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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007418
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/02 20060101AFI20230111BHJP
   F21V 5/04 20060101ALI20230111BHJP
   F21V 9/08 20180101ALI20230111BHJP
   F21V 9/30 20180101ALI20230111BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20230111BHJP
   F21V 14/06 20060101ALI20230111BHJP
   G02B 5/00 20060101ALI20230111BHJP
   F21Y 115/30 20160101ALN20230111BHJP
【FI】
F21S8/02 410
F21V5/04 100
F21V9/08 400
F21V9/30
F21S2/00 340
F21S2/00 355
F21V14/06
G02B5/00 B
F21Y115:30
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022086912
(22)【出願日】2022-05-27
(62)【分割の表示】P 2022513294の分割
【原出願日】2022-02-21
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-07-25
(31)【優先権主張番号】P 2021108718
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088672
【弁理士】
【氏名又は名称】吉竹 英俊
(74)【代理人】
【識別番号】100088845
【弁理士】
【氏名又は名称】有田 貴弘
(74)【代理人】
【識別番号】100156177
【弁理士】
【氏名又は名称】池見 智治
(74)【代理人】
【識別番号】100130166
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 宏明
(72)【発明者】
【氏名】竹内 絵梨
【テーマコード(参考)】
2H042
【Fターム(参考)】
2H042AA02
2H042AA09
2H042AA15
2H042AA21
(57)【要約】      (修正有)
【課題】光低減構造を有する照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置は、筐体4と、第1光源2と、第1レンズ光学系3と、光低減構造5とを備える。筐体4は、開口4aを有する。第1光源2は、第1光L1を筐体4の内部空間に出射させる第1出射部を有する。第1レンズ光学系3は、第1光L1の経路において、第1出射部と筐体の開口との間に位置する少なくとも一つの第1レンズを含み、第1出射部からの第1光L1を開口側の仮想的な像面に結像させて、開口から第1光L1を出射させる。光低減構造5には、筐体4の内部空間において第1光L1が反射または散乱した反射散乱光が入射する。光低減構造5は当該反射散乱光を吸収する。光低減構造5の吸収率は、60%以上である。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有する筐体と、
第1光を前記筐体の内部空間に出射させる第1出射部を有する第1光源と、
前記第1光の経路において、前記第1出射部と前記筐体の前記開口との間に位置する少なくとも一つの第1レンズを含み、前記第1出射部からの前記第1光を前記開口側の仮想的な像面に結像させて、前記開口から前記第1光を出射させる第1レンズ光学系と、
前記筐体の内部空間において前記第1光が反射または散乱した反射散乱光が入射し、前記反射散乱光を吸収する、光低減構造と
を備え、
前記光低減構造の吸収率は、60%以上である、照明装置。
【請求項2】
請求項1に記載の照明装置であって、
前記光低減構造は、凹凸形状を有する、照明装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の照明装置であって、
前記光低減構造は、誘電体多層膜を含む、照明装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の照明装置であって、
前記第1レンズ光学系の倍率は、前記第1出射部における前記第1光の大きさに対する前記開口の大きさの比以下である、照明装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の照明装置であって、
前記第1出射部は、波長変換部材を含み、
前記第1光は、前記波長変換部材から放出される蛍光である、照明装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の照明装置であって、
前記第1レンズは、表面が連続した曲面である、照明装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の照明装置であって、
前記開口から出射される光の配向角が60°未満である、照明装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の照明装置であって、
前記第1出射部から前記開口までの距離は、前記筐体の内径より大きい、照明装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一つに記載の照明装置であって、
前記少なくとも一つの第1レンズは、第1Aレンズおよび第1Bレンズを含み、
前記第1Aレンズおよび前記第1Bレンズは、前記第1光の光軸方向に並んで位置する、照明装置。
【請求項10】
請求項9に記載の照明装置であって、
前記第1Aレンズと前記第1Bレンズとの間において、前記第1光の光径が前記第1Aレンズおよび前記第1Bレンズを通過する光径よりも小さくなる、照明装置。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか一つに記載の照明装置であって、
前記少なくとも一つの第1レンズは、第1Aレンズ、第1Bレンズおよび第1Cレンズを含み、
前記第1Aレンズ、前記第1Bレンズおよび前記第1Cレンズは、前記第1光の光軸方向に並んで位置する、照明装置。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれか一つに記載の照明装置であって、
前記像面は、前記開口に位置する、照明装置。
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか一つに記載の照明装置であって、
前記光低減構造は前記筐体の内壁に位置する、照明装置。
【請求項14】
請求項1から請求項13のいずれか一つに記載の照明装置であって、
前記光低減構造は、前記第1出射部と前記第1レンズとの間に位置する、照明装置。
【請求項15】
請求項1から請求項13のいずれか一つに記載の照明装置であって、
前記光低減構造は、前記開口と前記第1レンズとの間に位置する、照明装置。
