(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023074882
(43)【公開日】2023-05-30
(54)【発明の名称】身体の水拭き取りドライシート及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
A61K 8/39 20060101AFI20230523BHJP
A61K 8/34 20060101ALI20230523BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20230523BHJP
A47K 10/16 20060101ALI20230523BHJP
【FI】
A61K8/39
A61K8/34
A61Q19/00
A47K10/16 C
A47K10/16 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021188049
(22)【出願日】2021-11-18
(71)【出願人】
【識別番号】302060568
【氏名又は名称】株式会社カナエテクノス
(74)【代理人】
【識別番号】100089152
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】河田 小茄実
(72)【発明者】
【氏名】樋口 仁美
(72)【発明者】
【氏名】星出 亮佑
(72)【発明者】
【氏名】金光 祐子
(72)【発明者】
【氏名】天川 裕友
(72)【発明者】
【氏名】中野 智和
【テーマコード(参考)】
2D135
4C083
【Fターム(参考)】
2D135AA15
2D135AA17
2D135AB06
2D135AC02
2D135AC03
2D135AD11
2D135AD13
2D135BA01
2D135BA05
2D135BA09
2D135BA11
2D135BA13
2D135DA27
4C083AA122
4C083AC111
4C083AC112
4C083AC121
4C083AC122
4C083AC212
4C083AC302
4C083AC312
4C083AC421
4C083AC422
4C083AD352
4C083AD532
4C083BB04
4C083CC24
4C083DD12
4C083EE12
4C083FF05
(57)【要約】
【課題】 風呂上がり等の後に、肌の水を拭き取ると共に肌に美容成分を付与しうるドライシートを提供する。
【解決手段】 このドライシートは、コットン繊維ウェブ、パルプ繊維ウェブ及びコットン繊維ウェブの順に積層されてなる三層構造不織布に、以下の美容成分等が含まれてなる。グリチルリチン酸ジカリウム、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、グリセリン、プロパンジオール、ペンチレングリコール、ラベンダー油、キサンタンガム及びその他の美容成分が含まれてなる。このドライシートは、美容成分を溶解させた水溶液に三層構造不織布を含浸し、搾液した後、90~99℃の熱風を吹き付け、水を乾燥させて得られる。ドライシートには、水は含まれていない。
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルロース系繊維を主たる構成繊維とする不織布に、常温で固体で沸点が100℃を超える非イオン界面活性剤、グリセリン及び常温で液体で沸点が100℃を超える二価アルコールが含まれており、かつ、実質的に水を含まない身体の水拭き取りドライシート。
【請求項2】
不織布が、コットン繊維ウェブ、パルプ繊維ウェブ及びコットン繊維ウェブの順に積層されてなる三層構造不織布である請求項1記載の身体の水拭き取りドライシート。
【請求項3】
常温で固体で沸点が100℃を超える非イオン界面活性剤が、ミリスチン酸ポリグリセリル-10である請求項1記載の身体の水拭き取りドライシート。
【請求項4】
常温で液体で沸点が100℃を超える二価アルコールが、プロパンジオール及びペンチレングリコールである請求項1記載の身体の水拭き取りドライシート。
【請求項5】
1m2当たり、常温で固体で沸点が100℃を超える非イオン界面活性剤が0.3~1.0g、グリセリンが7~20g及び常温で液体で沸点が100℃を超える二価アルコールが10~30g含まれてなる請求項1記載の身体の水拭き取りドライシート。
【請求項6】
さらに、その他の美容成分、香料及び増粘剤を含む請求項1記載の身体の水拭き取りドライシート。
【請求項7】
