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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007413
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】車両表面消毒システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/10 20060101AFI20230111BHJP
   B60Q 3/80 20170101ALI20230111BHJP
【FI】
A61L2/10
B60Q3/80
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022083925
(22)【出願日】2022-05-23
(31)【優先権主張番号】63/215,835
(32)【優先日】2021-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/742,134
(32)【優先日】2022-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】522203411
【氏名又は名称】ファイベリー トランスポート ツアーズ
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【弁理士】
【氏名又は名称】清原 義博
(72)【発明者】
【氏名】オウバン,フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】ブロノー,ヤニック
【テーマコード(参考)】
3K040
4C058
【Fターム(参考)】
3K040AA02
3K040BA01
3K040DA05
3K040DB01
4C058AA23
4C058BB06
4C058DD01
4C058DD03
4C058DD11
4C058DD14
4C058DD16
4C058EE26
4C058KK02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】既存のシステムおよび方法とは異なる車両表面消毒または清掃システムおよび方法を提供する。
【解決手段】車両表面消毒システムは、少なくとも1つの紫外線(UV)光素子26および少なくとも1つの可視光素子28を有する発光モジュール22を含む。UV光素子および可視光素子は、UV光素子がオフである間、可視光素子が可視光を放出するために、少なくとも部分的に個別かつ電気的に作動され得る。発光モジュールは、車両の内部の発光レセプタクル内に挿入されてもよい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
少なくとも1つの紫外線(UV)光素子および少なくとも1つの可視光素子を有する、発光モジュールを備え、
前記少なくとも1つのUV光素子および前記少なくとも1つの可視光素子が、前記少なくとも1つのUV光素子がオフである間に、前記少なくとも1つの可視光素子が可視光を放出するために、少なくとも部分的に個別かつ電気的に作動されるように構成されており、
前記発光モジュールが、車両の内部の発光レセプタクル内に挿入されるように構成されている、システム。
【請求項2】
前記発光モジュールが、既存の発光モジュールのための電気的接続を含む、前記車両のレセプタクル内の前記既存の発光モジュールの交換物であるように構成されており、前記発光モジュールが、前記レセプタクルまたは前記電気的接続を修正することなく、同じレセプタクル内に配置されて、同じ電気的接続に接続されているように構成されており、前記既存の発光モジュールが、UV光素子を有さない、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記発光モジュールが、制御ユニット、通信ユニット、および少なくとも1つのスイッチをさらに備え、前記通信ユニットおよび前記少なくとも1つのスイッチが、前記制御ユニットに動作可能に結合されており、前記制御ユニットが、外部ソースから前記通信ユニットを介して指定された制御信号を受信することに応答して、前記少なくとも1つのスイッチを作動させ、UV光を放出するために前記少なくとも1つのUV光素子を活性化するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記通信ユニットが、前記外部ソースからのワイヤレス通信チャネルを介して前記指定された制御信号を受信するように構成されたワイヤレス送受信機を備え、前記外部ソースが、配送センターにおける制御サーバを含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記制御ユニットが、前記外部ソースから前記指定された制御信号として異なるコードを連続的に受信することに応答して、前記少なくとも1つのスイッチを、連続的に離間した指定された期間中作動するように構成されている、請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
前記指定された期間中、前記少なくとも1つのUV光素子が、UV光を放出するために活性化され、前記指定された期間同士の間、前記少なくとも1つのUV光素子がオフであり、前記指定された期間の各々において前記少なくとも1つのUV光素子の各々によって放出された前記UV光が、個々に、前記少なくとも1つのUV光素子と前記車両の前記内部における乗客としての人間の指定された位置との間の最も近い距離に対して、前記UV光に対する人間の安全な曝露のための指定された閾値未満である、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
指定された計画対象期間にわたる前記指定された期間の総計の間に前記車両の内部表面に前記UV光を適用することが、前記内部表面の微生物汚染を低減するのに十分である、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記制御ユニットが、前記車両に搭載されたセンサからセンサ信号を受信するように構成されており、前記制御ユニットが、1つ以上の指定された基準を満たす前記センサ信号に応答して、前記少なくとも1つのUV光素子の活性化を制御するように構成されている、請求項5に記載のシステム。
【請求項9】
前記センサ信号が、前記車両の前記内部の音、前記車両の前記内部における移動、前記車両の移動、前記車両の場所、前記車両の加速度、前記車両のドアの作動、前記車両に搭乗している1人以上の人物の存在、または前記車両に搭乗している前記1人以上の人物の不在のうちの、1つ以上を示す、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記センサ信号が、前記車両の前記内部のビデオ信号を含み、前記制御ユニットが、
前記外部ソースが前記ビデオ信号の情報に少なくとも部分的に基づいて前記制御信号を生成するために、前記ビデオ信号の前記情報を前記外部ソースに通信すること、または
前記少なくとも1つのUV光が活性化される、前記連続的に離間した指定された期間の数を変更すること、のうちの少なくとも1つを行うように構成されている、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記制御ユニットが、前記車両のドアの開口部の制御をすること、または前記少なくとも1つのUV光素子の活性化と同時に、もしくは直前に、前記車両の前記内部の少なくとも1つの警告デバイスを活性化させること、のうちの少なくとも1つを行うように構成されている、請求項3に記載のシステム。
【請求項12】
前記制御ユニットが、前記外部ソースから前記通信ユニットを介して前記指定された制御信号を受信することと、ユーザによって作動された入力から第2の制御信号を受信することと、の両方に応答してのみ、UV光を放出するために前記少なくとも1つのスイッチを作動して前記少なくとも1つのUV光素子を活性化するように構成されている、請求項3に記載のシステム。
【請求項13】
前記発光モジュールが、前記少なくとも1つのUV光素子によって放出されたUV光を示すUVセンサ信号を生成するように構成された、少なくとも1つのUVセンサをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記発光モジュールが、制御ユニットと、前記制御ユニットに動作可能に結合された通信ユニットと、をさらに備え、前記制御ユニットが、前記通信ユニットを制御して前記UVセンサ信号の情報を外部ソースに通信するように構成されている、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記発光モジュールが、前記少なくとも1つのUV光素子および前記少なくとも1つの可視光素子が配設されたハウジングを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
システムであって、
