IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ チャドラ ラボラトリーズ リミテッド ライアビリティ カンパニーの特許一覧

特開2023-75178マルチインタフェーストランスポンダデバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023075178
(43)【公開日】2023-05-30
(54)【発明の名称】マルチインタフェーストランスポンダデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20230523BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20230523BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20230523BHJP
【FI】
H04W52/02
H04W88/06
H04W84/10 110
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023027699
(22)【出願日】2023-02-24
(62)【分割の表示】P 2021108714の分割
【原出願日】2020-02-26
(31)【優先権主張番号】62/810,492
(32)【優先日】2019-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/800,424
(32)【優先日】2020-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/800,523
(32)【優先日】2020-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Venmo
2.PayPal
3.Apple Pay
4.イーサネット
(71)【出願人】
【識別番号】520282373
【氏名又は名称】チャドラ ラボラトリーズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100121979
【弁理士】
【氏名又は名称】岩崎 吉信
(72)【発明者】
【氏名】ジェイムズ エイチ フォスター
(72)【発明者】
【氏名】マリーン ニルセン
(72)【発明者】
【氏名】ポール ジー パスカリック
(57)【要約】
【課題】マルチインタフェース無線周波数トランスポンダデバイスの設計及び動作のための技術を提供する。
【解決手段】マルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイス、例えば位置タグデバイスなどの電力管理を実施する方法。MITデバイスは、例えば、MITデバイスの移動を検出すること、ウェイクアップ信号を受信すること、輸送モードにおける遷移の指示を受信すること、及び/又は、例えば、別のデバイスとの接触が閾値期間を超えて欠如していることに基づいて、MITデバイスが紛失したかもしれないことを検出すること、などの検出されたイベントに基づいて、様々な電力状態の間を遷移してもよい。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の無線アクセス技術(RAT)をサポートする回路を備える第1の無線機と、
第2のRATをサポートする回路を備える第2の無線機と、
前記第1の無線機及び前記第2の無線機に結合された1つ以上のプロセッサと、を備えるマルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイスであって、
前記1つ以上のプロセッサは、前記MITデバイスに、
前記第2の無線機が無効になる低電力モードに入るようにさせ、
前記低電力モードにある間に、隣接無線デバイスからウェイクアップ信号を受信させ、
前記ウェイクアップ信号の受信に応答して、より高い電力モードに遷移した後に、前記より高い電力モードにおいて有効化された前記第2の無線機を介してビーコンを送信させる、ように構成されている、
マルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイス。
【請求項2】
前記隣接無線デバイスは、コンパニオンデバイスを備え、前記コンパニオンデバイスは、位置サーバへの登録において前記MITデバイスを支援し、前記コンパニオンデバイス及び前記MITデバイスは、前記位置サーバと関連付けられている、請求項1に記載のMITデバイス。
【請求項3】
前記1つ以上のプロセッサは、前記MITデバイスに、
前記隣接無線デバイスから、前記MITデバイスに関連付けられた位置が前記位置サーバにて更新されたという指示を受信させ、
前記指示に少なくとも部分的に基づいて、前記低電力モードに遷移させる、ように更に構成されている、
請求項2に記載のMITデバイス。
【請求項4】
前記ウェイクアップ信号は送信頻度を指示し、前記送信頻度は、
前記隣接無線デバイスによって検出された輸送モード、又は
前記隣接無線デバイスによって検出された予想される媒体輻輳、
のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づく、
請求項2に記載のMITデバイス。
【請求項5】
前記ウェイクアップ信号は送信電力を指示し、前記送信電力は、
前記隣接無線デバイスによって検出された輸送モード、又は
前記隣接無線デバイスによって検出された予想される媒体輻輳、
のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づく、
請求項2に記載のMITデバイス。
【請求項6】
前記第2の無線機は、超広帯域無線機を備える、請求項1に記載のMITデバイス。
【請求項7】
前記隣接無線デバイスは、非コンパニオンデバイスを備え、前記非コンパニオンデバイス及び前記MITデバイスは、位置サーバと関連付けられている、
請求項1に記載のMITデバイス。
【請求項8】
前記ウェイクアップ信号は前記第1の無線機を介して受信され、前記第1の無線機は、Bluetooth無線機又は超低電力無線機のうちの1つを備える、
請求項1に記載のMITデバイス。
【請求項9】
前記1つ以上のプロセッサは、前記MITデバイスに、
コンパニオンデバイスと通信してからの継続時間に少なくとも部分的に基づいて、前記MITデバイスの第1の状態を判定させるように更に構成されており、前記コンパニオンデバイスは、位置サーバへの登録において前記MITデバイスを支援し、前記コンパニオンデバイス及び前記MITデバイスは、前記位置サーバと関連付けられており、
前記MITデバイスに、前記第1の状態に基づいて紛失動作モードに遷移させるように更に構成されている、
請求項1に記載のMITデバイス。
【請求項10】
前記紛失動作モードにある場合に、前記1つ以上のプロセッサは、前記MITデバイスに、
前記第1の無線機を介して、少なくとも部分的に昼間時間に対応する1日の第1の部分の間に、第1の周期的間隔にてビーコンを送信させ、
前記第1の無線機を介して、昼間以外の時間に少なくとも部分的に対応する1日の第2の部分の間に、前記第1の周期的間隔よりも長い第2の周期的間隔にてビーコンを送信させ、又は
前記継続時間又は時刻のうちの1つに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の無線機を介して送信されるビーコンの送信電力を増加させる、ように更に構成されている、
請求項9に記載のMITデバイス。
【請求項11】
前記第1の無線機は、Bluetooth無線機を備える、
請求項10に記載のMITデバイス。
【請求項12】
前記MITデバイスの前記第1の状態は更に、隣接無線デバイスからの位置更新又は信号受信の指示からの継続時間に少なくとも部分的に基づく、
請求項10に記載のMITデバイス。
【請求項13】
装置であって
メモリと、
前記メモリと通信する少なくとも1つのプロセッサと、を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信する超広帯域(UWB)無線機が無効にされる低電力モードで動作し、
前記低電力モードで動作している間に、隣接無線デバイスからウェイクアップ信号を受信し、
前記ウェイクアップ信号の受信に応答して、前記低電力モードから遷移して出て前記UWB無線機を有効にする命令を生成し、
前記UWB無線機を介して、前記隣接無線デバイスに位置ビーコンを送信する命令を生成する、
ように構成されている、装置。
【請求項14】
前記ウェイクアップ信号は、前記少なくとも1つのプロセッサと通信するBluetooth無線機又は超低電力無線機のうちの1つを介して受信される、
請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記ウェイクアップ信号は、前記位置ビーコンに対する送信頻度及び送信電力を指示する、
請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記隣接無線デバイスから、前記装置に関連付けられた位置が位置サーバで更新されたという指示を受信し、
前記低電力モードに遷移させ前記UWB無線機を無効にするための命令を生成する、ように更に構成されている、
請求項13に記載の装置。
【請求項17】
プログラム命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラム命令は、マルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイスの処理回路によって、
前記MITデバイスの超広帯域(UWB)無線機が、非アクティブ化される低電力モードで動作させ、
前記低電力モードで動作している間に、隣接無線デバイスからウェイクアップ信号を受信させ、
前記ウェイクアップ信号の受信に応答して、より高い電力モードに遷移した後に、前記より高い電力モードへの前記遷移の一部としてアクティブ化された前記UWB無線機を介して位置ビーコンを送信させる、ように実行可能である、
非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記ウェイクアップ信号は、前記位置ビーコンに対する送信頻度及び送信電力を指示し、前記送信頻度及び前記送信電力のそれぞれは、
前記隣接無線デバイスによって検出された輸送モード、又は
前記隣接無線デバイスによって検出された予想される媒体輻輳、のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づく、
請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記ウェイクアップ信号は、前記MITデバイスのBluetooth無線機又は超低電力無線機のうちの1つを介して受信される、
請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
プログラム命令が、
前記隣接無線デバイスから、前記MITデバイスに関連付けられた位置が決定されたという指示を受信させ、
前記低電力モードに遷移させ前記UWB無線機を無効にするための命令を生成させる、ように更に実行可能である、
請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権データ)
本出願は、2019年2月26日に出願された「Multi-Interface Transponder Device」と題する米国仮出願番号第62/810,492号の優先権の利益を主張するものであり、あたかも本明細書に十分かつ完全に記載されているかのように、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本出願は、マルチインタフェース無線周波数トランスポンダデバイス(又は「タグ」)の設計及び動作のための技術を含む無線通信に関する。
【背景技術】
【0003】
電子追跡デバイスなどの位置タグが、関連付けられた人々及び/又は対象物の位置をユーザが追跡するための多数の方法を構築してきた。例えば、全地球測位システム(GPS)技術を使用して、人物に関連付けられたタグ付き対象物の位置を判定することができ、位置を別のデバイスに通信することができる。更なる例として、位置タグは、重要な品目(例えば、キー、財布、ブリーフケース、衣類、バックパック、コンピューティングデバイス、識別用品目など)に取り付けられ、コンパニオンデバイス(例えば、電話、タブレット、ラップトップコンピュータ、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)との通信を介して、位置タグは、重要な品目の位置を更新し、品目が見つからない場合に回復を手助けすることができる。
【0004】
従来の位置タグ(又は追跡デバイス)及び対応するシステムは、典型的には1つ以上の短所を有する。例えば、近距離通信の外部にある位置タグとの通信は、フォームファクタと比較して相当量の電力を必要とする。したがって、位置タグの電池寿命は、多くの場合、限定される。加えて、このようなデバイスの長距離通信は比較的高価であり、多くの場合、関連付けられた電子デバイス(例えば、モバイルデバイス)と関連して動作するために高度な回路を必要とする。加えて、位置タグ用の低電力オプションは、多くの場合、近くにある対象物との通信に限定され、そのため追跡デバイス(単数及び複数)に関連付けられたユーザが位置タグのごく近く(例えば、近距離)にいることが必要であり、そのようなデバイスの有用性が限定される場合がある。
【発明の概要】
【0005】
本明細書に記載される実施形態は、マルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイス、例えば位置タグデバイスなどに関する。加えて、本明細書に記載される実施形態は、MITデバイスの電力管理、並びにそのようなデバイスの様々な用途に関する。いくつかの実施形態は、例えば、位置サーバを用いてMITデバイスの位置を決定及び/又は更新する、及び/又は、位置を間違えた場合及び/又は紛失した場合に、MITデバイスのユーザがMITデバイスを物理的に位置決めすることを手助けするために、MITデバイスと通信するように構成されている無線局に関する。
【0006】
いくつかの実施形態では、MITデバイスは、第1の電力状態で動作している間に、少なくとも部分的にイベントの検出に基づいて、第2の電力状態に遷移することを決定するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、イベントは、MITデバイスの第1のインタフェース又は動き感知回路のうちの1つを介して検出可能であってもよい。更に、第2の電力状態で動作している間に、MITデバイスは、MITデバイスの第2のインタフェース又は第3のインタフェースのうちの1つを介して、1つ以上のビーコンを送信するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、第2のインタフェース又は第3のインタフェースの選択は、少なくとも部分的にイベントに基づいてもよい。いくつかの実施形態では、第1のインタフェースは超低電力無線周波数(RF)インタフェース(例えば、ウェイクアップ無線機及び/又はウェイクアップ受信機など)であってもよく、第2のインタフェースはBluetooth(登録商標)インタフェースであってもよく、第3のインタフェースは超広帯域(UWB)RFインタフェースであってもよい。いくつかの実施形態では、第1の電力状態は、低電力消費(例えば、スリープ)状態に関連付けられていてもよく、第2の電力状態は、より高い電力消費状態に関連付けられていてもよい。例えば、第2の状態は、第1又は第2の頻度でのBluetooth(登録商標)ビーコン(又は信号)の送信に関連付けられていてもよく、及び/又はUWBビーコン(又は信号)の送信に関連付けられていてもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、隣接無線デバイスから、MITデバイスに関連付けられた位置が、隣接無線デバイスとMITデバイスの両方に関連付けられ得る位置サーバにおいて更新されたという指示を受信するように構成されていてもよい。指示を受信した時点で、MITデバイスは、少なくとも部分的に指示に基づいて、第1の電力状態に遷移するように構成されていてもよい。
【0007】
いくつかの実施形態では、MITデバイスは、第2の無線機が無効になる低電力モードに入り、低電力モードにある間に、隣接無線デバイスからウェイクアップ信号を受信するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号は、低電力/超低電力(LP/ULP)通信を介して受信されてもよい。MITデバイスは、ウェイクアップ信号の受信に応答して、より高い電力モードに遷移した後に、第2の無線機を介してビーコンを送信するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号は、隣接無線デバイスによって検出された輸送モードのうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づき得る送信頻度、及び/又は隣接無線デバイスによって検出された予想される媒体輻輳を示し得る。いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号は、隣接無線デバイスによって検出された輸送モードのうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づき得る送信電力、及び/又は隣接無線デバイスによって検出された予想される媒体輻輳を示し得る。いくつかの実施形態では、第2の無線機は、超広帯域無線機を備えてもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、MITデバイスは、MITデバイスの超広帯域(UWB)無線機が無効化され得る低電力モードで動作するように構成されてもよい。MITデバイスは、低電力モードで動作している間に、隣接無線デバイスからウェイクアップ信号を受信し、ウェイクアップ信号の受信に応答して、低電力モードから遷移して出てUWB無線機を有効にするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号は、例えば、隣接無線デバイスとのULP/LP通信を介して、超低電力無線によって受信されてもよい。MITデバイスは、UWB無線機を介して、隣接無線デバイスに位置ビーコンを送信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号は、少なくとも1つのプロセッサと通信するBluetooth(登録商標)無線機又は超低電力無線機(例えば、ウェイクアップ無線機及び/又はウェイクアップ受信機など)のうちの1つを介して受信されてもよい。いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号は、位置ビーコンについての送信頻度及び送信電力を示してもよい。
【0009】
この発明の概要は、この書類において説明される主題のいくつかの簡易的な概要を提供することを意図している。従って、上記説明された特徴は、実施例に過ぎず、いずれかの方式において本明細書で説明される主題の範囲及び趣旨を狭めると解釈されるべきでないことを理解されよう。本明細書で説明される主題の他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明、図面、及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
実施形態の以下の詳細な説明について以下図面と併せて考察すると、本発明の主題をより良く理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】いくつかの実施形態に係る、例示的な無線通信システムを示す。
図2A】いくつかの実施形態に係る、通信中の例示的な無線デバイスを示す。
図2B】いくつかの実施形態に係る、無線デバイスの例示的な簡略化したブロック図を示す。
図2C】いくつかの実施形態に係る、例示的なWLAN通信システムを示す。
図3A】いくつかの実施形態に係る、WLANアクセスポイント(AP)の例示的な簡略化したブロック図を示す。
図3B】いくつかの実施形態に係る、無線局(UE)の例示的な簡略化したブロック図を示す。
図3C】いくつかの実施形態に係る、無線ノードの例示的な簡略化したブロック図を示す。
図4】いくつかの実施形態に係る、位置タグデバイスの例示的な簡略化したブロック図を示す。
図5】いくつかの実施形態に係る、マルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイスの様々な電力モードの例示的な状態図を示す。
図6A】いくつかの実施形態に係る、隣接デバイスを介して位置を更新するMITデバイスの例を示す。
