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特開2023-74147情報処理システム、情報処理プログラムおよび情報処理方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023074147
(43)【公開日】2023-05-29
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理プログラムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20230522BHJP
   G06Q 50/14 20120101ALI20230522BHJP
【FI】
G06Q10/02 300
G06Q50/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021186937
(22)【出願日】2021-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】500168811
【氏名又は名称】株式会社ナビタイムジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】藤澤 政志
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
5L049CC26
(57)【要約】      (修正有)
【課題】1つの旅行に関連する複数のアイテムを一括で予約した場合の利便性を高める情報処理システム、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システムにおいて、サーバは、1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報を記憶する記憶制御部と、複数のアイテムの予約情報のうちの少なくとも1つを変更又は取消するための要求を受け付ける要求受付部と、少なくとも1つを変更又は取消するための要求を受け付けた場合に、残りのアイテムの予約情報の夫々について変更又は取消が必要か否かを判定する判定部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報を記憶する記憶制御手段と、
前記複数のアイテムの予約情報のうちの少なくとも1つを変更または取消するための要求を受け付ける要求受付手段と、
前記少なくとも1つを変更または取消するための要求を受け付けた場合に、残りのアイテムの予約情報のそれぞれについて変更または取消が必要か否かを判定する判定手段と、
を備えた情報処理システム。
【請求項2】
前記判定手段は、変更または取消される前記少なくとも1つのアイテムの予約情報の種別が、交通、宿泊、およびアクティビティのうちの何れであるかを判定し、判定された種別に基づいて、前記残りのアイテムの予約情報のそれぞれについて変更または取消が必要か否かを判定する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記残りのアイテムの予約情報について変更または取消が必要であると判定された場合に、判定結果に応じた通知を行う通知手段をさらに備えた、請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記通知手段は、前記残りのアイテムの予約情報について変更または取消が必要であると判定された場合に、変更または取消が必要と判定されたアイテムの予約情報について変更可能な日時を確認して提案する、請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記判定手段は、前記少なくとも1つを取消するための要求を受け付けた場合であって、取消される前記少なくとも1つのアイテムの予約情報の種別が、交通であると判定された場合に、残りのアイテムの予約情報について全て取消が必要であると判定し、
前記通知手段は、前記残りのアイテムの予約情報を全て取消することを提案する、
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記判定手段は、前記少なくとも1つを取消するための要求を受け付けた場合であって、取消される前記少なくとも1つのアイテムの予約情報の種別が、宿泊であると判定された場合に、残りのアイテムの予約情報のうち帰りの交通の予約情報について変更または取消が必要であると判定し、
前記通知手段は、変更または取消が必要と判定された帰りの交通の予約情報について変更可能な日時を確認して提案する、請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項7】
コンピュータを、
1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報を記憶する記憶制御手段、
前記複数のアイテムの予約情報のうちの少なくとも1つを変更または取消するための要求を受け付ける要求受付手段、
前記少なくとも1つを変更または取消するための要求を受け付けた場合に、残りのアイテムの予約情報のそれぞれについて変更または取消が必要か否かを判定する判定手段、として機能させる情報処理プログラム。
【請求項8】
通信可能に接続された複数のコンピュータによって構成される情報処理システムであって、
1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報を記憶する記憶制御手段と、
前記複数のアイテムの予約情報のうちの少なくとも1つを変更または取消するための要求を受け付ける要求受付手段と、
前記少なくとも1つを変更または取消するための要求を受け付けた場合に、残りのアイテムの予約情報のそれぞれについて変更または取消が必要か否かを判定する判定手段と、
を備えた情報処理システムを機能させるために、
前記コンピュータの少なくとも1つを、前記手段の少なくとも1つとして機能させるための情報処理プログラム。
【請求項9】
通信可能に接続された複数のコンピュータによって、請求項1~6のいずれかに記載の情報処理システムを機能させるために、
前記コンピュータのうちの少なくとも1つを、請求項1~6のいずれかに記載の情報処理システムにおける各手段の少なくとも1つとして機能させるための情報処理プログラム。
【請求項10】
コンピュータを、請求項1~6のいずれかに記載の情報処理システムにおける各手段の少なくとも1つとして機能させるための情報処理プログラム。
【請求項11】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報を記憶するステップと、
