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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023073716
(43)【公開日】2023-05-26
(54)【発明の名称】薬液注入装置
(51)【国際特許分類】
   C02F 1/50 20230101AFI20230519BHJP
   F04B 49/06 20060101ALI20230519BHJP
   C02F 1/76 20230101ALI20230519BHJP
【FI】
C02F1/50 550L
F04B49/06 341E
C02F1/50 510A
C02F1/50 520B
C02F1/50 531P
C02F1/50 540B
C02F1/50 550B
C02F1/50 550C
C02F1/50 550H
C02F1/76 A
C02F1/76 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021186346
(22)【出願日】2021-11-16
(71)【出願人】
【識別番号】000148209
【氏名又は名称】株式会社川本製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】木谷 圭太
(72)【発明者】
【氏名】川村 理桜
(72)【発明者】
【氏名】坂谷 哲則
(72)【発明者】
【氏名】柳川 英明
【テーマコード(参考)】
3H145
4D050
【Fターム(参考)】
3H145AA03
3H145AA12
3H145AA23
3H145BA02
3H145DA47
3H145EA13
3H145EA14
3H145EA42
4D050AA02
4D050AB06
4D050AB55
4D050BB06
4D050BD02
4D050BD03
4D050BD06
4D050BD08
(57)【要約】
【課題】薬液の残量を検出できる薬液注入装置を提供すること。
【解決手段】薬液注入装置1は、薬液を貯留する薬液槽12と、薬液槽12に貯留された薬液を注入先へ注入する容積ポンプ41と、容積ポンプ41を駆動するとともに、薬液槽12内の薬液量が設定されたときからの容積ポンプ41のストローク数を積算し、積算したストローク数に1ストローク当たりの薬液の注入量を乗算することで、積算注入量を求め、設定された薬液槽12内の薬液量から積算注入量を減算することで、薬液槽12内の薬液残量を求める制御部58と、を備える。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬液を貯留する薬液槽と、
前記薬液槽に貯留された前記薬液を注入先へ注入する容積ポンプと、
前記容積ポンプを駆動するとともに、前記薬液槽内の薬液量が設定されたときからの前記容積ポンプのストローク数を積算し、積算した前記ストローク数に1ストローク当たりの前記薬液の注入量を乗算することで、積算注入量を求め、前記設定された前記薬液槽内の薬液量から前記積算注入量を減算することで、前記薬液槽内の薬液残量を求める制御部と、
を備える薬液注入装置。
【請求項2】
前記注入先の圧力を検出する圧力センサを備え、
前記制御部は、前記圧力センサにより検出した圧力に応じて、前記容積ポンプの1ストローク当たりの前記薬液の注入量を補正する、請求項1に記載の薬液注入装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記容積ポンプの総ストローク数に応じて、前記容積ポンプの1ストローク当たりの前記薬液の注入量を補正する、請求項1又は請求項2に記載の薬液注入装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記薬液槽の渇水時における渇水時薬液残量を設定でき、求めた前記薬液残量及び前記渇水時薬液残量から渇水を判定する、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の薬液注入装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記薬液槽の渇水時薬液残量以上、且つ、前記薬液槽の最大容量以下の範囲内の減水時薬液残量を設定でき、求めた前記薬液残量及び前記減水時薬液残量から減水を判定する、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の薬液注入装置。
【請求項6】
外部の通信機器に情報を送信する通信部を備え、
前記制御部は、前記通信部を制御し、前記薬液残量を前記通信機器に送信する、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の薬液注入装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記渇水を判定すると、前記通信部を制御し、前記通信機器に前記渇水の警報情報を送信するとともに、前記容積ポンプを停止する、請求項4に従属する請求項6に記載の薬液注入装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記減水を判定すると、前記通信部を制御し、前記通信機器に前記減水の警報情報を送信する、請求項5に従属する請求項6に記載の薬液注入装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬液を注入する薬液注入装置に関する。
【背景技術】
【0002】
水中に薬液を注入する薬液注入装置が知られている。薬液注入装置は、薬液槽に貯留された薬液をポンプにより、配管内等に注入する。このような薬液注入装置は、薬液槽内の薬液の残量を検出するために、フロ-トスイッチ式の水位検出装置を用いる技術が知られている。フロートスイッチ式の水位検出装置は、安価な定点水位でのON/OFF信号を検出するタイプが主流である。例えば、多点出力可能なタイプのフロートスイッチ式の水位検出装置は、磁石が内蔵された複数のフロートとストッパからなる複雑な構造となり、高価なものとならざるを得なかった。
【0003】
また、連続式水位検知器としては、電極式水位検出装置も知られている。電極式水位検出装置は、電極長さが既知のものであれば、電極間に流れる電流値を電圧値に変換して、電極浸漬長さを算出して連続検出方式を実現できる。しかしながら、腐食性の高い薬液に使用する場合には、高耐食性材料であるチタン製の電極を採用する必要があり、水位検出部が、高価になりがちであった。
【0004】
一方で、次亜塩素酸ナトリウムなどの気化性液体の薬液の場合、電気分解により発生した気泡が、電極に付着して、電極表面積が変化することにより、電極間に流れる電流値が変動するといった不具合があった。
【0005】
また、薬液と接触しない超音波方式の水位センサが市販されているが、超音波センサが雰囲気中に露出するため、耐食性のあるセラミック製センサは高価であり、槽内設置時のエコー対策が必要となる等、データ処理するソフトウエアも高度なレベルを必要としていた。
【0006】