図6B】いくつかの実施形態に係る、隣接デバイスを介して位置を更新するMITデバイスの例を示す。
図6C】いくつかの実施形態に係る、隣接デバイスを介して位置を更新するMITデバイスの例を示す。
図7】いくつかの実施形態に係る、MITデバイスの電力管理のための方法の一例のブロック図を示す。
図8A】いくつかの実施形態に係る、マルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイスの送信サイクルの例を示す。
図8B】いくつかの実施形態に係る、最後の位置更新からの時間の関数としての送信電力調整の例を示す。
図9】いくつかの実施形態による、検出された状態に基づく、MITデバイスの電力管理のための方法の一例のブロック図を示す。
図10】いくつかの実施形態による、輸送モードにおける遷移の検出に基づくMITデバイスの電力管理の方法の一例のブロック図を示す。
図11】いくつかの実施形態に係る、MITデバイスの動作方法の例のブロック図を示す。
図12】いくつかの実施形態に係る、MITデバイスの動作方法の例のブロック図を示す。
図13】いくつかの実施形態に係る、MITデバイスの動作方法の例のブロック図を示す。
図14】いくつかの実施形態に係る、MITデバイスの動作方法の例のブロック図を示す。
図15】いくつかの実施形態に係る、MITデバイス用のスキャン方法の一例のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書で説明される特徴は、様々な修正及び代替形態を受け入れる余地があるが、その特定の実施形態を例として図面に示し、本明細書で詳細に説明する。しかし、図面及びそれらに対する詳細な説明は、開示されている特定の形態に限定することを意図するものではなく、逆に、その意図は、添付の「特許請求の範囲」によって定義されるような本主題の趣旨及び範囲内に収まる、全ての修正、均等物、及び代替物を包含することである点を理解されたい。
【0012】
(略称)
様々な略称が本出願を通して使用される。本出願を通じて出現し得る最も顕著に使用される頭字語の定義を以下に示す。
【0013】
UE:ユーザ機器
【0014】
AP:アクセスポイント(Access Point)
【0015】
TX:送信/送信する
【0016】
RX:受信/受信する
【0017】
WURx:ウェイクアップ受信機
【0018】
UWB:超広帯域
【0019】
BT/BLE:BLUETOOTH(商標)/BLUETOOTH(商標)Low Energy
【0020】
LP/ULP:低電力/超低電力通信
【0021】
LAN:ローカルエリアネットワーク
【0022】
WLAN:無線LAN
【0023】
RAT:無線アクセス技術
【0024】
TTL:生存時間
【0025】
SU:単一ユーザ
【0026】
MU:マルチユーザ
【0027】
(専門用語)
以下は、本開示で使用される用語の用語集である。
【0028】
記憶媒体-様々な種類の非一時的メモリデバイス又は記憶デバイスのうちの任意のもの。用語「記憶媒体」は、インストール媒体、例えば、CD-ROM、フロッピーディスク又はテープデバイス、DRAM、DDR RAM、SRAM、EDO RAM、Rambus RAMなどの、コンピュータシステムメモリ又はランダムアクセスメモリ、フラッシュ、磁気媒体、例えばハードドライブ、又は光記憶装置などの、不揮発性メモリ、レジスタ、又はその他の同様の種類のメモリ要素などを含むことが意図されている。記憶媒体は、他の種類の非一時的メモリ、及びそれらの組み合わせも含んでもよい。加えて、記憶媒体は、プログラムが実行される第1のコンピュータシステム内に位置してもよく、又はインターネットなどのネットワークを通じて第1のコンピュータシステムに接続する、第2の異なるコンピュータシステム内に位置してもよい。後者の例では、第2のコンピュータシステムは、実行のために、プログラム命令を第1のコンピュータシステムに提供することができる。用語「記憶媒体」は、異なる位置、例えば、ネットワークを通じて接続された異なるコンピュータシステム内に存在することができる2つ以上の記憶媒体を含んでもよい。記憶媒体は、1つ以上のプロセッサによって実行することができるプログラム命令(例えば、コンピュータプログラムとして具現化された)を記憶してもよい。
【0029】
搬送媒体-上述のような記憶媒体、及びバス、ネットワークなどの物理的伝送媒体、及び/又は電気信号、電磁信号、若しくはデジタル信号などの信号を伝送する他の物理的伝送媒体。
【0030】
コンピュータシステム-パーソナルコンピュータシステム(PC)、メインフレームコンピュータシステム、ワークステーション、ネットワーク装置、インターネット装置、携帯情報端末(PDA)、テレビシステム、グリッドコンピューティングシステム、又はその他のデバイス若しくはデバイスの組み合わせ、を含む様々な種類のコンピューティング又は処理システムのうちの任意のもの。一般的に、用語「コンピュータシステム」は、記憶媒体からの命令を実行する少なくとも1つのプロセッサを有する任意のデバイス(又はデバイスの組み合わせ)を包含するように広義に定義することができる。
【0031】
位置タグ(又は追跡デバイス)-移動式又はポータブルであり、かつ、無線通信、例えば隣接デバイス又はコンパニオンデバイスとの通信、を実行して、位置タグの位置を共有、判定、及び/又は更新する、様々なタイプのコンピュータシステムデバイスのいずれか。無線通信は、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標) Low Energy(BLE)、Wi-Fi、超広帯域(UWB)、及び/又は1つ以上の独自通信プロトコルを含むがこれらに限定されない、様々なプロトコルを介して行うことができる。
【0032】
モバイルデバイス(又は、モバイル局)-移動式又はポータブルであり、WLAN通信を用いて無線通信を実行する様々なタイプのコンピュータシステムデバイスのうちの任意のもの。モバイルデバイスの例としては、携帯電話又はスマートフォン(例えば、iPhone(商標)、Android(商標)ベースの電話)、及びiPad(商標)、Samsung Galaxy(商標)などのタブレットコンピュータが挙げられる。様々な他のタイプのデバイスが、Wi-Fi、又はセルラとWi-Fiの両方の通信機能を含むならばこのカテゴリに入ることになり、例えば、ラップトップコンピュータ(例えば、MacBook(商標))、ポータブルゲーミングデバイス(例えば、Nintendo DS(商標)、PlayStation Portable(商標)、Gameboy Advance(商標)、iPhone(商標))、ポータブルインターネットデバイス、及び他のハンドヘルドデバイス、及びスマートウォッチ、スマートグラス、ヘッドホン、ペンダント、イヤピースなどのウェアラブルデバイスが挙げられる。一般に、用語「モバイルデバイス」は、ユーザによって容易に持ち運ばれ、WLAN又はWi-Fiを使用した無線通信が可能な、あらゆる電子デバイス、コンピューティングデバイス及び/又は遠隔通信デバイス(又はデバイスの組み合わせ)を包含するように幅広く定義され得る。
【0033】
無線デバイス(又は無線局)-WLAN通信を使用して無線通信を実行する様々な種類のコンピュータシステムデバイスのうちの任意のもの。本明細書で使用する時、用語「無線デバイス」は、上で定義されたようなモバイルデバイス、若しくは据置型無線クライアント又は無線基地局などの据置型デバイスを指してもよい。例えば、無線デバイスは、アクセスポイント(AP)又はクライアント局(STA又はUE)などの、802.11システムの任意のタイプの無線局であってもよい。更なる例としては、テレビ、メディアプレーヤ(例えば、AppleTV(商標)、Roku(商標)、Amazon FireTV(商標)、Google Chromecast(商標)など)、冷蔵庫、洗濯機、サーモスタットなどが挙げられる。
【0034】
WLAN-用語「WLAN」は、その通常の意味の全範囲を有するものであり、WLANアクセスポイントによってサービスが提供され、これらのアクセスポイントを通じてインターネットへの接続性を提供する、無線通信ネットワーク又はRATを少なくとも含む。最新のWLANは、IEEE802.11標準に基づくものであり、「Wi-Fi」という名称で市販されている。WLANネットワークは、セルラネットワークとは異なるものである。
【0035】
処理要素-コンピュータシステム内で機能を実行するデジタル回路の様々な実現形態を指す。加えて、処理要素は、コンピュータ又はコンピュータシステム内で機能(単数又は複数)を実行するアナログ又はミックスドシグナル(アナログとデジタルの組み合わせ)回路の様々な実現形態を指してもよい。処理要素は、例えば、集積回路(IC)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)などの回路、個別のプロセッサコアの一部分若しくは回路、プロセッサコア全体、個別プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)などのプログラマブルハードウェアデバイス、及び/又は複数のプロセッサを含むシステムのより大きい部分を含む。
【0036】
自動的に-ユーザ入力が、アクション又は動作を直接指定若しくは実行することなく、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステムによって実行されるソフトウェア)又はデバイス(例えば、回路機構、プログラム可能なハードウェア要素、ASICなど)によって、それらのアクション又は動作が実行されることを指す。それゆえ、用語「自動的に」は、ユーザが入力を提供して動作を直接実行する、動作がユーザによって手動で実行又は指定されることとは対照的である。自動手順は、ユーザが提供する入力によって開始されてもよいが、「自動的に」実行される後続のアクションはユーザによって指定されるものではなく、例えば、実行するべき各アクションをユーザが指定する「手動で」は実行されない。例えば、ユーザが、各フィールドを選択し、情報を明示する入力を提供することによって(例えば、情報のタイピング、チェックボックスの選択、ラジオボタンの選択などによって)、電子フォームに記入することは、コンピュータシステムが、ユーザアクションに応じて、フォームを更新しなければならない場合であっても、手動でフォームに記入することである。フォームは、コンピュータシステムによって自動的に記入されてもよく、この場合、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステム上で実行されるソフトウェア)は、そのフィールドに対する回答を指定する何らのユーザ入力なしに、そのフォームのフィールドを分析して、フォームに記入する。上述のように、ユーザは、フォームの自動記入を呼び出すことができるが、フォームの実際の記入には関与しない(例えば、ユーザがフィールドに対する回答を手動で指定することはなく、むしろ、それらは自動的に完了される)。本明細書は、ユーザが取った動作に応じて自動的に実行される様々な動作の例を提供する。
【0037】
同時-タスク、プロセス、シグナリング、メッセージング、又はプログラムが少なくとも部分的に重なり合うように実行される、並列の実行又は実施を指す。例えば、同時並行性は、各計算要素上でタスクが並列に(少なくとも部分的に)実行される「強」若しくは厳密並列処理を使用して、又は、例えば、実行スレッドの時分割多重化によって、インターリーブ方式でタスクが実行される「弱並列処理」を使用して、実施することができる。
【0038】
ように構成されている-様々な構成要素が、タスクを実行する「ように構成されている」と説明され得る。そのようなコンテキストにおいて「ように構成されている」は、動作中のタスクを実行する「構造を有する」ことを一般的に意味する広範な説明である。このように、構成要素は、タスクを現在実行していない場合であっても、そのタスクを実行するように構成することができる(例えば、電気導体のセットは、2つのモジュールが接続されていなくても、モジュールを別のモジュールへ電気的に接続するように構成されていてもよい)。いくつかのコンテキストにおいて、「ように構成されている」は、動作中のタスクを実行する「回路を有する」ことを一般的に意味する広範な説明であってもよい。このように、構成要素は、現在オンでなくても、そのタスクを実行するように構成することができる。一般に、「構成されている」に対応する構造を形成する回路は、ハードウェア回路を含んでもよい。
【0039】
本明細書の記載では、便宜上、タスクを実行するとして様々な構成要素を説明することができる。そのような説明は、語句「ように構成されている」を含むように解釈されるべきである。1つ以上のタスクを実行するように構成された構成要素を記述することは、その構成要素に関する解釈に、米国特許法第112条(f)が行使されないことを、明示的に意図するものである。
【0040】
おおよそ-ほとんど正確又は正確である値を指す。例えば、「おおよそ」は、正確な(又は所望の)値の1~10パーセント以内の値を指すことができる。但し、実際の閾値(又は許容差)は、用途に依存し得ることに留意すべきである。例えば、一実施形態では、「おおよそ」は、ある特定の又は所望の値の0.1%以内を意味する場合があり、他の様々な実施形態では、閾値は、所望により、又は特定の用途によって必要に応じて、例えば、2%、3%、5%、等である場合がある。
【0041】
図1-無線通信システム)
図1は、いくつかの実施形態に係る、例示的な無線通信システムを示す図である。図1のシステムは、あり得るシステムの単なる一例に過ぎず、この開示の実施形態は、所望に応じて様々なシステムの任意のものにおいて実施されてよいことに留意されたい。図示するように、例示的なシステム100は、システム100内の様々な構成要素、例えば、アクセスポイント(AP)112、他のクライアント局106、無線ノード107、及び/又は位置タグデバイス108、と無線通信するように構成されている複数の無線クライアント局若しくはデバイス、又はユーザ機器(UE)、106を含む。いくつかの実現形態では、AP112に加えて、又はAP112の代わりに、1つ以上の基地局を含んでもよい。AP112は、Wi-Fiアクセスポイントであってもよく、システム100の様々な構成要素と無線通信するための1つ以上の他の無線/アクセス技術(例えば、Bluetooth(登録商標)(BT)、超広帯域(UWB)など)を含んでもよい。AP112は、有線及び/又は無線通信チャネルを介して、1つ以上の他の電子デバイス(図示せず)及び/又は別のネットワーク、例えばインターネット、と通信してもよい。AP112は、様々なIEEE802.11規格、及び、例えば、広帯域、超広帯域、及び/又は追加の短距離/低電力無線通信技術に基づく1つ以上の独自通信規格などの、様々な通信規格のいずれかに従って動作するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのクライアント局106は、アクセスポイント112(例えば、ピアツーピア(P2P)又はデバイス間(D2D))を使用することなく、1つ以上の隣接デバイス(例えば、他のクライアント局106、無線ノード107、及び/又は位置タグデバイス108)と直接通信するように構成されてもよい。図示するように、無線ノード107は、ウェアラブルデバイス、ゲーミングデバイスなどの、様々なデバイスのうちのいずれかとして実現されていてもよい。いくつかの実施形態では、無線ノード107は、スマート家電(例えば、冷蔵庫、ストーブ、オーブン、皿洗い機、洗濯機、衣類乾燥機など)、スマートサーモスタット、及び/又は他のホームオートメーションデバイス(例えば、スマート電気コンセント、スマート照明器具など)などの、様々なモノのインターネット(IoT)デバイスであってもよい。
【0042】
図示するように、位置タグデバイス108は、システム100内の1つ以上の他の構成要素と通信してもよい。いくつかの実施形態では、位置タグデバイス108は、コンパニオンデバイス(例えば、クライアント局106)と関連付けられてもよく、加えて、1つ以上の追加のデバイス(例えば、他のクライアント局106、無線ノード107、AP112)と通信できてもよい。いくつかの実施形態では、コンパニオンデバイスとの通信は、BLUETOOTH(商標)(及び/又はBLUETOOTH(商標)(BT)Low Energy(BLE))、Wi-Fiピアツーピア(例えば、Wi-Fi Direct、Neighbor Awareness Networking(NAN)など)、ミリ波(mmWave)(例えば、60GHz、例えば802.11 ad/ay)、並びに、様々な独自プロトコル(例えば、広帯域又は超広帯域(UWB)、及び/又は低電力及び/又は超低電力(LP/ULP)無線通信を介して)のうちのいずれか、などの1つ以上のアクセス技術/プロトコルを介してもよい。いくつかの実施形態では、追加のデバイスとの通信は、BT/BLE、及び1つ以上の他の短距離ピアツーピア無線通信技術(例えば、様々な近距離通信(NFC)技術、RFID、NAN、Wi-Fi Direct、UWB、LT/ULPなど)を介してもよい。いくつかの実施形態では、位置タグデバイス108は、1つ以上の追加のデバイスを介して、及びコンパニオンデバイスを介して、(例えば、タグデバイス108によって決定された、及び/又は別のデバイスからタグデバイス108に提供された)現在位置でサーバを更新することができてもよい。
【0043】
図2A図2B-無線通信システム)
図2Aは、本開示の態様が実現され得る例示的な(かつ簡略化した)無線通信システムを示す。図2Aのシステムはあり得るシステムの単なる一例に過ぎず、この開示の実施形態は所望に応じて様々なシステムの任意のものにおいて実現されてよいことに留意されたい。
【0044】
図示するように、例示的な無線通信システムは、別の(「第2の」)無線デバイス108と通信する(「第1の」)無線デバイス105を含む。第1の無線デバイス105及び第2の無線デバイス108は、様々な無線通信技術のいずれかを使用して無線通信してもよい。
【0045】
1つの可能性として、第1の無線デバイス105及び第2の無線デバイス108は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)通信技術(例えば、IEEE 802.11/Wi-Fiベースの通信)、及び/又はWLAN無線通信に基づく技術を使用して通信を実行してもよい。無線デバイス105及び無線デバイス108の一方又は両方はまた(又は代替として)、Bluetooth(商標)(BT)、Bluetooth(商標)Low Energy(BLE)、近距離通信(NFC)、RFID、UWB、LP/ULP、GSM(登録商標)、UMTS(WCDMA(登録商標),TDSCDMA)、LTE、LTE-Advanced(LTE-A)、NR、3GPP2 CDMA2000(例えば、1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)、Wi-MAX、GPS、などのうちのいずれかなどの、1つ以上の追加の無線通信プロトコルを介して通信可能であり得る。
【0046】
無線デバイス105及び108は、様々なタイプの無線デバイスのうちのいずれかであってもよい。1つの可能性として、無線デバイス105は、スマートフォン、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチなど)、タブレット、車両、又は事実上任意のタイプの無線デバイスなどの、実質的にポータブルな無線ユーザ機器(UE)デバイスであってもよい。別の可能性として、無線デバイス105は、決済キオスク/決済デバイス、販売時点情報管理(POS)端末、セットトップボックス、メディアプレーヤ(例えば、オーディオ又は視聴覚デバイス)、ゲームコンソール、デスクトップコンピュータ、アプライアンス、ドア、アクセスポイント、基地局、又は様々な他のタイプのデバイスのうちのいずれかなどの、実質的に据置型デバイスであってもよい。無線デバイス108は、別のコンピューティングデバイスに関連付けられ、取り付けられ、及び/又は別の方法で一体化された、及び/又は、個人用物品若しくはデバイス(例えば、財布、バックパック、荷物、ブリーフケース、パース、キーリング/チェーン、個人識別票など)に関連付けられ、取り付けられ、及び/又は一体化された、例えばスタンドアロンのフォームファクタの位置タグデバイス;及び/又は、商業用物品(例えば、搬送容器、搬送/保管パレット、在庫品、車両など)、であってもよい。
【0047】
無線デバイス105及び108の各々は、無線通信の実行を容易にするように構成されている無線通信回路を含むことができ、無線通信回路は、様々なデジタル及び/又はアナログ無線周波数(RF)構成要素と、メモリ内に記憶されたプログラム命令を実行するように構成されている1つ以上のプロセッサと、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、特定用途向けIC(ASIC)、及び/又は様々な他の構成要素のうちのいずれかなどの、1つ以上のプログラム可能なハードウェア要素と、を含んでもよい。無線デバイス105及び/又は無線デバイス108は、そのような構成要素の一部又は全てを使用して、本明細書に記載される方法の実施形態又は動作のいずれか、又は本明細書に記載される方法の実施形態又は動作のいずれかの任意の部分を実行してもよい。