前記複数のアイテムの予約情報のうちの少なくとも1つを変更または取消するための要求を受け付けるステップと、
前記少なくとも1つを変更または取消するための要求を受け付けた場合に、残りのアイテムの予約情報のそれぞれについて変更または取消が必要か否かを判定するステップと、を含む情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理プログラムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
旅行計画では、「航空券」「観光地の入場」「現地での移動手段」「宿」といった様々な予約が必要となる。現在、旅行業界には、ダイナミックパッケージという旅行プランの作成サービスがある。ダイナミックパッケージでは、ユーザは、「航空券」「観光地の入場」「現地での移動手段」「宿」といった1つの旅行に関連する複数のアイテムを自由に組み合わせて一括で予約を行うことができる。
【0003】
しかし、ダイナミックパッケージのように、1つの旅行に関連する複数のアイテムを一括で予約した場合、予約確定後に旅程を部分的に変更(追加、削除、日時変更等)することが難しく、1つでも予定が変わると、全ての予約を一旦キャンセルしたのち、予約し直す必要がある。
【0004】
特許文献1では、ユーザが、旅程の雛形からアイテムを削除もしくはアイテムを追加して旅程を作成すると、作成された旅程を構成するアイテムの空き状況を出発日に基づいて確認し、作成された旅程に含まれる複数のアイテムを一括で予約することができるシステムが提案されている。しかし、特許文献1には、旅程作成時のアイテムの変更(追加/削除、予約不可時の日時変更など)に関する記載はあるものの、予約確定後の変更については何も記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000-339376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたものである。本発明の目的は、1つの旅行に関連する複数のアイテムを一括で予約した場合の利便性を高めることができる情報処理システム、情報処理プログラムおよび情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る情報処理システムは、
1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報を記憶する記憶制御手段と、
前記複数のアイテムの予約情報のうちの少なくとも1つを変更または取消するための要求を受け付ける受付手段と、
前記少なくとも1つを変更または取消するための要求を受け付けた場合に、残りのアイテムの予約情報のそれぞれについて変更または取消が必要か否かを判定する判定手段と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、1つの旅行に関連する複数のアイテムを一括で予約した場合の利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、一実施の形態に係る情報処理システムの概略的な構成を示す図である。
図2図2は、情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図3図3は、情報処理システムの動作の一変形例を示すフローチャートである。
図4図4は、情報処理システムの動作の一変形例を示すフローチャートである。
図5図5は、情報処理システムの動作の一変形例を示すフローチャートである。
図6A図6Aは、予約情報データベースに記憶されている予約情報の一例を示すテーブルである。
図6B図6Bは、予約情報データベースに記憶されている予約情報の別の一例を示すテーブルである。
図7A図7Aは、情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図7B図7Bは、情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図7C図7Cは、情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図7D図7Dは、情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図8A図8Aは、情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図8B図8Bは、情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図8C図8Cは、情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図8D図8Dは、情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図8E図8Eは、情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図8F図8Fは、情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図8G図8Gは、情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図8H図8Hは、情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図8I図8Iは、情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図8J図8Jは、情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図8K図8Kは、情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、各図において同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、同一符号の構成要素の詳しい説明は繰り返さない。
【0011】
(情報処理システムの構成)
図1は、一実施の形態に係る情報処理システム1の概略的な構成を示す図である。なお、同図において、各機能を行う機能部は、それぞれ各機能を行う手段ということができる。
【0012】
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置2と、サーバ3とを備えている。端末装置2とサーバ3とは、インターネット等のネットワーク4を介して互いに通信可能に接続されている。ネットワーク4は、有線回線と無線回線のいずれでもよく、回線の種類や形態は問わない。なお、端末装置2およびサーバ3の少なくとも一部は、コンピュータにより実現される。