そこで、安価且つ容易に薬液の水位を検出可能な薬液注入装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。このような薬液注入装置は、薬液槽の側面に沿って端部が開放する排気チューブを有し、排気チューブ内の薬液の水位を視認可能な薬液水位スケールと、開閉弁を閉止して薬液注入手段を運転したときの吐出量を計測可能な注入量スケールと、をその近傍に有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2012-35242号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1の薬液注入装置は、薬液の水位を電気信号に変換して表示するものではなく、また、薬液の水位を検出して、外部へ水位信号を出力することもできない。特に、近年は、薬液注入装置は、ポンプを制御する制御部に通信機能を備え、保全請負者が携帯する通信機器に、水位情報や渇水警報を送信する機能が求められることも考えられる。
【0009】
そこで本発明は、薬液の残量を検出できる薬液注入装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様によれば、薬液注入装置は、薬液を貯留する薬液槽と、前記薬液槽に貯留された前記薬液を注入先へ注入する容積ポンプと、前記容積ポンプを駆動するとともに、前記薬液槽内の薬液量が設定されたときからの前記容積ポンプのストローク数を積算し、積算した前記ストローク数に1ストローク当たりの前記薬液の注入量を乗算することで、積算注入量を求め、前記設定された前記薬液槽内の薬液量から前記積算注入量を減算することで、前記薬液槽内の薬液残量を求める制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、薬液の残量を検出できる薬液注入装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態に係る薬液注入装置を用いた水処理装置の構成を模式的に示す説明図。
図2】同薬液注入装置の構成を一部断面で示す正面図。
図3】同薬液注入装置の電装箱の構成を示すブロック図。
図4】同薬液注入装置の制御の一例を示す流れ図。
図5】同電装箱の記憶部に記憶される補正データの一例を示す説明図。
図6】同電装箱の記憶部に記憶される補正データの一例を示す説明図。
図7】同薬液注入装置の使用の一例を示す説明図。
図8】同薬液注入装置の使用の一例を示す説明図。
図9】本発明の他の実施形態に係る薬液注入装置を用いた水処理装置の構成を模式的に示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の一実施形態に係る薬液注入装置1及び薬液注入装置1を用いた水処理装置100について、図1乃至図8を用いて以下説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態に係る水処理装置100の構成を模式的に示す説明図である。図2は、水処理装置100に用いられる薬液注入装置1の構成を一部断面で示す正面図である。図3は、薬液注入装置1の電装箱19の構成を示すブロック図である。図4は、薬液注入装置1の制御の一例を示す流れ図である。図5は、電装箱19の記憶部55に記憶される、圧力に応じた容積ポンプ41の1ストローク当たりの薬液の注入量の補正データの一例を示す説明図である。図6は、電装箱19の記憶部55に記憶される容積ポンプ41の総ストローク数に応じた容積ポンプ41の1ストローク当たりの薬液の注入量の補正データの一例を示す説明図である。図7及び図8は、薬液注入装置1の使用の一例を示す説明図である。なお、各図において説明のため、適宜構成を拡大、縮小または省略して示す。
【0015】
図1に示すように、水処理装置100は、薬液注入装置1と、薬液注入装置1に水を供給する給水装置2と、を備える。水処理装置100は、井戸等の給水源101から給水装置2によって給水先へと原水を給水するとともに、薬液注入装置1によって原水に薬液を注入して原水を処理する装置である。なお、給水先としては、井戸水の除鉄・除マンガンを行う濾過装置、井戸水を貯留する水槽、シャワー等の給水栓等、用途により種々設定される。本実施形態において、水処理装置100は、濾過装置3を有し、殺菌、及び、除鉄・除マンガン等の処理を原水に行う例を用いて説明する。
【0016】
図1及び図2に示すように、薬液注入装置1は、架台11と、薬液槽12と、配管ユニット13と、薬液注入器14と、連結管15と、圧力センサ16と、流量センサ17と、電装箱19と、を備える。薬液注入装置1は、一次側が給水装置2に、二次側が濾過装置3に接続される。薬液注入装置1は、例えば、気泡性液体としての次亜塩素酸ナトリウムを、連結管15内を流れる水に所定の量だけ注入し、給水装置2から給水された水を除菌するとともに、含有する鉄やマンガンを析出する。
【0017】
架台11は、薬液槽12、薬液注入器14、連結管15及び電装箱19を支持する。架台11は、例えば、薬液槽12を薬液注入器14よりも高い位置で支持する。具体例として、図2に示すように、架台11は、設置面に載置させる脚部11aと、第1ベース11bと、壁部11cと、第2ベース11dと、を備えている。例えば、脚部11a、第1ベース11b、壁部11c及び第2ベース11dは、一体に形成される。
【0018】
脚部11aは、薬液注入装置1の設置面に載置される。第1ベース11bは、脚部11a上に一体に設けられる。第1ベース11bの上面に連結管15を載置し、固定可能に形成されている。
【0019】
壁部11cは、例えば、第1ベース11bの奥行き方向で第1ベース11bの上部に設けられる。壁部11cは、例えば、第1ベース11bから上方に延び、第2ベース11dと連続する方形の枠体状又は板状に形成される。
【0020】
壁部11cは、例えば、中央に薬液注入器14が固定される。例えば、壁部11cは、ボルトや螺子等の締結部材によって、薬液注入器14を固定可能に形成される。
【0021】
第2ベース11dは、壁部11cの上端縁に設けられ、その上面に、薬液槽12を固定可能に形成される。
【0022】
第1ベース11b及び第2ベース11dは、壁部11cにより連続し、第2ベース11dは、その上面が、第1ベース11bの上面よりも上方に配置される。また、第2ベース11dの上面は、壁部11cに設けられる薬液注入器14よりも上方に位置する。
【0023】
薬液槽12は、樹脂材料で形成され、その内部に所定の量の薬液を貯留可能に形成されている。薬液槽12は、第2ベース11dの上面に固定される。薬液槽12は、その底部12aの一部に配管ユニット13が接続される。薬液槽12は、上部に薬液を内部に供給する供給口12bと、供給口12bを覆う蓋体12cと、を備える。
【0024】
配管ユニット13は、薬液槽12及び薬液注入器14を流体的に接続する。配管ユニット13は、薬液槽12内から薬液注入器14への薬液の流路を形成する。具体例として、図2に示すように、配管ユニット13は、接続配管21と、排気チューブ22と、連結配管23と、開閉弁24と、を備えている。
【0025】
接続配管21は、一端側が薬液槽12と接続されるとともに、他端側が2方向に分岐して、排気チューブ22及び連結配管23に接続される。具体的には、接続配管21は、L字形状に曲折して形成されたベンド管である。接続配管21は、薬液槽12に接続される一端側に、螺子部31と、フランジ32と、ナット33と、を備える。また、接続配管21は、その他端側に、上方及び下方の二方向に分岐する上方分岐部34及び下方分岐部35を備える。また、接続配管21は、その曲折部に、開閉弁24の取付部36が形成される。
