(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023073939
(43)【公開日】2023-05-26
(54)【発明の名称】アンテナ機器及び電子デバイス
(51)【国際特許分類】
H01Q 23/00 20060101AFI20230519BHJP
H01Q 1/52 20060101ALI20230519BHJP
H01Q 21/06 20060101ALI20230519BHJP
【FI】
H01Q23/00
H01Q1/52
H01Q21/06
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021207061
(22)【出願日】2021-12-21
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-10-18
(31)【優先権主張番号】202111355158.7
(32)【優先日】2021-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521040743
【氏名又は名称】深▲セン▼市睿徳通訊科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】黄 奐▲チュー▼
(72)【発明者】
【氏名】高 大宋
(72)【発明者】
【氏名】漆 知行
(72)【発明者】
【氏名】林 虹
(72)【発明者】
【氏名】周 彦超
【テーマコード(参考)】
5J021
5J046
【Fターム(参考)】
5J021AA09
5J021AB06
5J021JA08
5J046AA12
5J046UA03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】アンテナ機器及び電子デバイスを提供する。
【解決手段】アンテナ機器100は、第1のアンテナ構造10と、第2のアンテナ構造20と、を含む。第1のアンテナ構造10は、第1のミリ波アンテナ11と、第1のミリ波アンテナ11に電気的に接続された第1のミリ波周波数帯集積回路12と、第1の非ミリ波アンテナ13と、を含む。第2のアンテナ構造20は、フレキシブル回路基板と、フレキシブル回路基板に設けられた第2のミリ波アンテナ22と、フレキシブル回路基板に設けられた第2の非ミリ波アンテナ23と、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のミリ波アンテナと、前記第1のミリ波アンテナに電気的に接続された第1のミリ波周波数帯集積回路とを含む第1のアンテナ構造と、
フレキシブル回路基板と、前記フレキシブル回路基板に設けられた第2のミリ波アンテナとを含む第2のアンテナ構造と、を含み、
前記第1のアンテナ構造は、第1の非ミリ波アンテナ含み、且つ/又は前記第2のアンテナ構造は、前記フレキシブル回路基板に設けられた第2の非ミリ波アンテナを含む、
ことを特徴とするアンテナ機器。
【請求項2】
前記第2のアンテナ構造は前記第2の非ミリ波アンテナを含み、前記第1のミリ波周波数帯集積回路は第1のミリ波周波数帯集積回路本体と、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体の周囲に設けられた第1の遮蔽ケースとを含み、前記第1の遮蔽ケースは前記第2の非ミリ波アンテナに電気的に接続され、前記第1の遮蔽ケース及び前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一方は非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ機器。
【請求項3】
前記アンテナ機器は回路基板と、アンテナブラケットとを含み、前記アンテナブラケットは前記回路基板に設けられ、前記第2のアンテナ構造は前記アンテナブラケットに設けられる、
ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ機器。
【請求項4】
前記第1のアンテナ構造は前記回路基板に設けられ、前記第1の遮蔽ケースは前記第1のミリ波アンテナと前記回路基板の間に位置し、前記第1の遮蔽ケースは前記回路基板にさらに電気的に接続され、
又は、前記アンテナ機器は第1の導電部品をさらに含み、前記第1の導電部品は前記第1の遮蔽ケースと前記回路基板の間に電気的に接続され、前記第1の導電部品は第1の金属ブロックを含み、前記第1の金属ブロックは前記回路基板に設けられ且つ前記回路基板の接地線に電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ機器。
【請求項5】
前記第1のアンテナ構造は基板と、第1のコネクタとをさらに含み、前記第1のミリ波アンテナ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路、及び前記第1のコネクタはそれぞれ前記基板に設けられ、前記第1のコネクタは前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体に電気的に接続され、前記第1のコネクタはさらに外部機器に電気的に接続され、前記基板は前記回路基板から離れた一側の第1の表面と前記回路基板に近い一側の第2の表面とを含み、前記第1のミリ波アンテナは前記第1の表面に設けられ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路と前記第1のコネクタとは前記第2の表面に離間して設けられ、前記第1の遮蔽ケースは前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体の周囲に設けられ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体のリード線は前記第1の遮蔽ケースを貫通し且つ前記基板を貫通した電気的接続部品介して前記第1のミリ波アンテナに電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ機器。
【請求項6】
前記第1のアンテナ構造は前記第1の非ミリ波アンテナを含み、前記第1の非ミリ波アンテナは前記第1の遮蔽ケースに電気的に接続され、前記第1の非ミリ波アンテナは前記第1の表面及び前記第2の表面に設けられ、前記第1の表面に位置する前記第1の非ミリ波アンテナの一部は複数の第1の開口領域を含み、前記第1のミリ波アンテナは複数の第1のミリ波アンテナユニットを含み、複数の前記第1のミリ波アンテナユニットはそれぞれ複数の前記第1の開口領域に設けられ且つ前記第1の非ミリ波アンテナと離間して設けられる、
ことを特徴とする請求項5に記載のアンテナ機器。
【請求項7】
前記第1のミリ波アンテナは第1の平面に位置し、前記第2のミリ波アンテナは前記第1の平面と異なる第2の平面に位置し、前記第1の平面と前記第2の平面とは垂直になり、前記第1の平面は前記回路基板の板表面と垂直又は平行になる、
ことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ機器。
【請求項8】
前記アンテナ機器は第2のミリ波周波数帯集積回路をさらに含み、前記第2のミリ波周波数帯集積回路は前記第2のアンテナ構造に設けられ且つ前記第2のアンテナ構造と前記アンテナブラケットの間に位置され、前記第2のミリ波周波数帯集積回路は前記第2のミリ波アンテナに電気的に接続され、前記アンテナ機器は第2のコネクタをさらに含み、前記第2のコネクタは前記第2のアンテナ構造に設けられ且つ前記第2のミリ波周波数帯集積回路及び/又は前記第2のミリ波アンテナに電気的に接続され、前記第2のコネクタは前記第2のミリ波周波数帯集積回路と離間して設けられ、前記アンテナブラケットは第1の切欠き部を有し、前記第2のコネクタの少なくとも一部は前記第1の切欠き部に位置して、その他のコネクタに接続される、
ことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ機器。
【請求項9】
前記アンテナ機器は第2の導電部品をさらに含み、前記アンテナブラケットは開口を有し、前記第2のアンテナ構造は前記開口を覆い、前記第2の導電部品の一端は前記回路基板に設けられ、前記第2の導電部品の他端は前記開口を通過して前記第2のミリ波周波数帯集積回路に接続され、前記第2のミリ波周波数帯集積回路は前記第2のミリ波アンテナに電気的に接続された第2のミリ波周波数帯集積回路本体と、前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体の周囲に設けられた第2の遮蔽ケースとを含み、前記第2の導電部品は第2の金属ブロックを含み、前記第2の金属ブロックは前記第2の遮蔽ケースと前記回路基板上の接地線の間に電気的に接続され、前記第2の遮蔽ケースは前記第2の非ミリ波アンテナにさらに電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項8に記載のアンテナ機器。
【請求項10】
前記アンテナブラケットは内表面と外表面とを含み、前記第2のアンテナ構造は前記外表面に設けられ、前記フレキシブル回路基板は第3の表面と前記第3の表面と反対側に設けられた第4の表面とを含み、前記第2のミリ波アンテナの少なくとも一部は前記第3の表面に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記第4の表面に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナは非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続され、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリは前記回路基板に設けられ、前記第3の表面は前記外表面から離れた一側の表面であり、前記第4の表面は前記外表面に近い一側の表面である、
ことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ機器。
【請求項11】
前記第2の非ミリ波アンテナは複数の第2の開口領域を含み、前記第2のミリ波アンテナは複数の第2のミリ波アンテナユニットを含み、複数の前記第2のミリ波アンテナユニットはそれぞれ複数の前記第2の開口領域に設けられる、
ことを特徴とする請求項10に記載のアンテナ機器。
【請求項12】
前記第2の非ミリ波アンテナの一部は前記第3の表面に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は前記第4の表面に設けられ、前記アンテナブラケットは前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部に対応する開口を含み、前記アンテナ機器は第3の導電部品を含み、前記第3の導電部品は前記回路基板に設けられ、且つ前記第3の導電部品は前記開口を介して前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部に接触されて、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部を接地させ、前記第3の導電部品は第3の金属ブロックを含み、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は第2の中間部分と、第3のアンテナ部分と、第4のアンテナ部分を含み、前記第3のアンテナ部分及び前記第4のアンテナ部分はそれぞれ前記第2の中間部分に接続され、前記第2の中間部分は前記第3の導電部品に電気的に接続され、前記第3のアンテナ部分及び前記第4のアンテナ部分はそれぞれ1つの前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続され、前記第3の金属ブロックは第2の切欠き部を有し、前記フレキシブル回路基板の少なくとも一部は前記通孔を通過し、前記回路基板と重なるとともに前記回路基板に電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項10に記載のアンテナ機器。
【請求項13】
前記アンテナブラケットは第1の支持部と、第2の支持部とを含み、前記第2の支持部は前記回路基板に接続され、前記第1の支持部は前記第2の支持部の前記回路基板から離れた一側に接続され且つ前記回路基板に相対して設けられ、前記フレキシブル回路基板は第1の部分と、前記第1の部分に接続された第2の部分とを含み、前記第1の部分は前記第1の支持部に設けられ、前記第2の部分の少なくとも一部は前記第2の支持部に設けられ且つ前記回路基板に接続され、前記第2のミリ波アンテナは前記第1の部分又は前記第2の部分に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は前記第1の部分及び前記第2の部分に設けられる、
ことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ機器。
【請求項14】
前記第1の支持部、前記第2の支持部、及び前記回路基板に囲まれることによってさらに収納空間が形成され、
ことを特徴とする請求項13に記載のアンテナ機器。
【請求項15】
前記アンテナブラケットは第3の支持部を含み、前記第3の支持部は前記第1の支持部、前記第2の支持部、及び前記回路基板に接続され、前記フレキシブル回路基板は第3の部分を含み、前記第3の部分は前記第1の部分又は前記第2の部分に接続され且つ前記第3の支持部に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は前記第3の部分に設けられ且つ前記第1の遮蔽ケースに電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項13に記載のアンテナ機器。
【請求項16】
前記第2の部分は前記第2の支持部に設けられた第1のサブ部分と、前記第1のサブ部分に接続された第2のサブ部分とを含み、屈折されるように前記第2のサブ部分と前記第1のサブ部分が接続され、前記第2のサブ部分は前記回路基板と重なり且つ前記回路基板に接続され、前記アンテナブラケットは開口部を含み、前記第2のサブ部分は前記開口部を通過し、前記第2のサブ部分は前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ、前記第2のミリ波周波数帯集積回路、及び/又は前記回路基板上の接地線に電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項13に記載のアンテナ機器。
【請求項17】
前記アンテナブラケットは開口部を含み、前記第2の部分は前記開口部を通過した電気的接続部品を介して前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項13に記載のアンテナ機器。
【請求項18】
前記アンテナ機器はケーシングをさらに含み、前記ケーシングの少なくとも一部は前記第1の非ミリ波アンテナ及び/又は前記第2の非ミリ波アンテナに電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ機器。
【請求項19】
前記ケーシングは前記回路基板の周囲に周設された側壁構造を含み、前記側壁構造は切欠きを含み、前記第1のアンテナ構造の少なくとも一部及び/又は前記第2のアンテナ構造の少なくとも一部は前記切欠きに位置し、前記アンテナ機器は装飾部材をさらに含み、前記装飾部材は前記切欠きに位置し且つ前記第2のアンテナ構造及び/又は前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一部に覆設される、
ことを特徴とする請求項18に記載のアンテナ機器。
【請求項20】
請求項1から請求項19のいずれか1項に記載のアンテナ機器を含む、
ことを特徴とする電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアンテナに関し、特にアンテナ機器及び上記アンテナ機器を有する電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
5G時代の到来につれて、より高次のMIMO(multiple-input and multiple-output、多入力・多出力)の通信需要と、より多い新周波数帯のカバーの需要と、ひいてはミリ波帯の追加とによって、携帯などの電子デバイスにおいてより多い数のアンテナ(即ち、ミリ波帯及び非ミリ波帯のアンテナを含む)が必要とされる。しかし、機器全体の空間を顕著に大きくすることができないため、アンテナの設計難易度がより高くなり、ひいては、十分コンパクトではないアンテナの配置(placement)または設計による機器全体のサイズが大きくなり、結果的に商品の競争力の低下をもたらす。非ミリ波帯に対し、現在、主流なアンテナ設計方案はディスクリートアンテナである。主流な実現方法として、スタンピング鉄片、FPC(flexible printed circuits)、LDS(laser direct structuring)、PDS(printed direct structuring)などが挙がられる。一方、ミリ波帯に対し、現在、主流なアンテナ設計方案は、集積式パッケージアンテナ方案AiP(antenna-in-package)である。すなわち、アンテナとチップ(特に高周波集積回路(RFIC))を一つのパッケージアンテナモジュールに集積させる。前述のように、5G時代にアンテナの数は大幅に増加するため、5Gデバイスの内部に複数のディスクリート5G非ミリ波アンテナと複数の5Gミリ波アンテナモジュール(該デバイスがミリ波通信をサポートできる場合)が必要になる。
【0003】
また、よく知られているように、携帯などの電子デバイスの内部における基板空間が狭くコンパクトであり、且つこういう傾向は日々厳しくなる。そのため、如何に限られているシステム空間及び許容できるコスト内で、性能規格を満たしている多種類の複数アンテナを格納し、且つ基板空間の利用率をより向上させることが、携帯などの電子デバイスのアンテナ設計の大きな課題である。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、上記課題を解決するアンテナ機器及び電子デバイスを提供することにある。
【0005】
上記目的を実現するために、第1の態様によると、本発明の1つの実施例に開示されるアンテナ機器は、
第1のミリ波アンテナと、前記第1のミリ波アンテナに電気的に接続された第1のミリ波周波数帯集積回路とを含む第1のアンテナ構造と、
フレキシブル回路基板と、前記フレキシブル回路基板に設けられた第2のミリ波アンテナとを含む第2のアンテナ構造と、を含み、
前記第1のアンテナ構造は、第1の非ミリ波アンテナ含み、且つ/又は前記第2のアンテナ構造は、前記フレキシブル回路基板に設けられた第2の非ミリ波アンテナを含む。
【0006】
本願実施例に提供された前記アンテナ機器において、第1のアンテナ構造及び第2のアンテナ構造を含み、且つミリ波アンテナと非ミリ波アンテナを集積させることによって、上記5G時代における携帯内にアンテナの数が多いという課題を解決するに役立ち、限られた空間内でより高い空間利用率を実現し、アンテナ性能、無線通信体験、及び総合競争力を向上することができる。
【0007】
1つの実施例において、前記第2のアンテナ構造は前記第2の非ミリ波アンテナを含み、前記第1のミリ波周波数帯集積回路は第1のミリ波周波数帯集積回路本体と、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体の周囲に設けられた第1の遮蔽ケースとを含み、前記第1の遮蔽ケースは前記第2の非ミリ波アンテナに電気的に接続され、前記第1の遮蔽ケース及び前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一方は非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに接続される。前記第1の遮蔽ケースによって、前記アンテナ機器の非ミリ波アンテナの長さ及び/又は面積を有効に延長することができ、非ミリ波アンテナの性能を向上させる。そして、上記実施例において、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体と前記第1のミリ波アンテナとの両者間の経路がより短くなり、経路上におけるパワー損失がより少なくなるため、前記第1のミリ波アンテナの放射性能を向上させることができる。
【0008】
1つの実施例において、前記アンテナ機器は回路基板と、アンテナブラケットとを含み、前記アンテナブラケットは前記回路基板に設けられ、前記第2のアンテナ構造は前記アンテナブラケットに設けられる。前記第2のアンテナ構造を前記回路基板上の前記アンテナブラケットに設けることによって、前記第2のミリ波アンテナと前記第2の非ミリ波アンテナとの集積を実現するとともに、前記アンテナブラケットが前記第2のアンテナ構造を有効に搭載させ、前記アンテナブラケットの高さを利用してアンテナ性能を向上させ、且つ前記アンテナ構造及び前記アンテナ機器の設計自由度を増加させて、前記電子デバイス内にアンテナの数が多いという課題を解決でき、限られた空間内で空間利用率を向上させ、商品の競争力を向上することができる。
【0009】
1つの実施例において、前記第1のアンテナ構造は前記回路基板に設けられ、前記第1の遮蔽ケースは前記第1のミリ波アンテナと前記回路基板の間に位置し、前記第1の遮蔽ケースは前記回路基板にさらに電気的に接続される。前記第1のアンテナ構造を前記回路基板に設けることによって、部品コスト及び組み立てコストを低減するとともに、組み立て効率を向上させることに役立ち、前記アンテナ機器及び電子デバイスシステムの構成の柔軟な設計にも役立ち、例えば、前記回路基板の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。
【0010】
1つの実施例において、前記アンテナ機器は第1の導電部品をさらに含み、前記第1の導電部品は前記第1の遮蔽ケースと前記回路基板の間に電気的に接続され、前記第1の導電部品は第1の金属ブロックを含み、前記第1の金属ブロックは前記回路基板に設けられ且つ前記回路基板の接地線に電気的に接続される。前記第1の導電部品によって、隔離、支持、電気的接続(例えば、接地)、及び放熱などの技術的効果が得られ、商品の総合競争力を向上させる。具体的に、前記第1の導電部品は第1の金属ブロックを含み、支持の機能をするとともに、接地されると同時に熱の外部へ排出することができ、前記アンテナ機器(主に、ミリ波周波数帯集積回路本体)の温度を下げることができ、無線通信機能の信頼性を維持させる。そのため、商品性能及びユーザーの手持ち心地を向上させる。
【0011】
1つの実施例において、前記第1のアンテナ構造は基板と、第1のコネクタとをさらに含み、前記第1のミリ波アンテナ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路、及び前記第1のコネクタはそれぞれ前記基板に設けられ、前記第1のコネクタは前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体に電気的に接続され、前記第1のコネクタはさらに外部機器に電気的に接続され、前記基板は前記回路基板から離れた一側の第1の表面と前記回路基板に近い一側の第2の表面とを含み、前記第1のミリ波アンテナは前記第1の表面に設けられ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路と前記第1のコネクタとは前記第2の表面に離間して設けられ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体のリード線は前記第1の遮蔽ケースを貫通し且つ前記基板を貫通した電気的接続部品介して前記第1のミリ波アンテナに電気的に接続される。前記第1の遮蔽ケースによって、前記ミリ波周波数帯集積回路本体に対して保護することができるとともに、漏話を防ぐことができ、信頼性を向上させ、より好ましい放射効果が得られる。また、上記実施例において、前記第1のミリ波周波数帯集積回と前記第1のミリ波アンテナとの両者間の経路がより短くなり、経路上におけるパワー損失がより少なくなるため、前記第1のミリ波アンテナの放射性能を向上させる。
【0012】
1つの実施例において、前記第1のアンテナ構造は前記第1の非ミリ波アンテナを含み、前記第1の非ミリ波アンテナは前記第1の遮蔽ケースに電気的に接続され、前記第1の非ミリ波アンテナは前記第1の表面及び前記第2の表面に設けられ、前記第1の表面に位置する前記第1の非ミリ波アンテナの一部は複数の第1の開口領域を含み、前記第1のミリ波アンテナは複数の第1のミリ波アンテナユニットを含み、複数の前記第1のミリ波アンテナユニットはそれぞれ複数の前記第1の開口領域に設けられ且つ前記第1の非ミリ波アンテナと離間して設けられる。前記第1の非ミリ波アンテナと前記第1の遮蔽ケースとの電気的接続によって、前記アンテナ機器の非ミリ波アンテナの長さ及び/又は面積を有効に延長することができ、非ミリ波アンテナの性能を向上させる。
【0013】
1つの実施例において、前記第1のミリ波アンテナは第1の平面に位置し、前記第2のミリ波アンテナは前記第1の平面と異なる第2の平面に位置し、前記第1の平面と前記第2の平面とは垂直になり、前記第1の平面は前記回路基板の板表面と垂直又は平行になる。前記第1のミリ波アンテナと前記第2のミリ波アンテナは異なる平面に位置し、特に互い垂直になった平面に位置することによって、2つのミリ波アンテナの間の相互結合及び漏話を低下させ、放射のビームを拡張させて無線通信ブラインドスポットを低減させ、通信品質を向上させることが分かる。
【0014】
1つの実施例において、前記アンテナ機器は第2のミリ波周波数帯集積回路をさらに含み、前記第2のミリ波周波数帯集積回路は前記第2のアンテナ構造に設けられ且つ前記第2のアンテナ構造と前記アンテナブラケットの間に位置され、前記第2のミリ波周波数帯集積回路は前記第2のミリ波アンテナに電気的に接続され、前記アンテナ機器は第2のコネクタをさらに含み、前記第2のコネクタは前記第2のアンテナ構造に設けられ且つ前記第2のミリ波周波数帯集積回路及び/又は前記第2のミリ波アンテナに電気的に接続され、前記第2のコネクタは前記第2のミリ波周波数帯集積回路と離間して設けられ、前記アンテナブラケットは第1の切欠き部を有し、前記第2のコネクタの少なくとも一部は前記第1の切欠き部に位置して、その他のコネクタに接続される。前記第2のミリ波周波数帯集積回路を前記第2のアンテナ構造に設けることによって、空間利用率を向上させ、且つ前記第2のミリ波周波数帯集積回路から前記第2のミリ波アンテナまでの間の経路の長さを短くさせ、経路損失を低減させて、前記第2のミリ波アンテナの通信性能を向上させる。また、前記第2のコネクタによって、前記第2のミリ波アンテナ及び/又は前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体を前記回路基板に電気的に接続させることもでき、簡単な組み立て、信号の確実な転送、第2のミリ波アンテナの配置自由度の向上などの技術的効果が得られる。前記第1の切欠き部の設計によって、前記第2のコネクタとその他のコネクタとの接続に役立ち、簡単な組み立て、信号の確実な転送などの技術的効果が得られる。
【0015】
1つの実施例において、前記アンテナ機器は第2の導電部品をさらに含み、前記アンテナブラケットは開口を有し、前記アンテナ構造は前記開口を覆い、前記第2の導電部品の一端は前記回路基板に設けられ、前記第2の導電部品の他端は前記開口を通過して前記第2のミリ波周波数帯集積回路に接続され、前記第2のミリ波周波数帯集積回路は前記第2のミリ波アンテナに電気的に接続された第2のミリ波周波数帯集積回路本体と、前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体の外に設けられた第2の遮蔽ケースとを含み、前記第2の導電部品は第2の金属ブロックを含み、前記第2の金属ブロックは前記第2の遮蔽ケースと前記回路基板上の接地線の間に電気的に接続され、前記第2の遮蔽ケースは前記第2の非ミリ波アンテナにさらに電気的に接続される。前記開口及び前記第2の導電部品によって、前記第2の導電部品が隔離、支持、電気的接続、及び放熱などの技術的効果が得られる。具体的に、前記第2の導電部品は第2の金属ブロックを含み、支持の機能をするとともに、接地されると同時に熱の外部へ排出することができ、前記アンテナ機器(主に、第2のミリ波周波数帯集積回路本体)の温度を下げることができ、無線通信機能の信頼性を維持させる。そのため、商品性能及びユーザーの手持ち心地を向上させる。また、前記第2の遮蔽ケースが前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体に対して保護することができるとともに、漏話を防ぐことができ、信頼性を向上させ、より好ましい放射効果が得られる。なお、その他の実施例において、前記第2の導電部品は接地されて隔離の機能を有することができ、且つ前記第2の遮蔽ケース及び前記第2の非ミリ波アンテナの両端がそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続されることができる場合、2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、並びにMIMOの効果が得られ、且つ前記アンテナ機器のサイズが大きくならず、前記アンテナ機器のユーザー体験性をより高くさせ、且つ商品総合競争力をより強くさせる。
【0016】