【0013】
まず、端末装置2について説明する。端末装置2は、ユーザが使用するものであり、たとえば、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル端末、ノートブックコンピュータ、またはデスクトップコンピュータなどの電子機器である。
【0014】
図1に示すように、端末装置2は、端末通信部21と、端末制御部22と、端末記憶部23と、端末入力部24と、端末出力部25とを有している。各部21~25は、互いに通信可能に接続されている。
【0015】
端末通信部21は、端末装置2とネットワーク4との間の通信インターフェースである。端末通信部21は、ネットワーク4を介して端末装置2とサーバ3との間で情報を送受信する。
【0016】
端末制御部22は、端末装置2の各種処理を行う制御手段である。端末制御部22は、端末装置2内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよい。
【0017】
端末記憶部23は、たとえば内蔵メモリや外部メモリ(SDメモリカード等)などのデータストレージである。端末記憶部23には、端末制御部22が取り扱う各種データが記憶される。端末記憶部23は、必ずしも端末装置2内に設けられていなくてもよく、端末記憶部23の一部または全部は、ネットワーク4を介して端末装置2と通信可能に接続された別の装置内に設けられていてもよい。
【0018】
端末入力部24は、ユーザが端末装置2に情報を入力するためのインターフェースであり、たとえばモバイル端末におけるタッチパネルやマイクロフォン、ノートブックコンピュータにおけるタッチパッド、キーボードまたはマウスなどである。
【0019】
端末出力部25は、端末装置2からユーザに対して各種情報を出力するインターフェースであり、たとえば液晶ディスプレイ等の映像表示手段やスピーカ等の音声出力手段である。具体的には、たとえば、端末出力部25は、ユーザからの操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示してもよい。
【0020】
次に、サーバ3について説明する。図1に示すように、サーバ3は、サーバ通信部31と、サーバ制御部32と、サーバ記憶部33とを有している。各部31~33は、互いに通信可能に接続されている。
【0021】
このうちサーバ通信部31は、サーバ3とネットワーク4との間の通信インターフェースである。サーバ通信部31は、ネットワーク4を介してサーバ3と端末装置2との間で情報を送受信する。
【0022】
サーバ記憶部33は、たとえばハードディスク等の固定型データストレージである。サーバ記憶部33には、サーバ制御部32が取り扱う各種データが記憶される。たとえば、サーバ記憶部33は、交通ネットワーク情報を含む経路ネットワーク情報データベース33aと、地図情報を含む地図情報データベース33bと、予約情報データベース33cとを含んでいる。
【0023】
交通ネットワーク情報は、鉄道やバス等の交通網や道路網を規定する情報である。交通網の情報としては、交通機関の路線情報、時刻表情報、料金情報等を含む。道路網の情報は、例えば交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのデータと、ノード間の道路区間であるリンクのデータとの組み合わせによって表現される。
【0024】
地図情報は、全国および各地方の道路地図などの地図データと、地図データに対応付けられた地図オブジェクト情報を含む。地図オブジェクト情報とは、地図上に表示される施設の形状についての形状情報、地図上に表示される注記についての注記情報、地図上に表示される記号についての記号情報などである。また、地図情報は公共交通機関の路線図に関する路線図情報を含んでいてもよい。
【0025】
上記の交通ネットワーク情報および地図情報は、所定のタイミングでアップデートされてもよい。
【0026】
予約情報データベース33cには、旅行に関連する複数のアイテムの予約情報が旅行ごとに記憶されている。図6Aは、予約情報データベース33cに記憶されている予約情報の一例を示すテーブルである。図6Aに示すように、予約情報は、予約者ID(識別番号)と、旅行名と、当該旅行に関連する複数の予約済みアイテムと、各アイテムの種別と、各アイテムの予約日時の情報とを含んでいる。予約情報は、各アイテムの予約人数や費用、キャンセル費用等の情報をさらに含んでいてもよい。図6Aに示す例では、予約者ID「12345」のユーザが旅行名「BB旅行」に関連するアイテムとして、「AA空港→BB空港の航空券」(種別:交通、予約日時:6/24 11:00~12:30)と、「現地BBでの移動手段のレンタル」(種別:アクティビティ、予約日時:出発6/24 13:00、返却6/25 20:00)と、「CC動物園の入場」(種別:アクティビティ、予約日時:入場時刻6/24 14:00)と、「宿DDホテル」(種別:宿泊、予約日時:チェックイン6/24 18:00)とを予約済みであることが記憶されている。図6Bは、予約情報データベース33cに記憶されている予約情報の別の一例を示すテーブルである。図6Bに示す例では、予約者ID「23456」のユーザが旅行名「沖縄旅行」に関連するアイテムとして、「羽田空港→沖縄空港の航空券」(種別:交通、予約日時:8/7 8:20~11:00)と、「沖縄ホテル」(種別:宿泊、予約日時:8/7~8/8)と、「シュノーケリング」(種別:アクティビティ、予約時間:8/8午前)と、「沖縄空港→羽田空港の航空券」(種別:交通、予約日時:8/8 17:10~19:50)とを予約済みであることが記憶されている。
【0027】
なお、サーバ記憶部33は、必ずしもサーバ3内に設けられていなくてもよく、サーバ記憶部33の一部または全部は、ネットワーク4を介してサーバ3と通信可能に接続された別の装置内に設けられていてもよい。
【0028】
図1に示すように、サーバ制御部32は、記憶制御部32aと、要求受付部32bと、判定部32cと、通知部32dとを有している。これらの各部32a~32dは、サーバ3内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよい。
【0029】
記憶制御部32aは、1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報を予約情報データベース33cに記憶する。たとえば、ユーザが端末装置2を操作して「航空券」「観光地の入場」「現地での移動手段」「宿」といった1つの旅行に関連する複数のアイテムを自由に組み合わせて一括で予約を行うと、記憶制御部32aは、当該複数のアイテムの予約情報を端末装置2から取得して予約情報データベース33cに記憶してもよい。
