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特開2023-75390陳列書籍等の関連情報表示プログラムおよび装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023075390
(43)【公開日】2023-05-31
(54)【発明の名称】陳列書籍等の関連情報表示プログラムおよび装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230524BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021188265
(22)【出願日】2021-11-19
(71)【出願人】
【識別番号】390006921
【氏名又は名称】ナカバヤシ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003579
【氏名又は名称】弁理士法人山崎国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100173978
【弁理士】
【氏名又は名称】朴 志恩
(74)【代理人】
【識別番号】100118647
【弁理士】
【氏名又は名称】赤松 利昭
(74)【代理人】
【識別番号】100123892
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 忠雄
(74)【代理人】
【識別番号】100169993
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 千裕
(74)【代理人】
【識別番号】100071010
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 行造
(72)【発明者】
【氏名】関根 博之
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】
多数並んだ書籍等の中から、ユーザが書籍等を選択する際に、該当書籍等の情報を見易く表示するプログラムおよび装置を提供すること。
【解決手段】
複数の書籍等200の画像を取得する撮像ステップS40と、画像から複数の書籍等200の各書籍等を特定する書籍コードを取得する書籍コード取得ステップS50と、各書籍等の書籍コードに基づき、該書籍等200に関する情報をデータベース100から取得する情報取得ステップS60と、複数の書籍等200に関する情報の一部220、230、240を、該書籍等の画像200と関連付けてディスプレイ30に表示する表示ステップS110とを、携帯情報端末10に行わせる、陳列書籍等の関連情報表示プログラム50。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の書籍等の画像を取得する撮像ステップと;
前記画像から前記複数の書籍等の各書籍等を特定する書籍コードを取得する書籍コード取得ステップと;
前記各書籍等の書籍コードに基づき、該書籍等に関する情報をデータベースから取得する情報取得ステップと;
前記複数の書籍等に関する情報の一部を、該書籍等の画像と関連付けてディスプレイに表示する表示ステップとを、携帯情報端末に行わせる;
陳列書籍等の関連情報表示プログラム。
【請求項2】
前記情報取得ステップで、複数のデータベースから前記書籍等に関する情報を取得し;
前記表示ステップは、前記複数のデータベースから取得した少なくとも一部の情報をデータベース毎に区別して、前記書籍等の画像と関連付けて表示する;
請求項1に記載の陳列書籍等の関連情報表示プログラム。
【請求項3】
前記表示された書籍等に対しユーザの選択により追加情報を表示させる指定情報提供ステップをさらに備える;
請求項2に記載の陳列書籍等の関連情報表示プログラム。
【請求項4】
前記追加情報は、前記表示ステップで表示した情報とは異なるデータベースから取得する;
請求項3に記載の陳列書籍等の関連情報表示プログラム。
【請求項5】
前記表示ステップでは、ユーザの入力によるキーワードに該当する書籍等と該当しない書籍等を区別して表示する;
請求項3または請求項4に記載の陳列書籍等の関連情報表示プログラム。
【請求項6】
前記書籍コード取得ステップでは、前記書籍等に取り付けられた2次元コードを読み取り、前記書籍等を特定する書籍コードを取得する;
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の陳列書籍等の関連情報表示プログラム。
【請求項7】
前記書籍コード取得ステップでは、前記書籍等の画像に含まれる文字を読み取り、前記書籍等を特定する書籍コードを取得する;
請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の陳列書籍等の関連情報表示プログラム。
【請求項8】
前記情報の一部を、前記データベースから取得した情報からユーザの入力に基づき選択する情報選択ステップをさらに備える;
