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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023074909
(43)【公開日】2023-05-30
(54)【発明の名称】容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/20 20060101AFI20230523BHJP
   B65D 77/04 20060101ALI20230523BHJP
【FI】
B65D5/20
B65D77/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021188096
(22)【出願日】2021-11-18
(71)【出願人】
【識別番号】591007295
【氏名又は名称】株式会社アプリス
(71)【出願人】
【識別番号】000129493
【氏名又は名称】株式会社クラウン・パッケージ
(74)【代理人】
【識別番号】100081961
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 光春
(74)【代理人】
【識別番号】100112564
【弁理士】
【氏名又は名称】大熊 考一
(74)【代理人】
【識別番号】100163500
【弁理士】
【氏名又は名称】片桐 貞典
(74)【代理人】
【識別番号】230115598
【弁護士】
【氏名又は名称】木内 加奈子
(72)【発明者】
【氏名】田邉 敦士
(72)【発明者】
【氏名】小長谷 友季子
(72)【発明者】
【氏名】大金 正明
【テーマコード(参考)】
3E060
3E067
【Fターム(参考)】
3E060AA07
3E060AB12
3E060BC02
3E060BC08
3E060DA30
3E060EA06
3E060EA13
3E067AB01
3E067AC01
3E067BA02B
3E067BA06C
3E067BB02C
3E067BB14B
3E067EA05
3E067EA32
3E067EC05
3E067EC12
3E067FA04
3E067FC01
(57)【要約】
【課題】紙製容器とプラスチック容器との嵌合の確実性を向上させた容器を提供する。
【解決手段】容器1は、インナー容器であるプラスチック容器2と、プラスチック容器2が嵌め込まれる外装容器である紙製容器3とを備えている。紙製容器3は、側面に嵌合孔33を有し、プラスチック容器2は、嵌合孔33と嵌合する突起部23を側面に有するようにした。そして、この突起部23は、中央に容器高さ方向に沿った突起上リブ24を有し、紙製容器3の側面は、プラスチック容器2が紙製容器3に嵌め込まれるとき、突起部23の突起上リブ24が押し当たって折り曲がった形状を有するようにした。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インナー容器であるプラスチック容器と、
前記プラスチック容器が嵌め込まれる外装容器である紙製容器と、
を備え、
前記紙製容器は、側面に嵌合孔を有し、
前記プラスチック容器は、前記嵌合孔と嵌合する突起部を側面に有し、
前記突起部は、中央に前記プラスチック容器の高さ方向に沿った突起上リブを有し、
前記紙製容器の側面は、前記プラスチック容器が前記紙製容器に嵌め込まれるとき、前記突起部の前記突起上リブが押し当たって折り曲がった形状を有すること、
を特徴とする容器。
【請求項2】
前記突起部を有する側面は、中央に前記プラスチック容器の高さ方向に沿った側面上リブを有し、前記紙製容器の側面を支持して、前記突起上リブが折り曲げた形状を維持すること、
を特徴とする請求項1記載の容器。
【請求項3】
前記突起部は、前記プラスチック容器の周方向に沿って長いこと、
を特徴とする請求項1又は2記載の容器。
【請求項4】
前記プラスチック容器と前記紙製容器は、周方向に相対的に長い長側面と、主方向に相対的に短い短側面とを有し、
前記嵌合孔と前記突起部は、前記短側面に形成されていること、