1つの実施例において、前記アンテナブラケットは内表面と外表面とを含み、前記第2のアンテナ構造は前記外表面に設けられ、前記フレキシブル回路基板は第3の表面と前記第3の表面と反対側に設けられた第4の表面とを含み、前記第2のミリ波アンテナの少なくとも一部は前記第3の表面に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記第3の表面に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナは前記回路基板に設けられた非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続され、前記第3の表面は前記外表面から離れた一側の表面であり、前記第4の表面は前記外表面に近い一側の表面である。前記第2のミリ波アンテナの少なくとも一部と前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一部とを同じ表面に設け、且つ前記第2のミリ波アンテナの少なくとも一部と前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一部とを外側の表面に設けることによって、前記アンテナ機器のコンパクトな設計が実現でき、前記アンテナ機器の電子デバイスに対する機器全体のサイズの要求を低下させ、コストを低減させるとともに、アンテナ性能及び商品の競争力を向上させる。
【0017】
1つの実施例において、前記第2の非ミリ波アンテナは複数の第2の開口領域を含み、前記第2のミリ波アンテナは複数の第2のミリ波アンテナユニットを含み、複数の前記第2のミリ波アンテナユニットはそれぞれ複数の前記第2の開口領域に設けられる。複数の前記第2のミリ波アンテナユニットを設けることによって、前記第2のミリ波アンテナの通信能力を向上させることができ、従来電子デバイスにおける複数のミリ波アンテナの使用要求が満たされ、複数の前記第2のミリ波アンテナユニットをそれぞれ複数の前記第2の開口領域に設けることによって、前記第2の非ミリ波アンテナが複数の前記第2のミリ波アンテナユニットの間の信号の相互結合及び漏話を有効に改善し、放射効果を向上させる。上記の設置によって、前記アンテナ機器をよりコンパクトに設計することができ、空間利用率を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。
【0018】
1つの実施例において、前記第2の非ミリ波アンテナの一部は前記第3の表面に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は前記第4の表面に設けられ、前記アンテナブラケットは前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部に対応する開口を含み、前記アンテナ機器は第3の導電部品を含み、前記第3の導電部品は前記回路基板に設けられ、且つ前記第3の導電部品は前記開口を介して前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部に接触されて、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部を接地させ、前記第3の導電部品は第3の金属ブロックを含み、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は第2の中間部分と、第3のアンテナ部分と、第4のアンテナ部分を含み、前記第3のアンテナ部分及び前記第4のアンテナ部分はそれぞれ前記第2の中間部分に接続され、前記第2の中間部分は前記第3の導電部品に電気的に接続され、前記第3のアンテナ部分及び前記第4のアンテナ部分はそれぞれ前記回路基板に位置する1つの非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリにさらに電気的に接続され、前記第3の金属ブロックは第2の切欠き部を有し、前記フレキシブル回路基板の少なくとも一部は前記第2の切欠き部を通過し、前記回路基板と重なるとともに前記回路基板に電気的に接続される。前記第3の導電部品が隔離、支持、電気的接続、及び放熱などの技術的効果を有することが分かる。具体的に、前記第3の導電部品は第3の金属ブロックを含み、支持の機能をするとともに、接地されると同時に熱の外部へ排出することができ、前記アンテナ機器(主に、ミリ波周波数帯集積回路本体)の温度を下げることができ、無線通信機能の信頼性を維持させる。そのため、商品性能及びユーザーの手持ち心地を向上させる。前記第3の導電部品は接地されて隔離の機能を有することができ、且つ1つの前記第2の非ミリ波アンテナ3の両端はそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続されて、2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、並びにMIMOの効果が得られ、且つ前記アンテナ機器のサイズが大きくならず、前記アンテナ機器のユーザー体験性をより高くさせ、且つ商品総合競争力をより強くさせる。
【0019】
1つの実施例において、前記アンテナブラケットは第1の支持部と、第2の支持部とを含み、前記第2の支持部は前記回路基板に接続され、前記第1の支持部は前記第2の支持部の前記回路基板から離れた一側に接続され且つ前記回路基板に相対して設けられ、前記フレキシブル回路基板は第1の部分と、前記第1の部分に接続された第2の部分とを含み、前記第1の部分は前記第1の支持部に設けられ、前記第2の部分の少なくとも一部は前記第2の支持部に設けられ且つ前記回路基板に接続され、前記第2のミリ波アンテナは前記第1の部分又は前記第2の部分に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は前記第1の部分及び前記第2の部分に設けられる。前記第1の支持部及び前記第2の支持部を有する前記アンテナブラケットによって、前記第1の部分及び前記第2の部分を有する三次元アンテナ構造に対する有効な搭載を実現でき、前記アンテナ機器の設計自由度を増加させ、三次元アンテナ構造はアンテナ性能及び無線通信体験を向上させることに役立つことが分かる。
【0020】
1つの実施例において、前記第1の支持部、前記第2の支持部、及び前記回路基板に囲まれることによってさらに収納空間が形成され、前記回路基板に囲まれて形成された前記収納空間に非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリが設けられる。前記収納空間の設計によって、部品(例えば、回路基板上の電子部品)を収納することができ、前記アンテナ機器の空間利用率を向上させる。さらに、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリが前記回路基板に囲まれて形成された収納空間の部分に設けられることによって、前記アンテナ構造と前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリとの電気的接続に役立ち、伝送路の損失を低減し、信号の伝送効果を向上させる。
【0021】
1つの実施例において、前記アンテナブラケットは第3の支持部を含み、前記第3の支持部は前記第1の支持部、前記第2の支持部、及び前記回路基板に接続され、前記フレキシブル回路基板は第3の部分を含み、前記第3の部分は前記第1の部分又は前記第2の部分に接続され且つ前記第3の支持部に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は前記第3の部分に設けられ且つ前記第1の遮蔽ケースに電気的に接続される。前記第3の支持部によって、三次元アンテナ構造に対する有効な搭載をさらに向上させ、前記アンテナ機器の設計自由度を増加させる。
【0022】
1つの実施例において、前記第2の部分は前記第2の支持部に設けられた第1のサブ部分と、前記第1のサブ部分に接続された第2のサブ部分とを含み、屈折されるように前記第2のサブ部分と前記第1のサブ部分が接続され、前記第2のサブ部分は前記回路基板と重なり且つ前記回路基板に接続され、前記アンテナブラケットは開口部を含み、前記第2のサブ部分は前記開口部を通過し、前記第2のサブ部分は前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ、前記第2のミリ波周波数帯集積回路、及び/又は前記回路基板上の接地線に電気的に接続される。屈折された前記第2のサブ部分が前記回路基板と重なり且つ前記回路基板に接続されることによって、前記第2の部分と外部部品(例えば、第2のミリ波周波数帯集積回路)との電気的接続を容易にさせ、組み合わせの効率を向上させ、且つるシステム積み重ねのコンパクト化及び極致性を向上させる。
【0023】
1つの実施例において、前記アンテナブラケットは開口部を含み、前記第2の部分は前記開口部を通過した電気的接続部品を介して前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続される。電気的接続部品を介して電気的接続を実現する上記ことによって、前記アンテナ機器の構造設計の柔軟性を向上させることができる。
【0024】
1つの実施例において、前記アンテナ機器はケーシングをさらに含み、前記ケーシングの少なくとも一部は前記第1の非ミリ波アンテナ及び/又は前記第2の非ミリ波アンテナに電気的に接続される。前記ケーシングの少なくとも一部が前記第1非ミリ波アンテナ及び/又は第2の非ミリ波アンテナに電気的に接続されることによって、前記ケーシングの少なくとも一部を同時にアンテナとして使用することが実現でき、前記アンテナ構造の長さ及び/又は面積(低周波の非ミリ波アンテナの長さ及び/又は面積)を有効に延長することができ、非ミリ波アンテナの性能を向上させ、且つ普段前記ケーシングは電子デバイスの最も外側に位置するため、アンテナ信号が遮蔽されることを妨げるか又は低減されることに役立つ。その結果、アンテナの性能と、ユーザーの無線通信体験と、商品の総合競争力とを向上させる。
【0025】
1つの実施例において、前記ケーシングは前記回路基板の周囲に周設された側壁構造を含み、前記側壁構造は切欠きを含み、前記第1のアンテナ構造の少なくとも一部及び/又は前記第2のアンテナ構造の少なくとも一部は前記切欠きに位置し、前記アンテナ機器は装飾部材をさらに含み、前記装飾部材は前記切欠きに位置し且つ前記第2のアンテナ構造及び/又は前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一部に覆設される。前記第2のミリ波アンテナ及び/又は前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一部を前記切欠きに対応させることによって、前記アンテナ構造と前記ケーシングとの安定的な組み立てを実現できるとともに、前記切欠きによって、アンテナ信号が遮蔽されることを妨げるか又は低減されることができ、アンテナの通信体験を向上させる。さらに、前記装飾部材によって、アンテナ構造を保護することができ、損害を妨げ、且つ信頼性を向上させるとともに、前記アンテナ機器を使用した電子デバイスの外観の美観性を向上させ、商品競争力を向上させる。
【0026】
第2の態様によると、本発明電子デバイスをさらに開示し、前記電子デバイスは、上記実施例のいずれか1つのアンテナ機器を含む。前記電子デバイスが上記の実施例の前記アンテナ機器を採用することによって、前記アンテナ機器のその他の特徴と優越性を有し、ここでは繰り返して説明をしない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
以下、本発明の実施例の技術案をより明確説明するため、実施例に使用される図面を簡単に説明する。以下に描写する図面は単に本発明の幾つかの実施例であり、当業者が格別の創意工夫を要せず、それら図面に示す構造に基づいてその他の図面を得ることができる。
【
図1】
図1は本願実施例1に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図2】
図2は
図1に示されたアンテナ機器の他の角度からの斜視図である。
【
図4】
図4は
図1に示されたアンテナ機器の第1のアンテナ構造の分解図である。
【
図5】
図5は
図4に示された第1のアンテナ構造の他の角度からの模式図である。
【
図6】
図6は
図1に示されたアンテナ機器の第2のアンテナ構造が展開された状態の斜視図である。
【
図7】
図7は
図6に示された第2のアンテナ構造の他の角度からの斜視図である。
【
図8】
図8は
図6に示された第2のアンテナ構造のC-C線を沿った断面を示す図である。
【
図9】
図9は
図1に示されたアンテナ機器の1つの変形例の第2のアンテナ構造の断面を示す図である。
【
図10】
図10は本願実施例2に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図12】
図12は本願実施例3に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図15】
図15は
図12に示されたアンテナ機器の第2のアンテナ構造が展開された状態の斜視図である。
【
図17】
図17は
図15に示された第2のアンテナ構造のD-D線を沿った断面を示す図である。
【
図18】
図18は本願実施例4に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図20】
図18は本願実施例5に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図22】
図22は本願実施例6に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図24】
図24は本願実施例7に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図27】
図27は本願実施例8に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図30】
図30は本願実施例9に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図32】
図32は本願実施例10に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図34】
図34は
図32に示されたアンテナ機器の第2のアンテナ構造が展開された状態の斜視図である。
【
図36】
図36は本願実施例10の1つの変形例に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図37】
図37は本願実施例11に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図39】
図39は本願実施例12に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図41】
図41は本願実施例13に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図43】
図43は本願実施例14に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図47】
図47は本願実施例15に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図49】
図49は本願実施例15の1つの変形例に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図50】
図50は本願実施例に開示された電子デバイスの回路ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下では、本願実施例の図面と共に、本願実施例における技術案を明瞭且つ完全に説明する。説明される実施例は本発明の一部の実施例であり、すべての実施例ではないことは明白である。当業者が本願実施例に基づいて、格別創意を要しない前提で得られたその他のすべての実施例は、本願の保護範囲に属する。
【0029】
本願において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「中」、「垂直」、「水平」、「横方向」、「縦方向」などの用語が示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づいたものである。これらの用語は、本発明及びその実施例をよく説明するために用いられるものであり、指定された装置、素子、又は構成要素が特定の方位を有すること、又は特定の方位において構成されて操作されることを限定するものではない。
【0030】
また、上記の用語は方位又は位置関係を示すこと以外にも用いられることができ、その他の意味を示すことも可能である。例えば、「上」の用語は、ある状況においてはとある付着関係又は接続関係を示すことが可能である。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記の用語の本願における具体的な意味を理解することができる。
【0031】
なお、「取付」、「設置」、「設けられる」、「接続」、「繋がる」などの用語は、広義で理解すべきである。例えば、固定して接続してもよいし、取り外し可能に接続してもよいし、又は一体に接続してもよいし、機械的に接続してもよいし、電気的に接続してもよいし、中間媒体を介して間接的に接続してもよいし、或いは2つの装置、素子、又は構成要素の間の内部が連通してもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記の用語の本願における具体的な意味を理解することができる。
【0032】
また、「第1」、「第2」などの用語は、主に異なる装置、素子、又は構成要素(具体的な種類や構造は同一でもよいし、異なってもよい)を区別するために用いられ、指定の装置、素子、又は構成要素の相対的な重要性や数を示すために用いられるものではない。特に説明しない限り、「複数」は、2つ又は2つ以上を示す。
【0033】
<実施例1>
図1から
図7までを参照する。本願実施例1が提供するアンテナ機器100は電子デバイスに用いられ、前記アンテナ機器100は、第1のアンテナ構造10と、第2のアンテナ構造20とを含む。前記第1のアンテナ構造10は、第1のミリ波アンテナ11と、前記第1のミリ波アンテナ11に電気的に接続された第1のミリ波周波数帯集積回路12とを含む。前記第2のアンテナ構造20は、フレキシブル回路基板21と、前記フレキシブル回路基板21に設けられた第2のミリ波アンテナ22と、前記フレキシブル回路基板21に設けられた第2の非ミリ波アンテナ23とを含む。
【0034】
従来技術と対比して、前記アンテナ機器100が第1のアンテナ構造10と、第2のアンテナ構造20とを含み、且つ前記第2のアンテナ構造20が前記第2のミリ波アンテナ22と前記非ミリ波アンテナを集積させることによって、上記5G時代における携帯内にアンテナの数が多いという課題を解決するに役立ち、限られた空間内でより高い空間利用率を実現し、アンテナ性能、無線通信体験、及び総合競争力を向上することができる。
【0035】
図4及び
図5に示すように、前記第1のミリ波周波数帯集積回路12は、第1のミリ波周波数帯集積回路本体121(mm-Wave radio-frequency integrated circuit、RFIC)と、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121の周囲に設けられた第1の遮蔽ケース122とを含み、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121は前記第1のミリ波アンテナ11に電気的に接続され、前記第1の遮蔽ケース122は前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続される。具体的に、前記第1の遮蔽ケース122の少なくとも一部を伝導体にすることができ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121に対して保護することができるとともに、漏話を防ぐことができ、前記第1のアンテナ構造10の信頼性を向上させ、より好ましい放射効果が得られる。前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121はミリ波周波数帯集積回路のチップの本体部分であり、前記第1の遮蔽ケース122は金属遮蔽ケースであることが分かる。
【0036】
前記第1のアンテナ構造10は第1の非ミリ波アンテナ13と、基板14と、第1のコネクタ15とをさらに含み、前記第1のミリ波アンテナ11、第1の非ミリ波アンテナ13、前記第1のミリ波周波数帯集積回路12、及び前記第1のコネクタ15はそれぞれ前記基板14に設けられ、前記第1のコネクタ15は前記基板14を介して前記第1のミリ波周波数帯集積回路12及び/又は前記第1のミリ波アンテナ11に電気的に接続され、前記第1のコネクタ15はさらに外部機器に電気的に接続される。
【0037】
具体的に、前記第1のミリ波アンテナ11は前記基板14の前記第1のミリ波周波数帯集積回路12から離れた第1の表面に設けられ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路12と前記第1のコネクタ15とは前記基板14の前記第1のミリ波アンテナ11から離れた第2の表面に離間して設けられ、前記第1の遮蔽ケース122は前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121の周囲に設けられ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121のリード線1211は前記第1の遮蔽ケース122を貫通して、前記基板14を介して前記第1のミリ波アンテナ11に電気的に接続される。前記第1の遮蔽ケース122は伝導体であり、且つ前記第1の遮蔽ケース122は前記第1の非ミリ波アンテナ13に電気的に接続されることができ、前記第1の遮蔽ケース122はさらに前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続されることができることが分かる。ここで、前記第1の遮蔽ケース122は前記第1の非ミリ波アンテナ13に直接接触して電気的に接続されることができ、前記第1の遮蔽ケース122はさらに前記第2の非ミリ波アンテナ23に直接接触して電気的に接続されることができることが分かる。前記第1の遮蔽ケース122によって、前記アンテナ機器100の非ミリ波アンテナの長さ及び/又は面積を有効に延長することができ、非ミリ波アンテナの性能を向上させる。そして、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121と前記第1のミリ波アンテナ11との両者間の経路がより短くなり、経路上におけるパワー損失がより少なくなるため、前記第1のミリ波アンテナ11の放射性能を向上させることができる。
【0038】
前記第1の非ミリ波アンテナ13は前記基板14の第1の表面及び第2の表面に設けられることができ、前記基板14の第1の表面に位置する第1の非ミリ波アンテナ13は複数の第1の開口領域131を有することができる。前記第1のミリ波アンテナは複数の第1のミリ波アンテナユニット111を含み、複数の前記第1のミリ波アンテナユニット111はそれぞれ複数の前記第1の開口領域131に位置する。複数の前記第1のミリ波アンテナユニット111を設けることによって、前記第1のミリ波アンテナ11の通信能力を向上させることができ、従来電子デバイスにおける複数のミリ波アンテナの使用要求が満たされる。複数の前記第1のミリ波アンテナユニット111をそれぞれ複数の前記第1の開口領域131に設けることによって、前記第1の非ミリ波アンテナ13が複数の前記第1のミリ波アンテナユニット111の間の信号の相互結合及び漏話を有効に改善し、放射効果を向上させる。上記の設置によって、前記アンテナ機器100をよりコンパクトに設計することができ、空間利用率を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。
【0039】
ここで、前記基板14は貫通された第1の導通孔141を有することができ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121のリード線1211は前記第1の導通孔141を介して前記第1のミリ波アンテナ11に電気的に接続される。前記第1のコネクタ15のリード線151は前記基板14を介して前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121及び/又は前記第1のミリ波アンテナ11に電気的に接続され、具体的に、前記基板14は接続線142を有することができ、前記接続線142は前記第1のコネクタ15のリード線151と、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121及び/又は前記第1のミリ波アンテナ11とに電気的に接続される。さらに、前記第1の非ミリ波アンテナ13には第1の逃げ領域132と、第2の逃げ領域133とが設けられることができる。これにより前記第1の導通孔141を前記第1の逃げ領域132を介して露出させることができ、第1の導通孔141と前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121の間の電気的接続を容易にさせるとともに、前記接続線142を前記第2の逃げ領域133を介して露出させることができ、接続線142と前記第1のコネクタ15の間の電気的接続を容易にさせる。
【0040】
前記アンテナ機器100は回路基板30をさらに含み、前記第1のアンテナ構造10及び前記第2のアンテナ構造20はそれぞれ前記回路基板30に設けられる。前記回路基板30は電子デバイスのマザーボードでもよく、具体的にプリント基板を含んでもよい。前記第2のアンテナ構造20と前記第1のアンテナ構造10とは並列して設けられることができ、且つ前記第1のアンテナ構造10は前記第2のアンテナ構造20に接続されることができる。具体的に、前記第1のアンテナ構造10の前記第1の非ミリ波アンテナ13は前記第2のアンテナ構造20の前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続されることによって、前記アンテナ機器100の非ミリ波アンテナの全体の電気的長さがより長くなり、または新たなアンテナ形式設計に役立ち、当該アンテナ性能、ユーザーの無線通信体験、及び総合競争力を向上させる。具体的に、前記第1のアンテナ構造10の前記第1の遮蔽ケース122と前記第2のアンテナ構造20の前記第2の非ミリ波アンテナ23との直接接触によって、非ミリ波アンテナの電気的長さの延長を実現できる。
【0041】
前記アンテナ機器100は前記回路基板30に設けられた第1の導電部品51をさらに含み、前記第1のアンテナ構造10は前記第1の導電部品51を介して前記回路基板30に電気的に接続され、例えば、前記第1のアンテナ構造10の第1の非ミリ波アンテナ13は前記第1の遮蔽ケース122及び前記第1の導電部品51を介して前記回路基板30上の接地線に電気的に接続される。本実施例において、前記第1の導電部品51は第1の金属ブロックであり、前記第1の金属ブロックは前記第1のアンテナ構造10を支持することができ、前記第1のアンテナ構造10と前記回路基板30の間に間隔スペースを有し、且つ前記第1のミリ波周波数帯集積回路12の熱を排出し、前記第1アンテナ構造の放熱に役立ち、前記アンテナ機器100(主に第1のミリ波周波数帯集積回路本体121)の温度を下げることができ、無線通信機能の信頼性を維持させる。そのため、商品性能及びユーザーの手持ち心地を向上させる。本実施例において、前記第1のアンテナ構造10は前記第1の導電部品51の前記回路基板30から離れた一側に位置し、且つ前記第1の導電部品51は前記第1の遮蔽ケース122と前記回路基板30との間でそれぞれを支持してそれぞれに電気的に接続されることによって、前記第1の導電部品51が支持、電気的接続(例えば、接地され、又は非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに接続される)、及び放熱などの技術的効果を有することができる。さらに、前記第1の導電部品51は前記第1の遮蔽ケース122と前記回路基板30の接地線の間に接続されて、前記第1の遮蔽ケース122を接地させることができる。その他の実施例において、前記第1の導電部品51は前記第1の遮蔽ケース122と非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリの間に接続されることができる。その他の実施例において、前記第1の導電部品51が前記第1の遮蔽ケース122と前記回路基板30の間に接続された時、前記第1の遮蔽ケース122の両端はそれぞれ非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに接続されることができ、この時、前記第1の導電部品51は隔離の機能を有し、且つ前記第1の遮蔽ケース122が2つの非ミリ波アンテナの放射効果を有し、且つ前記アンテナ機器100のサイズを増やせず、前記アンテナ機器100のユーザー体験性をより高くさせる。
【0042】
前記アンテナ機器100はアンテナブラケット40をさらに含み、前記アンテナブラケット40は前記回路基板30に設けられ、前記第2のアンテナ構造20は前記アンテナブラケット40に設けられる。
【0043】
前記アンテナブラケット40は絶縁ブラケットであり、例えば、絶縁性材料で製造してもよく、又は絶縁性材料で非絶縁性材料を覆ってよい。前記アンテナブラケット40は内表面と外表面とを含み、前記第2のアンテナ構造20は前記外表面に設けられる。ここで、前記第2のアンテナ構造20を前記外表面に設けることによって、前記第2のアンテナ構造20の放射効果を向上させることができる。