【0048】
無線デバイス105及び108の各々は、1つ以上の無線通信プロトコルを使用して通信するための1つ以上のアンテナ、及び対応する無線周波数フロントエンド回路を含んでもよい。場合によっては、受信及び/又は送信チェーンの1つ以上の部分が、複数の無線通信規格間で共有されてもよい。例えば、デバイスは、部分的又は全体的に共有される無線通信回路を使用する(例えば、共有無線機又は1つ以上の共有無線機構成要素を使用して)BT/BLE又はWi-Fiを使用して通信するように構成されてもよい。共用される通信回路は、無線通信を実行するために、単一のアンテナを含んでもよいし、又は(例えばMIMO用の)複数のアンテナを含んでもよい。あるいは、デバイスは、デバイスと通信するように構成された無線通信プロトコル毎に、(例えば、別個のアンテナ及び他の無線機構成要素を含む)別個の送信チェーン及び/又は受信チェーンを含んでもよい。更なる可能性として、デバイスは、複数の無線通信プロトコル間で共有される1つ以上の無線機又は無線機構成要素と、単一の無線通信プロトコルによって排他的に使用される1つ以上の無線機又は無線機構成要素とを含んでもよい。例えば、デバイスは、LTE、CDMA2000 1xRTT、GSM(登録商標)、及び/又は5G NRのうちの1つ以上を使用して通信するための共有無線機、及びWi-Fi及び/又はBT/BLEを使用して通信するための1つ以上の別個の無線機を含んでもよい。他の構成も可能である。
【0049】
前述のように、本開示の態様は、図2Aの無線通信システムと共に実現されてもよい。例えば、無線デバイス(例えば、無線デバイス105又は108のいずれか)は、本明細書に記載の方法を実現する(及び/又は実現を支援する)ように構成されてもよい。
【0050】
図2Bは、本開示の様々な態様と共に使用するために構成され得る、例示的な無線デバイス110(例えば、無線デバイス105及び/又は108に対応する)を示す。デバイス110は、様々なタイプのデバイスのいずれかであってもよく、様々なタイプの機能性のいずれかを実行するように構成されてもよい。デバイス110は、実質的にポータブルなデバイスであってもよく、又は、様々なタイプのデバイスのいずれかを含む可能性がある、実質的に据置型デバイスであってもよい。デバイス110は、本明細書に図示及び/又は記載された任意の技術又は特徴を、図のいずれか又は全てに関するものを含めて、実行するように構成されてもよい。
【0051】
図示するように、デバイス110は、処理要素121を含んでもよい。処理要素は、1つ以上のメモリ素子を含んでもよく、又はそれに結合されてもよい。例えば、デバイス110は、1つ以上のメモリ媒体(例えば、メモリ111)を含んでもよく、記憶媒体は、様々なタイプのメモリのうちのいずれかを含んでもよく、様々な機能のうちのいずれかを果たしてもよい。例えば、メモリ111は、処理要素121用のシステムメモリとして機能するRAMであり得る。加えて又は代替として、メモリ111は、デバイス110用の構成メモリとして機能するROMとすることができる。メモリの他のタイプ及び機能もまた可能である。
【0052】
加えて、デバイス110は、無線通信回路131を含んでもよい。無線通信回路は、様々な通信要素(例えば、無線通信用アンテナ、アナログ及び/又はデジタル通信回路/コントローラなど)のうちのいずれかを含むことができ、1つ以上の無線通信プロトコルを使用してデバイスが無線通信することを可能にし得る。
【0053】
場合によっては、無線通信回路131は、例えば、処理要素121に加えて、自身の処理要素(単数又は複数)(例えば、ベースバンドプロセッサ)を含み得ることに留意されたい。例えば、処理要素121は、その主機能がデバイス110内のアプリケーション層動作をサポートし得る「アプリケーションプロセッサ」であってもよく、一方、無線通信回路131は、その主機能が(例えば、デバイス110と他のデバイスとの間の無線通信を容易にするために)デバイス110内のベースバンド層動作をサポートし得る「ベースバンドプロセッサ」であってもよい。換言すれば、場合によっては、デバイス110は、複数の処理要素を含んでもよい(例えば、マルチプロセッサデバイスであってもよい)。マルチプロセッサアーキテクチャを利用する他の構成もまた(例えば、アプリケーションプロセッサ/ベースバンドプロセッサ構成の代わりに又はそれに加えて)可能である。
【0054】
デバイス110は、デバイス110の意図される機能に応じて、デバイス機能を実現するための様々な他の構成要素(図示せず)のうちのいずれかを追加で含んでもよく、他の構成要素は、更なる処理素子及び/又はメモリ素子(例えば、オーディオ処理回路)、1つ以上の電源要素(電池電力及び/又は外部電源に依存し得る)、ユーザインタフェース要素(例えば、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、カメラ、キーボード、マウス、タッチスクリーンなど)、及び/又は様々な他の構成要素のうちのいずれかを含んでもよい。
【0055】
処理要素121、メモリ111、及び無線通信回路131などの、デバイス110の構成要素は、1つ以上の相互接続インタフェースを介して動作可能に(又は通信可能に)結合されてもよく、相互接続インタフェースは、様々なタイプのインタフェースのうちのいずれかを含むことができ、場合によっては、複数のタイプのインタフェースの組み合わせを含むことができる。一実施例として、USB高速チップ間(HSIC)インタフェースを、処理要素間のチップ間通信のために備えることができる。代替的に(又は追加的に)、ユニバーサル非同期受信機送信機(UART)インタフェース、シリアル周辺インタフェース(SPI)、集積回路間(I2C)、システム管理バス(SMBus)、及び/又は様々な他の通信インタフェースのいずれかを、様々なデバイス構成要素間の通信に使用することができる。他のタイプのインタフェース(例えば、処理要素121内の通信用チップ内インタフェース、デバイス110の内部又は外部の周辺構成要素との通信用周辺インタフェースなど)もまた、デバイス110の一部として備えることができる。
【0056】
図2C-WLANシステム)
図2Cは、いくつかの実施形態に係る、例示的なWLANシステムを示す。図示するように、例示的なWLANシステムは、無線通信チャネル142を介してアクセスポイント(AP)112と通信するように構成されている、複数の無線クライアント局若しくはデバイス、又はユーザ機器(UE)106を含む。いくつかの実施形態では、AP112は、Wi-Fiアクセスポイントであってもよい。AP112は、有線及び/又は無線通信チャネル(単数及び複数)150を介して、1つ以上の他の電子デバイス(図示せず)及び/又は別のネットワーク152、例えばインターネット、と通信してもよい。リモートデバイス154などの追加の電子デバイスは、ネットワーク152を介してWLANシステムの構成要素と通信してもよい。例えば、リモートデバイス154は、別の無線クライアント局であってもよい。WLANシステムは、様々なIEEE 802.11規格などの様々な通信規格のいずれかに従って動作するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの無線デバイス106は、アクセスポイント112を使用せずに、位置タグデバイス108などの1つ以上の隣接モバイルデバイスと直接通信するように構成されている。
【0057】
更に、いくつかの実施形態では、以下で更に説明するように、無線デバイス106(デバイス110の例示的実現形態であってもよい)は、本明細書に記載される方法を実行する(及び/又はその実行を支援する)ように構成されてもよい。
【0058】
図3A-アクセスポイントブロック図)
図3Aは、図2Bに示すデバイス110の1つの可能な例示的実現形態であり得る、アクセスポイント(AP)112の例示的なブロック図を示す。図3AのAPのブロック図は、考えられるシステムの単なる一例に過ぎないことに留意されたい。図示するように、AP112は、AP112に対してプログラム命令を実行してもよいプロセッサ(単数又は複数)204を含んでもよい。プロセッサ(単数又は複数)204はまた、プロセッサ(単数又は複数)204からアドレスを受信し、それらのアドレスをメモリ(例えば、メモリ260及び読み出し専用メモリ(ROM)250)又は他の回路若しくはデバイス内の場所に変換するように構成されてもよいメモリ管理ユニット(MMU)240に(直接的又は間接的に)結合されてもよい。
【0059】
AP112は、少なくとも1つのネットワークポート270を含んでもよい。ネットワークポート270は、有線ネットワークに結合し、モバイルデバイス106などの複数のデバイスにインターネットへのアクセスを提供するように構成されていてもよい。例えば、ネットワークポート270(又は追加のネットワークポート)は、ホームネットワーク又は企業ネットワークなどのローカルネットワークに結合するように構成されていてもよい。例えば、ポート270はイーサネットポートであってもよい。ローカルネットワークは、インターネットなどの1つ以上の追加のネットワークへの接続性を提供してもよい。
【0060】
AP112は、少なくとも1つのアンテナ234と無線通信回路230とを含んでもよく、無線トランシーバとして動作するように構成されていてもよく、モバイルデバイス106(及び位置タグデバイス108)と通信するように更に構成されていてもよい。アンテナ234は、通信チェーン232を介して無線通信回路230と通信する。通信チェーン232は、1つ以上の受信チェーン及び/又は1つ以上の送信チェーンを含んでもよい。無線通信回路230は、Wi-Fi又はWLAN、例えば802.11を介して通信するように構成されていてもよい。無線通信回路230はまた、又は代替として、BT/BLE、UWB、及び/又はLP/ULPを含むがこれらに限定されない、様々な他の無線通信技術を介して通信するように構成されてもよい。更に、いくつかの実施形態では、無線通信回路230はまた、又は代替として、例えば、スモールセルの場合にAPが基地局と共同設置される時、又はAP112が様々な異なる無線通信技術を介して通信することが望まれ得る他の例において、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE Advanced(LTE-A)、モバイル用グローバルシステム(GSM(登録商標))、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、CDMA2000などを含むがこれらに限定されない様々な他の無線通信技術を介して通信するように構成されていてもよい。
【0061】
更に、いくつかの実施形態では、以下で更に説明するように、AP112は、本明細書に記載される方法を実行する(及び/又はその実行を支援する)ように構成されてもよい。
【0062】
図3B-クライアント局ブロック図)
図3Bは、図2Bに示すデバイス110の1つの可能な例示的実現形態であり得る、クライアント局106の例示的な簡略化したブロック図を示す。実施形態によると、クライアント局106は、ユーザ機器(UE)デバイス、モバイルデバイス若しくは移動局、及び/又は無線デバイス若しくは無線局であってもよい。図示するように、クライアント局106は、様々な目的用の部分を含んでもよい、システムオンチップ(SOC)300を含んでもよい。SOC300はクライアント局106の様々な他の回路に結合されてもよい。例えば、クライアント局106は、様々なタイプのメモリ(例えば、NANDフラッシュ310を含む)、コネクタインタフェース(I/F)(又はドック)320(例えば、コンピュータシステム、ドック、充電ステーションなどに結合するための)、ディスプレイ360、例えばLTE、GSM(登録商標)用のセルラ通信回路330、近中距離無線通信回路329(例えば、Bluetooth(商標)及びWLAN回路)、低電力/超低電力(LP/ULP)無線機339、及び超広帯域無線機341、を含んでもよい。クライアント局106は、1つ以上のUICC(ユニバーサル集積回路カード(単数又は複数))345などの、SIM(加入者識別モジュール)機能を組み込んだ1つ以上のスマートカード310を更に含んでもよい。セルラ通信回路330は、図示のように、アンテナ335及び336などの1つ以上のアンテナに結合してもよい。近中距離無線通信回路329はまた、図示のように、アンテナ337及び338などの1つ以上のアンテナに結合してもよい。LP/ULP無線機339は、図示されるように、例えばアンテナ347及び348などの1つ以上のアンテナに結合してもよい。加えて、UWB無線機341は、アンテナ345及び346などの1つ以上のアンテナに結合してもよい。代替として、無線機は、対応するアンテナ又は対応するアンテナセットに結合することに加えて、又はその代わりに、1つ以上のアンテナを共有してもよい。無線のいずれか又は全てには、多重入出力(multiple-input multiple output)(MIMO)構成などの複数の空間ストリームを受信及び/又は送信するための、複数の受信チェーン及び/又は複数の送信チェーンが含まれていてもよい。
【0063】
図示するように、SOC300は、クライアント局106に対するプログラム命令を実行できるプロセッサ(単数又は複数)302と、グラフィック処理を実行し、ディスプレイ360に表示信号を提供できる表示回路304とを含んでもよい。SOC300はまた、例えば、ジャイロスコープ、加速度計、及び/又は様々な他の動き感知構成要素のうちのいずれかを使用して、クライアント局106の動きを検出できる動き感知回路370も含んでもよい。プロセッサ(単数又は複数)302は、メモリ管理ユニット(MMU)340に結合してもよく、MMU340は、プロセッサ(単数又は複数)302からアドレスを受信し、それらのアドレスを、メモリ(例えば、メモリ306、読み出し専用メモリ(ROM)350、NANDフラッシュメモリ310)内の位置に変換し、及び/又は表示回路304、セルラ通信回路330、短距離無線通信回路329、LP/ULP通信回路339、UWB通信回路341、コネクタインタフェース(I/F)320、及び/又はディスプレイ360などの、その他の回路又はデバイスに変換するように構成されてもよい。MMU340は、メモリ保護及びページテーブル変換又はセットアップを実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、MMU340は、プロセッサ(単数又は複数)302の一部として含まれてもよい。
【0064】
上述したように、クライアント局106は、1つ以上の隣接クライアント局、及び/又は1つ以上の位置タグデバイス108と無線で直接通信するように構成されてもよい。クライアント局106は、図2Cに示すようなWLANネットワーク内の通信のためにWLAN RATに従って通信するように構成されてもよい。更に、いくつかの実施形態では、以下で更に説明するように、クライアント局106は、本明細書に記載される方法を実行する(及び/又はその実行を支援する)ように構成されてもよい。
【0065】
本明細書で説明するように、クライアント局106は、本明細書で説明する機能を実現するためのハードウェア構成要素及び/又はソフトウェア構成要素を含んでもよい。例えば、クライアント局106のプロセッサ302は、例えば、記憶媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載される機能の一部又は全てを実現するように構成してもよい。代替として(又は、加えて)、プロセッサ302は、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)などのプログラム可能なハードウェア要素として、又はASIC(特定用途向け集積回路)として構成されてもよい。代替として(又は、加えて)、UE106のプロセッサ302は、他の構成要素300、304、306、310、320、329、330、335、336、337、338、339、340、341、345、346、347、348、350、及び/又は360のうちの1つ以上と連携して、本明細書で説明する機能の一部又は全てを実現するように構成されてもよい。
【0066】
加えて、本明細書で説明するように、プロセッサ302は、1つ以上の処理要素を含むことができる。従って、プロセッサ302は、プロセッサ302の機能を実行するように構成された1つ以上の集積回路(IC)を含むことができる。加えて、各集積回路は、プロセッサ(単数又は複数)204の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路等)を含んでいてもよい。
【0067】
更に、本明細書で説明するように、セルラ通信回路330及び短距離無線通信回路329は、それぞれ1つ以上の処理要素を含むことができる。したがって、セルラ通信回路330及び短距離無線通信回路329の各々は、セルラ通信回路330及び短距離無線通信回路329の機能をそれぞれ実行するように構成されている1つ以上の集積回路(IC)を含んでもよい。
【0068】
図3C-無線ノードブロック図)
図3Cは、図2Bに示すデバイス110の1つの可能な例示的実現形態であり得る、無線ノード107の1つの可能なブロック図を示す。図示するように、無線ノード107は、様々な目的のための諸部分を含み得る、システムオンチップ(SOC)301を含んでもよい。例えば、図示するように、SOC301は、無線ノード107に対するプログラム命令を実行し得るプロセッサ(単数又は複数)303と、グラフィック処理を実行し、ディスプレイ361に表示信号を提供し得る表示回路305とを含んでもよい。SOC301はまた、例えば、ジャイロスコープ、加速度計、及び/又は様々な他の動き感知構成要素のうちのいずれかを使用して、無線ノード107の動きを検出できる動き感知回路371を含んでもよい。プロセッサ(単数又は複数)303はまた、プロセッサ(単数又は複数)303からアドレスを受信し、それらのアドレスをメモリ(例えば、メモリ307、読み出し専用メモリ(read only memory、ROM)351、フラッシュメモリ311)内の位置に変換するように構成され得る、メモリ管理ユニット(memory management unit、MMU)341に結合されてもよい。MMU341は、メモリ保護及びページテーブル変換又はセットアップを実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、MMU341は、プロセッサ(単数又は複数)303の一部として含まれてもよい。
【0069】
図示するように、SOC301は、無線ノード107の様々な他の回路に結合してもよい。例えば、無線ノード107は、(例えば、NANDフラッシュ311を含む)様々なタイプのメモリ、(例えば、コンピュータシステム、ドック、充電ステーションなどに結合するための)コネクタインタフェース321、ディスプレイ361、及び(例えば、LTE、LTE-A、CDMA2000、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、NFC、GPS、UWB、LP/ULP用などの)無線通信回路(無線)381を含んでもよい。
【0070】
無線ノード107は、基地局及び/又は他のデバイスとの無線通信を実行するために、少なくとも1つのアンテナ、並びに一部の実施形態では複数のアンテナ387及び388を含んでもよい。例えば、無線ノード107は、アンテナ387及び388を使用して、無線通信を実行してもよい。上述したように、無線ノード107は、いくつかの実施形態では、複数の無線通信規格又は無線アクセス技術(RAT)を使用して無線で通信するように構成されてもよい。
【0071】
無線通信回路(無線機)381は、Wi-Fiロジック382、セルラモデム383、BT/BLEロジック384、UWBロジック385、及びLP/ULPロジック386を含んでもよい。Wi-Fiロジック382は、無線ノード107がWi-Fi通信を、例えば、802.11ネットワーク上で、及び/又はピアツーピア通信(例えば、NAN)を介して、実行することを可能にするためのものである。BT/BLEロジック384は、無線ノード107がBluetooth(登録商標)通信を実行できるようにするためのものである。セルラモデム383は、1つ以上のセルラ通信技術に従って、セルラ通信を実行することを可能とし得る。UWBロジック385は、無線ノード107がUWB通信を実行できるようにするためのものである。LP/ULPロジック386は、無線ノード107がLP/ULP通信を実行できるようにするためのものである。無線通信回路381の一部又は全ての構成要素は、位置タグデバイス108との通信に使用されてもよい。