【0026】
螺子部31は、接続配管21の一端に形成される。螺子部31は、接続配管21の一端の外面に形成された雄螺子である。螺子部31は、薬液槽12の底部12aに形成された孔から、薬液槽12内に挿通される。フランジ32は、螺子部31を該底部12aの孔に挿通した際に、薬液槽12の底部12aの下面に当接する。また、フランジ32は、薬液槽12の底部12aの下面との当接面に、パッキンを取り付け可能に形成される。
【0027】
ナット33は、螺子部31と螺合する。ナット33が薬液槽12内で螺子部31と締結することで、フランジ32及びナット33が薬液槽12の底部12aに固定される。
【0028】
排気チューブ22は、その一端が上方分岐部34に接続された透明又は薬液が視認可能なチューブである。排気チューブ22の他端は、大気開放となるように開口する。排気チューブ22は、例えば、排気チューブ22内の薬液の水位を視認可能に形成される水位計を構成する。
【0029】
具体例として、排気チューブ22は、上方分岐部34から上方に向って薬液槽12の外面に沿って、薬液槽12に固定される。また、排気チューブ22は、内部に設けられた、薬液に浮遊する浮遊球38と、排気チューブ22の薬液又は薬液に浮遊する浮遊球38から薬液槽12内の薬液の容量を視認可能とする水位スケール39を有する。例えば、水位スケール39は、防水性を有するシール等により形成され、薬液槽12の外面に貼り付けられる目盛、排気チューブ22に印刷された目盛、又は、薬液槽12に印刷又は凹凸により形成された目盛等である。
【0030】
連結配管23は、その一端が下方分岐部35に接続されるとともに、その他端が薬液注入器14に接続される。連結配管23は、可撓性を有する。例えば、連結配管23は可撓性を有し、薬液に耐性を有する樹脂チューブ等により形成される。
【0031】
開閉弁24は、接続配管21の上方分岐部34及び下方分岐部35の一次側の曲折部に設けられた取付部36に設けられる。開閉弁24は、接続配管21の管路を手動により開閉可能に形成される。
【0032】
薬液注入器14は、薬液を一定量圧送し、連結管15に注入可能な容積ポンプ41と、容積ポンプ41及び連結管15を接続するとともに、連結管15内に注入した薬液及び井戸水の逆流を防止可能に形成された薬液注入部42と、を備える。
【0033】
容積ポンプ41は、薬液を注入する薬液注入ポンプである。容積ポンプ41は、例えば、ダイヤフラムポンプが用いられる。例えば、容積ポンプ41は、ポンプケーシング41aと、ポンプケーシング41a内に設けられたダイヤフラムと、ダイヤフラムを駆動するモータであるDCソレノイドと、を備える。容積ポンプ41は、ポンプケーシング41aに設けられた、薬液の吸込口41b及び吐出口41cを備える。
【0034】
吸込口41bは、ポンプケーシング41aの下部に設けられる。吸込口41bは、連結配管23に接続される。吐出口41cは、ポンプケーシング41aの上部に設けられる。吐出口41cは、薬液注入部42に接続される。吐出口41cは、例えば、分岐管により構成され、分岐する一方が薬液注入部42に接続され、分岐する他方にプラグ41dが設けられる。
【0035】
このような容積ポンプ41は、壁部11cに固定され、薬液槽12の底部12aの上面よりも下方に配置される。容積ポンプ41は、モータであるソレノイドが壁部11c内部に位置して配置される。なお、容積ポンプ41は、壁部11cに、締結部材により固定される。
【0036】
薬液注入部42は、連結配管42aと、連結配管42aの一方の端部側に設けられた第1逆止弁42bと、第1逆止弁42bに設けられ、連結管15と連通するノズル42cと、ノズル42cに設けられた第2逆止弁42dと、を備える。連結配管42aは、例えば、連結配管23と同様に、可撓性を有する樹脂チューブ等により形成されている。
【0037】
第1逆止弁42bは、ノズル42c側から容積ポンプ41への液体の流れを規制する。即ち、第1逆止弁42bは、ノズル42c側から容積ポンプ41へ液体が逆流することを防止する。第1逆止弁42bは、例えば、ボール及びスプリングを有する。第1逆止弁42bは、ボールがスプリングによって一次側に向かって付勢することで、管路を閉じ、そして、容積ポンプ41から薬液が供給されたときに、薬液の圧力によってスプリングに抗ってボールが移動することで管路を開く。
【0038】
ノズル42cは、容積ポンプ41から第1逆止弁42bを通過して供給された薬液を連結管15に注入する。
【0039】
第2逆止弁42dは、連結管15からノズル42cへの液体の流れを規制する。即ち、第2逆止弁42dは、連結管15内を流れる液体がノズル42cに逆流することを防止する。第2逆止弁42dは、例えば、弾性変形する樹脂材料で有底筒状に形成され、ノズル42cの先端と対向する先端に十字状の切れ込みが形成される。第2逆止弁42dは、容積ポンプ41から薬液が供給されたときに、薬液の圧力によって先端が膨張して十字状の切れ込みが広がり、開口することで、薬液を連結管15へ供給する。
【0040】
連結管15は、一次側が給水装置2に接続され、二次側が濾過装置3に接続される配管である。連結管15は、例えば、二次側の端部に、薬液注入部42が接続される取付部15aを有する。また、連結管15は、取付部15aよりも一次側に、圧力センサ16及び流量センサ17が設けられる。
【0041】
圧力センサ16は、例えば、電装箱19に信号線により接続される。圧力センサ16は、連結管15内の流体の圧力に対応する電気信号を電装箱19に出力する。
【0042】
流量センサ17は、例えば、電装箱19に信号線により接続される。流量センサ17は、羽根車式の流量センサである。流量センサ17は、検出した流量に対応する信号を電装箱19に送信する。具体例として、流量センサ17は、例えば、連結管15内の流体の流れにより回転する回転翼、磁石及び磁石の磁力を検出して電気信号を出力する発信部を有し、この回転翼の回転に伴って検出した磁力に基づいて、流量に対応する電気信号を出力する。
【0043】
電装箱19は、例えば、容積ポンプ41を駆動制御し、容積ポンプ41から連結管15に注入される薬液量を制御する。また、電装箱19は、薬液槽12内の薬液残量を算出する。
【0044】
図3に示すように、電装箱19は、例えば、通信部51と、入力部52と、インターフェース53と、表示部54と、記憶部55と、駆動部57と、制御部58と、を備える。
【0045】
通信部51は、制御部58により制御される。通信部51は、USB等の有線通信技術や、Bluetooth(登録商標)(例えば、Bluetooth Low Energyの規格(以下、BLE規格))、Wi-Fi(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信技術、LTE(Long Term Evolution)(登録商標)等の携帯電話回線を含めた汎用無線通信技術及びsigfox(登録商標)等の専用無線通信技術等を含む遠距離無線通信技術等の無線通信技術を用いて、通信端末と通信可能な任意の通信インターフェースである。ここで、通信端末とは、薬液注入装置1とは別の、外部に設けられた通信機器である。
【0046】