【請求項16】
請求項1から請求項12のいずれか一つに記載の照明装置であって、
前記少なくとも一つの第1レンズは、第1Aレンズおよび第1Bレンズを含み、
前記第1レンズ光学系は、前記第1Aレンズと前記第1Bレンズとの間に位置して前記第1Aレンズと前記第1Bレンズとの間隔を規定するスペーサをさらに含み、
前記光低減構造は前記スペーサの内壁に位置する、照明装置。
【請求項17】
請求項16に記載の照明装置であって、
前記第1光に対する前記光低減構造の吸収率は、前記第1光に対する前記スペーサの吸収率よりも高い、照明装置。
【請求項18】
請求項16または請求項17に記載の照明装置であって、
前記光低減構造は、前記スペーサの内壁に黒化処理された部位を有する、照明装置。
【請求項19】
請求項1から請求項12のいずれか一つに記載の照明装置であって、
前記光低減構造は、前記第1レンズを保持するレンズホルダの表面に位置している、照明装置。
【請求項20】
請求項1から請求項19のいずれか一つに記載の照明装置であって、
前記第1レンズ光学系は両側テレセントリック光学系を含む、照明装置。
【請求項21】
請求項1から請求項20のいずれか一つに記載の照明装置であって、
前記少なくとも一つの第1レンズを前記第1光の光軸に沿って移動させるズーム機構をさらに備える、照明装置。
【請求項22】
請求項1から請求項21のいずれか一つに記載の照明装置であって、
前記筐体内に位置しており、前記第1光を前記開口に向けて反射させる反射部材をさらに備える、照明装置。
【請求項23】
請求項22に記載の照明装置であって、
前記少なくとも一つの第1レンズは第1Aレンズおよび第1Bレンズを含み、
前記筐体は、
前記第1Aレンズを収納する第1部と、
前記第1Bレンズを収納するとともに前記開口を有する第2部と、
前記第1部と前記第2部とを連結する連結部と
を有し、
前記反射部材は、前記連結部内に位置しており、前記第1Aレンズからの前記第1光を前記第1Bレンズに向かって反射させ、
前記開口は、前記第1Bレンズからの前記第1光が通過する位置に形成される、照明装置。
【請求項24】
請求項1から請求項23のいずれか一つに記載の照明装置であって、
前記筐体の内部空間に前記第1光とは異なる第2光を出射させる第2出射部を有する第2光源と、
前記第2光の経路において、前記第2出射部と前記開口との間に位置する少なくとも一つの第2レンズを含み、前記第2出射部からの前記第2光を前記開口側の仮想的な像面に結像させる第2レンズ光学系と、
前記筐体内に位置し、前記第1光および前記第2光を合流させる合流素子と
をさらに備える、照明装置。
【請求項25】
請求項24に記載の照明装置であって、
前記合流素子と前記開口との間に位置し、前記第1レンズ光学系および前記第2レンズ光学系によって共用されるレンズを含む、照明装置。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、日本国出願2021-108718号(2021年6月30日出願)の優先権を主張するものであり、当該出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。
【技術分野】
【0002】
本開示は、照明装置に関する。
【背景技術】
【0003】
光源からの光を楕円ミラーで反射させて、照明空間に照射する照明装置が知られている(例えば特許文献1,2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平3-43903号公報
【特許文献2】特開2017-147025号公報
【発明の概要】
【0005】
照明装置が開示される。
【0006】
一実施形態において、照明装置は、筐体と、第1光源と、第1レンズ光学系と、光低減構造とを備える。筐体は、開口を有する。第1光源は、第1光を筐体の内部空間に出射させる第1出射部を有する。第1レンズ光学系は、第1光の経路において、第1出射部と筐体の開口との間に位置する少なくとも一つの第1レンズを含み、第1出射部からの第1光を開口側の仮想的な像面に結像させて、開口から第1光を出射させる。光低減構造には、筐体の内部空間において第1光が反射または散乱した反射散乱光が入射する。光低減構造は当該反射散乱光を吸収する。光低減構造の吸収率は、60%以上である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態にかかる照明装置の構成の一例を概略的に断面図である。
図2】第1レンズ光学系の開口数を規定する角度を説明するための図である。
図3】第1実施形態にかかる照明装置の第1変形例を概略的に示す断面図である。
図4】第1実施形態にかかる照明装置の第2変形例を概略的に示す断面図である。
図5】第1実施形態にかかる照明装置の第3変形例を概略的に示す断面図である。
図6】第2実施形態にかかる照明装置の構成の一例を概略的に断面図である。
図7】光低減構造の構成の一例を概略的に断面図である。
図8】光低減構造の構成の他の一例を概略的に断面図である。
図9】第2実施形態にかかる照明装置の第1変形例を概略的に示す断面図である。
図10】第2実施形態にかかる照明装置の第2変形例を概略的に示す断面図である。
図11】第3実施形態にかかる照明装置の構成の一例を概略的に断面図である。
図12】第4実施形態にかかる照明装置の構成の一例を概略的に断面図である。
図13】第4実施形態にかかる照明装置の構成の一例を概略的に断面図である。
図14】第5実施形態にかかる照明装置の構成の一例を概略的に断面図である。
図15】第5実施形態にかかる照明装置の変形例を概略的に示す断面図である。
図16】第6実施形態にかかる照明装置の構成を概略的に示す断面図である。
図17】第6実施形態にかかる照明装置の第1変形例を概略的に示す断面図である。
図18】第6実施形態にかかる照明装置の第2変形例を概略的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態にかかる照明装置1の構成の一例を概略的に示す断面図である。照明装置1は、第1光L1を照明空間S1に出射させる装置である。照明装置1は例えば照明空間S1の天井部に配置される。
【0009】
図1に例示されるように、照明装置1は、第1光源2と、第1レンズ光学系3と、筐体4とを含んでいる。
【0010】
第1光源2は、筐体4の内部空間に第1光L1を出射する第1出射部(例えば出射面)21を有する。第1光L1は例えば可視光である。第1光源2は、例えば、レーザーダイオード(laser diode:LD)などの半導体レーザ素子、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER)またはSLD(super luminescent diode)などの発光素子を含んでもよい。第1光源2の第1出射部21は、発光素子の出射端であってもよい。
【0011】
あるいは、第1光源2は発光素子に加えて、ファイバおよびロッドレンズ等の導光部材をさらに含んでもよい。ファイバは線状のコアとクラッドを含む。クラッドはコアよりも低い屈折率を有し、コアを被覆する。第1光L1はコアとクラッドとの間の境界面で全反射しながらコア内を透過することができる。ロッドレンズは例えば柱状の形状を有している。第1光L1はロッドレンズの側面で全反射しながらロッドレンズの内部を透過することができる。
