(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023073938
(43)【公開日】2023-05-26
(54)【発明の名称】アンテナ装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
H01Q 1/12 20060101AFI20230519BHJP
H01Q 1/22 20060101ALI20230519BHJP
H01Q 1/24 20060101ALI20230519BHJP
H01Q 1/38 20060101ALI20230519BHJP
H01Q 1/52 20060101ALI20230519BHJP
【FI】
H01Q1/12 Z
H01Q1/22 Z
H01Q1/24 Z
H01Q1/38
H01Q1/52
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021206087
(22)【出願日】2021-12-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-07-20
(31)【優先権主張番号】202111354677.1
(32)【優先日】2021-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521040743
【氏名又は名称】深▲セン▼市睿徳通訊科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】黄 奐▲チュー▼
(72)【発明者】
【氏名】高 大宋
(72)【発明者】
【氏名】漆 知行
(72)【発明者】
【氏名】林 虹
(72)【発明者】
【氏名】周 彦超
【テーマコード(参考)】
5J046
5J047
【Fターム(参考)】
5J046AA02
5J046AA12
5J046AB13
5J046PA07
5J046PA09
5J046UA02
5J047AA02
5J047AA12
5J047AB13
5J047BG06
5J047BG08
5J047BG10
5J047EF05
5J047FD01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】アンテナ装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】アンテナ装置100は、回路基板10と、回路基板に設けられたアンテナブラケット11と、アンテナブラケットに設けられたアンテナ構造12を含む。アンテナ構造は、フレキシブル回路基板と、フレキシブル回路基板に設けられたミリ波アンテナ122と、フレキシブル回路基板に設けられた非ミリ波アンテナ123と、を含む。フレキシブル回路基板にミリ波アンテナと非ミリ波アンテナとを設けることでアンテナ構造が形成され、アンテナ構造を回路基板上のアンテナブラケットに設けることによって、ミリ波アンテナと非ミリ波アンテナの集積が実現できるとともに、アンテナブラケットにアンテナ構造を有効に搭載させることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板と、
前記回路基板に設けられたアンテナブラケットと、
前記アンテナブラケットに設けられ、フレキシブル回路基板と、前記フレキシブル回路基板に設けられたミリ波アンテナと、前記フレキシブル回路基板に設けられた非ミリ波アンテナとを含むアンテナ構造と、
を含むことを特徴とするアンテナ装置。
【請求項2】
前記アンテナ構造は、ミリ波周波数帯集積回路をさらに含み、
前記ミリ波周波数帯集積回路は前記フレキシブル回路基板に設けられ、且つ前記フレキシブル回路基板と前記アンテナブラケットとの間に位置し、前記ミリ波周波数帯集積回路は前記ミリ波アンテナに電気的に接続され、
前記アンテナ構造は、ミリ波アンテナコネクタをさらに含み、
前記ミリ波アンテナコネクタは前記フレキシブル回路基板に設けられ、且つ前記ミリ波周波数帯集積回路に電気的に接続され、前記ミリ波アンテナコネクタは前記ミリ波周波数帯集積回路と離間して設けられ、
前記アンテナブラケットは、第1の切欠き部を有し、前記ミリ波アンテナコネクタの少なくとも一部は前記第1の切欠き部に位置して、その他のコネクタに接続される
ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項3】
前記アンテナ装置は第1の導電部品をさらに含み、前記アンテナブラケットは開口を有し、前記開口は前記アンテナ構造に覆われ、前記第1の導電部品の一端は前記回路基板に設けられ、前記第1の導電部品の他端は前記開口を通過して前記ミリ波周波数帯集積回路に接続され、
前記ミリ波周波数帯集積回路は前記ミリ波アンテナに電気的に接続されたミリ波周波数帯集積回路本体と、前記ミリ波周波数帯集積回路本体の周囲に設けられた遮蔽ケースとを含み、
前記遮蔽ケースは前記非ミリ波アンテナに電気的に接続され、
前記遮蔽ケースはさらに前記第1の導電部品を介して接地され、
前記第1の導電部品は第1の金属ブロックを含む
ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
【請求項4】
前記アンテナ装置はケーシングをさらに含み、前記ケーシングは前記回路基板の周囲に設けられ、前記ケーシングの少なくとも一部は前記非ミリ波アンテナに電気的に接続される
ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項5】
前記ケーシングは前記回路基板の周囲に周設された側壁構造を含み、前記側壁構造は、側壁部分と、前記側壁部分に接続されたアンテナ部分とを含み、前記アンテナ部分は前記非ミリ波アンテナに電気的に接続され、
前記側壁部分と前記アンテナ部分が周設された方向に沿って接続され、
前記側壁部分と前記アンテナ部分はそれぞれ金属の導電性を有するものであり、前記アンテナ部分の両端と前記側壁部分の間には、それぞれ隙間を有し、前記隙間には絶縁性充填材が設けられ、
前記アンテナ部分は接地され、及び/又は前記アンテナ部分は非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続され、
前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリは前記回路基板に設けられる
ことを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
【請求項6】
前記非ミリ波アンテナは、前記アンテナ部分に電気的に接続されるように、記アンテナ部分に直接に接触され、
又は、前記アンテナブラケットと前記アンテナ部分との間に隙間を有し、前記非ミリ波アンテナは前記回路基板の伝送路を介して前記アンテナ部分に電気的に接続され、前記伝送路は前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続される
ことを特徴とする請求項5に記載のアンテナ装置。
【請求項7】
前記アンテナ部分は接地され、且つ前記アンテナ部分は前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続され、
前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリの数は少なくとも2つであり、前記アンテナ部分の両端はそれぞれ1つの前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続される
ことを特徴とする請求項5に記載のアンテナ装置。
【請求項8】
前記アンテナ部分は、第1の中間部分と、前記第1の中間部分と前記アンテナ構造との間に接続された第1のアンテナ部と、前記第1の中間部分の前記第1のアンテナ部から離れた一端に接続された第2のアンテナ部とを含み、前記第1の中間部分には第2の導電部品が設けられ、前記第2のアンテナ部は接地され、又は前記第1の中間部分は前記第2の導電部品を介して接地され、
前記第2の導電部品は第2の金属ブロックを含み、前記第2の金属ブロックは前記回路基板に設けられ、且つ前記第1の中間部分に接触されて、前記第1の中間部分に電気的に接続され、
前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリの数は少なくとも2つであり、前記第1のアンテナ部及び前記第2のアンテナ部はそれぞれ1つの前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続される
ことを特徴とする請求項5に記載のアンテナ装置。
【請求項9】
前記側壁構造は、前記側壁構造を貫通する切欠きを含み、前記アンテナ構造の少なくとも一部は前記切欠きに位置し、前記アンテナ装置は装飾部材をされに含み、前記ミリ波アンテナ及び/又は前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記切欠きに対応し、前記装飾部材は前記切欠きに位置し且つ前記ミリ波アンテナ及び/又は前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部に覆設けられ、
又は、前記ケーシングの内側に溝を有し、前記アンテナ構造の少なくとも一部は前記溝に位置し、前記ミリ波アンテナ及び/又は前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記溝に対応される
ことを特徴とする請求項5に記載のアンテナ装置。
【請求項10】
前記アンテナブラケットは、第1の支持部と第2の支持部を含み、前記第2の支持部は前記回路基板に接続され、前記第1の支持部は前記第2の支持部の前記回路基板から離れた一側に接続され、且つ前記回路基板に相対して設けられ、
前記フレキシブル回路基板は、第1の部分と、前記第1の部分に接続された第2の部分とを含み、前記第1の部分は前記第1の支持部に設けられ、前記第2の部分の少なくとも一部は前記第2の支持部に設けられ且つ前記回路基板に接続される
ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
【請求項11】
前記第1の支持部、前記第2の支持部及び前記回路基板に囲まれることによってさらに収納空間が形成され、
前記非ミリ波アンテナは、非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続され、
前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリは、前記回路基板に設けられ、
前記アンテナブラケットは第3の支持部をさらに含み、前記第3の支持部は前記第1の支持部、前記第2の支持部及び前記回路基板に接続され、前記フレキシブル回路基板は第3の部分を含み、前記第3の部分は前記第1の部分及び前記第2の部分に接続され且つ前記第3の支持部に設けられ、前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記第3の部分に設けられる
ことを特徴とする請求項10に記載のアンテナ装置。
【請求項12】
前記第2の支持部は開口部を有し、前記第2の部分の少なくとも一部は前記の開口部を通過する電気的接続部品を介して前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続される
ことを特徴とする請求項11に記載のアンテナ装置。
【請求項13】
前記アンテナ構造は第1の導電線を含み、前記第1の導電線は少なくとも前記第2の部分に設けられ、且つ前記ミリ波アンテナと前記回路基板の間でそれぞれに電気的に接続される
ことを特徴とする請求項11に記載のアンテナ装置。
【請求項14】
前記第2の部分は、前記第2の支持部に設けられた第1のサブ部分と、前記第1のサブ部分に接続された第2のサブ部分とを含み、屈折されるように前記第2のサブ部分と前記第1のサブ部分が接続され、前記第2のサブ部分は前記回路基板と重なり且つ前記回路基板に接続され、
前記ミリ波アンテナが前記ミリ波周波数帯集積回路に電気的に接続されるように、前記回路基板には前記ミリ波周波数帯集積回路が設けられ、前記第2のサブ部分が前記ミリ波周波数帯集積回路に電気的に接続され、
前記非ミリ波アンテナが前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続されるように、前記第2のサブ部分はさらに前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続される
ことを特徴とする請求項13に記載のアンテナ装置。
【請求項15】
前記第1の導電線の前記ミリ波アンテナから離れた一端と前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部とが同一の前記第2のサブ部分に設けられて、前記回路基板に電気的に接続され、
又は、前記第1の導電線の前記ミリ波アンテナから離れた一端と前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部とが異なる前記第2のサブ部分に設けられて、前記回路基板に電気的に接続され、異なる前記第2のサブ部分は前記第1のサブ部分の同一側に屈折して接続される
ことを特徴とする請求項14に記載のアンテナ装置。
【請求項16】
前記第2の支持部は開口部を有し、前記第2のサブ部分は前記開口部を通過し、且つ前記第2のサブ部分の前記第1のサブ部分から離れた一端は前記回路基板に電気的に接続される
ことを特徴とする請求項14に記載のアンテナ装置。
【請求項17】
前記アンテナブラケットは内表面と外表面とを含み、前記アンテナ構造は前記外表面に設けられ、
前記フレキシブル回路基板は、第1の表面と、前記第1の表面と反対側に設けられた第2の表面とを含み、前記ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記第1の表面に設けられ、前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記第1の表面に設けられ、
前記非ミリ波アンテナは複数の開口領域を含み、前記ミリ波アンテナは複数のミリ波アンテナユニットを含み、複数の前記ミリ波アンテナユニットはそれぞれ複数の前記開口領域に設けられ、
前記第1の表面は前記外表面から離れた側の表面であり、前記第2の表面は前記外表面に近い側の表面である
ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項18】
前記非ミリ波アンテナの一部は前記第1の表面に設けられ、前記非ミリ波アンテナの他の一部は前記第2の表面に設けられ、
前記アンテナブラケットは、前記非ミリ波アンテナの他の一部に対応する開口を含み、
前記アンテナ装置は第3の導電部品を含み、前記第3の導電部品は前記回路基板に設けられ、且つ前記第3の導電部品は前記開口を介して前記非ミリ波アンテナの他の一部に接続されて、前記非ミリ波アンテナの他の一部を接地させ、
