(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023074077
(43)【公開日】2023-05-29
(54)【発明の名称】情報表示方法、情報処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/80 20140101AFI20230522BHJP
A63F 13/30 20140101ALI20230522BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20230522BHJP
【FI】
A63F13/80 A
A63F13/30
A63F13/53
【審査請求】未請求
【請求項の数】24
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021186831
(22)【出願日】2021-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】591139633
【氏名又は名称】東急株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123788
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100127454
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 雅昭
(72)【発明者】
【氏名】本田 孝一
(57)【要約】
【課題】ゲームのレベルを容易に上げていく。
【解決手段】二人零和有限確定完全情報ゲームを行う二人のプレイヤーがそれぞれ操作する2つの通信端末それぞれに、二人のプレイヤーそれぞれを補助する他の装置から送信されてきた補助情報それぞれを所定の配列で表示させる表示制御部110を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
二人零和有限確定完全情報ゲームを行う二人のプレイヤーがそれぞれ操作する2つの通信端末それぞれに、該二人のプレイヤーそれぞれを補助する他の装置から送信されてきた補助情報それぞれを所定の配列で表示させる情報表示方法。
【請求項2】
請求項1に記載の情報表示方法において、
前記補助情報は複数あり、前記複数の補助情報を優先度に従って表示させる情報表示方法。
【請求項3】
請求項2に記載の情報表示方法において、
前記優先度の最も高い補助情報を、それ以外の補助情報よりも強調して表示する情報表示方法。
【請求項4】
請求項3に記載の情報表示方法において、
前記優先度の最も高い補助情報を、それ以外の補助情報よりも大きく表示する情報表示方法。
【請求項5】
請求項2から4のいずれか1項に記載の情報表示方法において、
前記二人のプレイヤーそれぞれを補助する他の装置はそれぞれ複数あり、該他の装置から送信されてきた補助情報を該他の装置ごとに列に並べて配列させ、前記複数の補助情報を前記優先度ごとに行に並べて配列させる情報表示方法。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の情報表示方法において、
前記プレイヤーの一方を補助する前記他の装置に、該他の装置が送信した前記補助情報を表示させ、前記プレイヤーの他方を補助する前記他の装置に、該他の装置が送信した前記補助情報を表示させる情報表示方法。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の情報表示方法において、
前記補助情報は、前記プレイヤーそれぞれが行う次の一手を示す情報を含む情報表示方法。
【請求項8】
請求項7に記載の情報表示方法において、
前記補助情報は、さらに、前記次の一手を行うことを勧める理由を示す理由情報を含む情報表示方法。
【請求項9】
請求項7または請求項8に記載の情報処理方法において、
前記補助情報は、さらに、数手先までの予想手順を示す予想情報を含む情報表示方法。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の情報処理方法において、
前記通信端末が受け付けた外部からの入力に基づいて、前記他の装置の数を変更可能である情報処理方法。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか1項に記載の情報処理方法において、
前記通信端末と該通信端末を補助する他の装置との間で通信が可能である情報処理方法。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか1項に記載の情報表示方法において、
前記二人零和有限確定完全情報ゲームは、将棋である情報表示方法。
【請求項13】
二人零和有限確定完全情報ゲームを行う二人のプレイヤーがそれぞれ操作する2つの通信端末それぞれに、該二人のプレイヤーそれぞれを補助する他の装置から送信されてきた補助情報それぞれを所定の配列で表示させる表示制御部を有する情報処理装置。
【請求項14】
請求項13に記載の情報処理装置において、
前記補助情報は複数あり、
前記表示制御部は、前記複数の補助情報を優先度に従って表示させる情報処理装置。
【請求項15】
請求項14に記載の情報処理装置において、
前記表示制御部は、前記優先度の最も高い補助情報を、それ以外の補助情報よりも強調して表示させる情報処理装置。
【請求項16】
請求項15に記載の情報処理装置において、
前記表示制御部は、前記優先度の最も高い補助情報を、それ以外の補助情報よりも大きく表示させる情報処理装置。
