IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社早稲田アカデミーの特許一覧

<>
  • 特開-情報処理装置、及びプログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、及びプログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、及びプログラム 図3
  • 特開-情報処理装置、及びプログラム 図4
  • 特開-情報処理装置、及びプログラム 図5
  • 特開-情報処理装置、及びプログラム 図6
  • 特開-情報処理装置、及びプログラム 図7
  • 特開-情報処理装置、及びプログラム 図8
  • 特開-情報処理装置、及びプログラム 図9
  • 特開-情報処理装置、及びプログラム 図10
  • 特開-情報処理装置、及びプログラム 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023075006
(43)【公開日】2023-05-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20230523BHJP
【FI】
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022050040
(22)【出願日】2022-03-25
(31)【優先権主張番号】P 2021187811
(32)【優先日】2021-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】307044806
【氏名又は名称】株式会社早稲田アカデミー
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【弁理士】
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(74)【代理人】
【識別番号】100212510
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 翔
(72)【発明者】
【氏名】稲森 一晃
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC34
(57)【要約】      (修正有)
【課題】記入可能な媒体を用いたオンラインでの試験等のコンテンツに対応可能な情報処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置SYは、コンテンツ種別を表す種別情報及び対象者の識別情報のうちの少なくとも一方を管理情報として表す情報画像が含まれるコンテンツが印刷された解答用紙KY1に対し対象者が記入を行った後の解答用紙KY2の画像を第1画像データとして取得する第1画像取得手段S6と、第1画像取得手段S6が取得した解答画像データKD1が表す解答用紙KY2の画像上で情報画像を特定して、情報画像が表す管理情報を認識し、認識した管理情報を表す情報画像の画像データを、解答画像データKD1中で情報画像に対応する部分の部分画像データとして上書きする操作を行う画像上書手段ST3と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ種別を表す種別情報、及び対象者の識別情報のうちの少なくとも一方を管理情報として表す情報画像が含まれるコンテンツが印刷された第1媒体に対し前記対象者が記入を行った後の前記第1媒体の画像を第1画像データとして取得する第1画像取得手段と、
前記第1画像取得手段により取得された前記第1画像データが表す前記第1媒体の画像上で前記情報画像を特定して、前記情報画像が表す前記管理情報を認識し、該認識した前記管理情報を表す前記情報画像の画像データを、前記第1画像データ中で前記情報画像に対応する部分の部分画像データとして上書きする操作を行う画像上書手段と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記コンテンツに前記情報画像を追加する画像追加手段と、
前記画像追加手段により前記情報画像が追加された前記コンテンツを第1端末に送信させるための処理を行う送信処理手段と、をさらに備え、
前記第1画像取得手段は、前記第1端末により受信された前記コンテンツが印刷され、且つ前記対象者により記入が行われた前記第1媒体の画像を前記第1画像データとして取得する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記画像追加手段は、前記情報画像とともに、前記コンテンツが印刷される範囲を表す範囲指定画像を前記コンテンツに追加し、
前記画像上書手段は、前記第1画像データが表す画像上で前記範囲指定画像を特定し、前記情報画像を探索する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記画像追加手段は、前記送信処理手段により、前記コンテンツが送信される前記第1端末が前記対象者により操作される端末であった場合に、前記種別情報を表す第1情報画像、及び前記識別情報を表す第2情報画像を前記コンテンツに追加させ、
前記画像上書手段は、前記第1画像データが表す前記第1媒体の画像上で前記第1情報画像、及び前記第2情報画像の特定、及び認識をそれぞれ行い、前記第1画像データ中で前記第1情報画像、及び前記第2情報画像にそれぞれ対応する部分画像データとして、認識された前記種別情報を表す前記第1情報画像の画像データ、及び認識された前記識別情報を表す前記第2情報画像の画像データを上書きする操作を行う、
請求項2、または3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
請求項1~4の何れか1項に記載の情報処理装置により、前記部分画像データが上書きされた後の前記第1画像データが印刷された第2媒体に対して、対応者が記入を行った後の前記第2媒体の画像を第2画像データとして取得する第2画像取得手段と、
前記第2画像取得手段により取得された前記第2画像データが表す前記第2媒体の画像上で前記情報画像を特定して、前記情報画像が表す前記管理情報を認識し、該認識した結果を基に、前記第2画像データの出力先を自動的に振り分ける処理を行う振分処理手段と、
を有する情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置に、
コンテンツ種別を表す種別情報、及び対象者の識別情報のうちの少なくとも一方を管理情報として表す情報画像が含まれるコンテンツが印刷された第1媒体に対し前記対象者が記入を行った後の前記第1媒体の画像を第1画像データとして取得させ、
取得された前記第1画像データが表す前記第1媒体の画像上で前記情報画像を特定して、前記情報画像が表す前記管理情報を認識し、該認識した前記管理情報を表す前記情報画像の画像データを、前記第1画像データ中で前記情報画像に対応する部分の部分画像データとして上書きする操作を行わせる、
処理を実行させるプログラム。
【請求項7】
情報処理装置に、
請求項6に記載のプログラムを実行する情報処理装置により、前記部分画像データが上書きされた後の前記第1画像データが印刷された第2媒体に対して、対応者が記入を行った後の前記第2媒体の画像を表す第2画像データを取得させ、
取得された前記第2画像データが表す前記第2媒体の画像上で前記情報画像を特定して、前記情報画像が表す前記管理情報を認識し、該認識した結果を基に、前記第2画像データの出力先を自動的に振り分けさせる、
処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、オンラインによる試験が行われている。オンラインによる試験は、例えば通信機能を備えた情報処理装置をサーバーとして設置し、そのサーバーに、試験を受ける受験者が使用する端末、及び採点を行う採点者が使用する端末と通信させることにより、実現される。そのように実現させる場合、サーバーは、受験者が使用する端末への試験問題の送信、及び解答の受信、並びに採点者が使用する端末への解答の送信、及び採点結果の受信を行う(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-99031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のオンラインによる試験は、PC(Personal Computer)、或いはタブレットPC等の端末が備える入力機能を利用し、受験者に解答を入力させるようになっている。しかし、入力機能は、試験を受けさせるうえで望ましくない面がある。例えば複雑な数式、及び構造式等の入力機能を用いた入力は難易である。そのため、試験を受けられる人を事実上、制限するか、或いは受験者に実力を発揮できなくさせる恐れがあるといった面がある。このようなことから、オンラインによる試験でも紙等の記入可能な媒体を用いて行えるようにすることを望む受験者は少なくないと考えられる。このようなことは、試験以外のコンテンツにも存在すると考えられる。
【0005】
本発明は、記入可能な媒体を用いたオンラインでの試験等のコンテンツに対応可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の態様の情報処理装置は、コンテンツ種別を表す種別情報、及び対象者の識別情報のうちの少なくとも一方を管理情報として表す情報画像が含まれるコンテンツが印刷された第1媒体に対し前記対象者が記入を行った後の前記第1媒体の画像を第1画像データとして取得する第1画像取得手段と、前記第1画像取得手段により取得された前記第1画像データが表す前記第1媒体の画像上で前記情報画像を特定して、前記情報画像が表す前記管理情報を認識し、該認識した前記管理情報を表す前記情報画像の画像データを、前記第1画像データ中で前記情報画像に対応する部分の部分画像データとして上書きする操作を行う画像上書手段と、を有する。
【0007】
