(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007454
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】振動装置とそれを含む装置および運送装置
(51)【国際特許分類】
H04R 7/04 20060101AFI20230111BHJP
B60R 13/02 20060101ALI20230111BHJP
H04R 1/02 20060101ALN20230111BHJP
H04R 17/00 20060101ALN20230111BHJP
【FI】
H04R7/04
B60R13/02 B
H04R1/02 101G
H04R17/00
【審査請求】有
【請求項の数】41
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022100203
(22)【出願日】2022-06-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0086153
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】高 聖 ▲ウク▼
(72)【発明者】
【氏名】柳 輕 烈
(72)【発明者】
【氏名】金 泰 亨
(72)【発明者】
【氏名】孫 敏 鎬
(72)【発明者】
【氏名】南 ▲スル▼ ▲キ▼
(72)【発明者】
【氏名】姜 ▲ジョン▼ 求
(72)【発明者】
【氏名】▲オ▼ 俊 錫
(72)【発明者】
【氏名】朴 承 烈
(72)【発明者】
【氏名】金 治 完
(72)【発明者】
【氏名】河 敬 輔
(72)【発明者】
【氏名】鄭 議 鉉
【テーマコード(参考)】
3D023
5D004
5D016
【Fターム(参考)】
3D023BA01
3D023BE04
5D004AA02
5D004BB00
5D004CD01
5D004CD07
5D004CD08
5D004EE00
5D016AA01
5D016AA03
5D016BA04
5D016DA00
5D016GA01
(57)【要約】
【課題】低音域帯の領域での音響特性および音圧特性を改善する。
【解決手段】本明細書の一実施例による振動装置は、振動素子および振動素子の背面にある接着部材を含むことができる。振動素子の弾性係数は、接着部材の弾性係数と同じかまたは接着部材の弾性係数よりも大きいことがあり得る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動素子と、
前記振動素子の面にある接着部材とを含み、
前記振動素子の弾性係数は、前記接着部材の弾性係数以上である、振動装置。
【請求項2】
前記振動素子および前記接着部材の間にある補強部材と、
前記振動素子および前記補強部材の間にある中間接着部材とをさらに含む、請求項1に記載の振動装置。
【請求項3】
前記振動素子の弾性係数は、前記補強部材の弾性係数より大きく、前記接着部材と前記中間接着部材の弾性係数以上である、請求項2に記載の振動装置。
【請求項4】
前記補強部材は、プラスチック、繊維、皮革、木材、布、および紙のうちの1つ以上の材質を含む、請求項2に記載の振動装置。
【請求項5】
前記振動素子の面積は、前記補強部材の面積よりも大きい、請求項2に記載の振動装置。
【請求項6】
前記補強部材は、1つ以上のホールを含み、
前記中間接着部材と前記接着部材は、前記1つ以上のホールで互いに連結された、請求項2に記載の振動装置。
【請求項7】
前記補強部材は、前記中間接着部材と前記接着部材によって囲まれる、請求項5に記載の振動装置。
【請求項8】
前記接着部材の背面にある振動板と、
前記振動板の背面の縁部分に連結された支持部材とをさらに含む、請求項1に記載の振動装置。
【請求項9】
前記支持部材は、
前記振動板の背面の縁部分に連結された第1支持部と、
前記第1支持部に平行な第2支持部と、
前記第1支持部および前記第2支持部の間に連結された第3支持部とを含む、請求項8に記載の振動装置。
【請求項10】
内部空間を有するハウジングをさらに含み、
前記振動素子と前記振動板および前記支持部材は、前記ハウジングの前記内部空間に収納され、
前記支持部材は、前記ハウジングの内部面に連結された、請求項8に記載の振動装置。
【請求項11】
前記ハウジングは、
前記振動板に対向し、前記振動板から離隔された第1ハウジング部材と、
前記振動素子に対向し、前記振動素子から離隔された第2ハウジング部材と、
前記振動板と重畳するように前記第1ハウジング部材に構成された1つ以上のホールとを含む、請求項10に記載の振動装置。
【請求項12】
前記支持部材は、第1ハウジング部材および第2ハウジング部材のうちの1つ以上と連結された、請求項11に記載の振動装置。
【請求項13】
前記第2ハウジング部材および前記振動板の間に連結された弾性連結部材をさらに含み、
前記支持部材は、前記第1ハウジング部材に連結された、請求項11に記載の振動装置。
【請求項14】
前記接着部材の背面にある振動板と、
前記振動板に連結され、前記振動素子を取り囲むエンクロージャとをさらに含む、請求項1に記載の振動装置。
【請求項15】
前記エンクロージャおよび前記振動板の間に連結された弾性連結部材をさらに含む、請求項14に記載の振動装置。
【請求項16】
前記接着部材の背面にある振動板をさらに含み、
前記振動板は、互いに異なる剛性を有する複数の領域を含み、
前記振動素子は、前記複数の領域のうちの1つ以上の領域と重畳する、請求項1に記載の振動装置。
【請求項17】
前記複数の領域は、互いに異なる材質を含む、請求項16に記載の振動装置。
【請求項18】
前記複数の領域のそれぞれは、金属、プラスチック、繊維、皮革、木材、布、および紙のうちの互いに異なる材質を含む、請求項16に記載の振動装置。
【請求項19】
前記振動板に連結され、前記振動素子を取り囲むエンクロージャをさらに含む、請求項16に記載の振動装置。
【請求項20】
前記エンクロージャおよび前記振動板の間に連結された弾性連結部材をさらに含む、請求項19に記載の振動装置。
【請求項21】
前記接着部材の背面にある振動板をさらに含み、
前記振動板は、
第1および第2領域を有する第1プレートと、
前記第1プレートの第1領域にある1つ以上の第2プレートとを含み、
前記振動素子は、前記1つ以上の第2プレートと重畳する、請求項1に記載の振動装置。
【請求項22】
前記第1プレートは、前記第1領域にある1つ以上のホールを含み、
前記1つ以上の第2プレートは、前記1つ以上のホールを覆うように前記第1プレートと重なる、請求項21に記載の振動装置。
【請求項23】
前記接着部材の背面にある振動板をさらに含み、
前記振動板は、
前記振動素子と連結された平坦部と、
前記平坦部の周辺領域に構成された屈曲部とを含む、請求項1に記載の振動装置。
【請求項24】
前記振動素子に電気的に連結された信号ケーブルと、
前記信号ケーブルに実装された音響処理回路とをさらに含む、請求項1に記載の振動装置。
【請求項25】
前記振動素子は、
複数の圧電部と前記複数の圧電部の間に連結された軟性部を含む圧電振動部と、
前記圧電振動部の第1面にある第1電極部と、
前記圧電振動部の第1面とは異なる第2面にある第2電極部とを含む、請求項1に記載の振動装置。
【請求項26】
前記第1電極部および前記第2電極部のそれぞれに電気的に連結された信号ケーブルと、
前記信号ケーブルに実装された音響処理回路とをさらに含む、請求項25に記載の振動装置。
【請求項27】
前記振動素子は、
前記第1電極部を覆う第1カバー部材と、
前記第2電極部を覆う第2カバー部材とをさらに含み、
前記信号ケーブルは、
前記第1カバー部材と前記第1電極部との間に配置され、前記第1電極部に電気的に連結された第1突出ラインと、
前記第2カバー部材および前記第2電極部の間に配置され、前記第2電極部に電気的に連結された第2突出ラインとを含む、請求項26に記載の振動装置。
【請求項28】
前記振動素子は、同一平面上で互いに離隔された2以上の振動発生部を含み、
前記2以上の振動発生部のそれぞれは、
複数の圧電部と前記複数の圧電部の間に連結された軟性部を含む圧電振動部と、
前記圧電振動部の第1面にある第1電極部と、
前記圧電振動部の第1面とは異なる第2面にある第2電極部とを含む、請求項1に記載の振動装置。
【請求項29】
前記2以上の振動発生部間の間隔は、0.1mm以上3cm未満である、請求項28に記載の振動装置。
【請求項30】
前記2以上の振動発生部のそれぞれの前記第1電極部と前記第2電極部のそれぞれに電気的に連結された1つ以上の信号ケーブルと
前記1つ以上の信号ケーブルに実装された音響処理回路とをさらに含む、請求項28に記載の振動装置。
【請求項31】
前記振動素子は、
前記2以上の振動発生部のそれぞれの前記第1電極部にある第1カバー部材と、
前記2以上の振動発生部のそれぞれの前記第2電極部にある第2カバー部材とをさらに含み、
前記1つ以上の信号ケーブルは、
前記第1カバー部材および前記2以上の振動発生部のそれぞれの第1電極部の間に配置され、前記第1電極部に電気的に連結された1つ以上の第1突出ラインと、
前記第2カバー部材おおび前記2以上の振動発生部のそれぞれの第2電極部の間に配置され、前記第2電極部に電気的に連結された1つ以上の第2突出ラインとを含む、請求項30に記載の振動装置。
【請求項32】
前記1つ以上の信号ケーブルの一部は、前記第1カバー部材および前記第2カバー部材との間に挿入された、請求項31に記載の振動装置。
【請求項33】
振動部材と、
前記振動部材に連結された1つ以上の振動発生装置とを含み、
前記1つ以上の振動発生装置は、請求項1~32のいずれか一項に記載の振動装置を含む、装置。
【請求項34】
前記振動部材は、前記1つ以上の振動発生装置の振動によって音響を出力する、
前記振動部材は、金属、プラスチック、繊維、皮革、木材、布、紙、ゴム、およびガラスのうちの1つ以上の材質を含む、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記振動部材は、映像を表示するように構成された画素を有する表示パネル、表示装置から映像が投影されるスクリーンパネル、照明パネル、サイネージパネル、運送装置の内装材、運送装置の外装材、運送装置のガラス窓、鏡、建物の天井材、建物の内装材、建物の外装材、建物のガラス窓、航空機の内装材、航空機のガラス窓のうちの1つ以上を含む、請求項33に記載の装置。
【請求項36】
メイン構造物を覆う外装材と、
前記メイン構造物と前記外装材のうちの1つ以上を覆う内装材と、
前記内装材の一部を覆うガーニッシュ部材と、
前記メイン構造物、前記外装材、および前記内装材の少なくとも2つの間にあるか、または前記ガーニッシュ部材と前記内装材との間にある1つ以上の音響発生装置とを含み、
前記1つ以上の音響発生装置は、請求項1~32のいずれか一項に記載の振動装置を含み、
前記内装材と、前記外装材および前記ガーニッシュ部材のうちの1つ以上は、前記1つ以上の音響発生装置の振動によって音響を出力する、運送装置。
【請求項37】
前記内装材および前記ガーニッシュ部材のうちの1つ以上は、金属、プラスチック、繊維、皮革、木材、布、紙、ゴム、およびガラスのうちの1つ以上の材質を含む、請求項36に記載の運送装置。
【請求項38】
前記内装材は、ダッシュボード、ピラー内装材、ルーフ内装材、ドア内装材、座席内装材、ハンドル内装材、フロア内装材、リアパッケージ内装材、リアビューミラー、オーバーヘッドコンソール、グローブボックス、およびサンバイザーのうちの少なくとも1つ以上を含み、
前記1つ以上の音響発生装置は、前記ダッシュボード、前記ピラー内装材、前記ルーフ内装材、前記ドア内装材、前記座席内装材、前記ハンドル内装材、前記フロア内装材、前記リアパッケージ内装材、前記リアビューミラー、前記オーバーヘッドコンソール、前記グローブボックス、および前記サンバイザーのうちの少なくとも1つ以上を振動させるように構成された、請求項36に記載の運送装置。
【請求項39】
ガラス窓と、
前記ガラス窓に配置された透明音響発生装置とをさらに含む、請求項36に記載の運送装置。
【請求項40】
前記ガラス窓は、前方ガラス窓、側面ガラス窓、後方ガラス窓、およびルーフガラス窓のうちの少なくとも1つ以上をさらに含み、
前記透明音響発生装置は、前記前方ガラス窓、前記側面ガラス窓、前記後方ガラス窓、および前記ルーフガラス窓のうちの少なくとも1つ以上を振動させるように構成された、請求項39に記載の運送装置。
【請求項41】
前記内装材は、前記ガーニッシュ部材に向かい合う面から凹状に形成された溝部を含み、
前記溝部は、前記ガーニッシュ部材に連結された1つ以上の音響発生装置を収納する、請求項36に記載の運送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、振動装置とそれを含む装置および運送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
振動装置は、マグネットとコイルを含むコイル方式または圧電素子を用いた圧電方式などの方式により、振動して音響を出力することができる。
【0003】
圧電方式の振動装置は、圧電素子の脆性特性により、外部衝撃により容易に破損し得、それにより音響再生の信頼性が低いという問題点がある。
【0004】
また、圧電方式の振動装置は、圧電素子の低い圧電定数により、コイル方式に比べて低音域帯の領域での音響特性および/または音圧特性が低いという欠点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本明細書の発明者らは、上記の問題を認識し、音響再生の信頼性が向上された振動装置を実現するためのいくつかの実験を行い、追加的に低音域帯の領域における音響特性および/または音圧特性が向上し得る新しい振動装置を実現するためにいくつかの実験を行った。本明細書の発明者らは、いくつかの実験を通じて音響再生の信頼性が向上し得る新しい振動装置を発明し、低音域帯の領域における音響特性および/または音圧特性が向上し得る新しい振動装置を発明した。
【0006】
本明細書の一実施例による解決課題は、音響再生の信頼性が向上した振動装置、およびそれを含む装置および運送装置を提供することである。
【0007】
本明細書の一実施例による解決課題は、低音域帯の領域における音響特性および/または音圧特性が向上し得る振動装置、およびそれを含む装置および運送装置を提供することである。
【0008】
本明細書の例に係る解決しようとする課題らは、上で言及した課題らに制限されず、言及されていないまた他の課題らは、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書の一実施例に係る振動装置は、振動素子、および振動素子の面にある接着部材を含み、振動素子の弾性係数は、接着部材の弾性係数と同一であるか、または接着部材の弾性係数よりも大きいことがあり得る。
【0010】
本明細書の一実施例に係る装置は、振動部材、および振動部材に連結された1つ以上の振動発生装置を含み、1つ以上の振動発生装置は、振動素子、および振動素子の面にある接着部材を含み、振動素子の弾性係数は、接着部材の弾性係数と同一であるか、または接着部材の弾性係数よりも大きいことがあり得る。
【0011】
本明細書の一実施例に係る運送装置は、メイン構造物を覆う外装材、メイン構造物と前記外装材のうちの1つ以上を覆う内装材、内装材の一部を覆うガーニッシュ部材、および少なくとも2つのメイン構造物、外装材、および内装材の間にあるか、またはガーニッシュ部材と内装材の間にある1つ以上の音響発生装置を含み、1つ以上の音響発生装置は、振動装置を含み、振動装置は、振動素子、および振動素子の背面にある接着部材を含むことができる。振動素子の弾性係数は、接着部材の弾性係数と同一であるか、または接着部材の弾性係数よりも大きいことがあり得る。内装材と、外装材およびガーニッシュ部材のうちの1つ以上は、1つ以上の音響発生装置の振動によって音響を出力することができる。
【0012】
上で言及した課題の解決手段以外の本明細書の様々な例に係る具体的な事項は、以下の記載内容および図面らに含まれている。
【発明の効果】
【0013】
本明細書の実施例に係ると、音響再生の信頼性が向上した振動装置、およびそれを含む装置および運送装置を提供することができる。
【0014】
本明細書の実施例に係ると、低音域帯の領域における音響特性および/または音圧特性が向上し得る振動装置、およびそれを含む装置および運送装置を提供することができる。
【0015】
上で言及した解決しようとする課題、課題解決手段、効果の内容は、請求範囲の必須的な特徴を特定するものではなく、請求範囲の権利範囲は、発明の内容に記載された事項によって制限されない
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本明細書の一実施例に係る振動装置を示す分解斜視図である。
【
図3】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す分解斜視図である。
【
図5】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す分解斜視図である。
【
図7】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す分解斜視図である。
【
図9】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す分解斜視図である。
【
図11】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す断面図である。
【
図12】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す断面図である。
【
図13】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す断面図である。
【
図14】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す断面図である。
【
図15】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す断面図である。
【
図16】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す断面図である。
【
図17】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す断面図である。
【
図18】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す断面図である。
【
図19】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す断面図である。
【
図20】本明細書の他の実施例に係る振動板を示す斜視図である。
【
図23】本明細書の他の実施例に係る振動板を示す斜視図である。
【
図25】本明細書の他の実施例に係る振動板を示す斜視図である。
【
図27】本明細書の他の実施例に係る振動板を示す斜視図である。
【
図29】本明細書の一実施例に係る振動素子を示す図である。
【
図32A】本明細書の他の実施例に係る圧電振動部を示す斜視図である。
【
図32B】本明細書の他の実施例に係る圧電振動部を示す斜視図である。
【
図32C】本明細書の他の実施例に係る圧電振動部を示す斜視図である。
【
図32D】本明細書の他の実施例に係る圧電振動部を示す斜視図である。
【
図33】本明細書の他の実施例に係る振動素子を示す図である。
【
図35】本明細書の他の実施例に係る振動素子を示す図である。
【
図36】本明細書の他の実施例に係る振動素子を示す図である。
【
図37】本明細書の他の実施例に係る振動素子を示す図である。
【
図40】本明細書の他の実施例に係る振動素子を示す図である。
【
図42】本明細書の他の実施例に係る振動素子を示す図である。
【
図43】本明細書の一実施例に係る装置を示す図である。
【
図44】
図43に示したメインケーブルと第1~第n信号ケーブルを示す図である。
【
図45】
図43に示した音響データ生成回路部の出力信号を示す波形図である。
【
図46】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
【
図52】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
【
図53】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
【
図54】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
【
図55】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
【
図56】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
【
図57】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
【
図58】本明細書の一実施例による運送装置を示す図である。
【
図59】本明細書の一実施例による運送装置を示す断面図である。
【
図60】
図58および
図59の運転席と前方同乗席の周辺に配置された音響発生装置を示す図である。
【
図63】
図58および
図59のルーフパネルとガラス窓および座席に配置された音響発生装置を示す図である。
【
図64】本明細書の一実施例に係る運送装置の内装材の変形例を示す図である。
【
図65】本明細書の一実施例による運送装置の内装材の他の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は添付の図と共に詳細に後述されている一実施例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形状で実現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0018】
本明細書の実施例を説明するため、図に示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照の符号は同一の構成要素を指す。また、本明細書を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略することができる。本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「だけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0019】
構成要素を解釈するに当たり、誤差範囲についての別途の明示的な記載がなくても誤差の範囲を含むものと解釈する。
【0020】
位置関係についての説明である場合、例えば、「上に」、「上部に」、「下部に」、「横に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0021】
時間の関係についての説明である場合、例えば、「後に」、「に続いて」、「次に」、「前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0022】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0023】
本明細書の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもので、その用語によって、その構成要素の本質、順序、順番または個数などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」「結合」または「接続」すると記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結されるか、または接続されることができるが、特に明示的な記載事項がない場合、間接的に連結、または連結することができる各構成要素の間に、他の構成要素が「介在」されることもできると理解されなければならない。
【0024】
「少なくとも1つ」の用語は、連関した構成要素の1つ以上のすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1、第2、および第3構成要素のうちの少なくとも1つ」の意味は、第1、第2、または第3構成要素だけではなく、第1、第2、および第3構成要素のうちの2つ以上のすべての組み合わせを含むとすることができる。
【0025】
本明細書のいくつかの実施例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立的に実施することもでき、連関の関係で一緒に実施することもできる。
【0026】
以下、添付の図および実施例を介して本明細書の実施例を詳しく見ると、次の通りである。図に示した構成要素のスケールは、説明の便宜上、実際と異なるスケールを有し得るので、図に示したスケールに限定されない。
【0027】
図1は、本明細書の一実施例に係る振動装置を示す分解斜視図である。
図2は、
図1に示した線A-A’の断面図である。
【0028】
図1および
図2を参照すると、本明細書の一実施例による振動装置10-1は、振動素子11および接着部材12を含むことができる。
【0029】
振動素子11は、印加する電気信号(またはボイス信号)によって自ら振動(または変位または駆動)するように構成、または振動部材(または振動板、または振動対象物)を振動(または変位または駆動)させるように構成され得る。例えば、振動素子11は、振動構造物、振動器、振動発生素子、振動発生装置、振動発生器、音響器、音響素子、音響装置、音響発生素子、音響発生装置、または音響発生器などの用語で表現され得、これらに限定されるものではない。
【0030】
本明細書の一実施例による振動素子11は、圧電特性を有する圧電物質(または電気活性物質)を含むことができる。振動素子11は、圧電物質に印加される電気信号(またはボイス信号)による圧電物質の振動(または変位または駆動)によって、自ら振動(または変位または駆動)するか、または振動部材(または振動板または振動対象物)を振動(または変位または駆動)させることができる。例えば、振動素子11は、圧電効果(piezoelectric effect)(または圧電特性)によって収縮と膨張を交互に繰り返すことで振動(または変位または駆動)することができる。例えば、振動素子11は、逆圧電効果によって収縮と膨張を交互に繰り返すことで垂直方向(または厚み方向)(Z)に、振動(または変位または駆動)することができる。本明細書の一実施例による振動素子11は、圧電方式の振動素子であり得る。例えば、本明細書の一実施例による振動素子11は、圧電型振動構造物、圧電型振動器、圧電型振動発生素子、圧電型振動発生器、圧電型音響器、圧電型音響素子、圧電型音響発生素子、圧電型音響発生器、圧電型アクチュエータ、圧電型エキサイタ、または圧電型トランスデューサなどの用語で表現され得、これらに限定されるものではない。
【0031】
本明細書の一実施例による振動素子11は、柔軟性を有するように構成され得る。例えば、振動素子11は、曲面を含む非平面形状に反るように構成され得る。これにより、本明細書の一実施例による振動素子11は、フレキシブル振動構造物、フレキシブル振動器、フレキシブル振動発生素子、フレキシブル振動発生器、フレキシブル音響器、フレキシブル音響素子、フレキシブル音響発生素子、フレキシブル音響発生器、フレキシブルアクチュエータ、フレキシブルエキサイタ、またはフレキシブルトランスデューサなどの用語で表現され得、これらに限定されるものではない。
【0032】
本明細書の一実施例に係る振動素子11は、第1方向(X)と平行な第1長さ、および第1方向(X)と交差する第2方向(Y)と平行な第2長さを有する四角形状を含むことができる。例えば、振動素子11は、第1長さと第2長さが同じ正方形の形状を含むことができる。しかし、これに限定されず、振動素子11は、第1長さと第2長さのうちのいずれか一方がさらに大きい長方形の形状、非四角の形状、円の形状、または楕円の形状を含むことができる。
【0033】
接着部材12は、振動素子11の第1面(S1)および第1面(S1)と異なる(または反対の)第2面(S2)のうちのいずれかの面に連結されるか、または結合され得る。例えば、振動素子11の第1面(S1)は、振動素子11の上面、前面、上部面、または一面などの用語で表現され得、これに限定されるものではない。振動素子11の第2面(S2)は、振動素子11の下面、背面、後面、下部面、または裏面などの用語で表現され得、これに限定されるものではない。例えば、振動素子11において、第1面(S1)は、第2面(S2)よりも振動装置10-1の前面(または上面、または上部面、または一面)に近く配置され得る。
【0034】
本明細書の一実施例による接着部材12は、振動素子11の第2面(S2)に連結されるか、または結合され得る。例えば、接着部材12は、振動素子11と同じ大きさを有することができる。例えば、接着部材12は、振動素子11の第2面(S2)の全体に連結されるか、または結合され得、これに限定されず、振動素子11の第2面(S2)のうちの少なくとも一部に連結されるか、または結合され得る。
【0035】
本明細書の一実施例による接着部材12は、密着力または接着力に優れた接着層(または粘着層)を含むことができる。例えば、接着部材12は、両面接着テープ、両面接着フォームパッド、または粘着シートを含むことができる。例えば、接着部材12が粘着シート(または粘着層)を含む場合、接着部材12は、プラスチック材質などのベース部材なしに、接着層または粘着層のみを含むことができる。
【0036】
本明細書の一実施例による接着部材12の接着層(または粘着層)は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acrylic)、シリコーン(silicone)、またはウレタン(urethane)を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0037】
本明細書の他の実施例に係る接着部材12の接着層(または粘着層)は、PSA(pressure sensitive adhesive)、OCA(optically clear adhesive)、またはOCR(optically clear Resin)を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0038】
本明細書の一実施例による接着部材12は、振動素子11を振動部材に連結するか、または結させられる。例えば、接着部材12は、振動素子11と振動部材との間に配置され得る。例えば、接着部材12は、振動素子11の第2面(S2)に連結されるか、または結合された第1面(または上面)、および第1面とは異なる(または反対の)第2面(または背面)を含むことができる。例えば、振動部材は、振動素子11よりも相対的に大きい硬度を有することができる。
【0039】
本明細書の一実施例による振動部材は、振動素子11の振動によって、振動する構造物を含むことができる。振動部材は、振動素子11よりも相対的に大きい大きさを有することができる。振動部材は、振動素子11よりも相対的に低い硬度を有することができる。例えば、振動部材は、振動板、振動対象、振動対象物、音響振動板、または音響出力部材等の用語で表現され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0040】
本明細書の一実施例による振動部材は、平面部および曲面部のうちの1つ以上を含むことができる。振動素子11は、接着部材12を介して、曲面部を含む振動部材の少なくとも一部の領域に連結されるか、または結合され得る。これにより、振動素子11は、振動部材の形状(または表面形状)に沿った形状に曲げることができるように構成されることによって、音響再生の信頼性が向上され得、低音域帯の領域における音響特性および/または音圧特性が向上され得る。例えば、振動素子11は、振動部材の曲率にそのまま沿った等角形状(an equiangula shape or a conformal shape)に曲げることができるように構成され得る。例えば、振動部材が様々な曲面部を含む場合、振動素子11は、振動部材の様々な曲面部に対応する様々な曲面形状に曲げられるように構成され得る。例えば、振動部材が平面部と平面部から凸状の曲面部を含む場合、振動素子11は、振動部材の平面部と凸状の曲面部に対応する平面と凸状の曲面とを含む形状に曲げられるように構成され得る。
【0041】
本明細書の一実施例によると、振動素子11が曲面状に曲げられるように、振動素子11は、接着部材12の弾性係数以上の弾性係数(またはヤング率)を有することができる。例えば、振動素子11は、接着部材12の弾性係数と同じ弾性係数を有するか、接着部材12の弾性係数よりも大きい弾性係数を有することができる。したがって、本明細書の一実施例による振動装置10-1は、音響再生の信頼性が向上され得、低音域帯での音響特性および/または音圧特性が向上され得る。例えば、本明細書の一実施例による振動装置10-1は、200Hz~20kHzの音域帯で55dB~91dBの音圧を有し、35dB程度の平坦度を有する音響を出力することができる。
【0042】
本明細書の一実施例によると、振動部材が凸状の曲面部を含むとき、振動素子11は、接着部材12の弾性係数よりも大きい弾性係数を有することができる。これにより、本明細書の一実施例による振動装置10-1は、振動部材の凸状曲面部と対応する曲面部とを含むように曲げることによって、音響再生の高い信頼性を有することができる。また、本明細書の一実施例に係る振動装置10-1は、接着部材12を媒介とする振動素子11と振動部材との間の接着性が向上され、振動素子11の振動が接着部材12を介して振動部材に伝達されることにより、振動部材の振動によって発生される低音域帯での音響特性および/または音圧特性が向上され得る。
【0043】
本明細書の一実施例によると、接着部材12の弾性係数が、振動素子11の弾性係数より大きい場合、振動素子11は、接着部材12を介して振動部材の凸状の曲面部に対応する形状に反り難く、接着部材12を媒介とする振動素子11と振動部材との間の接着性が低下され得、これにより振動装置10-1の音響再生の信頼性が低下され、低音域帯での音響特性および/または音圧特性が低下され得る。
【0044】
本明細書の一実施例による振動装置10-1は、第1補助部材10aおよび第2補助部材10bをさらに含むことができる。
【0045】
第1補助部材10aは、振動素子11を保護するように構成され得る。例えば、第1補助部材10aは、振動素子11の第1面(S1)に配置され得る。例えば、第1補助部材10aは、振動素子11の第1面(S1)の全体を覆うように構成され得る。第1補助部材10aは、外部の衝撃から振動素子11の損傷を防止または最小化するか、外部の異物による振動素子11の汚染または損傷を防止することができる。例えば、第1補助部材10aは、第1剥離フィルム、第1剥離シート、第1リリース部材、第1リリースフィルム、または第1リリースシートなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0046】
第2補助部材10bは、接着部材12を保護するように構成され得る。例えば、第2補助部材10bは、接着部材12の第2面に配置され得る。例えば、第2補助部材10bは、接着部材12の第2面の全体を覆うように構成され得る。第2補助部材10bは、外部の衝撃から接着部材12の損傷を防止または最小化するか、外部の異物による接着部材12の汚染または損傷を防止することができる。また、第2補助部材10bは、接着部材12の自然硬化を防止することにより、接着部材12の接着性(または粘着性)を維持させることができる。例えば、第2補助部材10bは、第2剥離フィルム、第2剥離シート、第2リリース部材、第2リリースフィルム、または第2リリースシートなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0047】
本明細書の一実施例によると、振動装置10-1が振動部材に配置(または設置)されるとき、第1補助部材10aは、振動素子11から剥離され、第2補助部材10bは、接着部材12から剥離され得る。例えば、第2補助部材10bは、振動装置10-1を振動部材に連結するか、または結合させる組立工程の直前に、接着部材12から剥離され得、第1補助部材10aは、振動装置10-1の組立工程の後に、振動素子11から剥離されるか、または剥離されず、振動素子11に結合された状態に維持され得る。
【0048】
このような、本明細書の一実施例に係る振動装置10-1は、振動素子11が接着部材12の弾性係数より大きい弾性係数を有することにより、振動素子11より相対的に大きく、低い硬度を有し、曲面部分を含む振動部材を振動させるために適用され得る。例えば、振動素子11が、接着部材12の弾性係数よりも小さい弾性係数を有する場合、振動素子11は、相対的に大きく、低い硬度を有しながら曲面部を含む振動部材との接着性の低下により、相対的に大きく、低い硬度を有しながら曲面部を含む振動部材を振動させるには限界がある。
【0049】
したがって、本明細書の一実施例による振動装置10-1は、振動素子11が接着部材12の弾性係数よりも大きい弾性係数を有することにより、振動素子11より相対的に大きく、低い硬度を有しながら様々な曲面部を含む振動部材を容易に振動させることができ、これにより、音響再生の信頼性が向上され得、振動部材の振動によって発生される低音域帯での音響特性および/または音圧特性が向上され得る。
【0050】
図3は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す分解斜視図である。
図4は、
図3に示した線B-B’の断面図である。
【0051】
図3および
図4を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-2は、振動素子11、補強部材13、中間接着部材14、および接着部材12を含むことができる。
【0052】
振動素子11は、
図1および
図2に示した振動素子11と実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0053】
補強部材13は、振動素子11の下に配置され得る。例えば、補強部材13を振動素子11の第2面(S2)に配置され得る。例えば、補強部材13は、中間接着部材14によって、振動素子11の第2面(S2)に連結されるか、または結合され得る。
【0054】
本明細書の一実施例による補強部材13は、振動素子11より大きい大きさを有するか、または振動素子11より大きい面積を有することができる。例えば、補強部材13は、振動素子11および中間接着部材14のそれぞれよりも大きい大きさを有することができる。振動素子11の中心部は、補強部材13の中心部に位置するか、または整列され得る。
【0055】
中間接着部材14(または第2接着部材)は、振動素子11と補強部材13との間に配置され得る。中間接着部材14の第1面(または上面)は、振動素子11の第2面(S2)に連結されるか、または結合され得る。中間接着部材14の第2面(または背面)は、補強部材13の第1面(または上面)13aに連結されるか、または結合され得る。中間接着部材14は、振動素子11と同じ大きさを有することができる。例えば、中間接着部材14は、
図1および
図2に示す接着部材12と同じ物質または同じ構成を含むことができ、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0056】
接着部材12(または第1接着部材)は、補強部材13の第1面(または上面)とは異なる(または反対の)第2面(または背面)13bに連結されるか、または結合され得る。例えば、接着部材12は、補強部材13と同じ大きさを有することができる。例えば、接着部材12は、補強部材13の第2面13bの全体に連結されるか、または結合され得、これに限定されず、補強部材13の第2面13bのうちの少なくとも一部に連結されるか、または結合され得る。接着部材12は、振動素子11の代わりに補強部材13の第2面13bに連結されるか、または結合されることを除いては、
図1および
図2に示した接着部材12と実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0057】
本明細書の一実施例によると、振動素子11が曲面形状に曲げることができ、振動素子11の振動が振動部材に伝達されるように、振動素子11は、接着部材12と中間接着部材14および補強部材13のそれぞれの弾性係数よりも大きい弾性係数を有するか、接着部材12と中間接着部材14のそれぞれの弾性係数と同じであり、補強部材13の弾性係数よりも大きい弾性係数を有することができる。例えば、振動素子11は、補強部材13よりも大きく、接着部材12および中間接着部材14のそれぞれと同じか、または大きな弾性係数を有することができる。
【0058】
本明細書の一実施例によると、補強部材13は、振動素子11が曲面形状に曲げることができ、振動素子11の振動を振動部材に伝達するのに適した材料特性を有する非金属材質または複合非金属材質を含むことができる。例えば、補強部材13は、非金属材質または複合非金属材質のうち、振動部材の硬度と同じか、または高い硬度を有する材質を含むことができる。例えば、非金属物質または複合非金属物質は、プラスチック、繊維、皮革、木材、布、および紙のうちの1つ以上を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0059】
したがって、振動部材が凸状の曲面部を含むとき、振動素子11は、補強部材13よりも大きく、接着部材12および中間接着部材14のそれぞれと同一または大きい弾性係数を有することができる。これにより、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-2は、振動部材の凸状の曲面部と対応する曲面部を含むように曲げることによって、音響再生の高い信頼性を有することができる。また、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-2は、中間接着部材14と補強部材13および接着部材12を媒介とする振動素子11と振動部材との間の接着性が向上され、振動素子11の振動が中間接着部材14と補強部材13および接着部材12を介して振動部材に伝達されることによって、振動部材の振動によって発生される低音域帯の音響特性と音圧特性が向上され得る。例えば、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-2は、200Hz~20kHzの音域帯で53dB~86dBの音圧を有し、33dB程度の平坦度を有する音響を出力することができる。
【0060】
本明細書の一実施例によると、中間接着部材14と補強部材13および接着部材12のうちの少なくとも1つ以上の弾性係数が、振動素子11の弾性係数より大きい場合、振動素子11は、振動部材の凸状の曲面部に対応する形状に曲がり難く、中間接着部材14と補強部材13および接着部材12を媒介とする振動素子11と振動部材との間の接着性が低下され得、それにより、振動装置10-2の音響再生の信頼性が低下され、低音域帯での音響特性および/または音圧特性が低下され得る。
【0061】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-2は、第1補助部材10aおよび第2補助部材10bをさらに含むことができる。
【0062】
第1補助部材10aは、振動素子11の第1面(S1)に配置され得る。例えば、第1補助部材10aは、振動素子11の第1面(S1)の全体を覆うように構成され得る。第1補助部材10aは、
図1および
図2に示した第1補助部材10aと実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、重複する説明は省略することができる。
【0063】
第2補助部材10bは、接着部材12の第2面に配置され得る。例えば、第2補助部材10bは、接着部材12の第2面の全体を覆うように構成され得る。第2補助部材10bは、
図1および
図2に示した第2補助部材10bと実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、重複する説明は省略することができる。
【0064】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-2は、振動素子11が補強部材13より大きく、接着部材12と中間接着部材14のそれぞれと同じかまたは大きな弾性係数を有することにより、
図1および
図2に示すように、振動素子11よりも相対的に大きく、低い硬度を有しながら様々な曲面部を含む振動部材を容易に振動させることができ、それにより音響再生の信頼性が向上され得、振動部材の振動によって発生される低音域帯での音響特性および/または音圧特性が向上され得る。
【0065】
図5は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す分解斜視図である。
図6は、
図5に示した線C-C’の断面図である。
図5および
図6は、
図3および
図4に示した振動装置10-2において、補強部材を変更して振動装置を構成したものである。したがって、以下の説明では、補強部材およびそれに関連された構成を除いて、残りの同じ構成についての重複する説明は省略または簡略にすることができる。
【0066】
図5および
図6を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-3は、振動素子11、補強部材13、中間接着部材14、および接着部材12を含むことができる。
【0067】
振動素子11は、
図3および
図4に示した振動素子11と実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0068】
補強部材13は、振動素子11の背面縁部分の下に配置され得る。例えば、補強部材13は、振動素子11の第2面(S2)のうちの縁部分に配置され得る。例えば、補強部材13は、中間接着部材14によって振動素子11の第2面(S2)のうちの縁部分に連結されるか、または結合され得る。例えば、補強部材13は、振動素子11よりも小さい面積を有することができる。
【0069】
本明細書の一実施例による補強部材13は、ホール13hを含むことができる。ホール13hは、振動素子11の縁部分を除いた残りの部分と重畳し得る。ホール13hは、補強部材13の厚さ方向(Z)に沿って補強部材13を貫通するように構成され得る。ホール13hの中心部は、振動素子11の中心部に位置するか、または整列され得る。ホール13hは、振動素子11の形状に対応する形状を有することができる。例えば、ホール13hは、四角帯または四角リング形状を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、補強部材13におけるホール13hが占める面積は、ホール13hを除いた残りの面積と同じか、または大きいことがあり得る。例えば、補強部材13においてホール13hが占める面積は、ホール13hを除いた残りの面積の1倍以上であり得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、ホール13hは、開口部、中空部、または貫通部などの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0070】
図5および
図6では、補強部材13が1つのホール13hを有することを示しているが、これに限定されず、補強部材13は、複数のホール13hを含むことができる。複数のホール13hは、円形、楕円形、または多角形状を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。したがって、本明細書の一実施例による補強部材13は、1つ以上のホール13hを含むことができる。例えば、1つ以上のホール13hは、円形、楕円形、または多角形状を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。補強部材13において1つ以上のホール13hが占める面積は、1つ以上のホール13hを除いた残りの面積の1倍以上であり得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0071】
本明細書の一実施例に係る補強部材13は、振動素子11の縁部分または振動素子11の周辺部に配置されることにより、振動素子11の振動によって発生される音響の再生周波数帯域で音圧の平坦度を一定にすることができる。例えば、音圧の平坦度は、音響の再生周波数帯域における最高音圧(またはピーク音圧)と最低音圧(またはディップ音圧)との偏差を表すことができる。例えば、補強部材13は、振動素子11の縁部分に配置される質量体(mass)として機能することにより、振動素子11の振動によって発生される音響の低音域帯から中音域帯までの音圧を増加させ、これよって、音響の再生周波数帯域における音圧の平坦度を向上させることができる。例えば、補強部材13は、振動素子11の縁部分に配置され得、高音域の音響特性および/または音圧特性を向上させることができる。これにより、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-3は、高音域帯の音響が求められる装置に適用され得る。
【0072】
中間接着部材14(または第2接着部材)は、振動素子11と補強部材13に連結されるか、または結合され得る。例えば、中間接着部材14は、振動素子11と補強部材13との間に配置され得る。中間接着部材14の第1面(または上面)は、振動素子11の第2面(S2)に連結されるか、または結合され得る。中間接着部材14の第2面(または背面)は、補強部材13の第1面(または上面)13aに連結されるか、または結合され得る。中間接着部材14は、振動素子11と同じ大きさを有することができる。例えば、本明細書の一実施例による中間接着部材14は、
図1および
図2に示す接着部材12と同じ物質または同じ構成を含むことができ、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0073】
本明細書の一実施例による中間接着部材14は、補強部材13に構成された1つ以上のホール13hに挿入され得る。例えば、中間接着部材14は、補強部材13に構成された1つ以上のホール13hの少なくとも一部に充填され得る。例えば、中間接着部材14は、補強部材13に構成された1つ以上のホール13hの全体に充填され得る。例えば、中間接着部材14は、補強部材13の第2面13bと外側面を除いた残りの部分とを取り囲むように構成され得る。
【0074】
本明細書の一実施例によると、補強部材13と中間接着部材14は、1つの胴体(または一体化構造)で実現され得る。本明細書の一実施例によると、補強部材13は、中間接着部材14の縁部分に挿入(または埋め込む)されて、中間接着部材14に一体化され得る。本明細書の他の実施例に係ると、中間接着部材14は、補強部材13の第2面13bと外面を除く残りの部分とを囲むことによって、補強部材13と一体化され得る。一体化された補強部材13と中間接着部材14は、振動装置10-3を構成する一つの部品で実現され得、これにより振動装置10-3の製造工程が、容易になり得る。
【0075】
接着部材12(または第1接着部材)は、補強部材13に連結されるか、または結合され得る。例えば、接着部材12は、補強部材13の第2面(または背面)13bに連結されるか、または結合され得る。例えば、接着部材12は、振動素子11と同じ大きさを有することができる。例えば、接着部材12は、補強部材13の第2面13bと中間接着部材14に連結されるか、または結合され得る。接着部材12は、振動素子11の代わりに補強部材13の第2面13bと中間接着部材14に連結されるか、または結合されることを除いては、
図1および
図2に示した接着部材12と実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0076】
本明細書の一実施例による接着部材12は、補強部材13に構成された1つ以上のホール13hに挿入され得る。例えば、接着部材12は、補強部材13に構成された1つ以上のホール13hの少なくとも一部に充填され得る。例えば、接着部材12は、補強部材13に構成された1つ以上のホール13hの全体に充填され得る。接着部材12は、補強部材13に構成された1つ以上のホール13hで、中間接着部材14と連結されるか、または結合され得る。例えば、接着部材12と中間接着部材14は、補強部材13に構成された1つ以上のホール13hで互いに連結されるか、または結合され得る。
【0077】
本明細書の一実施例によると、補強部材13は、中間接着部材14の代わりに接着部材12と1つの胴体(または一体化構造)で実現され得る。本明細書の一実施例によると、補強部材13は、接着部材14の縁部分に配置されて、接着部材12と一体化され得る。本明細書の他の実施例に係ると、接着部材12は、補強部材13の第1面13aと外側面を除く残りの部分とを囲むことによって、補強部材13と一体化され得る。一体化された補強部材13と接着部材12は、振動装置10-3を構成する一つの部品として実現され得、これにより振動装置10-3の製造工程が、容易になり得る。
【0078】
本明細書の一実施例によると、中間接着部材14、補強部材13、および接着部材12は、1つの胴体(または一体化構造)で実現され得る。例えば、補強部材13は、接着部材12と中間接着部材14との間に配置されるか、または埋め込まれ得る。例えば、接着部材12および中間接着部材14は、補強部材13の外側面を除く残りの部分を取り囲むように互いに連結されるか、または結合され得る。一体化された中間接着部材14と補強部材13および接着部材12は、振動装置10-3を構成する一つの部品として実現され得、これにより振動装置10-3の製造工程が、さらに容易になり得る。
【0079】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-3は、第1補助部材10aおよび第2補助部材10bをさらに含むことができる。
【0080】
第1補助部材10aは、振動素子11に配置され得る。例えば、第1補助部材10aは、振動素子11の第1面(S1)に配置され得る。例えば、第1補助部材10aは、振動素子11の第1面(S1)の全体を覆うように構成され得る。第1補助部材10aは、
図1および
図2に示した第1補助部材10aと実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0081】
第2補助部材10bは、接着部材12に配置され得る。例えば、第2補助部材10bは、接着部材12の第2面に配置され得る。例えば、第2補助部材10bは、接着部材12の第2面の全体を覆うように構成され得る。第2補助部材10bは、
図1および
図2に示した第2補助部材10bと実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、重複する説明は省略することができる。
【0082】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-3は、
図3および
図4を参照して説明した振動装置10-2と同様に、音響再生の信頼性が向上され得、振動部材の振動によって発生される低音域帯での音響特性および/または音圧特性が向上され得、音響の再生周波数帯域における音圧の平坦度が一定するか、または向上され得、構成の一体化構造によって、製造工程が容易になり得る。例えば、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-3は、200Hz~20kHzの音域帯で53dB~86dBの音圧を有し、33dB程度の平坦度を有する音響を出力することができる。
【0083】
図7は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す分解斜視図である。
図8は、
図7に示した線D-D’の断面図である。
図7および
図8は、
図5および
図6に示した振動装置10-3において、補強部材を変更して構成したものである。したがって、以下の説明では、補強部材およびそれに関連された構成を除いて、残りの同じ構成についての重複する説明は省略または簡略化することができる。
【0084】
図7および
図8を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-4において、補強部材13は、振動素子11の中心部分(または中央部分)の下に配置され得る。例えば、補強部材13は、振動素子11の第2面(S2)のうちの中心部分に配置され得る。例えば、補強部材13は、中間接着部材14によって、振動素子11の第2面(S2)のうちの縁部分(または周辺部)を除く中心部分に連結されるか、または結合され得る。例えば、補強部材13は、振動素子11よりも小さい面積または小さい大きさを有することができる。
【0085】
本明細書の一実施例による補強部材13は、振動素子11の中心部分に配置されることにより、振動素子11の振動によって発生される音響の再生周波数帯域における音圧の平坦度を一定にすることができる。例えば、補強部材13は、振動素子11の中心部分に配置される質量体(mass)として機能することにより、振動素子11の振動によって発生される音響の低音域帯から中音域帯までの音圧を増加させ、これにより音響の再生周波数帯域における音圧の平坦度を向上させることができる。例えば、補強部材13は、振動素子11の中央部分または中心部分に配置され得、これにより低音域帯の音響特性および/または音圧特性を向上させることができる。