コントローラ、および前記コントローラに電気的に接続された通信デバイスを備える車外制御ユニットであって、前記制御ユニットが、複数の車両の車外である場所で動作可能に展開するように構成された、車外制御ユニットを備え、
前記車外制御ユニットが、前記通信デバイスを制御して前記車両に第1の制御信号を通信するように構成されており、前記第1の制御信号が、前記車両の内部における複数の紫外線(UV)光素子の動作を、前記車両の前記内部における1つ以上の可視光素子の動作と少なくとも部分的に個別に制御するように構成されている、システム。
【請求項17】
前記車外制御ユニットが、前記通信デバイスを介して前記複数の車両からセンサ信号を受信するように構成されており、前記センサ信号が、前記UV光素子によって放出されたUV光の情報を含み、
前記車外制御ユニットが、前記UV光の前記情報をユーザに伝達するために、少なくとも1つのユーザインターフェースデバイスを制御するための第2の制御信号を生成するように構成されている、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記少なくとも1つのユーザインターフェースデバイスが、表示画面を含み、前記第2の制御信号が、前記表示画面を制御して、前記車両のグラフィック表現、および前記UV光または前記UV光素子の情報のうちの少なくとも1つのグラフィック表現を表示するように構成されている、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記第1の制御信号が、前記車両の各々について、それぞれの車両に搭載された前記UV光素子を連続的に離間した指定された期間中活性化させるための、それぞれの巡回コードを含み、前記指定された期間中、前記UV光素子が、UV光を放出するために活性化され、前記指定された期間同士の間、前記UV光はオフされ、前記指定された期間の各々中に前記車両内の前記UV光素子によって放出された累積UV光は、前記UV光に対する人間の安全な曝露のための指定された閾値未満である、請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
方法であって、
車両に搭載され、前記車両に搭載された発光モジュールの制御ユニットにおいて外部ソースから制御信号を受信することと、
前記制御ユニットにおいて前記制御信号を受信することに応答して、前記発光モジュールの少なくとも1つの紫外線(UV)光素子を活性化させることであって、前記発光モジュールが、前記車両の内部の発光レセプタクルから取り外すことができる共通のハウジング内に両方とも配設された前記少なくとも1つのUV光素子および少なくとも1つの可視光素子を有し、前記少なくとも1つのUV光素子が、可視光を放出するための前記少なくとも1つの可視光素子の活性化とは別個にUV光を放出するように活性化される、活性化させることと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、米国仮特許出願第63/215,835号(2021年6月28日に出願)の優先権を主張し、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書に記載される主題の実施形態は、輸送車両に関する。他の実施形態は、輸送車両または他の種類の車両の内部表面を消毒することに関する。
【背景技術】
【0003】
バスおよび鉄道の客車のような輸送車両は、場所から場所へ人を運ぶために使用される。自動車、バン、スポーツ多目的車などの他の車両は、タクシー、配車サービス車両などのように、かなりの数の乗客を運ぶ可能性がある。そのような車両の中に日常的に入る、出る、および往来する典型的に多数の人々を考慮すると、車両の内部表面は、微生物およびウイルス汚染にさらされる可能性がある。そのような汚染は、夜間清掃員が消毒スプレーまたは液体を使用して内部表面を清掃することによって軽減することができる。しかしながら、最小限の効果であっても、そのような清掃には長い時間がかかる可能性があり、多くの清掃員を必要とする場合があり、かつ/または費用がかかる。また、パンデミック期には、そのようなチームのスタッフを確保することは非常に困難である。反復的かつ厳しい労働条件を必要とするこのようなプロセスの有効性は、列車の運転手にとっても問題である。
【0004】
したがって、既存のシステムおよび方法とは異なる車両表面消毒または清掃システムおよび方法を提供することが望ましい場合がある。
【発明の概要】
【0005】
1つ以上の実施形態では、システム(例えば、車両表面消毒システム)は、ハウジングと、ハウジング内に配設された少なくとも1つの紫外線(UV)光素子と、ハウジング内に配設された少なくとも1つの可視光素子と、ハウジングに取り付けられた複数の電気コネクタと、を有する発光モジュールを含む。少なくとも1つのUV光素子および少なくとも1つの可視光素子は、複数の電気コネクタから電力を受け取り、かつ少なくとも1つのUV光素子がオフであるときに、少なくとも1つの可視光素子が可視光を放出するように個別かつ電気的に作動されるように、電気的に接続されている。ハウジングは、車両の内部の発光レセプタクル内に挿入するように構成されており、複数の電気コネクタは、ハウジングが発光レセプタクル内に挿入されるときに、発光レセプタクル内の対応するレセプタクルコネクタと嵌合するように構成されている。一実施形態では、既存のランプまたは発光体設備の修正はほとんどまたはまったく必要とされない。代わりに、システムは、既存の発光システムと単純に交換または取り替えられ得る。
【0006】
1つ以上の実施形態では、システム(例えば、車両表面消毒システム)は、コントローラと、コントローラに電気的に接続された通信デバイスと、を有する車外制御ユニットを含む。制御ユニットは、複数の車両の車外である場所で動作可能に展開するように構成されている。制御ユニットは、通信デバイスを制御して車両に制御信号を通信するように構成されている。制御信号は、車両の内部における1つ以上の可視光素子の動作とは独立して、車両の内部における複数のUV光素子の動作を制御するように構成されている。
【0007】
1つ以上の実施形態では、方法(例えば、車両内部表面を消毒する方法)は、車両に搭載され、車外ソースから制御信号を受信することを含む。方法は、制御信号を受信することに応答して、車両に搭載された発光モジュールの少なくとも1つのUV光素子を活性化させることをさらに含む。発光モジュールは、車両の内部の発光レセプタクルから取り外すことができる共通のハウジング内に両方とも配設されたUV光素子および少なくとも1つの可視光素子を含む。UV光素子は、可視光を放出するための少なくとも1つの可視光素子の活性化とは別個にUV光を放出するように活性化される。
【0008】
1つ以上の実施形態では、方法(例えば、車両内部表面を消毒する方法)は、少なくとも1つのコントローラが複数の車両の車外である場所に置かれ、制御信号を車両に通信することを含む。制御信号は、車両の内部における1つ以上の可視光素子の動作とは独立して、車両の内部における複数のUV光素子の動作を制御するように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の主題は、添付の図面を参照して、非限定的な実施形態の以下の説明を読むことから理解され得る。
【0010】
図1】車両表面消毒システムの第1の実施形態の概略図である。
図2】車両表面消毒システムの別の実施形態の概略図である。
図3】車両表面消毒システムの別の実施形態の概略図である。
図4】車両表面消毒システムの別の実施形態の概略図である。
図5】車両表面消毒システムの別の実施形態の概略図であって、図示の座標グラフでは、x軸は時間「t」を表し、y軸は電子的操作活動(例えば、送受信機送信出力、処理活動、またはワットでの光出力など)を表す、概略図である。
図6】UV光感知および関連する機能を含む、車両表面消毒システムの別の実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書に記載される主題の実施形態は、紫外線(UV)光を使用して車両内部表面を消毒するためのシステムおよび方法に関する。例えば、一実施形態では、システムは、ハウジングと、ハウジング内に配設された少なくとも1つのUV光素子と、ハウジング内に配設された少なくとも1つの可視光素子と、ハウジングに取り付けられた複数の電気コネクタと、を有する発光モジュールを含む。ハウジングは、車両(例えば、バス、鉄道の客車、飛行機、もしくは他の輸送車両、またはより一般的には他の車両)の内部の発光レセプタクル内に挿入するように構成されてもよく、複数の電気コネクタは、ハウジングが発光レセプタクル内に挿入されるときに、発光レセプタクル内の対応するレセプタクルコネクタと嵌合するように構成されている。
【0012】