通信部51は、例えば、薬液注入装置1の出荷時やメンテナンス時等に、検査用の通信端末と通信して、薬液注入装置1の機能パラメータ、内部パラメータ、外部パラメータ等の各種パラメータとしてのデータ、容積ポンプ41を駆動制御や薬液残量の算出を行うための各種プログラム、及び、これらデータやプログラムを変更する変更指示を受信し、記憶部55や制御部58に送信する。
【0047】
入力部52は、ユーザ入力を受け付けるための入力インターフェースである。入力部52は、例えば、ボタンを含む操作パネルである。なお、入力部52は、タッチパネル、キーボード、マウス、等のユーザ入力を受け付ける装置である。入力部52は、薬液槽12に薬液を供給したときに、薬液槽12内の薬液量を初期値として入力できる。
【0048】
インターフェース53は、圧力センサ16及び流量センサ17が接続される。また、インターフェース53は、他の機器を電気的に接続できる。即ち、インターフェース53は、各種機器が電気的に接続される端子又は回路である。
【0049】
表示部54は、例えば、セグメントディスプレイ、液晶ディスプレイ若しくは有機ELディスプレイなどの表示デバイス、又は、LED(Light Emitting Diode)等を用いた点灯部等を有している。本実施形態の図2においては、表示部54は、三桁のセグメントディスプレイ及び複数のLEDを有するインフォメーションパネルにより形成される。
【0050】
記憶部55は、データの読出及び書込が可能な記憶媒体である。記憶部55は、所謂メモリやストレージを含む。例えば、記憶部55は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)(登録商標)、ROM(Read only memory)、RAM(Random Access Memory)又はNAND型フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含む。また、記憶部55は、フラッシュメモリを搭載したSSD(Solid State Drive)を含む。なお、記憶部55は、これらに限定されず、種々の記憶媒体を用いることができる。本実施形態において、図3に示すように、記憶部55は、少なくともEEPROM55a及びRAM55bを有する。
【0051】
記憶部55は、制御部58によって使用される機能パラメータ、内部パラメータ、外部パラメータ等の各種パラメータとしてのデータ、容積ポンプ41の制御及び薬液残量の算出に用いる各種データやプログラム等を格納する。
【0052】
記憶部55は、容積ポンプ41の運転データ、薬液槽12内に薬液が充填(供給)されたときの薬液槽12内の薬液量初期値、容積ポンプ41が駆動したときに薬液槽12内の空気を吸入する可能性のある最低水位(渇水水位)に相当する渇水時薬液残量、及び、容積ポンプ41の駆動を継続することで、所定の期間内に薬液が最低水位に到達する虞のある減水時薬液残量を格納する。ここで、減水時薬液残量は、渇水時薬液残量以上であって、且つ、薬液槽12の最大容量以下の範囲に設定され、好ましくは、渇水時薬液残量より多く、且つ、薬液槽12の最大容量よりも小さい。
【0053】
ここで、例えば、薬液量初期値、渇水時薬液残量及び減水時薬液残量は、入力部52で入力され、記憶部55に格納される。
【0054】
また、例えば、記憶部55は、容積ポンプ41の1ストローク当たりの注入量、圧力センサ16で検出した圧力(m)に基づく容積ポンプ41の1ストローク当たりの注入量の補正データ、容積ポンプ41のストローク数によって変化する注入量の補正データを、予め、又は、メンテナンスや通信部51を介した通信により格納する。なお、ここで、容積ポンプ41の1ストロークとは、例えば、容積ポンプ41が一回駆動すること、換言すると容積ポンプ41のダイヤフラムが一往復することであり、ストローク数とは、容積ポンプ41の駆動回数である。
【0055】
図5に、連結管15内の圧力(m)に基づく容積ポンプ41の1ストローク当たりの注入量の補正データを示す。図5は、例えば、容積ポンプ41が1分間に150ストローク(150st/min)したときに、連結管15内の注入圧力(m)が20m、30m、50m、70mであるときの1分間当たりの注入量(mL/min)及び/又は1ストロークにおける注入量(mL)である。
【0056】
これは、連結管15内の圧力が変わると、連結管15内の圧力と容積ポンプ41で吐出され、連結管15に注入する薬液の圧力との差が変わり、容積ポンプ41から連結管15内に注入される薬液の注入量が変わる。このため、図3に示す補正データは、圧力センサ16で検出した圧力(m)が30mであるときに、容積ポンプ41が1ストローク当たりの注入量を0.159mLとし、圧力センサ16で検出した圧力(m)が30m以外の場合には、図3に示す補正データに基づいて、制御部58が、容積ポンプ41の1ストローク当たりの注入量を補正するために用いられるデータである。
【0057】
図6に、ダイヤフラムポンプである容積ポンプ41のストローク数によって変化する注入量の補正データを示す。図6は、容積ポンプ41がストロークを繰り返すことにより変化する注入量を示すデータであり、ストローク数が増える毎に減少する注入量に応じて、容積ポンプ41の1ストローク当たりの注入量を補正するためのデータである。
【0058】
これは、容積ポンプ41がダイヤフラムポンプである場合には、ストロークを繰り返すと、ダイヤフラムの弾性率の変化や伸びによって、1ストローク当たりの注入量が減少する。このため、図6の補正データは、制御部58が、容積ポンプ41の性能低下に基づいて、最初に設定された容積ポンプ41の1ストローク当たりの注入量から総ストローク数に対応して該注入量を減少させる補正を行うために用いられるデータである。
【0059】
また、記憶部55は、流量に対して薬液の注入量を制御部58が制御可能に、流量に対する薬液の注入量が予め設定され、記憶する。具体例として、記憶部55は、例えば、流量センサ17で検出した流量に応じた単位時間当たりのストローク数又は注入量を格納する。
【0060】
駆動部57は、信号線を介して容積ポンプ41のモータであるDCソレノイド及び制御部58に電気的に接続される。駆動部57は、出力周波数を可変させることで、DCソレノイドの単位時間当たりのストローク数を制御する。
【0061】
制御部58は、プロセッサである。制御部58は、例えば、マイコンである。なお、制御部58は、マイコンに限定されず、CPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)、DSC(Digital Signal Controller)又はその他の汎用または専用のプロセッサ等であってもよい。また、制御部58は、通信部51等にプロセッサを含むモジュールを用いる場合には、当該モジュールであってもよい。
【0062】
制御部58は、記憶部55に記憶(格納)された各種データ及びプログラムに基づいて、容積ポンプ41を駆動制御する。制御部58は、例えば、流量センサ17で検出した流量、及び、記憶部55に記憶された流量に応じた単位時間当たりのストローク数に基づいて、容積ポンプ41を駆動制御する。
【0063】