【0086】
中間接着部材14(または第2接着部材)は、振動素子11と補強部材13に連結されるか、または結合され得る。例えば、中間接着部材14は、振動素子11と補強部材13との間に配置され得る。中間接着部材14の第1面(または上面)は、振動素子11の第2面(S2)に連結されるか、または結合され得る。中間接着部材14の第2面(または背面)は、補強部材13の第1面(または上面)13aと側面13cに連結されるか、または結合され得る。中間接着部材14は、振動素子11と同じ大きさを有することができる。例えば、中間接着部材14は、補強部材13の第2面13bを除く残りの第1面13aと側面13cを取り囲むように構成され得る。本明細書の一実施例による中間接着部材14は、
図1および
図2を参照して説明した接着部材12と同じ物質または同じ構成を含むことができ、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0087】
本明細書の一実施例によると、補強部材13と中間接着部材14は、1つの胴体(または一体化構造)で実現され得る。本明細書の一実施例によると、補強部材13は、中間接着部材14の中心部分に挿入(または埋め込む)されて、中間接着部材14に一体化され得る。本明細書の他の実施例に係ると、中間接着部材14は、補強部材13の第2面13bを除く残りの第1面13aと側面13cを囲むことによって、補強部材13と一体化され得る。一体化された補強部材13と中間接着部材14は、振動装置10-4を構成する一つの部品で実現され得、これにより振動装置10-4の製造工程が、容易になり得る。
【0088】
接着部材12(または第1接着部材)は、補強部材13に連結されるか、または結合され得る。例えば、接着部材12は、補強部材13の第2面(または背面)13bに連結されるか、または結合され得る。例えば、接着部材12は、振動素子11と同じ大きさを有することができる。例えば、接着部材12は、補強部材13の第2面13bと中間接着部材14に連結されるか、または結合され得る。接着部材12は、振動素子11の代わりに補強部材13の第2面13bと中間接着部材14に連結されるか、または結合されることを除いては、
図1および
図2を参照して説明した接着部材12と実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0089】
本明細書の一実施例による接着部材12は、補強部材13の側面13cの少なくとも一部を囲むことができる。例えば、接着部材12は、補強部材13の側面13cの全体を囲むことができる。接着部材12は、振動素子11の縁部分で、中間接着部材14と連結されるか、または結合され得る。例えば、接着部材12と中間接着部材14は、振動素子11の縁部分で互いに連結されるか、または結合され得る。例えば、接着部材12と中間接着部材14のうちの少なくとも1つ以上は、補強部材13の側面13cの少なくとも一部を囲むことができる。
【0090】
本明細書の一実施例によると、補強部材13は、中間接着部材14の代わりに接着部材12と1つの胴体(または一体化構造)で実現され得る。本明細書の一実施例によると、補強部材13は、接着部材14の中心部分に配置されて、接着部材12と一体化され得る。本明細書の他の実施例に係ると、接着部材12は、補強部材13の第1面13aを除く残りの第2面13bと側面13cを囲むことによって、補強部材13と一体化され得る。一体化された補強部材13と接着部材12は、振動装置10-4を構成する一つの部品として実現され得、これにより振動装置10-4の製造工程が、容易になり得る。
【0091】
本明細書の一実施例によると、中間接着部材14、補強部材13、および接着部材12は、1つの胴体(または一体化構造)で実現され得る。例えば、補強部材13は、接着部材12と中間接着部材14との間に配置されるか、または埋め込まれ得る。例えば、接着部材12と中間接着部材14は、補強部材13を完全に取り囲むように補強部材13を挟んで互いに連結されるか、または結合され得る。一体化された中間接着部材14と補強部材13および接着部材12は、振動装置10-4を構成する1つの部品として実現され得、これにより振動装置10-4の製造工程がさらに容易になり得る。
【0092】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-4は、第1補助部材10aおよび第2補助部材10bをさらに含むことができる。
【0093】
第1補助部材10aは、振動素子11に配置され得る。例えば、第1補助部材10aは、振動素子11の第1面(S1)に配置され得る。例えば、第1補助部材10aは、振動素子11の第1面(S1)の全体を覆うように構成され得る。第1補助部材10aは、
図1および
図2を参照して説明した第1補助部材10aと実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、重複する説明は省略することができる。
【0094】
第2補助部材10bは、接着部材12に配置され得る。例えば、第2補助部材10bは、接着部材12の第2面に配置され得る。例えば、第2補助部材10bは、接着部材12の第2面の全体を覆うように構成され得る。第2補助部材10bは、
図1および
図2を参照して説明した第2補助部材10bと実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、重複する説明は省略することができる。
【0095】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-4は、
図5および
図6を参照して説明した振動装置10-3と同様に、音響再生の信頼性が向上され得、振動部材の振動によって発生される低音域帯での音響特性および/または音圧特性が向上され得、音響の再生周波数帯域における音圧の平坦度が一定するか、または向上され得、構成の一体化構造によって、製造工程が容易になり得る。例えば、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-4は、200Hz~20kHzの音域帯で53dB~86dBの音圧を有し、33dB程度の平坦度を有する音響を出力することができる。
【0096】
図9は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す斜視図である。
図10は、
図9に示した線E-E’の断面図である。
図9および
図10は、
図1および
図2を参照して説明した振動装置10-1において、振動板と支持部材をさらに構成したものである。
【0097】
図9および
図10を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、振動素子11、接着部材12、振動板15、および支持部材17を含むことができる。
【0098】
振動素子11は、
図1および
図2を参照して説明した振動素子11と実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0099】
接着部材12は、振動素子11の第1面(S1)および第1面(S1)と異なる(または反対の)第2面(S2)のうちのいずれか一面に連結されるか、または結合され得る。接着部材12は、
図1および
図2を参照して説明した接着部材12と実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、重複する説明は省略することができる。
【0100】
振動板15は、振動素子11に連結されるか、または結合され得る。例えば、振動板15は、振動素子11の第2面(または背面)(S2)に配置され得る。例えば、振動板15は、接着部材12によって、振動素子11の第2面(S2)に連結されるか、または結合され得る。例えば、振動板15の第1面は、接着部材12によって、振動素子11の第2面(S2)に連結されるか、または結合され得る。
【0101】
本明細書の一実施例による振動板15は、0.1mm~2mmの厚さを有する板状構造を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、板状構造は、0.1mmよりも小さいか2mmよりも大きい厚さ有することができる。例えば、振動板15は、四角形状を有することができ、これに限定されず、非四角形、円形、楕円形、または多角形の形状を含むことができる。振動板15は、振動素子11よりも大きい大きさを有するか、または広い面積を有することができる。例えば、振動素子11の中心部は、振動板15の中心部と重畳され得る。例えば、振動素子11の中心部は、振動板15の中心部に位置するか、または整列され得る。しかし、本発明の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、振動素子11の中心部は、振動板15の中心部に整列されないことがあり得る。
【0102】
本明細書の一実施例による振動板15は、振動素子11の振動によって振動することができる。例えば、振動板15は、振動素子11の振動によって振動して、音響(または振動音)を発生するか、または出力することができる。振動板15は、振動素子11または振動装置10-5に求められる音響特性および/または音響の音圧特性を出力するのに適した材料特性を含むことができる。本明細書の一実施例による振動板15は、金属材質を含むか、または非金属材質(または複合非金属材質)を含むことができる。例えば、振動板15の金属材質は、ステンレススチール(stainless steel)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、マグネシウム(Mg)、マグネシウム合金、およびマグネシウムリチウム(Mg-Li)合金のうちのいずれか1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。振動板15の非金属材質(または複合非金属材質)は、プラスチック、繊維、皮革、木材、布、および紙のうちの1つ以上を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。例えば、プラスチックまたは金属材質の振動板15は、振動によって、21Hz~21kHzの音域帯で60dB以上の音圧を有する音響を出力することができる。例えば、紙材質の振動板15は、振動によって、210Hz~21kHzの音域帯で60dB以上の音圧を有する音響を出力することができる。例えば、振動板15は、振動装置10-5に求められる音響特性に最適化された材質に変更され得、これによって、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、振動板15の材質変更だけで、求められる音域帯の音響を出力することができる。
【0103】
支持部材17は、振動板15に連結されるか、または結合され得る。例えば、支持部材17は、振動板15の第1面とは異なる(または反対の)第2面縁部分に連結されるか、または結合され得る。例えば、支持部材17は、振動部材に連結されるか、または結合されて、振動素子11が連結された振動板15を支持することができる。例えば、支持部材17は、振動板15と振動部材との間に配置されるので、振動板15と振動部材を互いに離隔させることができる。例えば、振動板15は、支持部材17によって振動部材から離隔されるので、振動部材と直接に接触するないことがあり得、振動板15と振動部材の接触による音響特性および/または音圧特性の低下が防止されるか、または最小化され得る。例えば、支持部材17は、治具、支持治具、固定部材、固定治具、固定ブラケット、または固定フレームなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0104】
本明細書の一実施例に係る支持部材17は、ホール17hを含むことができる。例えば、本明細書の一実施例に係る支持部材17は、ホール17hを含む四角帯または四角リング形状を含むことができ、これに限定されず、支持部材17は、振動板15の形状に対応される形状を有することができる。例えば、支持部材17は、振動板15の振動に影響を与えずに、振動板15を安定して支持することができる材質を含むことができる。例えば、支持部材17は、金属材質または非金属材質(または複合非金属材質)のうちの1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。例えば、支持部材17の材料は、金属、プラスチック、および木材のうちの1つ以上を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0105】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、連結部材16をさらに含むことができる。例えば、振動装置10-5は、振動板15と支持部材17との間に配置された連結部材16をさらに含むことができる。
【0106】
連結部材16は、振動板15の第2面の縁部分と支持部材17との間に配置され得る。例えば、支持部材17は、連結部材16を介して振動板15に連結されるか、または結合され得る。例えば、連結部材16の第1面は、振動板15の第2面の縁部分に連結されるか、または結合され得る。連結部材16の第1面とは異なる(または反対の)第2面は、支持部材17に連結されるか、または結合され得る。
【0107】
本明細書の一実施例による連結部材16は、振動板15の振動が支持部材17に伝達されるのを最小化するか、または防止するように構成され得る。連結部材16は、振動の遮断に適した材料特性を含むことができる。例えば、連結部材16は、弾性を有する材質を含むことができる。例えば、連結部材16は、振動吸収(または衝撃吸収)のために弾性を有する材質を含むことができる。本明細書の一実施例による連結部材16は、ポリウレタン(polyurethane)材質、またはポリオレフィン(polyolefin)材質で構成され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。本明細書の一実施例による連結部材16は、接着剤、両面テープ、両面フォームテープ、および両面クッションテープのうちの1つ以上を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0108】
本明細書の一実施例による連結部材16は、振動板15よりも相対的に厚い厚さを有するように構成され得る。例えば、連結部材16は、振動板15の振動が支持部材17に伝達されるのを最小化するか、または防止することができる厚さを有することができる。連結部材16は、厚さと弾性によって振動板15の振動を吸収することにより、振動板15の振動が支持部材17に伝達されることを最小化するか、または防止することができる。また、連結部材16は、振動板15と支持部材17の間の物理的な接触(または摩擦)を防止し、これにより振動板15と支持部材17の間の物理的な接触(または摩擦)による騒音(またはノイズ)の発生を防止することができる。例えば、連結部材16は、中間部材、緩衝部材、弾性部材、減衰部材、振動吸収部材、または振動遮断部材などの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0109】
本明細書の他の実施例に係る連結部材16は、振動板15の振動が支持部材17に伝達されることを最小化するか、または防止し、振動板15の振動によって発生されて入射される音波の反射を減少させることができるように構成され得る。例えば、本明細書の他の実施例に係る連結部材16は、第1連結部材16aおよび第2連結部材16bを含むことができる。
【0110】
第1連結部材16aは、第2連結部材16bによって囲まれるように、振動板15と支持部材17との間に配置され得る。例えば、第1連結部材16aは、第2連結部材16bの内側(または中側)に配置され得る。第1連結部材16aは、第2連結部材16bよりも低い硬度を有するように構成され得る。例えば、第1連結部材16aは、両面ポリウレタンテープ(double-sided polyurethane tape)、両面ポリウレタンフォームテープ、または両面スポンジテープ(double-sided sponge tape)などを含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0111】
第2連結部材16bは、第1連結部材16aを取り囲むように、振動板15と支持部材17との間に配置され得る。例えば、第2連結部材16bは、第1連結部材16aの外側(または表側)に配置され得る。第2連結部材16bは、第1連結部材16aよりも高い硬度を有するように構成され得る。例えば、第2連結部材16bは、両面ポリオレフィンテープ(double-sided polyolefin tape)、両面ポリオレフィンフォームテープ、両面アクリルテープ(double-sided acrylic tape)、または両面アクリルフォームテープなどを含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0112】
本明細書の他の実施例に係る連結部材16は、相対的に硬い第2連結部材16bの内側に配置された相対的に柔らかい第1連結部材16aによって、振動板15の振動によって発生されて入射される音響を吸収することができ、それによって連結部材16によって発生される反射音(または反射波)が最小限に抑えされ得る。これにより、振動素子11の振動によって発生される音響の再生周波数帯域で発生される最高音圧と最低音圧のそれぞれが減少することができ、これにより音圧の平坦度が向上され得る。
【0113】
本明細書のさらに他の実施例に係る連結部材16では、相対的に硬い第2連結部材16bが、相対的に柔らかい第1連結部材16aの内側に配置されることもありうる。この場合、音響の特定音域帯で音圧が減少することができる。例えば、相対的に硬い第2連結部材16bによって発生される反射音(または反射波)により、2k~5kHzおよび7k~12kHzの音域帯で音圧が減少することができる。したがって、振動板15の形状と大きさによって、2k~5kHzおよび7k~12kHzの音域帯での音圧低減が必要な場合、相対的に硬い第2連結部材16bは、相対的に柔らかい第1連結部材16aの内側に配置され得、第2連結部材16bによって発生される2k~5kHzおよび7k~12kHzの音域帯での音圧の減少によって音圧の平坦度が改善され得る。
【0114】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、支持部材17に結合された結合部材18をさらに含むことができる。
【0115】
結合部材18は、支持部材17の背面に連結されるか、または結合され得る。例えば、結合部材18は、支持部材17または振動装置10-5を振動部材および振動部材の周囲に配置された周辺機構物のうちのいずれか1つに連結させ、または結合させることができるように構成され得る。
【0116】
本明細書の一実施例による結合部材18は、振動素子11の代わりに支持部材17の背面に連結されるか、または結合されることを除いては、
図1および
図2に示した接着部材12と実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。本明細書の他の実施例に係る結合部材18は、連結部材16または連結部材16の第1連結部材16aと実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。したがって、支持部材17または振動装置10-5は、結合部材18を介して振動部材および振動部材の周囲に配置された周辺機構物のうちのいずれか1つに連結されるか、または結合され得る。
【0117】
本明細書の一実施例によると、連結部材16と結合部材18は、支持部材17と一体化され得る。一体化された連結部材16、支持部材17および結合部材18は、振動装置10-5を構成する一つの部品として実現され得、これにより振動装置10-5の製造工程が容易になり得る。
【0118】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、振動素子11の第1面(S1)の全体を覆う第1補助部材、および結合部材18を覆う第2補助部材をさらに含むことができる。第1補助部材は、
図1および
図2を参照して説明した第1補助部材10aと実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。第2補助部材は、
図1および
図2を参照して説明した第2補助部材10bと実質的に同一である、これに対する重複説明は省略することができる。
【0119】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、振動素子11の振動による振動板15の振動によって音響を出力することができ、振動素子11の振動によって発生される音響特性および/または音圧特性に最適化された材質を有する振動板15を含むことで、音響特性および/または音圧特性が向上され得る。また、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、支持部材17を介して振動部材に連結されるか、または固定されることにより、振動部材との接触面積(または固定面積)が最小化され得、これによって、曲面部を含む振動部材に容易に連結されるか、または固定され得る。
【0120】
付加的に、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、振動板15の縁部分に配置された1つ以上のパッド19をさらに含むことができる。
【0121】
1つ以上のパッド19は、振動板15の第2面の縁部分に配置され得る。1つ以上のパッド19は、振動素子11に向くように配置され得る。例えば、1つ以上のパッド19は、連結部材16から振動素子11に向かって突出され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、1つ以上のパッド19は、振動素子11に向くように振動板15の第1面の縁部分に配置され得る。
【0122】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、連結部材16の各辺から振動素子11の中心部に向かって突出されるか、または配置された4つのパッド19を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、連結部材16の各辺には、1つ以上のパッド19が配置され得る。例えば、連結部材16の各辺に配置された1つ以上のパッド19は、振動素子11を基準にして対称的に配置され得る。例えば、1つ以上のパッド19は、振動素子11に向かい合う尖端部を含むことができる。
【0123】
本明細書の一実施例による1つ以上のパッド19または複数のパッド19は、ポリウレタン(polyurethane)またはポリオレフィン(polyolefin)材質で構成され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。例えば、1つ以上のパッド19または複数のパッド19は、片面テープ、片面フォームテープ、片面クッションテープ、または片面スポンジテープなどを含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0124】
本明細書の一実施例によると、1つ以上のパッド19は、反射波をトラップすることによって、定在波による音圧減少現象を減少させることができる。例えば、振動素子11によって振動板15が振動して発生される音波(または音振動)は、振動素子11から放射状に広がりながら進行する。この音波を進行波(progressive wave)と呼ぶことができる。この進行波は、連結部材16で反射されて進行波と反対方向に進行する反射波(reflected wave)を形成するようになる。この反射波は、進行波と重畳および干渉され得、重畳された音波が進行できずに一定の位置に停滞されている定在波(standing wave)を形成するようになる。この定在波によって音圧が減少されて音響特性が低下され得る。したがって、1つ以上のパッド19は、反射波をトラップすることによって、反射波と進行波の干渉によって発生される定在波による音圧特性の低下を防止するか、または最小化することができる。
【0125】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、1つ以上のパッド19をさらに含むことにより、音響特性および/または音圧特性がさらに向上され得る。
【0126】
図11は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す断面図である。
図11は、
図9に示した支持部材を変更したものである。したがって、以下の説明では、支持部材とそれに関連された構成を除いて、残りの構成についての同じ図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0127】
図11を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5において、支持部材17は、振動装置10-5の剛性確保のための曲げ構造を含むことができる。
【0128】
本明細書の一実施例による支持部材17は、第1支持部17a、第2支持部17b、および第3支持部17cを含むことができる。
【0129】
第1支持部17aは、振動板15の第2面の縁部分に連結されるか、または結合され得る。例えば、第1支持部17aは、連結部材16を介して、振動板15の第2面の縁部分に連結されるか、または連結され得る。第1支持部17aは、ホール17hを含む四角帯または四角リング形状を含むことができ、これに限定されず、振動板15の形状に対応される形状を有することができる。
【0130】
第2支持部17bは、第1支持部17aと平行に配置され得る。例えば、第2支持部17bは、第1支持部17aと平行になるように第1支持部17aの下に配置され得る。例えば、第2支持部17bは、第1支持部17aと非重畳されるように配置され得る。例えば、第2支持部17bは、第1支持部17aと行き違いに配置され得る。例えば、第2支持部17bは、第1支持部17aを囲む形状で配置され得る。
【0131】
第3支持部17cは、第1支持部17aと第2支持部17bとの間に連結されるか、または結合されることにより、支持部材17の剛性を増加させることができる。第3支持部17cは、第1支持部17aの第1側と第2支持部17bの第2側との間に連結されるか、または結合され得る。例えば、第3支持部17cの第1側は、第1支持部17aの第1側と連結されるか、または連結され、第3支持部17cの第2側は、第2支持部17bの第2側と連結されるか、または結合され得る。したがって、第1支持部17aの第1側と第3支持部17cの第1側との間の連結部(または曲げ部)および第2支持部17bの第2側と第3支持部17cの第2側との間の連結部(または曲げ部)は、支持部材17の剛性を増加させることができ、それにより、支持部材17は、振動板15をより安定的に支持することができる。
【0132】
本明細書の一実施例に係る第3支持部17cは、第3方向(または振動板の厚み方向)(Z)と平行、または第3方向(Z)から傾斜するように、第1支持部17aと第2支持部17bとの間に構成され得る。例えば、第3支持部17cは、第3方向(Z)と平行するように第1支持部17aの第1側から90度以下に曲げられ得る。そして、第2支持部17bは、第1方向(X)または第2方向(Y)と平行するように、第3支持部17cの第2側から90度に曲げられ得る。例えば、第1支持部17aと第3支持部17cとの間の角度(θ1)は、90度未満であるか、または鋭角であり得る。
【0133】
本明細書の一実施例によると、支持部材17において、第1支持部17aと第3支持部17cとの間の角度(θ1)が鋭角であり、第1支持部17aと第2支持部17bが互いに重畳しないので、振動板15の振動によって発生される音響は、第2支持部17bおよび/または第3支持部17cによって、反射されずに振動板15の下方向に進行することができ、これにより、第2支持部17bおよび/または第3支持部17cによって反射される反射音(または反射波)による騒音またはノイズの発生が防止されるか、または最小化され得る。例えば、第1支持部17aと第3支持部17cとの間の角度(θ1)が鈍角であり、第1支持部17aと第2支持部17bが互いに重畳されるとき、振動板15の振動によって発生される音響の一部が、第2支持部17bおよび/または第3支持部17cによって反射されて騒音またはノイズが発生され、これにより音響特性および/または音圧特性が低下され得る。
【0134】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、支持部材17の背面に結合された結合部材18をさらに含むことができる。
【0135】
結合部材18は、支持部材17の第2支持部17bに連結されるか、または結合され得る。例えば、結合部材18は、支持部材17または振動装置10-5を振動部材および振動部材の周囲に配置された周辺機構物のうちのいずれか1つに連結させ、または結合させることができるように構成され得る。
【0136】
本明細書の一実施例による結合部材18は、支持部材17の第2支持部17bの背面に連結されるか、または結合され得る。例えば、結合部材18は、振動素子11の代わりに支持部材17の第2支持部17bに連結されるか、または結合されることを除いては、
図1および
図2に示した接着部材12と実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。本明細書の他の実施例に係る結合部材18は、連結部材16または連結部材16の第1連結部材16aと実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。したがって、支持部材17または振動装置10-5は、結合部材18を介して振動部材および振動部材の周囲に配置された周辺機構物のうちのいずれか1つに連結されるか、または結合され得る。例えば、本明細書の一実施例によると、連結部材16と結合部材18は、支持部材17と一体化され得る。一体化された連結部材16、支持部材17および結合部材18は、振動装置10-5を構成する一つの部品として実現され得、これにより振動装置10-5の製造工程が容易になり得る。
【0137】
本明細書の他の実施例に係る結合部材18は、支持部材17の第2支持部17bに締結される1つ以上のスクリューまたはボルトを含むことができる。例えば、結合部材18のねじ山は、支持部材17の第2支持部17bを通過して振動部材および振動部材の周囲に配置された周辺機構物のうちのいずれか1つに締結されるか、または結合され得る。例えば、支持部材17の第2支持部17bと振動部材(または周辺機構物)との間には弾性部材が配置され得る。弾性部材は、支持部材17から振動部材(または周囲機構物)に伝達される振動を遮断するか、または最小化するように構成され得る。
【0138】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、振動素子11の第1面(S1)の全体を覆う第1補助部材、および結合部材18の背面を覆う第2補助部材をさらに含むことができる。第1補助部材は、
図1および
図2を参照して説明した第1補助部材10aと実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。第2補助部材は、
図1および
図2を参照して説明した第2補助部材10bと実質的に同一である、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0139】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、
図9および
図10を参照して説明した振動装置10-5と同様に、振動板15の振動によって音響を出力することができ、音響特性および/または音圧特性が向上され得、曲面部を含む振動部材にも容易に連結されるか、または固定され得る。
【0140】
図12は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す断面図である。
図12は、
図9または
図11に示された支持部材を変更したものである。したがって、以下の説明では、支持部材とそれに関連される構成を除いて、残りの構成についての同じ図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0141】
図12を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5において、支持部材17は、振動装置10-5の剛性確保のための曲げ構造と振動素子11の保護のための保護構造を含むことができる。
【0142】
本明細書の一実施例による支持部材17は、第1支持部17a、第2支持部17b、および第3支持部17cを含むことができる。
【0143】
第1支持部17aは、振動板15の第2面の縁部分に連結されるか、または結合され得る。例えば、第1支持部17aは、連結部材16を介して、振動板15の第2面の縁部分に連結されるか、または連結され得る。第1支持部17aは、ホール17hを含む四角帯または四角リング形状を含むことができ、これに限定されず、振動板15の形状に対応される形状を有することができる。
【0144】
第2支持部17bは、第1支持部17aと平行に配置され得る。例えば、第2支持部17bは、第1支持部17aと平行になるように第1支持部17aの上に配置され得る。例えば、第2支持部17bは、第1支持部17aと非重畳されるように配置され得る。例えば、第2支持部17bは、第1支持部17aと行き違いに配置され得る。例えば、第2支持部17bは、第1支持部17aを囲む形状で配置され得る。
【0145】
第3支持部17cは、第1支持部17aと第2支持部17bとの間に連結されるか、または結合されることにより、支持部材17の剛性を増加させることができる。第3支持部17cは、第1支持部17aの第1側と第2支持部17bの第2側との間に連結されるか、または結合され得る。例えば、第3支持部17cの第1側は、第1支持部17aの第1側と連結されるか、または連結され、第3支持部17cの第2側は、第2支持部17bの第2側と連結されるか、または結合され得る。したがって、第1支持部17aの第1側と第3支持部17cの第1側との間の連結部(または曲げ部)および第2支持部17bの第2側と第3支持部17cの第2側との間の連結部(または曲げ部)は、支持部材17の剛性を増加させることができ、それにより、支持部材17は、振動板15をより安定的に支持することができる。
【0146】
本明細書の一実施例に係る第3支持部17cは、第3方向(または振動板の厚み方向)(Z)と平行、または第3方向(Z)から傾斜するように、第1支持部17aと第2支持部17bとの間に構成され得る。例えば、第3支持部17cは、第3方向(Z)と平行するように第1支持部17aの第1側から90度以下に曲げられ得る。そして、第2支持部17bは、第1方向(X)または第2方向(Y)と平行するように、第3支持部17cの第2側から90度に曲げられ得る。例えば、第1支持部17aと第3支持部17cとの間の角度は、90度未満であるか、または鋭角であり得る。
【0147】
本明細書の一実施例に係る第3支持部17cは、連結部材16、振動板15、接着部材12、および振動素子11のそれぞれの側面を取り囲むように、第1支持部17aと第2支持部17bとの間に構成され得る。例えば、第3方向(または振動板の厚さ方向)(Z)を基準にして、第3支持部17cの高さは、連結部材16の背面と振動素子11の第1面(S1)との間の高さより大きいことがあり得る。例えば、第3支持部17cの高さは、外部構造物と振動素子11間の物理的な接触を防止するために、振動素子11の第1面(S1)上に突出され得、これにより振動素子11の第1面(S1)は、第2支持部17bの下に配置され得る。例えば、第3方向(Z)に基づいて、第3支持部17cは、振動素子11を取り囲むように第1支持部17aに連結されるか、または第1支持部17aから曲げられることによって、第1支持部17a上に収納空間を定義することができる。これにより、連結部材16、振動板15、接着部材12、および振動素子11のそれぞれは、第3支持部17cによって、第1支持部17a上に定義された収納空間に収納されるか、または収容されることによって、外部の衝撃から保護され得る。
【0148】
本明細書の一実施例によると、支持部材17または振動装置10-5は、結合部材18を介して、振動部材および振動部材の周囲に配置された周辺機構物のうちのいずれか1つに連結されるか、または結合され得る。例えば、振動装置10-5は、支持部材17の第2支持部17bに締結されるか、または結合された結合部材18によって、振動部材および振動部材の周囲に配置された周辺機構物のうちのいずれか1つに連結されるか、または結合され得る。
【0149】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、振動素子11の第1面(S1)を覆うように結合部材18に結合された第1補助部材、および振動板15の背面を覆うように支持部材17の第1支持部17aに結合された第2補助部材をさらに含むことができる。第1補助部材は、
図1および
図2を参照して説明した第1補助部材10aと実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。第2補助部材は、
図1および
図2を参照して説明した第2補助部材10bと実質的に同一である、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0150】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、
図10または
図11を参照して説明した振動装置10-5と同様に、振動板15の振動によって音響を出力することができ、音響特性および/または音圧特性が向上され得、曲面部を含む振動部材にも容易に連結されるか、または固定され得る。また、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、振動素子11と振動板15の側面を取り囲むように構成された支持部材17を含むことにより、外部衝撃から振動素子11の損傷が防止され得、全体的な厚さの減少によってスリム化され得る。
【0151】
図13は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す断面図である。
図13は、
図11または
図12に示された支持部材を結合して構成したものである。したがって、以下の説明では、支持部材とそれに関連される構成を除いて、残りの構成についての同じ図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0152】
図13を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5において、支持部材17は、振動装置10-5の剛性確保のための曲げ構造と振動素子11の保護のための保護構造を含むことができる。
【0153】
本明細書の一実施例による支持部材17は、第1支持部17a、第2支持部17b、第3支持部17c、第4支持部17d、および第5支持部17eを含むことができる。
【0154】
第1支持部17a、第2支持部17b、および第3支持部17cのそれぞれは、
図11を参照して説明した支持部材17の第1支持部17a、第2支持部17b、および第3支持部17cのそれぞれと実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0155】
第4支持部17dは、第3方向(または振動板の厚み方向)(Z)と平行に配置され、第1支持部17aに連結されるか、または結合され得る。例えば、第4支持部17dは、第3方向(Z)に沿って、第3支持部17cから長く延長され得る。
【0156】
本明細書の一実施例に係る第4支持部17dは、連結部材16、振動板15、接着部材12、および振動素子11のそれぞれの側面を取り囲むように、第1支持部17aに連結されるか、または結合され得る。例えば、第3方向(Z)を基準として、第4支持部17dの高さは、連結部材16の背面と振動素子11の第1面(S1)との間の高さより大きいことがあり得る。例えば、第4支持部17dの高さは、外部構造物と振動素子11との物理的な接触を防止するために、振動素子11の第1面(S1)上に突出され得、これにより振動素子11の第1面(S1)は、第4支持部17dの上側下方に配置され得る。例えば、第4支持部17dは、振動素子11を取り囲むように第1支持部17aに連結されることにより、第1支持部17a上に収納空間を定義することができる。これにより、連結部材16、振動板15、接着部材12、および振動素子11のそれぞれは、第4支持部17dによって第1支持部17a上に定義された収納空間に収納されるか、または収容されることによって、外部の衝撃から保護され得る。
【0157】
第5支持部17eは、第2支持部17bと対向するように平行に配置され得る。例えば、第5支持部17eは、第2支持部17bと対向するように第4支持部17dに連結され得る。例えば、第5支持部17eは、第1支持部17aと非重畳され、第2支持部17bと重畳されるように配置され得る。
【0158】
第5支持部17eは、第2支持部17bと対向するように第4支持部17dの第2側から曲げられることにより、支持部材17の剛性を増加させることができる。したがって、第1支持部17aの第1側と第3支持部17cの第1側との間の連結部(または曲げ部)、第2支持部17bの第2側と第3支持部17cの第2側との間の連結部(または曲げ部)、第1支持部17aの第1側と第4支持部17dの第1側との間の連結部、および第4支持部17dの第2側と第5支持部17eの第2側との間の連結部(または曲げ部)は、支持部材17の剛性を増加させることができ、これにより支持部材17は、振動板15をより安定的に支持することができる。
【0159】
本明細書の一実施例によると、支持部材17または振動装置10-5は、結合部材18を介して、振動部材および振動部材の周囲に配置された周辺機構物のうちのいずれか1つに連結されるか、または結合され得る。例えば、振動装置10-5は、支持部材17の第2支持部17bに締結されるか、または結合された結合部材18によって、振動部材および振動部材の周囲に配置された周辺機構物のうちのいずれか1つに連結されるか、または結合され得る。
【0160】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、振動素子11の第1面(S1)を覆うように結合部材18に結合された第1補助部材、および振動板15の背面を覆うように支持部材17の第1支持部17aに結合された第2補助部材をさらに含むことができる。第1補助部材は、
図1および
図2を参照して説明した第1補助部材10aと実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。第2補助部材は、
図1および
図2を参照して説明した第2補助部材10bと実質的に同一である、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0161】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、
図10または
図11を参照して説明した振動装置10-5と同様に、振動板15の振動によって音響を出力することができ、音響特性および/または音圧特性が向上され得、曲面部を含む振動部材にも容易に連結されるか、または固定され得る。また、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、振動素子11と振動板15の側面を取り囲むように構成された支持部材17を含むことにより、外部衝撃から振動素子11の損傷が防止され得る。
【0162】
図14は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す断面図である。
図14は、
図11に示した支持部材を変更したものである。したがって、以下の説明では、支持部材およびそれに関連された構成を除いて、残りの構成についての重複する説明は省略することができる。
【0163】
図14を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、振動装置10-5の剛性確保のための曲げ構造、振動素子11の保護のための保護構造および支持部材17の振動抑制構造を含むことができる。
【0164】
本明細書の一実施例による支持部材17は、第1支持部17a、第2支持部17b、および振動遮断部17fを含むことができる。
【0165】
第1支持部17aおよび第2支持部17bのそれぞれは、
図11を参照して説明した支持部材17の第1支持部17aと第2支持部17bのそれぞれと実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0166】
本明細書の一実施例によると、第1支持部17aと第2支持部17bは、振動遮断部17fを挟んで第3方向(Z)に沿って互いに段差を有するように配置され得る。例えば、第2支持部17bは、第1支持部17aの下に配置され得る。これにより、支持部材17の第1支持部17aが振動部材から離隔されることにより、第1支持部17aと振動部材の物理的な接触が防止され、振動板15の振動によって発生される音響特性が、第1支持部17aと振動部材の物理的な接触による騒音(またはノイズ)によって低下されることが防止され得る。
【0167】
振動遮断部17fは、支持部材17の剛性を増加させ、振動素子11の振動による支持部材17の振動を抑制するように構成され得る。
【0168】
本明細書の一実施例による振動遮断部17fは、支持部材17の剛性を増加させるための1つ以上の曲げ部を含むように第1支持部17aと第2支持部17bとの間に構成され得る。例えば、振動遮断部17fは、振動素子11の側面を取り囲むように第1支持部17aと第2支持部17bとの間に配置され得る。例えば、振動遮断部17fは、振動素子11の側面を取り囲むように第1支持部17aと第2支持部17bとの間で、第3方向(Z)に沿って凸状に突出され得る。例えば、振動遮断部17fは、四角形状、台形形状、または凸状の曲面形状を含むことができる。したがって、振動素子11の振動による振動板15の振動時に、振動遮断部17fは、連結部材16を介して第1支持部17aに伝達される振動が、第2支持部17bに伝達されることを抑制するか、または最小化し、これにより振動板15の振動が振動部材に伝達されることを防止するか、または最小限に抑制することができる。
【0169】
本明細書の一実施例によると、第3方向(Z)を基準にして、振動遮断部17fの高さは、連結部材16の背面と振動素子11の第1面(S1)との間の高さより大きいことがあり得る。例えば、振動遮断部17fの高さは、外部構造物と振動素子11間の物理的な接触を防止するために、振動素子11の第1面(S1)上に突出され得、これにより振動素子11の第1面(S1)は、振動遮断部17fの上側下方に配置され得る。例えば、振動遮断部17fは、振動素子11を取り囲むように第1支持部17aに連結されることにより、第1支持部17a上に収納空間を定義することができる。これにより、連結部材16、振動板15、接着部材12、および振動素子11のそれぞれは、振動遮断部17fによって、第1支持部17a上に定義された収納空間に収納されるか、または収容されることによって、外部の衝撃から保護され得る。
【0170】
本明細書の一実施例によると、支持部材17または振動装置10-5は、結合部材18を介して、振動部材および振動部材の周囲に配置された周辺機構物のうちのいずれか1つに連結されるか、または結合され得る。例えば、振動装置10-5は、支持部材17の第2支持部17bに締結されるか、または結合された結合部材18によって、振動部材および振動部材の周囲に配置された周辺機構物のうちのいずれか1つに連結されるか、または結合され得る。
【0171】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、振動素子11の第1面(S1)を覆うように支持部材17の振動遮断部17fに結合された第1補助部材、および振動板15の背面を覆うように結合部材18に結合された第2補助部材をさらに含むことができる。第1補助部材は、
図1および
図2を参照して説明した第1補助部材10aと実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。第2補助部材は、
図1および
図2を参照して説明した第2補助部材10bと実質的に同一である、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0172】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、
図11を参照して説明した振動装置10-5と同様に、振動板15の振動による音響を出力することができ、音響特性および/または音圧特性が向上され得、曲面部を含む振動部材にも容易に連結されるか、または固定され得、外部衝撃から振動素子11の損傷が防止され得る。また、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、支持部材17の振動遮断部17fによって、振動部材に伝達される振動板15の振動が防止されるか、または最小限に抑制されることによって、音響特性および/または音圧特性がさらに向上され得る。例えば、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-5は、200Hz~20kHzの音域帯で56dB~84dBの音圧を有し、28dB程度の平坦度を有する音響を出力することができる。
【0173】
図15は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す断面図である。
図15は、
図9に示した振動装置にエンクロージャをさらに構成したものである。
【0174】
図15を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-6は、振動素子11、接着部材12、振動板15、支持部材17、1つ以上パッド19、およびエンクロージャ(enclosure)20を含むことができる。
【0175】
振動素子11、接着部材12、振動板15、支持部材17、および1つ以上のパッド19のそれぞれは、
図9および
図10を参照して説明した振動素子11、接着部材12、振動板15、支持部材17、および1つ以上のパッド19のそれぞれと実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0176】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-6は、振動板15に連結され、振動素子11を取り囲むエンクロージャ(enclosure)20をさらに含むことができる。
【0177】
エンクロージャ20は、振動素子11を覆うように振動板15の第1面の縁部分に連結されるか、または結合され得る。例えば、エンクロージャ20は、結合部材21を介して振動板15の第1面の縁部分に連結されるか、または結合され得る。エンクロージャ20は、振動素子11を覆うか、または囲む密閉空間(CS)を振動板15の第1面に構成することができる。例えば、エンクロージャ20は、密閉部材、密閉キャップ、密閉ボックス、またはサウンドボックスなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。密閉空間(CS)は、エアギャップ、振動空間、音響空間、または響箱などの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0178】
エンクロージャ20は、振動素子11を覆う蓋部(または天井部または底部)20u、および蓋部20uに連結されて密閉空間(CS)を定義する側壁20sを含むことができる。エンクロージャ20の側壁20sは、結合部材21を介して振動板15に連結されるか、または結合され得る。例えば、エンクロージャ20は、一側が開口された密閉空間(CS)を有する箱の形状を有することができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、エンクロージャ20は、振動素子11の形状と同一または異なる形状を有することができる。例えば、振動素子11が正方形の形状を有する場合、エンクロージャ20は、振動素子11よりも相対的に大きい大きさを有する正方形の形状を含むことができ、これに限定されず、振動素子11を覆うか、または囲むことができる多角形の形状を有するか、または円形または楕円形の形状を含む非四角形の形状を有することができる。例えば、エンクロージャ20は、金属材質または非金属材質(または複合非金属材質)のうちの1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。例えば、エンクロージャ20は、金属、プラスチック、および木材のうちの1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0179】
本明細書の一実施例に係るエンクロージャ20は、振動板15の振動時に振動板15に作用する空気(air)によるインピーダンス成分を一定に維持させることができる。例えば、振動板15の周囲の空気(air)は、振動板15の振動に対して抵抗することになり、周波数によって異なる抵抗とリアクタンス成分を有するインピーダンス成分として作用することになる。これにより、エンクロージャ20は、振動素子11を取り囲む密閉空間(CS)を振動板15の第1面上に構成することで、空気(air)によって振動板15に作用するインピーダンス成分(または、エアインピーダンスまたは弾性インピーダンス)を一定に維持させ、これにより低音域帯の音響特性および/または音圧特性を向上させ、高音域帯の音響の音質を向上させることができる。
【0180】
図15では、エンクロージャ20が密閉型構造を有するものとして示したが、これに限定されず、エンクロージャ20は、ベースリフレックス型(Base-reflex)または開放型(Open-baffle)構造を有するように構成され得る。
【0181】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-6は、エンクロージャ20の蓋部20uに結合された第1補助部材、および振動板15の背面を覆うように結合部材18に結合された第2補助部材をさらに含むことができる。第1補助部材は、
図1および
図2を参照して説明した第1補助部材10aと実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。第2補助部材は、
図1および
図2を参照して説明した第2補助部材10bと実質的に同一である、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0182】
選択的に、
図15に示す支持部材17、連結部材16、および結合部材18のそれぞれは、
図11~
図14のうちのいずれか1つに示す支持部材17、連結部材16および結合部材18のそれぞれに変更され得、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0183】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-6は、
図9および
図10を参照して説明した振動装置10-5と同様に、振動板15の振動による音響を出力することができ、音響特性および/または音圧特性が向上され得、曲面部を含む振動部材にも容易に連結されるか、または固定され得る。また、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-6は、エンクロージャ20により、低音域帯の音響特性および/または音圧特性が向上され得、高音域帯の音響の音質が向上され得る。例えば、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-6は、200Hz~20kHzの音域帯で30dB~66dBの音圧を有し、36dB程度の平坦度を有する音響を出力することができる。
【0184】
図16は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す断面図である。
図16は、
図15に示した振動装置に弾性連結部材をさらに構成したものである。したがって、以下の説明では、弾性連結部材およびそれに関連された構成を除いた、残りの構成についての同じ符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0185】
図16を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-6は、1つ以上の弾性連結部材22をさらに含むことができる。
【0186】
1つ以上の弾性連結部材22は、振動素子11または振動板15の振動による密閉空間(CS)の圧力によるエンクロージャ20の振動(または震え)を防止するか、または最小化するように構成され得る。例えば、1つ以上の弾性連結部材22は、振動素子11または振動板15の振動によるエンクロージャ20の振動(または震え)によって発生される騒音(またはノイズ)による音響特性および/または音圧特性の低下を防止するか、または最小化することができる。
【0187】