【0030】
要求受付部32bは、予約情報データベース33cに記憶されている1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報のうち、少なくとも1つを変更または取消するための要求を受け付ける。
【0031】
一例として、図7Aに示すように、1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報が端末出力部25を介して出力された状態で、ユーザが「AA空港→BB空港の航空券」(予約日時:6/24 11:00~12:30)の表示を、端末入力部24を介して選択(たとえば、タッチまたはクリック)すると、後述する通知部32dは、当該アイテムについて変更可能な日時の情報を航空会社のサーバなどに問い合わせて確認し、図7Bに示すように、端末出力部25を介して出力する。通知部32dは、種別が「交通」のアイテム(たとえば航空券)について変更可能な日時を確認する場合、同じ交通手段(飛行機)に限定して変更可能な日時を確認して出力してもよいし、異なる交通手段(たとえば新幹線)を含めて変更可能な日時を確認して出力してもよい。図示は省略するが、通知部32dは、種別が「アクティビティ」のアイテム(たとえば動物園の入場券)について変更可能な日時を確認する場合、同じアクティビティ(動物園)に限定して変更可能な日時を確認して出力してもよいし、異なるアクティビティ(たとえば水族館、遊園地等)を含めて変更可能な日時を確認して出力してもよい。通知部32dは、種別が「宿泊」のアイテム(たとえばDDホテル)について変更可能な日時を確認する場合、同じホテルに限定して変更可能な日時を確認して出力してもよいし、別のホテルを含めて変更可能な日時を確認して出力してもよい。図7Bに示すように、変更可能な日時が複数ある場合には、通知部32dは、それらの料金を比較可能に表示してもよい。料金を比較可能に表示する場合、当該アイテム(たとえば「航空券」)の料金のみを比較可能に表示してもよいし、他のアイテム(「アクティビティ」や「宿泊」)も含めた合計料金を比較可能に表示してもよい。そして、ユーザが、変更可能な日時の表示のいずれかを端末入力部24を介して選択(たとえば、タッチまたはクリック)すると、「AA空港→BB空港の航空券」の予約情報を、選択した日時で変更するための要求が端末装置2からサーバ3へと送信され、要求受付部32bが、当該要求を受け付ける。要求受付部32bが、少なくとも1つのアイテム(たとえば航空券、ホテルなど)の予約情報を変更するための要求を受け付けた場合に、通知部32dは、もう1本前の便に乗ると更に安くなる、別のこのホテルを選択すると更に安くなる等を、端末出力部25を介してユーザに提案してもよい。
【0032】
別の一例として、図8Aに示すように、1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報が端末出力部25を介して出力された状態で、ユーザが「羽田空港→沖縄空港の航空券」(予約日時:8/7 8:20~11:00)の表示の隣に表示された「変更」ボタンを、端末入力部24を介して操作(たとえば、タッチまたはクリック)すると、サーバ制御部32は、当該アイテムについて変更可能な日時の情報を航空会社のサーバなどに問い合わせて確認し、図8Bに示すように、端末出力部25を介して出力する。そして、ユーザが、変更可能な日時の表示のいずれかを端末入力部24を介して選択(たとえば、タッチまたはクリック)すると、「羽田空港→沖縄空港の航空券」の予約情報を、選択した日時で変更するための要求が端末装置2からサーバ3へと送信され、要求受付部32bが、当該要求を受け付けてもよい。あるいは、図8J図8Kに示すように、1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報が端末出力部25を介して出力された状態で、ユーザが各アイテムの表示の隣に表示された「削除」ボタンを、端末入力部24を介して操作(たとえば、タッチまたはクリック)すると、当該アイテムの予約情報を取消するための要求が端末装置2からサーバ3へと送信され、要求受付部32bが、当該要求を受け付ける。
【0033】
通知部32dは、少なくとも1つのアイテムの予約情報を変更するための要求(以下「変更要求」ともいう)を要求受付部32bが受け付けた場合に、当該アイテムの予約情報を変更する際に発生する変更手数料の情報を予約情報データベース33cから取得し、端末出力部25を介してユーザに通知してもよい。一変形例として、通知部32dは、少なくとも1つのアイテムの予約情報に対する変更要求をユーザが実行した時(変更可能な日時の表示のいずれかが選択された時など)に変更手数料の情報を端末出力部25を介してユーザに通知するだけでなく、変更要求をユーザが実行する段階(図7Bおよび図8Bに示すように、変更可能な日時の情報が端末出力部25に表示される時など)で変更手数料の情報を端末出力部25を介してユーザに通知してもよい。
【0034】
通知部32dは、少なくとも1つのアイテムの予約情報を取消するための要求(以下「取消要求」ともいう)を要求受付部32bが受け付けた場合に、当該アイテムの予約情報を取消する際に発生するキャンセル料金の情報を予約情報データベース33cから取得し、端末出力部25を介してユーザに通知してもよい。一変形例として、通知部32dは、少なくとも1つのアイテムの予約情報に対する取消要求をユーザが実行した時(「削除」ボタンが押された時など)にキャンセル料金の情報を端末出力部25を介してユーザに通知するだけでなく、取消要求をユーザが実行する段階(図8Aに示すように、押されるべき「削除」ボタンが端末出力部25に表示される時など)でキャンセル料金の情報を端末出力部25を介してユーザに通知してもよい。
【0035】
判定部32cは、少なくとも1つのアイテムの予約情報を変更または取消するための要求を要求受付部32bが受け付けた場合に、残りのアイテムの予約情報のそれぞれについて変更または取消が必要か否かを判定する。たとえば、判定部32cは、変更または取消される少なくとも1つのアイテムの予約情報の種別が、交通、宿泊、およびアクティビティのうちの何れであるかを判定し、判定された種別に基づいて、残りのアイテムの予約情報のそれぞれについて変更または取消が必要か否かを判定してもよい。判定部32cは、変更または取消される少なくとも1つのアイテムの予約時間(たとえば、出発時刻、到着時刻、入場時刻、チェックイン時刻など)または場所(出発場所、到着場所、アクティビティ施設の住所、宿の住所など)の情報に基づいて、残りのアイテムの予約情報のそれぞれについて変更または取消が必要か否かを判定してもよい。