【請求項17】
請求項14から16のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記二人のプレイヤーそれぞれを補助する他の装置はそれぞれ複数あり、
前記表示制御部は、前記他の装置から送信されてきた補助情報を該他の装置ごとに列に並べて配列させ、前記複数の補助情報を優先度ごとに行に並べて配列させる情報処理装置。
【請求項18】
請求項13から17のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記表示制御部は、前記プレイヤーの一方を補助する前記他の装置に、該他の装置が送信した前記補助情報を表示させ、前記プレイヤーの他方を補助する前記他の装置に、該他の装置が送信した前記補助情報を表示させる情報処理装置。
【請求項19】
請求項13から18のいずれか1項に記載の情報表示装置において、
前記補助情報は、前記プレイヤーそれぞれが行う次の一手を示す情報を含む情報表示装置。
【請求項20】
請求項19に記載の情報表示装置において、
前記補助情報は、さらに、前記次の一手を行うことを勧める理由を示す理由情報を含む情報表示装置。
【請求項21】
請求項19または請求項20に記載の情報処理装置において、
前記補助情報は、さらに、数手先までの予想手順を示す予想情報を含む情報表示装置。
【請求項22】
請求項13から21のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記通信端末が受け付けた外部からの入力に基づいて、前記他の装置の数を変更する処理部を有する情報処理装置。
【請求項23】
請求項13から22のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記二人零和有限確定完全情報ゲームは、将棋である情報処理装置。
【請求項24】
コンピュータに、
二人零和有限確定完全情報ゲームを行う二人のプレイヤーがそれぞれ操作する2つの通信端末それぞれに、該二人のプレイヤーそれぞれを補助する他の装置から送信されてきた補助情報それぞれを所定の配列で表示させる手順を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示方法、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
長年、二人零和有限確定完全情報ゲームの代表として挙げられる将棋の対局では、プレイヤーが将棋盤を挟んで向かい合う形態でゲームが行われている。また、インターネットが普及した近年では、インターネットを介して通信端末にアニメーション表示された盤面をユーザが見ながら、通信端末に所定の操作を行ってゲームを進めるというネットワーク対局ゲームシステムが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した技術においては、ゲーム自体のレベルがそのゲームを行っているプレイヤー個人の能力だけに依存するものとなる。そのため、ゲームのレベルを上げていくのが容易ではないという問題点がある。
【0005】
本発明の目的は、ゲームのレベルを容易に上げていくことができる情報表示方法、情報処理装置およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報表示方法は、
二人零和有限確定完全情報ゲームを行う二人のプレイヤーがそれぞれ操作する2つの通信端末それぞれに、該二人のプレイヤーそれぞれを補助する他の装置から送信されてきた補助情報それぞれを所定の配列で表示させる。
【0007】
また、本発明の情報処理装置は、
二人零和有限確定完全情報ゲームを行う二人のプレイヤーがそれぞれ操作する2つの通信端末それぞれに、該二人のプレイヤーそれぞれを補助する他の装置から送信されてきた補助情報それぞれを所定の配列で表示させる表示制御部を有する。
【0008】
また、本発明のプログラムは、
コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
二人零和有限確定完全情報ゲームを行う二人のプレイヤーがそれぞれ操作する2つの通信端末それぞれに、該二人のプレイヤーそれぞれを補助する他の装置から送信されてきた補助情報それぞれを所定の配列で表示させる手順を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明においては、ゲームのレベルを容易に上げていくことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の情報処理装置の第1の実施の形態を示す図である。
【
図2】
図1に示した情報処理装置の内部構成の一例を示す図である。
【
図3】
図1に示したデータベースに登録された参加者の情報の一例を示す図である。
【
図4】
図1に示した形態における情報表示方法の一例を説明するためのシーケンス図である。
【
図5】
図1に示した対局者の通信端末に表示された盤面情報および補助情報の一例を示す図である。
【
図6】本発明の情報処理装置の第2の実施の形態を示す図である。
【
図7】
図6に示した情報処理装置の内部構成の一例を示す図である。
【
図8】
図6に示したデータベースに登録された参加者の情報の一例を示す図である。
【
図9】
図6に示した形態における情報表示方法の一例を説明するためのシーケンス図である。
【
図10】
図6に示した通信端末に表示された盤面情報および補助情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