を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
内容物をインナー容器であるプラスチック容器に収容し、プラスチック容器を外装容器である紙製容器に入れた容器に関する。
【背景技術】
【0002】
使い捨ての容器として、内容物をインナー容器であるプラスチック容器に収容し、プラスチック容器を外装容器である紙製容器に入れた容器がある。プラスチック容器と紙製容器は、ヒートシールによる熱接着により一体化されたものが提案されている。しかしながら、接着により一体化すると、ゴミとして分別するために、プラスチック容器と紙製容器とを分離するのに手間がかかっていた。
【0003】
そこで、紙製容器に凹溝を形成し、プラスチック容器に嵌合凹部を形成し、紙製容器の凹溝にプラスチック容器の嵌合凹部を嵌め込むことによって、紙製容器の内部にプラスチック容器が固定されるようにする案が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-048814号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
紙製容器は、プラスチック容器と比べて加工精度が低い。そのため、紙製容器とプラスチック容器の嵌合強度は低く、接着剤無しでは、紙製容器とプラスチック容器とが外れ易い。厚い紙を用いて紙製容器を作製することで紙製容器を変形し難くし、少々加工精度が悪くても嵌合強度を高める方法も考えられる。しかしながら、厚い紙を用いると、プラスチック容器を紙製容器に嵌合させるのに大きな力が必要となり作業性が低下する。最悪の場合、プラスチック容器を紙製容器に嵌合させる力が不足し、プラスチック容器と紙製容器が十分に嵌合せずに外れて内容物が落体してしまう。
【0006】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、紙製容器とプラスチック容器との嵌合の確実性を向上させた容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明の実施形態に係る容器は、インナー容器であるプラスチック容器と、前記プラスチック容器が嵌め込まれる外装容器である紙製容器と、を備え、前記紙製容器は、側面に嵌合孔を有し、前記プラスチック容器は、前記嵌合孔と嵌合する突起部を側面に有し、前記突起部は、中央に前記プラスチック容器の高さ方向に沿った突起上リブを有し、前記紙製容器の側面は、前記プラスチック容器が前記紙製容器に嵌め込まれるとき、前記突起部の前記突起上リブが押し当たって折り曲がった形状を有する。
【0008】
前記突起部を有する側面は、中央に前記プラスチック容器の高さ方向に沿った側面上リブを有し、前記紙製容器の側面を支持して、前記突起上リブが折り曲げた形状を維持するようにしてもよい。
【0009】
前記突起部は、前記プラスチック容器の周方向に沿って長いようにしてもよい。
【0010】
前記プラスチック容器と前記紙製容器は、周方向に相対的に長い長側面と、主方向に相対的に短い短側面とを有し、前記嵌合孔と前記突起部は、前記短側面に形成されているようにしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、紙製容器とプラスチック容器の嵌合の確実性が上がる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】容器の側面図である。
図2】紙製容器の側面図である。
図3】プラスチック容器の側面図である。
図4】プラスチック容器の底面図である。
図5】プラスチック容器を紙製容器に嵌め込む過程を示す遷移図である。
図6】プラスチック容器の突起部と紙製容器の側面との変化の過程を示す遷移図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(全体構成)
本発明の実施形態に係る容器について図面を参照しつつ詳細に説明する。各図面においては、理解容易のため、厚み、寸法、位置関係、比率又は形状等を強調して示している場合があり、本発明は、それら強調に限定されるものではない。以下、容器の底側から開口側に到る方向又はその逆を高さ方向という。また、高さ方向に直交する方向を水平又は左右という。