常温で固体で沸点が100℃を超える非イオン界面活性剤、グリセリン及び常温で液体で沸点が100℃を超える二価アルコールを水に溶解してなる水溶液を、セルロース系繊維を主たる構成繊維とする不織布に含浸した後、90℃以上で100℃未満の熱風を吹き付けて、該水溶液中の水を蒸発させることを特徴とする身体の水拭き取りドライシートの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、風呂上がりや手指を洗った後に、肌の水を拭き取るためのドライシート及びその製造方法に関し、肌の水を拭き取ると共に肌に美容成分を付与しうるドライシート及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、風呂上がり等の後に、肌の水を拭き取るためにタオルが用いられている。このタオルは、専ら、肌の水を拭き取るためだけに用いられており、肌に美容成分を付与するためには用いられていない。したがって、美容成分を付与するには、水を拭き取った後に、別途美容成分を含む液を肌に塗布しなければならず、煩わしいものであった。
【0003】
一方、肌から生じる汗や皮脂を拭き取ると共に、肌に清涼感を付与しうる身体清浄用シートが提案されている(特許文献1、段落0005)。この身体清浄用シートは、不織布の構成繊維相互間に粉体を担持させたものであって、肌にサラサラ感を与えるものであり、肌荒れ防止等のための美容成分を付与するものではない。
【0004】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、風呂上がり等の後に、肌の水を拭き取ると共に肌に美容成分を付与しうるドライシートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、特定の不織布に特定の化合物を含有させることにより、上記課題を解決したものである。すなわち、本発明は、セルロース系繊維を主たる構成繊維とする不織布に、常温で固体で沸点が100℃を超える非イオン界面活性剤、グリセリン及び常温で液体で沸点が100℃を超える二価アルコールが含まれており、かつ、実質的に水を含まない身体の水拭き取りドライシート及びその製造方法に関するものである。
【0007】
本発明で用いる不織布は、セルロース系繊維を主たる構成繊維とするものである。セルロース系繊維としては、コットン繊維、レーヨン繊維又はパルプ繊維等が用いられる。セルロース系繊維は吸水性に優れているため、水を拭き取るのに好適である。かかる観点から、不織布中にセルロース系繊維が少なくとも50質量%以上含まれている。セルロース系繊維外の繊維としては、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維及びポリアミド繊維等が50質量%未満含まれていてもよい。本発明においては、セルロース系繊維100質量はからなる不織布を採用するのが好ましい。不織布としては、構成繊維相互間が交絡されてなる不織布、構成繊維相互間が自己融着している不織布、構成繊維相互間が熱接着性繊維によって接着されてなる不織布又は構成繊維相互間がバインダーによって接着されてなる不織布等の従来公知の不織布が用いられる。この中でも、熱接着性繊維やバインダーを用いていない不織布であるのが好ましい。熱接着性繊維やバインダー等のセルロース系繊維以外のものが不織布中に含まれていると、吸水性が低下する低下する傾向が生じたり、肌荒れが生じる恐れがあるからである。
【0008】
特に好ましい不織布は、コットン繊維ウェブ、パルプ繊維ウェブ及びコットン繊維ウェブの順に積層されてなる三層構造不織布である。この三層構造不織布は、コットン繊維を開繊集積してなるコットン繊維ウェブ上に、パルプ繊維を集積させてパルプ繊維ウェブを積層し、さらにパルプ繊維ウェブ上にコットン繊維を開繊集積してなるコットン繊維ウェブを積層し、水流を噴射して各構成繊維相互間を交絡させて得られるものである。この三層構造不織布は、表裏面が主としてコットン繊維で構成されているため、肌当たりがよく、内部が主としてパルプ繊維で構成されているため、吸水性に優れている。なお、不織布の質量は、30~100g/m2程度であるのが好ましい。
【0009】
不織布中には、構成繊維表面又は構成繊維相互間に、少なくとも以下の化合物が担持されている。すなわち、常温で固体で沸点が100℃を超える非イオン界面活性剤、グリセリン及び常温で液体で沸点が100℃を超える二価アルコールである。ここで、常温とは15℃のことである。常温で固体で沸点が100℃を超える非イオン界面活性剤としては、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル又はポリオキシエチレンアルキルエーテル等が用いられる。本発明においては、ポリグリセリン脂肪酸エステルを用いるのが好ましく、特に肌に対する刺激性が少ないミリスチン酸ポリグリセリル-10を用いるのが最も好ましい。常温で固体の非イオン界面活性剤を用いるのは、常温で液体であるグリセリンや二価アルコールをエマルション化させて、さらっとした状態で構成繊維表面又は構成繊維相互間に担持させるためのものである。また、沸点が100℃を超える非イオン界面活性剤を用いるのは、ドライシート製造時に、不織布中から非イオン界面活性剤が蒸発しないようにするためである。
【0010】