【0012】
図1は、本発明の情報処理装置の第1の実施の形態を示す図である。本形態は
図1に示すように、本発明の情報処理装置100と、複数の通信端末200-1,200-2,300-1,300-2と、データベース400とを有し、これらが互いに通信ネットワーク500を介して通信可能に接続されている。
【0013】
通信端末200-1,200-2,300-1,300-2は、二人零和有限確定完全情報ゲームを行うプレイヤーまたはそれを補助する補助者がそれぞれ操作する通信端末装置である。通信端末200-1,200-2,300-1,300-2それぞれは、通信機能、情報の入力機能および表示機能を具備する。
【0014】
情報処理装置100は、通信端末200-1,200-2,300-1,300-2における情報の表示を制御する。
図2は、
図1に示した情報処理装置100の内部構成の一例を示す図である。
図1に示した情報処理装置100は
図2に示すように、表示制御部110と、通信部120と、処理部130とを有する。なお、
図2には、
図1に示した情報処理装置100が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。通信部120は、通信ネットワーク500を介して通信端末200-1,200-2,300-1,300-2との間で通信を行う。
【0015】
処理部130は、通信端末200-1,200-2,300-1,300-2が行うゲームについて、当該ゲームのルールに従った所定の処理を行う。処理部130は、処理した内容(情報)を表示制御部110へ出力する。処理部130は、例えば、ゲームのルールに従ったゲームの進行を行ったり、通信端末200-1,200-2,300-1,300-2の入力の制御を行ったりする。また、処理部130は、通信部120および通信ネットワーク500を介してデータベース400に登録されているデータの読み出しや、データベース400へのデータの書き込みを行う。
【0016】
表示制御部110は、通信端末200-1,200-2,300-1,300-2それぞれにおける情報の表示を制御する。ここで、通信端末200-1を操作するプレイヤーと、通信端末300-1を操作するプレイヤーとが対戦する場合、通信端末200-1と通信端末300-1とが代表端末となる。また、通信端末200-1を操作するプレイヤーと通信端末200-2を操作する補助者とが1つのチーム(例えば、チームA)を構成し、通信端末300-1を操作するプレイヤーと通信端末300-2を操作する補助者とが1つのチーム(例えば、チームAと対戦するチームB)を構成する。
【0017】
表示制御部110は、通信端末200-1,200-2,300-1,300-2それぞれに、処理部130が行った処理に基づいて二人零和有限確定完全情報ゲームの盤面を表示させる。例えば、二人零和有限確定完全情報ゲームが将棋である場合、表示制御部110は、通信端末200-1,200-2,300-1,300-2それぞれに、対局中の将棋の盤面を表示させる。具体的には、表示制御部110は、通信端末200-1,200-2,300-1,300-2それぞれに、対局中の将棋の盤面を表示させるための盤面情報を、通信部120を用いて送信する。
【0018】
また、表示制御部110は、通信端末200-2から送信されてきた補助情報を通信端末200-1に表示させる。具体的には、表示制御部110は、通信端末200-2から送信されてきた補助情報と、その補助情報を表示させるための制御信号とを、通信部120を用いて通信端末200-1へ送信する。また、表示制御部110は、通信端末300-2から送信されてきた補助情報を通信端末300-1に表示させる。具体的には、表示制御部110は、通信端末300-2から送信されてきた補助情報と、その補助情報を表示させるための制御信号とを、通信部120を用いて通信端末300-1へ送信する。つまり、表示制御部110は、補助者が操作する通信端末から送信されてきた補助情報と制御信号とを、その補助者が操作する通信端末と同じチームに属するプレイヤーが操作する通信端末へ、通信部120を介して送信する。ここで補助情報とは、補助者がプレイヤーを補助するための情報、言い換えれば、補助者が対戦中のゲームについてプレイヤーにアドバイスするための情報である。例えば、対戦中のゲームが将棋である場合、補助情報はプレイヤーが指す次の一手を補助者がアドバイスする情報である。
【0019】
データベース400は、あらかじめ登録されたゲームに参加する参加者の情報を記憶する。
図3は、
図1に示したデータベース400に登録された参加者の情報の一例を示す図である。
図1に示したデータベース400には
図3に示すように、チーム識別情報と、端末識別情報と、役割とが対応付けられて記憶されている。チーム識別情報は、ゲームに参加する参加者から構成されるチームごとにあらかじめ設定されたチーム固有の識別情報である。端末識別情報は、ゲームに参加する参加者それぞれが操作する通信端末を識別するために、それぞれの通信端末にあらかじめ付与された固有の識別情報である。役割は、ゲームに参加する参加者がそれぞれのチームの中でどのような役割を果たすのかを示す情報である。
【0020】
例えば、