本明細書の一実施例による1つ以上の弾性連結部材22は、振動板15とエンクロージャ20との間に構成されるか、または連結され得る。例えば、1つ以上の弾性連結部材22は、振動板15の縁部分とエンクロージャ20との間に連結され得る。例えば、1つ以上の弾性連結部材22は、振動素子11に向かい合うエンクロージャ20の蓋部20uと振動板15との間に連結され得る。1つ以上の弾性連結部材22において、第1側は、エンクロージャ20の蓋部20uの内部面に連結されるか、または結合され得、第1側とは異なる(または反対の)第2側は、振動板15に連結され得る。
【0188】
1つ以上の弾性連結部材22は、エンクロージャ20の蓋部20uを振動板15に連結することにより、エンクロージャ20の蓋部20uの振動(または震え)を防止するか、または最小化することができる。また、1つ以上の弾性連結部材22は、エンクロージャ20および/または振動板15の角部分と側壁部分での音波および/または反射波をトラップすることによって、エンクロージャ20および/または振動板15の角部分と側壁部分で発生される反射波による音響特性および/または音圧特性の低下を防止するか、または最小化することができる。
【0189】
本明細書の一実施例による1つ以上の弾性連結部材22は、弾性を有する材質を含むことができる。例えば、1つ以上の弾性連結部材22は、振動吸収(または衝撃吸収)のために弾性を有する材質を含むことができる。例えば、1つ以上の弾性連結部材22は、両面フォームテープ、両面クッションテープ、両面スポンジ(Sponge)テープ、両面ポリウレタン(polyurethane)テープ、および両面ポリウレタンフォームテープのうちの1つ以上を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、1つ以上の弾性連結部材22は、弾性を有するので、振動抑制部材、弾性支持体、弾性支持部材、または弾性支持部などの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0190】
本明細書の一実施例によると、1つ以上の弾性連結部材22は、エンクロージャ20の側壁20sと振動素子11との間の振動板15に構成され得る。例えば、1つ以上の弾性連結部材22は、振動板15の振動に影響を相対的に少なく受けながらエンクロージャ20の振動(または震え)を防止するか、または最小化するために、支持部材17の少なくとも一部と重畳されるように振動板15に構成され得る。
【0191】
本明細書の一実施例による1つ以上の弾性連結部材22は、振動素子11の側面を取り囲むように構成され得る。例えば、1つ以上の弾性連結部材22は、振動素子11の側面を取り囲む閉ループライン形状に構成され得る。例えば、1つ以上の弾性連結部材22は、円形状、楕円形状、または多角形状で構成され得る。
【0192】
本明細書の一実施例によると、閉ループライン形状を有する弾性連結部材22は、途切れなく連続する1つのライン形状に構成されるか、または閉ループライン形状を有するように閉ループラインに沿って間隔なく連続的に密着配列された複数のラインパターンで構成され得る。例えば、弾性連結部材22が、四角形状を有する場合、弾性連結部材22は、振動素子11の4つの側面のそれぞれに向かい合う4つのラインパターンを含むことができる。
【0193】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-6は、
図15を参照して説明した振動装置10-6と同様に、振動板15の振動による音響を出力することができ、音響特性および/または音圧特性が向上され得、曲面部を含む振動部材にも容易に連結されるか、または固定され得、エンクロージャ20により低音域帯の音響特性および/または音圧特性が向上され得、高音域帯の音響の音質が向上され得る。また、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-6は、1つ以上の弾性連結部材22によってエンクロージャ20の振動(または震え)が防止されるか、または最小化されるので、音響特性および/または音圧特性の低下が防止されるか、または最小化され得る。
【0194】
図17は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す断面図である。
図17は、
図15に示した振動装置におけるエンクロージャの構造を変更したものである。したがって、以下の説明では、エンクロージャおよびそれに関連された構成を除いて、残りの構成についての同じ図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0195】
図17を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-6において、エンクロージャ20は、1つ以上の補強部20a、20bを含むことができる。
【0196】
1つ以上の補強部20a、20bは、エンクロージャ20の剛性を増加させるように構成され得る。1つ以上の補強部20a、20bは、エンクロージャ20の剛性をさせることにより、振動素子11または振動板15の振動による密閉空間(CS)の圧力によるエンクロージャ20の振動(または震え)を防止するか、または最小化することにより、エンクロージャ20の振動(または震え)による音響特性および/または音圧特性の低下を防止するか、または最小化することができる。
【0197】
1つ以上の補強部20a、20bは、振動素子11に向かい合うエンクロージャ20の蓋部20uに構成され得る。
【0198】
本明細書の一実施例による1つ以上の補強部20a、20bは、エンクロージャ20の蓋部20uから振動素子11側に突出され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、1つ以上の補強部20a、20bは、エンクロージャ20の蓋部20uから振動素子11に向かう方向とは異なる(または反対の)方向に向かって突出され得る。
【0199】
本明細書の一実施例による1つ以上の補強部20a、20bは、ライン形状または閉ループライン形状に構成され得る。
【0200】
本明細書の一実施例によると、エンクロージャ20は、複数の補強部20a、20bを含み、複数の補強部20a、20bのそれぞれは、一定の間隔を有するライン形状または閉ループライン形状で構成され得る。
【0201】
本明細書の一実施例による複数の補強部20a、20bのそれぞれは、同心円の形状に構成され得る。例えば、複数の補強部20a、20bのそれぞれは、円形状、楕円形状、または多角形状に構成され得る。
【0202】
本明細書の他の実施例に係る複数の補強部20a、20bのそれぞれは、互いに交差するように構成され得る。例えば、複数の補強部20a、20bのそれぞれは、「+」字、「X」字、または「*」字形状に構成され得る。
【0203】
選択的に、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-6は、
図16を参照して説明した1つ以上の弾性連結部材22をさらに含むことができる。1つ以上の弾性連結部材22は、振動板15とエンクロージャ20との間に構成され得る。1つ以上の弾性連結部材22は、
図16を参照して説明した1つ以上の弾性連結部材22と実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0204】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-6は、
図15または
図16を参照して説明した振動装置10-6と同様に、振動板15の振動による音響を出力することができ、音響特性および/または音圧特性が向上され得、曲面部を含む振動部材にも容易に連結されるか、または固定され得、エンクロージャ20により低音域帯の音響特性および/または音圧特性が向上され得、高音域帯の音響の音質が向上され得る。また、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-6は、1つ以上の補強部20a、20bおよび/または1つ以上の弾性連結部材22によるエンクロージャ20の振動(または震え)が防止されるか、または最小化されるので、音響特性および/または音圧特性が向上され得る。
【0205】
図18は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す断面図である。
図18は、
図11に示した振動装置にハウジングをさらに構成したものである。
【0206】
図18を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7は、振動素子11、接着部材12、振動板15、支持部材17、1つ以上パッド19およびハウジング23を含むことができる。
【0207】
振動素子11、接着部材12、振動板15、支持部材17、および1つ以上のパッド19のそれぞれは、
図9および
図11を参照して説明した振動素子11、接着部材12、振動板15、支持部材17、および1つ以上のパッド19のそれぞれと実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0208】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7は、振動素子11、接着部材12、振動板15、および支持部材17を収納するか、または収納するハウジング23をさらに含むことができる。
【0209】
ハウジング23は、振動素子11、接着部材12、振動板15、および支持部材17を収納するか、または収容するための内部空間23sを有する箱形状を含むことができる。ハウジング23は、金属材質または非金属材質(または複合非金属材質)のうちの1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。例えば、ハウジング23は、金属、プラスチック、および木材のうちの1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。例えば、ハウジング23は、ケース、外装ケース、ケース部材、ハウジング部材、またはキャビネットなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0210】
本明細書の一実施例によるハウジング23は、第1ハウジング部材23a、第2ハウジング部材23b、およびハウジング側壁23cを含むことができる。
【0211】
第1ハウジング部材23aは、振動板15の第2面上に配置され得る。例えば、第1ハウジング部材23aは、振動板15に向かい合い振動板15から離隔されるように配置され得る。例えば、第1ハウジング部材23aは、プレート形状を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0212】
第2ハウジング部材23bは、振動板15の第1面上に配置され得る。例えば、第2ハウジング部材23bは、振動素子11に向かい合い、振動素子11から離隔されるように配置され得る。第2ハウジング部材23bは、振動素子11と振動板15を挟んで第1ハウジング部材23aと平行に配置され得る。例えば、第2ハウジング部材23bは、プレート形状を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0213】
ハウジング側壁23cは、第1ハウジング部材23aと第2ハウジング部材23bとの間に連結され得る。ハウジング側壁23cは、第1ハウジング部材23aの縁部分と第2ハウジング部材23bの縁部分との間に連結され得る。ハウジング側壁23cにおいて、第1側(または下側)は、第1ハウジング部材23aの縁部分に連結され、第2側(または上側)は、第2ハウジング部材23bの縁部分に連結され得る。
【0214】
ハウジング側壁23cは、第1ハウジング部材23aと第2ハウジング部材23bとの間の空間を取り囲むことにより、ハウジング23に内部空間23sを設けることができる。例えば、ハウジング側壁23cは、第1ハウジング部材23aと第2ハウジング部材23bのうちのいずれか1つに一体化され得る。例えば、ハウジング側壁23cと第1ハウジング部材23aは、一つ胴体に一体化され得、これにより、第1ハウジング部材23a上にハウジング側壁23cによって取り囲まれた内部空間23sが設けられ得る。例えば、第2ハウジング部材23bは、両面テープ、接着剤、またはスクリューによって、ハウジング側壁23cの第2側に連結されるか、または結合され得る。したがって、第1ハウジング部材23aと第2ハウジング部材23bおよびハウジング側壁23cは、箱形状を有することができる。
【0215】
本明細書の一実施例によると、振動板15に連結された支持部材17は、結合部材18を介して、ハウジング23の内部面に連結されるか、または結合され得る。例えば、支持部材17は、結合部材18を介して、振動板15に向かい合う第1ハウジング部材23aの内部面に連結されるか、または結合され得る。
【0216】
本明細書の一実施例によるハウジング23は、振動素子11、接着部材12、振動板15、連結部材16、および支持部材17の全てを収納するか、または収容することができる。例えば、振動素子11、接着部材12、振動板15、連結部材16、および支持部材17間の結合構成(または組立構成)は、1つの部品で構成され得る。例えば、振動素子11、接着部材12、振動板15、連結部材16、および支持部材17間の結合構成は、音響部品、音響装置、音響素子、音響発生構造物、音響発生アセンブリ、振動部品、振動アセンブリ、振動発生アセンブリ、または振動発生構造などの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0217】
本明細書の一実施例によると、振動素子11、接着部材12、振動板15、連結部材16、および支持部材17間の結合で構成された音響装置は、ハウジング23の内部空間23sに収納されるか、または収容され得る。これにより、ハウジング23の内部空間23sに収納された音響装置は、ハウジング23によって取り囲まれることで、外部衝撃から保護され得る。そして、本明細書の一実施例によるハウジング23は、振動素子11と振動板15の周囲に内部空間23s(または密閉された空間)を設けることにより、
図15~
図17を参照して説明したエンクロージャ20と、同様に、振動板15の振動時に振動板15に作用する空気(air)によるインピーダンス成分を一定に維持させることにより、低音域帯の音響特性および/または音圧特性を向上させ、高音域帯の音響の音質を向上させることができる。
【0218】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7は、振動板15の振動によって発生される音響の効果的な出力のために1つ以上のホール23hをさらに含むことができる。
【0219】
1つ以上のホール23hは、ハウジング23の第1ハウジング部材23aに構成され得る。例えば、1つ以上のホール23hは、振動板15と重畳されるようにハウジング23の第1ハウジング部材23aに構成され得る。例えば、1つ以上のホール23hは、ハウジング23の厚さ(または高さ)方向(Z)に沿って、ハウジング23の第1ハウジング部材23aを貫通するように構成され得る。1つ以上のホール23hは、振動板15の振動によって発生される音響が、外部に出力される経路(または音響経路、または音出力経路)であり得る。また、1つ以上のホール23hは、ハウジング23の内部空間23sの圧力(または空気圧)を減少させることによって、低音域帯の帯域を拡張させることができるので、それによって、低音域帯の音響特性を改善させることができる。例えば、ハウジング23の内部空間23sの圧力(または空気圧)が、1つ以上のホール23hによって低くなることによって、ハウジング23の内部空間23sに配置された振動板15の振動変位量(または曲げ力)は、増加することができ、これにより低音域帯の帯域が拡張され得、低音域帯の音響特性および/または音圧特性が向上され得る。
【0220】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7は、振動板15と重畳され、振動板15よりも小さい大きさを有する1つのホール23hを含むことができる。例えば、1つのホール23hは、振動板15と対応する形状を有することができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、振動板15が四角形状の場合、1つのホール23hは、振動板15よりも小さい四角形状を有することができ、1つのホール23hの中心部は、振動板15の中心部に位置するか、または整列され得る。
【0221】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7は、振動板15と重畳され、振動板15より小さい大きさを有する複数のホール23hを含むことができる。例えば、複数のホール23hのそれぞれは、円形状、楕円形状、またはスリット形状を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0222】
本明細書の一実施例によると、複数のホール23hは、第1方向(X)と第2方向(Y)のうちの1つ以上の方向に沿って、一定の間隔を有するように配置され得る。例えば、複数のホール23hは、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って、一定の間隔を有するように格子形状に配置されるか、または放射形状に配置され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、複数のホール23hのそれぞれは、同一の大きさを有することができ、これに限定されず、振動板15の中心部から振動板15の縁部分にいくほど、段々に増加するか、または減少する大きさを有することができる。
【0223】
本明細書の一実施例によると、複数のホール23hの単位面積当たりの密度は、振動板15の中心部から振動板15の縁部分にいくほど、段々に増加し得る。例えば、第1ハウジング部材23aが、振動板15の中央部分と重畳される第1領域、および振動板15の縁部分と重畳される第2領域を含み、振動板15の振動によって発生される第1強さの音波(または振動)が第1領域に到達し、第1強さより小さい第2強さの音波(または振動)が第2領域に到達する場合、第2領域に配置された複数のホール23hの密度は、第1領域に配置された複数のホール23hの密度より大きいことがあり得る。
【0224】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7は、1つ以上の弾性連結部材22をさらに含むことができる。
【0225】
1つ以上の弾性連結部材22は、振動板15とハウジング23との間に連結され得る。例えば、1つ以上の弾性連結部材22は、振動板15の縁部分とハウジング23の第2ハウジング部材23bとの間に連結され得る。1つ以上の弾性連結部材22は、
図16または
図17を参照して説明した弾性連結部材22と実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。
【0226】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7は、ハウジング23の第1ハウジング部材23aに結合された第1結合部材、第1結合部材を覆う第1補助部材、およびハウジング23の第2ハウジング部材23bを覆う第2補助部材をさらに含むことができる。
【0227】
第1連結部材は、第1ハウジング部材23aの背面に連結されるか、または結合され得る。第1連結部材は、1つ以上のホール23hを回避して、第1ハウジング部材23aの背面に結合されるか、または1つ以上のホール23hと重畳される1つ以上の他のホールを含むように構成されて、第1ハウジング部材23aの背面の全体に結合され得る。例えば、第1連結部材は、ハウジング23または振動装置10-7を振動部材および振動部材の周囲に配置された周辺機構物のうちのいずれか1つに連結させ、または結合させることができるように構成され得る。
【0228】
第1補助部材は、
図1および
図2を参照して説明した第1補助部材10aと実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。第2補助部材は、第2ハウジング部材23bに結合される点を除いては、
図1および
図2を参照して説明した第2補助部材10bと実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0229】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7は、ハウジング23の第2ハウジング部材23bと第2補助部材との間に配置された第2連結部材をさらに含むことができる。第2連結部材は、第2ハウジング部材23bの前面全体に連結されるか、または結合され得る。第1連結部材および第2連結部材のうちのいずれか1つは、振動装置10-7が振動部材と周辺機構物のうちの1つ以上と結合される結合方式(または構造)によって省略されることもできる。例えば、振動装置10-7が、第1連結部材を介して振動部材に連結されるか、または結合するとき、第2連結部材は、省略され得る。そして、振動装置10-7が、第2連結部材を介して周辺機構物に連結されるか、または結合するとき、第1連結部材は、省略され得る。
【0230】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7は、ハウジング23の第1ハウジング部材23aに結合された第1結合部材、第1結合部材を覆う第1補助部材、ハウジング23の第2ハウジング部材23bに結合された第2結合部材、および第2結合部材を覆う第2補助部材をさらに含むことができる。第1補助部材は、
図1および
図2を参照して説明した第1補助部材10aと実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。第2補助部材は、
図1および
図2を参照して説明した第2補助部材10bと実質的に同一である、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0231】
付加的に、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7において、ハウジング23は、第2ハウジング部材23bに構成された1つ以上の補強部をさらに含むことができる。1つ以上の補強部は、ハウジング23の剛性を補強することによって、振動板15の振動による第2ハウジング部材23bの振動(または震え)を、さらに防止するか、またはさらに最小化することができる。1つ以上の補強部は、
図17を参照して説明したエンクロージャ20に構成された1つ以上の補強部と実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0232】
選択的に、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7において、支持部材17は、
図9および
図10を参照して説明した支持部材17に変更されるか、または
図14参照して説明した支持部材17に変更され得、これに対する重複する説明は省略することができる。選択的に、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7において、支持部材17は、
図13を参照して説明した支持部材17に変更され得、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、
図13に示した支持部材17は、第1結合部材18aを介して
図18に示したハウジング23の第1ハウジング部材23aに連結され、第2結合部材18bを介して
図18に示したハウジング23の第2ハウジング部材23bに連結され得る。
【0233】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7は、振動素子11、接着部材12、振動板15、連結部材16、および支持部材17それぞれが、ハウジング23の内部空間23sに収納されるか、または収容されることにより、外部衝撃などによる振動素子11の損傷が防止され得、低音域帯の音響特性および/または音圧特性が向上され得る。また、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7は、支持部材および/または周辺機構物との組立性または結合性が容易にすることができる。
【0234】
図19は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す断面図である。
図19は、
図18に示した振動装置の支持部材を
図12に示した支持部材に変更して構成したものである。したがって、以下の説明では、支持部材とそれに関連された構成を除いて、残りの構成についての同じ図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0235】
図19を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7において、ハウジング23の内部空間23sに収納された支持部材17は、ハウジング23の第2ハウジング部材23bに連結されるか、または結合され得る。例えば、支持部材17は、結合部材18を介して第2ハウジング部材23bの内側面に連結されるか、または結合され得る。したがって、支持部材17は、ハウジング23の第1ハウジング部材23aから離隔され得、これにより、振動板15の振動時に支持部材17を介して第1ハウジング部材23aに伝達される振動による騒音(またはノイズ)の発生が防止され得る。
【0236】
本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7は、1つ以上の弾性連結部材22をさらに含むことができる。
【0237】
1つ以上の弾性連結部材22は、支持部材17とハウジング23との間に連結され得る。例えば、1つ以上の弾性連結部材22は、支持部材17とハウジング23の第1ハウジング部材23aとの間に連結され得る。1つ以上の弾性連結部材22は、支持部材17とハウジング23の第1ハウジング部材23aとの間に連結される点を除いては、
図16または
図18を参照して説明した弾性連結部材22と実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0238】
付加的に、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7において、ハウジング23は、第2ハウジング部材23bに構成された1つ以上の補強部をさらに含むことができる。1つ以上の補強部は、ハウジング23の剛性を補強することによって、振動板15の振動による第2ハウジング部材23bの振動(または震え)を、さらに防止するか、またはさらに最小化することができる。1つ以上の補強部は、
図17を参照して説明したエンクロージャ20に構成された1つ以上の補強部と実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0239】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7は、
図18を参照して説明した振動装置10-7と同様に、外部衝撃などによる振動素子11の損傷が防止され得、低音域帯の音響特性および/または音圧特性が向上され得る。また、本明細書の他の実施例に係る振動装置10-7は、支持部材および/または周辺機構物との組立性または結合性が容易にすることができる。
【0240】
【0241】
図20および
図21を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動板15は、複数の領域15A、15Bを含むことができる。例えば、振動素子11は、複数の領域15A、15Bのうちの1つ以上の領域と重畳され得る。
【0242】
本明細書の他の実施例に係る振動板15は、第1領域15Aおよび第2領域15Bを含むことができる。
【0243】
第1領域15Aは、振動板15の中心部を含むことができる。例えば、第1領域15Aは、振動素子11が配置される領域を含むことができる。例えば、第1領域15Aは、第1剛性領域、平坦部、平坦領域、または振動領域などの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0244】
第2領域15Bは、第1領域15Aの周辺領域を含むことができる。例えば、第2領域15Bは、振動板15の縁部分と第1領域15Aとの間の領域を含むことができる。第2領域15Bは、第1領域15Aを取り囲む領域を含むことができる。第2領域15Bは、第2剛性領域、屈曲部、非平坦領域、屈曲領域、ベローズ領域、弾性領域、変形領域、プリーツ領域、またはストレッチャブル領域などの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0245】
本明細書の一実施例による第2領域15Bは、1つ以上の屈曲部15b1、15b2を含むことができる。1つ以上の屈曲部15b1、15b2は、第1領域15Aを取り囲む閉ループラインの形状で構成され得る。
【0246】
本明細書の一実施例による第2領域15Bは、第1領域15Aを取り囲む閉ループラインの形状で構成された複数の屈曲部15b1、15b2を含むことができる。例えば、第2領域15Bは、第1領域15Aを取り囲む第1屈曲部15b1、および第1屈曲部15b1を取り囲む第2屈曲部15b2を含むことができる。例えば、第2領域15Bは、1つ以上の屈曲部(または複数の屈曲部)15b1、15b2によって、第1領域15Aより低い剛性を有することができる。
【0247】
本明細書の一実施例による1つ以上の屈曲部(または複数の屈曲部)15b1、15b2は、振動板15の厚み方向(Z)に基づいて、振動板15の第2領域15Bから振動板15の第1面上に突出され得る。1つ以上の屈曲部(または複数の屈曲部)15b1、15b2は、曲面を含むように凸状に突出され得る。例えば、第2領域15Bの断面構造は、半円形状または楕円形状の断面構造を有することができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、第2領域15Bに対応される振動板15の第1面は、1つ以上の凸部(または突出部)を含むことができる。第2領域15Bに対応される振動板15の第2面は、1つ以上の凹部(または陥没部)を含むことができる。
【0248】
本明細書の他の実施例に係る1つ以上の屈曲部(または複数の屈曲部)15b1、15b2は、振動板15の第1面と第2面方向に沿って、交互に突出され得る。例えば、1つ以上の屈曲部(または複数の屈曲部)15b1、15b2は、
図22Aに示すように、波形状を有するか、または
図22Bに示すように、ジグザグライン形状を有することができ、これに限定されず、第2領域15Bは、伸びたり減ったりすることができる任意の構造を含むことができる。
【0249】
本明細書の一実施例による1つ以上の屈曲部(または複数の屈曲部)15b1,15b2は、振動板15の振動または第1領域15Aの振動によって変形されることによって、第2領域15Bの長さ(または面積)を増加させることができる。例えば、1つ以上の屈曲部(または複数の屈曲部)15b1、15b2は、第1領域15Aの振動によって収縮または膨張されることによって、振動板15または第1領域15Aの振動を円滑にすることができる。また、1つ以上の屈曲部(または複数の屈曲部)15b1、15b2は、振動板15に連結された連結部材で反射される反射波をトラップすることができる。
【0250】
本明細書の他の実施例に係る振動板15は、第1領域15Aの振動による1つ以上の屈曲部(または複数の屈曲部)15b1、15b2の変形のために、フレキシブル材質からなり得る。例えば、振動板15は、プラスチック、繊維、皮革、布、および紙のうちの1つ以上の材質を含むことができる。例えば、振動板15の第2領域15B、すなわち1つ以上の屈曲部(または複数の屈曲部)15b1、15b2は、1つ以上の屈曲部(または複数の屈曲部)15b1、15b2に対応される屈曲部パターンを有する金型を用いた成形加工により実現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0251】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動板15は、1つ以上の屈曲部15b1、15b2によって、振動変位量(または曲げ力)が増加されることにより、振動素子11の振動によって発生される中低音域帯の音響特性および/または音圧特性が向上され得る。
【0252】
【0253】
図23および
図21を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動板15は、第1プレート15-1および第2プレート15-2を含むことができる。例えば、振動板15は、第1プレート15-1および第1プレート15-1に重なった第2プレート15-2を含むことができる。
【0254】
第1プレート15-1は、一定の厚さを有する板状構造を含むことができる。本明細書の一実施例による第1プレート15-1は、プラスチック、繊維、皮革、布、および紙のうちの1つ以上の材質を含むことができる。
【0255】
第2プレート15-2は、第1プレート15-1の第1面、および第1面と反対の第2面のうちのいずれか一方に連結されるか、または結合され、振動素子11と連結されるか、または結合され得る。第2プレート15-2は、一定の厚さを有し、第1プレート15-1よりも小さい大きさを有する板状構造を含むことができる。例えば、第2プレート15-2は、第1プレート15-1の縁部分を除く残りの中心部分に連結されるか、または結合され得る。本明細書の一実施例による第2プレート15-2は、金属材質または非金属材質(または複合非金属材質)のうちの1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。例えば、第2プレート15-2の金属材質は、ステンレススチール(stainless steel)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、マグネシウム(Mg)、マグネシウム合金、およびマグネシウムリチウム(Mg-Li)合金のうちのいずれか1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。第2プレート15-2の非金属材質(または複合非金属材質)は、プラスチック、繊維、皮革、木材、布、および紙のうちの1つ以上を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。例えば、第2プレート15-2は、第1プレート15-1と同一または異なる材質を含むことができる。
【0256】
本明細書の他の実施例に係る振動板15は、第1領域15Aおよび第2領域15Bを含むことができる。
【0257】
第1領域15Aは、振動板15の中心部を含むことができる。例えば、第1領域15Aは、振動素子11が配置される領域を含むことができる。第1領域15Aは、第2プレート15-2に対応される領域であるか、または第1プレート15-1と第2プレート15-2の積層領域であり得る。例えば、第1領域15Aは、第1剛性領域、振動領域、または複層領域などの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0258】
第2領域15Bは、第1領域15Aを取り囲む領域を含むことができる。第2領域15Bは、振動板15の縁部分に含まれ得る。例えば、第2領域15Bは、振動板15または第1プレート15-1の縁部分と第1領域15Aとの間の領域を含むことができる。第2領域15Bは、第2剛性領域、弾性領域、または単層領域などの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0259】
振動板15の第1領域15Aは、第2領域15Bよりも高い剛性を有することができる。例えば、振動板15の第1領域15Aは、第1プレート15-1と第2プレート15-2の積層構造(または重畳構造)により、第2領域15Bよりも高い剛性を有することができる。これにより、振動板15の第1領域15Aは、第2領域15Bより相対的に高い剛性を有することにより、振動素子11の分割振動を防止するか、または最小化することができ、これにより、振動素子11の振動によって発生される音響特性および/または音圧特性を向上させることができる。
【0260】
振動板15の第2領域15Bは、第1領域15Aより相対的に低い剛性を有することにより、振動素子11の振動によって変形され得る。これにより、振動板15の第2領域15Bは、振動板15または第1領域15Aの振動を円滑にするか、または振動板15または第1領域15Aの振動変位量(または曲げ力)を増加させることにより、第2プレート15-2と重畳された振動素子11の振動によって発生される中低音域帯の音響特性および/または音圧特性を向上させることができる。
【0261】
図24Bを参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動板15は、第3プレート15-3をさらに含むことができる。本明細書の他の実施例に係る振動板15は、第1領域15Aの剛性をさらに高めるための第3プレート15-3をさらに含むことができる。
【0262】
第3プレート15-3は、第1プレート15-1を挟んで第2プレート15-2と重畳されるように構成され得る。例えば、第2プレート15-2が、第1プレート15-1の第1面に連結されるか、または結合されるとき、第3プレート15-3は、第1プレート15-1の第1面とは反対側の第2面に連結されるか、または結合され得る。
【0263】
本明細書の一実施例による第3プレート15-3は、金属材質または非金属材質(または複合非金属材質)のうちの1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。例えば、第3プレート15-3は、金属材質または非金属材質(または複合非金属材質)のうちの第2プレート15-2と同じかまたは異なる1つ以上の材質を含むことができる。
【0264】
振動板15の第1領域15Aは、第1~第3プレート15-1、15-2、15-3の積層構造(または重畳構造)により、第2領域15Bより高い剛性を有することにより、振動素子11の分割振動を防止するか、またはさらに最小化することができ、これにより振動素子11の振動によって発生される音響特性および/または音圧特性をさらに向上させることができる。
【0265】
振動板15の第2領域15Bは、第1領域15Aより相対的にさらに低い剛性を有することにより、振動素子11の振動によって、さらに大きく変形され得る。これにより、振動板15の第2領域15Bは、振動板15または第1領域15Aの振動をより円滑にするか、または振動板15または第1領域15Aの振動変位量(または曲げ力)をさらに増加させることにより、振動素子11の振動によって発生される中低音域帯の音響特性および/または音圧特性をさらに向上させることができる。
【0266】
付加的に、
図24Aおよび
図24Bでは、振動板15の第1領域15Aが2枚のプレートまたは3枚のプレートの積層構造(または重畳構造)で構成されることを示したが、これに限定されず、振動板15の第1領域15Aは、3枚以上のプレートの積層構造(または重畳構造)で構成され得る。したがって、振動板15の第1領域15Aは、2枚以上のプレートの積層構造(または重畳構造)を含むことができる。
【0267】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動板15は、振動素子11が配置される第1領域15Aの剛性が、第1領域15Aを取り囲む第2領域15Bの剛性よりもさらに高い剛性を有することにより、振動素子11の振動によって発生される中低音域帯の音響特性および/または音圧特性が向上され得る。例えば、本明細書の他の実施例に係る振動板15を含む振動装置10-5、10-6、10-7は、200Hz~20kHzの音域帯で56dB~85dBの音圧を有し、29dB程度の平坦度を有する音響を出力することができる。
【0268】
【0269】
図25および
図26を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動板15は、第1プレート15-1および第1プレート15-1に重なった第2プレート15-2を含むことができる。
【0270】
第1プレート15-1は、一定の厚さを有し、中空部15hを有する板状構造を含むことができる。本明細書の一実施例による第1プレート15-1は、プラスチック、繊維、皮革、布、および紙のうちの1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0271】
第1プレート15-1の中空部15hは、第1プレート15-1の中央部分に構成され得る。中空部15hは、振動素子11よりも大きく、第2プレート15-2より小さい大きさで構成され得る。
【0272】
第2プレート15-2は、一定の厚さを有し、第1プレート15-1より小さく、第1プレート15-1の中空部15hより大きい大きさを有する板状構造を含むことができる。例えば、第2プレート15-2は、第1プレート15-1の中空部15hを覆うように第1プレート15-1の中心部分に連結されるか、または結合され得る。本明細書の一実施例による第2プレート15-2は、第1プレート15-1よりも高い剛性を有する金属材質または非金属材質(または複合非金属材質)のうちの1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、第2プレート15-2の金属材質は、ステンレススチール(stainless steel)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、マグネシウム(Mg)、マグネシウム合金、およびマグネシウムリチウム(Mg-Li)合金のうちのいずれか1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。第2プレート15-2の非金属材質(または複合非金属材質)は、プラスチック、繊維、皮革、木材、布、および紙のうちの1つ以上を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0273】
本明細書の一実施例による第2プレート15-2は、振動素子11の質量(mass)を補強して質量増加による振動素子11の共振周波数を減少させることにより、振動素子11の振動によって発生される低音域帯の音響特性および/または音圧特性を向上させ、音響特性の平坦度を向上させることができる。
【0274】
本明細書の他の実施例に係る振動板15は、第1領域15Aおよび第2領域15Bを含むことができる。
【0275】
第1領域15Aと第2領域15Bは、互いに異なる材質を含むことができる。例えば、第1領域15Aと第2領域15Bは、互いに異なる剛性を有することができる。例えば、第1領域15Aと第2領域15Bは、金属、プラスチック、繊維、皮革、木材、布、および紙のうちの互いに異なる材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。第1領域15Aと第2領域15Bのそれぞれの剛性は、振動部材150の縁部分から中心部に行くほど高くなり得る。
【0276】
第1領域15Aは、振動素子11が配置される領域を含むことができる。第1領域15Aは、第2プレート15-2に対応される領域であるか、または第1プレート15-1の中空部15hを含む領域であり得る。
【0277】
第2領域15Bは、第1領域15Aを取り囲む領域を含むことができる。第2領域15Bは、振動板15の縁部分に含まれ得る。例えば、第2領域15Bは、振動板15または第1プレート15-1の縁部分と第1領域15Aとの間の領域を含むことができる。
【0278】
振動板15の第1領域15Aは、第2プレート15-2により、第2領域15Bより高い剛性を有することができる。したがって、振動板15の第1領域15Aは、第2領域15Bより相対的に高い剛性を有することにより、振動素子11の分割振動を防止するか、または最小化することができ、これにより、振動素子11の振動によって発生される音響特性および/または音圧特性を向上させることができる。また、振動板15の第1領域15Aは、振動素子11の質量(mass)を補強して質量増加による振動素子11の共振周波数を減少させることにより、振動素子11の振動によって発生される低音域帯の音響特性および/または音圧特性を向上させ、音響特性の平坦度を向上させることができる。
【0279】
振動板15の第2領域15Bは、第1領域15Aより相対的に低い剛性を有することにより、振動素子11の振動によって、さらに大きく変形され得る。したがって、振動板15の第2領域15Bは、振動板15または第1領域15Aの振動をより円滑にするか、または振動板15または第1領域15Aの振動変位量(または曲げ力)を増加させることにより、振動素子11の振動によって発生される中低音域帯の音響特性および/または音圧特性を向上させることができる。
【0280】
付加的に、本明細書の他の実施例に係る振動板15は、第3プレート15-3(
図27の点線)をさらに含むことができる。本明細書の他の実施例に係る振動板15は、第1領域15Aの剛性をさらに高めるための第3プレート15-3(
図27の点線)をさらに含むことができる
【0281】
第3プレート15-3は、第1プレート15-1を挟んで第2プレート15-2と重畳されるように構成され得る。例えば、第2プレート15-2が、第1プレート15-1の第1面に連結されるか、または結合されるとき、第3プレート15-3は、第1プレート15-1の第1面とは反対側の第2面に連結されるか、または結合され得る。
【0282】
本明細書の一実施例による第3プレート15-3は、金属材質または非金属材質(または複合非金属材質)のうちの1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。例えば、第3プレート15-3は、金属材質または非金属材質(または複合非金属材質)のうちの第2プレート15-2と同じかまたは異なる1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0283】
振動板15の第1領域15Aは、第2および第3プレート15-2、15-3の積層構造(または重畳構造)により、第2領域15Bより高い剛性を有することにより、振動素子11の分割振動を防止するか、またはさらに最小化することができ、これにより振動素子11の振動によって発生される音響特性および/または音圧特性をさらに向上させることができる。
【0284】
振動板15の第2領域15Bは、第1領域15Aより相対的にさらに低い剛性を有することにより、振動素子11の振動によって、さらに大きく変形され得る。これにより、振動板15の第2領域15Bは、振動板15または第1領域15Aの振動をより円滑にするか、または振動板15または第1領域15Aの振動変位量(または曲げ力)をさらに増加させることにより、振動素子11の振動によって発生される中低音域帯の音響特性および/または音圧特性をさらに向上させることができる。
【0285】
付加的に、
図26では、振動板15の第1領域15Aが1枚のプレートまたは2枚のプレートの積層構造(または重畳構造)で構成されることを示したが、これに限定されず、振動板15の第1領域15Aは、3枚以上のプレートの積層構造(または重畳構造)で構成され得る。したがって、振動板15の第1領域15Aは、2枚以上のプレートの積層構造(または重畳構造)を含むことができる。
【0286】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動板15は、振動素子11が配置される第1領域15Aの剛性が、第1領域15Aを取り囲む第2領域15Bの剛性よりもさらに高い剛性を有することにより、振動素子11の振動によって発生される中低音域帯の音響特性および/または音圧特性が向上され得る。
【0287】
図27は、本明細書の他の実施例に係る振動板を示す斜視図である。
図28は、
図27に示した線I-I’の断面図である。
図27および
図28は、
図25および
図26に示した振動板における第1プレートの構造を変更したものである。したがって、以下の説明では、第1プレートとそれに関連された構成を除いて、残りの構成についての同じ図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0288】
図27および
図28を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動板15において、第1プレート15-1は、一定の厚さを有する板状構造を含み、振動板15の第1領域15Aに構成された中空部15h、および振動板15の第2領域15Bに構成された1つ以上の屈曲部(または複数の屈曲部)15b1、15b2とを含むことができる。
【0289】
第1プレート15-1の中空部15hは、第1プレート15-1の中心部分に構成され得る。中空部15hは、振動素子11よりも大きく、第2プレート15-2より小さい大きさで構成され得る。
【0290】
1つ以上の屈曲部(または複数の屈曲部)15b1、15b2は、第1領域15Aまたは中空部15hを取り囲む閉ループラインの形状で構成され得る。例えば、第2領域15Bは、第1領域15Aを取り囲む第1屈曲部15b1、および第1屈曲部15b1を取り囲む第2屈曲部15b2とを含むことができる。例えば、第2領域15Bは、1つ以上の屈曲部(または複数の屈曲部)15b1、15b2によって、第1領域15Aより低い剛性を有することができる。1つ以上の屈曲部(または複数の屈曲部)15b1、15b2は、
図21、
図22A、および
図22Bに示した1つ以上の屈曲部(または複数の屈曲部)15b1、15b2と実質的に同一であるので、これについて同じ図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0291】
1つ以上の屈曲部(または複数の屈曲部)15b1,15b2は、振動板15の振動によって変形され得る。これにより、振動板15の第2領域15Bは、振動板15または第1領域15Aの振動を円滑にするか、または振動板15または第1領域15Aの振動変位量(または曲げ力)を増加させることにより、振動素子11の振動によって発生される中低音域帯の音響特性および/または音圧特性を向上させることができる。
【0292】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動板15は、1つ以上の屈曲部15b1、15b2によって、振動変位量(または曲げ力)が増加されることにより、振動素子11の振動によって発生される中低音域帯の音響特性および/または音圧特性が向上され得る。例えば、本明細書の他の実施例に係る振動板15を含む振動装置10-5、10-6、10-7は、200Hz~20kHzの音域帯で56dB~85dBの音圧を有し、29dB程度の平坦度を有する音響を出力することができる。
【0293】
【0294】
図29~
図31を参照すると、本明細書の一実施例に係る振動素子11は、フレキシブル振動構造物、フレキシブル振動器、フレキシブル振動発生素子、フレキシブル振動発生器、フレキシブル音響器、フレキシブル音響素子、フレキシブル音響発生素子、フレキシブル音響発生器、フレキシブルアクチュエータ、フレキシブルスピーカー、フレキシブル圧電スピーカー、フィルムアクチュエータ、フィルム型圧電複合体アクチュエータ、フィルムスピーカー、フィルム型圧電スピーカー、またはフィルム型圧電複合体スピーカーなどで表現され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0295】
本明細書の一実施例に係る振動素子11は、圧電振動部11a、第1電極部11b、および第2電極部11cを有する振動発生部を含むことができる。
【0296】
圧電振動部11aは、圧電効果を含む圧電物質(または電気活性物質)を含むことができる。例えば、圧電物質は、外力によって結晶構造に圧力またはねじれ現象が作用しながら陽(+)イオンと陰(-)イオンの相対的な位置の変化による誘電分極によって電位差が発生され、逆に印加される電圧による電界によって振動が発生される特性を有することができる。例えば、圧電振動部11aは、圧電層、圧電層、圧電物質層、電気活性層、振動部、圧電物質部、電気活性部、圧電構造物、圧電複合層、圧電複合体、または圧電セラミック複合体などの他の用語で表現され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。圧電振動部11aは、透明、半透明、または不透明な圧電物質からなり得るので、透明、半透明、または不透明であることがある。
【0297】
本明細書の実施例に係る圧電振動部11aは、複数の第1部分11a1および複数の第2部分11a2を含むことができる。例えば、複数の第1部分11a1および複数の第2部分11a2は、第1方向(X)(または第2方向(Y))に沿って交互に繰り返して配置され得る。例えば、第1方向(X)は、圧電振動部11aの横方向であり、第2方向(Y)は、第1方向(X)と交差する圧電振動部11aの縦方向であり得、これに限定されるものではない。例えば、第1方向(X)は、圧電振動部11aの縦方向であり得、第2方向(Y)は、圧電振動部11aの横方向であり得る。
【0298】
複数の第1部分11a1のそれぞれは、無機物質部で構成され得る。無機物質部は、圧電効果を含む圧電物質、複合圧電物質、または電気活性物質を含むことができる。
【0299】
複数の第1部分511a1のそれぞれは、相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系の物質で構成するか、またはペロブスカイト(perovskite)結晶構造を有する圧電セラミックで構成され得る。ペロブスカイト結晶構造は、圧電および逆圧電効果を有し、配向性を有する板状の構造であり得る。ペロブスカイト結晶構造は、ABO3の化学式で表現され、Aサイトは、2価の金属元素からなり、Bサイトは、4価の金属元素からなることができる。本明細書の一実施例として、ABO3の化学式で、AサイトおよびBサイトは、カチオン(cations)であり得、Oは、アニオン(anions)であり得る。例えば、複数の第1部分11a1のそれぞれは、PbTiO3、PbZrO3、PbZrTiO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうちの少なくとも1つ以上を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0300】
本明細書の一実施例に係る圧電振動部11aまたは第1部分11a1は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、およびチタン(Ti)を含むPZT(lead zirconate titanate)系物質、または鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むPZNN(lead zirconate nickel niobate)系物質を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。または、圧電振動部11aまたは第1部分11a1は、鉛(Pb)を含まないCaTiO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうちの少なくとも1つ以上を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0301】
本明細書の一実施例に係る複数の第1部分11a1のそれぞれは、複数の第2部分11a2の間に配置され、第1方向(X)(または第2方向(Y))と平行な第1幅(W1)を有しながら、第2方向(Y)(または第1方向(X))と平行な長さを有することができる。複数の第2部分11a2のそれぞれは、第1方向(X)(または第2方向(Y))と平行な第2幅(W2)を有しながら、第2方向(Y)(または第1方向(X))と平行な長さを有することができる。第1幅(W1)は、第2幅(W2)と同一または異なり得る。例えば、第1幅(W1)は、第2幅(W2)よりも大きいことがあり得る。例えば、第1部分11a1と第2部分11a2は、互いに同一または異なる大きさを有するライン形状またはストライプ形状を含むことができる。したがって、圧電振動部11aは、2-2振動モードの圧電特性を有する2-2複合体(composite)構造を有することにより、20kHz以下の共振周波数を有することができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、圧電振動部11aの共振周波数は、形状、長さ、および厚さなど少なくとも1つ以上に応じて変更され得る。
【0302】
圧電振動部11aで、複数の第1部分11a1と複数の第2部分11a2のそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに並んで配置(または配列)され得る。複数の第2部分11a2のそれぞれは、隣接する2つの第1部分11a1の間のギャップを埋めるように構成されることによって、隣接する第1部分511a1と連結されるか、または接着され得る。これにより、圧電振動部11aは、第1部分511a1と第2部分511a2の側面結合(または連結)によって所望の大きさまたは長さに拡張され得る。
【0303】
圧電振動部11aで、複数の第2部分11a2のそれぞれの幅(W2)は、圧電振動部11aまたは振動素子11の中間部分から両縁部分(または両先端)の方にいくほど段々に減少することができる。
【0304】
