(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023075043
(43)【公開日】2023-05-30
(54)【発明の名称】方法、コンピュータプログラム、およびコンピュータ装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0201 20230101AFI20230523BHJP
【FI】
G06Q30/02 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022178248
(22)【出願日】2022-11-07
(31)【優先権主張番号】10-2021-0159600
(32)【優先日】2021-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ チュンウ
(72)【発明者】
【氏名】チョ ヨンイン
(72)【発明者】
【氏名】ユン ミョンハン
(72)【発明者】
【氏名】キム ミナ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB02
(57)【要約】
【課題】ポスト推薦ロジックを高度化してソーシャルプラットフォームの推薦品質と推薦性能を高めることができる方法、コンピュータプログラム、およびコンピュータ装置を提供する。
【解決手段】ポスト推薦のための方法は、ソーシャルプラットフォーム内のポスト推薦のための推薦プールを構成する段階、ユーザのサービス要請にしたがい、前記推薦プール内でユーザヒストリーに基づいて選定されたポストセットで個人化プールを構成する段階、および前記ユーザを対象にして前記個人化プールに含まれた少なくとも1つのポストを推薦する段階を含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ装置で実行される方法であって、
前記コンピュータ装置は、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、ソーシャルプラットフォーム内のポスト推薦のための推薦プールを構成する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、ユーザのサービス要請にしたがい、前記推薦プール内でユーザヒストリーに基づいて選定されたポストセットで個人化プールを構成する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記ユーザを対象にして前記個人化プールに含まれた少なくとも1つのポストを推薦する段階
を含む、方法。
【請求項2】
前記推薦プールを構成する段階は、
ここ最近の一定期間内の人気度指標に基づいて選定されたポストセットで前記推薦プールを構成する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記推薦プールを構成する段階は、
ここ最近の一定期間内に生成されたポストのうちでホワイトリスト(whitelist)管理対象およびキャンペーン対象のうちの少なくとも1つに該当するポストを前記推薦プールに追加する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記推薦プールを構成する段階は、
前記推薦プールに含まれたポストのうちでブラックリスト(blacklist)管理対象に該当するポストを前記推薦プールから除去する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記推薦プールを構成する段階は、
前記推薦プールに含まれたポストのうちで有害コンテンツが含まれたポストまたは懲戒履歴のあるポストのうちの少なくとも1つを前記推薦プールから除去する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記推薦プールを構成する段階は、
前記推薦プールに含まれた各ポストに対するユーザ反応率に基づいて前記推薦プールに含まれた少なくとも1つのポストを除去する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記個人化プールを構成する段階は、
前記ユーザヒストリーに基づいてシードポストを選定する段階、および
ポスト同士の類似度に基づいて前記シードポストに対する類似のポストセットを選定して前記個人化プールを構成する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記個人化プールを構成する段階は、
前記ユーザヒストリーに基づいて個人化ベースのポストセットを選定する段階、
ポストに対するクリックログを点数化したクリックスコアに基づいて人気ベースのポストセットを選定する段階、および
前記個人化ベースのポストセットと前記人気ベースのポストセットを混合して前記個人化プールを構成する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記個人化プールを構成する段階は、
前記ユーザヒストリーを示すログデータのボリュームに基づいて前記個人化ベースのポストセットと前記人気ベースのポストセットの混合比率を調整して前記個人化プールを構成すること
を特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記個人化プールを構成する段階は、
ここ最近の一定期間内に生成されたポストのうちでキャンペーン対象に該当するポストを前記個人化プールに追加する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記推薦する段階は、
ランキングモデルを用いて前記個人化プールに含まれた各ポストのランキングスコアを決定する段階、および
前記個人化プールから前記ランキングスコアを基準にして少なくとも1つの推薦ポストを選定する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記推薦する段階は、
前記推薦ポストとして選定されたポストのうちでポストタイプまたはアカウントが一定の条件に該当するポストに対して上位に表示されるための重み値を付与する段階
をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
