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  • 特開-コース料理用自動販売機 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023074918
(43)【公開日】2023-05-30
(54)【発明の名称】コース料理用自動販売機
(51)【国際特許分類】
   G07F 11/00 20060101AFI20230523BHJP
   G07F 9/10 20060101ALI20230523BHJP
【FI】
G07F11/00 101
G07F9/10 101
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021188109
(22)【出願日】2021-11-18
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年4月30日に、株式会社 MAPPY LABOが、東元大喜が発明したコース料理用自動販売機を設置した。
(71)【出願人】
【識別番号】521507291
【氏名又は名称】株式会社 MAPPY LABO
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 真大
(74)【代理人】
【識別番号】100206151
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 惇志
(74)【代理人】
【識別番号】100218187
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 治子
(72)【発明者】
【氏名】東元 大喜
【テーマコード(参考)】
3E044
3E046
【Fターム(参考)】
3E044AA01
3E044DB16
3E044FB11
3E046BA01
3E046BB01
3E046HA04
(57)【要約】
【課題】自動販売機においてコース料理を提供する。
【解決手段】コース料理を構成する複数の個別料理S、A、Mを販売するコース料理用自動販売機100であって、包装された個別料理S、A、Mを種類毎に個別に収容する複数の商品収容部2a~cと、複数の個別料理S、A、Mをそれぞれ選択可能な商品選択ボタン3とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コース料理を構成する複数の個別料理を販売するコース料理用自動販売機であって、
包装された前記個別料理を種類毎に個別に収容する複数の商品収容部と、
前記複数の個別料理をそれぞれ選択可能な商品選択ボタンとを備えたコース料理用自動販売機。
【請求項2】
前記複数の個別料理は、少なくともサラダ料理、前菜料理及びメイン料理を含んでおり、
前記複数の商品収容部は、
包装された前記サラダ料理を収容するサラダ料理収容部と、
包装された前記前菜料理を収容する前菜料理収容部と、
包装された前記メイン料理を収容するメイン料理収容部とを有する、請求項1に記載のコース料理用自動販売機。
【請求項3】
複数の前記サラダ料理収容部、複数の前記前菜料理収容部、及び、複数の前記メイン料理収容部を有しており、
複数の前記サラダ料理収容部と、複数の前記前菜料理収容部と、複数の前記メイン料理収容部とが視覚的に区画されている、請求項2に記載のコース料理用自動販売機。
【請求項4】
複数の前記サラダ料理収容部、複数の前記前菜料理収容部、及び、複数の前記メイン料理収容部がそれぞれ横方向に配置されており、
複数の前記サラダ料理収容部、複数の前記前菜料理収容部、及び、複数の前記メイン料理収容部がこの順番に上から配置されている、請求項2又は3に記載のコース料理用自動販売機。
【請求項5】
前扉から前記サラダ料理収容部、前記前菜料理収容部、及び、前記メイン料理収容部が視認可能な視認窓が設けられており、
前記前扉において前記視認窓の側方には、前記サラダ料理収容部、前記前菜料理収容部、及び、前記メイン料理収容部の位置を指し示すラベルが設けられている、請求項2乃至4の何れか一項に記載のコース料理用自動販売機。
【請求項6】
前記前扉及び前記自動販売機の側面には、食材の写真又は絵が印刷してある、請求項5に記載のコース料理用自動販売機。
【請求項7】
前記コース料理は、フランス料理、又は、イタリア料理である、請求項1乃至6の何れか一項に記載のコース料理用自動販売機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コース料理を提供することができるコース料理用自動販売機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動販売機において缶飲料やペットボトル飲料に限られず、種々の商品が販売されている。
【0003】
例えば特許文献1では、茹でた麺を対象に調理を行い、食器に盛り付けた状態で販売に供する、調理機能付きの自動販売機が開示されている。
【0004】