本開示の第2の態様の情報処理装置は、上記第1の態様の情報処理装置により、前記部分画像データが上書きされた後の前記第1画像データが印刷された第2媒体に対して、対応者が記入を行った後の前記第2媒体の画像を第2画像データとして取得する第2画像取得手段と、前記第2画像取得手段により取得された前記第2画像データが表す前記第2媒体の画像上で前記情報画像を特定して、前記情報画像が表す前記管理情報を認識し、該認識した結果を基に、前記第2画像データの出力先を自動的に振り分ける処理を行う振分処理手段と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、記入可能な媒体を用いたオンラインでの試験等のコンテンツに対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の適用により提供されるサービスの概要の一例を説明する図である。
図2】進学塾が課題を出題した場合に、生徒が課題に取り組んでから添削結果を確認するまでの状況の推移の例を説明する図である。
図3】進学塾が課題を出題した場合に、生徒が課題に取り組んでから添削結果を確認するまでの状況の推移、及び各状況に要した時間の例を説明する図である。
図4】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るAPサーバが接続されたネットワーク環境の一例を説明する図である。
図5】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るAPサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図6】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るAPサーバ上に実現される機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図7】解答用紙のテンプレート例を説明する図である。
図8】解答用紙上に配置される2つの2次元コードの探索エリアの例を説明する図である。
図9】採点が行われた後の採点後用紙の一例を示す図である。
図10】2つの2次元コードの部分画像データを上書きする操作の例を説明する図である。
図11】採点後画像データの閲覧方法の一例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、説明する実施形態は、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。本発明の技術的範囲には、様々な変形例も含まれる。
【0011】
図1は、本発明の適用により提供されるサービスの概要の一例を説明する図である。
このサービス(以降「本サービス」と表記)は、校舎、及び本社を備える進学塾WAが構築したCMS(Content Management System)SYにより提供されるものであり、進学塾WAを顧客として利用する生徒SEが自宅(生徒宅)SHで媒体を用いた各種試験等を行える環境を提供する。そのために、各種試験等のためのデータは、コンテンツとして管理され、コンテンツの保存用に、コンテンツデータベースCDBが構築されている。
【0012】
なお、コンテンツは、試験等のためのデータに限定されない。コンテンツは、紙等の媒体に印刷されて、生徒SE等の対象者に対し、印刷された媒体上に何らかの記入を求めるものであれば良い。このことから、コンテンツは、アンケート、生徒SEへの宿題(課題)、等であっても良い。ここでは便宜的に、コンテンツとしては試験を例にとって説明する。オンラインでの送信が前提となるため、何れのコンテンツもデータである。
【0013】
CMSSYは、例えばインターネットと接続されている。それにより、生徒SEは、インターネットを介した通信が可能な端末(以降「生徒端末」と表記)をCMSSYにアクセスさせることにより、各種試験等のためのデータであるコンテンツをCMSSYから生徒端末に送信、例えばダウンロードさせることが可能となっている。送信させるのが可能なコンテンツは、生徒SE毎に制限される。
【0014】
本サービスでは、以下のような流れで生徒SEは試験を行い、試験の採点(添削)結果を確認するようになっている。
試験データSD1は、生徒SEにより印刷されることを想定して作成されるものである。試験データSD1は、例えば試験問題、或いは課題等を表すとともに、解答を記入するエリアが確保されたものとなっている。このような試験データSD1は、例えば進学塾WAに所属する講師MSによって作成され(シーケンスS1)、コンテンツデータベースCDBに保存される(シーケンスS2)。講師MSは、自身が操作する端末(以降「講師端末」と表記)を用いて、試験データSD1のコンテンツデータベースCDBへの保存を行うことができる。なお、試験データSD1の形式は特に限定されないが、扱いやすさ等を考慮して、PDF(Portable Document Format)ファイルとすることが考えられる。
【0015】
コンテンツデータベースCDBにコンテンツとして保存された試験データSD1は、CMSSYを介して生徒端末に送信させる対象となる得る。また、進学塾WAは、生徒SEに対し、紙等の媒体に印刷させた印刷物KY1として配布することができる(シーケンスS4)。その場合、進学塾WA側は、CMSSYに対し、指定した試験データSD1を対象にした自動組版処理ST1を実行させることにより、印刷用の試験データSD2を生成させる(シーケンスS2)。それにより、進学塾WA側は、試験データSD2をCMSSYからダウンロードし、例えば複合機MFPにより紙に印刷させる(シーケンスS3)。そのようにして得られた印刷物KY1が生徒SEに対し、例えば直接、手渡されることで配布される(シーケンスS4)。以降、印刷物KY1は「解答用紙KY1」と表記する。また、生徒SEが解答を記入した後の解答用紙には、記入前の解答用紙KY1と区別するために、符号として「KY2」を付すこととする。図1では、試験データSD1の保存とともに、試験データSD2の生成を講師MS等が指示したと想定していることから、シーケンスS2を2つ示している。
【0016】
試験データSD1は、通常、試験に必要な最小限のデータのみである。自動組版処理ST1では、このような試験データSD1に対し、管理上、必要な画像を印刷させるためのデータを追加するための操作を行う。試験データSD2は、そのような操作が行われた後の試験データSD1である。このような自動組版処理ST1を実行することにより、CMSSYには第1自動組版機能K1が実装されている。この第1自動組版機能K1、及び第2自動組版機能K2により、講師MS等が試験データSD1をより容易、且つより適切に作成できるようになる。
【0017】
この第1自動組版機能K1は、解答用紙KY1の配布を想定したものである。解答用紙KY1が配布された生徒SEは、その解答用紙KY1に解答を記入する形で試験を行う(シーケンスS5)。生徒SEは、試験の終了後、解答を記入した解答用紙KY2を例えばスマートフォン等に搭載されたカメラで撮影するか、或いはスキャナにスキャンさせることにより、解答用紙KY2の画像をデータ化し、CMSSYに送信、例えばアップロードさせる(シーケンスS6)。解答用紙KY2の画像データは、以降「解答画像データKD1」と表記する。
【0018】
スマートフォンは、生徒端末として使用することが可能である。このこともあり、解答用紙KY2をスマートフォンのカメラで撮影させた場合、生徒SEは、そのスマートフォンに解答画像データKD1を直接、送信させるようにしても良い。他の生徒端末に解答画像データKD1を送信させるようにしても良い。生徒SEは、通信機能が搭載されているのであれば、様々な種類の情報処理装置を生徒端末として使用することができる。生徒端末の数は2以上であっても良い。
【0019】
試験データSD1は、他の試験データSD1と分けて管理する必要がある。この試験データSD1から生成される試験データSD2を媒体に印刷させ解答用紙KY1として配布し、解答が記入された解答用紙KY2の画像データである解答画像データKD1を生徒SEに送信させる場合、解答用紙KY1を識別可能にする必要がある。進学塾WA側での解答画像データKD1の処理に必要な人的資源を抑えるためには、解答用紙KY1を情報処理装置が識別できるようにする必要がある。このようなことから、CMSSYの第1自動組版機能K1では、試験データSD1の識別を可能にする画像、及び試験データSD1が媒体に印刷される範囲を特定するための画像を管理上、必要な画像として印刷させるためのデータを試験データSD1に追加するようになっている。ここでは、以降、前者は「情報画像」、後者は「範囲指定画像」とそれぞれ表記する。
【0020】
本サービスでは、情報画像として2次元コードを採用することにより、情報処理装置が情報画像から、試験データSD1を自動的に識別できるようにしている。試験データSD1の識別は、試験データSD1間の識別だけでなく、コンテンツの種別を識別することでもある。このことから、試験データSD1間の識別を可能にする情報は以降「種別情報」と表記する。情報画像は、他の情報画像と区別できれば良いことから、2次元コードに限定されない。
【0021】
試験データSD1の印刷時、及び解答用紙KY2の画像のデータ化時の何れであっても不具合が発生する可能性がある。その不具合により、2次元コードの画質が劣化した場合、2次元コードを認識できない恐れがある。このことから、本サービスでは、2次元コードと併せ、その2次元コードが表す情報も文字列として印刷できるようにさせている(後述する図7図8)。
【0022】
2次元コードの画質を劣化させる不具合としては、例えば印刷を行う装置、及び撮影する装置にそれぞれ発生した異常な動作、解答用紙KY2側、或いは装置側に付着した埃、若しくはゴミ等、解答用紙KY2上の2次元コードに生じた汚れ、若しくは損傷、等を挙げることができる。撮影の仕方等も、2次元コードの画質を劣化させる不具合となり得る。例えば解答用紙KY2をカメラで撮影する際のカメラと解答用紙KY2との間の距離が長くなるほど、解答画像データKD1が表す画像の画質は劣化する。逆に、その距離が短すぎる場合、2次元コードの画像を歪ませることもあり得る。その歪みは、解答用紙KY2を撮影する際の角度によっても発生し得る。このようなこともあり、2次元コードの画質を劣化させる不具合には、様々なものがある。
【0023】