図3に示すように、チーム識別情報「T001」と端末識別情報「200-1」と役割「対局者」とが対応付けられて記憶されている。これは、端末識別情報が「200-1」である通信端末を操作する参加者は、チーム識別情報が「T001」であるチームに属し、対局者(プレイヤー)の役割を果たすことを示している。また、チーム識別情報「T001」と端末識別情報「200-2」と役割「補助者」とが対応付けられて記憶されている。これは、端末識別情報が「200-2」である通信端末を操作する参加者は、チーム識別情報が「T001」であるチームに属し、補助者の役割を果たすことを示している。このように、チーム識別情報が「T001」のチームには、端末識別情報が「200-1」である通信端末を操作する参加者が対局者(プレイヤー)として、端末識別情報が「200-2」である通信端末を操作する参加者が補助者として属することを示している。
【0021】
また、チーム識別情報「T002」と端末識別情報「300-1」と役割「対局者」とが対応付けられて記憶されている。これは、端末識別情報が「300-1」である通信端末を操作する参加者は、チーム識別情報が「T002」であるチームに属し、対局者(プレイヤー)の役割を果たすことを示している。また、チーム識別情報「T002」と端末識別情報「300-2」と役割「補助者」とが対応付けられて記憶されている。これは、端末識別情報が「300-2」である通信端末を操作する参加者は、チーム識別情報が「T002」であるチームに属し、補助者の役割を果たすことを示している。このように、チーム識別情報が「T002」のチームには、端末識別情報が「300-1」である通信端末を操作する参加者が対局者(プレイヤー)として、端末識別情報が「300-2」である通信端末を操作する参加者が補助者として属することを示している。
【0022】
以下に、
図1に示した形態における情報表示方法について説明する。
図4は、
図1に示した形態における情報表示方法の一例を説明するためのシーケンス図である。
【0023】
ゲームが開始されると、処理部130が当該ゲームのルールに従ってゲームを進行させ、表示制御部110は、通信部120を介して盤面情報と制御信号とを通信端末200-1,200-2へ送信する(ステップS1)。このとき、表示制御部110は、処理部130が行った処理に基づいて、通信部120を介して盤面情報と制御信号とを通信端末300-1,300-2へも送信する。この盤面情報は、実際の対戦中の盤面をイメージした画像である。すると、通信端末200-1,200-2それぞれは、情報処理装置100から送信されてきた盤面情報を制御信号に従って表示する(ステップS2)。また、通信端末300-1,300-2それぞれもまた、情報処理装置100から送信されてきた盤面情報を制御信号に従って表示する。
【0024】
その後、通信端末200-2が外部から受け付けた操作に基づいて、補助情報を入力すると(ステップS3)、通信端末200-2は入力した補助情報を情報処理装置100へ送信する(ステップS4)。補助情報を入力するための操作方法は、特に規定しない。例えば、その操作方法は、通信端末200-2に盤面情報を表示するディスプレイがタッチパネル機能を具備するものである場合、通信端末200-2に表示された盤面情報に対して動かしたい駒を動かしたい方向へ移動させるように指を画面に触れさせて動かすものであっても良い。また、複数の補助情報を入力できるものである場合、その補助情報の優先順位を指定するための操作が行われても良い。優先順位を指定するための操作は、例えば、補助情報の入力の操作に伴い、ディスプレイに表示された数字を選択(タップ)するものであっても良い。
【0025】
通信端末200-2から補助情報が送信されてくると、処理部130がデータベース400にて通信端末200-2と同じチーム識別情報と対応付けられた対局者の端末識別情報を検索する。すると、処理部130が検索した通信端末200-1に補助情報を表示させるために、表示制御部110が通信部120を介して補助情報と制御信号とを通信端末200-1へ送信する(ステップS5)。通信端末200-1は、情報処理装置100から補助情報が送信されてくると、補助情報を表示する(ステップS6)。この表示は、表示制御部110から通信部120を介して送信された補助情報とともに送信されてきた制御信号に従って行われる。この制御信号は、補助情報を所定の配列で表示させるように制御するためのものである。
【0026】
図5は、
図1に示した通信端末200-1に表示された盤面情報および補助情報の一例を示す図である。
図1に示した通信端末200-1には
図5に示すように、対局中の将棋の盤面情報210と、補助情報220とが表示される。盤面情報210の表示の向きは、どちらが自身のチームのものであるかがわかる向きであれば良く、特に規定しない。その向きは、例えば、その通信端末を所持しているプレイヤーや補助者が自身のチームの駒を認識することが容易な向きが好ましい。補助情報220は、通信端末200-1を操作する対局者を補助する補助者が操作する通信端末200-2から情報処理装置100へ送信され、情報処理装置100から通信端末200-1へ送信されてきた情報である。補助情報220は、補助情報220とともに情報処理装置100から送信されてきた制御信号に従って表示される。補助情報220は
図5に示すように、第1候補(
図5に示した例では、「Best5五歩」)、第2候補(
図5に示した例では、「2:1六歩」)および第3候補(
図5に示した例では、「3:5七銀」)の複数あり、これらが優先度に従って表示される。
図5に示した例では、第1候補の優先度が最も高く、次に第2候補の優先度が高く、第3候補の優先度が最も低いものとなっている。また、
図5に示すように、第1候補の補助情報が、他の補助情報よりも強調して大きく表示されている。第1候補の補助情報を他の補助情報よりも強調する表示の仕方は、大きさに限らず文字色や背景色、文字体、マークや図形の表示態様等を用いて強調するものであっても良い。