前記第3の導電部品は第3の金属ブロックを含み、
前記非ミリ波アンテナの他の一部は、第2の中間部分と、第3のアンテナ部と、第4のアンテナ部とを含み、前記第3のアンテナ部及び前記第4のアンテナ部はそれぞれ前記第2の中間部分の両端に接続され、且つ前記第3のアンテナ部及び前記第4のアンテナ部はさらにそれぞれ前記回路基板に位置する1つの非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続される
ことを特徴とする請求項17に記載のアンテナ装置。
【請求項19】
前記第3の金属ブロックは切欠き部を有し、前記フレキシブル回路基板の少なくとも一部は前記切欠き部を通過し、前記回路基板に重なって電気的に接続される
ことを特徴とする請求項18に記載のアンテナ装置。
【請求項20】
請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の前記アンテナ装置を含む
ことを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアンテナに関し、特にアンテナ装置及び上記アンテナ装置を有する電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
5G時代の到来につれて、より高次のMIMO(multiple-input and multiple-output、多入力・多出力)の通信需要と、より多い新周波数帯のカバーの需要と、ひいてはミリ波帯の追加とによって、携帯などの電子機器においてより多い数のアンテナ(即ち、ミリ波帯及び非ミリ波帯のアンテナを含む)が必要とされる。しかし、機器全体の空間を顕著に大きくすることができないため、アンテナの設計難易度がより高くなり、ひいては、十分コンパクトではないアンテナの配置(placement)または設計による機器全体のサイズが大きくなり、結果的に商品の競争力の低下をもたらす。
【0003】
また、よく知られているように、携帯などの電子機器の内部における回路基板上の空間が狭くコンパクトであり、且つこういう傾向は日々厳しくなる。そのため、如何に限られているシステム空間及び許容できるコスト内で、性能規格を満たしている多種類の複数アンテナを格納し、且つ基板空間の利用率をより向上させることが、携帯などの電子機器のアンテナ設計の大きな課題である。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、上記課題を解決するアンテナ装置及び電子機器を提供することにある。
【0005】
前記目的を実現するために、第1の態様によると、本発明の1つの実施例に開示されるアンテナ装置は、
回路基板と、
前記回路基板に設けられたアンテナブラケットと、
前記アンテナブラケットに設けられ、フレキシブル回路基板と、前記フレキシブル回路基板に設けられたミリ波アンテナと、前記フレキシブル回路基板に設けられた非ミリ波アンテナとを含むアンテナ構造と、を含む。
【0006】
従来技術と対比して、前記フレキシブル回路基板に前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナとを設けることで前記アンテナ構造が形成され、前記アンテナ構造を前記回路基板上の前記アンテナブラケットに設けることによって、前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナの集積が実現できるとともに、前記アンテナブラケットに前記アンテナ構造を有効に搭載させることができ、且つラケットの高さを利用してアンテナ性能を向上させることができる。そのため、前記アンテナ構造及び前記アンテナ装置の設計自由度が高くなり、前記電子機器内にアンテナの数が多いという課題を解決し、及び限られた空間内での空間利用率が向上される。その結果、商品の競争力を向上することができる。
【0007】
1つの実施例において、前記アンテナ構造は、ミリ波周波数帯集積回路をさらに含み、前記ミリ波周波数帯集積回路は前記フレキシブル回路基板に設けられ、且つ前記フレキシブル回路基板と前記アンテナブラケットとの間に位置し、前記ミリ波周波数帯集積回路は前記ミリ波アンテナに電気的に接続され、前記アンテナ構造は、ミリ波アンテナコネクタをさらに含み、前記ミリ波アンテナコネクタは前記フレキシブル回路基板に設けられ、且つ前記ミリ波周波数帯集積回路に電気的に接続され、前記ミリ波アンテナコネクタは前記ミリ波周波数帯集積回路と離間して設けられ、前記アンテナブラケットは、第1の切欠き部を有し、前記ミリ波アンテナコネクタの少なくとも一部は前記第1の切欠き部に位置して、その他のコネクタに接続される。前記ミリ波周波数帯集積回路を前記フレキシブル回路基板に設けることによって、空間利用率を向上させることができ、前記ミリ波周波数帯集積回路と前記ミリ波アンテナとの両者間の経路がより短くなり、経路上におけるパワー損失がより少なくなるため、前記ミリ波アンテナの放射性能を向上させることができることが分かる。また、前記ミリ波アンテナコネクタによって、前記ミリ波アンテナ及び前記ミリ波周波数帯集積回路と前記回路基板との電気的接続などが容易になり、簡単な組み立て、信号の確実な転送、及びミリ波アンテナの配置自由度の向上などの技術的効果が得られる。前記第1の切欠き部の設計によって、前記ミリ波アンテナコネクタとその他のコネクタとの接続にも役立ち、簡単な組み立て、及び信号の確実な転送などの技術的効果が得られる。
【0008】
1つの実施例において、前記アンテナ装置は第1の導電部品をさらに含み、前記アンテナブラケットは開口を有し、前記開口は前記アンテナ構造に覆われ、前記第1の導電部品の一端は前記回路基板に設けられ、前記第1の導電部品の他端は前記開口を通過して前記ミリ波周波数帯集積回路に接続され、前記ミリ波周波数帯集積回路は前記ミリ波アンテナに電気的に接続されたミリ波周波数帯集積回路本体と、前記ミリ波周波数帯集積回路本体の周囲に設けられた遮蔽ケースとを含み、前記遮蔽ケースは前記非ミリ波アンテナに電気的に接続され、前記遮蔽ケースはさらに前記第1の導電部品を介して接地され、前記第1の導電部品は第1の金属ブロックを含む。前記遮蔽ケースによって、前記ミリ波周波数帯集積回路本体に対して保護することができるとともに、漏話を防ぐことができ、信頼性を向上させ、より好ましい放射効果を得られる。前記第1の導電部品は隔離の効果をさらに有し、且つ接地されるとともに熱を外部に排出させることができ、前記アンテナ装置(主にミリ波周波数帯集積回路本体)の温度を下げることができ、無線通信機能の信頼性を維持させる。そのため、商品性能及びユーザーの手持ちフィット感を向上させる。
【0009】
1つの実施例において、前記アンテナ装置はケーシングをさらに含み、前記ケーシングは前記回路基板の周囲に設けられ、前記ケーシングの少なくとも一部は前記非ミリ波アンテナに電気的に接続される。前記ケーシングの少なくとも一部を前記非ミリ波アンテナに電気的に接続させることによって、前記ケーシングの少なくとも一部をアンテナとして同時に使用することが実現でき、前記アンテナ構造の長さ及び/又は面積(特に、低周波アンテナの長さ及び/又は面積)を延長させることに役立つとともに、前記アンテナ構造12の全体サイズを小さくすることに役立つ。また、普段前記ケーシングは電子機器の最も外側に位置するため、アンテナ信号が遮蔽されることを妨げることに役立つ。その結果、アンテナ性能及びユーザーの無線通信体験を向上させることができ、且つ前記ケーシングの隙間の位置と大きさの設計自由度がより高くなる(即ち、商品外観の設計がより極致にできる)。そのため、商品の総合競争力を向上させることができる。
【0010】
1つの実施例において、前記ケーシングは前記回路基板の周囲に周設された側壁構造を含み、前記側壁構造は、側壁部分と、前記側壁部分に接続されたアンテナ部分とを含み、前記アンテナ部分は前記非ミリ波アンテナに電気的に接続され、前記側壁部分と前記アンテナ部分が周設された方向に沿って接続される。前記側壁構造が前記回路基板の周囲に周設されることによって、前記回路基板を保護することができる。また、前記側壁構造のアンテナ部分を記非ミリ波アンテナに電気的に接続させ、前記側壁部分と前記アンテナ部分を周設された方向に沿って順次に接続させることによって、前記アンテナ構造の長さ及び/又は面積を有効に延長することができ、前記アンテナ構造の全体サイズを小さくすることに役立ち、且つ前記ケーシングの隙間の位置と大きさの設計自由度がより高くなる(即ち、商品外観の設計がより極致にできる)。そのため、商品の総合競争力を向上させることができる。
【0011】
1つの実施例において、前記側壁部分と前記アンテナ部分はそれぞれ金属の導電性を有するものであり、前記アンテナ部分の両端と前記側壁部分の間には、それぞれ隙間を有し、前記隙間には絶縁性充填材が設けられ、前記アンテナ部分は接地され、及び/又は前記アンテナ部分は非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続され、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリは前記回路基板に設けられる。前記側壁部分と前記アンテナ部分はそれぞれ金属の導電性を有するものであり、材料が簡単で且つ容易に実現でき、また両者を一体成形してもよく、生産効率を保証することができる。さらに、前記隙間と絶縁性充填材を設けることによって、アンテナ信号が遮蔽されることを妨げることができ、アンテナ性能を向上させて無線通信体験を強化させることができる。前記アンテナ部分が前記回路基板の周囲に設けられるとともに、接地されてもいいこと及び/又は前記アンテナ部分が非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続されることによって、アンテナの機能の実現を保証し、組み立てが便利になるとともに、電子機器のシステムを保護する効果を有し、さらに工業デザインの一部としてみなされることができる。
【0012】
1つの実施例において、前記非ミリ波アンテナは、前記アンテナ部分に電気的に接続されるように、記アンテナ部分に直接に接触されろ。前記非ミリ波アンテナを記アンテナ部分に直接に接触させ、両者を電気的に接続させることによって、容易に設計することができ、構造が簡単であり、組み立てが便利になるなどの技術的効果も有する。
【0013】
1つの実施例において、前記アンテナブラケットと前記アンテナ部分との間に隙間を有し、前記非ミリ波アンテナは前記回路基板の伝送路を介して前記アンテナ部分に電気的に接続され、前記伝送路は回路基板上の前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続される。前記回路基板上の伝送路によって前記非ミリ波アンテナを前記アンテナ部分及び前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続させることによって、前記アンテナ装置の設計自由度を向上させることができ、システム積み重ねの自由度を向上させることができ、商品競争力を向上させる。
【0014】
1つの実施例において、前記アンテナ部分は接地され、且つ前記アンテナ部分は前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続され、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリの数は少なくとも2つであり、前記アンテナ部分の両端はそれぞれ1つの前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続される。前記アンテナ部分が接地され、前記アンテナ部分がさらに非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続されることによって、非ミリ波アンテナの性能の実現を保証する。前記アンテナ部分の両端はそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続されることによって、同時に2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、並びにMIMOの効果が得られ、且つ前記アンテナ装置のサイズが大きくならず、前記アンテナ装置のユーザー体験性をより高くさせ、且つ商品総合競争力をより強くさせる。
【0015】
1つの実施例において、前記アンテナ部分は、第1の中間部分と、前記第1の中間部分と前記アンテナ構造との間に接続された第1のアンテナ部と、前記第1の中間部分の前記第1のアンテナ部から離れた一端に接続された第2のアンテナ部とを含み、前記第1の中間部には第2の導電部品が設けられ、前記第2のアンテナ部は接地され、又は前記第1の中間部分は第2の導電部品を介して接地される。上記構成によって、前記アンテナ部分が複数の異なる接地仕方を有し、アンテナ設計と配置がいずれもより柔軟になり、構造が簡単で、容易に実現でき、信頼性がより高くなる。
【0016】
1つの実施例において、前記第2の導電部品は第2の金属ブロックを含み、前記第2の金属ブロックは前記回路基板に設けられ、且つ前記第1の中間部分に接触されて、前記第1の中間部分に電気的に接続され、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリの数は少なくとも2つであり、前記第1のアンテナ部分及び前記第2のアンテナ部分はそれぞれ1つの前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続される。前記第1の中間部分は前記第2の導電部品を介して接地されて、前記アンテナ部分に形成された1ブロックの前記非ミリ波アンテナの両端はそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続されることによって、同時に2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、並びにMIMOの効果が得られ、且つ前記アンテナ装置のサイズが大きくならず、前記アンテナ装置のユーザー体験性をより高くさせ、且つ商品総合競争力をより強くさせる。前記第2の導電部品が第2の金属ブロックを含むことによって、前記第2の導電部品がさらに隔離及び電気的接続(例えば、接地)の機能を有し、無線通信性能の安定性を維持して、商品性能を向上させることができる。
【0017】
1つの実施例において、前記側壁構造は、前記側壁構造を貫通する切欠きを含み、前記アンテナ構造の少なくとも一部は前記切欠きに位置し、前記アンテナ装置は装飾部材をされに含み、前記ミリ波アンテナ及び/又は前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記切欠きに対応し、前記装飾部材は前記切欠きに位置し且つ前記ミリ波アンテナ及び/又は前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部に覆設けられる。さらに、前記装飾部材によって、アンテナ構造を保護することができ、損害を妨げ且つ信頼性を向上させるとともに、前記アンテナ装置を使用した電子機器の外観の美観性を向上させ、商品競争力を向上させる。
