(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023075408
(43)【公開日】2023-05-31
(54)【発明の名称】サーバ装置、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0226 20230101AFI20230524BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20230524BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20230524BHJP
【FI】
G06Q30/02 354
G06Q50/10
H04N21/258
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021188294
(22)【出願日】2021-11-19
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1.公開1 (1)ウェブサイトの掲載日:令和3年5月26日 (2)ウェブサイトのアドレス:https://www.mildom.com/ https://play.google.com/store/apps/details?id=com.mildom.android&hl=ja https://apps.apple.com/jp/app/mildom-ミルダム-ゲームライブ配信/id1480809171 http://activity.mildom.com/activity_module/views/?check_id=0aff6079db481e49452d2e0c8235b78e&series_id=1055&week=1 https://support.mildom.com/hc/ja/articles/4402453507353-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%96%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6 https://support.mildom.com/hc/ja/articles/4402005990681--Mildom%E9%80%9A%E4%BF%A1-2021%E5%B9%B46%E6%9C%88%E5%8F%B7 (3)公開者:株式会社DouYu Japan (4)公開された発明の内容:株式会社DouYu Japanが、上記アドレスのウェブサイトで公開されている、GooGle Play、Apple Store、及び株式会社DouYu Japanのウェブサイト(Mildom(ミルダム))にて、若狭 秀明、及びチェン ダンが発明したサーバ装置、方法及びプログラムについて公開した。
(71)【出願人】
【識別番号】519318960
【氏名又は名称】株式会社DouYu Japan
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】230121016
【弁護士】
【氏名又は名称】小笠原 匡隆
(72)【発明者】
【氏名】若狭 秀明
(72)【発明者】
【氏名】チェン ダン
【テーマコード(参考)】
5C164
5L049
【Fターム(参考)】
5C164SC11P
5C164SD12S
5C164YA11
5L049BB07
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】配信ユーザの動画を視聴ユーザが視聴する意欲を向上させられるサーバ装置等を提供する。
【解決手段】実施形態にかかるサーバ装置は、配信ユーザの配信ユーザ端末装置及び視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置と、通信ネットワークを介して通信する通信インターフェイスと、所定の指示命令に加え、視聴ユーザが視聴ユーザ端末装置を用いて配信ユーザに関して行ったプロモーション操作の行動量を示すプロモーション情報と、視聴ユーザが獲得している獲得ポイントを記憶するように構成されたメモリと、所定の指示命令に基づいて、視聴ユーザが配信ユーザに関してプロモーション操作を行うと、プロモーション操作に応じた行動量に対応するポイントを付与し、メモリに記憶された獲得ポイントに付与されたポイントを加算し、加算後の獲得ポイントに応じた第1の報酬を視聴ユーザに付与するための処理を実行するように構成されたプロセッサとを備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画を配信する配信ユーザの配信ユーザ端末装置及び配信された前記動画を視聴する視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置と、通信ネットワークを介して通信する通信インターフェイスと、
所定の指示命令に加え、前記視聴ユーザが前記視聴ユーザ端末装置を用いて前記配信ユーザに関して行ったプロモーション操作の行動量を示すプロモーション情報と、前記視聴ユーザが獲得している獲得ポイントを記憶するように構成されたメモリと、
前記所定の指示命令に基づいて、
前記視聴ユーザが前記配信ユーザに関して前記プロモーション操作を行うと、前記プロモーション操作に応じた前記行動量に対応するポイントを付与し、
前記メモリに記憶された前記獲得ポイントに、付与された前記ポイントを加算し、
前記加算後の獲得ポイントに応じた第1の報酬を前記視聴ユーザに付与する、
ための処理を実行するように構成されたプロセッサと、
を備えるサーバ装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記視聴ユーザが、前記動画の配信に用いる配信チャンネルをサブスクリプションしており、前記配信チャンネルのサブスクリプションの更新日以降において、前記配信チャネルのサブスクリプションを継続すると、予め決められた値の前記ポイントを付与する、
請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記視聴ユーザ端末装置の前記視聴ユーザは、前記配信ユーザに関して所定の関係性を有することがあらかじめ登録された前記視聴ユーザである、
請求項1又は2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記視聴ユーザには、前記所定の関係性であることを登録することによって、前記獲得ポイントに関係なく付与され、前記第1の報酬とは異なる第2の報酬が付与される、
請求項3に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記第2の報酬は、前記配信ユーザに関して関係性を有することがあらかじめ登録された他の視聴ユーザと共通に付与される第1の仮想オブジェクトである、
請求項4に記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記所定の関係性は、前記視聴ユーザが前記動画の配信において利用可能な仮想媒体の支払いによって登録される、請求項3~5のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記獲得ポイントは、前記視聴ユーザが、予め決められた期間前記プロモーション操作を行わない場合、所定の値のポイントだけ減算される、
請求項1~6のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記視聴ユーザに対して前記獲得ポイントに応じたランクを付与し、前記動画の配信時に、前記第1の報酬として、前記視聴ユーザを識別する情報と前記ランクとを関連付けて表示する、
請求項1~7のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記動画の配信時に、前記第1の報酬として、前記視聴ユーザを識別する情報と、前記配信ユーザに関してプロモーション操作を行った全ての前記視聴ユーザの前記獲得ポイントにおける前記視聴ユーザの前記獲得ポイントの順位を示す情報とを関連付けて表示する、
請求項1~7のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項10】
前記プロモーション操作は、前記配信ユーザが配信する前記動画への前記視聴ユーザによるメッセージの投稿、前記動画の視聴、前記視聴ユーザとは異なる視聴ユーザに対する前記動画の共有、前記配信ユーザに対するギフトオブジェクトの付与の少なくともいずれかである、
請求項1~9のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項11】
動画を配信する配信ユーザの配信ユーザ端末装置及び配信された前記動画を視聴する視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置と、通信ネットワークを介して通信する通信インターフェイスと、
所定の指示命令に加え、前記視聴ユーザが前記視聴ユーザ端末装置を用いて前記配信ユーザに関して行ったプロモーション操作の行動量を示すプロモーション情報と、前記視聴ユーザが獲得している獲得ポイントを記憶するように構成されたメモリと、