このようにして、本発明の一態様によれば、既存の車両光ユニット(可視光素子のみを有する)を発光モジュール用に交換することができ、次いで、発光モジュールは、微生物(例えば、細菌および/またはウイルス)汚染を低減するなどの消毒目的で、車両の内部表面にUV光を選択的に照射するように制御可能に活性化させることができる。これによって、本発明の発光モジュールを設置するときに、付加的な作業および/または費用がかかる必要性を除去または低減することができる。例えば、一実施形態では、元からあるランプが配設されていたのと同じサイズの穴またはレセプタクルを使用して、この穴またはレセプタクルのサイズを変更することなく、本発明の発光モジュールを設置してもよい。元からあるランプに電力を供給する導電体(例えば、ワイヤ、ケーブル、導電性バスなど)はまた、UV光素子および/または可視光素子に接続されて、それらに電力を供給してもよい。任意選択で、UV光素子は、元からあるランプと同じハウジング内に適合するようにサイズ調整されてもよい(例えば、十分に小さいサイズ)。例えば、UV光素子は、元からある可視光ランプが前からその中に存在する、同じレンズまたはカバー内に挿入されてもよい。
【0013】
UV光素子および可視光素子は、複数の電気コネクタから電力を受け取り、かつ少なくとも1つのUV光素子がオフであるときに、少なくとも1つの可視光素子が可視光を放出するように個別かつ電気的に作動されるように、電気的に接続されている。例えば、UV光素子は、可視光素子とは独立してUV光を放出するように活性化させることができる。(可視光は、白色光、または人間の目に見える電磁スペクトルの波長の範囲を指す。UV光は、10~400nmの波長範囲の光を指す。ウイルス、細菌、または他の微生物の殺傷に適し得るUV光の具体例は、100~280nmの波長範囲のUV-Cである。UV-AおよびUV-B、または異なるUV光の組み合わせもまた適し得る)。
【0014】
UV光素子は、可視光素子が非活性であり可視光を生成または放出しない間、UV光を生成し、放出することができる。任意選択で、UV光素子は、可視光素子が活性化されて可視光を生成または放出している間、同時にUV光を生成し、放出することができる。任意選択で、異なる波長の光、または生成される光の波長の範囲を選択的に切り替えることができる単一の光素子を提供することができる。例えば、第1の動作モード(例えば、消毒モードを伴わない照明)では、光素子は、可視光を生成して放出するがUV光は生成しないこととなり得る。第2の動作モード(例えば、照明モードを伴わない消毒)では、光素子は、UV光を生成して放出するが可視光は生成および放出をしないこととなり得る。第3の動作モード(例えば、照明および消毒モード)では、光素子は、可視光およびUV光の両方を生成することとなり得る。このような多目的光素子は、異なる波長の光を生成することができ、かつ異なる波長の光を生成するように個別に制御され得る、異なるランプを有してもよい。
【0015】
別の実施形態では、発光モジュールは、制御ユニット、通信ユニット、および少なくとも1つのスイッチをさらに含む。通信ユニットおよびスイッチは、制御ユニットに動作可能に結合されている。制御ユニットは、スイッチを作動して、車外ソース、別の遠隔ソース、車両に搭載されているが発光モジュールの外部にあるソース、または発光モジュール内にあるが制御ユニットの外部にあるソースなどの、外部ソースから、通信ユニットを介して指定された制御信号を受信することに応答してUV光を放出するためのUV光素子を活性化するように構成されている。これらのソースは、センサ、別の制御ユニット、配送センターまたは施設などを示すことができる。
【0016】
例えば、別の実施形態では、システムは、コントローラと、コントローラに電気的に接続された通信デバイスと、を有する車外制御ユニットを含んでもよい。車外制御ユニットは、複数の車両の車外である場所にあってもよい(すなわち、車外制御ユニットがどの車両にも搭載されていない、または発光モジュールと同じ車両に搭載されていない)。また、車外制御ユニットは、通信デバイスを制御して車両に制御信号を通信してもよい。制御信号は、車両の内部における複数のUV光素子の動作を、車両の内部における1つ以上の可視光素子の動作とは独立して、または個別に制御してもよい。
【0017】
したがって、一態様によれば、UV光素子は、遠隔的に作動され得、指定された条件下以外の活性化を防止または制限するための予防措置の提供を可能にする。
【0018】
例えば、一実施形態では、システムは、UV光素子が個別の指定された期間のみ活性化されるように構成されてもよく、各期間における連続的な活性化は、異なる指定された制御信号の受信に依存する。UV光素子は、第1の指定された制御信号の受信に応答して、指定された期間中活性化され得、次いで、非活性化される。追加の、連続的かつ/または離間した指定された期間など、その後の活性化は、それぞれの追加の指定された制御信号の受信に依存し、受信によって各期間中にUV光素子を活性化する。単一の指定された期間中にUV光素子によって生成されるUV光の量は、人間の安全のために閾値未満であり得る。しかしながら、(遠隔ソースからの)複数のそれぞれの指定された制御信号を受信することに応答して、指定された期間の複数の間にUV光素子が活性化される場合、車両内の表面に適用されるUV光の総計量は、計画対象期間(例えば、1日)にわたって、微生物を殺傷するのに十分である。活性化は、各制御信号につき1つの指定された期間に制限され、かつ各期間中のUV光の量が安全閾値を下回るため、故障状態での活性化は、車両乗員に有害ではないこととなり、一方制御されかつ意図された活性化は、車両内部表面の少なくとも部分的な消毒に十分である。
【0019】
別の実施形態では、発光モジュール(複数車両に搭載して展開するため)は、それぞれのUVセンサを追加的に含み得る。UVセンサは、UV光素子によって放出されたUV光を検出し、検出されたUV光を示すセンサ信号を生成するように構成されている。センサ信号の情報(例えば、センサ信号自体、またはセンサ信号から取得された情報)は、デバイス、例えば、表示画面を制御して、ユーザに情報を表示またはさもなければ伝達するように構成されてもよい車外制御ユニットに通信される。これは、例えば、UV光素子のうち、問題となる車両について、閾値を超えるUV光を放出しているもの、およびそうでないものを表示することを含み得、個人的なメンテナンスが、交換すべき機能不全の、または故障の可能性の対象となるUV光素子がどこなのかを迅速かつ容易に識別することを可能にする。
【0020】
本明細書に記載の主題は、長期間にわたって使用され、かつ/または多数の人々を輸送するために使用される、車両の消毒に関連する問題または問題点に対する解決策を提供する。これらのタイプの車両は、車両内の多くの表面を消毒できる時間がほとんどないこと、車両に搭乗している人数、などに起因して、消毒が困難な場合がある。さらに、これらのタイプの車両は、モジュールのためのスペース削減、モジュールに電力を供給するための新しいワイヤの再配線、または新しいワイヤの稼働などを必要とする、新しい発光モジュールの設置のために、簡単に不稼働または操業停止にできない場合がある。本明細書に記載の主題は、モジュールによって照らされたエリア内に乗客が搭乗していない比較的短い期間中にUV光を生成するように制御され得る、以前の非UV発光モジュールのための既存の配線を使用してもよい、既存のレセプタクル内に迅速かつ容易に後付けできるUV発光モジュールなどを説明することによって、これらの問題または問題点のいくつかまたはすべてに対する解決策を提供する。本明細書に記載される主題の少なくとも1つの技術的効果は、人が搭乗していない短い期間中に、モジュールが設置されている車両の構造または配線を修正することなく、重度にまたは繰り返し使用される車両における病原菌、ウイルス、細菌などを破壊または除去する。
【0021】
ここで図1を参照すると、一実施形態では、車両表面消毒システム20は、ハウジング24と、少なくとも1つのUV光素子26(消毒光素子とも呼ばれる)と、少なくとも1つの可視光素子28と、複数の電気コネクタ30a、30bと、を有する発光モジュール22を含む。(例として図面に2つのコネクタを示しているが、3つ以上ある可能性がある)。光素子および電気コネクタは、ハウジング内に少なくとも部分的に配設されている。一般に、光素子は、光素子が電気的に活性化されるときに、光素子が光をハウジングから外へ離れるように放出するように、ハウジングに対して位置決めされている。この目的のために、ハウジングは、光素子によって放出される光の経路中に配設された透明または半透明のサイドパネル32(またはそのような複数のパネル)を含んでもよい。代替的に、ハウジングは、光素子によって放出される光の経路中に配設された1つ以上の開口部を含んでもよい。このような開口部は、例えば、光素子がLED(発光ダイオード)である場合、光素子自体の側面の発光面によって占められてもよい。代替的に、光素子は、(例えば、表面実装型LEDの場合のように)ハウジングの外面上に配設されて取り付けられ、光素子の電気的リード部分がハウジング内に延びている状態であってもよい。
【0022】
