(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023075432
(43)【公開日】2023-05-31
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0836 20230101AFI20230524BHJP
【FI】
G06Q10/08 316
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021188335
(22)【出願日】2021-11-19
(71)【出願人】
【識別番号】519010178
【氏名又は名称】株式会社PacPort
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】チン ヨウ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC51
(57)【要約】
【課題】宅配ボックスに投函された荷物の回収効率を向上させ、荷物の再配達の手間を抑制する。
【解決手段】複数の宅配ボックス10と通信可能な情報処理装置であって、宅配業者により設定された追跡番号と、ユーザが所属する法人を識別するための法人IDと、をユーザ毎に記憶する記憶手段60と、複数の宅配ボックス10のうち少なくとも一の宅配ボックス10から、追跡番号及び法人IDを含む解錠要求を受け付ける要求受付手段62と、要求受付手段62が受け付けた解錠要求に含まれる情報と、記憶手段60に記憶されている情報とに基づき、宅配ボックス10の解錠のための認証を実行する認証手段64と、認証が成功した場合に、宅配ボックス10に解錠指示を送信する解錠指示手段68と、認証が成功した場合に、解錠要求に含まれるグループ情報を、解錠指示が送信される宅配ボックス10のボックスIDに対応付けて登録する登録手段70と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の宅配ボックスと通信可能な情報処理装置であって、
サービス事業者により設定されたサービス番号と、ユーザが所属するグループを識別するためのグループ情報と、をユーザ毎に記憶する記憶手段と、
前記複数の宅配ボックスのうち少なくとも一の宅配ボックスから、サービス番号及びグループ情報を含む解錠要求を受け付ける要求受付手段と、
前記要求受付手段が受け付けた解錠要求に含まれる情報と、前記記憶手段に記憶されている情報とに基づき、前記宅配ボックスの解錠のための認証を実行する認証手段と、
前記認証が成功した場合に、前記宅配ボックスに解錠指示を送信する解錠指示手段と、 前記認証が成功した場合に、前記解錠要求に含まれるグループ情報を、前記解錠指示が送信される前記宅配ボックスのボックスIDに対応付けて登録する登録手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記登録手段は、登録されたグループ情報に対応付けられたボックスIDが示す宅配ボックス内の荷物がユーザによって回収済みである場合に、前記グループ情報の登録を削除する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記要求受付手段により受け付けた解錠要求に含まれるグループ情報が、前記登録手段によりボックスIDに対応付けて登録されているか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記解錠指示手段は、前記認証が成功した場合であって、且つ、前記判定手段が肯定判定した場合に、前記登録手段により登録された前記グループ情報に対応付けられた前記ボックスIDが示す前記宅配ボックスに前記解錠指示を送信する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記判定手段は、前記要求受付手段により受け付けた解錠要求に含まれるグループ情報が、前記登録手段によりボックスIDに対応付けて登録されていると肯定判定した場合に、登録されたグループ情報に対応付けられたボックスIDが示す宅配ボックス内に他の荷物が投函可能か否かを判定し、
前記解錠指示手段は、前記認証が成功した場合において、
前記他の荷物が投函可能であると前記判定手段が肯定判定した場合には、登録されたグループ情報に対応付けられたボックスIDが示す宅配ボックスに前記解錠指示を送信し、
前記他の荷物が投函不可能であると前記判定手段が否定判定した場合には、登録されたグループ情報と非対応且つ非使用状態のボックスIDが示す宅配ボックスに前記解錠指示を送信する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記認証が成功して前記宅配ボックスに荷物が投函された場合に、前記宅配ボックスに荷物が投函されたことを示す情報を、前記解錠要求に含まれるグループ情報が示すグループに所属するユーザに通知する通知手段を更に備える、
請求項1~4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記通知手段は、前記解錠要求に含まれるサービス番号が当該サービス番号に対応付けられたユーザによって登録されている場合には、当該サービス番号に対応付けられたユーザに前記情報を通知し、前記解錠要求に含まれるサービス番号が当該サービス番号に対応付けられたユーザによって登録されていない場合には、前記解錠要求に含まれるグループ情報が示すグループに所属するユーザに前記情報を通知する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記通知手段により通知される前記情報は、前記宅配ボックスに投函された荷物の画像を含む、