また、制御部58は、記憶部55に記憶された薬液槽12の薬液量の初期値、及び、容積ポンプ41の1ストローク当たりの注入量、及び、該初期値が入力されてからの容積ポンプ41のストローク数から、薬液槽12内の残量を算出する。例えば、制御部58は、ストローク数が所定の回数となった場合に、薬液槽12内の残量を算出し、記憶部55に記憶する。
【0064】
ここで、薬液槽12の残量を算出する方法の具体例を説明する。先ず、作業者が、薬液槽12に薬液を供給又は補充したときに、水位スケール39等から薬液槽12内の薬液量を読み取り、薬液槽12の薬液量の初期値として入力部52により薬液量を入力する。例えば、薬液槽12内の薬液量が20Lであった場合に、入力部52により入力された薬液量の初期値として設定する。例えば、入力部52により「20L」が入力されると、制御部58は、20Lを初期値として設定し、記憶部55に記憶する。
【0065】
また、制御部58は、初期値が設定された時点から、容積ポンプ41のストローク数を積算して積算ストローク数を算出し、算出した積算ストローク数を記憶部55に記憶する。また、制御部58は、容積ポンプ41の1ストローク当たりの薬液の注入量に積算ストローク数を乗算して、積算注入量を算出し、算出した積算注入量を記憶部55に記憶する。
【0066】
例えば、容積ポンプ41の1ストローク当たりの注入量が0.16mLである場合には、制御部58は、0.16mLに積算ストローク数を乗算して積算注入量を算出し、記憶部55に記憶する。
【0067】
制御部58は、設定された薬液量の初期値から算出した積算注入量を減算して、薬液槽12の薬液残量を算出し、記憶部55に記憶する。即ち、例えば、容積ポンプ41の1ストロークあたりの注入量が0.16mLである場合には、積算値が6250ストロークごとに、1Lを消費することになる。したがって、制御部58は、例えば、625ストローク毎に、積算注入量に0.1Lを加算し、設定された薬液量の初期値である20Lから積算注入量を減算することで、薬液残量を算出する。なお、記憶部55のEEPROM55aへの書き込み回数を低減するために、例えば、制御部58は、625ストローク毎に算出した積算注入量および薬液残量を記憶部55のRAM55bに記憶し、そして、停電対策のために積算注入量1L毎に、不揮発性メモリである記憶部55のEEPROM55aに記憶する。このような一例の方法のように、制御部58は、薬液槽12の残量を算出する。
【0068】
また、制御部58は、連結管15内の圧力及び/又は容積ポンプ41の積算ストローク数に基づいて、容積ポンプ41の1ストローク当たりの薬液の注入量を補正してもよい。
【0069】
ここで、容積ポンプ41の1ストローク当たりの薬液の注入量の補正法の具体例を説明する。
【0070】
制御部58は、圧力センサ16から出力された連結管15内の圧力に基づく信号に基づいて、連結管15内の圧力を求める。そして、記憶部55に予め記憶された図5に示すような連結管15の圧力に対する容積ポンプ41の注入量の補正データ、及び、連結管15内の圧力に基づいて、容積ポンプ41の1ストローク当たりの薬液の注入量を補正する。そして、制御部58は、補正した1ストローク当たりの薬液の注入量と積算ストローク数から積算注入量を求め、この補正した薬液の注入量に基づく積算注入量から薬液残量を算出する。制御部58は、算出した薬液残量を記憶部55に記憶するとともに、表示部54に表示する。また、制御部58は、例えば、所定数のストローク毎に、所定の時間毎に、又は、設定された日時等において、通信部51から外部に薬液残量(水位情報)や運転情報等の情報を通信端末に出力する。なお、制御部58は、カレンダ機能及び計時機能を有し、薬液残量と日時を紐付けて記憶部55に記憶してもよい。
【0071】
また、制御部58は、容積ポンプ41を最初に駆動を開始してからの容積ポンプ41の総ストローク数を記憶部55に記憶する。制御部58は、記憶部55に予め記憶された図6に示すような容積ポンプ41のストローク数に対する注入量の補正データ、及び、記憶部55に記憶された容積ポンプ41の総ストローク数から、現在の容積ポンプ41の1ストローク当たりの薬液の注入量を補正する。そして、制御部58は、補正した1ストローク当たりの薬液の注入量と積算ストローク数から積算注入量を求め、この補正した薬液の注入量に基づく積算注入量から薬液残量を算出する。
【0072】
これらの方法の少なくとも1つを用いて、制御部58は、1ストローク当たりの薬液の注入量を補正し、そして、補正した薬液の注入量に基づいて、薬液槽12の薬液残量を求めることで、精度を向上させてもよい。
【0073】
また、制御部58は、記憶部55に記憶された渇水時薬液残量及び減水時薬液残量と、算出した薬液槽12の薬液残量から渇水及び減水を判定し、表示部54に判定した情報を表示するとともに、通信部51を介して外部に判定した情報を出力する。なお、電装箱19は、音により情報を報知する報知手段を有し、判定した情報を音により報知してもよい。また、制御部58は、渇水を判定すると、容積ポンプ41の駆動を停止する。
【0074】
具体例として、制御部58は、薬液槽12の薬液量の初期値(補充された後の薬液量)及び記憶部55に記憶された渇水時薬液残量から、渇水となるまでに消費できる薬液量を算出する。例えば、薬液槽12の薬液量の初期値が20Lであり、渇水時薬液残量が1Lに設定されていると、渇水となるまでに消費できる薬液量は19Lとなる。また、1ストローク当たりの注入量が0.16mLであれば、消費できる薬液量19Lを消費するまでの積算ストローク数が118750ストロークとなる。このため、制御部58は、算出した薬液残量が渇水時薬液残量となるまで、容積ポンプ41を駆動制御するとともに、算出した薬液残量が渇水時薬液残量となると、渇水と判定し、表示部54に警報を表示し、通信部51により渇水である情報を信号として出力する。併せて、制御部58は、容積ポンプ41の運転を停止する。
【0075】
また、制御部58は、薬液槽12の薬液量の初期値(補充された後の薬液量)及び記憶部55に記憶された減水時薬液残量から、減水となるまでに消費できる薬液量を算出する。例えば、薬液槽12の薬液量の初期値が20Lであり、減水時薬液残量が2Lに設定されていると、減水となるまでに消費できる薬液量は18Lとなる。また、1ストローク当たりの注入量が0.16mLであれば、消費できる薬液量18Lを消費するまでの積算ストローク数が112500ストロークとなる。
【0076】
このため、制御部58は、算出した薬液残量が減水時薬液残量となるまで、容積ポンプ41を駆動制御するとともに、算出した薬液残量が減水時薬液残量となると、減水と判定し、表示部54に警報を表示し、通信部51により減水である情報を信号として出力する。なお、制御部58は、減水と判定しても、渇水と判定するまで、容積ポンプ41の運転を継続する。この減水を判定し、通信部51及び表示部54を介して外部に減水の情報を報知することで、減水から渇水となる間に、薬液の補充を行うことができるため、薬液の発注や調達に余裕を持たせることができる。よって、記憶部55に記憶される減水時薬液残量は、薬液注入装置1の設置場所や、薬液の発注や調達が可能な時間等に基づいて適宜設定される。
【0077】
図1に示すように、給水装置2は、例えば、給水源101としての井戸に設置され、井戸水を揚水可能に形成される。給水装置2は、例えば、給水ポンプ111と、給水ポンプ111に接続され、給水源101に配置される吸込管112と、給水ポンプ111及び連結管15に接続される吐出管113と、吐出管113に設けられた検出センサ114と、吐出管113に設けられた圧力タンク115と、制御盤119と、を備える。
