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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007540
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】ヘッドマッサージャー
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20230112BHJP
【FI】
A61H7/00 300J
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021110431
(22)【出願日】2021-07-02
(71)【出願人】
【識別番号】505056742
【氏名又は名称】ピーエス特機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】三浦 祥子
(72)【発明者】
【氏名】鬼頭 孝治
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AA04
4C100AA33
4C100BB03
4C100CA01
4C100DA01
(57)【要約】
【課題】動作音が小さく、小型軽量で、指圧と同様のマッサージ効果を得ることが可能なヘッドマッサージヤーを提供する。
【解決手段】
複数のアーム5a~5fを有する可動部材4と、各アーム5a~5fの一端部を受容する第1のカム溝70及び第2のカム溝71を有するガイドプレート7と、ガイドプレート7を駆動するギヤードモータ9と、ガイドプレート7及びギヤードモータ9を収容し、一端が開放されたメインケース2と、メインケース2の開放端を密閉し、複数のアーム5a~5fをガイドプレート7の中心軸P0に向かう方向及び中心軸P0から遠ざかる方向に揺動可能に支持するカバー3を備え、第1のカム溝70及び第2のカム溝71は、円弧の中心が中心軸P0から偏心した複数の円弧からなる略円周状溝である。
【選択図】 図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアームを有する可動部材と、前記アームの一端部を受容するカム溝を有するガイドプレートと、前記ガイドプレートを回転させるギヤードモータと、前記ガイドプレート及び前記ギヤードモータを収容し、一端が開放されたメインケースと、前記メインケースの開放端を密閉し、前記アームを前記ガイドプレートの中心軸に向かう方向及び前記中心軸から遠ざかる方向に揺動可能に支持するカバーを備え、前記カム溝は、円弧の中心が前記中心軸から偏心した複数の円弧からなる略円周状溝であることを特徴とするヘッドマッサージャー。
【請求項2】
前記前記可動部材は、複数(3n個:nは1又は2の整数)の円筒状アームからなり、前記カバーは、前記アームを突出させる略長円状の空孔を有し、前記アームは、前記カバーから突出する側の端部側に可撓性材料からなるキャップを有しかつ他方の端部側に軸部を有するとともに、前記孔の内壁部に揺動可能に支持され、前記ガイドプレートは、前記アームの前記軸部が挿入される同心状の2条のカム溝を有し、前記カム溝は、前記ガイドプレートの回転中心から偏心した中心を持ちかつ曲率が同じである3つの円弧からなり、前記駆動手段は、DCモータと、前記DCモータの出力軸に固定されたウオームを含む複数段の減速歯車を有する減速機構からなることを特徴とする請求項1に記載のヘッドマッサージャー。
【請求項3】
前記アームキャップは四角錐台状の先細形状を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドマッサージャー。
【請求項4】
前記駆動手段は4極6スロットタイプのDCモータであり、前記減速機構は、前記ウオームとかみ合うウオームホイールとそれと同心の平歯車を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のヘッドマッサージャー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指圧と同様の動作で頭皮のマッサージを行うことができるヘッドマッサージャーに関する。
【背景技術】