【0018】
1つの実施例において、前記ケーシングの内側に溝を有し、前記アンテナ構造の少なくとも一部は前記溝に位置し、前記ミリ波アンテナ及び/又は前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記溝に対応される。前記ミリ波アンテナの少なくとも一部を前記溝に設けることによって、前記アンテナ構造と前記ケーシングとの安定的な組み立てを実現できるとともに、前記溝によってさらにアンテナ信号が遮蔽されることを妨げることができ、無線通信体験を向上させる。また、前記溝によって、アンテナ構造を保護することができ、損害を妨げ且つ信頼性を向上させるとともに、前記アンテナ装置を使用した電子機器の外観の美観性を向上させ、商品競争力を向上させる。
【0019】
1つの実施例において、前記アンテナブラケットは、第1の支持部と第2の支持部を含み、前記第2の支持部は前記回路基板に接続され、前記第1の支持部は前記第2の支持部の前記回路基板から離れた一側に接続され、且つ前記回路基板に相対して設けられ、前記フレキシブル回路基板は、第1の部分と、前記第1の部分に接続された第2の部分とを含み、前記第1の部分は前記第1の支持部に設けられ、前記第2の部分の少なくとも一部は前記第2の支持部に設けられ且つ前記回路基板に接続される。前記第1の支持部及び前記第2の支持部を有する前記アンテナブラケットによって、前記第1の部分及び前記第2の部分を有する三次元アンテナ構造に対する有効な搭載を実現でき、前記アンテナ装置の設計自由度を増加させることが分かる。また、三次元アンテナ構造はアンテナ性能及び無線通信体験の向上にも役立つ。
【0020】
1つの実施例において、前記第1の支持部、前記第2の支持部及び前記回路基板に囲まれることによってさらに収納空間が形成され、前記非ミリ波アンテナは、非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ に電気的に接続され、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリは、前記回路基板に設けられる。前記収納空間を設計することによって、部品(例えば、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ、前記ミリ波周波数帯集積回路、その他の電子部品など)を収納することができ、前記アンテナ装置の空間利用率と、システム設計のコンパクト性及び極致性とを向上させ、機器のサイズが大きくなることが妨げられるのに役立ち、商品の総合競争力を向上させることができる。さらに、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ及び/又は前記ミリ波周波数帯集積回路が前記回路基板に囲まれて形成された収納空間の部分に設けられることによって、前記アンテナ構造と前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ及び/又は前記ミリ波周波数帯集積回路との電気的に接続を容易にさせることに役立ち、伝送路の損失を低減し、信号の伝送効果を向上させる。
【0021】
1つの実施例において、前記アンテナブラケットは第3の支持部をさらに含み、前記第3の支持部は前記第1の支持部、前記第2の支持部及び前記回路基板に接続され、前記フレキシブル回路基板は第3の部分を含み、前記第3の部分は前記第1の部分及び前記第2の部分に接続され且つ前記第3の支持部に設けられ、前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記第3の部分に設けられる。前記第3の支持部によって、三次元アンテナ構造に対する有効な搭載をさらに向上させ、前記アンテナ装置の設計自由度を増加させる。
【0022】
1つの実施例において、前記第2の支持部は開口部を有し、前記第2の部分の少なくとも一部は前記の開口部を通過する電気的接続部品を介して前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続される。前記電気的接続部品が前記第2の部分及び前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続されることによって、前記アンテナ装置の設計自由度を向上させ、商品競争力を向上させることができ。
【0023】
1つの実施例において、前記アンテナ構造は第1の導電線を含み、前記第1の導電線は少なくとも前記第2の部分に設けられ、且つ前記ミリ波アンテナと前記回路基板の間でそれぞれに電気的に接続される。前記第1の導電線によって、前記ミリ波アンテナと前記回路基板との信号伝送及び/又はアンテナ性能を実現できる。
【0024】
1つの実施例において、前記第2の部分は、前記第2の支持部に設けられた第1のサブ部分と、前記第1のサブ部分に接続された第2のサブ部分とを含み、屈折されるように前記第2のサブ部分と前記第1のサブ部分が接続され、前記第2のサブ部分は前記回路基板と重なり且つ前記回路基板に接続され、前記ミリ波アンテナが前記ミリ波周波数帯集積回路に電気的に接続されるように、前記回路基板には前記ミリ波周波数帯集積回路が設けられ、前記第2のサブ部分が前記ミリ波周波数帯集積回路に電気的に接続され、前記非ミリ波アンテナが前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続されるように、前記第2のサブ部分はさらに前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続される。屈折された前記第2のサブ部分が前記回路基板と重なり且つ前記回路基板に接続されることによって、前記第2の部分と外部部品(例えば、ミリ波周波数帯集積回路)との電気的に接続を容易にさせ、組み合わせの効率を向上させる。
【0025】
1つの実施例において、前記第1の導電線の前記ミリ波アンテナから離れた一端と前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部とが前記同一の前記第2のサブ部分に設けられて、前記回路基板に電気的に接続される。上記のように設置することによって、前記アンテナ構造の電気的接続箇所の集積性を向上させ、前記回路基板との電気的接続を容易にし、組み立て効率を向上させる。
【0026】
1つの実施例において、前記第1の導電線の前記ミリ波アンテナから離れた一端と前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部とが異なる前記第2のサブ部分に設けられて、前記回路基板に電気的に接続され、異なる前記第2のサブ部分は前記第1のサブ部分の同一側に屈折して接続される。上記のように設置することによって、ミリ波アンテナと非ミリ波アンテナとの間の干渉を妨げることに役立ち、前記アンテナ装置の設計自由度を向上させる。
【0027】
1つの実施例において、前記第2の支持部は開口部を有し、前記第2のサブ部分は前記開口部を通過し、且つ前記第2のサブ部分の前記第1のサブ部分から離れた一端は前記回路基板に電気的に接続される。第1の開口部の設置によって、前記第2のサブ部分が前記第1のサブ部分に対し屈折されるように設置されやすくなり、且つ、屈折された後、前記第2のサブ部分の底部と前記第1のサブ部分の底部とが略同じ平面上に位置することができ、前記アンテナ構造の組み立て平坦度を向上させることに役立つ。
【0028】
1つの実施例において、前記アンテナブラケットは内表面と外表面とを含み、前記アンテナ構造は前記外表面に設けられる。前記アンテナ構造を前記外表面に設けることによって、前記アンテナ構造12の放射効果を向上させることができる。前記フレキシブル回路基板は、第1の表面と、前記第1の表面と反対側に設けられた第2の表面とを含み、前記ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記第1の表面に設けられ、前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部それぞれは前記第1の表面に設けられる。前記ミリ波アンテナの少なくとも一部と前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部とを同じ表面に設けることによって、前記アンテナ装置のコンパクトな設計が実現でき、前記アンテナ装置の電子機器に対する機器全体のサイズの要求を低下させ、コストを低減させるとともに商品の競争力を向上させる。前記非ミリ波アンテナは複数の開口領域を含み、前記ミリ波アンテナは複数のミリ波アンテナユニットを含み、複数の前記ミリ波アンテナユニットはそれぞれ複数の前記開口領域に設けられる。複数のミリ波アンテナユニットを設けることによって、前記ミリ波アンテナの通信能力を向上させ、従来電子機器における複数のミリ波アンテナの使用要求が満たされる。複数のミリ波アンテナユニットをそれぞれ複数の前記開口領域に設けることによって、前記非ミリ波アンテナが複数の前記ミリ波アンテナユニット間の信号の相互結合を有効に改善し、これによりミリ波アンテナユニットの隔離度を向上させ、前記ミリ波アンテナの放射効果を強化させる。上記の設置によって、前記アンテナ装置をよりコンパクトに設計することができ、空間利用率を向上させ、また前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナの間の相互結合を低下させるに役立ち、前記ミリ波アンテナの無線通信性能を向上させ、これにより商品の総合競争力を向上させる。
【0029】
1つの実施例において、前記第1の表面は前記外表面から離れた側の表面であり、前記第2の表面は前記外表面に近い側の表面である。ここで、前記ミリ波アンテナの少なくとも一部と前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部とを前記第1の表面に位置させ且つ電子機器の外側に近づけている場合、放射効果がより好ましいという技術的効果がさらに得られる。
【0030】
1つの実施例において、前記非ミリ波アンテナの一部は前記第1の表面に設けられ、前記非ミリ波アンテナの他の一部は前記第2の表面に設けられ、前記アンテナブラケットは、前記非ミリ波アンテナの他の一部に対応する開口を含み、前記アンテナ装置は第3の導電部品を含み、前記第3の導電部品は前記回路基板に設けられ、且つ前記第3の導電部品は前記開口を介して前記非ミリ波アンテナの他の一部に接続されて、前記非ミリ波アンテナの他の一部を接地させ、前記第3の導電部品は第3の金属ブロックを含み、前記非ミリ波アンテナの他の一部は、第2の中間部分と、第3のアンテナ部と、第4のアンテナ部とを含み、前記第3のアンテナ部及び前記第4のアンテナ部はそれぞれ前記第2の中間部分の両端に接続され、且つ前記第3のアンテナ部及び前記第4のアンテナ部はさらにそれぞれ前記回路基板に位置する1つの非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続される。前記第3の導電部品は、隔離、電気的接続、及び放熱など技術的効果を有することが分かる。前記第3の導電部品は第3の金属ブロックを含むことによって、前記第3の導電部品は隔離の効果をさらに有し、且つ接地されるとともに、熱を外部に排出させることができ、前記アンテナ装置(主に前記ミリ波周波数帯集積回路)の温度を下げることができ、無線通信性能の安定性を維持さる。そのため、商品性能及びユーザーの手持ちフィット感を向上させる。前記第2の中間部分は前記第3の導電部品を介して接地されることによって、隔離の効果を有し、前記アンテナ部分に形成された1ブロックの前記非ミリ波アンテナの両端はそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続されることによって、同時に2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、並びにMIMOの効果が得られ、且つ前記アンテナ装置のサイズが大きくならず、前記アンテナ装置のユーザー体験性をより高くさせ、且つ商品総合競争力をより強くさせる。
【0031】
1つの実施例において、前記第3の金属ブロックは第2の切欠き部を有し、前記フレキシブル回路基板の少なくとも一部は前記第2の切欠き部を通過し、前記回路基板に重なって電気的に接続される。前記第2の切欠き部の設置によって、前記フレキシブル回路基板の少なくとも一部を容易に屈折して設け、前記アンテナ構造の組み立て平坦度を向上させることに役立ち、フレキシブル回路基板が第3の金属ブロックを迂回して経路損失を向上させることを妨げる。そのため、無線通信性能を向上させることに役立つ。
【0032】
第2の態様によると、本発明の1つの実施例に開示される電子機器は、上記実施例のいずれか1つのアンテナ装置を含む。
【0033】
前記電子機器において、前記フレキシブル回路基板に前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナとを設けることで前記アンテナ構造が形成され、前記アンテナ構造を前記回路基板上の前記アンテナブラケットに設けることによって、前記ミリ波アンテナと前記非ミリ波アンテナの集積が実現できるとともに、前記アンテナブラケットに前記アンテナ構造を有効に搭載させることができる。そのため、前記アンテナ構造及び前記アンテナ装置の設計自由度が高くなり、前記電子機器内にアンテナの数が多いという課題を解決し、及び限られた空間内での空間利用率が向上される。その結果、商品の競争力を向上することができる。なお、前記電子機器が上記の実施例の前記アンテナ装置を採用することによって、前記アンテナ装置のその他の特徴と優越性を有し、ここでは繰り返して説明をしない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
以下、本発明の実施例の技術案をより明確説明するため、実施例に使用される図面を簡単に説明する。以下に描写する図面は単に本発明の幾つかの実施例であり、当業者が格別の創意工夫を要せず、それら図面に示す構造に基づいてその他の図面を得ることができる。
【
図1】
図1は本願実施例1に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図2】
図2は
図1に示されたアンテナ装置の他の角度からの斜視図である。
【
図4】
図4は
図1に示されたアンテナ装置のアンテナ構造が展開された状態を示す図である。
【
図5】
図5は
図4に示されたアンテナ構造が展開された状態を他の角度から示す図である。
【
図6】
図6は
図4に示されたアンテナ構造のC-C線を沿った断面を示す図である。
【
図7】