請求項1から12のうちのいずれか一項に記載の方法をコンピュータ装置に実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項14】
コンピュータ装置であって、
メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
ソーシャルプラットフォーム内のポスト推薦のための推薦プールを構成する過程、
ユーザのサービス要請にしたがい、前記推薦プール内でユーザヒストリーに基づいて選定されたポストセットで個人化プールを構成する過程、および
前記ユーザを対象にして前記個人化プールに含まれた少なくとも1つのポストを推薦する過程、
を処理する、コンピュータ装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
ここ最近の一定期間内の人気度指標に基づいて選定されたポストセットで前記推薦プールを構成し、
前記一定期間内に生成されたポストのうちでホワイトリスト管理対象に該当するポストを前記推薦プールに追加すること
を特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記推薦プールに含まれたポストのうちでブラックリスト管理対象に該当するポストを前記推薦プールから除去し、
前記推薦プールに含まれたポストのうちで有害コンテンツが含まれたポストまたは懲戒履歴のあるポストのうちの少なくとも1つを前記推薦プールから除去すること
を特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ユーザヒストリーに基づいて個人化ベースのポストセットを選定し、
ポストに対するクリックログを点数化したクリックスコアに基づいて人気ベースのポストセットを選定し、
前記個人化ベースのポストセットと前記人気ベースのポストセットを混合して前記個人化プールを構成すること
を特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ユーザヒストリーを示すログデータのボリュームに基づいて前記個人化ベースのポストセットと前記人気ベースのポストセットの混合比率を調整して前記個人化プールを構成すること
を特徴とする、請求項17に記載のコンピュータ装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
ランキングモデルを用いて前記個人化プールに含まれた各ポストのランキングスコアを決定し、
前記個人化プールから前記ランキングスコアを基準にして少なくとも1つの推薦ポストを選定すること
を特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記推薦ポストとして選定されたポストのうちでポストタイプまたはアカウントが一定の条件に該当するポストに対して上位に表示されるための重み値を付与すること
を特徴とする、請求項19に記載のコンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、ソーシャルプラットフォームでポストを推薦する方法、コンピュータプログラム、およびコンピュータ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)やメッセンジャーのようなソーシャルプラットフォームは、ユーザ同士の関係を形成し、投稿による相互作用を支援している。
【0003】
ソーシャルプラットフォームは、異なるコンテキストでユーザに情報を提供する。例えば、ソーシャルプラットフォームは、ユーザの登録関係に関するアップデート情報、投稿のアップデート情報、コンテンツの推薦、その他の多様な情報アイテムを提供する。
【0004】
例えば、特許文献1(登録日2017年6月29日)には、SNSを利用して投稿文を管理する技術が開示されている。
【0005】
ソーシャルプラットフォームの一部は、投稿を閲覧するためのビュー(view)形態としてタイムライン(timeline)を提供している。タイムラインの投稿表示方法は、コンテンツのアップデートと消費の変動が激しい私的なコミュニケーションで主に使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1754373号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ポスト推薦ロジックを高度化してソーシャルプラットフォームの推薦品質と推薦性能を高めることができる方法、コンピュータプログラム、およびコンピュータ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
コンピュータ装置で実行される方法であって、前記コンピュータ装置は、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、ソーシャルプラットフォーム内のポスト推薦のための推薦プールを構成する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、ユーザのサービス要請にしたがい、前記推薦プール内でユーザヒストリーに基づいて選定されたポストセットで個人化プールを構成する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記ユーザを対象にして前記個人化プールに含まれた少なくとも1つのポストを推薦する段階を含む方法を提供する。
【0009】
一側面によると、前記推薦プールを構成する段階は、ここ最近の一定期間内の人気度指標に基づいて選定されたポストセットで前記推薦プールを構成する段階を含んでよい。
【0010】
他の側面によると、前記推薦プールを構成する段階は、ここ最近の一定期間内に生成されたポストのうちでホワイトリスト(whitelist)管理対象およびキャンペーン対象のうちの少なくとも1つに該当するポストを前記推薦プールに追加する段階を含んでよい。
【0011】
また他の側面によると、前記推薦プールを構成する段階は、前記推薦プールに含まれたポストのうちでブラックリスト(blacklist)管理対象に該当するポストを前記推薦プールから除去する段階を含んでよい。
【0012】
また他の側面によると、前記推薦プールを構成する段階は、前記推薦プールに含まれたポストのうちで有害コンテンツが含まれたポストまたは懲戒履歴のあるポストのうちの少なくとも1つを前記推薦プールから除去する段階を含んでよい。