解答用紙KY2の画像の撮影によるデータ化時には、解答用紙KY2の画像だけでなく、その解答用紙KY2の周辺も併せてデータ化されるのが普通である。生徒SEによる撮影は、台等に解答用紙KY2を置いて行われるのが一般的と考えられる。その撮影の際、解答用紙KY2の背景色が、その解答用紙KY2の縁部の色と同じか、或いは近い色である可能性が考えられる。このようなことから、本サービスでは、範囲指定画像を解答用紙KY1上に配置させ、解答用紙KY2の画像の範囲をより確実に特定できるようにさせている。
【0024】
この範囲指定画像が配置されるのは、解答用紙KY1の縁部の余白部分となる。このこともあり、範囲指定画像は、情報処理装置が認識できるものであれば良く、その色は余白の色と異なる色であれば良い。このような範囲指定画像を解答用紙KY1上に印刷させることにより、解答画像データKD1が表す画像上で範囲指定画像を情報処理装置は自動的に認識することができる。
【0025】
範囲指定画像は、解答用紙KY1の縁部全体に渡って形成された模様等であっても良いが、縁部の複数の箇所に配置された図形、或いは記号等であっても良い。範囲指定画像を複数の箇所に配置させる場合、範囲指定画像は、解答用紙KY1の対角線上に位置する2つの角の近傍に少なくとも配置させるのが望ましい。これは、2つの角の近傍にそれぞれ配置された範囲指定画像により、2つの範囲指定画像を含む矩形状の境界線を特定できるからである。問題、若しくは課題、及び解答欄等は、その境界線の内側に配置させれば良い。図1に示す例では、試験データSD2が表す画像上、4つの角の近傍に、色が黒の矩形図形を範囲指定画像として配置していることを表している。なお、試験データSD2のデータ量を抑えるためには、範囲指定画像を配置する場所の数はより少なくする必要がある。
【0026】
解答画像データKD1を自動的に管理するためには、試験を受けた生徒SEの識別情報も必要である。そのために、本サービスでは、生徒SEの識別情報を表す画像も情報画像としている。この画像にも2次元コードが採用されている。試験データSD1の種別を表す情報画像と同じ理由から、生徒SEの識別情報を表す情報画像も2次元コードに限定されない。
【0027】
解答用紙KY1を配布する場合、解答用紙KY1毎に、その解答用紙KY1が配布される生徒SEを予め決定するようなことも考えられる。しかし、そのような対応関係を予め決定すると、解答用紙KY1の配布作業が煩雑化し、手間がかかるようになる。このことから、本サービスでは、解答用紙KY1を配布する生徒SEに、例えばその生徒SE用の2次元コードを印刷させたシールを予め渡し、渡したシールを解答用紙KY1に貼付けさせるようにしている。それにより、解答画像データKD1が表す画像上には、2つの2次元コードが情報画像として存在するようにさせている。このために、解答用紙KY1に解答を記入する形で行われる試験(シーケンスS5)には、シールを貼付る作業も含まれる。
【0028】
CMSSYには、生徒SEから送信された解答画像データKD1が表す画像上の2つの2次元コードを上書きする形の操作を自動的に行う自動上書機能K3が実装されている。上書きされる2つの2次元コードは、解答画像データKD1が表す画像上の2つの2次元コードで認識された種別情報、及び識別情報をそれぞれ表す2つの2次元コードである。つまり元の2つの2次元コードである。生徒SEが解答画像データKD1を送信させた場合、自動上書機能K3を実現させる上書処理ST3がCMSSYで実行され、この上書処理ST3の実行により生成される解答画像データKD2が保存される。
【0029】
添削、或いは採点を行う講師MS等は、試験における対応者であり、例えば自身が添削、或いは採点をする解答画像データKD2を選択してCMSSYから送信させる(シーケンスS21)。講師MS等は、CMSSYから送信された解答画像データKD2を複合機MFP等により紙等の媒体上に印刷させ、添削、或いは採点を行う(シーケンスS22)。解答画像データKD2が印刷された紙等の媒体が解答用紙KY5である。解答用紙KY5に対し、添削、或いは採点のための記入を講師MS等が行った後のものが採点後用紙TYである。講師MS等は、例えば複合機MFPに採点後用紙TYをスキャンさせることにより、採点後用紙TYの画像をデータ化し(シーケンスS23)、そのデータ化によって得られた画像データである採点後画像データTDをCMSSYに送信、例えばアップロードさせる(シーケンスS24)。
【0030】
CMSSYに送信された採点後画像データTDが表す画像上には、2つの2次元コードが存在する。CMSSYには、2つの2次元コードを特定し認識することにより、送信された採点後画像データの出力先を自動的に振り分けるための自動振分機能K4が実装されている。CMSSYに採点後画像データTDが送信された場合、自動振分機能K4を実現させる自動振分処理ST4が実行され、受信された採点後画像データTDの出力先の自動振り分けが行われる。この結果、生徒SEは、自身が受けた試験の採点後画像データTDのみ閲覧可能となり、閲覧可能な採点後画像データTDのうちで選択した任意の採点後画像データTDをCMSSYに送信させることができる(シーケンスS25)。採点後画像データTDの自動振り分けを行うことは、生徒SEに試験の結果をより早く確認できるようにさせるうえで有効である。
【0031】
採点後画像データTDの最終的な出力先は、生徒SEである。そのため、生徒SE毎に採点後画像データTDの保管領域を確保させている場合、その保管領域への採点後画像データTDの保存が自動振り分けを行った結果に相当することになる。採点後画像データTDの管理用情報を用意し、採点後画像データTDの送信対象となる生徒SEを管理するような場合、管理用情報の生成、或いは追加等が自動振り分けを行った結果に相当することになる。このようなこともあり、出力先の自動振り分けのために実際に行う操作は特に限定されない。
【0032】
CMSSYは、上記のように、例えばインターネットを介して生徒端末をアクセスさせることが可能であり、顧客である生徒SEは、自身に対して許可されたコンテンツをCMSSYから送信させることができる。許可されたコンテンツのみを生徒SEが取得できるようにする意味もあり、進学塾WAは、生徒SE毎に、一人の生徒SEのみを想定したWebページをCMSSYに生成させて送信させるようにしている。図1中に示す顧客MYPAGE(以降「マイページ」と表記)MPは、そのWebページである。
【0033】
試験を受けようとする生徒SEは、例えば生徒端末にマイページMPを表示させて、受けようとする試験を探し、探し出した試験の送信のための操作を行う(シーケンスS11)。この操作は、例えば試験データSD1へのURL(Uniform Resource Locator)が記載されたリンクボタンへのクリック(或いはタップ。以降、特に断らない限り、クリックは、そのような操作の総称として用いる)である。生徒SEがリンクボタンへのクリックを行うことにより、生徒端末からは、リンクボタンに記載されたURLで指定される試験データSD1を求めるリクエストがCMSSYに送信される(シーケンスS12)。
【0034】
このリクエストを受信したCMSSYは、コンテンツデータベースCDBから対応する試験データSD1をダウンロードすることで取得する(シーケンスS13)。試験データSD1には、CMSSYに実装された第2自動組版機能K2により、自動組版処理ST2が実行される。この結果、試験データSD1から試験データSD3が生成され、生徒端末に送信される(シーケンスS14)。
【0035】
試験データSD3は、2つの2次元コードの印刷(表示)用の画像データが試験データSD1に追加されたものである。解答用紙KY1の配布とは異なり、試験データSD3の送信先となる生徒端末を使用する生徒SEが特定されていることから、生徒SEの識別情報を表す2次元コードの画像データも追加される。このような画像データの追加により、生徒SEの試験を受ける際の手間はより軽いものとなる。また、試験後のデータの管理を自動化することも可能となる結果、講師MS等による添削、或いは採点もより早く行えるようになり、その結果もより早く生徒SEが確認できるようになる。
【0036】
生徒端末に送信された試験データSD3は、マイページMP上に表示される。生徒SEは、表示された試験データSD3を印刷させるための操作により、生徒端末との通信が可能なプリンタに、試験データSD3を印刷させることができる(シーケンスS15)。それにより、生徒SEは、試験データSD3が印刷された解答用紙KY3に解答を記入する形の試験を行うことができる(シーケンスS16)。
【0037】
生徒SEは、試験が終了した後、解答を記入した解答用紙KY3である解答用紙KY2を例えばスマートフォン等に搭載されたカメラで撮影するか、或いはスキャナにスキャンさせることにより、解答用紙KYの画像をデータ化し、CMSSYに送信、例えばアップロードさせる(シーケンスS17)。その後の流れは、解答用紙KY1を配布した場合と同じであることから、説明は省略する。
【0038】
上記のように、本サービスでは、オンラインで試験を行える環境を提供しても、生徒SEは解答用紙KY1、或いはKY3による試験を行うことができ、講師MS等は、解答用紙KY5を対象にして添削、或いは採点を行うことができる。そのため、生徒SE、及び講師MS等にそれぞれ求められる情報処理装置の操作スキルのレベルは、かなり低いものとなる。例えば複雑な数式、構造式等の入力機能は使えなくとも良くなる。このことから、生徒SEにとっては、操作スキルに関係なく、実力を発揮できる試験を受ける環境が提供される。講師MS等にとっては、操作スキルに関係なく、添削、或いは採点を行える環境が提供されることになる。
【0039】
一方、上記のように、生徒SEが試験を受ける場合、試験データSD1の印刷時、及び解答用紙KY2の画像のデータ化時の何れであっても不具合が発生する可能性があり、発生した不具合は、2次元コードの画質を劣化させる原因となり得る。同様に、講師MS等が添削、或いは採点を行う場合には、解答画像データKD5の印刷時、及び採点後用紙TYの画像のデータ化時の何れであっても、少なくとも一方の2次元コードの画質を劣化させる不具合が発生する可能性がある。
【0040】