図7は本願実施例2に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図9】
図9は本願実施例3に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図11】
図11は本願実施例4に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図14】
図14は
図11に示されたアンテナ装置のアンテナ構造が展開された状態を示す図である。
【
図15】
図15は
図14に示されたアンテナ構造が展開された状態を他の角度から示す図である。
【
図17】
図17は本願実施例5に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図19】
図19は本願実施例6に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図21】
図21は本願実施例7に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図23】
図23は本願実施例8に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図25】
図25は本願実施例9に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図28】
図28は本願実施例10に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図30】
図30は本願実施例11に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図34】
図34は本願実施例12に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図36】
図36は本願実施例13に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図37】
図37は本願実施例14に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図38】
図38は本願実施例15に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図39】
図39は本願実施例16に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図42】
図42は本願実施例17に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図44】
図44は本願実施例18に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図46】
図46は本願実施例19に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図48】
図48は本願実施例20に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図50】
図40は本願実施例21に開示されたアンテナ装置の斜視図である。
【
図51】
図51は本願実施例が提供する電子機器の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下では、本願実施例の図面と共に、本願実施例における技術案を明瞭且つ完全に説明する。説明される実施例は本発明の一部の実施例であり、すべての実施例ではないことは明白である。当業者が本願実施例に基づいて、格別創意を要しない前提で得られたその他のすべての実施例は、本願の保護範囲に属する。
【0036】
本願において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「中」、「垂直」、「水平」、「横方向」、「縦方向」などの用語が示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づいたものである。これらの用語は、本発明及びその実施例をよく説明するために用いられるものであり、指定された装置、素子、又は構成要素が特定の方位を有すること、又は特定の方位において構成されて操作されることを限定するものではない。
【0037】
また、上記の用語は方位又は位置関係を示すこと以外にも用いられることができ、その他の意味を示すことも可能である。例えば、「上」の用語は、ある状況においてはとある付着関係又は接続関係を示すことが可能である。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記の用語の本願における具体的な意味を理解することができる。
【0038】
なお、「取付」、「設置」、「設けられる」、「接続」、「繋がる」などの用語は、広義で理解すべきである。例えば、固定して接続してもよいし、取り外し可能に接続してもよいし、又は一体に接続してもよいし、機械的に接続してもよいし、電気的に接続してもよいし、中間媒体を介して間接的に接続してもよいし、或いは2つの装置、素子、又は構成要素の間の内部が連通してもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記の用語の本願における具体的な意味を理解することができる。
【0039】
また、「第1」、「第2」などの用語は、主に異なる装置、素子、又は構成要素(具体的な種類や構造は同一でもよいし、異なってもよい)を区別するために用いられ、指定の装置、素子、又は構成要素の相対的な重要性や数を示すために用いられるものではない。特に説明しない限り、「複数」は、2つ又は2つ以上を示す。
【0040】
<実施例1>
図1、
図2、及び
図3に示すように、前記アンテナ装置100は、回路基板10と、回路基板10に設けられたアンテナブラケット11と、アンテナブラケット11に設けられたアンテナ構造12とを含む。前記アンテナ構造12は、フレキシブル回路基板121と、フレキシブル回路基板121に設けられたミリ波アンテナ122と、フレキシブル回路基板121に設けられた非ミリ波アンテナ123とを含む。
【0041】
従来技術と対比して、前記フレキシブル回路基板121に前記ミリ波アンテナ122と前記非ミリ波アンテナ123とを設けることで前記アンテナ構造12が形成され、前記アンテナ構造12を前記回路基板10上の前記アンテナブラケット11に設けることによって、前記ミリ波アンテナ122と前記非ミリ波アンテナ123の集積が実現できるとともに、前記アンテナブラケット11に前記アンテナ構造12を有効に搭載させることができる。そのため、前記アンテナ構造12及び前記アンテナ装置100の設計自由度が高くなり、前記電子機器内にアンテナの数が多いという課題を解決し、及び限られた空間内での空間利用率が向上される。その結果、商品の競争力を向上することができる。
【0042】
前記アンテナ装置100は、ケーシング13をさらに含み、前記ケーシング13は前記回路基板10の周囲に設けられ、前記ケーシング13の少なくとも一部は前記非ミリ波アンテナ123に電気的に接続される。前記ケーシング13は前記アンテナ装置100を用いた電子機器のフレームであってもよく、フレームに限らず、フロントハウジング又はリアハウジングなどであってもよい。前記ケーシング13の少なくとも一部は導電性を有するものであり、前記非ミリ波アンテナ123に電気的に接続されている。前記回路基板10は前記電子機器のマザーボードでもよく、具体的にプリント基板を含んでもよい。
【0043】
前記ケーシング13の少なくとも一部を前記非ミリ波アンテナ123に電気的に接続させることによって、前記ケーシング13の少なくとも一部をアンテナとして同時に使用することが実現でき、前記アンテナ構造12の長さ及び/又は面積(特に、低周波アンテナの長さ及び/又は面積)を延長させることに役立つとともに、前記アンテナ構造12の全体サイズを小さくすることに役立つ。また、普段前記ケーシング13は電子機器の最も外側に位置するため、アンテナ信号が遮蔽されることを妨げることに役立つ。その結果、アンテナの性能と、ユーザーの無線通信体験と、商品の総合競争力とを向上させる。
【0044】
具体的に、前記ケーシング13は、前記回路基板10の周囲に周設された側壁構造131を含み、前記側壁構造131は、側壁部分132と、前記側壁部分132に接続されたアンテナ部分133とを含み、前記アンテナ部分133は前記非ミリ波アンテナ123に電気的に接続され、前記側壁部分132と前記アンテナ部分133が周設された方向に沿って順次に接続される。上記のことから、前記アンテナ部分133が導電性を有するものであることが分かる。
【0045】
前記側壁構造131が前記回路基板10の周囲に周設されることによって、前記回路基板10を保護することができる。また、前記側壁構造131のアンテナ部分133を前記非ミリ波アンテナ123に電気的に接続させ、前記側壁部分132と前記アンテナ部分133を周設された方向に沿って順次に接続させることによって、前記非ミリ波アンテナ123の長さ及び/又は面積を有効に延長することができ、前記アンテナ構造12の全体サイズを小さくすることに役立つ。
【0046】
本実施例において、前記アンテナ部分133の両端と前記側壁部分132の間には、それぞれ隙間134を有し、前記隙間134には絶縁性充填材135が設けられ、前記アンテナ部分133は前記回路基板10を介してさらに接地されている。前記側壁部分132と前記アンテナ部分133はそれぞれ金属の導電性を有するものであり、材料が簡単で且つ容易に実現でき、また両者を一体成形してもよく、生産効率を保証することができる。さらに、前記隙間134と絶縁性充填材135を設けることによって、アンテナ信号が遮蔽されることを妨げることができ、アンテナ性能を向上させて無線通信体験を強化させることができ、且つ前記ケーシング13の隙間の位置と大きさの設計自由度がより高くなる(即ち、商品外観の設計がより極致にできる)。そのため、商品の総合競争力を向上させることができる。前記アンテナ部分133が前記回路基板10の周囲に設けられるとともに、接地されてもいいこと及び/又は前記アンテナ部分133が非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124にさらに電気的に接続されることによって、アンテナの機能の実現を保証し、組み立てが便利になるとともに、電子機器のシステムを保護する効果を有し、さらに工業デザインの一部としてみなされることができる。
【0047】
前記アンテナ部分133の前記アンテナ構造12から離れた一端が接地することによって、前記非ミリ波アンテナ123を前記アンテナ部分133を介して接地させるとともに、前記非ミリ波アンテナ123が非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124にさらに電気的に接続される。具体的に、前記アンテナ部分133の前記アンテナ構造12から離れた一端は前記回路基板10の接地点に直接に接触されることができ、上記の構造はより簡単であり、容易に実現でき、信頼性がより高い。前記非ミリ波アンテナ123は、前記アンテナ部分133に電気的に接続されるように、前記アンテナ部分133に直接に接触されてもよい。前記非ミリ波アンテナ123を前記アンテナ部分133に直接に接触させ、両者を電気的に接続させることによって、容易に設計することができ、構造が簡単であり、組み立てが便利になるなどの技術的効果も有する。また、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124は前記回路基板10に設けられることができる。前記ミリ波アンテナ122はミリ波周波数帯集積回路125に電気的に接続され、前記ミリ波周波数帯集積回路125は前記回路基板10に設けてもよく、前記フレキシブル回路基板121に設けてもよい。本実施例1において、主に前記ミリ波周波数帯集積回路125が前記回路基板10に設けられることを概略的に説明する。
【0048】
さらに、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124は、給電線1241と、整合ネットワーク1242と、給電ホーン1243とを含むことができ、前記非ミリ波アンテナ123は前記給電線1241を介して前記整合ネットワーク1242と前記給電ホーン1243に順次に接続されることが分かる。前記給電線1241は、第1の給電線1241aと第2の給電線1241bを含むことができ、前記第1の給電線1241aは前記整合ネットワーク1242と前記給電ホーン1243に接続され、前記第2の給電線1241bの一端は前記整合ネットワーク1242に接続され、前記第2の給電線1241bの他端は前記非ミリ波アンテナ123に接続される。前記非ミリ波アンテナ123は前記第2の給電線1241b、前記整合ネットワーク1242、及び前記第1の給電線1241aを介して前記給電ホーン1243に接続される。変形例においては、前記給電線1241の代わりに、ほかのケーブル又は電気コネクタを使用して、前記非ミリ波アンテナ123、前記整合ネットワーク1242、及び前記給電ホーン1243の間を電気的に接続させてもよい。
【0049】
前記アンテナブラケット11は絶縁性ブラケットであり、例えば、絶縁性材料で製造してもよく、又は絶縁性材料で非絶縁性材料を覆ってよい。前記アンテナブラケット11は内表面と外表面とを含み、前記アンテナ構造12は前記外表面に設けられる。前記アンテナ構造12を前記外表面に設けることによって、前記アンテナ構造12の放射効果を向上させることができる。
【0050】
具体的に、前記アンテナブラケット11は、第1の支持部111と第2の支持部112を含むことができ、前記第2の支持部112は前記回路基板10に接続され、前記第1の支持部111は前記第2の支持部112の前記回路基板10から離れた一側に接続され、且つ前記回路基板10に相対して設けられる。前記第1の支持部111、前記第2の支持部112及び前記回路基板10に囲まれることによってさらに収納空間が形成され、前記収納空間は、内外部品を収納するため用いられ、特に、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124、前記ミリ波周波数帯集積回路125及び/又は前記回路基板10に位置する電子部品を収納することができる。そのため、前記アンテナ装置100の空間利用率と、システム設計のコンパクト性及び極致性とを向上させ、機器のサイズが大きくなることが妨げられるのに役立ち、商品の総合競争力を向上させることができる。さらに、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124及び/又は前記ミリ波周波数帯集積回路125が前記回路基板10に囲まれて形成された収納空間の部分に設けられることによって、前記アンテナ構造12と前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124及び/又は前記ミリ波周波数帯集積回路125との電気的に接続を容易にさせることに役立ち、伝送路の損失を低減し、信号の伝送効果を向上させる。
