入力画面300Bを示す図である。
【0089】
図7に示されるように、入力画面300Bは、交流相手の表示欄302と、交流候補日時の入力欄304と、決定ボタン306とを含む。
【0090】
表示欄302は、ステップS18で選択した交流相手に係るユーザ情報を表示する。表示欄302に表示されるユーザ情報は、たとえば、交流相手の画像と、交流相手のユーザ名と、交流相手の趣味とを含む。当該ユーザ情報は、たとえば、上述のユーザDB124(
図3参照)から取得される。
【0091】
入力欄304は、交流候補日時の入力を希望順に受け付けるように構成される。交流候補日時の初期値は、上述の
図2に示されるように、所定期間ΔTP1を除く日時範囲ΔTR1の内から決定される。
【0092】
ユーザAは、入力欄304において、初期値の交流候補日時を変更することができる。交流候補日時の入力は、たとえば、プルダウンメニューを用いた交流日の指定と、テキストボックスを用いた交流時間の指定とで実現される。テキストボックスが空欄の場合、端末200Aは、交流候補日時が入力されなかったものとみなす。
【0093】
このとき、入力欄304は、上述の所定期間ΔTP1を除く上述の日時範囲ΔTR1(
図2参照)の内から交流候補日時の入力を受け付ける。すなわち、ユーザAは、直近の日時を交流候補日時として入力できない。一例として、現在が10月2日である場合、端末200Aは、2日後の10月4日以降から交流候補日時の入力を受け付ける。
【0094】
ある局面において、日時範囲ΔTR1の長さは、ユーザの性格傾向に応じて変えられる。ユーザの性格傾向は、たとえば、個人特性の分類法の一種であるビッグファイブ(Big Five)に基づいて特定される。ビッグファイブでは、個人の性格傾向が、開放性と、誠実性と、外向性と、協調性と、神経症的傾向との5要因で表わされる。各ユーザの性格傾向は、たとえば、上述のユーザDB124に予め規定される。
【0095】
一例として、端末200Aは、神経症的傾向が心理的ストレスを受けやすいことを示しているユーザについては日時範囲ΔTR1をより短くする。この場合、日時範囲ΔTR1の開始日時T1SがタイミングT0Aの3日後に設定され、日時範囲ΔTR1の終了日時T1EがタイミングT0Aの4日後に設定される。
【0096】
また、端末200Aは、神経症的傾向が心理的ストレスを受けにくいことを示しているユーザについては日時範囲ΔTR1をより長くする。この場合、日時範囲ΔTR1の開始日時T1SがタイミングT0Aの2日後に設定され、日時範囲ΔTR1の終了日時T1EがタイミングT0Aの4日後に設定される。
【0097】
他の局面において、日時範囲ΔTR1の長さは、ユーザの忙しさに応じて変えられる。各ユーザの忙しさの度合いは、たとえば、上述のユーザDB124に予め規定される。
【0098】
ユーザの忙しさの度合いが所定値よりも低い場合、日時範囲ΔTR1をより短くする。一例として、この場合には、この場合、日時範囲ΔTR1の開始日時T1SがタイミングT0Aの3日後に設定され、日時範囲ΔTR1の終了日時T1EがタイミングT0Aの4日後に設定される。
【0099】
また、端末200Aは、ユーザの忙しさの度合いが所定値以上である場合、日時範囲ΔTR1をより長くする。この場合、日時範囲ΔTR1の開始日時T1SがタイミングT0Aの2日後に設定され、日時範囲ΔTR1の終了日時T1EがタイミングT0Aの4日後に設定される。
【0100】
さらに他の局面において、日時範囲ΔTR1の長さは、組織の休日(非営業日)や、お互いの休日を考慮した上で変えられる。一例として、端末200Aは、事前に設定された休日または勤務時間を取得し、交流相手が休日としている日時を交流候補日時に含めない。
【0101】
端末200Aは、入力画面300Bの決定ボタン306が押されたことに基づいて、入力欄304に入力されている交流候補日時をサーバ100に送信する。サーバ100は、端末200Aから受信した交流候補日時を記憶する。
【0102】
再び
図5を参照して、ステップS24において、端末200Aは、入力された交流候補日時の確認画面を表示する。
図8は、一例としての確認画面300Cを示す図である。
【0103】
確認画面300Cは、交流相手の表示欄302と、メッセージ307と、交流候補日時の表示欄308と、進むボタン310とを含む。
【0104】
確認画面300Cの表示欄302には、上述の入力画面300Bの表示欄302と同じ内容が表示される。
【0105】
メッセージ307は、ユーザAが交流候補日時を入力したことを交流相手(たとえば、ユーザB)に口頭で伝えることを促すためのメッセージである。なお、交流相手が交流候補日時をまだ入力していないときには、端末200Aは、外部手段(たとえば、口頭、メール、メッセージツール、通話等)を通しての入力を促す旨の表示をしてもよい。
【0106】
交流候補日時の表示欄308には、ユーザAによって入力された交流候補日時が表示される。これにより、ユーザAは、自身の入力した交流候補日時が意図した日時であるか否かを確認することができる。
【0107】
端末200Aは、確認画面300Cの進むボタン310が押されたことに基づいて、確認画面300Cを閉じる。
【0108】
再び
図5を参照して、ステップS26において、端末200Aは、ホーム画面を表示する。
図9は、ステップS26で表示されるホーム画面の一部を構成する確認画面300Dを示す図である。
【0109】
確認画面300Dは、交流候補日時を端末200Bに通知してから、交流日時が確定するまでの間、ホーム画面上に表示される。すなわち、確認画面300Dは、ユーザAが交流支援システム10にログインする度にホーム画面上に表示される。
【0110】
確認画面300Dは、交流相手の表示欄302と、交流候補日時の表示欄311と、接続ボタン312と、変更ボタン313とを含む。
【0111】
確認画面300Dの表示欄302には、上述の入力画面300Bの表示欄302と同じ内容が表示される。
【0112】
表示欄311には、端末200Bに送信済みの交流候補日時が表示される。これにより、ユーザAは、自身の入力した交流候補日時をいつでも確認することができる。
【0113】
接続ボタン312は、確定交流日時を待たずに交流相手と接続するためのボタンである。接続ボタン312が押されると、端末200Aと端末200Bとの通信が接続され、ユーザAとユーザBとのオンライン交流が開始される。
【0114】
このように、サーバ100は、ユーザAが提示した交流候補日時に対するユーザBの選択を受け付けることなく、ユーザAとユーザBとの交流日時を確定させることができる。これにより、ユーザAは、自身が提示した交流候補日時に依存せずに任意のタイミングでユーザBとのオンライン交流を開始することができる。その結果、ユーザA,Bは、勤務状況、働き方(たとえば、リモートワークであるか否か)、端末200A,200Bの位置関係などに合わせて臨機応変にオンライン交流を開始することができる。
【0115】
なお、オンライン交流は、ユーザが交流候補日時を入力することなく即時に開始されてもよい。このような即時のオンライン交流機能は、たとえば、近くに居るユーザ同士や、日頃からコミュニケーションを取っているユーザ同士に利用される。ユーザは、即時のオンライン交流機能を利用することで交流日時の調整を省略することができる。これにより、交流支援システム10のユーザビリティが向上する。
【0116】
変更ボタン313は、確定交流日時を変更するためのボタンである。変更ボタン313が押された場合、端末200Aは、上述のステップS18,S22の処理を再び実行し、新たな交流日時の入力を受け付ける。
【0117】
再び
図5を参照して、ユーザAが交流候補日時を入力してからしばらく経った後に、ステップS40において、ユーザBは、端末200Bを用いて交流支援システム10にアクセスしたとする。このことに基づいて、ログイン画面が端末200Bに表示される。ユーザBがログイン画面上にユーザ情報を入力した上でログインボタンを押したことに基づいて、端末200Bは、入力されたユーザ情報をサーバ100に送信する。
【0118】
ステップS42において、サーバ100は、ステップS40で入力されたユーザ情報が上述のユーザDB124(
図3参照)に登録されているか否かを判断する。サーバ100は、ステップS40で入力されたユーザ情報がユーザDB124に登録されていると判断した場合、ログイン処理を実行し、ログインが成功したことを示す通知を端末200Bに送信する。そうでない場合には、サーバ100は、ログインが失敗したことを示す通知を端末200Bに送信する。
【0119】
図5の例では、ステップS42において、ログイン処理が正常に行われたとする。ログイン処理の結果は、ユーザ情報とログイン時刻とに対応付けられた上で上述の利用履歴126に書き込まれる。
【0120】
サーバ100は、ログイン処理が終わった後に、ステップS22で入力されている交流候補日時を端末200Bに送信する。
【0121】
ステップS44において、端末200Bは、交流候補日時の選択画面をディスプレイ206に表示する。
図10は、一例としての選択画面400Aを示す図である。
【0122】
図10に示されるように、選択画面400Aは、交流相手の表示欄402と、交流候補日時の選択欄404と、NGボタン406とを含む。
【0123】
表示欄402は、交流相手に係るユーザ情報を表示する。
図10の例では、ステップS22で交流候補日時を入力したユーザAに係るユーザ情報が表示欄402に表示されている。表示欄402に表示されるユーザ情報は、たとえば、交流相手の画像と、交流相手のユーザ名と、交流相手の趣味とを含む。当該ユーザ情報は、たとえば、上述のユーザDB124(
図3参照)から取得される。
【0124】
選択欄404には、ステップS22でユーザAによって入力された交流候補日時が希望順に表示される。交流候補日時の各々に並べて、決定ボタン405が表示される。ユーザBは、一の決定ボタン405を押すことにより、自身の希望する交流候補日時を選択することができる。これにより、サーバ100は、ユーザBがユーザAと交流可能な日時の選択を端末200Bに受け付けさせる。
【0125】
なお、ユーザAによって入力された交流候補日時の一部が、ユーザBの確認時点で既に過ぎている場合には、端末200Bは、当該一部の交流候補日時を選択欄404に表示しなくてもよい。これにより、余分な情報が削除され、ユーザは、交流候補日時をより容易に選択することができる。
【0126】
図5に示されるステップS44においては、選択画面400Aの決定ボタン405が押されたとする。このことに基づいて、端末200Bは、選択された交流候補日時をサーバ100に送信する。サーバ100に送信された交流候補日時は、たとえば、ユーザAが交流支援システム10にログインしたときに端末200Aに送信される。