【0072】
本明細書で説明されるように、無線ノード107は、本開示の実施形態を実現するためのハードウェア及びソフトウェア構成要素を含んでもよい。例えば、無線ノード107の無線通信回路381のうちの1つ以上の構成要素は、例えば、記憶媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体)に記憶されたプログラム命令を実行するプロセッサ、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)として構成されているプロセッサによって、及び/又はASIC(特定用途向け集積回路)を含み得る専用ハードウェア構成要素を使用して、本明細書で説明される方法の一部又は全てを実現するように構成されていてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、以下で更に説明するように、無線ノード107は、本明細書に記載される方法を実行する(及び/又はその実行を支援する)ように構成されてもよい。
【0073】
図4:位置タグデバイス)
図4は、図2Bに示すデバイス110の1つの可能な例示的実現形態であり得る、位置タグデバイス108の例示的な簡略化したブロック図を示す。実施形態によると、位置タグデバイス108はシステムオンチップ(SOC)400を含んでもよく、システムオンチップは1つ以上の目的(又は機能若しくは動作)を実行するための1つ以上の部分を含んでもよい。SOC400は、位置タグデバイス108の1つ以上の他の回路に結合されてもよい。例えば、位置タグデバイス108は、様々な種類のメモリ(例えば、NANDフラッシュ410を含む)、コネクタインタフェース(I/F)420(例えば、コンピュータシステム、ドック、充電ステーション、光(例えば、視覚出力用)、スピーカ(例えば、可聴出力用)などに結合するための)、電源425(取り外し不能、取り外し可能、及び交換可能、及び/又は再充電可能であってもよい)、及び通信回路(無線機)451(例えば、BT/BLE、WLAN、LP/ULP、UWB)、を含んでもよい。
【0074】
位置タグデバイス108は、少なくとも1つのアンテナを含んでもよく、いくつかの実施形態では、コンパニオンデバイス(例えば、クライアント局106、無線ノード107、AP112など)との無線通信を実行するための複数のアンテナ457及び458、並びに他の無線デバイス(例えば、クライアント局106、無線ノード107、AP112、他の位置タグデバイス108など)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のアンテナが、単一の無線機及び/又は無線機プロトコルと共に使用するための専用であってもよい。いくつかの他の実施形態では、1つ以上のアンテナが、2つ以上の無線機及び/又は無線機プロトコルにわたって共有されてもよい。無線通信回路451は、UWBロジック452、LP/ULPロジック453、及び/又はBT/BLEロジック454のいずれか/全てを含んでもよい。いくつかの実施形態では、無線通信回路は、任意選択的に、任意の他のプロトコル(単数及び複数)のためのロジック、例えば、Wi-Fiロジック及び/又はセルラ(例えば、ライセンス補助アクセス(LAA))ロジックを含んでもよい。BT/BLEロジック454は、位置タグデバイス108がBluetooth(登録商標)通信を実行できるようにするためのものである。UWBロジック452は、位置タグデバイス108がUWB通信を実行することを可能にするためのものである。LP/ULPロジック453は、位置タグデバイス108がLP/ULP通信を実行することを可能にするためのものである。いくつかの実施形態では、無線通信回路451には、多重入出力(multiple-input multiple output)(MIMO)構成などの複数の空間ストリームを受信及び/又は送信するための、複数の受信チェーン及び/又は複数の送信チェーンが含まれていてもよい。UWBロジック452、LP/ULPロジック453、及びBT/BLEロジック454はそれぞれ、一方向又は双方向通信を実施するように独立して構成されてもよい。
【0075】
図示するように、SOC400は、位置タグデバイス108に対してプログラム命令を実行してもよいプロセッサ(単数又は複数)402を含んでもよい。SOC400はまた、例えば、ジャイロスコープ、加速度計、及び/又は様々な他の動き感知構成要素のうちのいずれかを使用して、位置タグデバイス108の動きを検出するように構成され得る、動き感知回路470を含んでもよい。いくつかの実施形態では、GPS受信機及び関連付けられた回路は、他の動き感知回路に加えて、又はその代わりに使用されてもよい。プロセッサ(単数又は複数)402はまた、メモリ管理ユニット(MMU)440に(直接的又は間接的に)結合されてもよく、MMU440は、プロセッサ(単数又は複数)402からアドレスを受信し、それらアドレスをメモリ(例えば、メモリ406、読み出し専用メモリ(ROM)450、NANDフラッシュメモリ410)内の位置に変換し、及び/又は無線通信回路451などの他の回路若しくはデバイスに変換するように構成されてもよい。MMU440は、メモリ保護及びページテーブル変換又はセットアップを実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、MMU440は、プロセッサ(単数又は複数)402の一部として含まれてもよい。
【0076】
上述したように、位置タグデバイス108は、1つ以上の隣接無線デバイスと無線通信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、以下で更に説明するように、位置タグデバイス108は、本明細書に記載される方法を実行する(及び/又はその実行を支援する)ように構成されてもよい。
【0077】
(位置タグ電力管理)
いくつかの実施形態では、位置タグデバイス108などのマルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイスは、複数の電力レベル及び/又は電力モードを含んでもよい。例えば、図5は、いくつかの実施形態による、MITデバイスの様々な電力モードの例示的な状態図を示す。図示するように、MITデバイスは、低電力モード502、超低電力モード504、高電力モード506、及び/又は超高電力モード508などの様々な電力モードのいずれかで動作してもよい。更に、図示するように、MITデバイスは、様々なモードのうちのいずれかの間で遷移(又は切り替え)してもよい。モード間の遷移は、1つ以上の受信信号、センサデータ、タイミングデータ、環境データ、活動データ、位置データなどを含む、任意の要因又は要因の組み合わせに基づき得る。また、MITデバイスは、現在のモードから任意の他の利用可能なモードに直接遷移するように構成され得る。しかしながら、いくつかの実現形態では、遷移は、1つ以上の介在モードを通る連続遷移を含んでもよい。例えば、MITデバイスは、低電力モード502と、超低電力モード504(例えば、遷移510を介して)、より高い電力モード506(例えば、遷移516を介して)、及び/又は超高電力モード508(例えば、遷移518を介して)のうちのいずれかとの間で遷移してもよい。別の例として、MITデバイスは、超低電力モード504と、低電力モード502(例えば、遷移510を介して)、より高い電力モード506(例えば、遷移512を介して)、及び/又は超高電力モード508(例えば、遷移514を介して)のうちのいずれかとの間で遷移してもよい。同様に、MITデバイスは、高電力モード506と、低電力モード502(例えば、遷移516を介して)、超低電力モード504(例えば、遷移512を介して)、及び/又は超高電力モード508(例えば、遷移520を介して)のうちのいずれかとの間で遷移してもよい。加えて、MITデバイスは、超高電力モード508と、低電力モード502(例えば、遷移518を介して)、超低電力モード504(例えば、遷移514を介して)、及び/又は高電力モード506(例えば、遷移520を介して)のうちのいずれかとの間で遷移してもよい。
【0078】
いくつかの実施形態では、超低電力モード504は、例えば、位置タグデバイス108を参照して上述したように、LP/ULPインタフェース及び/又はLP/ULPロジックに関連付けられていてもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、トリガイベントまで超低電力モード504に留まっていてもよい。いくつかの実施形態では、トリガイベントは、MITデバイスを、より高い電力動作モード(例えば、低電力モード508、高電力モード504,及び/又は超高電力モード508のいずれか)に遷移させてもよい。
【0079】
いくつかの実施形態では、トリガイベントは、隣接デバイスから受信した信号/ビーコンであってもよい。いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号/ビーコンは、MITデバイスに固有であってもよく、又は、例えば、MITデバイスのセット又は全てのMITデバイスに適用可能な一般的な信号/ビーコンであってもよい。換言すれば、MITデバイスは、MITデバイスをウェイクアップすることを意図している隣接デバイスからウェイクアップ信号/ビーコンを受信してもよく、又はMITデバイスは、ウェイクアップ信号/ビーコンの受信範囲内の任意のMITデバイス(又はMITデバイスの特定のタイプ(単数及び複数)のいずれか)をウェイクアップすることを意図している隣接デバイスからウェイクアップ信号/ビーコンを受信してもよい。いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号は、LP/ULP通信を介して受信されてもよい。いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号は、例えば、隣接無線デバイスとのULP/LP通信を介して、超低電力無線によって受信されてもよい。いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号/ビーコンは、MITデバイスを、より高い電力動作モード(例えば、低電力モード502、高電力モード504、及び/又は超高電力モード508のいずれか)に遷移させてもよい。いくつかの実施形態では、超低電力モード504からの遷移は、MITデバイスの現在位置ゾーン及び/又はコンパニオンデバイスの移動などの1つ以上の要因に少なくとも部分的に基づいて減速(又は遅延)されてもよい。
【0080】
例えば、MITデバイスが、その現在位置が安全ゾーン(例えば、ユーザの自宅、ユーザの仕事場、ユーザの車、及び/又は友人宅若しくは親類宅などの頻度の高い位置)内にあると判定した場合、MITデバイスは、より高い電力モードへの遷移を遅延させてもよく、又は遷移を呼び出さなくてもよい。別の例として、コンパニオンデバイスの動きがMITデバイスの動きと類似していると、MITデバイスが判定した場合、MITデバイスは、恒常的な動作状態にあると判定し、より高い電力状態への遷移を遅延させてもよく、又は、より高い電力状態への遷移を呼び出さなくてもよい。
【0081】
逆に、いくつかの実施形態では、超低電力モード504からの遷移は、MITデバイスの現在位置又は位置ゾーン、及び/又は現在の輸送モードなどの、1つ以上の要因に少なくとも部分的に基づいて加速されてもよい。例えば、輸送の遷移が発生しているか、又は発生しそうである(例えば、列車、航空機、フェリー、タクシーを降りている、及び/又は列車、航空機、フェリー、タクシーに乗り込んでいる)と、MITデバイスが判定した(又は通知された)場合、MITデバイスは、より高い電力モードへの遷移を加速してもよい(例えば、たとえコンパニオンデバイスからの分離などの別のトリガがなくても遷移を実現する)。
【0082】
いくつかの実施形態では、トリガイベントは、MITデバイスによる移動の感知であってもよい。例えば、MITデバイスは、例えば、動き感知回路を介して移動を監視し、MITデバイスの移動に少なくとも部分的に基づいて、超低電力モード504からより高い電力モードへと遷移してもよい。いくつかの実施形態では、トリガイベントは、MITデバイスの位置更新の間の経過時間に少なくとも部分的に基づいてもよい。いくつかの実施形態では、位置更新の間の経過時間は、MITデバイスの位置モード(例えば、安全ゾーンモード、危険ゾーンモード、紛失モードなど)に少なくとも部分的に基づいてもよい。
【0083】
例えば、トリガイベントに基づいて、MITデバイスは低電力モード502に遷移し、低電力インタフェースを介して第1の頻度にてビーコンを送信及び/又はビーコンをスキャンし始めてもよい。いくつかの実施形態では、ビーコン送信の周期数は約1~2秒であってもよい。いくつかの他の実施形態では、ビーコン送信の周期数は、1秒未満、1~5秒未満、又は5秒超であってもよい。いくつかの実施形態では、ビーコンは、BLEインタフェースを介して、又はBLEロジックを介して送信されてもよい。いくつかの実施形態では、ビーコンの送信電力は、MITデバイスの位置モード、及び/又は最後の位置更新からの経過時間に少なくとも部分的に基づいてもよい。例えば、ウェイクアップ時点で、より頻繁に、及び/又はより高い電力レベルにてMITデバイスがビーコンを送信し得る危険ゾーンモードと比べて、安全ゾーンモードでは、MITデバイスは、ウェイクアップ時点で、より低頻度で、かつより低い電力レベルにてビーコンを送信してもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、更新された位置の肯定応答に応じて超低電力モード504に遷移して戻ってもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、超低電力モード504に遷移する前に、様々な基準(例えば、危険ゾーンへの進入の検出、コンパニオンデバイスから受信した命令、移動検出、コンパニオンデバイスからの分離の増加など)に依存して、高電力モード506及び/又は超高電力モード508のうちの1つに遷移してもよい。
【0084】
別の例として、トリガイベントに基づいて、MITデバイスは高電力モード506に遷移し、低電力インタフェースを介して第2の頻度にてビーコンを送信及び/又は受信し始めてもよい。いくつかの実施形態では、ビーコン送信の周期数は約1~10ミリ秒であってもよい。いくつかの他の実施形態では、周期数は、1ミリ秒未満、数十ミリ秒未満、又は数百ミリ秒未満であってもよい。いくつかの実施形態では、ビーコンは、BLEインタフェースを介して、又はBLEロジックを介して送信されてもよい。いくつかの実施形態では、ビーコンの送信電力は、MITデバイスの位置モード、及び/又は最後の位置更新からの経過時間に少なくとも部分的に基づいてもよい。例えば、ウェイクアップ時点で、より頻繁に、及び/又はより高い電力レベルにてMITデバイスがビーコンを送信し得る危険ゾーンモードと比べて、安全ゾーンモードでは、MITデバイスは、ウェイクアップ時点で、より低頻度で、及び/又はより低い電力レベルにてビーコンを送信してもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、更新された位置の肯定応答に応じて超低電力モード504に遷移して戻ってもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、超低電力モード504に遷移する前に、様々な基準(例えば、危険ゾーンへの進入の検出、コンパニオンデバイスから受信した命令、移動検出、コンパニオンデバイスからの分離など)に依存して、低電力モード502及び/又は超高電力モード508のうちの1つに遷移してもよい。
【0085】
更なる例として、MITデバイスは超高電力モード508に遷移し、高電力インタフェースを介して第1の頻度にてビーコンを送信し始めてもよい。いくつかの実施形態では、ビーコンは、UWBインタフェースを介して、又はUWBロジックを介して送信されてもよい。いくつかの実施形態では、超高電力モード508は、コンパニオンデバイスがMITデバイスを探している(例えば、正確に位置決定しようと試みている)時に開始されてもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、更新された位置の肯定応答に応じて超低電力モード504に遷移して戻ってもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、超低電力モード504に遷移する前に、様々な基準(例えば、危険ゾーンへの進入の検出、コンパニオンデバイスから受信した命令、移動検出など)に依存して、低電力モード502及び/又は超高電力モード508のうちの1つに遷移してもよい。
【0086】
図6A図6Cは、いくつかの実施形態に係る、隣接デバイスを介して位置を更新するMITデバイスの例を示す。図示するように、MITデバイス608は、コンパニオン(又は信頼された)デバイス602(例えば、MITデバイスに関連付けられたデバイスであって、例えば、MITデバイスを、位置サーバ614などの位置サーバに登録するために使用されるデバイス)、及び/又は、非コンパニオンデバイス604a及び604n(例えば、位置サーバ614などの位置サーバに関連付けられているが、MITデバイスには関連付けられたデバイスではないデバイス)、などの1つ以上の隣接デバイスの範囲内にあってもよい。MITデバイス608は、トリガイベント620、630、又は640などのトリガイベントを検出/感知してもよい。トリガイベントに応答して、MITデバイス608は、超低電力動作モードからより高い電力動作モードに遷移し、ビーコン/信号610を送信し始めてもよい。MITデバイス608によって送信されるビーコン/信号の周期数、電力、及びタイプは、MITデバイスの電力モードに少なくとも部分的に基づいてもよいことに留意されたい。したがって、いくつかの実施形態では、ビーコン/信号610は、低速(例えば、約1~2秒毎に)送信される低電力ビーコン/信号(例えば、BLEビーコン/信号)、高速で(例えば、約1~10ミリ秒毎に)送信されるより低い電力ビーコン/信号、及び/又は、より高い電力ビーコン/信号(例えば、UWBビーコン/信号)であってもよい。
【0087】
例えば、図6Aに示すように、トリガイベント620の後、MITデバイス608は1つ以上のビーコン610を送信してもよい。ビーコン610のうちの少なくとも1つは、コンパニオンデバイス602によって受信されてもよい。少なくとも1つのビーコン610の受信の時点で、コンパニオンデバイス602は、MITデバイス608と通信622を交換してもよい。通信622に基づいて、コンパニオンデバイス602は、通信624及び626を介して、MITデバイス608の更新された位置で位置サーバ614を更新してもよい。いくつかの実施形態では、通信624及び626は、位置サーバ614とのプッシュ通知接続を介して伝達されてもよい。位置サーバ614が、いったんMITデバイス608の更新された位置を確認したら、コンパニオンデバイス602は、1つ以上の確認メッセージ628をMITデバイス608と交換してもよい。629において、MITデバイス608は、例えば、上述したように、超低電力モード及び/又は1つ以上の他の電力モードに遷移して戻ってもよい。
【0088】
別の例として、図6Bに示すように、トリガイベント630の後、MITデバイス608は1つ以上のビーコン610を送信してもよい。ビーコン610のうちの少なくとも1つは、非コンパニオンデバイス604aによって受信されてもよい。少なくとも1つのビーコン610の受信の時点で、非コンパニオンデバイス604aは、MITデバイス608と通信632を交換してもよい。通信632に基づいて、非コンパニオンデバイス604aは、通信634及び636を介して、MITデバイス608の更新された位置で位置サーバ614を更新してもよい。いくつかの実施形態では、通信634及び636は、位置サーバ614とのプッシュ通知接続を介して伝達されてもよい。位置サーバ614が、いったんMITデバイス608の更新された位置を確認したら、非コンパニオンデバイス604aは、1つ以上の確認メッセージ638をMITデバイス608と交換してもよい。639において、MITデバイス608は、例えば、上述したように、超低電力モード及び/又は1つ以上の他の電力モードに遷移して戻ってもよい。
【0089】
更なる例として、図6Cに示すように、トリガイベント640の後、MITデバイス608は1つ以上のビーコン610を送信してもよい。ビーコン610のうちの少なくとも1つは、非コンパニオンデバイス604nによって受信されてもよい。少なくとも1つのビーコン610の受信の時点で、非コンパニオンデバイス604nは、MITデバイス608と通信642を交換してもよい。通信642に基づいて、非コンパニオンデバイス604nは、通信644及び646を介して、MITデバイス608の更新された位置で位置サーバ614を更新してもよい。いくつかの実施形態では、通信644及び646は、位置サーバ614とのプッシュ通知接続を介して伝達されてもよい。位置サーバ614が、いったんMITデバイス608の更新された位置を確認したら、非コンパニオンデバイス604nは、1つ以上の確認メッセージ648をMITデバイス608と交換してもよい。649において、MITデバイス608は、例えば、上述したように、超低電力モード及び/又は1つ以上の他の電力モードに遷移して戻ってもよい。