【0036】
通知部32dは、判定部32cにより残りのアイテムの予約情報について変更または取消が必要であると判定された場合に、判定結果に応じた通知(たとえばアラート情報の表示)を行う。
【0037】
たとえば、通知部32dは、残りのアイテムの予約情報について変更または取消が必要であると判定された場合に、変更または取消が必要と判定されたアイテムの予約情報について変更可能な日時を外部のサーバなどに問い合わせて確認し、図8Dに示すように、端末出力部25を介してユーザに提案してもよい。通知部32dは、変更可能な日時の確認を、アラート情報を表示する前に行ってもよいし、後に行ってもよい。
【0038】
一例として、ユーザが1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報のうち、行きの航空券などの「交通」の予約情報を取消する場合には、当該旅行全体を取り止める可能性がある。そのため、要求受付部32bが、少なくとも1つのアイテムの予約情報を取消するための要求を受け付けた場合であって、取消される少なくとも1つのアイテムの予約情報の種別が「交通」であると判定された場合には、判定部32cは、残りのアイテムの予約情報について全て取消が必要であると判定し、通知部32dは、図8Jに示すように、残りのアイテムの予約情報を全て取消することを、端末出力部25を介してユーザに提案してもよい。
【0039】
別の一例として、ユーザが1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報のうち、ホテルなどの宿泊の予約情報を取消する場合には、宿泊せずにその日に帰る予定で旅程を変更する可能性がある。そのため、要求受付部32bが、少なくとも1つのアイテムの予約情報を取消するための要求を受け付けた場合であって、取消される少なくとも1つのアイテムの予約情報の種別が「宿泊」であると判定された場合には、判定部32cは、残りのアイテムの予約情報のうち、帰りの交通の予約情報について(宿泊の予定を取り消したその日への)変更または取消が必要であると判定する。そして、通知部32bは、変更または取消が必要と判定された帰りの交通の予約情報について変更可能な日時を航空会社のサーバなどに問い合わせて確認し、図8Kに示すように、端末出力部25を介してユーザに提案してもよい。また、判定部32cは、残りのアイテムの予約情報のうち、(宿泊の予定を取り消したその日の)アクティビティの予約情報について取消が必要であると判定し、通知部32bは、当該アクティビティの予約情報を取消することを、端末出力部25を介してユーザに提案してもよい。
【0040】
一変形例として、判定部32cにより残りのアイテムの予約情報について変更または取消が必要であると判定された場合には、記憶制御部32aが、変更または取消が必要であると判定されたアイテムの予約情報に対して変更または取消を自動的に(ユーザへの提案や確認を行わずに)実行し、その後、通知部32dが、変更または取消が必要であると判定されたアイテムの予約情報が変更または取消された旨の通知(たとえばアラート情報の表示)をユーザに対して行ってもよい。
【0041】
(動作の一例)
次に、図2図7A図7Dを参照して、情報処理システム1の動作の一例について説明する。図2は、情報処理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。図7A図7Dは、情報処理システム1により表示される画面の一例を示す図である。
【0042】
図2に示すように、まず、サーバ3の記憶制御部32aが、1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報を予約情報データベース33cに記憶する(ステップS10)。たとえば、ユーザが端末装置2を操作して「航空券」「観光地の入場」「現地での移動手段」「宿」といった1つの旅行に関連する複数のアイテムを自由に組み合わせて一括で予約を行うと、記憶制御部32aは、当該複数のアイテムの予約情報を端末装置2から取得して、予約情報データベース33cに記憶する(図6A参照)。ユーザが予約情報を確認するために端末装置2を操作すると、サーバ制御部32は、予約情報データベース33cに記憶されている当該ユーザの予約情報を端末装置2へと送信し、図7Aに示すように、端末出力部25を介して出力してもよい。
【0043】
次に、要求受付部32bが、予約情報データベース33cに記憶されている1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報のうち、少なくとも1つを変更または取消するための要求を受け付ける(ステップS11)。たとえば、図7Aに示すように、1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報が端末出力部25を介して出力された状態で、ユーザが「AA空港→BB空港の航空券」(予約日時:6/24 11:00~12:30)の表示を、端末入力部24を介して選択(たとえば、タッチまたはクリック)すると、サーバ制御部32は、当該アイテムについて変更可能な日時の情報を航空会社のサーバなどに問い合わせて確認し、図7Bに示すように、端末出力部25を介して出力する。そして、ユーザが、変更可能な日時の表示のいずれか(たとえば「14:15~15:50」の表示)を、端末入力部24を介して選択(たとえば、タッチまたはクリック)すると、「AA空港→BB空港の航空券」の予約情報を、選択した日時(「14:15~15:50」)へと変更するための要求が端末装置2からサーバ3へと送信され、要求受付部32bが、当該要求を受け付ける。
【0044】
次に、判定部32cが、残りのアイテムの予約情報のそれぞれについて変更または取消が必要か否かを判定する(ステップS12)。たとえば、「AA空港→BB空港の航空券」の予約情報を「14:15~15:50」の日時へと変更するための要求を受け付けた場合、残りのアイテムの予約情報のうち、「現地BBでの移動手段のレンタル」(出発時刻13:00)と、「CC動物園の入場」(入場時刻14:00)は、予約した時間が変更後の航空券の到着時間(15:50)より前であり、予約した時間に間に合わないから、判定部32cは、「現地BBでの移動手段のレンタル」と「CC動物園の入場」の予約情報については変更または取消が必要であると判定する。他方、「宿DDホテル」(チェックイン18:00)は、予約した時間が変更後の航空券の到着時間(15:50)より後であり、予約した時間には間に合うから、判定部32cは、「宿DDホテル」の予約情報については変更または取消が不要であると判定する。