を含むコンピュータにおいて、プロセッサが前記所定の指示命令を実行することによりなされる方法であって、
前記視聴ユーザが前記配信ユーザに関して前記プロモーション操作を行うと、前記プロモーション操作に応じた前記行動量に対応するポイントを付与する段階と、
前記メモリに記憶された前記獲得ポイントに、付与された前記ポイントを加算する段階と、
前記加算後の獲得ポイントに応じた第1の報酬を前記視聴ユーザに付与する段階と、
を含む方法。
【請求項12】
動画を配信する配信ユーザの配信ユーザ端末装置及び配信された前記動画を視聴する視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置と、通信ネットワークを介して通信する通信インターフェイスと、
前記視聴ユーザが前記視聴ユーザ端末装置を用いて前記配信ユーザに関して行ったプロモーション操作の行動量を示すプロモーション情報と、前記視聴ユーザが獲得している獲得ポイントを記憶するように構成されたメモリと、
を含むコンピュータを、
前記視聴ユーザが前記配信ユーザに関して前記プロモーション操作を行うと、前記プロモーション操作に応じた前記行動量に対応するポイントを付与し、
前記メモリに記憶された前記獲得ポイントに、付与された前記ポイントを加算し、
前記加算後の獲得ポイントに応じた第1の報酬を前記視聴ユーザに付与する、
処理を行うように構成されたプロセッサ、
として動作させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画配信に適したサーバ装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
動画を配信する複数の配信ユーザが動画をアップロードし、複数の視聴ユーザにアップロードされた動画を配信する配信サイトが知られている。このような配信サイトにおいては、視聴ユーザが配信ユーザを応援して動画の視聴数を増やしたり、配信ユーザが視聴ユーザに動画を視聴する意欲を向上させたりできることが望ましい。例えば、特許文献1は、配信ユーザの動画を、視聴ユーザが視聴する意欲を向上させるように構成された動画配信システムを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態は、上述した背景からなされたものであり、配信ユーザの動画を視聴ユーザが視聴する意欲を向上させられるサーバ装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記に記載された課題を解決するために、実施形態にかかるサーバ装置は、動画を配信する配信ユーザの配信ユーザ端末装置及び配信された前記動画を視聴する視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置と、通信ネットワークを介して通信する通信インターフェイスと、所定の指示命令に加え、前記視聴ユーザが前記視聴ユーザ端末装置を用いて前記配信ユーザに関して行ったプロモーション操作の行動量を示すプロモーション情報と、前記視聴ユーザが獲得している獲得ポイントを記憶するように構成されたメモリと、記所定の指示命令に基づいて、前記視聴ユーザが前記配信ユーザに関して前記プロモーション操作を行うと、前記プロモーション操作に応じた前記行動量に対応するポイントを付与し、前記メモリに記憶された前記獲得ポイントに付与された前記ポイントを加算し、前記加算後の獲得ポイントに応じた第1の報酬を前記視聴ユーザに付与するための処理を実行するように構成されたプロセッサとを備える。
【0006】
また、実施形態にかかる方法は、動画を配信する配信ユーザの配信ユーザ端末装置及び配信された前記動画を視聴する視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置と、通信ネットワークを介して通信する通信インターフェイスと、所定の指示命令に加え、前記視聴ユーザが前記視聴ユーザ端末装置を用いて前記配信ユーザに関して行ったプロモーション操作の行動量を示すプロモーション情報と、前記視聴ユーザが獲得している獲得ポイントを記憶するように構成されたメモリと、を含むコンピュータにおいて、プロセッサが前記所定の指示命令を実行することによりなされる方法であって、前記視聴ユーザが前記配信ユーザに関して前記プロモーション操作を行うと、前記プロモーション操作に応じた前記行動量に対応するポイントを付与する段階と、前記メモリに記憶された前記獲得ポイントに、付与された前記ポイントを加算する段階と、前記加算後の獲得ポイントに応じた第1の報酬を前記視聴ユーザに付与する段階とを含む。
【0007】
また、実施形態にかかるプログラムは、動画を配信する配信ユーザの配信ユーザ端末装置及び配信された前記動画を視聴する視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置と、通信ネットワークを介して通信する通信インターフェイスと、前記視聴ユーザが前記視聴ユーザ端末装置を用いて前記配信ユーザに関して行ったプロモーション操作の行動量を示すプロモーション情報と、前記視聴ユーザが獲得している獲得ポイントを記憶するように構成されたメモリと、を含むコンピュータを、前記視聴ユーザが前記配信ユーザに関して前記プロモーション操作を行うと、前記プロモーション操作に応じた前記行動量に対応するポイントを付与し、前記メモリに記憶された前記獲得ポイントに、付与された前記ポイントを加算し、前記加算後の獲得ポイントに応じた第1の報酬を前記視聴ユーザに付与する、処理を行うように構成されたプロセッサとして動作させる。
【発明の効果】
【0008】
本実施形態によれば、配信ユーザの動画を視聴ユーザが視聴する意欲を向上させられるサーバ装置等を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態にかかるシステム1の構成を示す図である。
【
図2B】
図2Bは、
図1に示した動画配信用のサーバ装置200の構成を例示する図である。
【
図3A】
図3Aは、実施形態にかかるファンクラブ機能の処理の実現のために動画配信用のサーバ装置200のメモリ211に記憶される情報を示す第1の図である。
【
図3B】
図3Bは、実施形態にかかるファンクラブ機能の処理の実現のために動画配信用のサーバ装置200のメモリ211に記憶される情報を示す第2の図である。
【
図3C】
図3Cは、実施形態にかかるファンクラブ機能の処理の実現のために動画配信用のサーバ装置200のメモリ211に記憶される情報を示す第3の図である。
【
図4】
図4は、
図1に示したシステム1の端末装置100及び動画配信用のサーバ装置200の間における通信シーケンスを示す図である。
【
図5A】
図5Aは、動画配信用のサーバ装置200のプロセッサ212によるファンクラブの処理を示す第1のフローチャートである。
【
図5B】
図5Bは、動画配信用のサーバ装置200のプロセッサ212によるファンクラブの処理を示す第2のフローチャートである。
【
図5C】
図5Cは、動画配信用のサーバ装置200のプロセッサ212によるファンクラブの処理を示す第3のフローチャートである。
【
図5D】
図5Dは、動画配信用のサーバ装置200のプロセッサ212によるファンクラブの処理を示す第4のフローチャートである。
【
図5E】
図5Eは、動画配信用のサーバ装置200のプロセッサ212によるファンクラブの処理を示す第5のフローチャートである。
【
図6A】
図6Aは、ファンクラブに参加した視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置100-2のディスプレイに表示される画面を例示する第1の図である。
【
図6B】
図6Bは、ファンクラブに参加した視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置100-2のディスプレイに表示される画面を例示する第2の図である。
【
図6C】
図6Cは、ファンクラブに参加した視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置100-2のディスプレイに表示される画面を例示する第3の図である。
【
図6D】
図6Dは、ファンクラブに参加した視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置100-2のディスプレイに表示される画面を例示する第4の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下、図面において実質的に同じ構成要素、処理及び情報には同じ符号及び名称が付される。また、図面において構成要素及びデータの数及び種類は例示的に示され、適宜、増減されたり変更されたりしうる。また、以下の記載において「ユーザ」及び「人」それぞれは、一人の自然人だけでなく、複数の自然人、法人、団体及び企業などを意味しうる。また、装置の間における通信の順番は例示的に示され、適宜、変更されうる。また、図示の都合上、図面において、「装置」及び「システム」等、構成要素の名称の一部が適宜、省略されることがある。また、図面において、発明の本質的な説明に関係しない構成要素は、適宜、省略されることがある。また、m,n,p,qは1以上の整数であり、iは1~mの整数であり、jは1~nの整数であり、i≠i’であり、j≠j’であり、kは1~pの整数である。