UV光素子および可視光素子は、複数の電気コネクタから電力を受け取るように電気的に接続されている。例えば、電気コネクタは、光素子を含む電気回路の一部として、電力信号の正電圧(+V)および負電圧または接地(-V)部分を受容するように構成され得る。(複数の可視光素子がある場合、それらは互いに並列に接続されて電力を受け取ってもよい。また、複数のUV光素子がある場合、それらを互いに並列に接続して電力を受け取ってもよい)。UV光素子および可視光素子はまた、UV光素子がオフであり、それによってUV光33を放出しないときに可視光素子が可視光31を放出するために、少なくとも部分的に個別に電気的に活性化されるように電気的に接続されている。すなわち、可視光素子の活性化は、UV光素子の同時活性化を必要としない。
【0023】
図1に示す実施形態では、発光モジュール22は、UV光素子26と電気コネクタ30a、30bとの間で電気的に相互接続された1つ以上のスイッチ34を含み得る。スイッチは、制御入力36(以下または本明細書の他の場所でより詳細に考察する)に応答して作動されて、UV光素子に電力を供給するための電気回路を閉じるように構成されている。スイッチは、ソリッドステートスイッチ(例えば、トランジスタ回路)、リレー、または接触器などであり得る。一実施形態では、スイッチは、制御入力36の非存在、または電力の損失における状況下で、例えば、ばねまたは他の弾性リターン素子などによって、開放状態(UV光素子に電力が供給されない)のままに、または開放状態に遷移するように構成されている。この図の実施形態では、可視光素子は、電気コネクタに直接接続されている。ここで、コネクタに電力が存在する場合(例えば、車両の内部発光が一般に活性化されていることによって)、可視光素子が活性化(オン)されて可視光を放出する。同時に、UV光素子が(UV光を放出するために)活性化されるかどうかは、スイッチの状態に依存する。したがって、電力がコネクタに存在するとき、可視光素子は常にオンであり、UV光はオンである可能性、またはオンではない可能性がある。それによって、2つは、部分的に独立してまたは個別に制御可能であり、例えば、UV光素子は、可視光素子が活性化されているときにのみ活性化されることができるが、可視光素子は、UV光素子がオフのときに活性化されることができる。(この例では、したがって3つの動作状態は、(i)コネクタに電力が存在しない場合、すべてオフであり、コネクタに電力が存在する場合、(ii)UV光および可視光、または(iii)可視光のみ、のいずれかである)。
【0024】
一態様によれば、発光モジュール22のハウジング24は、車両40の内部の発光レセプタクル38内に挿入されるように構成されてもよい。複数の電気コネクタ30a、30bは、例えば、矢印44によって示すように、ハウジングが発光レセプタクル内に挿入されるときに、発光レセプタクル内の対応するレセプタクルコネクタ42a、42bと電気的に接触する(例えば、嵌合する)ように構成されている。言い換えると、発光モジュールは、光素子の動作のために、発光レセプタクルに差し込まれるように構成されている。(図示のように、レセプタクルコネクタは、車両に搭載された発光体に制御可能に電力を供給する車両発光制御および電力供給システム46に電気的に接続されてもよい)。
【0025】
発光モジュール22は、車両または複数の車両に搭載された既存の発光ユニットの「ドロップイン」交換物であってもよい。すなわち、ハウジング24は、ハウジング24が車両の既存の発光レセプタクルに適合するように、車両(または車両のクラスもしくはグループ)の既存の発光ユニットのハウジングと同じ形状を有してもよい。また、電気コネクタ30a、30bのピンアウト構成は、既存の発光ユニットのものと同じであってもよく、例えば、電気コネクタの同じ数、配置、および電圧構成(例えば、正電圧および負電圧または接地)であってもよい。また、発光モジュール22は、内部発光体に電力を供給するために既に車両に搭載され提供されているものと同じ電圧/電力レベル(例えば、12V DC)で動作するように構成されてもよい。したがって、車両は、可視光素子のみを有する既存の発光ユニットを、UV光素子および可視光素子の両方を組み込む本明細書に記載の発光モジュールと交換することによって、表面消毒のためのUV光を提供されることができる。発光モジュールは、依然として車両の内部に可視発光を提供し、(可視光の総ワット数出力に関して)それらが置き換わる発光ユニットと同じまたは同様の量の可視光を提供するように構成され得る。
【0026】
他の実施形態では、可視光素子およびUV光素子は、可視光素子が非活性化されたときにUV光素子が活性化され得、UV光素子が非活性化されたときに可視光素子が活性化され得、かつ/あるいは両方が同時に活性化または非活性化(オンまたはオフ)され得るように、完全に独立して制御可能であり得る。これは、例えば、可視光素子と関連付けられた第2の個別に制御されたスイッチ素子を有することによって行うことが可能である。代替的または追加的に、図2を参照すると、光素子26、28は、例えば、それぞれ異なるセットの電気コネクタ30a、30b、および30c、30dに電気的に接続され、次にそれぞれ異なるセットの電気コネクタ30a、30b、および30c、30dは、それぞれ異なるセットのレセプタクルコネクタ42a、42b、および42c、42dに接続可能であり、次にそれぞれ異なるセットのレセプタクルコネクタ42a、42b、および42c、42dは、それぞれ異なる車両発光回路48、50に電気的に接続されることによって、個別の回路に電気的に接続されるように構成され得る。次いで、光素子は、回路48、50の個別の制御部(例えば、それぞれのスイッチ)によって個別に作動されることとなり得る。
【0027】
図3を参照すると、別の実施形態では、発光モジュール22は、制御ユニット52(例えば、マイクロプロセッサを有する回路)および通信ユニット54をさらに含み得る。通信ユニットおよびスイッチ34は、制御ユニットに動作可能に結合されている(例えば、電気的に接続されている)。通信ユニットは、指定された周波数または指定された周波数帯域内の無線周波数信号を使用してワイヤレス通信するように構成された、ワイヤレス送受信機またはワイヤレス受信機を含んでもよい。制御ユニットは、車外ソース58または別の遠隔ソースから通信ユニットを介して指定された制御信号56を受信することに応答して、UV光33を放出するためにスイッチを作動させて、UV光素子26を活性化させるように構成されている(図4および以下の関連する考察を参照)。
【0028】
図3には明示的には示していないが、制御ユニット52(および/または通信ユニット54)は、発光モジュールがレセプタクル38に受容され、電力がレセプタクルコネクタ42a、42bに存在するときに、コネクタを介して電力を受け取るために、コネクタ30a、30bの回路に電気的に接続され得る。また、発光モジュールが複数のスイッチを含み、そのうちの1つが可視光素子とコネクタ30a、30bとの間に電気的に接続されている実施形態では、制御ユニット52はまた、追加の指定された制御信号に基づいて、可視光素子の活性化および非活性化を制御するように構成され得る。
【0029】
上述したように、制御ユニット52は、指定された制御信号56の受信に応答して、UV光素子を活性化する。制御ユニットは、正しい信号を受信するとUV光素子のみを活性化するように、すなわち、指定された信号を受信することは、UV光素子を活性化するための前提条件であり、指定された信号が受信されない場合は、UV光素子を活性化することができないように構成されてもよい。システムが、制御信号が車外または他の遠隔ソースから発生するように構成されている場合、これは、フェイルセーフとして機能し得、それにより、UV光素子は、局所的に活性化されることができないか、または局所的のみの活性化をされることができない。すなわち、一実施形態において、UV光素子は、車外または他の遠隔ソースから指定された制御信号を受信する制御ユニットにのみ応答して活性化される。別の実施形態では、UV光素子は、車外または他の遠隔ソースから指定された制御信号を受信する制御ユニットと、別の、第2の指定された制御信号、例えば、車両のメンテナンス要員によって開始される局所的作動信号を受信する制御ユニットとの両方に応答してのみ、活性化される。いずれの場合も、以下でより詳細に考察されるように、車外または他の遠隔ソース58は、安全情報、および/または、車外もしくは他の遠隔ソース58が車両について受信する他の情報、例えば、車両の場所、車両速度、車両スケジュール、車両の内部における人の有無、時刻、車両の内部または車両の外部の音または画像データなどに基づいて、指定された制御信号56を生成するように設定され得る。例えば、車外または遠隔ソースは、乗客が典型的には車両に乗っていない場所(例えば、保管施設、駐車施設、メンテナンス施設など)にある車両に応答して制御信号を生成してもよい。車外または遠隔ソースは、速度がないか、または指定された期間静止している車両に応答して、制御信号を生成してもよい(かつ/または制御信号が指定された遅延の後に生成されて、乗客に降車の機会を提供し得る)。車外または遠隔ソースは、車両が乗客を輸送するようにスケジュールされていないことを示す車両スケジュールに応答して、制御信号を生成してもよい。車外または遠隔ソースは、車両内部の人の有無に応答して(例えば、カメラ、モーションセンサなどの車両内の人の存在を検出するセンサからの出力に基づいて)制御信号を生成してもよい。車外または遠隔ソースは、乗客が車両に搭乗しない、関連付けられた指定された時間範囲内にある時刻に応答して、制御信号を生成し得る(例えば、午前1時~午前4時)。車外または遠隔ソースは、車両内で検出された音が指定されたデシベルレベルよりも静かである(例えば、乗客が搭乗していない可能性が高いことを示す)ことに応答して、制御信号を生成し得る。車外または遠隔ソースは、発光モジュールが置かれた車両に誰も搭乗していないことを示す、または表す車両内部の画像またはビデオに応答して、制御信号を生成し得る。車外または遠隔ソースは、誰も車両に搭乗していないことを示す車両の外部の画像またはビデオに応答して(例えば、車両の窓を通して見ることによって)、制御信号を生成し得る。追加的または代替的に、これらの制御信号のうちの1つ以上は、本明細書に記載されるセンサ98のうちの1つ以上など、車両に搭載された1つ以上の構成要素によって生成されてもよい。