【0044】
具体的に、前記アンテナブラケット40は、第1の支持部41と第2の支持部42を含むことができ、前記第2の支持部42は前記回路基板30に接続され、前記第1の支持部41は前記第2の支持部42の前記回路基板30から離れた一側に接続され、且つ前記回路基板30に相対して設けられる。前記第1の支持部41、前記第2の支持部42及び前記回路基板30に囲まれることによってさらに収納空間が形成され、前記収納空間は、内外部品を収納するため用いられ、特に、前記回路基板30に位置する電子デバイスなど(例えば、非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24、第2のミリ波周波数帯集積回路25、またはその他のデバイス)を収納することができ、前記アンテナ機器100の空間利用率を向上させる。前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24が前記回路基板30に囲まれて形成された収納空間の部分に設けられることによって、前記第2のアンテナ構造20と前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24との電気的接続に役立ち、伝送路の損失を低減し、信号の伝送効果を向上させる。前記第2のミリ波周波数帯集積回路25が前記回路基板30に囲まれて形成された収納空間の部分に設けられることによって、前記第2のミリ波アンテナ22と前記第2のミリ波周波数帯集積回路25との電気的接続に役立ち、伝送路の損失を低減し、信号の伝送効果を向上させる。
【0045】
本実施例において、前記第1の支持部41及び前記第2の支持部42はそれぞれ板状の支持板であり、且つ前記第1の支持部41と前記第2の支持部42とが垂直になり、前記第1の支持部41と前記回路基板30の板表面302とが互い平行になることができる。前記基板14も板状の構造であってもよく、前記基板14が前記回路基板30の板表面302と平行になることができる。前記第1のミリ波アンテナ11は第1の平面に位置することができ、前記第2のミリ波アンテナ22は前記第1の平面と異なる第2の平面に位置することができる。具体的に、前記第1の平面と前記第2の平面は互い垂直になってもよいが、垂直に限らず、所定の角度をなしでもよい。具体的に、前記第1の平面と前記回路基板30の板表面302は平行になり、前記第2の平面と前記回路基板30の板表面302は垂直になる。前記第1の平面と前記第2の平面を垂直にすることによって、前記第1のミリ波アンテナ11と前記第2のミリ波アンテナ22との間の相互結合及び漏話を低下させ、放射のビームを拡張させて無線通信ブラインドスポットを低減させ、通信品質を向上させる。
【0046】
図6から
図7までに示すように、前記第2のアンテナ構造20において、前記フレキシブル回路基板21は、第1の部分211と、前記第1の部分211に接続された第2の部分212とを含み、前記第1の部分211は前記第1の支持部41に設けられ、前記第2の部分212の少なくとも一部は前記第2の支持部42に設けられ且つ前記回路基板30に接続される。前記第2のミリ波アンテナ22は前記第1の部分211に設けられてもよく、前記第2の部分212に設けられてもよい。本実施例において、主に前記第2のミリ波アンテナ22が前記第2の部分212に設けられた例を概略的に説明する。
【0047】
前記第2の非ミリ波アンテナ23の少なくとも一部は前記第1の部分211及び前記第2の部分212に設けられることができる。前記第1の支持部41及び前記第2の支持部42を有する前記アンテナブラケット40によって、前記第1の部分211及び前記第2の部分212を有する三次元アンテナ構造に対する有効な搭載を実現でき、前記アンテナ機器100の設計自由度を増加させ、三次元アンテナ構造はアンテナ性能及び無線通信体験を向上させることに役立つことが分かる。前記第2の非ミリ波アンテナ23は非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24にさらに電気的に接続され、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24は前記回路基板30に設けられることができるため、少なくとも一部が前記第1の支持部41、前記第2の支持部42及び前記回路基板30に囲まれて形成された収納空間に位置される。そのため、給電線の長さを短くさせることに役立ち、空間利用率を向上させる。
【0048】
本実施例において、前記アンテナブラケット40は第3の支持部43をさらに含み、前記第3の支持部43は前記第1の支持部41、前記第2の支持部42及び前記回路基板30に接続される。前記フレキシブル回路基板21は第3の部分213を含み、前記第3の部分213は前記第1の部分211及び/又は前記第2の部分212に接続され且つ前記第3の支持部43に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナ23の少なくとも一部は前記第3の部分213に設けられる。前記第3の支持部43によって、三次元アンテナ構造に対する有効な搭載をさらに向上させ、前記アンテナ機器100の設計自由度を増加させる。実施例1において、前記第3の支持部43の外側に位置する第3の部分213が前記第1のアンテナ構造10の前記第1の遮蔽ケース122に直接接触させることで、前記第3の部分213の表面における前記第2の非ミリ波アンテナ23の一部が前記第1の遮蔽ケース122に直接接触されて電気的に接続され、これにより前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記第1の遮蔽ケース122を介して前記第1のアンテナ構造10の前記第1の非ミリ波アンテナ13に電気的に接続させる。
【0049】
前記第2の部分212は、前記第2の支持部42に設けられた第1のサブ部分212aと、前記第1のサブ部分212aに接続された第2のサブ部分212bとを含み、屈折されるように前記第2のサブ部分212bと前記第1のサブ部分212aが接続され、前記第2のサブ部分212bは前記回路基板30と重なり且つ前記回路基板30に接続される。前記第2のミリ波アンテナ22が前記第2のミリ波周波数帯集積回路25に電気的に接続されるように、前記回路基板30には前記第2のミリ波周波数帯集積回路25が設けられ、前記第2のサブ部分212bが前記第2のミリ波周波数帯集積回路25に電気的に接続される。屈折された前記第2のサブ部分212bが前記回路基板30と重なり且つ前記回路基板30に接続されることによって、前記第2の部分212と外部部品(例えば、第2のミリ波周波数帯集積回路25)との電気的接続を容易にさせ、組み合わせの効率を向上させ、且つるシステム積み重ねのコンパクト化及び極致性を向上させる。前記第2のミリ波周波数帯集積回路25は前記第1のミリ波周波数帯集積回路12と基本的に同様の構造を有することができ、ミリ波周波数帯集積回路本体と前記ミリ波周波数帯集積回路本体の周囲に設けられた遮蔽ケースとを含むことができることが分かり、ここで具体的な構造の説明は省略する。
【0050】
さらに、前記第2の支持部42は第1の開口部421と第2の開口部422とを有することができる。前記第2のサブ部分212bは前記第1の開口部421を通過することができ、且つ前記第2のサブ部分212bの前記第1のサブ部分212aから離れた一端は前記回路基板30に電気的に接続され、例えば、前記回路基板30上の前記第2のミリ波周波数帯集積回路25に電気的に接続される。第1の開口部421の設置によって、前記第2のサブ部分212bが前記第1のサブ部分212aに対し屈折されるように設置されやすくなり、且つ、屈折された後、前記第2のサブ部分212bの底部と前記第1のサブ部分212aの底部とが略同じ平面上に位置することができ、前記アンテナ構造の組み立て平坦度を向上させることに役立つ。前記第2のアンテナ構造20の前記第2の非ミリ波アンテナ23の一部(例えば、前記フレキシブル回路基板21の前記第2のミリ波アンテナ22から離れた一側の表面に位置する前記第2の非ミリ波アンテナ23の一部)は前記第2の開口部422を介して露出されて、前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記第2の開口部422を介して前記回路基板30に位置する前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24に電気的に接続されることができる。
【0051】
前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24は、給電線241と、整合ネットワーク242と、給電ホーン243とを含むことができ、前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記給電線241を介して前記整合ネットワーク242と前記給電ホーン243に順次に接続される。ここで、前記給電線241は、第1の給電線2411と第2の給電線2412を含むことができ、前記第1の給電線2411は前記整合ネットワーク242と前記給電ホーン243に接続され、前記第2の給電線2412の一端は前記整合ネットワーク242に接続され、前記第2の給電線2412の他端は前記第2の開口部422を介して前記第2の非ミリ波アンテナ23に接続される 。前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記第2の給電線2412、前記整合ネットワーク242、及び前記第1の給電線2411を介して前記給電ホーン243に接続される。変形例においては、前記給電線241の代わりに、ほかのケーブル又は電気コネクタを使用して、前記第2の非ミリ波アンテナ23、前記整合ネットワーク242、及び前記給電ホーン243の間を電気的に接続させてもよい。
【0052】
本実施例において、前記第2の開口部422は前記アンテナブラケット40の前記第2の支持部42の前記第1のアンテナ構造10に近い一端に位置し、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24は前記第1のアンテナ構造10に接近している。
【0053】
図6から
図8までに示すように、前記フレキシブル回路基板21は第3の表面214と前記第3の表面214と反対側に設けられた第4の表面215とを含み、前記第2のミリ波アンテナ22の少なくとも一部は前記第3の表面214に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナ23の少なくとも一部は前記第4の表面215に設けられる。前記第3の表面214は前記アンテナブラケット40の外表面から離れた一側の表面でもよく、前記第4の表面215は前記アンテナブラケット40の外表面に近い一側の表面でもよい。本実施において、前記第4の表面215には、前記第2の非ミリ波アンテナ23の一部がさらに設けられることができ、且つ前記第3の表面214に設けられた前記第2の非ミリ波アンテナ23の一部と前記第4の表面215に設けられた前記前記第2の非ミリ波アンテナ23の一部とは、前記フレキシブル回路基板21を貫通した第2の導通孔216を介して電気的に接続されることができる。しかしながら、
図9に示すように、変形例において、前記第3の表面214に設けられた前記第2の非ミリ波アンテナ23の一部と前記第4の表面215に設けられた前記前記第2の非ミリ波アンテナ23の一部とは、前記フレキシブル回路基板21の側面に設けられた前記第2の非ミリ波アンテナ23の一部を介して一体に接続されるか、又はその他の電気的接続によって一緒に電気的に接続されることができるが、これらに限らない。
【0054】
ここで、前記第2のミリ波アンテナ22の少なくとも一部と前記第2の非ミリ波アンテナ23の少なくとも一部とを前記フレキシブル回路基板21の同じ表面に設けることによって、前記アンテナ機器100のコンパクトな設計が実現でき、前記アンテナ機器100の電子デバイスに対する機器全体のサイズの要求を低下させ、コストを低減させるとともに、アンテナ性能及び商品の競争力を向上させる。さらに、前記第2のミリ波アンテナ22の少なくとも一部と前記第2の非ミリ波アンテナ23の少なくとも一部とを前記フレキシブル回路基板21の第3表面214に位置させ且つ電子デバイスの外側に近づけている場合、放射効果がより好ましいという技術的効果がさらに得られる。
【0055】
前記第3の表面214に位置する前記第2の非ミリ波アンテナ23は複数の第2の開口領域231を含むことができ、前記第2のミリ波アンテナ22は複数の第2のミリ波アンテナユニット221を含み、複数の前記第2のミリ波アンテナユニット221はそれぞれ複数の前記第2の開口領域231に設けられる。上記の設置によって、前記アンテナ機器100をよりコンパクトに設計することができ、空間利用率を向上させ、また前記第2のミリ波アンテナ22と前記第2の非ミリ波アンテナ23の間の干渉を低下させるとともに、ミリ波アンテナ22の信号の相互結合を低下させ、これにより商品の総合競争力を向上させる。
【0056】
さらに、前記フレキシブル回路基板21には第1の導電線28がさらに設けられ、前記第1の導電線28の一端は前記第2のミリ波アンテナ22に電気的に接続され、前記第1の導電線28の他端は前記第2のミリ波周波数帯集積回路25に電気的に接続されるために用いられる。前記第1の導電線28は前記第1のサブ部分212aに設けられることができることが分かる。具体的に、本実施例において、前記第1の導電線28は前記第1のサブ部分212aに設けられて前記第2のサブ部分212dまでに延伸され、前記第2のサブ部分212bが前記第2のミリ波周波数帯集積回路25に電気的に接続される。その他の実施例において、前記回路基板30上には給電線が設けられることができ、前記第2のサブ部分212bは前記給電線に介して前記第2のミリ波周波数帯集積回路25に電気的に接続されることが分かる。
【0057】
ここで、
図8及び
図9に示すように、前記フレキシブル回路基板21は少なくとも積層された2層の絶縁層29を含むことができる。前記第1の導電線28は2層の前記絶縁層29の間に位置することができ、且つ絶縁層29の1つを貫通する第3の導通孔291を介して前記第2のミリ波アンテナ22に電気的に接続される。
【0058】
<実施例2>
図10及び
図11を参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0059】
実施例2において、前記第2の開口部422は前記アンテナブラケット40の前記第2の支持部42の前記第1のアンテナ構造10から離れた一端に位置し、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24も前記第2のサブ部分212bに対して前記第1のアンテナ構造10から離れ、且つ前記第2のサブ部分212bは前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24と前記第1のアンテナ構造10の間に位置する。実施例2における前記第2の開口部422及び前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24の位置設計によって、信号間の干渉を低下させて通信品質を向上させることに役立つとともに、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、商品の総合競争力を向上させる。
【0060】
<実施例3>
図12から
図17を参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0061】
実施例3において、前記アンテナ機器100は第2のミリ波周波数帯集積回路60をさらに含み、前記第2のミリ波周波数帯集積回路60は前記フレキシブル回路基板21に設けられ且つ前記第2のアンテナ構造20と前記アンテナブラケット40の間に位置され、前記第2のミリ波周波数帯集積回路60は前記第2のミリ波アンテナ22に電気的に接続される。前記第2のミリ波周波数帯集積回路60を前記フレキシブル回路基板21に設けることによって、空間利用率を向上させ、且つ前記第2のミリ波周波数帯集積回路60から前記第2のミリ波アンテナ22までの間の経路の長さを短くさせ、経路損失を低減させて、前記第2のミリ波アンテナ22の通信性能を向上させる。
【0062】
前記アンテナ機器100は第2の導電部品52をさらに含み、前記アンテナブラケット40は開口410を有し、前記第2のアンテナ構造20は前記開口410を覆い、前記第2の導電部品52の一端は前記回路基板30に設けられ、前記第2の導電部品52の他端は前記開口410を通過して前記第2のミリ波周波数帯集積回路60に接続される。前記第2のミリ波周波数帯集積回路60は前記第2のミリ波アンテナ22に電気的に接続された第2のミリ波周波数帯集積回路本体61と、前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体61の周囲に設けられた第2の遮蔽ケース62とを含む。前記第2の遮蔽ケース62は前記第2のミリ波アンテナ22に電気的に接続され、前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体61は前記第2のミリ波アンテナ22に電気的に接続される。前記第2の遮蔽ケース62は前記第2の導電部品52を介して接地される。前記第2の導電部品52は第1の金属ブロックを含む。前記開口410及び前記第2の導電部品52によって、前記第2の導電部品52が電気的接続、及び放熱などの技術的効果を有することができる。また、前記第2の遮蔽ケース62によって、前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体61に対して保護することができるとともに、漏話を防ぐことができ、信頼性を向上させ、より好ましい放射効果が得られる。本実施例において、前記開口410は前記第1の支持部41及び/又は第2の支持部112に位置することができる。本実施例において、前記第2の遮蔽ケース62が前記アンテナブラケット40に近い一側に位置する第2の非ミリ波アンテナ23に直接接触することによって、前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続される。前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体61のリード線611は前記第2の遮蔽ケース62を貫通することができ且つ前記フレキシブル回路基板21を貫通した第4の導通孔217を介して前記第2のミリ波アンテナ22に電気的に接続される。
【0063】
前記第2のアンテナ構造20は第2のコネクタ63をさらに含み、前記第2のコネクタ63は前記フレキシブル回路基板21に設けられ且つ前記フレキシブル回路基板21の内部の回路を介して前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体61に電気的に接続される。前記第2のコネクタ63によって、前記第2のミリ波アンテナ22及び前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体61を前記回路基板30に電気的に接続させることもでき、簡単な組み立て、信号の確実な転送、ミリ波アンテナの配置自由度の向上などの技術的効果が得られる。前記第2のコネクタ63は前記第2のミリ波周波数帯集積回路60と離間して設けられることができ、前記第2のコネクタ63は前記アンテナブラケット40の外側に位置することにより外部のその他のコネクタに接続されることに役立つ。そのため、本実施例において、前記アンテナブラケット40の第1の支持部41の一側は前記第2の支持部42及び/又は前記第3の支持部43から突出して設けられることができ、前記第2のアンテナ構造20及び前記第2のコネクタ63は前記第3の支持部43の外側に位置することにより外部のその他のコネクタに接続されることに役立つ。具体的に、前記第2のコネクタ63のリード線は1つの前記絶縁層29を貫通した第5の導通孔292、第1の導電線28などを介して前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体61及び/又は前記第2のミリ波アンテナ22に電気的に接続される。
【0064】
前記アンテナブラケット40は第1の切欠き部401を有し、前記第2のコネクタ63の少なくとも一部は前記第1の切欠き部401を介して露出されて、その他のコネクタに接続される。本実施例において、前記アンテナブラケット40の第2の支持部42の一側は前記第1の支持部41及び/又は前記第3の支持部43から突出して設けられることができ、前記第2の支持部42の前記第3の支持部43に近い一側と前記第1の支持部41の前記第3の支持部43に近い一側とに囲まれて前記第1の切欠き部401を形成し、前記第2のコネクタ63の少なくとも一部は前記第1の切欠き部401に設けられることにより外部のその他のコネクタに接続されることに役立つ。前記第1の切欠き部401の設計によって、前記第2のコネクタ63とその他のコネクタとの接続に役立ち、簡単な組み立て、信号の確実な転送などの技術的効果が得られる。
【0065】
また、前記フレキシブル回路基板21の両側に位置する前記第2の非ミリ波アンテナ23は第2の導通孔216を介して電気的に接続される。前記アンテナブラケット40の一側に近い前記第2の非ミリ波アンテナ23は複数の第3の逃げ領域232をさらに有する。前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体61と前記第2のコネクタ63との間の短絡接続を妨げるように、前記第4の導通孔217及び前記第5の導通孔292はそれぞれ前記第3の逃げ領域232に対応される。
【0066】
また、その他の実施例において、前記第2の導電部品52は接地されて隔離の機能を有することができ、且つ前記第2の遮蔽ケース62及び前記第2の非ミリ波アンテナ23の両端がそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続されることができる場合、2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、並びにMIMOの効果が得られ、且つ前記アンテナ機器100のサイズが大きくならず、前記アンテナ機器100のユーザー体験性をより高くさせ、且つ商品総合競争力をより強くさせる。
【0067】
<実施例4>
図18及び
図19を参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0068】
実施例4において、前記第2の支持部42は第3の開口部423をさらに有し、前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記第3の開口部423を介して前記回路基板30上の接地線301に電気的に接続される。前記第2の開口部422は前記第1の開口部421の前記第1のアンテナ構造10から離れた一側に位置することができ、前記第3の開口部423は前記第2の開口部422の前記第1の開口部421から離れた一側に位置することができ、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24は前記接地線301と前記回路基板30に対して重なれた前記第2のサブ部分212bの間に位置することができる。実施例4における前記第2の開口部422及び前記第3の開口部423などの部品の位置設計によって、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、例えば、非ミリ波アンテナの設計自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させることが分かる。
【0069】
<実施例5>
図20及び
図21を参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0070】
実施例5において、前記第1のアンテナ構造10から離れた1つの前記第3の支持部43は第4の開口部431をさらに有し、前記第2のサブ部分212bは前記第1の開口部421と前記第4の開口部431とを順次に通過し且つ前記第1のアンテナ構造10から離れた一側に向いて延伸される。前記第2のサブ部分212bは前記回路基板30に位置する接地線301にさらに電気的に接続され、前記第2のサブ部分212bの前記第1のサブ部分212aから離れた一端は前記第2のミリ波周波数帯集積回路25にさらに電気的に接続されて、前記第2のミリ波アンテナ22を前記第1の導電線(例えば、
図6、
図8、及び
図9)を介して前記第2のミリ波周波数帯集積回路25に電気的に接続させる。実施例5における前記第4の開口部431及び前記第2のサブ部分212bの位置設計によって、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、例えば、前記回路基板30の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。
【0071】
<実施例6>
図22及び
図23を参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例5におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例5におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0072】
実施例6において、実施例5における前記第1のアンテナ構造10と前記回路基板30の間に位置する第1の導電部品は省略されることができる。そのため、前記第1のアンテナ構造10を前記回路基板30に設けることができ、前記第1の遮蔽ケース122(すなわち、前記第1のミリ波周波数帯集積回路12)は前記第1のミリ波アンテナ11と前記回路基板30の間に位置する。前記第1の遮蔽ケース122は前記回路基板30上の接地線にさらに電気的に接続されるか又は前記回路基板30上の非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに接続されて、前記回路基板30を介して接地されるか又は給電ホーンに接続される。前記第1のコネクタ15は前記回路基板30に直接接触されて電気的に接続される(例えば、前記回路基板30のその他のコネクタに接続される)。また、実施例6は実施例5に比べて、前記第2の開口部422は省略されることができ、前記第2のサブ部分212bの前記第1のサブ部分212aから離れた一端は前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24にさらに電気的に接続される。ここで、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24は前記アンテナブラケット40の前記第1のアンテナ構造10から離れた一側に位置することができる。その他の実施例において、前記第1の遮蔽ケース122が前記回路基板30の接地線に接続された場合、前記第1の遮蔽ケース122の両端はそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに接続される。この時、前記第1の遮蔽ケース122が2つの非ミリ波アンテナの放射効果を有し、且つ前記アンテナ機器100のサイズを増やせず、前記アンテナ機器100のユーザー体験性をより高くさせる。
【0073】
実施例6において、第1の導電部品、及び第2の開口部は省略されることによって、部品コスト及び組み立てコストを低減するとともに、組み立て効率を向上させることに役立ち、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計にも役立ち、例えば、前記回路基板30の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させることが分かる。
【0074】
<実施例7>
図24、
図25、及び
図26を参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例3におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例3におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0075】
実施例7において、前記第2の支持部42には2つの前記第2の開口部422が設けられ、前記第1の支持部41には第1の開口410aが設けられ、前記第2の支持部42には第2の開口410bが設けられ、前記第2の導電部品52は2つの前記第2の開口部422の間に位置し、且つ前記第2の導電部品52は前記第1の開口410a及び前記第2の開口410bを介して前記第2の遮蔽ケース62に電気的に接続されて、前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続される。前記回路基板30には2つの前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24が設けられ、それぞれ2つの前記第2の開口部422に対応し、且つ前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24のいずれは対応する前記第2の開口部422を介して前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続される。
【0076】