【0011】
1.実施形態にかかるシステム1の構成
図1は、実施形態にかかるシステム1の構成を示す図である。
図1に示すように、システム1は、動画を配信する配信ユーザが用いる配信ユーザ端末装置100-1と、動画を視聴する視聴ユーザが用いる視聴ユーザ端末装置100-2と、動画の配信サービス等を行う動画配信用のサーバ装置200と、インターネット等の通信ネットワーク160とを含む。配信ユーザ端末装置100-1と、視聴ユーザ端末装置100-2と、動画配信用のサーバ装置200と、通信ネットワーク160とは、有線通信回線及び無線通信回線又はこれらの一方を介して、これらの装置の間でデータを相互に通信可能に接続される。
【0012】
なお、以下、視聴ユーザ及び配信ユーザは、区別の必要がないときにはユーザと総称されることがある。また、配信ユーザ端末装置100-1と視聴ユーザ端末装置100-2とには本質的な違いはない。つまり、配信ユーザ端末装置100-1が、視聴ユーザに用いられれば、配信ユーザ端末装置100-1は視聴ユーザ端末装置100-2となる。反対に、視聴ユーザ端末装置100-2が、配信ユーザに用いられれば、視聴ユーザ端末装置100-2は配信ユーザ端末装置100-1となる。従って、配信ユーザ端末装置100-1,100-2は、区別の必要がないときには端末装置100と総称されることがある。
【0013】
システム1において、配信ユーザ端末装置100-1からサーバ装置200への動画のアップロードが行われ、視聴ユーザ端末装置100-2からの要求に応じて、サーバ装置200から視聴ユーザ端末装置100-2に、アップロードされた動画が配信される。また、システム1において、動画配信用のサーバ装置200は、配信ユーザ端末装置100-1及び視聴ユーザ端末装置100-2に対して、動画の配信以外に、配信ユーザ及びその配信チャンネルをプロモーション(促進)したり応援したりするファンクラブと呼ばれる機能を提供する。
【0014】
2.ファンクラブ機能の概要
システム1において、全てのユーザのうち、動画配信用のサーバ装置200の運営者から許可を得た少なくとも一部のユーザが、ファンクラブの主催者となりうる。システム1において、ファンクラブの主催者以外の視聴ユーザの全ては、ファンクラブに自由に参加できる。ファンクラブに参加した視聴ユーザには、配信ユーザとの間に、配信ユーザが配信する動画又は配信ユーザの配信チャネルのファンクラブに参加している視聴ユーザという関係性が生じる。この関係性は、
図3A及び
図3Cを参照して後述するように、視聴ユーザがファンクラブに参加してからそのサービスを受けるまでに、サーバ装置200にあらかじめ登録される。
【0015】
また、ファンクラブに参加した視聴ユーザには、ファンクラブ名が記載されたネームプレート、及び視聴ユーザに付与されたランク等が記載されたファンレベルバッチ等の仮想オブジェクト(第2の仮想オブジェクト)が、第1の報酬として付与される。ネームプレート及びファンレベルバッチは、ファンクラブの動画配信ルーム、視聴ユーザが動画を視聴する配信チャネル、及びファンクラブによるプロモーション等の対象となる配信ユーザの配信ルームに表示されたりする。
【0016】
また、ファンクラブに参加した視聴ユーザには、ギフト(ギフトオブジェクト)とも呼ばれる画像等の共通の仮想オブジェクト(第1の仮想オブジェクト)が、例えば、例えば時刻が毎週日曜日の午前0:00に、第2の報酬として付与される。また、ファンクラブに参加した視聴ユーザそれぞれには、上記特定の配信ユーザ、この配信ユーザによる動画の配信、この配信ユーザの動画自体、及び配信ユーザの配信チャネル等、配信ユーザに関して行ったプロモーションを視聴ユーザ端末装置100-2に対して行う操作(プロモーション操作)の回数等を示す行動量に応じたファンポイントが付与される。そして、ファンクラブに参加した視聴ユーザそれぞれには、付与されたファンポイント数が多ければ多いほど、ファンクラブにおいて高いランクが付与される。
【0017】
上記特定の配信ユーザに関して行ったプロモーション操作、つまり、特定の配信ユーザに関するプロモーション操作は、視聴ユーザが、例えば、配信された動画にメッセージを投稿することを含む。また、プロモーション操作は、視聴ユーザが、視聴した動画を、通信ネットワーク160において提供されているSNS等を利用して、他の装置を用いて動画を視聴する当該視聴ユーザとは異なる他の視聴ユーザと共有(シェア)する操作を含む。さらに、プロモーション操作は、配信ユーザが配信する画像に対して、視聴ユーザがギフトを贈る操作(ギフティング)等を含む。
【0018】
3.端末装置100の構成
以下、端末装置100の構成を説明する。
図2Aは、
図1に示した端末装置100の構成を例示する図である。なお、端末装置100は、
図2Aに示す構成要素の全てを備える必要はなく、端末装置100の一部の構成要素は省略されうる。また、端末装置100には、
図2Aに示した以外の他の構成要素が加えられうる。
【0019】
端末装置100は、スマートフォン等の無線通信可能な携帯端末装置、据え置きゲーム機、携帯型ゲーム機、ノートパソコン、デスクトップパソコン等、画像の配信の機能のための処理の他に、本実施形態にかかるファンクラブの機能を実現するための処理を実行可能な装置である。なお、動画の配信及び視聴、さらに、上述したファンクラブ機能は、複数の端末装置100によって実行されうる。この場合には、複数の端末装置100の全てが同じ装置であったり、同じ種類の装置であったりする必要はなく、異なる種類の装置であってよい。このような場合には、例えば、ある端末装置100は据え置き型ゲーム機で、その他の端末装置100は携帯型ゲーム機であってよい。
【0020】
図2Aに示すように、端末装置100は、バス110を介して相互に接続された出力インターフェイス(出力IF)111、プロセッサ112、メモリ113、通信インターフェイス(通信IF)114、及び入力インターフェイス(入力IF)115を含む。そして、そして、端末装置100のこれらの構成要素は、バス110及び制御ラインを介して電気的に接続され、データ及び情報を相互に送受信する。
【0021】
出力インターフェイス111は、スピーカ及びディスプレイ(不図示)等の出力デバイスを端末装置100に接続する。なお、これらの出力デバイスは、端末装置100の外部に配置され、出力インターフェイス111を介して接続されても、端末装置100と一体に構成されて出力インターフェイス111に接続されてもよい。
【0022】
プロセッサ112は、1以上のCPU(マイクロプロセッサ)、又は1以上のCPUと画像処理に特化したGPU等との組み合わせと、その周辺回路とから構成される。プロセッサ112は、メモリ113に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御する制御部として機能する。
【0023】
具体的には、プロセッサ112は、本実施形態に係るファンクラブの機能及び動画配信を実行するためのプログラム、及びOSを実行するためのプログラムをメモリ113から読み出して実行する。本実施形態においては、特に、プロセッサ112は、配信ユーザ又は視聴ユーザによるファンクラブに関する操作を受け入れ、受け入れた操作を示す情報を、通信インターフェイス114を介して動画配信用のサーバ装置200に送信する処理を実行する。
【0024】
また、プロセッサ112は、サーバ装置200からファンクラブに関する情報を、通信インターフェイス114を介して受信し、受信した情報をユーザに表示する等の処理を実行する。また、プロセッサ112は、サーバ装置200から通信インターフェイス114を介して動画をアップロードする処理、及びサーバ装置200から動画を受信して表示する処理等を実行する。
【0025】
メモリ113は、ROM、RAM、不揮発性メモリ、及びHDD等から構成され、記憶部として機能する。さらに、メモリ113には、端末装置100に対して着脱可能な記憶媒体やデータベース等が接続されうる。ROMは、本実施形態に係るアプリケーションやOSを実行するための所定の指示命令をプログラムとして記憶する。
【0026】
RAMは、ROMに記憶されたプログラムがプロセッサ112により処理されている間に、処理に必要とされるデータの書き込み及び読み込みが行われるメモリである。不揮発性メモリは、書き込まれたデータを電源の供給なしに保持するメモリである。不揮発性メモリには、プロセッサ112により、当該プログラムの実行によって得られたデータが書き込まれたり、書き込まれたデータが読み出されたりする。
【0027】
本実施形態においては、特に、メモリ113は、配信ユーザ又は視聴ユーザによるファンクラブに関する操作を受け入れ、受け入れた操作を示す情報を、通信インターフェイス114を介して動画配信用のサーバ装置200に送信する処理を行うプログラムを記憶する。
【0028】
また、メモリ113は、サーバ装置200からファンクラブに関する情報を、通信インターフェイス114を介して受信し、受信した情報をユーザに表示する等の処理を実行する処理を行うプログラムを記憶する。また、メモリ113は、サーバ装置200から通信インターフェイス114を介して動画をアップロードする処理、及びサーバ装置200から動画を受信して表示する処理等を行うプログラムを記憶する。