請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の陳列書籍等の関連情報表示プログラム。
【請求項9】
前記表示ステップでは、前記書籍等がユーザの選定した書籍等であるか否かを区別して表示する;
請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の陳列書籍等の関連情報表示プログラム。
【請求項10】
請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の陳列書籍等の関連情報表示プログラムを実行可能な;
書籍等の関連情報表示装置。
【請求項11】
前記関連情報表示プログラムが、前記表示された書籍等について、ユーザの指定により追加情報を表示させる指定情報提供ステップを備えており、
前記ユーザが追加情報を表示させたかを該書籍等と共に記憶する記憶部を備える;
請求項10に記載の書籍等の関連情報表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの書籍等の選択において書籍等の関連情報を表示してユーザを補助するためのプログラムおよび装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図書館あるいは書店において、書棚に陳列された多くの書籍の背表紙あるいは、平積みされた書籍の表紙を見ることによって、書籍を探すのが一般的である。背表紙または表紙を一見して、興味がありそうな本を手に取り、表紙や裏表紙に記載されている著者名やあらすじ、概要あるいは推薦文を読んで、さらに、その書籍の他の読者の評価などを勘案するなどして、その書籍を読むかを判断することが多い。その書籍が興味に合わなければ、書籍を本棚等に戻し、次の書籍を探す。すなわち、興味のある書籍を探すためには、本棚から書籍を取り出し、本棚に戻すという作業を繰り返すことになり、一覧性を持たせて、すなわち並んでいる書籍の情報をまとめて探すことは現状では困難である。
【0003】
本を検索するために、本棚の書籍を取り出し、また、本棚に戻すという作業は面倒である。そこで、書籍の背表紙にマーカーを取り付け、携帯端末のカメラでマーカーを読み取ることによりあらすじが表示される装置を用いるシステムが提案されている(非特許文献1)。
【0004】
非特許文献1で提案されているシステムでは、カメラでマーカーを読み込んだ特定の書籍についてあらすじを表示する機能を有しており、対象とする書籍を絞り込んだ後にある程度詳しく書籍の内容を調べるのには適する。しかし、予めシステムがあらすじを用意しておく必要がある。そして、図書館あるいは書店で本棚に陳列された多くの書籍から、まず興味がありそうな書籍を選定するにも、1冊毎に書籍のあらすじを読むことになり、手間が掛かってしまう。さらに、あらすじ以外の情報が提供されることが好ましい場合もある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】谷口鈴子、松田晃一、“拡張現実感(AR)を用いた書籍情報提示システムの試作とそのユーザー体験の評価”情報処理学会第78回全国大会、4-365~366
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、多数並んだ書籍等の中から、ユーザが書籍等を選択する際に、該当書籍等の情報を見易く表示するプログラムおよび装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明の第1の態様に係る陳列書籍等の関連情報表示プログラム50は、例えば図1から図5に示すように、複数の書籍等200の画像を取得する撮像ステップS40と、画像から複数の書籍等200の各書籍等を特定する書籍コードを取得する書籍コード取得ステップS50と、各書籍等の書籍コードに基づき、該書籍等200に関する情報をデータベース100から取得する情報取得ステップS60と、複数の書籍等200に関する情報の一部220、230、240を、該書籍等の画像200と関連付けてディスプレイ30に表示する表示ステップS110とを、携帯情報端末10に行わせる。なお、符号200、210は、本来は書籍等の画像、書籍等に貼付したコードの画像を表すが、便宜的に書籍等、コードそのものにも用いることがある。
【0008】
このように構成すると、携帯情報端末で、複数の書籍等の画像を取得し、画像から各書籍等を特定する書籍コードを取得し、書籍コードに基づき書籍等に関する情報をデータベースから取得し、情報の一部を書籍等の画像と関連付けてディスプレイするので、陳列書籍等の情報が一覧性を持って携帯情報端末に表示され、該当書籍等の情報を見易く表示できる。
【0009】
本発明の第2の態様に係る陳列書籍等の関連情報表示プログラム50は、例えば図1図2および図5に示すように、情報取得ステップS60で、複数のデータベース100、110から書籍等に関する情報を取得し、表示ステップS110は、複数のデータベース100、110から取得した少なくとも一部の情報をデータベース毎に区別して、書籍等200の画像と関連付けて表示する。このように構成すると、複数のデータベースから取得した情報を区別して書籍等の画像と関連付けてディスプレイするので、陳列書籍等の豊富な情報が見易く一覧性を持って携帯情報端末に表示される。