【0127】
図11は、選択画面400Aの決定ボタン405が押された場合の画面遷移の一例を示す図である。
図11の例では、第1希望の交流候補日時「10/4(月)08:00~」に対応付けられている決定ボタン405が押されている。このことに基づいて、ステップS46において、端末200Bは、
図11に示される確認画面400Bをディスプレイ206に表示する。
【0128】
確認画面400Bは、交流相手の表示欄402と、確認メッセージ408と、タイマー409と、OKボタン410とを含む。表示欄402については上述の通りであるので、説明を繰り返さない。
【0129】
確認メッセージ408は、ユーザBの選択によって確定した交流日時(以下、「確定交流日時」ともいう。)を含むメッセージと、当該確定交流日時の記録を促すためのメッセージとを含む。
図11には、確定交流日時を含むメッセージの例として、「10/4(月)08:00に設定されました。」とのメッセージが示されている。また、確定交流日時のメモを促すためのメッセージの例として、「忘れないようにカレンダーにメモしましょう。」とのメッセージが示されている。当該カレンダーは、カレンダーアプリと、紙媒体のカレンダーとを含む。
【0130】
なお、
図11の例では、確定交流日時をカレンダーに記録するように促されているが、推奨される記録先は、カレンダーに限定されない。一例として、推奨の記録先は、メモ帳であってもよい。また、確定交流日時は、カレンダーアプリに自動で記録されてもよい。
【0131】
タイマー409は、確認画面400Bを自動で閉じるまでの時間を表示する。タイマー409の残り時間がゼロになったことに基づいて、端末200Bは、確認画面400Bを閉じる。その後、端末200Bは、ホーム画面を表示する。
【0132】
OKボタン410は、確認画面400Bを閉じるためのボタンである。ユーザBは、確認画面400Bを確認した後にOKボタン410を押す。これにより、ユーザBは、タイマー409の残り時間がゼロになる前に確認画面400Bを閉じることができる。その後、端末200Bは、ホーム画面を表示する。
【0133】
再び
図5を参照して、ステップS48において、端末200Bは、確認画面400Bを表示した後にリマインド画面を表示する。
図12は、一例としてのリマインド画面400Cを示す図である。
【0134】
リマインド画面400Cは、ホーム画面の一部を構成する。ホーム画面は、交流支援システム10にログインした時に表示される画面である。すなわち、リマインド画面400Cは、確定交流日時が確定した後においては、交流支援システム10へのログインの度に表示される。
【0135】
リマインド画面400Cは、確定交流日時の表示欄412と、接続ボタン414と、変更ボタン416とを含む。
【0136】
表示欄412は、次回の交流相手のユーザ情報と、確定交流日時と、確定交流日時をカレンダーに記録するように促すためのメッセージとを表示する。
【0137】
接続ボタン414は、確定交流日時を待たずに交流相手と接続するためのボタンである。接続ボタン414が押されると、端末200Aと端末200Bとの通信が接続され、ユーザAとユーザBとのオンライン交流が開始される。
【0138】
このように、サーバ100は、確定交流日時を待たずに、ユーザAとユーザBとの交流日時を確定させることができる。これにより、ユーザBは、任意のタイミングでユーザAとのオンライン交流を開始することができる。その結果、ユーザA,Bは、勤務状況、働き方(たとえば、リモートワークであるか否か)、端末200A,200Bの位置関係などに合わせて臨機応変にオンライン交流を開始することができる。
【0139】
変更ボタン416は、確定交流日時をキャンセルし、交流日時を再調整するためのボタンである。これにより、ユーザBは、自身の都合が悪くなった場合に、いつでも交流日時を変更することができる。
【0140】
<E.提示した交流候補日時が拒否される場合の動作>
次に、
図13~
図17を参照して、ユーザAによって提示された交流候補日時がユーザBによって拒否される場合における交流支援システム10の動作について説明する。
図13は、サーバ100と端末200Aと端末200Bとの間のデータフローの一例を示す図である。
【0141】
上述の
図5の例では、ステップS44において決定ボタン405(
図11参照)が押されたことに基づいて、ステップS46の処理が次に実行されていた。これに対して、ステップS44においてNGボタン406(
図11参照)が押された場合には、
図13に示されるステップS52の処理が次に実行される。NGボタン406は、ユーザAによって提示された交流候補日時がユーザBの都合に合わない場合に押される。
【0142】
図14は、
図13に示されるステップS44においてNGボタン406が押された場合の画面遷移の一例を示す図である。
【0143】
図14に示されるように、NGボタン406が押されたことに基づいて、端末200Bは、交流候補日時の入力画面400Dをディスプレイ206に表示する。入力画面400Dは、交流相手の表示欄402と、交流候補日時の入力欄424と、決定ボタン426とを含む。
【0144】
表示欄402は、交流相手であるユーザAのユーザ情報を表示する。表示欄402に表示されるユーザ情報は、たとえば、ユーザAの画像と、ユーザAのユーザ名と、ユーザAの趣味とを含む。当該ユーザ情報は、たとえば、上述のユーザDB124(
図3参照)から取得される。
【0145】
入力欄424は、交流候補日時の入力を希望順に受け付けるように構成される。交流候補日時の入力は、たとえば、プルダウンメニューを用いた交流日の指定と、テキストボックスを用いた交流時間の指定とで実現される。テキストボックスが空欄の場合、端末200Bは、交流候補日時が入力されなかったものとみなす。
【0146】
交流候補日時は、制限された日時範囲の内から入力される。
図15は、ユーザAが交流候補日時を入力可能な日時範囲ΔTR1と、ユーザBが交流候補日時を入力可能な日時範囲ΔTR2との関係を示す図である。
【0147】
上述の
図2で説明したように、ユーザAの交流候補日時の入力は、日時範囲ΔTR1の内から受け付けられていた。また、日時範囲ΔTR1の開始日時T1Sは、サーバ100または端末200Aが交流候補日時の入力の受け付けを開始した時(すなわち、タイミングT0A)の所定期間ΔTP1後であった。
【0148】
これに対して、ユーザBの交流候補日時の入力は、日時範囲ΔTR2の内から受け付けられる。日時範囲ΔTR2の開始日時T2Sは、日時範囲ΔTR1の開始日時T1Sよりも後である。一例として、日時範囲ΔTR2の開始日時T2Sは、サーバ100または端末200Bが交流候補日時の入力の受け付けを開始した時(すなわち、タイミングT0B)の所定期間後である。
【0149】
日時範囲ΔTR2の終了日時T2Eは、日時範囲ΔTR1の終了日時T1Eよりも後である。一例として、日時範囲ΔTR2の終了日時T2Eは、日時範囲ΔTR2の開始日時T2Sの一定時間後(たとえば、数日後~数ヶ月後)である。
【0150】
このように、サーバ100は、ユーザAの交流候補日時が端末200Bに通知された後に、当該交流候補日時とは異なる交流候補日時の入力を日時範囲ΔTR2の内から端末200Bに受け付けさせる。このとき、日時範囲ΔTR2の開始日時T2Sは、日時範囲ΔTR1の開始日時T1Sよりも後であるので、ユーザBによって入力される交流候補日時は、ユーザAの確認時点で過去の日時になっている可能性がより低くなる。また、提示された交流候補日時が先であると、ユーザAは、自身の予定を調整した後にユーザBとの交流日時を決めることもできる。
【0151】
好ましくは、サーバ100は、ユーザAが交流支援システム10を利用したタイミングに応じて、日時範囲ΔTR2の開始日時T2Sを変える。
図16は、ユーザAが交流支援システム10を利用したタイミングによる日時範囲ΔTR2の違いを示す図である。
【0152】
図16に示されるタイミングT0Bは、サーバ100または端末200Bが交流候補日時の入力の受け付けを開始したタイミングを示す。サーバ100は、交流相手であるユーザAがタイミングT0Bの前の所定期間ΔTP2にサーバ100を利用しているか否かに応じて、日時範囲ΔTR2の開始日時T2Sを変える。所定期間ΔTP2にサーバ100の機能を利用していたか否かは、たとえば、上述の利用履歴126(
図3参照)に基づいて判断される。
【0153】
一例として、サーバ100は、ユーザAが所定期間ΔTP2にログインした記録が利用履歴126に存在する場合、ユーザAが所定期間ΔTP2内にサーバ100の機能を利用していたと判断する。そうでない場合には、サーバ100は、ユーザAが所定期間ΔTP2内にサーバ100の機能を利用していなかったと判断する。
【0154】
他の例として、サーバ100は、ユーザAが所定期間ΔTP2にログアウトした記録が利用履歴126に存在する場合、ユーザAが所定期間ΔTP2内にサーバ100の機能を利用していたと判断する。そうでない場合には、サーバ100は、ユーザAが所定期間ΔTP2内にサーバ100の機能を利用していなかったと判断する。
【0155】
ユーザAが過去の所定期間ΔTP2内に交流支援システム10を既に利用していた場合、その後直ぐにユーザAが交流支援システム10を利用する可能性は低くなる。特に、この可能性は、交流支援システム10の利用頻度が少ない場合(たとえば、1日に1回程度)には低くなる。
【0156】
そこで、サーバ100は、ユーザAが所定期間ΔTP2の内にサーバ100の機能を利用していた場合における日時範囲ΔTR2の開始日時T2Sを、ユーザAが所定期間ΔTP2の内にサーバ100の機能を利用していなかった場合における日時範囲ΔTR2の開始日時T2S'よりも後にする。開始日時T2Sと開始日時T2S'との間の期間は、たとえば、1日である。
【0157】
また、サーバ100は、ユーザAが所定期間ΔTP2の内にサーバ100の機能を利用していた場合における日時範囲ΔTR2の終了日時T2Eを、ユーザAが所定期間ΔTP2の内にサーバ100の機能を利用していなかった場合における日時範囲ΔTR2の終了日時T2E'よりも後にする。終了日時T2Eと終了日時T2E'との間の期間は、たとえば、1日である。
【0158】
これにより、交流支援システム10は、ユーザAの次のシステム利用タイミングに合わせて日時範囲ΔTR2を設定することができる。これにより、ユーザBによって入力された交流候補日時は、ユーザAの確認時点で過去の日時になっている可能性がより低くなる。また、提示された交流候補日時が先であると、ユーザAは、自身の予定を調整した後にユーザBとの交流日時を決めることもできる。その結果、ユーザAとユーザBとのオンライン交流が成立しやすくなる。
【0159】
再び