【0051】
本実施例において、前記フレキシブル回路基板121は、第1の部分121aと、前記第1の部分121aに接続された第2の部分12bとを含み、前記第1の部分121aは前記第1の支持部111に設けられ、前記第2の部分121bの少なくとも一部は前記第2の支持部112に設けられ且つ前記回路基板10に接続される。前記ミリ波アンテナ122は前記第1の部分121aに設けられることができ、前記非ミリ波アンテナ123の一部は前記第1の部分121a及び前記第2の部分121bに設けられることができる。前記第1の支持部111及び前記第2の支持部112を有する前記アンテナブラケット11によって、前記第1の部分121a及び前記第2の部分121bを有する三次元アンテナ構造に対する有効な搭載を実現でき、前記アンテナ装置100の設計自由度を増加させることが分かる。また、三次元アンテナ構造はアンテナ性能及び無線通信体験の向上にも役立つ。
【0052】
本実施例において、前記アンテナブラケット11は第3の支持部113をさらに含み、前記第3の支持部113は前記第1の支持部111、前記第2の支持部112及び前記回路基板10に接続される。前記フレキシブル回路基板121は第3の部分121cを含み、前記第3の部分121cは前記第1の部分121a及び前記第2の部分121bに接続され且つ前記第3の支持部113に設けられ、前記非ミリ波アンテナ123の少なくとも一部は前記第3の部分121cに設けられる。前記第3の支持部113によって、三次元アンテナ構造に対する有効な搭載をさらに向上させ、前記アンテナ装置100の設計自由度を増加させる。
【0053】
前記第2の部分121bは、前記第2の支持部112に設けられた第1のサブ部分121dと、前記第1のサブ部分121dに接続された第2のサブ部分121eとを含み、屈折されるように前記第2のサブ部分121eと前記第1のサブ部分121dが接続され、前記第2のサブ部分121eは前記回路基板10と重なり且つ前記回路基板10に接続される。前記ミリ波アンテナ122が前記ミリ波周波数帯集積回路125に電気的に接続されるように、前記回路基板10には前記ミリ波周波数帯集積回路125が設けられ、前記第2のサブ部分121eが前記ミリ波周波数帯集積回路125に電気的に接続される。前記非ミリ波アンテナ123が前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続されるように、前記第2のサブ部分121eはさらに前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続される。屈折された前記第2のサブ部分121eが前記回路基板10と重なり且つ前記回路基板10に接続されることによって、前記第2の部分121bと外部部品(例えば、ミリ波周波数帯集積回路125)との電気的に接続を容易にさせ、組み合わせの効率を向上させる。
【0054】
本実施例において、前記第2の部分121bは、2つの前記第2のサブ部分121eを含み、一方の前記第2のサブ部分121eは前記ミリ波周波数帯集積回路125に電気的に接続されることに用いられて、前記ミリ波アンテナ122を前記ミリ波周波数帯集積回路125に電気的に接続させ、他方の前記第2のサブ部分121eは前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続され、及び/又は接地されることに用いられる。
【0055】
さらに、前記第2の支持部112は第1の開口部112aを有することができる。ここで、一方の前記第2のサブ部分121eは前記第1の開口部112aを通過することができ、且つ前記第2のサブ部分121eの前記第1のサブ部分121dから離れた一端は前記回路基板10に電気的に接続され、例えば、前記回路基板10上の前記ミリ波周波数帯集積回路125に電気的に接続される。第1の開口部112aの設置によって、前記第2のサブ部分121eが前記第1のサブ部分121dに対し屈折されるように設置されやすくなり、且つ、屈折された後、前記第2のサブ部分121eの底部と前記第1のサブ部分121dの底部とが略同じ平面上に位置することができ、前記アンテナ構造の組み立て平坦度を向上させることに役立つ。
【0056】
図4から
図6までに示すように、前記フレキシブル回路基板121は、第1の表面121fと、前記第1の表面121fと反対側に設けられた第2の表面121gとを含み、前記ミリ波アンテナ122の少なくとも一部は前記第1の表面121fに設けられ、前記非ミリ波アンテナ123の少なくとも一部は前記第1の表面121fに設けられる。前記第1の表面121fは前記アンテナブラケット11の外表面から離れた側の表面になることができ、前記第2の表面121gは前記アンテナブラケット11の外表面に近い側の表面である。本実施例において、前記第2の表面121gには前記非ミリ波アンテナ123の一部がさらに設けられ、且つ前記第1の表面121fに設けられた前記非ミリ波アンテナ123の一部と前記第2の表面121gに設けられた前記非ミリ波アンテナ123の一部とが前記フレキシブル回路基板121を貫通する第1の導通孔121hを介して電気的に接続される。
【0057】
ここで、前記ミリ波アンテナ122の少なくとも一部と前記非ミリ波アンテナ123の少なくとも一部とを同じ表面に設けることによって、前記アンテナ装置100のコンパクトな設計が実現でき、前記アンテナ装置100の電子機器に対する機器全体のサイズの要求を低下させ、且つ前記ケーシング13上の隙間位置と大きさの設計自由度がより高くなる(即ち、商品外観の設計がより極致にできる)。そのため、商品の総合競争力を向上させることができる。さらに、前記ミリ波アンテナ122の少なくとも一部と前記非ミリ波アンテナ123の少なくとも一部とを前記第1の表面121fに位置させ且つ電子機器の外側に近づけている場合、放射効果がより好ましいという技術的効果がさらに得られる。
【0058】
前記第1の表面121fに位置する前記非ミリ波アンテナ123は複数の開口領域123aを含むことができ、前記ミリ波アンテナ122は複数のミリ波アンテナユニット122aを含み、複数の前記ミリ波アンテナユニット122aはそれぞれ複数の前記開口領域123aに設けられる。上記の設置によって、前記アンテナ装置100をよりコンパクトに設計することができ、空間利用率を向上させ、また前記非ミリ波アンテナ123が複数の前記ミリ波アンテナユニット122a間の信号の相互結合を有効に改善し、これによりミリ波アンテナユニットの隔離度を向上させ、前記ミリ波アンテナ122の放射効果を強化させる。上記の設置によって、前記アンテナ装置100をよりコンパクトに設計することができ、空間利用率を向上させ、また前記ミリ波アンテナ122と前記非ミリ波アンテナ123の間の相互結合を低下させるに役立ち、前記ミリ波アンテナ122の無線通信性能を向上させ、これにより商品の総合競争力を向上させる。
【0059】
さらに、前記フレキシブル回路基板121には第1の導電線128がさらに設けられ、前記第1の導電線128の一端は前記ミリ波アンテナ122と電気的に接続され、前記第1の導電線128の他端は前記ミリ波周波数帯集積回路125に電気的に接続されるために用いられる。前記第1の導電線128は前記第1の部分121aから前記第2の部分121bまでに延伸されることが理解できる。具体的に、本実施例において、前記第1の導電線128は前記第1の部分121aから前記第1のサブ部分121dまでに延伸されることができるとともに、前記第2のサブ部分121eの1つまで延伸され、前記第2のサブ部分121eの1つにおいて前記ミリ波周波数帯集積回路125に電気的に接続される。前記回路基板10上には給電線が設けられることができ、前記第2のサブ部分121eは前記給電線に介して前記ミリ波周波数帯集積回路125に電気的に接続されることが分かる。
【0060】
ここで、
図6に示すように、前記フレキシブル回路基板121は少なくとも積層された2層の絶縁層129を含むことができる。前記第1の導電線128は2層の前記絶縁層129の間に位置することができ、且つ絶縁層129の1つを貫通する第2の導通孔129aを介して前記ミリ波アンテナ122に電気的に接続される。
【0061】
<実施例2>
図7及び
図8に示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案と実施例1における技術案との共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。実施例2において、前記第2のサブ部分121eの数は1つであってもよく、屈折されるように前記第2のサブ部分121eは前記第1のサブ部分121dに接続され、前記第1のサブ部分121dの周囲から離れる方向に向いて延伸する。前記第2の支持部112には第1の開口部112aが設けられなくでもよい。前記ミリ波アンテナ122が前記ミリ波周波数帯集積回路125に電気的に接続され、前記非ミリ波アンテナ123が前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続されるように、前記第2のサブ部分121eは前記ミリ波周波数帯集積回路125及び非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続され、接地される。1つの前記第2のサブ部分121eによって、前記ミリ波アンテナ122と前記ミリ波周波数帯集積回路125との電気的接続、前記非ミリ波アンテナ123と前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124との電気的接続、及び前記アンテナ構造12の接地がなし得ることができ、前記アンテナ構造12をより簡単にさせ、且つ前記回路基板10との組み立て及び電気的に接続を容易にさせることができ、また前記アンテナブラケット11と前記回路基板10に囲まれて形成された収納空間の完全利用に役立つことが分かる。
【0062】
<実施例3>
図9から
図10までに示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案と実施例1における技術案との共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。実施例3において、前記第2のサブ部分121eの数は1つであってもよく、前記第2の支持部112には第1の開口部112aと第2の開口部112bとが設けられている。前記アンテナブラケット11と前記回路基板10に囲まれて形成された収納空間の一部には、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124が設けられている。前記第2のサブ部分121eは前記第1の開口部112aを通過し、前記ミリ波周波数帯集積回路125に電気的に接続され、前記アンテナ構造12の前記アンテナブラケット11に近い側に位置する非ミリ波アンテナ123は前記第2の開口部112bに介して前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続される。上記の設計によって、前記アンテナ構造12、前記アンテナブラケット11、及び前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124全体が占用した平面空間がより小さく、商品競争力を向上させるに役立つ。
【0063】
<実施例4>
図11から
図16までに示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案と実施例1における技術案との共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。実施例4において、前記アンテナ構造12はミリ波周波数帯集積回路125をさらに含み、前記ミリ波周波数帯集積回路125は前記フレキシブル回路基板121に設けられ、且つ前記アンテナ構造12と前記アンテナブラケット11との間に位置し、前記ミリ波周波数帯集積回路125は前記ミリ波アンテナ122に電気的に接続される。前記ミリ波周波数帯集積回路125を前記フレキシブル回路基板121に設けることによって、空間利用率を向上させることができ、且つ前記アンテナブラケット11の高さを利用してアンテナ性能を向上させることができる。
【0064】
前記アンテナ装置100は、第1の導電部品14をさらに含み、前記アンテナブラケット11は開口114を有し、前記開口114は前記アンテナ構造12に覆われ、前記第1の導電部品14の一端は前記回路基板10に設けられ、前記第1の導電部品14の他端は前記開口114を通過して前記ミリ波周波数帯集積回路125に接続される。前記ミリ波周波数帯集積回路125は前記ミリ波アンテナ122に電気的に接続されたミリ波周波数帯集積回路本体126と、前記ミリ波周波数帯集積回路本体126の周囲に設けられた遮蔽ケース126aとを含む。前記遮蔽ケース126aは前記非ミリ波アンテナ123に電気的に接続され、前記ミリ波周波数帯集積回路本体126は前記ミリ波アンテナ122に電気的に接続される。前記遮蔽ケース126aはさらに前記第1の導電部品14を介して接地される。前記第1の導電部品14は第1の金属ブロックを含む。前記遮蔽ケース126aによって、前記ミリ波周波数帯集積回路本体126に対して保護することができるとともに、漏話を防ぐことができ、信頼性を向上させ、より好ましい放射効果を得られる。前記第1の導電部品14は隔離の効果をさらに有し、且つ接地されるとともに熱を外部に排出させることができ、前記アンテナ装置100(主にミリ波周波数帯集積回路本体126)の温度を下げることができ、無線通信機能の信頼性を維持させる。そのため、商品性能及びユーザーの手持ちフィット感を向上させる。
【0065】
本実施例において、前記開口114は前記第1の支持部111及び/又は前記第2の支持部112に位置することができる。本実施例において、前記遮蔽ケース126aは前記アンテナブラケット11に近い側の非ミリ波アンテナ123に直接接続され、前記非ミリ波アンテナ123に電気的に接続される。前記ミリ波周波数帯集積回路本体126のリード線125aは前記遮蔽ケース126aを貫通することができ、且つ前記フレキシブル回路基板121を貫通した第3の導通孔121iを介して前記ミリ波アンテナ122に電気的に接続される。
【0066】
前記アンテナ構造12はミリ波アンテナコネクタ127をさらに含み、前記ミリ波アンテナコネクタ127は前記フレキシブル回路基板121に設けられ、且つ前記フレキシブル回路基板121の内部の回路を介して前記ミリ波周波数帯集積回路本体126に電気的に接続される。前記ミリ波アンテナコネクタ127によって、前記ミリ波アンテナ122及び前記ミリ波周波数帯集積回路本体126と前記回路基板10との電気的接続が容易になり、簡単な組み立て、信号の確実な転送、及びミリ波アンテナの配置自由度の向上などの技術的効果が得られる。