【0010】
本発明の第3の態様に係る陳列書籍等の関連情報表示プログラム50は、例えば図2および図5に示すように、表示された書籍等200に対しユーザの選択により追加情報230、240を表示させる指定情報提供ステップS114をさらに備える。このように構成すると、ユーザが望む情報が表示されるので、ユーザにとって使いやすくなる。
【0011】
本発明の第4の態様に係る陳列書籍等の関連情報表示プログラム50は、例えば図1に示すように、追加情報230、240は、表示ステップS110で表示した情報220とは異なるデータベース110から取得する。このように構成すると、あるデータベースから取得した情報を基に、他のデータベースから取得した情報を表示するので、表示する情報の内容に厚みを持たせることができる。
【0012】
本発明の第5の態様に係る陳列書籍等の関連情報表示プログラム50は、例えば図4に示すように、表示ステップS110では、ユーザの入力によるキーワードに該当する書籍等200(2)~200(5)と該当しない書籍等200(1)、200(6)を区別して表示する。このように構成すると、ユーザが探している書籍等の情報が見やすく、ユーザにとって使いやすくなる。
【0013】
本発明の第6の態様に係る陳列書籍等の関連情報表示プログラム50は、例えば図2および図3に示すように、書籍コード取得ステップS50では、書籍等200に取り付けられた2次元コード210を読み取り、書籍等を特定する書籍コードを取得する。このように構成すると、2次元コードで書籍等の書籍コードを取得することで、小さなコードにより当該書籍等の情報が取得しやすくなる。
【0014】
本発明の第7の態様に係る陳列書籍等の関連情報表示プログラム50は、例えば図2に示すように、書籍コード取得ステップでは、書籍等の画像に含まれる文字を読み取り、書籍等を特定する書籍コードを取得する。このように構成すると、例えば書籍等のタイトルから書籍コードを取得できるので、書籍等に2次元コードを付けなくても書籍等の書籍コードを取得することができ、当該書籍等の情報が取得しやすくなる。
【0015】
本発明の第8の態様に係る陳列書籍等の関連情報表示プログラム50は、例えば図2に示すように、情報の一部を、データベースから取得した情報からユーザの入力に基づき選択する情報選択ステップS90をさらに備える。このように構成すると、ユーザが表示ステップで表示される情報を選択できるので、ユーザにとって使いやすくなる。
【0016】
本発明の第9の態様に係る陳列書籍等の関連情報表示プログラム50は、例えば図2および図4に示すように、表示ステップS110では、書籍等200がユーザの選定した書籍等200(3)であるか否かを区別して表示する。このように構成すると、ユーザが選定した書籍等が見やすく表示され、ユーザにとって使いやすくなる。
【0017】
本発明の第10の態様に係る書籍等の関連情報表示装置10は、第1の態様ないし第9の態様のいずれかに記載の関連情報表示プログラム50を実行可能である。このように構成すると、第1の態様ないし第9の態様のいずれかに記載の関連情報表示プログラムを実行できるので、陳列書籍等の情報が一覧性を持って携帯情報端末に表示され、該当書籍等に関連する情報が見易く表示される。
【0018】
本発明の第11の態様に係る陳列書籍等の関連情報表示装置10は、例えば図1図2および図5に示すように、関連情報表示プログラム50が、表示された書籍等について、ユーザの指定により追加情報を表示させる指定情報提供ステップS114を備えており、ユーザが追加情報を表示させたかを該書籍等200(2)~200(4)と共に記憶する記憶部40を備える。このように構成すると、ユーザがどの書籍等に興味を持ったかの情報を蓄積することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、陳列書籍等の関連情報表示プログラムが、複数の書籍等の画像を取得する撮像ステップと、画像から複数の書籍等の各書籍等を特定する書籍コードを取得する書籍コード取得ステップと、各書籍等の書籍コードに基づき、該書籍等に関する情報をデータベースから取得する情報取得ステップと、複数の書籍等に関する情報の一部を、該書籍等の画像と関連付けてリアルタイムでディスプレイに表示する表示ステップとを、携帯情報端末に行わせるので、多数並んだ書籍等の中から、ユーザが書籍等を選択する際に、該当書籍等の情報を見易く表示するプログラムを提供することができる。また、書籍等の関連情報表示装置は、陳列書籍等の関連情報表示プログラムを実行可能であるので、多数並んだ書籍等の中から、ユーザが書籍等を選択する際に、該当書籍等に関連する情報を見易く表示する装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本発明の陳列書籍等の関連情報表示プログラムを実行するための装置の構成全体を例示するブロック図である。