【0045】
そして、通知部32dは、判定部32cにより残りのアイテムの予約情報について変更または取消が必要であると判定された場合に、判定結果に応じた通知を行う(ステップS13)。たとえば、「現地BBでの移動手段のレンタル」と「CC動物園の入場」の予約情報については変更または取消が必要であると判定された場合、通知部32dは、図7Cに示すように、「現地BBでの移動手段のレンタル」と「CC動物園の入場」の予約情報の表示を枠で囲むとともに「現在、以下の予約状況に影響がでています。」というメッセージを表示するためのアラート情報を端末装置2へと送信し、端末出力部25を介して出力する。一変形例として、通知部32dは、図7Dに示すように、「AA空港→BB空港の航空券」と「現地BBでの移動手段のレンタル」と「CC動物園の入場」の予約情報の表示の上に網掛けを表示するともに当該網掛け内に「注意 この予約を変更すると以下の内容に影響が有ります。 ・レンタカー ・施設入場券 予約変更しますか?」というメッセージを表示するためのアラート情報を端末装置2へと送信し、端末出力部25を介して出力してもよい。
【0046】
以上のような実施の形態によれば、ユーザが1つの旅行に関連する複数のアイテムを一括で予約した後に、少なくとも1つのアイテムの予約情報を変更または取消しようとすると、受付部32bがユーザからの要求を受け付け、判定部32cが残りのアイテムの予約情報のそれぞれについて変更または取消が必要か否かを自動的に判定する。これにより、ユーザは、変更または取消が必要な他のアイテムを特定して予約情報の変更または取消を行うことが可能となり、変更または取消が不要なアイテムを含めて全ての予約を一旦キャンセルしたのち、予約し直すという作業は不要になる。したがって、1つの旅行に関連する複数のアイテムを一括で予約した場合の利便性を高めることができる。
【0047】
また、以上のような実施の形態によれば、判定部32bにより残りのアイテムの予約情報について変更または取消が必要であると判定された場合に、通知部32cが判定結果に応じた通知を行うため、ユーザは、少なくとも1つのアイテムの予約情報を変更または取消することに付随して、他のアイテムの予約情報も変更または取消する必要があることに、容易に気づくことが可能となる。したがって、1つの旅行に関連する複数のアイテムを一括で予約した場合の利便性を一層高めることができる。
【0048】
(動作の一変形例)
次に、図3図8A図8Dを参照して、情報処理システム1の動作の一変形例について説明する。図3は、情報処理システム1の動作の一変形例を示すフローチャートである。図8A図8Dは、情報処理システム1により表示される画面の一例を示す図である。
【0049】
図3に示すように、まず、サーバ3の記憶制御部32aが、1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報を予約情報データベース33cに記憶する(ステップS10)。たとえば、ユーザが端末装置2を操作して「交通(航空券)」「アクティビティ」「宿泊」といった1つの旅行に関連する複数のアイテムを自由に組み合わせて一括で予約を行うと、記憶制御部32aは、当該複数のアイテムの予約情報を端末装置2から取得して、予約情報データベース33cに記憶する(図6B参照)。ユーザが予約情報を確認するために端末装置2を操作すると、サーバ制御部32は、予約情報データベース33cに記憶されているユーザの予約情報を端末装置2へと送信し、図8Aに示すように、端末出力部25を介して出力してもよい。
【0050】
次に、要求受付部32bが、予約情報データベース33cに記憶されている1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報のうち、少なくとも1つを変更または取消するための要求を受け付ける(ステップS11)。たとえば、図8Aに示すように、1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報が端末出力部25を介して出力された状態で、ユーザが「羽田空港→沖縄空港の航空券」(予約日時:8/7 8:20~11:00)の表示の隣に表示された「変更」ボタンを、端末入力部24を介して操作(たとえば、タッチまたはクリック)すると、サーバ制御部32は、当該アイテムについて変更可能な日時の情報を航空会社のサーバなどに問い合わせて確認し、図8Bに示すように、端末出力部25を介して出力する。そして、ユーザが、変更可能な日時の表示のいずれか(たとえば「8/8 8:20~11:00」の表示)を、端末入力部24を介して選択(たとえば、タッチまたはクリック)すると、「羽田空港→沖縄空港の航空券」の予約情報を、選択した日時(「8/8 8:20~11:00」)へと変更するための要求が端末装置2からサーバ3へと送信され、要求受付部32bが、当該要求を受け付ける。
【0051】
次に、判定部32cが、残りのアイテムの予約情報のそれぞれについて変更または取消が必要か否かを判定する(ステップS12)。たとえば、「羽田空港→沖縄空港の航空券」の予約情報を「8/8 8:20~11:00」の日時に変更するための要求を受け付けた場合、残りのアイテムの予約情報のうち、「沖縄ホテル」(チェックイン8/7)と、「シュノーケリング」(予約時間:8/8午前)は、予約した時間が変更後の航空券の到着時間(8/8 11:00)より前であり、予約した時間に間に合わないから、判定部32cは、「沖縄ホテル」と「シュノーケリング」の予約情報については変更または取消が必要であると判定する。また、「沖縄空港→羽田空港の航空券」(予約日時:8/8 17:10~19:50)は、予約した時間が変更後の航空券の到着時間(8/8 11:00)より後であるものの、到着してすぐに帰るのは旅行として不自然であるから、判定部32cは、「沖縄空港→羽田空港の航空券」の予約情報についても変更または取消が必要であると判定する。
【0052】