印刷、及び撮影を繰り返すことにより、例え不具合と云えるものが発生しなくとも、2次元コードの画質は劣化する。このこともあり、何れか一つの過程で軽微な不具合が発生した場合、採点後画像データTDが表す画面上の少なくとも一方の2次元コードに、認識を不可能とさせる画質の劣化が発生する可能性は高くなる。そのため、本サービスでは、上書処理ST3をCMSSYに実行させることにより、解答画像データKD1が表す画像上の2つの2次元コードを画質の劣化のないものに置き換える形の操作を行い、解答画像データKD1から解答画像データKD2を生成するようにしている。この操作は、例えば解答画像データKD1中の2つの2次元コード表示(印刷)用の画像データである部分画像データを、それぞれ2次元コードの元の画像データに置き換える形で行われる。
【0041】
このような上書処理ST3を途中で実行させることにより、その上書処理ST3を途中で実行させない場合と比較し、最終的に得られる採点後画像データTDが表す画像上の2つの2次元コードの画質はより高くなる。画質がより高くなることから、2つの2次元コードを認識できなくなる可能性は低下する。それにより、大部分の試験等で、2つの2次元コードのうちの少なくとも一方を認識できない採点後画像データTDが生じなくなるとも期待できる。この結果、2つの2次元コードを認識して採点後画像データTDの出力先を振り分ける自動振分処理ST4で全ての、或いはほぼ全ての採点後画像データTDを振り分けられると期待することもできる。これらは、生徒SEにとって、試験結果をより早く確認できる環境が実現されることを意味する。また、CMSSYを利用した生徒SEの試験等のために必要な人的資源はより抑えられることも意味する。
【0042】
図2は、進学塾が課題を出題した場合に、生徒が課題に取り組んでから添削結果を確認するまでの状況の推移の例を説明する図である。
課題は、解答用紙KY1と同じように媒体として配布されるか、或いは試験データSD3と同じように、CMSSYからデータとして送信されることにより、生徒SEに出題される。ここでは便宜的に、課題は解答用紙KY1として配布されるものと想定する。生徒SEが課題に取り込む場所は主に家(生徒宅)である。
【0043】
生徒SEは、解答用紙KY1上に印刷された課題を解き、解答を記入する(フェーズP1)。解答を記入した後、解答が記入された解答用紙KY2を例えばスマートフォンに搭載されたカメラでスキャン、つまり撮影することでデータ化し、そのデータ化で得られた解答画像データKD1をCMSSYに送信する(フェーズP2)。
【0044】
生徒SEから送信された解答画像データKD1は、2つの2次元コードの画像データがオリジナルのものに上書きされた後、添削を行う講師MSがダウンロード可能な状態に保管される。それにより、講師MSは、解答画像データKD1が生徒SEから送信され次第、解答画像データKD2を講師端末に取得、例えばダウンロードさせ、印刷させることができる(フェーズP3)。講師MSは、解答画像データKD2を印刷させた解答用紙KY5を用いて、添削、或いは採点を行う(フェーズP4)。
【0045】
添削、或いは採点は、進学塾WAの校舎、或いは講師MSの自宅等で行われる。校舎で添削、或いは採点を行った講師MSは、その添削、或いは採点が終了した後、例えば複合機MFPに採点後用紙TYをスキャンさせることにより、採点後用紙TYの画像をデータ化し、そのデータ化で得られた採点後画像データTDを講師端末からCMSSYに送信、例えばアップロードさせる(フェーズP5)。この送信により、生徒SEの課題への解答に対する返却が行われることとなる。
【0046】
講師端末から送信された採点後画像データTDは、2つの2次元コードが認識され、それらの認識結果に応じて出力先が自動的に振り分けられる。その結果、採点後画像データTDは、送信対象となる生徒SEが生徒端末に受信させるのが可能な状態となる。生徒SEは、生徒端末を用いて、都合の良いタイミングで採点後画像データTDを受信させ、添削結果を確認することができる(フェーズP6)。
【0047】
課題への解答、及び解答の添削がともに媒体(紙)を用いて行われても、解答用紙KY、及び採点後用紙TYの何れも移動させる必要は無い。そのため、生徒SEが解答画像データKDを送信させたタイミングによっては、採点後画像データTDを解答画像データを送信させた日に生徒SEが確認することも可能である。
【0048】
図3は、進学塾が課題を出題した場合に、生徒が課題に取り組んでから添削結果を確認するまでの状況の推移、及び各状況に要した時間の例を説明する図である。図3では、図3(a)には従来例、図3(b)には本サービスの例を示し、比較可能にさせている。進学塾に通うのは日曜のみであり、課題が印刷された解答用紙KY1は手渡しにより配布される想定である。図3中の(1)~(3)は、解答用紙KYが配布された曜日を基準に、曜日が到来した数を表している。それにより、例えば「日曜日(1)」は1回目に到来した日曜日を表し、「日曜日(2)」は2回目に到来した日曜日を表している。
【0049】
図3(a)に示すように、従来例では、日曜日(1)に解答用紙KY1が生徒SEに配布されても、解答を記入した解答用紙KYを提出するのは次の日曜日(2)となる。採点後用紙TYを生徒SEが受け取るのは更に次の日曜日(3)となる。添削結果を確認できるのは、日曜日(3)を含むそれ以降となる。このようなことから、火曜日(1)に課題に取り込み、月曜日(3)で添削結果を確認した場合、課題に取り込んでから添削結果を確認するまで2週間の時間がかかったことになる。
【0050】
一方、本サービスでは、解答用紙KY1が生徒に配布された後、解答用紙KY2を提出する必要が無いだけでなく、採点後用紙TYを生徒SEに返却する必要も無い。このことから、図3(b)に示すように、従来例と同じく、日曜日(1)に解答用紙KY1が生徒SEに配布され、火曜日(1)に課題に取り組んだとしても、同じ火曜日(1)に解答画像データKD1を生徒SEは送信させることができる。進学塾WA側では、解答画像データKD1の受信により、添削を行うことができる。進学塾WA側が火曜日(1)に添削を行い、その日のうちに採点後画像データTDを送信させることで返却した場合、生徒SEはその日に添削結果を確認することができる。このようなことから、生徒SEにとっては、課題に取り組んだ日に、添削結果を確認することも可能となっている。
【0051】
課題に取り組んだ日から返却されるまでの日数が少ないほど、生徒SEにとっては課題を通した学習をより効率的に行えるようになる。これは、その日数が少ないほど、課題に取り組んだ際の記憶がより鮮明に生徒SEに残っていると考えられるからである。その記憶を思い出すのに要する労力、及び時間をともにより小さくできるからである。このことから、本サービスは、生徒SEに対し、より効率的な学習を行えるように支援する環境を提供していることになる。
【0052】
コンテンツがアンケート等であった場合、アンケートの回答者に、アンケート用紙等を受け取るための移動を不要にできる。また、回答を記入したアンケート用紙等を定められた場所に移動させることも不要にできる。このようなことから、回答者にとっては、アンケートへの回答に対するハードルがより低いものとなる。その結果、アンケートを行う側にとっては、より多くのアンケート結果がより早く得られるようになると期待できる。このような利点からも、コンテンツは試験等に限定されない。なお、アンケートは、試験等とは異なり、回答者自身に回答内容等を確認させる必要はないことから、試験等とは全体のプロセスは異なるものとなる。
【0053】
以降は、図4図11を参照しつつ、図1に概要を例示する本サービスを提供するための具体的な方法について詳細に説明する。
図4は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るAP(APplication)サーバが接続されたネットワーク環境の一例を説明する図である。
【0054】
APサーバ1は、Webサーバ2、及びDB(Data Base)サーバ3は、本サービスを提供するために設置された、通信機能を備えた情報処理装置である。進学塾WAは、本サービスを提供するためのサイト(進学塾サイト)SSを構築しており、APサーバ1、Webサーバ2、及びDBサーバ3は、その進学塾サイトSSの構成要素となっている。APサーバ1、Webサーバ2、及びDBサーバ3は、例えばLAN(Local Area Network)等のネットワークLに接続されることで、相互の通信が可能になっている。なお、APサーバ1、Webサーバ2、及びDBサーバ3を用いて構築された進学塾サイトSSは、進学塾WAとは別に示しているが、進学塾WAに設けても良い。クラウドサービスにより実現させたものであっても良い。つまり、進学塾サイトSSの物理的な設置場所は特に限定されない。進学塾サイトSSの構成についても、特に限定されない。
【0055】
進学塾サイトSSでは、主に、進学塾校舎WABに勤務する講師MS、及び職員、採点業者SGに所属する採点者、及び生徒(顧客)宅に居住する生徒SEの利用が想定されている。採点業者SGは、進学塾WAが試験等の採点を委託した、或いは委託可能な業者である。進学塾WAは、必要に応じて、採点業者SGに試験等の採点を委託する。
【0056】
進学塾校舎WABには、1台以上の講師MS、或いは職員が使用する、通信機能を備えた情報処理装置が塾端末5として存在する。塾端末5には、1台以上の複合機MFP1が例えば不図示のネットワークを介して接続されている。それにより、講師MS、及び職員は、塾端末5を用いて、進学塾サイトSSから試験データSD2を送信させ、送信させた試験データSD2を複合機MFP1に印刷させることができる。ここでは、説明上、便宜的に、試験データSD2を印刷させる者、試験データSD2を印刷させた解答用紙KY1を進学塾校舎WABで生徒SEに配布する者、及び解答用紙KY5で添削、或いは採点を行う者は全て講師MSと想定する。
【0057】
解答用紙KY5は、解答画像データKD2を紙等の媒体に印刷させたものである。この解答画像データKD2は、講師MSが使用する塾端末5の他に、採点業者SGの採点者が使用する、通信機能を備えた情報処理装置である業者端末6でも進学塾サイトSSから送信させることが可能である。採点者は、進学塾サイトSSから受信した解答画像データKD2を、業者端末6に接続された複合機MFP2に印刷させ、解答用紙KY5で添削、或いは採点を行うことができる。添削、或いは採点のために採点者が行うことは、講師MSと基本的に同じであることから、以降、採点者、及び採点業者SGについてのより詳細な説明は省略することとする。また、解答用紙KY5に対して講師MSが行うのは、採点のみと想定する。
