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特開2023-7492接続ストリップ及び該接続ストリップの製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007492
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】接続ストリップ及び該接続ストリップの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/73 20110101AFI20230111BHJP
   H01R 13/514 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
H01R12/73
H01R13/514
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022102614
(22)【出願日】2022-06-27
(31)【優先権主張番号】10 2021 116 837.6
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】513243480
【氏名又は名称】ヴァイトミュラー インターフェイス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンデイトゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヨースト, マティアス
(72)【発明者】
【氏名】フックス, クリスティアン
(72)【発明者】
【氏名】クナウフ, ティム
(72)【発明者】
【氏名】スタックマン, ペーター
(72)【発明者】
【氏名】ランマーセン, マティアス
【テーマコード(参考)】
5E087
5E223
【Fターム(参考)】
5E087EE14
5E087FF05
5E087GG06
5E087GG35
5E087JJ08
5E087MM02
5E087RR47
5E087RR49
5E223AC35
5E223BA01
5E223BA07
5E223BB01
5E223CB24
5E223CB25
5E223DA05
5E223DA13
5E223DB08
5E223DB09
5E223DB22
5E223DB25
5E223EA02
5E223EA07
5E223EA33
5E223EA36
(57)【要約】      (修正有)
【課題】製造中に夫々の接続ストリップを様々な用途に容易に適応させることを可能にする接続ストリップ及びその製造のための方法を提供する。
【解決手段】プリント回路基板LP1、LP2のコネクタとして形成され、1つの部分又は複数の部分から形成されるストリップ状の接続ハウジング2を有する接続ストリップ1において、接続ハウジングは複数の外側面を有し、接続ハウジングの嵌合面側面上に少なくとも2つ以上の嵌合面のプラグイン接触部があり、各嵌合面のプラグイン接触部は対応するプラグコネクタのプラグイン接触部に差し込まれ、接続ハウジングは更に少なくとも1つ以上の他の外側面上にプリント回路基板用プラグイン接触部を有するように構成され、プリント回路基板用プラグイン接触部は各外側面を越えて突出し、プリント回路基板用プラグイン接触部が配備された1以上の外側面上にプリント回路基板が半田付けされる。
【選択図】図6a
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリント回路基板のコネクタとして形成され、1つの部分又は複数の部分から形成されるストリップ状の接続ハウジング(2、200)を有する接続ストリップであって、
前記接続ハウジングは複数の外側面(2a、2u、2o、2u、2c、2d)を有し、当該接続ハウジング(2)は第1の外側面として嵌合面側面(2a)を有し、該嵌合面側面(2a)に少なくとも2つ以上の嵌合面のプラグイン接触部(301)があり、各嵌合面のプラグイン接触部は対応するプラグコネクタのプラグイン接触部(5)に差し込まれ、
前記接続ハウジング(2)は更に少なくとも1つ以上の他の外側面にプリント回路基板用プラグイン接触部(302)を有するように構成され、該プリント回路基板用プラグイン接触部(302)は各外側面を越えて突出し、該プリント回路基板用プラグイン接触部(302)が配備された1以上の外側面上にプリント回路基板(LP1、LP2)が取り付けられる、接続ストリップ。
【請求項2】
前記プリント回路基板用プラグイン接触部(302)は、接続ハウジング(2、200)の少なくとも2つの異なる外側面に配備され、接続ハウジング(2、200)のこれらの外側面から外向きに突出し、その結果、接続ハウジング(2、200)上に少なくとも2つの異なる空間方向を向いたプリント回路基板(LP1、LP2)が配置される、請求項1に記載の接続ストリップ。
【請求項3】
前記プリント回路基板用プラグイン接触部(302)は、前記接続ハウジング(2、200)の相互に対向して整列された少なくとも2つの異なる平行な外側面にて接続ハウジング(2、200)から突出し、その結果、少なくとも2つの空間的に平行に配向されたプリント回路基板(LP1、LP2)が前記接続ハウジング(2、200)上に配置される、請求項2に記載の接続ストリップ。
【請求項4】
前記プリント回路基板用プラグイン接触部(302)は、少なくとも2つの相互に垂直に配向された外側面にて前記接続ハウジングから突出し、その結果、少なくとも2つの空間的に垂直に配向されたプリント回路基板(LP1、LP2)が前記接続ハウジング(2、200)上に配置される、請求項2又は3に記載の接続ストリップ。
【請求項5】
接続ハウジング(2、200)が複数の部分で構成され、個々の接続ハウジング(21、22、23、24)から構成され、互いに接続された接続ハウジングは、
a. 接続方向(X)に相互に接続される第1の個々の接続ハウジング(21、22、23、24)は、2つのラグ(6o、6u)を有しており、1つのラグは上側面(2o)の延長であり、1つのラグは、隣接する更なる個々の接続ハウジング(21、22、23、24)の方向における個々の接続ハウジング(21、22、23、24)の下側面(2u)の延長であり、
b. 少なくとも隣接する更なる個々の接続ハウジング(21、22、23、24)は、上側面(2o)及び下側面(2u)に夫々凹部(7o,7u)を有し、凹部にラグが差し込まれたときに、かつラグ(6o,6u)に対応する下側面(2u)を有し、この凹部内に隣接する個々の接続ハウジング(21、22、23、24)のラグ(6o、6u)が互いに差し込まれたときに、隣接する個々の接続ハウジング(21、22、23、24)のラグ(6o、6u)が凹部内に形状嵌合するように係合するように機械的に接続される、請求項1乃至4の何れかに記載の接続ストリップ。
【請求項6】
個々の接続ハウジング(21、22、23、24)がさらに対応する機械的に作用する接続手段を有する、請求項5に記載の接続ストリップ。
