(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023074387
(43)【公開日】2023-05-29
(54)【発明の名称】地盤改良方法および地盤改良体
(51)【国際特許分類】
E02D 3/12 20060101AFI20230522BHJP
【FI】
E02D3/12 102
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021187331
(22)【出願日】2021-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】511243602
【氏名又は名称】株式会社リアス
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100140718
【弁理士】
【氏名又は名称】仁内 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100188592
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 洋
(72)【発明者】
【氏名】高橋 庄司
(72)【発明者】
【氏名】目黒 和則
(72)【発明者】
【氏名】木村 ▲匡▼秀
【テーマコード(参考)】
2D040
【Fターム(参考)】
2D040AA01
2D040AB05
2D040AC02
2D040AC03
2D040AC04
2D040BA13
2D040BB01
2D040CA01
2D040CB03
2D040CD07
(57)【要約】
【課題】地盤改良体に用いるセメント系固化材の使用量を低減することができ、施工コストの低減を図ることができる。
【解決手段】火山灰質土、粘性土、砂質土、及び礫質土からなる地層のうち少なくとも二つの地層が積層されてなる地盤Gを改良する地盤改良方法であって、改良領域における粘土G1と砂礫G2を掘り出してそれぞれの地盤毎に仮置きする工程と、仮置きされている粘土G1と砂礫G2を適宜な割合で掘削穴11に埋め戻して混合攪拌する、又は掘削穴11の外で混合攪拌して掘削穴11に埋め戻す工程と、掘削穴11内において作成した混合土G10にセメント系固化材Kを注入する工程と、を有する地盤改良方法を提供する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地盤強度が異なる少なくとも二つの地層が積層されてなる地盤を改良する地盤改良方法であって、
改良領域における複数の前記地層の地盤を掘り出してそれぞれの地盤毎に仮置きする工程と、
仮置きされている前記複数の地盤を適宜な割合で掘削穴に埋め戻して混合攪拌する、又は前記掘削穴の外で混合攪拌して前記掘削穴に埋め戻す工程と、
前記掘削穴内において作成した混合土にセメント系固化材を注入する工程と、
を有することを特徴とする地盤改良方法。
【請求項2】
前記地盤は、火山灰質土、粘性土、砂質土、及び礫質土からなる地層のうち少なくとも二つの地層が積層されたものであることを特徴とする請求項1に記載の地盤改良方法。
【請求項3】
前記複数の地層毎の深さと性状から前記掘削穴に戻す前記混合土とする前記複数の地盤の最適混合比率と前記セメント系固化材の添加量を求め、
前記最適混合比率に基づいた割合で前記複数の地盤を混合して前記混合土を作成し、この混合土に事前に求めた添加量の前記セメント系固化材を注入することを特徴とする請求項1又は2に記載の地盤改良方法。
【請求項4】
前記掘削穴内に作成される混合土は、所定高さ毎に複数回に分けて投入されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の地盤改良方法。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の地盤改良方法により構築される地盤改良体であって、
前記掘削穴に埋め戻された前記混合土は、当該掘削穴に設けられていた前記複数の地層の地盤を使用して混合攪拌して作成されたものであり、
前記混合土に所定添加量の前記セメント系固化材が注入されていることを特徴とする地盤改良体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤改良方法および地盤改良体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、柱状地盤改良による地盤改良方法として、鉛直ロッドに取り付けられている水平攪拌羽根を鉛直方向に移動させて、地層毎にセメントミルク等の固化材を掘削地盤に注入するとともに、攪拌、混合させる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、ブロック状の地盤改良による地盤改良方法では、対象地盤を掘削し、その掘削土を掘削場所の周囲に仮置きし、その後、仮置きした掘削土を掘削穴に埋め戻しつつ、セメントミルク等の地盤改良材を注入し、攪拌、混合させる方法が一般的に行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したような従来の地盤改良方法では、以下のような問題があった。