【0058】
本サービスを利用する生徒SEとしては、通信機能を備えた情報処置装置である生徒端末7、及びその生徒端末7と通信可能なプリンタ8を所有する者を想定している。多くの場合、プリンタ8は、コピー機能を搭載した複合機である。このような複合機は、コピー機能の実現のためにスキャナを備えており、解答用紙KY2、及びKY3の画像のデータ化が可能である。そのような複合機をプリンタ8として使用可能な生徒SEは、生徒端末7を用いて、進学塾サイトSSから送信された試験データSD3の印刷だけでなく、データ化により得られた解答画像データKD1の受信、及び受信した解答画像データKD1の進学塾サイトSSへの送信も可能である。ここでは、説明上、便宜的に、生徒端末7はスマートフォンの1台のみとし、データ化は、スマートフォンに搭載されたカメラによる撮影と想定する。
【0059】
塾端末5、業者端末6、及び生徒端末7は何れも、例えばインターネットであるネットワークNと直接、或いは間接的に接続可能である。スマートフォンである生徒端末7は、携帯電話網を介して、或いはWi-Fi(登録商標)等で通信可能なネットワークを介して、ネットワークNと接続可能である。それにより、講師MS、採点者、及び生徒SEの全ては、ネットワークNを介して、自身が使用する端末を進学塾サイトSSに接続させ、進学塾サイトSSを利用するようになっている。
【0060】
進学塾サイトSSでは、Webサーバ2がネットワークNと直接、或いは間接的に接続されている。そのため、Webサーバ2は、各端末5~7から送信される各種リクエストを受信し、各種リクエストへの応答を送信する。APサーバ1には、Webサーバ2から、そのWebサーバ2によって受信されたリクエスト、或いはリクエストに応じた指示が出力される。それにより、APサーバ1は、各種リクエストに対応するための処理を行い、その処理結果をWebサーバ2に出力する。
【0061】
DBサーバ3は、各種コンテンツを含む各種データの保存用のサーバである。各種試験データSD1は、コンテンツとして、DBサーバ3がアクセス可能な記憶装置上に格納されている。コンテンツが格納される記憶装置上には、コンテンツデータベースCDB、或いはそれに相当するデータベースが構築されており、各種試験データSD1は、何れかのデータベースで管理するデータとして格納される。APサーバ1がWebサーバ2に出力する処理結果としては、例えばDBサーバ3から受信する試験データSD1も含まれる。
【0062】
このことから、進学塾サイトSSでは、コンテンツデータベースCDB、及びそれを管理するシステムにDBサーバ3が相当する。図1に示すCMSSYは、例えば広義には、Webサーバ2、及びAPサーバ1に相当する。狭義には、APサーバ1が相当する。以降は、APサーバ1がCMSSYに相当するものと想定し説明することとする。
塾端末5は、試験データSD2が送信される対象となり得るものであり、生徒端末7も、試験データSD3が送信される対象となり得るものである。このことから、本実施形態における第1端末には、塾端末5、及び生徒端末7がともに相当するか、或いはそのうちの一方が相当することになる。
【0063】
なお、DBサーバ3がアクセス可能な記憶装置は、DBサーバ3に搭載されるか、或いは接続された記憶装置に限定されない。記憶装置は、SAN(Storage Area Network)等の別のネットワークを介してアクセス可能な記憶装置であっても良い。ここでは説明上、便宜的に、記憶装置はDBサーバ3に搭載された一つの記憶装置のみと想定する。
DBサーバ3は、各種試験データSD1の他に、例えば各種解答画像データKD2、及び各種採点後画像データTDの保管に用いることができる。ここでは、これらもDBサーバ3によって管理、保管されるものと想定する。
【0064】
図5は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るAPサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。次に図5を参照し、APサーバ1のハードウェア構成例について具体的に説明する。なお、この構成例は一例であり、APサーバ1のハードウェア構成はこれに限定されない。
APサーバ1は、図5に示すように、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、及びドライブ20と、を備えている。
【0065】
CPU11は、例えばROM12に記録されているプログラム、或いは/及び記憶部18からRAM13にロードされたプログラムを実行し、各種の処理を実現させる。記憶部18からRAM13にロードされるプログラムには、例えばOS(Operating System)、及びそのOS上で動作する各種アプリケーション・プログラムが含まれる。各種アプリケーション・プログラムには、本サービスの提供用に開発されたものが1つ以上、含まれる。
【0066】
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。そのデータには、CPU11が実行する各種プログラムも含まれる。各種プログラムは、RAM13に読み出されてCPU11に実行される。
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19、及びドライブ21が接続されている。
【0067】
出力部16は、例えば液晶等のディスプレイを含む構成である。出力部16は、CPU11の制御により、各種画像、或いは各種画面を表示する。出力部16は、APサーバ1に搭載されたものであっても良いが、必要に応じて接続されるものであっても良い。つまり、出力部16は、必須の構成要素ではない。
【0068】
入力部17は、例えばキーボード等の各種ハードウェア釦等を含む構成のものである。その構成には、マウス等のポインティングデバイスが1つ以上、含まれていても良い。操作者(主にシステム管理者)は、入力部17を介して各種情報を入力することができる。この入力部17も、APサーバ1に搭載されたものであっても良いが、必要に応じて接続されるものであっても良い。つまり、入力部17も、必須の構成要素ではない。
【0069】
記憶部18は、例えばハードディスク装置、或いはSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。データ量の大きいデータは、この記憶部18に記憶される。
通信部19は、ネットワークLを介した他の情報処理装置との間の通信を可能にする。図4に示すWebサーバ2、及びDBサーバ3は何れも、他の情報処理装置に相当する。
【0070】
ドライブ20は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリカード等のリムーバブルメディア25が着脱可能な装置である。ドライブ20は、例えば装着されたリムーバブルメディア25からの情報の読み取り、及びリムーバブルメディア25への情報の書き込みが可能である。それにより、リムーバブルメディア25に記録されたプログラムは、ドライブ20を介して、記憶部18に記憶させることができる。また、ドライブ20に装着されたリムーバブルメディア25は、記憶部18に記憶されている各種データのコピー先、或いは移動先として用いることができる。
【0071】
本サービス用に開発されたアプリケーション・プログラムは、リムーバブルメディア25に記録させて配布しても良い。ネットワークN等を介して配布可能にしても良い。このことから、アプリケーション・プログラムを記録した記録媒体としては、ネットワークNに直接的、或いは間接的に接続された情報処理装置に搭載、若しくは装着されたものか、或いは外部のアクセス可能な装置に搭載、若しくは装着されたものであっても良い。
【0072】
APサーバ1が備えるハードウェア資源は、アプリケーション・プログラムを含む各種プログラムによって制御される。その結果、APサーバ1は、Webサーバ2を介して、塾端末5を使用する講師MS、業者端末6を使用する採点者、及び生徒端末7を使用する生徒SEに対して本サービスを提供することができる。
【0073】
図6は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るAPサーバ上に実現される機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。次に図6を参照しつつ、APサーバ1上に実現される機能的構成の例について詳細に説明する。
APサーバ1のCPU11上には、機能的構成として、図6に示すように、利用者登録部111、認証部112、設定部113、試験登録部114、第1自動組版部115、第2自動組版部116、上書処理部117、期限管理部118、自動振分部119、通知処理部120、情報提供部121、及びリクエスト生成部122が実現される。
【0074】
これらは、本サービスの提供用に開発されたアプリケーション・プログラムを含む各種プログラムをCPU11が実行することにより実現される。その結果として、記憶部18には、利用者情報格納部181、設定情報格納部182、スケジュール情報格納部183、実施試験管理情報格納部184、解答試験管理情報格納部185、及び採点試験管理情報格納部186が情報格納用に確保される。
【0075】
本サービスでは、進学塾WAの顧客である生徒SEの他に、講師MS、及び採点者が進学塾サイトSSの利用者である。利用者登録部111は、これら利用者の情報である利用者情報の登録を可能にする。記憶部18に確保された利用者情報格納部181は、利用者情報の保存用である。利用者登録部111は、利用者情報格納部181への利用者情報の格納、及び格納された利用者情報の消去を含む編集に対応する。
【0076】
利用者情報は、生徒SE、講師MS、及び採点者のそれぞれで情報項目に相違がある。例えば利用者ID(IDetifier)、利用者種別、氏名、年齢、電話番号、メールアドレス、パスワード等は共通の情報項目の情報として存在する。これらの情報が共通になっていることにより、本サービスは、認証により利用者と確認できた人のみを対象に提供される。