【0002】
指圧と同様の動作で頭皮のマッサージを行うことができる電動式マッサージ器(以下ヘッドマッサージャーという。)としては、種々の構造のものが提案され、市販されている。
【0003】
例えば特許文献1には、一端が開口した有底のケーシングと、複数個の突子を備えるとともに前記ケーシングの内周壁に沿設する複数個の揺動板と、前記複数個の揺動板を前記ケーシングの開口部から底部に向かう方向に反復して移動自在とする第1の駆動手段と、前記突子を前記揺動板の移動方向と交叉する方向に移動自在とする第2の駆動手段とを備えているので、各揺動板に配設した複数個の突子が確実に人体頭部に沿つて動いて頭頂部においても前記複数個の突子が頭部から離れてしまうことがなく、頭皮を頭頂部に向かつて反復して持ち上げ、緊張した頭皮を弛ませるという効果的な頭部マッサージができるという効果を奏することが記載されている。
【0004】
上記のマッサージ機は、頭部に被せてからベルトを顎に掛けて使用するもので、大掛かりな装置となり、最近では、片手で持ち運びできるような構造のものが提案されている。
【0005】
例えば特許文献2には、施療部3が、可撓性を有する材質から成る板状の基板4と、この基板4の面に対して交差する方向である下方に突出して設けられた複数の第一の突起5とを備える。前記基板4の最大振幅部における振幅方向を中心軸線Xとしたとき、前記第一の突起5における中心軸線Xに対向する対向面20は、その先端21側が先細であると共に基端22側が次第に幅大となるほぼ三角形状に形成される。そして、マッサージの際に、前記第一の突起5の対向面20と頭皮Sとの接触部位が、幅狭の先端21側と幅広の基端22側との間で移ることにより、指先によるマッサージと同様な揉みを行うことができるようにしたマッサージ装置1が記載されている。
【0006】
特許文献3には、フレーム2と、このフレーム2に収納される電動機3と、この電動機3の回転運動を伝達する伝達機構4と、この伝達機構4に接続された施療子とを有する頭皮ケア器1において、前記伝達機構4が、回転機構部7と、この回転機構部7の回転を往復動に変換する変換機構部8とを備え、前記施療子が、前記回転機構部7に接続されて回転運動を行う複数の回転施療子5と、前記変換機構部8に接続されて往復運動を行う一つ又は複数の往復施療子6とを備えることで、従来に比べて人の手に近い動きでマッサージすることができるので、頭皮ケア効果を向上させることができることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平1-44335号公報
【特許文献2】特開2007-229159号公報
【特許文献3】特開2015-128486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
頭皮に指圧と同等のマッサージを行うための機器では、上述したように、減速機構を有するモータで複数の突起を駆動するように構成するのが一般的である。しかし、特許文献2に記載のマッサージ装置では、基板をモータ軸に減速歯車機構を介して接続されたクランク機構及びクランク軸に連結されたコンロッドなどにより撓ませているので、構造が複雑でしかも騒音が発生し、快適なマッサージ効果を阻害するという難点がある。
【0009】
特許文献3に記載の頭皮ケア器においては、モータの回転を平歯車からなる減速機構で減速することに加えて、傘歯車及び平歯車からなる回転機構で回転施療子を回転させ、さらに平歯車からなる変換機構部で往復施療子を往復運動させており、各施療子ごとに多数の歯車(10枚以上もの歯車)を介してモータの回転を伝達するので、騒音が発生し、快適なマッサージ効果を阻害するという難点がある。
【0010】
したがって本発明の目的は、指圧と同様なマッサージ動作が行えるとともに、動作音が小さく、小型軽量なヘッドマッサージャーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のヘッドマッサージャーは、複数の円筒状アームを有する可動部材と、前記アームの一端部を受容するカム溝を有するガイドプレートと、前記ガイドプレートを回転させるギヤードモータと、前記ガイドプレート及び前記ギヤードモータを収容し、一端が開放されたメインケースと、前記メインケースの開放端を密閉し、前記円筒状アームを前記ガイドプレートの中心軸に向かう方向及び前記中心軸から遠ざかる方向に揺動可能に支持するカバーを備え、前記各カム溝は、円弧の中心が前記中心軸から偏心した複数の円弧からなる略円周状溝であることを特徴とする。