【0013】
また他の側面によると、前記推薦プールを構成する段階は、前記推薦プールに含まれた各ポストに対するユーザ反応率に基づいて前記推薦プールに含まれた少なくとも1つのポストを除去する段階をさらに含んでよい。
【0014】
また他の側面によると、前記個人化プールを構成する段階は、前記ユーザヒストリーに基づいてシードポストを選定する段階、およびポスト同士の類似度に基づいて前記シードポストに対する類似のポストセットを選定して前記個人化プールを構成する段階を含んでよい。
【0015】
また他の側面によると、前記個人化プールを構成する段階は、前記ユーザヒストリーに基づいて個人化ベースのポストセットを選定する段階、ポストに対するクリックログを点数化したクリックスコアに基づいて人気ベースのポストセットを選定する段階、および前記個人化ベースのポストセットと前記人気ベースのポストセットを混合して前記個人化プールを構成する段階を含んでよい。
【0016】
また他の側面によると、前記個人化プールを構成する段階は、前記ユーザヒストリーを示すログデータのボリュームに基づいて前記個人化ベースのポストセットと前記人気ベースのポストセットの混合比率を調整して前記個人化プールを構成してよい。
【0017】
また他の側面によると、前記個人化プールを構成する段階は、ここ最近の一定期間内に生成されたポストのうちでキャンペーン対象に該当するポストを前記個人化プールに追加する段階を含んでよい。
【0018】
また他の側面によると、前記推薦する段階は、ランキングモデルを用いて前記個人化プールに含まれた各ポストのランキングスコアを決定する段階、および前記個人化プールから前記ランキングスコアを基準にして少なくとも1つの推薦ポストを選定する段階を含んでよい。
【0019】
さらに他の側面によると、前記推薦する段階は、前記推薦ポストとして選定されたポストのうちでポストタイプまたはアカウントが一定の条件に該当するポストに対して上位に表示されるための重み値を付与する段階を含んでよい。
【0020】
前記方法をコンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される、コンピュータプログラムを提供する。
【0021】
コンピュータ装置であって、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、ソーシャルプラットフォーム内のポスト推薦のための推薦プールを構成する過程、ユーザのサービス要請にしたがい、前記推薦プール内からユーザヒストリーに基づいて選定されたポストセットで個人化プールを構成する過程、および前記ユーザを対象にして前記個人化プールに含まれた少なくとも1つのポストを推薦する過程を処理する、コンピュータ装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置が実行することのできる方法の一例を示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態における、ポスト推薦のための推薦プールを構成する過程の一例を示したフローチャートである。
【
図6】本発明の一実施形態における、推薦プールをフィルタリングする過程の一例を示したフローチャートである。
【
図7】本発明の一実施形態における、推薦プールを管理する過程の一例を示した図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、推薦プールを管理する過程の一例を示した図である。
【
図9】本発明の一実施形態における、個人化プールの構成の一例を示した図である。
【
図10】本発明の一実施形態における、個人化プールを構成する過程の一例を示したフローチャートである。
【
図11】本発明の一実施形態における、クリックスコア(click score)を算定する過程の一例を示した図である。
【
図12】本発明の一実施形態における、推薦ポストを選定する過程の一例を示した図である。
【
図13】本発明の一実施形態における、ポスト推薦画面を示した例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0024】
本発明の実施形態は、ソーシャルプラットフォームでポストを推薦する技術に関する。
【0025】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、高度化されたロジックを用いてポスト推薦のための推薦プールを効率的に構成して管理することにより、推薦品質と推薦性能を高めることができる。
【0026】
本発明の実施形態に係るポスト推薦システムは、少なくとも1つのコンピュータ装置によって実現されてよく、本発明の実施形態に係るポスト推薦方法は、ポスト推薦システムに含まれる少なくとも1つのコンピュータ装置によって実行されてよい。このとき、コンピュータ装置においては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータ装置は、実行されたコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の実施形態に係るポスト推薦方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータ装置と結合してポスト推薦方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。また、
図1のネットワーク環境は、本実施形態に適用可能な環境のうちの一例を説明したものに過ぎず、本実施形態に適用可能な環境が
図1のネットワーク環境に限定されることはない。
【0028】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(Personal Computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットなどがある。一例として、
図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータ装置のうちの1つを意味してよい。