【0030】
一実施形態では、遠隔ソース58は、コントローラ62(例えば、1つ以上のマイクロプロセッサを有する回路)と、コントローラに電気的に接続された通信デバイス64(例えば、無線または他のワイヤレス通信デバイス)と、を有する車外制御ユニット60を含む。制御ユニット60は、例えば、制御ユニットが任意の車両に搭載されていないときに、複数の車両の車外である場所で動作可能に展開するように構成されている。例えば、制御ユニットは、配送センター、メンテナンスデポなどに置かれてもよい。そのような場所での動作可能な展開は、場所で利用可能な電力によって作動するように構成されており、通信デバイス64が車載通信ユニット、例えばユニット54と通信するための適切な通信インフラストラクチャ(例えば、インターネットおよび/または公衆通信)へのアクセスを有することを含み得る。車外制御ユニット60は、通信デバイス64を制御して、制御信号56を車両40に通信するように構成されている。上述したように、制御信号は、車両の内部における可視光素子の動作と少なくとも部分的に独立して、車両の内部におけるUV光素子の動作を制御してもよい。
【0031】
輸送ネットワークでは、複数の車両(例えば、バス、飛行機、自動車など)または車両システム(例えば、旅客列車、個別の車両の護送車、相互接続セクションから形成された連接バスなど)が、本明細書に記載されるように、システムの車載部分(例えば、発光モジュール)を装備してもよい。このような場合、車外制御ユニット60は、そのように備え付けられたすべての車両にそれぞれの制御信号を通信し、指定されかつ制御された条件下で車両に搭載されているUV光素子を活性化するように構成されてもよい。任意選択で、制御ユニットは、車両または車両システムに搭載されてもよく、UV光素子の活性化を制御してもよい。
【0032】
一方、図4を参照すると、別の実施形態では、遠隔ソース58は、車両制御ユニットコントローラ68(例えば、マイクロプロセッサを備えた回路)と、コントローラに電気的に接続された車両制御ユニット通信デバイス70と、を有する車両制御ユニット66を含み得る。車両制御ユニットは、車両40に搭載され位置決めされているが、発光モジュール内に収容されていない。代わりに、車両制御ユニットは、例えば、車両発光制御および電力供給システム46の全てもしくは一部、ならびに/または他の車両電子機器(HVAC制御など)を収容する中央制御キャビネット内に置かれてもよい。車両制御ユニットは、車外制御ユニット60とワイヤレス通信し、車両40に搭載された複数の発光モジュール22と通信するように構成されている。一実施形態では、発光モジュールとの通信はワイヤレスである。他の実施形態では、代替的または追加的に、通信は、有線接続、例えば、車両制御ユニットの場所と発光レセプタクルとの間に延びる複数のケーブルを介して行われてもよい。車両制御ユニットは、1つ以上のソースからワイヤレス信号を受信し得る。車両制御ユニットは、指定された基準に対して受信信号を評価するように構成されている。車両制御ユニットは、いずれかの受信信号が指定された基準を満たしているかどうかに応答して、(UV光素子を活性化させるための)制御信号56を生成し、通信するように構成されている。例えば、車外制御ユニット60は、第1の制御信号72を車両制御ユニット66に通信し得る。信号72は、車両に搭載されたUV光素子の活性化を許可する、車外制御ユニットによって生成および通信された符号化信号であってもよい。車両制御ユニットは、信号72が、例えば、信号72のコード/情報を、車両制御ユニットのデータユニット(メモリ)に格納されている有効なコード(すなわち、指定された基準)に関する情報と比較することによって、UV光素子の活性化を許可/制御するために有効であると判定する。
【0033】
図4の実施形態は、各発光モジュールにそのような動作のための適切な機器を装備するのとは対照的に、特定のプロセッサまたは送受信機の集約的な動作を集中または部分的に集中させることを可能にし得る。例えば、車両制御ユニット通信デバイス70は、車外ソースと通信するための比較的大きな送受信機電力出力を有し得、それによって、各発光モジュールがそのような送受信機を有する必要性を排除する。代わりに、発光モジュールは、車載通信のみのために、より低電力の送受信機を有し得る。別の例として、車両制御ユニット通信デバイスは、長距離にわたって通信するための特定の回路を有する送受信機、例えば、公衆ワイヤレスネットワークを介して通信するためのセルラー通信送受信機を有してもよく、一方発光モジュールは、車載または近距離通信のみの異なるタイプの送受信機、例えば、Wi-Fiを有してもよい。いずれかの場合、または両方の場合、発光モジュールは、それによって、実装および電力供給のために物理的により小さく、かつ/またはよりコスト効率が高くなり得る。
【0034】
別の例として、車両制御ユニットコントローラ68は、個々に発光モジュール制御ユニット52よりも大きな処理能力を有してもよい。繰り返しになるが、これにより、発光モジュールは、実装および電力供給のために物理的により小さく、かつ/またはよりコスト効率が高くなり得る。例えば、車外制御ユニット60から通信される信号72は、車両制御ユニット66と発光モジュール制御ユニット52との間で通信される信号56よりも高い程度の符号化または複雑さを有し得るか、あるいはより頻繁に通信される信号72が存在し得る。より大きな処理能力を有することによって、車両制御ユニットコントローラは、そのような信号をタイムリーに処理することができ、一方、発光モジュール制御ユニットは、車両内信号56をタイムリーに処理するのにそれほど多くの処理能力を必要としない可能性がある。
【0035】
図5は、UV光素子74(図5のボックス74は、一般に、UV光素子26を表す)が、個別の指定された期間76(76a、76b、76cなどとして個々に示している)のみの間に活性化されるように構成され、各期間における連続的な活性化は、それぞれの異なる指定された制御信号78(78a、78b、78cなどとして個々に示している)の受信に依存する、システムの別の実施形態を示している。言い換えると、所与の車両について、UV光素子は、第1の指定された制御信号78aの受信に応答して、指定された期間76aの間活性化され、次いで、非活性化される。追加の、連続的かつ離間した指定された期間76b、76cなど、その後の活性化は、それぞれの追加の指定された制御信号78b、78cなどの受信に依存し、受信によって各期間76の間UV光素子を活性化する。故障モードまたは状態(例えば、誤り信号の受信)がある場合、これは、安全措置として、指定された期間76の比較的短い期間を超えてUV光素子が活性化されることを防止する。
【0036】
より詳細に説明すると、一態様によれば、車外制御ユニット60は、車外制御ユニットが指定された状況または基準の下で制御信号78を生成かつ送信するプロセスまたはアルゴリズム80(例えば、メモリユニットに格納されている)でプログラムされる。具体的には、車外制御ユニットは、UV光素子74を装備した車両に関する情報82を受信するか、またはそれ以外の方法で提供される。情報は、車両のセンサ情報、または車両からのセンサ情報(本明細書の他の場所で説明されるように)、車両のスケジューリング情報、時刻およびカレンダー日付、車外制御ユニットのユーザインターフェースを操作するユーザからの制御入力などを含み得る。アルゴリズム80の指定された基準と比較した情報に応答して、車外制御ユニットは、制御信号78を生成し得る。例えば、車外制御ユニットは、車両がメンテナンス車庫/デポ、または車両が乗客を運ぶことになっていない他の場所に駐車されていることを示す情報に応答して、制御信号を生成するようにプログラムされてもよいし、それ以外の方法で構成されてもよい。そのような情報は、(例えば、GPSまたはカメラを介して)車両の感知された場所、車両がメンテナンス車庫/デポに到着する予定の時間に対応する時刻、車両が静止していることを示す感知された移動条件などを含んでもよい。別の例として、情報は、車両内部が現在占有されていないことを示すセンサ情報であってもよく、例えば、カメラ、モーションセンサ、音響センサ、ドアセンサなどのセンサからの情報であってもよい。