【0067】
前記ミリ波アンテナコネクタ127は前記ミリ波周波数帯集積回路125と離間して設けることができる。前記アンテナブラケット11は第1の切欠き部110を有し、前記ミリ波アンテナコネクタ127の一部は前記第1の切欠き部110を通じて露出されて、その他のコネクタに接続される。本実施例において、前記第2の支持部112の前記第3の支持部113に近い一側と前記第1の支持部111の前記第3の支持部113に近い一側に囲まれて前記第1の切欠き部110が形成されるように、前記アンテナブラケット11の第2の支持部112一側は、前記第1の支持部111及び第3の支持部113から突出される。前記ミリ波アンテナコネクタ127の少なくとも一部が前記第1の切欠き部110に設けられ、外部のその他のコネクタに容易に接続される。
【0068】
前記アンテナブラケット11は第1の切欠き部110を有し、前記ミリ波アンテナコネクタ127の一部は前記第1の切欠き部110を通じて露出されて、その他のコネクタに接続される。前記ミリ波周波数帯集積回路125を前記フレキシブル回路基板121に設けることによって、空間利用率を向上させることができ、且つ前記アンテナブラケット11の高さを利用してアンテナ性能を向上させることができ、さらに前記ミリ波周波数帯集積回路125と前記ミリ波アンテナ122との両者間の経路がより短くなり、経路上におけるパワー損失がより少なくなるため、前記ミリ波アンテナ122の放射性能を向上させることができることが分かる。また、前記ミリ波アンテナコネクタ127によって、前記ミリ波アンテナ122及び/又は前記ミリ波周波数帯集積回路本体126と前記回路基板10との電気的接続などが容易になり、簡単な組み立て、信号の確実な転送、及びミリ波アンテナの配置自由度の向上などの技術的効果が得られる。前記第1の切欠き部110の設計によって、前記ミリ波アンテナコネクタ127とその他のコネクタとの接続にも役立ち、簡単な組み立て、及び信号の確実な転送などの技術的効果が得られる。
【0069】
具体的に、前記ミリ波アンテナコネクタ127のリード線は、前記絶縁層129の1つを貫通する第4の導通孔129b、第1の導電線128などを介して前記ミリ波周波数帯集積回路本体126に電気的に接続される。
【0070】
また、前記フレキシブル回路基板121の両側に位置する前記非ミリ波アンテナ123は第2の導通孔129aを介して電気的に接続される。前記アンテナブラケット11に近い側に位置する前記非ミリ波アンテナ123は複数の逃げ領域をさらに有する。前記ミリ波周波数帯集積回路本体126と前記ミリ波アンテナコネクタ127との間の短絡接続を妨げるように、前記第3の導通孔121i及び前記第4の導通孔129bはそれぞれ前記逃げ領域に対応される。
【0071】
<実施例5>
図17から
図18までに示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案と実施例1における技術案との共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。実施例5において、前記アンテナ部分133は、第1の中間部分133aと、前記第1の中間部分133aと前記アンテナ構造12との間に接続された第1のアンテナ部133bと、前記第1の中間部分133aの前記第1のアンテナ部133bから離れた一端に接続された第2のアンテナ部133cとを含み、前記第2のアンテナ部133cは接地され、又は前記第1の中間部分133aは第2の導電部品15を介して接地される。上記構成によって、前記アンテナ部分133が複数の異なる接地仕方を有し、アンテナ設計と配置がいずれもより柔軟になり、構造が簡単で、容易に実現でき、信頼性がより高くなる。具体的に、前記第1のアンテナ部133bは前記アンテナ構造12の前記非ミリ波アンテナ123に電気的に接続される。例えば、両者は直接接触して電気的に接続されることによって、前記アンテナ部分133を前記非ミリ波アンテナ123の延長部分とすることができる。
【0072】
前記第2の導電部品15は第2の金属ブロックを含み、前記第2の金属ブロックは前記回路基板10に設けられ、且つ前記第1の中間部分133aに接触されて、前記第1の中間部分133aに電気的に接続される。前記アンテナ装置100は、第1の非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124aと、第2の非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124bとを含み、前記第1の非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124aは前記非ミリ波アンテナ123に電気的に接続され、前記第2の非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124bは前記第2のアンテナ部133cに電気的に接続される。前記第1の中間部分133aは前記第2の導電部品15を介して接地されることによって、同時に2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、並びにMIMOの効果が得られ、且つ前記アンテナ装置100のサイズが大きくならず、前記アンテナ装置100のユーザー体験性をより高くさせ、且つ商品総合競争力をより強くさせる。前記第2の導電部品15が第2の金属ブロックを含むことによって、前記第2の導電部品15がさらに隔離及び電気的接続(例えば、接地)の機能を有し、無線通信性能の安定性を維持して、商品性能を向上させることができる。
【0073】
<実施例6>
図19から
図20までに示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案は実施例4と実施例5の組み合わせである。本実施例において、アンテナ装置100は、2つの非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124と、第2の導電部品15とを含み、2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られる。第2の非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124bは無線周波ケーブル(RF cables;RF ケーブル)などの伝送機構を通じて前記ケーシング13の前記アンテナ部分133にフィードインされることによって、前記アンテナ部分133を前記非ミリ波アンテナ123の延長部分とすることができる。同時に、前記アンテナ構造12は、ミリ波周波数帯集積回路125と、ミリ波アンテナコネクタ127とをさらに含む。この時、前記ミリ波周波数帯集積回路125とミリ波アンテナ122が集積され、両者間の経路がより短くなり、経路上におけるパワー損失をより少なくなり、前記ミリ波アンテナ122の放射性能を向上させることができる。また、前記アンテナ部分133は前記第2の導電部品15を介して接地され、前記遮蔽ケース126aは前記第1の導電部品14を介して接地される。
【0074】
<実施例7>
図21から
図22までに示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案と実施例6における技術案との共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。実施例7において、前記第2の支持部112には、第2の開口部112bが設けられ、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124の少なくとも一部は前記アンテナブラケット11と回路基板10に囲まれた収納空間内に収納され、前記非ミリ波アンテナ123は前記第2の開口部112bを介して前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続される。そのため、前記非ミリ波アンテナ123の関連レイアウトをよりコンパクトにすることに役立つ。
【0075】
<実施例8>
図23から
図24までに示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案と実施例2における技術案との共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。実施例8において、前記アンテナ部分133は、第1の中間部分133aと、前記第1の中間部分133aと前記アンテナ構造12との間に接続された第1のアンテナ部133bと、前記第1の中間部分133aの前記第1のアンテナ部133bから離れた一端に接続された第2のアンテナ部133cとを含み、前記第1の中間部分133aは第2の導電部品15を介して接地される。非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124は1つ設けられ、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124は前記非ミリ波アンテナ123に直接接続されておらず、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124は前記第2のアンテナ部133cに電気的に接続される。
【0076】
<実施例9>
図25から
図26までに示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案と実施例5における技術案との共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。実施例9において、前記アンテナブラケット11と前記アンテナ部分133との間に隙間を有し、前記非ミリ波アンテナ123は前記回路基板10と重なった1つの前記第2のサブ部分121eを介して前記アンテナ部分133に電気的に接続され、前記第2のサブ部分121eは1つの非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124にさらに電気的に接続される。前記非ミリ波アンテナ123は前記回路基板10と重なったその他の1つの前記第2のサブ部分121eを介して接地される。前記非ミリ波アンテナ123が前記アンテナ部分133及び前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続されるように、前記第2のサブ部分121eに伝送路を設けられることができることが分かる。本実施例の設計によって、前記アンテナ装置100の設計自由度を向上させることができ、システム積み重ねの自由度を向上させることができ、商品競争力を向上させる。また、
図27に示すように、一種の変形例においては、前記非ミリ波アンテナ123は前記回路基板10上の伝送路101を介して前記アンテナ部分133の内側に電気的に接続されることもでき、これにより装置積み重ねの自由度を向上させ、商品競争力を向上させる。
【0077】
<実施例10>
図28から
図29までに示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案と実施例9における技術案との共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。実施例10において、前記アンテナ構造12はミリ波周波数帯集積回路125をさらに含み、前記ミリ波周波数帯集積回路125は前記フレキシブル回路基板121に設けられ、且つ前記アンテナ構造12と前記アンテナブラケット11との間に位置する。前記アンテナ装置100は、第1の導電部品14をさらに含み、前記アンテナブラケット11は開口114を有し、前記開口114は前記アンテナ構造12に覆われ、前記第1の導電部品14の一端は前記回路基板10に設けられ、前記第1の導電部品14の他端は前記開口114を通過して前記ミリ波周波数帯集積回路125の遮蔽ケース126aに接続されて、前記非ミリ波アンテナ123に電気的に接続される。前記ミリ波周波数帯集積回路125の具体的な構造は実施例4にて説明した通りであり、ここでは省略する。前記非ミリ波アンテナ123は前記回路基板10と重なった1つの前記第2のサブ部分121eを介して前記アンテナ部分133及び前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続される。また、前記非ミリ波アンテナ123は前記回路基板10の伝送路を介して前記アンテナ部分133の内側に電気的に接続されることもでき、これにより装置積み重ねの自由度を向上させる。
【0078】
<実施例11>
図30から
図31までに示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案と実施例1における技術案との共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。実施例11において、前記側壁構造131は、前記側壁構造131を貫通する切欠き136を含み、前記アンテナ構造12の少なくとも一部が前記切欠き136に位置する。
【0079】
さらに、
図32に示すように、実施例において、前記アンテナ装置100は、装飾部材16をされに含み、前記ミリ波アンテナ122及び/又は前記非ミリ波アンテナ123の少なくとも一部は前記切欠き136に対応し、前記装飾部材16は前記切欠き136に位置し且つ前記ミリ波アンテナ122及び/又は前記非ミリ波アンテナ123の少なくとも一部に覆設けられる。前記アンテナ構造12の少なくとも一部を前記切欠き136に設けることによって、前記アンテナ構造12と前記ケーシング13との安定的な組み立てを実現できるとともに、前記切欠き136によって、さらにアンテナ信号が遮蔽されることが妨げられ、無線通信体験を向上させる。さらに、前記装飾部材16によって、アンテナ構造12を保護することができ、損害を妨げ且つ信頼性を向上させるとともに、前記アンテナ装置100を使用した電子機器の外観の美観性を向上させ、商品競争力を向上させる。前記装飾部材16は、ガラス、プラスチックなどでもよく、アンテナ信号の受発信を遮蔽させなければよい。なお、実際のニーズに合わせ、前記装飾部材16が省略されることもできる。
【0080】
さらに、前記アンテナブラケット11の第2の支持部112には、第1の開口部112aと、第2の開口部112bと、第3の開口部112cとが設けられる。前記フレキシブル回路基板121の前記第2のサブ部分121eは第1の開口部112aを通過してミリ波周波数帯集積回路125に電気的に接続される。前記非ミリ波アンテナ123が前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続されるように、前記第1のサブ部分121dは前記第2の開口部112bを通過して前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続される。前記非ミリ波アンテナ123が接地されるように、前記第1のサブ部分121dは前記第3の開口部112cを介してさらに接地回路に接続される。前記ミリ波周波数帯集積回路125は前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124と前記接地回路との間に位置する。