【0029】
通信インターフェイス114は、通信処理回路及びアンテナを含む。通信インターフェイス114は、通信処理回路及びアンテナを介して通信ネットワーク160と端末装置100とを接続し、通信ネットワーク160に接続された他の装置との間で、データの送受信を行う通信部として機能する。
【0030】
具体的には、通信インターフェイス114は、サーバ装置200に動画をアップロードしたり、サーバ装置200から配信された動画を受信したりする処理を行う。また、通信インターフェイス114は、上述したファンクラブの機能等を実現するためのプログラムを、サーバ装置200から受信する処理を行う。また、通信インターフェイス114は、動画配信及びファンクラブ等の機能において利用される各種情報等を、これらの機能の進行に応じて、サーバ装置200との間で送受信するための処理を行う。さらに、通信インターフェイス114は、上記機能を実現するための処理の結果として得られた情報を、サーバ装置200との間で送受信する処理を行う。
【0031】
通信インターフェイス114の通信処理回路は、LTE方式等の広帯域の無線通信方式、又はIEEE802.11及びBluetooth(登録商標)等の狭帯域の無線通信方式によって、通信ネットワーク160と端末装置100の間で、アンテナを介して情報を通信するための通信処理を行う。なお、通信処理回路は、無線通信の代わりに、又は無線通信に加えて、有線通信のための処理を行ってもよい。
【0032】
入力インターフェイス115は、タッチパネル116及びハードキー117等の入力デバイスと有線通信又は無線通信によって接続され、ユーザの操作を受け入れて各種情報の入力を受ける入力部として機能する。入力インターフェイス115の例としては、シリアルポート、パラレルポート、USB等が挙げられる。また、無線(例えば、Bluetooth(登録商標))で接続するような場合には、入力インターフェイス115と通信インターフェイス114とは、機能を兼用することも可能である。
【0033】
タッチパネル116は、例えば、出力インターフェイス111に接続されたディスプレイの画面を被覆するように配置される。タッチパネル116は、ディスプレイが表示するアイコン等に対するユーザによるスワイプ操作やタップ操作を検出して、プロセッサ112に出力する。ハードキー117は、機械的スイッチを含み、ユーザによる端末装置100への操作を受け入れてプロセッサ112に出力する。なお、端末装置100とタッチパネル116及びハードキー117とは一体に構成されても、別々に構成されてもよい。端末装置100とタッチパネル116及びハードキー117とが別々に構成されるときには、これらの間は無線通信又は有線通信によって接続される。
【0034】
出力インターフェイス111に接続されるディスプレイは、プロセッサ112の指示に応じて、メモリ113に記憶された画像情報を読み出して、動画配信、及び本実施形態に係るファンクラブ機能の実行のための各種表示を行う表示部として機能する。なお、ディスプレイは、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイから構成される。
【0035】
出力インターフェイス111に接続されるスピーカは、動画像に付されて端末装置100により受信され、メモリ113に記憶されたオーディオデータ等から得られた音声信号を出力するオーディオ出力部として機能する。
【0036】
4.動画配信用のサーバ装置200の構成
以下、動画配信用のサーバ装置200の構成を説明する。
図2Bは、
図1に示した動画配信用のサーバ装置200の構成を例示する図である。例えば、サーバ装置200は、PCサーバあるいは大型コンピュータである。
図2Bに示すように、動画配信用のサーバ装置200は、端末装置100と同様に、バス210を介して相互に接続されたメモリ211と、プロセッサ212と、通信インターフェイス213とを備える。そして、動画配信用のサーバ装置200のこれらの構成要素は、バス210及び制御ラインを介して電気的に接続され、データ及び情報を相互に送受信する。
【0037】
なお、動画配信用のサーバ装置200は、
図2Bに示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部の構成要素は省略されうる。また、動画配信用のサーバ装置200に、
図2Bに示した以外の他の構成要素が加えられうる。なお、動画配信用のサーバ装置200のメモリ211及びプロセッサ212は、1台のコンピュータにおいて一体に構成されても、複数のコンピュータに渡って分散されて構成されてもよい。
【0038】
動画配信用のサーバ装置200は、これらの構成要素により、配信ユーザ端末装置100-1(第1の端末装置)を用いて配信ユーザがアップロードした配信用の動画を記憶する。また、動画配信用のサーバ装置200は、視聴ユーザ端末装置100-2(第2の端末装置)を用いる視聴ユーザからの要求に応じて、要求された配信用の動画を読み出して配信する。さらに、動画配信用のサーバ装置200は、システム1のユーザに端末装置100を介して、上述したファンクラブ等の機能を提供する。
【0039】
メモリ211は、RAM、ROM、不揮発性メモリ、及びHDDを含み、記憶部として機能する。当該メモリ211は、動画の配信及び実施形態にかかるファンクラブ機能を実現する処理やOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。このようなプログラムは、プロセッサ212によってロードされ、実行される。
【0040】
メモリ211において、RAMは、上記プログラムがプロセッサ212によって実行される間、データの書き込み及び読み込みを実行するために一時的に用いられる。本実施形態においては、特に、メモリ211は、視聴ユーザが配信ユーザに関するプロモーション操作を行うと、プロモーション操作に応じた行動量に対応するポイントを付与し、メモリに記憶された獲得ポイントに、付与されたポイントを加算し、加算後の獲得ポイントに応じた第1の報酬を視聴ユーザに付与するための処理等を実行するためのプログラムを記憶する。
【0041】
プロセッサ212は、1以上のCPU、又は1以上のCPU及びGPU等の組み合わせと、その周辺回路とから構成される。そして、プロセッサ212は、メモリ211に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御するための制御部として機能する。本実施形態においては、特に、プロセッサ212は、視聴ユーザが配信ユーザに関するプロモーション操作を行うと、プロモーション操作に応じた行動量に対応するポイントを付与し、メモリに記憶された獲得ポイントに、付与されたポイントを加算し、加算後の獲得ポイントに応じた第1の報酬を視聴ユーザに提供するための処理等を実行する。
【0042】
通信インターフェイス213は、端末装置100から配信のためにアップロードされた動画を受信し、端末装置100に、アップロードされた動画を配信するための処理を行う。また、通信インターフェイス213は、上述したファンクラブの機能等を実現するためのプログラムを端末装置100に受信するための処理を行う。また、通信インターフェイス213は、動画配信及びファンクラブ等の機能を実現する処理において利用される各種情報等を、これらの機能の進行に応じて、端末装置100との間で送受信するための処理を行う。
【0043】
5.メモリ211に記憶される情報
以下、メモリ211に記憶される情報を説明する。
図3A~
図3Cは、実施形態にかかるファンクラブ機能の処理の実現のためにサーバ装置200のメモリ211に記憶される情報を示す第1~第3の図である。
図3Aに示すように、メモリ211には、ファンクラブ管理テーブルが記憶される。ファンクラブ管理テーブルは、ファンクラブ識別子(FC識別子)FCIDiと、ファンクラブ主催者識別子DIDiと、ファンクラブの終了日情報EDiと、1以上のファン識別子FIDijとを対応付けて含む。
【0044】
ファンクラブ識別子FCIDiは、システム1において開催されているm人の配信ユーザに関するファンクラブそれぞれを一意に識別する。なお、以下、ファンクラブ識別子FCIDiにより識別されるファンクラブ等を、その識別子を用いてファンクラブFCIDi等と記載することがある。ファンクラブ主催者識別子DIDiは、ファンクラブFCIDiを主催するユーザを一意に識別する。ファンクラブFCIDiの終了日情報EDiは、ファンクラブFCIDiが終了する年月日及び時刻を示し、例えば、ファンクラブFCIDiの開始日から8日後の午前0:00とされる。従って、この場合には、ファンクラブFCIDiの開催期間は実質的に一週間(7日間)である。
【0045】
ファン識別子FIDijは、ファンクラブFCIDiに参加しているn人のユーザそれぞれを一意に識別する。ただし、複数の配信ユーザ及びその配信チャンネルをプロモーションしたり応援したりするファンクラブFCIDiに参加しているファンFIDijの人数nの全てが同じであるとは限らない。
【0046】
図3Bに示すように、メモリ211には、主催者管理テーブルが記憶される。
図3Bに示すように、主催者管理テーブルは、システム1のユーザ識別子UIDkそれぞれと、ファンクラブ開催許可情報Y/Nとを対応付けて含む。ユーザ識別子UIDkは、システム1のp人のユーザの全てそれぞれを一意に識別する。ファンクラブ主催許可情報は、対応付けられたユーザUIDkに、ファンクラブの主催が許可されているか(Y)否か(N)を示す。