【0012】
このような導光部材の入射端は、ファイバの一方側の端面またはロッドレンズの一方側の端面に相当し、導光部材の出射端は、ファイバの他方側の端面またはロッドレンズの他方側の端面に相当する。
【0013】
発光素子からの第1光L1は導光部材の入射端に入射し、導光部材内を進んで導光部材の出射端から筐体4の内部空間に出射する。この場合、第1光源2の第1出射部21は導光部材の出射端に相当する。
【0014】
第1出射部21は、波長変換部材23を含んでもよく、第1光L1は、波長変換部材23から放出される蛍光であってもよい。波長変換部材23は、励起光を青色の光に変換する波長変換材料として、例えば、BaMgAl1017:Eu、又は、(Sr,Ca,Ba)10(POCl:Eu,(Sr,Ba)10(POCl:Eu等を含んでよい。波長変換部材23は、励起光を青緑色の光に変換する波長変換材料として、例えば、(Sr,Ba,Ca)(POCl:Eu,SrAl1425:Eu等を含んでよい。波長変換部材は、励起光を緑色の光に変換する波長変換材料として、例えば、SrSi(O,Cl):Eu、(Sr,Ba,Mg)SiO:Eu2+、又は、ZnS:Cu,Al、ZnSiO:Mn等を含んでよい。波長変換部材は、励起光を赤色の光に変換する波長変換材料として、例えば、YS:Eu、Y:Eu、SrCaClAlSiN:Eu2+、CaAlSiN:Eu、又は、CaAlSi(ON):Eu等を含んでよい。波長変換部材は、励起光を近赤外領域の波長を有する光に変換する波長変換材料として、3Ga12:Cr等を含んでよい。
【0015】
また、この場合の第1光源2は、励起光である。励起光は、例えば405nm近傍にピークをもつ紫色の光または450nm近傍にピークを持つ青色の光であってもよい。励起光が380nmから415nmにピークを持つ光であって、波長変換部材23がRGBの蛍光体を有していている場合は、照明装置1の演色性を高めることができる。
【0016】
図1に例示されるように、第1光源2の第1出射部21からの第1光L1は広がりながら進む。言い換えれば、第1光源2の光軸AX1に垂直な断面における第1光L1の大きさは、第1光源2から遠ざかるにつれて大きくなる。なお、図1の例では、第1出射部21の各点から出射された第1光L1の光線を模式的に破線で示している。第1光L1の大きさは、光軸AX1に垂直な断面において、第1光L1の光量分布におけるピーク値のe分の1の光量を有する等高線によって規定されてもよい。ここで、「e」はネイピア数と呼ばれる。言い換えれば、図1の第1光L1の両外側の光線は、光軸AX1に垂直な断面における光量分布のピーク値のe分の1の光量を有する光線である。上記の等高線(つまり、両外側の光線)で囲まれる領域よりも外側の領域における光はノイズとしてみなされてもよい。
【0017】
第1レンズ光学系3は筐体4の内部空間において、第1光源2からの第1光L1の経路上に位置する。第1レンズ光学系3は第1レンズ31を含んでおり、第1光源2からの第1光L1を、第1出射部21とは反対側、つまり開口4a側の仮想的な像面IS1に集光させる。言い換えれば、第1レンズ光学系3は、第1光源2の光源像を実像として像面IS1に結像させる結像光学系である。第1出射部21は像面IS1に対して共役関係を有している。なお、ここでいう共役関係とは厳密な意味でなく、第1出射部21より開口4a側において、第1光L1が最も集光された部位(第1光源2の光軸AX1に垂直な断面における第1光L1の大きさが最も小さい部位)を像面IS1と見なすことができる。
【0018】
図1に例示されるように、第1レンズ光学系3は単一の第1レンズ31によって構成されていてもよい。第1レンズ31は球面両凸レンズであってもよい。第1レンズ31は、例えば、光学ガラス等のガラスおよびアクリル樹脂等の樹脂の少なくともいずれか一方を含む材料によって形成される。
【0019】
図1の例では、第1光源2の第1出射部21は筐体4に取り付けられており、第1レンズ光学系3に向けて第1光L1を出射させる。第1光L1は第1レンズ光学系3を通過した後に、筐体4に形成された照射開口4aを通過し、筐体4の外部の照明空間S1に出射する。照射開口4aは、筐体4の内部空間と外部の照明空間S1とを繋ぐ開口である。
【0020】
図1の例では、筐体4は、側壁41と、第1部材42と、第2部材43とを有する。側壁41は筒形状(例えば円筒形状)を有する。図1の例では、筒状の側壁41の中心軸と第1光源2の光軸AX1とはほぼ一致する。側壁41の一方側の第1周縁端には、第1部材42が位置する。第1部材42は例えば板状形状を有しており、第1部材42の周縁が側壁41の第1周縁端に連結される。側壁41の他方側の第2周縁端には、第2部材43が位置する。第2部材43は例えば板状形状を有しており、第2部材43の周縁が側壁41の第2周縁端に連結される。筐体4の内部空間は、側壁41、第1部材42および第2部材43によって形成される。
【0021】
図1の例では、第1部材42の中央部には、第1部材42を中心軸方向に貫通する貫通孔が形成されており、第1光源2が当該貫通孔内に位置している。図1の例では、第2部材43の中央部には、第2部材43を中心軸方向に貫通する照射開口4aが形成されている。図1の例では、第2板部43は側壁41の下端から光軸AX1に向かって延在し、照射開口4aの周縁に至る。つまり、照射開口4aの径は側壁41の内径よりも小さい。筐体4がこのような第2部材43を有することにより、照射開口4aを小さく形成でき、筐体4の外部から第1レンズ光学系3を見えにくくすることができるため、グレアが少ない快適な照明空間を実現できる。
【0022】
第1レンズ光学系3は筐体4の内部において、第1光源2の第1出射部21と筐体4の照射開口4aとの間に位置している。第1レンズ光学系3は、第1光源2からの第1光L1を像面IS1に集光させる。図1の例では、像面IS1は照射開口4a内に位置している。つまり、第1光源2の位置、第1レンズ光学系3の位置および第1レンズ光学系3の光学条件は、像面IS1が照射開口4a内に位置するように、設計される。これにより、第1光L1が最も集光された部位が開口4aに位置するため、筐体4が第2部材43を有する場合、開口4aを小さく設計することができる。これにより、筐体4の外部から第1レンズ光学系3を見えにくくすることができる。その結果、グレアが少ない快適な照明空間を実現できる。
【0023】
なお、像面IS1は必ずしも照射開口4aの内部に位置する必要はない。像面IS1は照射開口4aを通過する第1光L1の進行方向において、照射開口4aからわずかにずれていて位置してもよい。つまり、像面IS1は照射開口4aよりもわずかに筐体4の内部側に位置していてもよく、わずかに照明空間S1側に位置していてもよい。
【0024】
この照明装置1において、第1レンズ光学系3の倍率は、第1光源2の第1出射部21における第1光L1の大きさM1に対する照射開口4aの大きさM3の比(=M3/M1)以下である。第1出射部21における第1光L1の大きさM1は第1出射部21自体の大きさである第1出射部21の発光径であるともいえ、例えば、ファイバのコアの端面の面積またはロッドレンズの端面の面積に相当する。あるいは、第1出射部21が発光素子の端面である場合には、当該発光素子自体の端面の大きさが第1出射部21における第1光L1の大きさM1に相当する。あるいは、第1出射部21が波長変換部材23の表面である場合には、当該波長変換部材23の表面の大きさが第1出射部21における第1光L1の大きさM1に相当する。