【0037】
車外制御ユニットは、制御信号のうちの第1の信号78aを生成すると、それを車載コントローラ、例えば、発光モジュール制御ユニット52または車両制御ユニットコントローラ68に通信する。車載コントローラは信号を受信する。車載コントローラは、(メモリユニットに格納された)プロセスまたはアルゴリズム84によってプログラムされ、それによって車載コントローラが、メモリに格納された基準に対して86aで受信信号を評価して、受信信号がUV光素子74の活性化を許可または制御する指定された制御信号であるかどうかを判定する。例えば、信号は、コードを含み得、車載コントローラは、メモリに格納されたコードの情報を有し得る。受信信号のコードがメモリ内の情報と一致する場合、車載コントローラは、信号が指定された制御信号であると判定する。続いて、車載コントローラは、88aにおいて、スイッチすなわちスイッチ34を作動するための電気信号を生成する。スイッチは、指定された期間76aに対応する期間90aの間オンされ、指定された期間76aの間UV光素子が活性化され、UV光の放出をもたらす。車載コントローラは、指定された期間中に電気信号88aを生成し、次いで、スイッチをオフにしてUV光素子を非活性化するために電気信号を非活性化するように構成されている。車載コントローラは、UV光素子の後続の活性化が、例えば、第1の指定された制御信号とは異なる可能性がある後続の指定された制御信号の受信を必要とするように構成されている。例えば、車外制御ユニット60は、後続の制御信号78(例えば、78b、78cなど)を生成して通信してもよく、これらの各々は、車載コントローラによって受信され、86(例えば、処理サイクル/時間を表す86b、86cなど)で順次評価され、例えば、車載コントローラは、信号に含まれるコードを、車載コントローラにアクセス可能なメモリに格納されたコードのそれぞれの情報と比較するように構成されてもよい。一致があるたびに、車載コントローラは、後続の電気信号88をスイッチ34に適用し、スイッチ34は、後続の連続した期間90の間オンにされ、これは、後続の連続した、指定された期間76の間UV光素子の活性化をもたらす。各期間76との間の時間、UV光素子は非活性化(オフ)され、したがってUV光を放出しない。
【0038】
車載コントローラ(例えば、52または68)は、信号がUV光素子を活性化させるための指定された制御信号であるかどうかを評価するための指定された基準(例えば、メモリに格納されている)と一致しない信号92を(どのソースからであっても)受信した場合、車載コントローラは、スイッチを作動させてUV光素子を活性化させるための信号を、生成しないように構成されている。すなわち、車載コントローラは、図5の丸で囲まれた「X」によって示すように、86dのように、受信信号が(メモリに格納されている、またそれ以外の指定された基準との比較に基づいて)指定された制御信号ではないと判定することに応答して、スイッチを作動しないままとし、それによってUV光素子がオフとなるように構成されている。
【0039】
一実施形態では、車外制御ユニット60の信号生成アルゴリズム80は、巡回コード生成器、例えば、比較的迅速に、連続して多くのセキュアコードを生成することができる数式を、含み得る。車載コントローラ(例えば、52または68)の信号評価アルゴリズム84は、対応する巡回コード生成器を含み、これは、車外制御ユニットのものと同期される(例えば、ハンドシェイクまたは他の初期化信号を介して)。これにより、車外制御ユニットが新しいコードを生成して通信するたびに、車載コントローラは同じコードを生成し、これは、UV光素子を活性化するために許可されたコマンドの受信を評価するための、指定された基準として使用される。
【0040】
別の実施形態では、車外制御ユニット60は、各々が異なる指定された信号コンテンツを有する、設定数の複数の制御信号78を生成するように構成されてもよく、複数の制御信号は、経時的に周期的に再利用される。例えば、車外コントローラは、16以上のコードのリスト(例えば、メモリに格納された)を有してもよく、車載コントローラ(例えば、52または68)は、メモリに格納された同じリストを有する。UV光素子を連続的に活性化(パルス)するために、車外制御ユニットは、経時的に間隔を置いて、格納されたリスト内の複数の制御信号を順次送信し得る。リストの最後になったら、UV光素子を追加的にパルスするために、車外制御ユニットは、経時的に間隔を置いて制御信号を再送信し、リストの最初から再開する。車載コントローラは、同様に、リストの順序に対して、およびリストの各信号の指定された基準に対して、受信信号を評価する。
【0041】
別の実施形態では、車外制御ユニット60は、複数の制御信号78を生成するように構成されてもよく、複数の制御信号78の各々は、同じコード、他の符号化されたコンテンツ、または他の指定された信号コンテンツ、すなわち、複数の間隔を空けた反復で経時的に送信された同じ指定された信号コンテンツを有する。ここで、車載コントローラ(例えば、52または68)は、信号を受信すると、指定された信号コンテンツを示す指定された基準に対して信号を評価し得る。受信信号が指定された基準と一致した場合、受信信号は、単一の指定された期間76の間UV光素子を活性化するための指定された制御信号であったことを示し得る。そうでない場合、車載コントローラはUV光素子を活性化しないこととなり得る。車載コントローラは、受信された指定された信号の各々に単一の期間だけUV光素子を活性化するように構成されているため、不良またはエラー状態、例えば、誤った評価の信号、または誤り信号の受信において、UV光素子は、安全のために指定された閾値を下回って、1つの期間のみ非意図的に活性化される。
【0042】
(UV光素子を活性化するための)指定された制御信号であり得る信号78、92(ワイヤレスまたはそれ以外の方法で受信される)を評価することに加えて、車載コントローラ(例えば、52または68)は、1つ以上の追加の基準を満たす1つ以上の他の信号94、96(例えば、他のワイヤレス接続、他のワイヤレスチャネル、有線接続などの他の通信チャネルを介して受信される)にのみ応答してスイッチを作動するように電気信号88を生成するように、さらに構成されてもよい。すなわち、車載コントローラは、車外ソースから受信された信号(例えば、信号78)が指定された制御信号であり、1つ以上の他の信号94、96が追加の基準を満たすと判定したことに応答して、スイッチのみを作動し得る(オンにし得る)。例えば、第1の信号94は、車両に搭載された安全な手動の「UV光」作動スイッチによって(例えば、ロックされた中央制御/電子キャビネット内で)生成され得、これは、車両に搭乗したメンテナンス要員または乗務員によってのみアクセスすることができる。したがって、車両がメンテナンスデポにあるとき、メンテナンス要員は、車両に乗客がいないことを確認することができ、そのように判断されたとき、手動スイッチをオンにし得る。続いて、手動作動スイッチがオンになっていた間に指定された制御信号が車外ソースから受信された場合、車載コントローラは、本明細書に記載されるように、UV光素子、例えば、パルス活性化を活性化し得る。別の例として、第2の信号96は、例えば、車両の占有状況、車両の場所、車両スケジュール情報、車両移動などに関連する追加の基準を用いて、車両に搭載または車外の1つ以上のセンサから発生し得る。
【0043】
一態様によれば、期間76は全て同じ長さであってよい。さらに、UV光素子の各活性化がパルスまたはストロボに影響を与えるように、期間は比較的短くてもよい。例えば、期間の長さは、単一の指定された期間76の間に車両の内部領域内のUV光素子74によって生成されるUV光の量が、人間の安全のために指定された閾値よりも少ない(またははるかに少ない)ように選択されてもよい。例えば、人間に対する指定された最大安全レベルのUV-C光暴露が6mJ/cm2/日(これは典型的な値である)である場合、指定された期間76は、車両内の期間中に生成されるUV光が0.5mJ/cm2~2mJ/cm2、例えば、1mJ/cm2であるように選択されてもよい。つまり、故障または不良状態によって、たまたま車内のUV光素子が1サイクル(1つの指定された期間)の間活性化された場合、人が誤って車内にいた間、その人は安全なレベルのUV光のみにさらされ得る。期間76の正確な長さは、車両タイプごとに、以下の1つ以上に応じて選択され得る:(i)UV光素子の定格UV光出力(例えば、ワット);(ii)UV光素子の実際のUV光出力;(iii)UV光素子の定格もしくは実際の不定出力(例えば、1メートルで1cm2当たりのワット);(iv)指定された通常の状況下で乗客が光素子に最も近づくであろう場所に対するUV光素子の位置決め(例えば、距離)(例えば、車両内部のフロアに立っている、または車両内部の乗客席に座っている);および/または(v)選択された指定された閾値(例えば、1mJ/cm2)。
【0044】