【0047】
図3Cに示すように、メモリ211には、ファンクラブFCIDiごとに、ファンクラブ識別子FCIDiに対応付けられたファンクラブ管理テーブルが記憶される。
図3Cに示すように、ファンクラブ管理テーブルは、ファンクラブ識別子FCIDiと、ファンクラブに参加している1人以上のファンFIDijと、ファンクラブの機能を提供するために必要なファンクラブ管理情報とを対応付けて含む。ファンクラブ管理情報は、ファンクラブに参加した視聴ユーザそれぞれによる配信ユーザに関するプロモーションの行動量を示すプロモーション情報としての意味を有する。
【0048】
ファンクラブ管理情報は、
図3Aを参照して説明したファン識別子FIDijと、ファンポイントFPijと、当日付与ファンポイントFPDijと、当日視聴時間情報WTDijと、当日シェア数情報NSDijと、当日ギフトコイン情報NGDijと、当日コメント数情報NCDijと、サブスクリプションチャンネル情報SCijと、最終ポイント付与時刻情報LPTijとを対応付けて含む。
【0049】
ファンポイントFPijは、システム1において開催されているファンクラブFCIDiに参加しているファンFIDijが、当該ファンクラブFCIDiにおいて付与されて保有しているファンポイントを示す。ファンポイントは、ファンFIDijが、ファンクラブFCIDiによるプロモーション及び応援の対象となっている配信ユーザ及びその配信チャンネルに対して行った操作に応じて付与される。ファンポイントは、当日視聴時間情報WTDij、当日シェア数情報NSDij、当日ギフトコイン情報NGDij、当日コメント数情報NCDij、及びサブスクリプションチャンネル情報SCijそれぞれの値に、これらの情報それぞれの値における単位ごとに定められたファンポイントを乗算した値を合計することにより得られる。
【0050】
より詳細には、当該配信ユーザが配信した動画に対してコメントを投稿するたびに、ファンFIDijに、あらかじめ決められたファンポイント、例えば、1投稿ごとに1ファンポイントが付与される。また、当該配信ユーザが配信している動画の視聴時間の長さに応じて、ファンFIDijに、あらかじめ決められたファンポイント、例えば、視聴時間1分ごとに1ファンポイントが付与される。また、当該配信ユーザが配信している動画のSNS等へのシェアの回数に応じて、ファンFIDijに、あらかじめ決められたファンポイント、例えば、シェア1回ごとに1ファンポイントが付与される。
【0051】
また、当該配信ユーザが配信している動画に対してギフトを贈ると、ファンFIDijに、あらかじめ決められたファンポイントが与えられる。例えば、視聴ユーザがギフトを配信ユーザに贈ると、視聴ユーザがギフトを得るためにサーバ装置200の運営者に支払った1コインごとに2ファンポイントが、この視聴ユーザに付与される。なお、コイン(仮想媒体)は、システム1からサービスや機能の提供を受けるための代償としてユーザがシステム1の運営者等に支払われたり、ユーザ同士の間で授受されたりしうる一種の仮想通貨である。なお、コインは、法定通貨とも交換されうる。
【0052】
なお、ファンクラブに参加するファンFIDijに、1日ごとに付与される当日付与ファンポイントの上限は、システム1においてあらかじめ決められよい。また、あらかじめ決められた期間、例えば14日間、ファンFIDijに、新たにファンポイントが付与されないときには、それまでに付与されたファンポイントは、毎日一定のファンポイントずつ減算されてよい。
【0053】
当日付与ファンポイントFPDijは、ファンFIDijに、ファンクラブ管理テーブルが参照された当日に付与されたファンポイントを示す。なお、上述したように、当日付与ファンポイントFPDijには上限が決められている。
【0054】
当日視聴時間情報WTDij、当日シェア数情報NSDij、当日ギフトコイン情報NGDij、当日コメント数情報NCDij、及びサブスクリプションチャンネル情報SCijは、当日付与ファンポイントFPDijの計算の根拠となる。当日視聴時間情報WTDijは、当日付与ファンポイントFPDijが算出される当日に、ファンクラブFCIDiによるプロモーション及び応援の対象となっている配信ユーザが配信する動画を、ファンFIDijが視聴した時間を示す。
【0055】
当日ギフトコイン情報NGDijは、当日に当該配信ユーザが配信する動画に対して、ファンFIDijが送ったギフトの交換に要したコインの数を示す。当日コメント数情報NCDijは、当日に当該配信ユーザが配信する動画に対して、ファンFIDijが投稿したコメントの数を示す。
【0056】
サブスクリプションチャンネル情報SCijは、ファンFIDijがサブスクリプションしている配信ユーザの配信チャンネルとその更新日とを示す。つまり、サブスクリプションチャンネル情報SCijを参照することにより、ファンクラブFCIDijがプロモーション及び応援している配信ユーザの配信チャンネルを、ファンFIDijがサブスクリプションしているか否かが判断されうる。さらに、サブスクリプションチャンネル情報SCijを参照することにより、このファンFIDijが、サブスクリプションの更新日以降において当該配信チャネルのサブスクリプションを継続したか否かが判断されうる。なお、サブスクリプションとは、例えば、毎月、配信ユーザが視聴ユーザに定額課金して、当該配信チャネルを介して動画を当該視聴ユーザに配信することである。
【0057】
最終ポイント付与時刻情報LPTijは、ファンFIDijに最後にファンポイントが付与された年月日を示す。最終ポイント付与時刻情報LPTijは、上述したように、あらかじめ決められた期間、新たにファンポイントが付与されないときに、ファンFIDijのファンポイントを毎日一定のファンポイントずつ減算するために用いられる。
【0058】
6.通信シーケンス
以下、システム1における動画配信用のサーバ装置200、配信ユーザ端末装置100-1及び視聴ユーザ端末装置100-2の間の通信シーケンスを説明する。
図4は、
図1に示したシステム1の端末装置100及び動画配信用のサーバ装置200の間における通信シーケンスを示す図である。なお、図示の都合上、
図4には、配信ユーザ端末装置100-1及び視聴ユーザ端末装置100-2が1つずつ示されているが、システム1において、配信ユーザ端末装置100-1及び視聴ユーザ端末装置100-2は複数ずつありうる。
【0059】
また、
図4は、ファンクラブの開催を許可された配信ユーザ自身がファンクラブの主催者となり、配信ユーザ端末装置100-1から動画配信用のサーバ装置200に対して自分自身に関するプロモーションを行う場合を示す。ただし、上述したように、ファンクラブの開催が許可されていれば、視聴ユーザがサーバ装置200に対して特定の配信ユーザに関するプロモーションを行うファンクラブを開催する操作を行い、その主催者となることもできる。
【0060】
図4に示すように、ステップS100において、自分のためのファンクラブを主催しようとする配信ユーザは、配信ユーザ端末装置100-1から、動画配信用のサーバ装置200により提供される自らの配信チャンネルの配信画面にアクセスする。ただし、配信ユーザは、ファンクラブの主催のための操作を必ずしも配信チャンネルの配信画面から行う必要はなく、配信ユーザのプロフィール情報等を管理するために用いられるいわゆるマイページの画像から行うこともできる。
【0061】
ステップS102において、配信ユーザは、配信ユーザ端末装置100-1から配信チャンネルの配信画像又はマイページの画面に対する操作を行い、メニュー画面を開く。
【0062】
ステップS104において、動画配信用のサーバ装置200は、
図3Bに示した主催者管理テーブルを参照して、ファンクラブの開催を選択した配信ユーザにファンクラブの開催が許可されているか否かを判断する。配信ユーザにファンクラブの開催が許可されているときには、動画配信用のサーバ装置200は、配信ユーザ端末装置100-1を用いた配信ユーザの操作に応じて、当該配信ユーザに対するファンクラブを実行するための処理を行う。
【0063】
ステップS106において、配信ユーザは、配信ユーザ端末装置100-1から配信チャンネル又はマイページの画像に対する操作を行い、ファンクラブの開催を選択する。
【0064】
ステップS108-1~S108-qにおいて、配信ユーザの配信画面等でそのファンクラブの開催を知った1以上の視聴ユーザそれぞれが、ファンクラブへの参加のための操作を、視聴ユーザ端末装置100-2を介して行い、ファンクラブに参加する。さらに、ファンクラブに参加してファンFIDijとなった視聴ユーザは、ファンクラブFCIDiを主催している配信ユーザが配信する画像に対するコメントの投稿等、ファンポイントの付与の対象となる操作を、視聴ユーザ端末装置100-2を介して動画配信用のサーバ装置200に対して行う。
【0065】
配信ユーザに関するプロモーション及び応援のための操作は、
図3Cを介して上述したように、当該配信ユーザにより配信された動画の視聴、SNS等における当該配信ユーザにより配信された動画のシェア、当該配信ユーザにより配信された動画へのギフト、当該配信ユーザが動画を配信するためのチャンネルへのサブスクリプション又はその継続を含む。