【0012】
本発明のヘッドマッサージャーにおいて、前記可動部材は、複数(3n個:nは1又は2の整数)の円筒状アームからなり、前記カバーは、前記アームを突出させる略長円状の空孔を有し、前記アームは、前記カバーから突出する側の端部側に可撓性材料からなるキャップを有しかつ他方の端部側に軸部を有するとともに、前記孔の内壁部に揺動可能に支持され、前記ガイドプレートは、前記アームの前記軸部が挿入される同心状の2条のカム溝を有し、前記カム溝は、前記ガイドプレートの回転中心から偏心した中心を持ちかつ曲率が同じである3つの円弧からなり、前記駆動手段は、DCモータと、前記DCモータの出力軸に固定されたウオームを含む複数段の減速歯車を有する減速機構からなることをことが好ましい。
【0013】
本発明において、前記アームキャップは四角錐台状の先細形状を有することが好ましい。
【0014】
本発明において、前記駆動手段は4極6スロットタイプのDCモータであり、前記減速機構は、前記ウオームとかみ合うウオームホイールとそれと同心の平歯車を含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、動作音で小さく、小型軽量で、指圧と同様のマッサージ動作を行うことが可能で、快適なマッサージ効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施の形態に係るヘッドマッサージャーの外観斜視図である。
図2図1をA方向から見た矢視図である。
図3】本発明の実施の形態に係るヘッドマッサージャーの分解斜視図である。
図4図2のB-B線断面図である。
図5図2のC-C線断面図である。
図6】アームを示す図であり、正面図(a)、底面図(b)である。
図7】ガイドプレートの平面図である
図8】ギヤードモータの外観斜視図である。
図9図8をD方向から見て、モータケースを取り除いた状態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明を実施するための形態を図1図8を参照して説明する。
【0018】
図1図4に示すように、ヘッドマッサージャー100は、ケース1と、ケース1内に一部が挿入された状態で支持された可動部材4を有し、ケース1は有底略矩形状部材であるメインケース2とメインケース2の開放端を覆うカバー3を有する。ケース1は、片手で把持し得るような大きさを有する。可動部材4は、通常3本の指先(例えば親指、人差し指、中指)で頭皮を掴むような動作を行うためのマッサージ部材であり、アーム5a~5fと、各アームの一端側に装着されたアームキャップ6a~6fを有する。アーム5a~5fは、他端側の端面の中心軸に小径の軸部50a~50fを有するとともに、外周面に線対称となる位置に一対のピン部51a~51fを有する円筒状部材である。アーム5a~5fの軸部50a~50fは、ガイドプレート7に挿入される。ガイドプレート7は、表面に第1のカム溝70とその内周側にある第2のカム溝71を有する。ガイドプレート7の裏面側には、底板部80、空孔81、枠部82及びフランジ部83からなるモータプレート8が固定され、モータプレート8には、ガイドプレート7を回転させるためのギャードモータ9が固定されている。ギャードモータ9は、図8に示すようにガイドプレート7を駆動する推力を発生するモータ90と、出力軸99を有する減速機構92を有し、モータケース901及びモータケース902で囲まれた略矩形状の部材である。
【0019】
メインケース2の内部には、ギヤードモータ9に電力を供給する電源部(不図示)とギヤードモータ9の駆動を制御する制御回路を含む回路基板(不図示)が設けられ、メインケース2の表面には、ギヤードモータ9を駆動と停止を切り替えるスイッチ部(不図示)が設けられる。
【0020】
上記のヘッドマサージヤー100を構成する主要部の詳細は次の通りである。
【0021】