【0090】
図7は、いくつかの実施形態に係る、マルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイスの電力管理のための例示的方法のブロック図を示す。図7に示す方法は、他のデバイスの中で、図に示されたシステム又はデバイスのいずれかと共に使用されてもよい。様々な実施形態では、図示の方法要素の一部は、同時に実行してもよく、図示のものとは異なる順序で実行してもよく、又は省略してもよい。要望に応じて、追加の方法要素も実行されてもよい。示されるように、この方法は、以下のように動作してもよい。
【0091】
702において、MITデバイスは、第1の電力状態にある間に、少なくとも部分的にイベントの検出に基づいて、第2の電力状態に遷移することを決定してもよい。いくつかの実施形態では、イベントは、MITデバイスのインタフェース、例えば第1のインタフェース、及び/又は感知回路、例えば動き感知回路、を介して検出可能であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、イベントは、第1のインタフェースを介してウェイクアップ指示を(クライアント局106及び/又は無線ノード107などの、コンパニオンデバイスから)受信することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のインタフェースは、超低電力無線周波数(RF)インタフェース(例えば、ウェイクアップ無線機及び/又はウェイクアップ受信機など)であってもよい。いくつかの実施形態では、イベントは、MITデバイスの、例えば閾値を超える、移動(及び/又は移動の変化)を検出することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、例えば、移動が輸送モードに関連付けられていることをコンパニオンデバイスが示す場合は、MITデバイスは、動き回路によって検出された動きを無視してもよいことに留意されたい。
【0092】
704において、MITデバイスは第2の電力状態に遷移してもよい。いくつかの実施形態では、第2の電力状態に遷移することは、MITデバイスの第2のインタフェースをアクティブ化することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2のインタフェースは、Bluetooth(登録商標)インタフェース及び/又は超広帯域(UWB)インタフェースのうちの1つであってもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、どのインタフェースをアクティブ化させるかを、検出されたイベントに少なくとも部分的に基づいて決定してもよい。
【0093】
706において、MITデバイスは、第2の電力状態にある間に、検出されたイベントに少なくとも部分的に基づいて、選択されたインタフェースを介して1つ以上のビーコンを送信してもよい。例えば、イベントがウェイクアップ指示を受信することを含む場合、ウェイクアップ指示は、特定のインタフェースをアクティブ化する命令を含んでもよい。加えて、いくつかの実施形態では、命令は、1つ以上の送信間隔及び/又は送信電力を含んでもよい。例えば、命令は、Bluetooth(登録商標)インタフェースのアクティブ化を示してもよい。加えて、命令は、送信頻度(例えば、約1~2秒毎のより遅い頻度、又は、例えば、約1~10ミリ秒毎のより高い頻度)を示してもよい。更に、命令は、(例えば、輻輳に基づいて)送信電力を示してもよい。別の例として、命令は、超広帯域インタフェースのアクティブ化、並びに、関連付けられた送信周波数及び/又は送信電力情報を示してもよい。
【0094】
708において、MITデバイスは、第2の電力状態にある間に、隣接無線デバイスから位置更新の指示を受信してもよい。いくつかの実施形態では、隣接無線デバイスは、コンパニオンデバイス(例えば、MITデバイスとのセキュアな接続/セキュアな関係を有するデバイス)であってもよい。いくつかの実施形態では、コンパニオンデバイスは、無線局106などの無線局であってもよい。いくつかの実施形態では、コンパニオンデバイスは、無線ノード107などの無線ノードであってもよい。コンパニオンデバイスはまた、位置サーバへの登録においてMITデバイスを支援したデバイスを含んでもよいことに留意されたい。いくつかの実施形態では、コンパニオンデバイスは、複数のMITデバイスをサポートしてもよい。いくつかの実施形態では、隣接無線デバイスは、位置サーバに関連付けられた非コンパニオンデバイス(例えば、MITデバイスとのセキュアな接続/セキュアな関係を持たないデバイス)であってもよい。例えば、非コンパニオンデバイスは、位置サーバと通信してもよく、非コンパニオンデバイスに関連付けられていないMITデバイスの位置を更新するように構成されてもよい。したがって、非コンパニオンデバイスは、例えば、MITデバイスがコンパニオンデバイス(の通信範囲から外れて)から分離された時(又は、分離されたら)、MITデバイスの位置の更新を支援してもよい。
【0095】
710において、MITデバイスは、少なくとも部分的に指示に基づいて、第2の電力状態から第3の電力状態に遷移してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、指示は、MITデバイスが超低電力状態(例えば、超低電力モード504など)に遷移して戻るようにさせ(又は指示させ)てもよい。代替として、指示は、MITデバイスが、(例えば、低電力モード502などの低電力状態から、高電力モード506などのより高い電力状態へと)低送信頻度からより高い送信頻度へと遷移することを生じさせる(又は指示する)ことができる。いくつかの実施形態では、この指示は、別のインタフェースのアクティブ化及び/又は非アクティブ化を引き起こしてもよい。例えば、第2の電力状態は、Bluetooth(登録商標)インタフェースのアクティブ化を含んでもよく、第3の電力状態への遷移は、超広帯域インタフェースのアクティブ化を引き起こしてもよい。更に、いくつかの実現形態では、第3の電力状態への遷移は、Bluetooth(登録商標)インタフェースの非アクティブ化を引き起こしてもよい。別の例として、第2の電力状態は、Bluetooth(登録商標)又は超広帯域インタフェースのアクティブ化を含んでもよく、第3の電力状態への遷移は、アクティブ化されたインタフェースの非アクティブ化を含んでもよい。
【0096】
いくつかの実施形態では、デバイス108などのマルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイスの電力管理は、少なくとも部分的に、MITデバイスの地理的位置ゾーン及び/又は位置モードに基づいてもよい。例えば、MITデバイスは、MITデバイスが紛失した、例えば、特定の期間を超えてコンパニオンデバイスから分離された、との判定に少なくとも部分的に基づいて、電力モードを変更してもよい。別の例として、MITデバイスは、例えば、列車停止、車停止、飛行機着陸、フェリードッキングなどの、輸送モードにおける遷移中に、MITデバイスが危険ゾーンの中(又は最中)にあるとの判断に少なくとも部分的に基づいて、電力モードを変更してもよい。更に別の例として、MITデバイスは、電力モードを変更することに関して、コンパニオン及び位置の要因などの複数の要因を考慮してもよい。なお別の例として、MITデバイスは、MITデバイスが安全ゾーン内(又は内部)にある、例えば、ユーザの家、ユーザがしばしば訪問する場所(友人又は親類の家、仕事場など)にある、と判定することに少なくとも部分的に基づいて、電力モードを変更してもよい。
【0097】
例えば、いくつかの実施形態では、例えば、位置タグデバイス108などのマルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイスは、例えば、コンパニオンデバイスとの最後の通信からの継続時間に基づいて、そのデバイスが紛失したと判定してもよい。いくつかの実施形態では、判定は、位置サーバに関連付けられたデバイスからの位置更新及び/又は信号受信からの継続時間に少なくとも部分的に更に基づいてもよい。そのような場合では、MITデバイスは、紛失動作モードに関連付けられた電力状態(又は電力モード)に遷移してもよい。いくつかの実施形態では、紛失モードで動作することは、MITデバイスが、送信電力及び/又は送信頻度を変更及び/又は調整して、更に、電池電力を節約し発見の確率を増加させることを含んでもよい。例えば、送信頻度は、図8Aに示すように、少なくとも部分的に時刻に基づいてもよい。図示するように、MITデバイスは、例えば、隣接デバイスに遭遇する可能性がより高くなり得る時である昼間部分の間にビーコンをより高い頻度で送信してもよい。加えて、いくつかの実施形態では、MITデバイスは、電池電力を更に節約するために、24時間サイクルの大部分を送信せずに過ごす一方で(例えば、スリープ中)、送信のセット(例えば、送信バースト)を短い時間枠内でクラスタ化してもよい。別の例として、図8Bに示すように、MITデバイスは、位置サーバに関連付けられたデバイスから信号を受信してからの継続時間に少なくとも部分的に基づいて、送信電力を調整してもよい。例えば、MITデバイスは、継続時間が増加するにつれて、及び/又は昼間部分の間に、(例えば、送信範囲を拡大させるために)送信電力を増加させてもよい。いくつかの実施形態では、送信電力の増加は、例えば、図8Aに示すように、電池電力を維持するために、送信周期数及び/又は送信サイクルの減少によってオフセットされてもよい。更に、いくつかの実施形態では、図8Bに示すように、送信電力は、継続時間(例えば、最後の位置更新から)が増加するにつれて漸増式に増加させてもよい。いくつかの実施形態では、一定期間後、電池電力を更に節約するために、送信電力を漸増式に低減させてもよい。期間(最後に接触してからの時間)が増加するにつれて、MITデバイスによる送信の決定(例えば、送信頻度、送信周波数、送信電力など)が、MITデバイスの電池寿命を長くするために変更されてもよいことに留意されたい。換言すれば、期間が時間の範囲内にある場合、期間が、日(積極的な送信パターンであり、電池節約に関する考慮がいくらかある)、又は週(積極性が劣る送信パターンであり、電池寿命に関する考慮がもっとある)、又は更には月(電池節約に最も積極的であり、高度に節約的な送信パターン)の範囲内にある場合と比較して、MITデバイスは、異なる送信パターン(例えば、最も積極的な送信パターンであり、電池節約に関する考慮が少ない)を採用してもよい。
【0098】
図9は、いくつかの実施形態に係る、マルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイスの電力管理のための方法の別の例のブロック図を示す。図9に示す方法は、他のデバイスの中でもとりわけ、上記の図に示されたシステム又はデバイスのいずれかと共に使用されてもよい。様々な実施形態では、図示の方法要素の一部は、同時に実行してもよく、図示のものとは異なる順序で実行してもよく、又は省略してもよい。要望に応じて、追加の方法要素も実行されてもよい。示されるように、この方法は、以下のように動作してもよい。
【0099】
902において、デバイス108などのMITデバイスは、MITデバイスの状態を判定してもよい。いくつかの実施形態では、状態は、コンパニオンデバイスと通信してからの継続時間に少なくとも部分的に基づいてもよい。いくつかの実施形態では、状態は、MITデバイスに関連付けられた位置が位置サーバで更新されたという指示を、MITデバイスが受信してからの継続時間に少なくとも部分的に更に基づいてもよい。いくつかの実施形態では、状態は、MITデバイスが、例えば、無線局106、無線ノード107、及び/又はAP112などの隣接無線デバイスから信号を受信してからの継続時間に少なくとも部分的に更に基づいてもよい。いくつかの実施形態では、状態は、MITデバイスが紛失した(例えば、コンパニオンデバイスから分離された)という判定に関連付けられてもよい。
【0100】
904において、MITデバイスは、少なくとも部分的に状態に基づいて、第1の動作モードに遷移してもよい。いくつかの実施形態では、動作モードは、紛失動作モードに関連付けられてもよく、MITデバイスの動作寿命を延長するように構成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第1の動作モードは、電力節約(例えば、スリープ)の長い部分と、それに続くビーコン送信の短いバーストを含んでもよい。換言すれば、MITデバイスは、第1のインタフェース(例えば、Bluetooth(登録商標)インタフェース)を介して、第1の時間部分(例えば、24時間の期間の最初の部分)にわたって高速でビーコンを送信し、残りの時間部分を省電力状態で過ごしてもよい。いくつかの実施形態では、第1の時間部分は、発見の確率を増加させるために、少なくとも部分的に昼間時間(例えば、MITデバイスの光センサによって感知されるような、又はMITデバイスによって保持された時間に対応する)に対応してもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、最後に位置更新してからの継続時間が増加するにつれて、発見範囲を増加させるために送信電力を増加させてもよい。いくつかの実施形態では、送信電力を増加させることが電力消費に悪影響を及ぼすので、MITデバイスは、一定期間に送信されるビーコン数を減少させることにより電力消費の増加を緩和させてもよいことに留意されたい。更に、いくつかの実施形態では、MITデバイスは、隣接無線デバイスを発見しようとする試みにおいて、送信(又は送信のクラスタ)の頻度を変化させてもよい。
【0101】
別の例として、MITデバイスは、例えば、列車停止、車停止、飛行機着陸、フェリードッキングなどの、輸送モードにおける遷移中に、MITデバイスが危険ゾーンの中(又は最中)にあるとの判断に少なくとも部分的に基づいて、電力モードを変更してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、クライアント局106及び/又は無線ノード107などのコンパニオンデバイスが、輸送モード(例えば、車両、飛行機、列車、ボートなど)を判定してもよい。加えて、コンパニオンデバイスは、輸送モードにおける遷移に対する移動(例えば、車両停止、飛行機着陸、列車減速、ボートドッキングなど)、又は経路に沿った位置(例えば、既知の遷移点又は宛先に近づく)、を監視してもよい。輸送モードにおける遷移を検出した時点で、コンパニオンデバイスは、MITデバイスに遷移を通知するか、又はモードの変化を信号で伝えてもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、より大きい頻度及び/又はより高い送信電力で送信するために、その電力モードを変更してもよい。
【0102】
例えば、再び図5を参照すると、輸送中、MITデバイスは、超低電力モード504にあってもよく、通知時点で、高電力モード506に遷移してもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、Bluetooth(登録商標)インタフェースをアクティブ化し、ビーコンをより大きい頻度(例えば、約1~10ミリ秒毎)で送信してもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスとコンパニオンデバイスとの間の距離が約1メートル(例えば、2~3フィート)を超えて増加した場合、警報又は通知(例えば、視覚、可聴、及び/又は触覚)がコンパニオンデバイスから出力されてもよい。加えて、コンパニオンデバイスは、例えば高電力モード506から超高電力モード508へと、より高い電力モードに遷移させるための命令をMITデバイスに送ってもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、位置検出の精度を高めるために、超広帯域インタフェースをアクティブ化してもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスはまた、Bluetooth(登録商標)インタフェースを非アクティブ化してもよい。加えて、より多くの(例えば、平均を超える)アクセスを有する媒体輻輳(干渉)(例えば、危険ゾーン)の領域では、コンパニオンデバイスは、(例えば、送信頻度及び/又は送信電力を増加させることに加えて)、位置更新頻度を更に増加させるために、サポートされたMITデバイスに命令を送信してもよい。いくつかの実施形態では、コンパニオンデバイスは、増大した輻輳(及び/又は、増加したアクセス媒体トラフィックによって引き起こされる干渉)を緩和させるために、スキャンウィンドウ長及び/又はスキャンウィンドウ周波数を増加させてもよい。いくつかの実施形態では、コンパニオンデバイスは、複数のMITデバイスをサポートしてもよいことに留意されたい。したがって、いくつかの実施形態では、コンパニオンデバイスは、サポートされていないMITデバイスからビーコンをフィルタで除去できる。
【0103】
図10は、いくつかの実施形態に係る、地理的ゾーンに基づく、マルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイスの電力モード切り替えのための別の例示的方法のブロック図を示す。図10に示す方法は、他のデバイスの中でもとりわけ、上記の図に示されたシステム又はデバイスのいずれかと共に使用されてもよい。様々な実施形態では、図示の方法要素の一部は、同時に実行してもよく、図示のものとは異なる順序で実行してもよく、又は省略してもよい。要望に応じて、追加の方法要素も実行されてもよい。示されるように、この方法は、以下のように動作してもよい。
【0104】
1002において、デバイス108などのMITデバイスは、輸送モードにおける遷移の指示を受信してもよい。指示は、第1のインタフェースを介して、及びコンパニオンデバイスから受信されてもよい。コンパニオンデバイスは、クライアント局106などのUEデバイス、無線ノード107などのウェアラブルデバイス、及び/又はAP112などのアクセスポイントデバイスであってもよい。第1のインタフェースは、第1の電力状態に対応してもよい。加えて、第1のインタフェースは、超低電力無線周波数インタフェース(例えば、ウェイクアップ無線機及び/又はウェイクアップ受信機など)であってもよい。いくつかの実施形態では、輸送モードは、少なくとも1つの搬送手段、例えば、車両、列車、ボート、又は飛行機を含むか又は示してもよい。
【0105】
1004において、MITデバイスは、指示に応答して、第2の電力状態に遷移してもよい。いくつかの実施形態では、第2の電力状態は、第2のインタフェースのアクティブ化に関連付けられてもよい。第2のインタフェースは、第1のインタフェースよりも多くの電力を消費してもよい。いくつかの実施形態では、第2のインタフェースは、Bluetooth(登録商標)又は超広帯域インタフェースのうちの1つであってもよい。
【0106】
1006において、MITデバイスは、第2のインタフェースを介して、第1の送信頻度にて、かつ第1の送信電力にて、1つ以上のビーコンをコンパニオンデバイスに送信してもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、コンパニオンデバイスから、輸送モードにおける遷移の終了の指示を受信してもよい。これに応答して、MITデバイスは、第1の電力状態に遷移して戻ってもよい。場合によっては、MITデバイスは、コンパニオンデバイスがMITデバイスから閾値距離を超えて移動したという指示を、コンパニオンデバイスから受信してもよい。それに応じて、MITデバイスは、1つ以上のビーコンの第1の送信頻度を第2の送信頻度に増加させてもよい。いくつかの実施形態では、閾値距離は約1メートル(例えば、2~3フィート)であってもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、送信電力を増加させるための指示を、コンパニオンデバイスから受信してもよい。いくつかの実施形態では、指示は、より高いレベル(例えば、平均を超える)の輻輳の存在を判定することに少なくとも部分的に基づいてもよい。
【0107】