グリセリンは常温で液体であって、肌に対して保湿性を付与する美容成分である。常温で液体で沸点が100℃を超える二価アルコールも、肌に対して保湿性を付与するものである。かかる二価アルコールとしては、プロパンジオールやペンチレングリコール等が挙げられる。プロパンジオールはグリセリンと共働して、肌に対して保湿性を付与するものである。また、ペンチレングリコールは防腐作用も奏するものである。
【0011】
本発明に係る水拭き取りドライシート中に、グリセリン及び二価アルコール外のその他の美容成分が含まれていてもよい。たとえば、グリチルリチン酸ジカリウム等の抗炎症剤又はシムライズ社製のSymfinity1298等のアンチエイジング剤等のその他の美容成分を含んでいてもよい。また、香料、増粘剤又は化粧品原料等が担持されていてもよい。香料としてラベンダー等の植物から抽出した化合物又は動物から抽出した化合物等が用いられる。増粘剤としては、キサンタンガム等の多糖類が用いられる。
【0012】
水拭き取りドライシート中における常温で固体で沸点が100℃を超える非イオン界面活性剤の含有量は、0.3~1.0g/m2程度である。グリセリン含有量は、7~20g/m2程度である。また、常温で液体で沸点が100℃を超える二価アルコールの含有量は、10~30g/m2 程度である。各化合物の含有量がこの程度であると、水拭き取りドライシート中に常温で液体の化合物が含有されていても、手触りがさらっとしている。なお、その他の美容成分も含有させる場合、その含有量は、0.05~0.20g/m2程度である。
【0013】
本発明に係る水拭き取りドライシート中には、実質的に水は含まれていない。実質的に水を含んでいないとは、セルロース系繊維内部に本来的に吸着している水は含んでいてもよいということである。具体的には、コットン繊維やパルプ繊維内部に含まれいている公定水分率程度の水は含んでいてもよいということである。また、実質的に水が含まれていないので、パラベンやフェノキシエタノールといった防腐剤を含有させなくても、細菌や黴等が繁殖しにくくなっている。
【0014】
本発明に係る水拭き取りドライシートは、たとえば、以下の方法により製造することができる。すなわち、常温で固体で沸点が100℃を超える非イオン界面活性剤、グリセリン及び常温で液体で沸点が100℃を超える二価アルコールを水に溶解してなる水溶液を、セルロース系繊維を主たる構成繊維とする不織布に含浸した後、90℃以上で100℃未満の熱風を吹き付けて、該水溶液中の水を蒸発させることにより、製造することができる。
【0015】
水溶液を不織布に含浸する方法としては、水溶液中に不織布を浸漬した後、搾液する方法を採用することができる。また、キスコーター法で不織布に水溶液を塗布する方法や、スプレー法で不織布上に水溶液を散布する方法等を採用することもできる。水溶液を不織布に含浸する量は、不織布質量に対して、1~5倍程度である。また、水溶液中の水を乾燥除去するには、90℃以上で100℃未満の熱風を吹き付けて行うのがよい。90℃以上で100℃未満の熱風を用いるのは、沸点が100℃以上の化合物が蒸発するのを防止するためである。具体的には、非イオン界面活性剤、グリセリン及び二価アルコールの蒸発を防止するためである。また、熱風を吹き付けるのは、不織布中に熱風を貫通させ、不織布内部の構成繊維相互間に毛細管現象で担持されている水をも蒸発させ、乾燥除去するためである。
【0016】
本発明に係る水拭き取りドライシートは、風呂上がりにバスタオルとして、手洗い後の手拭いとして、又はその他タオル、ハンカチ或いはティシュー等として、用いることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る水拭き取りドライシートで肌の水を拭き取ると、セルロース系繊維を主たる構成繊維とする不織布で水を吸水する。そして、非イオン界面活性剤により、グリセリン及び二価アルコールと肌の水とが混合されて、肌にグリセリン及び二価アルコールが付与される。したがって、本発明に係る水拭き取りドライシートを用いると、良好に肌の水を拭き取ることができると共に、グリセリン等の美容成分を肌に付与することができる。なお、ドライシートがその他の美容成分を含有する場合には、その他の美容成分も肌に付与することができる。よって、肌の水の拭き取った後に美容成分を付与するという二度手間を省略でき、一回で肌の水の拭き取りと肌への美容成分の付与とを同時に行えるという効果を奏する。
【実施例0018】
実施例1
以下の組成の水溶液を準備した。
(水溶液組成)
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05質量%
プロパンジオール 7.00質量%
ペンチレングリコール 3.00質量%
ミリスチン酸ポリグリセリル-10 0.30質量%
ラベンダー油 0.05質量%
グリセリン 7.00質量%
キサンタンガム 0.30質量%
エコファームピルベリーリーフ(一丸ファルコス株式会社製) 0.02質量%
エコファームラベンダーB(一丸ファルコス株式会社製) 0.02質量%
エコファームタイムB(一丸ファルコス株式会社製) 0.02質量%