【0066】
ステップS110は、ステップS108-1~S108-qにおいて、動画配信用のサーバ装置200は、ファンFIDijそれぞれが行った操作に応じて、ファンFIDijそれぞれにファンポイントを付与する。なお、ファンFIDijそれぞれは、複数の配信ユーザ及びその配信チャンネルをプロモーションしたり応援したりするファンクラブに参加することができ、ファンFIDijそれぞれのファンポイントは、複数の配信ユーザ及びその配信チャンネルをプロモーションしたり応援したりするファンクラブそれぞれにおいて得られたファンポイントの総和となる。また、動画配信用のサーバ装置200は、
図3Cを参照して説明したように、一日当たりのファンポイント付与の上限額に基づいて、視聴ユーザに1日ごとに付与するファンポイントを制限する。
【0067】
ステップS112において、動画配信用のサーバ装置200は、ファンクラブを主催する視聴ユーザそれぞれからの要求に応じて、随時、当該配信ユーザが配信する動画を、要求した視聴ユーザの動画配信用のサーバ装置200に配信する。
【0068】
ステップS120において、動画配信用のサーバ装置200は、ファンFIDijを、ファンポイントに応じてレベル1以上にランク付けする。
【0069】
具体的には、例えば、動画配信用のサーバ装置200は、0~99のファンポイントを有するファンFIDijを、ファンポイントが10大きくなるごとにレベルが1ずつ高くなるようにランク付けする。また、動画配信用のサーバ装置200は、100~999のファンポイントを有するファンFIDijを、ファンポイントが20大きくなるごとにレベルが1つずつ高くなるようにランク付けする。
【0070】
また、動画配信用のサーバ装置200は、1000以上のファンポイントを有するファンFIDijを、ファンポイントが50大きくなるごとにレベルが1つずつ高くなるようにランク付けする。また、動画配信用のサーバ装置200は、5000以上のファンポイントを有するファンFIDijを、ファンポイントが100大きくなるごとにレベルが1つずつ高くなるようにランク付けする。
【0071】
ステップS122において、動画配信用のサーバ装置200は、毎週日曜日の午前0:00に、ファンFIDijのファンレベルバッチの画像、及びファン限定で全てのファンに共通なギフトを作成する。ファンレベルバッチの画像は、ファンFIDijが参加しているファンクラブにおけるファンFIDijのランクと、ファンFIDijのハンドル名と等を含む。ファンレベルバッチは、ファンクラブに参加した報酬として付与され、ファンクラブを主催している配信ユーザの配信画像をファンFIDij本人が見たときに表示される。
【0072】
ステップS124-1,S124-2において、動画配信用のサーバ装置200は、配信ユーザ端末装置100-1及び視聴ユーザ端末装置100-2に表示された配信画像に、ランキングが最も高い数名の視聴ユーザのランキング及びハンドルネーム等を含むランキング画像を表示する。
【0073】
ステップS126において、動画配信用のサーバ装置200は、毎週日曜日の午前0:00になろうとする時間において、ファンクラブ参加者のみに限定で全てのファンクラブに共通のギフトを作成する。
【0074】
ステップS128において、動画配信用のサーバ装置200は、毎週日曜日の午前0:00になると、ファンFIDijに、視聴ユーザ端末装置100-2を介して、S126の処理において作成した共通のギフトを付与する。なお、ファンFIDijが複数の配信ユーザ及びその配信チャンネルをプロモーションしたり応援したりするファンクラブに参加しているときには、当該ファンFIDijには、ファンクラブ限定で共通の同一のギフトオブジェクトが、参加しているファンクラブによりプロモーションされたり応援されたりしている配信ユーザ及び配信チャンネルの数と同じ数だけ付与される。このように、ファンFIDijへのファンレベルバッチの付与、及びファンクラブ限定で共通のギフトの付与は、ファンFIDijに、配信ユーザに関するプロモーション及び応援を行うためにファンクラブに参加するインセンティブとなりうる。
【0075】
ステップS140において、動画配信用のサーバ装置200は、
図3Cを参照して説明したように、ファンFIDijに、あらかじめ決められた期間、新たにファンポイントが付与されないと、このファンFIDijのファンポイントを毎日一定のファンポイントずつ減算する。
【0076】
なお、ファンレベルバッチ、及びファンクラブ限定で共通のギフトオブジェクトを付与する以外に、特定の条件を満たしたファンFIDijに、さらに報酬を付与してもよい。例えば、ファンクラブ開催中に、ファンクラブを開催している配信ユーザの配信チャンネルを新規にサブスクリプションしたファンFIDijに、あらかじめ決められたファンポイント、例えば5000ファンポイントを付与してもよい。このような特別なファンポイントの付与は、配信ユーザの配信チャンネルに、視聴ユーザが新規にサブスクリプションするためのインセンティブとなりうる。
【0077】
7.動画配信用のサーバ装置200のプロセッサ212の処理
以下、主に、システム1における動画配信用のサーバ装置200のプロセッサ212の処理を説明する。
図5A~
図5Eは、動画配信用のサーバ装置200のプロセッサ212によるファンクラブの処理を示す第1~第5のフローチャートである。なお、
図5A~
図5Eに示す処理は並列に実行されえ、タイマ割り込み等により実行が開始されてよい。
図6A~
図6Dは、ファンクラブに参加した視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置100-2のディスプレイに表示される画面を例示する第1~第4の図である。
【0078】
図5Aは、動画配信用のサーバ装置200のプロセッサ212がファンクラブを作成する処理を示す。
図5Aに示すように、プロセッサ212は、配信ユーザ又は視聴ユーザの端末装置100から、通信ネットワーク160及び通信インターフェイス213を介してアクセスがあったか否かを判断する。プロセッサ212は、視聴ユーザからアクセスがあったとき(Y)にはS182の処理に進み、なかったとき(N)にはS180の処理に留まる。
【0079】
ステップS182において、プロセッサ212は、ファンクラブの開催を操作したユーザのユーザ識別子UIDkを用いて
図3Bに示した主催者管理テーブルをメモリ211から読み出して参照し、このユーザにファンクラブの開催が許可されているか否かを判断する。プロセッサ212は、このユーザにファンクラブの開催が許可されているとき(Y)にはS184の処理に進み、許可されていないとき(N)にはS180の処理に戻る。なお、プロセッサ212は、S182の処理において、ユーザにファンクラブの開催が許可されていないときには、この旨を示すメッセージを端末装置100に返してユーザに示してもよい。
【0080】
ステップS184において、プロセッサ212は、端末装置100から、通信ネットワーク160及び通信インターフェイス213を介して、ファンクラブ開催の操作を示し、このユーザのユーザ識別子UIDkを含む情報を受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、ファンクラブ開催の操作があったとき(Y)にはS186の処理に進み、なかったとき(N)にはS180の処理に戻る。
【0081】
ステップS186において、プロセッサ212は、ファンクラブを開催するための処理を行い、
図6Aに示すように、ファンクラブに参加した配信ユーザの視聴ユーザ端末装置100-2のディスプレイに、ファンクラブが開催されていることと、ファンクラブの名称「ゲームを楽しもう!」との文字が含まれる画像を表示する。さらに、ファンクラブが開催されて時間が経過するにつれ、視聴ユーザ端末装置100-2のディスプレイには、順次、サーバ装置200から送信されてきたネームプレート、ファンレベルバッチ、及び共通のギフト等が表示される。プロセッサ212は、この配信画像の送信要求を、端末装置100から通信ネットワーク160及び通信インターフェイス213を介して受信する。
【0082】
プロセッサ212は、受信した要求に応じて、配信画像を適宜、要求を出した端末装置100に、通信インターフェイス213及び通信ネットワーク160を介して送信する。ファンクラブを開催するための処理が終了すると、プロセッサ212は、
図5Bに示すS190の処理に進む。なお、
図6Aは、ファンクラブに参加した視聴ユーザのバス110-2のディスプレイに表示された画像を例示する図である。
【0083】
図5Bは、動画配信用のサーバ装置200のプロセッサ212が、開催されているファンクラブに視聴ユーザを参加させる処理を示す。視聴ユーザが
図5Bに示すように、ステップS190において、プロセッサ212は、
図6Aに示した画像を観た視聴ユーザから、開催されているファンクラブに参加するための操作を行ったことを示す情報を、視聴ユーザ端末装置100-2、通信ネットワーク160及び通信インターフェイス213を介して受信したか否かを判断する。
【0084】
この情報は、視聴ユーザが参加を希望するファンクラブのファンクラブ識別子FCIDi、及び操作を行った視聴ユーザのユーザ識別子UIDkを含む。プロセッサ212は、開催されているファンクラブに参加するための操作を行ったことを示す情報を受信したとき(Y)にはS192の処理に進み、受信しなかったとき(N)には処理を終了する。