本明細書の一実施例によると、複数の第2部分11a2のうちで、最も大きな幅(W2)を有する第2部分11a2は、圧電振動部11aまたは振動素子11が上下方向(Z)(または厚さ方向)に振動するとき、最も大きな応力が集中され部分に位置することができる。複数の第2部分11a2のうちで、最も小さい幅(W2)を有する第2部分11a2は、圧電振動部11aまたは振動素子11が上下方向(Z)に振動するとき、相対的に最も小さな応力が発生され部分に位置することができる。例えば、複数の第2部分11a2のうちで、最も大きな幅(W2)を有する第2部分11a2は、圧電振動部11aの中間部分に配置され、複数の第2部分11a2のうちで、最も小さい幅(W2)を有する第2部分11a2は、圧電振動部11aの両縁部分に配置され得る。これにより、圧電振動部11aまたは振動素子11が上下方向(Z)に振動するとき、最も大きな応力が集中され部分で発生される音波の干渉または共振周波数の重畳が最小限に抑えされ得、これにより、低音域帯で発生され音圧の低下(dipping)現象が改善され得、低音域帯で音響特性の平坦度が改善され得る。例えば、音響特性の平坦度は、最高音圧と最低音圧との間の偏差の大きさであり得る。
【0305】
圧電振動部11aで、複数の第1部分11a1のそれぞれは、互いに異なる大きさ(または幅)を有することができる。例えば、複数の第1部分11a1のそれぞれの大きさ(または幅)は、圧電振動部11aまたは振動素子11の中間部分から両縁部分(または両先端)の方にいくほど段々に減少するか、または増加することができる。これにより、圧電振動部11aは、互いに異なる大きさを有する複数の第1部分11a1のそれぞれの振動による様々な固有振動周波数によって音響の音圧特性が向上され得、音響の再生帯域が拡大され得る。
【0306】
複数の第2部分11a2のそれぞれは、複数の第1部分11a1の間に配置され得る。これにより、圧電振動部11aまたは振動素子11は、第2部分11a2によって第1部分11a1の単位格子内のリンクによる振動エネルギーが増加されることができるので、振動特性が増加することができ、圧電特性と柔軟性が確保され得る。例えば、第2部分11a2は、エポキシ(epoxy)系ポリマー、アクリル(acrylic)系ポリマー、およびシリコーン(silicone)系ポリマーのうちの1つ以上であり得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0307】
本明細書の一実施例に係る複数の第2部分11a2のそれぞれは、有機物質部で構成され得る。例えば、有機物質部は、無機物質部の間に配置されることによって、無機物質部(または第1部分)に印加される衝撃を吸収することができ、無機物質部に集中されストレス(stress)をリリーシング(releasing)して、圧電振動部11aまたは振動素子11の耐久性を向上させることができ、また、圧電振動部11aまたは振動素子11に柔軟性を提供することができる。
【0308】
本明細書の一実施例に係る第2部分11a2は、第1部分11a1と比較して、低いモジュラス(modulus)(またはYoung‘s modulus)と粘弾性を有することができ、これにより、第1部分11a1の脆性特性により衝撃に弱い第1部分11a1の信頼性を向上させることができる。例えば、第2部分11a2は、0.01~1の損失係数と0.1~10GPa(Giga Pascal)のモジュラスを有する物質で構成され得る。
【0309】
第2部分11a2に構成される有機物質部は、第1部分11a1である無機物質部と比較して、柔軟な特性を有する有機物質、有機ポリマー、有機圧電物質、または有機非圧電物質を含むことができる。例えば、第2部分11a2は、柔軟性を有する接着部、伸縮部、曲げ部、ダンピング部、または軟性部などで表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0310】
本明細書の実施例に係る圧電振動部11aは、複数の第1部分11a1と第2部分11a2が同一平面上に配置(または連結)されることで、単一の薄いフィルムの形状を有することができる。例えば、圧電振動部11aは、複数の第1部分11a1が一側に連結された構造を有することができる。例えば、複数の第1部分11a1は、圧電振動部11aの全体で第2部分11a2を介して互いに連結された構造を有することができる。例えば、圧電振動部11aは、振動特性を有する第1部分11a1によって上下方向に振動することができ、柔軟性を有する第2部分11a2によって曲面形状に曲がることができる。また、本明細書の実施例に係る圧電振動部11aにおいて、第1部分11a1の大きさおよび第2部分11a2の大きさは、圧電振動部11aまたは振動素子11に要求される圧電特性および柔軟性によって設定され得る。本明細書の一実施例として、柔軟性より圧電特性を要求する圧電振動部11aの場合、第1部分11a1の大きさは、第2部分11a2の大きさよりも大きく構成され得る。本明細書の他の実施例として、圧電特性よりも柔軟性を要求する圧電振動部11aの場合、第2部分11a2の大きさは、第1部分11a1の大きさよりも大きく構成され得る。したがって、圧電振動部11aの大きさが要求される特性によって調節され得るので、圧電振動部11aの設計が容易であるという長所がある。
【0311】
第1電極部11bは、圧電振動部11aの第1面(または上面)に配置され得る。第1電極部11bは、複数の第1部分11a1のそれぞれの第1面と、複数の第2部分11a2のそれぞれの第1面に共通して配置されるか、または結合され得、複数の第1部分11a1のそれぞれの第1面と電気的に連結され得る。例えば、第1電極部11bは、圧電振動部11aの第1面の全体に配置された単一電極(または1つの電極)の形状を有することができる。例えば、第1電極部11bは、圧電振動部11aと実質的に同一の形状を有することができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0312】
本明細書の一実施例に係る第1電極部11bは、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなり得る。例えば、透明または半透明の導電性物質は、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。不透明導電性物質は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、またはマグネシウム(Mg)などを含むか、またはこれらの合金からなり得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0313】
第2電極部11cは、圧電振動部11aの第1面とは異なる(または反対の)第2面(または背面)上に配置され得る。第2電極部11cは、複数の第1部分11a1のそれぞれの第2面と、複数の第2部分11a2のそれぞれの第2面に共通して配置されるか、または結合され得、複数の第1部分11a1のそれぞれの第2面と電気的に連結され得る。例えば、第2電極部11cは、圧電振動部11aの第2面全体に配置された単一電極(または1つの電極)の形状を有することができる。例えば、第2電極部11cは、圧電振動部11aと同一の形状を有することができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。本明細書の一実施例に係る第2電極部11cは、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなり得る。例えば、第2電極部11cは、第1電極部11bと同一の物質からなり得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。本明細書の他の実施例として、第2電極部11cは、第1電極部11bと異なる物質で構成され得る。
【0314】
圧電振動部11aは、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化される温度雰囲気で、第1電極部11bと第2電極部11cに印加される一定の電圧によって分極化され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、圧電振動部11aは、外部から第1電極部11bと第2電極部11cに印加される音響信号(またはボイス信号または駆動信号)による逆圧電効果により収縮および/または膨張を交互に繰り返すことにより、振動することができる。例えば、圧電振動部11aは、第1電極部11bと第2電極部11cに印加される音響信号によって垂直方向(または厚さ方向)の振動(d33)および平面方向の振動(d31)により振動することができる。圧電振動部11aは、平面方向の収縮および/または膨張によって振動部材(または振動板、または振動対象物)の変位を増加させることができ、これにより振動部材の振動をより向上させることができる。
【0315】
本明細書の一実施例に係る振動素子11は、第1カバー部材11dおよび第2カバー部材11eをさらに含むことができる。
【0316】
第1カバー部材11dは、振動素子11の第1面に配置され得る。例えば、第1カバー部材11dは、第1電極部11bを覆うように構成され得る。したがって、第1カバー部材11dは、第1電極部11bおよび/または圧電振動部11aを保護することができる。
【0317】
第2カバー部材11eは、振動素子11の第2面に配置され得る。例えば、第2カバー部材11eは、第2電極部11cを覆うように構成され得る。したがって、第2カバー部材11eは、第2電極部11cおよび/または圧電振動部11aを保護することができる。
【0318】
本明細書の一実施例に係る第1カバー部材11dと第2カバー部材11eのそれぞれは、プラスチック、繊維、および木材のうちの1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、第1カバー部材11dと第2カバー部材11eのそれぞれは、同一または異なる材質を含むことができる。例えば、第1カバー部材11dと第2カバー部材11eのそれぞれは、ポリイミド(Polyimide;PI)フィルムまたはポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate;PET)フィルムであり得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0319】
本明細書の一実施例に係る第1カバー部材11dは、第1接着層11fを介して、第1電極部11bに連結されるか、または結合され得る。例えば、第1カバー部材11dは、第1接着層11fを媒介とするフィルムラミネート工程により、第1電極部11bに連結されるか、または結合され得る。
【0320】
本明細書の一実施例に係る第2カバー部材11eは、第2接着層11gを介して、第2電極部11cに連結されるか、または結合され得る。例えば、第2カバー部材11eは、第2接着層11gを媒介とするフィルムラミネート工程により、第2電極部11cに連結されるか、または結合され得る。
【0321】
第1接着層11fは、第1電極部11bと第1カバー部材11dとの間に配置され得る。第2接着層11gは、第2電極部11cと第2カバー部材11eとの間に配置され得る。例えば、第1接着層11fと第2接着層11gは、圧電振動部11aと第1電極部11bおよび第2電極部11cを完全に取り囲むように、第1カバー部材11dと第2カバー部材11eとの間に構成され得る。例えば、圧電振動部11aと第1電極部11bおよび第2電極部11cは、第1接着層11fと第2接着層11gとの間に埋め込まれるか、または内蔵され得る。
【0322】
本明細書の実施例に係る第1接着層11fと第2接着層11gのそれぞれは、接着性を有しながら圧縮と復元が可能な電気絶縁物質を含むことができる。例えば、第1接着層11fと第2接着層11gのそれぞれは、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコーン(silicone)樹脂、またはウレタン(urethane)樹脂を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0323】
第1カバー部材11dおよび第2カバー部材11eのうちのいずれかは、接着部材を介して振動部材(または振動板、または振動対象物)に付着されるか、または結合され得る。
【0324】
本明細書の一実施例によると、第1カバー部材11dおよび第2カバー部材11eのうちのいずれかは、
図1~
図8を参照して説明したように、接着部材12を介して振動部材(または振動板、または振動対象物)に付着または結合されるか、または
図9~
図19を参照して説明したように、接着部材12を介して振動板に付着されるか、または結合され得る。
【0325】
本明細書の一実施例に係る振動素子11は、第1電源供給ライン(PL1)、第2電源ライン(PL2)、およびパッド部516をさらに含むことができる。
【0326】
第1電源供給ライン(PL1)は、第1電極部11bと第1カバー部材11dとの間に配置され、第1電極部11bと電気的に連結され得る。例えば、第1電源供給ライン(PL1)は、第1カバー部材11dに配置され得る。第1電源供給ライン(PL1)は、第2方向(Y)に沿って長く延長され、第1電極部11bの中央部分と電気的に連結され得る。本明細書の一実施例として、第1電源供給ライン(PL1)は、異方性導電フィルムを媒介として、第1電極部11bと電気的に連結され得る。本明細書の他の実施例として、第1電源供給ライン(PL1)は、第1接着層11fに含有された導電性物質(または粒子)を介して第1電極部11bと電気的に連結され得る。
【0327】
第2電源供給ライン(PL2)は、第2電極部11cと第2カバー部材11eとの間に配置され、第2電極部11cと電気的に連結され得る。例えば、第2電源供給ライン(PL2)は、第2カバー部材11eに配置され得る。第2電源供給ライン(PL2)は、第2方向(Y)に沿って長く延長され、第2電極部11cの中央部分と電気的に連結され得る。本明細書の一実施例として、第2電源供給ライン(PL2)は、異方性導電フィルムを媒介として、第2電極部11cと電気的に連結され得る。本明細書の他の実施例として、第2電源供給ライン(PL2)は、第2接着層11gに含有された導電性物質(または粒子)を介して第2電極部11cと電気的に連結され得る。例えば、第2電源供給ライン(PL2)は、第1電源供給ライン(PL1)と重畳されないことがあり得る。第2電源供給ライン(PL2)が第1電源供給ライン(PL1)と重畳ならないように配置された場合、第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)との間のショートが防止され得る。
【0328】
パッド部11pは、第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)に連結されるように構成され得る。パッド部11pは、第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)のそれぞれの一側(または一端)と電気的に連結されるように、第1カバー部材11dおよび第2カバー部材11eのうちのいずれかの一側の縁部分に構成され得る。
【0329】
本明細書の一実施例に係るパッド部11pは、第1電源供給ライン(PL1)の一端と電気的に連結された第1パッド電極、および第2電源供給ライン(PL2)の一端と電気的に連結された第2パッド電極を含むことができる。
【0330】
第1パッド電極は、第1カバー部材11dおよび第2カバー部材11eのうちのいずれかの一側の縁部分に配置され、第1電源供給ライン(PL1)の一端に連結され得る。例えば、第1パッド電極は、第1カバー部材11dおよび第2カバー部材11eのうちのいずれかを貫通して第1電源供給ライン(PL1)の一端と電気的に連結され得る。
【0331】
第2パッド電極は、第1パッド電極と並んで配置され、第2電源供給ライン(PL2)の一端に連結され得る。例えば、第2パッド電極は、第1カバー部材11dおよび第2カバー部材11eのうちのいずれかを貫通して第2電源供給ライン(PL2)の一端と電気的に連結され得る。
【0332】
本明細書の一実施例によると、第1電源供給ライン(PL1)、第2電源供給ライン(PL2)、およびパッド部11pのそれぞれは、透明、半透明、または不透明になるように構成され得る。
【0333】
本明細書の一実施例に係るパッド部11pは、信号ケーブル30と電気的に連結され得る。
【0334】
信号ケーブル30は、振動素子11に配置されたパッド部11pと電気的に連結され、音響処理回路(または振動駆動回路)から提供される振動駆動信号(または音響信号またはボイス信号)を振動素子11に供給することができる。本明細書の一実施例に係る信号ケーブル30は、パッド部11pの第1パッド電極と電気的に連結された第1端子、およびパッド部11pの第2パッド電極と電気的に連結された第2端子を含むことができる。例えば、信号ケーブル30は、フレキシブルプリント回路ケーブル、フレキシブルフラットケーブル、片面フレキシブルプリント回路、片面フレキシブルプリント回路ボード、フレキシブル多層プリント回路、またはフレキシブル多層プリント回路ボードで構成され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0335】
音響処理回路は、外部の音響データ生成回路部から供給される音響データに基づいて、第1振動駆動信号および第2振動駆動信号を含む交流形の振動駆動信号を生成することができる。第1振動駆動信号は、正極性(+)の振動駆動信号および負極性(-)の振動駆動信号のうちのいずれかであり、第2振動駆動信号は、正極性(+)の振動駆動信号および負極性(-)の振動駆動信号のうちのいずれかであり得る。例えば、第1振動駆動信号は、信号ケーブル30の第1端子とパッド部11pの第1パッド電極および第1電源供給ライン(PL1)を介して、第1電極部11bに供給され得る。第2振動駆動信号は、信号ケーブル30の第2端子とパッド部11pの第2パッド電極および第2電源供給ライン(PL2)を介して、第2電極部11cに供給され得る。
【0336】
本明細書の一実施例によると、信号ケーブル30は、透明、半透明、または不透明になるように構成され得る。
【0337】
このような、本明細書の一実施例に係る振動素子11は、圧電特性を有する第1部分11a1と柔軟性を有する第2部分11a2が交互に繰り返し連結されることにより、薄いフィルム形状に実現され得る。これにより、振動部材または振動対象物の形状に対応される形状に曲げることができる。例えば、振動素子11が接着部材を介して、様々な曲面部を含む振動部材に連結されるか、または結合されるとき、振動素子11は、振動部材の曲面部の形状に沿って曲面形状に曲げられ得、曲面形状に曲げられても損傷または破損等の信頼性が低下しない。また、本明細書の一実施例に係る振動素子11は、接着部材よりも大きい弾性係数を有することにより、様々な曲面部を含む振動部材を容易に振動させることができ、これにより、音響再生の信頼性が向上され得、振動部材の振動によって発生される低音域帯での音響特性および/または音圧特性が向上され得る。
【0338】
図32A~
図32Dは、本明細書の他の実施例に係る圧電振動部で、他の実施例に係る圧電振動部を示す斜視図である。
【0339】
図32Aを参照すると、本明細書の他の実施例に係る圧電振動部11aは、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔された複数の第1部分11a1、および複数の第1部分11a1の間に配置された第2部分(または1つ以上の第2部分)11a2を含むことができる。
【0340】
複数の第1部分11a1のそれぞれは、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って互いに離隔されるように配置され得る。例えば、複数の第1部分11a1それぞれは、互いに同じ大きさを有する六面体の形状を有しながら格子の形状に配置され得る。複数の第1部分11a1のそれぞれは、
図29~
図31を参照して説明した第1部分11a1と実質的に同じ圧電物質からなり得るので、これについて同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0341】
第2部分11a2は、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分11a1間に配置され得る。第2部分11a2は、隣接した2つの第1部分11a1間のギャップを埋めるか、複数の第1部分11a1のそれぞれを取り囲むように構成されることによって、隣接した第1部分11a1と連結されるか、または接着され得る。本明細書の一実施例によると、第1方向(X)に沿って隣接した2つの第1部分11a1間に配置された第2部分11a2の幅は、第1部分11a1の幅と同じか、または異なっていて、第2方向(Y)に沿って隣接する2つの第1部分11a1間に配置された第2部分11a2の幅は、第1部分11a1の幅と同じか、または異なることができる。第2部分11a2は、
図29~
図31を参照して説明した第2部分11a2と実質的に同じ有機物質からなり得るので、これについて同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0342】
このような、本明細書の他の実施例に係る圧電振動部11aは、1-3振動モードの圧電特性を有する1-3複合体の構造を含むことにより、30MHz以下の共振周波数を有することができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、圧電振動部11aの共振周波数は、形状、長さ、および厚さなど少なくとも1つ以上に応じて変更され得る。
【0343】
図32Bを参照すると、本明細書の他の実施例に係る圧電振動部11aは、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔された複数の第1部分11a1、および複数の第1部分11a1の間に配置された第2部分(または1つ以上の第2部分)11a2を含むことができる。
【0344】
複数の第1部分11a1のそれぞれは、円の形状の平面構造を有することができる。例えば、複数の第1部分11a1のそれぞれは、円板の形状を有することができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、複数の第1部分11a1のそれぞれは、楕円形状、多角形状、またはドーナツ形状などを含む点形状を有することができる。複数の第1部分11a1のそれぞれは、
図29~
図31を参照して説明した第1部分11a1と実質的に同じ圧電物質からなり得るので、これについて同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0345】
第2部分11a2は、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分11a1間に配置され得る。第2部分11a2は、複数の第1部分11a1のそれぞれを取り囲むように構成されることによって、複数の第1部分11a1のそれぞれの側面と連結されるか、または接着され得る。複数の第1部分11a1と第2部分11a2のそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに並んで配置(または配列)され得る。例えば、第2部分11a2は、
図29~
図31を参照して説明した第2部分11a2と実質的に同じ有機物質からなり得るので、これについて同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0346】
図32Cを参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動素子11で、圧電振動部11aは、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔された複数の第1部分11a1、および複数の第1部分11a1の間に配置された第2部分(または1つ以上の第2部分)11a2を含むことができる。
【0347】
複数の第1部分11a1のそれぞれは、三角の形状の平面構造を有することができる。例えば、複数の第1部分11a1のそれぞれは、三角板の形状を有することができる。複数の第1部分11a1のそれぞれは、
図29~
図31を参照して説明した第1部分11a1と実質的に同じ圧電物質からなり得るので、これについて同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0348】
本明細書の一実施例によると、複数の第1部分11a1のうちの隣接した4つの第1部分11a1は、四角の形状(または正四角の形状)をなすように隣接して配置され得る。四角の形状をなす隣接した4つの第1部分11a1のそれぞれの頂点は、四角の形状の中央部(または正中央部)に隣接して配置され得る。
【0349】
第2部分11a2は、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分11a1間に配置され得る。第2部分11a2は、複数の第1部分11a1のそれぞれを取り囲むように構成されることによって、複数の第1部分11a1のそれぞれの側面と連結されるか、または接着され得る。複数の第1部分11a1と第2部分11a2のそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに並んで配置(または配列)され得る。例えば、第2部分11a2は、
図29~
図31を参照して説明した第2部分11a2と実質的に同じ有機物質からなり得るので、これについて同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0350】
図32Dを参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動素子11で、圧電振動部11aは、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔された複数の第1部分11a1、および複数の第1部分11a1の間に配置された第2部分(または1つ以上の第2部分)11a2を含むことができる。
【0351】
複数の第1部分11a1のそれぞれは、三角の形状の平面構造を有することができる。例えば、複数の第1部分11a1のそれぞれは、三角板の形状を有することができる。複数の第1部分11a1のそれぞれは、
図29~
図31を参照して説明した第1部分11a1と実質的に同じ圧電物質からなり得るので、これについて同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0352】
本明細書の一実施例によると、複数の第1部分11a1のうちの隣接した6つの第1部分11a1は、六角の形状(または正六角の形状)をなすように隣接して配置され得る。六角の形状をなす隣接した6つの第1部分11a1のそれぞれの頂点は、六角の形状の中央部(または正中央部)に隣接して配置され得る。
【0353】
第2部分11a2は、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分11a1間に配置され得る。第2部分11a2は、複数の第1部分11a1のそれぞれを取り囲むように構成されることによって、複数の第1部分11a1のそれぞれの側面と連結されるか、または接着され得る。複数の第1部分11a1と第2部分11a2のそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに並んで配置(または配列)され得る。例えば、第2部分11a2は、
図29~
図31を参照して説明した第2部分11a2と実質的に同じ有機物質からなり得るので、これについて同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0354】
図33は、本明細書の他の実施例に係る振動素子を示す図である。
図34は、
図33に示した線K-K’の断面図である。
図33および
図34は、
図1~
図19のうちの1つ以上に図示された振動素子の他の実施例を示す図面である。
【0355】
図33および
図34を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、第1および第2振動部511-1、511-2を含むことができる。
【0356】
第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれは、第1方向(X)に沿って互いに離隔しながら電気的に分離配置され得る。第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれは、圧電効果によって収縮および/または膨張を交互にまたは繰り返すことにより、振動することができる。例えば、第1および第2振動発生部11-1、11-2は、第1方向(X)に沿って一定の間隔(D1)で配置されるか、またはタイリングされ得る。これにより、第1および第2振動発生部11-1、11-2がタイリングされた振動素子11は、振動アレイ、振動アレイ部、振動モジュールアレイ部、振動アレイ構造物、タイリング振動アレイ、タイリング振動アレイモジュール、またはタイリング振動フィルムであり得る。
【0357】
本明細書の実施例に係る第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれは、四角の形状を有することができる。例えば、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれは、5cm以上の幅を有する四角の形状を有することができる。例えば、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれは、5cm×5cm以上の大きさを有する正方形の形状を有することができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0358】
第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれは、同一平面上に配置されるか、またはタイリングされることにより、振動素子11は、相対的小さい大きさを有する第1および第2振動発生部11-1、11-2のタイリングによって大面積化され得る。
【0359】
第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれは、一定の間隔(D1)で配置されるか、またはタイリングされることによって、独立して駆動せず、完全な1つの単一体の形態で駆動される1つの振動装置(または単一振動装置)として実現され得る。本明細書の一実施例によると、第1方向(X)を基準に、第1および第2振動発生部11-1、11-2の間の第1離隔距離(または第1間隔または第1距離)(D1)は、0.1mm以上3cm未満であり得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0360】
本明細書の一実施例によると、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれは、0.1mm以上3cm未満の離隔距離(または間隔)(D1)を有するように配置されるか、またはタイリングされることにより、1つの振動装置として駆動され得、第1および第2振動発生部11-1、11-2の単一体振動に連動されて発生される音響の再生帯域および音響の音圧特性のそれぞれが増加され得る。例えば、第1および第2振動発生部11-1、11-2の単一体振動に連動されて発生される音響の再生帯域を増加させ、低音域帯音響、例えば、500Hz以下での音圧特性を増加させるために、第1および第2振動発生部11-1、11-2は、0.1mm以上5mm未満の間隔(D1)で配置され得る。
【0361】
本明細書の一実施例によると、第1および第2振動発生部11-1、11-2が0.1mm未満の第1離隔距離(または間隔)(D1)、または第1離隔距離(または間隔)(D1)なしに配置されるとき、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの振動時に互いの間の物理的な接触によるクラックの発生または破損によって、第1および第2振動発生部11-1、11-2または振動素子11の信頼性が低下され得る。
【0362】
本明細書の一実施例によると、第1および第2振動発生部11-1、11-2が3cm以上の第1離隔距離(または間隔)(D1)で配置されるとき、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの独立した振動によって、第1および第2振動発生部11-1、11-2が1つの振動装置として駆動されないことがあり得る。これにより、第1および第2振動発生部11-1、11-2の振動によって発生される音響の再生帯域および音響の音圧特性が低下され得る。例えば、第1および第2振動発生部11-1、11-2が3cm以上の第1離隔距離(または間隔)(D1)で配置されるとき、低音域帯、例えば、500Hz以下での音響特性と音圧特性のそれぞれが低下され得る。
【0363】
本明細書の一実施例によると、第1および第2振動発生部11-1、11-2が5mmの間隔(D1)で配置されるとき、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれが1つの振動装置として駆動されないため、低音域帯、例えば、200Hz以下で音響特性と音圧特性のそれぞれが低下され得る。
【0364】
本明細書の他の実施例に係ると、第1および第2振動発生部11-1、11-2が1mmの間隔(D1)で配置されるとき、第1および第2振動発生部11-1、11-2が1つの振動装置として振動されることにより、音響の再生帯域が増加して低音域帯の音響、例えば、500Hz以下での音圧特性が増加され得る。例えば、第1および第2振動発生部11-1、11-2が1mmの間隔(D1)で配置されるとき、振動素子11は、第1および第2振動発生部11-1、11-2間の離隔距離が最適化されることによる大面積化された振動体で実現され得る。これにより、第1および第2振動発生部11-1、11-2の単一体振動による大面積の振動体として駆動することができ、これにより、振動素子11の大面積の振動に連動されて発生される音響の再生帯域と低音域帯の音響特性および音圧特性のそれぞれが増加されるが、または向上され得る。
【0365】
したがって、第1および第2振動発生部11-1、11-2の単一体振動(または1つの振動装置)を実現するために、第1および第2振動発生部11-1、11-2間の第1離隔距離(D1)は、0.1mm以上3cm未満に設定され得る。また、第1および第2振動発生部11-1、11-2の単一体振動(または1つの振動装置)を実現して、低音域帯の音響の音圧特性を増加させるために、第1および第2振動発生部11-1、11-2間の第1離隔距離(D1)は、0.1mm以上5mm未満に設定され得る。
【0366】
本明細書の一実施例に係る第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれは、圧電振動部11a、第1電極部11b、および第2電極部11cを含むことができる。
【0367】
第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの圧電振動部11aは、圧電効果を含む圧電物質(または電気活性物質)を含むことができる。例えば、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの圧電振動部11aは、
図31および
図32A~
図32Dを参照して説明した圧電振動部11aのうちのいずれかと実質的に同様に構成されるので、これについて同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0368】
本明細書の一実施例によると、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれは、
図31および
図32A~
図32Dを参照して説明した圧電振動部11aのうちのいずれかの圧電振動部11aを含むか、または互いに異なる圧電振動部11aを含むことができる。
【0369】
第1電極部11bは、圧電振動部11aの第1面に配置され、圧電振動部11aの第1面と電気的に連結され得る。第1電極部11bは、
図30を参照して説明した第1電極部11bと実質的に同一であるので、これについて同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0370】
第2電極部11cは、圧電振動部11aの第2面に配置され、圧電振動部11aの第2面と電気的に連結され得る。第2電極部11cは、
図30を参照して説明した第2電極部11cと実質的に同一であるので、これについて同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0371】
本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、第1カバー部材11dおよび第2カバー部材11eをさらに含むことができる。
【0372】
第1カバー部材11dは、振動素子11の第1面に配置され得る。例えば、第1カバー部材11dは、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1面に配置された第1電極部11bを覆うことにより、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1面に共通して連結されるか、または第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1面を共通に支持することができる。これにより、第1カバー部材11dは、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1面または第1電極部11bを保護することができる。
【0373】
第2カバー部材11eは、振動素子11の第2面に配置され得る。例えば、第2カバー部材11eは、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2面に配置された第2電極部11cを覆うことにより、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2面に共通して連結されるか、または第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2面を共通に支持することができる。これにより、第2カバー部材11eは、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2面または第2電極部11cを保護することができる。
【0374】
本明細書の一実施例に係る第1カバー部材11dと第2カバー部材11eのそれぞれは、プラスチック、繊維、および木材のうちの1つ以上を含むことができるが、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、第1カバー部材11dと第2カバー部材11eのそれぞれは、互いに同一または異なる材質を含むことができる。例えば、第1カバー部材11dと第2カバー部材11eのそれぞれは、ポリイミド(Polyimide;PI)フィルムまたはポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate;PET)フィルムであり得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0375】
本明細書の一実施例に係る第1カバー部材11dは、第1接着層11fを介して、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1面に配置され得る。例えば、第1カバー部材11dは、第1接着層11fを媒介とするフィルムラミネート工程により、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1面に直接に配置され得る。したがって、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれは、一定の第1離隔距離(または間隔)(D1)を有するように、第1カバー部材11dに一体化(または配置)されるか、またはタイリングされ得る。
【0376】
本明細書の一実施例に係る第2カバー部材11eは、第2接着層11gを介して、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2面に配置され得る。例えば、第2カバー部材11eは、第2接着層11gを媒介とするフィルムラミネート工程により、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2面に直接に配置され得る。したがって、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれは、一定の間隔(D1)を有するように、第2カバー部材11eに一体化(または配置)されるか、またはタイリングされ得る。例えば、第1カバー部材11dと第2カバー部材11eにより、振動素子11は、1つのフィルムで実現され得る。
【0377】
第1接着層11fは、第1および第2振動発生部11-1、11-2の間に配置され、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1面に配置され得る。例えば、第1接着層11fは、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1面と向き合う第1カバー部材11dの背面(または内部面)に形成されて、第1および第2振動発生部11-1、11-2の間に充填され、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1面と第1カバー部材11dとの間に充填され得る。
【0378】
第2接着層11gは、第1および第2振動発生部11-1、11-2の間に配置され、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2面に配置され得る。例えば、第2接着層11gは、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2面と向き合う第2カバー部材11eの前面(または内部面)に形成されて、第1および第2振動発生部11-1、11-2の間に充填され、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2面と第2カバー部材11eとの間に充填され得る。
【0379】
第1および第2接着層11f、11gは、第1および第2振動発生部11-1、11-2の間で相互に連結されるか、または結合され得る。これにより、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれは、第1および第2接着層11f、11gによって取り囲まれ得る。例えば、第1および第2接着層11f、11gは、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれを完全に取り囲むように、第1カバー部材11dと第2カバー部材11eとの間に構成され得る。例えば、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれは、第1接着層11fと第2接着層11gとの間に埋め込まれるか、または内蔵され得る。
【0380】
本明細書の一実施例に係る第1および第2接着層11f、11gのそれぞれは、接着性を有しながら、圧縮と復元が可能な電気絶縁物質を含むことができる。例えば、第1および第2接着層11f、11gのそれぞれは、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコーン(silicone)樹脂、またはウレタン(urethane)樹脂を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、第1および第2接着層11f、11gのそれぞれは、透明、半透明、または不透明になるように構成され得る。
【0381】
本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、第1電源供給ライン(PL1)、第2電源ライン(PL2)、およびパッド部11pをさらに含むことができる。
【0382】
第1電源供給ライン(PL1)は、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1面と向き合う第1カバー部材11dの背面に配置され得る。第1電源供給ライン(PL1)は、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1電極部11bと電気的に連結され得る。例えば、第1電源供給ライン(PL1)は、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1電極部11bと直接に配置され得る。本明細書の一実施例として、第1電源供給ライン(PL1)は、異方性導電フィルムを媒介として、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1電極部11bと電気的に連結され得る。本明細書の他の実施例として、第1電源供給ライン(PL1)は、第1接着層11fに含有された導電性物質(または粒子)を介して第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1電極部11bと電気的に連結され得る。
【0383】
本明細書の一実施例に係る第1電源供給ライン(PL1)は、第2方向(Y)に沿って配置された第1および第2上部電源ライン(PL11、PL12)を含むことができる。例えば、第1上部電源ライン(PL11)は、第1振動発生部11-1の第1電極部11bと連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。第2上部電源ライン(PL12)は、第2振動発生部11-2の第1電極部11bと連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。
【0384】
第2電源供給ライン(PL2)は、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2面と向き合う第2カバー部材11eの前面に配置され得る。第2電源供給ライン(PL2)は、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2電極部11cと電気的に連結され得る。例えば、第2電源供給ライン(PL2)は、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2電極部11cと直接に配置され得る。本明細書の一実施例として、第2電源供給ライン(PL2)は、異方性導電フィルムを媒介として、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2電極部11cと電気的に連結され得る。本明細書の他の実施例として、第2電源供給ライン(PL2)は、第2接着層11gに含有された導電性物質(または粒子)を介して第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2電極部11cと電気的に連結され得る。
【0385】
本明細書の一実施例に係る第2電源供給ライン(PL2)は、第2方向(Y)に沿って配置された第1および第2下部電源ライン(PL21、PL22)を含むことができる。例えば、第1下部電源ライン(PL21)は、第1振動発生部11-1の第2電極部11cと連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。例えば、第1下部電源ライン(PL21)は、第1上部電源ライン(PL11)と重畳され得る。例えば、第1下部電源供給ライン(PL21)は、第1上部電源供給ライン(PL11)と重畳されないことがあり得る。第1下部電源供給ライン(PL21)が第1上部電源供給ライン(PL11)と重畳ならないように配置された場合、第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)との間のショートが防止され得る。第2下部電源ライン(PL22)は、第2振動発生部11-2の第2電極部11cと連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。例えば、第2下部電源ライン(PL22)は、第2上部電源ライン(PL12)と重畳され得る。例えば、第2下部電源供給ライン(PL22)は、第2上部電源供給ライン(PL12)と重畳されないことがあり得る。第2下部電源供給ライン(PL22)が第2上部電源供給ライン(PL12)と重畳ならないように配置された場合、第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)との間のショートが防止され得る。
【0386】
パッド部11pは、第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)のそれぞれの一側(または一端)と電気的に連結されるように、第1カバー部材11dおよび第2カバー部材11eのうちのいずれかの一側の縁部分に構成され得る。
【0387】
本明細書の一実施例に係るパッド部11pは、第1電源供給ライン(PL1)の一端と電気的に連結された第1パッド電極、および第2電源供給ライン(PL2)の一端と電気的に連結された第2パッド電極を含むことができる。
【0388】
第1パッド電極は、第1電源供給ライン(PL1)の第1および第2上部電源ライン(PL11、PL12)のそれぞれの一端に共通して連結され得る。例えば、第1および第2上部電源ライン(PL11、PL12)のそれぞれの一端は、第1パッド電極から分岐され得る。第2パッド電極は、第2電源供給ライン(PL2)の第1および第2下部電源ライン(PL21、PL22)のそれぞれの一端に共通して連結され得る。例えば、第1および第2下部電源ライン(PL21、PL22)のそれぞれの一端は、第2パッド電極から分岐され得る。
【0389】
本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、信号ケーブル30をさらに含むことができる。
【0390】
信号ケーブル30は、振動素子11に配置されたパッド部11pと電気的に連結され、音響処理回路から提供される振動駆動信号(または音響信号またはボイス信号)を振動素子11に供給することができる。本明細書の一実施例に係る信号ケーブル30は、パッド部11pの第1パッド電極と電気的に連結された第1端子、およびパッド部11pの第2パッド電極と電気的に連結された第2端子を含むことができる。例えば、信号ケーブル30は、フレキシブルプリント回路ケーブル、フレキシブルフラットケーブル、片面フレキシブルプリント回路、片面フレキシブルプリント回路ボード、フレキシブル多層プリント回路、またはフレキシブル多層プリント回路ボードで構成され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0391】
音響処理回路は、音響データに基づいて、第1振動駆動信号および第2振動駆動信号を含む交流形の振動駆動信号を生成することができる。第1振動駆動信号は、正極性(+)の振動駆動信号および負極性(-)の振動駆動信号のうちのいずれかであり、第2振動駆動信号は、正極性(+)の振動駆動信号および負極性(-)の振動駆動信号のうちのいずれかであり得る。例えば、第1振動駆動信号は、信号ケーブル30の第1端子とパッド部11pの第1パッド電極および第1電源供給ライン(PL1)を介して、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1電極部11bに供給され得る。第2振動駆動信号は、信号ケーブル30の第2端子とパッド部11pの第2パッド電極および第2電源供給ライン(PL2)を介して、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2電極部11cに供給され得る。
【0392】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、
図29~
図31を参照して説明した振動素子11と同様に、薄いフィルム形状で実現され得、これにより、振動部材または振動対象物の形状に対応される形状に曲げられ得、様々な曲面部を含む振動部材を容易に振動させることができ、振動部材の振動によって発生される低音域帯での音響特性および/または音圧特性が向上され得る。また、本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、独立して駆動せずに、1つの単一の振動体として実現されるように一定の第1離隔距離(または間隔)(D1)で配列(またはタイリング)された第1および第2振動発生部11-1、11-2を含むことにより、第1および第2振動発生部11-1、11-2の単一体振動による大面積振動体として駆動され得る。
【0393】
図35は、本明細書の他の実施例に係る振動素子を示す図である。
図35は、
図33および
図34に示した振動素子に4つの振動発生部を構成したものである。したがって、以下では、4つの振動発生部とそれに関連された構成を除いて、残りの同じ構成についての同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略または簡略にすることができる。
図35に示した線K-K’の断面は、
図34に示す。
【0394】
図35を
図34と結び付けると、本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、複数の振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4を含むことができる。
【0395】
複数の振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれは、第1方向(X)および第2方向(Y)それぞれに沿って、互いに離隔しながら電気的に分離配置され得る。例えば、複数の振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれが、同一平面上にi×jの形態で配置されるか、またはタイリングされることにより、振動素子11は、相対的に小さい大きさを有する複数の振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のタイリングにより、大面積化され得る。例えば、iは、第1方向(X)に沿って配置された振動発生部の数で、2以上の自然数であり、jは、第2方向(Y)に沿って配置された振動発生部の数で、iと同じか、または異なる2以上の自然数であり得る。例えば、複数の振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれは、2×2の形態で配置されるか、またはタイリングすることができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。以下の説明では、振動素子11が、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4を含むものと仮定して説明する。
【0396】
本明細書の一実施例によると、第1および第2振動発生部11-1、11-2は、第1方向(X)に沿って互いに離隔され得る。第3および第4振動発生部11-3、11-4は、第1方向(X)に沿って互いに離隔しながら第2方向(Y)に沿って、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれから離隔され得る。第1および第3振動発生部11-1、11-3は、互いに向かい合って第2方向(Y)に沿って互いに離隔され得る。第2および第4振動発生部11-2、11-4は、互いに向かい合って第2方向(Y)に沿って互いに離隔され得る。
【0397】
第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4は、第1カバー部材11dと第2カバー部材11eとの間に配置され得る。例えば、第1カバー部材11dと第2カバー部材11eのそれぞれは、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4を連結するか、または共通して支持することにより、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4を1つの振動装置(または単一の振動装置)として駆動させる役割をすることができる。例えば、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4は、カバー部材11d、11eに一定の間隔でタイリングすることによって、1つの振動装置(または単一の振動装置)として駆動され得る。
【0398】
本明細書の一実施例によると、
図33と
図34を参照して説明したように、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4は、完全な単一体振動または大面積の振動のために、第1方向(X)および第2方向(Y)のそれぞれに沿って0.1mm以上3cm未満の間隔で配置(またはタイリング)され得、より望ましくは0.1mm以上5mm未満の間隔で配置(またはタイリング)され得る。
【0399】
第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれは、圧電振動部11a、第1電極部11bおよび第2電極部11cを含むことができる。
【0400】