いくつかの実施形態では、無線局106及び/又は無線ノード107などのコンパニオンデバイスは、例えば、MITデバイスがコンパニオンデバイスにブロードキャストしていない場合であっても、ユーザがMITデバイスを物理的に発見することを支援するために、デバイス108などのマルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイスの最後の位置を使用してもよい。例えば、コンパニオンデバイスは、超広帯域通信を介して、1つ以上の信号を送って、MITデバイスをウェイクアップさせ、MITデバイスの位置を(コンパニオンデバイスに対して)決定してもよい。MITデバイスの位置がいったん決定されると、MITデバイスは送信(例えば、超低電力モード504への遷移)を中断してもよい。例えば、MITデバイスのセンサは、MITデバイスが位置決定されたことを、例えば、動きなどを通して検出することができる。加えて、MITを見つけることの一部として、コンパニオンデバイスは、MITデバイスの位置を示す地図ビュー及び/又は拡張現実(AR)ビューを表示してもよい。いくつかの実施形態では、コンパニオンデバイスが移動されるにつれて、地図ビュー/ARビューは、コンパニオンデバイスの移動に基づいて更新されてもよい。換言すれば、コンパニオンデバイスに対するMITデバイスの位置は、コンパニオンデバイスの移動に少なくとも部分的に基づいて更新されてもよい。
【0108】
図11図14は、いくつかの実施形態に係る、MITの動作方法の例のブロック図を示す。図11図14に示す方法は、他のデバイスの中でもとりわけ、上記の図に示されたシステム又はデバイスのいずれかと共に使用されてもよい。様々な実施形態では、図示の方法要素の一部は、同時に実行してもよく、図示のものとは異なる順序で実行してもよく、又は省略してもよい。要望に応じて、追加の方法要素も実行されてもよい。図示するように、これら方法は、以下のように動作してもよい。
【0109】
図11を参照すると、1102において、低電力無線インタフェース(例えば、ウェイクアップ無線機及び/又はウェイクアップ受信機)、中電力無線インタフェース(例えば、Bluetooth(登録商標)(BT)及び/又はBluetooth(登録商標) Low Energy(BLE))、及び/又は高電力無線インタフェース(例えば、UWB、60GHz)のうちのいずれか/全てを有するMITデバイス(MITデバイス108など)が、低電力動作モードにあってもよい(例えば、低電力動作モードで動作する)。低電力モードでは、MITデバイスは、低電力無線インタフェースを介して、MITデバイスにアドレス指定されたメッセージ(例えば、ビーコン、ポーリング、プローブなど)を定期的にスキャンしてもよく、メッセージは、より高い電力無線インタフェースをアクティブ化するようにMITデバイスに信号で合図してもよい。メッセージは、関連付けられたデバイス(例えば、無線局106、無線ノード107及び/又はAP112などの、ペアリングされたデバイス又は同じ若しくは関連するユーザアカウントに関連付けられたデバイス)から、又は関連付けられていないデバイス(例えば、異なるユーザアカウントに関連付けられたデバイス)から受信してもよい。いくつかの実施形態では、電池電力を節約するための低電力モードにある間は、MITデバイスは規則的に(例えば、連続的に又は周期的に)送信しなくてもよい。更に、スキャンウィンドウ期間(例えば、ウィンドウの幅)及び間隔(例えば、間隔の周期)が設定されてもよく、又は、例えば、バッテリレベル、輻輳/干渉、時刻、センサデータなどの1つ以上の要因に応答して動的に調整されてもよい。加えて、MITデバイスは、MITデバイスに一意的にアドレス指定されたメッセージに、MITデバイスを含むグループ(又はセット)にアドレス指定されたメッセージに、又は全てのMITデバイスにアドレス指定されたメッセージに、応答してもよい。MITデバイスはまた、例えば、異なるMITデバイスに又はMITデバイスが属さないグループに一意的にアドレス指定されたメッセージなどの、MITデバイスにアドレス指定されなかったメッセージを無視してもよい。
【0110】
1104において、スキャンウィンドウの間にMITデバイスにアドレス指定されたメッセージが、低電力インタフェースを介して無線デバイスから受信されてもよい。それに応じて、1106において、MITデバイスは、BT又はBLEインタフェースなどの少なくとも1つのより高い電力インタフェースをアクティブ化してもよく、例えば、応答を送信することによって、無線デバイスとの通信を確立してもよい。1108において、通信を通じて、MITデバイスは、更新された位置情報、及び/又は1つ以上のコマンド、例えば、高電力インタフェースをアクティブ化するコマンド及び/又は1つ以上の信号(例えば、可聴、視覚、触覚)を出力するコマンド、を受信できる。
【0111】
1110において、MITデバイスは、残りの動作のいずれかが中電力又は高電力インタフェースを介して実行されるかどうかを判定してもよい。残りの動作が実行されない場合は、MITデバイスは、低電力インタフェース以外の全てのインタフェースを非アクティブ化してもよく、スキャンウィンドウを介して監視を再開してもよい。
【0112】
図12を参照すると、1202において、低電力無線インタフェース(例えば、ウェイクアップ無線機及び/又はウェイクアップ受信機)、中電力無線インタフェース(例えば、Bluetooth(登録商標)(BT)及び/又はBluetooth(登録商標) Low Energy(BLE))、及び/又は高電力無線インタフェース(例えば、UWB、60GHz)のうちのいずれか/全てを有するMITデバイス(MITデバイス108など)が、低電力動作モードにあってもよい(例えば、低電力動作モードで動作する)。低電力モードでは、MITデバイスは、低電力無線インタフェースを介して、MITデバイスにアドレス指定されたメッセージ(例えば、ビーコン、ポーリング、プローブなど)を定期的にスキャンしてもよく、メッセージは、より高い電力無線インタフェースをアクティブ化するようにMITデバイスに信号で合図してもよい。メッセージは、関連付けられたデバイス(例えば、無線局106、無線ノード107及び/又はAP112などの、ペアリングされたデバイス又は同じ若しくは関連するユーザアカウントに関連付けられたデバイス)から、又は関連付けられていないデバイス(例えば、異なるユーザアカウントに関連付けられたデバイス)から受信してもよい。いくつかの実施形態では、電池電力を節約するための低電力モードにある間は、MITデバイスは規則的に(例えば、連続的に又は周期的に)送信しなくてもよい。更に、スキャンウィンドウ期間(例えば、ウィンドウの幅)及び間隔(例えば、間隔の周期)が設定されてもよく、又は、例えば、バッテリレベル、輻輳/干渉、時刻、センサデータなどの1つ以上の要因に応答して動的に調整されてもよい。加えて、MITデバイスは、MITデバイスに一意的にアドレス指定されたメッセージに、MITデバイスを含むグループ(又はセット)にアドレス指定されたメッセージに、又は全てのMITデバイスにアドレス指定されたメッセージに、応答してもよい。MITデバイスはまた、例えば、異なるMITデバイスに又はMITデバイスが属さないグループに一意的にアドレス指定されたメッセージなどの、MITデバイスにアドレス指定されなかったメッセージを無視してもよい。
【0113】
1204において、MITデバイスは、センサデータを介して(例えば、加速度計又はジャイロスコープから)動きを検出できる。いくつかの実現形態では、1206において、MITデバイスは、動きに応答して別のインタフェース(例えば、BT/BLE)をアクティブ化することができ、ビーコンを定期的に出力することができる。ビーコンの周期数及び数は、位置、動きのタイプ、動きの継続時間、関連付けられたデバイスの近接などを含む様々な要因に依存し得る。
【0114】
1208において、MITデバイスは、動きが終了したこと、及びMITデバイスが別のデバイス(例えば、関連付けられたデバイス)との位置更新動作を実行したこと、を判定できる。その後、MITデバイスは低電力モードに戻り、スキャンウィンドウを介して監視を再開することができる。
【0115】
図13を参照すると、1302において、低電力無線インタフェース(例えば、ウェイクアップ無線機及び/又はウェイクアップ受信機)、中電力無線インタフェース(例えば、Bluetooth(登録商標)(BT)及び/又はBluetooth(登録商標) Low Energy(BLE))、及び/又は高電力無線インタフェース(例えば、UWB、60GHz)のうちのいずれか/全てを有するMITデバイス(MITデバイス108など)が、低電力動作モードにあってもよい(例えば、低電力動作モードで動作する)。低電力モードでは、MITデバイスは、低電力無線インタフェースを介して、MITデバイスにアドレス指定されたメッセージ(例えば、ビーコン、ポーリング、プローブなど)を定期的にスキャンしてもよく、メッセージは、より高い電力無線インタフェースをアクティブ化するようにMITデバイスに信号で合図してもよい。メッセージは、関連付けられたデバイス(例えば、無線局106、無線ノード107及び/又はAP112などの、ペアリングされたデバイス又は同じ若しくは関連するユーザアカウントに関連付けられたデバイス)から、又は関連付けられていないデバイス(例えば、異なるユーザアカウントに関連付けられたデバイス)から受信してもよい。いくつかの実施形態では、電池電力を節約するための低電力モードにある間は、MITデバイスは規則的に(例えば、連続的に又は周期的に)送信しなくてもよい。更に、スキャンウィンドウ期間(例えば、ウィンドウの幅)及び間隔(例えば、間隔の周期)が設定されてもよく、又は、例えば、バッテリレベル、輻輳/干渉、時刻、センサデータなどの1つ以上の要因に応答して動的に調整されてもよい。加えて、MITデバイスは、MITデバイスに一意的にアドレス指定されたメッセージに、MITデバイスを含むグループ(又はセット)にアドレス指定されたメッセージに、又は全てのMITデバイスにアドレス指定されたメッセージに、応答してもよい。MITデバイスはまた、例えば、異なるMITデバイスに又はMITデバイスが属さないグループに一意的にアドレス指定されたメッセージなどの、MITデバイスにアドレス指定されなかったメッセージを無視してもよい。
【0116】
1304において、MITデバイスは、例えば、検出された動き、及び/又はスキャンウィンドウの間に受信されたメッセージに基づいて、少なくとも1つのより高い電力インタフェースをアクティブ化してもよい。1306において、MITデバイスは、その現在位置が安全ゾーン、危険性ゾーン、又は何らかの他の定義されたゾーンに対応するかどうかを判定することができる。ゾーン(又は領域)は、任意の境界のある又は画定された空間(例えば、ジオフェンス領域)であり得る。1308において、MITデバイスは、決定されたゾーンに基づいて、その挙動を適合させてもよい。例えば、MITデバイスが安全ゾーン内にあると判断した場合、MITデバイスは低電力モードに入り、MITデバイスが電力節約を強化することを可能にするであろうスキャンウィンドウ設定を選択することができる。いくつかの実現形態では、MITデバイスの動作設定を動的に調整して、目標動作継続期間、例えば、6か月、9か月、12か月、18か月、24か月、36か月などを実現することができる。別の例として、例えば交通シナリオにおいて、MITデバイスが危険性(又は危険)ゾーンにあると、MITデバイスが判断した場合、MITデバイスがメッセージをより迅速に識別することを可能にするスキャンウィンドウ(例えば、より長い、より頻繁なスキャンウィンドウ)を、MITデバイスが選択することができ、任意選択的に、より高い電力インタフェース(例えば、BT/BLE)をアクティブ化してビーコンを能動的に送信することができる。危険性ゾーンでのMITデバイス設定は、MITデバイスが、例えば危険性ゾーンを去ること、安全ゾーンに入ること、MITデバイスが紛失したと判定すること(例えば、別のデバイスとの接触が閾値期間にわたって行われていなかった後で、及び/又は既知のゾーンの外部に位置している場合に)、などのイグジットイベントを判定するまで維持され得る。
【0117】
1310において、いったんトリガ条件が満足されると、MITデバイスは低電力モードに戻ってもよい。例えば、別のデバイスとの接触を確立した後、位置更新動作が成功した後、安全ゾーンに戻った後、動き停止時点で、関連付けられたデバイスを近接して検出した時点でなど、MITデバイスは、より低電力の動作モードに戻ることができる。
【0118】
図14を参照すると、1402において、低電力無線インタフェース(例えば、ウェイクアップ無線機及び/又はウェイクアップ受信機)、中電力無線インタフェース(例えば、Bluetooth(登録商標)(BT)及び/又はBluetooth(登録商標) Low Energy(BLE))、及び/又は高電力無線インタフェース(例えば、UWB、60GHz)のうちのいずれか/全てを有するMITデバイス(MITデバイス108など)が、低電力動作モードにあってもよい(例えば、低電力動作モードで動作する)。低電力モードでは、MITデバイスは、低電力無線インタフェースを介して、MITデバイスにアドレス指定されたメッセージ(例えば、ビーコン、ポーリング、プローブなど)を定期的にスキャンしてもよく、メッセージは、より高い電力無線インタフェースをアクティブ化するようにMITデバイスに信号で合図してもよい。メッセージは、関連付けられたデバイス(例えば、無線局106、無線ノード107及び/又はAP112などの、ペアリングされたデバイス又は同じ若しくは関連するユーザアカウントに関連付けられたデバイス)から、又は関連付けられていないデバイス(例えば、異なるユーザアカウントに関連付けられたデバイス)から受信してもよい。いくつかの実施形態では、電池電力を節約するための低電力モードにある間は、MITデバイスは規則的に(例えば、連続的に又は周期的に)送信しなくてもよい。更に、スキャンウィンドウ期間(例えば、ウィンドウの幅)及び間隔(例えば、間隔の周期)が設定されてもよく、又は、例えば、バッテリレベル、輻輳/干渉、時刻、センサデータなどの1つ以上の要因に応答して動的に調整されてもよい。加えて、MITデバイスは、MITデバイスに一意的にアドレス指定されたメッセージに、MITデバイスを含むグループ(又はセット)にアドレス指定されたメッセージに、又は全てのMITデバイスにアドレス指定されたメッセージに、応答してもよい。MITデバイスはまた、例えば、異なるMITデバイスに又はMITデバイスが属さないグループに一意的にアドレス指定されたメッセージなどの、MITデバイスにアドレス指定されなかったメッセージを無視してもよい。
【0119】
1404において、MITデバイスは、例えば、検出された動き、及び/又はスキャンウィンドウの間に受信されたメッセージに基づいて、少なくとも1つのより高い電力インタフェースをアクティブにしてもよい。1406において、MITデバイスは、紛失した(例えば、紛失状態にある)と判定することができる。例えば、MITデバイスが、閾値継続時間を超えて別のデバイスと接触していない、及び/又は既知のゾーンの外部に位置している、ことをMITデバイスは判定できる。1408において、それが紛失したと判定したことに応答して、MITデバイスは、少なくとも1つのより高い電力インタフェースが定期的にアクティブ化されるモードに遷移することができる(例えば、紛失状態に基づいて挙動を適合させる)。例えば、MITデバイスは、中電力インタフェース(例えば、BT/BLE)をアクティブ化することができ、1つ以上のビーコンを定期的に送信することができる。ビーコン周期、ビーコン間隔、及び送信されるビーコンの数は、電力を節約するために、発見の確率を増加させるために、又はその両方のために選択することができる。更に、1つ以上のビーコン用の送信電力を変化させることができる。例えば、ビーコン送信電力は、様々な範囲をカバーするように、循環式に変化させることができる(例えば、-25dBm、-10dBm、0dBm、+4dBm)。任意の数の様々な送信電力値を使用することができ、示される電力は単なる例示である。
【0120】
更に、使用される送信電力の数及び値、並びにタイミングは、様々な要因、例えば、残っている電池電力、時刻、光量、別のデバイスとの最後の接触からの時間の長さ、に基づいて変化させることができる。例えば、十分な電池電力が残っている間(例えば、50%超、50%~20%、10%超など)は、より積極的なビーコン送信ができる。より積極的なビーコン送信を、人が存在する可能性が高い時に(例えば、MITデバイスのクロック、組み込まれた光センサ、検出されたRF信号などに基づいて)実施することもできる。同様に、例えば、電池電力が所定のレベルを下回った場合、MITデバイスは、人が存在する可能性が低い期間などの間に、より節約的なビーコンに遷移することができる。
【0121】
1410において、いったんトリガ条件が満足されると、MITデバイスは低電力モードに戻ってもよい。例えば、別のデバイスとの接触を確立した後、位置更新動作が成功した後、安全ゾーンに戻った後、動き停止時点で、関連付けられたデバイスを近接して検出した時点でなど、MITデバイスは、より低電力の動作モードに戻ることができる。
【0122】
図15は、いくつかの実施形態による、MITデバイス用にスキャンする例示的方法を示す。図15に示す方法は、他のデバイスの中でもとりわけ、上記の図に示されたシステム又はデバイスのいずれかと共に使用されてもよい。様々な実施形態では、図示の方法要素の一部は、同時に実行してもよく、図示のものとは異なる順序で実行してもよく、又は省略してもよい。要望に応じて、追加の方法要素も実行されてもよい。示されるように、この方法は、以下のように動作してもよい。
【0123】
1502において、無線デバイス(例えば、無線局106、無線ノード107、及び/又はAP112)は、1つ以上のMITデバイス(又は、MITデバイス108などのタグ、トランスポンダなど)にメッセージを送信してもよい。無線デバイスは、MITデバイスの1つ以上に関連付けられ得る。例えば、デバイスは、ユーザアカウントに関連付けられ、更に、1つ以上のMITデバイス(共通ユーザアカウント)にも関連付けられているか、又は以前にMITデバイスとペアリングされた、コンパニオンデバイス(例えば、電話又はモバイルコンピューティングデバイス)であってもよい。無線デバイスは、(例えば、位置決定される対象物に関連付けられた)特定のMITデバイス、(例えば、共通のタイプの、又は関連付けを介してリンクされた)MITデバイスのセット、又は全体的に全てのMITデバイス、にメッセージをアドレス指定することができる。更に、メッセージは、MITデバイスの低電力インタフェース(例えば、ウェイクアップ無線機及び/又はウェイクアップ受信機)によって受信できるインタフェースを使用して送信できる。
【0124】
1504において、無線デバイスは、1つ以上のMITデバイスのMITデバイスとの通信を、中電力インタフェースを介して確立してもよい。いくつかの実施形態では、メッセージを受信した時点で、MITデバイスは、Bluetooth(登録商標)(BT)又はBT低エネルギー(BLE)インタフェースなどの中電力(及び範囲)インタフェースをアクティブ化してもよいことに留意されたい。場合によっては、無線デバイスは、MITデバイスを位置決定するために、中電力インタフェースを介した通信を利用することができる。例えば、無線デバイスは、可聴信号、視覚信号(例えば、光)、及び/又は触覚信号などの1つ以上の信号を出力するように、MITデバイスに指示できる。加えて又は代替として、無線デバイス及びMITデバイスは、位置決定動作を実行するために信号情報(例えば、信号強度測定値(RSSI))を使用できる。その他の場合、無線デバイスは、UWBインタフェースなどの高電力インタフェースをアクティブ化するようにMITデバイスに指示して、(例えば、MITデバイスの位置を決定する他の方法と比較して)より正確な位置情報を提供してもよい。いくつかの実施形態では、無線デバイス及びMITデバイスは、位置決定動作のために単一のインタフェース又は複数のインタフェースを使用できる。
【0125】
1506において、無線デバイスは、位置インタフェースを、例えば、ディスプレイ上に提示してもよい。位置インタフェースは、ライブ画像(例えば、カメラフィード)又はレンダリング(例えば、地図、ブランク画面など)である場合があり、また、MITデバイスの位置に対応する1つ以上の位置インジケータを含んでもよい。例えば、1つ以上の矢印、ドット、円、又は他のそのようなインジケータである。更に、1つ以上の位置インジケータは、MITデバイスの位置に関する更なる情報を提供するために、例えば、サイズ、色、形状、及び/又は強度が変化し得る。いくつかの実施形態では、無線デバイスは、高電力インタフェースがアクティブである場合にのみ、位置インタフェースを提示してもよい。
【0126】