図2図2は、本発明の陳列書籍等の関連情報表示の実施例のフローチャートである。
図3図3は、本発明の陳列書籍等の関連情報表示プログラムにより表示される画像の例で、陳列書籍等を表示する画像である。
図4図4は、本発明の陳列書籍等の関連情報表示プログラムにより表示される画像の例で、2次元コードを認識した後を表示する画像である。
図5図5は、本発明の陳列書籍等の関連情報表示プログラムにより表示される画像の例で、ユーザ指定により追加情報を表示した画像である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一または相当する装置には同一符号を付し、重複した説明は省略する。先ず図1を参照して、本発明の陳列書籍等の関連情報表示プログラム50を実行可能な装置10およびその周辺措置を含む全体構成について説明する。本書で用いる「陳列書籍等」あるいは略して「書籍等」とは、図書館、書店等で、ユーザの使用に供されるために陳列された書籍、雑誌、付録、紙資料等を指す。
【0022】
関連情報表示プログラム、あるいは情報管理ユニット(アプリ)50は、ユーザの携帯情報端末10で実行されるのを基本とする。携帯情報端末10としては、スマートフォンが代表的であるが、タブレット型端末、ポータブルパソコン等でもよく、あるいは、専用装置であってもよい。ユーザが、例えばアプリケーションストア120から関連情報表示プログラム50を携帯情報端末10にダウンロードすることで、実行が可能となるが、専用装置のように、予め関連情報表示プログラム50が内蔵されていてもよい。
【0023】
携帯情報端末10は、カメラ20と、ディスプレイ30と、メモリ40と、関連情報表示プログラム50を実行する処理装置(プロセッサ)を備える。関連情報表示プログラム50は、メモリ40に記憶され、処理装置で実行される。図1では、処理装置を関連情報表示プログラム50として示す。カメラ20、ディスプレイ30、メモリ40および処理装置50は、公知のものでよく、それらは処理装置を介して互いに情報を伝達可能に接続される。携帯情報端末10は他に電源等を備えるが、ここでは説明を省略する。
【0024】
概して、関連情報表示プログラム50は、カメラ20で取得した画像を認識し、書籍コードを取得するコード認識・取得プログラム60と、外部データベース100、110と通信して情報を取得する通信プログラム62と、取得した情報から表示する情報を照合選択し、表示させるデータ照合・生成プログラム64との機能に分けられる。データ照合・生成プログラム64は、取得した情報を選択する取得情報選択装置66と、例えばディスプレイ30をタッチパネルとして用いることで、ユーザがデータを入力する情報入力装置68と、メモリ40に記憶する情報を管理する記憶部コントロールプログラム70との機能にさらに分けられる。なお、情報入力装置68はキーボード、音声入力装置等であってもよい。
【0025】
携帯情報端末10は、外部データベース100、110およびアプリケーションストア120と無線で接続される。なお、無線でなく、有線で接続されてもよい。外部データベース100は、例えば図書館システムであり、あるいは書店毎のデータベースでもよい。外部データベース100は、例えばISBNなどの書籍コードを有しており、蔵書目録(OPAC)に含まれる書籍等の著作者、著作年月などの基本的情報を有していてもよい。外部データベース110は、例えば商用データベースあるいは公共データベースなどの、書籍等に関するデータ、例えば価格、在庫量、ユーザの評価、読後の感想文等の情報を有する。外部データベース110としては、1つに限られず、複数のデータベースであってもよい。アプリケーションストア120は、前述のように、関連情報表示プログラム50を携帯情報端末10にダウンロードするために接続される。アプリケーションストア120は、汎用の、すなわち商用のアプリケーションストアであっても、図書館や書店が関連情報表示プログラム50を提供するために設けるサービスであってもよい。
【0026】
続いて、図2を参照して、および図3図5を適宜参照して、関連情報表示プログラム50を用いた陳列書籍等の関連情報を表示する処理の流れについて説明する。先ず、アプリダウンロードステップS10で、アプリケーションストア120から関連情報表示プログラム50を携帯情報端末10にダウンロードする。例えば、ユーザが図書館あるいは書店に行って、または行こうと決めたら、関連情報表示プログラム50をダウンロードする。このダウンロードは、携帯情報端末10の機能にて、すなわち関連情報表示プログラム50の実行としてではなく、行われる。既にユーザの携帯情報端末10にら関連情報表示プログラム50がダウンロードされていれば、再度ダウンロードする必要はない。
【0027】