すなわち、上述した地盤改良方法では、例えば、粘土層と砂礫層とによる層状地層の場合には、改良地盤の所定強度を発現させるために発現強度の低い粘土層を目標強度にし得るセメント系固化材の添加量ですべての層にわたって注入している。すなわち、粘土層よりも発現強度の高い砂礫層に対しても粘土層と同じ添加量でセメント系固化材を注入しているため不経済であり、その点で改善の余地があった。
【0006】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、地盤改良体に用いるセメント系固化材の使用量を低減することができ、施工コストの低減を図ることができる地盤改良方法および地盤改良体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る地盤改良方法は、地盤強度が異なる少なくとも二つの地層が積層されてなる地盤を改良する地盤改良方法であって、改良領域における複数の前記地層の地盤を掘り出してそれぞれの地盤毎に仮置きする工程と、仮置きされている前記複数の地盤を適宜な割合で掘削穴に埋め戻して混合攪拌する、又は前記掘削穴の外で混合攪拌して前記掘削穴に埋め戻す工程と、前記掘削穴内において作成した混合土にセメント系固化材を注入する工程と、を有することを特徴としている。
【0008】
また、本発明に係る地盤改良体は、上述した地盤改良方法により構築される地盤改良体であって、前記掘削穴に埋め戻された前記混合土は、当該掘削穴に設けられていた前記複数の地層の地盤を使用して混合攪拌して作成されたものであり、前記混合土に所定添加量の前記セメント系固化材が注入されていることを特徴としている。
【0009】
本発明では、地盤強度が異なる少なくとも二つの地層を混合して混合土を作成することで、地盤強度が最も低い地盤にセメント系固化材を混ぜたときの発現強度よりも、混合土にセメント系固化材を混合したときの発現強度を高くすることができる。そのため、最も発現強度が低い地盤のみに対して注入するセメント系固化材の添加量よりも、混合土に注入するセメント系固化材の添加量を低減することができる。これにより、本発明では、地盤改良体に用いるセメント系固化材の使用量を低減することができ、施工コストの低減を図ることができる。
【0010】
また、本発明に係る地盤改良方法は、前記地盤は、火山灰質土、粘性土、砂質土、及び礫質土からなる地層のうち少なくとも二つの地層が積層されたものであることを特徴としてもよい。
【0011】
この場合、火山灰質土、粘性土、砂質土、及び礫質土からなる地層のうち少なくとも二つの地層を混合して混合土を作成することで、地盤強度が最も低い地盤にセメント系固化材を混ぜたときの発現強度よりも、混合土にセメント系固化材を混合したときの発現強度を高くすることができる。
【0012】
また、本発明に係る地盤改良方法は、前記複数の地層毎の深さと性状から前記掘削穴に戻す前記混合土とする前記複数の地盤の最適混合比率と前記セメント系固化材の添加量を求め、前記最適混合比率に基づいた割合で前記複数の地盤を混合して前記混合土を作成し、この混合土に事前に求めた添加量の前記セメント系固化材を注入することを特徴としてもよい。
【0013】
本発明では、改良対象の複数の地盤における最適混合率とセメント系固化材の添加量を事前に設定することができる。そして、設定した最適混合率に基づいて複数の地盤を混合して混合土を作成し、さらに事前に設定したセメント系固化材の添加量に基づいて混合土にセメント系固化材を注入することにより、最適な強度の地盤改良体を形成することができる。
【0014】
また、本発明に係る地盤改良方法は、前記掘削穴内に作成される混合土は、所定高さ毎に複数回に分けて投入されることが好ましい。
【0015】
本発明では、複数回に分けて地盤改良体を施工することで、掘削穴の全体に埋め戻される混合土を効率よく混合させることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の地盤改良方法および地盤改良体によれば、地盤改良体に用いるセメント系固化材の使用量を低減することができ、施工コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施形態による地盤改良体の構成を示す縦断面図である。
【
図2】地盤改良方法の施工手順を示すフロー図である。
【
図3】セメント系固化材添加量と一軸圧縮強度の関係を示す図である。
【
図4】(a)、(b)は、地盤改良方法の施工手順を示す図である。
【
図5】(a)~(c)は、
図4(b)に続く地盤改良方法の施工手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態による地盤改良方法および地盤改良体について、図面に基づいて説明する。
【0019】