1508において、いったんMITデバイスの位置が(例えば、高電力インタフェースを介して)判定されると、無線デバイスは、例えば、バッテリ消費を削減するために、高電力インタフェースを非アクティブ化するようにMITデバイスに命令する1つ以上のメッセージを送信してもよい。更に、無線デバイスは、MITデバイスに、1つ以上の他のインタフェースを非アクティブ化するように、及び/又は1つ以上の出力(例えば、可聴、視覚、触覚)を終了させるように命令してもよい。加えて、命令は、例えば、低電力インタフェース(例えば、ウェイクアップ無線機及び/又はウェイクアップ受信機)を介してウェイクアップ信号を定期的にスキャンする低電力動作モードに、MITデバイスを戻すように指示してもよい。
【0127】
(MITデバイス使用の実施形態)
いくつかの実施形態では、MITデバイス108などのマルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイスは、例えば、送金用の及び/又は決済装置としての金融用デバイスとして使用されてもよい。例えば、MITデバイスを送金するために使用して、前払い式交通カード、ギフトカード、又は他のそのようなカード実現形態などの、ストアドバリューカード又はキャッシュオンカード(cash-on-card)として機能させてもよい。例えば、MITデバイスは、通信回路、1つ以上のセンサ、プロセッサ、メモリ、電源などに加えて、セキュアプロセッサ及び/又はセキュアストレージを含むことができる。そのような実施形態では、MITデバイスは、例えば、コンパニオンデバイスなしで、スタンドアロンモードで(又はスタンドアロンデバイスとして)動作してもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、アカウント(例えば、クレジットカード、デビットカード、チェッキング及び/又はセイビングアカウントなどの銀行アカウント)、又は金融プール(例えば、銀行アカウントに直接関連付けられていないが、サービスによりスティングされた事前資金供給アカウントなど)に関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、「タップ決済(tap to pay)」動作のための超広帯域インタフェースを使用するために有効化されて、それにより、高レベルのトランザクションセキュリティが可能になり得る。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、例えば、Venmo、PayPal、Apple Payなどの第三者サービスを介してお金を貸すことが可能な貸し付けデバイスとして実現されてもよい。
【0128】
別の例として、MITデバイスは、近隣内の隣人の間及び/又はソーシャルグループのメンバー間など、ユーザのコミュニティ間で共有される物品に取り付け(又は関連付け)られてもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、物品を追跡すること(例えば、最後のユーザ、最後及び/又は現在の位置)、及び物品に関連付けられた情報(例えば、ユーザ、位置、使用量など)を維持することを支援してもよい。同様に、MITデバイスは、企業、スポーツチーム、コミュニティなどのための在庫追跡(例えば、典型的にはユーザに割り当てられた又はユーザと共有された物品に取り付けられた/関連付けられた)のために実現されてもよい。
【0129】
いくつかの実施形態では、MITデバイス108などのマルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイスは、例えば訪問者の確認のための、識別の形態として使用されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、MITデバイスは、人物の識別情報のデジタル表現になり得る。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、例えば、セキュアメモリ内に、トークンなどの認証情報を記憶できる。更に、認証情報は、セキュアな復号及び認証を可能にする形態で暗号化されてもよい。表現は、人物の説明、画像、現在位置、及び/又は意図される位置を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、MITデバイスをスキャンし、MITデバイスの位置及び人物の識別情報を確認してもよい。例えば、(例えば、AP112、無線局106、及び/又は無線ノード107などの無線デバイスを介して)、MITデバイスをスキャンする時点で、ユーザには、人物を識別する写真、人物の意図した場所のログなどの人物の識別情報を確認するための情報が提供されてもよい。いくつかの実施形態では、スキャンは、例えば、識別情報の確認のための、及び/又は侵入を認可するための、又は反対に、侵入を許可せずに警備に通知するための、ホームセキュリティシステムを介して実現されてもよい。別の例として、MITデバイスは、例えば、オンライン注文の店舗での受け取り、受け取った出荷物に対する署名などを可能にするために、信頼チェーンの一部に実現されてもよい。
【0130】
(更なる実施形態)
いくつかの実施形態では、例えば、本明細書に記載されるようなマルチインタフェーストランスポンダデバイス(MIT)は、(例えば、インタフェースをサポートするための)1つ以上の無線機、少なくとも1つのアンテナ、メモリ、及び1つ以上のプロセッサ(例えば、処理回路、処理要素など)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の無線機は、Bluetooth(登録商標)(BT)無線機(例えば、Bluetooth(登録商標) Low Energyを含むBluetooth(登録商標)の様々な形態をサポートする任意の無線機)、超広帯域(UWB)無線機、及び/又は超低電力無線機(例えば、ウェイクアップ無線機及び/又はウェイクアップ受信機など)のうちの1つ以上を含んでもよい。加えて、いくつかの実施形態では、MITデバイスは、動き感知回路(例えば、ジャイロスコープ、加速度計、及び/又は任意の様々な他の動き感知構成要素)を含んでもよい。
【0131】
いくつかの実施形態では、MITデバイスは、
第2の無線機が無効になる低電力モードに入り、
低電力モードにある間に、隣接無線デバイスからウェイクアップ信号を受信し、
ウェイクアップ信号の受信に応答して、より高い電力モードに遷移した後に、より高い電力モードにおいて有効化された第2の無線機を介してビーコンを送信する、ように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号は、例えば、隣接無線デバイスとのULP/LP通信を介して、超低電力無線によって受信されてもよい。
【0132】
いくつかの実施形態では、隣接無線デバイスは、コンパニオンデバイスを備えてもよい。いくつかの実施形態では、位置サーバへの登録において、コンパニオンデバイスがMITデバイスを支援したかもしれない。いくつかの実施形態では、コンパニオンデバイス及びMITデバイスは、位置サーバと関連付けられていてもよい。いくつかの実施形態では、MITは、
隣接無線デバイスから、MITデバイスに関連付けられた位置が位置サーバで更新されたという指示を受信し、
指示に少なくとも部分的に基づいて、低電力モードに遷移する、ように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号は、送信頻度を示してもよい。いくつかの実施形態では、送信頻度は、隣接無線デバイスによって検出された輸送モード、及び/又は隣接無線デバイスによって検出された予想される媒体輻輳のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づいてもよい。いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号は、送信電力を示し得る。いくつかの実施形態では、送信電力は、隣接無線デバイスによって検出された輸送モード、及び/又は隣接無線デバイスによって検出された予想される媒体輻輳のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づいてもよい。
【0133】
いくつかの実施形態では、第2の無線機は、超広帯域無線機を備えてもよい。
【0134】
いくつかの実施形態では、隣接無線デバイスは、非コンパニオンデバイスを備えてもよい。いくつかの実施形態では、非コンパニオンデバイス及びMITデバイスは、位置サーバと関連付けられていてもよい。
【0135】
いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号は、第1の無線機を介して受信されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の無線機は、Bluetooth(登録商標)無線機及び/又は超低電力無線機(例えば、ウェイクアップ無線機及び/又はウェイクアップ受信機など)のうちの1つを備えてもよい。
【0136】
いくつかの実施形態では、MITは、コンパニオンデバイスと通信してからの継続時間に少なくとも部分的に基づいてMITデバイスの第1の状態を判定し、第1の状態に基づいて紛失動作モードに遷移するように更に構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、位置サーバへの登録において、コンパニオンデバイスがMITデバイスを支援したかもしれない。いくつかの実施形態では、コンパニオンデバイス及びMITデバイスは、位置サーバと関連付けられていてもよい。いくつかの実施形態では、紛失動作モードにある場合、MITデバイスは、第1の無線機を介して、1日の第1の部分の間に第1の周期的間隔にてビーコンを送信し、第1の無線機を介して、1日の第2の部分の間に第2の周期的間隔にてビーコンを送信するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、1日の第1の部分は、少なくとも部分的に昼間時間に対応してもよく、1日の第2の部分は、少なくとも部分的に昼間以外の時間に対応してもよい。いくつかの実施形態では、第2の周期的間隔は、第1の周期的間隔より長くてもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスは、継続時間又は時刻のうちの1つに少なくとも部分的に基づいて、第1の無線機を介して送信されるビーコンの送信電力を増加させるように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、第1の無線機はBluetooth(登録商標)無線機を備えてもよい。いくつかの実施形態では、MITデバイスの第1の状態は、隣接無線デバイスからの位置更新又は信号受信の指示からの継続時間に少なくとも部分的に更に基づいてもよい。
【0137】
いくつかの実施形態では、MITデバイスは、
少なくとも1つのプロセッサと通信する超広帯域(UWB)無線機が無効にされる低電力モードで動作し、
低電力モードで動作している間に、隣接無線デバイスからウェイクアップ信号を受信し、
ウェイクアップ信号の受信に応答して、低電力モードから遷移して出てUWB無線機を有効にする命令を生成し、
UWB無線機を介して、隣接無線デバイスに位置ビーコンを送信する命令を生成する、ように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号は、例えば、隣接無線デバイスとのULP/LP通信を介して、超低電力無線によって受信されてもよい。
【0138】
いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号は、少なくとも1つのプロセッサと通信するBluetooth(登録商標)無線機又は超低電力無線機(例えば、ウェイクアップ無線機及び/又はウェイクアップ受信機など)のうちの1つを介して受信されてもよい。
【0139】
いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号は、位置ビーコンについての送信頻度及び送信電力を示してもよい。
【0140】
いくつかの実施形態では、MITデバイスは、
隣接無線デバイスから、MITデバイスに関連付けられた位置が位置サーバで更新されたという指示を受信し、
低電力モードに遷移させUWB無線機を無効にするための命令を生成する、ように更に構成されていてもよい。
【0141】
いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号は、位置ビーコンについての送信頻度及び送信電力を示してもよい。いくつかの実施形態では、送信頻度及び送信電力の各々は、隣接無線デバイスによって検出された輸送モード、及び/又は隣接無線デバイスによって検出された予想される媒体輻輳のうちの1つ以上に少なくとも部分的に基づいてもよい。
【0142】
いくつかの実施形態では、MITデバイスは、
第1の送信頻度及び第1の送信電力にて位置ビーコンをブロードキャストし、
トリガ条件の検出に応答して、第1の送信頻度を第2の送信頻度に増加させ、
第2の送信頻度及び第1の送信電力にて位置ビーコンをブロードキャストする、ように構成されていてもよい。
【0143】
いくつかの実施形態では、トリガ条件は、コンパニオンデバイスがMITデバイスから閾値距離を超えて移動したという指示の受信を含んでもよい。いくつかの実施形態では、指示は、第1の無線機を介して受信されてもよく、位置ビーコンは、第2の無線機を介して送信されてもよい。いくつかの実施形態では、閾値距離は約1メートルであってもよい。
【0144】
いくつかの実施形態では、MITデバイスは、
送信電力を第2の送信電力に増加させる指示であって、媒体輻輳に少なくとも部分的に基づく指示を、コンパニオンデバイスから受信し、
位置ビーコンを第2の送信電力にてコンパニオンデバイスに送信する、ように構成されていてもよい。
【0145】
いくつかの実施形態では、第1の送信頻度及び第1の送信電力にて位置ビーコンをブロードキャストする前に、MITデバイスは、
第2の無線機が無効になる低電力モードで動作している間に、輸送モードにおける遷移の指示をコンパニオンデバイスから受信し、
指示に基づき、第2の無線機が有効にされる、より高い電力モードに遷移する、ように構成されていてもよい。
いくつかの実施形態では、MITデバイスは、
輸送モードにおける遷移の終了の指示をコンパニオンデバイスから受信し、
指示に応答して、低電力状態に遷移して戻る、ように構成されていてもよい。
【0146】
いくつかの実施形態では、トリガ条件は、輸送モードにおける遷移の検出を含んでもよい。遷移は、輸送モードの停止を含んでもよい。いくつかの実施形態では、判定は、MITデバイスの頻度の変化に基づいてもよい。
【0147】
いくつかの実施形態では、MITデバイスは、
第1の電力状態にある間に、第1のインタフェース(例えば、1つ以上の無線機の第1の無線機によってサポートされる)及び/又はMITデバイスの動き感知回路のうちの1つを介して、検出可能なイベントの検出に少なくとも部分的に基づいて、第2の電力状態に遷移することを決定し、
第1の電力状態から第2の電力状態へと遷移し、
第2の電力状態にある間に、MITデバイスの(例えば、1つ以上の無線機のうちの第2の無線機によってサポートされる)第2のインタフェース、又は(例えば、1つ以上の無線機のうちの第3の無線機によってサポートされる)第3のインタフェースのうちの1つを介して、1つ以上のビーコンを送信し、
第2の電力状態にある間に、隣接無線デバイスから、MITデバイスに関連付けられた位置が位置サーバで更新されたという指示を受信し、
少なくとも部分的に指示に基づいて、第3の電力状態に遷移するように決定する、ように構成されていてもよい。
いくつかの実施形態では、第2のインタフェース又は第3のインタフェースの選択は、少なくとも部分的に検出されたイベントに基づいてもよい。いくつかの実施形態では、隣接無線デバイス及びMITデバイスはそれぞれ、位置サーバに関連付けられていてもよい。
【0148】
いくつかの実施形態では、第1のインタフェースは、超低電力無線周波数(RF)インタフェース(例えば、ウェイクアップ無線機及び/又はウェイクアップ受信機など)であってもよい。換言すれば、第1の無線機は、いくつかの実施形態では、超低電力無線機であってもよい。いくつかの実施形態では、第1のインタフェースはBluetooth(登録商標)(BT)インタフェースであってもよい。したがって、第1の無線機は、いくつかの実施形態では、Bluetooth(登録商標)無線機であってもよい。
【0149】
いくつかの実施形態では、第2のインタフェースは、Bluetooth(登録商標)インタフェース及び超広帯域(UWB)無線周波数(RF)インタフェースのうちの1つであってもよく、第3のインタフェースは、(BT)Bluetooth(登録商標)インタフェース及びUWB RFインタフェースのうちの1つであってもよい。換言すれば、第2及び第3の無線機は、いくつかの実施形態では、BT無線機及び/又はUWB無線機のうちの1つであってもよい。
【0150】
いくつかの実施形態では、第1のインタフェースを介して検出可能なイベントは、コンパニオンデバイスからウェイクアップ信号を受信することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ウェイクアップ信号は、第2の電力状態に遷移させるための命令を含んでもよい。いくつかの実施形態では、命令は、例えば、第3のインタフェースがUWB RFインタフェースを含む場合に、MITデバイスが第3のインタフェースをアクティブ化することを指示してもよい。いくつかの実施形態では、命令は、例えば、第2のインタフェースがBTインタフェースを備える場合に、MITデバイスが第2のインタフェースをアクティブ化することを指示してもよい。
【0151】
いくつかの実施形態では、命令は、送信頻度を示してもよい。いくつかの実施形態では、送信頻度は、コンパニオンデバイスによって検出された輸送モードに少なくとも部分的に基づいてもよい。いくつかの実施形態では、送信頻度は、コンパニオンデバイスによって検出されるような予想される媒体輻輳に少なくとも部分的に基づいてもよい。
【0152】
いくつかの実施形態では、命令は、送信電力を示してもよい。いくつかの実施形態では、送信電力は、コンパニオンデバイスによって検出された輸送モードに少なくとも部分的に基づいてもよい。いくつかの実施形態では、送信電力は、コンパニオンデバイスによって検出された予想される媒体輻輳に少なくとも部分的に基づいてもよい(及び/又は更に基づいてもよい)。
【0153】
いくつかの実施形態では、隣接無線デバイスは、位置サーバへの登録において、MITデバイスを支援したかもしれないコンパニオンデバイスであってもよい。いくつかの実施形態では、隣接無線デバイスは、位置サーバと関連付けられてもよい非コンパニオンデバイスであってもよい。
【0154】
いくつかの実施形態では、MITデバイスは、
コンパニオンデバイスと通信してからの継続時間に少なくとも部分的に基づいて、MITデバイスの第1の状態を判定し、
第1の状態に基づいて第1の動作モードに遷移する、ように構成されていてもよい。
いくつかの実施形態では、第1の動作モードは、1日の第1の部分の間に第1の周期的間隔で第1のインタフェースを介してビーコンを送信すること、1日の第2の部分の間に第2の周期的間隔で第1のインタフェースを介してビーコンを送信すること、及び/又は、継続時間及び/又は時刻のうちの1つに少なくとも部分的に基づいてビーコンの送信電力を増加させること、のうちの、いずれか、これらのいずれかの組み合わせ、及び/又はこれらの全てを含んでもよい。いくつかの実施形態では、1日の第1の部分は、少なくとも部分的に昼間時間に対応してもよい。いくつかの実施形態では、1日の第2の部分は、少なくとも部分的に昼間以外の時間に対応してもよい。いくつかの実施形態では、第2の周期的間隔は、第1の周期的間隔より長くてもよい。
【0155】
いくつかの実施形態では、MITデバイスの第1の状態は、隣接デバイスからの位置更新及び/又は信号受信の指示からの継続時間に少なくとも部分的に更に基づいてもよい。
【0156】
いくつかの実施形態では、第1の周期的間隔は、少なくとも部分的に送信電力に基づいて調整されてもよい。
【0157】
いくつかの実施形態では、MITデバイスは、
隣接無線デバイスから信号を受信し、
信号を受信したことに応答して、送信周波数及び/又は送信電力を増加させる、ように更に構成されていてもよい。
【0158】
いくつかの実施形態では、第1の動作モードは、省電力期間を更に含んでもよい。いくつかの実施形態では、省電力期間は、1日の第1の部分又は第2の部分の少なくとも10倍の長さであってもよい。いくつかの実施形態では、省電力期間は、1日の第1の部分又は第2の部分の少なくとも100倍の長さであってもよい。いくつかの実施形態では、省電力期間は、1日の第1の部分又は第2の部分の少なくとも1000倍の長さであってもよい。
【0159】
いくつかの実施形態では、第1のインタフェースはBluetooth(登録商標)インタフェースであってもよい。
【0160】
いくつかの実施形態では、MITデバイスは、