実施例7において、前記第2の導電部品52は接地されて、隔離、及び放熱の機能を有し、1つの前記第2の非ミリ波アンテナ23の両端はそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24に電気的に接続されて、2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、並びにMIMOの効果が得られ、且つ前記アンテナ機器のサイズが大きくならず、前記アンテナ機器100のユーザー体験性をより高くさせ、且つ商品総合競争力をより強くさせることが分かる。
【0077】
<実施例8>
図27、
図28、及び
図29を参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0078】
実施例8において、前記アンテナ機器100は第3の導電部品53をさらに含み、前記第1の支持部41は第1の開口410aを有し、前記第2の支持部42は第2の開口410bを有し、前記第3の導電部品53は前記第1の開口410a及び前記第2の開口410bを通過して前記第2の非ミリ波アンテナ23と前記回路基板30の間に電気的に接続される。具体的に、前記第3の導電部品53は第3の金属ブロックであり、隔離、支持、及び電気的接続(例えば、接地)などの技術的効果が得られる。具体的に、前記第3の導電部品53は第3の金属ブロックを含み、支持の機能をするとともに、接地されると同時に熱の外部へ排出することができ、前記アンテナ機器100(主に、ミリ波周波数帯集積回路本体61)の温度を下げることができ、無線通信機能の信頼性を維持させる。そのため、商品性能及びユーザーの手持ち心地を向上させる。前記第3の導電部品53は接地されて隔離の機能を有することができ、1つの前記第2の非ミリ波アンテナの両端はそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリに電気的に接続されて、2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、並びにMIMOの効果が得られ、且つ前記アンテナ機器100のサイズが大きくならず、前記アンテナ機器100のユーザー体験性をより高くさせ、且つ商品総合競争力をより強くさせる。
【0079】
前記第2の支持部42には2つの前記第2の開口部422が設けられ、前記第3の導電部品53は2つの前記第2の開口部422の間に位置し、前記回路基板30には2つの前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24が設けられ、それぞれ2つの前記第2の開口部422に対応し、且つ前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24のいずれは対応する前記第2の開口部422を介して前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続される。前記第2のサブ部分212bも2つの前記第2の開口部422の間に位置するが、前記第3の導電部品53とずれて設けられている。
【0080】
実施例8において、前記第3の導電部品53及び2つの前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24によって、1つの前記第2の非ミリ波アンテナ23の両端をそれぞれ1つのミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24に電気的に接続させて、2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、且つ前記アンテナ機器100のサイズが大きくならず、前記アンテナ機器100のユーザー体験性をより高くさせる。
【0081】
<実施例9>
図30、及び
図31を参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例8におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例8におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0082】
実施例9において、前記第1のアンテナ構造10から離れた1つの前記第3の支持部43は第4の開口部431をさらに有し、前記第2のサブ部分212bは前記第1の開口部421と前記第4の開口部431とを順次に通過し、且つ前記第1のアンテナ構造10から離れた一側に向いて延伸される。前記第2のサブ部分212bは前記回路基板30に位置する接地線301にさらに電気的に接続され、前記第2のサブ部分212bの前記第1のサブ部分212aから離れた一端は前記第2のミリ波周波数帯集積回路25にさらに電気的に接続されて、前記第2のミリ波アンテナ22を前記第1の導電線(例えば、
図6、
図8、及び
図9)を介して前記第2のミリ波周波数帯集積回路25に電気的に接続させる。前記第2のサブ部分212bは前記回路基板30上の前記ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24にさらに電気的に接続されて、前記第2の非ミリ波アンテナ23を前記ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24に電気的に接続させる。
【0083】
実施例9における前記第4の開口部431及び前記第2のサブ部分212bの位置設計によって、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、例えば、前記回路基板30の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。
【0084】
<実施例10>
図32から
図35までを参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0085】
実施例10において、前記第2のミリ波アンテナ22は前記第1の部分211に設けられ、前記第1の導電線28は前記第1の部分211から前記第1のサブ部分212aを順次に介して前記第2のサブ部分212bまだに延伸されて、前記回路基板30上の前記第2のミリ波周波数帯集積回路25に電気的に接続される。また、前記第1のアンテナ構造10は前記回路基板30に設けられ且つ前記第1の導電部品51の外側に位置する。この時、前記第1のミリ波アンテナ11は第1の平面に位置することができ、前記第2のミリ波アンテナ22は前記第1の平面と異なる第2の平面に位置することができ、前記第1の平面と前記第2の平面は互い垂直になってもよいが、垂直に限らず、所定の角度をなしでもよい。具体的に、前記第1の平面と前記回路基板30の板表面302は垂直になり、前記第2の平面と前記回路基板30の板表面302は水平になる。前記第1のアンテナ構造10及び前記第2のアンテナ構造20上の前記第2のミリ波アンテナ22の位置設計によって、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、例えば、前記回路基板30の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。
【0086】
さらに、本実施例において、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24は前記第2の開口部422を介して前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続される。ただし、
図36に示すように、前記第2の開口部422は省略されることができ、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24は前記第1のアンテナ構造10の前記第1の遮蔽ケース122に直接接続されて、前記第1の非ミリ波アンテナ13に電気的に接続される。また、前記第1の遮蔽ケース122は前記第2の非ミリ波アンテナ23にさらに接触されて電気的に接続されるため、前記第1の非ミリ波アンテナ13、前記第1の遮蔽ケース122、及び前記第2の非ミリ波アンテナ23は非ミリ波アンテナ全体が前記第1の遮蔽ケース122において給電ホーンに接続されることを形成する。
【0087】
<実施例11>
図37から
図38までを参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例3におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例3におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0088】
実施例11において、前記第2のミリ波アンテナ22は前記第1の部分211に設けられ、前記第2のミリ波周波数帯集積回路60は前記第2のアンテナ構造20と前記第1の支持部41の間に位置し、前記第1の支持部41は開口410aを有し、前記第2の導電部品52は前記開口410aを介して前記第2のミリ波周波数帯集積回路60の前記第2の遮蔽ケース62に電気的に接続され、前記第2のコネクタ63は前記第2のミリ波周波数帯集積回路60と離間して設けられ、且つその他のコネクタに電気的に接続されて、前記第2のミリ波周波数帯集積回路60を前記回路基板30に電気的に接続させる。前記第1のアンテナ構造10は前記回路基板30に設けられ且つ前記第1の導電部品51の外側に位置する。この時、前記第1のミリ波アンテナ11は第1の平面に位置することができ、前記第2のミリ波アンテナ22は第2の平面に位置することができ、前記第1の平面と前記第2の平面は互い垂直になる。具体的に、前記第1の平面と前記回路基板30の板表面302は垂直になり、前記第2の平面と前記回路基板30の板表面302は水平になる。前記第1のアンテナ構造10及び前記第2のアンテナ構造20上の前記第2のミリ波アンテナ22の位置設計によって、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、例えば、前記回路基板30の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。
【0089】
<実施例12>
図39から
図40までを参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例11におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例11におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0090】
実施例12において、前記第2の開口部422は前記第2の支持部42の前記第1のアンテナ構造10から離れた一端に位置し、且つ前記第2の開口部422は前記第1のアンテナ構造10の前記第3の支持部43から離れた外側に位置し、前記第2のコネクタ63は前記第2の開口部422の上方に位置し、前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記第2の開口部422を介して前記回路基板30上の前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24に電気的に接続される。前記第2の開口部422及び前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24の位置設計によって、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、例えば、前記回路基板30の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させることが分かる。
【0091】
<実施例13>
図41から
図42までを参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例11におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例11におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0092】
実施例13において、前記第2の開口部422の数は2つであり、1つの前記第2の開口部422は前記第2の支持部42の前記第1のアンテナ構造10に近い一端に位置し、その他の1つの前記第2の開口部422は前記第2の支持部42の前記第1のアンテナ構造10から離れた一端に位置し、且つその他の1つの前記第2の開口部422は前記第1のアンテナ構造10の前記第3の支持部43から離れた外側に位置し、前記第2のコネクタ63はその他の1つの前記第2の開口部422の上方に位置する。前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24の数は2つであり、2つの前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24はそれぞれ2つの前記第2の開口部422に一対一に対応し、前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記第2の開口部422をそれぞれ介して対応する前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24に電気的に接続される。
【0093】
実施例13において、前記第2の導電部品52及び2つの前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24によって、1つの前記第2の非ミリ波アンテナ23の両端はそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24に電気的に接続されて、2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、並びにMIMOの効果が得られ、且つ前記アンテナ機器100のサイズが大きくならず、前記アンテナ機器100のユーザー体験性をより高くさせ、且つ商品総合競争力をより強くさせることが分かる。また、前記第2の開口部422及び前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24の位置設計によって、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、例えば、前記回路基板30の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。
【0094】
<実施例14>
図43から
図46までを参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例3におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例3におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0095】
実施例14において、前記アンテナ機器100はケーシング70をさらに含み、前記ケーシング70は前記回路基板30の周囲に設けられ、前記ケーシング70の少なくとも一部は前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続される。前記ケーシング70は前記アンテナ機器100を用いた電子デバイスのフレームであってもよく、フレームに限らず、フロントハウジング又はリアハウジングなどであってもよい。前記ケーシング70の少なくとも一部は導電性を有するものであり、前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続されている。前記ケーシング70は、前記回路基板30の周囲に周設された側壁構造71を含み、前記側壁構造71は、側壁本体712と、前記側壁本体712に接続されたアンテナ部分711とを含み、前記側壁本体712と前記アンテナ部分711の間には隙間713を有することができ、前記隙間713には絶縁媒体が充填されることができる。前記側壁構造71の材料は導電性を有するものであることができ、例えば金属導電材料であり、前記アンテナ部分711は前記第2の非ミリ波アンテナ23に接触して前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続されることができ、前記アンテナ部分711は前記第1の導電部品51に電気的に接続されて前記第1の遮蔽ケース122及び前記第1の非ミリ波アンテナ13に電気的に接続されることができる。前記アンテナ部分711が前記第2の非ミリ波アンテナ23及び前記第1の非ミリ波アンテナ13に電気的に接続されることによって、前記アンテナ機器100の非ミリ波アンテナの長さ及び/又は面積を有効に延長することができ、非ミリ波アンテナの性能を向上させ、前記第1のアンテナ構造10及び前記第2のアンテナ構造20の全体サイズの低減に役立ち、非ミリ波アンテナの性能を向上させる。普段前記ケーシング70は電子デバイスの最も外側に位置するため、アンテナ信号が遮蔽されることを妨げるか又は低減されることに役立つ。その結果、アンテナの性能と、ユーザーの無線通信体験と、商品の総合競争力とを向上させる。
【0096】
さらに、前記アンテナ部分711は切欠き711aを有することができ、前記第2のアンテナ構造20の少なくとも一部は前記切欠き711aに設けられる。前記切欠き711aによって、アンテナ信号が遮蔽されることを妨げるか又は低減されることができ、アンテナの通信体験を向上させる。前記アンテナ機器100は装飾部材72をさらに含み、前記装飾部材72は前記切欠き711aに設けられ且つ前記第2のアンテナ構造20の外側に位置して、前記第2のアンテナ構造20に対して遮蔽する。具体的に、前記装飾部材72は前記第2のアンテナ構造20の前記第2のミリ波アンテナ22の外側を覆って設けられることができ、前記第2のミリ波アンテナ22を保護することに用いられ、前記第2のミリ波アンテナ22のアンテナ性能に対して基本的に影響を及ばない。また、前記装飾部材72の外表面を前記アンテナ部分711の外表面と一致させることによって、より良い見た目及びより良い信頼など効果が得ることができる。
【0097】
また、前記第2の支持部42は2つの前記第2の開口部422を有することができ、1つの前記第2の開口部422は前記第2の支持部42の前記第1のアンテナ構造10に近い一端に位置し、その他の1つの前記第2の開口部422は前記第2の支持部42の前記第1のアンテナ構造10から離れた一端に位置し、且つその他の1つの前記第2の開口部422は前記第1のアンテナ構造10の前記第3の支持部43から離れた外側に位置し、前記第2のコネクタ63はその他の1つの前記第2の開口部422の上方に位置する。前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24の数は2つであり、2つの前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24はそれぞれ2つの前記第2の開口部422に一対一に対応し、前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記第2の開口部422をそれぞれ介して対応する前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24に電気的に接続される。本実施例において、前記アンテナ機器100は電気的接続部品73をさらに含み、前記電気的接続部品73は弾性片でもよいが、弾性片に限らず、且つ前記電気的接続部品73は前記第2の開口部422を通過し、前記第2の部分(すなわち、その上の前記第2の非ミリ波アンテナ23)は前記電気的接続部品73を介して前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24に電気的に接続される。電気的接続部品を介して電気的接続を実現する上記ことによって、前記アンテナ機器の構造設計の柔軟性を向上させることができる。
【0098】
具体的に、
図46に示すように、前記第2のアンテナ構造20の前記第2の非ミリ波アンテナ23と前記アンテナブラケット40の間に前記第2の遮蔽ケース62をさらに有するため、前記第2の遮蔽ケース62は前記第2のアンテナ構造20の前記第2の非ミリ波アンテナ23に接触されて電気的に接続される。そのため、前記第2の部分212上の前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記第2の遮蔽ケース62及び前記電気的接続部品73を介して前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24に電気的に接続される。なお、その他の変形例において、前記第2の遮蔽ケース62が省略される場合、前記第2の部分(すなわち、その上の前記第2の非ミリ波アンテナ23)は前記電気的接続部品73を介して、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24に電気的に接続さればよい。
【0099】
<実施例15>
図47から
図48までを参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例14におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例14におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0100】
実施例15において、前記アンテナ部分711の切欠き711aはより長く、前記第1のアンテナ構造10及び前記第2のアンテナ構造20の少なくとも一部はそれぞれ前記切欠き711aに設けられ、前記第2のミリ波アンテナ22は前記第1の部分211に設けられる。また、前記第1のアンテナ構造10は前記回路基板30に設けられ且つ前記第1の導電部品51の外側に位置する。この時、前記第1のミリ波アンテナ11は第1の平面に位置することができ、前記第2のミリ波アンテナ22は第2の平面に位置することができ、前記第1の平面と前記第2の平面は互い垂直になる。具体的に、前記第1の平面と前記回路基板30の板表面302は垂直になり、前記第2の平面と前記回路基板30の板表面302は水平になる。前記第1のアンテナ構造10及び前記第2のアンテナ構造20上の前記第2のミリ波アンテナ22の位置設計によって、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、例えば、前記回路基板30の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。また、実施例15において、実施例14における装飾部材は省略されることができる。
【0101】
また、
図49に示すように、実施例14の変形例において、前記第1の遮蔽ケース122は前記第1の非ミリ波アンテナ13及び第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続されるため、非ミリ波アンテナとすることができる。そのため、前記第1の遮蔽ケース122を介して1つの前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24に電気的に接続されることができる。また、前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記第2の開口部422を介してその他の1つの前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24に電気的に接続される。上記の変形例において、前記非ミリ波アンテナ給電ホーンアセンブリ24の位置設計によって、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、例えば、前記回路基板30の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。
【0102】
図50に示すように、本願は電子デバイス300をさらに提供する。前記電子デバイス300は、上記実施例のいずれか1つの前記アンテナ機器100と、モニター200を含む。前記電子デバイス300は携帯、タブレット、ノートパソコン、デスクトップパソコン、カメラ、及びその他のスマート端末などを含むが、これらに限らない。前記電子デバイス300が上記の実施例の前記アンテナ機器100を採用することによって、前記アンテナ機器100のその他の特徴と優越性を有し、ここでは繰り返して説明をしない。
【0103】
以上、本願の実施例に開示された電子デバイスについて詳細に説明した。本願において、具体的な例を適用して本発明の原理及び実施形態について説明した。以上の実施例は、本発明の電子デバイス及びその核心的な思想の理解に役立つために用いされるものに過ぎない。また、当業者であれば、本発明の思想に基づいて、具体的な実施形態及び応用範囲内で変更することができる。したがいまして、本明細書の内容は本発明を制限するものではない。
【手続補正書】
【提出日】2022-04-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のミリ波アンテナと、前記第1のミリ波アンテナに電気的に接続された第1のミリ波周波数帯集積回路とを含む第1のアンテナ構造と、
フレキシブル回路基板と、前記フレキシブル回路基板に設けられた第2のミリ波アンテナとを含む第2のアンテナ構造と、を含み、
前記第1のアンテナ構造は、第1の非ミリ波アンテナ含み、且つ/又は前記第2のアンテナ構造は、前記フレキシブル回路基板に設けられた第2の非ミリ波アンテナを含み、
前記第2のアンテナ構造は前記第2の非ミリ波アンテナを含み、前記第1のミリ波周波数帯集積回路は第1のミリ波周波数帯集積回路本体と、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体の周囲に設けられた第1の遮蔽ケースとを含み、前記第1の遮蔽ケースは前記第2の非ミリ波アンテナに電気的に接続され、前記第1の遮蔽ケース及び前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一方は非ミリ波アンテナ給電アセンブリに接続される、
ことを特徴とするアンテナ機器。
【請求項2】
前記アンテナ機器は回路基板と、アンテナブラケットとを含み、前記アンテナブラケットは前記回路基板に設けられ、前記第2のアンテナ構造は前記アンテナブラケットに設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ機器。
【請求項3】
前記第1のアンテナ構造は前記回路基板に設けられ、前記第1の遮蔽ケースは前記第1のミリ波アンテナと前記回路基板の間に位置し、前記第1の遮蔽ケースは前記回路基板にさらに電気的に接続され、
又は、前記アンテナ機器は第1の導電部品をさらに含み、前記第1の導電部品は前記第1の遮蔽ケースと前記回路基板の間に電気的に接続され、前記第1の導電部品は第1の金属ブロックを含み、前記第1の金属ブロックは前記回路基板に設けられ且つ前記回路基板の接地線に電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ機器。
【請求項4】
前記第1のアンテナ構造は基板と、第1のコネクタとをさらに含み、前記第1のミリ波アンテナ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路、及び前記第1のコネクタはそれぞれ前記基板に設けられ、前記第1のコネクタは前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体に電気的に接続され、前記第1のコネクタはさらに外部機器に電気的に接続され、前記基板は前記回路基板から離れた一側の第1の表面と前記回路基板に近い一側の第2の表面とを含み、前記第1のミリ波アンテナは前記第1の表面に設けられ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路と前記第1のコネクタとは前記第2の表面に離間して設けられ、前記第1の遮蔽ケースは前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体の周囲に設けられ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体のリード線は前記第1の遮蔽ケースを貫通し且つ前記基板を貫通した電気的接続部品介して前記第1のミリ波アンテナに電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ機器。
【請求項5】
前記第1のアンテナ構造は前記第1の非ミリ波アンテナを含み、前記第1の非ミリ波アンテナは前記第1の遮蔽ケースに電気的に接続され、前記第1の非ミリ波アンテナは前記第1の表面及び前記第2の表面に設けられ、前記第1の表面に位置する前記第1の非ミリ波アンテナの一部は複数の第1の開口領域を含み、前記第1のミリ波アンテナは複数の第1のミリ波アンテナユニットを含み、複数の前記第1のミリ波アンテナユニットはそれぞれ複数の前記第1の開口領域に設けられ且つ前記第1の非ミリ波アンテナと離間して設けられる、
ことを特徴とする請求項4に記載のアンテナ機器。
【請求項6】
前記第1のミリ波アンテナは第1の平面に位置し、前記第2のミリ波アンテナは前記第1の平面と異なる第2の平面に位置し、前記第1の平面と前記第2の平面とは垂直になり、前記第1の平面は前記回路基板の板表面と垂直又は平行になる、
ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ機器。
【請求項7】