【0025】
第1光源2は、例えばLDであることにより、LEDまたはVCSELと比較して発光径を小さくすることができ、像面IS1における第1光L1の大きさM2を相対的に小さくすることができる。その結果、グレアが少ない快適な照明空間を実現できる。
【0026】
第1光L1の断面形状が円形である場合、大きさM1を第1光L1の直径とみなしてもよく、第1光L1の断面形状が矩形である場合、大きさM1を第1光L1の対角の長さとみなしてもよい。第1出射部21における第1光L1の大きさM1は、例えば、2mmから3mm程度である。
【0027】
照射開口4aの大きさM3とは、照射開口4aにおける光軸AX1に垂直な断面における照射開口4aの面積をいう。光軸AX1に沿って見たときの照射開口4aの形状が円形状または矩形状である場合には、照射開口4aの直径または対角の長さは例えば数mmから数十mm程度である。照射開口4aの直径は、例えば5mmから15mm程度であってもよい。なお、照射開口4aを形成する面が傾斜している場合、照射開口4aの大きさM3は光軸AX1の各位置において相違する。この場合には、照射開口4aの大きさM3として、例えばその最小値を採用することができる。
【0028】
倍率とは、第1光源2の第1出射部21における第1光L1の大きさM1に対する像面IS1における第1光L1の大きさM2の比である。
【0029】
倍率が上記比以下であるので、像面IS1における第1光L1の大きさM2を照射開口4aの大きさM3以下にすることができる。よって、第1光L1が第2部材43に入射する可能性を低減させることができ、ひいては、第1光L1が筒状の側壁41の内面や第2部材43で反射または散乱する可能性を低減させることができる。これにより、照射開口4aから漏れ出る不要な反射散乱光を低減させることができる。
【0030】
第1レンズ光学系3の倍率は、照射開口4a内を通過する第1光L1の大きさが照射開口4aよりも小さくなるように、設定されてもよい。これによれば、反射散乱光をさらに低減させることができる。
【0031】
次に、第1光源2の第1出射部21における第1光L1の広がり角θ1を導入して、照明装置1をさらに説明する。広がり角θ1は、例えば、光軸AX1を含む断面(例えば図1の紙面)において、第1出射部21における第1光L1の両外側の光線がなす角度である。第1出射部21の各点から出射される第1光L1の広がり角は互いに同じであると考えられるので、広がり角θ1は、第1光源2の第1出射部21の各点から出射する第1光L1の最も両外側の光線がなす角度でもある。ここで、第1光L1の両外側の光線は、例えば第1光L1の発光径を規定する光線であってもよい。また、第1光L1の両外側の光線は、第1光源2の光軸AX1に垂直な断面における第1光L1の大きさを規定する光線であってもよい。
【0032】
照明装置1において、第1光源2の広がり角θ1は、第1レンズ光学系3の開口数を規定する角度θ2以下である。開口数は、角度θ2の半値の正弦と屈折率との積である。図2は、第1レンズ光学系3の開口数を規定する角度θ2を説明するための図である。ここでいう角度θ2は、例えば、第1出射部21から第1レンズ光学系3の有効領域を通過する仮想的な光の両外側の光線がなす角度である。ここでいう有効領域とは、第1レンズ光学系3の光学性能を発揮できる光の通過領域に相当し、例えば、第1レンズ31の有効領域は、第1レンズ31の主面のうち所定の周縁幅を除いた領域である。より具体的な一例として、第1レンズ31の有効領域は、第1レンズ31の周縁を保持する筐体4の部分(つまりレンズホルダ)の内周縁によって囲まれる領域であってもよい。
【0033】
広がり角θ1が角度θ2以下であるので、第1光L1は第1レンズ光学系3の有効領域内を通過することができる。よって、第1光L1は第1レンズ31のエッジにほとんど入射せず、該エッジで生じる第1光L1の不要な反射および散乱を抑制または回避することができる。
【0034】
以上のように、照明装置1においては、第1レンズ光学系3の倍率が上記比以下であり、かつ、広がり角θ1が角度θ2以下である。よって、第1レンズ光学系3および照射開口4aの周縁における第1光L1の不要な反射および散乱を抑制または回避することができる。したがって、照明装置1は、第1光源2からの第1光L1の大部分を照射開口4aを通じて照明空間S1に出射させることができる。言い換えれば、照明空間S1に出射する第1光L1の光量を向上させることができる。また、照明空間S1に漏れ出る反射散乱光を低減させることができるので、照明空間S1に出射する第1光L1のグレア等のムラも抑制することができる。このため、照明装置1は高効率かつ高品質な第1光L1を照明空間S1に照射することができる。
【0035】
また、第1光L1が、筐体4に接触しないように照射開口4aから出射されていてもよい。ここで、「接触しない」とは厳密な意味でなく、第1出射部21から照射開口4aまで空間における第1光L1の両外側の光線が筐体4に接触してなければ、例えば散乱光等のノイズが筐体4に接触していてもよい。
【0036】
図3は、照明装置1の構成の第1変形例を概略的に示す断面図である。図3の例では、像面IS1が湾曲している。具体的な一例として、像面IS1は照明空間S1側に凸となるように湾曲している。このような第1レンズ光学系3は安価な第1レンズ31によって構成できる。よって、照明装置1の製造コストを低減させることができる。第1レンズ31は、表面が連続した曲面を有していてもよい。例えば、第1光L1が通過する第1レンズ31の主面が段差を有さない曲面のみによって構成されてもよい。言い換えると、第1レンズ31はフレネルレンズではなくてもよい。これにより、第1レンズ31における散乱または反射を低減できる。その結果、グレアが少ない快適な照明空間を実現できる。
【0037】
図4は、照明装置1の構成の第2変形例を概略的に示す断面図である。図4の例では、第1レンズ光学系3が複数の第1レンズ31を含んでいる。複数の第1レンズ31は第1光L1の経路において並べて配列される。複数の第1レンズ31は、第1光L1の光軸方向に並んで位置していてもよい。このような複数の第1レンズ31は組レンズとも呼ばれ得る。このような複数の第1レンズ31を組み合わせることにより、例えばフレネルレンズ等の特殊な光学素子を用いない場合であっても、第1レンズ光学系3として必要な光学特性を容易に得ることができる。図5は、照明装置1の構成の第3変形例を概略的に示す断面図である。第3変形例の構成は第2変形例と同様である。第3変形例に示されるように、複数の第1レンズ31の間において、第1光L1の光径が複数の第1レンズ31のそれぞれを通過する光径よりも小さくなる部位(ウエスト部LW1)を有していてもよい。具体的には、隣り合う2つの第1レンズ31の間の光径の最小値(つまりウエスト部LW1の径)は、該2つの第1レンズ31の各々における第1光L1の光径の最小値よりも小さくてもよい。第2変形例および第3変形例によれば、例えば、倍率の高い第1レンズ光学系3を容易に得ることができる。また、第1レンズ光学系3は、例えば第1光L1の光軸方向に並んで位置する3つ以上のレンズを有していてもよい。これにより、第1レンズ光学系3として必要な光学特性をより容易に得ることができる。