【0014】
図1は、容器1の側面図である。容器1は、例えば、食品を収容した使い捨て容器として用いられる。この容器1は、プラスチック容器2と紙製容器3を備えている。プラスチック容器2はインナー容器であり、例えばお総菜等の食品が収容される。プラスチック容器2の開口28は、食品が収容された後、透明なフィルム等によって封止される。紙製容器3は外装容器である。プラスチック容器2には、紙製容器3は、食品が収容されたプラスチック容器2を収容する。
【0015】
プラスチック容器2には突起部23が突出している。これに対し、紙製容器3は嵌合孔33が貫設されている。プラスチック容器2の突起部23が紙製容器3の嵌合孔33に引っ掛けられることにより、プラスチック容器2と紙製容器3とが嵌め合わされる。これにより、紙製容器3の開口35からプラスチック容器2が紙製容器3内に重なるように収容され、容器1はプラスチック容器2と紙製容器3による二重箱となる。
【0016】
(紙製容器)
紙製容器3は紙製である。紙製容器3に用いられる紙としては、広葉樹パルプ若しくは針葉樹パルプ等の木材パルプ、ワラパルプ若しくはバガスパルプ等の非木材パルプ、または新聞紙古紙若しくは上質古紙等の古紙パルプが挙げられる。これらパルプを波形シートの両面にライナーシートを貼り合わせた両面段ボール、波形シートの片面にライナーシートを貼り合わせた片面段ボール、マイクロフルート等に加工し、これら段ボールから紙製容器3が成形される。紙製の紙製容器3の表面には樹脂コーティングがされていてもよい。
【0017】
図2は、紙製容器3の側面図である。この紙製容器3は、4辺の短辺と4辺の長辺とを交互に配した概略八方形の底面部34を有し、上方に開口35が開いた略逆四角錐台形状を有している。底面部34は平坦である。底面部34の4辺の短辺は同長であり、4辺の長辺は同長である。底面部34の各短辺には短側面31が連接し、底面部34の各長辺には長側面32が連接し、4面の短側面31と4面の長側面32は、周方向で繋がって底面部34の上方を全周に亘って囲っている。この短側面31と長側面32は底面部34から上方に向けて漸次拡開している。4面の短側面31と4面の長側面32の高さは一定であり、紙製容器3の開口35も同一平面に拡がる。
【0018】
各短側面31には、底面部34側の高さに嵌合孔33が貫設されている。嵌合孔33は、短側面31の周方向に沿って長い台形状であり、底面部34側の下底は短側面31の幅よりも若干短く、上底は下底よりも短い。ここで、この嵌合孔33が形成された短側面31は、プラスチック容器2が挿入される前においては全領域に亘って平坦である。
【0019】
(プラスチック容器)
プラスチック容器2は、プラスチック製の容器である。プラスチック容器2に用いられるプラスチックとしては、例えば石油系のプラスチック、バイオマスプラスチック、生分解性プラスチック、またはこれらの混合が挙げられる。
【0020】
図3はプラスチック容器2の側面図であり、図4はプラスチック容器2の底面図である。プラスチック容器2は、図4に示すように、4辺の短辺と4辺の長辺とを交互に配した概略八方形の底面部27を有し、上方に開口28が開いた略逆四角錐台形状を有している。このプラスチック容器2の外形寸法は、プラスチック容器2を紙製容器3内に収容可能に、紙製容器3の内形寸法と同一か、若干小さい。開口28周りには、開口28を封止するフィルムが貼着されるフランジ26が全周に亘って無端状に、容器外方に向けて水平に延出している。
【0021】
底面部27の4辺の短辺は同長であり、4辺の長辺は同長である。底面部27の各短辺から短側面21が延出し、底面部27の各長辺から長側面22が延出し、4面の短側面21と4面の長側面22は、周方向で繋がって底面部27の上方を全周に亘って囲っている。この短側面21と長側面22は底面部27から上方に向けて漸次拡開している。4面の短側面21と4面の長側面22の高さは一定であり、プラスチック容器2の開口28も同一平面に拡がる。
【0022】