【0085】
ステップS192において、プロセッサ212は、
図6Bに示すように、視聴ユーザにファンクラブへの参加を勧める画像を作成し、通信インターフェイス213及び通信ネットワーク160を介して視聴ユーザ端末装置100-2に送信する。視聴ユーザ端末装置100-2は、この画像を、出力インターフェイス111を介してディスプレイに表示する。なお、
図6Bは、視聴ユーザ端末装置100-2のディスプレイに表示された視聴ユーザにファンクラブへの参加を勧める画像を例示する図である。
【0086】
視聴ユーザが、
図6Bに示した画像を観て、「99コインを支払って参加する」と記載されたボタンを操作する。この99コインの支払いは、ファンクラブによるプロモーション及び応援の対象とされる配信ユーザに対して行われる。この操作が行われると、視聴ユーザ端末装置100-2は、この操作を示す情報に、この視聴ユーザを識別するユーザ識別子UIDkを付して、サーバ装置200に送信する。プロセッサ212は、この情報を、通信ネットワーク160及び通信インターフェイス213を介して受信する。プロセッサ212は、
図3Aに示したファンクラブ管理テーブルをメモリ211から読み出して参照する。
【0087】
さらに、プロセッサ212は、S190において受信した情報に付されたファンクラブ識別子FCIDiを含むファンクラブ管理テーブルの行に、この情報に付されたユーザ識別子UIDkを、ファン識別子FIDijとして追加し、メモリ211に記憶する。さらに、動画配信用のサーバ装置200は、ファンクラブによりプロモーション及び応援される配信ユーザが、端末装置100のユーザ及びサーバ装置200の運営者との間でコインの受け渡しに用いるウォレット(不図示)に99コインを与える処理を行う。
【0088】
なお、ファンクラブ管理テーブルにおいて、受信した情報に付されたファンクラブ識別子FCIDiを含む行に、この情報に付されたユーザ識別子UIDkが既に含まれているとき、プロセッサ212は、重複を避けるためにユーザ識別子UIDkをファン識別子FIDijとして追加せず、重複がある旨を、この情報を送信した視聴ユーザ端末装置100-2に通知する。
【0089】
図5Cは、動画配信用のサーバ装置200のプロセッサ212が、ファンFIDijiにファンポイントを付与する処理を示す。
図5Cに示すように、ステップS200において、プロセッサ212は、この処理が行われている時刻が、午前0:00の直前であって、午前0:00までに、S202~S226の処理を行うために充分な時間を残した時刻(午前0:00頃)であるか否かを判断する。プロセッサ212は、時刻が0:00頃であるとき(Y)にはS202の処理に進み、0:00頃でないとき(N)にはS200の処理に留まる。
【0090】
ステップS202において、プロセッサ212は、メモリ211から、
図3Aに示したファンクラブ管理テーブルを読み出し、さらに、ファンクラブ管理テーブルを上から1行ずつ順に読み出す。
【0091】
ステップS204において、プロセッサ212は、メモリ211から
図3Cに示したファン管理テーブルのうち、S202の処理において読み出したファンクラブ管理テーブルの行に含まれるファンクラブ識別子FCIDiを含む1行を読み出す。
【0092】
ステップS206において、プロセッサ212は、この処理を行っている年月日が、S202の処理において読み出したファンクラブ管理テーブルの行に含まれる終了日情報EDiが示す年月日の前日であるか否かを判断する。プロセッサ212は、この処理を行っている年月日が、終了日情報EDiが示す年月日の前日であるとき(Y)にはS208の処理に進み、前日でないとき(N)にはS210の処理に進む。
【0093】
ステップS208において、プロセッサ212は、S202の処理において読み出したファンクラブ管理テーブルの行、及びファンクラブ管理テーブルの行を、メモリ211から削除する。
【0094】
ステップS210において、プロセッサ212は、S202の処理において読み出したファンクラブ管理テーブルの行に含まれる当日視聴時間情報WTDij、当日シェア数情報NSDij、当日ギフトコイン情報NGDij、及び当日コメント数情報NCDij情報の全てが0でないか否か、及びサブスクリプションチャンネル情報SCijがいずれかの配信ユーザのチャンネルをサブスクリプションしているか又はサブスクリプションを継続したかを示すか否か判断する。
【0095】
当日視聴時間情報WTDij、当日シェア数情報NSDij、当日ギフトコイン情報NGDij、当日コメント数情報NCDij情報のいずれかが0でなく、かつ、サブスクリプションチャンネル情報SCijがいずれかの配信ユーザのチャンネルをサブスクリプションしているか又はサブスクリプションを継続したかを示すときには、プロセッサ212は、この行に含まれるファンFIDijに新たにポイントを付与すべきことを決定して(Y)S212の処理に進む。プロセッサ212は、この行に含まれるファンFIDijにポイントを付与すべきでないことを決定したとき(N)にはS216の処理に進む。
【0096】
ステップS212において、プロセッサ212は、当日視聴時間情報WTDij、当日シェア数情報NSDij、当日ギフトコイン情報NGDij、当日コメント数情報NCDij情報、及びサブスクリプションチャンネル情報に基づいて、あらかじめ決められた当日付与ファンポイントFPDijの上限値以下のファンポイントを、ファンFIDijに付与する。プロセッサ212は、この日にファンFIDijに付与されたファンポイント(ポイント)を、当日付与ファンポイントFPDijに記憶し、さらに、ファンポイントFPij(獲得ポイント)に加算する。
【0097】
ステップS214において、プロセッサ212は、当日視聴時間情報WTDij、当日シェア数情報NSDij、当日ギフトコイン情報NGDij、及び当日コメント数情報NCDij情報の値を0にする。なお、当日付与ファンポイントFPDijを1日ごとに計算する場合には、これらの情報を0とするが、例えば、S212において、当日付与ファンポイントFPDijが上限値を超えたときに、上限値を超えた分に対応するこれらの情報を、翌日以降の当日付与ファンポイントFPDijの計算のために記憶しておいてもよい。
【0098】
ステップS216において、プロセッサ212は、
図3Cに示したファン管理テーブルの全ての行についてS204~S214の処理を行ったか否かを判断する。プロセッサ212は、ファン管理テーブルの全ての行についてS204~S214の処理を行ったとき(Y)にはS218の処理に進み、処理を行っていないとき(N)にはS204の処理に戻る。
【0099】
ステップS218において、プロセッサ212は、
図3Aに示したファンクラブ管理テーブルの全ての行についてS202~S216の処理を行ったか否かを判断する。プロセッサ212は、ファン管理テーブルの全ての行についてS202~S216の処理を行ったとき(Y)には処理を終了し、処理を行っていないとき(N)にはS202の処理に戻る。
【0100】
図5Dは、動画配信用のサーバ装置200のプロセッサ212が、ファンFIDijにファンポイント等を付与する処理を示す。
図5Dに示すように、ステップS240において、プロセッサ212は、この処理が行われている時刻が、ファンクラブの参加者にギフトを付与する時刻、例えば、日曜日の午前0:00になったか否かを判断する。プロセッサ212は、時刻が日曜日の0:00になったとき(Y)にはS242の処理に進み、日曜日の0:00になっていないとき(N)にはS240の処理に留まる。
【0101】
ステップS242において、プロセッサ212は、メモリ211から、
図3Aに示したファンクラブ管理テーブルを読み出す。プロセッサ212は、さらに、ファンクラブ管理テーブルを上から1行ずつ順に読み出す。
【0102】
ステップS244において、プロセッサ212は、メモリ211から
図3Cに示したファン管理テーブルを読み出す。プロセッサ212は、さらに、S202の処理において読み出したファンクラブ管理テーブルの行に含まれるファンクラブ識別子FCIDiを含む1行を読み出す。
【0103】
ステップS246において、プロセッサ212は、共通のギフトを作成し、S244において読み出したファン管理テーブルに含まれるファン識別子FIDijにより識別される視聴ユーザ(ファンFIDij)に、作成したギフトを付与する。
【0104】
ステップS248において、プロセッサ212は、S244の処理において読み出したファン管理テーブル(
図3C)のファンポイントFPijに記憶されたファンポイントを、ファンFIDijに付与する。つまり、プロセッサ212は、
図3Cに示した当日付与ファンポイントFPDijを、ファンポイントFPijに加算する。
【0105】
ステップS250において、プロセッサ212は、S244の処理において読み出されたファンクラブ管理テーブルの1行に含まれるサブスクリプションチャンネル情報SCijを読み出す。プロセッサ212は、サブスクリプションチャンネル情報SCijが示す配信チャンネルが、この処理が行われている年月日が、サブスクリプションの更新日より後か否かを判断する。プロセッサ212は、この処理が行われている年月日がサブスクリプションの更新日より後、つまり更新日以降であり、ファンFIDijがサブスクリプションを継続しているとき(Y)にはS252の処理に進み、この日が更新日以降でないとき(N)にはS254の処理に進む。