【0077】
これら共通の情報項目のうちの利用者種別は、利用者が生徒SE、講師MS、及び採点者のうちの何れであるかを特定可能にするための情報項目である。共通の情報項目以外の情報項目は、利用者種別に応じて異なる。
採点者では、例えば所属業者名、業者ID、電話番号、メールアドレス、委託内容、担当コースID、及び担当教科ID等の情報項目が設けられている。委託内容は、委託されている試験の範囲を特定可能にするための情報項目である。担当コースIDは、採点者が担当するコースを特定可能にし、担当教科IDは、採点者が担当する教科を特定可能にする。それにより、採点者は、担当コースIDで特定される担当コースの担当教科IDで特定される教科で行われる試験のうちで採点が委託されている試験の採点が可能となっている。担当教科IDは、複数、存在する場合がある。また、担当コース、及び1つ以上の担当教科IDの組み合わせが複数、存在する場合もある。これは、講師MSでも同様である。
【0078】
講師MSでは、所属部署名、担当コースID、担当教科ID等の情報項目が設けられている。講師MSは、担当コースIDで特定される担当コースの担当教科IDで特定される教科、で行われる試験の採点を行うことができる。採点者とは異なり、講師MSは、担当教科IDで特定される教科で行う試験用の試験データSD1の登録を行うことも可能である。
【0079】
生徒SEでは、選択コースID、申請試験ID等の情報項目が設けられている。選択コースIDは、生徒SEが選択したコースを特定可能にし、申請試験IDは、生徒SEが申請した試験等を特定可能にする。それにより、生徒SEは、選択コースIDで特定されるコースの各教科で実施される各種試験、及び申請試験IDで特定される試験等をオンラインで受けることが可能であり、また、試験等による解答用紙のオンラインでの提出、つまり解答画像データKD1の送信も可能となっている。
【0080】
認証部112は、生徒SE、講師MS、或いは採点者が使用する端末から認証用に送信されたID(例えば利用者ID)、及びパスワードの組み合わせが存在する利用者情報を確認する形で認証を行う。ID、及びパスワードの組み合わせは、Webサーバ2から受信される。なお、認証自体は、それを行うサーバを用意して、用意したサーバに行わせるようにしても良い。
【0081】
設定部113は、本サービスを提供するうえでの各種設定を可能にする。記憶部18に確保された設定情報格納部182は、設定部113により設定された内容を表す設定情報の保存用である。設定部113は、設定情報格納部182への設定情報の格納、及び格納された設定情報の消去を含む編集に対応する。
【0082】
図7は、解答用紙のテンプレート例を説明する図である。図7(a)~(e)には、それぞれテンプレートTPの例を表している。
解答用紙KYには、2つの2次元コード、つまり試験データSD1の種別情報を表す2次元コードQ1、及び生徒SEの識別情報を表す2次元コードQ2(図9参照)が配置される。2次元コードQ2は、2次元コードQ1とは異なり、生徒SE毎に対応するものを配置させなければならない。それにより、解答用紙KY1では2次元コードQ1のみが配置され、解答用紙KY3では、2つの2次元コードQ1、及びQ2がともに配置される。図7(a)~(e)は全て、2次元コードQ1のみを配置する場合を想定したテンプレートTP例を示している。図7(a)~(c)は、長手方向が縦方向となる縦印刷時のテンプレートTP例、図7(d)及び(e)は、長手方向が横方向となる横印刷時のテンプレート例である。なお、生徒SEの識別情報は、特に限定されないが、例えば利用者IDである。ここでは、利用者ID以外の情報であっても良いこともあり、生徒SEを一意に識別可能な情報の総称として「識別情報」を用いる。
【0083】
各テンプレートTPには、2次元コードQ1、及びQ2がそれぞれ配置されるのを想定したエリアSQ1、及びSQ2が設定されている。それにより、図7(a)~(e)に示すように、エリアSQ1内に2次元コードQ1が配置されたテンプレートTP間では、2つのエリアSQ1、及びSQ2の配置の組み合わせ、及び2次元コードQ1の印刷方向のうちの少なくとも一方が異なるようになっている。SQ1、或いはSQ2を付したエリアは以降「コード配置エリア」と表記する。
【0084】
各テンプレートTPには、他に、範囲指定画像DTが複数、配置されている。図7(a)~(e)に示すように、本サービスでは、4つの角の近傍に、同じ形状の範囲指定画像DTを配置するようにしている。それにより、講師MSは、隣接する形の2つの範囲指定画像DTをそれぞれ結ぶ境界線の内側に、問題文、或いは課題文はもとより、解答欄、或いは解答ボックス等も配置されるように、試験データSD1を作成するようになっている。
【0085】
テンプレートTPは、図7(a)~(e)に示すようなもの以外も存在する(図9)。何れのテンプレートTPも、設定情報により設定される。それにより、講師MSは、試験データSD1の登録時、テンプレートTPの選択を通して、2次元コードQ1、Q2の配置場所を指定することができる。
【0086】
図8は、解答用紙上に配置される2つの2次元コードの探索エリアの例を説明する図である。図8(a)は、縦印刷のテンプレートTPの場合の例、図8(b)は、横印刷のテンプレートTPの場合の例をそれぞれ示している。
図7(a)~(e)に示すように、2つの2次元コードQ1、Q2は何れも、4つの角のうちの一つの近傍、言い換えれば何れか一つの範囲指定画像DTの近傍に配置される。このことから、探索エリアTAは、図8(a)及び(b)に示すように、縦印刷、及び横印刷の印刷方向に関わらず、4つの範囲指定画像DTのそれぞれに設定されている。4つの探索エリアTAは、全て同じ形状、同じ広さとなっている。4つの探索エリアTAは何れも、一つの範囲指定画像DTを含み、コード配置エリアSQ1、SQ2よりも広い大きさとなっている。4つの探索エリアTAも、設定情報により設定される。
【0087】
範囲指定画像DTは、2つの2次元コードQ1、Q2とは異なり、テンプレートTPによって位置が変化しない。このことから、4つの探索エリアTA内の2次元コードQ1、或いはQ2の探索は、4つの範囲指定画像DTを特定した後に行うようになっている。4つの探索エリアTAの全てで探索を行うのは、2次元コードQ2が印刷されたシールを生徒SEに解答用紙KY1に貼り付けさせる場合、生徒SEが必ずしも適切な場所にシールを貼り付けるとは限らないためである。言い換えれば、生徒SEが不適切な場所にシールを貼り付けたとしても、そのシールに印刷された2次元コードQ2の認識を行えるようにするためである。各探索エリアTAを一つの範囲指定画像DTが含まれる範囲とさせているのも、そのためである。
【0088】
図6に示す設定部113は、各テンプレートTP、及び各探索エリアTAの設定を可能とし、設定内容は設定情報として設定情報格納部182に保存される。
試験登録部114は、講師MSによる試験データSD1の登録を可能にする。講師MSは、試験データSD1を登録する場合、試験のスケジュール情報、及び試験の実施のための管理情報を入力する必要がある。
【0089】
スケジュール情報は、例えば試験データSD1による試験が対象となるコース、その試験の種別、試験名、試験の配布期間、試験の実施期間、採点期間、返却期限等の情報項目の情報を含むものである。このようなスケジュール情報により、各試験は、予め定めたスケジュールに沿って管理される。
【0090】
管理情報(以降、別のものと区別するために「実施試験管理情報」と表記)にも、試験が対象となるコース、試験名、その試験の種別等が情報項目の情報として含まれる。実施試験管理情報には他に、試験データSD1に適用されるテンプレートTPの種別、試験データSD1の配布方法、及び試験データSD1の保存場所等の情報項目の情報が含まれる。
【0091】
配布方法は、オンライン、及び解答用紙KY1による配布のうちの少なくとも一方を指定する。両方の指定も可能である。両方が指定された場合、生徒SEは、希望する配布方法を選択することができる。解答用紙KY1での配布を希望する生徒SEは、講師MS等から解答用紙KY1を受け取れば良い。
試験データSD1は、データファイルとしてDBサーバ3に保存される。試験データSD1の保存場所の情報は、DBサーバ3から試験データSD1の取得を可能にさせる。ここでは、その情報はURL(Uniform Resource Locator)と想定する。APサーバ1は、このURLにより、必要な試験データSD1をDBサーバ3から取得することができる。
【0092】
試験登録部114は、試験データSD1の登録が要求された場合、登録が要求された試験データSD1をDBサーバ3に保存させるとともに、スケジュール情報、及び実施試験管理情報をそれぞれスケジュール情報格納部183、及び実施試験管理情報格納部184に格納させる。この格納の前に、試験登録部114は、試験データSD1に割り当てる種別情報、及び試験データSD1の保存場所をそれぞれ決定し、スケジュール情報には種別情報を追加し、実施試験管理情報には種別情報、及び保存場所の情報を追加する。
【0093】
試験登録部114が自動的に生成する情報以外の情報は、試験データSD1を含め、Webサーバ2から送信される。そのために、Webサーバ2は、登録する試験データSD1の指定を含む各種情報の入力が可能な登録画面(Webページ)を塾端末5からのリクエストに応じて送信する。そのようにして、講師MSによる試験データSD1の登録を可能にさせる。APサーバ1に送信されたリクエスト、試験データSD1等を含む各種データは、通信部19によって受信されることから、通信部19は、本実施形態における第1画像取得手段、第2画像取得手段に相当する。
【0094】
試験データSD1の保存は、リクエスト生成部122により行われる。リクエスト生成部122には、例えば試験登録部114から試験データSD1、及び保存場所の情報が渡され、その試験データSD1のDBサーバ3への保存が指示される。それにより、リクエスト生成部122は、DBサーバ3に対し、試験データSD1を保存させるためのリクエストを生成し、通信部19を介して、生成したリクエストとともに試験データSD1をDBサーバ3に送信させる。リクエストには、試験データSD1の保存場所を指定するURLが含まれる。それにより、DBサーバ3は、リクエストで指定された保存場所に、試験データSD1を保存する。なお、リクエストは、例えばSQL(Structured Query Language)で生成される。