また、特許文献2では、調理済みの食材が袋などのパッケージ内に密封包装されたレトルト食品を貯蔵し、消費者のボタン操作に従い無人で、好みのレトルト食品を高温加熱して提供するレトルト食品用自動販売機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005-327222号公報
【特許文献2】国際公開WO2005/020772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、これまでの自動販売機は、単品料理を提供するに留まっている。そのため、ユーザが例えばフランス料理のコース料理を食べたい場合には、飲食店に行くか、あるいは、デリバリーしてもらう等の手段しかなかった。
【0007】
そこで、本発明は、上述したような問題に鑑みてなされたものであり、自動販売機においてコース料理を提供することをその主たる課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明に係るコース料理用自動販売機は、コース料理を構成する複数の個別料理を販売するコース料理用自動販売機であって、包装された前記個別料理を種類毎に個別に収容する複数の商品収容部と、前記複数の個別料理をそれぞれ選択可能な商品選択ボタンとを備えている。
【0009】
このようなコース料理用自動販売機であれば、包装された個別料理を種類毎に個別に収容する複数の商品収容部と、複数の個別料理をそれぞれ選択可能な商品選択ボタンとを有しているので、自動販売機においてコース料理を提供することができる。これにより、ユーザは、飲食店に行くことなく、また、デリバリーしてもらうことなく、自動販売機において自分でコース料理を購入することができる。また、複数の個別料理をそれぞれ選択可能に構成しているので、ユーザの好みに合わせたオリジナルのコース料理にすることができ、また、メイン料理のみ購入したい等のように個別料理単品でも購入することができる。
【0010】
前記複数の個別料理は、少なくともサラダ料理、前菜料理及びメイン料理を含んでおり、前記複数の商品収容部は、包装された前記サラダ料理を収容するサラダ料理収容部と、包装された前記前菜料理を収容する前菜料理収容部と、包装された前記メイン料理を収容するメイン料理収容部とを有することが望ましい。
【0011】
サラダ料理、前菜料理及びメイン料理それぞれを購入しやすくするためには、複数の前記サラダ料理収容部、複数の前記前菜料理収容部、及び、複数の前記メイン料理収容部を有しており、複数の前記サラダ料理収容部と、複数の前記前菜料理収容部と、複数の前記メイン料理収容部とが視覚的に区画されていることが望ましい。
【0012】
複数の前記サラダ料理収容部、複数の前記前菜料理収容部、及び、複数の前記メイン料理収容部がそれぞれ横方向に配置されており、複数の前記サラダ料理収容部、複数の前記前菜料理収容部、及び、複数の前記メイン料理収容部がこの順番に上から配置されていることが望ましい。
この構成であれば、上から順にサラダ料理、前菜料理及びメイン料理を選択すればよく、コース料理を購入しやすくすることができる。
【0013】
前記サラダ料理収容部、前記前菜料理収容部、及び、前記メイン料理収容部が視認可能な視認窓が前扉に設けられており、前記前扉において前記視認窓の側方には、前記サラダ料理収容部、前記前菜料理収容部、及び、前記メイン料理収容部の位置を指し示すラベルが設けられていることが望ましい。
このラベルによって、サラダ料理、前菜料理及びメイン料理の欄が一見して分かり、コース料理を購入しやすくすることができる。
【0014】
ユーザの視線を集めやすくして購買意欲を促進するためには、前記前扉の少なくとも前面には、食材の写真又は絵が印刷してあることが望ましい。
【0015】
前記コース料理としては、フランス料理、又は、イタリア料理であることが望ましい。
【発明の効果】
【0016】
以上に述べた本発明によれば、自動販売機においてコース料理を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態に係るコース料理用自動販売機の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明の一実施形態に係るコース料理用自動販売機について、図面を参照して説明する。なお、以下に示すいずれの図についても、わかりやすくするために、適宜省略し又は誇張して模式的に描かれている。同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
【0019】
<装置構成>
本実施形態のコース料理用自動販売機100は、例えば、フランス料理やイタリア料理等のコース料理を構成する複数の個別料理を販売するものである。なお、このコース料理用自動販売機100は、複数の個別料理をチルド(常温)販売するものであり、買って帰ってお皿に盛り付ければすぐに食べられるようにしてある。
【0020】
具体的にコース料理用自動販売機100は、図1に示すように、包装された個別料理S、A、Mを種類毎に個別に収容する複数の商品収容部2と、複数の個別料理S、A、Mをそれぞれ選択可能な商品選択ボタン3とを備えている。
【0021】