【0081】
さらに、前記第1のサブ部分121dは前記第2の開口部112bを介し、電気的接続部品18(例えば、弾性片との当接の仕組み)に通じても前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続されることができ、前記第1のサブ部分121dはさらに前記第3の開口部112cを介し、電気的接続部品18(例えば、弾性片との当接の仕組み)に通じても接地回路に接続される。前記電気的接続部品18が前記第1のサブ部分121d及び前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続されることによって、前記アンテナ装置100の設計自由度を向上させ、商品競争力を向上させることができ。
【0082】
本実施例において、前記側壁構造131は、貫通された切欠き136を含む。しかしながら、
図33に示すように、変形実施例において、前記側壁構造131の内側に溝137が設けられることができ、前記ミリ波アンテナ122及び前記非ミリ波アンテナ123の少なくとも一部が前記溝137に対応される。前記ミリ波アンテナ122の少なくとも一部を前記溝137に設けることによって、前記アンテナ構造12と前記ケーシング13との安定的な組み立てを実現できるとともに、前記溝137によってさらにアンテナ信号が遮蔽されることを妨げることができ、無線通信体験を向上させる。また、前記溝137によって、アンテナ構造12を保護することができ、損害を妨げ且つ信頼性を向上させるとともに、前記アンテナ装置100を使用した電子機器の外観の美観性を向上させ、商品競争力を向上させる。
【0083】
<実施例12>
図34から
図35までに示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案は実施例11と実施例4の組み合わせであり、共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。実施例12において、前記アンテナ構造12は、ミリ波周波数帯集積回路125と、ミリ波アンテナコネクタ127とを含み、前記フレキシブル回路基板121に前記ミリ波周波数帯集積回路125と前記ミリ波アンテナコネクタ127とが離間して設けられ、且つ前記ミリ波周波数帯集積回路125は前記フレキシブル回路基板121と前記アンテナブラケット11との間に位置する。前記アンテナ装置100は、第1の導電部品14をさらに含み、前記第1の導電部品14は前記回路基板10に設けられ、且つ前記第1の導電部品14は前記アンテナブラケット11の開口114を介して前記ミリ波周波数帯集積回路125の前記遮蔽ケース126aに電気的に接続されて、前記遮蔽ケース126aを介して前記フレキシブル回路基板121上の非ミリ波アンテナ123に電気的に接続される。前記ミリ波周波数帯集積回路125及び前記第1の導電部品14の具体的な構造や効果は実施例4にて説明した通りであり、ここでは省略する。
【0084】
前記アンテナブラケット11は第2の開口部112bをされに設けられ、前記非ミリ波アンテナ123が前記遮蔽ケース126a及び前記第2の開口部112bを介して前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続されるように、前記遮蔽ケース126aは前記第2の開口部112bを介して前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続される。
【0085】
<実施例13>
図36に示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案と実施例11における技術案との共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。本実施例13と実施例11との異なる点は主に以下の通りである。前記ミリ波周波数帯集積回路125、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124、及び前記回路基板10の接地回路は隣接して設けられ、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124は前記ミリ波周波数帯集積回路125と前記回路基板10の接地回路との間に位置する。上記設計によって、前記アンテナ装置100の設計の自由度及び装置の部分配置の柔軟性を現すことができる。
【0086】
<実施例14>
図37に示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案は実施例13と実施例12の組み合わせであり、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案と実施例12における技術案との共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。本実施例14と実施例12との異なる点は主に以下の通りである。前記アンテナブラケット11には第3の開口部112cが設けられ、遮蔽ケース126aは前記第3の開口部112cを介して前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続される。
【0087】
<実施例15>
図38に示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案と実施例13における技術案との共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。本実施例と実施例13との異なる点は主に以下の通りである。前記アンテナブラケット11には少なくとも2つの開口部が設けられ、前記第2のサブ部分121eは前記第1の開口部112aを通過し、前記ミリ波周波数帯集積回路125に電気的に接続され、前記非ミリ波アンテナ123は第2の開口部112bを介して前記回路基板10の接地回路及び前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に接続される。
【0088】
<実施例16>
図39、
図40、及
図41に示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案と実施例11における技術案との共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。実施例16において、前記非ミリ波アンテナ123の一部は前記フレキシブル回路基板121の前記アンテナブラケット11に近い表面に設けられ、前記非ミリ波アンテナ123の他の一部は前記フレキシブル回路基板121の前記アンテナブラケット11から離れた表面に設けられる。前記アンテナブラケット11は、前記非ミリ波アンテナ123の他の一部に対応する開口114を含む。前記アンテナ装置100は第3の導電部品17を含み、前記第3の導電部品17は前記回路基板10に設けられ、且つ前記第3の導電部品17は前記開口114を介して前記非ミリ波アンテナ123の他の一部に接続されて、前記非ミリ波アンテナ123の他の一部を接地させる。前記第3の導電部品17は第3の金属ブロックを含む。前記非ミリ波アンテナ123の他の一部は、第2の中間部分123dと、第3のアンテナ部123bと、第4のアンテナ部123cとを含み、前記第3のアンテナ部123b及び前記第4のアンテナ部123cはそれぞれ前記第2の中間部分123dの両端に接続され、且つ前記第3のアンテナ部123b及び前記第4のアンテナ部123cはさらにそれぞれ前記回路基板10に位置する1つの非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続される。前記アンテナブラケット11には、第1の開口部112aと、第2の開口部112bと、第3の開口部112cとが設けられ、前記フレキシブル回路基板121の前記第2のサブ部分121eは第1の開口部112aを通過してミリ波周波数帯集積回路125に電気的に接続され、前記第3のアンテナ部123bは第2の開口部112bを通過して第1の非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124aに電気的に接続され、前記第4のアンテナ部123cは第3の開口部112cを通過して第2の非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124bに電気的に接続されることによって、フレキシブル回路基板121が第3の金属ブロックを迂回して経路損失を向上させることを妨げる。そのため、無線通信性能を向上させることに役立つ。
【0089】
前記第3の導電部品17は、隔離、電気的接続、及び放熱など技術的効果を有することが分かる。前記第3の導電部品17は第3の金属ブロックを含むことによって、前記第3の導電部品17は隔離の効果をさらに有し、且つ接地されるとともに、熱を外部に排出させることができ、前記アンテナ装置100(主に前記ミリ波周波数帯集積回路)の温度を下げることができ、無線通信性能の安定性を維持さる。そのため、商品性能及びユーザーの手持ちフィット感を向上させる。前記第2の中間部分123dは前記第3の導電部品17を介して接地されることによって、隔離の効果を有し、前記アンテナ部分133に形成された1ブロックの前記非ミリ波アンテナ123の両端はそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続されることによって、同時に2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、並びにMIMOの効果が得られ、且つ前記アンテナ装置100のサイズが大きくならず、前記アンテナ装置100のユーザー体験性をより高くさせ、且つ商品総合競争力をより強くさせる。
【0090】
<実施例17>
図42から
図43までに示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案と実施例16における技術案との共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。本実施例17と実施例16との異なる点は主に以下の通りである。本実施例17には実施例16と対比して装飾蓋が省略される。この時、前記アンテナ構造12の前記アンテナブラケット11から離れた表面は前記側壁構造131の外表面と一致する。上記設計によって、遮蔽を低減することができ、アンテナ装置100の放射性能を向上させることに役立つ。
【0091】
<実施例18>
図44から
図45までに示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案と実施例17における技術案との共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。本実施例18と実施例17との異なる点は主に以下の通りである。前記第3の導電部品17の第3の金属ブロックは第2の切欠き部172を有し、前記フレキシブル回路基板121の前記第2のサブ部分121eは前記第2の切欠き部172を通過して前記回路基板10と重なるとともに、ミリ波周波数帯集積回路125に電気的に接続される。前記第2の切欠き部172の設置によって、前記フレキシブル回路基板121の前記第2のサブ部分121eを容易に屈折して設け、前記アンテナ構造の組み立て平坦度を向上させることに役立ち、ミリ波アンテナ122がより対称的にフィードインされることを維持して、ミリ波アンテナ122の設計の複雑さを低減させる。
【0092】
<実施例19>
図46から
図47までに示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案は実施例4と実施例12と実施例17の組み合わせであり、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案と実施例17における技術案との共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。本実施例と実施例17との異なる点は主に以下の通りである。前記アンテナ構造12はミリ波周波数帯集積回路125をさらに含み、前記ミリ波周波数帯集積回路125は前記フレキシブル回路基板121に設けられ、且つ前記フレキシブル回路基板121と前記アンテナブラケット11との間に位置し、前記ミリ波周波数帯集積回路125は前記非ミリ波アンテナ123に電気的に接続される。この時、非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124は前記ミリ波周波数帯集積回路125にフィードインされ、2つの非ミリ波アンテナの効果を有する。本実施例において、2つの前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124の少なくとも一部は前記アンテナブラケット11と前記回路基板10に囲まれて形成された収納空間に位置する。
【0093】
<実施例20>
図48から
図49までに示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案と実施例19における技術案との共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。本実施例において、前記第1のサブ部分121dは前記第2の開口部112bを介し、電気的接続部品18(例えば、弾性片との当接の仕組み)に通じても前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124に電気的に接続されることができる。
【0094】
<実施例21>
図50に示すように、本実施例におけるアンテナ装置100の技術案と実施例20における技術案との共通部分に関する説明は省略し、本実施例におけるアンテナ装置100の異なる部分について主に説明する。本実施例において、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124の位置が実施例20と異なり、且つ2つの前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ124はそれぞれ前記アンテナ部分133の両端に電気的に接続される。前記アンテナ部分133は前記アンテナ構造12の非ミリ波アンテナを接続されて電気的に接続される。
【0095】