図13を参照して、ステップS52において、端末200Bは、ユーザBが都合の良い交流候補日時の入力を日時範囲ΔTR2の内から受け付ける。その後、端末200Bは、入力画面400Dの決定ボタン426が押されたことに基づいて、入力欄424に入力されている交流候補日時をサーバ100に送信する。サーバ100は、端末200Bから受信した交流候補日時を記憶する。
【0160】
ステップS54において、端末200Bは、入力された交流候補日時の確認画面を表示する。
図17は、一例としての確認画面400Eを示す図である。
【0161】
確認画面400Eは、交流相手の表示欄402と、交流候補日時の表示欄432と、接続ボタン434と、変更ボタン436とを含む。確認画面400Eの表示欄402には、上述の選択画面400Aの表示欄402と同じ内容が表示される。
【0162】
交流候補日時の表示欄432には、ステップS52でユーザBによって入力された交流候補日時が表示される。
【0163】
接続ボタン434は、確定交流日時を待たずに交流相手と接続するためのボタンである。接続ボタン434が押されると、端末200Aと端末200Bとの通信が接続され、ユーザAとユーザBとのオンライン交流が開始される。接続ボタン434は、たとえば、ユーザAとユーザBとの隙間時間が偶然重なった場合などに活用される。
【0164】
変更ボタン436は、確定交流日時をキャンセルし、交流日時を再調整するためのボタンである。
【0165】
再び
図13を参照して、ユーザBが交流候補日時を入力してからしばらく経った後に、ユーザAは、端末200Aを用いて交流支援システム10にアクセスしたとする。このことに基づいて、ログイン画面が端末200Aに表示される。ユーザAがログイン画面上にユーザ情報を入力した上でログインボタンを押したことに基づいて、端末200Aは、入力されたユーザ情報をサーバ100に送信する。
【0166】
ステップS62において、サーバ100は、ステップS60で入力されたユーザ情報が上述のユーザDB124(
図3参照)に登録されているか否かを判断する。サーバ100は、ステップS60で入力されたユーザ情報がユーザDB124に登録されていると判断した場合、ログイン処理を実行し、ログインが成功したことを示す通知を端末200Aに送信する。そうでない場合には、サーバ100は、ログインが失敗したことを示す通知を端末200Aに送信する。
【0167】
図13の例では、ステップS62において、ログイン処理が正常に行われたとする。その後、サーバ100は、ステップS52で入力された交流候補日時を端末200Aに送信する。
【0168】
ステップS64において、端末200Aは、交流候補日時の選択画面をディスプレイ206に表示する。当該選択画面は上述の選択画面400Aと同じであるので、その説明については繰り返さない。
【0169】
<F.交流候補日時の提示後、応答が無かった場合の動作>
次に、
図18~
図20を参照して、ユーザAが提示した交流候補日時に対してユーザBが数日間応答しなかった場合における交流支援システム10の動作について説明する。
【0170】
図18は、サーバ100と端末200Aと端末200Bとの間のデータフローの一例を示す図である。
図18に示されるステップS10,S12,S14,S16,S18,S22,S24,S26が実行されることで、ユーザAの交流候補日時が入力される。これらのステップについては
図5で説明した通りであるので、それらの説明については繰り返さない。
【0171】
ユーザAが交流候補日時を入力した後に、ユーザBが交流支援システム10に数日間ログインしない場合、当該交流候補日時が直近/過去の日時になってしまう可能性がある。そこで、サーバ100は、ユーザAの交流候補日時が端末200Aで受け付けられてから所定期間が経過するまでに、端末200Bが交流候補日時の選択を受けていない場合には、交流候補日時の入力を再度受け付ける。
【0172】
より具体的には、ステップS70において、ユーザAは、端末200Aを用いて、交流支援システム10にアクセスしたとする。このことに基づいて、ログイン画面が端末200Aに表示される。ユーザAがログイン画面上にユーザ情報を入力した上でログインボタンを押したことに基づいて、端末200Aは、入力されたユーザ情報をサーバ100に送信する。
【0173】
ステップS72において、サーバ100は、ステップS70で入力されたユーザ情報が上述のユーザDB124(
図3参照)に登録されているか否かを判断する。サーバ100は、ステップS70で入力されたユーザ情報がユーザDB124に登録されていると判断した場合、ログイン処理を実行し、ログインが成功したことを示す通知を端末200Aに送信する。
図18の例では、ステップS72において、ログイン処理が正常に行われたとする。ログイン処理の結果は、ユーザ情報とログイン時刻とに対応付けられた上で上述の利用履歴126に書き込まれる。
【0174】
ステップS74において、端末200Aは、ホーム画面を表示する。
図19は、当該ホーム画面の一部を構成する入力画面300Eを示す図である。入力画面300Eは、ユーザAが交流候補日時を入力した後にユーザBが交流支援システム10に所定期間(たとえば、2日間)ログインしていない場合にホーム画面上に表示される。
【0175】
入力画面300Eは、交流相手の表示欄302と、メッセージ314と、交流候補日時の入力欄316と、決定ボタン318とを含む。
【0176】
入力画面300Eの表示欄302には、上述の入力画面300B(
図7参照)の表示欄302と同じ内容が表示される。
【0177】
メッセージ314は、ユーザAがステップS22で入力した交流候補日時をユーザBが確認していないことを示す。ユーザAは、メッセージ314を確認することで、ユーザBが交流支援システム10を数日間利用していないことを把握できる。
【0178】
入力欄316は、新たな交流候補日時の入力を受け付けるように構成される。交流候補日時の入力は、たとえば、プルダウンメニューを用いた交流日の指定と、テキストボックスを用いた交流時間の指定とで実現される。テキストボックスが空欄の場合、端末200Aは、交流候補日時が入力されなかったものとみなす。
【0179】
新たな交流候補日時は、制限された日時範囲の内から入力される。
図20は、ユーザAが1回目に交流候補日時を入力した際の日時範囲ΔTR1と、ユーザAが新たな交流候補日時を入力する際の日時範囲ΔTR3との関係を示す図である。
【0180】
上述のように、1回目の交流候補日時の入力は、日時範囲ΔTR1の内から受け付けられていた。これに対して、新たな交流候補日時の入力は、日時範囲ΔTR3の内から受け付けられる。
【0181】
日時範囲ΔTR3の開始日時T3Sは、日時範囲ΔTR1の開始日時T1Sよりも後である。日時範囲ΔTR3の終了日時T3Eは、日時範囲ΔTR1の終了日時T1Eよりも後である。一例として、日時範囲ΔTR3の終了日時T3Eは、日時範囲ΔTR3の開始日時T3Sの一定時間後(たとえば、数日後~数ヶ月後)である。
【0182】
また、日時範囲ΔTR3の開始日時T3Sは、上述の日時範囲ΔTR2(
図16参照)の開始日時T2Sよりも後である。さらに、日時範囲ΔTR3の終了日時T3Eは、上述の日時範囲ΔTR2の終了日時T2Eよりも後である。
【0183】
このように、サーバ100は、交流候補日時が端末200Aで受け付けられてから所定期間(たとえば、2日間)が経過するまでに、端末200Bが交流日時の選択を受けていない場合には、異なる交流候補日時の入力を日時範囲ΔTR3の内から端末200Aに受け付けさせる。ユーザAは、日時範囲ΔTR1よりも後の日時範囲ΔTR3から交流候補日時を入力できるため、1回目の入力時よりも先の日時範囲から交流候補日時を入力することになる。これにより、ユーザAによって新たに入力された交流候補日時は、ユーザBの確認時点で過去の日時になっている可能性が低くなる。その結果、ユーザAとユーザBとのオンライン交流が成立しやすくなる。
【0184】
なお、上述では、ユーザBが交流支援システム10を所定期間利用していない場合に、ユーザAが新たな交流候補日時を入力する例について説明を行ったが、新たな交流候補日時は、ユーザBによって入力されてもよい。この場合、サーバ100は、交流候補日時が端末200Aで受け付けられてから所定期間(たとえば、2日間)が経過するまでに、端末200Bが交流日時の選択を受けていない場合には、異なる交流候補日時の入力を日時範囲ΔTR3の内から端末200Bに受け付けさせる。
【0185】
端末200Aは、入力画面300Eの決定ボタン318が押されたことに基づいて、入力欄316に入力されている交流候補日時をサーバ100に送信する。サーバ100は、端末200Aから受信した新たな交流候補日時を記憶する。
【0186】
サーバ100は、新たな交流候補日時を任意のタイミングで端末200Bに送信する。一例として、サーバ100は、ユーザBが交流支援システム10にログインしたタイミングに新たな交流候補日時を端末200Bに送信する。
【0187】
<G.確定交流日時を待たずにオンライン交流を開始する場合の動作>
次に、
図21および
図22を参照して、ユーザA,Bの交流日時が確定した後に、当該交流日時を待たずにオンライン交流を開始する場合における交流支援システム10の動作について説明する。
【0188】
図21は、サーバ100と端末200Aと端末200Bとの間のデータフローの一例を示す図である。
【0189】
確定交流日時を待たずにオンライン交流が開始される場合、まず、ステップS80において、ユーザAは、交流支援システム10にアクセスする。このことに基づいて、ログイン画面が端末200Aに表示される。ユーザAがログイン画面上にユーザ情報を入力した上でログインボタンを押したことに基づいて、端末200Aは、入力されたユーザ情報をサーバ100に送信する。
【0190】
ステップS82において、サーバ100は、ステップS80で入力されたユーザ情報が上述のユーザDB124(
図3参照)に登録されているか否かを判断する。サーバ100は、ステップS80で入力されたユーザ情報がユーザDB124に登録されていると判断した場合、ログイン処理を実行し、ログインが成功したことを示す通知を端末200Aに送信する。
図21の例では、ステップS82において、ログイン処理が正常に行われたとする。
【0191】
ステップS84において、端末200Aは、ホーム画面を表示する。
図22は、当該ホーム画面の一部を構成するリマインド画面300Fを示す図である。
【0192】
リマインド画面300Fは、確定交流日時が確定した後にはログインの度に表示される。リマインド画面300Fは、確定交流日時の表示欄322と、接続ボタン324と、変更ボタン326とを含む。
【0193】
表示欄322は、次回の交流相手のユーザ情報と、確定交流日時と、確定交流日時をカレンダーに記録するように促すためのメッセージとを表示する。