【0078】
給水ポンプ111は、例えばポンプ及びモータを有する。図1に示す例では、給水ポンプ111は陸上ポンプの例を示すが、給水ポンプ111は、井戸水中に設置される水中ポンプであってもよい。
【0079】
吸込管112は、例えば、給水ポンプ111から給水源101へ水が逆流することを防止する逆止弁112aを有する。
【0080】
検出センサ114は、例えば、流量センサ114aと、圧力センサ114bと、を備える。
【0081】
流量センサ114aは、例えば、フロートスイッチである。流量センサ114aは、信号線を介して制御盤119に接続され、検出した流量の信号を制御盤119に出力する。流量センサ114aは、例えば、定点流量でONとOFFのみを検知する。流量センサ114aは、例えば、吐出管113内の流量が給水ポンプ111の停止流量であることを検出し、信号を制御盤119に出力可能に形成される。
【0082】
圧力センサ114bは、吐出管113内の圧力を検出可能に形成される。圧力センサ114bは、信号線を介して制御盤119に接続され、検出した圧力の信号を制御盤119に出力する。圧力センサ114bは、少なくとも、吐出管113内の圧力が給水ポンプ111の起動圧力であることを検出し、信号を制御盤119に出力可能に形成される。
【0083】
制御盤119は、給水ポンプ111のモータを駆動制御する。制御盤119は、吐出管113内の圧力が起動圧力となると、給水ポンプ111を起動し、吐出管113内の流量が停止流量となると、給水ポンプ111を停止する。
【0084】
制御盤119は、例えば、通信部と、入力部と、インターフェースと、表示部と、記憶部と、駆動部と、制御部と、を備える。なお、これら通信部、入力部、インターフェース、表示部、記憶部、駆動部及び制御部は、上述した電装箱19の通信部51、入力部52、インターフェース53、表示部54、記憶部55、駆動部57及び制御部58と同様の構成であり、詳細な説明は省略する。
【0085】
記憶部は、給水ポンプ111の起動圧力及び停止流量が記憶される。また、記憶部は、制御部によって使用される機能パラメータ、内部パラメータ、外部パラメータ等の各種パラメータとしてのデータ、給水ポンプ111の制御に用いる各種データやプログラム等を格納する。制御部は、記憶部に記憶された各種データ及びプログラム等に基づいて給水ポンプ111を制御する。制御部は、圧力センサ114bで検出した圧力が、記憶部に記憶された起動圧力を超えたときに、給水ポンプ111を起動し、流量センサ114aで停止流量を検出すると、給水ポンプ111を停止する。
【0086】
濾過装置3は、例えば、給水源101の原水に薬液注入装置1で薬液を注入した処理水に含まれる鉄及びマンガンを除去するとともに、処理中に存在する砂等の固形物を除去する。濾過装置3は、槽本体211と、濾過材212と、吸込管213と、集水管214と、を備える。また、濾過装置3は、逆洗、洗浄等が可能に、ポンプ装置、開閉弁、貯水槽、配管等が適宜設けられる構成であってもよい。
【0087】
槽本体211は、濾過材212を収容する。濾過材212が収容された槽本体211は、濾過材212の上方に吸込管213が配置される空間を形成する。また、槽本体211は、集水管214が下端に接続される。
【0088】
濾過材212は、例えば、薬液が注入された原水から鉄を除去する。また、濾過材212は、薬液が注入された原水からマンガンを除去する。また、濾過材212は、原水に含まれる固形物を除去する。
【0089】
吸込管213は、連結管15に接続される。集水管214は、一端が槽本体211内に設けられ、他端が、給水先に接続される。ここで、給水先は、例えば、貯水槽や給水栓等である。集水管214の槽本体211内の端部には、例えば、フィルタが設けられる。
【0090】
次に、このように構成された水処理装置100の薬液注入装置1の制御方法の一例を、図4に示す流れ図を用いて説明する。
【0091】
先ず、薬液注入装置1の電装箱19に電源が投入されると、電装箱19の電源がONとなり(ステップST1)、スタンバイ状態となる。作業者が、薬液槽12の薬液量を確認し、入力部52を操作して薬液槽12の薬液量を入力すると、制御部58は、入力された薬液量を初期値として記憶部55に記憶し、薬液量の初期値が設定される(ステップST2)。
【0092】
そして、給水装置2の電源がONとなり、制御盤119により給水ポンプ111が駆動されると、給水ポンプ111は、給水源101から原水を二次側に供給する。給水ポンプ111から原水が吐出され、連結管15内を流れると、流量センサ17が原水の流れを検出し、インターフェース53を介して制御部58に検出した流量信号を出力する。制御部58は、この信号に基づいて、容積ポンプ41の駆動を行い、連結管15に薬液の注入を行う。そして、薬液が注入された原水(処理水)は、濾過装置3に移動し、濾過装置3において、除鉄・除マンガン処理が行われ、供給先に供給される。
【0093】
容積ポンプ41により薬液の注入が行われると、制御部58は、駆動された容積ポンプ41のストローク数を積算し、積算ストローク数を算出し、積算ストローク数を記憶部55に記憶する(ステップST3)。制御部58は、算出した積算ストローク数及び記憶部55に記憶された1ストローク当たりの薬液の注入量から積算注入量を算出し、記憶部55に記憶する(ステップST4)。なお、このとき、圧力センサ16で検出した圧力値、及び/又は、容積ポンプ41の総ストローク数から、容積ポンプ41の1ストローク当たりの薬液の注入量の値を補正し、補正値から積算注入量を算出してもよい。
【0094】
制御部58は、初期値から積算注入量を減算し、薬液残量を算出し、記憶部55に記憶する(ステップST5)。なお、制御部58は、薬液残量を所定の容積ポンプ41のストローク数毎に求める構成であってもよく、所定の時間毎に薬液残量を求める構成であってもよく、設定された時間に薬液残量を求める構成であってもよく、また、常時薬液残量を求める構成であってもよい。また、求めた薬液残量を記憶部55に記憶する期間も同様に、ストローク数毎、所定の時間毎、常時のいずれかに適宜設定可能である。しかしながら、記憶部55への記憶回数や消費電力等や容積ポンプ41の駆動状況を考慮して、所定のストローク数毎に薬液残量を求めることが好ましい。
【0095】
次に、制御部58は、求めた薬液残量が減水水位である減水時薬液残量以下であるか否かを判定する(ステップST6)。薬液残量が減水時薬液残量よりも多い場合(ステップST6のNO)には、制御部58は、ステップST3に戻り、ストローク数の積算を継続する。薬液残量が減水時薬液残量以下となる(ステップST6のYES)と、制御部58は、表示部54に減水の表示を行い、プレアラームとして、表示部54により警報を行うとともに、通信部51を制御して、減水警報の情報を、外部の通信機器に出力する(ステップST7)。
【0096】