一態様によれば、UV光素子が、複数のそれぞれの指定された制御信号78の受信に応答して、指定された期間76のうちの複数の期間中活性化される場合、指定された計画対象期間(例えば、1日)にわたって、車両内の表面に適用されるUV光の総計量は、微生物(例えば、ウイルスまたは細菌)を殺傷するのに十分である。活性化は、各制御信号につき1つの指定された期間に制限され、かつ各期間中のUV光の量が安全閾値を下回るため、故障状態での活性化は、車両乗員に有害ではないこととなり、一方制御され、指定された計画対象期間にわたる複数の期間の意図された活性化は、車両内部表面の少なくとも部分的な消毒に十分である。
【0045】
図6を参照すると、別の実施形態では、発光モジュール22は、それぞれのUVセンサ98を追加的に含み得る。すなわち、各発光モジュールは、1つ以上のUVセンサ98を含み得る。UVセンサは、制御ユニット52に電気的に接続されている。UVセンサは、入射UV光100、すなわち、センサ上にかかるUV光を検出するように構成されている。発光モジュールは車両内部に展開されているため、入射UV光は、UV光素子26によって放出されるUV光33から発生することがほとんどである。UVセンサは、UV光素子からの光を直接受け取るように、かつ/または車両の内部表面から反射されるUV光を受け取るように、位置決めされてもよい。UVセンサは、検出されたUV光を示す、例えば、経時的に感知されたUV光の大きさを示す、センサ信号102を生成するように構成されている。センサ信号102は、制御ユニット52にルーティングされる。制御ユニットは、センサ信号の情報104(例えば、センサ信号自体、または、センサ信号から取得した情報を、連続的または定期的に)を、車外制御ユニット60に通信するように構成されている。車外制御ユニット60は、デバイス106、例えば、表示画面を制御して、情報104を表示するか、またはそうでなければユーザに伝達するように構成され得る。例えば、車外制御ユニット60は、発光モジュール22が収容および展開されている車両のグラフィック表現108を表示するように表示画面106を制御するように構成されてもよい。制御ユニット60はまた、発光モジュールのグラフィック表現110を表示するように、かつ発光モジュールのグラフィック表現が受信情報104に応じてどのように表示されるかを変更するように、表示画面を制御するように構成され得る。例えば、受信情報104が、発光モジュールのUV光素子が指定された閾値を超えてUV光を放出していることを示す場合(例えば、その結果意図されたとおりに機能している)、制御ユニットは、発光モジュールのグラフィック表現を、例えば、緑色、開いた円、第1の指定されたアイコン、または他の指定された表現などの、1つの様式で表示して、正しく機能していることを表してもよい。一方、受信情報104が、発光モジュールのUV光素子が指定された閾値を超えてUV光を放出していないことを示す場合(例えば、その結果「焼損している」、またはそれ以外の、意図されたように機能していない可能性がある場合)、制御ユニットは、発光モジュールのグラフィック表現を、異なる第2の様式、例えば、赤色、不透明な円、第2の指定されたアイコン、または他の第2の指定された表現で表示して、正しく機能していないことを表してもよい。したがって、メンテナンス要員または他の人は、グラフィック表現を見て、発光素子が交換物または他の整備を必要とし得ることをすばやく理解し、識別することができる。
【0046】
任意選択で、これらのセンサのうちの1つ以上は、車両に搭乗している乗客の有無を感知してもよい。例えば、センサ98のうちの少なくとも1つは、モーションセンサ、構造化光アレイセンサ、赤外線もしくは熱センサ、カメラなどであり得る。このタイプのセンサからの出力は、車両に人が搭乗しているか(UV光素子を活性化させることはできない)、または車両に人が搭乗していないか(UV光素子を活性化させることができる)を示し得る。センサは、この出力を制御ユニット(車載または車外であってもよい)に提供することができ、制御ユニットはそれに応じてUV光素子を制御することができる。任意選択で、センサは、出力に基づいて活性化または非活性化するUV光素子に出力を提供することができる。これにより、UV光素子が、乗客が車両に搭乗している間、人々に有害な可能性のあるUV光を生成するのを防ぐことができる。
【0047】
別の態様では、車外制御ユニット60は、1つの車両に搭載された複数の異なる発光モジュール22と通信してもよく、車外制御ユニット60は、1つの車両に搭載された複数の異なる発光モジュールの各々からそれぞれのUVセンサ発信情報104を受信するように構成されてもよい。そのような場合、車外制御ユニットは、すべての複数の発光モジュールに関するそれぞれの情報を伝達するデバイスを追加的に制御するようにさらに構成されてもよい。例えば、車外制御ユニットは、発光モジュールが収容され、展開されている車両のグラフィック表現108に関連付けられた、各発光モジュールの複数の追加のグラフィック表現112、114、116などを表示するように、表示画面106を制御するように構成されてもよい。車外制御ユニットは、各グラフィック表現112、114、116などが、例えば、発光モジュールが意図されたように機能しているかどうかを示すために、または発光モジュールのいくつかの他の品質もしくは態様を示すために、受信情報に応じてどのように表示されるか(例えば、第1の指定された表現もしくは第2の指定された表現のいずれかとして、またはそれ以外として)を制御してもよい。(表示された車両表現に対する)各グラフィック表現の相対的な位置決めは、車両に搭載された各発光モジュールの場所または位置を示してもよく、かつ/あるいは車外制御ユニットは、車両に搭載された各発光モジュールおよび/またはその位置を一意に識別する追加情報を追加的に表示するようにさらに構成されてもよい。繰り返しになるが、これにより、メンテナンス要員または他の人は、特定の車両に搭載されている複数の発光モジュールのうちの、もしあれば、どれが交換または他の整備を必要としている可能性があるかをすばやく理解し、識別することができる。
【0048】
別の態様では、車外制御ユニット60は、複数の車両に搭載されている複数の異なる発光モジュール22と通信してもよく、車外制御ユニット60は、すべての複数の車両に搭載されている複数の異なる発光モジュールからそれぞれのUVセンサ発信情報104を受信するように構成されてもよい。そのような場合、車外制御ユニットは、デバイスを追加的に制御して、すべての複数の車両のすべての複数の発光モジュールに関するそれぞれの情報を伝達するようにさらに構成されてもよい。例えば、車外制御ユニットは、表示画面106を制御して、それが通信している車両の各々の複数の追加のグラフィック表現118、120、122など、および/またはその選択可能なサブセットを、例えば、一度に1つの車両、または複数の車両を同時に、しかし制御ユニットが通信している車両の総数よりも少ない数で表示するように、構成されてもよい。車外制御ユニットは、表示画面を制御して、表示されたグラフィック車両表現と関連付けられた、各車両に搭載された複数の発光モジュールの複数の追加のグラフィック表現124、126、128などを同時に表示するようにさらに構成されてもよい。上述したように、複数の発光モジュールの複数の追加のグラフィック表現の各々は、対象の発光モジュールに関する指定された情報を伝達するために表示され得る。例えば、所与の発光モジュールについて、その関連付けられた、表示されたグラフィック表現は、発光モジュールの1つの状態(または発光モジュールの他の態様もしくは特性)、例えば、指定された閾値を上回るUV光を放出するように機能していることを反映する1つの様式で、かつ別の状態、例えば、指定された閾値を上回る光を放出するようには機能していないことを反映する、異なる他の様式で表示され得る。各表示された車両表現について、車両に関連付けられた発光モジュールのグラフィック表現の相対的な位置決めは、車両に搭載された発光モジュールの場所または位置を示してもよく、かつ/あるいは車外制御ユニットは、車両に搭載された各発光モジュールおよび/またはその位置を一意に識別する追加情報を表示するようにさらに構成されてもよい。複数の車両表現と連携した複数の発光モジュール表現は、メンテナンス要員または他の人が、複数の車両に搭載された複数の発光モジュールのうちの、もしあれば、どれが交換または他の整備を必要とし得るかを迅速に理解かつ識別することを可能にし、それによって効率的な車両整備を容易にする。
【0049】
表示画面または他のデバイス106は、例えば、メンテナンスデポもしくはメンテナンス施設、配送センター、中央事務所などに置かれてもよく、あるいはそれは、ラップトップ、タブレット、またはスマートフォンなどのポータブル電子デバイスに組み込まれてもよい。デバイス制御は、インターネットまたは他のネットワークを介して、直接または間接、全体または一部で行われてもよい。例えば、車外制御ユニットは、ケーブルによって局所的に取り付けられた表示画面を制御するように構成され得る。または、車外制御ユニットは、情報をウェブサイトに通信するように構成されてもよく、次にウェブサイトは、インターネットまたは別のネットワークを介してウェブサイトにリンクされた、許可されたユーザのユーザデバイスに情報を通信し得る。車外制御ユニットは、例えば、車外制御ユニットに直接接続された局所デバイスを介して、および許可されたユーザとのインターネット通信を介して、複数の異なる方法で情報を伝達するように構成されてもよい。