【0194】
接続ボタン324は、確定交流日時を待たずに交流相手と通信接続するためのボタンである。接続ボタン324が押されると、端末200Aと端末200Bとの通信が接続され、ユーザAとユーザBとのオンライン交流が開始される。
【0195】
一例として、
図21に示されるステップS84において、接続ボタン324が押されたとする。このことに基づいて、端末200Aは、サーバ100に接続要求を送信する。当該接続要求は、接続先である端末200BのIPアドレスなどを含む。サーバ100は、端末200Aから接続要求を受信したことに基づいて、当該接続要求を端末200Bに送信する。なお、当該接続要求は、サーバ100を介さずに、端末200Aから端末200Bに直接送信されてもよい。
【0196】
ステップS90において、端末200Bは、サーバ100から接続要求を受信したことに基づいて、接続可否の選択画面を表示する。一例として、当該選択画面は、OKボタンと、NGボタンとを含む。OKボタンが押された場合、端末200Bは、端末200Aとの通信接続を許可する。NGボタンが押された場合、端末200Bは、端末200Aとの通信接続を拒否する。
【0197】
図21の例では、ステップS90において、OKボタンが押されたとする。このことに基づいて、端末200Bは、サーバ100に接続要求を送信する。当該接続要求は、接続先である端末200AのIPアドレスなどを含む。サーバ100は、端末200Bから接続要求を受信したことに基づいて、当該接続要求を端末200Aに送信する。なお、当該接続要求は、サーバ100を介さずに、端末200Bから端末200Aに直接送信されてもよい。
【0198】
ステップS92において、端末200Aと端末200Bとを互いに通信接続するための処理が実行される。これにより、ユーザAおよびユーザBは、オンライン交流を開始することができる。
【0199】
なお、上述では、通信接続操作が端末200Aで受け付けられる例について説明を行ったが、通信接続操作は、端末200Bで受け付けられてもよい。
【0200】
<H.確定交流日時を変更する場合の動作>
次に、
図23~
図25を参照して、ユーザAとユーザBとの間で交流日時が確定した後に交流日時を変更する場合における交流支援システム10の動作について説明する。
【0201】
図23は、サーバ100と端末200Aと端末200Bとの間のデータフローの一例を示す図である。
【0202】
確定交流日時を変更する場合、まず、ステップS100において、ユーザAは、交流支援システム10にアクセスする。このことに基づいて、ログイン画面が端末200Aに表示される。ユーザAがログイン画面上にユーザ情報を入力した上でログインボタンを押したことに基づいて、端末200Aは、入力されたユーザ情報をサーバ100に送信する。
【0203】
ステップS102において、サーバ100は、ステップS100で入力されたユーザ情報が上述のユーザDB124(
図3参照)に登録されているか否かを判断する。サーバ100は、ステップS100で入力されたユーザ情報がユーザDB124に登録されていると判断した場合、ログイン処理を実行し、ログインが成功したことを示す通知を端末200Aに送信する。
図23の例では、ステップS102において、ログイン処理が正常に行われたとする。
【0204】
ステップS104において、端末200Aは、ホーム画面を表示する。
図24は、当該ホーム画面の一部を構成するリマインド画面300Gを示す図である。
【0205】
リマインド画面300Gは、確定交流日時が確定した後にはログインの度に表示される。リマインド画面300Gは、確定交流日時の表示欄330と、時刻の入力欄332と、OKボタン334と、キャンセルボタン336とを含む。
【0206】
表示欄330は、次回の交流相手のユーザ情報と、確定交流日時と、確定交流日時をカレンダーに記録するように促すためのメッセージとを表示する。
【0207】
入力欄332は、変更後の交流日時の入力を受け付ける。このとき、入力欄332は、時刻の入力を受け付けて、日にちの入力を受け付けないように構成されてもよい。この場合、ユーザAは、確定交流日時の時刻については変更することができるが、日にちについては変更することができない。
【0208】
図24の例では、「10/4(月)08:00~」が確定交流日時として示されており、入力欄332において「09:15」が入力されている。この場合、交流日時は、「10/4(月)09:15~」に変更される。
【0209】
OKボタン334が押された場合には、端末200Aは、変更後の交流日時をサーバ100に送信する。キャンセルボタン336が押された場合には、端末200Aは、変更後の交流日時をサーバ100に送信せずにリマインド画面300Gを閉じる。
【0210】
ステップS104においては、OKボタン334が押されたとする。このことに基づいて、端末200Aは、変更後の交流日時をサーバ100に送信する。サーバ100は、変更後の交流日時を端末200Aから受信したことに基づいて、当該変更後の交流日時を端末200Bに送信する。なお、当該変更後の交流日時は、サーバ100を介さずに、端末200Aから端末200Bに直接送信されてもよい。
【0211】
その後、ステップS110において、ユーザBは、端末200Bを用いて交流支援システム10にアクセスしたとする。このことに基づいて、ログイン画面が端末200Bに表示される。ユーザBがログイン画面上にユーザ情報を入力した上でログインボタンを押したことに基づいて、端末200Bは、入力されたユーザ情報をサーバ100に送信する。
【0212】
ステップS112において、サーバ100は、ステップS110で入力されたユーザ情報が上述のユーザDB124(
図3参照)に登録されているか否かを判断する。
図23の例では、ステップS112において、ログイン処理が正常に行われたとする。
【0213】
ステップS114において、端末200Bは、ホーム画面を表示する。
図25は、当該ホーム画面の一部を構成するリクエスト画面400Gを示す図である。
【0214】
図25に示されるように、リクエスト画面400Gは、変更前の確定交流日時の表示欄440と、リクエストメッセージ442と、OKボタン444と、NGボタン446とを含む。
【0215】
表示欄440は、次回の交流相手のユーザ情報と、変更前の確定交流日時と、変更前の確定交流日時をカレンダーに記録するように促すためのメッセージとを表示する。
【0216】
リクエストメッセージ442は、確定交流日時の変更リクエストが届いていることを示すメッセージである。リクエストメッセージ442は、ステップS104で入力された変更後の交流日時を含む。
【0217】
OKボタン444が押された場合には、端末200Bは、変更後の交流日時を受け入れたことを示す通知を回答結果としてサーバ100に送信する。NGボタン446が押された場合には、端末200Aは、変更後の交流日時が拒否されたことを示す通知を回答結果としてサーバ100に送信する。当該回答結果は、たとえば、ユーザAが端末200Aを用いてサーバ100にログインした時に通知される。
【0218】
なお、上述では、リクエスト画面400GがユーザBのログイン時に表示される例について説明を行ったが、リクエスト画面400Gの表示タイミングは任意である。一例として、リクエスト画面400Gは、上述のブラッシュアップ機能の実行時の最後に表示されてもよい。また、リクエスト画面400Gは、ポップアップ画面として表示されてもよい。
【0219】
また、リクエスト画面400Gは、複数回表示されてもよい。一例として、リクエスト画面400Gは、ユーザBのログイン時と、ブラッシュアップ機能の実行時の最後とに表示されてもよい。
【0220】
<I.交流日時が確定した後のリマインド画面>
次に、
図26を参照して、交流日時が確定した後のリマインド機能について説明する。
図26は、交流日時が確定した後に定期的に表示されるリマインド画面300Hを示す図である。
【0221】
図26の例では、ユーザAの端末200Aに表示されているリマインド画面300Hが示されている。リマインド画面300Hは、リマインド画面300Hは、オンライン交流の予定があることをユーザにリマインドするための画面である。
【0222】
リマインド画面300Hは、任意のタイミングで表示され得る。一例として、リマインド画面300Hは、上述のブラッシュアップ機能の実行時の最後に表示される。他の例として、リマインド画面300Hは、ユーザがサーバ100にログインしたタイミングに表示される。他の例として、リマインド画面300Hは、予めスケジュールされた時刻にポップアップ画面として表示される。
【0223】
リマインド画面300Fは、確認メッセージ340と、タイマー341と、OKボタン342とを含む。
【0224】
確認メッセージ340は、確定交流日時を含むメッセージと、当該確定交流日時の記録を促すためのメッセージとを含む。
図26には、確定交流日時を含むメッセージの例として、「次回のコネクトが10/4(月)08:00に設定されています。」とのメッセージが示されている。また、確定交流日時の記録を促すためのメッセージの例として、「忘れないようにカレンダーにメモしましたか?」とのメッセージが示されている。
【0225】
タイマー341は、リマインド画面300Hを閉じるまでの時間を表示する。タイマー341の残り時間がゼロになったことに基づいて、端末200Aは、リマインド画面300Hを閉じる。
【0226】
OKボタン342は、リマインド画面300Hを閉じるためのボタンである。ユーザAは、リマインド画面300Hを確認した後にOKボタン342を押す。これにより、ユーザAは、タイマー341の残り時間がゼロになる前にリマインド画面300Hを閉じることができる。
【0227】
なお、上述では、リマインド画面300HがユーザAの端末200Aに表示される例について説明を行ったが、リマインド画面は、交流相手のユーザBの端末200Bに表示されてもよい。
【0228】
<J.オンライン交流が当日にキャンセルされる場合の動作>
次に、
図27~
図30を参照して、オンライン交流が確定交流日時の当日にキャンセルされる場合における交流支援システム10の動作について説明する。
【0229】
図27は、サーバ100と端末200Aと端末200Bとの間のデータフローの一例を示す図である。
【0230】
オンライン交流が確定交流日時の当日にキャンセルになる場合の例としては、ユーザA,Bがオンライン交流の予定を忘れている場合や、ユーザA,Bがオンライン交流を直前にキャンセルする場合が挙げられる。
【0231】
オンライン交流が確定交流日時の当日にキャンセルされた場合、交流候補日時が再設定される。ユーザAが確定交流日時を再設定する場合、まず、ステップS120において、ユーザAは、交流支援システム10にアクセスする。このことに基づいて、ログイン画面が端末200Aに表示される。ユーザAがログイン画面上にユーザ情報を入力した上でログインボタンを押したことに基づいて、端末200Aは、入力されたユーザ情報をサーバ100に送信する。