そして、ユーザがお金(硬貨又は札)を投入部4から投入し、商品選択ボタン3により、商品に割り当てられた番号を入力して購入ボタン5を押すと、図示しない商品搬送機構が、選択された商品を商品収容部2から商品取り出し部6に移動させる。これにより、ユーザは、商品取り出し部6から、購入した商品を取り出して購入完了となる。なお、投入部4、商品選択ボタン3、購入ボタン5、商品取り出し部6は、自動販売機100の前扉101に設けられている。
【0022】
ここで、本実施形態の包装された個別料理S、A、Mは、サラダ料理Sと、前菜料理Aと、メイン料理Mとを含んでいる。また、サラダ料理S、前菜料理A及びメイン料理Mは、それぞれ、複数種類用意されている。
【0023】
そして、複数の商品収容部2は、包装されたサラダ料理Sを収容するサラダ料理収容部2aと、包装された前菜料理Aを収容する前菜料理収容部2bと、包装されたメイン料理Mを収容するメイン料理収容部2cとを有している。サラダ料理収容部2aは、サラダ料理Sを種類毎に収容すべく複数設けられている(図1では2つ)。前菜料理収容部2bは、前菜料理Aを種類毎に収容すべく複数設けられている(図1では5つ)。メイン料理収容部2cは、メイン料理Mを種類毎に収容すべく複数設けられている(図1では6つ)
【0024】
その他、複数の商品収容部2は、瓶詰めされたドレッシング等の調味料といったその他の商品Pを収容する単品商品収容部2d、2e、2fを有している。これら単品商品収容部2d、2e、2fも商品Pの種類毎に収容すべく複数設けられている。
【0025】
さらに、複数のサラダ料理収容部2aと、複数の前菜料理収容部2bと、複数のメイン料理収容部2cとが視覚的に区画されている。
【0026】
具体的には、複数のサラダ料理収容部2a、複数の前菜料理収容部2b、複数のメイン料理収容部2cは、それぞれ横方向に配置されている。
【0027】
また、複数のサラダ料理収容部2a、複数の前菜料理収容部2b、複数のメイン料理収容部2cは、この順番に上から配置されている。なお、本実施形態では、サラダ料理収容部2aの上部に、単品料理収容部2dが配置されており、メイン料理収容部2cの下部に、単品料理収容部2e、2fが配置されている。
【0028】
さらに、自動販売機100の前扉101には、サラダ料理収容部2a、前菜料理収容部2b、及び、メイン料理収容部2c、単品商品収容部2d、2eが視認可能な視認窓Wが設けられている。この視認窓Wには、複数のサラダ料理収容部2a、前菜料理収容部2b、及び、メイン料理収容部2cそれぞれを取り囲んで示す枠などのマークM1、M2、M3が設けられている。
【0029】
その上、前扉101において視認窓W1の側方には、サラダ料理収容部2a、前菜料理収容部2b、及び、メイン料理収容部2cの位置を指し示すラベルL1が設けられている。ここでは、視認窓W1の右側に投入部4及び商品選択ボタン3が設けられていることから、視認窓W1の左側にラベルL1が設けられている。このラベルL1には、各収容部2a~2cに対応して、「日替わりシェフサラダ」、「本日の前菜」、「本日のメイン」の表示がされている。また、ラベルL1には、上記のマークM1~M3に対応した矢印が表示されている。
【0030】
その他、前扉101の前面には、食材の写真又は絵が印刷してある。また、自動販売機100の側面には、シェフの顔写真を印刷しても良いし、例えばメイン料理の写真を印刷しても良い。
【0031】
<本実施形態の効果>
このように構成したコース料理用自動販売機100であれば、包装された個別料理S、A、Mを種類毎に個別に収容する複数の商品収容部2a~2cと、複数の個別料理S、A、Mをそれぞれ選択可能な商品選択ボタン3とを有しているので、自動販売機100においてコース料理を提供することができる。これにより、ユーザは、飲食店に行くことなく、また、デリバリーしてもらうことなく、自動販売機100において自分でコース料理を購入することができる。また、複数の個別料理S、A、Mをそれぞれ選択可能に構成しているので、ユーザの好みに合わせたオリジナルのコース料理にすることができ、また、メイン料理Mのみ購入したい等のように個別料理単品でも購入することができる。
【0032】
<その他の実施形態>
例えば、サラダ料理収容部2a、前菜料理収容部2b、メイン料理収容部2cの配置は前記実施形態に限られず、例えば、複数のサラダ料理収容部2a、複数の前菜料理収容部2b、複数のメイン料理収容部2cを、それぞれ縦方向に配置し、複数のサラダ料理収容部2a、複数の前菜料理収容部2b、複数のメイン料理収容部2cを、この順番に右又は左から配置しても良い。
【0033】
前記実施形態のコース料理用自動販売機は、キャッスレス払いができるように構成しても良い。
【0034】
前記実施形態の構成に加えて、購入した商品を加熱する加熱部を備えていても良い。
【0035】
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な実施形態の変形や組み合わせを行っても構わない。
【符号の説明】
【0036】
100・・・コース料理用自動販売機
2 ・・・商品収容部
2a ・・・サラダ料理収容部
2b ・・・前菜料理収容部
2c ・・・メイン料理収容部
3 ・・・商品選択ボタン
W1 ・・・視認窓
L1 ・・・ラベル
図1