【請求項7】
前記接続ハウジング(2)及び付随的にそれらの個々の接続ハウジング(21、22、23、24)は、本質的に立方形であり、上側面(2o)、下側面(2u)、嵌合面側面(2a)、後側面(2b)及び1つまたは2つの接続側面(2c、2d)を含む複数の外側面を有する、請求項1乃至6の何れかに記載の接続ストリップ。
【請求項8】
プリント回路基板用プラグイン接触部(302)及び嵌合面のプラグイン接触部(301)は、夫々接続ハウジング(2、200)及び付随的に個々の接続ハウジング(21、22、23、24)に挿入され固定された一体型の接触ピン(3)の両端部を夫々形成している、請求項1乃至7の何れかに記載の接続ストリップ。
【請求項9】
プリント回路基板用プラグイン接触部(302)及び嵌合面のプラグイン接触部(301)が、夫々直線状の接触ピン(3)の両端部を形成する、請求項1乃至8の何れかに記載の接続ストリップ。
【請求項10】
プリント回路基板用プラグイン接触部(302)と嵌合面のプラグイン接触部(301)が、夫々L字状の接触ピン(3)の両端部を形成する、請求項1乃至8の何れかに記載の接続ストリップ。
【請求項11】
請求項1乃至10の何れかに記載の接続ストリップと少なくとも2つのプリント回路基板(LP1、LP2)の構成であって、プリント基板のプラグイン接触部が接続ストリップ(1)の少なくとも2つの異なる外側面、特に接続ハウジング(2、200)の外側面から突出し、これらの側面の各々上にてプリント回路基板(LP1、LP2)がプリント回路基板用プラグイン接触部(302)に半田付けされる、構成。
【請求項12】
前記接続ハウジング(2、200)の少なくとも2つの対向する側面からプリント回路基板用プラグイン接触部が突出しており、これらの側面の各々において、プリント回路基板(LP1、LP2)が前記プリント回路基板用プラグイン接触部(302)に半田付けされ、その結果、前記2つのプリント回路基板(LP1、LP2)が互いに平行に整列される
、請求項10に記載の構成。
【請求項13】
接続ハウジング(2,200)の少なくとも2つの相互に直角な外側面からプリント回路基板用プラグイン接触部が突出しており、これらの両側面の少なくとも各々にて、プリント回路基板(LP1、LP2)が前記プリント回路基板用プラグイン接触部(302)に半田付けされ、その結果、前記2つのプリント回路基板(LP1、LP2)が互いに直角に整列される、請求項11又は12に記載の構成。
【請求項14】
請求項1乃至10の何れかに従って構成された接続ストリップを製造する方法であって、
工程A) 接続ストリップ(1)の各接続ハウジング(21、22、23、24)または複数の個々の接続ハウジング(21、22、23、24)を配備し、及び直線状の接触ピン(第1の変形例の接触ピン(3a))及び/又はL字形の接触ピン(第2の変形例の接触ピン(3b))を提供する工程と、
工程B) 1つ以上の直線状またはL字形の接触ピン(3)を1つ以上の接続ハウジング(2、200)または個々の接続ハウジング(21、22、23、24)に取り付け、各ピンの一端部が、嵌合面のプラグイン接触部(301)を形成し、他端部がプリント回路基板の接触ピン(302)を形成する工程と、
工程C) 各プリント回路基板(LP1、LP2)のコネクタ上に複数の個々の接続ハウジング(21、22、23、24)が配備されると、工程A)又は工程B)の前後にて、複数の個々の接続ハウジング(21、22、23、24)を付随的に組み立てる工程と、
工程D) 接続ハウジング(2、200)のプリント回路基板の突出した接触ピン(302)を用いて、1または付随的に2以上のプリント回路基板(LP1、LP2)を1つまたは付随的に複数の外側面に取り付け、特に半田付けする工程を備えた、接続ストリップを製造する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリント回路基板のコネクタとして構成され、ストリップ状のハウジングを有する接続ストリップ、そのような接続ストリップを備えた構成及び接続ストリップの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
接続ストリップは多種多様な構成で知られている。しかし、通常、既知の接続ストリップは異なる用途に適応できないか、非常に限られた範囲でしか適応できない。
【0003】
従って、本発明の目的は、製造中に夫々の接続ストリップを様々な用途に容易に適応させることを可能にする、改善された接続ストリップ及びその製造のための方法を提供することである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、請求項1の主題事項によってこの問題を解決する。また、請求項11乃至13に記載のこのような接続ストリップ及び少なくとも2つのプリント回路基板の構成を提供し、請求項14に記載の接続ストリップを製造する方法を提供する。
本発明の有利な実施形態は、従属形式の請求項に記載される。
【0005】
請求項1によれば、接続ストリップは、プリント回路基板のコネクタとして形成され、1つの部分又は複数の部分から形成されるストリップ状の接続ハウジングを有する。接続ハウジングは複数の外側面を有し、第1の外側面は嵌合面側面を有し、該嵌合面側面上に少なくとも2つ以上の嵌合面のプラグイン接触部があり、各嵌合面のプラグイン接触部は対応するプラグコネクタのプラグイン接触部に差し込まれ、接続ハウジングは更に少なくとも1つ以上の他の外側面上にプリント回路基板用プラグイン接触部を有するように構成され、該プリント回路基板用プラグイン接触部は各外側面を越えて突出し、プリント回路基板用プラグイン接触部が突出する1つ以上の外側面上に、プリント回路基板が取り付けられる。このようにして、1つまたは複数のプリント回路基板を接続するための異なる接続方向のプラグコネクタを簡単な方法で実施することができる。プリント回路基板用プラグイン接触部が、少なくとも2つの異なる外側面に設けられ、接続ハウジングのこれらの外側面から外側に突出することによって、空間的に異なる向きに配向された、少なくとも2つのプリント回路基板を接続ハウジング上に配置することができることが有利に提供され得る。
【0006】
好ましい実施形態によれば、プリント回路基板用プラグイン接触部が、接続ハウジングの少なくとも2つの平行に整列し互いに離れて対向する外側面から突出することにより、空間内で平行に整列した少なくとも2つのプリント回路基板を接続ハウジング上に配置することができる。
【0007】
好ましい実施形態によれば、プリント回路基板用プラグイン接触部が、接続ハウジングの少なくとも2つの互いに垂直に整列した外側面から突出し、その結果、空間内で互いに垂直に整列した少なくとも2つのプリント回路基板を接続ハウジング上に配置することができる。
また、上記の変形例では、さらに第3の外側面にも第3のプリント回路基板を提供することも場合によっては可能である。
【0008】