【0095】
DBサーバ3は、基本的にはAPサーバ1と同じようなハードウェア構成であり、図6に示すように、CPU31、通信部32、及び記憶部33を備えている。記憶部33は、DBサーバ3がアクセス可能な記憶装置であり、その記憶部33には、コンテンツDB331、提出コンテンツDB332、及び顧客別コンテンツDB333が構築されている。
【0096】
コンテンツDB331は、試験データSD1を含む各種コンテンツの保存用に構築されたデータベースであり、図1に示すコンテンツデータベースCDBに相当するものである。提出コンテンツDB332は、解答画像データKD2の保存用に構築されたデータベースである。解答画像データKD2は、生徒SEが試験を行った結果として保存される。顧客別コンテンツDB333は、採点後画像データTDを生徒SE別に保存するために構築されたデータベースである。
【0097】
CPU31は、例えば記憶部33に格納されたOS、及びデータベース管理用のアプリケーション・ソフトウェアをRAMに読み出して実行する。それにより、CPU31には、通信部32が受信するデータベースへのリクエストを処理するリクエスト処理部311が実現される。APサーバ1のリクエスト生成部122が生成し送信されたリクエストは、通信部32により受信され、通信部32を介してCPU31に出力される。それにより、リクエスト処理部311により処理され、3つのDB331~333のうちの何れかに対する操作が行われることになる。試験データSD1の保存のためのリクエストが通信部32により受信された場合、その試験データSD1は、リクエスト処理部311により、そのリクエストで指定されるコンテンツDB331内の保存場所に保存されることになる。
【0098】
第1自動組版部115は、塾端末5からのリクエストで指定された試験データSD1に対し、2次元コードQ1、及び範囲指定画像DTの印刷を可能にさせるデータをそれぞれ追加することにより、試験データSD2を生成する。それにより、第1自動組版部115は、図1に示す第1自動組版機能K1に相当し、第1自動組版処理ST1を実行する機能要素となっている。
【0099】
塾端末5による試験データSD1の送信を求めるリクエストは、Webサーバ2により受信され、APサーバ1に出力される。このリクエストは、情報提供部121に渡される。
情報提供部121は、Webサーバ2からリクエスト等の形で要求される情報をWebサーバ2に提供する。試験データSD1の送信を求めるリクエストには、例えば試験データSD1の種別情報が含まれている。それにより、情報提供部121は、その種別情報をキーに、実施試験管理情報格納部184に格納されている実施試験管理情報の検索を行い、その識別情報を格納した実施試験管理情報を抽出する。
【0100】
その後、情報提供部121は、抽出した実施試験管理情報中の保存場所の情報をリクエスト生成部122に渡し、その情報で指定される試験データSD1のDBサーバ3からの取得を指示する。その結果、その情報で指定される試験データSD1の送信を求めるリクエストがDBサーバ3に送信され、DBサーバ3から、求める試験データSD1が送信されることになる。DBサーバ3から送信された試験データSD1は、情報提供部121に渡され、更に情報提供部121から第1自動組版部115に渡され、第1自動組版部115による第1自動組版処理ST1が実行されることとなる。第1自動組版部115に試験データSD1を処理させるのは、認証により、試験データSD1をリクエストしたのが講師MSであると特定できるからである。これは、生徒SEでも同様である。第1自動組版部115により生成された試験データSD2は、情報提供部121に渡された後、通信部19に出力され、Webサーバ2を介して塾端末5に送信される。このことから、情報提供部121は、本実施形態における送信処理手段に相当する。
【0101】
第2自動組版部116は、生徒端末7からのリクエストで指定された試験データSD1に対し、2つの2次元コードQ1、Q2、及び範囲指定画像DTの印刷を可能にさせるデータをそれぞれ追加することにより、試験データSD3を生成する。それにより、第2自動組版部116は、図1に示す第2自動組版機能K2に相当し、第2自動組版処理ST2を実行する機能要素となっている。この第2自動組版部116は、第1自動組版部115とともに、本実施形態における画像追加手段に相当する。
【0102】
対象となる試験データSD1は、情報提供部121から渡され、生成された試験データSD3は、情報提供部121に渡される。その詳細は、第1自動組版部115と同様であるため、省略する。
上書処理部117は、解答画像データKD1が表す画像上の2つの2次元コードQ1、Q2の画像データを元の画像データで上書きする操作を行い、解答画像データKD2を生成する。それにより、上書処理部117は、図1に示す自動上書機能K3に相当し、上書処理ST3を実行する機能要素となっている。対象となる解答画像データKD1は、生徒端末7からリクエストとともにWebサーバ2に送信されたものである。
【0103】
この上書処理部117は、本実施形態における画像上書手段に相当する。2つの2次元コードQ1、Q2はともに情報画像に相当するが、より詳細には、2次元コードQ1は第1情報画像、2次元コードQ2は第2情報画像にそれぞれ相当する。また、解答用紙KY2は第1媒体、解答画像データKD1は第1画像データ、採点後用紙TYは第2媒体、採点後画像データTDは第2画像データ、にそれぞれ相当する。
【0104】
図9は、採点が行われた後の採点後用紙の一例を示す図であり、図10は、2つの2次元コードの部分画像データを上書きする操作の例を説明する図である。図10(a)は、2次元コードQ1の部分画像データを上書きする操作の例、図10(b)は、2次元コードQ2の部分画像データを上書きする操作の例をそれぞれ示している。
【0105】
図9に例を示す採点後用紙TYでは、2次元コードQ1、Q2は採点後用紙TYの下方の2つの角の近傍にそれぞれ配置されている。その2つの2次元コードQ1、Q2にそれぞれ対応する部分画像データは、その特定、及び認識により、第2自動組版部116が試験データSD1に追加する2つの2次元コードQ1、Q2の画像データに上書きされ、置き換えられたものである。
【0106】
部分画像データの上書きは、例えば図10(a)に示すように、対象となる2次元コードQ1が含まれる、含まれる2次元コードQ1より広いエリアQS1を対象に行われる。そのエリアQS1は、特定された2次元コードQ1の範囲から設定されたものである。特定された2次元コードQ1の範囲からエリアQS1を設定するのは、解答用紙KY2をカメラで撮影するような場合、2次元コードQ1の範囲は、撮影の仕方、つまり解答用紙KY2とカメラとの位置関係等によって変化するからである。QS1を付したエリアは以降「上書エリア」と表記する。なお、RNを付したのは、氏名記入欄である。
【0107】
図10(a)に示すように、2次元コードQ1の特定、及び認識の後、上書エリアQS1は白く塗りつぶす形で上書きされる。そのようにして、元の2次元コードQ1の一部でも残らないようにした後、認識した種別情報を表す2次元コードQ1の画像データを上書きする。上書きを行った後、上書きした2次元コードQ1を囲む境界線Q11の画像データを更に上書きする。この境界線Q11の画像データも他の画像等と交わらないように上書きする意味もあり、上書エリアQS1が設定される。
【0108】
図10(a)は、2次元コードQ1が存在する場合に行われる上書きの例を示している。これに対し、図10(b)は、便宜的に、対象となる2次元コードQ2が存在しなかったと想定し、2次元コードQ2の上書きを行う場合の例を示している。
本サービスでは、第2自動組版部116により、コード配置エリアSQ2に、2次元コードQ2が印刷されたシールを貼り付ける位置を表す線画像、及び説明文のためのデータを追加するようにしている。その画像、及び説明文は、2次元コードQ2の特定、或いは認識に悪影響する可能性がある。このことから、図10(b)に示すように、上書エリアQS2は、画像、及び説明文が内側に含まれるように設定される。設定された上書エリアQS2は、上書エリアQS1と同様に、白く塗りつぶす形で上書きされた後、認識した識別情報を表す2次元コードQ2の画像データ、及び上書きした2次元コードQ2を囲む境界線Q21の画像データが上書きされる。画像、及び説明文は、2次元コードQ2より大きいシールの貼り付けを想定したものであることから、上書エリアQS2は、2次元コードQ2が存在する場合と比較し、より広いものとなっている。
【0109】
上記のような上書きを行うことで解答画像データKD2が生成される。上書処理部117は、リクエスト生成部122に指示して、解答画像データKD2を提出コンテンツDB332に保管させるためのリクエストを生成させ、生成させたリクエストをDBサーバ3に送信させる。上書処理部117は、提出コンテンツDB332内の保存場所を指定して、解答画像データKD2を保管させるリクエストをリクエスト生成部122に生成させる。
【0110】
その一方、上書処理部117は、例えば解答画像データKD2の保存場所の情報、種別情報、識別情報、及び現在日時情報等を含む解答試験管理情報を生成し、生成した解答試験管理情報を記憶部18の解答試験管理情報格納部185に格納する。
この解答試験管理情報は、主に講師MSへの提示を想定したものである。本サービスでは、このような解答試験管理情報等の講師MSへの提示を通して、生徒SEが送信(投稿)させた解答画像データKD2を用いた採点を講師MSが行うのを可能にさせている。それにより、採点を行うのが可能な講師MSは、送信された解答画像データKD2を用いた採点を直ちに行うこともできる(図3参照)。
【0111】
塾端末5に送信すべき解答画像データKD2のDBサーバ3からの取得は、生徒端末7からの試験データSD1のリクエストと同様に、情報提供部121がリクエスト生成部122を制御することで行われる。このことから、詳細な説明は省略する。