【0027】
その後、対局者が通信端末200-1を操作して、その操作に基づいて通信端末200-1が指し手情報を入力すると(ステップS7)、通信端末200-1は入力した指し手情報を情報処理装置100へ送信する(ステップS8)。指し手情報の入力方法は、特に規定しない。その入力方法は、例えば、通信端末200-1に盤面情報および補助情報を表示するディスプレイがタッチパネル機能を具備するものである場合、通信端末200-1に表示された盤面情報に対して動かしたい駒を動かしたい方向へ移動させるように指を画面に触れさせて動かすものであっても良い。また、通信端末200-1に表示された盤面情報に対して動かしたい駒が表示されている位置に指をタップした後、その駒を動かしたいマスが表示されている位置に指をタップさせるものであっても良い。すると、情報処理装置100の表示制御部110は、通信端末200-1から送信されてきた指し手情報に従って、盤面情報を更新する(ステップS9)。盤面情報の更新後は、ステップS1の処理が再度行われる。なお、上述した処理は、二人零和有限確定完全情報ゲームに適用するため、通信端末200-1,200-2と、通信端末300-1,300-2とで交互に行われることは言うまでもない。
【0028】
このように、2人のプレイヤーがそれぞれ操作する通信端末を用いた二人零和有限確定完全情報ゲームにおいて、1対1の対戦をチーム対チームの対戦とし、それぞれのチーム内で代表となるプレイヤーに補助者をつける。補助者からのアドバイスを補助情報としてプレイヤーが操作する通信端末に表示させる。そのとき、補助情報を優先順位に従って表示させる。プレイヤーが自身が操作する通信端末に表示された補助情報を見ながら、ゲームを進行させることで、ゲームのレベルを容易に上げていくことができる。
(第2の実施の形態)
【0029】
図6は、本発明の情報処理装置の第2の実施の形態を示す図である。本形態は
図6に示すように、本発明の情報処理装置101と、複数の通信端末200-1~200-4,300-1~300-4と、データベース401とを有し、これらが互いに通信ネットワーク500を介して通信可能に接続されている。
【0030】
通信端末200-1~200-4,300-1~300-4は、二人零和有限確定完全情報ゲームを行うプレイヤーまたはそれを補助する補助者がそれぞれ操作する通信端末装置である。通信端末200-1~200-4,300-1~300-4それぞれは、通信機能、情報の入力機能および表示機能を具備する。
【0031】
情報処理装置101は、通信端末200-1~200-4,300-1~300-4における情報の表示を制御する。
図7は、
図6に示した情報処理装置101の内部構成の一例を示す図である。
図6に示した情報処理装置101は
図7に示すように、表示制御部111と、通信部120とを有する。なお、
図7には、
図6に示した情報処理装置101が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。通信部120は、第1の実施の形態におけるものと同じものである。
【0032】
表示制御部111は、通信端末200-1~200-4,300-1~300-4それぞれにおける情報の表示を制御する。ここで、通信端末200-1を操作するプレイヤーと、通信端末300-1を操作するプレイヤーとが対戦する場合、通信端末200-1と通信端末300-1とが代表端末となる。また、通信端末200-1を操作するプレイヤーと、通信端末200-2を操作する補助者、通信端末200-3を操作する補助者および通信端末200-4を操作する補助者とが1つのチーム(例えば、チームC)を構成する。また、通信端末300-1を操作するプレイヤーと、通信端末300-2を操作する補助者、通信端末300-3を操作する補助者および通信端末300-4を操作する補助者とが1つのチーム(例えば、チームCと対戦するチームD)を構成する。
【0033】
表示制御部111は、通信端末200-1~200-4,300-1~300-4それぞれに、処理部131が行った処理に基づいて二人零和有限確定完全情報ゲームの盤面を表示させる。例えば、二人零和有限確定完全情報ゲームが将棋である場合、表示制御部111は、通信端末200-1~200-4,300-1~300-4それぞれに、対局中の将棋の盤面を表示させる。具体的には、表示制御部111は、通信端末200-1~200-4,300-1~300-4それぞれに、対局中の将棋の盤面を表示させるための盤面情報を、通信部120を用いて送信する。
【0034】
また、表示制御部111は、通信端末200-2~200-4それぞれから送信されてきた補助情報を通信端末200-1に表示させる。具体的には、表示制御部111は、通信端末200-2から送信されてきた補助情報、通信端末200-3から送信されてきた補助情報および通信端末200-4から送信されてきた補助情報と、それらの補助情報を表示させるための制御信号とを、通信部120を用いて通信端末200-1へ送信する。また、表示制御部111は、通信端末300-2~300-4それぞれから送信されてきた補助情報を通信端末300-1に表示させる。具体的には、表示制御部111は、通信端末300-2から送信されてきた補助情報、通信端末300-3から送信されてきた補助情報および通信端末300-4から送信されてきた補助情報と、それらの補助情報を表示させるための制御信号とを、通信部120を用いて通信端末300-1へ送信する。つまり、表示制御部111は、補助者が操作する通信端末から送信されてきた補助情報と制御信号とを、その補助者が操作する通信端末と同じチームに属するプレイヤーが操作する通信端末へ、通信部120を介して送信する。ここで補助情報は、第1の実施の形態におけるものと同じものである。