第1のインタフェースを介して、第1の電力状態にある間に、輸送モードにおける遷移の指示をコンパニオンデバイスから受信し、
指示に応答して、第2の電力状態に遷移し、
第2のインタフェースを介して、1つ以上のビーコンを第1の送信頻度及び第1の送信電力にてコンパニオンデバイスに送信する、ように構成されていてもよい。
いくつかの実施形態では、第2の電力状態へと遷移することにより、第2のインタフェースがアクティブ化されてもよい。いくつかの実施形態では、第2のインタフェースは、第1のインタフェースよりも多くの電力を消費してもよい。
【0161】
いくつかの実施形態では、第1のインタフェースは、超低電力のウェイクアップ無線周波数インタフェースであってもよい。いくつかの実施形態では、第2のインタフェースは、Bluetooth(登録商標)インタフェース、又は超広帯域RFインタフェースのうちの1つであってもよい。
【0162】
いくつかの実施形態では、MITデバイスは、
輸送モードにおける遷移の終了の指示をコンパニオンデバイスから受信し、
指示に応答して、第1の電力状態に遷移して戻る、ように構成されていてもよい。
【0163】
いくつかの実施形態では、MITデバイスは、
コンパニオンデバイスがMITデバイスから閾値距離を超えて移動したという指示を、コンパニオンデバイスから受信し、
指示に応答して、1つ以上のビーコンの送信頻度を増加させる、ように更に構成されていてもよい。
【0164】
いくつかの実施形態では、閾値距離は約1メートルであってもよい。いくつかの実施形態では、閾値距離は、2フィートより大きく、3フィート未満であってもよい。
【0165】
いくつかの実施形態では、MITデバイスは、送信電力を増加させる指示をコンパニオンデバイスから受信するように更に構成されていてもよく、この指示は、少なくとも部分的に媒体輻輳に基づいている。
【0166】
いくつかの実施形態では、コンパニオンデバイスは、ユーザ機器デバイス又はウェアラブルデバイスのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0167】
いくつかの実施形態では、輸送モードは、車両、列車、ボート、又は飛行機のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0168】
いくつかの実施形態では、例えば、本明細書に記載されるような、クライアント局及び/又は無線ノードなどの無線デバイスは、例えば、本明細書に記載されるようなマルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイスへのコンパニオンデバイスとして構成されていてもよい。無線デバイスは、(例えば、1つ以上のインタフェースをサポートする)1つ以上の無線機、少なくとも1つのアンテナ、メモリ、及び1つ以上のプロセッサ(例えば、処理回路、処理要素など)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の無線機は、Bluetooth(登録商標)(BT)無線機(例えば、Bluetooth(登録商標) Low Energyを含むBluetooth(登録商標)の様々な形態をサポートする任意の無線機)、超広帯域(UWB)無線機、超低電力無線機(例えば、ウェイクアップ無線機及び/又はウェイクアップ受信機など)、及び/又はセルラ無線機のうちの1つ以上を含んでもよい。加えて、いくつかの実施形態では、無線デバイスは、動き感知回路(例えば、ジャイロスコープ、加速度計、及び/又は任意の様々な他の動き感知構成要素)を含んでもよい。
【0169】
いくつかの実施形態では、無線デバイスは、
超広帯域インタフェースをアクティブ化する命令をMITデバイスに送信し、
超広帯域通信を介して1つ以上の信号をMITデバイスから受信し、
受信された1つ以上の信号に基づいて、無線デバイスに対するMITデバイスの位置を判定し、
ユーザインタフェースを介して、無線デバイスに対するMITデバイスの位置の指示を表示し、
無線デバイスの移動に基づいて、無線デバイスに対するMITデバイスの位置を更新する、ように構成されていてもよい。
【0170】
いくつかの実施形態では、命令は、超低電力無線周波数信号を介して送信されてもよい。
【0171】
いくつかの実施形態では、指示は、無線デバイスのディスプレイ上に表示された地図を介して表示されてもよい。
【0172】
いくつかの実施形態では、指示は、無線デバイスに対するMITデバイスの位置の拡張現実レンダリングを含んでもよい。
【0173】
いくつかの実施形態では、無線デバイスは、MITデバイスの位置を決定することに応答して、MITデバイスに命令を送信して、MITデバイスの超広帯域インタフェースを非アクティブ化するように更に構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、無線デバイスは、MITデバイスの位置を判定したことに応答して、位置更新メッセージを位置サーバに送信するように更に構成されていてもよい。
【0174】
上述のように、本技術の一態様は、特定の及び正当なソースから利用可能なデータを収集及び使用して、マルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイスの位置を追跡及び/又は更新することである。本開示は、場合によっては、この収集されたデータは、特定の人物を一意的に特定する、又は特定するために使用できる、個人情報データを含み得ることを意図している。そのような個人情報データは、人口統計データ、位置ベースのデータ、オンライン識別子、電話番号、電子メールアドレス、自宅住所、ユーザの健康又はフィットネスレベル(例えば、バイタルサイン測定、服薬情報、運動情報)に関するデータ若しくは記録、生年月日、又は任意の他の個人情報を含むことができる。
【0175】
本開示は、本技術におけるそのような個人情報データの使用がユーザの利益になる使用であり得る点を認識するものである。例えば、MITデバイスの位置を追跡及び/又は更新することは、ユーザが、キー、荷物、音楽用品、スポーツ用具、バックパック、ブリーフケースなどの様々な重要な品目の位置を維持することを支援し得る。
【0176】
本開示は、そのような個人情報データの収集、分析、開示、転送、記憶、又は他の使用に関与するそれらエンティティが、確固たるプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守するものとなることを意図している。具体的には、そのようなエンティティは、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は上回ると一般に認識されるプライバシー慣行を実現し、一貫して適用することが予想されるであろう。個人データの使用に関するそのような情報は目立つべきであり、ユーザによって容易にアクセス可能とするべきであり、データの収集及び/又は使用が変化するにつれて更新されるべきである。ユーザからの個人情報は、正当な使用のためのみに収集されるべきである。更に、そのような収集/共有は、ユーザの承諾を受けた後に、又は適用可能な法律に明記された他の正当な根拠に基づいて行われるべきである。更には、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護して安全化し、その個人情報データへのアクセスを有する他者が、それらのプライバシーポリシー及び手順を遵守することを保証するための、あらゆる必要な措置を講じることを考慮するべきである。更には、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーポリシー及び慣行に対する自身の遵守を証明するために、第三者による評価を自らが受けることができる。加えて、ポリシー及び慣行は、収集及び/又はアクセスされる具体的な個人情報データのタイプに適合されるべきであり、また、より高い基準を課す役割を担い得る管轄権固有の考慮事項を含めた、適用可能な法令及び基準に適合されるべきである。例えば、米国では、特定の健康データの収集又はアクセスは、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(Health Insurance Portability and Accountability Act、HIPAA)などの、連邦法及び/又は州法によって管理することができ、その一方で、他国における健康データは、他の規制及びポリシーの対象となり得るものであり、それに従って対処されるべきである。
【0177】
前述のことがらにも関わらず、本開示はまた、個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを、ユーザが選択的に阻止する実施形態も想到する。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するように、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素を提供することができると想到する。
【0178】
更には、本開示の意図は、個人情報データを、非意図的若しくは非認可アクセス又は使用の危険性を最小限に抑える方法で、管理及び処理するべきであるという点である。データの収集を制限し、データがもはや必要とされなくなった時点で削除することによって、危険性を最小限に抑えることができる。更には、適用可能な場合、特定の健康関連アプリケーションにおいて、ユーザのプライバシーを保護するために、データの非特定化を使用することができる。非特定化は、適切な場合には、識別子を除去すること、記憶されたデータの量又は特異性を制御すること(例えば、位置データを住所レベルよりも都市レベルで収集すること)、データがどのように記憶されるかを制御すること(例えば、データをユーザ全体にわたって集約すること)、及び/又は差分プライバシーなどの他の方法によって、容易にしてもよい。
【0179】
それゆえ、本開示は、1つ以上の様々な開示された実施形態を実施するための、個人情報データの使用を広範に網羅するものではあるが、本開示はまた、そのような個人情報データにアクセスすることを必要とせずに、それらの様々な実施形態を実施することもまた可能であることを想到している。すなわち、本技術の様々な実施形態は、そのような個人情報データの全て又は一部分が欠如することにより、実施不可能となるものではない。例えば、ユーザのデバイス上でのみ扱われるコンテンツなどの集約された非個人情報データ、若しくは最小限の個人情報、又はコンテンツ配信サービスにとって利用可能な他の非個人情報、に基づいてコンテンツが選択されユーザへ配信され得る。
【0180】
本開示の実施形態は、様々な形態のうちのいずれかで実現することができる。例えば、いくつかの実施形態は、コンピュータにより実施される方法、コンピュータ可読記憶媒体、又はコンピュータシステムとして実現されてもよい。他の実施形態は、ASICなどのカスタム設計されたハードウェアデバイスの1つ以上を使用して、実現することができる。他の実施形態が、FPGAなどの1つ以上のプログラム可能なハードウェア要素を使用して実現されてもよい。
【0181】
いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、プログラム命令及び/又はデータを記憶するように構成されてもよく、プログラム命令は、コンピュータシステムによって実行されると、コンピュータシステムに、本方法を、例えば、本明細書に記載された方法の実施形態のうちのいずれか、又は、本明細書に記載された方法の実施形態の任意の組み合わせ、又は、本明細書に記載された方法の実施形態のうちのいずれかの任意のサブセット、又は、そのようなサブセットの任意の組み合わせを実行させる。
【0182】
いくつかの実施形態では、無線デバイスは、プロセッサ(又はプロセッサのセット)と記憶媒体とを含むように構成されてもよく、記憶媒体は、プログラム命令を記憶し、プロセッサは、記憶媒体からプログラム命令を読み出し、それを実行するように構成され、プログラム命令は、本明細書に記載された様々な方法の実施形態(又は、本明細書に記載された方法の実施形態の組み合わせ、又は、本明細書に記載された方法の実施形態のうちのいずれかの任意のサブセット、又は、そのようなサブセットの任意の組み合わせ)のうちのいずれかを、無線デバイスに実現させるように実行可能である。デバイスは、様々な形態のいずれかにおいて実現されてもよい。
【0183】
上記実施形態がかなり詳細に説明されてきたが、上記開示が完全に認識されると、多数の変形形態及び修正形態が当業者にとって明らかになる。以下の特許請求の範囲は、全てのそのような変形形態及び修正形態を包含すると解釈されることを意図している。
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2023-03-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1の無線アクセス技術(RAT)をサポートする回路を備える第1の無線機と、
少なくとも第2のRATをサポートする回路を備える第2の無線機と、
前記第1の無線機及び前記第2の無線機に結合された1つ以上のプロセッサと、を備えるマルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイスであって、
前記1つ以上のプロセッサは、前記MITデバイスに、
低電力モードで動作している間に、少なくとも第1の無線アクセス技術(RAT)をサポートする第1の無線機を介して、第2のデバイスからの指示を受信させ、
前記指示に基づいて、高電力モードに遷移させ、少なくとも第2のRATをサポートする第2の無線機は、使用可能であり、
前記第2の無線機を介して、前記第2のRATによる1つ以上のビーコンを送信させ、前記1つ以上のビーコンは、前記MITデバイスに関連付けられた位置データを含む、ように構成される、マルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイス。
【請求項2】
前記第2の無線機は、前記低電力モードでは通信を行わない、請求項1に記載のマルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイス。
【請求項3】
前記第2のデバイスは、コンパニオンデバイスであり、前記指示は、前記コンパニオンデバイスが、前記MITデバイスから閾値距離より多く移動したことを示す、請求項1に記載のマルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイス。
【請求項4】
前記1つ以上のプロセッサは、前記MITデバイスに、
送信電力を第2の送信電力に増加する第2の指示を前記第2のデバイスから受信させ、前記第2の指示は、少なくとも部分的に媒体輻輳に基づくものであり、
前記第2の送信電力で位置ビーコンを前記第2のデバイスへ送信させるようにさらに構成される、請求項1に記載のマルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイス。
【請求項5】
前記指示は、輸送モードにおける遷移の開始を示し、前記1つ以上のプロセッサは、前記MITデバイスに、
前記輸送モードにおける遷移の終了の指示を前記第2のデバイスから受信させ、
前記指示に応答して、前記低電力モードに遷移させるようにさらに構成される、請求項1に記載のマルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイス。
【請求項6】
前記1つ以上のプロセッサは、前記MITデバイスに、
前記指示の受信に応答して、前記第2のデバイスに指示データを提供し、前記指示データは、前記MITデバイスのメモリのセキュアな部分に保存される、ようにさらに構成される、請求項1に記載のマルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイス。
【請求項7】
前記第1の無線機は、超低電力無線機、低電力無線機、又はBluetooth無線機のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載のマルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイス。
【請求項8】
前記第2の無線機は、Bluetooth無線機、広帯域無線機、又は超広帯域無線機のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のマルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイス。
【請求項9】
メモリと、前記メモリと通信を行う少なくとも1つのプロセッサと、を備える装置であって、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
低電力モードで動作している間に、第1の無線機を介して、輸送モードにおける遷移の指示を隣接無線デバイスから受信し、
前記指示に基づいて、高電力モードに遷移させ、第2の無線機は、高電力モード使用可能であり、
第1の送信頻度にて位置ビーコンを1つ以上の隣接無線デバイスにブロードキャストする、ように構成される装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
トリガ指示に応答して、前記第1の送信頻度を第2の送信頻度に増加させ、
前記第2の送信頻度にて位置ビーコンを前記1つ以上の隣接無線デバイスに送信する、ようにさらに構成される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記トリガ指示は、
輸送モードにおける遷移の検出、
前記1つ以上の隣接無線デバイスに含まれるコンパニオンデバイスが、前記装置から閾値距離より多く移動したこと、又は
前記装置の速度の変化の検出、のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサは、既知の輸送遷移ポイントへの到着を検出すること、又は既知の輸送宛先への到着を検出することに基づいて、輸送モードにおける遷移を検出する、ようにさらに構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記隣接無線デバイスは、コンパニオンデバイスを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
送信電力を第2の送信電力に増加する指示を前記コンパニオンデバイスから受信し、
前記第2の送信電力で位置ビーコンを前記コンパニオンデバイスに送信する、ようにさらに構成される、請求項9に記載の装置。
【請求項14】
前記指示は、少なくとも部分的に媒体輻輳に基づく、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
トリガ条件の終了の指示をコンパニオンデバイスから受信し、
前記指示に応答して、第1の送信頻度で位置ビーコンをブロードキャストするように、さらに構成される、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
マルチインタフェーストランスポンダ(MIT)デバイスの処理回路によって実行可能なプログラム命令を保存した非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記MITデバイスに、
低電力モードで動作している間に、少なくとも第1の無線アクセス技術(RAT)をサポートする第1の無線機を介して、第2のデバイスからの指示を受信させ、
前記指示に基づいて、高電力モードに遷移させ、少なくとも第2のRATをサポートする第2の無線機は、使用可能であり、
前記第2の無線機を介して、前記第2のRATによる1つ以上のビーコンを送信させ、前記1つ以上のビーコンは、前記MITデバイスに関連付けられた位置データを含むものである、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記第2の無線機は、前記低電力モードでは通信を行わない、請求項16に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記第1の無線機は、超低電力無線機、低電力無線機、又はBluetooth無線機のうちの少なくとも1つであり、
前記第2の無線機は、Bluetooth無線機、広帯域無線機、又は超広帯域無線機のうちの少なくとも1つを含む、請求項16に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記第1の無線機は、前記高電力モードにおいて非アクティブ化される、請求項16に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記第1の無線機は、前記第2の無線機より低い電力で動作する、請求項16に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【外国語明細書】