エコファームセージB(一丸ファルコス株式会社製) 0.02質量%
精製水 82.22質量%
【0019】
なお、水溶液中の用いられている一丸ファルコス株式会社製の製品の組成は、以下のとおりである。
エコファームピルベリーリーフ:水、グリセリン、ピルベリー葉エキス、安息香酸ナトリウム、クエン酸
エコファームラベンダーB:ブチレングリコール、水、ラベンダー花エキス
エコファームタイムB:ブチレングリコール、水、タチジャコウソウ花/葉エキス
エコファームセージB:ブチレングリコール、水、セージ葉エキス
【0020】
準備した水溶液中に、三層構造不織布を浸漬した後、搾液した。この三層構造不織布の質量は60g/m2であり、表面層及び裏面層は主としてコットン繊維ウェブで構成されており、中間層は主としてパルプ繊維ウェブで構成されている。なお、中間層の質量は44質量%であり、表面層及び裏面層の質量は各々28質量%である。搾液後の水溶液含浸三層構造不織布の質量は260g/m2であった。
【0021】
この水溶液含浸三層構造不織布を乾燥機に導入し、乾燥機中で約95℃の熱風を吹き付けて、三層構造不織布中の水分を蒸発させた。得られたドライシートは、水拭き取り用のタオルとして使用しうるものであり、身体の水を拭き取ることができると共に、グリセリン等の各種美容成分を肌に付与することができるものであった。
【0022】
実施例2
以下の組成の水溶液を準備した。
(水溶液組成)
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05質量%
プロパンジオール 7.00質量%
ペンチレングリコール 3.00質量%
ヒドロキシアセトフェノン 0.50質量%
ミリスチン酸ポリグリセリル-10 0.50質量%
FROWERY HM 30736(小林香料株式会社製) 0.05質量%
グリセリン 7.00質量%
キサンタンガム 0.30質量%
VERカミツレ(株式会社テクノーブル製) 0.10質量%
ルースノウ(株式会社テクノーブル製) 0.10質量%
エコファームセージB(一丸ファルコス株式会社製) 0.10質量%
オーガニック〈ハイビスカス〉(丸善製薬株式会社製) 0.10質量%
エコファームローズマリーB(一丸ファルコス株式会社製) 0.10質量%
Symfinity1298(シムライズ社製) 0.01質量%
エコファームラベンダーB(一丸ファルコス株式会社製) 0.10質量%
精製水 80.99質量%
【0023】
なお、水溶液中の用いられている商品の組成は、以下のとおりである。
VERカミツレ:ブチレングリコール、水、カミツレ花エキス
ルースノウ:ブチレングリコール、水、ヘチマエキス
オーガニック〈ハイビスカス〉:ブチレングリコール、水、ハイビスカス花エキス
エコファームローズマリーB:ブチレングリコール、水、ローズマリー葉エキス
Symfinity1298:ムラサキバレンギクエキス
【0024】
上記の水溶液を用いて、実施例1と同様にして、ドライシートを得た。
【0025】
実施例3
以下の組成の水溶液を準備した。
(水溶液組成)
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05質量%
プロパンジオール 7.00質量%
グリセリン 7.00質量%
キサンタンガム 0.15質量%
エコファームセージB(一丸ファルコス株式会社製) 0.10質量%
オーガニック〈ハイビスカス〉(丸善製薬株式会社製) 0.10質量%
エコファームローズマリーB(一丸ファルコス株式会社製) 0.10質量%
Symfinity1298(シムライズ社製) 0.01質量%
エコファームラベンダーB(一丸ファルコス株式会社製) 0.10質量%
精製水 85.39質量%
【0026】
上記の水溶液を用いて、実施例1と同様にして、ドライシートを得た。
本発明で用いる不織布は、セルロース系繊維を主たる構成繊維とするものである。セルロース系繊維としては、コットン繊維、レーヨン繊維又はパルプ繊維等が用いられる。セルロース系繊維は吸水性に優れているため、水を拭き取るのに好適である。かかる観点から、不織布中にセルロース系繊維が少なくとも50質量%以上含まれている。セルロース系繊維外の繊維としては、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維及びポリアミド繊維等が50質量%未満含まれていてもよい。本発明においては、セルロース系繊維100質量はからなる不織布を採用するのが好ましい。不織布としては、構成繊維相互間が交絡されてなる不織布、構成繊維相互間が自己融着している不織布、構成繊維相互間が熱接着性繊維によって接着されてなる不織布又は構成繊維相互間がバインダーによって接着されてなる不織布等の従来公知の不織布が用いられる。この中でも、熱接着性繊維やバインダーを用いていない不織布であるのが好ましい。熱接着性繊維やバインダー等のセルロース系繊維以外のものが不織布中に含まれていると、吸水性が低下する傾向が生じたり、肌荒れが生じる恐れがあるからである。