第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれの圧電振動部11aは、圧電効果を含む圧電物質(または電気活性物質)を含むことができる。第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれの圧電振動部11aは、
図31および
図32A~
図32Dを参照して説明した圧電振動部11aのうちのいずれかと実質的に同様に構成されるので、これについて同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0401】
本明細書の一実施例によると、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれは、
図31および
図32A~
図32Dを参照して説明した圧電振動部11aのうちのいずれかの圧電振動部11aを含むか、または互いに異なる圧電振動部11aを含むことができる。
【0402】
本明細書の他の実施例に係ると、第1~第4振動発生部11-1、511-2、511-3、511-4のうちの1つ以上は、
図31、および
図32A~
図32Dを参照して説明した圧電振動部11aのうちの異なる圧電振動部11aを含むことができる。
【0403】
第1電極部11bは、対応する圧電振動部11aの第1面に配置され、圧電振動部11aの第1面と電気的に連結され得る。第1電極部11bは、
図30を参照して説明した第1電極部11bと実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、重複する説明は省略することができる。
【0404】
第2電極部11cは、対応する圧電振動部11aの第2面に配置され、圧電振動部11aの第2面と電気的に連結され得る。第1電極部11bは、
図30を参照して説明した第2電極部11cと実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、重複する説明は省略することができる。
【0405】
本明細書の一実施例によると、第1および第2接着層11f、11gは、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4の間で互いに連結されるか、または結合され得る。これにより、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれは、第1および第2接着層11f、11gによって取り囲まれ得る。例えば、第1および第2接着層11f、11gは、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれを完全に取り囲むように、第1カバー部材11dと第2カバー部材11eとの間に構成され得る。例えば、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれは、第1接着層11fと第2接着層11gとの間に埋め込まれるか、または内蔵され得る。
【0406】
本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、第1電源供給ラインPL1、第2電源供給ラインPL2、およびパッド部11pをさらに含むことができる。
【0407】
第1電源供給ラインPL1および第2電源供給ラインPL2のそれぞれは、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4との電気的な連結構造を除いては、
図33および
図34を参照して説明した第1電源供給ラインPL1および第2電源供給ラインPL2のそれぞれと実質的に同じであるため、以下の説明では、第1電源供給ラインPL1と第2電源供給ラインPL2のそれぞれと第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4との電気的な連結構造についてのみ簡単に説明することができる。
【0408】
本明細書の一実施例に係る第1電源供給ラインPL1は、第2方向(Y)に沿って配置された第1および第2上部電源供給ラインPL11、PL12を含むことができる。例えば、第1上部電源供給ラインPL11は、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のうち、第2方向(Y)と平行な第1列に配置された第1および第3振動発生部11-1、11-3(または第1グループ、または第1振動発生グループ)のそれぞれの第1電極部11bと電気的に連結され得る。第2上部電源供給ラインPL12は、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のうち、第2方向(Y)と平行な第2列に配置された第2および第4振動発生部11-2、11-4(または第2グループ、または第2振動発生グループ)のそれぞれの第1電極部11bと電気的に連結され得る。
【0409】
本明細書の一実施例に係る第2電源供給ラインPL2は、第2方向(Y)に沿って配置された第1および第2下部電源供給ラインPL21、PL22を含むことができる。例えば、第1下部電源供給ラインPL21は、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のうち、第2方向(Y)と平行な第1列に配置された第1および第3振動発生部11-1、11-3(または第1グループ、または第1振動発生グループ)のそれぞれの第2電極部11cと電気的に連結され得る。第2下部電源供給ラインPL22は、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のうち、第2方向(Y)と平行な第2列に配置された第2および第4振動発生部11-2、11-4(または第2グループ、または第2振動発生グループ)のそれぞれの第2電極部11cと電気的に連結され得る。
【0410】
パッド部11pは、第1電源供給ラインPL1および第2電源供給ラインPL2のそれぞれの一側(または一端)と電気的に連結されるように、第1カバー部材11dおよび第2カバー部材11eのうちのいずれかの一側の縁部分に構成され得る。パッド部11pは、
図33および
図34を参照して説明したパッド部11pと実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、重複する説明は省略することができる。
【0411】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、
図29~
図34を参照して説明した振動素子11と同様の効果を有するので、これに対する重複する説明は省略する。
【0412】
図36は、本明細書の他の実施例に係る振動素子を示す図である。
図36は、
図29~
図35に示した振動素子の信号ケーブルを変更したものである。したがって、以下では、信号ケーブルとそれに関連された構成を除いて、残りの同じ構成についての同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略または簡略にすることができる。
図36に示した線J-J’の断面は、
図30に示す。
【0413】
図36を
図30と結び付けると、本明細書の他の実施例に係る振動素子11において、信号ケーブル30は、音響処理回路40を含むことができる。
【0414】
音響処理回路40は、信号ケーブル30に実装され得る。例えば、音響処理回路40は、振動素子11のパッド部11pに隣接する信号ケーブル30の縁部分に実装され得る。音響処理回路40は、信号ケーブル30に一体化(または実装)されることにより、音響処理回路40と信号ケーブル30は、1つの部品として実現され得る。
【0415】
信号ケーブル30は、両面フレキシブルプリント回路で構成され得、これに限定されず、フレキシブルプリント回路ケーブル、フレキシブルフラットケーブル、片面フレキシブルプリント回路、片面フレキシブルプリント回路ボード、フレキシブル多層プリント回路、またはフレキシブル多層プリント回路ボードで構成され得る。
【0416】
本明細書の一実施例による信号ケーブル30は、ベースフィルム上にある配線層、接着剤を介して配線層の第1面に結合された下部フィルム、接着剤を介して配線層の第2面に結合された上部フィルム、および上部フィルムに配置され、配線層に連結された複数のコンタクトパッドと第1および第2端子とを含むことができる。
【0417】
配線層は、ベースフィルムの前面と下面のうちの1つ以上に形成された複数の信号ラインと、第1駆動信号供給ラインおよび第2駆動信号供給ライン等を含むことができる。例えば、複数の信号ラインと第1駆動信号供給ラインおよび第2駆動信号供給ライン等は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、または銅(Cu)と銀(Ag)の合金物質を含む導電性材料であり得、本明細書の実施例は、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0418】
複数のコンタクトパッドのそれぞれは、下部フィルムと上部フィルムのうちのいずれか1つに配置され、ビアホールを介して複数の信号ラインと第1駆動信号供給ラインおよび第2駆動信号供給ライン等に選択的に連結され得る。
【0419】
第1および第2端子のそれぞれは、振動素子11に構成されたパッド部11pの第1および第2パッド電極のそれぞれに電気的に連結され得る。
【0420】
音響処理回路40は、信号ケーブル30に実装されて複数のコンタクトパッドと電気的に連結され得る。音響処理回路40は、複数のコンタクトパッドのうちの一部を介して、外部の音響データ生成回路部から供給される音響データ(またはデジタル音響データ)、クロック、イネーブル信号、および各種駆動電圧などを受信することができる。音響処理回路40は、音響データに基づいて第1および第2振動駆動信号を生成し、生成された第1および第2振動駆動信号のそれぞれを、該当するコンタクトパッドと該当する駆動信号供給ラインのそれぞれを介して、第1および第2端子のそれぞれに出力することができる。したがって、振動素子11は、信号ケーブル30に実装された音響処理回路40から信号ケーブル30の信号ライン、第1および第2端子、パッド部11p、第1および第2電源供給ラインPL1、PL2のそれぞれを介して供給される第1および第2振動駆動信号によって振動することができる。
【0421】
本明細書の一実施例に係る音響処理回路40は、外部の音響データ生成回路部から供給される音響データを受信するデコード部、デコード部から供給される音響データに基づいて第1および第2振動駆動信号を生成して出力するオーディオアンプ回路、オーディオアンプ回路の設定値を貯蔵するメモリ回路、デコード部とオーディオアンプ回路およびメモリ回路のそれぞれの動作を制御する制御回路、および抵抗等の受動素子等を含むことができる。
【0422】
オーディオアンプ回路は、音響データに基づいて第1および第2振動駆動信号を生成するプリアンプ回路、およびプリアンプ回路から供給される第1および第2振動駆動信号のそれぞれの電圧および/または電流を振動素子11の駆動に適したレベルに変換するパワーアンプ回路を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0423】
デコード部、オーディオアンプ回路、メモリ回路、および制御回路のそれぞれは、集積回路(IC)の形態で実現され、信号ケーブル30に実装され得る。例えば、デコード部、オーディオアンプ回路、メモリ回路、および制御回路は、1つの集積回路(IC)または1つの半導体チップで実現され得る。
【0424】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、信号ケーブル30に実装された音響処理回路40を含むことにより、振動素子11、音響処理回路40、信号ケーブル30および音響データ生成回路部の間の連結構造が簡略化されるか、または単純化され得、音響処理回路40が、振動素子11に隣接して配置されるので、音響処理回路40と振動素子11間の距離による信号ケーブル30の長さによって発生される電磁干渉(EMI)等の防止のためのインダクタとキャパシタを含むフィルタ回路を省略され得るが、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0425】
付加的に、本明細書の他の実施例に係る振動素子11において、音響処理回路40が実装されるか、または一体化された信号ケーブル30は、
図29、33および
図35のうちの1つ以上で説明した振動素子11にも適用され得る。例えば、
図29、33および
図35のうちの1つ以上で説明した振動素子11の信号ケーブル30は、音響処理回路40を含んで構成され得、これに対する重複する説明は省略する。
【0426】
【0427】
図37~
図39を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動素子11(または振動板)は、振動発生部および信号ケーブル30を含むことができる。
【0428】
振動発生部は、圧電振動部11a、第1電極部11bおよび第2電極部11cを含むことができ、このような振動発生部は、
図29~
図32Dを参照して説明した振動素子11の振動発生部と実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0429】
信号ケーブル30は、振動素子11の一側で第1および第2電極部11b、11cと電気的に連結されることにより、振動発生部に一体化され得る。例えば、信号ケーブル30は、第1および第2電極部11b、11cと電気的に直接連結され得る。例えば、信号ケーブル30は、
図29~
図32Dを参照して説明した電源供給ラインとパッド部を経由せずに、第1および第2電極部11b、11cと連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。
【0430】
本明細書の一実施例による信号ケーブル30は、第1および第2突出ライン31a、31bを含むことができる。例えば、第1突出ライン31aは、第1電極部11bの少なくとも一部と重畳され、第1電極部11bと電気的に連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。第2突出ライン31bは、第2電極部11cの少なくとも一部と重畳され、第2電極部11cと電気的に連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。例えば、第1および第2突出ライン31a、31bのそれぞれは、該当する電極部11b、11cの方に曲げられ得るが、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、第1および第2突出ライン31a、31bのそれぞれは、突出電極、延長ライン、延長電極、フレキシブル突出電極、フレキシブル連結ライン、フレキシブル導電性ライン、フィンガーライン、またはフィンガー電極などの用語で表され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0431】
本明細書の一実施例による信号ケーブル30は、胴体部、第1および第2突出ライン31a、31b、および音響処理回路40を含むことができる。
【0432】
胴体部(ボディー)は、フレキシブルプリント回路ケーブル、フレキシブルフラットケーブル、片面フレキシブルプリント回路、片面フレキシブルプリント回路ボード、フレキシブル多層プリント回路、またはフレキシブル多層プリント回路ボードで構成され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0433】
本明細書の一実施例に係る胴体部は、ベースフィルム上にある配線層31、第1接着剤33を介して配線層31の第1面に結合された下部フィルム32、第2接着剤35を介して配線層31の第2面に結合された上部フィルム34、および上部フィルム34に配置され、配線層31に連結された複数のコンタクトパッドを含むことができる。
【0434】
配線層31は、ベースフィルムの前面と下面のうちの1つ以上に形成された複数の信号ラインと、第1駆動信号供給ラインおよび第2駆動信号供給ライン等を含むことができる。例えば、複数の信号ラインと第1駆動信号供給ラインおよび第2駆動信号供給ライン等は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、または銅(Cu)と銀(Ag)の合金物質を含む導電性材料であり得、本明細書の実施例は、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0435】
複数のコンタクトパッドのそれぞれは、下部フィルムと上部フィルムのうちのいずれか1つに配置され、ビアホールを介して複数の信号ラインと第1駆動信号供給ラインおよび第2駆動信号供給ライン等に選択的に連結され得る。
【0436】
第1および第2突出ライン31a、31bのそれぞれは、配線層31に配置された第1および第2駆動信号供給ラインのそれぞれと電気的に連結されるか、または第1および第2駆動信号供給ラインのそれぞれから胴体部の一側面30sを通って外部に延長されるか、または突出され得る。第1および第2突出ライン31a、31bのそれぞれは、胴体部の一側面30sから一定の長さを有するように突出され得る。例えば、第1および第2突出ライン31a、31bのそれぞれは、第1および第2電極部11b、11cのそれぞれの少なくとも一部と重畳される長さを有するように、胴体部の一側面30sから第2方向(Y)に沿って延長されるか、または突出され得る。
【0437】
第1突出ライン31aは、胴体部の一側面30s(または振動素子11の一側)から第1電極部11b上に曲がり、第1電極部11bの少なくとも一部と電気的に連結され得る。例えば、第1突出ライン31aは、第1電極部11bの少なくとも一部と電気的に直接に連結されるか、または電気的に接触され得る。例えば、第1突出ライン31aは、導電ボールまたは導電性両面テープなどの導電部材を介して、第1電極部11bと電気的に連結され得る。
【0438】
第2突出ライン31bは、胴体部の一側面30s(または振動素子11の一側)から第2電極部11c上に曲がり、第2電極部11cの少なくとも一部と電気的に連結し得る。例えば、第2突出ライン31bは、第2電極部11cの少なくとも一部と電気的に直接に連結されるか、または電気的に接触され得る。例えば、第2突出ライン31bは、導電ボールまたは導電性両面テープなどの導電部材を介して、第2電極部11cと電気的に連結され得る。
【0439】
音響処理回路40は、信号ケーブル30に実装されて複数のコンタクトパッドと電気的に連結され得る。音響処理回路40は、複数のコンタクトパッドのうちの一部を介して、外部の音響データ生成回路部から供給される音響データ(またはデジタル音響データ)、クロック、イネーブル信号、および各種駆動電圧などを受信することができる。音響処理回路40は、音響データに基づいて第1および第2振動駆動信号を生成し、生成された第1および第2振動駆動信号のそれぞれを、該当するコンタクトパッドと該当する駆動信号供給ラインのそれぞれを介して、第1および第2突出ライン31a、31bのそれぞれに出力することができる。したがって、振動素子11は、信号ケーブル30に実装された音響処理回路40から信号ケーブル30の信号ライン、第1および第2駆動信号供給ライン、および第1および第2突出ライン31a、31bのそれぞれを介して供給される第1および第2振動駆動信号によって振動することができる。
【0440】
本明細書の一実施例による音響処理回路40は、デコード部、オーディオアンプ回路、メモリ回路、制御回路、および抵抗などの受動素子などを含むことができ、これは
図36を参照して説明した音響処理回路40と実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0441】
本明細書の一実施例による信号ケーブル30は、第1および第2突出ライン31a、31bのそれぞれを介して、第1および第2電極部11b、11cのそれぞれに振動駆動信号を直接に供給することができ、これにより第1および第2電極部11b、11cのそれぞれの面抵抗の特性による電圧降下を減少させることができ、第1および第2電極部11b、11cのそれぞれの電気的な特性を補完することができ、第1および第2電極部11b、11cに用いられる導電性物質の選択自由度を高めることができる。
【0442】
本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、第1カバー部材11dおよび第2カバー部材11eをさらに含むことができる。
【0443】
第1カバー部材11dは、振動素子11の第1面に配置され得る。例えば、第1カバー部材11dは、第1電極部11bと信号ケーブル30の第1突出ライン31aを覆うように構成され得る。したがって、第1カバー部材11dは、第1電極部11bと信号ケーブル30の第1突出ライン31aを保護することができ、信号ケーブル30の第1突出ライン31aを第1電極部11bに電気的に連結させ、または信号ケーブル30の第1突出ライン31aと第1電極部11b間の電気的な連結状態を維持させることができる。
【0444】
第2カバー部材11eは、振動素子11の第2面に配置され得る。例えば、第2カバー部材11eは、第2電極部11cと信号ケーブル30の第2突出ライン31bを覆うように構成され得る。したがって、第2カバー部材11eは、第2電極部11cと信号ケーブル30の第2突出ライン31bを保護することができ、信号ケーブル30の第2突出ライン31bを第2電極部11cに電気的に連結させ、または信号ケーブル30の第2突出ライン31bと第2電極部11c間の電気的な連結状態を維持させることができる。
【0445】
本明細書の一実施例に係る第1および第2カバー部材11d、11eのそれぞれは、プラスチック、繊維、および木材のうちの1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、第1および第2カバー部材11d、11eのそれぞれは、同一または異なる材質を含むことができる。例えば、第1カバー部材11dと第2カバー部材11eのそれぞれは、ポリイミド(Polyimide;PI)フィルムまたはポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate;PET)フィルムであり得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0446】
本明細書の一実施例による第1カバー部材11dは、第1接着層11fを介して、第1電極部11bと信号ケーブル30の第1突出ライン31aに連結されるか、または結合され得る。例えば、第1カバー部材11dは、第1接着層11fを媒介とするフィルムラミネート工程により、第1電極部11bと信号ケーブル30の第1突出ライン31aに連結されるか、または結合され得る。したがって、信号ケーブル30の第1突出ライン(または第1フィンガーライン)31aは、第1電極部11bと第1カバー部材11dとの間に配置されて振動素子11と一体化され得る。
【0447】
本明細書の一実施例による第2カバー部材11eは、第2接着層11gを介して、第2電極部11cと信号ケーブル30の第2突出ライン31bに連結されるか、または結合され得る。例えば、第2カバー部材11eは、第2接着層11gを媒介とするフィルムラミネート工程により、第2電極部11cと信号ケーブル30の第2突出ライン31bに連結されるか、または結合され得る。したがって、信号ケーブル30の第2突出ライン(または第2フィンガーライン)31bは、第2電極部11cと第2カバー部材11eとの間に配置されて振動素子11と一体化され得る。
【0448】
本明細書の一実施例による第1および第2カバー部材11d、11eのそれぞれは、信号ケーブル30から振動駆動信号を受信するためのパッド部および電源供給ラインを含まないか、または必要としないため、圧電振動部11aと電極部11b、11cなどを保護するための保護フィルムまたは絶縁フィルムであり得る。例えば、第1および第2カバー部材11d、11eのそれぞれは、ポリイミド(Polyimide;PI)フィルムまたはポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate;PET)フィルムであり得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0449】
本明細書の他の実施例に係る第1および第2カバー部材11d、11eのそれぞれは、接着層11f、11gによって、電極部11b、11cから電気的に絶縁されるため、第1および第2カバー部材11d、11eのうちの1つ以上は、金属材質からなる金属フィルム、金属層、または金属プレートを含むこともできる。金属材質の第1および第2カバー部材11d、11eのそれぞれは、振動素子11または圧電振動部11aの質量(mass)を補強して質量増加による振動素子11または圧電振動部11aの共振周波数を減少させることにより、振動素子11または圧電振動部11aの振動によって発生される低音域帯の音響特性および/または音圧特性を向上させることができる。例えば、第1および第2カバー部材11d、11eのうちのいずれかに含まれる金属材質は、ステンレススチール(stainless steel)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、マグネシウム(Mg)、マグネシウム合金、およびマグネシウムリチウム(Mg-Li)合金のうちのいずれか1つ以上の材質からなることができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0450】
本明細書の一実施例によると、第1および第2接着層11f、11gのそれぞれは、接着性を有しながら、圧縮と復元が可能な電気絶縁物質を含むことができる。例えば、第1および第2接着層11f、11gのそれぞれは、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコーン(silicone)樹脂、またはウレタン(urethane)樹脂を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0451】
選択的に、信号ケーブル30の少なくとも一部は、第1カバー部材11dと第2カバー部材11eとの間に配置または挿入され得る。例えば、信号ケーブル30の胴体部の一側面30s(または胴体部の一側の縁部分)と第1および第2突出ライン31a、31bのそれぞれは、第1カバー部材11dと第2カバー部材11eとの間に配置されるか、または挿入され得る。例えば、信号ケーブル30の胴体部の一側面30sと第1および第2突出ライン31a、31bのそれぞれは、振動素子11の内部に収納されるか、または挿入され得る。したがって、信号ケーブル30と第1および第2突出ライン31a、31bのそれぞれの少なくとも一部は、第1カバー部材11dと第2カバー部材11eのそれぞれの外部に露出せず、これによって信号ケーブル30の動きや曲げなどのストレスによる第1および第2突出ライン31a、31bの断線が防止され得る。
【0452】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、電極部11b、11cと信号ケーブル30の間の一体化構造によって、カバー部材11d、11eに電源供給ラインと、パッド部を形成するパターニング工程とパッド部と信号ケーブル30の間のはんだ付け工程が必要ないので、構造と製造工程が簡素化され得る。また、本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、信号ケーブル30から突出した突出ライン31a、31bを介して、電極部11b、11cに振動駆動信号が直接に供給されることにより、第1および第2電極部11b、11cのそれぞれの電気的特性が補完され得る。そして、本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、信号ケーブル30に実装された音響処理回路40を含むことにより、振動素子11、音響処理回路40、信号ケーブル30、および音響データ生成回路部との間の連結構造が簡略化されるか、または単純化され得、音響処理回路40が振動素子11に隣接して配置されることで、音響処理回路40と振動素子11の間の距離による信号ケーブル30の長さによって発生される電磁干渉(EMI)などを防止するためのインダクタとキャパシタを含むフィルタ回路が省略され得る。
【0453】
図40は、本明細書の他の実施例に係る振動素子を示す図である。
図41は、
図40に示した線N-N’の断面図である。
図40に示した線L-L’の断面は、
図38に示す。
図40および
図41は、
図1~
図19のうちの1つ以上に示した振動素子の他の実施例を示す図である。
図40および
図41は、
図35に示した電極部と信号ケーブルの間の連結構造を変更したものである。したがって、以下の説明では、電極部と信号ケーブルとそれに関連された構成を除いて、残りの同じ構成についての同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略または簡略にすることができる。
【0454】
図40および
図41を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動素子11(または振動板)は、第1および第2振動発生部11-1、11-2、第1信号ケーブル30a、および第2信号ケーブル30bを含むことができる。
【0455】
第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれは、第1方向(X)に沿って互いに離隔して電気的に分離配置され得る。第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれは、圧電振動部11a、第1電極部11b、および第2電極部11cを含むことができる。第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれは、
図33および
図34を参照して説明した振動素子11の第1および第2振動発生部11-1、11-2それぞれと実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0456】
第1信号ケーブル30aは、振動素子11の一側で第1振動発生部11-1の第1および第2電極部11b、11cと電気的に連結されるか、または電気的に直接に連結されることにより、第1振動発生部11-1に一体化され得る。例えば、第1信号ケーブル30aは、
図33および
図34を参照して説明した電源供給ラインとパッド部を経由せず、第1振動発生部11-1の第1および第2電極部11b、11cと電気的に連結され得る。
【0457】
第2信号ケーブル30bは、振動素子11の一側で第2振動発生部11-2の第1および第2電極部11b、11cと電気的に連結されるか、または電気的に直接に連結されることにより、第2振動発生部11-2に一体化され得る。例えば、第2信号ケーブル30bは、
図33および
図34を参照して説明した電源供給ラインとパッド部を経由せず、第2振動発生部11-2の第1および第2電極部11b、11cと電気的に連結され得る。
【0458】
本明細書の一実施例による第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれは、第1および第2突出ライン31a、31bを含むことができる。例えば、第1および第2突出ライン31a、31bのそれぞれは、突出電極、延長ライン、延長電極、フレキシブル突出電極、フレキシブル連結ライン、フレキシブル導電性ライン、フィンガーライン、またはフィンガー電極などの用語で表され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0459】
第1信号ケーブル30aの第1突出ライン31a(または第1上部突出ライン31a1)は、第1振動発生部11-1の第1電極部11bの少なくとも一部と重畳され、第1電極部11bと電気的に連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。第1信号ケーブル30aの第2突出ライン31b(または第1下部突出ライン31b1)は、第1振動発生部11-1の第2電極部11cの少なくとも一部と重畳され、第2電極部11cと電気的に連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。例えば、第1信号ケーブル30aの第1および第2突出ライン31a、31bのそれぞれは、第1振動発生部11-1の該当する電極部11b、11cの方に曲げられ得るが、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0460】
第2信号ケーブル30bの第1突出ライン31a(または第2上部突出ライン31a2)は、第2振動発生部11-2の第1電極部11bの少なくとも一部と重畳され、第1電極部11bと電気的に連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。第2信号ケーブル30bの第2突出ライン31b(または第2下部突出ライン31b2)は、第2振動発生部11-2の第2電極部11cの少なくとも一部と重畳され、第2電極部11cと電気的に連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。例えば、第2信号ケーブル30bの第1および第2突出ライン31a、31bのそれぞれは、第2振動発生部11-2の該当する電極部11b、11cの方に曲げられ得るが、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0461】
本明細書の一実施例による第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれは、胴体部、第1および第2突出ライン31a、31b、および音響処理回路40a、40bを含むことができる。第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれは、
図37~
図39を参照して説明した信号ケーブル30と実質的に同一であるので、同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略または簡略にすることができる。
【0462】
第1信号ケーブル30aに実装されるか、または一体化された音響処理回路(または第1音響処理回路)40aは、外部の音響データ生成回路部から供給される音響データに基づいて第1および第2振動駆動信号を生成し、第1および第2突出ライン31a、31bを介して、第1振動発生部11-1の第1および第2電極部11b、11cに、第1および第2振動駆動信号を供給することができる。第1信号ケーブル30aに実装された音響処理回路40aは、デコード部、オーディオアンプ回路、メモリ回路、制御回路、抵抗などの受動素子などを含むことができ、これは
図36または
図38を参照して説明した音響処理回路40と実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0463】
第2信号ケーブル30bに実装されるか、または一体化された音響処理回路(または第2音響処理回路)40bは、外部の音響データ生成回路部から供給される音響データに基づいて第1および第2振動駆動信号を生成し、第1および第2突出ライン31a、31bを介して、第2振動発生部11-2の第1および第2電極部11b、11cに、第1および第2振動駆動信号を供給することができる。第2信号ケーブル30bに実装された音響処理回路40bは、デコード部、オーディオアンプ回路、メモリ回路、制御回路、抵抗などの受動素子などを含むことができ、これは
図36または
図38を参照して説明した音響処理回路40と実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0464】
本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、第1カバー部材11dおよび第2カバー部材11eをさらに含むことができる。第1および第2カバー部材11d、11eは、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれと第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれの第1および第2突出ライン31a、31bを覆うように構成されることを除いては、
図33および
図34、または
図37~
図39を参照して説明した第1および第2カバー部材11d、11eのそれぞれと実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0465】
第1カバー部材11dは、振動素子11の第1面に配置され得る。例えば、第1カバー部材11dは、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1電極部11bと第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれの第1突出ライン31aを覆うように構成され得る。
【0466】
第2カバー部材11eは、振動素子11の第2面に配置され得る。例えば、第2カバー部材11eは、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2電極部11cと第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれの第2突出ライン31bを覆うように構成され得る。
【0467】
本明細書の一実施例による第1カバー部材11dは、第1接着層11fを介して、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1電極部11bと第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれの第1突出ライン31aに連結されるか、または結合され得る。したがって、第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれの第1突出ライン(または第1フィンガーライン)31aは、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1電極部11bと第1カバー部材11dとの間に配置されて振動素子11と一体化され得る。
【0468】
本明細書の一実施例による第2カバー部材11eは、第2接着層11gを介して、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2電極部11cと第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれの第2突出ライン31bに連結されるか、または結合され得る。したがって、第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれの第2突出ライン(または第2フィンガーライン)31bは、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2電極部11cと第2カバー部材11eとの間に配置されて振動素子11と一体化され得る。
【0469】
第1接着層11fは、第1および第2振動発生部11-1、11-2の間、および第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第1面に配置され得る。第2接着層11gは、第1および第2振動発生部11-1、11-2の間、および第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれの第2面に配置され得る。例えば、第1および第2接着層11f、11gは、第1および第2振動発生部11-1、11-2のそれぞれを完全に取り囲むように第1カバー部材11dと第2カバー部材11eとの間に構成され得る。第1および第2接着層11f、11gは、第1および第2振動発生部11-1、11-2との間で互いに連結されるか、または結合され得る。
【0470】
選択的に、
図37~
図39を参照して説明したように、第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれの少なくとも一部は、第1カバー部材11dと第2カバー部材11eとの間に配置されるか、または挿入され得、それにより信号ケーブル30の動きや曲げなどのストレスによる第1および第2突出ライン31a、31bの断線が防止され得る。
【0471】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、
図33および
図34を参照して説明した振動素子11と同様に、第1および第2振動発生部11-1、11-2の単一体振動による大面積振動体として駆動され得る。本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、第1および第2振動発生部11-1、11-2は、対応される音響処理回路によって独立的に駆動され得る。また、本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、
図37~
図39を参照して説明した振動素子11と同様に、構造と製造工程が簡略化され得、電極部11b、11cそれぞれの電気特性が補完され得、振動発生部11-1、11-2、音響処理回路40a、40b、信号ケーブル30a、30b、および音響データ生成回路部間の連結構造が簡素化されるか、または単純化され得、電磁干渉(EMI)などを防止するためのインダクタおよびコンデンサを含むフィルタ回路が省略され得る。
【0472】
選択的に、本明細書の他の実施例に係る振動素子11において、第1および第2信号ケーブル30a、30bは、
図40に示す点線のように、1つの信号ケーブル30に変更されるか、または構成され得る。本明細書の一実施例による1つの信号ケーブル30は、第1および第2信号ケーブル30a、30bが構造を変更することなく単純に1つに構成され得、それによって第1および第2信号ケーブル30a、30bそれぞれの幅の合計よりも広い幅を有することができる。本明細書の他の実施例に係る1つの信号ケーブル30は、第1および第2音響処理回路40a、40bが実装される胴体部の一側の縁部分が相対的に広い幅を有し、胴体部の一側の縁部分を除いて、残りの部分は、第1および第2信号ケーブル30a、30bのうちのいずれか1つと同じ幅を有するように構成され得る。本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、1つの信号ケーブル30は、第1および第2振動発生部11-1、11-2間で共有される1つの音響処理回路のみを含むことができる。この場合、1つの信号ケーブル30は、第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれの幅と同じまたは類似の幅を有することができる。
【0473】
図42は、本明細書の他の実施例に係る振動素子を示す図である。
図42は、
図40および
図41に示した振動素子に4つの振動発生部を構成したものである。したがって、以下では、4つの振動発生部とそれに関連された構成を除いて、残りの同じ構成についての同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略または簡略にすることができる。
図42に示した線L-L’の断面は、
図38に示し、
図42に示した線N-N’の断面は、
図41に示す。
【0474】
図42を
図38および
図41と結び付けると、本明細書の他の実施例に係る振動素子11(または振動板)は、複数の振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4、第1信号ケーブル30a、および第2信号ケーブル30bを含むことができる。
【0475】
複数の振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれは、第1方向(X)および第2方向(Y)それぞれに沿って、互いに離隔しながら電気的に分離配置され得る。例えば、複数の振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれは、同一平面上にi×jの形態で配置されるか、またはタイリングされ得る。複数の振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれは、圧電振動部11a、第1電極部11b、および第2電極部11cを含むことができる。複数の振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれは、
図35を参照して説明した振動素子11の複数の振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれと実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、重複する説明は省略することができる。以下の説明では、振動素子11が、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4を含むものと仮定して説明する。
【0476】
第1信号ケーブル30aは、振動素子11の一側で第1および第3振動発生部11-1、11-3のそれぞれの第1および第2電極部11b、11cと電気的に連結されるか、または電気的に直接に連結されることにより、第1および第3振動発生部11-1、11-3に一体化され得る。例えば、第1信号ケーブル30aは、
図35を参照して説明した電源供給ラインとパッド部を経由せず、第1および第3振動発生部11-1、11-3のそれぞれの第1および第2電極部11b、11cと電気的に連結され得る。
【0477】
第2信号ケーブル30bは、振動素子11の一側で第2および第4振動発生部11-2、11-4のそれぞれの第1および第2電極部11b、11cと電気的に連結されるか、または電気的に直接に連結されることにより、第2および第4振動発生部11-2、11-4に一体化され得る。例えば、第2信号ケーブル30bは、
図35を参照して説明した電源供給ラインとパッド部を経由せず、第2および第4振動発生部11-2、11-4のそれぞれの第1および第2電極部11b、11cと電気的に連結され得る。
【0478】
本明細書の一実施例による第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれは、第1および第2突出ライン31a、31bを含むことができる。例えば、第1および第2突出ライン31a、31bのそれぞれは、突出電極、延長ライン、延長電極、フレキシブル突出電極、フレキシブル連結ライン、フレキシブル導電性ライン、フィンガーライン、またはフィンガー電極などの用語で表され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0479】
第1信号ケーブル30aの第1突出ライン31a(または第1上部突出ライン31a1)は、第1および第3振動発生部11-1、11-3のそれぞれの第1電極部11bの少なくとも一部と重畳され、第1電極部11bと電気的に連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。第1信号ケーブル30aの第2突出ライン31b(または第1下部突出ライン31b1)は、第1および第3振動発生部11-1、11-3のそれぞれの第2電極部11cの少なくとも一部と重畳され、第2電極部11cと電気的に連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。例えば、第1信号ケーブル30aの第1および第2突出ライン31a、31bのそれぞれは、第1および第3振動発生部11-1、11-3のそれぞれの該当する電極部11b、11cの方に曲げられ得るが、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0480】
第2信号ケーブル30bの第1突出ライン31a(または第2上部突出ライン31a2)は、第2および第4振動発生部11-2、11-4のそれぞれの第1電極部11bの少なくとも一部と重畳され、第1電極部11bと電気的に連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。第2信号ケーブル30bの第2突出ライン31b(または第2下部突出ライン31b2)は、第2および第4振動発生部11-2、11-4のそれぞれの第2電極部11cの少なくとも一部と重畳され、第2電極部11cと電気的に連結されるか、または電気的に直接に連結され得る。例えば、第2信号ケーブル30bの第1および第2突出ライン31a、31bのそれぞれは、第2および第4振動発生部11-2、11-4のそれぞれの該当する電極部11b、11cの方に曲げられ得るが、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0481】
本明細書の一実施例による第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれは、胴体部、第1および第2突出ライン31a、31b、および音響処理回路40a、40bを含むことができる。第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれは、
図37~
図39を参照して説明した信号ケーブル30と実質的に同一であるので、同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略または簡略にすることができる。
【0482】
第1信号ケーブル30aに実装されるか、または一体化された音響処理回路(または第1音響処理回路)40aは、外部の音響データ生成回路部から供給される音響データに基づいて第1および第2振動駆動信号を生成し、第1および第2突出ライン31a、31bを介して、第1および第3振動発生部11-1、11-3のそれぞれの第1および第2電極部11b、11cに、第1および第2振動駆動信号を供給することができる。第1信号ケーブル30aに実装された音響処理回路40aは、デコード部、オーディオアンプ回路、メモリ回路、制御回路、抵抗などの受動素子などを含むことができ、これは
図36または
図38を参照して説明した音響処理回路40と実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0483】
第2信号ケーブル30bに実装されるか、または一体化された音響処理回路(または第2音響処理回路)40bは、外部の音響データ生成回路部から供給される音響データに基づいて第1および第2振動駆動信号を生成し、第1および第2突出ライン31a、31bを介して、第2および第4振動発生部11-2、11-4のそれぞれの第1および第2電極部11b、11cに、第1および第2振動駆動信号を供給することができる。第2信号ケーブル30bに実装された音響処理回路40bは、デコード部、オーディオアンプ回路、メモリ回路、制御回路、抵抗などの受動素子などを含むことができ、これは
図36または
図38を参照して説明した音響処理回路40と実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0484】
本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、第1カバー部材11dおよび第2カバー部材11eをさらに含むことができる。第1および第2カバー部材11d、11eは、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれと第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれの第1および第2突出ライン31a、31bを覆うように構成されることを除いては、
図35、または
図37~
図39を参照して説明した第1および第2カバー部材11d、11eのそれぞれと実質的に同一であるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0485】
第1カバー部材11dは、振動素子11の第1面に配置され得る。例えば、第1カバー部材11dは、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれの第1電極部11bと第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれの第1突出ライン31aを覆うように構成され得る。
【0486】
第2カバー部材11eは、振動素子11の第2面に配置され得る。例えば、第2カバー部材11eは、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれの第2電極部11cと第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれの第2突出ライン31bを覆うように構成され得る。
【0487】
本明細書の一実施例による第1カバー部材11dは、第1接着層11fを介して、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれの第1電極部11bと第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれの第1突出ライン31aに連結されるか、または結合され得る。したがって、第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれの第1突出ライン(または第1フィンガーライン)31aは、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれの第1電極部11bと第1カバー部材11dとの間に配置されて振動素子11と一体化され得る。
【0488】
本明細書の一実施例による第2カバー部材11eは、第2接着層11gを介して、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれの第2電極部11cと第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれの第2突出ライン31bに連結されるか、または結合され得る。したがって、第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれの第2突出ライン(または第2フィンガーライン)31bは、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれの第2電極部11cと第2カバー部材11eとの間に配置されて振動素子11と一体化され得る。
【0489】
第1接着層11fは、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4の間、および第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれの第1面に配置され得る。第2接着層11gは、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4の間、および第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれの第2面に配置され得る。例えば、第1および第2接着層11f、11gは、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4のそれぞれを完全に取り囲むように第1カバー部材11dと第2カバー部材11eとの間に構成され得る。第1および第2接着層11f、11gは、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4の間で互いに連結されるか、または結合され得る。
【0490】
選択的に、
図37~
図39を参照して説明したように、第1および第2信号ケーブル30a、30bのそれぞれの少なくとも一部は、第1カバー部材11dと第2カバー部材11eとの間に配置されるか、または挿入され得、それにより信号ケーブル30の動きや曲げなどのストレスによる第1および第2突出ライン31a、31bの断線が防止され得る。
【0491】
このような、本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、
図35を参照して説明した振動素子11と同様に、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4の単一体振動による大面積振動体として駆動され得る。また、本明細書の他の実施例に係る振動素子11は、
図37~
図39を参照して説明した振動素子11と同様に、構造と製造工程が簡略化され得、電極部11b、11cそれぞれの電気特性が補完され得、第1~第4振動発生部11-1、11-2、11-3、11-4の、音響処理回路40a、40b、信号ケーブル30a、30b、および音響データ生成回路部間の連結構造が簡素化されるか、または単純化され得、電磁干渉(EMI)などを防止するためのインダクタおよびコンデンサを含むフィルタ回路が省略され得る。
【0492】
本明細書の他の実施例によると、本明細書の他の実施例に係る振動素子11において、第1および第2信号ケーブル30a、30bは、
図42に示す点線のように、1つの信号ケーブル30に変更されるか、または構成され得る。本明細書の一実施例による1つの信号ケーブル30は、第1および第2信号ケーブル30a、30bが構造を変更することなく単純に1つに構成され得、それによって第1および第2信号ケーブル30a、30bそれぞれの幅の合計よりも広い幅を有することができる。本明細書の他の実施例に係る1つの信号ケーブル30は、第1および第2音響処理回路40a、40bが実装される胴体部の一側の縁部分が相対的に広い幅を有し、胴体部の一側の縁部分を除いて、残りの部分は、第1および第2信号ケーブル30a、30bのうちのいずれか1つと同じ幅を有するように構成され得る。