アプリ起動ステップS20で、ユーザが例えば図書館あるいは書店に行って、関連情報表示プログラム50を起動する。そして、次のステップからが関連情報表示プログラム50の実行となる。必要に応じて、検索キーワード入力・選択・図書館システムへの通信・結果の表示ステップS30でユーザが検索キーワードを携帯情報端末10に入力する、あるいは、表示された検索キーワードを選択する。携帯情報端末10は、外部データベース100と通信し、例えば、図書館または書店が検索キーワードに該当する書籍等を有しているかの結果を受け取る。そして、その結果をディスプレイ30に表示してもよい(表示ステップS110)。さらに、、検索キーワードとしてユーザが探している書籍等のタイトルを入力してもよい。また、記憶ステップ(キーワード)S32で、キーワード検索の履歴をメモリ40に記憶してもよい。
【0028】
続いて、撮像ステップS40で、ユーザは携帯情報端末10のカメラ20を陳列書籍等に向ける。書籍等に、例えば書籍等を表すコード210を貼付しておくと、携帯情報端末10では、そのコードを読み取る。書籍等を表すコードは、2次元コードであると小さなコードで多くの情報を含むことができるので好ましいが、バーコード等であってもよい。カメラ20で撮像している画像は、図3に示すようにディスプレイ30にリアルタイムで表示されるのがよい。このように、表示することにより、ユーザはどの書籍等が関連情報表示プログラム50の対象となっているのかが分かる。図3では、対象となっている書籍等200(1)~200(6)と、書籍等に貼付された2次元コード210(1)~210(6)が表示されている例を示す。なお、書籍等を1冊毎に区別するときは、「200(1)」~「200(6)」とし、まとめて表すときは「200」として記載する。これは、書籍等200に関連する2次元コード210、関連情報220~240についても同様である。
【0029】
書籍等200と、書籍等に貼付された2次元コード210を表示する際に、図4に示すように、検索キーワードに該当した書籍等200(2)~200(5)を、該当しなかった書籍等200(1)、200(6)より目立つように、表示させることもできる。検索キーワードに該当する書籍等200(2)~200(5)を目立たせる方法としては、2次元コード210(2)~210(5)の色を2次元コード210(1)、210(6)と変えて表示したり、目立つように2次元コード210(2)~210(5)を囲うマークを憑依したり、書籍等200(2)~200(5)の輝度を増したり、点滅させたり、種々の方法が採用可能である。さらに、ユーザが探している書籍等200(3)をさらに目立つように表示してもよい。また、ユーザが探している書籍等200(3)の画像がディスプレイ30に表示されるようになると、注意音を発してもよい。
【0030】
続いて、書籍コード取得ステップS50で、携帯情報端末10は外部データベース100と通信して、例えば撮像ステップS40で読み取った2次元コードを基に、各書籍等200(1)~200(6)の書籍コードを取得する。書籍コードは、書籍等を特定するためのコードであって、国際標準図書番号(ISBN)、日本図書コードなどのような公的なコードであっても、図書館あるいは書店等が独自に定めた私的コードであってもよく、各書籍等を認識することができればよい。
【0031】
続いて、情報取得ステップS60で、書籍コードを基に外部データベース100および外部データベース110から、例えば書籍等の著作者、著作年度あるいは外部データベース110の名称、書籍等の有無、価格、読書感想や評価などを取得する。ここで、複数の外部データベース110からデータを取得してもよい。そして、外部データベース100、110から取得した情報を、メモリ保存(一時保存)ステップS70でメモリ40に一時保管する。
【0032】
続いて、アイコン表示ステップS80で、ディスプレイ30に書籍等200と共に表示するアイコンを決定する。例えば、図5に示すように、書籍等200の関連情報として、使用可能な外部データベース110のマーク220(2)~220(4)、222(3)を表示してもよいし、著作年度230などの基本的情報を表示してもよい。複数の外部データベース110が使用可能であれば、複数のマーク220、222が別に表示される。あるいは、外部データベース110から取得した読者の評価点240(2)~240(4)などを表示してもよい。表示するアイコンは、予め設定されていてもよいし、あるいは、例えば検索キーワード入力・選択・図書館システムへの通信・結果の表示ステップS30において、または、ステップS30とは別に、ユーザが入力・選択できるようにしてもよい。なお、図5の例では、外部データベース100から取得した著作年度230などの基本的情報と、外部データベース110から取得したマーク220(2)~220(4)、222(3)および読者の評価点240を表示しているが、いずれか一つの情報だけを表示してもよい。すなわち、例えば、著作者名または著作年度などの外部データベース100から取得した情報だけを表示してもよいし、外部データベース110から取得したマーク220または評価点240だけを表示してもよい。このように、関連情報は、外部データベース100、110別に表示される。複数の外部データベース110の情報を表示するときには、外部データベース110別に表示される。
【0033】