【0038】
なお、図1から図5の例において、各第1レンズ31は球面レンズであるものの、各第1レンズ31は非球面レンズもしくは自由曲面レンズであってもよい。
【0039】
照明装置1は、照射開口4aから出射される第1光L1の配向角が60度未満であってもよい。これにより、例えば一定間隔で複数の照明装置1が設置された照明空間S1において、視界に入る照明装置1のグレアを低減できる。その結果、照明装置1の快適性を高めることができる。照明装置1の配向角は、例えば45度未満、30度未満または15度未満であってもよい。
【0040】
また、図1図3から図5の例では、第1出射部21と照射開口4aとの間の距離は、筐体4の内径よりも大きい。ここでいう第1出射部21と照射開口4aとの間の距離は、例えば、光軸AX1に沿う経路における距離である。該距離が大きい場合には、第1レンズ光学系3と照射開口4aとの間隔を大きくすることができる。第1レンズ光学系3が複数の第1レンズ31を含む場合には、最も照射開口4aに近い第1レンズ31と照射開口4aとの間隔を大きくすることができる。このため、筐体4の外部から第1レンズ光学系3を見えにくくすることができ、よりグレアが少ない快適な照明空間を実現できる。なお、第1レンズ光学系3と照射開口4aとの間の距離を筐体4の内径よりも大きくしてもよい。
【0041】
<第2の実施の形態>
本実施の形態では、第1レンズ光学系3の開口数を規定する角度θ2は第1出射部21における第1光L1の広がり角θ1以上であるので、筐体4の内部での第1光L1の不要な反射および散乱を抑制できるもの、第1光L1のわずかな一部は各第1レンズ31の表面で反射または散乱し得る。このような不要な反射散乱光が照射開口4aを通じて照明空間S1に照射されると、ムラがわずかに生じ得る。
【0042】
そこで、第2の実施の形態では、照明空間S1に照射される第1光L1のムラをさらに抑制することを企図する。なお、以下では、筐体4の内部で反射および散乱した第1光L1の反射散乱光を反射散乱光L11とも呼ぶ。なお、反射散乱光L11は、像面IS1に結像する第1光L1の経路から逸脱した第1光L1の一部であり、反射光および散乱光のいずれであってもよい。
【0043】
図6は、第2の実施の形態にかかる照明装置1Aの構成の一例を概略的に示す断面図である。照明装置1Aは、光低減構造5の有無という点で、照明装置1と相違する。光低減構造5は筐体4の内部に位置している。光低減構造5は、照射開口4aから出射される反射散乱光L11を抑制するために配置される。
【0044】
照明装置1Aの第1レンズ光学系3は、複数の第1レンズ31と、1つ以上のスペーサ32とを含んでいる。図6の例では、第1レンズ光学系3は、2つの第1レンズ31と、1つのスペーサ32とを含む。スペーサ32は、2つの第1レンズ31の間隔を規定する部材である。スペーサ32は隣り合う2つの第1レンズ31の間に位置しており、両第1レンズ31に接する。これにより、2つの第1レンズ31の間隔をスペーサ32の厚み(光軸AX1に沿う厚み)に一致させることができる。スペーサ32は、例えば、光軸AX1を囲むリング状形状を有する。
【0045】
図6の例では、光低減構造5はスペーサ32の内壁に位置しており、筐体4の内部空間に露出している。光低減構造5は、例えば、反射低減部51を含む。反射低減部51は、第1光L1についての高い吸収率を有する吸収膜を含んでいてもよい。吸収率は例えば60%以上であってもよく、80%以上、もしくは、90%以上であってもよい。反射低減部51は第1光L1の全波長範囲について高い吸収率を有していてもよく、あるいは、ピーク波長について高い吸収率を有していてもよい。第1光L1に対する反射低減部51の吸収率は、第1光L1に対するスペーサ32の吸収率よりも高い。
【0046】
このような反射低減部51は、例えば、スペーサ32の内壁に黒化処理を行うことで形成される。具体的な一例として、反射低減部51は、化成処理、めっき、および、塗装等の黒化処理によってスペーサ32の内壁に形成される。黒化処理としては、艶なしの黒化処理を採用してもよく、艶ありの黒化処理を採用してもよい。このような反射低減部51は、黒色の材料によって構成される。該材料は、例えば、黒色の金属、黒色の金属酸化膜および黒色の樹脂の少なくともいずれか一方を含む。
【0047】
あるいは、反射低減部51は誘電体多層膜を含んでいてもよい。誘電体多層膜は、例えば、複数の誘電体の薄膜が積層された構造を有する。誘電体としては、例えば、酸化チタン(TiO)、SiO、五酸化ニオブ(Nb)、五酸化タンタル(Ta)およびフッ化マグネシウム(MgF)のうちの1つ以上の材料が採用される。このような誘電体多層膜は低反射膜あるいは反射防止膜とも呼ばれ得る。
【0048】
反射低減部51はスペーサ32の内壁に直接に形成されてもよいし、所定のフィルム状の基材上に形成され、当該基材がスペーサ32の内壁に取り付けられてもよい。例えば接着剤により、基材がスペーサ32の内壁に貼り付けられてもよい。
【0049】
あるいは、反射低減部51は植毛紙を含んでいてもよい。例えば、植毛紙は、紙および布等の基材と、該基材に直立した状態で付着された化学繊維とによって構成され得る。黒色の植毛紙を採用すれば、他の色の植毛紙に比べて、反射散乱光L11の反射をさらに抑制することができる。
【0050】
このような照明装置1Aにおいて、例えば第1レンズ光学系3で反射および散乱した反射散乱光L11が、スペーサ32の内壁に向かって進むと、反射低減部51に入射する。反射低減部51は反射散乱光L11の反射を抑制するので、照射開口4aから出射する反射散乱光L11をさらに低減させることができる。したがって、照明装置1Aはさらに高品質な第1光L1を照明空間S1に出射させることができる。
【0051】
図7は、光低減構造5の他の例の一部を概略的に示す拡大図である。光低減構造5は、凹凸形状52を含んでいる。凹凸形状52は、例えば、スペーサ32の内壁面の形状であり、図7では、その一部が概略的に示されている。凹凸形状52は光軸AX1に平行な光軸方向において凹凸を呈している。つまり、凹凸形状52は、光軸AX1を含む断面において、凹部と凸部とが交互に並ぶ形状を有する。
【0052】
図7の例では、凹凸形状52は鋸刃形状を有しており、鋸刃の各歯(つまり、凸部)は、第1光源2側の第1面521と、照射開口4a側の第2面522とによって形成される。図7の例では、第1面521は、光軸方向において照射開口4aに向かうにしたがって光軸AX1に近づくように傾斜し、第2面522は、照射開口4aに向かうにしたがって光軸AX1から遠ざかるように傾斜する。凹凸形状52において、第1面521および第2面522が交互に連続する。図7に例示されるように、第1面521の長さと第2面522の長さはほぼ同一であってもよい。言い換えれば、第1面521および第2面522は、光軸AX1を含む断面(例えば図7の紙面)において、二等辺三角形の等辺であってもよい。このような凹凸形状52は、雌ねじと同様の螺旋形状を有していてもよく、あるいは、複数のリング形状が光軸方向に配列された形状を有していてもよい。凹凸形状52のピッチは、例えば、数mm程度以下に設定される。
【0053】