各短側面21には、底面部27側の高さに突起部23が突出している。この突起部23は、プラスチック容器2の外方に突出している。突起部23の突起部上面23aは、紙製容器3の底面部34とプラスチック容器2の底面部27を同一高さに置いたとき、嵌合孔33の上端と同じ高さ、又は若干低い位置に拡がる。また、突起部上面23aは、プラスチック容器2を紙製容器3に収容したとき、嵌合孔33の開口面を超えて長く突出する。また、突起部上面23aは、短側面21の左右方向にも長く拡がる。
【0023】
この突起部23には、突起部23の側面中央に高さ方向に延びる突起上リブ24が形成されている。この突起上リブ24は、例えば、水平方向に切った断面が半円を含む円弧形状又は三角形や四角形を含む多角形形状を有する。または、突起部23は、開口28又は底面部27と直交する方向から見て、中央が鋭角又は鈍角に尖った形状を有し、尖った部分は高さ方向に連続して線状になっていてもよい。この場合、突起上リブ24は、この尖った部分が連続する線分である。尚、尖った部分は円弧状に丸みを帯びていてもよい。
【0024】
更に、短側面21にも、中央に高さ方向に延びる側面上リブ25が形成されている。この側面上リブ25も、例えば、水平方向に切った断面が半円を含む円弧形状又は三角形や四角形を含む多角形形状を有する。または、短側面21についても、開口28又は底面部27と直交する方向から見て、中央が鋭角又は鈍角に尖った形状を有し、尖った部分は高さ方向に連続してもよい。この場合、側面上リブ25も、この尖った部分が連続する線分であり、尖った部分は円弧状に丸みを帯びていてもよい。
【0025】
ここで、短側面21の左右端を結ぶ線分に対して直交し、且つ開口28又は底面部27が拡がる平面と平行に短側面21を側面から眺めた場合、突起上リブ24と側面上リブ25は、同軸上に延びている。
【0026】
(嵌め込み工程)
図5は、プラスチック容器2を紙製容器3に嵌め込む過程を示す遷移図である。図6は、プラスチック容器2の突起部23と紙製容器3の側面との変化の過程を示す遷移図である。図5の(a)及び(b)に示すように、プラスチック容器2に内容物を収容してフィルムで開口28を封止した後、プラスチック容器2を紙製容器3に対して上から入れ込む。図6の(a)及び(b)に示すように、紙製容器3にプラスチック容器2を入れるとき、紙製容器3の短側面31よりも突起部23は突出しているので、突起部23と短側面31の上端とが接触する。
【0027】
突起部23と短側面31の上端とが接触した状態で、更にプラスチック容器2を紙製容器3内に押し込もうとすると、図6の(c)に示すように、突起部23は紙製容器3の短側面31を外側に押し広げ、突起部23は短側面31の内側を摺りながら、紙製容器3の嵌合孔33に向けて下がっていく。
【0028】
ここで、突起部23には、突起上リブ24が付いている。突起部23が短側面31の内側を摺りながら降りていくとき、この突起上リブ24が短側面31に押し当たって、短側面31を外側に凸となる山型に屈曲加工していく。突起上リブ24は、突起部23の頂点位置にあるため、山型となった短側面31の筋線31aは、突起部23の中心に精度良く一致して作り上げられる。また、山型となった短側面31の傾斜角は、突起部23と比べて大きく緩やかともならず、反対に突起部23と比べて大きく急峻ともならず、突起部23に合わせた傾斜角となる。尚、短側面31は山型になればよく筋線31aが明確な筋となって表れる必要はない。
【0029】
図5の(c)に示すように、突起部23が短側面31の内側を摺りながら、プラスチック容器2を紙製容器3内に押し込んでいくと、やがて突起部23と嵌合孔33の位置が一致する。突起部23と嵌合孔33との位置が一致すると、山型となった短側面31の傾斜角が、突起部23からの外力から解放された分、緩やかになり、突起部23が嵌合孔33に入り込む。そして、突起部23の突起部上面23aが嵌合孔33の上縁に引っ掛かり、プラスチック容器2と紙製容器3とが嵌合する。
【0030】