プリント回路基板を接続ハウジングの複数の側面に容易に取り付けることができるようにするために、さらなる変形例によれば、接続ハウジング及び場合によってはそれらの個々の接続ハウジングは、本質的に立方形状であり、上側面、下側面、嵌合面側面、後側面及び1つ又は2つの接続側面を含む複数の外側面を有することを提供することができる。
【0009】
プリント回路基板のコネクタの異なる変形例を容易に提供するために、プリント回路基板用プラグイン接触部及び嵌合面のプラグイン接触部が、それぞれ、接続ハウジング内に挿入され、接続ハウジングに固定される一体的に形成された接触ピンの2つの端部を形成することが好ましい。次いで、プリント回路基板用プラグイン接触部及び嵌合面のプラグイン接触部が夫々直線状の接触ピンの2つの端部を形成する場合、又はプリント回路基板用プラグイン接触部及び嵌合面のプラグイン接触部が夫々L字状の接触ピンの2つの端部を形成する場合に特に有利である。
【0010】
このようにして、種々のタイプの接続ストリップを単純な方法で製造することができ、このストリップは、プリント回路基板が、異なる外側面で接続ストリップに容易に接続することができる点で異なる。接触ピンは、正方形の断面を有することが好ましい。しかし、それらはまた、長方形またはその他の断面を有することができる。断面は、テーパ付けられた端部を除けば、必要であれば、長手方向に一定にすることができる。しかし、断面は長さによって変わってもよい。
【0011】
本発明はまた、それに関連する請求項11から請求項13の1つ及び少なくとも2つのプリント回路基板、接続ストリップ、特に接続ハウジングの少なくとも2つの異なる外側面から外向きに突出するプリント回路基板用プラグイン接触部による接続ストリップの構成を提供し、これらの側面の各々上にて、プリント回路基板がプリント回路基板用プラグイン接触部に半田付けされる。
【0012】
この場合、プリント回路基板用プラグイン接触部は、接続ハウジングの2つの外側面から突出し、この場合、プリント回路基板は、これらの両側面のプリント回路基板用プラグイン接触部にはんだ付けされ、その結果、2つのプリント回路基板は、互いに平行に整列され、または、プリント回路基板の接触部は雄接触部が突出し、これらの側面の各々にてプリント回路基板はプリント回路基板用プラグイン接触部に半田付けされ、その結果、これらの2つのプリント回路基板は、互いに垂直に整列される。また、3枚のプリント回路基板を備えた構成を実施することもできる。各プラグイン接触部は、少なくとも1つの領域、特に内壁の領域で、ハウジングを突き抜けることが望ましい。
【0013】
付随的に提供される個々の接続ハウジングは、対応する機械的な接続手段によって相互に接続され、しっかりと保持されることができる。これらの接続手段は、1つ以上のラッチフックと、対応するラッチトラップ/凹部とを含むことができる。
【0014】
接続ハウジングが、対応する機械的な接続手段を介して、少なくとも以下のように機械的に接続されている場合に有利である。
-接続ハウジングのうち、接続方向に互いに接続される第1の接続ハウジングには、2つのラグがあり、1つのラグは更に隣接した接続ハウジングの方向に上側面の延長として突出し、1つのラグは更に隣接した接続ハウジングの方向に下側面の延長として突出し、
-隣接する更なる接続ハウジングは、ラグに対応する上側面及び下側面に凹部を有し、隣接する第1の接続ハウジングのラグは、互いに差し込まれるときに、形状嵌合の方法で係合する。このように、互いに隣接するように並べられた接続ハウジングの単純であるが確実な接続が提供され、これは、組み立てられた接続ストリップにおける接続ハウジングの良好な嵌合につながる。
【0015】
しかし、この場合には、個々の接続ハウジングが代替的に、または追加的に、対応する更に機械的に作用する接続手段を有していることを条件とすることができる。さらなる展開例によれば、一方または両方のラグとそれに対応する凹部との間に形成されるべき舌状部と溝接続手段の配備についても規定することができる。
【0016】
さらなる展開例によれば、一方または両方のラグとそれに対応する凹部との間に形成される舌状部と溝接続手段の接続についても規定することができる。
このようにして、組み立てが容易であり、しかも特に安定した並べられた接続ハウジング間の接続が実現される。この接続ハウジングでは、接続ストリップ内の個々の接続ハウジングの正しい着座を複数回且つ複数の方向に固定することができる。
【0017】
個々の接続ハウジングは本質的に立方体であり、上側面、下側面及び半田付け接触側面、嵌合面側面、後側面及び2つの接続側面を有することが好ましい。
【0018】
さらなる展開例によれば、夫々対応するロック手段の1つ以上、特にロック突起部上に、組立中のロック工程を容易にするための斜面が形成されることが提供される。
更に有利な実施の形態によれば、上側面又は下側面の面におけるラグ及び凹部が、階段状の形状嵌合(ぴったりと嵌まる)に従うことを条件とする。このように、形状嵌合は、特にプラグインの方向において、簡単な方法で実現される。
【0019】
第1の変形例によれば、接続ストリップは、同一の嵌合面を持つ接続ハウジングのみが可能である。しかしながら、接続ハウジングが部分的に同一の嵌合面を持ち、部分的に異なった嵌合面を有する場合にも、接続ストリップの変形例を実施することができる。しかし、この場合、接続手段は、それにもかかわらず、互換性があるように構成されることが望ましい。
【0020】
少なくとも1つ以上の嵌合面が、夫々接触ピン及び/又はソケット接触部及び/又はシールド接触部を有していることが提供される。
【0021】
本発明はまた、請求項14の方法を提供する。これは、前述の請求項の1つに従って構成された接続ストリップを製造するための方法であり、その方法は、少なくとも次の工程から成る。
工程A) 接続ストリップの1つ以上の個々接続ハウジングを提供し、第1のタイプの直線状の接触ピン及び第2のタイプのL字状の接触ピンを提供する工程と、
工程B) 直線状またはL字状の接触ピンを接続ハウジングまたは個々の接続ハウジングに取り付けることにより、各ピンの一方の端部が嵌合面のプラグイン接触部を形成し、他方の端部がプリント回路基板の接触ピンを形成する工程と、
工程C) 個々の接続ハウジングが各プリント回路基板のコネクタに配備されるとき、工程A)または工程B)の前後にて、複数の個々の接続ハウジングを付随的に組み立てる工程と、
工程D) 接続ハウジングの突出したプリント回路基板の接触ピンを用いて、1枚又は場合によっては複数枚のプリント回路基板を1又は場合によっては複数の外側面に取り付ける、特に半田付けする工程。
【0022】