さて、スペーサ32の内壁には、主として第1光源2側から反射散乱光L11が斜め方向に入射する。よって、スペーサ32の内壁において、より多くの反射散乱光L11が第2面522よりも第1面521に入射する。第1面521は、入射した反射散乱光L11を、主として照射開口4aとは反対側の斜め方向に向かって、反射および散乱させる。これにより、反射散乱光L11が筐体4内で反射および散乱する回数を増加させることができ、反射散乱光L11を筐体4内で減衰させることができる。したがって、照射開口4aから反射散乱光L11が出射する可能性を低減させることができる。
【0054】
また、第1光源2側から反射散乱光L11が第2面522に入射したとしても、第2面522で反射および散乱した反射散乱光L11は主として第1面521に入射し、第1面521で第1光源2側の斜め方向に向かって反射および散乱する。したがって、照射開口4aから反射散乱光L11が出射する可能性を低減させることができる。
【0055】
以上のように、光低減構造5として凹凸形状52を採用した場合でも、照射開口4aから出射する反射散乱光L11を低減させることができる。つまり、照明装置1Aはより高品質な第1光L1を照明空間S1に出射させることができる。
【0056】
図7の例では、第1面521および第2面522の長さはほぼ同一であるものの、これらが互いに相違していてもよい。図8は、凹凸形状52の他の一例を概略的に示す図である。図8の例でも、凹凸形状52はスペーサ32の内壁面の形状である。ただし、図8の例では、照射開口4aに向かうにしたがって光軸AX1から遠ざかる第2面522の長さは、第1面521よりも長い。図8の例では、第1面521は光軸AX1にほぼ直交しているので、光軸AX1を含む断面において、第1面521は直角三角形の隣辺に相当し、第2面522の直角三角形の斜辺に相当する。
【0057】
このようなスペーサ32の内壁面にも、主として第1光源2側から斜め方向に反射散乱光L11が入射する。第1面521は、入射した反射散乱光L11を、主として照射開口4aとは反対側に向かって反射および散乱させる。つまり、第1面521は、反射散乱光L11を、主として第1光源2側の斜め方向に反射および散乱させる。第1面521からの反射散乱光L11の一部は第2面522に入射し得るものの、第2面522は傾斜しているので、反射散乱光L11の大部分を第1光源2側の斜め方向に反射および散乱させることができる。
【0058】
また、第1光源2側からの反射散乱光L11が第2面522に入射したとしても、第2面522で反射および散乱した反射散乱光L11は第1面521に入射し、第1面521で第1光源2側の斜め方向に反射および散乱する。
【0059】
以上のように、第1光源2側から凹凸形状52に入射した反射散乱光L11を、主として、第1光源2側の斜め方向に反射および散乱させることができる。したがって、照射開口4aから反射散乱光L11が出射される可能性を低減させることができる。
【0060】
上述の例では、スペーサ32の内壁に光低減構造5が位置しているものの、必ずしもこれに限らない。図9は、照明装置1Aの第1変形例を概略的に示す断面図である。図9の例では、光低減構造5は筐体4の内壁に位置している。光低減構造5は反射低減部51を含んでいてもよい。これによれば、反射低減部51に入射する反射散乱光L11の反射が抑制されるので、照射開口4aから照明空間S1に出射する反射散乱光L11を低減させることができる。
【0061】
反射低減部51は図9に例示されるように筐体4の内壁の全面に位置してもよく、あるいは、その一部のみに位置していてもよい。例えば、反射低減部51は、光軸AX1を取り囲む側壁41の内壁の全部または一部のみに位置していてもよい。例えば、反射低減部51は側壁41の内壁の全周に位置する。
【0062】
図10は、照明装置1Aの第2変形例を概略的に示す断面図である。図10に例示されるように、筐体4の内壁に位置する光低減構造5は凹凸形状52を有していてもよい。つまり、筐体4の内壁が光低減構造5としての凹凸形状52を有していてもよい。この場合、凹凸形状52は筐体4の内壁面の全面に形成されてもよく、あるいは、その一部のみに形成されてもよい。凹凸形状52は少なくとも側壁41の内壁面の全部または一部に形成され得る。例えば、凹凸形状52は側壁41の内壁面の全周に形成される。
【0063】
第1光源2側から斜め方向に側壁41の内壁の凹凸形状52に入射した反射散乱光L11は、主として、第1光源2側の斜め方向に向かって反射および散乱する。よって、照射開口4aから照明空間S1に出射する反射散乱光L11を低減させることができる。
【0064】
上述の例では、光低減構造5はスペーサ32の内壁および筐体4の内壁の少なくともいずれか一方に位置する。しかしながら、必ずしもこれに限らない。要するに、光低減構造5は筐体4の内部空間において露出し、かつ、第1レンズ光学系3を通過して像面IS1に結像する第1光L1と干渉しない位置に配置される。例えば、光低減構造5は、レンズ31を保持するレンズホルダ(不図示)の表面に位置してもよい。
【0065】
また、光低減構造5は反射低減部51および凹凸形状52の両方を含んでいてもよい。この場合、反射低減部51は凹凸形状52の表面に位置する。
【0066】
<第3の実施の形態>
図11は、第3の実施の形態にかかる照明装置1Bの構成の一例を概略的に示す断面図である。照明装置1Bは、第1レンズ光学系3の具体的な構成という点で、照明装置1と相違する。照明装置1Bにおいて、第1レンズ光学系3は複数の第1レンズ31を含んでおり、両側テレセントリック光学系を構成する。両側テレセントリック光学系とは、第1光源2側において第1光L1の主光線が光軸AX1と平行となり、かつ、照射開口4a側において第1光L1の主光線が光軸AX1と平行となる光学系である。図11の例では、第1出射部21の各点から出射する第1光L1の主光線を太線の破線で示している。
【0067】
主光線とは、絞り位置での光軸AX1に垂直な平面A1における第1光L1の中心を通る光線である。絞り位置とは、例えば、平面A1を光軸方向に沿って移動させたときに、第1出射部21の各点から出射された各第1光L1が平面A1で重なり合う領域の割合が最も高くなる位置である。ここでは、第1出射部21上の3つの点からそれぞれ出射される第1光L1を、第1部分光L1a、第1部分光L1bおよび第1部分光L1cと呼ぶ。図11に例示されるように、第1部分光L1a、第1部分光L1bおよび第1部分光L1cは、絞り位置での平面A1において互いに重なり合っており、理想的には互いに一致する。つまり、平面A1において、第1光L1の全体の領域に対する、各第1部分光L1a~L1cが互いに重なり合う領域の割合が最も高くなる。
【0068】
図11に例示されるように、第1部分光L1aの光線のうち、平面A1において第1光L1の中心を通る主光線は、第1光源2側および照射開口4a側の両方において光軸AX1に平行である。同様に、第1部分光L1bの主光線も第1光源2側および照射開口4a側の両方において光軸AX1に平行であり、第1部分光L1cの主光線も第1光源2側および照射開口4a側の両方において光軸AX1に平行である。
【0069】
図11の例では、模式的に3つの第1レンズ31が示されているものの、第1レンズ31の個数は適宜に変更され得る。また、図11の例では、第1レンズ31として両側凸レンズが示されているものの、適宜に凹レンズ等の他のレンズを採用してもよい。
【0070】
