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  • 特開-園芸用支柱 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023074229
(43)【公開日】2023-05-29
(54)【発明の名称】園芸用支柱
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/12 20060101AFI20230522BHJP
【FI】
A01G9/12 A
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021187066
(22)【出願日】2021-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】521504326
【氏名又は名称】野田 ゆかり
(74)【代理人】
【識別番号】100089875
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 茂
(72)【発明者】
【氏名】野田 ゆかり
【テーマコード(参考)】
2B023
【Fターム(参考)】
2B023AC03
2B023AD17
2B023AD30
(57)【要約】
【課題】植物を鑑賞する上で、また、植物の生育状態などを把握する上で有利な園芸用支柱を提供すること。
【解決手段】園芸支柱10は、透明な支柱本体12と、支柱本体12の長手方向の端部に設けられた着色された装飾部14とを備えている。支柱本体12は、透明な合成樹脂製で形成され、中空状や中実状の均一断面で細長に形成されている。支柱本体12の断面積や長さは、生育する植物に応じて適宜決定される。装飾部14は、支柱本体12の断面積よりも大きな断面積で形成され、支柱本体12と一体形成されている、装飾部14は、そこに装飾部14があることが一瞬で分かるような、色相、彩度、明度の色で着色されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明な支柱本体と、前記支柱本体の長手方向の端部に設けられた着色された装飾部とを備える園芸支柱。
【請求項2】
前記装飾部は、前記支柱本体の断面積よりも大きな断面積で形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の園芸用支柱。
【請求項3】
前記装飾部は、生育する植物の葉または生育する植物の茎に対して補色関係にある色で着色されている、
ことを特徴とする請求項1または2記載の園芸用支柱。
【請求項4】
前記装飾部は、前記支柱本体の長手方向の端部に着脱可能に設けられている、
ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項記載の園芸用支柱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は園芸用支柱に関する。
【背景技術】
【0002】
園芸用支柱は、花壇や植木鉢などにおいて植物を生育させる際に用いられている。
例えば、植木鉢でバラやアサガオを生育する場合、伸びてきた茎が曲がったり、枝先の花の重みで茎や枝が折れないように、園芸用支柱を添え木として用いており、花壇や植木鉢内においてバラやアサガオなどの周囲の土に園芸用支柱が複数本立設される。
従来、園芸用支柱は、緑色などで着色された合成樹脂製の中空状や中実状の部材で形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-23276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのため、花壇や植木鉢から離れた箇所から花壇や植木鉢を見た場合、園芸用支柱が邪魔になり、生育したバラやアサガオの全体像をみることができない不具合があった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、複数本の園芸支柱を用いても植物の全体像を見ることができ、植物を鑑賞する上で、また、植物の生育状態などを把握する上で有利な園芸用支柱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した目的を達成するために、本発明の園芸支柱は、透明な支柱本体と、前記支柱本体の長手方向の端部に設けられた着色された装飾部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明では、支柱本体が透明であるため、複数本の園芸支柱を用いても植物の全体像を見ることができ、植物を鑑賞する上で、また、植物の生育状態などを把握する上で有利となる。
また、かがんで園芸作業を行なう場合やかがんで植物を鑑賞する場合などに、支柱本体が透明であるにもかかわらず、その上端に着色された装飾部を備えるので、園芸作業の作業者や植物の鑑賞者は装飾部があることを瞬時に判断でき、誤って園芸支柱の先端が顔などに当たることを回避する上で有利となっている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】(A)、(B)、(C)は実施の形態の園芸支柱の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1(A)、(B)、(C)に示すように、園芸支柱10は、透明な支柱本体12と、支柱本体12の長手方向の端部に設けられた着色された装飾部14とを備えている。
支柱本体12は、透明で中空状や中実状の均一断面で細長に形成されている。このような支柱本体12を形成する材料として合成樹脂など従来公知の様々な材料が使用可能である。
支柱本体12の断面形状は、円形、三角形、矩形、多角形、楕円形など従来公知の様々な形状を用いることができる。
支柱本体12の断面積や長さは、生育する植物に応じて適宜決定される。
【0009】
装飾部14は、視認しやすいように支柱本体12の断面積よりも大きな断面積で形成されている。
本実施の形態では、装飾部14は支柱本体12と一体形成され、コストダウンを図る上で有利となっている。
装飾部14は、そこに装飾部14があることが一瞬で分かるような色相、彩度、明度の色で着色されている。
このような色として、黄色や白色、赤色、オレンジ色、青色などが好適である。
また、生育する植物の茎が園芸用支柱に巻き付いて延びていくような場合、茎が黄土色の場合には、黄土色に対して補色関係にある青色で装飾部14を着色し、また、緑色の葉が多い場合には、緑色に対して補色関係にある紫色で装飾部14を着色しておくと、装飾部14があることを一瞬で判断する上で有利となる。
【0010】
装飾部14は、球状、立方体などの立体構造、またはキャラクター、または動物の顔などで形成されている。
この場合、装飾部14が、キャラクターや動物の顔などで形成されていると、園芸作業に安らぎ感や親しみやすさ、面白さを感じさせる上で有利となる。
さらに、支柱本体12の端部と装飾部14とを着脱可能に形成しておくと、生育する植物に応じて、あるいは、植物が生育する段階に応じて装飾部14を適宜変更でき、園芸作業に安らぎ感や親しみやすさ、面白さを感じさせる上でより有利となる。
支柱本体12の端部と装飾部14とを着脱可能に結合する構造は、例えば、支柱本体12の端部に雄ねじを形成し、装飾部14に支柱本体12の雄ねじに螺合する雌ねじを形成しておき、支柱本体12の端部と装飾部14とをねじ結合する構造や、あるいは、装飾部14に設けた嵌合孔に、支柱本体12の端部を着脱可能に嵌合させるなど、従来公知の様々な結合構造が採用可能である。
【0011】
本実施の形態の園芸用支柱10によれば、花壇や植木鉢から離れた箇所から花壇や植木鉢を見た場合、支柱本体12が透明であり、支柱本体12を通して植物を見ることができるので、生育途中や生育後のバラやアサガオの全体像をみることができ、植物を鑑賞する上で有利となる。
また、かがんで園芸作業を行なう場合やかがんで植物を鑑賞する場合などに、支柱本体12が透明であるにもかかわらず、その上端に着色された装飾部14を備えるので、園芸作業の作業者や植物の鑑賞者は装飾部14があることを瞬時に判断でき、誤って園芸支柱10の先端が顔などに当たることを回避する上で有利となっており、園芸用支柱10の実用的価値に優れる。
【符号の説明】
【0012】
10……園芸用支柱
12……支柱本体
14……装飾部
図1