この方法では、個々のプリント回路基板のコネクタを単純に製造できるだけでなく、この方法を繰り返し実行することにより、多数の異なるプリント回路基板のコネクタからなる一種のシステムを実現または製造することができ、これらのコネクタは接続方向、特にまたはプリント回路基板または複数のプリント回路基板に対する接続方向のみが異なり、それによりプリント回路基板への異なる接続方向の実現のために、同じまたは場合によっては異なるタイプの接触ピン(特に直線状及び/又はL字状タイプ)のみを、他の点では同じように構築されるのが好ましい接続ハウジングに取り付ける必要がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
以下では、添付の図を参考にして、本発明を例示的な実施形態に基づいて説明する。図は、これらの本例を用いた発明を説明しているが、本発明がこれらの例に限定されるわけではなく、文字通りまたは同等に、異なる方法で実施することも可能である。
図1a】接続ストリップの斜視図である。
図1b】組立工程中の図1aの接続ストリップの斜視図である。
図1c図1aの組立工程中の接続ストリップの正面図である。
図1d図1aの接続ストリップの個々の接続ハウジングの正面図である。
図1e図1dの詳細部分の拡大図である。
図2a図1aの接続ストリップのさらなる斜視図である。
図2b図2aからの接続ストリップの斜視図であり、プリント回路基板上に配置されている。
図2c図2bの接続ストリップとプリント回路基板の構成の更なる斜視図である。
図2d図2cの構成であるプリント回路基板、接続ストリップを、組立前のように別々に離間して示す。
図3a】第2の接続ストリップの斜視図である。
図3b図3aの接続ストリップの斜視図であり、個々の接続ハウジングは組立前のように別々に離間して示し、接続ハウジングの1つ、図では左側の1つが分解図で示される。
図4a図3aの第2の接続ストリップの異なる斜視図を示し、この場合では平行に整列された2つのプリント回路基板上に配置される。
図4b図4aの構成から、2つのプリント回路基板と接続ストリップは組立前のように別々に離間して示される。
図5a】第3の接続ストリップの異なる斜視図を示す。
図5b】第3の接続ストリップの異なる斜視図を示す。
図5c図5aの第3の接続ストリップの斜視図を示し、個々の接続ハウジングは組立前のように別々に離間して示され、接続ハウジングの1つ、図では左側の1つが分解図で示される。
図6a図5aの第3の接続ストリップの異なる斜視図を示し、この場合では相互に直角に配列された2つのプリント回路基板上に配置されている。
図6b図5aの第3の接続ストリップの異なる斜視図を示し、この場合では相互に直角に配列された2つのプリント回路基板上に配置されている。
図6c図6a及び図6bの構成であり、1つのプリント回路基板と接続ストリップが組立前のように別々に離間して示される。
図6d図6a及び図6bの構成であり、両プリント回路基板と接続ストリップが組立前のように別々に離間して示される。
図7a】第4の接続ストリップの斜視図である。
図7b図7aの接続ストリップを示し、その接触ピンの組立中を示す。
図7c図7aの接続ストリップを示し、その接触ピンの組立中を示す。
図8a】第5の接続ストリップの斜視図である。
図8b図8aの接続ストリップを示し、その接触ピンの組立中を示す。
図8c図8aの接続ストリップを示し、その接触ピンの組立中を示す。
図8d図8aの接続ストリップを示し、その接触ピンの組立中を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、プリント回路基板のコネクタとして設計された接続ストリップ1の第1の実施形態を示す。他の図は、プリント回路基板のコネクタとして構成又は使用可能なこのような接続ストリップ1の変形例も示す。これは、1つ以上のプリント回路基板300、301、302に配置することができる、または組み立て状態で配置することができることを意味する。
【0025】
各接続ストリップ1は、ストリップ状の接続ハウジング2を有する。本発明の第1の変形例によれば、この接続ハウジング2は、複数の個々の接続ハウジング21、22、23、24、・・・で構成されて、個々の接続ハウジングは接続方向Xに並べられている。
接続ストリップ1は、同じタイプの個々の接続ハウジング21、22、23のみを有する。しかし、代替的なものとして、それはまた、異なるタイプの個々の接続ハウジング22、23、21、24を備えることができる。
【0026】
別の変形例によれば、接続ストリップ100は、個々の接続ハウジングから構成されないより高いレベルの接続ハウジング200を有することもできる。このような実施の形態が図7及び図8に示されている。
【0027】
同種の接続ハウジング2も同様に構成されている。異なるタイプの接続ハウジング2は、少なくとも1つの技術的詳細部分が異なる。
ここで、接続ハウジング2、200、及び、場合によっては個々の接続ハウジング21、22、23、24が共通しているのは、6つの外側面を有する本質的に立体形の基本形状を有することである。立体形状からのわずかな逸脱が可能である。この点については、以下で一部説明する。
【0028】
また、より高いレベルの一体部分又は多部分の接続ハウジング2、200は、1つ又は複数のプリント回路基板LP1、LP2が少なくとも1つの外側面又は複数の外側面に配置されるように設計されている。この点については、以下でより詳しく説明する。
【0029】
個々の接続ハウジング2の隣接する外側面は、望ましくは、互いに垂直方向または実質的に垂直方向に整列される。付加可能な個々の接続ハウジング21、22、23、24に接続された各接続ハウジングは、少なくとも一方の側面が、他方の隣接する個々の接続ハウジングと接続可能なように構成されなければならない。
【0030】
これには、少なくとも一部において平坦である接続側面2c、2dと、少なくとも1つの隣接する個々の接続ハウジング21、22、23、24に接続するための接続手段が必要である。
夫々の接続ハウジング2が複数の個々の接続ハウジング21、22、23(即ち、2以上の個々の接続ハウジング)から構成されている場合、同一または異なる構成のこれらの個々の接続ハウジング2、21、22、23、24が対応する、または互換性のある接続手段を有しており、これらの個々の接続ハウジングを互いに隣同士に並べ、相互に強固に接続する。これらはまた、異なるタイプの個々の接続ハウジング21、22、23で同一または少なくとも互換性があるように構成されている。これらの接続手段は、さまざまな方法で構成することができる。この点については、以下でより詳しく説明する。
【0031】
接続ストリップ1またはその接続ハウジング2は、その1つまたは複数の側面(1つまたは複数の接触側面)が、プリント回路基板LP上にて接続方向に垂直に配置されるように構成され、且つ1つ又は複数の接触領域に電気的に接続されるように構成されているのが好ましい(図4も参照)。
【0032】
接続ハウジング2の複数の側面が接触している場合には、個々の接続ストリップ又は2枚以上のプリント回路基板LP1、LP2が配列されることができる。
接続方向に接続することができる個々の接続ハウジングの側壁は、第1の接続側面2c及び第2の接続側面2dとも呼ばれる。
【0033】