【0035】
処理部131は、第1の実施の形態における処理部130が具備する機能に加えて、補助者の数や、補助者を変更する機能を具備する。処理部131は、例えば、対局中に対局者が操作する通信端末200-1,300-1が設定変更を要求するための所定の入力を外部から受け付けると、その入力に応じた信号が通信端末200-1,300-1から情報処理装置101へ送信され、その信号に基づいて、補助者の数や補助者を変更するものでも良い。処理部131は、通信部120および通信ネットワーク500を介してデータベース401に登録されているデータの読み出しや、データベース400へのデータの書き込みを行って、補助者の数や補助者を変更する。
【0036】
データベース401は、あらかじめ登録されたゲームに参加する参加者の情報を記憶する。
図8は、
図6に示したデータベース401に登録された参加者の情報の一例を示す図である。
図6に示したデータベース401には
図8に示すように、チーム識別情報と、端末識別情報と、役割とが対応付けられて記憶されている。チーム識別情報、端末識別情報及び役割は、第1の実施の形態におけるデータベース400に登録されたものと同じものである。第1の実施の形態においては、1つのチームにつき補助者が1人であるが、第2の実施の形態においては、1つのチームにつき補助者が複数人(3人)である。
【0037】
例えば、
図8に示すように、チーム識別情報「T001」と端末識別情報「200-1」と役割「対局者」とが対応付けられて記憶されている。これは、端末識別情報が「200-1」である通信端末を操作する参加者は、チーム識別情報が「T001」であるチームに属し、対局者(プレイヤー)の役割を果たすことを示している。また、チーム識別情報「T001」と端末識別情報「200-2」と役割「補助者」とが対応付けられて記憶されている。これは、端末識別情報が「200-2」である通信端末を操作する参加者は、チーム識別情報が「T001」であるチームに属し、補助者の役割を果たすことを示している。また、チーム識別情報「T001」と端末識別情報「200-3」と役割「補助者」とが対応付けられて記憶されている。これは、端末識別情報が「200-3」である通信端末を操作する参加者は、チーム識別情報が「T001」であるチームに属し、補助者の役割を果たすことを示している。また、チーム識別情報「T001」と端末識別情報「200-4」と役割「補助者」とが対応付けられて記憶されている。これは、端末識別情報が「200-4」である通信端末を操作する参加者は、チーム識別情報が「T001」であるチームに属し、補助者の役割を果たすことを示している。このように、チーム識別情報が「T001」のチームには、端末識別情報が「200-1」である通信端末を操作する参加者が対局者(プレイヤー)として、端末識別情報が「200-2」である通信端末を操作する参加者、端末識別情報が「200-3」である通信端末を操作する参加者および端末識別情報が「200-4」である通信端末を操作する参加者が補助者として属することを示している。
【0038】
また、チーム識別情報「T002」と端末識別情報「300-1」と役割「対局者」とが対応付けられて記憶されている。これは、端末識別情報が「300-1」である通信端末を操作する参加者は、チーム識別情報が「T002」であるチームに属し、対局者(プレイヤー)の役割を果たすことを示している。また、チーム識別情報「T002」と端末識別情報「300-2」と役割「補助者」とが対応付けられて記憶されている。これは、端末識別情報が「300-2」である通信端末を操作する参加者は、チーム識別情報が「T002」であるチームに属し、補助者の役割を果たすことを示している。また、チーム識別情報「T002」と端末識別情報「300-3」と役割「補助者」とが対応付けられて記憶されている。これは、端末識別情報が「300-3」である通信端末を操作する参加者は、チーム識別情報が「T002」であるチームに属し、補助者の役割を果たすことを示している。また、チーム識別情報「T002」と端末識別情報「300-4」と役割「補助者」とが対応付けられて記憶されている。これは、端末識別情報が「300-4」である通信端末を操作する参加者は、チーム識別情報が「T002」であるチームに属し、補助者の役割を果たすことを示している。このように、チーム識別情報が「T002」のチームには、端末識別情報が「300-1」である通信端末を操作する参加者が対局者(プレイヤー)として、端末識別情報が「300-2」である通信端末を操作する参加者、端末識別情報が「300-3」である通信端末を操作する参加者および端末識別情報が「300-4」である通信端末を操作する参加者が補助者として属することを示している。
【0039】
以下に、
図6に示した形態における情報表示方法について説明する。
図9は、
図6に示した形態における情報表示方法の一例を説明するためのシーケンス図である。
【0040】