図1に示すように、本実施形態の地盤改良体1は、例えば、火山灰質土、粘性土、砂質土、及び礫質土からなる地層のうち少なくとも二つの地層が積層されてなる地盤Gを改良する地盤改良方法によって改良されている。
【0020】
本実施形態で改良対象となる地層は、二層からなり、上層に粘土G1(粘性土)、下層に砂礫G2(砂質土、礫質土)が配置された一例を示している。そして、砂礫G2のさらに下層には、支持地盤G3が配置されている。粘土G1は、粒径が小さく、流動性に富むが砂礫G2に比べて強度発現がしにくいという特徴がある。砂礫G2は、一般的な骨材よりは流動性が少ないものの強度発現を有する特徴がある。
【0021】
なお、本実施形態の砂礫G2は、砂質土と礫質土が混合したものとする。また、粘土G1、砂礫G2、及び支持地盤G3を総称して地盤Gとし、掘削した粘土G1と砂礫G2とを混合したものを混合土G10として、以下説明する。
【0022】
地盤改良体1は、支持地盤G3が露出するまで粘土G1と砂礫G2を掘削して、その掘削穴11に掘削土(混合土G10)を埋め戻すとともに、混合土G10に地盤改良材である例えばセメントミルク等の液状のセメント系固化材Kを混合させて攪拌することにより形成される。地盤改良体1は、例えば上方から見た平面視で縦横同寸法の正方形に形成される。
【0023】
地盤改良体1は、地盤攪拌装置2(
図5(a)参照)を用いて形成される。地盤改良体1を施工する際に用いられる混合攪拌用の地盤攪拌装置2は、例えば0.5m
3級や0.8m
3級のバックホウ等の作業機のアーム先端にアタッチメントとして装着される。地盤攪拌装置2は、バケット21内に攪拌翼22を備え、攪拌翼22を回転させながら混合土G10内で適宜移動させることにより、混合土G10にセメント系固化材Kを添加して攪拌し、混合する。
【0024】
次に、地盤改良体1の施工方法(地盤改良方法)について、
図2の施工フロー図等を用いて具体的に説明する。
図2に示すように、本実施形態による地盤改良方法は、改良領域における複数(ここでは2層)の地層(粘土G1、砂礫G2)の地盤Gを掘り出してそれぞれの地盤G1、G2毎に仮置きする工程と、仮置きされている複数の地盤G1、G2を適宜な割合で掘削穴11の外で混合攪拌して掘削穴11に埋め戻す工程と、掘削穴11内において作成した混合土G10にセメント系固化材Kを注入する工程と、を有する。
【0025】
先ず、ステップS1において、改良対象の地盤Gを採取して事前配合試験を行う。事前配合試験では地盤Gの地層の種類や、地層毎の層厚(高さ)を確認し、さらに採取した地盤Gに基づいて複数の地層毎の深さと性状から掘削穴11に戻す混合土G10とする複数の地盤(本実施形態では粘土G1と砂礫G2)の最適混合比率とセメント系固化材Kの添加量を求める(ステップS2)。
配合試験では、各地盤G1、G2による混合土G10の配合量に基づく強度試験を行ってセメント系固化材Kの添加量を設定する。
【0026】
図3は、各地盤G1、G2、G10毎のセメント系固化材Kの添加量(kg/m
3)と一軸圧縮強度qu(kN/m
2)との関係を示した一例である。混合土G10は、粘土G1と砂礫G2との混合比を6(粘土G1):4(砂礫G2)としたものである。
図3に示す符号Pの線は、材令7日の目標強度に設定した2867kN/m
2を示している。粘土G1のみで目標強度Pに達するためのセメント系固化材Kの添加量は364kg/m
3が必要となる。これに対して、混合土G10の場合で目標強度Pに達するためのセメント系固化材Kの添加量は258kg/m
3となる。この場合、混合土G10とすることにより、セメント系固化材Kの添加量を略30%低減した量に設定できる。
【0027】
そして、
図4(a)に示すように、ステップS1、S2で最適混合比率とセメント系固化材Kの添加量を算出する作業と並行して、改良対象の地盤Gを掘り出し(ステップS3)、地層毎(粘土G1、砂礫G2)にそれぞれ分別した状態で掘削穴11の周囲に仮置きする(ステップS4)。このときの地盤Gの掘削は、ショベル3を用いて掘削することができる。掘削深さは、粘土G1及び砂礫G2の全てを掘り出し、支持地盤G3が露出する深さとされる。掘削した地盤G1、G2の仮置き位置は、任意に設定することができる。
【0028】
次に、ステップS5において、
図4(b)に示すように、予め算定されている最適混合比率に基づいた割合で粘土G1と砂礫G2とを混合して混合土G10を作成する。ここでは、掘削穴11の周囲に仮置きした粘土G1と砂礫G2を使用し、その場で例えば6:4の比率で混合して混合土G10を作成する。
【0029】
次いで、ステップS6において、
図5(a)に示すように、作成した混合土G10を所定の高さで掘削穴11に埋め戻す。そして、掘削穴11に混合土G10を埋め戻すとともに、この混合土G10に事前に求めた添加量のセメント系固化材Kを注入して攪拌、混合する(ステップS7)。攪拌、混合する作業は、作業機のアタッチメントとして装着された地盤攪拌装置2を混合土G10で移動させることで、攪拌翼22で攪拌され、混合土G10にセメント系固化材Kが混合される。