また、接続ハウジング2は、夫々が嵌合面側面2aを有し、該嵌合面側面上に少なくともまたは特に好ましくは、単一の第1のプラグイン接触部301、特にブレード及び/又は接触ピンを有し、これは、ここには示されていない対応するプラグコネクタの対応するプラグイン接触部-例えばチューリップ接触部-に接続することができる。
嵌合面またはコネクタ側面は、接続側面または前側面と同義で呼ばれており、接続側面2aから離れて対向する接続ハウジング2の側も後側面2bと呼ばれている。接続側面2aと後側面との間に中間壁を設けることができる。また配列は、運動学的に反転することもできる。
この場合、上側面2o、後側面2b及び下側面2uは、理論的にはその上にプリント回路基板LP1、LP2を配置したり、プリント回路基板LP1、LP2上に配置されたりすることができる。
【0034】
また、対応するプラグコネクタ(図示せず)は、プリント回路基板LP1またはLP2への接続用に構成され得る。このようにして、ボード・ツー・ボード接続(プラグイン接続を介した回路基板から回路基板への接続)を実現することができた。
【0035】
なお、以下では、接続方向をXと記載し、下側面2uから上側面2oまで延びる接続方向Xと直交する一方向をZとし、接続方向X及びZ方向と直交し接続側面2aから後側面2bに延びる方向をYと記載する。3方向X、Y、Zは直交座標系を定義する。
【0036】
各接触側面上に-ここでは側面2u、2o、2b上に-1つ以上の接触部、特に半田付けピン接触部を接続ハウジング2上に形成することができ、特にそれらを外部に突出させることができる。
【0037】
この1つ以上の半田付けピン接触部は、例えば、好ましくは1つ以上のプリント回路基板用プラグイン接触部302の形態であり得る。
これらのプリント回路基板用プラグイン接触部302は、夫々の接触側面2uにおいて、接触側面2uから外側に突出されて、回路基板LP1、LP2の開口部に挿入され、所定の位置にはんだ付けされる。
【0038】
接続ハウジングの接触ピンは、1つの部分に形成されるのが好ましく、組立が容易になる。それらは、特に接触ピンまたは接触ブレードから形成されることが好ましい。本願では、接触ブレードと接触ピンという用語も同義語として使用される。接触ピンは、矩形の断面を有することが好ましい。
【0039】
全ての接続ハウジング2または接続ハウジング2の一部は、対応するプラグ接続部に差し込む第1のプラグ接続のように、嵌合面側面上に構成される。
これは、この側面において、嵌合面側面2aに嵌合面を有することを意味し、該嵌合面は対応するコネクタ(図示せず)の対応する嵌合面と嵌合するように構成されている。
【0040】
このため、接続ハウジング2は、例えば嵌合面側面に各々1つ以上の開口部4を有し、1以上の接続接触部が配置され1つの側面が開口したチャンバを区切ることができる。
特に好ましい実施形態では、これらの接続接触部は、ここでは1つ以上の嵌合面のプラグイン接触部301として構成される。
【0041】
接触ピン3が接触要素として使用される場合、接触ピンは、第1のL字形の曲線的に配列された接触ピン3aの変形例及び/又は第2の真っ直ぐな接触ピン3bの変形例で提供される(図7bも参照)のが好ましい。
【0042】
接触ピン3の第1の端部は、対応する第2のコネクタ(ここでは図示せず)の対応する嵌合面の接触部、特にチューリップ接触部に接続するための嵌合面のプラグイン接触部301として機能する。接触ピン3の他端部は、各場合において、夫々のプリント回路基板LP1/LP2に接触するためのプリント回路基板用プラグイン接触部302として使用されるのが好ましい。
【0043】
夫々のプリント回路基板用プラグイン接触部302及び対応する嵌合面のプラグイン接触部301は、単一の接触ピン3の2つの端部として1つの部品に構成されることが好ましい。
【0044】
接触ピンの代わりに、ブレード接触部又はチューリップ接触部を接続又はコネクタ側面2aに設けることもできる。接続側面及び/又はシールド接触部上(例えば図2b参照)にピン及びチューリップ接触部を有する混合形態も考えられる。それにもかかわらず、接触要素は、本出願及び請求の範囲の範囲内では接触ピンと同義で呼ばれる。
【0045】
嵌合面側面2aは、個々、その接続ストリップ1における相互作用にて、個々の接続ハウジング21、22、23、24上に接合面を形成し、また、第1のコネクタの第1の重なり嵌合面を形成し、それに対応する嵌合面を有する対応する第2のコネクタに一緒に接続することができる。接続ハウジング2の嵌合面は、その全部又は一部が同一又は異なるように構成することができる。
【0046】
好ましい変形例によれば、接続ハウジング2、200、及び、場合によってはその個々の接続ハウジング21、22、23、24は、第1の変形例3aの1つの接触ピン3又は第1の変形例及び/又は第2の変形例3a、3bの複数のピン3の何れかが正確に挿入されるように構成される。
【0047】
組立を容易にするために、接続ハウジング2、200、または、該当する場合には、それらの個々の接続ハウジング21、22、23、24、200は、夫々の後側面に稍中央の溝201を有しており、該溝201によって、プリント回路基板用プラグイン接触部302を形成する端部が接続ハウジング2の上側面2oまたは下側面2uに一直線上に位置するときに、L字状の接触ピンの挿入を可能にする。
【0048】
直線状又はL字状の接触ピン3は、固定領域303を有することができる。これはエンボス加工の形態をとる。この領域では、接触ピン3は接続ハウジング2、200内に、又は該当する場合には、個々の接続ハウジング21、22、23、24内に、例えば中間壁の取付け孔内にラッチング及び/又はクランプされた形で保持/固定され、接触ピン3は各接続ハウジング2、200、必要であれば、個々の接続ハウジング21、22、23、24を突き抜ける。
【0049】
接続ハウジング200を上位のハウジングとして、例えば1つの部分(例えば、図7又は図8参照)に製造し、又は下部分及び上部分(ここでは図示せず)から製造することも考えられる。
【0050】
接続ハウジング2が個々の接続ハウジング21、22、23、24から複数の部品で作られている場合、個々の接続ハウジング21、22、23、24を接続方向Xに互いに接続して、安定で自立した接続ストリップ1を形成するために、対応する機械的に作用する接続手段-特に対応するラッチ手段及びカウンタラッチ手段-が、個々の接続ハウジング21、22、23、24上に設けられる。
【0051】
図1の変形例によれば、これらの接続手段は、2つのラグ6o、6u(図1b-図1e)、及び図2a-図2d)を有することができ、これらのラグの1つは、個々の接続ハウジング21、22、23、24の上側面2cの延長部として接続方向Xと反対方向に(又は或いは接続方向Xに、ここでは図示しない)夫々隣接する接続ハウジング21、22、23、24の方向に突出し、ラグの1つは下側面2uの延長部として接続方向Xと反対方向に(又は或いは接続方向Xに、ここでは図示しない)夫々隣接する接続ハウジング21、22、23、24の方向に突出する。