ゲームが開始されると、処理部131が当該ゲームのルールに従ってゲームを進行させ、表示制御部111は、通信部120を介して盤面情報を通信端末200-1~200-4へ送信する(ステップS11)。このとき、表示制御部111は、処理部131が行った処理に基づいて、通信部120を介して盤面情報を通信端末300-1~300-4へも送信する。この盤面情報は、実際の対戦中の盤面をイメージした画像である。すると、通信端末200-1~200-4それぞれは、情報処理装置101から送信されてきた盤面情報を制御信号に従って表示する(ステップS12)。また、通信端末300-1~300-4それぞれもまた、情報処理装置101から送信されてきた盤面情報を制御信号に従って表示する。
【0041】
その後、通信端末200-2が外部から受け付けた操作に基づいて、補助情報を入力する(ステップS13)。また、通信端末200-3が外部から受け付けた操作に基づいて、補助情報を入力する(ステップS14)。また、通信端末200-4が外部から受け付けた操作に基づいて、補助情報を入力する(ステップS15)。このステップS13~S15の処理の順序は規定しない。例えば、その順序は、通信端末200-2~200-4それぞれが操作を受け付けたタイミングに応じた順序でも良い。補助情報を入力するための操作方法は、特に規定せず、第1の実施の形態で例として挙げたものであっても良い。補助情報の入力後、通信端末200-2は入力した補助情報を情報処理装置101へ送信する(ステップS16)。また、通信端末200-3は入力した補助情報を情報処理装置101へ送信する(ステップS17)。また、通信端末200-4は入力した補助情報を情報処理装置101へ送信する(ステップS18)。このステップS16~S18の処理の順序は規定しない。例えば、その順序は、通信端末200-2~200-4それぞれが補助情報を入力したタイミングに応じた順序でも良い。
【0042】
通信端末200-2~200-4それぞれから補助情報が送信されてくると、処理部131がデータベース401にて通信端末200-2~200-4と同じチーム識別情報と対応付けられた対局者の端末識別情報を検索する。すると、処理部131が検索した通信端末200-1に補助情報を表示させるために、表示制御部111が通信部120を介して補助情報と制御信号とを通信端末200-1へ送信する(ステップS19)。通信端末200-1は、情報処理装置101から補助情報が送信されてくると、補助情報を表示する(ステップS20)。この表示は、表示制御部111から通信部120を介して送信された補助情報とともに送信されてきた制御信号に従って行われる。この制御信号は、補助情報を所定の配列で表示させるように制御するためのものである。
【0043】
図10は、
図6に示した通信端末200-1に表示された盤面情報および補助情報の一例を示す図である。
図6に示した通信端末200-1には
図10に示すように、対局中の将棋の盤面情報210と、補助情報221とが表示される。盤面情報210は、第1の実施の形態におけるものと同じもので良い。補助情報221は、通信端末200-1を操作する対局者を補助する補助者が操作する通信端末200-2~200-4それぞれから情報処理装置101へ送信され、情報処理装置101から通信端末200-1へ送信されてきた情報である。補助情報221は、補助情報221とともに情報処理装置101から送信されてきた制御信号に従って表示される。補助情報221は
図10に示すように、通信端末200-2(
図10に示した例では、「A」)から送信されてきた第1候補(
図10に示した例では、「Best5五歩」)、第2候補(
図10に示した例では、「2:1六歩」)および第3候補(
図10に示した例では、「3:5七銀」)の複数が優先度ごとに行に並べて配列されて表示される。また、通信端末200-3(
図10に示した例では、「B」)から送信されてきた第1候補(
図10に示した例では、「Best5五歩」)、第2候補(
図10に示した例では、「2:5七銀」)および第3候補(
図10に示した例では、「3:2一飛」)の複数が優先度ごとに行に並べて配列されて表示される。また、通信端末200-4(
図10に示した例では、「C」)から送信されてきた第1候補(
図10に示した例では、「Best2一飛」)、第2候補(
図10に示した例では、「2:5五歩」)および第3候補(
図10に示した例では、「3:5七銀」)の複数が優先度ごとに行に並べて配列されて表示される。そして、これらの補助情報が、A~Cごとに列に並べて配列されて表示される。
図10に示した例では、第1候補の優先度が最も高く、次に第2候補の優先度が高く、第3候補の優先度が最も低いものとなっている。また、
図10に示すように、第1候補の補助情報が、他の補助情報よりも強調して大きく表示されている。第1候補の補助情報を他の補助情報よりも強調する表示の仕方は、大きさに限らず文字色や背景色、文字体、マークや図形の表示態様等を用いて強調するものであっても良い。
【0044】
その後、対局者が通信端末200-1を操作して、その操作に基づいて通信端末200-1が指し手情報を入力すると(ステップS21)、通信端末200-1は入力した指し手情報を情報処理装置101へ送信する(ステップS22)。指し手情報の入力方法は、特に規定せず、第1の実施の形態で例として挙げたものであっても良い。すると、情報処理装置101の表示制御部111は、通信端末200-1から送信されてきた指し手情報に従って、盤面情報を更新する(ステップS23)。盤面情報の更新後は、ステップS11の処理が再度行われる。なお、上述した処理は、二人零和有限確定完全情報ゲームに適用するため、通信端末200-1~200-4と、通信端末300-1~300-4とで交互に行われることは言うまでもない。
【0045】