前記アンテナ機器は第2のミリ波周波数帯集積回路をさらに含み、前記第2のミリ波周波数帯集積回路は前記第2のアンテナ構造に設けられ且つ前記第2のアンテナ構造と前記アンテナブラケットの間に位置され、前記第2のミリ波周波数帯集積回路は前記第2のミリ波アンテナに電気的に接続され、前記アンテナ機器は第2のコネクタをさらに含み、前記第2のコネクタは前記第2のアンテナ構造に設けられ且つ前記第2のミリ波周波数帯集積回路及び/又は前記第2のミリ波アンテナに電気的に接続され、前記第2のコネクタは前記第2のミリ波周波数帯集積回路と離間して設けられ、前記アンテナブラケットは第1の切欠き部を有し、前記第2のコネクタの少なくとも一部は前記第1の切欠き部に位置して、その他のコネクタに接続される、
ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ機器。
【請求項8】
前記アンテナ機器は第2の導電部品をさらに含み、前記アンテナブラケットは開口を有し、前記第2のアンテナ構造は前記開口を覆い、前記第2の導電部品の一端は前記回路基板に設けられ、前記第2の導電部品の他端は前記開口を通過して前記第2のミリ波周波数帯集積回路に接続され、前記第2のミリ波周波数帯集積回路は前記第2のミリ波アンテナに電気的に接続された第2のミリ波周波数帯集積回路本体と、前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体の周囲に設けられた第2の遮蔽ケースとを含み、前記第2の導電部品は第2の金属ブロックを含み、前記第2の金属ブロックは前記第2の遮蔽ケースと前記回路基板上の接地線の間に電気的に接続され、前記第2の遮蔽ケースは前記第2の非ミリ波アンテナにさらに電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項7に記載のアンテナ機器。
【請求項9】
前記アンテナブラケットは内表面と外表面とを含み、前記第2のアンテナ構造は前記外表面に設けられ、前記フレキシブル回路基板は第3の表面と前記第3の表面と反対側に設けられた第4の表面とを含み、前記第2のミリ波アンテナの少なくとも一部は前記第3の表面に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記第4の表面に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナは非ミリ波アンテナ給電アセンブリにさらに電気的に接続され、前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリは前記回路基板に設けられ、前記第3の表面は前記外表面から離れた一側の表面であり、前記第4の表面は前記外表面に近い一側の表面である、
ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ機器。
【請求項10】
前記第2の非ミリ波アンテナは複数の第2の開口領域を含み、前記第2のミリ波アンテナは複数の第2のミリ波アンテナユニットを含み、複数の前記第2のミリ波アンテナユニットはそれぞれ複数の前記第2の開口領域に設けられる、
ことを特徴とする請求項9に記載のアンテナ機器。
【請求項11】
前記第2の非ミリ波アンテナの一部は前記第3の表面に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は前記第4の表面に設けられ、前記アンテナブラケットは前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部に対応する開口を含み、前記アンテナ機器は第3の導電部品を含み、前記第3の導電部品は前記回路基板に設けられ、且つ前記第3の導電部品は前記開口を介して前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部に接触されて、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部を接地させ、前記第3の導電部品は第3の金属ブロックを含み、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は第2の中間部分と、第3のアンテナ部分と、第4のアンテナ部分を含み、前記第3のアンテナ部分及び前記第4のアンテナ部分はそれぞれ前記第2の中間部分に接続され、前記第2の中間部分は前記第3の導電部品に電気的に接続され、前記第3のアンテナ部分及び前記第4のアンテナ部分はそれぞれ1つの前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリにさらに電気的に接続され、前記第3の金属ブロックは第2の切欠き部を有し、前記フレキシブル回路基板の少なくとも一部は通孔を通過し、前記回路基板と重なるとともに前記回路基板に電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項9に記載のアンテナ機器。
【請求項12】
前記アンテナブラケットは第1の支持部と、第2の支持部とを含み、前記第2の支持部は前記回路基板に接続され、前記第1の支持部は前記第2の支持部の前記回路基板から離れた一側に接続され且つ前記回路基板に相対して設けられ、前記フレキシブル回路基板は第1の部分と、前記第1の部分に接続された第2の部分とを含み、前記第1の部分は前記第1の支持部に設けられ、前記第2の部分の少なくとも一部は前記第2の支持部に設けられ且つ前記回路基板に接続され、前記第2のミリ波アンテナは前記第1の部分又は前記第2の部分に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は前記第1の部分及び前記第2の部分に設けられる、
ことを特徴とする請求項7に記載のアンテナ機器。
【請求項13】
前記第1の支持部、前記第2の支持部、及び前記回路基板に囲まれることによってさらに収納空間が形成され、
ことを特徴とする請求項12に記載のアンテナ機器。
【請求項14】
前記アンテナブラケットは第3の支持部を含み、前記第3の支持部は前記第1の支持部、前記第2の支持部、及び前記回路基板に接続され、前記フレキシブル回路基板は第3の部分を含み、前記第3の部分は前記第1の部分又は前記第2の部分に接続され且つ前記第3の支持部に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は前記第3の部分に設けられ且つ前記第1の遮蔽ケースに電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項12に記載のアンテナ機器。
【請求項15】
前記第2の部分は前記第2の支持部に設けられた第1のサブ部分と、前記第1のサブ部分に接続された第2のサブ部分とを含み、屈折されるように前記第2のサブ部分と前記第1のサブ部分が接続され、前記第2のサブ部分は前記回路基板と重なり且つ前記回路基板に接続され、前記アンテナブラケットは開口部を含み、前記第2のサブ部分は前記開口部を通過し、前記第2のサブ部分は前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ、前記第2のミリ波周波数帯集積回路、及び/又は前記回路基板上の接地線に電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項12に記載のアンテナ機器。
【請求項16】
前記アンテナブラケットは開口部を含み、前記第2の部分は前記開口部を通過した電気的接続部品を介して前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリに電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項12に記載のアンテナ機器。
【請求項17】
前記アンテナ機器はケーシングをさらに含み、前記ケーシングの少なくとも一部は前記第1の非ミリ波アンテナ及び/又は前記第2の非ミリ波アンテナに電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ機器。
【請求項18】
前記ケーシングは前記回路基板の周囲に周設された側壁構造を含み、前記側壁構造は切欠きを含み、前記第1のアンテナ構造の少なくとも一部及び/又は前記第2のアンテナ構造の少なくとも一部は前記切欠きに位置し、前記アンテナ機器は装飾部材をさらに含み、前記装飾部材は前記切欠きに位置し且つ前記第2のアンテナ構造及び/又は前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一部に覆設される、
ことを特徴とする請求項17に記載のアンテナ機器。
【請求項19】
請求項1から請求項18のいずれか1項に記載のアンテナ機器を含む、
ことを特徴とする電子デバイス。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアンテナに関し、特にアンテナ機器及び上記アンテナ機器を有する電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
5G時代の到来につれて、より高次のMIMO(multiple-input and multiple-output、多入力・多出力)の通信需要と、より多い新周波数帯のカバーの需要と、ひいてはミリ波帯の追加とによって、携帯などの電子デバイスにおいてより多い数のアンテナ(即ち、ミリ波帯及び非ミリ波帯のアンテナを含む)が必要とされる。しかし、機器全体の空間を顕著に大きくすることができないため、アンテナの設計難易度がより高くなり、ひいては、十分コンパクトではないアンテナの配置(placement)または設計による機器全体のサイズが大きくなり、結果的に商品の競争力の低下をもたらす。非ミリ波帯に対し、現在、主流なアンテナ設計方案はディスクリートアンテナである。主流な実現方法として、スタンピング鉄片、FPC(flexible printed circuits)、LDS(laser direct structuring)、PDS(printed direct structuring)などが挙がられる。一方、ミリ波帯に対し、現在、主流なアンテナ設計方案は、集積式パッケージアンテナ方案AiP(antenna-in-package)である。すなわち、アンテナとチップ(特に高周波集積回路(RFIC))を一つのパッケージアンテナモジュールに集積させる。前述のように、5G時代にアンテナの数は大幅に増加するため、5Gデバイスの内部に複数のディスクリート5G非ミリ波アンテナと複数の5Gミリ波アンテナモジュール(該デバイスがミリ波通信をサポートできる場合)が必要になる。
【0003】
また、よく知られているように、携帯などの電子デバイスの内部における基板空間が狭くコンパクトであり、且つこういう傾向は日々厳しくなる。そのため、如何に限られているシステム空間及び許容できるコスト内で、性能規格を満たしている多種類の複数アンテナを格納し、且つ基板空間の利用率をより向上させることが、携帯などの電子デバイスのアンテナ設計の大きな課題である。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、上記課題を解決するアンテナ機器及び電子デバイスを提供することにある。
【0005】
上記目的を実現するために、第1の態様によると、本発明の1つの実施例に開示されるアンテナ機器は、
第1のミリ波アンテナと、前記第1のミリ波アンテナに電気的に接続された第1のミリ波周波数帯集積回路とを含む第1のアンテナ構造と、
フレキシブル回路基板と、前記フレキシブル回路基板に設けられた第2のミリ波アンテナとを含む第2のアンテナ構造と、を含み、
前記第1のアンテナ構造は、第1の非ミリ波アンテナ含み、且つ/又は前記第2のアンテナ構造は、前記フレキシブル回路基板に設けられた第2の非ミリ波アンテナを含む。
【0006】
本願実施例に提供された前記アンテナ機器において、第1のアンテナ構造及び第2のアンテナ構造を含み、且つミリ波アンテナと非ミリ波アンテナを集積させることによって、上記5G時代における携帯内にアンテナの数が多いという課題を解決するに役立ち、限られた空間内でより高い空間利用率を実現し、アンテナ性能、無線通信体験、及び総合競争力を向上することができる。
【0007】
1つの実施例において、前記第2のアンテナ構造は前記第2の非ミリ波アンテナを含み、前記第1のミリ波周波数帯集積回路は第1のミリ波周波数帯集積回路本体と、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体の周囲に設けられた第1の遮蔽ケースとを含み、前記第1の遮蔽ケースは前記第2の非ミリ波アンテナに電気的に接続され、前記第1の遮蔽ケース及び前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一方は非ミリ波アンテナ給電アセンブリに接続される。前記第1の遮蔽ケースによって、前記アンテナ機器の非ミリ波アンテナの長さ及び/又は面積を有効に延長することができ、非ミリ波アンテナの性能を向上させる。そして、上記実施例において、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体と前記第1のミリ波アンテナとの両者間の経路がより短くなり、経路上におけるパワー損失がより少なくなるため、前記第1のミリ波アンテナの放射性能を向上させることができる。
【0008】
1つの実施例において、前記アンテナ機器は回路基板と、アンテナブラケットとを含み、前記アンテナブラケットは前記回路基板に設けられ、前記第2のアンテナ構造は前記アンテナブラケットに設けられる。前記第2のアンテナ構造を前記回路基板上の前記アンテナブラケットに設けることによって、前記第2のミリ波アンテナと前記第2の非ミリ波アンテナとの集積を実現するとともに、前記アンテナブラケットが前記第2のアンテナ構造を有効に搭載させ、前記アンテナブラケットの高さを利用してアンテナ性能を向上させ、且つ前記アンテナ構造及び前記アンテナ機器の設計自由度を増加させて、前記電子デバイス内にアンテナの数が多いという課題を解決でき、限られた空間内で空間利用率を向上させ、商品の競争力を向上することができる。
【0009】
1つの実施例において、前記第1のアンテナ構造は前記回路基板に設けられ、前記第1の遮蔽ケースは前記第1のミリ波アンテナと前記回路基板の間に位置し、前記第1の遮蔽ケースは前記回路基板にさらに電気的に接続される。前記第1のアンテナ構造を前記回路基板に設けることによって、部品コスト及び組み立てコストを低減するとともに、組み立て効率を向上させることに役立ち、前記アンテナ機器及び電子デバイスシステムの構成の柔軟な設計にも役立ち、例えば、前記回路基板の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。
【0010】
1つの実施例において、前記アンテナ機器は第1の導電部品をさらに含み、前記第1の導電部品は前記第1の遮蔽ケースと前記回路基板の間に電気的に接続され、前記第1の導電部品は第1の金属ブロックを含み、前記第1の金属ブロックは前記回路基板に設けられ且つ前記回路基板の接地線に電気的に接続される。前記第1の導電部品によって、隔離、支持、電気的接続(例えば、接地)、及び放熱などの技術的効果が得られ、商品の総合競争力を向上させる。具体的に、前記第1の導電部品は第1の金属ブロックを含み、支持の機能をするとともに、接地されると同時に熱の外部へ排出することができ、前記アンテナ機器(主に、ミリ波周波数帯集積回路本体)の温度を下げることができ、無線通信機能の信頼性を維持させる。そのため、商品性能及びユーザーの手持ち心地を向上させる。
【0011】
1つの実施例において、前記第1のアンテナ構造は基板と、第1のコネクタとをさらに含み、前記第1のミリ波アンテナ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路、及び前記第1のコネクタはそれぞれ前記基板に設けられ、前記第1のコネクタは前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体に電気的に接続され、前記第1のコネクタはさらに外部機器に電気的に接続され、前記基板は前記回路基板から離れた一側の第1の表面と前記回路基板に近い一側の第2の表面とを含み、前記第1のミリ波アンテナは前記第1の表面に設けられ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路と前記第1のコネクタとは前記第2の表面に離間して設けられ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体のリード線は前記第1の遮蔽ケースを貫通し且つ前記基板を貫通した電気的接続部品介して前記第1のミリ波アンテナに電気的に接続される。前記第1の遮蔽ケースによって、前記ミリ波周波数帯集積回路本体に対して保護することができるとともに、漏話を防ぐことができ、信頼性を向上させ、より好ましい放射効果が得られる。また、上記実施例において、前記第1のミリ波周波数帯集積回と前記第1のミリ波アンテナとの両者間の経路がより短くなり、経路上におけるパワー損失がより少なくなるため、前記第1のミリ波アンテナの放射性能を向上させる。
【0012】
1つの実施例において、前記第1のアンテナ構造は前記第1の非ミリ波アンテナを含み、前記第1の非ミリ波アンテナは前記第1の遮蔽ケースに電気的に接続され、前記第1の非ミリ波アンテナは前記第1の表面及び前記第2の表面に設けられ、前記第1の表面に位置する前記第1の非ミリ波アンテナの一部は複数の第1の開口領域を含み、前記第1のミリ波アンテナは複数の第1のミリ波アンテナユニットを含み、複数の前記第1のミリ波アンテナユニットはそれぞれ複数の前記第1の開口領域に設けられ且つ前記第1の非ミリ波アンテナと離間して設けられる。前記第1の非ミリ波アンテナと前記第1の遮蔽ケースとの電気的接続によって、前記アンテナ機器の非ミリ波アンテナの長さ及び/又は面積を有効に延長することができ、非ミリ波アンテナの性能を向上させる。
【0013】
1つの実施例において、前記第1のミリ波アンテナは第1の平面に位置し、前記第2のミリ波アンテナは前記第1の平面と異なる第2の平面に位置し、前記第1の平面と前記第2の平面とは垂直になり、前記第1の平面は前記回路基板の板表面と垂直又は平行になる。前記第1のミリ波アンテナと前記第2のミリ波アンテナは異なる平面に位置し、特に互い垂直になった平面に位置することによって、2つのミリ波アンテナの間の相互結合及び漏話を低下させ、放射のビームを拡張させて無線通信ブラインドスポットを低減させ、通信品質を向上させることが分かる。
【0014】
1つの実施例において、前記アンテナ機器は第2のミリ波周波数帯集積回路をさらに含み、前記第2のミリ波周波数帯集積回路は前記第2のアンテナ構造に設けられ且つ前記第2のアンテナ構造と前記アンテナブラケットの間に位置され、前記第2のミリ波周波数帯集積回路は前記第2のミリ波アンテナに電気的に接続され、前記アンテナ機器は第2のコネクタをさらに含み、前記第2のコネクタは前記第2のアンテナ構造に設けられ且つ前記第2のミリ波周波数帯集積回路及び/又は前記第2のミリ波アンテナに電気的に接続され、前記第2のコネクタは前記第2のミリ波周波数帯集積回路と離間して設けられ、前記アンテナブラケットは第1の切欠き部を有し、前記第2のコネクタの少なくとも一部は前記第1の切欠き部に位置して、その他のコネクタに接続される。前記第2のミリ波周波数帯集積回路を前記第2のアンテナ構造に設けることによって、空間利用率を向上させ、且つ前記第2のミリ波周波数帯集積回路から前記第2のミリ波アンテナまでの間の経路の長さを短くさせ、経路損失を低減させて、前記第2のミリ波アンテナの通信性能を向上させる。また、前記第2のコネクタによって、前記第2のミリ波アンテナ及び/又は前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体を前記回路基板に電気的に接続させることもでき、簡単な組み立て、信号の確実な転送、第2のミリ波アンテナの配置自由度の向上などの技術的効果が得られる。前記第1の切欠き部の設計によって、前記第2のコネクタとその他のコネクタとの接続に役立ち、簡単な組み立て、信号の確実な転送などの技術的効果が得られる。
【0015】
1つの実施例において、前記アンテナ機器は第2の導電部品をさらに含み、前記アンテナブラケットは開口を有し、前記アンテナ構造は前記開口を覆い、前記第2の導電部品の一端は前記回路基板に設けられ、前記第2の導電部品の他端は前記開口を通過して前記第2のミリ波周波数帯集積回路に接続され、前記第2のミリ波周波数帯集積回路は前記第2のミリ波アンテナに電気的に接続された第2のミリ波周波数帯集積回路本体と、前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体の外に設けられた第2の遮蔽ケースとを含み、前記第2の導電部品は第2の金属ブロックを含み、前記第2の金属ブロックは前記第2の遮蔽ケースと前記回路基板上の接地線の間に電気的に接続され、前記第2の遮蔽ケースは前記第2の非ミリ波アンテナにさらに電気的に接続される。前記開口及び前記第2の導電部品によって、前記第2の導電部品が隔離、支持、電気的接続、及び放熱などの技術的効果が得られる。具体的に、前記第2の導電部品は第2の金属ブロックを含み、支持の機能をするとともに、接地されると同時に熱の外部へ排出することができ、前記アンテナ機器(主に、第2のミリ波周波数帯集積回路本体)の温度を下げることができ、無線通信機能の信頼性を維持させる。そのため、商品性能及びユーザーの手持ち心地を向上させる。また、前記第2の遮蔽ケースが前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体に対して保護することができるとともに、漏話を防ぐことができ、信頼性を向上させ、より好ましい放射効果が得られる。なお、その他の実施例において、前記第2の導電部品は接地されて隔離の機能を有することができ、且つ前記第2の遮蔽ケース及び前記第2の非ミリ波アンテナの両端がそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電アセンブリに電気的に接続されることができる場合、2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、並びにMIMOの効果が得られ、且つ前記アンテナ機器のサイズが大きくならず、前記アンテナ機器のユーザー体験性をより高くさせ、且つ商品総合競争力をより強くさせる。
【0016】
1つの実施例において、前記アンテナブラケットは内表面と外表面とを含み、前記第2のアンテナ構造は前記外表面に設けられ、前記フレキシブル回路基板は第3の表面と前記第3の表面と反対側に設けられた第4の表面とを含み、前記第2のミリ波アンテナの少なくとも一部は前記第3の表面に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記第3の表面に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナは前記回路基板に設けられた非ミリ波アンテナ給電アセンブリにさらに電気的に接続され、前記第3の表面は前記外表面から離れた一側の表面であり、前記第4の表面は前記外表面に近い一側の表面である。前記第2のミリ波アンテナの少なくとも一部と前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一部とを同じ表面に設け、且つ前記第2のミリ波アンテナの少なくとも一部と前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一部とを外側の表面に設けることによって、前記アンテナ機器のコンパクトな設計が実現でき、前記アンテナ機器の電子デバイスに対する機器全体のサイズの要求を低下させ、コストを低減させるとともに、アンテナ性能及び商品の競争力を向上させる。
【0017】
1つの実施例において、前記第2の非ミリ波アンテナは複数の第2の開口領域を含み、前記第2のミリ波アンテナは複数の第2のミリ波アンテナユニットを含み、複数の前記第2のミリ波アンテナユニットはそれぞれ複数の前記第2の開口領域に設けられる。複数の前記第2のミリ波アンテナユニットを設けることによって、前記第2のミリ波アンテナの通信能力を向上させることができ、従来電子デバイスにおける複数のミリ波アンテナの使用要求が満たされ、複数の前記第2のミリ波アンテナユニットをそれぞれ複数の前記第2の開口領域に設けることによって、前記第2の非ミリ波アンテナが複数の前記第2のミリ波アンテナユニットの間の信号の相互結合及び漏話を有効に改善し、放射効果を向上させる。上記の設置によって、前記アンテナ機器をよりコンパクトに設計することができ、空間利用率を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。
【0018】
1つの実施例において、前記第2の非ミリ波アンテナの一部は前記第3の表面に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は前記第4の表面に設けられ、前記アンテナブラケットは前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部に対応する開口を含み、前記アンテナ機器は第3の導電部品を含み、前記第3の導電部品は前記回路基板に設けられ、且つ前記第3の導電部品は前記開口を介して前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部に接触されて、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部を接地させ、前記第3の導電部品は第3の金属ブロックを含み、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は第2の中間部分と、第3のアンテナ部分と、第4のアンテナ部分を含み、前記第3のアンテナ部分及び前記第4のアンテナ部分はそれぞれ前記第2の中間部分に接続され、前記第2の中間部分は前記第3の導電部品に電気的に接続され、前記第3のアンテナ部分及び前記第4のアンテナ部分はそれぞれ前記回路基板に位置する1つの非ミリ波アンテナ給電アセンブリにさらに電気的に接続され、前記第3の金属ブロックは第2の切欠き部を有し、前記フレキシブル回路基板の少なくとも一部は前記第2の切欠き部を通過し、前記回路基板と重なるとともに前記回路基板に電気的に接続される。前記第3の導電部品が隔離、支持、電気的接続、及び放熱などの技術的効果を有することが分かる。具体的に、前記第3の導電部品は第3の金属ブロックを含み、支持の機能をするとともに、接地されると同時に熱の外部へ排出することができ、前記アンテナ機器(主に、ミリ波周波数帯集積回路本体)の温度を下げることができ、無線通信機能の信頼性を維持させる。そのため、商品性能及びユーザーの手持ち心地を向上させる。前記第3の導電部品は接地されて隔離の機能を有することができ、且つ1つの前記第2の非ミリ波アンテナ3の両端はそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電アセンブリに電気的に接続されて、2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、並びにMIMOの効果が得られ、且つ前記アンテナ機器のサイズが大きくならず、前記アンテナ機器のユーザー体験性をより高くさせ、且つ商品総合競争力をより強くさせる。
【0019】
1つの実施例において、前記アンテナブラケットは第1の支持部と、第2の支持部とを含み、前記第2の支持部は前記回路基板に接続され、前記第1の支持部は前記第2の支持部の前記回路基板から離れた一側に接続され且つ前記回路基板に相対して設けられ、前記フレキシブル回路基板は第1の部分と、前記第1の部分に接続された第2の部分とを含み、前記第1の部分は前記第1の支持部に設けられ、前記第2の部分の少なくとも一部は前記第2の支持部に設けられ且つ前記回路基板に接続され、前記第2のミリ波アンテナは前記第1の部分又は前記第2の部分に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は前記第1の部分及び前記第2の部分に設けられる。前記第1の支持部及び前記第2の支持部を有する前記アンテナブラケットによって、前記第1の部分及び前記第2の部分を有する三次元アンテナ構造に対する有効な搭載を実現でき、前記アンテナ機器の設計自由度を増加させ、三次元アンテナ構造はアンテナ性能及び無線通信体験を向上させることに役立つことが分かる。
【0020】
1つの実施例において、前記第1の支持部、前記第2の支持部、及び前記回路基板に囲まれることによってさらに収納空間が形成され、前記回路基板に囲まれて形成された前記収納空間に非ミリ波アンテナ給電アセンブリが設けられる。前記収納空間の設計によって、部品(例えば、回路基板上の電子部品)を収納することができ、前記アンテナ機器の空間利用率を向上させる。さらに、前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリが前記回路基板に囲まれて形成された収納空間の部分に設けられることによって、前記アンテナ構造と前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリとの電気的接続に役立ち、伝送路の損失を低減し、信号の伝送効果を向上させる。
【0021】
1つの実施例において、前記アンテナブラケットは第3の支持部を含み、前記第3の支持部は前記第1の支持部、前記第2の支持部、及び前記回路基板に接続され、前記フレキシブル回路基板は第3の部分を含み、前記第3の部分は前記第1の部分又は前記第2の部分に接続され且つ前記第3の支持部に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は前記第3の部分に設けられ且つ前記第1の遮蔽ケースに電気的に接続される。前記第3の支持部によって、三次元アンテナ構造に対する有効な搭載をさらに向上させ、前記アンテナ機器の設計自由度を増加させる。