【0232】
ステップS122において、サーバ100は、ステップS120で入力されたユーザ情報が上述のユーザDB124(
図3参照)に登録されているか否かを判断する。サーバ100は、ステップS120で入力されたユーザ情報がユーザDB124に登録されていると判断した場合、ログイン処理を実行し、ログインが成功したことを示す通知を端末200Aに送信する。
図27の例では、ステップS122において、ログイン処理が正常に行われたとする。
【0233】
ステップS124において、端末200Aは、ホーム画面を表示する。
図28は、当該ホーム画面の一部を構成する入力画面300Iを示す図である。入力画面300Iは、オンライン交流が確定交流日時の当日にキャンセルされた場合にホーム画面上に表示される。
【0234】
入力画面300Iは、交流相手の表示欄302と、メッセージ348と、交流候補日時の入力欄350と、接続ボタン352と、決定ボタン354とを含む。
【0235】
入力画面300Iの表示欄302は、上述の入力画面300B(
図7参照)の表示欄302と同じ内容が表示される。
【0236】
メッセージ348は、ユーザBが確定交流日時の当日にオンライン交流をキャンセルしたことを示すメッセージと、交流日時を再設定すること促すためのメッセージとを含む。このように、サーバ100は、確定交流日時におけるオンライン交流が当日にキャンセルになった場合には、交流日時の再設定を促すための通知を端末200Aに送る。
【0237】
ユーザAは、メッセージ348を確認することで、オンライン交流がキャンセルされたことを認識することができる。なお、メッセージ348は、端末200Aと端末200Bとの一方に送られてもよいし、端末200Aと端末200Bとの両方に送られてもよい。
【0238】
入力欄350は、新たな交流候補日時の入力を受け付けるように構成される。交流候補日時の入力は、たとえば、プルダウンメニューを用いた交流日の指定と、テキストボックスを用いた交流時間の指定とで実現される。テキストボックスが空欄の場合、端末200Aは、交流候補日時が入力されなかったものとみなす。
【0239】
交流候補日時は、制限された日時範囲の内から入力される。
図29は、新たな交流候補日時が日時範囲ΔTR4の内から入力されている様子を概略的に示す図である。
【0240】
図29を参照して、サーバ100は、確定交流日時におけるオンライン交流が当日にキャンセルになった場合、交流候補日時の再設定を日時範囲ΔTR4の内から端末200Aに受け付けさせる。なお、サーバ100は、交流候補日時の再設定を端末200Bに受け付けさせてもよい。
【0241】
日時範囲ΔTR4の開始日時T4Sは、サーバ100または端末200Aが新たな交流候補日時の入力の受け付けを開始した時(すなわち、タイミングT0A')の所定期間ΔTP4後である。
【0242】
このとき、所定期間ΔTP4は、上述の所定期間ΔTP1(
図2参照)よりも短い。これにより、オンライン交流が当日にキャンセルされた場合には、ユーザAは、より直近から交流候補日時を選ぶことができる。
【0243】
一例として、所定期間ΔTP1は3日~4日に対して、所定期間ΔTP4は1~2日である。あるいは、所定期間ΔTP4は、数時間(たとえば、1時間)であってもよい。あるいは、所定期間ΔTP4は、ゼロであってもよい。
【0244】
なお、日時範囲ΔTR4の開始日時T4Sは、上述の日時範囲ΔTR1の開始日時T1Sよりも後である。日時範囲ΔTR4の終了日時T4Eは、上述の日時範囲ΔTR1の終了日時T4Eよりも後である。一例として、日時範囲ΔTR4の終了日時T4Eは、日時範囲ΔTR4の開始日時T4Sの一定時間後(たとえば、数日後~数ヶ月後)である。
【0245】
また、日時範囲ΔTR4の開始日時T4Sは、上述の日時範囲ΔTR2(
図16参照)の開始日時T2Sよりも後である。日時範囲ΔTR4の終了日時T4Eは、上述の日時範囲ΔTR2の終了日時T2Eよりも後である。
【0246】
また、日時範囲ΔTR4の開始日時T4Sは、上述の日時範囲ΔTR3(
図20参照)の開始日時T3Sよりも後である。日時範囲ΔTR4の終了日時T4Eは、上述の日時範囲ΔTR3の終了日時T3Eよりも後である。
【0247】
端末200Aは、入力画面300Iの決定ボタン354が押されたことに基づいて、入力欄350に入力されている交流候補日時をサーバ100に送信する。サーバ100は、端末200Aから受信した交流候補日時を記憶する。
【0248】
接続ボタン352は、新たな交流候補日時の入力を行うことなく交流相手と通信接続するためのボタンである。接続ボタン324が押されると、端末200Aと端末200Bとの通信が接続され、ユーザAとユーザBとのオンライン交流が開始される。
図27の例では、ステップS124において、接続ボタン352が押されずに、決定ボタン354が押されたとする。
【0249】
再び
図27を参照して、ユーザAが交流候補日時を入力してからしばらく経った後に、ステップS130において、ユーザBは、端末200Bを用いて交流支援システム10にアクセスしたとする。このことに基づいて、ログイン画面が端末200Bに表示される。ユーザBがログイン画面上にユーザ情報を入力した上でログインボタンを押したことに基づいて、端末200Bは、入力されたユーザ情報をサーバ100に送信する。
【0250】
ステップS132において、サーバ100は、ステップS130で入力されたユーザ情報が上述のユーザDB124(
図3参照)に登録されているか否かを判断する。サーバ100は、ステップS130で入力されたユーザ情報がユーザDB124に登録されていると判断した場合、ログイン処理を実行し、ログインが成功したことを示す通知を端末200Bに送信する。
図27の例では、ステップS132において、ログイン処理が正常に行われたとする。その後、サーバ100は、ステップS124で入力された交流候補日時を端末200Bに送信する。
【0251】
ステップS134において、端末200Bは、交流候補日時の選択画面をディスプレイ206に表示する。
図30は、一例としての選択画面400Hを示す図である。
【0252】
図30に示されるように、選択画面400Hは、交流相手の表示欄402と、メッセージ452と、交流候補日時の選択欄454と、NGボタン456とを含む。
【0253】
選択画面400Hの表示欄402は、上述の選択画面400A(
図10参照)の表示欄402と同じ内容が表示される。
【0254】
メッセージ452は、確定交流日時の当日にオンライン交流がキャンセルされたことを示すメッセージと、交流候補日時の選択を促すためのメッセージとを含む。
【0255】
選択欄454には、ステップS124でユーザAによって入力された交流候補日時が希望順に表示される。交流候補日時の各々に並べて、決定ボタン455が表示される。ユーザBは、一の決定ボタン455を押すことにより、自身の希望する交流候補日時を選択することができる。決定ボタン455が押されたことに基づいて、端末200Bは、選択された交流候補日時をサーバ100に送信する。サーバ100に送信された交流候補日時は、たとえば、ユーザAが交流支援システム10にログインしたときなどに端末200Aに送信される。
【0256】
NGボタン456は、選択画面450Hに表示されている交流候補日時を拒否するためのボタンである。NGボタン456が押された場合の処理については上述の
図13~
図17で説明した通りであるので、その説明については繰り返さない。
【0257】
なお、
図27の例では、ユーザAが提案した新たな交流候補日時に対して、ユーザBに同意を求める例について説明を行ったが、当該同意は、求められなくてもよい。一例として、ユーザAとユーザBとが口頭で交流日時を決めた場合に備えて、サーバ100は、端末200Aまたは端末200Bの一方から受け付けた交流日時を新たな確定交流日時として記憶してもよい。この場合、サーバ100は、交流候補日時の選択を受け付ける処理を実行しない。すなわち、ステップS134の処理が実行されずに、新たな交流日時が決定される。
【0258】
<K.交流日時不成立の通知画面>
次に、
図31を参照して、交流日時が一定期間中に確定しなかった場合の通知機能について説明する。
図31は、交流不成立を示す通知画面300Jを示す図である。
【0259】
サーバ100は、交流不成立を示す条件(以下、「不成立条件」ともいう。)が満たされた場合に、端末200Aまたは端末200Bの少なくとも一方に通知画面300Jを表示させる。通知画面300Jは、交流不成立を示すメッセージ360を含む。
【0260】
一例として、上記不成立条件は、交流日時の調整がユーザAとユーザBとの間で所定回数行われた場合に成立する。不成立条件は、たとえば、ユーザAによって提示された交流候補日時がユーザBによって拒否され、その後、ユーザBによって提示された交流候補日時がユーザAによって拒否されたことに基づいて満たされる。
【0261】
他の例として、上記不成立条件は、交流日時が一定期間中に決まらなかった場合に満たされる。より具体的には、サーバ100は、1回目の交流候補日時が端末200Aで受け付けられてから所定期間が経過するまでに、ユーザAとユーザBとの交流日時が確定しなかった場合に満たされる。当該所定期間は、上述の所定期間ΔTP1(
図2参照)よりも短くてもよいし、長くてもよい。当該所定期間は、たとえば、1週間である。
【0262】
通知画面300Jは、任意のタイミングで表示され得る。一例として、通知画面300Jは、上述のブラッシュアップ機能の実行時の最後に表示される。他の例として、通知画面300Jは、ユーザがサーバ100にログインしたタイミングに表示される。他の例として、通知画面300Jは、予めスケジュールされた時刻にポップアップ画面として表示される。
【0263】
<L1.その他>
上述では、ユーザAの端末200AとユーザBの端末200Bとの間の1ラインで交流日時を調整する例について説明を行った。しかしながら、交流日時の調整は、複数ラインで同時に実行されてもよい。
【0264】
一例として、端末200Aは、ユーザBの端末200Bと交流日時の調整処理を実行している間に、ユーザCの端末200C(
図1参照)と交流日時の調整処理を実行してもよい。好ましくは、サーバ100は、ユーザAとユーザBとの交流日時が確定した後において、ユーザAがユーザCと交流可能な交流候補日時の入力を端末200Aに受け付けさせる。異なる言い方をすれば、サーバ100は、ユーザAとユーザBとの交流日時が確定するまでは、他ユーザとの交流日時の調整処理を実行しない。これにより、サーバ100は、ユーザが交流日時の調整を同時に多数行うことが抑制される。結果として、交流日時の調整に係るユーザの負担を軽減することができる。