【0493】
図43は、本明細書の一実施例に係る装置を示す図である。
図44は、
図43に示したメインケーブルと第1~第n信号ケーブルを示す図である。
図45は、
図43に示した音響データ生成回路部の出力信号を示す波形図である。
図43~
図45は、
図1~
図42のうちの1つ以上に示した振動装置を含むかまたは適用した装置を示す。
【0494】
図43~
図45を参照すると、本明細書の一実施例に係る装置は、第1~第n振動装置10[1]~10[n]、音響データ生成回路部50、メインケーブル60、および第1~第n信号ケーブル30[1]~30[n]を含むことができる。
【0495】
第1~第nの振動装置10[1]~10[n]のそれぞれは、
図1~
図42を参照して説明した振動装置10-1~10-7のうちのいずれか1つであり得る。例えば、第1~第nの振動装置10[1]~10[n]のそれぞれは、互いに同じか異なり得る。第1~第n振動装置10[1]~10[n]のうちの1つ以上は、異なり得る。したがって、第1~第n振動装置10[1]~10[n]のそれぞれに対する重複する説明は省略することができる。
【0496】
第1~第nの振動装置10[1]~10[n]のそれぞれは、振動素子11[1]~11[n]を含むことができる。第1~第nの振動装置10[1]~10[n]のそれぞれの振動素子11[1]~11[n]は、
図36~
図42を参照して説明した振動素子11のうちのいずれか1つを含むことができる。例えば、第1~第nの振動装置10[1]~10[n]のそれぞれの振動素子11[1]~11[n]は、互いに同じか異なり得る。第1~第n振動装置10[1]~10[n]のうちの1つ以上の振動素子11[1]~11[n]は、異なり得る。したがって、第1~第n振動装置10[1]~10[n]のそれぞれの振動素子11[1]~11[n]に対する重複説明は省略することができる。
【0497】
音響データ生成回路部50(またはサウンドカード)は、音響ソース(またはデジタル音響ソース)に基づいて、音響データ(Sdata)を生成する。音響データ生成回路部50は、音響ソースまたは音響データに基づいて、装置の駆動モードに対応される第1~第nイネーブル信号EN[1]~EN[n]を生成することができる。音響データ生成回路部50は、基準クロック(CLK)と音響データ(Sdata)および第1~第nイネーブル信号EN[1]~EN[n]を予め設定されたシリアルインターフェース方式(またはデジタルシリアルインターフェース方式)でエンコードして、第1~第n振動装置10[1]~10[n]に供給することができる。例えば、音響データ生成回路部50は、シリアルインターフェース方式に基づいて、第1~第nの振動装置10[1]~10[n]のそれぞれに該当する音響データ(Sdata)をシリアルインターフェース方式で伝送することができる。例えば、シリアルインターフェース方式は、I2S(Intergrated Interchip Sound)であることができるが、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0498】
メインケーブル60は、音響データ生成回路部50に連結され得る。例えば、メインケーブル60は、第1~第n振動装置10[1]~10[n]のそれぞれと音響データ生成回路部50との間の距離のうち、最長距離に対応する長さを有することができる。
【0499】
本明細書の一実施例に係るメインケーブル60は、第1~第nイネーブル信号ライン(ESL[1]~ESL[n])、クロックライン(CL)、およびデータライン(DL)を含むことができる。
【0500】
音響データ生成回路部50は、第1~第nイネーブル信号ラインESL[1]~ESL[n]のそれぞれに該当イネーブル信号EN[1]~EN[n]を供給し、クロックラインCLに基準クロック(CLK)を供給し、データライン(DL)に音響データ(Sdata)を供給することができる。
【0501】
第1~第n信号ケーブル30[1]~30[n]のそれぞれは、第1~第n振動装置10[1]~10[n]のそれぞれとメインケーブル60との間に連結され得る。
【0502】
本明細書の一実施例に係る第1~第n信号ケーブル30[1]~30[n]の各々は、メインケーブル60から第1~第n振動装置10[1]~10[n]のうちの該当する振動装置に分岐されるか、または延長され得る。例えば、第1~第n信号ケーブル30[1]~30[n]のそれぞれは、メインケーブル60から分岐されるか、または延長されて第1~第n振動装置10[1]~10[n]に個別に連結され得る。
【0503】
本明細書の他の実施例に係る第1~第n信号ケーブル30[1]~30[n]のそれぞれは、コネクタ方式でメインケーブル60に連結され得る。例えば、メインケーブル60は、第1~第nコネクタ61[1]~61[n]をさらに含むことができる。
【0504】
第1~第nコネクタ61[1]~61[n]のそれぞれは、第1~第3連結端子を含むことができる。第1~第nコネクタ61[1]~61[n]のそれぞれの第1連結端子は、第1~第nイネーブル信号ラインESL[1]~ESL[n]のうち、該当するイネーブル信号ラインと電気的に連結され得る。第1~第nコネクタ61[1]~61[n]のそれぞれの第2連結端子は、クロックライン(CL)に共通に連結され得る。第1~第nコネクタ61[1]~61[n]のそれぞれの第3連結端子は、データライン(DL)に共通に連結され得る。
【0505】
本明細書の一実施例によると、コネクタ方式でメインケーブル60に連結される第1~第n信号ケーブル30[1]~30[n]のそれぞれの少なくとも一部は、
図38を参照して説明したように、振動素子11の第1および第2カバー部材11d、11eの間に挿入され得、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0506】
本明細書の一実施例による第1~第n信号ケーブル30[1]~30[n]のそれぞれは、胴体部、第1および第2突出ライン31a、31b、および音響処理回路40を含むことができる。
【0507】
胴体部は、
図38に示すように、ベースフィルム上にある配線層31、第1接着剤33を介して配線層31の第1面に結合された下部フィルム32、第2接着剤35を介して配線層31の第2面に結合された上部フィルム34、および上部フィルム34に配置され配線層31に連結された複数のコンタクトパッドを含むことができる。
【0508】
配線層31は、第1~第3信号ライン(SL1、SL2、SL3)と、第1および第2駆動信号供給ライン(VLa、VLb)とを含むことができる。
【0509】
第1~第3信号ライン(SL1、SL2、SL3)のそれぞれは、互いに平行に配置され得る。
【0510】
第1~第n信号ケーブル30[1]~30[n]それぞれの第1信号ライン(SL1)は、メインケーブル60の第1~第nイネーブル信号ライン(ESL[1]~ESL[n])のうち、該当するイネーブル信号ラインに個別に連結することができる。例えば、第1信号ケーブル30[1]の第1信号ライン(SL1)は、メインケーブル60の第1イネーブル信号ライン(ESL[1])と電気的に連結され得、第n信号ケーブル30[n]の第1信号ライン(SL1)は、メインケーブル60の第nイネーブル信号ライン(ESL[n])と電気的に連結され得る。
【0511】
第1~第n信号ケーブル30[1]~第30[n]のそれぞれの第2信号ライン(SL2)は、メインケーブル60のクロックライン(CL)に共通に連結され得る。
【0512】
第1~第n信号ケーブル30[1]~第30[n]のそれぞれの第3信号ライン(SL3)は、メインケーブル60のデータライン(DL)に共通に連結され得る。
【0513】
第1および第2駆動信号供給ライン(VLa、VLb)のそれぞれは、該当する信号ケーブル30[1]~30[n]の先端部に互いに平行に配置され得る。
【0514】
第1および第2突出ライン31a、31bのそれぞれは、第1および第2駆動信号供給ライン(VLa、VLb)のそれぞれと電気的に連結されるか、または第1および第2駆動信号供給ライン(VLa、VLb)のそれぞれから胴体部の一側面を過ぎて外部に延長されるか、または突出され得る。
【0515】
第1突出ライン31aは、該当する振動装置の振動素子11の第1電極部と電気的に連結され、第2突出ライン31bは、該当する振動装置の振動素子11の第2電極部と電気的に連結され得る。これは上述したのと同じであるので、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0516】
音響処理回路40は、第1~第n信号ケーブル30[1]~30[n]のそれぞれに実装され、第1~第3信号ライン(SL1、SL2、SL3)のそれぞれと第1および第2駆動信号供給ライン(VLa、VLb)のそれぞれに電気的に連結され得る。
【0517】
音響処理回路40は、第1~第3信号ライン(SL1、SL2、SL3)を介して、音響データ生成回路部50から供給されるイネーブル信号(ESL[1]~ESL[n])と基準クロック(CLK)および音響データ(Sdata)をデコーディングし、デコーディングされたイネーブル信号(ESL[1]~ESL[n])と基準クロック(CLK)および音響データ(Sdata)に基づいて、第1~第n振動装置10[1]~10[n]のそれぞれを振動させるための第1および第2振動駆動信号を生成して、第1および第2駆動信号供給ライン(VLa、VLb)に出力することができる。これにより、第1~第n振動装置10[1]~10[n]のそれぞれは、該当する信号ケーブル30[1]~30[n]の第1および第2駆動信号供給ライン(VLa、VLb)と第1および第2突出ライン31a、31bを介して供給される第1および第2振動駆動信号によって振動し、音響データ(Sdata)に対応する音響を出力することができる。例えば、第1~第nの振動装置10[1]~10[n]のそれぞれは、該当するイネーブル信号(ESL[1]~ESL[n])に基づいて順次に駆動されるか、または同時に駆動され得る。
【0518】
本発明の実施例によると、第1~第n信号ケーブル30[1]~30[n]のそれぞれに実装された音響処理回路40は、該当する信号ケーブルの第1信号ライン(SL1)を介して供給される第1ロジックレベル(LL1)のイネーブル信号によってイネーブル(enable)されて第1および第2振動駆動信号を生成することができ、第2ロジックレベル(LL2)のイネーブル信号によって、ディセーブル(disenable)され得る。例えば、第1信号ケーブル30[1]に実装された音響処理回路40は、第1信号ケーブル30[1]の第1信号ライン(SL1)を介して供給される第1ロジックレベル(LL1)の第1イネーブル信号(EN[1])によってイネーブルされ、基準クロック(CLK)および音響データ(Sdata)に基づいて第1および第2振動駆動信号を生成して、第1および第2駆動信号供給ライン(VLa、VLb)に出力することができる。これと同様に、第n信号ケーブル30[n]に実装された音響処理回路40は、第n信号ケーブル30[n]の第1信号ライン(SL1)を介して供給される第1ロジックレベル(LL1)の第nイネーブル信号(EN[n])によってイネーブルされ、基準クロック(CLK)および音響データ(Sdata)に基づいて第1および第2振動駆動信号を生成して、第1および第2駆動信号供給ライン(VLa、VLb)に出力することができる。
【0519】
このような、本明細書の一実施例に係る振動装置によれば、音響データ生成回路部50から出力される音響データ(Sdata)が、メインケーブル60と第1~第n信号ケーブル30[1]~30[n]を用いたシリアルインターフェース方式を介して、第1~第n振動装置10[1]~10[n]のそれぞれに伝送されることにより、音響データ生成回路部50と振動装置10[1]~10[n]との間の配線構造が単純化され、組立性が向上され得る。また、第1~第n信号ケーブル30[1]~30[n]のそれぞれに音響処理回路40が実装されることで、回路構成が簡素化され得、メインケーブル60と信号ケーブル30[1]~30[n]の長さによって発生される電磁波干渉(EMI)等の防止のためのインダクタとキャパシタを含むフィルタ回路が省略され得る。
【0520】
図46は、本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
図47は、
図46に示した線O-O’の断面図である。
図46および
図47は、
図1~
図42のうちの1つ以上に示した振動装置を含むか、または適用された装置を示す。
【0521】
図46および
図47を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置100は、ディスプレイ装置または運送装置用のディスプレイ装置などで表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0522】
本明細書の他の実施例に係る装置100は、振動部材、および1つ以上の振動発生装置120を含むことができる。
【0523】
振動部材は、振動対象物、音響出力部材、振動パネル、または音響出力パネル等の用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0524】
本明細書の一実施例による振動部材は、電子映像(electronic image)またはデジタル映像(digital image)を表示するためのディスプレイパネルを含むことができる。例えば、振動部材は、複数の自発光画素を介して光を出力して映像を表示するディスプレイパネルであり得る。以下、
図46および
図47に対する説明では、振動部材がディスプレイパネル110であると通称して説明する。
【0525】
本明細書の一実施例によるディスプレイパネル110は、有機発光ディスプレイパネル、量子ドット発光ディスプレイパネル、マイクロ発光ダイオードディスプレイパネル、電気泳動ディスプレイパネル、または電子湿潤ディスプレイパネルなどのようなすべての形状のディスプレイパネルまたは曲面型ディスプレイパネルであり得るが、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。本明細書の他の実施例によれば、ディスプレイパネル110は、透明ディスプレイパネルまたはフレキシブルディスプレイパネルであり得る。本明細書の他の実施例によれば、ディスプレイパネル110は、タッチパネル一体型ディスプレイパネルであり得る。例えば、タッチパネル一体型ディスプレイパネルは、ディスプレイパネル上に付着されたタッチパネルを含むか、またはディスプレイパネルの内部に配置されたタッチ電極層を含むことができる。
【0526】
1つ以上の振動発生装置120は、ディスプレイパネル110を振動させるように構成され得る。1つ以上の振動発生装置120は、ディスプレイパネル110の背面に連結されるか、または結合され得る。例えば、1つ以上の振動発生装置120は、
図1~
図42を参照して説明した振動装置10-1~10-7のうちの1つ以上を含むことができる。したがって、1つ以上の振動発生装置120に対する重複する説明は省略することができる。
【0527】
本明細書の一実施例による1つ以上の振動発生装置120は、
図1~
図8のうちの1つ以上に示した振動装置10-1~10-4を含むことができ、1つ以上の振動発生装置120(または複数の振動発生装置120の振動装置10-1~10-4)は、第2補助部材10bの剥離後、接着部材12を介してディスプレイパネル110の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0528】
本明細書の他の実施例に係る1つ以上の振動発生装置120は、
図29~
図42のうちの1つ以上に示した振動素子11を含む
図1~8のうちの1つ以上に示した振動装置10-1~10-4を含むことができ、1つ以上の振動発生装置120(または複数の振動発生装置120の振動装置10-1~10-4)は、第2補助部材10bの剥離後、接着部材12を介してディスプレイパネル110の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0529】
本明細書の他の実施例による1つ以上の振動発生装置120は、
図9~
図19のうちの1つ以上に示した振動装置10-5、10-6、10-7を含むことができ、1つ以上の振動発生装置120(または複数の振動発生装置120の振動装置10-5、10-6、10-7)は、第2補助部材10bの剥離後、結合部材18を介してディスプレイパネル110の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0530】
本明細書の他の実施例に係る1つ以上の振動発生装置120は、
図20~
図28のうちの1つ以上に示した振動板15を含む
図9~19のうちの1つ以上に示した振動装置10-5、10-6、10-7を含むことができ、1つ以上の振動発生装置120(または複数の振動発生装置120の振動装置10-5、10-6、10-7)は、第2補助部材10bの剥離後、結合部材18を介してディスプレイパネル110の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0531】
本明細書の他の実施例に係る1つ以上の振動発生装置120は、
図29~
図42のうちの1つ以上に示した振動素子11を含む
図9~19のうちの1つ以上に示した振動装置10-5、10-6、10-7を含むことができ、1つ以上の振動発生装置120(または複数の振動発生装置120の振動装置10-5、10-6、10-7)は、第2補助部材10bの剥離後、結合部材18を介してディスプレイパネル110の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0532】
本明細書の他の実施例に係る1つ以上の振動発生装置120は、
図20~
図28のうちの1つ以上に示した振動板15と、
図29~
図42のうちの1つ以上に示した振動素子11を含む
図9~
図19のうちの1つ以上に示した振動装置10-5、10-6、10-7を含むことができ、1つ以上の振動発生装置120(または複数の振動発生装置120の振動装置10-5、10-6、10-7)は、第2補助部材の剥離後、結合部材18を介してディスプレイパネル110の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0533】
本明細書の他の実施例に係る装置100が複数の振動発生装置120を含むとき、複数の振動発生装置120は、第1方向(X)および第2方向(Y)のうちの1つ以上の方向に沿って、一定の間隔を有するようにディスプレイパネル100の背面に連結されるか、または結合され得る。例えば、複数の振動発生装置120のそれぞれは、
図1~
図42を参照して説明した振動装置10-1~10-7のうちの1つ以上を含むことができる。複数の振動発生装置120は、互いに同一または異なる振動装置を含むことができる。複数の振動発生装置120のうちの1つ以上は、異なり得る互いに。
【0534】
本明細書の一実施例による1つ以上の振動発生装置(または複数の振動発生装置)120は、音響処理回路から供給される振動駆動信号に応答してディスプレイパネル110を振動させるか、または直接に振動させることができる。例えば、1つ以上の振動発生装置120は、ディスプレイパネル110に表示される映像と同期される振動駆動信号によって振動してディスプレイパネル110を振動させるか、または直接に振動させることができる。本明細書の他の実施例として、1つ以上の振動発生装置120は、ディスプレイパネル110に連結されるか、または内蔵されたタッチパネル(またはタッチセンサ層)に対する、使用者のタッチに同期される振動駆動信号(またはハプティックフィードバック信号)に従って振動してディスプレイパネル110を振動させるか、または直接に振動させることができる。これにより、ディスプレイパネル110は、1つ以上の振動発生装置120の振動によって振動し、音響およびハプティックフィードバックのうちの少なくとも1つ以上を、使用者(または視聴者)に提供することができる。
【0535】
本明細書の他の実施例に係る複数の振動発生装置120は、
図43~
図45を参照して説明した振動装置と同様に、複数の信号ケーブル30[1]~30[n]と、メインケーブル60を介して音響データ生成回路部50に連結され、複数の信号ケーブル30[1]~30[n]のそれぞれに実装された音響処理回路40から供給される振動駆動信号に応答して、ディスプレイパネル110を振動させるか、または直接に振動させることができる。
【0536】
本明細書の他の実施例に係る装置100は、背面構造物130、およびパネル連結部材140をさらに含むことができる。
【0537】
背面構造物130は、ディスプレイパネル110の背面に配置され得る。例えば、背面構造物130は、ディスプレイパネル110の背面を覆うことができる。例えば、背面構造物130は、ギャップ空間(GS)を挟んでディスプレイパネル110の背面の全体を覆うことができる。例えば、背面構造物130は、ディスプレイパネル110の背面に配置されるすべての形状のフレームまたは板状構造物などで実現され得る。
【0538】
本明細書の一実施例による背面構造物130は、ディスプレイパネル110の側面をさらに覆うことができる。例えば、背面構造物130は、ギャップ空間(GS)を挟んでディスプレイパネル110の背面を覆う背面カバー(または背面部)131、および背面カバー131の先端に連結され、ディスプレイパネル110の側面を覆う側面カバー(または側面部)133を含むことができる。背面構造物130では、背面カバー131と側面カバー133は、一つの胴体に一体化され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0539】
パネル連結部材140は、ディスプレイパネル110と背面構造物130との間に配置され得る。パネル連結部材140は、1つ以上の振動発生装置120を取り囲むようにディスプレイパネル110と背面構造物130との間に連結されるか、または結合されることで、ディスプレイパネル110と背面構造物130との間にギャップ空間(GS)を設けることができる。
【0540】
本明細書の一実施例によると、ディスプレイパネル110と背面構造物130との間にパネル連結部材140が配置されるとき、背面構造物130の側面カバー133は省略され得る。
【0541】
本明細書の他の実施例に係る装置100は、パーティション145をさらに含むことができる。
【0542】
パーティション145は、1つ以上の振動発生装置120を取り囲むようにディスプレイパネル110と背面構造物130との間に連結されるか、または結合され得る。例えば、パーティション145は、1つ以上の振動発生装置120を取り囲むようにディスプレイパネル110と背面構造物130のうちの1つ以上と連結されるか、または結合され得る。例えば、パーティション145は、円形状、楕円形状、または多角形状で構成され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0543】
本明細書の一実施例によるパーティション145は、1つ以上の振動発生装置120による振動領域を定義することができる。例えば、パーティション145は、1つ以上の振動発生装置120が振動するとき、音響が発生されるエアギャップ(air gap)または空間(space)であることができる。例えば、パーティション145は、音響を分離するか、またはチャネルを分離することができ、音響の干渉による音響の特性低下を防止するか、または減らすことができる。例えば、パーティション145は、音遮断部材、音分離部材、空間分離部材、またはバッフル(baffle)などで表現され得、本明細書の実施例は、これらの用語に限定されるものではない。
【0544】
付加的に、本明細書の他の実施例に係る装置100は、1つ以上のパッドをさらに含むことができる。
【0545】
1つ以上のパッドは、パーティション145の1つ以上の辺から振動発生装置120の方に突出されるように構成され得る。1つ以上のパッドは、パーティション145で反射される反射波をトラップするように構成されることによって、反射波と進行波の干渉によって発生される定在波による音圧特性の低下を防止または最小化することができる。1つ以上のパッドは、
図9および
図10を参照して説明した1つ以上のパッド19と実質的に同一であるので、これについての説明は省略する。
【0546】
このような、本明細書の他の実施例に係る装置100は、1つ以上の振動発生装置120の振動によって、ディスプレイパネル(または振動部材)110を振動させることにより、ディスプレイパネル(または振動部材)110の前方(FD)または運送装置の室内空間(IS)に音響を出力することができる。
【0547】
図48は、
図46に示した線O-O’の他の断面図である。
図48は、
図1~
図42のうちの1つ以上に示した振動装置を含むか、または適用した装置を示す。
【0548】
図46および
図48を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置100は、ディスプレイ装置または運送装置用ディスプレイ装置などで表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0549】
本明細書の他の実施例に係る装置100は、振動部材、背面構造物130、支持フレーム113、バックライト装置115、および1つ以上の振動発生装置120を含むことができる。
【0550】
振動部材は、振動対象物、音響出力部材、振動パネル、または音響出力パネル等の用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0551】
本明細書の一実施例による振動部材は、電子映像(electronic image)またはデジタル映像(digital image)を表示するためのディスプレイパネルを含むことができる。例えば、振動部材は、複数の液晶画素を通じて光を出力して映像を表示する液晶ディスプレイパネルであり得る。以下、
図46および
図48に対する説明では、振動部材が液晶ディスプレイパネル110であると通称して説明する。
【0552】
背面構造物130は、液晶ディスプレイパネル110の背面に配置され得る。例えば、背面構造物130は、液晶ディスプレイパネル110の背面を覆うことができる。背面構造物130は、液晶ディスプレイパネル110の側面をさらに覆うことができる。例えば、本明細書の一実施例による背面構造物130は、液晶ディスプレイパネル110の背面を覆う背面カバー(または背面部)131、および背面カバー131の先端に連結され、液晶ディスプレイパネル110の側面を覆う側面カバー(または側面部)133を含むことができる。これにより、背面構造物130は、液晶ディスプレイパネル110の背面の下部の背面カバー131上に設けられ、側面カバー133によって取り囲まれた収納空間を含むことができる。
【0553】
支持フレーム113は、液晶ディスプレイパネル110の背面の縁部分を支持するように構成され得る。例えば、支持フレーム113は、背面構造物130の収納空間に配置され、液晶ディスプレイパネル110の背面の縁部分を支持することができる。支持フレーム113は、液晶ディスプレイパネル110の縁部分を除く残りの表示領域と重畳される開口部を含むことができる。
【0554】
バックライト装置115は、液晶ディスプレイパネル110に光を照射するように構成され得る。例えば、バックライト装置115は、背面構造物130の収納空間に配置され、支持フレーム113によって取り囲まれ得る。本明細書の一実施例によるバックライト装置115は、光ガイド部材、光ガイド部材の1つ以上の側面に光を照射する1つ以上の発光ダイオードを有する光源部、光ガイド部材と背面構造物130の背面カバー131との間に配置された反射シート、および光ガイド部材上に積層された1つ以上の光学シートを有する光学シート部を含むことができる。
【0555】
1つ以上の振動発生装置120は、背面構造物130の振動によって液晶ディスプレイパネル110が振動されるように構成され得る。
【0556】
本明細書の一実施例による1つ以上の振動発生装置120は、背面構造物130の背面カバー131に連結されるか、または結合され得る。1つ以上の振動発生装置120は、背面カバー131の背面に連結されるか、または結合され得る。例えば、1つ以上の振動発生装置120は、
図1~
図42を参照して説明した振動装置10-1~10-7のうちの1つ以上を含むことができる。したがって、1つ以上の振動発生装置120に対する重複する説明は省略することができる。
【0557】
本明細書の一実施例による1つ以上の振動発生装置120は、
図1~
図8のうちの1つ以上に示した振動装置10-1~10-4を含むことができ、1つ以上の振動発生装置120(または複数の振動発生装置120の振動装置10-1~10-4)は、第2補助部材10bの剥離後、接着部材12を介して背面カバー131の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0558】
本明細書の他の実施例に係る1つ以上の振動発生装置120は、
図29~
図42のうちの1つ以上に示した振動素子11を含む
図1~8のうちの1つ以上に示した振動装置10-1~10-4を含むことができ、1つ以上の振動発生装置120(または複数の振動発生装置120の振動装置10-1~10-4)は、第2補助部材10bの剥離後、接着部材12を介して背面カバー131の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0559】
本明細書の他の実施例による1つ以上の振動発生装置120は、
図9~
図19のうちの1つ以上に示した振動装置10-5、10-6、10-7を含むことができ、1つ以上の振動発生装置120(または複数の振動発生装置120の振動装置10-5、10-6、10-7)は、第2補助部材10bの剥離後、結合部材18を介して背面カバー131の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0560】
本明細書の他の実施例に係る1つ以上の振動発生装置120は、
図20~
図28のうちの1つ以上に示した振動板15を含む
図9~19のうちの1つ以上に示した振動装置10-5、10-6、10-7を含むことができ、1つ以上の振動発生装置120(または複数の振動発生装置120の振動装置10-5、10-6、10-7)は、第2補助部材10bの剥離後、結合部材18を介して背面カバー131の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0561】
本明細書の他の実施例に係る1つ以上の振動発生装置120は、
図29~
図42のうちの1つ以上に示した振動素子11を含む
図9~19のうちの1つ以上に示した振動装置10-5、10-6、10-7を含むことができ、1つ以上の振動発生装置120(または複数の振動発生装置120の振動装置10-5、10-6、10-7)は、第2補助部材10bの剥離後、結合部材18を介して背面カバー131の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0562】
本明細書の他の実施例に係る1つ以上の振動発生装置120は、
図20~
図28のうちの1つ以上に示した振動板15と、
図29~
図42のうちの1つ以上に示した振動素子11を含む
図9~
図19のうちの1つ以上に示した振動装置10-5、10-6、10-7を含むことができ、1つ以上の振動発生装置120(または複数の振動発生装置120の振動装置10-5、10-6、10-7)は、第2補助部材の剥離後、結合部材18を介して背面カバー131の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0563】
本明細書の一実施例に係る装置100が複数の振動発生装置120を含むとき、複数の振動発生装置120は、第1方向(X)および第2方向(Y)のうちの1つ以上の方向に沿って、一定の間隔を有するように背面カバー131の背面に連結されるか、または結合され得る。例えば、複数の振動発生装置120のそれぞれは、
図1~
図42を参照して説明した振動装置10-1~10-7のうちの1つ以上を含むことができる。複数の振動発生装置120は、互いに同一または異なる振動装置を含むことができる。複数の振動発生装置120のうちの1つ以上は、互いに異なり得る。
【0564】
本明細書の一実施例による1つ以上の振動発生装置(または複数の振動発生装置)120は、音響処理回路から供給される振動駆動信号に応答して背面カバー131を振動させるか、または直接に振動させることができる。例えば、1つ以上の振動発生装置120は、液晶ディスプレイパネル110に表示される映像と同期される振動駆動信号によって振動して背面カバー131を振動させることができる。本明細書の他の実施例として、1つ以上の振動発生装置120は、タッチパネル(またはタッチセンサ層)に対する、使用者のタッチに同期される振動駆動信号(またはハプティックフィードバック信号)に従って振動して背面カバー131を振動させることができる。
【0565】
本明細書の他の実施例に係る複数の振動発生装置120は、
図43~
図45を参照して説明した振動装置と同様に、複数の信号ケーブル30[1]~30[n]と、メインケーブル60を介して音響データ生成回路部50に連結され、複数の信号ケーブル30[1]~30[n]のそれぞれに実装された音響処理回路40から供給される振動駆動信号に応答して、背面カバー131を振動させるか、または直接に振動させることができる。
【0566】
本明細書の一実施例によると、1つ以上の振動発生装置120の振動による背面カバー131の振動は、バックライト装置115を介して液晶ディスプレイパネル110に伝達されて、液晶ディスプレイパネル110を振動させることができる。これにより、1つ以上の振動発生装置120は、背面カバー131を振動させて液晶ディスプレイパネル110を振動させることにより、液晶ディスプレイパネル110の振動によって発生される音響を出力することができる。
【0567】
このような、本明細書の他の実施例に係る装置100は、1つ以上の振動発生装置120の振動によって、背面構造物130の背面カバー131を振動させることによって、背面カバー131の振動によるバックライト装置115と液晶ディスプレイパネル110の振動によって発生される音響およびハプティックフィードバックのうちの少なくとも1つ以上を使用者(または視聴者)に提供することができる。
【0568】
図49は、
図46に示した線O-O’の他の断面図である。
図49は、
図48で説明した装置の背面構造物の背面カバーに1つ以上のホールを構成したものである。したがって、以下の説明では、背面カバーおよびそれに関連された構成を除いて、残りの同じ構成についての同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0569】
図46および
図49を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置100において、背面カバー131は、1つ以上のホール131hを含むことができる。
【0570】
1つ以上のホール131hは、1つ以上の振動発生装置120と重畳される背面カバー131を貫通するように構成され得る。例えば、1つ以上のホール131hは、1つ以上の振動発生装置120とバックライト装置115との間に配置され得る。例えば、1つ以上のホール131hは、1つ以上の振動発生装置120とバックライト装置115の反射シートとの間に配置され得る。これにより、1つ以上の振動発生装置120は、1つ以上のホール131hと重畳され、1つ以上のホール131hを介してバックライト装置115の反射シートと向かい合うことができる。例えば、1つ以上の振動発生装置120は、1つ以上のホール131hを介してバックライト装置115の反射シートと直接に向かい合うことができる
【0571】
1つ以上のホール131hの大きさは、1つ以上の振動発生装置120の大きさより小さいことがあり得る。
【0572】
1つ以上の振動発生装置120は、1つ以上のホール131hを覆うように背面カバー131に連結されるか、または結合され得る。1つ以上の振動発生装置120は、音響処理回路から供給される振動駆動信号に応答して振動することができる。1つ以上の振動発生装置120の振動は、バックライト装置115を介して液晶ディスプレイパネル110に伝達され、液晶ディスプレイパネル110を振動させることができる。例えば、1つ以上の振動発生装置120の振動によって1つ以上のホール131h側に出力される音波は、バックライト装置115を振動させ、バックライト装置115の振動は、液晶ディスプレイパネル110を振動させることができる。これにより、1つ以上の振動発生装置120は、バックライト装置115を振動させて液晶ディスプレイパネル110を振動させることにより、液晶ディスプレイパネル110の振動によって音響を出力することができる。
【0573】
このような、本明細書の他の実施例に係る装置100は、1つ以上の振動発生装置120の振動によってバックライト装置115を振動させることにより、バックライト装置115の振動による液晶ディスプレイパネル110の振動によって発生される音響およびハプティックフィードバックのうちの少なくとも1つ以上を使用者(または視聴者)に提供することができる。
【0574】
図50は、
図46に示した線O-O’の他の断面図である。
図50は、
図49で説明した装置の背面構造物の背面カバーに剛性補強部をさらに構成したものである。したがって、以下の説明では、背面カバーおよびそれに関連された構成を除いて、残りの同じ構成についての同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0575】
図46および
図50を参照すると、本明細書の他の実施例に係る背面構造物130は、1つ以上のホール131hを包むように背面カバー131に構成された剛性補強部135をさらに含むことができる。
【0576】
剛性補強部135は、背面構造物130または背面カバー131の剛性を増加させ、振動発生装置120の振動による背面カバー131の振動を抑制するように構成され得る。
【0577】
本明細書の一実施例による剛性補強部135は、背面カバー131の剛性を増加させるための1つ以上の曲げ部を含むことができる。例えば、剛性補強部135は、背面カバー131の剛性を増加させるための1つ以上の曲げ部を含むように、1つ以上のホール131h周辺の背面カバー131に構成され得る。例えば、剛性補強部135は、1つ以上のホール131hの周辺を取り囲むように、1つ以上のホール131hの周辺の背面カバー131から突出され得る。例えば、剛性補強部135は、四角形状、台形形状、または凸状の曲面形状を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0578】
本明細書の一実施例による剛性補強部135は、突出部135aおよび凹部135bを含むことができる。突出部135aは、1つ以上のホール131h周辺の背面カバー131から下方向に突出され得る。凹部135bは、突出部135aから背面構造物130の上方向に凹むことができる。
【0579】
本明細書の一実施例による凹部135bは、突出部135aから液晶ディスプレイパネル110の方に凹状に構成され、1つ以上のホール131hを含むことができる。例えば、凹部135bは、背面カバー131と突出部135aとの間に配置され、突出部135aによって囲まれ得る。これにより、凹部135bには、突出部135aによって取り囲まれた収納空間(または陥没空間)を設けることができる。凹部135bの収納空間には、
図1~
図13、および
図15~
図42で説明した振動装置10-1~10-7を含む振動発生装置120が連結されるか、または結合され得る。これにより、凹部135bに連結された振動発生装置120は、突出部135aによって取り囲まれることで、外部の衝撃から保護され得る。
【0580】
本明細書の一実施例による凹部135bは、バックライト装置115から離隔されるように背面カバー131と突出部135aとの間に配置され得る。凹部135bは、バックライト装置115または背面カバー131から離隔されることにより、バックライト装置115との物理的な接触が防止され得、これにより振動発生装置120の振動によって発生される音響特性が、凹部135bとバックライト装置115との間の物理的接触による騒音(またはノイズ)によって低下されることが防止され得る。
【0581】
本明細書の一実施例による突出部135aは、曲げ構造を有することによって、背面構造物130または背面カバー131の剛性を増加させることができる。突出部135aは、凹部135bに連結された振動発生装置120の振動による背面カバー131の振動を抑制することができる。例えば、振動発生装置120の振動によって背面カバー131に伝達される振動は、曲げ構造により相対的に高い剛性を有する突起135aによって遮断されるか、または抑制され得る。これにより、突出部135aは、振動発生装置120の振動が、背面カバー131に伝達されることを遮断することにより、背面カバー131の振動(または震え)による騒音(またはノイズ)の発生を防止するか、または最小化することができる。
【0582】
本明細書の一実施例による剛性補強部135は、
図14を参照して説明した振動遮断部17fと実質的に同じ断面形状を有することができる。例えば、背面カバー131は、
図14に示した第2支持部17bに対応され、剛性補強部135または突出部135aは、
図14に示した振動遮断部17fに対応され、凹部135bは、
図14に示した第1支持部17aに対応され得る。凹部135bに構成された1つ以上のホール131hは、
図14に示したホール17hに対応され得る。
【0583】
本明細書の一実施例による1つ以上の振動発生装置120が、
図14に示した振動装置10-5を含むとき、
図14に示した支持部材17は省略され、振動板15は、連結部材16を介して、
図50に示した剛性補強部135の凹部135bに連結されるか、または結合され得る。
【0584】
このような、本明細書の他の実施例に係る装置100は、1つ以上の振動発生装置120の振動によって、バックライト装置115を振動させることにより、バックライト装置115の振動による液晶ディスプレイパネル110の振動によって、音響およびハプティックフィードバックのうちの少なくとも1つ以上を使用者(または視聴者)に提供することができる。また、本明細書の他の実施例に係る装置100は、背面カバー131に構成された剛性補強部135による1つ以上の振動発生装置120の振動による背面カバー131の振動(または、震え)が防止されるか、または最小化されることによって、液晶ディスプレイパネル110の振動によって発生される音響を騒音(またはノイズ)なしで使用者(または視聴者)に提供することができる。
【0585】
図46~
図50を参照して説明した装置100は、ディスプレイ装置だけでなく運送装置用のディスプレイ装置を実現することができる。例えば、運送装置用のディスプレイ装置を実現する装置100は、運送装置の内装材に分類することができるインストルメントパネル装置およびインフォテインメント装置のうちの少なくとも1つ以上に配置されたディスプレイ装置であるか、または運送装置の座席の背面およびヘッドレストのうちの少なくとも1つ以上に配置するか、または埋め込まれたディスプレイ装置であり得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0586】
本明細書の一実施例によると、例えば、インストルメントパネル装置を実現する装置100は、運行時間、速度、燃料量、およびエンジン回転数などの運行関連情報と状態情報などの各種情報を運送装置の運転者に提供することができる。
【0587】
本明細書の一実施例によると、インフォテインメント装置(またはインフォテインメントシステム)を実現する装置100は、運送装置の内部に装着されたオーディオシステムと空調システム、およびマルチメディアシステムなどのように、利便性システム、およびナビゲーションシステムと連結され、該当する利便性システムの制御のための制御アイコンおよびナビゲーションシステムから提供されるナビゲーション情報を表示し、オーディオシステム、および/またはマルチメディアシステムから提供される音響信号に対応される音響を運送装置の乗員に提供することができる。
【0588】
図51は、
図46に示した線O-O’の他の断面図である。
図51は、
図1~
図42のうちの1つ以上に示した振動装置を含むか、または適用した装置を示す。
【0589】
図46および
図51を参照すると、本明細書の一実施例による装置100は、音響装置、音響出力装置、サウンドバー、音響システム、運送装置用音響装置、運送装置用音響出力装置、または運送装置用サウンドバーなどを実現することができる。例えば、運送装置は、1つ以上の座席と1つ以上のガラス窓を含むことができるが、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、運送装置は、車両、列車、船舶、または航空機を含むことができるが、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。また、本明細書の一実施例による装置100は、広告用看板、ポスター、および案内板などのアナログサイネージ(analog signage)またはデジタルサイネージ(digital signage)などを実現することができる。
【0590】
本明細書の一実施例による装置100は、振動部材150、および複数の振動発生装置160を含むことができる。
【0591】
振動部材150は、一定の厚さを有する板状構造を含むことができる。例えば、振動部材150は、振動対象物、音響出力部材、振動パネル、または音響出力パネルなどで表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、振動部材150は、表示装置から映像が投射されるスクリーンパネル、照明パネル、サイネージパネル、運送装置の内装材、運送装置の外装材、運送装置のガラス窓、鏡、建物の天井材、建物の内装材、建物の外装材、建物のガラス窓、航空機の内装材、および航空機のガラス窓のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0592】
本明細書の一実施例による振動部材150は、振動によって音響を出力するのに適した材料特性を有する金属材質を含むか、または非金属材質(または複合非金属材質)を含むことができる。本明細書の一実施例に係る振動部材150の金属材質は、ステンレススチール(stainless steel)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、マグネシウム(Mg)、マグネシウム合金、およびマグネシウムリチウム(Mg-Li)合金のうちのいずれか1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。振動部材150の非金属材質(または複合非金属材質)は、ガラス、プラスチック、繊維、皮革、木材、布、ゴム、および紙のうちのいずれか1つ以上を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0593】
本明細書の一実施例による装置100が、広告用看板、ポスター、案内板などのアナログサイネージなどを実現するとき、アナログサイネージは、文章、絵、および記号などのサイネージコンテンツを含むことができる。サイネージコンテンツは、視認可能に振動部材150に配置され得る。例えば、サイネージコンテンツは、振動部材150の第1面(または前面)、および第1面とは異なる(または反対の)第2面(または背面)のうちの1つ以上に直接に付着され得る。例えば、サイネージコンテンツは、紙などの媒体に印刷され得、サイネージコンテンツが印刷された媒体は、振動部材150の第1面と第2面のうちの1つ以上に直接に付着され得る。
【0594】
複数の振動発生装置160は、振動部材150を振動させるように構成され得る。複数の振動発生装置160は、振動部材150の背面に連結されるか、または結合され得る。本明細書の一実施例による複数の振動発生装置120は、第1方向(X)と第2方向(Y)のうちの1つ以上の方向に沿って、一定の間隔を有するように振動部材150の背面に連結されるか、または結合され得る。例えば、複数の振動発生装置160のそれぞれは、
図1~
図42を参照して説明した振動装置10-1~10-7のうちの1つ以上を含むことができる。複数の振動発生装置160は、互いに同一または異なる振動装置を含むことができる。複数の振動発生装置160のうちの1つ以上は、互いに異なり得る。したがって、複数の振動発生装置160のそれぞれに対する重複する説明は省略することができる。
【0595】
本明細書の一実施例による複数の振動発生装置160は、
図1~
図8のうちの1つ以上に示した振動装置10-1~10-4を含むことができ、複数の振動発生装置160(または複数の振動発生装置160の振動装置10-1~10-4)は、第2補助部材10bの剥離後、接着部材12を介して振動部材150の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0596】
本明細書の他の実施例に係る複数の振動発生装置160は、
図29~
図42のうちの1つ以上に示した振動素子11を含む
図1~8のうちの1つ以上に示した振動装置10-1~10-4を含むことができ、複数の振動発生装置160(または複数の振動発生装置160の振動装置10-1~10-4)は、第2補助部材10bの剥離後、接着部材12を介して振動部材150の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0597】
本明細書の他の実施例による複数の振動発生装置160は、
図9~
図19のうちの1つ以上に示した振動装置10-5、10-6、10-7を含むことができ、複数の振動発生装置160(または複数の振動発生装置160の振動装置10-5、10-6、10-7)は、第2補助部材10bの剥離後、結合部材18を介して振動部材150の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0598】
本明細書の他の実施例に係る複数の振動発生装置160は、
図20~
図28のうちの1つ以上に示した振動板15を含む
図9~19のうちの1つ以上に示した振動装置10-5、10-6、10-7を含むことができ、複数の振動発生装置160(または複数の振動発生装置160の振動装置10-5、10-6、10-7)は、第2補助部材10bの剥離後、結合部材18を介して振動部材150の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0599】
本明細書の他の実施例に係る複数の振動発生装置160は、
図29~
図42のうちの1つ以上に示した振動素子11を含む
図9~19のうちの1つ以上に示した振動装置10-5、10-6、10-7を含むことができ、複数の振動発生装置160(または複数の振動発生装置160の振動装置10-5、10-6、10-7)は、第2補助部材10bの剥離後、結合部材18を介して振動部材150の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0600】
本明細書の他の実施例に係る複数の振動発生装置160は、
図20~
図28のうちの1つ以上に示した振動板15と、
図29~
図42のうちの1つ以上に示した振動素子11を含む
図9~
図19のうちの1つ以上に示した振動装置10-5、10-6、10-7を含むことができ、複数の振動発生装置160(または複数の振動発生装置160の振動装置10-5、10-6、10-7)は、第2補助部材の剥離後、結合部材18を介して振動部材150の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0601】
本明細書の一実施例による複数の振動発生装置160は、音響処理回路から供給される振動駆動信号に応答して振動部材150を振動させるか、または直接に振動させることができる。例えば、複数の振動発生装置160は、振動部材150に連結されたタッチパネル(またはタッチセンサ層)に対する、使用者のタッチに同期される振動駆動信号(またはハプティックフィードバック信号)に従って振動して振動部材150を振動させることができる。これにより、振動部材150は、複数の振動発生装置160のうちの1つ以上の振動によって振動し、音響およびハプティックフィードバックのうちの少なくとも1つ以上を、使用者(または視聴者)に提供することができる。
【0602】
本明細書の他の実施例に係る複数の振動発生装置160は、
図43~
図45を参照して説明した振動装置と同様に、複数の信号ケーブル30[1]~30[n]と、メインケーブル60を介して音響データ生成回路部50に連結され、複数の信号ケーブル30[1]~30[n]のそれぞれに実装された音響処理回路40から供給される振動駆動信号に応答して、振動部材150を振動させるか、または直接に振動させることができる。
【0603】
本明細書の一実施例に係る装置100は、背面構造物170、および結合部材180をさらに含むことができる。
【0604】
背面構造物170は、振動部材150の背面に配置され得る。例えば、背面構造物170は、振動部材150の背面を覆うことができる。例えば、背面構造物170は、ギャップ空間(GS)を挟んで振動部材150の背面の全体を覆うことができる。例えば、背面構造物170は、振動部材150の背面に配置されるすべての形状のフレームまたは板状構造物などで実現され得る。
【0605】
本明細書の一実施例による背面構造物170は、振動部材150の背面を覆う背面カバー(または底面部)171、および背面カバー171の先端に連結され、振動部材150の背面の縁部に連結された側面カバー(または側壁部)173を含むことができる。背面構造物170では、背面カバー171と側面カバー173は、一つの胴体に一体化され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0606】
本明細書の一実施例による背面構造物170は、振動部材150に向かい合う背面カバー171の底面に構成されたパターン部175をさらに含むことができる。
【0607】
パターン部175は、凸凹構造を有するように背面カバー171の底面に構成されることにより、背面カバー171の剛性を増加させることができる。例えば、パターン部175は、凸凹パターン部、底部パターン部、または補強パターン部などの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0608】
本明細書の一実施例によるパターン部175は、複数のグルーブ(溝)ラインを含むことができる。
【0609】
複数のグルーブラインの各々は、第1方向(X)、第2方向(Y)、および第1方向(X)と第2方向(Y)の間の対角線方向のうちの1つ以上の方向に沿って、背面カバー171の底面から凹状に形成され得る。例えば、パターン部175は、第1方向(X)と平行な複数のグルーブラインのそれぞれと、第2方向(Y)と平行な複数のグルーブラインのそれぞれの交差による格子パターンを含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0610】
結合部材180は、振動部材150と背面構造物170との間に配置され得る。例えば、結合部材180は、振動部材150を背面構造物170に連結させ、または結合させることができる。例えば、結合部材180は、背面構造物170の側面カバー173と振動部材150との間に配置され、背面構造物170の側面カバー173と振動部材150のそれぞれに連結されるか、または結合され得る。
【0611】
本明細書の一実施例による結合部材180は、振動部材150の振動が背面構造物170に伝達されるのを最小化するか、または防止するように構成され得る。結合部材180は、振動の遮断に適した材料特性を含むことができる。例えば、結合部材180は、弾性を有する材質を含むことができる。例えば、結合部材180は、振動吸収(または衝撃吸収)のために弾性を有する材質を含むことができる。本明細書の一実施例による結合部材180は、ポリウレタン(polyurethane)材質、またはポリオレフィン(polyolefin)材質で構成され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。本明細書の一実施例による結合部材180は、接着剤、両面テープ、両面フォームテープ、および両面クッションテープのうちの1つ以上を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0612】
本明細書の一実施例による結合部材180は、振動部材150よりも相対的に厚い厚さを有するように構成され得る。例えば、結合部材180は、振動部材150の振動が背面構造物170に伝達されるのを最小化するか、または防止することができる厚さを有することができる。結合部材180は、厚さと弾性によって振動部材150の振動を吸収することにより、振動部材150の振動が背面構造物170に伝達されることを最小化するか、または防止することができる。また、結合部材180は、振動部材150と背面構造物170との間の物理的な接触(または摩擦)を防止し、これにより振動部材150と背面構造物170との間の物理的な接触(または摩擦)による騒音(またはノイズ)の発生を防止することができる。例えば、結合部材180は、中間部材、緩衝部材、弾性部材、減衰部材、振動吸収部材、または振動遮断部材などの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0613】