このように、2人のプレイヤーがそれぞれ操作する通信端末を用いた二人零和有限確定完全情報ゲームにおいて、1対1の対戦をチーム対チームの対戦とし、それぞれのチーム内で代表となるプレイヤーそれぞれに複数の補助者をつける。複数の補助者それぞれからのアドバイスを補助情報としてプレイヤーが操作する通信端末に表示させる。そのとき、補助情報を補助者ごとに列に並べて優先順位ごとに行に並べて表示させる。プレイヤーが自身が操作する通信端末に表示された、複数の補助者からの補助情報を見ながら、ゲームを進行させることで、ゲームのレベルを容易に上げていくことができる。
【0046】
また、表示制御部111は、通信端末200-1のプレイヤーを補助する補助者の通信端末200-2~200-4それぞれにも、通信端末200-2~200-4それぞれが送信した補助情報を表示させ、通信端末300-1のプレイヤーを補助する補助者の通信端末300-2~300-4それぞれにも、通信端末300-2~300-4それぞれが送信した補助情報を表示させるものであっても良い。
【0047】
なお、プレイヤーが上述したような通信端末を操作して対戦するものではなく、実際の盤面を挟んで向かい合って盤面上の駒を動かして対戦するものにも本発明を適用することができる。その場合に通信端末に表示される盤面情報は、所定の撮像装置(例えば、カメラ等)を用いて撮像された将棋盤の画像であって、情報処理装置からそのゲームに参加している通信端末へライブ配信(送信)されるものである。
【0048】
補助者がプレイヤーを補助するのではなく、AI(Artificial Intelligence:人工知能)を搭載したコンピュータ等の装置がプレイヤーを補助するものであっても良い。その場合、情報処理装置がその装置に具備された学習モデルに盤面情報を入力し、学習モデルから出力された補助情報をプレイヤー等が操作する通信端末へ送信するものであっても良い。対局者を補助する他の装置すべてがAI搭載の装置であっても良いし、一部がAI搭載の装置であり、一部が補助者が操作する装置(通信端末)であっても良い。また、対局者が対局を行うのではなく、AIを搭載したコンピュータ等の装置が対局者(プレイヤー)となるものでも良い。
【0049】
また、AIを搭載したコンピュータ等の装置がプレイヤーを補助する場合、それぞれの装置に搭載されたAIの特性に応じた枠割を分担させ、それらの装置からの出力をその装置の役割に応じて選別する装置を、プレイヤーを補助する装置としても良い。この場合、それぞれの装置からの出力をその枠割に応じて重みづけを付与しても良い。例えば、ゲームの序盤に強いAIを搭載した装置からの出力を、ゲームの序盤においては選択して優先的に出力し、ゲームの終盤に強いAIを搭載した装置からの出力を、ゲームの終盤においては選択して優先的に出力するものであっても良い。
【0050】
また、補助情報には、上述したプレイヤーが指す(行う)次の一手を補助者がアドバイスする情報のほか、その一手を指す(行う)ことを勧める理由を示す理由情報を含むものであっても良い。理由情報は、プレイヤーを補助する他の装置が外部から受け付けた情報やAIが解析した理由を示す情報であっても良い。さらに、次の一手だけではなく、その数手先までの予想手順を示す予想情報を含むものであっても良い。予想情報は、プレイヤーを補助する他の装置が外部から受け付けた情報やAIが解析した結果を示す情報であっても良い。これらの補助情報は、文字表示のほか図形表示やその他の表示または音声で出力されても良い。
【0051】
さらに、対局者が次の一手を指す(行う)前に、当該対局者が操作する通信端末と補助者が操作する通信端末との間で、通話やテキスト通信等の双方向の通信が行われても良い。このような通信を行うことで、対局者と補助者との間でコミュニケーションをとることができる。
【0052】
以上、各構成要素に各機能(処理)それぞれを分担させて説明したが、この割り当ては上述したものに限定しない。また、構成要素の構成についても、上述した形態はあくまでも例であって、これに限定しない。
【0053】
上述した各構成要素が行う処理は、目的に応じてそれぞれ作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を手順として記述したコンピュータプログラム(以下、プログラムと称する)を、各構成要素を具備した情報処理装置100,101にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを情報処理装置100,101に読み込ませ、実行するものであっても良い。情報処理装置100,101にて読取可能な記録媒体とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)、Blu-ray(登録商標) Disc、USB(Universal Serial Bus)メモリなどの移設可能な記録媒体の他、情報処理装置100,101に内蔵されたROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のメモリやHDD(Hard Disc Drive)等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、情報処理装置100,101に設けられたCPUにて読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【符号の説明】
【0054】
100,101 情報処理装置
110,111 表示制御部
120 通信部
130,131 処理部
200-1~200-4,300-1~300-4 通信端末
210 盤面情報
220,221 補助情報
400,401 データベース
500 通信ネットワーク