図51に示すように、本願は電子機器300をさらに提供する。前記電子機器300は、上記実施例のいずれか1つの前記アンテナ装置100と、モニター200を含む。前記電子機器300が上記の実施例の前記アンテナ装置100を採用することによって、前記アンテナ装置100のその他の特徴と優越性を有し、ここでは繰り返して説明をしない。
【0096】
以上、本願の実施例に開示された電子機器について詳細に説明した。本願において、具体的な例を適用して本発明の原理及び実施形態について説明した。以上の実施例は、本発明の電子機器及びその核心的な思想の理解に役立つために用いされるものに過ぎない。また、当業者であれば、本発明の思想に基づいて、具体的な実施形態及び応用範囲内で変更することができる。したがいまして、本明細書の内容は本発明を制限するものではない。
【手続補正書】
【提出日】2022-03-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板と、
前記回路基板に設けられたアンテナブラケットと、
前記アンテナブラケットに設けられ、フレキシブル回路基板と、前記フレキシブル回路基板に設けられたミリ波アンテナと、前記フレキシブル回路基板に設けられた非ミリ波アンテナとを含むアンテナ構造と、
を含み、
前記アンテナ構造は、ミリ波周波数帯集積回路をさらに含み、
前記ミリ波周波数帯集積回路は前記フレキシブル回路基板に設けられ、且つ前記フレキシブル回路基板と前記アンテナブラケットとの間に位置し、前記ミリ波周波数帯集積回路は前記ミリ波アンテナに電気的に接続され、
前記アンテナ構造は、ミリ波アンテナコネクタをさらに含み、
前記ミリ波アンテナコネクタは前記フレキシブル回路基板に設けられ、且つ前記ミリ波周波数帯集積回路に電気的に接続され、前記ミリ波アンテナコネクタは前記ミリ波周波数帯集積回路と離間して設けられ、
前記アンテナブラケットは、第1の切欠き部を有し、前記ミリ波アンテナコネクタの少なくとも一部は前記第1の切欠き部に位置して、その他のコネクタに接続される
ことを特徴とするアンテナ装置。
【請求項2】
前記アンテナ装置は第1の導電部品をさらに含み、前記アンテナブラケットは開口を有し、前記開口は前記アンテナ構造に覆われ、前記第1の導電部品の一端は前記回路基板に設けられ、前記第1の導電部品の他端は前記開口を通過して前記ミリ波周波数帯集積回路に接続され、
前記ミリ波周波数帯集積回路は前記ミリ波アンテナに電気的に接続されたミリ波周波数帯集積回路本体と、前記ミリ波周波数帯集積回路本体の周囲に設けられた遮蔽ケースとを含み、
前記遮蔽ケースは前記非ミリ波アンテナに電気的に接続され、
前記遮蔽ケースはさらに前記第1の導電部品を介して接地され、
前記第1の導電部品は第1の金属ブロックを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項3】
前記アンテナ装置はケーシングをさらに含み、前記ケーシングは前記回路基板の周囲に設けられ、前記ケーシングの少なくとも一部は前記非ミリ波アンテナに電気的に接続される
ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項4】
前記ケーシングは前記回路基板の周囲に周設された側壁構造を含み、前記側壁構造は、側壁部分と、前記側壁部分に接続されたアンテナ部分とを含み、前記アンテナ部分は前記非ミリ波アンテナに電気的に接続され、
前記側壁部分と前記アンテナ部分が周設された方向に沿って接続され、
前記側壁部分と前記アンテナ部分はそれぞれ金属の導電性を有するものであり、前記アンテナ部分の両端と前記側壁部分の間には、それぞれ隙間を有し、前記隙間には絶縁性充填材が設けられ、
前記アンテナ部分は接地され、及び/又は前記アンテナ部分は非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続され、
前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリは前記回路基板に設けられる
ことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ装置。
【請求項5】
前記非ミリ波アンテナは、前記アンテナ部分に電気的に接続されるように、記アンテナ部分に直接に接触され、
又は、前記アンテナブラケットと前記アンテナ部分との間に隙間を有し、前記非ミリ波アンテナは前記回路基板の伝送路を介して前記アンテナ部分に電気的に接続され、前記伝送路は前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続される
ことを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
【請求項6】
前記アンテナ部分は接地され、且つ前記アンテナ部分は前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続され、
前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリの数は少なくとも2つであり、前記アンテナ部分の両端はそれぞれ1つの前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続される
ことを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
【請求項7】
前記アンテナ部分は、第1の中間部分と、前記第1の中間部分と前記アンテナ構造との間に接続された第1のアンテナ部と、前記第1の中間部分の前記第1のアンテナ部から離れた一端に接続された第2のアンテナ部とを含み、前記第1の中間部分には第2の導電部品が設けられ、前記第2のアンテナ部は接地され、又は前記第1の中間部分は前記第2の導電部品を介して接地され、
前記第2の導電部品は第2の金属ブロックを含み、前記第2の金属ブロックは前記回路基板に設けられ、且つ前記第1の中間部分に接触されて、前記第1の中間部分に電気的に接続され、
前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリの数は少なくとも2つであり、前記第1のアンテナ部及び前記第2のアンテナ部はそれぞれ1つの前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続される
ことを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
【請求項8】
前記側壁構造は、前記側壁構造を貫通する切欠きを含み、前記アンテナ構造の少なくとも一部は前記切欠きに位置し、前記アンテナ装置は装飾部材をさらに含み、前記ミリ波アンテナ及び/又は前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記切欠きに対応し、前記装飾部材は前記切欠きに位置し且つ前記ミリ波アンテナ及び/又は前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部に覆設けられ、
又は、前記ケーシングの内側に溝を有し、前記アンテナ構造の少なくとも一部は前記溝に位置し、前記ミリ波アンテナ及び/又は前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記溝に対応される
ことを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
【請求項9】
回路基板と、
前記回路基板に設けられたアンテナブラケットと、
前記アンテナブラケットに設けられ、フレキシブル回路基板と、前記フレキシブル回路基板に設けられたミリ波アンテナと、前記フレキシブル回路基板に設けられた非ミリ波アンテナとを含むアンテナ構造と、
を含み、
前記アンテナブラケットは、第1の支持部と第2の支持部を含み、前記第2の支持部は前記回路基板に接続され、前記第1の支持部は前記第2の支持部の前記回路基板から離れた一側に接続され、且つ前記回路基板に相対して設けられ、
前記フレキシブル回路基板は、第1の部分と、前記第1の部分に接続された第2の部分とを含み、前記第1の部分は前記第1の支持部に設けられ、前記第2の部分の少なくとも一部は前記第2の支持部に設けられ且つ前記回路基板に接続される
ことを特徴とするアンテナ装置。
【請求項10】
前記第1の支持部、前記第2の支持部及び前記回路基板に囲まれることによってさらに収納空間が形成され、
前記非ミリ波アンテナは、非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続され、
前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリは、前記回路基板に設けられ、
前記アンテナブラケットは第3の支持部をさらに含み、前記第3の支持部は前記第1の支持部、前記第2の支持部及び前記回路基板に接続され、前記フレキシブル回路基板は第3の部分を含み、前記第3の部分は前記第1の部分及び前記第2の部分に接続され且つ前記第3の支持部に設けられ、前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記第3の部分に設けられる
ことを特徴とする請求項9に記載のアンテナ装置。
【請求項11】
前記第2の支持部は開口部を有し、前記第2の部分の少なくとも一部は前記の開口部を通過する電気的接続部品を介して前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続される
ことを特徴とする請求項10に記載のアンテナ装置。
【請求項12】
前記アンテナ構造は第1の導電線を含み、前記第1の導電線は少なくとも前記第2の部分に設けられ、且つ前記ミリ波アンテナと前記回路基板の間でそれぞれに電気的に接続される
ことを特徴とする請求項10に記載のアンテナ装置。
【請求項13】
ミリ波周波数帯集積回路をさらに含み、
前記第2の部分は、前記第2の支持部に設けられた第1のサブ部分と、前記第1のサブ部分に接続された第2のサブ部分とを含み、屈折されるように前記第2のサブ部分と前記第1のサブ部分が接続され、前記第2のサブ部分は前記回路基板と重なり且つ前記回路基板に接続され、
前記ミリ波アンテナが前記ミリ波周波数帯集積回路に電気的に接続されるように、前記回路基板には前記ミリ波周波数帯集積回路が設けられ、前記第2のサブ部分が前記ミリ波周波数帯集積回路に電気的に接続され、
前記非ミリ波アンテナが前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続されるように、前記第2のサブ部分はさらに前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続される
ことを特徴とする請求項12に記載のアンテナ装置。
【請求項14】
前記第1の導電線の前記ミリ波アンテナから離れた一端と前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部とが同一の前記第2のサブ部分に設けられて、前記回路基板に電気的に接続され、
又は、前記第1の導電線の前記ミリ波アンテナから離れた一端と前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部とが異なる前記第2のサブ部分に設けられて、前記回路基板に電気的に接続され、異なる前記第2のサブ部分は前記第1のサブ部分の同一側に屈折して接続される
ことを特徴とする請求項13に記載のアンテナ装置。
【請求項15】
前記第2の支持部は開口部を有し、前記第2のサブ部分は前記開口部を通過し、且つ前記第2のサブ部分の前記第1のサブ部分から離れた一端は前記回路基板に電気的に接続される
ことを特徴とする請求項13に記載のアンテナ装置。
【請求項16】
回路基板と、
前記回路基板に設けられたアンテナブラケットと、
前記アンテナブラケットに設けられ、フレキシブル回路基板と、前記フレキシブル回路基板に設けられたミリ波アンテナと、前記フレキシブル回路基板に設けられた非ミリ波アンテナとを含むアンテナ構造と、
を含み、
前記アンテナブラケットは内表面と外表面とを含み、前記アンテナ構造は前記外表面に設けられ、
前記フレキシブル回路基板は、第1の表面と、前記第1の表面と反対側に設けられた第2の表面とを含み、前記ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記第1の表面に設けられ、前記非ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記第1の表面に設けられ、
前記非ミリ波アンテナは複数の開口領域を含み、前記ミリ波アンテナは複数のミリ波アンテナユニットを含み、複数の前記ミリ波アンテナユニットはそれぞれ複数の前記開口領域に設けられ、
前記第1の表面は前記外表面から離れた側の表面であり、前記第2の表面は前記外表面に近い側の表面である
ことを特徴とするアンテナ装置。
【請求項17】
前記非ミリ波アンテナの一部は前記第1の表面に設けられ、前記非ミリ波アンテナの他の一部は前記第2の表面に設けられ、
前記アンテナブラケットは、前記非ミリ波アンテナの他の一部に対応する開口を含み、
前記アンテナ装置は第3の導電部品を含み、前記第3の導電部品は前記回路基板に設けられ、且つ前記第3の導電部品は前記開口を介して前記非ミリ波アンテナの他の一部に接続されて、前記非ミリ波アンテナの他の一部を接地させ、
前記第3の導電部品は第3の金属ブロックを含み、
前記非ミリ波アンテナの他の一部は、第2の中間部分と、第3のアンテナ部と、第4のアンテナ部とを含み、前記第3のアンテナ部及び前記第4のアンテナ部はそれぞれ前記第2の中間部分の両端に接続され、且つ前記第3のアンテナ部及び前記第4のアンテナ部はさらにそれぞれ前記回路基板に位置する1つの非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続される
ことを特徴とする請求項16に記載のアンテナ装置。
【請求項18】
前記第3の金属ブロックは切欠き部を有し、前記フレキシブル回路基板の少なくとも一部は前記切欠き部を通過し、前記回路基板に重なって電気的に接続される
ことを特徴とする請求項17に記載のアンテナ装置。
【請求項19】
回路基板と、
前記回路基板に設けられたアンテナブラケットであって、前記回路基板に立設された第1板部材と、両面が前記回路基板と面接触しないように前記第1板部材と直接又は間接に接続される第2板部材と、を備えて構成されるアンテナブラケットと、
折り曲げられた状態で前記アンテナブラケットに支持されたフレキシブル回路基板と、前記フレキシブル回路基板の片面に設けられたミリ波アンテナと、前記フレキシブル回路基板の両面に設けられた非ミリ波アンテナとを含むアンテナ構造と、
を含む、
ことを特徴とするアンテナ装置。
【請求項20】
請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の前記アンテナ装置を含む
ことを特徴とする電子機器。