【0265】
仮に、ユーザAは、ユーザBとの交流日時の調整を週の後半に完了し、交流日時が次週に確定されたとする。この場合、ユーザAは、次週の分の交流日時の調整も並行することができる。一例として、ユーザAとユーザBのオンライン交流が第1週の木曜日の時点で「第2週の火曜日」に確定したとする。この場合、ユーザAは、ユーザCとの交流日時の調整を第2週の月曜日から始まることができる。仮に、ユーザAとユーザCとの交流日時が「第2週金曜日」で確定した場合、ユーザAは、週に2度別の相手とオンライン交流を行うことになる。
【0266】
好ましくは、サーバ100は、ユーザの忙しさと、ユーザの性格傾向と、ユーザの対応力と、その他の情報との少なくとも1つに基づいて、同時に交流日時の調整を行うことが可能な最大ライン数を変える。最大ライン数とは、一のユーザが他のユーザと交流日時の調整を並行して行うことが可能な上限数を意味する。一例として、最大ライン数が2であるユーザは、2人の他ユーザと同時に交流日時の調整を交流支援システム10上で行うことができる。各ユーザの忙しさ、各ユーザの性格傾向、および各ユーザの対応力は、たとえば、数値化された上で上述のユーザDB124(
図3参照)に予め規定されている。
【0267】
一例として、サーバ100は、忙しいユーザほど上記最大ライン数を少なくし、暇なユーザほど上記最大ライン数を増やす。他の例として、サーバ100は、非社交的なユーザほど上記最大ライン数を少なくし、社交的なユーザほど上記最大ライン数を多くする。他の例として、サーバ100は、対応力が低いユーザほど上記最大ライン数を少なくし、対応力が高いユーザほど上記最大ライン数を多くする。なお、上記最大ライン数は、ユーザごとに手動で設定されておよい。
【0268】
より具体的な例として、サーバ100は、ユーザの忙しさの度合いが所定値以上である場合、上記最大ライン数を第1の値(たとえば、1)に設定する。一方で、サーバ100は、ユーザの忙しさの度合いが所定値未満である場合、上記最大ライン数を上記第1の値よりも大きい第2の値(たとえば、2または3)に設定する。
【0269】
他の例として、サーバ100は、ビッグファイブにおける社交性が低いユーザについては、上記最大ライン数を第1の値(たとえば、1)に設定する。一方で、サーバ100は、ビッグファイブにおける社交性が高いユーザについては、上記最大ライン数を上記第1の値よりも大きい第2の値(たとえば、2または3)に設定する。
【0270】
他の例として、サーバ100は、対応力が低いユーザについては、上記最大ライン数を第1の値(たとえば、1)に設定する。当該対応力には、たとえば、レジリエンスの構成要素のひとつとして、複数の質問に対するユーザの回答から算出される、ユーザの問題を解決する力を表す指標を用いる。各ユーザの対応力は、たとえば、上述のユーザDB124に予め規定される。一方で、サーバ100は、対応力が高いユーザについては、上記最大ライン数を上記第1の値よりも大きい第2の値(たとえば、2または3)に設定する。
【0271】
<L2.その他>
また、上述では、サーバ100は、交流相手に提案された交流候補日時が拒否される際に、当該拒否の理由の入力を受け付けていなかった。しかしながら、サーバ100は、提案された交流候補日時を拒否する理由の入力を端末200に受け付けさせてもよい。当該理由は、テキスト入力で受け付けられてもよいし、予め定められた選択肢の内から受け付けられてもよい。当該入力欄は、たとえば、上述の選択画面400A(
図10参照)、上述のリクエスト画面400G(
図25参照)に設けられる。
【0272】
<L3.その他>
また、上述では、交流候補日時などの各種情報の入力/選択がマウスなどの入力デバイスを用いて画面上で実現される例について説明を行った。しかしながら、各種情報の入力/選択は、音声入力により実現されてもよい。この場合、端末200は、マイクなどの音声入力部を有する。当該音声入力部に入力された音声は、サーバ100または端末200で音声処理される。
【0273】
また、上述では、交流候補日時の通知などの各種情報の出力がディスプレイなどの表示デバイスを用いて実現される例について説明を行った。しかしながら、各種情報の出力手段は、表示デバイスに限定されない。一例として、各種情報の出力は、音声出力により実現されてもよい。この場合、端末200は、スピーカなどの音声出力部をする。サーバ100は、当該音声出力部を通じて各種の通知を端末200に出力させる。一例として、サーバ100は、ユーザAによって交流候補日時が入力された場合に、「交流候補日時がユーザAさんから届いています」との音声を端末200Bに出力させる。
【0274】
なお、各種情報の出力は、ホログラム表示により実現されてもよい。あるいは、各種情報の出力は、ウェアラブル端末を用いて実現されてもよい。
図32は、ユーザAが交流候補日時を入力したことを示す通知がウェアラブル端末としての端末200に表示されている例を示す図である。
図32の例では、当該通知は、ウェアラブル端末のディスプレイ206に表示されている。
【0275】
好ましくは、各種情報の出力の態様や各種情報の出力方法は、上述のユーザDB124(
図3参照)に規定されているユーザデータに応じて変えられてもよい。当該ユーザデータは、たとえば、ユーザの性格傾向と、IQ(Intelligence Quotient)やEQ(Educational Quotient)などで示されるユーザの能力と、ユーザの設定との少なくとも1つを含む。
【0276】
一例として、端末200は、能力が高いユーザに対しては、出力する情報の量を多くする。一方で、端末200は、能力が低いユーザに対しては、出力する情報の量を少なくする。情報の量を少なくする方法としては、たとえば、短文化、グラフや図などを用いたビジュアル化などが挙げられる。また、端末200は、能力が低いユーザに対しては、情報を音声で出力してもよい。
【0277】
また、各種情報の出力端末としては、たとえば、ウェアラブル端末、ホログラムデバイス、PC端末、スマートフォンなどのモバイル端末などが挙げられる。ユーザが複数種類の出力端末を所持している場合には、サーバ100は、ユーザの現在の状況に合わせて情報の出力先を変える。一例として、サーバ100は、ユーザが外出先などでウェアラブル端末を装着している場合には、ウェアラブル端末に情報を出力させる。また、サーバ100は、ユーザがPC端末を操作している最中である場合には、PC端末に情報を出力させる。また、ユーザは、睡眠時間においては枕元にスマートフォンを置いている可能性が高い。この場合、サーバ100は、スマートフォンに情報を出力させる。ユーザの睡眠時間は、たとえば、予め設定されている。
【0278】
<L4.その他>
また、上述では、入力画面300B(
図7参照)、入力画面300E(
図19参照)、入力画面300I(
図28参照)、および入力画面400D(
図14参照)において、交流候補日時の入力が第3候補まで受け付けられる例について説明を行った。しかしながら、交流候補日時の入力可能数は、3つに限されない。交流候補日時の入力可能数は、1つ以上であればよい。
【0279】
交流候補日時の入力可能数は、予め定められていてもよいし、ユーザによって任意に設定されてもよい。好ましくは、交流候補日時の入力可能数は、ユーザの性格傾向や忙しさの度合いなどに応じて変えられる。ユーザの性格傾向は、ビッグファイブ(Big Five)の5要因(すなわち、開放性、誠実性、外向性、協調性、および神経症的傾向)と、心理学におけるレジリエンスの構成要素(たとえば、自分の軸、しなやかな思考、対応力、人とのつながり、セルフコントロール、およびライフスタイル)と、その他の指標などで示される。
【0280】
一例として、端末200Aは、神経症的傾向が心理的ストレスを受けやすいことを示しているユーザについては、選択によるストレスを軽減するために、入力可能な交流候補日時の数をより少なくする。この場合には、入力可能な交流候補日時は、たとえば、2つに設定される。
【0281】
また、端末200Aは、神経症的傾向が心理的ストレスを受けにくいことを示しているユーザについては、入力可能な交流候補日時の数をより多くする。この場合には、入力可能な交流候補日時の数は、たとえば、3つまたは4つに設定される。
【0282】
他の例として、端末200Aは、対応力が低いユーザについては、選択によるストレスを軽減するために、入力可能な交流候補日時の数をより少なくする。この場合には、入力可能な交流候補日時は、たとえば、2つに設定される。
【0283】
また、端末200Aは、対応力が高いユーザについては、入力可能な交流候補日時の数をより多くする。この場合には、入力可能な交流候補日時の数は、たとえば、3つまたは4つに設定される。
【0284】
<L5.その他>
また、上述では、入力画面300B(
図7参照)、入力画面300E(
図19参照)、入力画面300I(
図28参照)、および入力画面400D(
図14参照)において、交流候補日時の入力が受け付けられていた。このとき、サーバ100は、ユーザのスケジュール情報を参照してもよい。
【0285】
より具体的な処理として、サーバ100は、ユーザのスケジュール情報を端末200から取得する。当該スケジュール情報は、たとえば、端末200にインストールされているカレンダーアプリ(たとえば、Googleカレンダー)から取得される。あるいは、当該スケジュール情報は、クラウドサーバー上のカレンダーアプリから取得されてもよい。あるいは、当該スケジュール情報は、予め登録されている電子手帳から取得されてもよい。
【0286】
スケジュール情報は、ユーザAの端末200Aのみから取得されてもよいし、ユーザBの端末200Bのみから取得されてもよいし、端末200Aおよび端末200Bの両方から取得されてもよい。
【0287】
サーバ100は、取得したスケジュール情報から、ユーザの予定が既に埋まっている時間帯を取得し、当該時間帯を端末200に提示させる。
【0288】
<L6.その他>
また、交流候補日時は、音声認識処理によるガイド機能を用いて入力されてもよいし、画面効果とテキスト情報とを組み合わせたガイド機能を用いて入力されてもよいし、対話機能を用いて入力されてもよい。
【0289】
対話機能を用いる例として、端末200は、「交流候補日時の付近の期間におけるあなたの予定は~です。」とのメッセージを音声で出力する。これに対して、ユーザは、「その期間は忙しそう?」との音声を端末200に入力する。このことに基づいて、端末200は、スケジュール情報に基づいて、交流候補日時の付近における忙しさの度合いを算出する。当該忙しさの度合いは、たとえば、登録されている予定の数、登録されている予定の時間の長さなどに基づいて算出される。当該忙しさの度合いが所定値を超えている場合、端末200は、「少し予定をつめこみすぎかもしれません。」との応答を音声により出力する。その後、ユーザは、「~日に予約入れておいて」との音声を端末200に入力する。これにより、交流候補日時の入力が完了する。