【0029】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(Personal Area Network)、LAN(Local Area Network)、CAN(Campus Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、WAN(Wide Area Network)、BBN(BroadBand Network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0030】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140にサービス(一例として、ソーシャルサービス)を提供するシステムであってよい。
【0031】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。上述した複数の電子機器110、120、130、140それぞれやサーバ150、160それぞれは、
図2に示したコンピュータ装置200によって実現されてよい。
【0032】
このようなコンピュータ装置200は、
図2に示すように、メモリ210、プロセッサ220、通信インタフェース230、および入力/出力インタフェース240を含んでよい。メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ210とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータ装置200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータ装置200のメモリ210にロードされてよい。
【0033】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ210または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0034】
通信インタフェース230は、ネットワーク170を介してコンピュータ装置200が他の装置(一例として、上述した記録装置)と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータ装置200のプロセッサ220がメモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御にしたがってネットワーク170を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を経てコンピュータ装置200の通信インタフェース230を通じてコンピュータ装置200に受信されてよい。通信インタフェース230を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータ装置200がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0035】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置250は、コンピュータ装置200と1つの装置で構成されてもよい。
【0036】
また、他の実施形態において、コンピュータ装置200は、
図2の構成要素よりも少ないまたは多くの構成要素を含んでもよい。しかし、従来技術に属する大部分の構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0037】
以下では、ソーシャルプラットフォームでのポスト推薦のための方法および装置の具体的な実施形態について説明する。
【0038】
本実施形態は、タイムラインサービスで各ユーザに対する個人化ベースのポストをユーザごとに推薦することができる。
【0039】
本明細書においてタイムラインサービスとは、メッセンジャーのように関係をベースにしたインターネット上のコミュニティ空間の一種であって、ポストに対するビュー形態をタイムラインの形式で提供するソーシャルプラットフォームを意味する。
【0040】
本実施形態は、タイムラインサービスに限定されてはならず、多様なコミュニケーション機能によって疎通することが可能なコミュニティ空間であれば、いくらでも拡大適用が可能である。
【0041】
図3は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図であり、
図4は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置が実行することのできるポスト推薦方法の一例を示したフローチャートである。
【0042】
本実施形態に係るコンピュータ装置200は、専用アプリケーションやウェブ/モバイルサイトへの接続によってソーシャルサービスを提供してよい。コンピュータ装置200には、コンピュータで実現されたポスト推薦システムが構成されてよい。一例として、ポスト推薦システムは、独立的に動作するプログラム形態で実現されてもよいし、特定のアプリケーションのイン-アプリ(in-app)形態で構成されて当該特定のアプリケーション上で動作が可能なように実現されてもよい。
【0043】
コンピュータ装置200のプロセッサ220は、以下で説明するポスト推薦方法を実行するための構成要素として、
図3に示すように、推薦プール構成部310、個人化プール構成部320、およびポスト推薦部330を含んでよい。実施形態によって、プロセッサ220の構成要素は、選択的にプロセッサ220に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ220の構成要素は、プロセッサ220の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0044】
このようなプロセッサ220およびプロセッサ220の構成要素は、以下で説明するポスト推薦方法に含まれる段階を実行するようにコンピュータ装置200を制御してよい。例えば、プロセッサ220およびプロセッサ220の構成要素は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0045】