【0106】
ステップS252において、プロセッサ212は、サブスクリプションを継続することに対してあらかじめ決められた値のファンポイント(サブスクリプションポイント)を、ファンFIDijに付与する。
【0107】
ステップS254において、プロセッサ212は、S248の処理においてファンFIDijに付与したファンポイントに応じて、ファンFIDijにランクを付与する。
【0108】
ステップS256において、プロセッサ212は、ファンクラブFCIDijのネームプレートと、ファンFIDijが有するファンポイントに応じたランク(LV)及びファンFIDijのハンドルネームが記載されたファンレベルバッチとをファンFIDijに付与する。
【0109】
ネームプレート及びファンレベルバッチは、
図6Cに示すように、動画配信用のサーバ装置200からファンFIDijの視聴ユーザ端末装置100-2に配信されるファンクラブの動画配信ルームのなかにも表示される。あるいは、ネームプレート及びファンレベルバッチは、ファンクラブによりプロモーション及び応援される配信ユーザの配信ルームに表示される。なお、
図6Cは、ファンクラブFCIDijの名称及びファンFIDijのファンレベルバッチが表示されたファンクラブの動画配信ルームを例示する図である。
【0110】
ステップS258において、プロセッサ212は、
図3Cに示したファン管理テーブルを参照し、ファンクラブFCIDiに参加した全てのファンFID11~FIDmn全てのファンポイントの値を比較する。プロセッサ212は、この比較の結果に基づいて、最も多いファンポイントが付与されたファンFIDijが最上位(一位)となり、最も少ないファンポイントが付与されたファンFIDi’j’が最下位となるように順位付け(ランキング)を行う。つまり、プロセッサ212は、ファンポイントの値に基づいて、ファンFIDij及び/又はそのファンポイント自体の順位付けを行う。
【0111】
ステップS260において、プロセッサ212は、
図3Cに示したファン管理テーブルの全ての行についてS244~S258の処理を行ったか否かを判断する。プロセッサ212は、ファン管理テーブルの全ての行についてS244~S258の処理を行ったとき(Y)にはS262の処理に進み、処理を行っていないとき(N)にはS244の処理に戻る。
【0112】
ステップS262において、プロセッサ212は、
図3Aに示したファンクラブ管理テーブルの全ての行についてS242~S260の処理を行ったか否かを判断する。プロセッサ212は、ファン管理テーブルの全ての行についてS242~S260の処理を行ったとき(Y)にはS264の処理に進み、処理を行っていないとき(N)にはS242の処理に戻る。
【0113】
ステップS264において、プロセッサ212は、
図6Aに示したように、ファンクラブに参加した視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置100-2のディスプレイに表示したファンレベルバッチの中に、S258の処理において求めた当該視聴ユーザのファンポイントの順位を表示する。あるいは、プロセッサ212は、このファンレベルバッチに対応付けて、当該視聴ユーザのファンポイントの順位を表示する。この結果、ファン識別子FIDijと、ファンクラブFCIDiに参加して同じ配信者に関するプロモーション操作を行った全てのファンFIDijのファンポイントの順位を示す情報とが、関連付けられて表示されることとなる。
【0114】
また、プロセッサ212は、
図6Dに示すように、ファンクラブに参加する全ての視聴ユーザのなかで、最もレベルが高い視聴ユーザのうちの数人のファンレベルバッチを、ファンクラブの動画配信ルーム等に表示する。このような表示により、いずれの視聴ユーザが、どれだけ特定の配信ユーザを応援しているかが一目で分かる。
【0115】
なお、
図6Dは、ファンクラブの動画配信ルーム等に表示され、最もレベルが高い数人の視聴ユーザとそのレベル及びファンポイントを示すファンランク表示画像を例示する図である。ただし、
図6Dに示したファンポイントは単なる例示であって、以上説明したファンポイントに応じたレベル付けとは必ずしも一致していない。
【0116】
なお、以上、
図5Dを参照して、ファンポイントを付与する処理(S248)、サブスクリプションポイントを付与する処理(S252)、視聴ユーザへランクを付与する処理(S254)及び順位を付ける処理(S258)が、ファンクラブの参加者にギフトを付与する時刻に行われる場合を示したが、これらの処理は、これ以外の時刻、例えば、毎日0:00に行われてもよい。
【0117】
図5Eは、動画配信用のサーバ装置200のプロセッサ212が、一定の日にち、例えば14日が経過したファンポイントを減算する処理を示す。
図5Eに示すように、ステップS280において、プロセッサ212は、
図3Cに示したファン管理テーブルを、上から順に1行ずつ読み出す。
【0118】
ステップS282において、プロセッサ212は、読み出したファン管理テーブルの行に含まれる最終ポイント付与時刻情報LPTijを読み出す。プロセッサ212は、最終ポイント付与時刻情報LPTijが示す年月日から、この処理が行われている年月日が、例えば14日経過しているか否かを判断する。プロセッサ212は、最終ポイント付与時刻情報LPTijが示す年月日からこの処理が行われている年月日が14日経過しているとき(Y)にはS284の処理に進み、経過していないとき(N)にはS286の処理に進む。
【0119】
ステップS284において、プロセッサ212は、ファンFIDijのファンポイントから、1日分のファンポイントを減算する。
【0120】
ステップS286において、プロセッサ212は、この処理が行われた日において、ファンFIDijに新規にファンポイントが付与されたか否かを判断する。プロセッサ212は、新規にファンポイントが付与されたとき(Y)にはS288の処理に進み、付与されていないとき(N)にはS290の処理に進む。
【0121】
ステップS288において、プロセッサ212は、S282の処理において読み出した最終ポイント付与時刻情報LPTijが示す年月日を、この処理が行われた年月日に更新する。
【0122】
ステップS290において、プロセッサ212は、ファン管理テーブルに含まれる全ての行について、S280~S290の処理が終了したか否かを判断する。プロセッサ212は、S280~S290の処理が終了したとき(Y)には処理を終了し、終了していないとき(N)にはS280の処理に戻る。
【0123】
本開示にかかる処理及び手順は、実施形態において明示的に説明された装置よってだけでなく、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせにより実現されうる。具体的には、本明細書で説明された処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ストレージ等の媒体に、当該処理に相当するロジックを実装することにより実現されうる。また、本明細書で説明される処理及び手順は、それらの処理及び手順をコンピュータプログラムとして実装されえ、端末装置及びサーバ装置を含む各種のコンピュータにより実行されうる。
【0124】
本明細書中において、単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、及び/又は、モジュールによって実行されると説明された処理及び手順は、複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は、複数のモジュールによって実行されうる。また、本明細書において、単一のメモリ及び記憶装置に格納される旨が説明された各種情報は、単一の装置に含まれる複数のメモリ又は複数の装置に分散して配置された複数のメモリに分散して格納されうる。さらに、本明細書において説明された複数のソフトウェア及びハードウェアは、それらをより少ない構成要素に統合することにより、又は、より多い構成要素に分解することにより実現されうる。
【0125】
本発明の実施形態が説明されたが、この実施形態は、例として提示されたものであり、発明の範囲を限定することを意図されていない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることができ、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更され得る。これら実施形態やその変形は、本発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0126】
1 システム、100 端末装置、100-1 配信ユーザ端末装置、100-2 視聴ユーザ端末装置、110 バス、111 出力インターフェイス、112 プロセッサ、113 メモリ、114 通信インターフェイス、115 入力インターフェイス、116 タッチパネル、117 ハードキー、160 通信ネットワーク、200 サーバ装置、210 バス、211 メモリ、212 プロセッサ、213 通信インターフェイス