ここで、突起上リブ24によって付けられた筋線31aは完全には復元されず、短側面31は、プラスチック容器2が押し込まれる前は平坦だった状態から山型形状に変化する。また筋線31aは突起部23の突起上リブ24によって形成されているので、短側面31の山型頂点と突起部23の中心とは精度良く一致する。そのため、突起部23の突起部上面23aに嵌合孔33の上縁が引っ掛かったときには、図6の(d)に示すように、短側面31が突起部23の突起部上面23aで纏わり付くようになり、換言すれば巻き付くようになり、突起部23に引っ掛かる短側面31の範囲が長くなる。
【0031】
しかも、筋線31aと突起部23の中心が一致しているので、山型となった短側面31の中心と突起部23の中心が外れ、短側面31が外側に浮き上がってしまい、寧ろ突起部23に引っ掛かる短側面31の範囲が、平坦の短側面31の場合と比べて短くなってしまう状態を防ぐこともできる。
【0032】
また、短側面31には、突起上リブ24と一致した位置に側面上リブ25が形成されている。この側面上リブ25は、短時間で形成された筋線31aを支持し続け、短側面31が山型から平坦な形状に復元することを抑制し、短側面31に山型のクセを付ける。そのため、短側面31が平坦な形状に復元していき、突起部23に引っ掛かる短側面31の範囲が短くなっていくことはなく、短側面31は突起部23の突起部上面23aで纏わり続ける。
【0033】
(効果)
以上のように、この容器1は、インナー容器であるプラスチック容器2と、プラスチック容器2が嵌め込まれる外装容器である紙製容器3とを備えている。紙製容器3は、側面に嵌合孔33を有し、プラスチック容器2は、嵌合孔33と嵌合する突起部23を側面に有するようにした。そして、この突起部23は、中央に容器高さ方向に沿った突起上リブ24を有し、紙製容器3の側面は、プラスチック容器2が紙製容器3に嵌め込まれるとき、突起部23の突起上リブ24が押し当たって折り曲がった形状を有するようにした。
【0034】
これにより、紙製容器3の側面が突起部23に纏わり付くように引っ掛かるので、紙製容器3とプラスチック容器2の嵌合の確実性が上がる。しかも、紙製容器3の折り曲がり部分、即ち筋線31aは、突起部23が形成しているため、突起部23と筋線31aの位置合わせ精度は高い。そのため、紙製容器3とプラスチック容器2の嵌合の確実性は更に上がる。
【0035】
尚、容器1においては、嵌合孔33と突起部23の位置は短側面31としたが、これに限らず、長側面32に形成してもよい。嵌合孔33と突起部23は、底面部27及び底面部34側のみならず、高さ方向の何れの位置に形成されていてもよい。更に、プラスチック容器2と紙製容器3の各辺を同長として、嵌合孔33と突起部23を何れに配置してもよい。但し、短側面21及び短側面31に突起部23及び嵌合孔33を形成した場合、短側面31のほうが、長側面32に形成した場合よりも折れ曲がった際に角度がつきやすく、また折れ曲がった状態から元に戻り難い。従って、紙製容器3とプラスチック容器2の嵌合の確実性は高く、また長時間に亘って嵌合の確実性を維持できる。また、このような容器1は、長側面22及び長側面32の四辺の長さが同一に限らず、対向二辺が同一であればよい。容器1の深さについても任意に設定可能である。
【0036】
また、突起部23を有する側面は、中央に容器高さ方向に反った側面上リブ25を有し、紙製容器3の側面を支持して、突起上リブ24が折り曲げた形状を維持するようにした。
【0037】
これにより、突起部23により折れ曲がった形状は、突起部23と嵌合孔33とが嵌合した後も、側面上リブ25によって維持されて復元し難く、紙製容器3の側面が突起部23に纏わり付くように引っ掛かった状態を継続させることができる。従って、紙製容器3とプラスチック容器2は、長時間に亘って嵌合の確実性を維持できる。
【0038】
また、突起部23は、プラスチック容器2の周方向に沿って長くした。これにより、紙製容器3の側面が突起部23に纏わり付く範囲が長くなり、紙製容器3とプラスチック容器2の嵌合の確実性は更に高くなる。
【符号の説明】
【0039】
1 容器
2 プラスチック容器
21 短側面
22 長側面
23 突起部
23a 突起部上面
24 突起上リブ
25 側面上リブ
26 フランジ
27 底面部
28 開口
3 紙製容器
31 短側面
31a 筋線
32 長側面
33 嵌合孔
34 底面部
35 開口
図1
図2
図3
図4
図5
図6