ここで、プロセッサ220の構成要素は、コンピュータ装置200に記録されたプログラムコードが提供する命令にしたがってプロセッサ220によって実行される、互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、コンピュータ装置200がタイムラインサービスでのポスト推薦のための推薦プールを構成するように上述した命令にしたがってコンピュータ装置200を制御するプロセッサ220の機能的表現として、推薦プール構成部310が利用されてよい。
【0046】
プロセッサ220は、コンピュータ装置200の制御と関連する命令がロードされたメモリ210から必要な命令を読み取ってよい。この場合、当該読み取られた命令は、プロセッサ220が以下で説明するポスト推薦方法を実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0047】
以下で説明するポスト推薦方法に含まれる段階は、図に示したものとは異なる順序で実行されてもよいし、段階のうちの一部が省略されたり追加の過程がさらに含まれたりしてもよい。
【0048】
ポスト推薦方法に含まれる段階は、例えば、サーバ150で実行されてよいが、実施形態によっては、段階のうちの一部がメッセンジャーのインストールされたクライアント(client)で実行されることも可能である。
【0049】
図4を参照すると、段階410で、推薦プール構成部310は、ここ最近の一定期間(例えば、一週間、一ヶ月など)内の人気度に基づいてポストを選定することにより、ここ最近の人気ポストでポスト推薦のための推薦プールを構成してよい。一例として、推薦プール構成部310は、ここ最近の一定期間内に生成されたポストを対象にし、該当の期間内の人気度が高いポストを中心にして推薦プールを構成してよい。他の例として、推薦プール構成部310は、ポストの生成日とは関係なく全体ポストを対象にし、ここ最近の一定期間内の人気度が高いポストを中心にして推薦プールを構成してよい。このとき、推薦プール構成部310は、推薦プールのポストを対象にして推薦プール内の最短維持期間を適用してよい。例えば、推薦プールに含まれてから最短で一週間または一ヶ月は推薦プール内のポストとして維持されてよい。また、推薦プール構成部310は、一定期間(例えば、一日)を周期として推薦プールを更新してよい。
【0050】
段階420で、個人化プール構成部320は、ユーザがタイムラインサービスを選択するなどのユーザのサービス要請にしたがい、推薦プール内でユーザヒストリーに基づいて選定されたポストで該当のユーザに個人化された推薦プール(以下、「個人化プール」とする)を構成してよい。個人化プール構成部320は、段階410で構成された推薦プールを利用してユーザそれぞれに対するポスト推薦のための個人化プールを構成してよいが、このとき、タイムラインサービスでのユーザヒストリーに基づいて各ユーザに特化された個人化プールを構成してよい。
【0051】
段階430で、ポスト推薦部330は、ユーザを対象にしてタイムラインサービスでポストを推薦してよい。このとき、ポスト推薦部330は、ユーザに対する個人化プールを利用して、個人化プールに含まれたポストのうちの少なくとも一部を推薦ポストとして提供してよい。タイムラインサービスでは、メッセンジャーアカウントを通じてアップロードされたポストを閲覧するためのビュー形態をタイムラインで提供してよいが、このとき、ユーザがフォローしているアカウントのポストを新着順に整列して提供してよい。したがって、ユーザとフォローをベースとする登録関係が設定されたアカウントのポストをタイムラインで提供することができ、このようなタイムラインサービスで個人化ベースのポストを推薦することができる。
【0052】
図5は、本発明の一実施形態における、ポスト推薦のための推薦プールを構成する過程の一例を示したフローチャートである。一例として、
図5の過程は、上述した段階410に含まれてよい。
【0053】
図5を参照すると、段階501で、推薦プール構成部310は、ここ最近の一定期間内の人気度点数が一定レベル以上のポストを選定して推薦プールを構成してよい。例えば、推薦プール構成部310は、ポストに対する人気度指標として「いいね」累積回数(like count)またはクリック累積回数(view count)などを活用してよく、人気度が高い人気ポストで推薦プールを構成してよい。推薦プール構成部310は、ポストの生成日とは関係なく全体ポストを対象にして人気ポストを選定してよいが、実施形態によっては、ここ最近の一定期間内に生成されたポスト内から人気ポストを選定してよい。
【0054】
段階502で、推薦プール構成部310は、ここ最近の一定期間内に生成されたポストのうちでホワイトリスト(whitelist)管理対象に該当するポストを推薦プールに追加してよい。ホワイトリスト管理対象は、サービスアドミン(admin)によって個別に登録および維持されてよい。推薦プール構成部310は、ホワイトリストとして管理されるポストと、ホワイトリストとして管理されるアカウントのポストを推薦プールに追加してよい。
【0055】
段階503で、推薦プール構成部310は、ここ最近の一定期間内に生成されたポストのうちでキャンペーン対象に該当するポストを推薦プールに追加してよい。キャンペーン対象は、サービスアドミンによって個別に登録および維持されてよい。推薦プール構成部310は、キャンペーンに使用されるポストと、キャンペーンに使用されるアカウントのポストを推薦プールに追加してよい。
【0056】
上述ではキャンペーンポストを推薦プールに追加すると説明しているが、他の例としては、キャンペーンポストを推薦プール構成段階で追加せずに、個人化プール構成段階で追加してもよい。
【0057】
図6は、本発明の一実施形態における、推薦プールをフィルタリングする過程の一例を示したフローチャートである。一例として、
図6の過程は、上述した段階410に含まれてよい。
【0058】
図6を参照すると、段階601で、推薦プール構成部310は、推薦プールに含まれたポストのうちでブラックリスト(blacklist)管理対象に該当するポストを推薦プールから除去してよい。ブラックリスト管理対象は、サービスアドミンによって個別に登録および維持されてよい。推薦プール構成部310は、ブラックリストとして管理されるポストと、ブラックリストとして管理されるアカウントのポストを推薦プールから除去してよい。
【0059】
推薦プール構成部310は、ホワイトリスト管理対象を推薦プールに追加する過程を先行した後に、ブラックリスト管理対象を推薦プールから除去する過程を実行してよい。