【0290】
<L7.その他>
また、端末200は、ユーザの忙しさの度合い、ユーザが所属するチームの忙しさの度合い、または交流相手の忙しさの度合いが所定値を超えている場合、予め定められた複数候補から交流候補日時を選択するようにユーザを支援してもよい。交流候補日時がある程度指定されることで、交流候補日時の選択にかかる手間を軽減することができる。
【0291】
また、端末200は、上述の利用履歴126(
図3参照)、またはユーザのスケジュール情報に基づいて、ユーザに応じた交流候補日時を提示してもよい。一例として、ユーザAのシステム利用率がある曜日(たとえば、月曜日、水曜日、および金曜日)に高いとする。この場合、端末200は、当該特定の曜日の日時を交流候補日時として提示する。
【0292】
好ましくは、端末200は、交流相手の利用履歴126(
図3参照)、または交流相手のスケジュール情報をさらに用いて、ユーザに応じた交流候補日時を提示する。一例として、ユーザAのシステム利用率がある曜日(たとえば、月曜日、水曜日、および金曜日)に高いとする。また、交流相手のユーザBのシステム利用率は、別の曜日(たとえば、月曜日、火曜日、および水曜日)に高いとする。また、ユーザAまたはユーザBは、スケジュール情報において会議の予定を毎週月曜日に入れているとする。この場合、端末200は、ユーザA,Bのシステム利用率が高い曜日であり、かつ予定の入っていない曜日である水曜日の日時を交流候補日時として提示する。
【0293】
また、上述では、交流支援システム10が予め定められた複数候補から交流候補日時を選択するようにユーザを支援する例について説明したが、当該選択の方法は、複数候補から1つの交流日時を選択する方法だけでなく、承認を得る方法も含み得る。
【0294】
承認を得る方法の例として、サーバ100は、交流予定のユーザのスケジュール情報と、ユーザの忙しさの度合いと、利用履歴126と、ユーザ同士の人間関係と、予定の入る可能性と、ユーザの職種と、その他の情報との少なくとも1つに基づいて、1つ以上の交流候補日時を仮決定する。ユーザのスケジュール情報は、たとえば、Google Calendarや、スケジュール管理デバイス/ソフトウェアから取得される。ユーザ同士の人間関係は、たとえば、仲が悪いか否か、または上司および部下の関係などで表わされる。交流候補日時が仮決定されたことに基づいて、サーバ100は、当該仮決定した交流候補日時についてユーザから承認を得る。
【0295】
仮決定された交流候補日時が複数ある場合には、優先順位および参加の可否が付与されてもよい。優先順位および参加の可否は、たとえば、ユーザによって入力される。サーバ100は、優先度が高くかつ参加可能な交流候補日時を確定交流日時として決定する。
【0296】
他の例として、サーバ100は、交流予定のユーザ同士の関係が良くない場合、より近日中の交流候補日時を提案してもよい。これにより、オンライン交流がより早期に実施され、オンライン交流が実施するまでの期間におけるユーザの心の負担をより軽くすることができる。この場合において、サーバ100は、「オンライン交流を本日中に行ってはどうでしょうか?」とのメッセージを端末200に表示させてもよい。
【0297】
他の例として、サーバ100は、ユーザの未来のスケジュール情報だけでなく、ユーザの過去のスケジュール情報に基づいて、交流候補日時を決定してもよい。一例として、サーバ100は、過去のスケジュール情報のパターンと、ユーザの職種と、ユーザが属する組織の状況とに基づいて、ユーザの予定の推測をする。その後、サーバ100は、当該推測した予定に基づいて、交流候補日時を決定し、当該交流候補日時を各ユーザに提示する。あるいは、サーバ100は、当該推測した予定に基づいて、交流候補日時の組み合わせを決定してもよい。
【0298】
一例として、ユーザAは、月曜日の13時に毎週ミーティングを行っており、水曜日の13時~15時には外部とのミーティングを頻繁に行っていたとする。このような場合には、会議の予定がスケジュール情報の月曜日および水曜日に入っていなかったとしても、ユーザは、月曜日および水曜日に会議の予定を入れる可能性が高い。サーバ100は、このようなスケジュール情報のパターンを特定し、予定が入る可能性が高い曜日を交流候補日時から除外してもよい。
【0299】
好ましくは、サーバ100は、交流相手であるユーザBについても同様の処理を実行し、除外する交流候補日時を同様に決定する。この場合、サーバ100は、ユーザA,Bの両方が空いている時間帯から交流候補日時を決定する。
【0300】
なお、ユーザA,Bが同一の職種(たとえば、営業職)である場合には、同一の予定(たとえば、部内ミーティングなど)が入る可能性がある。このような場合、サーバ100は、ユーザA,Bの一方のユーザの過去のスケジュール情報から、他方のユーザの未来のスケジュール情報を推定してもよい。その後、サーバ100は、推定したスケジュール情報に基づいて、交流候補日時を決定する。
【0301】
また、サーバ100は、ある部署やチームに関して、新しいプロジェクトの始動や、緊急事態の対応など、特定の期間に忙しさが増すことが今後予想されるユーザに関しては、その時期だけ最大ライン数を減らしてもよいし、入力可能な日時範囲ΔTR1(
図2参照)を広くしてもよい。これにより、繁忙期のおけるユーザの負担を軽減することができる。結果として、ユーザのオンライン交流が成立しやすくなる。
【0302】
また、サーバ100は、ユーザの忙しさの度合いと、ユーザのバイオデータとから推定されるユーザの精神状態によっては、前後にある予定から所定時間(以下、「余裕時間」ともいう。)が空くように交流候補日時を提示してもよい。これにより、スケジュールが過密になることを防止することができる。また、サーバ100は、会話自体が心の休息となると判断した場合、スケジュールの忙しさ具合や、ユーザが焦っているか否かのメンタル状態などに応じて、スケジュールにどの程度余裕を持たせて交流候補日時を提示するのかを自動で判定してもよい。
【0303】
また、サーバ100は、上述のユーザDB124(
図3参照)に規定されているユーザデータに基づいて、交流候補日時を提示する最適な時間帯、前後の余裕時間、または、会話内容を推定し、決定/提案してもよい。これにより、ユーザのメンタル上の健康が維持される。
【0304】
<L8.その他>
また、サーバ100は、交流相手のスケジュール情報に基づいて、入力可能な交流候補日時を制限してもよい。当該制限を許可するか否かは、ユーザまたは交流相手によって予め設定され得る。また、交流相手のスケジュールの内容は、プライバシーの観点から通知されなくてもよい。
【0305】
<L9.その他>
また、サーバ100は、交流相手のスケジュール情報を参照して、予定の無い空白期間を抽出し、当該空白期間に基づいて、交流候補日時を決定してもよい。一例として、サーバ100は、空白期間の真ん中の日時を交流候補日時として決定する。
【0306】
<L10.その他>
また、サーバ100は、カレンダーに設定されている場所情報、位置情報などに基づいて、スケジュール情報に登録されている各予定について移動時間を推定してもよい。当該移動時間は、自然言語処理を用いて音声により入力されてもよい。サーバ100は、ある日時の前後に予定があり、当該予定の移動時間により、当該日時に十分な空き時間が確保されないと推定される場合には、その時間を交流候補日時から除外する。
【0307】
<L11.その他>
また、サーバ100は、ユーザA,Bの一方のユーザのスケジュール情報を他方のユーザに提示してもよい。当該他方のユーザは、提示されたスケジュール情報を確認した上で交流候補日時を入力する。その後、当該他方のユーザは、当該一方のユーザによって入力された交流候補日時を確認し、当該交流候補日時の内からいずれかの交流日時を選択する。
【0308】
<L12.その他>
また、入力可能な交流候補日時は、ユーザによって予め設定しておいてもよい。一例として、ユーザは、無効な日時範囲を予め設定しておく。無効な日時範囲は、たとえば、カレンダーアプリを用いて設定される。一例として、予め定められた時刻以降(たとえば、22時以降)に仕事をしたくないユーザは、当該時刻以降を無効な日時範囲として予め設定しておく。サーバ100は、設定された無効な日時範囲を入力可能な交流候補日時から除外する。なお、サーバ100は、無効な日時範囲の設定ではなく、有効な日時範囲の設定を受け付けてもよい。
【0309】
好ましくは、サーバ100は、上記無効な日時範囲を除く時間帯の内から、ユーザの予定が無い空き時間帯を抽出する。その後、サーバ100は、最も長い空き時間帯を特定し、当該空き時間帯に属する交流候補日時を提示する。このように、サーバ100は、提案する交流候補日時に優先順位を付けてもよい。
【0310】
また、サーバ100は、各ユーザの交流日時の履歴に基づいて、ユーザによる交流日時の入力パターンを機械学習技術(たとえば、多変数回帰、分類木、ニューラルネットワークなど)により学習してもよい。より具体的には、サーバ100は、当該学習により生成された学習済みモデルを用いて、各ユーザによる交流日時の入力パターンを推定する。その後、サーバ100は、推定した交流日時を交流候補日時として提示する。一例として、ユーザAとユーザBとが過去に複数回オンライン交流を行っている場合、サーバ100は、オンライン交流を過去に行った曜日および日時の周辺を交流候補日時として決定する。
【0311】
<L13.その他>
また、上述では、ユーザAが最初に交流候補日時を入力する例について説明を行ったが、最初に交流候補日時を入力するユーザは、ユーザBであってもよい。
【0312】
また、交流候補日時を最初に入力するユーザは、自動で決定されてもよい。一例として、サーバ100は、スケジュール情報からユーザA,Bのそれぞれの忙しさの度合いを算出し、当該忙しさの度合いが高い方のユーザに交流候補日時を最初に入力させる。
【0313】
一例として、ユーザAがユーザBよりも忙しいとする。この場合、サーバ100は、ユーザAのスケジュール情報に基づいて交流候補日時を決定し、当該交流候補日時をユーザBに提示してもよい。これにより、交流日時の調整にかかる時間を短縮することができる。
【0314】
また、交流候補日時を入力する順番は、ユーザ設定に基づいて決定されてもよい。一例として、ユーザBは、交流候補日時を先に提案するように事前に設定していたとする。この場合、サーバ100は、交流候補日時をユーザBに先に入力させ、その後、ユーザAに交流候補日時を選択させる。
【0315】
<L14.その他>