この照明装置1Bによれば、照射開口4aから照射される第1光L1の主光線は実質的に平行であり、ほとんど広がらない。これによれば、照射開口4aから照射される第1光L1の広がり角を小さくすることができる。よって、より狭い照射エリアに第1光L1を照射することができ、照明装置1Bの存在感をさらに低減させることができる。
【0071】
<第4の実施の形態>
図12および図13は、第4の実施の形態にかかる照明装置1Cの構成の一例を概略的に示す断面図である。照明装置1Cは、ズーム機構6の有無という点で、照明装置1と相違する。
【0072】
ズーム機構6は第1レンズ光学系3を構成する各第1レンズ31の光軸AX1上の位置を調整することにより、照射開口4aからの第1光L1の広がり角をズーム、つまり調整する。ズーム機構6は特に制限されないものの、例えば、ボールねじ機構を有していてもよい。このようなボールねじ機構は、光軸方向に延びるリードスクリューと、リードスクリューに螺合するキャリッジと、キャリッジに連結されて第1レンズ31を保持するレンズホルダと、リードスクリューを回転させるモータとを含む。リードスクリューが回転することにより、キャリッジ、レンズホルダおよび第1レンズ31が一体で光軸方向に沿って移動する。モータは不図示のコントローラによって制御される。
【0073】
また、筐体4は複数の筒状体によって構成されてもよく、各第1レンズ31とともに光軸方向に沿って移動してもよい。つまり、ズーム機構6が第1レンズ31および筒状体を一体に移動させてもよい。これによれば、筐体4の光軸方向のサイズは各第1レンズ31の位置に応じて変化する。
【0074】
図13では、第1光源2の第1出射部21と第1レンズ31との間隔D1、および、隣り合う2つの第1レンズ31の間隔D2が図12の場合よりも広くなっている。これにより、照明装置1Cの照射開口4aから出射される第1光L1の広がり角度を小さくすることができる。
【0075】
以上のように、照明装置1Cによれば、ズーム機構6が各第1レンズ31の位置を調整することにより、照射開口4aから出射する第1光L1の広がり角を調整することができる。よって、照射エリアの大きさを調整することができる。
【0076】
なお、ズーム機構6が第1レンズ31の位置を調整することにより、第1レンズ光学系3の開口数も変化するので、開口数を規定する角度θ2も変化する。ここでは、第1光源2の広がり角θ1は、第1レンズ31の移動によって角度θ2がとり得る範囲のうち最小値以下に設定される。これによれば、ズーム機構6によって各第1レンズ31が移動しても、第1光源2からの第1光L1は第1レンズ光学系3の有効領域を通過することができる。言い換えれば、第1光源2からの第1光L1は第1レンズ31のエッジをほとんど透過しない。よって、照明装置1Cは第1レンズ31の位置によらず、高い効率かつ高品質な第1光L1を照明空間S1に出射させることができる。
【0077】
<第5の実施の形態>
図14は、第5の実施の形態にかかる照明装置1Dの構成の一例を概略的に示す断面図である。照明装置1Dは、反射部材7の有無および照射開口4aの位置という点で、照明装置1と相違する。
【0078】
反射部材7は筐体4の内部に位置しており、第1光L1を反射させて、その進行方向を変化させる。反射部材7は例えばミラーあるいはプリズムを含む。図14の例では、反射部材7は第1光L1の経路において、第1レンズ光学系3よりも後段に位置している。反射部材7は、第1レンズ光学系3を通過した第1光L1を照射開口4aに向けて反射させる。
【0079】
図14の例では、照射開口4aは筐体4の第2部材43には形成されておらず、側壁41に形成されている。照射開口4aは側壁41をその厚み方向に貫通し、筐体4の内部空間と照明空間S1とを繋げる。図14の例では、照射開口4aは、側壁41の中心軸を中心とした径方向において、反射部材7と向かい合う位置に形成されている。反射部材7からの第1光L1は照射開口4aを通過して照明空間S1に出射される。
【0080】
このような照明装置1Dによれば、反射部材7によって第1光L1の進行方向を、第1光源2による第1光L1の進行方向と相違させることができるので、照射開口4aの設置位置の自由度を向上させることができる。
【0081】
また、図14の例では、反射部材7は第1レンズ光学系3の後段において第1光L1をほぼ直角に下側に向けて反射させる。このような照明装置1Dを照明空間S1の天井部に設ける場合、第1光源2における第1光L1の進行方向が水平方向とほぼ平行となる姿勢で、照明装置1Dを天井裏に配置することができる。図14の例では、照明空間S1の天井面を形成する天井板100も示されている。天井板100には、自身を鉛直方向に沿って貫通する開口10aが形成されており、照明装置1Dは、照射開口4aが開口10aと向かい合う位置で、天井板100の上に配置されている。
【0082】
このような照明装置1Dでは、第1レンズ光学系3の複数の第1レンズ31が水平方向に沿って並ぶので、照明装置1Dの水平方向のサイズが大きくなるものの、照明装置1Dの鉛直方向のサイズを小さくすることができる。よって、天井裏の高さが低い場合であっても、照明装置1Dを配置することができる。つまり、照明装置1Dは照明空間S1の天井部への設置に適している。
【0083】
図15は、照明装置1Dの変形例を概略的に示す断面図である。図15の例では、反射部材7は、第1光L1の経路において、2つの第1レンズ31の間に位置している。以下では、第1光源2側に位置する第1レンズ31を第1Aレンズ31と呼び、照射開口4a側に位置する第1レンズ31を第1Bレンズ31と呼ぶ。
【0084】
図15の例では、筐体4の側壁41はL字状の内部空間を形成する。つまり、側壁41は第1部材42の周縁から第1光L1の進行方向に沿って延在し、反射部材7に相当する位置で屈曲し、反射部材7からの第1光L1の進行方向に沿って延在し、第2部材43の周縁に至る。このような側壁41は、いわゆるL字管と同様の形状を有している。以下では、側壁41のうち反射部材7よりも前段に相当する部分を第1部411と呼び、反射部材7よりも後段に相当する部分を第2部412とも呼び、第1部411および第2部412を連結する部分を連結部413とも呼ぶ。
【0085】
第1光源2と反射部材7との間には、第1レンズ光学系3を構成する一部の第1Aレンズ31が位置している。第1Aレンズ31は第1部411内に位置する。反射部材7と第2部材43の照射開口4aと間には、第1レンズ光学系3を構成する残りの第1Bレンズ31が位置している。第1Bレンズ31は第2部412内に位置している。反射部材7は連結部413内に位置している。
【0086】
このような変形例にかかる照明装置1Dを照明空間S1の天井部に配置する場合、第1光源2における第1光L1の進行方向が水平方向とほぼ平行となる姿勢で、天井裏に配置することができる。これによれば、天井裏の高さが低くても、照明装置1Dを配置することができる。また、変形例にかかる照明装置1Dによれば、第2部412を天井板100の開口10aに挿入することができる。これによれば、天井裏における照明装置1Dのサイズを小さくすることができる。
【0087】
<第6の実施の形態>
図16は、第6の実施の形態にかかる照明装置1Eの構成の一例を概略的に示す断面図である。照明装置1Eは、第2光源8、第2レンズ光学系9および合流素子10の有無という点で、照明装置1と相違する。また、図16に例示されるように、筐体4は、少なくとも、第1レンズ光学系3、第2レンズ光学系9および合流素子10を収納する。このため、筐体4の形状も照明装置1の筐体4と相違している。