本明細書の他の実施例に係る結合部材180は、振動部材150の振動が背面構造物170に伝達されることを最小化するか、または防止し、振動部材150の振動によって発生されて入射される音波の反射を減少させることができるように構成され得る。例えば、本明細書の他の実施例に係る結合部材180は、第1結合部材181および第2結合部材183を含むことができる。
【0614】
第1結合部材181と第2結合部材183のそれぞれは、振動部材150と背面構造物170との間に互いに並んで配置され得る。例えば、第1結合部材181と第2結合部材183のそれぞれは、振動部材150を背面構造物170に連結させるか、または結合させることができる。例えば、第1結合部材181と第2結合部材183のそれぞれは、背面構造物170の側面カバー173と振動部材150との間に並んで配置され、振動部材150の背面の縁部分と背面構造物170の側面カバー173のそれぞれに連結されるか、または結合され得る。
【0615】
第1結合部材181は、第2結合部材183により取り囲まれるように配置され得る。例えば、第1結合部材181は、第2結合部材183の内側(または中側)に配置され得る。第1結合部材181は、第2結合部材183より低い硬度を有するように構成され得る。例えば、第1結合部材181は、両面ポリウレタンテープ(double-sided polyurethane tape)、両面ポリウレタンフォームテープ、または両面スポンジテープ(double-sided sponge tape)などを含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0616】
第2結合部材183は、第1結合部材181を取り囲むように配置され得る。例えば、第2結合部材183は、第1結合部材181の外側(または表側)に配置され得る。第2結合部材183は、第1結合部材181aよりも高い硬度を有するように構成され得る。例えば、第2結合部材183は、両面ポリオレフィンテープ(double-sided polyolefin tape)、両面ポリオレフィンフォームテープ、両面アクリルテープ(double-sided acrylic tape)、または両面アクリルフォームテープなどを含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0617】
本明細書の他の実施例に係る結合部材180は、相対的に硬い第2結合部材183の内側に配置された相対的に柔らかい第1結合部材181によって、振動部材150の振動によって発生されて入射される音響を吸収することができ、それによって結合部材180によって発生される反射音(または反射波)が最小限に抑えされ得る。これにより、複数の振動発生装置160のうちの1つ以上の振動によって発生される音響の再生周波数帯域で発生される最高音圧と最低音圧のそれぞれが減少することができ、これにより音圧の平坦度が減少され得る。
【0618】
本明細書のさらに他の実施例に係る結合部材180では、相対的に硬い第2結合部材183が、相対的に柔らかい第1結合部材181の内側に配置されることもありうる。この場合、音響の特定音域帯で音圧が減少することができる。例えば、相対的に硬い第2結合部材183によって発生される反射音(または反射波)により、2k~5kHzおよび7k~12kHzの音域帯で音圧が減少することができる。したがって、振動部材150の形状と大きさによって、2k~5kHzおよび7k~12kHzの音域帯での音圧低減が必要な場合、相対的に硬い第2結合部材183は、相対的に柔らかい第1結合部材181の内側に配置され得、第2結合部材183によって発生される2k~5kHzおよび7k~12kHzの音域帯での音圧の減少によって音圧の平坦度が改善され得る。
【0619】
本明細書の一実施例に係る装置100は、パーティション190をさらに含むことができる。
【0620】
パーティション190は、複数の振動発生装置160のうちの1つ以上の間に構成され得る。例えば、パーティション190は、複数の振動発生装置160の間に構成され得る。
【0621】
本明細書の一実施例によるパーティション190は、複数の振動発生装置160のうちの1つ以上の周辺に密閉空間(CS)を設けることにより、複数の振動発生装置160のうちの1つ以上の振動領域を定義することができる。例えば、パーティション190は、複数の振動発生装置160のそれぞれが振動するとき、音響が発生されるエアギャップ(air gap)または空間(space)であることができる。例えば、パーティション190は、音響を分離するか、またはチャネルを分離することができ、音響の干渉による音響の特性低下を防止するか、または減らすことができる。例えば、パーティション190は、音遮断部材、音分離部材、空間分離部材、またはバッフル(baffle)などで表現され得、本明細書の実施例は、これらの用語に限定されるものではない。
【0622】
付加的に、本明細書の他の実施例に係る装置100は、1つ以上のパッドをさらに含むことができる。
【0623】
1つ以上のパッドは、パーティション190の1つ以上の辺から振動発生装置160の方に突出されるように構成され得る。1つ以上のパッドは、パーティション190で反射される反射波をトラップするように構成されることによって、反射波と進行波の干渉によって発生される定在波による音圧特性の低下を防止または最小化することができる。1つ以上のパッドは、
図9および
図10を参照して説明した1つ以上のパッド19と実質的に同一であるので、これについての説明は省略する。
【0624】
付加的に、本明細書の一実施例による装置100は、背面構造170の背面カバー171に配置された吸音部材をさらに含むことができる。
【0625】
吸音部材は、背面構造物170の背面カバー171に構成されたパターン部175を覆うように配置され得る。例えば、吸音部材は、不織布またはフォームパッドを含むことができる。本明細書の一実施例による吸音部材は、振動部材150の背面と背面構造物170の背面カバー171との間の空間で発生される低音域帯の周波数共振を減衰させることによって、低音域帯の周波数間の干渉によるブーミング(booming)現象を最小限に抑え、音質を向上させる。また、吸音部材は、振動部材150の振動時、複数の振動発生装置160のうち1つ以上と背面カバー171との直接的な接触を防止することにより、複数の振動発生装置160の損傷または破損を防止することができる。
【0626】
図52は、本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
図52は、
図1~
図42のうちの1つ以上に示した振動装置を含むか、または適用した装置を示す。
【0627】
図52を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置200は、運送装置用音響装置、運送装置用音響発生装置、運送装置用スピーカー、車両用音響装置、車両用音響発生装置、または車両用スピーカーなどを実現することができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0628】
本明細書の他の実施例に係る装置200は、運送装置の室内空間(IS)および外部空間(OS)のうちの1つ以上に音響を出力するように構成された1つ以上の振動発生装置250を含むことができる。
【0629】
運送装置は、1つ以上の座席と1つ以上のガラス窓を含むことができる。例えば、運送装置は、車両、列車、船舶、または航空機などを含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0630】
本明細書の一実施例による運送装置は、メイン構造物210、外装材220、および内装材230を含むことができる。
【0631】
メイン構造物(またはフレーム構造物)210は、メインフレーム、サブフレーム、サイドフレーム、ドアフレーム、アンダーフレーム、および座席フレーム(seat frame)などを含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0632】
外装材220は、メイン構造物210を覆うように構成され得る。例えば、外装材220は、メイン構造物210の外部を覆うように構成され得る。本明細書の一実施例による外装材220は、フードパネル、フロントフェンダーパネル、ダッシュパネル、ピラーパネル、トランクパネル、ルーフパネル、フロアパネル、ドアインナーパネル、ドアアウターパネルなどを含み得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。本明細書の一実施例による外装材220は、平面部と曲面部のうちの少なくとも1つ以上を含むことができる。例えば、外装材220は、該当するメイン構造物210の表面構造と対応する表面構造を有するか、または該当するメイン構造物210の表面構造と異なる表面構造を有することができる。
【0633】
内装材230は、運送装置の内部を構成するすべての部品を含むか、または運送装置の室内空間(IS)に配置されたすべての部品を含むことができる。例えば、内装材230は、運送装置のインテリア部材または内部仕上げ部材であり得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0634】
本明細書の一実施例に係る内装材230は、運送装置の室内空間(IS)において、メイン構造物210と外装材220のうちの1つ以上を覆いながら運送装置の室内空間(IS)に露出されるように構成され得る。例えば、内装材230は、ダッシュボード、ピラー内装材(またはピラートリム)、フロア内装材(またはフロアカーペット)、ルーフ内装材(またはヘッドライナー)、ドア内装材(またはドアトリム)、ハンドル内装材(またはステアリングカバー)、座席内装材、リアパッケージ内装材(または後部座席棚)、オーバーヘッドコンソール(または屋内照明内装材)、リアビューミラー、グローブボックス、およびサンバイザーなどを含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0635】
本明細書の一実施例による内装材230は、プラスチック、繊維、皮革、布、木材、および金属のうちの1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0636】
本明細書の他の実施例に係る内装材230は、ベース部材と表皮部材と含むことができる。例えば、ベース部材は、射出物、第1内装材、内部内装材、または背面内装材であり得、これらに限定されるものではない。表皮部材は、第2内装材、外部内装材、前面内装材、外皮部材、補強部材、または装飾部材であり得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0637】
内装材230またはベース部材は、プラスチック材料からなり得る。例えば、内装材230またはベース部材は、熱可塑性の樹脂または熱硬化性の樹脂を用いた射出工程によって実現された射出物であり得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。内装材230またはベース部材は、運送装置の室内空間(IS)で、メイン構造物210と外装材220のうちの1つ以上を覆うように構成され得る。例えば、内装材230またはベース部材は、運送装置の室内空間(IS)に露出されたメインフレーム、サイドフレーム、ドアフレーム、ハンドルフレームのうちの少なくとも1つ以上の一面(または内装面)を覆うように構成され得る。
【0638】
表皮部材は、ベース部材を覆うように配置され得る。表皮部材は、運送装置の室内空間(IS)でベース部材を覆いながら、室内空間(IS)に露出されるように構成され得る。例えば、表皮部材は、運送装置の室内空間(IS)に露出するベース部材の前面に配置または結合され得る。例えば、表皮部材は、プラスチック、繊維、皮革、布、木材、および金属のうちの1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0639】
繊維材料の内装材230または表皮部材は、合成繊維、炭素繊維(またはアラミド繊維)および天然繊維のうちの少なくとも1つ以上を含むことができる。例えば、繊維材質の内装材230または表皮部材は、織物シート、編物シート、または不織布であり得るが、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、繊維材質の内装材230または表皮部材は、布帛部材であり得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。合成繊維は、熱可塑性樹脂であり、比較的に有害物質の放出がない環境に優しい素材であるポリオレフィン系繊維を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、ポリオレフィン系繊維は、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、またはポリエチレンテレフタレート繊維を含むことができる。ポリオレフィン系繊維は、単一樹脂の繊維またはコアシェル構造の繊維であり得る。天然繊維は、ジュート(Jute)繊維、洋麻(ケナフ)(Kenaf)繊維、アバカ(Abaca)繊維、ココナッツ繊維、および木繊維のうちのいずれか1つまたは2つ以上の混合繊維であり得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0640】
1つ以上の振動発生装置250は、外装材220と内装材230の間で音響を出力するように構成され得る。例えば、1つ以上の振動発生装置250は、外装材220と内装材230との間に配置され、外装材220と内装材230のうちの1つ以上を間接または直接に振動させて音響を出力することができる。
【0641】
運送装置の外装材220と内装材230のうちの1つ以上は、音響の出力のための振動板、音響振動板、または音響発生板等であり得る。例えば、音響出力用の外装材220と内装材230のそれぞれは、1つ以上の振動発生装置250よりも大きい大きさを有するので、大面積の振動板、音響振動板、または音響発生板の機能を有することにより、1つ以上の振動発生装置250によって発生される低音域帯の音響特性および/または音圧特性を向上させることができる。例えば、低音域帯音の周波数は、500Hz以下であり得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0642】
本明細書の一実施例による1つ以上の振動発生装置250は、運送装置の外装材220と内装材230との間で音響を出力することができる。例えば、1つ以上の振動発生装置250は、外装材220と内装材230との間で外装材220および内装材230のうちの1つ以上に連結されるか、または結合され、外装材220および内装材230のうちの1つ以上を間接または直接に振動させて音響を出力することができる。
【0643】
本明細書の一実施例による1つ以上の振動発生装置250は、
図1~
図42を参照して説明した振動装置10-1~10-7のうちの1つ以上を含むことができる。したがって、1つ以上の振動発生装置250に対する重複する説明は省略することができる。
【0644】
本明細書の一実施例による1つ以上の振動発生装置250は、
図1~
図8のうちの1つ以上に示した振動装置10-1~10-4を含むことができ、1つ以上の振動発生装置250(または複数の振動発生装置250の振動装置10-1~10-4)は、第2補助部材10bの剥離後、接着部材12を介して外装材220および内装材230のうちのいずれか1つに連結され得る。
【0645】
本明細書の他の実施例に係る1つ以上の振動発生装置250は、
図29~
図42のうちの1つ以上に示した振動素子11を含む
図1~8のうちの1つ以上に示した振動装置10-1~10-4を含むことができ、1つ以上の振動発生装置250(または複数の振動発生装置250の振動装置10-1~10-4)は、第2補助部材10bの剥離後、接着部材12を介して外装材220および内装材230のうちのいずれか1つに連結され得る。
【0646】
本明細書の他の実施例による1つ以上の振動発生装置250は、
図9~
図19のうちの1つ以上に示した振動装置10-5、10-6、10-7を含むことができ、1つ以上の振動発生装置250(または複数の振動発生装置250の振動装置10-5、10-6、10-7)は、第2補助部材10bの剥離後、結合部材18を介して外装材220および内装材230のうちのいずれか1つに連結され得る。
【0647】
本明細書の他の実施例に係る1つ以上の振動発生装置250は、
図20~
図28のうちの1つ以上に示した振動板15を含む
図9~19のうちの1つ以上に示した振動装置10-5、10-6、10-7を含むことができ、1つ以上の振動発生装置250(または複数の振動発生装置250の振動装置10-5、10-6、10-7)は、第2補助部材10bの剥離後、結合部材18を介して外装材220および内装材230のうちのいずれか1つに連結され得る。
【0648】
本明細書の他の実施例に係る1つ以上の振動発生装置250は、
図29~
図42のうちの1つ以上に示した振動素子11を含む
図9~19のうちの1つ以上に示した振動装置10-5、10-6、10-7を含むことができ、1つ以上の振動発生装置250(または複数の振動発生装置250の振動装置10-5、10-6、10-7)は、第2補助部材10bの剥離後、結合部材18を介して外装材220および内装材230のうちのいずれか1つに連結され得る。
【0649】
本明細書の他の実施例に係る1つ以上の振動発生装置250は、
図20~
図28のうちの1つ以上に示した振動板15と、
図29~
図42のうちの1つ以上に示した振動素子11を含む
図9~
図19のうちの1つ以上に示した振動装置10-5、10-6、10-7を含むことができ、1つ以上の振動発生装置250(または複数の振動発生装置250の振動装置10-5、10-6、10-7)は、第2補助部材の剥離後、結合部材18を介して外装材220および内装材230のうちのいずれか1つに連結され得る。
【0650】
このような、本明細書の他の実施例に係る装置200は、運送装置の外装材220と内装材230のうちの1つ以上を間接または直接に振動させることにより、運送装置の室内空間(IS)と、外部空間(OS)のうちの1つ以上に音響を出力することができる。
【0651】
図53は、本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
図53は、
図52で説明した1つ以上の振動発生装置の配置位置を変更したものである。したがって、以下の説明では、1つ以上の振動発生装置およびそれに関連された構成を除いて、残りの同じ構成についての同一の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0652】
図53を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置200は、運送装置の室内空間(IS)に音響を出力するように構成された1つ以上の振動発生装置250を含むことができる。
【0653】
1つ以上の振動発生装置250は、メイン構造物210と内装材230との間で運送装置の室内空間(IS)に音響を出力することができる。例えば、1つ以上の振動発生装置250は、メイン構造物210と内装材230との間でメイン構造物210と内装材230のうちの1つ以上に連結されるか、または結合され、内装材230を間接または直接に振動させて音響を出力することができる。
【0654】
本明細書の一実施例による1つ以上の振動発生装置250は、
図1~
図42を参照して説明した振動装置10-1~10-7のうちの1つ以上を含むことができる。1つ以上の振動発生装置250は、メイン構造物210と内装材230のうちの1つ以上に連結されるか、または結合されることを除いては、
図52を参照して説明した1つ以上の振動発生装置250と実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0655】
このような、本明細書の他の実施例に係る装置200は、運送装置の内装材230を間接または直接に振動させることにより、運送装置の室内空間(IS)に音響を出力することができる。
【0656】
図54は、本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
図52で説明した1つ以上の振動発生装置の配置位置を変更したものである。したがって、以下の説明では、1つ以上の振動発生装置およびそれに関連する構成を除いた残りの構成には同じ図面符号を付与し、重複する説明は省略する。
【0657】
図54を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置200は、運送装置の外部空間(OS)に音響を出力するように構成された1つ以上の振動発生装置250を含むことができる。
【0658】
1つ以上の振動発生装置250は、メイン構造物210と外装材220の間で運送装置の外部空間(OS)に音響を出力することができる。例えば、1つ以上の振動発生装置250は、メイン構造物210と外装材220の間で、メイン構造物210と外装材220の中の1つ以上に連結または結合され、外装材220を間接または直接に振動させて音響を出力することができる。
【0659】
本明細書の一実施例による1つ以上の振動発生装置250は、
図1~
図42を参照して説明した振動装置10-1~10-7の中の1つ以上を含むことができる。1つ以上の振動発生装置250は、メイン構造物210と外装材220の中の1つ以上に連結または結合することを除いては、
図52を参照して説明した1つ以上の振動発生装置250と実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0660】
このような、本明細書の他の実施例に係る装置200は、運送装置の外装材220を間接または直接に振動させることにより、運送装置の外部空間(OS)に音響を出力することができる。
【0661】
図55は、本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
図55は、
図52に示したメイン構造物と外装材および内装材のうちの1つ以上の構造を変更したものである。したがって、以下の説明では、
図52で説明した装置と同じ構成に対する重複する説明は省略することができる。
【0662】
図55を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置200は、非平面構造を含むメイン構造物210と、外装材220および内装材230のうちの1つ以上に連結された1つ以上振動発生装置250を含むことができる。
【0663】
メイン構造物210、外装材220、および内装材230のうちの1つ以上の少なくとも一部は、運送装置の室内空間(IS)に突出されるように構成され得る。
【0664】
メイン構造物210、外装材220および内装材230のうちの1つ以上は、平面部231および突出部233のうちの1つ以上を含むことができる。
【0665】
平面部231は、第1方向(X)および第2方向(Y)のうちの1つ以上と平行に配置され得る。
【0666】
突出部233は、平面部231から運送装置の室内空間(IS)または外部空間(OS)に突出され得る。例えば、突出部233は、平面部231から運送装置の室内空間(IS)または外部空間(OS)に凸状に突出され得る。例えば、突出部233の反対面は、突出部233に対応するように凹状に構成され得る。
【0667】
メイン構造物210と外装材220および内装材230のうちの1つ以上は、平面部231と突出部233との間に傾斜面232をさらに含むことができる。
【0668】
傾斜面232は、平面部231と突出部233との間に直線または曲面形状に構成され得る。
【0669】
メイン構造物210、外装材220、および内装材230のそれぞれは、1つ以上の振動発生装置250と連結されるか、または結合され得る。
【0670】
メイン構造物210に連結された1つ以上の振動発生装置250は、内装材230の非平面構造に沿った形状に曲げることができる。外装材220に連結した1つ以上の振動発生装置250は、外装材220の非平面構造に沿った形状に曲げることができる。内装材230に連結された1つ以上の振動発生装置250は、メイン構造物210の非平面構造に沿って配置され得る。例えば、内装材230に連結した1つ以上の振動発生装置250は、内装材230の非平面構造に沿った形状に曲げられ得る。
【0671】
本明細書の一実施例による1つ以上の振動発生装置250は、
図29~
図42の中の1つ以上に示した振動素子11を含む
図1~19のうちの1つ以上に示した振動装置10-1~10-7を含むことができるので、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、1つ以上の振動発生装置250に構成された振動素子11は、接着部材より大きな弾性係数を有することにより、メイン構造物210と外装材220および内装材230のそれぞれの非平面構造の形状(または表面形状)にそのまま沿った形状に曲げることができ、これにより音響再生の信頼性が向上され得る。したがって、1つ以上の振動発生装置250は、非平面構造を含む外装材220および内装材230のうちの1つ以上を間接または直接に振動させて音響を出力することができる。
【0672】
図56は、本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
図56は、
図55に示した内装材の構造を変更したものである。したがって、以下の説明では、
図55で説明した装置と同じ構成に対する重複する説明は省略することができる。
【0673】
図56を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置200は、曲面構造を含む内装材230に連結された1つ以上の振動発生装置250を含むことができる。
【0674】
内装材230は、曲面構造を含むことができる。例えば、内装材230は、座席に連結されたヘッドレストフレームを覆うヘッドレスト内装材を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。内装材230は、1つ以上の振動発生装置250と連結されるか、または結合され得る。
【0675】
1つ以上の振動発生装置250は、曲面構造を有する内装材230の内側面に連結されるか、または結合され得る。例えば、1つ以上の振動発生装置250は、内装材230の曲面構造に沿った形状に曲がり、内装材230の内側面に連結されるか、または結合され得る。
【0676】
本明細書の一実施例による1つ以上の振動発生装置250は、
図29~
図42の中の1つ以上に示した振動素子11を含む
図1~19のうちの1つ以上に示した振動装置10-1~10-7を含むことができるので、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、1つ以上の振動発生装置250に構成された振動素子11は、接着部材より大きな弾性係数を有することにより、内装材230の曲面構造の形状(または表面形状)にそのまま沿った形状に曲げることができ、これにより音響再生の信頼性が向上され得る。したがって、1つ以上の振動発生装置250は、曲面構造を含む内装材230を間接または直接に振動させて音響を出力することができる。
【0677】
図57は、本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
図57は、
図1~
図42のうちの1つ以上に示した振動装置を運送装置のガラス窓に適用した装置を示す。
【0678】
図57を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置200は、運送装置のガラス窓240に配置されて音響を出力する1つ以上の振動発生装置250を含むことができる。
【0679】
運送装置のガラス窓240は、前方ガラス窓および側面ガラス窓のうちの少なくとも1つ以上であり得る。そして、運送装置のガラス窓240は、背面ガラス窓およびルーフガラス窓のうちの少なくとも1つ以上をさらに含むことができる。
【0680】
本明細書の一実施例によるガラス窓240は、全体的に透明になるように構成され得る。本明細書の他の実施例に係るガラス窓240は、透明部、および透明部を取り囲む半透明部を含むことができる。本明細書の他の実施例に係るガラス窓240は、透明部、および透明部を取り囲む不透明部を含むことができる。
【0681】
1つ以上の振動発生装置250は、透明または半透明であるように構成され得る。例えば、ガラス窓240が全体的に透明である場合、1つ以上の振動発生装置250は、透明になるように構成され、ガラス窓240の中間領域または周辺領域に配置され得る。ガラス窓240が半透明部または不透明部を含む場合、1つ以上の振動発生装置250は、半透明または不透明になるように構成され、ガラス窓240の半透明部または不透明部に配置され得る。例えば、1つ以上の振動発生装置250は、透明振動発生装置または透明音響発生装置などの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0682】
1つ以上の振動発生装置250は、運送装置の室内空間(IS)に露出されたガラス窓240の一面(または室内表面)に連結されるか、または結合され得る。例えば、1つ以上の振動発生装置250は、前方ガラス窓および側面ガラス窓のうちの少なくとも1つ以上に配置され得、背面ガラス窓およびルーフガラス窓のうちの少なくとも1つ以上にさらに配置され得る。
【0683】
1つ以上の振動発生装置250は、ガラス窓240を間接または直接に振動させて音響を出力することができる。例えば、1つ以上の振動発生装置250は、自己振動によって室内空間(IS)に音響を出力するか、またはガラス窓240を振動させて室内空間(IS)に音響を出力するように構成され得る。
【0684】
本明細書の一実施例による1つ以上の振動発生装置250は、
図1~
図42を参照して説明した振動装置10-1~10-7のうちの1つ以上を含み、透明、半透明、または不透明に構成され得る。1つ以上の振動発生装置250は、ガラス窓240に連結されるか、または結合されることを除いては、
図52を参照して説明した1つ以上の振動発生装置250と実質的に同じであるため、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0685】
1つ以上の振動発生装置250は、ガラス窓240の一面(または室内表面)に付着した光学フィルム241によって覆われ得る。光学フィルム241は、1つ以上の振動発生装置250を覆うようにガラス窓240の一面(または室内表面)に付着されることで、1つ以上の振動発生装置250を保護するか、または1つ以上の振動発生装置250をガラス窓240に固定させることができる。光学フィルム241は、紫外線を遮断する紫外線遮断フィルム、光を遮断する遮光フィルム、および熱を遮断する熱遮断フィルムのうちの1つ以上を含むことができる。
【0686】
したがって、本明細書の他の実施例に係る装置200は、ガラス窓240に連結して自己振動するか、またはガラス窓240を音響振動板として使用して音響を室内空間(IS)の方に出力することができる。
【0687】
図52~
図57を参照すると、複数の振動発生装置250のそれぞれは、
図1~
図42を参照して説明した振動装置10-1~10-7のうちの1つ以上を含むことができる。複数の振動発生装置250は、互いに同一または異なる振動装置を含むことができる。複数の振動発生装置250のうちの1つ以上は、互いに異なり得る。
【0688】
図58は、本明細書の一実施例による運送装置を示す図である。
図59は、本明細書の一実施例による運送装置を示す断面図である。
図60は、
図58および
図59の運転席と前方同乗席の周辺に配置された音響発生装置を示す図である。
図61は、
図58および
図59のドアおよびガラス窓に配置された音響発生装置を示す図である。
図62は、
図58および
図59のルーフパネルに配置された音響発生装置を示す図である。
図63は、
図58および
図59のルーフパネルとガラス窓および座席に配置された音響発生装置を示す図である。
【0689】
図58~
図63を参照すると、本明細書の一実施例による運送装置は、メイン構造物210、外装材220、および内装材230との少なくとも2つとの間で、音響を出力するように構成された第1音響発生装置250-1を含むことができる。例えば、第1音響発生装置250-1は、メイン構造物210と外装材220および内装材230のうちの少なくとも2つ以との間で、音響を出力するように構成され得る。例えば、第1音響発生装置250-1は、メイン構造物210と外装材220の間、メイン構造物210と内装材230の間、または外装材220と内装材230の間に配置され、音響を出力することができる。
【0690】
第1音響発生装置250-1は、ダッシュボード230A、ピラー内装材230B、ルーフ内装材230C、ドア内装材230D、座席内装材230E、ハンドル内装材230F、およびフロア内装材230Gのうちの少なくとも1つ以上と、メイン構造物(または外装材)との間に配置された1つ以上の振動発生装置250A~250Gを含むことができる。例えば、第1音響発生装置250-1は、第1~第7振動発生装置250A~250Gのうちの少なくとも1つ以上を含み、これにより1チャンネル以上の音響を出力することができる。
【0691】
図58~
図60を参照すると、本明細書の一実施例による第1振動発生装置250Aは、ダッシュパネルとダッシュボード230Aとの間に配置され、ダッシュボード230Aを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。例えば、第1振動発生装置250Aは、
図52~
図55を参照して説明した振動発生装置250を含むことで、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、第1振動発生装置250Aは、ダッシュボードスピーカーまたは第1スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0692】
本明細書の一実施例によると、ダッシュパネルとダッシュボード230Aのうちの少なくとも1つ以上は、運転席(DS)に対応される第1領域、助手席(FPS)に対応される第2領域、および第1領域と第2領域との間の第3領域(または中間領域)を含むことができる。ダッシュパネルとダッシュボード230Aのうちの少なくとも1つは、助手席(FPS)と向かい合う傾斜した第4領域を含むことができる。
【0693】
本明細書の一実施例によると、第1振動発生装置250Aは、ダッシュボード230Aの第1~第4領域のうちの少なくとも1つ以上を振動させるように配置され得る。例えば、第1振動発生装置250Aは、ダッシュボード230Aの第1および第2領域のそれぞれに配置されるか、または第1~第4領域のそれぞれに配置され得る。例えば、第1振動発生装置250Aは、ダッシュボード230Aの第1および第2領域のそれぞれに配置されるか、または第1~第4領域の少なくとも1つ以上に配置され得る。例えば、第1振動発生装置250Aは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、ダッシュボード230Aの第1~第4領域のうちの少なくとも1つを振動させるように構成された第1振動発生装置250Aは、互いに同一または異なる音響出力特性を有することができる。例えば、ダッシュボード230Aの第1~第4領域のそれぞれを振動させるように構成された第1振動発生装置250Aは、互いに同一または異なる音響出力特性を有することができる。
【0694】
本明細書の一実施例による第2振動発生装置250Bは、ピラーパネルとピラー内装材230Bとの間に配置され、ピラー内装材230Bを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。例えば、第2振動発生装置250Bは、
図52~
図55を参照して説明した振動発生装置250を含むので、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、第2振動発生装置250Bは、ピラースピーカー、ツイータースピーカー、または第2スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0695】
本明細書の一実施例によると、ピラーパネルは、前方ガラス窓の両側に配置された第1ピラー(またはAピラー)、車体中央の両側に配置された第2ピラー(またはBピラー)、および車体の後部の両側に配置された第3ピラー(またはCピラー)を含むことができる。ピラー内装材230Bは、第1ピラーを覆う第1ピラー内装材230B1、第2ピラーを覆う第2ピラー内装材230B2、および第3ピラーを覆う第3ピラー内装材230B3を含むことができる。本明細書の一実施例によると、第2振動発生装置250Bは、第1ピラーと第1ピラー内装材230B1の間、第2ピラーと第2ピラー内装材230B2の間、および第3ピラーと第3ピラー内装材230B3の間のうちの少なくとも1つ以上に配置されることにより、第1~第3ピラー内装材230B1、230B2、230B3のうち少なくとも1つ以上を振動させることができる。例えば、第2振動発生装置250Bは、2kHz~20kHzの音響を出力するように構成され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、第2振動発生装置250Bは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第1~第3ピラー内装材230B1、230B2、230B3のうちの少なくとも1つを振動させるように構成された第2振動発生装置250Bは、互いに同一または異なる音響出力特性を有することができる。
【0696】
図59、
図62および
図63を参照すると、本明細書の一実施例による第3振動発生装置250Cは、ルーフパネルとルーフ内装材230Cとの間に配置され、ルーフ内装材230Cを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。例えば、第3振動発生装置250Cは、
図52~
図55を参照して説明した振動発生装置250を含むので、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、第3振動発生装置250Cは、ルーフスピーカーまたは第3スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0697】
本明細書の一実施例によると、ルーフパネルおよびルーフパネルを覆うルーフ内装材230Cのうちの少なくとも1つ以上は、運転席(DS)に対応される第1領域、助手席(FPS)に対応される第2領域、運転席(DS)と助手席(FPS)との間に対応される第3領域、運転席(DS)後方の第1後方同乗席(RPS1)に対応される第4領域、助手席(FPS)後方の第2後方同乗席(RPS2)に対応される第5領域、第1後方同乗席(RPS1)と第2後方同乗席(RPS2)との間に対応される第6領域、および第3領域と第6領域との間の第7領域を含むことができる。例えば、第3振動発生装置250Cは、ルーフ内装材230Cの第1~第7領域のうちの少なくとも1つ以上を振動させるように構成され得る。例えば、第3振動発生装置250Cは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、ルーフ内装材230Cの第1~第7領域のうちの少なくとも1つ以上を振動させるように構成された第3振動発生装置250Cは、互いに同一または異なる音響出力特性を有することができる。例えば、ルーフ内装材230Cの第1~第7領域のそれぞれを振動させるように構成された第3振動発生装置250Cは、互いに同一または異なる音響出力特性を有することができる。例えば、ルーフ内装材230Cの第1~第7領域のうちの少なくとも1つ以上を振動させるように構成された第3振動発生装置250Cのうちの少なくとも1つ以上は、2kHz~20kHzの音響を出力するように構成され得、残りは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、ルーフ内装材230Cの第1~第7領域のそれぞれを振動させるように構成された第3振動発生装置250Cのうちの少なくとも1つ以上は、2kHz~20kHzの音響を出力するように構成され得、残りは150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。
【0698】
図58~
図61を参照すると、本明細書の一実施例による第4振動発生装置250Dは、ドアフレームとドア内装材230Dとの間に配置され、ドア内装材230Dを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。例えば、第4振動発生装置250Dは、
図52~
図55を参照して説明した振動発生装置250を含むので、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、第4振動発生装置250Dは、ドアスピーカーまたは第4スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0699】
本明細書の一実施例によると、ドアフレームおよびドア内装材230Dのうちの少なくとも1つ以上は、運送装置の高さ方向(Z)を基準に、上部領域、中間領域、および下部領域を含むことができる。例えば、第4振動発生装置250Dは、ドアフレームとドア内装材230Dとの間の上部領域、中間領域、および下部領域のうちの少なくとも1つ以上に配置されることにより、ドア内装材230Dの上部領域、中間領域、および下部領域のうちの少なくとも1つを振動させることができる。
【0700】
本明細書の一実施例によると、ドア内装材230Dの上部領域は、相対的に小さな曲率半径を有する曲面部を含むことができる。ドア内装材230Dの上部領域を振動させるための第4振動発生装置250Dは、
図55を参照して説明したように、
図29~
図42のうちの1つ以上に示した振動素子11の第2部分11a2によってフレキシビリティを有することにより、ドア内装材230Dの上部領域の曲面部の形状(または表面形状)にそのまま沿った形状に曲げることができる。
【0701】
本明細書の一実施例によると、ドアフレームは、第1ドアフレーム(または左側フロントドアフレーム)、第2ドアフレーム(または右側フロントドアフレーム)、第3ドアフレーム(または左側リアドアフレーム)、および第4ドアフレーム(または右側リアドアフレーム)を含むことができる。本明細書の一実施例によると、ドア内装材230Dは、第1ドアフレームを覆う第1ドア内装材(または左側フロントドア内装材)230D1、第2ドアフレームを覆う第2ドア内装材(または右側フロントドア内装材)230D2、第3ドアフレームを覆う第3ドア内装材(または左側リアドア内装材)230D3、および第4ドアフレームを覆う第4ドア内装材(または右側リアドア内装材)230D4を含むことができる。例えば、第4振動発生装置250Dは、第1~第4ドアフレームのそれぞれと第1~第4ドア内装材230D1~230D4との間の上部領域、中間領域、および下部領域のうちの少なくとも1つ以上に配置され、第1~第4ドア内装材230D1~230D4のそれぞれの上部領域、中間領域、および下部領域のうちの少なくとも1つ以上を振動させることができる。
【0702】
本明細書の一実施例によると、第1~第4ドア内装材230D1~230D4のそれぞれの上部領域を振動させるように構成された第4振動発生装置250Dは、2kHz~20kHzの音響を出力するように構成、または150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第1~第4ドア内装材230D1~230D4のうちの少なくとも1つ以上の上部領域を振動させるように構成された第4振動発生装置250Dは、2kHz~20kHzの音響を出力するように構成、または150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る
【0703】
本明細書の一実施例によると、第1~第4ドア内装材230D1~230D4の少なくとも1つ以上の中間領域または/および下部領域を振動させるように構成された第4振動発生装置250Dは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。第1~第4ドア内装材230D1~230D4のそれぞれの中間領域および/または下部領域を振動させるように構成された第4振動発生装置250Dは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第1~第4ドア内装材230D1~230D4のうちの少なくとも1つ以上の中間領域および/または下部領域を振動させるように構成された第4振動発生装置250Dは、ウーファー、ミッドウーファー、およびサブウーファーのうちのいずれか1つ以上であり得る。例えば、第1~第4ドア内装材230D1~230D4のそれぞれの中間領域および/または下部領域を振動させるように構成された第4振動発生装置250Dは、ウーファー、ミッドウーファー、およびサブウーファーのうちのいずれか1つ以上であり得る。
【0704】
第1ドア内装材230D1に配置された第4振動発生装置250Dと第2ドア内装材230D2に配置された第4振動発生装置250Dそれぞれから出力される音響は、互いに合わせて出力され得る。例えば、第1ドア内装材230D1に配置された第4振動発生装置250Dと、第2ドア内装材230D2に配置された第4振動発生装置250Dのうちの少なくとも1つ以上から出力される音響は、互いに合わせて出力され得る。また、第3ドア内装材230D3に配置された第4振動発生装置250Dから出力される音響と、第4ドア内装材230D4に配置された第4振動発生装置250Dから出力する音響は、互いに合わせて出力され得る。
【0705】
本明細書の一実施例によると、第1~第4ドア内装材230D1~230D4のそれぞれの上部領域は、ダッシュボード230Aに隣接する第1上部領域、後部座席(RPS1、RPS2、RPS3)に隣接する第2上部領域、および第1上部領域と第2上部領域との間の第3上部領域を含むことができる。例えば、第4振動発生装置250Dは、第1~第4ドア内装材230D1~230D4のそれぞれの第1~第3上部領域のうちの1つ以上に配置され得る。例えば、第4振動発生装置250Dは、第1および第2ドア内装材230D1、230D2のそれぞれの第1上部領域に配置され、第1および第2ドア内装材230D1、230D2のそれぞれの第2および第3上部領域のうちの1つ以上に配置され得る。例えば、第4振動発生装置250Dは、第1~第4ドア内装材230D1~230D4のうちの少なくとも1つ以上の第1~第3上部領域のうちの1つ以上に配置され得る。例えば、第1および第2ドア内装材230D1、230D2のうちの1つ以上の第1上部領域を振動させるように構成された第4振動発生装置250Dは、2kHz~20kHzの音響を出力するように構成され得、第1および第2ドア内装材230D1、230D2のそれぞれの第2および第3上部領域のうちの1つ以上を振動させるように構成された第4振動発生装置250Dは、2kHz~20kHzの音響を出力するように構成されるか、または150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第1および第2ドア内装材230D1、230D2のうちの少なくとも1つ以上の第2および第3上部領域のうちの1つ以上を振動させるように構成された第4振動発生装置250Dは、2kHz~20kHzの音響を出力するように構成されるか、または150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。
【0706】
図58、
図59、および
図63を参照すると、本明細書の一実施例による第5振動発生装置250Eは、座席フレームと座席内装材230Eの間に配置され、座席内装材230Eを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。例えば、第5振動発生装置250Eは、
図53~
図56を参照して説明した振動発生装置250を含むので、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、第5振動発生装置250Eは、シートスピーカー、ヘッドレストスピーカー、または第5スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0707】
本明細書の一実施例によると、座席フレームは、第1座席フレーム(または運転席フレーム)、第2座席フレーム(または助手席フレーム)、第3座席フレーム(または第1同乗席フレーム)、第4座席フレーム(または第2同乗席フレーム)、および第5座席フレーム(または第3同乗席フレーム)を含むことができる。本明細書の一実施例によると、座席内装材230Eは、第1座席フレームを取り囲む第1座席内装材、第2座席フレームを取り囲む第2座席内装材、第3座席フレームを取り囲む第3座席内装材、第4座席フレームを取り囲む第4座席内装材、および第5座席フレームを取り囲む第5座席内装材を含むことができる。
【0708】
本明細書の一実施例によると、第1~第5座席フレームのうちの少なくとも1つ以上は、座席床フレーム、座席後方フレーム、およびヘッドレストフレームを含むことができる。座席内装材230Eは、座席床フレームを取り囲む座席床内装材230E1、座席後方フレームを取り囲む座席後方内装材230E2、およびヘッドレストフレームを取り囲むヘッドレスト内装材230E3を含むことができる。座席床内装材230E1、座席後方内装材230E2、およびヘッドレスト内装材230E3のうちの少なくとも1つ以上は、座席内部内装材および座席外部内装材を含むことができる。座席内部内装材は、発泡層を含むことができる。座席外部内装材は、繊維または皮革を含む表皮層を含むことができる。座席外部内装材は、表皮層を支持するプラスチック材質のベース層をさらに含むことができる。
【0709】
本明細書の一実施例によると、第5振動発生装置250Eは、座席後方フレームと座席後方内装材230E2との間、およびヘッドレストフレームとヘッドレスト内装材230E3との間のうちの少なくとも1つ以上に配置されることにより、座席後方内装材230E2の座席外部内装材とヘッドレスト内装材230E3の座席外部内装材のうちの少なくとも1つ以上を振動させることができる。
【0710】
本明細書の一実施例によると、運転席(DS)および助手席(FPS)のうちの少なくとも1つ以上に配置された第5振動発生装置250Eは、座席後方フレームと座席後方内装材230E2との間、およびヘッドレストフレームとヘッドレスト内装材230E3との間のうちの少なくとも1つ以上に配置され得る。
【0711】
本明細書の一実施例によると、第1~第3同乗席(RPS1、RPS2、RPS3)のうちの少なくとも1つ以上に配置された第5振動発生装置250Eは、ヘッドレストフレームとヘッドレスト内装材230E3との間に配置され得る。例えば、第1~第3同乗席(RPS1、RPS2、RPS3)のうちの少なくとも1つ以上は、ヘッドレストフレームとヘッドレスト内装材230E3との間に配置された少なくとも1つ以上の第5振動発生装置250Eを含むことができる。
【0712】
本明細書の一実施例によると、運転席(DS)および助手席(FPS)のうちの少なくとも1つ以上の座席後方内装材230E2を振動させる第5振動発生装置250Eは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。
【0713】
本明細書の一実施例によると、運転席(DS)、助手席(FPS)、および第1~第3同乗席(RPS1、RPS2、RPS3)のうちの少なくとも1つ以上のヘッドレスト内装材230E3を振動させる第5振動発生装置250Eは、2kHz~20kHzの音響を出力するように構成、または150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。
【0714】
図58~
図60を参照すると、本明細書の一実施例による第6振動発生装置250Fは、ハンドルフレームとハンドル内装材230Fとの間に配置され、ハンドル内装材230Fを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。例えば、第6振動発生装置250Fは、
図52~
図55を参照して説明した振動発生装置250を含むので、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、第6振動発生装置250Fは、ハンドルスピーカー、ステアリングスピーカー、または第6スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0715】
本明細書の一実施例によると、第6振動発生装置250Fは、ハンドル内装材230Fを間接または直接に振動させて音響を運転者に提供することができる。第6振動発生装置250Fによって出力される音響は、第1~第5振動発生装置250A~250Eのそれぞれによって出力される音響と同じか、または異なり得る。例えば、第6振動発生装置250Fから出力される音響は、第1~第5振動発生装置250A~250Eのうちの少なくとも1つ以上によって出力される音響と同じか、またはなり得る。本明細書の一実施例として、第6振動発生装置250Fは、運転者にのみ提供される音響を出力することができる。本明細書の他の実施例として、第6振動発生装置250Fから出力される音響と第1~第5振動発生装置250A~250Eのそれぞれによって出力される音響は、互いに合わさって出力され得る。例えば、第6振動発生装置250Fから出力される音響と第1~第5振動発生装置250A~250Eのうちの少なくとも1つ以上によって出力される音響は、互いに合わさって出力され得る。
【0716】
図58および
図59を参照すると、第7振動発生装置250Gは、フロアパネルとフロア内装材230Gとの間に配置され、フロア内装材230Gを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。第7振動発生装置250Gは、前座席(DS、FPS)と第3後方同乗席(RPS3)との間に配置されたフロアパネルとフロア内装材230Gとの間に配置され得る。例えば、第7振動発生装置250Gは、
図52~
図55を参照して説明した振動発生装置250を含むので、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、第7振動発生装置250Gは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第7振動発生装置250Gは、フロアスピーカー、ボトムスピーカー、アンダースピーカー、または第7スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0717】
図58~
図62を参照すると、本明細書の一実施例による運送装置は、室内空間に露出された内装材230に配置された第2音響発生装置250-2をさらに含むことができる。例えば、本明細書の一実施例による運送装置は、第1音響発生装置250-1の代わりに第2音響発生装置250-2のみを含むか、または第1音響発生装置250-1と第2音響発生装置250-2のすべてを含むことができる。
【0718】
本明細書の一実施例によると、内装材230は、リアビューミラー230H、オーバーヘッドコンソール230I、リアパッケージ内装材230J、グローブボックス230K、およびサンバイザ230Lなどをさらに含むことができる。
【0719】
本明細書の一実施例による第2音響発生装置250-2は、リアビューミラー230H、オーバーヘッドコンソール230I、リアパッケージ内装材230J、グローブボックス230K、およびサンバイザ230Lのうちの少なくとも1つに配置された1つ以上の振動発生装置250H~250Lを含むことができる。例えば、第2音響発生装置250-2は、第8~第12振動発生装置250H~250Lのうちの少なくとも1つ以上を含み、これにより1チャンネル以上の音響を出力することができる。
【0720】
図58~
図62を参照すると、第8振動発生装置250Hは、リアビューミラー230Hに配置され、リアビューミラー230Hを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。第8振動発生装置250Hは、メイン構造物に連結されたミラーハウジングおよびミラーハウジングに支持されたリアビューミラー230Hとの間に配置され得る。例えば、第8振動発生装置250Hは、
図55を参照して説明した振動発生装置250を含むので、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、第8振動発生装置250Hは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第8振動発生装置250Hは、ミラースピーカーまたは第8スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0721】
図59、
図60、および