そして、通知部32dは、判定部32cにより残りのアイテムの予約情報について変更または取消が必要であると判定された場合に、変更または取消が必要と判定されたアイテムの予約情報について変更可能な日時を外部のサーバなどに問い合わせて確認する(ステップS131)。たとえば、「沖縄ホテル」と「シュノーケリング」と「沖縄空港→羽田空港の航空券」の予約情報について変更または取消が必要であると判定された場合、通知部32dは、図8Cに示すように、「『羽田→沖縄 8/8 8:20-11:00』に変更する場合、その他の予約にも影響があります。」というメッセージを表示するとともに、(a)変更または取消が必要な他のアイテムの予約情報を一括で全て変更すること、および(b)変更または取消が必要な他のアイテムの予約情報を個別に変更すること、を提案するためのアラート情報を端末装置2へと送信し、端末出力部25を介して出力する。そして、ユーザが(a)変更または取消が必要な他のアイテムの予約情報を一括で全て変更することを希望し、当該提案の直後に表示された「全て変更する(空席確認)」ボタンを、端末入力部24を介して操作(たとえば、タッチまたはクリック)すると、通知部32dは、当該他のアイテムの予約情報について提案した日時で変更可能か否かを、外部のサーバなどに問い合わせて確認する。あるいは、ユーザが(b)変更または取消が必要な他のアイテムの予約情報を個別に変更すること希望し、当該他のアイテムごとに個別に表示された「日時変更」ボタンを、端末入力部24を介して操作(たとえば、タッチまたはクリック)すると、通知部32dは、当該他のアイテムの予約情報について変更可能な日時を外部のサーバなどに問い合わせて確認する。
【0053】
そして、変更可能な日時が確認できた場合には(ステップS332:YES)、通知部32dは、変更または取消が必要な他のアイテムの予約情報について変更可能な日時にて予約を変更することをユーザに提案する(ステップS333)。たとえば、「沖縄空港→羽田空港の航空券」について「8/9 17:10-19:50」の日時に空席があることが確認された場合には、通知部32dは、図8Gに示すように、「下記の日時に予約変更することが可能です。 ・8/9 17:10-19:50」というメッセージを表示するための情報を端末装置2へと送信し、端末出力部25を介して出力する。
【0054】
他方、変更可能な日時が確認できなかった場合には(ステップS332:NO)、通知部32dは、変更または取消が必要な他のアイテムの予約情報について取消(キャンセル)することをユーザに提案する(ステップS334)。
【0055】
以上のような実施の形態によれば、判定部32cにより残りのアイテムの予約情報について変更または取消が必要であると判定された場合に、通知部32dが、変更または取消が必要と判定されたアイテムの予約情報について変更可能な日時を自動的に確認して提案するため、変更可能な日時をユーザの手作業で一つ一つ確認することが不要となる。したがって、1つの旅行に関連する複数のアイテムを一括で予約した場合の利便性を一層高めることができる。
【0056】
なお、上述した実施の形態では、他のアイテムの予約情報について変更または取消が必要であると判定された場合に、通知部32dは、図8Cに示すように、変更または取消が必要な複数のアイテムを全て一覧で通知したが、このような通知の態様に限定されるものではなく、変更または取消が必要な複数のアイテムを個別に通知してもよい。
【0057】
たとえば、「沖縄ホテル」と「シュノーケリング」と「沖縄空港→羽田空港の航空券」の予約情報について変更または取消が必要であると判定された場合、通知部32dは、図8Eに示すように、まず、「『羽田→沖縄 8/8 8:20-11:00』に変更します。」というメッセージを出力する。そして、メッセージを確認したユーザが「OK」ボタンを操作(たとえば、タッチまたはクリック)すると、通知部32dは、図8Fに示すように「『沖縄→羽田』の日時も変更しますか?」という提案を出力する。ユーザが「確認する」ボタンを操作(たとえば、タッチまたはクリック)すると、通知部32dは、「沖縄空港→羽田空港の航空券」について変更可能な日時を航空会社のサーバなどに問い合わせて確認し、変更可能な日時(「8/9 17:10-19:50」)が確認できた場合には、図8Gに示すように、当該日時に予約を変更することをユーザに提案する。次に、通知部32dは、「沖縄ホテル」の予約情報について変更可能な日時をホテルのサーバなどに問い合わせて確認する。変更可能な日時が確認できた場合には、通知部32dは、図8Hに示すように、「予約日を変更する必要があります」というメッセージを出力して、予約の変更を提案する。次に、通知部32dは、「シュノーケリング」の予約情報について変更可能な日時を外部のサーバなどに問い合わせて確認する。変更可能な日時が確認できなかった場合には、図8Iに示すように、「キャンセルする必要があります」というメッセージを出力して、予約の取消を提案する。
【0058】
このように変更または取消が必要な複数のアイテムを個別に通知する態様によっても、図8Cに示すような、変更または取消が必要な複数のアイテムを全て一覧で通知する態様と同様の作用効果が得られる。
【0059】
(動作の第2変形例)
次に、図4図8Jを参照して、情報処理システム1の動作の第2変形例について説明する。図4は、情報処理システム1の動作の第2変形例を示すフローチャートである。図8Jは、情報処理システム1により表示される画面の一例を示す図である。
【0060】
図4に示すように、本実施例において、1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報を記憶する工程(ステップS10)は、図3に示す動作の一変形例と同様であり、説明を省略する。
【0061】
本実施例では、要求受付部32bが、予約情報データベース33cに記憶されている1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報のうち、少なくとも1つを取消するための要求を受け付ける(ステップS21)。たとえば、図8Aに示すように、1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報が端末出力部25を介して出力された状態で、ユーザが「羽田空港→沖縄空港の航空券」(予約日時:8/7 8:20~11:00)の表示の隣に表示された「削除」ボタンを、端末入力部24を介して操作(たとえば、タッチまたはクリック)すると、「羽田空港→沖縄空港の航空券」の予約情報を取消するための要求が端末装置2からサーバ3へと送信され、要求受付部32bが、当該要求を受け付ける。
【0062】
次に、判定部32cは、取消される少なくとも1つのアイテム(「羽田空港→沖縄空港の航空券」)の予約情報の種別が、交通、宿泊、およびアクティビティのうちの何れであるかを判定する(ステップS221)。
【0063】
次いで、判定部32cは、取消される少なくとも1つのアイテム(「羽田空港→沖縄空港の航空券」)の予約情報の種別が「交通」であると判定された場合に、残りのアイテム(すなわち「沖縄ホテル」と「シュノーケリング」と「沖縄空港→羽田空港の航空券」)の予約情報について全て取消が必要であると判定する(ステップS222)。
【0064】
そして、通知部32dは、図8Jに示すように、残りのアイテムの予約情報を全て取消することを、端末出力部25を介してユーザに提案する(ステップS223)。