【0088】
第2光源8は第2出射部81を有し、第1光源2からの第1光L1とは異なる第2光L2を第2出射部81から出射させる。第2光L2は、第1光L1とは異なる波長範囲を有する光であり、例えば可視光である。第2光源8の具体的な構成の一例は、第1光源2と同様である。
【0089】
図16の例では、第2光源8も筐体4に取り付けられている。第2光源8は筐体4の内部空間に第2光L2を出射させる。図16の例では、第2光源8は、第1光源2からの第1光L1の進行方向に沿って、第2光L2を出射させる。第2光源8からの第2光L2も第1光L1と同様に広がりながら進行する。
【0090】
第2レンズ光学系9は筐体4の内部に位置する。第2レンズ光学系9は、第2光源8からの第2光L2を第2光源8と反対側、つまり照射開口4a側の仮想的な像面に結像させる結像光学系である。該像面も像面IS1と同様に、例えば照射開口4a内に位置する。第2レンズ光学系9は1以上の第2レンズ91を含む。図16の例では、複数(ここでは2つ)の第2レンズ91が第2光L2の経路において間隔を空けて配列されている。第2レンズ91の具体的な一例は第1レンズ31と同様である。
【0091】
図16の例では、第1光源2および第1レンズ光学系3の一組に対して、第2光源8および第2レンズ光学系9の一組が平行に配置されている。図16の例では、第2レンズ光学系9よりも後段には、反射部材71が位置しており、反射部材71は第2レンズ光学系9からの第2光L2を合流素子10に向かって反射させる。図16の例では、反射部材71は筐体4の内部において、合流素子10よりも上側、かつ、合流素子10と上下方向において対向する位置に配置されている。反射部材71は例えばミラーもしくはプリズムを含む。
【0092】
合流素子10は、第1光L1および第2光L2を合流させる素子である。例えば、合流素子10は、第1プリズム11と、第2プリズム12と、フィルタ膜13とを含む。図16の例では、第1プリズム11および第2プリズム12は直角二等辺三角柱形状を有しており、各斜面が向かい合うように配置される。
【0093】
フィルタ膜13は第1プリズム11および第2プリズム12の斜面に位置しており、第1光L1を反射させ、第2光L2を透過させる。つまり、第2光L2の波長範囲についてのフィルタ膜13の透過率は、第1光L1の波長範囲についての透過率よりも高く、第1光L1の波長範囲についてのフィルタ膜13の反射率は、第2光L2の波長範囲についての反射率よりも高い。このようなフィルタ膜13は、例えば、誘電体多層膜によって実現され得る。誘電体多層膜は、例えば、複数の誘電体の薄膜が積層された構造を有する。誘電体としては、例えば、酸化チタン(TiO)、SiO、五酸化ニオブ(Nb)、五酸化タンタル(Ta)およびフッ化マグネシウム(MgF)のうちの1つ以上の材料が採用される。
【0094】
図16の例では、第1光L1は合流素子10の第1プリズム11を透過し、フィルタ膜13に対して45度の入射角で入射する。第1光L1はフィルタ膜13で反射する。図16の例では、反射後の第1光L1は上下方向に沿って下側に進む。第2光L2は第2プリズム12を透過してフィルタ膜13に対して45度の入射角で入射する。第2光L2はフィルタ膜13を透過し、フィルタ膜13で反射した第1光L1と合流する。つまり、フィルタ膜13よりも後段において、第1光L1および第2光L2は一体に進む。
【0095】
筐体4の照射開口4aは、合流素子10からの第1光L1および第2光L2を通過できる位置に形成されており、図16の例では、合流素子10と上下方向において向かい合う位置に形成される。合流素子10からの第1光L1および第2光L2は、筐体4の照射開口4aを通過し、照明空間S1に出射される。
【0096】
このような照明装置1Eにおいて、第2レンズ光学系9の倍率は、第2光源8の第2出射部81における第2光L2の大きさに対する、照射開口4aの大きさの比以下である。よって、第2光L2も照射開口4aの大きさ以下のスポットで照射開口4aを通過することができる。したがって、第2光L2が照射開口4aの周縁で反射または散乱する可能性を低減させることができる。
【0097】
第2レンズ光学系9の倍率は、照射開口4a内を通過する第2光L2の大きさが照射開口4aよりも小さくなるように、設定されてもよい。これによれば、反射散乱光をさらに低減させることができる。
【0098】
また、照明装置1Eにおいて、第2出射部81における第2光L2の広がり角は、第2レンズ光学系9の開口数を規定する角度以下である。これによれば、第2光L2は第2レンズ光学系9の有効領域を通過することができる。よって、第2光L2は第2レンズ91のエッジにはほとんど入射せず、第2光L2の不要な散乱を抑制または回避することができる。
【0099】
したがって、照明装置1Eは高効率かつ高い品質で第2光L2を照明空間S1に出射させることができる。また、照明装置1Eは第1光L1および第2光L2を含む光を照明空間S1に出射させるので、より広い波長範囲の光を照明空間S1に出射させることができる。
【0100】
図17は、照明装置1Eの第1変形例を概略的に示す断面図である。図17の例では、合流素子10のフィルタ膜13は第1光L1を透過させ、第2光L2を反射させる。よって、図17の例では、筐体4の照射開口4aは合流素子10と左右方向において向かい合う位置に形成されている。
【0101】
図18は、照明装置1Eの第2変形例を概略的に示す図である。図18の例では、合流素子10と筐体4の照射開口4aとの間にレンズ39が位置している。よって、レンズ39には、合流素子10からの第1光L1および第2光L2が入射する。つまり、図18の例では、第1レンズ31およびレンズ39が第1レンズ光学系3を構成し、第2レンズ91およびレンズ39が第2レンズ光学系9を構成する。このため、レンズ39は第1レンズ31ともいえ、第2レンズ91であるともいえる。
【0102】
レンズ39が第1レンズ光学系3および第2レンズ光学系9によって共用されるので、照明装置1Eのサイズおよび製造コストを低減させることができる。
【0103】
以上のように、照明装置1,1A~1Eは詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において、例示であって、この照明装置1,1A~1Eがそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
【0104】
上記各実施形態および各種変形例をそれぞれ構成する全部または一部を、適宜、矛盾しない範囲で組み合わせ可能であることは、言うまでもない。
【符号の説明】
【0105】
1 照明装置
2 第1光源
21 第1出射部
3 第1レンズ光学系
31 第1レンズ、第1Aレンズ、第1Bレンズ
39 レンズ
4 筐体
411 第1部
412 第2部
413 連結部
7 反射部材
8 第2光源
81 第2出射部
9 第2レンズ光学系
91 第2レンズ
IS1 像面
L1 第1光
L2 第2光
L11 反射散乱光
θ1 広がり角
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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