【0052】
また、対応する接続手段は、上側面2o及び下側面2uにも、各ラグ6o,6uに対応する凹部7o、7uを有し、凹部7o、7uの中で、接続方向Xに接続される隣接する個々の接続ハウジング2の各ラグ6a,6bが係合する。
ラグ6o、6u及び対応する凹部7o、7uは、プラグイン方向またはY方向における個々の接続ハウジング2の全長にわたって延在しないことが好ましい。
【0053】
また、好ましい変形例によれば、第1のラッチ手段及び第2のラッチ手段の代替例として、又は第1のラッチ手段及び第2のラッチ手段に加えて、個々の接続ハウジング21、22、23、24は、接続方向に突出したペグ又はピン10o、10uを有しており、ペグ又はピン10o、10uは対応する受入れ孔と係合するように形成されている。ピン9cは、受入れ孔に関連してサイズが大きいのが好ましいので、個々の接続ハウジング21、22、23、24は、ピン及びペグによってクランプされた方法で着座される。また、接続ストリップの第1及び第2の個々の接続ハウジング21、24に形成されるピン9c又は孔9dのみについても可能である。
【0054】
ラグ6o、6u及び凹部7o、7uの領域における勾配を実現することができ、これにより、一列に並べられた接続ハウジング2は、Z方向及びプラグイン方向Yにぴったり合うように固定される。
【0055】
プリント回路基板に対してZ方向またはY方向の「上下」において、ラグ6o、6u及び凹部7o、7uは、ラグと凹部の間に配置された接続ストリップ1の接続ハウジング2を、「組み立てられた」接続ストリップ1における相対変位に抗して固定する。プラグイン方向Yでは、傾斜によって一方向のぴったり合う接触に案内される。
【0056】
好ましくは、ラグ6o、6uはまた第1のラッチ手段として構成され、凹部7o、7uはカウンタラッチ手段として構成されて、個々の接続ハウジング21、23、23、24を引き離されないようにX方向に抗して固定する。
【0057】
また、個々の接続ハウジング2を互いにプラグイン方向(-Y)及び接続方向Xに対して固定するために、ラグまたはウェブ6o、6u及び凹部7o、7uの領域における図3及び図5の例示的実施形態において、対応する舌状部及び溝接続手段8a、8bも設けられてもよい。1つの変形例によれば、対応する舌状部及び溝接続手段8a、8b、ならびに対応するラッチ手段9a及びカウンタラッチ手段9bが設けられる。
【0058】
図3a、図3bから明らかなように、この接続は、隣接する個々の接続ハウジングを接続方向Xに非常に良好に固定する、何故なら個々の接続ハウジングが平行に引き離されることに対して容易にそれらを固定するからである。
【0059】
このようにして、この変形例において、隣接する個々の接続ハウジング2は、舌状部及び溝接続手段が係合するように一緒に押し込むことによって接続ストリップ1を装着する際にプラグイン方向Yに接続方向Xに垂直に容易に並べることもできる。建設的な嵌合は、隣接する個々の接続ハウジング2が引き離され、接続方向に抗して引っ張られたりすることに抗して固定する(図2a、図2bまたは図3a、図3b、図3cを参照)。
【0060】
接続ストリップ1の第1及び最後の個々の接続ハウジング21、24にはラグ又は凹部6o,7u又は7o,7uのみが設けられている。これは接続ストリップの最後の個々の接続ハウジング2は隣接する個々の接続ハウジング2に1つの接続方向にしか接続することができないためである。
【0061】
これに代えて、又はこれに加えて、クランプピン10o、10u(図1b参照)及びクランプ孔(図示せず又は示された図では見えず)を対応する接続側面2c、2d上に形成することができ、該クランプピンとクランプ孔は、一緒に保持され、次いで、個々の接続ハウジング21、22、23、24を代替的に又は付加的に接続方向Xに固定する。
【0062】
接触ピン3a、3bの変形例は、接続ストリップ1を製造するために使用することができ、この場合には、種々のタイプの回路基板のコネクタも製造できることを特に強調すべきである。
なぜならば、直線状及び/又はL字状の接触ピン3a、3bの変形例、1つ以上のプリント回路基板用プラグイン接触部302が配備されて、1つ以上のプリント回路基板LP1、LP2を同じ方向又は異なるY方向、+Z方向または-Z方向に接続することができるからである。
【0063】
接続ハウジング2、200、または場合によっては個々の接続ハウジング21、22、23、24、異なる構成の回路基板のコネクタは、このように単純な方法で製造することができ、このようにして、プリント回路基板LP1、LP2用の1つ以上の接続方向または接続側面を有する。このためには、接続ハウジング2、200、または、場合によっては個々の接続ハウジング21、22、23、24は、接触ピン3a、3bの変形例の一方または両方を所望通り備えるだけでよい。
【0064】
接続ハウジング2、200又は場合によっては個々の接続ハウジング21、22、23、24は、非導電性プラスチックで作られるのが好ましい。接触ピン3は、導電性の高い金属材料からなることが好ましい。
【0065】
好ましい製造工程は、以下に示すように、以下の工程(それが望ましくは相互に従う)を含むことができる:
工程A)
1つの接続ハウジング2,200または接続ストリップ1,100の個々の接続ハウジング21、22、23、24は予め製造されている。これらは、その後、更なる組立のための第1の工程A)で提供される。製造は、例えば、プラスチック射出成形工程によって行うことができる。また、予め製造された導電性の接触ピン3が設けられている。
【0066】
工程B)
次に、L字状及び/又は直線状の接触ピン3が、設けられた絶縁性の接続ハウジング2、200又は個々の接続ハウジング21、22、23、24に取り付けられ、、特に第2の工程B)にて、設置工具を用いて、特に挿入工程によって、一方の端部が嵌合面のプラグイン接触部301を形成し、他方の端部がプリント回路基板の接触ピン302を形成する。
工程C)
工程A)又は工程B)の一方の前又は後の工程C)にて、複数の個々の接続ハウジング21、22、23、24が夫々のプリント回路基板のコネクタ1上に提供される場合、複数の個々の接続ハウジング21、22、23、24は、より高いレベルの接続ハウジング2を形成するように組み立てられる。
【0067】
工程D)
最後に、工程A)以降及び工程B)以降、または工程C)以降の工程D)にて、1枚以上のプリント回路基板LP1、LP2を取り付けることができ、特に、接続ハウジング2,200上の上記プリント回路基板の接触ピン310を備えた1つ又は場合によっては幾つかの外側面上に半田付けされる。
【0068】
設置現場の要件に応じて、必要に応じてコンピュータ制御されている場合には、接触ピン3を取り付けることによってのみ、場合によっては異なる変形例3a、3bで、同じであるが異なる変形例の回路基板のコネクタ1を形成することができ、全ての回路基板用プラグイン接触部301が同じ方向を指し、それは後側面に向かう方向(Y方向)、又は上下方向(+Z方向又は-Z方向)である。図1a-図1e及び図2a-図2d参照。