【0060】
段階602で、推薦プール構成部310は、推薦プールに含まれたポストのうちで有害コンテンツが含まれたポストまたは懲戒履歴のあるポストを推薦プールから除去してよい。一例として、推薦プール構成部310は、ポストに含まれたイメージ、テキスト、ビデオなどのコンテンツに対して禁則語、扇情性、暴力性などを分析した結果を点数化した有害点数が一定レベル以上の場合、有害ポストとして判断して推薦プールから除去してよい。また、推薦プール構成部310は、サービス上の通報機能やモニタリングなどの多様な経路や方式によって懲戒処分を受けたポストと、懲戒処分を受けたアカウントのポストを推薦プールから除去してよい。推薦プール構成部310は、自動化されたフィルタロジックはもちろん、人間によるモニタリング過程を経て推薦プールに含まれた低品質のポストを除去してよい。
【0061】
ホワイトリスト管理対象に該当するとともにブラックリスト管理対象に該当するポストの場合は、推薦プールから削除されてよい。例えば、ポストフィルタリングのための優先順位は、[ポストブラックリスト>ポストホワイトリスト>アカウントブラックリスト>アカウントホワイトリスト]となる。これによると、アカウントブラックリストによって登録されてもポストホワイトリストとして登録された場合には推薦プールに含まれてよい。
【0062】
推薦プール構成部310は、ポストに対するユーザ反応率に基づいて推薦プールに含まれた少なくとも1つのポストを除去してよい。推薦プール構成部310は、タイムラインサービスに表示されるすべてのポストを対象にしてユーザ反応を検討し、表示効果が低いポストを推薦プールから除去することによって推薦プールの品質を維持・修復してよい。
【0063】
ポストに対する表示効果を検討するために、ユーザ反応指標のうちの1つとして、表示回数に対するクリック回数の比率であるCTR(Click-Through Rate)が利用されてよい。ビデオポストの場合は、CTRの代わりに、ユーザによるビデオ消費時間を示すビデオデュレーション(duration)を利用して表示効果が検討されてよい。
【0064】
上述した指標は例示的なものであるため、これに限定されてはならず、表示効果を検討することが可能な指標であればすべて活用可能である。
【0065】
図7は、本発明の一実施形態における、推薦プールを管理する過程の一例を示した図である。一例として、
図7の過程は、上述した段階410に含まれてよい。
【0066】
図7を参照すると、段階701で、推薦プール構成部310は、推薦プールに含まれたポストに対して表示保障期間と表示保障回数を設定してよい。表示保障回数は、タイムラインサービスにポストが表示される平均のビューカウントに基づいて決定されてよく、例えば、一定期間内の全体ポストを対象にして平均的に3000回が表示されると仮定するとき、推薦プール構成部310は、推薦プールに含まれたポストに対する表示保障回数を全体ポストの平均の表示回数の2~3倍に設定してよい。表示保障期間は、単位時間ごとにビューカウントで現われるパターンが繰り返されるサイクルを考慮して決定されてよく、例えば、推薦プール構成部310は、推薦プールに含まれたポストに対する表示保障期間を一週間に設定してよい。推薦プール構成部310は、推薦プールに含まれたポストの表示を、表示保障期間内に表示保障回数だけ提供してよい。
【0067】
段階702で、推薦プール構成部310は、推薦プールに含まれたポストのうちで表示保障期間と表示保障回数に達したポストそれぞれに対してユーザ反応指標を算定してよい。例えば、推薦プール構成部310は、ユーザ反応指標としてCTRを算定してよく、ビデオポストの場合は、ユーザが実際に再生した比率として、ビデオ再生時間(ビデオ長さ)に対してユーザが実際にビデオを消費する平均時間が占める割合であるビデオデュレーションを算定してよい。
【0068】
段階703で、推薦プール構成部310は、表示保障期間と表示保障回数に達したポストのうちでユーザ反応指標が事前に定められた基準値未満のポストを推薦プールから除去してよい。例えば、推薦プール構成部310は、定められた期間内に定められた回数が表示されたポストを対象にCTRが1.5未満のポストを推薦プールから除去してよい。ビデオポストの場合は、ビデオデュレーションが20%未満のポストを推薦プールから除去してよい。
【0069】
ポスト除去のための基準値は、推薦プールに含まれたポスト全体のCTRの平均に基づいて決定されてよく、推薦プールから除去しようとする目標量に応じて定められてよい。例えば、推薦プール構成部310は、推薦プールの下位10%を除去することを目標にして基準値を決定してよい。
【0070】
図8は、本発明の一実施形態における、推薦プールを管理する過程の一例を示した図である。
【0071】
図8を参照すると、推薦プール810は、タイムラインサービスで推薦しようとするポストセットで構成されてよい。このとき、推薦プール810は、人気度を含んだ多様な基準によって選定されたポストで構成されてよい。
【0072】
推薦プール構成部310は、推薦プール810に含まれたポストに対して定められた表示期間と定められた表示回数を保障してよい。
【0073】
推薦プール構成部310は、表示保障期間と表示保障回数に達した後、ユーザ反応指標が基準値未満のポストを推薦プール810から除去してよい。
【0074】
例えば、推薦プール810でポストCとポストDが表示保障期間と表示保障回数に達したものの基準CTRに及ばずに表示効果が低い場合には、推薦プール810から除去してよい。
【0075】
ポストに対するユーザ反応指標が基準値未満である場合に推薦プールから除去すると説明しているが、これに限定されてはならず、ユーザ反応指標を基準にして一定の下位比率あるいは一定の下位数の推薦ポストを除去することも可能である。
【0076】
図9は、本発明の一実施形態における、個人化プールの構成の一例を示した図である。
【0077】
図9を参照すると、個人化プール構成部320は、各ユーザに対し、個人化ベース推薦プール910と人気ベース推薦プール920を併合して個人化プール900を構成してよい。
【0078】
一例として、個人化プール構成部320は、個人化ベース推薦プール910と人気ベース推薦プール920を事前に定められた固定の比率で混合して個人化プール900を構成してよい。例えば、個人化プール構成部320は、個人化ベース推薦プール910と人気ベース推薦プール920の比率を80:20で維持してよい。