次に、制御部58は、求めた薬液残量が渇水水位である渇水時薬液残量以下であるか否かを判定する(ステップST8)。薬液残量が渇水時薬液残量よりも多い場合(ステップST8のNO)には、制御部58は、ステップST3に戻り、ストローク数の積算を継続する。薬液残量が渇水時薬液残量となる(ステップST8のYES)と、制御部58は、表示部54に渇水の表示を行い、表示部54により警報を行うとともに、通信部51を制御して、渇水警報の情報を外部の通信機器に出力し、容積ポンプ41を停止する(ステップST7)。そして、ステップST2に戻り、薬液が薬液槽12に供給され、入力部52により薬液量の初期値が設定されるまで、待機し、入力部52により薬液量の初期値が設定されると、ステップST3以降の処理を実行する。なお、制御部58は、減水及び渇水の警報情報を検出時の1回だけ出力してもよく、また、例えば、一定時間毎に警報情報の出力停止の指令等が入力部52を操作して又は通信部51を介して入力されるまで、当該警報情報を外部に繰り返し出力してもよい。
【0097】
このように構成された薬液注入装置1及び水処理装置100によれば、薬液槽12に薬液の投入(供給)後、又は、任意のタイミングにおいて、薬液槽12内の薬液量の初期値を記憶部55に記憶させ、既知である1ストローク当たりの注入量と、容積ポンプ41のストローク数を乗じて求めた積算注入量を初期値から減算することにより、薬液残量を求め、減水及び渇水の水位を検出することができる。
【0098】
このため、水位センサ等を薬液注入装置1が有さない構成であっても、薬液槽12の水位を検出することができる。また、制御部58は、薬液槽12内の薬液が減水時薬液残量及び渇水時薬液残量であるかを判定する構成を説明したが、これに限定されず、薬液残量と初期値から、薬液槽12の薬液残量水位を検出することもできるし、また、減水時薬液残量及び渇水時薬液残量以外の任意の薬液残量を設定し、該任意の薬液残量を求めた薬液残量と比較する構成としてもよい。
【0099】
また、制御部58は、圧力センサ16で検出した薬液を注入する管(例えば、連結管15)内の圧力値及び/又は容積ポンプ41の総ストローク数から、1ストローク当たりの注入量を補正することができるため、算出する薬液残量の精度を向上させることができる。
【0100】
また、制御部58は、算出された薬液残量を表示部54に表示するとともに、通信部51を制御、外部の通信機器に薬液残量等の各種情報を送信する。また、制御部58は、薬液の減水及び渇水を検出した場合に、外部の通信機器に警報情報を送信する。これにより、例えば、薬液注入装置1が設置された場所から離れた場所で、通信端末を介して薬液残量を把握することができる。なお、通信部51と通信端末との通信は、近距離通信方式及び遠距離通信方式のいずれでも行うことができる。
【0101】
具体例として、近距離通信方式を用いる場合には、図7に示すように、薬液注入装置1により除菌された井戸水を使用しているエンドユーザが持つスマートフォン等の通信端末200に、通信部51から警報情報を出力する。警報情報を受信した通信端末200は、プログラムやアプリケーションによって、受信した情報をディスプレイ等に表示することで、ユーザは、宅内等の屋内からでも、薬液注入装置1の情報を確認することができる。よって、薬液注入装置1は、迅速に薬液補充を行うことができる。
【0102】
また、他の具体例として、遠距離通信方式を用いる場合には、図8に示すように、例えば、制御部58は、通信部51を介して遠距離通信盤300や基地局と有線又は近距離通信等の無線通信により情報を送信し、そして、遠距離通信盤300がサーバ400に情報を送信する。なお、遠距離通信盤300は、通信可能範囲にある各薬液注入装置1やその他の通信可能な給水装置等の各機種から情報を受信し、サーバ400に情報を送信可能に形成される。
【0103】
そして、水処理装置100の保全請負者が、サーバ400からPCやスマートフォン等の通信端末500によりサーバ400から情報を受信し、通信端末500のプログラムやアプリケーションによって、受信した情報をディスプレイ等に表示することで、薬液注入装置1の薬液残量を含む情報を常に把握することができる。
【0104】
また、薬液注入装置1は、薬液残量が減水水位のときに、プレアラームとして警告情報を表示部54で表示し、そして、通信部51により通信端末へ警告情報を送信することで、薬液槽12内の薬液が渇水水位に到達するまえに、ユーザ等が薬液の補充が必要であることを把握できる。よって、薬液注入装置1を用いることで、ユーザ等は、渇水水位まで薬液の水位が低下する前に、薬液の準備を行うことが可能となる。
【0105】
これらのことから、薬液注入装置1は、警報情報を外部の通信端末に送信し、そして、通信端末から警報情報を確認することで、薬液注入装置1から離れた場所でも該情報を容易に取得できる。よって、薬液注入装置1は、安全、且つ、適正な頻度で、薬液を現地で補充することができる。
【0106】
なお、このような薬液注入装置1が通信を行う外部の通信機器としての端末200、400、500は、例えば、管理サーバ、プログラマブルコントローラ、情報処理や入力処理を行う処理端末であるPC、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、フィーチャーフォン等の携帯端末又はゲーム機等、種々の処理端末が挙げられるが、該端末はこれらに限定されず、専用の通信機器であってもよい。このような外部の通信機器は、薬液注入装置1を含む水処理装置100とともに、薬液注入装置1及び/又は水処理装置100を管理する管理システムを構成する。
【0107】
このような端末は、例えば、通信部、入力部、表示部、記憶部及びプロセッサを備える。以下、端末が備える構成の例を説明する。
【0108】
通信部は、プロセッサにより制御され、例えば、無線通信技術を用いて、薬液注入装置1等やサーバ400等の装置と通信可能な任意の通信インターフェースである。具体的には、通信部は、例えば、Bluetooth(登録商標)(例えば、BLE規格)、Wi-Fi(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信技術、及び、LTE(Long Term Evolution)等の携帯電話回線を含めた汎用無線通信技術やsigfox(登録商標)等の専用無線通信技術等を含む遠距離無線通信技術等の無線通信技術を用いて電装箱19、遠距離通信盤300、サーバ400及び他の端末に接続できる。また、通信部は、無線通信に加え、USBなどの有線通信技術を用いて、他の外部装置に接続できる構成であってもよい。なお、通信部は、ネットワークを介して管理サーバや他の通信端末に通信可能なモバイル端末の通常の通信インターフェースを含んでもよい。また、例えば、通信部は、薬液注入装置1で用いる機能パラメータ、内部パラメータ、外部パラメータ等のデータや、各種プログラム、及び、これらデータやプログラムを変更する変更指示を電装箱19に送信する構成であってもよい。
【0109】
入力部は、ユーザ入力を受け付けるための入力I/Fであり、端末に内蔵されてもよいし、端末に外付けされてもよい。入力部は、例えば、キーボード、マウス、テンキー、マイクロフォン、カメラなどであってもよいし、タッチスクリーンのように出力I/Fの機能を備えていてもよい。ここで、ユーザ入力とは、例えば、タップ、クリック、ドラッグ、特定のキーの押下、マイクロフォンによって捉えられる音声等を含む。
【0110】