通知処理部120は、解答試験管理情報格納部185に新たに格納される解答試験管理情報を監視し、新たに解答試験管理情報の格納が確認された場合に、その解答試験管理情報で管理される解答画像データKD2が生徒SEにより送信された旨を講師MSに通知するための情報を塾端末5に送信させる。そのようにして、本サービスでは、新たに保管された解答画像データKD2の存在を講師MSがより早く認識できるようにさせている。通知するための情報は、例えばWebサーバ2が送信するWebページ上で表示させるか、或いはポップアップの形で塾端末5に表示させるようにしても良い。
【0112】
期限管理部118は、スケジュール情報格納部183に格納されたスケジュール情報を参照し、スケジュール情報が表すスケジュールに沿って、各試験が進行するように管理するための処理を行う。この処理により、例えば試験の配布期間内に試験データSD3の受信を促すメッセージ等の生徒端末7への送信、或いは解答用紙KY1の配布を促すメッセージ等の塾端末5への送信を行わせるようにしても良い。これは、試験の実施期間、採点期間、返却期限等でも同様である。
【0113】
自動振分部119は、塾端末5から送信される採点後画像データTDを対象にした出力先の自動振り分けを行う。この自動振り分けは、採点後画像データTDが表す画像上の2つの2次元コードQ1、Q2を特定し認識することで行われる。自動振分部119は、図1に示す自動振分機能K4に相当し、自動振分処理ST4を実行する機能要素となっている。この自動振分部119は、本実施形態における振分処理手段に相当する。
【0114】
DBサーバ3が管理する顧客別コンテンツDB333は、上記のように、採点後画像データTDを生徒SE別に保存するために構築されたデータベースである。このことから、自動振分部119による出力先の自動振り分けは、採点後画像データTDを閲覧可能にさせるべき生徒SEを特定し、特定した生徒SEに対応する顧客別コンテンツDB333中の保存領域に、採点後画像データTDを保存させることで行われる。保存領域を特定するために、採点後画像データTDが表す画像上で2つの2次元コードQ1、Q2の特定、及び認識が行われる。自動振分部119は、保存領域を特定した後、特定した保存領域での保存場所を更に決定する。
【0115】
自動振分部119は、決定した保存場所の情報をリクエスト生成部122に渡し、その情報で指定される保存場所に採点後画像データTDを保存させるためのリクエストをリクエスト生成部122に生成させる。そのようにして生成されるリクエストが採点後画像データTDとともにAPサーバ1からDBサーバ3に送信されることにより、DBサーバ3は、顧客別コンテンツDB333内のリクエストで指定された保存場所に、採点後画像データTDを保存することになる。
【0116】
自動振分部119は、採点後画像データTDをDBサーバ3に保存させる一方、採点試験管理情報を生成し、生成した採点試験管理情報を記憶部18の採点試験管理情報格納部186に格納する。その採点試験管理情報は、例えば採点後画像データTDの保存場所の情報、種別情報、識別情報、及び現在日時情報等を含むものである。
【0117】
この採点試験管理情報は、主に生徒SEへの提示を想定したものである。本サービスでは、このような採点試験管理情報の生徒SEへの提示を通して、採点後画像データTDの選択、及び閲覧を生徒SEに可能にさせている。この採点試験管理情報、及び顧客別コンテンツDB333により、生徒SEへの採点後画像データの返却のための仮想的な格納領域である返却ボックスが実現される。自動振分部119は、講師MSにより送信された採点後画像データTDを対応する返却ボックスに格納する形で自動振り分けを行うこととなる。
【0118】
通知処理部120は、採点試験管理情報格納部186でも解答試験管理情報格納部185と同様に、新たに格納される採点試験管理情報を監視する。それにより、通知処理部120は、新たに採点試験管理情報の格納が確認された場合に、その採点試験管理情報で管理される採点後画像データTDが講師MSにより送信された旨を生徒SEに通知するための情報を生徒端末7に送信させる。そのようにして、本サービスでは、新たに保管された採点後画像データTDの存在を生徒SEがより早く認識できるようにさせている。通知するための情報は、例えばWebサーバ2が送信するWebページ上で表示させるか、或いはポップアップの形で生徒端末7に表示させるようにしても良い。
【0119】
図11は、採点後画像データの閲覧方法の一例を説明する図である。
生徒SEが送信を指示することが可能な採点後画像データTDは,Webサーバ2で生成されて生徒端末7に送信される受信ボックス画面上で確認することができる。受信ボックス画面は、例えば試験の種別を指定し、表示させることが可能である。図11に示す例は、試験の種別として、模擬試験が選択された場合のものである。
【0120】
図11に例を示す受信ボックス画面では、閲覧可能な各採点後画像データTDは、対応する試験を表す試験名、及び更新日時を含む文字列で表されている。それにより、受信ボックス画面には、閲覧を可能にする採点後画像データ分の文字列のリストが配置されている。
試験名を表す文字列は、対応する採点後画像データTDの保存場所を示すリンクボタンとなっている。このため、生徒SEは、閲覧を希望する採点後画像データTDのリンクボタンへのクリックにより、その採点後画像データTDに対するリクエストを生徒端末7に送信させることができる。このリクエストの送信により、生徒端末7には、対応すする採点後画像データTDがWebサーバ2から送信され、生徒端末7が備える表示装置上に表示される。
【0121】
受信ボックス画面上に配置される文字列、及び採点後画像データTDの保存場所の情報は、何れも、APサーバ1の情報提供部121から提供される。情報提供部121は、受信ボックス画面を要求した生徒SEに対応付けられてい採点試験管理情報を採点試験管理情報格納部186から読み出し、読み出した試験管理情報を用いて必要な情報を収集し、Webサーバ2に提供すべき情報を提供する。それにより、Webサーバ2は、図11に例を示す受信ボックス画面を生成することができる。これは、塾端末5に受信ボックス画面のような画面をWebサーバ2が送信する場合も同様である。なお、試験名の情報は、スケジュール情報、及び実施試験管理情報にそれぞれ含まれている。
【0122】
生徒端末7から送信されたリクエストは、Webサーバ2により受信され、APサーバ1に送信される。APサーバ1に受信されたリクエストは、情報提供部121で処理され、リクエスト生成部122により、そのリクエストで指定された保存場所に保存されている採点後画像データTDがDBサーバ3からAPサーバ1に送信される。そのようにしてAPサーバ1に送信された採点後画像データTDが、Webサーバ2を介して生徒端末7に送信される。
【0123】
なお、本サービスでは、解答用紙KY1に貼付けるシールを生徒SEに渡すこともあり、試験データSD1、SD3にデータを追加する2次元コードQ1は同じとしている。しかし、追加する2次元コードは異ならせても良い。例えば試験データSD3では、一つの2次元コードで種別情報、及び識別情報を表すものとしても良い。このこともあり、2次元コード(情報画像)で表す管理情報の数は、2以上であっても良い。
また、本サービスでは、生徒SEの識別情報を2次元コードQ2により認識可能にさせているが、その識別情報を生徒SEに記入させるようにしても良い。例えばマークシートと同じように、生徒SEが鉛筆等で塗りつぶすべき記入欄を設けても良い。その場合、2次元コードQ2は不要としても良い。このことからも、2次元コード(情報画像)の数は2に限定されない。記入欄における塗りつぶし結果は、2次元コードと同様に、上書きの対象としても良い。このことから、管理情報を表す情報画像は2次元コードに限定されない。
【0124】
また、試験は、進学塾WAが単独で実施するものに限定されない。他の進学塾、或いは別の会社が実施する試験であっても良い。つまり、進学塾WAは、他の進学塾、或いは別の会社と連携し、生徒SEが試験を受けることを可能にする環境を提供できるようにしても良い。その場合、他の進学塾、或いは別の会社が割り当てた種別情報、及び識別情報のうちの少なくとも一方を管理情報として表す一つ以上の情報画像が更に存在する解答用紙KY1で生徒SEに試験を行わせるようにしても良い。このことから、情報画像の数、及び管理情報の数はともに3以上であっても良い。
【0125】
この場合、採点等を進学塾WAが可能であれば、採点後画像データTDに対して更に上書処理を行った後、その上書処理により得られた採点後画像データを他の進学塾、或いは別の会社に送信するようにしても良い。採点後画像データTDでの採点等の結果が適切か否かを別の講師MS等が用紙で確認すること等を想定し、採点後画像データTDに対する上書処理を行うようにしても良い。上書処理を行って得られた採点後画像データTDは、生徒SEに返却する採点後画像データTDとは別に扱うようにしても良い。このようなこともあり、上書処理は、2回以上、行っても良い。
【符号の説明】
【0126】
1 APサーバ、2 Webサーバ、3 DBサーバ、5 塾端末、6 業者端末、7 生徒端末、8 プリンタ、11 CPU、18 記憶部、19 通信部、111 利用者登録部、112 認証部、113 設定部、114 試験登録部、115 第1自動組版部、116 第2自動組版部、117 上書処理部、118 期限管理部、119 自動振分部、120 通知処理部、121 情報提供部、122 リクエスト生成部、181 利用者情報格納部、182 設定情報格納部、183 スケジュール情報格納部、184 実施試験管理情報格納部、185 解答試験管理情報格納部、186 採点試験管理情報格納部、K1 第1自動組版機能、K2 第2自動組版機能、K3 自動上書機能、K4 自動振分機能、KD1、KD2 解答画像データ、KY1~KY3、KY5 解答用紙、MS 講師、SD1~SD3 試験データ、SE 生徒、SS 進学塾サイト、SY CMS、TD 採点後画像データ、TY 採点後用紙。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11