【0079】
他の例として、個人化プール構成部320は、タイムラインサービスでのユーザヒストリー、一例として、クリックログデータのボリュームに応じて個人化ベース推薦プール910と人気ベース推薦プール920の混合比率を調整してよい。例えば、個人化プール900のうちの最小5%は人気ベース推薦プール920を保障してよく、個人化ベース推薦プール910は最大95%で混合してよい。個人化ベース推薦プール910を構成するために必要となるクリックログデータが足りない場合は、人気ベース推薦プール920の割合を増やしてよい。個人化ベース推薦プール910を構成するために必要となるシード(seed)ポストが一定件数(例えば、10件)以上であれば、個人化プール900の95%を個人化ベース推薦プール910で構成してよく、シードポストが一定件数未満であれば、シードポストの数に比例するように個人化ベース推薦プール910の割合を調整してよい。
【0080】
図10は、本発明の一実施形態における、個人化プールを構成する過程の一例を示したフローチャートである。一例として、
図10の過程は、上述した段階420に含まれてよい。
【0081】
図10を参照すると、段階1001で、個人化プール構成部320は、タイムラインサービスでのユーザヒストリーに基づいてシードポストを選定してよい。個人化プール構成部320は、ポストに対するユーザログによって、ユーザがクリックしたポスト、ユーザがコメントや「いいね」などのリアクションを入力したポスト、ユーザが共有したポストなどをシードポストとして選定してよい。
【0082】
このとき、個人化プール構成部320は、ユーザヒストリーがあったとしても懲戒履歴のあるポストの場合は、シードポストの選定対象から除外してよい。また、個人化プール構成部320は、ユーザヒストリーがあるポストが推薦プールに存在しないポストの場合は、該当のポストと類似のポストを推薦プール内から探索してシードポストとして追加してよい。
【0083】
段階1002で、個人化プール構成部320は、推薦プールに含まれたポストそれぞれに対し、ポストに含まれたテキスト、イメージ、ビデオ、オーディオなどのコンテンツ埋め込みに基づいてシードポストとの類似度を計算してよい。個人化プール構成部320は、コンテンツ埋め込みの他にも、ポスト埋め込み、著者(author)埋め込みなどに基づいてシードポストとの類似度を計算してよい。
【0084】
段階1003で、個人化プール構成部320は、シードポストとの類似度を基準にして該当のシードポストと類似のポストセットを選定してよい。言い換えれば、個人化プール構成部320は、推薦プール内でシードポストとの類似度が一定レベル以上のポストを、シードポストに対する類似のポストセットとして選定してよい。
【0085】
個人化プール構成部320は、コンテンツ埋め込みに基づく類似度の他にも、ポスト埋め込みに基づく類似度、著者埋め込みに基づく類似度などを基準にして選定されたポストを、シードポストと類似のポストセットとして選定してよい。
【0086】
個人化プール構成部320は、シードポストそれぞれに対してシードポストと類似のポストセットを選定し、これを個人化ベース推薦プール910として構成してよい。
【0087】
個人化プール構成部320は、シードポストと類似のポストを選定する過程において、ユーザが既に消費したポストは選定対象から除外してよい。
【0088】
図11は、本発明の一実施形態における、クリックスコアを算定する過程の一例を示した図である。
【0089】
個人化プール構成部320は、人気度指標のうちの1つとしてクリックスコアを利用して人気ベース推薦プール920を構成してよい。個人化プール構成部320は、推薦プールに含まれたポストそれぞれに対してクリックスコアを算定してよく、推薦プール内からクリックスコアが高いポストセットを選定し、これを人気ベース推薦プール920として構成してよい。
【0090】
個人化プール構成部320は、推薦プールに含まれたポストそれぞれに対してクリックログを収集してよく、事前に定められた期間を周期とし、該当の期間内に収集したクリックログを点数化してクリックスコアを算定してよい。
【0091】
クリックログは、実際のリアクションを示すクリックタイプと、関心度を示すクリックタイプを含んでよい。クリックスコアは、クリックタイプごとに定められた点数を付与する方式で算出することが可能である。
【0092】
図11を参照すると、クリックタイプ1110ごとに点数1120が事前に定義されており、個人化プール構成部320は、クリックログに含まれたクリックタイプ1110それぞれに対して該当の点数1120を累積する方式によってクリックスコアを算定してよい。
【0093】
クリックタイプ1110は、加算点数を有するポジティブタイプ(positive type)と、減算点数を有するネガティブタイプ(negative type)に分類されてよい。例えば、コメント画面を閲覧した履歴、コメントを入力した履歴、「いいね」を入力した履歴、プロフィール画面を閲覧した履歴、ポストに添付されたビデオやイメージなどのコンテンツを閲覧するか保存した履歴、ポストを共有した履歴、サムネイル画面を閲覧した履歴などには点数1120が加算されてよく、「いいね」を取り消した履歴、コメントを削除した履歴、アカウントまたはポストを通報した履歴、アカウントまたはポストを隠し処理した履歴などからは点数1120が減算されてよい。一例として、減算点数は、加算点数に比べて高い数字が付与され、減算点数を受けた場合に累積点数が顕著に減少するようにしてよい。ここで、クリックタイプ1110それぞれに対する点数1120は例示的なものに過ぎず、いくらでも変更して運営することが可能である。
【0094】
個人化プール構成部320は、ポストの生成日とは関係なく、ここ最近の一定期間を基準にした該当の期間内のクリックスコアが高いポストセットで人気ベース推薦プール920を構成してよい。言い換えれば、過去に生成されたポストであっても、ここ最近の人気が高いポストであれば個人化プールに含まれてよい。
【0095】
個人化プール構成部320は、クリックスコアを基準にして選定されたポストの他にも、ユーザ埋め込みベースのクラスタリングによって分類されたユーザグループで人気のあるポスト、ユーザと関心分野が同一または類似のユーザグループで人気のあるポスト、ユーザと性別や年齢、地域などのプロフィールが同じユーザグループで人気のあるポストなどを人気ポストセットとして選定してよい。