【0022】
1つの実施例において、前記第2の部分は前記第2の支持部に設けられた第1のサブ部分と、前記第1のサブ部分に接続された第2のサブ部分とを含み、屈折されるように前記第2のサブ部分と前記第1のサブ部分が接続され、前記第2のサブ部分は前記回路基板と重なり且つ前記回路基板に接続され、前記アンテナブラケットは開口部を含み、前記第2のサブ部分は前記開口部を通過し、前記第2のサブ部分は前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ、前記第2のミリ波周波数帯集積回路、及び/又は前記回路基板上の接地線に電気的に接続される。屈折された前記第2のサブ部分が前記回路基板と重なり且つ前記回路基板に接続されることによって、前記第2の部分と外部部品(例えば、第2のミリ波周波数帯集積回路)との電気的接続を容易にさせ、組み合わせの効率を向上させ、且つるシステム積み重ねのコンパクト化及び極致性を向上させる。
【0023】
1つの実施例において、前記アンテナブラケットは開口部を含み、前記第2の部分は前記開口部を通過した電気的接続部品を介して前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリに電気的に接続される。電気的接続部品を介して電気的接続を実現する上記ことによって、前記アンテナ機器の構造設計の柔軟性を向上させることができる。
【0024】
1つの実施例において、前記アンテナ機器はケーシングをさらに含み、前記ケーシングの少なくとも一部は前記第1の非ミリ波アンテナ及び/又は前記第2の非ミリ波アンテナに電気的に接続される。前記ケーシングの少なくとも一部が前記第1非ミリ波アンテナ及び/又は第2の非ミリ波アンテナに電気的に接続されることによって、前記ケーシングの少なくとも一部を同時にアンテナとして使用することが実現でき、前記アンテナ構造の長さ及び/又は面積(低周波の非ミリ波アンテナの長さ及び/又は面積)を有効に延長することができ、非ミリ波アンテナの性能を向上させ、且つ普段前記ケーシングは電子デバイスの最も外側に位置するため、アンテナ信号が遮蔽されることを妨げるか又は低減されることに役立つ。その結果、アンテナの性能と、ユーザーの無線通信体験と、商品の総合競争力とを向上させる。
【0025】
1つの実施例において、前記ケーシングは前記回路基板の周囲に周設された側壁構造を含み、前記側壁構造は切欠きを含み、前記第1のアンテナ構造の少なくとも一部及び/又は前記第2のアンテナ構造の少なくとも一部は前記切欠きに位置し、前記アンテナ機器は装飾部材をさらに含み、前記装飾部材は前記切欠きに位置し且つ前記第2のアンテナ構造及び/又は前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一部に覆設される。前記第2のミリ波アンテナ及び/又は前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一部を前記切欠きに対応させることによって、前記アンテナ構造と前記ケーシングとの安定的な組み立てを実現できるとともに、前記切欠きによって、アンテナ信号が遮蔽されることを妨げるか又は低減されることができ、アンテナの通信体験を向上させる。さらに、前記装飾部材によって、アンテナ構造を保護することができ、損害を妨げ、且つ信頼性を向上させるとともに、前記アンテナ機器を使用した電子デバイスの外観の美観性を向上させ、商品競争力を向上させる。
【0026】
第2の態様によると、本発明電子デバイスをさらに開示し、前記電子デバイスは、上記実施例のいずれか1つのアンテナ機器を含む。前記電子デバイスが上記の実施例の前記アンテナ機器を採用することによって、前記アンテナ機器のその他の特徴と優越性を有し、ここでは繰り返して説明をしない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
以下、本発明の実施例の技術案をより明確説明するため、実施例に使用される図面を簡単に説明する。以下に描写する図面は単に本発明の幾つかの実施例であり、当業者が格別の創意工夫を要せず、それら図面に示す構造に基づいてその他の図面を得ることができる。
【
図1】
図1は本願実施例1に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図2】
図2は
図1に示されたアンテナ機器の他の角度からの斜視図である。
【
図4】
図4は
図1に示されたアンテナ機器の第1のアンテナ構造の分解図である。
【
図5】
図5は
図4に示された第1のアンテナ構造の他の角度からの模式図である。
【
図6】
図6は
図1に示されたアンテナ機器の第2のアンテナ構造が展開された状態の斜視図である。
【
図7】
図7は
図6に示された第2のアンテナ構造の他の角度からの斜視図である。
【
図8】
図8は
図6に示された第2のアンテナ構造のC-C線を沿った断面を示す図である。
【
図9】
図9は
図1に示されたアンテナ機器の1つの変形例の第2のアンテナ構造の断面を示す図である。
【
図10】
図10は本願実施例2に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図12】
図12は本願実施例3に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図15】
図15は
図12に示されたアンテナ機器の第2のアンテナ構造が展開された状態の斜視図である。
【
図17】
図17は
図15に示された第2のアンテナ構造のD-D線を沿った断面を示す図である。
【
図18】
図18は本願実施例4に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図20】
図18は本願実施例5に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図22】
図22は本願実施例6に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図24】
図24は本願実施例7に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図27】
図27は本願実施例8に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図30】
図30は本願実施例9に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図32】
図32は本願実施例10に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図34】
図34は
図32に示されたアンテナ機器の第2のアンテナ構造が展開された状態の斜視図である。
【
図36】
図36は本願実施例10の1つの変形例に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図37】
図37は本願実施例11に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図39】
図39は本願実施例12に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図41】
図41は本願実施例13に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図43】
図43は本願実施例14に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図47】
図47は本願実施例15に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図49】
図49は本願実施例15の1つの変形例に開示されたアンテナ機器の斜視図である。
【
図50】
図50は本願実施例に開示された電子デバイスの回路ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下では、本願実施例の図面と共に、本願実施例における技術案を明瞭且つ完全に説明する。説明される実施例は本発明の一部の実施例であり、すべての実施例ではないことは明白である。当業者が本願実施例に基づいて、格別創意を要しない前提で得られたその他のすべての実施例は、本願の保護範囲に属する。
【0029】
本願において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「中」、「垂直」、「水平」、「横方向」、「縦方向」などの用語が示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づいたものである。これらの用語は、本発明及びその実施例をよく説明するために用いられるものであり、指定された装置、素子、又は構成要素が特定の方位を有すること、又は特定の方位において構成されて操作されることを限定するものではない。
【0030】
また、上記の用語は方位又は位置関係を示すこと以外にも用いられることができ、その他の意味を示すことも可能である。例えば、「上」の用語は、ある状況においてはとある付着関係又は接続関係を示すことが可能である。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記の用語の本願における具体的な意味を理解することができる。
【0031】
なお、「取付」、「設置」、「設けられる」、「接続」、「繋がる」などの用語は、広義で理解すべきである。例えば、固定して接続してもよいし、取り外し可能に接続してもよいし、又は一体に接続してもよいし、機械的に接続してもよいし、電気的に接続してもよいし、中間媒体を介して間接的に接続してもよいし、或いは2つの装置、素子、又は構成要素の間の内部が連通してもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記の用語の本願における具体的な意味を理解することができる。
【0032】
また、「第1」、「第2」などの用語は、主に異なる装置、素子、又は構成要素(具体的な種類や構造は同一でもよいし、異なってもよい)を区別するために用いられ、指定の装置、素子、又は構成要素の相対的な重要性や数を示すために用いられるものではない。特に説明しない限り、「複数」は、2つ又は2つ以上を示す。
【0033】
<実施例1>
図1から
図7までを参照する。本願実施例1が提供するアンテナ機器100は電子デバイスに用いられ、前記アンテナ機器100は、第1のアンテナ構造10と、第2のアンテナ構造20とを含む。前記第1のアンテナ構造10は、第1のミリ波アンテナ11と、前記第1のミリ波アンテナ11に電気的に接続された第1のミリ波周波数帯集積回路12とを含む。前記第2のアンテナ構造20は、フレキシブル回路基板21と、前記フレキシブル回路基板21に設けられた第2のミリ波アンテナ22と、前記フレキシブル回路基板21に設けられた第2の非ミリ波アンテナ23とを含む。
【0034】
従来技術と対比して、前記アンテナ機器100が第1のアンテナ構造10と、第2のアンテナ構造20とを含み、且つ前記第2のアンテナ構造20が前記第2のミリ波アンテナ22と前記非ミリ波アンテナを集積させることによって、上記5G時代における携帯内にアンテナの数が多いという課題を解決するに役立ち、限られた空間内でより高い空間利用率を実現し、アンテナ性能、無線通信体験、及び総合競争力を向上することができる。
【0035】
図4及び
図5に示すように、前記第1のミリ波周波数帯集積回路12は、第1のミリ波周波数帯集積回路本体121(mm-Wave radio-frequency integrated circuit、RFIC)と、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121の周囲に設けられた第1の遮蔽ケース122とを含み、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121は前記第1のミリ波アンテナ11に電気的に接続され、前記第1の遮蔽ケース122は前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続される。具体的に、前記第1の遮蔽ケース122の少なくとも一部を伝導体にすることができ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121に対して保護することができるとともに、漏話を防ぐことができ、前記第1のアンテナ構造10の信頼性を向上させ、より好ましい放射効果が得られる。前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121はミリ波周波数帯集積回路のチップの本体部分であり、前記第1の遮蔽ケース122は金属遮蔽ケースであることが分かる。
【0036】
前記第1のアンテナ構造10は第1の非ミリ波アンテナ13と、基板14と、第1のコネクタ15とをさらに含み、前記第1のミリ波アンテナ11、第1の非ミリ波アンテナ13、前記第1のミリ波周波数帯集積回路12、及び前記第1のコネクタ15はそれぞれ前記基板14に設けられ、前記第1のコネクタ15は前記基板14を介して前記第1のミリ波周波数帯集積回路12及び/又は前記第1のミリ波アンテナ11に電気的に接続され、前記第1のコネクタ15はさらに外部機器に電気的に接続される。
【0037】
具体的に、前記第1のミリ波アンテナ11は前記基板14の前記第1のミリ波周波数帯集積回路12から離れた第1の表面に設けられ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路12と前記第1のコネクタ15とは前記基板14の前記第1のミリ波アンテナ11から離れた第2の表面に離間して設けられ、前記第1の遮蔽ケース122は前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121の周囲に設けられ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121のリード線1211は前記第1の遮蔽ケース122を貫通して、前記基板14を介して前記第1のミリ波アンテナ11に電気的に接続される。前記第1の遮蔽ケース122は伝導体であり、且つ前記第1の遮蔽ケース122は前記第1の非ミリ波アンテナ13に電気的に接続されることができ、前記第1の遮蔽ケース122はさらに前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続されることができることが分かる。ここで、前記第1の遮蔽ケース122は前記第1の非ミリ波アンテナ13に直接接触して電気的に接続されることができ、前記第1の遮蔽ケース122はさらに前記第2の非ミリ波アンテナ23に直接接触して電気的に接続されることができることが分かる。前記第1の遮蔽ケース122によって、前記アンテナ機器100の非ミリ波アンテナの長さ及び/又は面積を有効に延長することができ、非ミリ波アンテナの性能を向上させる。そして、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121と前記第1のミリ波アンテナ11との両者間の経路がより短くなり、経路上におけるパワー損失がより少なくなるため、前記第1のミリ波アンテナ11の放射性能を向上させることができる。
【0038】
前記第1の非ミリ波アンテナ13は前記基板14の第1の表面及び第2の表面に設けられることができ、前記基板14の第1の表面に位置する第1の非ミリ波アンテナ13は複数の第1の開口領域131を有することができる。前記第1のミリ波アンテナは複数の第1のミリ波アンテナユニット111を含み、複数の前記第1のミリ波アンテナユニット111はそれぞれ複数の前記第1の開口領域131に位置する。複数の前記第1のミリ波アンテナユニット111を設けることによって、前記第1のミリ波アンテナ11の通信能力を向上させることができ、従来電子デバイスにおける複数のミリ波アンテナの使用要求が満たされる。複数の前記第1のミリ波アンテナユニット111をそれぞれ複数の前記第1の開口領域131に設けることによって、前記第1の非ミリ波アンテナ13が複数の前記第1のミリ波アンテナユニット111の間の信号の相互結合及び漏話を有効に改善し、放射効果を向上させる。上記の設置によって、前記アンテナ機器100をよりコンパクトに設計することができ、空間利用率を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。
【0039】
ここで、前記基板14は貫通された第1の導通孔141を有することができ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121のリード線1211は前記第1の導通孔141を介して前記第1のミリ波アンテナ11に電気的に接続される。前記第1のコネクタ15のリード線151は前記基板14を介して前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121及び/又は前記第1のミリ波アンテナ11に電気的に接続され、具体的に、前記基板14は接続線142を有することができ、前記接続線142は前記第1のコネクタ15のリード線151と、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121及び/又は前記第1のミリ波アンテナ11とに電気的に接続される。さらに、前記第1の非ミリ波アンテナ13には第1の逃げ領域132と、第2の逃げ領域133とが設けられることができる。これにより前記第1の導通孔141を前記第1の逃げ領域132を介して露出させることができ、第1の導通孔141と前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体121の間の電気的接続を容易にさせるとともに、前記接続線142を前記第2の逃げ領域133を介して露出させることができ、接続線142と前記第1のコネクタ15の間の電気的接続を容易にさせる。
【0040】
前記アンテナ機器100は回路基板30をさらに含み、前記第1のアンテナ構造10及び前記第2のアンテナ構造20はそれぞれ前記回路基板30に設けられる。前記回路基板30は電子デバイスのマザーボードでもよく、具体的にプリント基板を含んでもよい。前記第2のアンテナ構造20と前記第1のアンテナ構造10とは並列して設けられることができ、且つ前記第1のアンテナ構造10は前記第2のアンテナ構造20に接続されることができる。具体的に、前記第1のアンテナ構造10の前記第1の非ミリ波アンテナ13は前記第2のアンテナ構造20の前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続されることによって、前記アンテナ機器100の非ミリ波アンテナの全体の電気的長さがより長くなり、または新たなアンテナ形式設計に役立ち、当該アンテナ性能、ユーザーの無線通信体験、及び総合競争力を向上させる。具体的に、前記第1のアンテナ構造10の前記第1の遮蔽ケース122と前記第2のアンテナ構造20の前記第2の非ミリ波アンテナ23との直接接触によって、非ミリ波アンテナの電気的長さの延長を実現できる。
【0041】
前記アンテナ機器100は前記回路基板30に設けられた第1の導電部品51をさらに含み、前記第1のアンテナ構造10は前記第1の導電部品51を介して前記回路基板30に電気的に接続され、例えば、前記第1のアンテナ構造10の第1の非ミリ波アンテナ13は前記第1の遮蔽ケース122及び前記第1の導電部品51を介して前記回路基板30上の接地線に電気的に接続される。本実施例において、前記第1の導電部品51は第1の金属ブロックであり、前記第1の金属ブロックは前記第1のアンテナ構造10を支持することができ、前記第1のアンテナ構造10と前記回路基板30の間に間隔スペースを有し、且つ前記第1のミリ波周波数帯集積回路12の熱を排出し、前記第1アンテナ構造の放熱に役立ち、前記アンテナ機器100(主に第1のミリ波周波数帯集積回路本体121)の温度を下げることができ、無線通信機能の信頼性を維持させる。そのため、商品性能及びユーザーの手持ち心地を向上させる。本実施例において、前記第1のアンテナ構造10は前記第1の導電部品51の前記回路基板30から離れた一側に位置し、且つ前記第1の導電部品51は前記第1の遮蔽ケース122と前記回路基板30との間でそれぞれを支持してそれぞれに電気的に接続されることによって、前記第1の導電部品51が支持、電気的接続(例えば、接地され、又は非ミリ波アンテナ給電アセンブリに接続される)、及び放熱などの技術的効果を有することができる。さらに、前記第1の導電部品51は前記第1の遮蔽ケース122と前記回路基板30の接地線の間に接続されて、前記第1の遮蔽ケース122を接地させることができる。その他の実施例において、前記第1の導電部品51は前記第1の遮蔽ケース122と非ミリ波アンテナ給電アセンブリの間に接続されることができる。その他の実施例において、前記第1の導電部品51が前記第1の遮蔽ケース122と前記回路基板30の間に接続された時、前記第1の遮蔽ケース122の両端はそれぞれ非ミリ波アンテナ給電アセンブリに接続されることができ、この時、前記第1の導電部品51は隔離の機能を有し、且つ前記第1の遮蔽ケース122が2つの非ミリ波アンテナの放射効果を有し、且つ前記アンテナ機器100のサイズを増やせず、前記アンテナ機器100のユーザー体験性をより高くさせる。
【0042】
前記アンテナ機器100はアンテナブラケット40をさらに含み、前記アンテナブラケット40は前記回路基板30に設けられ、前記第2のアンテナ構造20は前記アンテナブラケット40に設けられる。
【0043】
前記アンテナブラケット40は絶縁ブラケットであり、例えば、絶縁性材料で製造してもよく、又は絶縁性材料で非絶縁性材料を覆ってよい。前記アンテナブラケット40は内表面と外表面とを含み、前記第2のアンテナ構造20は前記外表面に設けられる。ここで、前記第2のアンテナ構造20を前記外表面に設けることによって、前記第2のアンテナ構造20の放射効果を向上させることができる。
【0044】
具体的に、前記アンテナブラケット40は、第1の支持部41と第2の支持部42を含むことができ、前記第2の支持部42は前記回路基板30に接続され、前記第1の支持部41は前記第2の支持部42の前記回路基板30から離れた一側に接続され、且つ前記回路基板30に相対して設けられる。前記第1の支持部41、前記第2の支持部42及び前記回路基板30に囲まれることによってさらに収納空間が形成され、前記収納空間は、内外部品を収納するため用いられ、特に、前記回路基板30に位置する電子デバイスなど(例えば、非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24、第2のミリ波周波数帯集積回路25、またはその他のデバイス)を収納することができ、前記アンテナ機器100の空間利用率を向上させる。前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24が前記回路基板30に囲まれて形成された収納空間の部分に設けられることによって、前記第2のアンテナ構造20と前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24との電気的接続に役立ち、伝送路の損失を低減し、信号の伝送効果を向上させる。前記第2のミリ波周波数帯集積回路25が前記回路基板30に囲まれて形成された収納空間の部分に設けられることによって、前記第2のミリ波アンテナ22と前記第2のミリ波周波数帯集積回路25との電気的接続に役立ち、伝送路の損失を低減し、信号の伝送効果を向上させる。
【0045】
本実施例において、前記第1の支持部41及び前記第2の支持部42はそれぞれ板状の支持板であり、且つ前記第1の支持部41と前記第2の支持部42とが垂直になり、前記第1の支持部41と前記回路基板30の板表面302とが互い平行になることができる。前記基板14も板状の構造であってもよく、前記基板14が前記回路基板30の板表面302と平行になることができる。前記第1のミリ波アンテナ11は第1の平面に位置することができ、前記第2のミリ波アンテナ22は前記第1の平面と異なる第2の平面に位置することができる。具体的に、前記第1の平面と前記第2の平面は互い垂直になってもよいが、垂直に限らず、所定の角度をなしでもよい。具体的に、前記第1の平面と前記回路基板30の板表面302は平行になり、前記第2の平面と前記回路基板30の板表面302は垂直になる。前記第1の平面と前記第2の平面を垂直にすることによって、前記第1のミリ波アンテナ11と前記第2のミリ波アンテナ22との間の相互結合及び漏話を低下させ、放射のビームを拡張させて無線通信ブラインドスポットを低減させ、通信品質を向上させる。
【0046】
図6から
図7までに示すように、前記第2のアンテナ構造20において、前記フレキシブル回路基板21は、第1の部分211と、前記第1の部分211に接続された第2の部分212とを含み、前記第1の部分211は前記第1の支持部41に設けられ、前記第2の部分212の少なくとも一部は前記第2の支持部42に設けられ且つ前記回路基板30に接続される。前記第2のミリ波アンテナ22は前記第1の部分211に設けられてもよく、前記第2の部分212に設けられてもよい。本実施例において、主に前記第2のミリ波アンテナ22が前記第2の部分212に設けられた例を概略的に説明する。
【0047】
前記第2の非ミリ波アンテナ23の少なくとも一部は前記第1の部分211及び前記第2の部分212に設けられることができる。前記第1の支持部41及び前記第2の支持部42を有する前記アンテナブラケット40によって、前記第1の部分211及び前記第2の部分212を有する三次元アンテナ構造に対する有効な搭載を実現でき、前記アンテナ機器100の設計自由度を増加させ、三次元アンテナ構造はアンテナ性能及び無線通信体験を向上させることに役立つことが分かる。前記第2の非ミリ波アンテナ23は非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24にさらに電気的に接続され、前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24は前記回路基板30に設けられることができるため、少なくとも一部が前記第1の支持部41、前記第2の支持部42及び前記回路基板30に囲まれて形成された収納空間に位置される。そのため、給電線の長さを短くさせることに役立ち、空間利用率を向上させる。
【0048】
本実施例において、前記アンテナブラケット40は第3の支持部43をさらに含み、前記第3の支持部43は前記第1の支持部41、前記第2の支持部42及び前記回路基板30に接続される。前記フレキシブル回路基板21は第3の部分213を含み、前記第3の部分213は前記第1の部分211及び/又は前記第2の部分212に接続され且つ前記第3の支持部43に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナ23の少なくとも一部は前記第3の部分213に設けられる。前記第3の支持部43によって、三次元アンテナ構造に対する有効な搭載をさらに向上させ、前記アンテナ機器100の設計自由度を増加させる。実施例1において、前記第3の支持部43の外側に位置する第3の部分213が前記第1のアンテナ構造10の前記第1の遮蔽ケース122に直接接触させることで、前記第3の部分213の表面における前記第2の非ミリ波アンテナ23の一部が前記第1の遮蔽ケース122に直接接触されて電気的に接続され、これにより前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記第1の遮蔽ケース122を介して前記第1のアンテナ構造10の前記第1の非ミリ波アンテナ13に電気的に接続させる。
【0049】
前記第2の部分212は、前記第2の支持部42に設けられた第1のサブ部分212aと、前記第1のサブ部分212aに接続された第2のサブ部分212bとを含み、屈折されるように前記第2のサブ部分212bと前記第1のサブ部分212aが接続され、前記第2のサブ部分212bは前記回路基板30と重なり且つ前記回路基板30に接続される。前記第2のミリ波アンテナ22が前記第2のミリ波周波数帯集積回路25に電気的に接続されるように、前記回路基板30には前記第2のミリ波周波数帯集積回路25が設けられ、前記第2のサブ部分212bが前記第2のミリ波周波数帯集積回路25に電気的に接続される。屈折された前記第2のサブ部分212bが前記回路基板30と重なり且つ前記回路基板30に接続されることによって、前記第2の部分212と外部部品(例えば、第2のミリ波周波数帯集積回路25)との電気的接続を容易にさせ、組み合わせの効率を向上させ、且つるシステム積み重ねのコンパクト化及び極致性を向上させる。前記第2のミリ波周波数帯集積回路25は前記第1のミリ波周波数帯集積回路12と基本的に同様の構造を有することができ、ミリ波周波数帯集積回路本体と前記ミリ波周波数帯集積回路本体の周囲に設けられた遮蔽ケースとを含むことができることが分かり、ここで具体的な構造の説明は省略する。
【0050】