【0069】
しかしながら、回路基板のコネクタ1の変形例は、プリント回路基板用プラグイン接触部302の第1の部分が後側面、上側、または下側に向かう第1の方向を向き、プリント回路基板の接触ピンの第2の部分が後側面、上側面又は底に向かう第2の方向を向くように形成される。
【0070】
例えば、接触ピンの第1の部分は、後側面から真っ直ぐに背面に突出し、接触ピンの第2の部分は、下方(図5a、図8a-図8d)又は上方(図5b、図6d)に向くことができる。しかしながら、接触ピンの第1の部分は、上方を向くこともでき、接触ピンの第2の部分は、下方を向くこともできる(図3a-図3b及び図4a-図4c及び図7a-図7c)。
【0071】
プリント回路基板用プラグイン接触部302が設けられているハウジング側の数に応じて、多くのプリント回路基板LP1、LP2を接続ハウジング、すなわち、1つ、2つ以上のプリント回路基板LP1、LP2、・・・に設けることができる。
【0072】
典型的な変形例と有利な変形例(全てのあり得る変形例ではないが)は以下のように示されている。
図2bは、全てのプリント回路基板用プラグイン接触部301が下側面2uに向けられていることを示しており、それに応じて、プリント回路基板のコネクタ2,200の下側に下側プリント回路基板LP1が設けられている。
図4a乃至図4cは、プリント回路基板用プラグイン接触部301の第1の部分が下側面2uの方に向けられ、プリント回路基板用プラグイン接触部301の第2の部分が上側面2oの方に向けられ、それに対応して、下側のプリント回路基板LP1がプリント回路基板のコネクタの下側に設けられ、平行な上側のプリント回路基板LP2がプリント回路基板のコネクタ2、200の下側に設けられていることを示す。
【0073】
図6a-図6cは、プリント回路基板用プラグイン接触部301の第1の部分が上側面2oに向けられていることを示しており、プリント回路基板用プラグイン接触部301の第2の部分が後側面2bを向いており、それに応じてプリント回路基板のコネクタの下側に上側のプリント回路基板LP1が設けられ、プリント回路基板LP1と直角を成す第2の後側基板LP2がプリント回路基板のコネクタ2、200の後側面2bに設けられている。
これらは、特に好まれる変形例であり、示されないこれ以外の変形例も、接触ピン3が適切に設置されている場合には実施することができる。
【符号の説明】
【0074】
符号一覧表
接続ストリップ 1
接続ハウジング 2,21,22,23,24,200
溝 201
嵌合面側面 2a
後側面 2b
第1の接続側面 2c
第2の接続側面 2d
上側面 2o
下側面 2u
接触ピン 3
接触ピンの変形例 3a,3b
嵌合面のプラグイン接触部 301
プリント回路基板用プラグイン接触部 302
固定領域/エンボス加工 303
開口部 4
接続接触部 5
ラグ 6o, 6u
凹部 7o, 7u
舌状部・溝状固定部 8a, 8b
ピン 10o, 10u
プリント回路基板 LP1, LP2,…
接続方向 X
プラグイン方向 Y
LPに垂直な方向 Z
図1a
図1b
図1c
図1d
図1e
図2a
図2b
図2c
図2d
図3a
図3b
図4a
図4b
図4c
図5a
図5b
図5c
図6a
図6b
図6c
図6d
図7a
図7b
図7c
図8a
図8b
図8c
図8d
【手続補正書】
【提出日】2022-07-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリント回路基板のコネクタとして形成され、1つの部分又は複数の部分から形成されるストリップ状の接続ハウジング(2、200)を有する接続ストリップであって、
前記接続ハウジングは複数の外側面(2a、2u、2o、2u、2c、2d)を有し、当該接続ハウジング(2)は第1の外側面として嵌合面側面(2a)を有し、該嵌合面側面(2a)に少なくとも2つ以上の嵌合面のプラグイン接触部(301)があり、各嵌合面のプラグイン接触部は対応するプラグコネクタのプラグイン接触部(5)に差し込まれ、
前記接続ハウジング(2)は更に少なくとも1つ以上の他の外側面にプリント回路基板用プラグイン接触部(302)を有するように構成され、該プリント回路基板用プラグイン接触部(302)は各外側面を越えて突出し、該プリント回路基板用プラグイン接触部(302)が配備された1以上の外側面上にプリント回路基板(LP1、LP2)が取り付けられる、接続ストリップ。
【請求項2】
前記プリント回路基板用プラグイン接触部(302)は、接続ハウジング(2、200)の少なくとも2つの異なる外側面に配備され、接続ハウジング(2、200)のこれらの外側面から外向きに突出し、その結果、接続ハウジング(2、200)上に少なくとも2つの異なる空間方向を向いたプリント回路基板(LP1、LP2)が配置される、請求項1に記載の接続ストリップ。
【請求項3】
前記プリント回路基板用プラグイン接触部(302)は、前記接続ハウジング(2、200)の相互に対向して整列された少なくとも2つの異なる平行な外側面にて接続ハウジング(2、200)から突出し、その結果、少なくとも2つの空間的に平行に配向されたプリント回路基板(LP1、LP2)が前記接続ハウジング(2、200)上に配置される、請求項2に記載の接続ストリップ。
【請求項4】
前記プリント回路基板用プラグイン接触部(302)は、少なくとも2つの相互に垂直に配向された外側面にて前記接続ハウジングから突出し、その結果、少なくとも2つの空間的に垂直に配向されたプリント回路基板(LP1、LP2)が前記接続ハウジング(2、200)上に配置される、請求項2又は3に記載の接続ストリップ。
【請求項5】
接続ハウジング(2、200)が複数の部分で構成され、個々の接続ハウジング(21、22、23、24)から構成され、互いに接続された接続ハウジングは、
a. 接続方向(X)に相互に接続される第1の個々の接続ハウジング(21、22、23、24)は、2つのラグ(6o、6u)を有しており、1つのラグは上側面(2o)の延長であり、1つのラグは、隣接する更なる個々の接続ハウジング(21、22、23、24)の方向における個々の接続ハウジング(21、22、23、24)の下側面(2u)の延長であり、
b. 少なくとも隣接する更なる個々の接続ハウジング(21、22、23、24)は、上側面(2o)及び下側面(2u)に夫々凹部(7o,7u)を有し、凹部にラグが差し込まれたときに、かつラグ(6o,6u)に対応する下側面(2u)を有し、この凹部内に隣接する個々の接続ハウジング(21、22、23、24)のラグ(6o、6u)が互いに差し込まれたときに、隣接する個々の接続ハウジング(21、22、23、24)のラグ(6o、6u)が凹部内に形状嵌合するように係合するように機械的に接続される、請求項1乃至の何れかに記載の接続ストリップ。