アイコン表示ステップS80で表示するアイコンが決定されると、表示ステップS110の認識済みマーク表示ステップS112で、書籍等200に関連付けてアイコン220、230、240を表示する。そして、関連情報220~240が、書籍等200と関連付けて一覧性を持って表示される。書籍等200と関連付けて表示するとは、図5に示すような書籍等200に重ねて表示する方法のほか、書籍等200から引き出し線を用いて表示されても、書籍等200と関連情報220~240が同色のマークを有して表示されてもよく、その方法は任意である。
【0034】
アイコンがディスプレイ30に表示されると、情報選択ステップS90でユーザが表示したい情報をアイコン220、230、240で選択する。例えば、外部データベース110のマーク220を選択すると、その外部データベース110でのその書籍等200に関する情報を表示するようにする。例えば、その書籍等の販売画面が表示されるようにしてもよい。あるいは、評価点240を選択すると、読者の感想文が詳細に表示されるようにしてもよい。
【0035】
記憶ステップS100で、ユーザがアイコンを選択した情報をメモリ40に記憶する。記憶した情報により、ユーザがどの書籍等に興味があるのか、また、どのような情報に興味があるのかを図書館あるいは書店が把握できるので、好ましい。この記憶は、メモリ40から、例えば図書館や書店等のデータベースである外部データベース100に送信されて、書籍等を管理する組織が使用するのが一般的である。併せて、ステップS32で記憶した情報が送信され、使用されてもよい。
【0036】
ユーザがアイコン220、230、240を選択すると、表示ステップS110の指定情報提供ステップS114で、外部データベース100、110の詳細な情報を表示する。ステップS70で記憶した、外部データベース100、110から取得した情報を表示してもよい。携帯情報端末10が外部データベース110に関連するサイトへアクセスし、そのサイトのアプリケーションを実行するようにしてもよい。
【0037】
上に説明した通り、ユーザのスマートフォンのような携帯情報端末10に、アプリケーションストア120から関連情報表示プログラム50をダウンロードして実行することができ、簡単に誰でも使用することができる。また、実際にユーザの前にある書籍等をディスプレイ30に関連情報220、230、240を書籍等200と関連付けて一覧性を持って表示する、すなわちAR(Augmented Reality・拡張現実)として表示できるので、使用しやすい。さらに、ディスプレイ30に表示する際に検索キーワード等に該当する書籍等200を目立たせることができるので、ユーザの検索が容易になる。
【0038】
そして、関連情報220、230、240のアイコンを選定することにより、書籍等を陳列棚から取り出すことなく、ユーザが欲する詳細な情報をディスプレイ30に一覧性を持って表示できるので、多数並んだ書籍等の中から、該当書籍等の詳細な情報を見易く表示することができる。
【0039】
そして、関連情報表示プログラム50を実行可能な書籍等の関連情報表示装置10は、例えば、カメラ20、ディスプレイ30、メモリ40、処理装置50を内蔵し、外部データベース100,110と通信可能な携帯情報端末10であり、アプリケーションストア120から関連情報表示プログラム50をダウンロード可能であり、ユーザに手軽な関連情報表示プログラム50の使用を可能にする。
【0040】
さらに、ユーザが選択したアイコンの情報をメモリ40に記憶する。記憶した情報により、ユーザがどの書籍等に興味があるのか、また、どのような情報に興味があるのかを図書館あるいは書店という書籍類を管理する組織が把握できるという、関連情報表示プログラム50を提供する側のメリットも得られる。
【0041】
これまでの説明では、カメラ20で撮像した書籍等をリアルタイムでディスプレイ30に表示するものとして説明したが、例えば所望の画像をユーザが選択して、ディスプレイに静止画として、書籍等200と関連情報220~240が表示されてもよい。静止画として表示することで、ユーザは携帯情報端末10を動かしても所望の書籍等の情報を得ることができる。
【0042】
また、これまでの説明では、書籍等に貼付された2次元コードを基に書籍コードを取得するものとして説明したが、例えば、撮像した書籍等の背表紙等の画像からAI技術により文字を解読して得た書籍等のタイトルを基に書籍コードを取得してもよい。
【符号の説明】
【0043】
10 書籍等の関連情報表示装置(携帯情報端末)
20 カメラ
30 ディスプレイ
40 記憶部(メモリ)
50 陳列書籍等の関連情報表示プログラム(処理装置)
60 コード認識・取得プログラム
62 通信プログラム
64 データ照合・生成プログラム
66 取得情報選択装置
68 情報入力装置
70 記憶部コントロールプログラム
100 外部データベース
110 外部データベース
120 アプリケーションストア
200 書籍等
210 2次元コード
220 関連情報(外部データベースのマーク)
230 関連情報(著作年度)
240 関連情報(評価点)
図1
図2
図3
図4
図5