図3に示すように、メインケース2を密閉するためのカバー3には、アーム5a~5fを支持できるように各アームが差し込まれて、その可動領域を確保することができる大きさを有する長円状の空孔30a~30fが形成されている。
【0022】
図6に示すように、頭皮のマッサージを行うための可動部材4を構成するアーム5a~5fは、その一端部は球面状に形成され、軽量化を図りかつ耐久性を確保するためにエンジニアリングプラスチック(例えばPOM、PE、PA等)で形成することが好ましい。アーム5a~5fには、ガイドプレート7に差し込まれる軸部50a~50fが設けられる。また図6及び7に示すように各アーム5a~5fの外周面には、カバー2の空孔30a~30fの内周壁に近接するつば部52a~52f及び内周壁に形成された溝31a~31fに係止されるピン部51a~51fが形成されている。
【0023】
各アームの一端側の表面にはソフトな肌触りで頭皮に接触するために、弾性体(例えばエラストマーなど)からなるアームキャップ6a~6fが被着されている。アームキャップは、四角錐台状の先細状部材で内面は、アームの頭部を受容し得る球面形状を有する。ここで、アーム5a~5fの個数は、3n(nは1以上の整数)に設定され、所定角度(α)間隔(好ましくは等角度:図示の場合は60°)で第1のガイド溝70及び第2のカム溝71の円弧の終端に位置するように配列される。これは、頭皮を3本の指(例えば親指、人差し指、中指)で揉むと同様の指圧効果を与えることができるようにするためである。図4に示すように、各アームキャップ6a~6fは、頭皮に押し付けされた時に頭皮を把持する動作を行えるようにするために、その中心軸Kが各アーム5a~5fの中心軸Jに対して交差するような形状に形成されている。
【0024】
図7に示すように、ガイドプレート7は、中心軸P0をもつ円板状に形成されたカム部材であり、回転運動をアームの直線運動に変換させるための第1のカム溝70及び第2のカム溝71を有する。これらのカム溝70、71は、アーム5a~5fを揺動させるために、アーム5a~5fの軸部50a~50fを保持し得るだけの幅及び深さをもち、内周側の第2のカム溝71は、各円弧の頂部が外周側の第1のカム溝70の円弧の端部に近接するように形成される。外周側に位置する第1のカム溝70は、曲率(R1)が同一であり、さらに回転軸P0から所定距離だけ偏心した位置に中心P1、P2、P3をもつ3個の円弧(中心角=120°)から形成されている。各中心P1、P2及びP3の偏心量(中心軸P0からの距離r1)は同一で、半径r1の円周上に存在する。内周側の第2のカム溝71は、曲率が同一であり、さらに中心軸P0から所定距離だけ偏心した位置に中心P4、P5、P6をもつ3個の円弧(中心角=120°)から形成されている。各中心P4、P5及びP6の偏心量(中心軸P0からの距離r2)は同一で、半径r2の円周上に存在する。アーム5a~5cは、軸部51a~50cの中心がガイド溝70のP1~P3で示す位置に配置され、アーム5d~5fは、軸部50d~50fの中心がガイド溝70のP4~P6で示す位置に配置される。
【0025】
このような形状の第1のカム溝70及び第2のカム溝71に各々、アーム5a~5c及びアーム5d~5fが差し込まれることにより、ガイドプレート7がE方向(反時計方向)に1回転すると、例えば第1のカム溝70に差し込まれたアーム5aに注目すると、最初の1/6回転でアーム5aは中心軸P0から遠ざかる方向に、中心軸P0と円弧R1の中心部との距離L1と回転軸P0と円弧R1の端部との距離L2の差(L2-L1)だけ中心軸から遠ざかる方向に揺動し、次の1/6回転でアーム5aは中心軸P0に近づく方向に揺動し、アーム5aは、ガイドプレート7が1回転する間に3回の往復運動を行う。よってアーム5b及びアーム5cもアーム5aと同様に動作する。次に第2のカム溝71に差し込またアーム5dに注目すると、最初の1/6回転でアーム5dは中心軸P0から遠ざかる方向に、中心軸P0と円弧R2の中心部との距離L3と中心軸P0と円弧R2の端部との距離L4の差(L4-L3)だけ中心軸P0から遠ざかる方向に揺動し、次の1/6回転でアーム5aは中心軸P0に近づく方向に揺動し、アーム5dは、ガイドプレート7が1回転する間に3回の往復運動を行う。よってアーム5e及びアーム5fもアーム5dと同様に動作する。従って各アーム5a~5fは、ガイドプレート7が1回転する間に3回の往復運動を行う。このように各アームキャップ6a~6fの端面が頭皮に押し付けられた状態で、ガイドプレート7が回転すると、6個のアームが同時に3本の指先で頭皮を持ち上げるように動作するので、指圧と同様の動作(揉みほぐし動作)で頭皮のマッサージャを行うことができる。