【0096】
さらに、個人化プール構成部320は、シードポストを基準にして人気ポストセットを選定してよい。例えば、ユーザのシードポストを消費した他のユーザが多く消費したポスト、このようなポストを保有したアカウントが保有している他のポストなどを人気ポストセットとして選定してよい。
【0097】
個人化プール構成部320は、人気ポストを選定する過程において、ユーザが既に消費したポストは選定対象から除外してよい。
【0098】
また、個人化プール構成部320は、人気ポストを選定する過程において、イメージが含まれたポストのうちで特定の客体が含まれたポスト、例えば、顔イメージが含まれたポストは選定対象から除外してよい。アカウントタイプに応じて顔イメージをポスト選定対象から除外するかどうかが決定されてよい。一般ユーザのアカウントのポストに顔イメージが含まれていれば該当のポストは人気ポストの選定対象から除外する反面、個別の管理アカウント、例えばインフルエンサー(influencer)アカウントのポストは、顔イメージが含まれていても選定対象から除外しない。
【0099】
図12は、本発明の一実施形態における、推薦ポストを選定する過程の一例を示した図である。一例として、
図12の過程は、上述した段階430に含まれてよい。
【0100】
ポスト推薦部330は、ユーザに対して構成された個人化プールを利用して推薦ポストを提供してよい。
【0101】
図12を参照すると、段階1201で、ポスト推薦部330は、ユーザの個人化プールに含まれたポストを対象にし、ランキングモデルを用いてクリック予測スコアを計算してよい。一例として、ポスト推薦部330は、MLP(Multi-Layer Perceptron)モデルなどに基づいたランキングモデルを利用して各ポストのCTRを予測してよい。言い換えれば、ポスト推薦部330は、ランキングモデルを用いてユーザがポストをクリックする確率を予測してよい。
【0102】
段階1202で、ポスト推薦部330は、個人化プールに含まれたポストのうちからクリック予測スコアを基準にして少なくとも1つのポストを選定して表示してよい。ポスト推薦部330は、ポストそれぞれに対して予測されたCTRを予め定義されたスコアに変換した後、スコア値を利用してユーザがクリックする確率の高い順に推薦ポストを選定してよい。
【0103】
ポスト推薦部330は、ランキングモデルを利用したCTR予測の他にも、ポストタイプ、アカウントタイプ、人気度などの多様な条件を利用したランキングロジックを用いて個人化プールに含まれた各ポストのランキングスコアを決定した後、ランキングが上位の一定数のポストを推薦ポストとして選定してよい。サービス紙面ごとに推薦ポストに対する表示ロジックが事前に定義されてよいが、このとき、サービス紙面によって表示される推薦ポストの数が決定されてよい。
【0104】
このとき、ポスト推薦部330は、推薦ポストとして選定されたポストのうちで同一著者のポストが一画面に2つ以上表示されないように、該当の著者のポスト表示を調整してよい。
【0105】
また、ポスト推薦部330は、推薦ポストとして選定されたポストのうちでポストタイプやアカウントなどが事前に定められた条件に該当するポストの場合、画面の上位に表示されるように表示重み値を付与してよい。例えば、ポスト推薦部330は、公式アカウント(OA)CMS(Content Management System)によって登録されたポスト、著者スコアが上位30%以上のアカウントが保有するポストなどが推薦ポストとして選定される場合、該当のポストに対して表示重み値を付与してよい。ここで、著者スコアとは、ソーシャルプラットフォームでアカウントに対するフォロワー(follower)の増減程度とアカウントのポストに対するユーザ反応を利用してアカウントを点数化したものである。
【0106】
図13は、本発明の一実施形態における、ポスト推薦画面を示した例示図である。
【0107】
図13を参照すると、ポスト推薦部330は、タイムラインサービス画面1300の一ページ上に、ユーザを対象にして構成された個人化プール900を利用して推薦ポスト1310を提供してよい。
【0108】
このとき、ポスト推薦部330は、個人化ベース推薦プール910を通じて、シードポスト(例えば、ユーザがクリックしたポスト、ユーザがコメントや「いいね」を入力したポスト、ユーザが共有したポストなど)と類似のポストを推薦ポスト1310として提供してよい。
【0109】
また、ポスト推薦部330は、人気ベース推薦プール920を通じて、人気度を示すクリックスコアが高い、すなわち、ここ最近の人気が高いポストを推薦ポスト1310として提供してよい。
【0110】
このように、本発明の実施形態によると、ポスト推薦ロジックを高度化してソーシャルプラットフォームの推薦品質と推薦性能を高めることができる。
【0111】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(Arithmetic Logic Unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、PLU(Programmable Logic Unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者であれば、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0112】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、任意の種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0113】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0114】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0115】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0116】
220:プロセッサ
310:推薦プール構成部
320:個人化プール構成部
330:ポスト推薦部