図62を参照すると、第9振動発生装置250Iは、オーバーヘッドコンソール230Iに配置され、オーバーヘッドコンソール230Iのコンソールカバーを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。本明細書の一実施例によると、オーバーヘッドコンソール230Iは、ルーフパネルに埋め込まれたコンソールボックス、コンソールボックスに配置された照明器具、および照明器具とコンソールボックスを覆うコンソールカバーを含むことができる。
【0722】
第9振動発生装置250Iは、オーバーヘッドコンソール230Iのコンソールボックスとコンソールカバーとの間に配置され、コンソールカバーを振動させることができる。例えば、第9振動発生装置250Iは、オーバーヘッドコンソール230Iのコンソールボックスとコンソールカバーとの間に配置され、コンソールカバーを直接に振動させることができる。例えば、第9振動発生装置250Iは、
図55を参照して説明した振動発生装置250を含むので、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、第9振動発生装置250Iは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第9振動発生装置250Iは、コンソールスピーカー、照明スピーカー、または第9スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0723】
本明細書の一実施例による運送装置は、ルーフ内装材230Cの中央領域に配置された中央照明ボックス、中央照明ボックスに配置された中央照明器具、および中央照明器具を覆う中央照明カバーをさらに含むことができる。この場合、第9振動発生装置250Iは、中央照明器具の中央照明ボックスと中央照明カバーの間にさらに配置され、中央照明カバーをさらに振動させることができる。
【0724】
図58および
図59を参照すると、第10振動発生装置250Jは、リアパッケージ内装材230Jに配置され、リアパッケージ内装材230Jを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。リアパッケージ内装材230Jは、第1~第3同乗席(RPS1、RPS2、RPS3)の背面に配置され得る。例えば、リアパッケージ内装材230Jの一部は、後方ガラス窓240Cの下に配置され得る。
【0725】
第10振動発生装置250Jは、リアパッケージ内装材230Jの背面に配置され、リアパッケージ内装材230Jを振動させることができる。例えば、第10振動発生装置250Jは、
図55を参照して説明した振動発生装置250を含むことで、これに対する重複する説明は省略する。例えば、第10振動発生装置250Jは、リアスピーカーまたは第10スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0726】
本明細書の一実施例によると、リアパッケージ内装材230Jは、第1後方同乗席(RPS1)の後方に対応される第1領域、第2後方同乗席(RPS2)の後方に対応される第2領域、および第3後方同乗席(RPS3)の後方に対応される第3領域とを含むことができる。本明細書の一実施例によると、第10振動発生装置250Jは、リアパッケージ内装材230Jの第1~第3領域のうちの少なくとも1つ以上を振動させるように配置され得る。例えば、第10振動発生装置250Jは、リアパッケージ内装材230Jの第1および第2領域のそれぞれに配置されるか、または第1~第3領域のそれぞれに配置され得る。例えば、第10振動発生装置250Jは、リアパッケージ内装材230Jの第1および第2領域の少なくとも1つ以上に配置されるか、または第1~第3領域の少なくとも1つ以上に配置され得る。例えば、第10振動発生装置250Jは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、リアパッケージ内装材230Jの第1~第3領域のそれぞれを振動させるように構成された第10振動発生装置250Jは、互いに同一または異なる音響出力特性を有することができる。例えば、リアパッケージ内装材230Jの第1~第3領域のうちの少なくとも1つ以上を振動させるように構成された第10振動発生装置250Jは、互いに同一または異なる音響出力特性を有することができる。
【0727】
図58~
図60を参照すると、第11振動発生装置250Kは、グローブボックス230Kに配置され、グローブボックス230Kを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。グローブボックス230Kは、助手席(FPS)の前方に対応されるダッシュボード230Aに配置され得る。
【0728】
第11振動発生装置250Kは、グローブボックス230Kの内側面に配置され、グローブボックス230Kを振動させることができる。例えば、第11振動発生装置250Kは、
図55を参照して説明した振動発生装置250を含むので、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、第11振動発生装置250Kは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得、ウーファー、ミッドウーファー、およびサブウーファーのうちの1つ以上であり得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、第11振動発生装置250Kは、グローブボックススピーカーまたは第11スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0729】
図60を参照すると、第12振動発生装置250Lは、サンバイザ230Lに配置され、サンバイザ230Lを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。サンバイザ230Lは、運転席(DS)に対応される第1サンバイザ230L1、および助手席(FPS)に対応される第2サンバイザ230L2を含むことができる。
【0730】
第12振動発生装置250Lは、第1サンバイザ230L1および第2サンバイザ230L2のうちの少なくとも1つ以上に配置され、第1サンバイザ230L1および第2サンバイザ230L2のうちの少なくとも1つ以上を間接または直接に振動させることができる。例えば、第12振動発生装置250Lは、
図55を参照して説明した振動発生装置250を含むので、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、第12振動発生装置250Lは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第12振動発生装置250Lは、サンバイザスピーカーまたは第12スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0731】
本明細書の一実施例によると、第1サンバイザ230L1および第2サンバイザ230L2のうちの少なくとも1つ以上は、サンバイザミラーをさらに含むことができる。この場合、第12振動発生装置250Lは、第1サンバイザ230L1および第2サンバイザ230L2のうちの少なくとも1つ以上のサンバイザミラーを間接または直接に振動させるように構成され得る。サンバイザミラーを振動させる第12振動発生装置250Lは、
図55を参照して説明した振動発生装置250を含むので、本明細書の実施例は、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0732】
図58~
図62を参照すると、本明細書の一実施例による運送装置は、ガラス窓240に配置された第3音響発生装置250-3をさらに含むことができる。例えば、本明細書の一実施例による運送装置は、第1および第2音響発生装置250-1、250-2のうちの少なくとも1つ以上の代わりに第3音響発生装置250-3を含むか、または第1~第3音響発生装置250-1、250-2、250-3のすべてを含むことができる。
【0733】
第3音響発生装置250-3は、ガラス窓240に配置された1つ以上の振動発生装置250M~250Pを含むことができる。例えば、第3音響発生装置250-3は、第13~第16振動発生装置250M~250Pのうちの少なくとも1つ以上を含み、これにより1チャンネル以上の音響を出力することができる。例えば、第3音響発生装置250-3は、ウィンドウスピーカー、透明音響発生装置、または透明スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0734】
本明細書の一実施例による第13~第16振動発生装置250M~250Pのうちの少なくとも1つ以上は、ガラス窓240を間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。例えば、第13~第16振動発生装置250M~250Pのうちの少なくとも1つ以上は、
図1~
図42を参照して説明した振動装置10-1~10-7のうちの1つ以上を含み、透明、半透明、または不透明に構成され得る。1つ以上の振動発生装置250M~250Pは、
図57を参照して説明した振動発生装置250を含むので、本明細書の実施例は、これに対する重複する説明は省略する。
【0735】
本明細書の一実施例によると、ガラス窓240は、前方ガラス窓240A、側面ガラス窓240B、および後方ガラス窓240Cを含むことができる。本明細書の一実施例によると、ガラス窓240は、ルーフガラス窓240Dをさらに含むことができる。例えば、運送装置が、ルーフガラス窓240Dを含む場合、ルーフフレームとルーフ内装材230Cの領域のうちの一部は、ルーフガラス窓240Dに代替され得る。例えば、運送装置が、ルーフガラス窓240Dを含む場合、第3振動発生装置250Cは、ルーフガラス窓240Dを取り囲むルーフ内装材230Cの縁部分を間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。
【0736】
図58~
図60を参照すると、本明細書の一実施例による第13振動発生装置250Mは、前方ガラス窓240Aに配置され、自己振動による音響を出力するか、または前方ガラス窓240Aを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。
【0737】
本明細書の一実施例によると、前方ガラス窓240Aは、運転席(DS)に対応される第1領域、助手席(FPS)に対応される第2領域、および第1領域と第2領域の間の第3領域(または中間領域)を含むことができる。例えば、第13振動発生装置250Mは、前方ガラス窓240Aの第1~第3領域のうちの少なくとも1つ以上に配置され得る。例えば、第13振動発生装置250Mは、前方ガラス窓240Aの第1および第2領域のそれぞれに配置されるか、または第1~第3領域のそれぞれに配置され得る。例えば、第13振動発生装置250Mは、前方ガラス窓240Aの第1および第2領域のうちの少なくとも1つに配置されるか、または第1~第3領域の少なくとも1つ以上に配置され得る。例えば、前方ガラス窓240Aの第1~第3領域のそれぞれに配置された第13振動発生装置250Mは、互いに同一または異なる音響出力特性を有することができる。例えば、前方ガラス窓240Aの第1~第3領域のうちの1つ以上に配置された第13振動発生装置250Mは、互いに同一または異なる音響出力特性を有することができる。例えば、第13振動発生装置250Mは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第13振動発生装置250Mは、フロントウインドウスピーカーまたは第13スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0738】
図59~
図61、および
図63を参照すると、本明細書の一実施例による第14振動発生装置250Nは、側面ガラス窓240Bに配置され、自己振動による音響を出力するか、または側面ガラス窓240Bを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。
【0739】
本明細書の一実施例によると、側面ガラス窓240Bは、第1側面ガラス窓(または左側フロントウインドウ)240B1、第2側面ガラス窓(または右側フロントウインドウ)240B2、第3側面ガラス窓(または左側リアウィンドウ)240B3、および第4側面ガラス窓(または右側リアウィンドウ)240B4を含むことができる。
【0740】
本明細書の一実施例によると、第14振動発生装置250Nは、第1~第4側面ガラス窓240B1~240B4のうちの少なくとも1つ以上に配置され得る。例えば、第1~第4側面ガラス窓240B1~240B4のうちの少なくとも1つ以上は、少なくとも1つ以上の第14振動発生装置250Nを含むことができる。
【0741】
本明細書の一実施例によると、第14振動発生装置250Nは、第1~第4側面ガラス窓240B1~240B4の少なくとも1つ以上に配置され、自己振動による音響を出力するか、または側面ガラス窓240B1~240B4を間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。例えば、第14振動発生装置250Nは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第1~第4側面ガラス窓240B1~240B4のうちの少なくとも1つ以上に配置された第14振動発生装置250Nは、互いに同一または異なる音響出力特性を有することができる。例えば、第14振動発生装置250Nは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第14振動発生装置250Nは、サイドウインドウスピーカーまたは第14スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0742】
図58を参照すると、本明細書の一実施例による第15振動発生装置250Oは、後方ガラス窓240Cに配置され、自己振動による音響を出力するか、または後方ガラス窓240Cを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。
【0743】
本明細書の一実施例によると、後方ガラス窓240Cは、第1後部同乗席(RPS1)の後方に対応される第1領域、第2後部同乗席(RPS2)の後部に対応される第2領域、および第3後方同乗席(RPS3)の後方に対応される第3領域を含むことができる。本明細書の一実施例によると、第15振動発生装置250Oは、後方ガラス窓240Cの第1~第3領域のそれぞれに配置され得る。例えば、第15振動発生装置250Oは、後方ガラス窓240Cの第1~第3領域のうちの少なくとも1つ以上に配置され得る。例えば、第15振動発生装置250Oは、後方ガラス窓240Cの第1および第2領域のそれぞれに配置されるか、または第1~第3領域のそれぞれに配置され得る。例えば、第15振動発生装置250Oは、後方ガラス窓240Cの第1および第2領域のうちの少なくとも1つ以上に配置されるか、または第1~第3領域のうちの少なくとも1つ以上に配置され得る。例えば、第15振動発生装置250Oは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、後方ガラス窓240Cの第1~第3領域のそれぞれに配置された第15振動発生装置250Oは、互いに同一または異なる音響出力特性を有することができる。例えば、後方ガラス窓240Cの第1~第3領域のうちの少なくとも1つ以上に配置された第15振動発生装置250Oは、互いに同一または異なる音響出力特性を有することができる。例えば、後方ガラス窓240Cの第1および第2領域のうちの少なくとも1つ以上に配置された第15振動発生装置250Oは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成されるか、またはウーファー、ミッドウーファー、サブウーファーのうちの1つ以上であり得る。例えば、第15振動発生装置250Oは、リアウインドウスピーカーまたは第15スピーカーなどの用語で表現され得、これに限定されるものではない。
【0744】
図62を参照すると、本明細書の一実施例による第16振動発生装置250Pは、ルーフガラス窓240Dに配置され、自己振動による音響を出力するか、またはルーフガラス窓240Dを間接または直接に振動させて音響を出力するように構成され得る。
【0745】
本明細書の一実施例によるルーフガラス窓240Dは、前座席(DS、FPS)の上に配置され得る。例えば、第16振動発生装置250Pは、ルーフガラス窓240Dの中間領域に配置され得る。例えば、第16振動発生装置250Pは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、第16振動発生装置250Pは、ルーフウィンドウスピーカーまたは第16スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0746】
本明細書の他の実施例に係るルーフガラス窓240Dは、前座席(DS、FPS)の上に配置、または前座席(DS、FPS)と後部座席(RPS1、RPS2、RPS3)の上に配置され得る。例えば、ルーフガラス窓240Dは、前座席(DS、FPS)に対応される第1領域、および後部座席(RPS1、RPS2、RPS3)に対応される第2領域を含むことができる。また、ルーフガラス窓240Dは、第1領域と第2領域との間の第3領域を含むことができる。例えば、第16振動発生装置250Pは、ルーフガラス窓240Dの第1および第2領域のうちの少なくとも1つ以上に配置されるか、またはルーフガラス窓240Dの第1~第3領域のうちの少なくとも1つ以上に配置され得る。例えば、第16振動発生装置250Pは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、ルーフガラス窓240Dの第1~第3領域のうちの少なくとも1つ以上に配置された第16振動発生装置250Pは、互いに同一または異なる音響出力特性を有することができる。
【0747】
図58~
図60を参照すると、本明細書の一実施例による運送装置は、ダッシュボード230A、ドアフレーム230B、およびリアパッケージ内装材230Jのうちの少なくとも1つ以上に配置されたウーファースピーカー(WS)をさらに含むことができる。
【0748】
本明細書の一実施例によるウーファースピーカー(WS)は、ウーファー、ミッドウーファー、およびサブウーファーのうちの1つ以上であり得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。例えば、ウーファースピーカー(WS)は、60Hz~150Hzの音響を出力するスピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。したがって、ウーファースピーカー(WS)は、60Hz~150Hzの音響を出力することで、室内空間に出力される音響の低音域帯特性を向上させることができる。
【0749】
本明細書の一実施例によると、ウーファースピーカー(WS)は、ダッシュボード230Aの第1および第2領域のうちの少なくとも1つ以上に配置され得る。本明細書の一実施例によると、ウーファースピーカー(WS)は、ドア内装材230Dの第1~第4ドアフレームのそれぞれに配置され、ドア内装材230Dの第1~第4ドア内装材230D1~230D4のそれぞれの下部領域に露出され得る。例えば、ウーファースピーカー(WS)は、ドア内装材230Dの第1~第4ドアフレームのうちの少なくとも1つ以上に配置され、ドア内装材230Dの第1~第4ドア内装材230D1~230D4のうちの少なくとも1つ以上の下部領域に露出され得る。本明細書の一実施例によると、ウーファスピーカー(WS)は、リアパッケージ内装材230Jの第1および第2領域のうちの少なくとも1つ以上に配置され得る。例えば、第1~第4ドア内装材230D1~230D4のそれぞれの下部領域に配置された第4振動発生装置250Dは、ウーファースピーカー(WS)に代替され得る。例えば、第1~第4ドア内装材230D1~230D4のうちの少なくとも1つ以上の下部領域に配置された第4振動発生装置250Dは、ウーファースピーカー(WS)に代替され得る。
【0750】
図60および
図61を参照すると、本明細書の一実施例による運送装置は、室内空間に露出された内装材230の一部を覆うガーニッシュ部材230M、および内装材230に配置された第4音響発生装置250-4をさらに含むことができる。
【0751】
ガーニッシュ部材230Mは、室内空間に露出されたドア内装材230Dの一部を覆うように構成され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、ガーニッシュ部材230Mは、室内空間に露出されたダッシュボード230A、ピラー内装材230B、およびルーフ内装材230Cのうちの1つ以上の一部を覆うように構成され得る。
【0752】
本明細書の一実施例によるガーニッシュ部材230Mは、振動によって音響を発生させるのに適した材料特性を有する金属材質を含むか、または非金属材質(または複合非金属材質)を含むことができる。例えば、ガーニッシュ部材230Mの金属材質は、ステンレススチール(stainless steel)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、マグネシウム(Mg)、マグネシウム合金、およびマグネシウムリチウム(Mg-Li)合金のうちのいずれか1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。ガーニッシュ部材230Mの非金属材質(または複合非金属材質)は、プラスチック、繊維、皮革、木材、布、ゴム、および紙のうちの1つ以上を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。例えば、ガーニッシュ部材230Mは、高音域帯の音響を生成するのに適した材料特性を有する金属材質を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。例えば、高音域帯は、1kHz以上または3kHz以上の周波数を有することができ、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0753】
第4音響発生装置250-4は、ガーニッシュ部材230Mと内装材230との間に配置された振動発生装置250Qを含むことができる。例えば、第4音響発生装置250-4は、第17振動発生装置250Qを含むことができる。例えば、第4音響発生装置250-4または第17振動発生装置250Qは、ガーニッシュスピーカーまたは第17スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0754】
本明細書の一実施例による第17振動発生装置250Qは、
図1~
図42を参照して説明した振動装置10-1~10-7のうちの1つ以上を含むことができる。第17振動発生装置250Qは、メイン内装材230とガーニッシュ部材230Mに配置され、ガーニッシュ部材230Mに連結されるか、または結合されることを除いては、
図55を参照して説明した1つ以上の振動発生装置250と実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。
【0755】
本明細書の一実施例による第17振動発生装置250Qは、ガーニッシュ部材230Mを間接または直接に振動させて運送装置の室内空間に音響を出力するように構成され得る。例えば、第17振動発生装置250Qは、高音域帯の音響を出力するように構成され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0756】
図60を参照すると、本明細書の一実施例による運送装置は、外装材220の内側面に配置された第5音響発生装置250-5をさらに含むことができる。
【0757】
第5音響発生装置250-5は、フードパネル220A、フロントフェンダーパネル220B、およびトランクパネル220Cのうちの1つ以上とメイン構造物との間に配置された1つ以上の振動発生装置250R、250S、250Tを含むことができる。例えば、第5音響発生装置250-5は、1つ以上の第18~第20振動発生装置250R、250S、250Tのうちの少なくとも1つ以上を含み、これにより1チャンネル以上の音響を出力することができる。
【0758】
本明細書の一実施例による1つ以上の第18振動発生装置250Rは、フードパネル220Aの内側面に連結されるか、または結合され、フードパネル220Aを間接または直接に振動させて運送装置の外部空間に音響を出力するように構成され得る。例えば、1つ以上の第18振動発生装置250Rは、フードパネル220Aの内側面の中心部分と縁部分のうちの1つ以上に連結されるか、または結合されるように構成され得る。
【0759】
本明細書の一実施例による1つ以上の第18振動発生装置250Rは、
図1~
図42を参照して説明した振動装置10-1~10-7のうちの1つ以上を含むことができる。1つ以上の第18振動発生装置250Rは、フードパネル220Aの内側面に連結されるか、または結合されることを除いては、
図55を参照して説明した1つ以上の振動発生装置250と実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、1つ以上の第18振動発生装置250Rは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、1つ以上の第18振動発生装置250Rは、フードパネルスピーカーまたは第18スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0760】
本明細書の一実施例による1つ以上の第19振動発生装置250Sは、フロントフェンダーパネル220Bの内側面に連結されるか、または結合され、フロントフェンダーパネル220Bを間接または直接に振動させて、運送装置の外部空間に音響を出力するように構成され得る。例えば、1つ以上の第19振動発生装置250Sは、フロントフェンダーパネル220Bの内側面に一定の間隔を有するように配置され得る。
【0761】
本明細書の一実施例による1つ以上の第19振動発生装置250Sは、
図1~
図42を参照して説明した振動装置10-1~10-7のうちの1つ以上を含むことができる。1つ以上の第19振動発生装置250Sは、フロントフェンダーパネル220Bの内側面に連結されるか、または結合されることを除いては、
図55を参照して説明した1つ以上の振動発生装置250と実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、1つ以上の第19振動発生装置250Sは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、1つ以上の第19振動発生装置250Sは、フェンダーパネルスピーカーまたは第19スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0762】
本明細書の一実施例による1つ以上の第20振動発生装置250Tは、トランクパネル220Cの内側面に連結されるか、または結合され、トランクパネル220Cを間接または直接に振動させて運送装置の外部空間に音響を出力するように構成され得る。例えば、1つ以上の第20振動発生装置250Tは、トランクパネル220Cの内側面の中央部分と縁部分のうちの1つ以上に連結されるか、または結合されるように構成され得る。
【0763】
本明細書の一実施例による1つ以上の第20振動発生装置250Tは、
図1~
図42を参照して説明した振動装置10-1~10-7のうちの1つ以上を含むことができる。1つ以上の第20振動発生装置250Tは、トランクパネル220Cの内側面に連結されるか、または結合されることを除いては、
図55を参照して説明した1つ以上の振動発生装置250と実質的に同一であるので、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、1つ以上の第20振動発生装置250Tは、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。例えば、1つ以上の第20振動発生装置250Tは、トランクパネルスピーカーまたは第20スピーカーなどの用語で表現され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0764】
付加的に、第5音響発生装置25-5は、ドアインナーパネルおよびドアアウターパネルのうちの1つ以上とメイン構造物との間に配置された1つ以上の振動発生装置をさらに含むことができる。
【0765】
図58~
図60を参照すると、本明細書の実施例に係る運送装置は、インストルメントパネル装置260およびインフォテインメント装置270をさらに含むことができる。
【0766】
本明細書の一実施例に係るインストルメントパネル装置260は、運転席(DS)に向くようにダッシュボード230Aの第1領域に配置され得る。インストルメントパネル装置260は、運転席(DS)に向くようにダッシュボード230Aの第1領域に配置されたディスプレイ(または第1ディスプレイ)261を含むことができる。
【0767】
第1ディスプレイ261は、
図40~
図50を参照して説明した装置100のうちのいずれかを含むので、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、インストルメントパネル装置260は、第1ディスプレイ261に含まれた1つ以上の振動発生装置120振動による振動部材(またはディスプレイパネル)110の振動によって発生される音響を運転席(DS)の方に出力することができる。例えば、インストルメントパネル装置260の第1ディスプレイ261に配置された振動装置120は、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。
【0768】
インフォテインメント装置270は、ダッシュボード230Aの第3領域に配置され得る。
【0769】
本明細書の一実施例に係るインフォテインメント装置270は、ダッシュボード230Aの第3領域上に直立状態で固定され得る。
【0770】
本明細書の他の実施例に係るインフォテインメント装置270は、ダッシュボード230Aの第3領域に昇降可能に設置され得る。例えば、インフォテインメント装置270は、運送装置の電源オフまたは搭乗者の操作によってダッシュボード230Aの内部に収納されるか、または収容され、運送装置の電源オンまたは搭乗者の操作によってダッシュボード230A上に突出され得る。
【0771】
本明細書の一実施例に係るインフォテインメント装置270は、ダッシュボード230Aの第3領域に配置されたディスプレイ(または第2ディスプレイ)271、およびディスプレイ昇降装置を含むことができる。
【0772】
第2ディスプレイ271は、
図46~
図50を参照して説明した装置100のうちのいずれかを含むので、これに対する重複する説明は省略することができる。例えば、インフォテインメント装置270は、第2ディスプレイ271に含まれた1つ以上の振動発生装置120の振動による振動部材(またはディスプレイパネル)の振動によって発生される音響を運転席(DS)の方に出力することができる。例えば、インフォテインメント装置270の第2ディスプレイ271に配置された1つ以上の振動装置120は、150Hz~20kHzの音響を出力するように構成され得る。
【0773】
ディスプレイ昇降装置は、ダッシュボード230Aの第3領域の内部に配置されて第2ディスプレイ271を昇降可能に支持することができる。例えば、ディスプレイ昇降装置は、運送装置の電源オンまたは搭乗者の操作によって、第2ディスプレイ271を上昇させてダッシュボード230A上に突出させることができる。そして、ディスプレイ昇降装置は、運送装置の電源オフまたは搭乗者の操作によって、第2ディスプレイ271を下降させてダッシュボード230Aの内部に収納させ、または収容させることができる。
【0774】
このように、本明細書の実施例に係る運送装置は、メイン構造物と内装材230との間に配置された第1音響発生装置250-1、室内空間に露出された内装材230に配置された第2音響発生装置250-2、ガラス窓240に配置された第3音響発生装置250-3、ガーニッシュ部材230Mに配置された第4音響発生装置250-4、および外装材220に配置された第5音響発生装置250-5のうちの少なくとも1つを介して音響を室内空間および外部空間のうちの1つ以上の方に出力することにより、外装材220と内装材230のうちの1つ以上を音響振動板に使用して音響を出力することができ、多チャンネルサラウンドの立体音響を出力することができる。また、本明細書の実施例に係る運送装置は、インストルメントパネル装置260およびインフォテインメント装置270のうちの少なくとも1つ以上のディスプレイ261、271のうちの少なくとも1つ以上のディスプレイパネルを音響振動板に使用して音響を出力することができ、第1~第4音響発生装置250-1、250-2、250-3、250-4とインストルメントパネル装置260およびインフォテインメント装置270のそれぞれを介して、さらにリアルな多チャンネルサラウンドの立体音響を出力することができる。
【0775】
図64は、本明細書の一実施例に係る運送装置の内装材の変形例を示す図である。
図64は、
図58~
図63に示したす内装材の構造を変更したものである。したがって、以下の説明では、内装材およびそれに関連された構成を除いて、残りの同じ構成についての重複する説明は省略することができる。
【0776】
図64を参照すると、本明細書の一実施例による運送装置において、内装材230は、1つ以上の振動発生装置250A~250Pを収納する収納部235を含むことができる。
【0777】
収納部235は、内装材230から室内空間(IS)に突出されることにより、メイン構造物210と内装材230との間に収納空間を提供するか、または外装材220と内装材230との間に収納空間を提供することができる。例えば、収納部235は、運送装置の室内空間(IS)に突出された内装材230の突出部であり得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0778】
1つ以上の振動発生装置250A~250Pは、収納部235に収納されるか、または収容されることにより、収納部235または内装材230によって取り囲まれ得る。例えば、1つ以上の振動発生装置250A~250Pは、収納部235でメイン構造物210と内装材230のうちの1つ以上と連結されるか、または外装材220と内装材230のうちの1つ以上と連結され得る。例えば、1つ以上の振動発生装置250A~250Pは、収納部235の底面から離隔されるようにメイン構造物210または外装材220に連結されるか、または結合され得る。1つ以上の振動発生装置250A~250Pは、収納部235で内装材230を間接または直接に振動させて室内空間(IS)に音響を出力することができる。
【0779】
図65は、本明細書の一実施例による運送装置の内装材の他の変形例を示す図である。
図65は、
図64に示した内装材に1つ以上のホールをさらに構成したものである。したがって、以下の説明では、内装材およびそれに関連された構成を除いて、残りの同じ構成についての重複する説明は省略することができる。
【0780】
図65を参照すると、本明細書の一実施例による運送装置において、内装材230は、1つ以上の振動発生装置250A~250Pと重畳される1つ以上のホール230hを含むことができる。
【0781】
1つ以上のホール230hは、内装材230の厚さ方向(Z)に沿って1つ以上の振動発生装置250A~250Pと重畳される内装材230を貫通するように構成され得る。例えば、1つ以上のホール230hは、1つ以上の振動発生装置250A~250Pと重畳されるように、収納部235の底面を垂直に貫通するように構成され得る。例えば、1つ以上のホール230hは、円形状、楕円形状、またはスリット形状を含むことができ、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。1つ以上のホール230hは、1つ以上の振動発生装置250A~250Pの振動によって発生される音響が、運送装置の室内空間に出力される経路であり得る。
【0782】
本明細書の一実施例による1つ以上のホール230hは、1つ以上の振動発生装置250A~250Pと内装材230との間の空間圧力(または空気圧)を減少させることができる。例えば、1つ以上のホール230hは、収納部235の内部空間圧力(または空気圧)を減少させることができる。これにより、1つ以上のホール230hは、1つ以上の振動発生装置250A~250Pの振動によって発生される音響の低音域帯の帯域を拡張させることができ、これにより低音域帯の音響特性を向上させることができる。
【0783】
【0784】
図66を参照すると、本明細書の一実施例による運送装置において、内装材230は、ガーニッシュ部材230Mと重畳される溝部237を含むことができる。
【0785】
溝部237は、内装材230の表面から一定の深さを有するように凹状に構成され得る。例えば、溝部237は、第4音響発生装置250-4が収納されるか、または収容され得る深さで構成され得る。例えば、溝部237は、第17振動発生装置250Qの全厚よりも大きい深さで構成され得る。
【0786】
ガーニッシュ部材230Mは、結合部材239によって内装材230の溝部237を覆うように内装材230に連結されるか、または結合され得る。
【0787】
第4音響発生装置250-4または第17振動発生装置250Qは、ガーニッシュ部材230Mの背面に連結されるか、または結合され、内装材230の溝部237に収納されるか、または収容され得る。
【0788】
ガーニッシュ部材230Mに結合された第17振動発生装置250Qは、ギャップ空間(GS)を挟んで内装材230の溝部237に収納され得る。例えば、ギャップ空間(GS)は、溝部237の底面と第17振動発生装置250Qとの間の離隔空間であり得る。ギャップ空間(GS)は、第17振動発生装置250Qの振動を円滑にするか、または第17振動発生装置250Qの振動変位量(または曲げ力)を増加させることにより、第17振動発生装置250Qの振動によって発生される中低音域帯の音響特性および/または音圧特性を向上させることができる。
【0789】
第17振動発生装置250Qは、ガーニッシュ部材230Mを間接または直接に振動させて運送装置の室内空間(IS)に音響を出力するように構成され得る。例えば、第17振動発生装置250Qは、高音域帯の音響を出力するように構成され得、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0790】
1つ以上の実施例において、音響発生装置は、時々音響発生素子の用語で表現され得、振動発生装置は、時々振動発生素子の用語で表現され得る。
図58~
図63を参照すると、音響発生装置および振動発生装置(例えば、250、250-1~250-5、および250A~250Tのそれぞれ)は、
図1~
図42を参照して説明した振動装置10-1~10-7のうちの1つ以上を含むことができる。音響発生装置および振動発生装置(例えば、250、250-1~250-5、および250A~250Tのそれぞれ)は、互いに同一または異なる振動装置を含むことができる。音響発生装置(例えば、250、250-1~250-5のうちの一部または全部)は、互いに異なり得る。振動発生装置(例えば、250A~250Tのうちの一部または全部)は、互いに異なり得る。
【0791】
本明細書の実施例に係る振動装置およびこれを含む装置は、すべての電子機器に適用され得る。例えば、本明細書の実施例に係る振動装置およびこれを含む装置は、モバイルデバイス、映像電話器、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブルデバイス(flexible apparatus)、カーブ・ド・機器(curved apparatus)、スライディング機器(sliding apparatus)、可変機器(variable apparatus)、電子手帳、電子ブック、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション、(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、車両用装置、劇場用装置、劇場用表示装置、テレビ、ウオールペーパー(wall paper)表示装置、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートパソコン、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用され得る。また、本明細書の実施例に係る振動装置は、有機発光照明装置または無機発光照明装置に適用され得る。振動装置が照明装置に適用される場合、照明およびスピーカーの役割をすることができる。また、本明細書の実施例に係る振動装置およびこれを含む装置がモバイルデバイスなどに適用される場合、振動装置または装置は、スピーカー、レシーバー、およびハプティックのうちの1つ以上の役割をすることができるが、本明細書の実施例は、これに限定されるものではない。
【0792】
本明細書の実施例に係る振動装置とそれを含む装置および運送装置は、以下のように説明され得る。
【0793】
本明細書のいくつかの実施例による振動装置は、振動素子、および振動素子の背面にある接着部材を含み、振動素子の弾性係数は、接着部材の弾性係数と同一であるか、または接着部材の弾性係数よりも大きいことがあり得る。
【0794】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、振動素子と接着部材との間にある補強部材、および振動素子と補強部材との間にある中間接着部材をさらに含むことができる。
【0795】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動素子の弾性係数は、補強部材の弾性係数より大きく、接着部材と中間接着部材のそれぞれの弾性係数と同一であるか、または接着部材と中間接着部材のそれぞれの弾性係数よりも大きいことがあり得る。
【0796】
本明細書のいくつかの実施例によると、補強部材は、プラスチック、繊維、皮革、木材、布、および紙のうちの1つ以上の材質を含むことができる。
【0797】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動素子の面積は、補強部材の面積よりも大きいことがあり得る。
【0798】
本明細書のいくつかの実施例によると、補強部材は、1つ以上のホールを含み、
中間接着部材と接着部材は、1つ以上のホールで互いに連結され得る。
【0799】
本明細書のいくつかの実施例によると、補強部材は、中間接着部材と接着部材によって囲まれ得る。
【0800】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、接着部材の背面にある振動板、および振動板の背面の縁部分に連結された支持部材をさらに含むことができる。
【0801】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持部材は、振動板の背面の縁部分に連結された第1支持部、第1支持部と平行な第2支持部、および第1支持部と第2支持部との間に連結された第3支持部を含むことができる。
【0802】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3支持部は、第1支持部および第2支持部すべてに垂直し、第1支持部は、第2支持部と重畳されないことがあり得る。
【0803】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、内部空間を有するハウジングをさらに含み、振動素子と振動板および支持部材は、ハウジングの内部空間に収納され、支持部材は、ハウジングの内部面に連結され得る。
【0804】
本明細書のいくつかの実施例によると、ハウジングは、振動板に向かい合い、振動板から離隔された第1ハウジング部材、振動素子に向かい合い、振動素子から離隔された第2ハウジング部材、および振動板と重畳するように第1ハウジング部材に構成された1つ以上のホールを含むことができる。
【0805】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持部材は、第1ハウジング部材と第2ハウジング部材のうちの1つ以上と連結され得る。
【0806】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第2ハウジング部材と振動板との間に連結された弾性連結部材をさらに含み、支持部材は、第1ハウジング部材に連結され得る。
【0807】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、振動板と支持部材との間にある連結部材をさらに含み、連結部材は、第1連結部材および第1連結部材の外側に配置された第2連結部材含み、第1連結部材は、第2連結部材よりも低いか、または高い硬度を有することができる。
【0808】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、連結部材から振動素子に向かって突出された1つ以上のパッドをさらに含むことができる。
【0809】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、支持部材の背面に結合され、支持部材または振動装置を振動部材に結合するように構成された結合部材をさらに含むことができる。
【0810】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持部材は、振動板の背面の縁部分に連結された第1支持部、第1支持部と平行になるように第1支持部の下に配置された第2支持部、および振動素子の側面を取り囲むように第1支持部と第2支持部との間で凸状に突出された振動遮断部を含むことができる。
【0811】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動遮断部は、振動素子の背面と反対される前面を基準に、上部に突出され得る。
【0812】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、接着部材の背面にある振動板、および振動板に連結され、振動素子を取り囲むエンクロージャをさらに含むことができる。
【0813】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、エンクロージャと振動板との間に連結された弾性連結部材をさらに含むことができる。
【0814】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、接着部材の背面にある振動板をさらに含み、振動板は、互いに異なる剛性を有する複数の領域を含み、振動素子は、複数の領域のうちの1つ以上の領域と重畳することができる。
【0815】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の領域は、互いに異なる材質を含むことができる。
【0816】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の領域のそれぞれは、金属、プラスチック、繊維、皮革、木材、布、および紙のうちの互いに異なる材質を含むことができる。
【0817】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、振動板に連結され、振動素子を取り囲むエンクロージャをさらに含むことができる。
【0818】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、エンクロージャと振動板との間に連結された弾性連結部材をさらに含むことができる。
【0819】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、接着部材の背面にある振動板をさらに含み、振動板は、第1および第2領域を有する第1プレート、および第1プレートの第1領域にある1つ以上の第2プレートを含み、振動素子は、1つ以上の第2プレートと重畳することができる。
【0820】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1プレートは、第1領域にある1つ以上のホールを含み、1つ以上の第2プレートは、1つ以上のホールを覆うように第1プレートと重なり得る。
【0821】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、接着部材の背面にある振動板をさらに含み、振動板は、振動素子と連結された平坦部、および平坦部の周辺領域に構成された屈曲部を含むことができる。
【0822】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、接着部材の背面にある振動板をさらに含み、振動板は、振動素子が配置される第1領域、第1領域を取り囲む第2領域を含み、第2領域は、第1領域よりも低い剛性を有することができる。
【0823】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、振動素子に電気的に連結された信号ケーブル、および信号ケーブルに実装された音響処理回路をさらに含むことができる。
【0824】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動素子は、複数の圧電部と複数の圧電部の間に連結された軟性部を含む圧電振動部、圧電振動部の第1面にある第1電極部、および圧電振動部の第1面とは異なる第2面にある第2電極部を含むことができる。
【0825】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第1電極部と第2電極部のそれぞれに電気的に連結された信号ケーブル、および信号ケーブルに実装された音響処理回路をさらに含むことができる。
【0826】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動素子は、第1電極部を覆う第1カバー部材、および第2電極部を覆う第2カバー部材をさらに含み、信号ケーブルは、第1カバー部材と第1電極部との間に配置され、第1電極部に電気的に連結された第1突出ライン、および第2カバー部材と第2電極部との間に配置され、第2電極部に電気的に連結された第2突出ラインを含むことができる。
【0827】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動素子は、同一平面上で互いに離隔された2以上の振動発生部を含み、2以上の振動発生部のそれぞれは、複数の圧電部と複数の圧電部の間に連結された軟性部を含む圧電振動部、圧電振動部の第1面にある第1電極部、および圧電振動部の第1面とは異なる第2面にある第2電極部を含むことができる。
【0828】
本明細書のいくつかの実施例によると、2以上の振動発生部間の間隔は、0.1mm以上3cm未満であり得る。
【0829】
本明細書のいくつかの実施例によると、2以上の振動発生部は、独立して駆動せず、単一体として振動され得る。
【0830】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、2以上の振動発生部のそれぞれの第1電極部と第2電極部のそれぞれに電気的に連結された1つ以上の信号ケーブル、および1つ以上の信号ケーブルに実装された音響処理回路をさらに含むことができる。
【0831】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動素子は、2以上の振動発生部のそれぞれの第1電極部にある第1カバー部材、および2以上の振動発生部のそれぞれの第2電極部にある第2カバー部材をさらに含み、1つ以上の信号ケーブルは、第1カバー部材と2以上の振動発生部のそれぞれの第1電極部の間に配置され、第1電極部に電気的に連結された1つ以上の第1突出ライン、および第2カバー部材と2以上の振動発生部のそれぞれの第2電極部の間に配置され、第2電極部に電気的に連結された1つ以上の第2突出ラインを含むことができる。
【0832】
本明細書のいくつかの実施例によると、1つ以上の信号ケーブルの一部は、第1カバー部材と第2カバー部材との間に挿入され得る。
【0833】
本明細書のいくつかの実施例による装置は、振動部材、および振動部材に連結された1つ以上の振動発生装置を含み、1つ以上の振動発生装置は、振動装置を含み、振動装置は、振動素子、および振動素子の背面にある接着部材を含み、振動素子の弾性係数は、接着部材の弾性係数と同一であるか、または接着部材の弾性係数よりも大きいことがあり得る。
【0834】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動部材は、1つ以上の振動発生装置の振動によって音響を出力する、振動部材は、金属、プラスチック、繊維、皮革、木材、布、紙、ゴム、およびガラスのうちの1つ以上の材質を含むことができる。
【0835】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動部材は、映像を表示するように構成された画素を有する表示パネル、表示装置から映像が投影されるスクリーンパネル、照明パネル、サイネージパネル、運送装置の内装材、運送装置の外装材、運送装置のガラス窓、鏡、建物の天井材、建物の内装材、建物の外装材、建物のガラス窓、航空機の内装材、航空機のガラス窓のうちの1つ以上を含むことができる。
【0836】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、振動部材の表面形状に沿った形状に曲げることができるように構成され得る。
【0837】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動部材は、表示パネルを含み、1つ以上の振動発生装置は、振動装置を含み、第2支持部は、表示パネルの背面に配置された背面構造物によって構成され得る。
【0838】
本明細書のいくつかの実施例によると、運送装置は、メイン構造物を覆う外装材、メイン構造物外装材のうちの1つ以上を覆う内装材、内装材の一部を覆うガーニッシュ部材、およびメイン構造物、 外装材、および内装材の少なくとも2つの間にあるか、またはガーニッシュ部材と内装材との間にある1つ以上の音響発生装置を含み、1つ以上の音響発生装置は、振動装置を含み、振動装置は、振動素子、および振動素子の背面にある接着部材を含み、振動素子の弾性係数は、接着部材の弾性係数と同一であるか、または接着部材の弾性係数よりも大きいことがあり得、内装材と、外装材およびガーニッシュ部材のうちの1つ以上は、1つ以上の音響発生装置の振動によって音響を出力することができる。
【0839】
本明細書のいくつかの実施例によると、内装材およびガーニッシュ部材のうちの1つ以上は、金属、プラスチック、繊維、皮革、木材、布、紙、ゴム、およびガラスのうちの1つ以上の材質を含むことができる。
【0840】
本明細書のいくつかの実施例によると、内装材は、ダッシュボード、ピラー内装材、ルーフ内装材、ドア内装材、座席内装材、ハンドル内装材、フロア内装材、リアパッケージ内装材、リアビューミラー、オーバーヘッドコンソール、グローブボックス、およびサンバイザーのうちの少なくとも1つ以上を含み、1つ以上の音響発生装置は、ダッシュボード、ピラー内装材、ルーフ内装材、ドア内装材、座席内装材、ハンドル内装材、フロア内装材、リアパッケージ内装材、リアビューミラー、オーバーヘッドコンソール、グローブボックス、およびサンバイザーのうちの少なくとも1つ以上を振動させるように構成され得る。
【0841】
本明細書のいくつかの実施例によると、運送装置は、ガラス窓、および方ガラス窓に配置された透明音響発生装置をさらに含むことができる。
【0842】
本明細書のいくつかの実施例によると、ガラス窓は、前方ガラス窓、側面ガラス窓、後方ガラス窓、およびルーフガラス窓のうちの少なくとも1つ以上をさらに含み、透明音響発生装置は、前方ガラス窓、側面ガラス窓、後方ガラス窓、およびルーフガラス窓のうちの少なくとも1つ以上を振動させるように構成され得る。
【0843】
本明細書のいくつかの実施例によると、内装材は、ガーニッシュ部材に向かい合う面から凹状に形成された溝部を含み、溝部は、ガーニッシュ部材に連結された1つ以上の音響発生装置を収納することができる。
【0844】
以上を参照して説明した本明細書は、前述した実施例および添付された図に限定されるものではなく、本明細書の技術的思想を逸脱しない範囲内で、多様に置換、変形および変更が可能であることが本明細書の属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明らかであろう。したがって、本明細書の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲そしてその等価概念から導き出されるすべての変更または変形された形態が、本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0845】
10-1:振動装置
11:振動素子
12:接着部材
10a、10b:補助部材
13:補強部材
14:中間接着部材
15:振動板
16:接続部材
17:支持部材
18,21,180:結合部材
20:エンクロージャ
22:弾性連結部材
23:ハウジング
110,150:振動部材
120,160,250:振動発生装置
170:背面構造物
210:メイン構造物
220:外装材
230:内蔵材
260:インストルメントパネル装置
270:インフォテインメント装置