さらに、前記第2の支持部42は第1の開口部421と第2の開口部422とを有することができる。前記第2のサブ部分212bは前記第1の開口部421を通過することができ、且つ前記第2のサブ部分212bの前記第1のサブ部分212aから離れた一端は前記回路基板30に電気的に接続され、例えば、前記回路基板30上の前記第2のミリ波周波数帯集積回路25に電気的に接続される。第1の開口部421の設置によって、前記第2のサブ部分212bが前記第1のサブ部分212aに対し屈折されるように設置されやすくなり、且つ、屈折された後、前記第2のサブ部分212bの底部と前記第1のサブ部分212aの底部とが略同じ平面上に位置することができ、前記アンテナ構造の組み立て平坦度を向上させることに役立つ。前記第2のアンテナ構造20の前記第2の非ミリ波アンテナ23の一部(例えば、前記フレキシブル回路基板21の前記第2のミリ波アンテナ22から離れた一側の表面に位置する前記第2の非ミリ波アンテナ23の一部)は前記第2の開口部422を介して露出されて、前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記第2の開口部422を介して前記回路基板30に位置する前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24に電気的に接続されることができる。
【0051】
前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24は、アンテナフィードとしての非ミリ波アンテナへ給電するためのアセンブリであって、給電線241と、整合ネットワーク242と、給電部243とを含むことができ、前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記給電線241を介して前記整合ネットワーク242と前記給電部243に順次に接続される。ここで、前記給電線241は、第1の給電線2411と第2の給電線2412を含むことができ、前記第1の給電線2411は前記整合ネットワーク242と前記給電部243に接続され、前記第2の給電線2412の一端は前記整合ネットワーク242に接続され、前記第2の給電線2412の他端は前記第2の開口部422を介して前記第2の非ミリ波アンテナ23に接続される 。前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記第2の給電線2412、前記整合ネットワーク242、及び前記第1の給電線2411を介して前記給電部243に接続される。変形例においては、前記給電線241の代わりに、ほかのケーブル又は電気コネクタを使用して、前記第2の非ミリ波アンテナ23、前記整合ネットワーク242、及び前記給電部243の間を電気的に接続させてもよい。
【0052】
本実施例において、前記第2の開口部422は前記アンテナブラケット40の前記第2の支持部42の前記第1のアンテナ構造10に近い一端に位置し、前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24は前記第1のアンテナ構造10に接近している。
【0053】
図6から
図8までに示すように、前記フレキシブル回路基板21は第3の表面214と前記第3の表面214と反対側に設けられた第4の表面215とを含み、前記第2のミリ波アンテナ22の少なくとも一部は前記第3の表面214に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナ23の少なくとも一部は前記第4の表面215に設けられる。前記第3の表面214は前記アンテナブラケット40の外表面から離れた一側の表面でもよく、前記第4の表面215は前記アンテナブラケット40の外表面に近い一側の表面でもよい。本実施において、前記第4の表面215には、前記第2の非ミリ波アンテナ23の一部がさらに設けられることができ、且つ前記第3の表面214に設けられた前記第2の非ミリ波アンテナ23の一部と前記第4の表面215に設けられた前記前記第2の非ミリ波アンテナ23の一部とは、前記フレキシブル回路基板21を貫通した第2の導通孔216を介して電気的に接続されることができる。しかしながら、
図9に示すように、変形例において、前記第3の表面214に設けられた前記第2の非ミリ波アンテナ23の一部と前記第4の表面215に設けられた前記前記第2の非ミリ波アンテナ23の一部とは、前記フレキシブル回路基板21の側面に設けられた前記第2の非ミリ波アンテナ23の一部を介して一体に接続されるか、又はその他の電気的接続によって一緒に電気的に接続されることができるが、これらに限らない。
【0054】
ここで、前記第2のミリ波アンテナ22の少なくとも一部と前記第2の非ミリ波アンテナ23の少なくとも一部とを前記フレキシブル回路基板21の同じ表面に設けることによって、前記アンテナ機器100のコンパクトな設計が実現でき、前記アンテナ機器100の電子デバイスに対する機器全体のサイズの要求を低下させ、コストを低減させるとともに、アンテナ性能及び商品の競争力を向上させる。さらに、前記第2のミリ波アンテナ22の少なくとも一部と前記第2の非ミリ波アンテナ23の少なくとも一部とを前記フレキシブル回路基板21の第3表面214に位置させ且つ電子デバイスの外側に近づけている場合、放射効果がより好ましいという技術的効果がさらに得られる。
【0055】
前記第3の表面214に位置する前記第2の非ミリ波アンテナ23は複数の第2の開口領域231を含むことができ、前記第2のミリ波アンテナ22は複数の第2のミリ波アンテナユニット221を含み、複数の前記第2のミリ波アンテナユニット221はそれぞれ複数の前記第2の開口領域231に設けられる。上記の設置によって、前記アンテナ機器100をよりコンパクトに設計することができ、空間利用率を向上させ、また前記第2のミリ波アンテナ22と前記第2の非ミリ波アンテナ23の間の干渉を低下させるとともに、ミリ波アンテナ22の信号の相互結合を低下させ、これにより商品の総合競争力を向上させる。
【0056】
さらに、前記フレキシブル回路基板21には第1の導電線28がさらに設けられ、前記第1の導電線28の一端は前記第2のミリ波アンテナ22に電気的に接続され、前記第1の導電線28の他端は前記第2のミリ波周波数帯集積回路25に電気的に接続されるために用いられる。前記第1の導電線28は前記第1のサブ部分212aに設けられることができることが分かる。具体的に、本実施例において、前記第1の導電線28は前記第1のサブ部分212aに設けられて前記第2のサブ部分212dまでに延伸され、前記第2のサブ部分212bが前記第2のミリ波周波数帯集積回路25に電気的に接続される。その他の実施例において、前記回路基板30上には給電線が設けられることができ、前記第2のサブ部分212bは前記給電線に介して前記第2のミリ波周波数帯集積回路25に電気的に接続されることが分かる。
【0057】
ここで、
図8及び
図9に示すように、前記フレキシブル回路基板21は少なくとも積層された2層の絶縁層29を含むことができる。前記第1の導電線28は2層の前記絶縁層29の間に位置することができ、且つ絶縁層29の1つを貫通する第3の導通孔291を介して前記第2のミリ波アンテナ22に電気的に接続される。
【0058】
<実施例2>
図10及び
図11を参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0059】
実施例2において、前記第2の開口部422は前記アンテナブラケット40の前記第2の支持部42の前記第1のアンテナ構造10から離れた一端に位置し、前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24も前記第2のサブ部分212bに対して前記第1のアンテナ構造10から離れ、且つ前記第2のサブ部分212bは前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24と前記第1のアンテナ構造10の間に位置する。実施例2における前記第2の開口部422及び前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24の位置設計によって、信号間の干渉を低下させて通信品質を向上させることに役立つとともに、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、商品の総合競争力を向上させる。
【0060】
<実施例3>
図12から
図17を参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0061】
実施例3において、前記アンテナ機器100は第2のミリ波周波数帯集積回路60をさらに含み、前記第2のミリ波周波数帯集積回路60は前記フレキシブル回路基板21に設けられ且つ前記第2のアンテナ構造20と前記アンテナブラケット40の間に位置され、前記第2のミリ波周波数帯集積回路60は前記第2のミリ波アンテナ22に電気的に接続される。前記第2のミリ波周波数帯集積回路60を前記フレキシブル回路基板21に設けることによって、空間利用率を向上させ、且つ前記第2のミリ波周波数帯集積回路60から前記第2のミリ波アンテナ22までの間の経路の長さを短くさせ、経路損失を低減させて、前記第2のミリ波アンテナ22の通信性能を向上させる。
【0062】
前記アンテナ機器100は第2の導電部品52をさらに含み、前記アンテナブラケット40は開口410を有し、前記第2のアンテナ構造20は前記開口410を覆い、前記第2の導電部品52の一端は前記回路基板30に設けられ、前記第2の導電部品52の他端は前記開口410を通過して前記第2のミリ波周波数帯集積回路60に接続される。前記第2のミリ波周波数帯集積回路60は前記第2のミリ波アンテナ22に電気的に接続された第2のミリ波周波数帯集積回路本体61と、前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体61の周囲に設けられた第2の遮蔽ケース62とを含む。前記第2の遮蔽ケース62は前記第2のミリ波アンテナ22に電気的に接続され、前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体61は前記第2のミリ波アンテナ22に電気的に接続される。前記第2の遮蔽ケース62は前記第2の導電部品52を介して接地される。前記第2の導電部品52は第1の金属ブロックを含む。前記開口410及び前記第2の導電部品52によって、前記第2の導電部品52が電気的接続、及び放熱などの技術的効果を有することができる。また、前記第2の遮蔽ケース62によって、前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体61に対して保護することができるとともに、漏話を防ぐことができ、信頼性を向上させ、より好ましい放射効果が得られる。本実施例において、前記開口410は前記第1の支持部41及び/又は第2の支持部112に位置することができる。本実施例において、前記第2の遮蔽ケース62が前記アンテナブラケット40に近い一側に位置する第2の非ミリ波アンテナ23に直接接触することによって、前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続される。前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体61のリード線611は前記第2の遮蔽ケース62を貫通することができ且つ前記フレキシブル回路基板21を貫通した第4の導通孔217を介して前記第2のミリ波アンテナ22に電気的に接続される。
【0063】
前記第2のアンテナ構造20は第2のコネクタ63をさらに含み、前記第2のコネクタ63は前記フレキシブル回路基板21に設けられ且つ前記フレキシブル回路基板21の内部の回路を介して前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体61に電気的に接続される。前記第2のコネクタ63によって、前記第2のミリ波アンテナ22及び前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体61を前記回路基板30に電気的に接続させることもでき、簡単な組み立て、信号の確実な転送、ミリ波アンテナの配置自由度の向上などの技術的効果が得られる。前記第2のコネクタ63は前記第2のミリ波周波数帯集積回路60と離間して設けられることができ、前記第2のコネクタ63は前記アンテナブラケット40の外側に位置することにより外部のその他のコネクタに接続されることに役立つ。そのため、本実施例において、前記アンテナブラケット40の第1の支持部41の一側は前記第2の支持部42及び/又は前記第3の支持部43から突出して設けられることができ、前記第2のアンテナ構造20及び前記第2のコネクタ63は前記第3の支持部43の外側に位置することにより外部のその他のコネクタに接続されることに役立つ。具体的に、前記第2のコネクタ63のリード線は1つの前記絶縁層29を貫通した第5の導通孔292、第1の導電線28などを介して前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体61及び/又は前記第2のミリ波アンテナ22に電気的に接続される。
【0064】
前記アンテナブラケット40は第1の切欠き部401を有し、前記第2のコネクタ63の少なくとも一部は前記第1の切欠き部401を介して露出されて、その他のコネクタに接続される。本実施例において、前記アンテナブラケット40の第2の支持部42の一側は前記第1の支持部41及び/又は前記第3の支持部43から突出して設けられることができ、前記第2の支持部42の前記第3の支持部43に近い一側と前記第1の支持部41の前記第3の支持部43に近い一側とに囲まれて前記第1の切欠き部401を形成し、前記第2のコネクタ63の少なくとも一部は前記第1の切欠き部401に設けられることにより外部のその他のコネクタに接続されることに役立つ。前記第1の切欠き部401の設計によって、前記第2のコネクタ63とその他のコネクタとの接続に役立ち、簡単な組み立て、信号の確実な転送などの技術的効果が得られる。
【0065】
また、前記フレキシブル回路基板21の両側に位置する前記第2の非ミリ波アンテナ23は第2の導通孔216を介して電気的に接続される。前記アンテナブラケット40の一側に近い前記第2の非ミリ波アンテナ23は複数の第3の逃げ領域232をさらに有する。前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体61と前記第2のコネクタ63との間の短絡接続を妨げるように、前記第4の導通孔217及び前記第5の導通孔292はそれぞれ前記第3の逃げ領域232に対応される。
【0066】
また、その他の実施例において、前記第2の導電部品52は接地されて隔離の機能を有することができ、且つ前記第2の遮蔽ケース62及び前記第2の非ミリ波アンテナ23の両端がそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電アセンブリに電気的に接続されることができる場合、2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、並びにMIMOの効果が得られ、且つ前記アンテナ機器100のサイズが大きくならず、前記アンテナ機器100のユーザー体験性をより高くさせ、且つ商品総合競争力をより強くさせる。
【0067】
<実施例4>
図18及び
図19を参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0068】
実施例4において、前記第2の支持部42は第3の開口部423をさらに有し、前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記第3の開口部423を介して前記回路基板30上の接地線301に電気的に接続される。前記第2の開口部422は前記第1の開口部421の前記第1のアンテナ構造10から離れた一側に位置することができ、前記第3の開口部423は前記第2の開口部422の前記第1の開口部421から離れた一側に位置することができ、前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24は前記接地線301と前記回路基板30に対して重なれた前記第2のサブ部分212bの間に位置することができる。実施例4における前記第2の開口部422及び前記第3の開口部423などの部品の位置設計によって、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、例えば、非ミリ波アンテナの設計自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させることが分かる。
【0069】
<実施例5>
図20及び
図21を参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0070】
実施例5において、前記第1のアンテナ構造10から離れた1つの前記第3の支持部43は第4の開口部431をさらに有し、前記第2のサブ部分212bは前記第1の開口部421と前記第4の開口部431とを順次に通過し且つ前記第1のアンテナ構造10から離れた一側に向いて延伸される。前記第2のサブ部分212bは前記回路基板30に位置する接地線301にさらに電気的に接続され、前記第2のサブ部分212bの前記第1のサブ部分212aから離れた一端は前記第2のミリ波周波数帯集積回路25にさらに電気的に接続されて、前記第2のミリ波アンテナ22を前記第1の導電線(例えば、
図6、
図8、及び
図9)を介して前記第2のミリ波周波数帯集積回路25に電気的に接続させる。実施例5における前記第4の開口部431及び前記第2のサブ部分212bの位置設計によって、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、例えば、前記回路基板30の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。
【0071】
<実施例6>
図22及び
図23を参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例5におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例5におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0072】
実施例6において、実施例5における前記第1のアンテナ構造10と前記回路基板30の間に位置する第1の導電部品は省略されることができる。そのため、前記第1のアンテナ構造10を前記回路基板30に設けることができ、前記第1の遮蔽ケース122(すなわち、前記第1のミリ波周波数帯集積回路12)は前記第1のミリ波アンテナ11と前記回路基板30の間に位置する。前記第1の遮蔽ケース122は前記回路基板30上の接地線にさらに電気的に接続されるか又は前記回路基板30上の非ミリ波アンテナ給電アセンブリに接続されて、前記回路基板30を介して接地されるか又は給電ホーンに接続される。前記第1のコネクタ15は前記回路基板30に直接接触されて電気的に接続される(例えば、前記回路基板30のその他のコネクタに接続される)。また、実施例6は実施例5に比べて、前記第2の開口部422は省略されることができ、前記第2のサブ部分212bの前記第1のサブ部分212aから離れた一端は前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24にさらに電気的に接続される。ここで、前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24は前記アンテナブラケット40の前記第1のアンテナ構造10から離れた一側に位置することができる。その他の実施例において、前記第1の遮蔽ケース122が前記回路基板30の接地線に接続された場合、前記第1の遮蔽ケース122の両端はそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電アセンブリに接続される。この時、前記第1の遮蔽ケース122が2つの非ミリ波アンテナの放射効果を有し、且つ前記アンテナ機器100のサイズを増やせず、前記アンテナ機器100のユーザー体験性をより高くさせる。
【0073】
実施例6において、第1の導電部品、及び第2の開口部は省略されることによって、部品コスト及び組み立てコストを低減するとともに、組み立て効率を向上させることに役立ち、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計にも役立ち、例えば、前記回路基板30の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させることが分かる。
【0074】
<実施例7>
図24、
図25、及び
図26を参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例3におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例3におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0075】
実施例7において、前記第2の支持部42には2つの前記第2の開口部422が設けられ、前記第1の支持部41には第1の開口410aが設けられ、前記第2の支持部42には第2の開口410bが設けられ、前記第2の導電部品52は2つの前記第2の開口部422の間に位置し、且つ前記第2の導電部品52は前記第1の開口410a及び前記第2の開口410bを介して前記第2の遮蔽ケース62に電気的に接続されて、前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続される。前記回路基板30には2つの前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24が設けられ、それぞれ2つの前記第2の開口部422に対応し、且つ前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24のいずれは対応する前記第2の開口部422を介して前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続される。
【0076】
実施例7において、前記第2の導電部品52は接地されて、隔離、及び放熱の機能を有し、1つの前記第2の非ミリ波アンテナ23の両端はそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24に電気的に接続されて、2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、並びにMIMOの効果が得られ、且つ前記アンテナ機器のサイズが大きくならず、前記アンテナ機器100のユーザー体験性をより高くさせ、且つ商品総合競争力をより強くさせることが分かる。
【0077】
<実施例8>
図27、
図28、及び
図29を参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0078】
実施例8において、前記アンテナ機器100は第3の導電部品53をさらに含み、前記第1の支持部41は第1の開口410aを有し、前記第2の支持部42は第2の開口410bを有し、前記第3の導電部品53は前記第1の開口410a及び前記第2の開口410bを通過して前記第2の非ミリ波アンテナ23と前記回路基板30の間に電気的に接続される。具体的に、前記第3の導電部品53は第3の金属ブロックであり、隔離、支持、及び電気的接続(例えば、接地)などの技術的効果が得られる。具体的に、前記第3の導電部品53は第3の金属ブロックを含み、支持の機能をするとともに、接地されると同時に熱の外部へ排出することができ、前記アンテナ機器100(主に、ミリ波周波数帯集積回路本体61)の温度を下げることができ、無線通信機能の信頼性を維持させる。そのため、商品性能及びユーザーの手持ち心地を向上させる。前記第3の導電部品53は接地されて隔離の機能を有することができ、1つの前記第2の非ミリ波アンテナの両端はそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電アセンブリに電気的に接続されて、2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、並びにMIMOの効果が得られ、且つ前記アンテナ機器100のサイズが大きくならず、前記アンテナ機器100のユーザー体験性をより高くさせ、且つ商品総合競争力をより強くさせる。
【0079】
前記第2の支持部42には2つの前記第2の開口部422が設けられ、前記第3の導電部品53は2つの前記第2の開口部422の間に位置し、前記回路基板30には2つの前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24が設けられ、それぞれ2つの前記第2の開口部422に対応し、且つ前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24のいずれは対応する前記第2の開口部422を介して前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続される。前記第2のサブ部分212bも2つの前記第2の開口部422の間に位置するが、前記第3の導電部品53とずれて設けられている。
【0080】
実施例8において、前記第3の導電部品53及び2つの前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24によって、1つの前記第2の非ミリ波アンテナ23の両端をそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24に電気的に接続させて、2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、且つ前記アンテナ機器100のサイズが大きくならず、前記アンテナ機器100のユーザー体験性をより高くさせる。
【0081】
<実施例9>
図30、及び
図31を参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例8におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例8におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0082】
実施例9において、前記第1のアンテナ構造10から離れた1つの前記第3の支持部43は第4の開口部431をさらに有し、前記第2のサブ部分212bは前記第1の開口部421と前記第4の開口部431とを順次に通過し、且つ前記第1のアンテナ構造10から離れた一側に向いて延伸される。前記第2のサブ部分212bは前記回路基板30に位置する接地線301にさらに電気的に接続され、前記第2のサブ部分212bの前記第1のサブ部分212aから離れた一端は前記第2のミリ波周波数帯集積回路25にさらに電気的に接続されて、前記第2のミリ波アンテナ22を前記第1の導電線(例えば、
図6、
図8、及び
図9)を介して前記第2のミリ波周波数帯集積回路25に電気的に接続させる。前記第2のサブ部分212bは前記回路基板30上の前記
非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24にさらに電気的に接続されて、前記第2の非ミリ波アンテナ23を前記
非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24に電気的に接続させる。
【0083】
実施例9における前記第4の開口部431及び前記第2のサブ部分212bの位置設計によって、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、例えば、前記回路基板30の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。
【0084】
<実施例10>
図32から
図35までを参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例1におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0085】
実施例10において、前記第2のミリ波アンテナ22は前記第1の部分211に設けられ、前記第1の導電線28は前記第1の部分211から前記第1のサブ部分212aを順次に介して前記第2のサブ部分212bまだに延伸されて、前記回路基板30上の前記第2のミリ波周波数帯集積回路25に電気的に接続される。また、前記第1のアンテナ構造10は前記回路基板30に設けられ且つ前記第1の導電部品51の外側に位置する。この時、前記第1のミリ波アンテナ11は第1の平面に位置することができ、前記第2のミリ波アンテナ22は前記第1の平面と異なる第2の平面に位置することができ、前記第1の平面と前記第2の平面は互い垂直になってもよいが、垂直に限らず、所定の角度をなしでもよい。具体的に、前記第1の平面と前記回路基板30の板表面302は垂直になり、前記第2の平面と前記回路基板30の板表面302は水平になる。前記第1のアンテナ構造10及び前記第2のアンテナ構造20上の前記第2のミリ波アンテナ22の位置設計によって、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、例えば、前記回路基板30の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。
【0086】
さらに、本実施例において、前記
非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24は前記第2の開口部422を介して前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続される。ただし、
図36に示すように、前記第2の開口部422は省略されることができ、前記