【0030】
なお、掘削穴11内に埋め戻される混合土G10は、
図5(a)~(c)に示すように、所定高さ毎に複数回(
図5では3回)に分けて投入される。
図5(c)に示すように、3回目の混合土G10を埋め戻した後、全ての埋戻し土(改良土)が目標強度に到達したことを確認することで地盤改良体1の形成が完了となる。
【0031】
次に、上述した地盤改良方法および地盤改良体の作用について、図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態では、粘性土、砂質土、及び礫質土の地盤Gうち複数を混合して混合土G10を作成することで、地盤強度が最も低い地盤(本実施形態では粘土G1)にセメント系固化材Kを混ぜたときの発現強度よりも、混合土G10にセメント系固化材Kを混合したときの発現強度を高くすることができる。そのため、最も発現強度が低い地盤G(粘土G1)のみに対して注入するセメント系固化材Kの添加量よりも、混合土G10に注入するセメント系固化材Kの添加量を低減することができる。
これにより、本実施形態では、地盤改良体1に用いるセメント系固化材Kの使用量を低減することができ、施工コストの低減を図ることができる。
【0032】
また、本実施形態では、改良対象の複数の地盤Gにおける最適混合率とセメント系固化材Kの添加量を事前に設定することができる。そして、設定した最適混合率に基づいて複数の地盤Gを混合して混合土G10を作成し、さらに事前に設定したセメント系固化材Kの添加量に基づいて混合土G10にセメント系固化材Kを注入することにより、最適な強度の地盤改良体1を形成することができる。
【0033】
また、本実施形態では、掘削穴11内に作成される混合土G10が所定高さ毎に複数回に分けて投入され、複数回に分けて地盤改良体1を施工することで、掘削穴11の全体に埋め戻される混合土G10を効率よく混合させることができる。
【0034】
上述のように本実施形態による地盤改良方法および地盤改良体1では、地盤改良体1に用いるセメント系固化材Kの使用量を低減することができ、施工コストの低減を図ることができる。
【0035】
以上、本発明による地盤改良方法および地盤改良体の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0036】
例えば、上述した実施形態では、掘削穴11の外で仮置きされている粘土G1と砂礫G2とを混合攪拌して混合土G10を作成してから掘削穴11に埋め戻す方法としているが、これに限定されることはない。例えば、仮置きされている粘土G1と砂礫G2をそれぞれ掘削穴11に埋め戻してから、掘削穴11内において粘土G1と砂礫G2を混合攪拌して混合土G10を作成し、このとき同時にセメント系固化材Kも注入する手順を採用することも可能である。
【0037】
また、本実施形態の地盤Gは、粘土G1と砂質土と礫質土とが混じった砂礫G2との二層の地盤を対象としているが、これは一例であって、このような地盤条件に限定されることはない。例えば、火山灰質土、粘性土、砂質土、礫質土の4層の地層からなる地盤であってもよいし、粘性土と砂質土の二層、粘性土と礫質土の二層、あるいは火山灰質土、砂質土、礫質土の3層であってもよい。
さらに、改良対象の地盤としては、上述したような火山灰質土、粘性土、砂質土、礫質土の4層の地層であることに限定されることはなく、ここで例示した火山灰質土、粘性土、砂質土、礫質土の4層に該当しない地層であっても本発明の適用対象となる。
【0038】
また、本実施形態では、事前配合試験において、対象地盤の各地層を調査し、複数の地層毎の深さと性状から掘削穴に戻す混合土とする複数の地盤の最適混合比率とセメント系固化材の添加量を求める作業を行っているが、このような事前配合試験を省略することも可能である。例えば、地盤改良を行う対象地盤の状態が予め分かっている場合には、上述したような配合試験を行わずに最適混合比率とセメント系固化材の添加量を設定してもよい。
【0039】
さらに、本実施形態では、掘削穴11内に作成される混合土G10が所定高さ毎に複数回に分けて投入される方法としているが、投入する高さは任意に設定することができる。また、掘削穴11の深さが浅い場合には、複数回に分けずに1度にすべての混合土G10を掘削穴11に投入して攪拌、混合する方法としてもよい。
【0040】
また、地盤改良体1を施工するための地盤攪拌装置2の具体的な構成については、とくに制限されるものではない。このような専用の地盤攪拌装置2を使用せずに、汎用のショベルや攪拌機能を有する機械を使用して混合土を攪拌、混合することが可能である。
【0041】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
【符号の説明】
【0042】
1 地盤改良体
2 地盤攪拌装置
11 掘削穴
G 地盤
G1 粘土(粘性土)
G2 砂礫(砂質土、礫質土)
G10 混合土
K セメント系固化材
P 目標強度