また、サーバ100は、ユーザの性格(たとえば、几帳面さや好み)に合わせて各種情報の出力態様を変えてもよい。出力態様としては、たとえば、画面など視覚を通じた出力態様と、音声など聴覚を通じた出力態様とが挙げられる。ユーザの性格に合う出力態様は、たとえば、性格分類の別に予め登録されている。各ユーザの性格分類は、たとえば、上述のユーザDB124(
図3参照)に予め登録されている。当該性格分類としては、たとえば、「几帳面」や「大雑把」などが挙げられる。
【0316】
また、サーバ100は、ユーザの性格(たとえば、几帳面さや好み)に合わせて各種情報を要約して出力してもよい。一例として、サーバ100は、性格分類が「大雑把」であるユーザについては各種情報を要約して出力する。一方で、サーバ100は、性格分類が「几帳面」であるユーザについては各種情報を要約せずに出力する。
【0317】
より具体的な例として、サーバ100は、性格分類が「几帳面」であるユーザ、または、ビッグファイブにおける「勤勉性」が高いユーザなどに対しては、より詳細な情報を出力する。より詳細な情報の一例として、サーバ100は、「この日時であれば、13時からの打ち合わせを終えた後、オフィスまで移動してから、次の予定まで1時間ほど時間の余裕がございます。こちらの日時を選択しますか?」とのメッセージを表示する。
【0318】
一方で、サーバ100は、性格分類が「大雑把」であるユーザ、またはビッグファイブにおける「勤勉性」が低いユーザなどに対しては、より簡易な情報を出力する。より簡易な情報の一例として、サーバ100は、「この日時をおすすめしますが、これでよろしいでしょうか?」とのメッセージを、簡易な予定表の図とともに表示する。
【0319】
また、音声ガイドで交流候補日時が設定される際には、サーバ100は、「勤勉性」が高くかつ忙しさの度合いが低いユーザに対しては、ユーザの主導で設定を受け付ける。一例として、サーバ100は、「水曜日で一番空いている時間帯に設定しておいて」、「木曜日でおすすめの日時はある?」などの音声を受け付ける。
【0320】
一方で、サーバ100は、忙しさの度合いが高いユーザに対しては、システム主導で設定を受け付ける。一例として、サーバ100は、「水曜日のこの時間帯なら予定が空いていますが、この時間帯で希望を出してよろしいでしょうか?」などシステム側からユーザに提案する。
【0321】
<L15.その他>
また、上述では、交流日時が2人のユーザ間で調整される例について説明を行った。しかしながら、交流日時は、3人以上のユーザ間で調整されてもよい。
【0322】
一例として、交流日時がユーザA~Cの3人で調整されるとする。この場合、まず、ユーザAの端末200Aが交流候補日時の入力を受け付ける。その後、ユーザBの端末200Bは、ユーザAによって入力される交流候補日時の内から1つ以上の日時の選択を受け付ける。その後、ユーザCの端末200Cは、ユーザBによって選択された交流候補日時の内のいずれかの選択を受け付ける。ユーザCによって選択された交流候補日時は、端末200Cから端末200A,200Bに通知される。これにより、交流日時が確定する。
【0323】
他の例として、交流日時が多数のユーザ(たとえば、10人のユーザ)で調整されるとする。この場合、各ユーザのランクが予め設定される。当該ランクとしては、たとえば、交流候補の調整を行う権限がある上位ランク(たとえば、意思決定者または議長)と、交流候補の調整を行う権限がない下位ランク(たとえば、意思決定権が無い者)とが挙げられる。交流日時の調整は、上位ランクのユーザ間で行われる。上位ランクのユーザ間で決定された交流日時は、上位ランクのユーザだけでなく、下位ランクのユーザにも通知される。下位ランクのユーザは、上位ランクのユーザ間で確定された交流候日時に従う。なお、サーバ100は、予定が埋まっている日時の入力を下位ランクのユーザから受け付け、当該日時を交流候補日時から除外するように上位ランクのユーザの端末200に通知してもよい。
【0324】
<L16.その他>
また、ユーザ同士が任意のタイミングでオンライン交流を開始できる即時のオンライン交流機能は、様々な場面で利用され得る。
【0325】
一例として、即時のオンライン交流機能は、社内ミーティングが終了した後の空き時間に利用され得る。各ユーザが共通に参加する予定の社内ミーティングや空き時間は、たとえば、社内ツールから自動で取得されてもよいし、ユーザのスケジュール情報から自動で取得されてもよい。交流支援システム10は、ユーザ同士が出席予定の社内ミーティングが終了した後に空き時間があると判断した場合には、即時のオンライン交流機能を利用するように促す通知を端末200に送る。当該通知は、たとえば、「今すぐ交流を始めてはいかがですか」とのメッセージを含む。
【0326】
他の例として、即時のオンライン交流機能は、ユーザ同士の休憩時間に利用され得る。各ユーザの休憩時間は、たとえば、ユーザのスケジュール情報から自動で取得される。サーバ100は、スケジュール情報において予定が登録されていない時間帯をユーザの休憩時間として特定する。その後、サーバ100は、ユーザ同士で空き時間が重複しており、ユーザ同士が近くにいる場合、即時のオンライン交流機能を利用するように促す通知を端末200に送る。当該通知は、たとえば、「今から交流を始めてはいかがですか」とのメッセージを含む。ユーザの位置情報は、たとえば、端末200に備えられるGPS(Global Positioning System)から取得される。サーバ100は、ユーザ間の距離が所定距離以下である場合や、ユーザ同士が同一のフロアにいる場合などに、ユーザ同士が近くにいると判断する。
【0327】
なお、ユーザの位置情報は、現実世界の位置情報だけでなく、仮想空間上の位置情報を含む。サーバ100は、仮想空間内でのユーザ間の距離が所定距離以下である場合に、ユーザ同士が近くにいると判断してもよい。
【0328】
他の例として、即時のオンライン交流機能は、ユーザ同士が共にログイン状態であるときに利用され得る。サーバ100は、ユーザ同士が共にログイン状態であるときに即時のオンライン交流機能を利用するように促す通知を端末200に送る。当該通知は、たとえば、「今すぐオンラインで交流を始めてはいかがですか?」とのメッセージを含む。
【0329】
<L17.その他>
また、サーバ100は、交流相手が交流候補日時を入力したことなどをユーザに通知するタイミングや頻度を、当該ユーザの忙しさや性格傾向、交流支援システム10の利用状況に合わせて変えてもよい。当該通知は、たとえば、スマートフォンなどの携帯端末やウェアラブル端末の画面に表示される。当該通知画面は、交流相手によって提示された交流候補日時の内から希望日を選択する操作を受け付けるように構成される。
【0330】
一例として、ユーザが通知に反応する確率が一定以上である場合には、当該ユーザに対しては通知を頻繁に表示することが有効である。そのため、サーバ100は、このようなユーザに対しては、当該ユーザがログインした直後、または交流相手が交流候補日時を入力した直後に、毎回通知を行う。一方で、サーバ100は、忙しさの度合いが高いユーザに対しては通知を行わない。また、サーバ100は、交流支援システム10の利用率が一定以下であるユーザに対しては、交流支援システム10を使用するタイミングで確実に交流候補日時を入力してもらうため必ず通知を行う。
【0331】
他の例として、サーバ100は、交流候補日時または確定交流日時が現在の日付に近い場合(たとえば、翌日など)にユーザに通知を行う。これにより、ユーザは、緊急度の高い情報をより確実に認識することができる。結果として、ユーザのオンライン交流が成立しやすくなる。
【0332】
<M.まとめ>
以上のようにして、サーバ100は、ユーザAがユーザBと交流可能な交流候補日時の入力を日時範囲ΔTR1(
図2参照)の内から端末200Aに受け付けさせる。日時範囲ΔTR1の開始日時T1Sは、サーバ100または端末200Aが交流候補日時の入力の受け付けを開始した時(すなわち、タイミングT0A)の所定期間ΔTP1後である。
【0333】
これにより、ユーザAによって入力された交流候補日時は、ユーザBの確認時点で過去の日時になっている可能性が低くなる。また、提示された交流候補日時が先であると、ユーザBは、自身の予定を調整した後にユーザAとの交流日時を決めることもできる。その結果、ユーザAとユーザBとのオンライン交流が成立しやすくなる。
【0334】
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0335】
10 交流支援システム、100 サーバ、101 制御装置、102 ROM、103 RAM、104 通信インターフェイス、105 表示インターフェイス、106 ディスプレイ、107 入力インターフェイス、108 入力デバイス、110 バス、120 記憶装置、122 交流支援プログラム、124 ユーザDB、126 利用履歴、200 端末、200A 端末、200B 端末、200C 端末、201 制御装置、202 ROM、203 RAM、204 通信インターフェイス、205 表示インターフェイス、206 ディスプレイ、207 入力インターフェイス、208 入力デバイス、210 バス、220 記憶装置、222 交流支援プログラム、300A スタート画面、300B 入力画面、300C 確認画面、300D 確認画面、300E 入力画面、300F リマインド画面、300G リマインド画面、300H リマインド画面、300I 入力画面、300J 通知画面、301 開始ボタン、302 表示欄、304 入力欄、306 決定ボタン、307 メッセージ、308 表示欄、310 ボタン、311 表示欄、312 接続ボタン、313 変更ボタン、314 メッセージ、316 入力欄、318 決定ボタン、322 表示欄、324 接続ボタン、326 変更ボタン、330 表示欄、332 入力欄、334 OKボタン、336 キャンセルボタン、340 確認メッセージ、341 タイマー、342 OKボタン、348 メッセージ、350 入力欄、352 接続ボタン、354 決定ボタン、360 メッセージ、400A 選択画面、400B 確認画面、400C リマインド画面、400D 入力画面、400E 確認画面、400G リクエスト画面、400H 選択画面、402 表示欄、404 選択欄、405 決定ボタン、406 NGボタン、408 確認メッセージ、409 タイマー、410 OKボタン、412 表示欄、414 接続ボタン、416 変更ボタン、424 入力欄、426 決定ボタン、432 表示欄、434 接続ボタン、436 変更ボタン、440 表示欄、442 リクエストメッセージ、444 OKボタン、446 NGボタン、450H 選択画面、452 メッセージ、454 選択欄、455 決定ボタン、456 NGボタン。