非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24は前記第1のアンテナ構造10の前記第1の遮蔽ケース122に直接接続されて、前記第1の非ミリ波アンテナ13に電気的に接続される。また、前記第1の遮蔽ケース122は前記第2の非ミリ波アンテナ23にさらに接触されて電気的に接続されるため、前記第1の非ミリ波アンテナ13、前記第1の遮蔽ケース122、及び前記第2の非ミリ波アンテナ23は非ミリ波アンテナ全体が前記第1の遮蔽ケース122において給電ホーンに接続されることを形成する。
【0087】
<実施例11>
図37から
図38までを参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例3におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例3におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0088】
実施例11において、前記第2のミリ波アンテナ22は前記第1の部分211に設けられ、前記第2のミリ波周波数帯集積回路60は前記第2のアンテナ構造20と前記第1の支持部41の間に位置し、前記第1の支持部41は開口410aを有し、前記第2の導電部品52は前記開口410aを介して前記第2のミリ波周波数帯集積回路60の前記第2の遮蔽ケース62に電気的に接続され、前記第2のコネクタ63は前記第2のミリ波周波数帯集積回路60と離間して設けられ、且つその他のコネクタに電気的に接続されて、前記第2のミリ波周波数帯集積回路60を前記回路基板30に電気的に接続させる。前記第1のアンテナ構造10は前記回路基板30に設けられ且つ前記第1の導電部品51の外側に位置する。この時、前記第1のミリ波アンテナ11は第1の平面に位置することができ、前記第2のミリ波アンテナ22は第2の平面に位置することができ、前記第1の平面と前記第2の平面は互い垂直になる。具体的に、前記第1の平面と前記回路基板30の板表面302は垂直になり、前記第2の平面と前記回路基板30の板表面302は水平になる。前記第1のアンテナ構造10及び前記第2のアンテナ構造20上の前記第2のミリ波アンテナ22の位置設計によって、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、例えば、前記回路基板30の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。
【0089】
<実施例12>
図39から
図40までを参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例11におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例11におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0090】
実施例12において、前記第2の開口部422は前記第2の支持部42の前記第1のアンテナ構造10から離れた一端に位置し、且つ前記第2の開口部422は前記第1のアンテナ構造10の前記第3の支持部43から離れた外側に位置し、前記第2のコネクタ63は前記第2の開口部422の上方に位置し、前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記第2の開口部422を介して前記回路基板30上の前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24に電気的に接続される。前記第2の開口部422及び前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24の位置設計によって、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、例えば、前記回路基板30の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させることが分かる。
【0091】
<実施例13>
図41から
図42までを参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例11におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例11におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0092】
実施例13において、前記第2の開口部422の数は2つであり、1つの前記第2の開口部422は前記第2の支持部42の前記第1のアンテナ構造10に近い一端に位置し、その他の1つの前記第2の開口部422は前記第2の支持部42の前記第1のアンテナ構造10から離れた一端に位置し、且つその他の1つの前記第2の開口部422は前記第1のアンテナ構造10の前記第3の支持部43から離れた外側に位置し、前記第2のコネクタ63はその他の1つの前記第2の開口部422の上方に位置する。前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24の数は2つであり、2つの前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24はそれぞれ2つの前記第2の開口部422に一対一に対応し、前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記第2の開口部422をそれぞれ介して対応する前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24に電気的に接続される。
【0093】
実施例13において、前記第2の導電部品52及び2つの前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24によって、1つの前記第2の非ミリ波アンテナ23の両端はそれぞれ1つの非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24に電気的に接続されて、2つの非ミリ波アンテナの放射効果が得られ、並びにMIMOの効果が得られ、且つ前記アンテナ機器100のサイズが大きくならず、前記アンテナ機器100のユーザー体験性をより高くさせ、且つ商品総合競争力をより強くさせることが分かる。また、前記第2の開口部422及び前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24の位置設計によって、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、例えば、前記回路基板30の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。
【0094】
<実施例14>
図43から
図46までを参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例3におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例3におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0095】
実施例14において、前記アンテナ機器100はケーシング70をさらに含み、前記ケーシング70は前記回路基板30の周囲に設けられ、前記ケーシング70の少なくとも一部は前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続される。前記ケーシング70は前記アンテナ機器100を用いた電子デバイスのフレームであってもよく、フレームに限らず、フロントハウジング又はリアハウジングなどであってもよい。前記ケーシング70の少なくとも一部は導電性を有するものであり、前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続されている。前記ケーシング70は、前記回路基板30の周囲に周設された側壁構造71を含み、前記側壁構造71は、側壁本体712と、前記側壁本体712に接続されたアンテナ部分711とを含み、前記側壁本体712と前記アンテナ部分711の間には隙間713を有することができ、前記隙間713には絶縁媒体が充填されることができる。前記側壁構造71の材料は導電性を有するものであることができ、例えば金属導電材料であり、前記アンテナ部分711は前記第2の非ミリ波アンテナ23に接触して前記第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続されることができ、前記アンテナ部分711は前記第1の導電部品51に電気的に接続されて前記第1の遮蔽ケース122及び前記第1の非ミリ波アンテナ13に電気的に接続されることができる。前記アンテナ部分711が前記第2の非ミリ波アンテナ23及び前記第1の非ミリ波アンテナ13に電気的に接続されることによって、前記アンテナ機器100の非ミリ波アンテナの長さ及び/又は面積を有効に延長することができ、非ミリ波アンテナの性能を向上させ、前記第1のアンテナ構造10及び前記第2のアンテナ構造20の全体サイズの低減に役立ち、非ミリ波アンテナの性能を向上させる。普段前記ケーシング70は電子デバイスの最も外側に位置するため、アンテナ信号が遮蔽されることを妨げるか又は低減されることに役立つ。その結果、アンテナの性能と、ユーザーの無線通信体験と、商品の総合競争力とを向上させる。
【0096】
さらに、前記アンテナ部分711は切欠き711aを有することができ、前記第2のアンテナ構造20の少なくとも一部は前記切欠き711aに設けられる。前記切欠き711aによって、アンテナ信号が遮蔽されることを妨げるか又は低減されることができ、アンテナの通信体験を向上させる。前記アンテナ機器100は装飾部材72をさらに含み、前記装飾部材72は前記切欠き711aに設けられ且つ前記第2のアンテナ構造20の外側に位置して、前記第2のアンテナ構造20に対して遮蔽する。具体的に、前記装飾部材72は前記第2のアンテナ構造20の前記第2のミリ波アンテナ22の外側を覆って設けられることができ、前記第2のミリ波アンテナ22を保護することに用いられ、前記第2のミリ波アンテナ22のアンテナ性能に対して基本的に影響を及ばない。また、前記装飾部材72の外表面を前記アンテナ部分711の外表面と一致させることによって、より良い見た目及びより良い信頼など効果が得ることができる。
【0097】
また、前記第2の支持部42は2つの前記第2の開口部422を有することができ、1つの前記第2の開口部422は前記第2の支持部42の前記第1のアンテナ構造10に近い一端に位置し、その他の1つの前記第2の開口部422は前記第2の支持部42の前記第1のアンテナ構造10から離れた一端に位置し、且つその他の1つの前記第2の開口部422は前記第1のアンテナ構造10の前記第3の支持部43から離れた外側に位置し、前記第2のコネクタ63はその他の1つの前記第2の開口部422の上方に位置する。前記非非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24の数は2つであり、2つの前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24はそれぞれ2つの前記第2の開口部422に一対一に対応し、前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記第2の開口部422をそれぞれ介して対応する前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24に電気的に接続される。本実施例において、前記アンテナ機器100は電気的接続部品73をさらに含み、前記電気的接続部品73は弾性片でもよいが、弾性片に限らず、且つ前記電気的接続部品73は前記第2の開口部422を通過し、前記第2の部分(すなわち、その上の前記第2の非ミリ波アンテナ23)は前記電気的接続部品73を介して前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24に電気的に接続される。電気的接続部品を介して電気的接続を実現する上記ことによって、前記アンテナ機器の構造設計の柔軟性を向上させることができる。
【0098】
具体的に、
図46に示すように、前記第2のアンテナ構造20の前記第2の非ミリ波アンテナ23と前記アンテナブラケット40の間に前記第2の遮蔽ケース62をさらに有するため、前記第2の遮蔽ケース62は前記第2のアンテナ構造20の前記第2の非ミリ波アンテナ23に接触されて電気的に接続される。そのため、前記第2の部分212上の前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記第2の遮蔽ケース62及び前記電気的接続部品73を介して前記
非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24に電気的に接続される。なお、その他の変形例において、前記第2の遮蔽ケース62が省略される場合、前記第2の部分(すなわち、その上の前記第2の非ミリ波アンテナ23)は前記電気的接続部品73を介して、前記
非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24に電気的に接続さればよい。
【0099】
<実施例15>
図47から
図48までを参照する。本実施例におけるアンテナ機器100と実施例14におけるアンテナ機器100との同様の部分について省略し、本実施例におけるアンテナ機器100と実施例14におけるアンテナ機器100との相違する部分について主に説明する。
【0100】
実施例15において、前記アンテナ部分711の切欠き711aはより長く、前記第1のアンテナ構造10及び前記第2のアンテナ構造20の少なくとも一部はそれぞれ前記切欠き711aに設けられ、前記第2のミリ波アンテナ22は前記第1の部分211に設けられる。また、前記第1のアンテナ構造10は前記回路基板30に設けられ且つ前記第1の導電部品51の外側に位置する。この時、前記第1のミリ波アンテナ11は第1の平面に位置することができ、前記第2のミリ波アンテナ22は第2の平面に位置することができ、前記第1の平面と前記第2の平面は互い垂直になる。具体的に、前記第1の平面と前記回路基板30の板表面302は垂直になり、前記第2の平面と前記回路基板30の板表面302は水平になる。前記第1のアンテナ構造10及び前記第2のアンテナ構造20上の前記第2のミリ波アンテナ22の位置設計によって、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、例えば、前記回路基板30の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。また、実施例15において、実施例14における装飾部材は省略されることができる。
【0101】
また、
図49に示すように、実施例14の変形例において、前記第1の遮蔽ケース122は前記第1の非ミリ波アンテナ13及び第2の非ミリ波アンテナ23に電気的に接続されるため、非ミリ波アンテナとすることができる。そのため、前記第1の遮蔽ケース122を介して1つの前記
非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24に電気的に接続されることができる。また、前記第2の非ミリ波アンテナ23は前記第2の開口部422を介してその他の1つの前記
非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24に電気的に接続される。上記の変形例において、前記
非ミリ波アンテナ給電アセンブリ24の位置設計によって、前記アンテナ機器100の構成の柔軟な設計に役立ち、例えば、前記回路基板30の配線及び機器部品の配置の自由度を向上させ、商品の総合競争力を向上させる。
【0102】
図50に示すように、本願は電子デバイス300をさらに提供する。前記電子デバイス300は、上記実施例のいずれか1つの前記アンテナ機器100と、モニター200を含む。前記電子デバイス300は携帯、タブレット、ノートパソコン、デスクトップパソコン、カメラ、及びその他のスマート端末などを含むが、これらに限らない。前記電子デバイス300が上記の実施例の前記アンテナ機器100を採用することによって、前記アンテナ機器100のその他の特徴と優越性を有し、ここでは繰り返して説明をしない。
【0103】
以上、本願の実施例に開示された電子デバイスについて詳細に説明した。本願において、具体的な例を適用して本発明の原理及び実施形態について説明した。以上の実施例は、本発明の電子デバイス及びその核心的な思想の理解に役立つために用いされるものに過ぎない。また、当業者であれば、本発明の思想に基づいて、具体的な実施形態及び応用範囲内で変更することができる。したがいまして、本明細書の内容は本発明を制限するものではない。
【手続補正書】
【提出日】2022-06-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のミリ波アンテナと、前記第1のミリ波アンテナに電気的に接続された第1のミリ波周波数帯集積回路とを含む第1のアンテナ構造と、
フレキシブル回路基板と、前記フレキシブル回路基板に設けられた第2のミリ波アンテナとを含む第2のアンテナ構造と、を含み、
前記第1のアンテナ構造は、第1の非ミリ波アンテナ含み、且つ/又は前記第2のアンテナ構造は、前記フレキシブル回路基板に設けられた第2の非ミリ波アンテナを含み、
前記第2のアンテナ構造は前記第2の非ミリ波アンテナを含み、前記第1のミリ波周波数帯集積回路は第1のミリ波周波数帯集積回路本体と、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体の周囲に設けられた第1の遮蔽ケースとを含み、前記第1の遮蔽ケースは前記第2の非ミリ波アンテナに電気的に接続され、前記第1の遮蔽ケース及び前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一方は非ミリ波アンテナ給電アセンブリに接続される、
ことを特徴とするアンテナ機器。
【請求項2】
前記アンテナ機器は回路基板と、アンテナブラケットとを含み、前記アンテナブラケットは前記回路基板に設けられ、前記第2のアンテナ構造は前記アンテナブラケットに設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ機器。
【請求項3】
前記第1のアンテナ構造は前記回路基板に設けられ、前記第1の遮蔽ケースは前記第1のミリ波アンテナと前記回路基板の間に位置し、前記第1の遮蔽ケースは前記回路基板にさらに電気的に接続され、
又は、前記アンテナ機器は第1の導電部品をさらに含み、前記第1の導電部品は前記第1の遮蔽ケースと前記回路基板の間に電気的に接続され、前記第1の導電部品は第1の金属ブロックを含み、前記第1の金属ブロックは前記回路基板に設けられ且つ前記回路基板の接地線に電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ機器。
【請求項4】
前記第1のアンテナ構造は基板と、第1のコネクタとをさらに含み、前記第1のミリ波アンテナ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路、及び前記第1のコネクタはそれぞれ前記基板に設けられ、前記第1のコネクタは前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体に電気的に接続され、前記第1のコネクタはさらに外部機器に電気的に接続され、前記基板は前記回路基板から離れた一側の第1の表面と前記回路基板に近い一側の第2の表面とを含み、前記第1のミリ波アンテナは前記第1の表面に設けられ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路と前記第1のコネクタとは前記第2の表面に離間して設けられ、前記第1の遮蔽ケースは前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体の周囲に設けられ、前記第1のミリ波周波数帯集積回路本体のリード線は前記第1の遮蔽ケースを貫通し且つ前記基板を貫通した電気的接続部品介して前記第1のミリ波アンテナに電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ機器。
【請求項5】
前記第1のアンテナ構造は前記第1の非ミリ波アンテナを含み、前記第1の非ミリ波アンテナは前記第1の遮蔽ケースに電気的に接続され、前記第1の非ミリ波アンテナは前記第1の表面及び前記第2の表面に設けられ、前記第1の表面に位置する前記第1の非ミリ波アンテナの一部は複数の第1の開口領域を含み、前記第1のミリ波アンテナは複数の第1のミリ波アンテナユニットを含み、複数の前記第1のミリ波アンテナユニットはそれぞれ複数の前記第1の開口領域に設けられ且つ前記第1の非ミリ波アンテナと離間して設けられる、
ことを特徴とする請求項4に記載のアンテナ機器。
【請求項6】
前記第1のミリ波アンテナは第1の平面に位置し、前記第2のミリ波アンテナは前記第1の平面と異なる第2の平面に位置し、前記第1の平面と前記第2の平面とは垂直になり、前記第1の平面は前記回路基板の板表面と垂直又は平行になる、
ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ機器。
【請求項7】
前記アンテナ機器は第2のミリ波周波数帯集積回路をさらに含み、前記第2のミリ波周波数帯集積回路は前記第2のアンテナ構造に設けられ且つ前記第2のアンテナ構造と前記アンテナブラケットの間に位置され、前記第2のミリ波周波数帯集積回路は前記第2のミリ波アンテナに電気的に接続され、前記アンテナ機器は第2のコネクタをさらに含み、前記第2のコネクタは前記第2のアンテナ構造に設けられ且つ前記第2のミリ波周波数帯集積回路及び/又は前記第2のミリ波アンテナに電気的に接続され、前記第2のコネクタは前記第2のミリ波周波数帯集積回路と離間して設けられ、前記アンテナブラケットは第1の切欠き部を有し、前記第2のコネクタの少なくとも一部は前記第1の切欠き部に位置して、外部のコネクタに接続される、
ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ機器。
【請求項8】
前記アンテナ機器は第2の導電部品をさらに含み、前記アンテナブラケットは開口を有し、前記第2のアンテナ構造は前記開口を覆い、前記第2の導電部品の一端は前記回路基板に設けられ、前記第2の導電部品の他端は前記開口を通過して前記第2のミリ波周波数帯集積回路に接続され、前記第2のミリ波周波数帯集積回路は前記第2のミリ波アンテナに電気的に接続された第2のミリ波周波数帯集積回路本体と、前記第2のミリ波周波数帯集積回路本体の周囲に設けられた第2の遮蔽ケースとを含み、前記第2の導電部品は第2の金属ブロックを含み、前記第2の金属ブロックは前記第2の遮蔽ケースと前記回路基板上の接地線の間に電気的に接続され、前記第2の遮蔽ケースは前記第2の非ミリ波アンテナにさらに電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項7に記載のアンテナ機器。
【請求項9】
前記アンテナブラケットは内表面と外表面とを含み、前記第2のアンテナ構造は前記外表面に設けられ、前記フレキシブル回路基板は第3の表面と前記第3の表面と反対側に設けられた第4の表面とを含み、前記第2のミリ波アンテナの少なくとも一部は前記第3の表面に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一部は前記第4の表面に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナは非ミリ波アンテナ給電アセンブリにさらに電気的に接続され、前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリは前記回路基板に設けられ、前記第3の表面は前記外表面から離れた一側の表面であり、前記第4の表面は前記外表面に近い一側の表面である、
ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ機器。
【請求項10】
前記第2の非ミリ波アンテナは複数の第2の開口領域を含み、前記第2のミリ波アンテナは複数の第2のミリ波アンテナユニットを含み、複数の前記第2のミリ波アンテナユニットはそれぞれ複数の前記第2の開口領域に設けられる、
ことを特徴とする請求項9に記載のアンテナ機器。
【請求項11】
前記第2の非ミリ波アンテナの一部は前記第3の表面に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は前記第4の表面に設けられ、前記アンテナブラケットは前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部に対応する開口を含み、前記アンテナ機器は第3の導電部品を含み、前記第3の導電部品は前記回路基板に設けられ、且つ前記第3の導電部品は前記開口を介して前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部に接触されて、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部を接地させ、前記第3の導電部品は第3の金属ブロックを含み、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は第2の中間部分と、第3のアンテナ部分と、第4のアンテナ部分を含み、前記第3のアンテナ部分及び前記第4のアンテナ部分はそれぞれ前記第2の中間部分に接続され、前記第2の中間部分は前記第3の導電部品に電気的に接続され、前記第3のアンテナ部分及び前記第4のアンテナ部分はそれぞれ1つの前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリにさらに電気的に接続され、前記第3の金属ブロックは第2の切欠き部を有し、前記フレキシブル回路基板の少なくとも一部は通孔を通過し、前記回路基板と重なるとともに前記回路基板に電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項9に記載のアンテナ機器。
【請求項12】
前記アンテナブラケットは第1の支持部と、第2の支持部とを含み、前記第2の支持部は前記回路基板に接続され、前記第1の支持部は前記第2の支持部の前記回路基板から離れた一側に接続され且つ前記回路基板に相対して設けられ、前記フレキシブル回路基板は第1の部分と、前記第1の部分に接続された第2の部分とを含み、前記第1の部分は前記第1の支持部に設けられ、前記第2の部分の少なくとも一部は前記第2の支持部に設けられ且つ前記回路基板に接続され、前記第2のミリ波アンテナは前記第1の部分又は前記第2の部分に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は前記第1の部分及び前記第2の部分に設けられる、
ことを特徴とする請求項7に記載のアンテナ機器。
【請求項13】
前記第1の支持部、前記第2の支持部、及び前記回路基板に囲まれることによってさらに収納空間が形成され、
ことを特徴とする請求項12に記載のアンテナ機器。
【請求項14】
前記アンテナブラケットは第3の支持部を含み、前記第3の支持部は前記第1の支持部、前記第2の支持部、及び前記回路基板に接続され、前記フレキシブル回路基板は第3の部分を含み、前記第3の部分は前記第1の部分又は前記第2の部分に接続され且つ前記第3の支持部に設けられ、前記第2の非ミリ波アンテナのその他の一部は前記第3の部分に設けられ且つ前記第1の遮蔽ケースに電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項12に記載のアンテナ機器。
【請求項15】
前記第2の部分は前記第2の支持部に設けられた第1のサブ部分と、前記第1のサブ部分に接続された第2のサブ部分とを含み、屈折されるように前記第2のサブ部分と前記第1のサブ部分が接続され、前記第2のサブ部分は前記回路基板と重なり且つ前記回路基板に接続され、前記アンテナブラケットは開口部を含み、前記第2のサブ部分は前記開口部を通過し、前記第2のサブ部分は前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリ、前記第2のミリ波周波数帯集積回路、及び/又は前記回路基板上の接地線に電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項12に記載のアンテナ機器。
【請求項16】
前記アンテナブラケットは開口部を含み、前記第2の部分は前記開口部を通過した電気的接続部品を介して前記非ミリ波アンテナ給電アセンブリに電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項12に記載のアンテナ機器。
【請求項17】
前記アンテナ機器はケーシングをさらに含み、前記ケーシングの少なくとも一部は前記第1の非ミリ波アンテナ及び/又は前記第2の非ミリ波アンテナに電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ機器。
【請求項18】
前記ケーシングは前記回路基板の周囲に周設された側壁構造を含み、前記側壁構造は切欠きを含み、前記第1のアンテナ構造の少なくとも一部及び/又は前記第2のアンテナ構造の少なくとも一部は前記切欠きに位置し、前記アンテナ機器は装飾部材をさらに含み、前記装飾部材は前記切欠きに位置し且つ前記第2のアンテナ構造及び/又は前記第2の非ミリ波アンテナの少なくとも一部に覆設される、
ことを特徴とする請求項17に記載のアンテナ機器。
【請求項19】
請求項1から請求項18のいずれか1項に記載のアンテナ機器を含む、
ことを特徴とする電子デバイス。