【0026】
上記のヘッドマッサージャー1の動作は次の通りである。スイッチをオンにして、ギヤードモータ9を駆動すると、出力軸99に連結されたガイドプレート7が、例えば図7に示すように反時計方向(E方向)に回転すると、アーム5a~5fの軸部50a~50fは案内溝70、71に沿って上述した揺動運動を行う。すなわち各アーム5a~5fは3つの山部(円弧の中心角120°)を有する曲線状の軌跡で駆動されるとともに、外周側のアーム5a~5cと、内周側のアーム5e~5gとでは、位相が60°ずれた軌跡となる。
【0027】
上記のヘッドマッサージャー1において、減速機構のギヤ比を抑制して、動作音を低減するためには、高トルク(例えば定格トルクが、0.2~1.6mN・m)のモータを使用し、減速機構の初段のギヤ比を例えば1/120以下に抑制できるようにすることが好ましい。特にモータは、4極6スロットタイプの角型のブラシレスDCモータ(ブラシ付きでもよい)であることが好ましい。減速機構92は、例えば、ウオームギヤと、複数の中間歯車及び出力ギヤを含み、5段の減速を行える構成とすることができる。図9に示す減速機構92は、モータ90の出力軸91に固定されたウオームギヤ93とそれとかみ合うウオームホイール94と、ウオームホイール94と同軸の平歯車940、この平歯車とかみ合うアイドラギヤ95と、アイドラギヤ95とかみ合う平歯車96と、平歯車96と同軸の小径平歯車960と、小径平歯車960とかみ合う平歯車97と、平歯車97と同軸の小径平歯車970と、小径平歯車970とかみ合う出力ギヤ98を含み、出力ギヤ98は出力軸99に固定されている。このように減速機構の初段にウオームギヤを用いることにより、バックラッシュが無いため、平歯車のみで構成した減速機構と比べて、動作音を大幅に低減することができる。モータ及び減速機構は、これに限定されるものではない。
【0028】
本発明のヘッドマッサージャー1は、次の手順で組み立てることができる。まずメインケース2に電源部、基板部及びスイッチ部を設置してから、モータプレート8の底板部80にギヤードモータ9を固定してから、モータプレート8をメインケース2の底板部に固定する。アーム5a~5fにアームキャップ6a~6fを被せてマッサージ部材4を準備しておく。メインケース2にガイドプレート7を固定するとともに、ギヤードモータ9の出力軸99をガイドププレート7の中心部に結合する。カバー3の空孔30a~30fにマッサージ部材4を挿入し、アーム5a~5fのピン部51a~51fをカバー3の溝31a~31fに係止してから、カバー3をメインケース2に取り付けて、アーム5a~5cの軸部50a~50cを第1の案内溝70に、またアーム5d~5fの軸部50d~50fを第2の案内溝71に差し込むことにより、組み立てられる。
【符号の説明】
【0029】
100:ヘッドマッサージャー、
1:ケーシング、
2:メインケース、21:段差部、
3:カバー、30a、30b、30c、30d、30e、30f:空孔、31a、31b、31c、31d、31e、31f:溝、
4:可動部材、
5a、5b、5c、5d、5e、5f:円筒状アーム、50a、50b、50c、50d、50e、50f:軸部、51a、51b、51c、51d、51e、51f:ピン部、52a、52b、52c、52d、52e、52f:つば部、
6a、6b、6c、6e、6f:アームキャップ、
7:ガイドプレート、70:第1のカム溝、71:第2のカム溝、
8:モータプレート、80:底板部、81:空孔、82:枠部、83:フランジ部、
9:ギヤードモータ、90:モータ、901、902:モータケース、91:出力軸、92:減速機構、93:ウオームギヤ、94:ウオームホイール、940:平歯車、95:アイドラギヤ、96:平歯車、960:小径平歯車、97:平歯車、970:小径平歯車、98:出力ギヤ、99:出力軸、
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9