【0065】
以上のような実施の態様によれば、ユーザが1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報のうち「航空券」などの交通の予約情報を取消する場合には、当該旅行を取り止める可能性が高いことを考慮して、判定部32bは、取消される少なくとも1つのアイテムの予約情報の種別が「交通」であると判定された場合に、残りのアイテムの予約情報について全て取消が必要であると判定するため、ユーザの利便性を一層高めることができる。
【0066】
(動作の第3変形例)
次に、図5図8Kを参照して、情報処理システム1の動作の第3変形例について説明する。図5は、情報処理システム1の動作の第3変形例を示すフローチャートである。図8Kは、情報処理システム1により表示される画面の一例を示す図である。
【0067】
図5に示すように、本実施例において、1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報を記憶する工程(ステップS10)は、図3に示す動作の一変形例と同様であり、説明を省略する。
【0068】
本実施例では、要求受付部32bが、予約情報データベース33cに記憶されている1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報のうち、少なくとも1つを取消するための要求を受け付ける(ステップS21)。たとえば、図8Aに示すように、1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報が端末出力部25を介して出力された状態で、ユーザが「沖縄ホテル」(予約日時:8/7)の表示の隣に表示された「削除」ボタンを、端末入力部24を介して操作(たとえば、タッチまたはクリック)すると、「沖縄ホテル」の予約情報を取消するための要求が端末装置2からサーバ3へと送信され、要求受付部32bが、当該要求を受け付ける。
【0069】
次に、判定部32cは、取消される少なくとも1つのアイテム(「沖縄ホテル」)の予約情報の種別が、交通、宿泊、およびアクティビティのうちの何れであるかを判定する(ステップS221)。
【0070】
次いで、判定部32cは、取消される少なくとも1つのアイテム(「沖縄ホテル」)の予約情報の種別が「宿泊」であると判定された場合に、残りのアイテムの予約情報のうち、帰りの交通(すなわち「沖縄空港→羽田空港の航空券」)の予約情報について(宿泊の予定を取り消した日への)変更または取消が必要であると判定する(ステップS322)。
【0071】
そして、通知部32bは、変更または取消が必要と判定された帰りの交通(「沖縄空港→羽田空港の航空券」)の予約情報について変更可能な日時(宿泊の予定を取り消した日(8/7)で空席がある時間)を航空会社のサーバなどに問い合わせて確認する(ステップS331)。
【0072】
変更可能な日時が確認できた場合には(ステップS332:YES)、通知部32dは、帰りの交通(「沖縄空港→羽田空港の航空券」)の予約情報について変更可能な日時にて予約を変更することをユーザに提案する(ステップS333)。たとえば、「沖縄空港→羽田空港の航空券」について、宿泊の予定を取り消した日(8/7)では「17:10-19:50」の日時に空席があることが確認された場合には、通知部32dは、図8Kに示すように、「[フライト]『沖縄→羽田』は下記の日時に予約変更することが可能です。 ・8/7 17:10-19:50」というメッセージを表示するための情報を端末装置2へと送信し、端末出力部25を介して出力する。
【0073】
他方、変更可能な日時が確認できなかった場合には(ステップS332:NO)、通知部32dは、変更または取消が必要な他のアイテムの予約情報について取消(キャンセル)することをユーザに提案する(ステップS334)。
【0074】
以上のような実施の態様によれば、ユーザが1つの旅行に関連する複数のアイテムの予約情報のうち、ホテルなどの宿泊の予約情報を取消する場合には、宿泊せずにその日に帰る予定で旅程を変更する可能性が高いことを考慮して、判定部32bは、取消される少なくとも1つのアイテムの予約情報の種別が「宿泊」であると判定された場合に、帰りの交通の予約情報について変更または取消が必要であると判定し、通知部が変更可能な日時を確認して提案するため、ユーザの利便性を一層高めることができる。
【0075】
なお、上述した実施形態で説明した情報処理システム1の少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ハードウェアで構成する場合には、情報処理システム1の少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD-ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
【0076】
また、情報処理システム1の少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
【0077】
さらに、一つまたは複数の情報処理装置によって情報処理システム1を機能させてもよい。複数の情報処理装置を用いる場合、情報処理装置のうちの1つをコンピュータとし、当該コンピュータが所定のプログラムを実行することにより情報処理システム1の少なくとも1つの手段として機能が実現されてもよい。
【0078】
また、方法の発明においては、全ての工程(ステップ)をコンピュータによって自動制御で実現するようにしてもよい。また、各工程をコンピュータに実施させながら、工程間の進行制御を人の手によって実施するようにしてもよい。また、さらには、全工程のうちの少なくとも一部を人の手によって実施するようにしてもよい。
【0079】
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や様々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
【符号の説明】
【0080】
1 情報処理システム
2 端末装置
21 端末通信部
22 端末制御部
23 端末記憶部
24 端末入力部
25 端末出力部
3 サーバ
31 サーバ通信部
32 サーバ制御部
32a 記憶制御部
32b 要求受付部
32c 判定部
32d 通知部
33 サーバ記憶部
33a 経路ネットワーク情報データベース
33b 地図情報データベース
33c 予約情報データベース
4 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図8G
図8H
図8I
図8J
図8K