表示部は、プロセッサの処理に応じて、画像及び/又は音声を出力するための出力I/Fの一例であり、動画像、静止画像、テキストなどを表示するための表示デバイスを含み得る。表示部は、音声、楽曲などを出力するためのスピーカを含んでもよい。表示デバイスは、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(electroluminescence)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイなどである。表示デバイスは、コンテンツを含む表示データを表示する。なお、表示デバイスは、タッチスクリーンのように入力I/Fの機能を備えていてもよい。表示部は表示手段の一例である。
【0111】
記憶部は、プロセッサが各処理を実現するために当該プロセッサによって実行されるプログラム、および当該プロセッサによって使用されるデータなどを記憶する。記憶部は、所謂メモリやストレージである。記憶部は、かかるプログラム/データが展開されるワークエリアを有するRAMを含み得る。プログラムとしては、例えば、ファームウェア、OS、通信プログラムなどが適宜、記憶される。例えば、端末のプログラムには、予め全ての内部パラメータに関する名称、単位、設定可能範囲などのデータが記憶されている。
【0112】
プロセッサは、典型的にはCPUであるが、マイコン、FPGA、DSP、GPU(Graphics Processing Unit)またはその他の汎用または専用のプロセッサ等であってもよい。プロセッサは、通信部を介して薬液注入装置1との間で無線通信を行い、薬液注入装置1を含む水処理装置100を管理する処理を実行するものである。プロセッサは、メモリに保存されたプログラムを実行することで、通信制御部及び処理部として端末を機能し得る。なお、プロセッサ内の各部の機能分担は、便宜的なものであり、適宜、変更可能である。当該通信制御部及び処理部は、第1受信手段、第1変更手段、第1送信手段、第2受信手段、第2変更手段及び第2送信手段の一例である。
【0113】
通信制御部は、通信部を制御して、薬液注入装置1、遠距離通信盤300及び/又はサーバ400等の装置との無線通信を行う。また、通信制御部は、通信部を介して、薬液注入装置1との接続を確立するための何らかのデータを送信することや、操作者の操作に応じて、薬液注入装置1にリクエストを送信することもあり得る。あるいは、通信制御部は、端末と薬液注入装置1との接続を確立するための何らかのデータ、例えば薬液注入装置1及び通信端末200がそれぞれスキャナおよびアドバタイザとしてBluetoothで接続する場合には、アドバタイザとしての薬液注入装置1からのリクエストを受信することもあり得る。
【0114】
通信制御部は、通信部を介して、例えば、対象装置が自動運転モードのとき、薬液注入装置1の通信部51との間で通信を接続した場合、各種運転データや各種パラメータ等を電装箱19から受信する。
【0115】
処理部は、薬液注入装置1の点検、メンテナンス、管理、パラメータ閲覧・変更、プログラム更新など、各種情報処理を実行する。
【0116】
処理部は、例えば、各種運転データ及び外部パラメータを通信部で受信すると、当該受信した内容の一部分を表示部に表示させ、使用者のスクロール操作に応じて、当該表示させる一部分を変更する。
【0117】
なお、端末の構成は、これらに限定されず、薬液注入装置1と通信が可能であって、薬液注入装置1の薬液残量を含む情報を受信し、表示部に該情報を表示し、そして、警報を表示又は音等による報知が可能であれば、適宜設定できる。
【0118】
上述したように、本発明の一実施形態に係る薬液注入装置1によれば、入力された薬液槽12の薬液量と容積ポンプ41の駆動状況から、薬液の残量を検出できる。
【0119】
なお、本発明は上述した構成に限定されない。例えば、上述した例では、薬液注入装置1は、圧力センサ16及び流量センサ17を有し、圧力センサ16及び流量センサ17の検出した圧力及び流量によって制御部58が容積ポンプ41を制御し、また、圧力センサ16で検出した圧力値により、1ストローク当たりの薬液の注入量を補正することができる構成を説明したがこれに限定されない。
【0120】
例えば、図9に示す他の実施形態の水処理装置100のように、薬液注入装置1は、圧力センサ16及び/又は流量センサ17を有さない構成としてもよい。このような薬液注入装置1とする場合には、例えば、電装箱19及び制御盤119を、信号線による有線、又は、通信部51による無線通信により、情報の送受信が可能に形成され、電装箱19は、制御盤119から送信された給水装置2の流量センサ114a及び圧力センサ114bで検出した流量及び圧力に基づいて、容積ポンプ41の制御や、1ストローク当たりの薬液の注入量を補正する構成とすればよい。なお、この場合には、流量センサ114aは、例えば、流量センサ17と同様の羽根車式の流量センサが用いられる。
【0121】
また、上述した例では、薬液注入装置1は、圧力センサ16で検出した圧力値及び/又は容積ポンプ41の総ストローク数により、1ストローク当たりの薬液の注入量を補正することができる構成を説明したがこれに限定されない。例えば、薬液注入装置1は、1ストローク当たりの薬液注入量を補正しない構成であってもよく、また、他の方法によって、1ストローク当たりの薬液注入量を補正できる構成としてもよい。
【0122】
また、上述した例では、外部の通信端末の例を説明したが、該端末の構成や、該端末を用いた薬液注入装置1及び水処理装置100の処理や管理のシステム構成は、適宜設定できる。
【0123】
また、上述した例では、容積ポンプ41の例として、ダイヤフラムポンプの例を説明したがこれに限定されず、容積ポンプ41は、プランジャポンプであってもよく、また、他のポンプであってもよい。
【0124】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0125】
1…薬液注入装置、2…給水装置、3…濾過装置、100…水処理装置、11…架台、11a…脚部、11b…第1ベース、11c…壁部、11d…第2ベース、12…薬液槽、12a…底部、12b…供給口、12c…蓋体、13…配管ユニット、14…薬液注入器、15…連結管、15a…取付部、16…圧力センサ、17…流量センサ、19…電装箱、21…接続配管、22…排気チューブ、23…連結配管、24…開閉弁、31…螺子部、32…フランジ、33…ナット、34…上方分岐部、35…下方分岐部、36…取付部、38…浮遊球、39…水位スケール、41…容積ポンプ、41a…ポンプケーシング、41b…吸込口、41c…吐出口、41d…プラグ、42…薬液注入部、42a…連結配管、42b…第1逆止弁、42c…ノズル、42d…第2逆止弁、51…通信部、52…入力部、53…インターフェース、54…表示部、55…記憶部、55a…EEPROM、55b…RAM、57…駆動部、58…制御部、101…給水源、111…給水ポンプ、112…吸込管、112a…逆止弁、113…吐出管、114…検出センサ、114a…流量センサ、114b…圧力センサ、115…圧力タンク、119…制御盤、200…端末(スマートフォン)、211…槽本体、212…濾過材、213…吸込管、214…集水管、300…遠距離通信盤、400…端末(サーバ)、500…通信端末(PC、スマートフォン)。
図1
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図9