【0050】
一例では、システム(例えば、車両表面消毒システム)が提供される。システムは、少なくとも1つのUV光素子および少なくとも1つの可視光素子を有する発光モジュールを含み得、UV光素子および可視光素子は、UV光素子がオフである間、可視光素子が可視光を放出するために少なくとも部分的に個別かつ電気的に作動され得ることを特徴とする。発光モジュールは、車両の内部の発光レセプタクル内に挿入されてもよい。
【0051】
発光モジュールは、既存の発光モジュールのための電気的接続を含む、車両のレセプタクル内の既存の発光モジュールの交換物であってもよい。発光モジュールは、UV光素子を有さない既存の発光モジュールと共に、レセプタクルまたは電気的接続を修正することなく、同じレセプタクルに内に配置され、同じ電気的接続に接続されてもよい。発光モジュールはまた、制御ユニット、通信ユニット、および少なくとも1つのスイッチを含んでもよい。通信ユニットおよび少なくとも1つのスイッチは、制御ユニットに動作可能に結合され得る。制御ユニットは、、外部ソースから通信ユニットを介して指定された制御信号を受信することに応答して、少なくとも1つのスイッチを作動させ、UV光を放出するために少なくとも1つのUV光素子を活性化してもよい。通信ユニットは、外部ソースからワイヤレス通信チャネルを介して指定された制御信号を受信するワイヤレス送受信機を含んでもよい。外部ソースは、配送センターにおける制御サーバを含み得る。制御ユニットは、外部ソースからの指定された制御信号として異なるコードを連続的に受信することに応答して、少なくとも1つのスイッチを、連続的に離間した指定された期間中作動し得る。指定された期間中、少なくとも1つのUV光素子は、UV光を放出するために活性化され得る。指定された期間同士の間、少なくとも1つのUV光素子がオフであってもよい。指定された期間の各々において少なくとも1つのUV光素子の各々によって放出されたUV光は、個々に、少なくとも1つのUV光素子と車両の内部における乗客としての人間の指定された位置との間の最も近い距離に対して、UV光に対する人間の安全な曝露のための指定された閾値未満であることができる。指定された計画対象期間にわたる指定された期間の総計の間に車両の内部表面にUV光を適用することは、内部表面の微生物汚染を低減するのに十分であり得るか、または十分である。
【0052】
制御ユニットは、車両に搭載されたセンサからセンサ信号を受信し得る。制御ユニットは、1つ以上の指定された基準を満たすセンサ信号に応答して、少なくとも1つのUV光素子の活性化を制御し得る。センサ信号は、車両の内部の音、車両の内部における移動、車両の移動、車両の場所、車両の加速度、車両のドアの作動、車両に搭乗している1人以上の人物の存在、および/または車両に搭乗している1人以上の人物の不在のうちの、1つ以上を示し得る。
【0053】
センサ信号は、車両の内部のビデオ信号を含んでもよい。制御ユニットは、外部ソースがビデオ信号の情報に少なくとも部分的に基づいて制御信号を生成するために、ビデオ信号の情報を外部ソースに通信すること、および/または少なくとも1つのUV光が活性化される、連続的に離間した指定された期間の数を変更すること、のうちの少なくとも1つを行ってもよい。制御ユニットは、車両のドアの開口部の制御をすること、および/または少なくとも1つのUV光素子の活性化と同時に、もしくは直前に、車両の内部の少なくとも1つの警告デバイスを活性化させること、のうちの少なくとも1つを行ってもよい。例えば、UV光素子が活性化されると同時に、または光素子の活性化の検出とドアの開放もしくは警告デバイスの活性化との間の、電子信号の送信がもはや必要とされない期間内に、ドアが開放され、かつ/もしくは警告デバイスが活性化してもよい。制御ユニットは、外部ソースから通信ユニットを介して指定された制御信号を受信することと、ユーザによって作動された入力から第2の制御信号を受信することと、の両方に応答してのみ、UV光を放出するために少なくとも1つのスイッチを作動して少なくとも1つのUV光素子を活性化してもよい。
【0054】
発光モジュールはまた、少なくとも1つのUV光素子によって放出されたUV光を示すUVセンサ信号を生成する少なくとも1つのUVセンサを含んでもよい。発光モジュールはまた、制御ユニットと、制御ユニットに動作可能に結合された通信ユニットと、を含んでもよい。制御ユニットは、通信ユニットを制御してUVセンサ信号の情報を外部ソースに通信してもよい。発光モジュールは、少なくとも1つのUV光素子および少なくとも1つの可視光素子が配設されたハウジングを含み得る。
【0055】
別の例では、別のシステム(例えば、別の消毒システム)は、コントローラと、コントローラに電気的に接続された通信デバイスと、を含む車外制御ユニットを含んでもよい。制御ユニットは、複数の車両の車外である場所に展開されてもよい。車外制御ユニットは、通信デバイスを制御して車両に第1の制御信号を通信してもよい。第1の制御信号は、車両の内部における複数のUV光素子の動作を、車両の内部における1つ以上の可視光素子の動作と少なくとも部分的に個別に制御してもよい。
【0056】
車外制御ユニットは、通信デバイスを介して複数の車両からセンサ信号を受信してもよい。センサ信号は、UV光素子によって放出されたUV光の情報を含む。車外制御ユニットは、UV光の情報をユーザに伝達するために、少なくとも1つのユーザインターフェースデバイスを制御するための第2の制御信号を生成してもよい。少なくとも1つのユーザインターフェースデバイスは、表示画面を含んでもよい。第2の制御信号は、表示画面を制御して、車両のグラフィック表現、およびUV光またはUV光素子の情報のうちの少なくとも1つのグラフィック表現を表示し得る。第1の制御信号は、車両の各々について、それぞれの車両に搭載されたUV光素子を連続的に離間した指定された期間中活性化させるための、それぞれの巡回コードを含んでもよい。指定された期間中、UV光素子は、UV光を放出するために活性化され、指定された期間同士の間、UV光はオフされ、指定された期間の各々中に車両内のUV光素子によって放出された累積UV光は、UV光に対する人間の安全な曝露のための指定された閾値未満であり得る。
【0057】
別の例では、方法(例えば、車両内部を消毒するための)は、車両に搭載された発光モジュールの制御ユニットにおいて外部ソースから制御信号を受信することと、制御ユニットにおいて制御信号を受信することに応答して、発光モジュールの少なくとも1つのUV光素子を活性化させることと、を含み得る。発光モジュールは、車両の内部の発光レセプタクルから取り外すことができる共通のハウジング内に両方とも配設された少なくとも1つのUV光素子および少なくとも1つの可視光素子を有し得る。少なくとも1つのUV光素子は、可視光を放出するための少なくとも1つの可視光素子の活性化とは別個にUV光を放出するように活性化され得る。
【0058】
単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明示的に別様に示さない限り、複数形の参照を含む。「任意選択の」または「任意選択で」は、続いて記載される事象または状況が生じ得るか、または生じ得ず、その記載が、その事象が生じる場合と生じない場合とを含み得ることを意味する。本明細書および特許請求の範囲全体を通して本明細書で使用される近似言語は、関連する基本的な機能に変更をもたらすことなく、許容範囲で変化し得る任意の定量的表現を修正するために適用され得る。したがって、「約」、「実質的に」、および「およそ」などの用語または複数の用語によって修飾される値は、指定された正確な値に限定され得ない。少なくともいくつかの場合では、近似言語は、値を測定するための器具の精度に対応し得る。本明細書および特許請求の範囲全体を通じて、文脈または言語が他に示さない限り、範囲制限は、組み合わせおよび/または入れ替えられ得、かかる範囲は特定され、そこに含まれるすべての下位範囲を含み得る。
【0059】
この書面による説明は、実施例を使用して、最良の態様を含む実施形態を開示し、かつ当業者が、任意のデバイスまたはシステムの製造および使用ならびに任意の組み込まれた方法の実行を含む実施形態を実践することを可能にする。特許請求の範囲は、本開示の特許を受けられる範囲を定義し、当業者に生じる他の例を含む。そのような他の例は、それらが特許請求の範囲の文字通りの言語とは異なる構造要素を有する場合、またはそれらが特許請求の範囲の文字通りの言語とはわずかに異なる等価な構造要素を含む場合、特許請求の範囲の範囲内であることが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【外国語明細書】