【請求項6】
個々の接続ハウジング(21、22、23、24)がさらに対応する機械的に作用する接続手段を有する、請求項5に記載の接続ストリップ。
【請求項7】
前記接続ハウジング(2)及び付随的にそれらの個々の接続ハウジング(21、22、23、24)は、本質的に立方形であり、上側面(2o)、下側面(2u)、嵌合面側面(2a)、後側面(2b)及び1つまたは2つの接続側面(2c、2d)を含む複数の外側面を有する、請求項に記載の接続ストリップ。
【請求項8】
プリント回路基板用プラグイン接触部(302)及び嵌合面のプラグイン接触部(301)は、夫々接続ハウジング(2、200)及び付随的に個々の接続ハウジング(21、22、23、24)に挿入され固定された一体型の接触ピン(3)の両端部を夫々形成している、請求項1乃至の何れかに記載の接続ストリップ。
【請求項9】
プリント回路基板用プラグイン接触部(302)及び嵌合面のプラグイン接触部(301)が、夫々直線状の接触ピン(3)の両端部を形成する、請求項1乃至の何れかに記載の接続ストリップ。
【請求項10】
プリント回路基板用プラグイン接触部(302)と嵌合面のプラグイン接触部(301)が、夫々L字状の接触ピン(3)の両端部を形成する、請求項1乃至の何れかに記載の接続ストリップ。
【請求項11】
請求項1乃至の何れかに記載の接続ストリップと少なくとも2つのプリント回路基板(LP1、LP2)の構成であって、プリント基板のプラグイン接触部が接続ストリップ(1)の少なくとも2つの異なる外側面、特に接続ハウジング(2、200)の外側面から突出し、これらの側面の各々上にてプリント回路基板(LP1、LP2)がプリント回路基板用プラグイン接触部(302)に半田付けされる、構成。
【請求項12】
前記接続ハウジング(2、200)の少なくとも2つの対向する側面からプリント回路基板用プラグイン接触部が突出しており、これらの側面の各々において、プリント回路基板(LP1、LP2)が前記プリント回路基板用プラグイン接触部(302)に半田付けされ、その結果、前記2つのプリント回路基板(LP1、LP2)が互いに平行に整列される、請求項11に記載の構成。
【請求項13】
接続ハウジング(2,200)の少なくとも2つの相互に直角な外側面からプリント回路基板用プラグイン接触部が突出しており、これらの両側面の少なくとも各々にて、プリント回路基板(LP1、LP2)が前記プリント回路基板用プラグイン接触部(302)に半田付けされ、その結果、前記2つのプリント回路基板(LP1、LP2)が互いに直角に整列される、請求項11に記載の構成。
【請求項14】
請求項1乃至の何れかに従って構成された接続ストリップを製造する方法であって、
工程A) 接続ストリップ(1)の各接続ハウジング(21、22、23、24)または複数の個々の接続ハウジング(21、22、23、24)を配備し、及び直線状の接触ピン(第1の変形例の接触ピン(3a))及び/又はL字形の接触ピン(第2の変形例の接触ピン(3b))を提供する工程と、
工程B) 1つ以上の直線状またはL字形の接触ピン(3)を1つ以上の接続ハウジング(2、200)または個々の接続ハウジング(21、22、23、24)に取り付け、各ピンの一端部が、嵌合面のプラグイン接触部(301)を形成し、他端部がプリント回路基板の接触ピン(302)を形成する工程と、
工程C) 各プリント回路基板(LP1、LP2)のコネクタ上に複数の個々の接続ハウジング(21、22、23、24)が配備されると、工程A)又は工程B)の前後にて、複数の個々の接続ハウジング(21、22、23、24)を付随的に組み立てる工程と、
工程D) 接続ハウジング(2、200)のプリント回路基板の突出した接触ピン(302)を用いて、1または付随的に2以上のプリント回路基板(LP1、LP2)を1つまたは付随的に複数の外側面に取り付け、特に半田付けする工程を備えた、接続ストリップを製造する方法。
【手続補正書】
【提出日】2022-08-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
以下では、添付の図を参考にして、本発明を例示的な実施形態に基づいて説明する。図は、これらの本例を用いた発明を説明しているが、本発明がこれらの例に限定されるわけではなく、文字通りまたは同等に、異なる方法で実施することも可能である。
図1a】接続ストリップの斜視図である。
図1b】組立工程中の図1aの接続ストリップの斜視図である。
図1c図1aの組立工程中の接続ストリップの正面図である。
図1d図1aの接続ストリップの個々の接続ハウジングの正面図である。
図1e図1dの詳細部分の拡大図である。
図2a図1aの接続ストリップのさらなる斜視図である。
図2b図2aからの接続ストリップの斜視図であり、プリント回路基板上に配置されている。
図2c図2bの接続ストリップとプリント回路基板の構成の更なる斜視図である。
図2d図2cの構成であるプリント回路基板、接続ストリップを、組立前のように別々に離間して示す。
図3a】第2の接続ストリップの斜視図である。
図3b図3aの接続ストリップの斜視図であり、個々の接続ハウジングは組立前のように別々に離間して示し、接続ハウジングの1つ、図では左側の1つが分解図で示される。
図4a図3aの第2の接続ストリップの異なる斜視図を示し、この場合では平行に整列された2つのプリント回路基板上に配置される。
図4b図3aの第2の接続ストリップの斜視図を示し、この場合では平行に整列さ れた2つのプリント回路基板上に配置される
図4c図4bの構成から、2つのプリント回路基板と接続ストリップは組立前のよ うに別々に離間して示される
図5a】第3の接続ストリップの異なる斜視図を示す。
図5b】第3の接続ストリップの異なる斜視図を示す。
図5c図5aの第3の接続ストリップの斜視図を示し、個々の接続ハウジングは組立前のように別々に離間して示され、接続ハウジングの1つ、図では左側の1つが分解図で示される。
図6a図5aの第3の接続ストリップの異なる斜視図を示し、この場合では相互に直角に配列された2つのプリント回路基板上に配置されている。
図6b図5aの第3の接続ストリップの異なる斜視図を示し、この場合では相互に直角に配列された2つのプリント回路基板上に配置されている。
図6c図6a及び図6bの構成であり、1つのプリント回路基板と接続ストリップが組立前のように別々に離間して示される。
図6d図6a及び図6bの構成であり、両プリント回路基板と接続ストリップが組立前のように別々に離間して示される。
図7a】第4の接続ストリップの斜視図である。
図7b図7aの接続ストリップを示し、その接触ピンの組立中を示す。
図7c図7aの接続ストリップを示し、その接触ピンの組立中を示す。
図8a】第5の接続ストリップの斜視図である。
図8b図8aの接続ストリップを示し、その接触ピンの組立中を示す。
図8c図8aの接続ストリップを示し、その接触ピンの組立中を示す。
図8d図8aの接続ストリップを示し、その接触ピンの組立中を示す。
【外国語明細書】