請求項5又は6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
複数の宅配ボックスと通信可能コンピュータを、
サービス事業者により設定されたサービス番号と、ユーザが所属するグループを識別するためのグループ情報と、をユーザ毎に記憶する記憶手段、
前記複数の宅配ボックスのうち少なくとも一の宅配ボックスから、サービス番号及びグループ情報を含む解錠要求を受け付ける要求受付手段、
前記要求受付手段が受け付けた解錠要求に含まれる情報と、前記記憶手段に記憶されている情報とに基づき、前記宅配ボックスの解錠のための認証を実行する認証手段、
前記認証が成功した場合に、前記宅配ボックスに解錠指示を送信する解錠指示手段、
前記認証が成功した場合に、前記解錠要求に含まれるグループ情報を、前記解錠指示が送信される前記宅配ボックスのボックスIDに対応付けて登録する登録手段、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、宅配ボックスで荷物を受け取るシステムとして、宅配ボックスと、当該宅配ボックスと通信可能なサーバ装置と、を備える宅配システムが知られている。例えば特許文献1には、荷物から荷物の識別情報を取得し、取得した識別情報とサーバ装置に記憶されている識別情報とが一致するかを判定し、一致する場合にコンパクト・モードから展開モードに変化して荷物を保管する荷物受取装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の荷物受取装置では、荷物の送り先であるユーザ自身が荷物受取装置を解錠しなければ荷物を回収することができない。このため、当該ユーザが例えば外出や出張等により長期的に不在となる場合には、荷物受取装置の中に荷物が保管されたまま長期間回収されない場合がある。その結果、別の荷物の宅配があった場合であっても、当該荷物受取装置には別の荷物を保管することができず、再配達する手間が生じてしまう。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、宅配ボックスに投函された荷物の回収効率を向上させ、荷物の再配達の手間を抑制することができる情報処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一態様に係る情報処理装置は、複数の宅配ボックスと通信可能な情報処理装置であって、サービス事業者により設定されたサービス番号と、ユーザが所属するグループを識別するためのグループ情報と、をユーザ毎に記憶する記憶手段と、前記複数の宅配ボックスのうち少なくとも一の宅配ボックスから、サービス番号及びグループ情報を含む解錠要求を受け付ける要求受付手段と、前記要求受付手段が受け付けた解錠要求に含まれる情報と、前記記憶手段に記憶されている情報とに基づき、前記宅配ボックスの解錠のための認証を実行する認証手段と、前記認証が成功した場合に、前記宅配ボックスに解錠指示を送信する解錠指示手段と、前記認証が成功した場合に、前記解錠要求に含まれるグループ情報を、前記解錠指示が送信される前記宅配ボックスのボックスIDに対応付けて登録する登録手段と、を備える。
【0007】
本発明の第二態様に係る情報処理装置では、前記登録手段は、登録されたグループ情報に対応付けられたボックスIDが示す宅配ボックス内の荷物がユーザによって回収済みである場合に、前記グループ情報の登録を削除する。
【0008】
本発明の第三態様に係る情報処理装置では、前記要求受付手段により受け付けた解錠要求に含まれるグループ情報が、前記登録手段によりボックスIDに対応付けて登録されているか否かを判定する判定手段を更に備え、前記解錠指示手段は、前記認証が成功した場合であって、且つ、前記判定手段が肯定判定した場合に、前記登録手段により登録された前記グループ情報に対応付けられた前記ボックスIDが示す前記宅配ボックスに前記解錠指示を送信する。
【0009】
本発明の第四態様に係る情報処理装置では、前記判定手段は、前記要求受付手段により受け付けた解錠要求に含まれるグループ情報が、前記登録手段によりボックスIDに対応付けて登録されていると肯定判定した場合に、登録されたグループ情報に対応付けられたボックスIDが示す宅配ボックス内に他の荷物が投函可能か否かを判定し、前記解錠指示手段は、前記認証が成功した場合において、前記他の荷物が投函可能であると前記判定手段が肯定判定した場合には、登録されたグループ情報に対応付けられたボックスIDが示す宅配ボックスに前記解錠指示を送信し、前記他の荷物が投函不可能であると前記判定手段が否定判定した場合には、登録されたグループ情報と非対応且つ非使用状態のボックスIDが示す宅配ボックスに前記解錠指示を送信する。
【0010】
本発明の第五態様に係る情報処理装置では、前記認証が成功して前記宅配ボックスに荷物が投函された場合に、前記宅配ボックスに荷物が投函されたことを示す情報を、前記解錠要求に含まれるグループ情報が示すグループに所属するユーザに通知する通知手段を更に備える。
【0011】
本発明の第六態様に係る情報処理装置では、前記通知手段は、前記解錠要求に含まれるサービス番号が当該サービス番号に対応付けられたユーザによって登録されている場合には、当該サービス番号に対応付けられたユーザに前記情報を通知し、前記解錠要求に含まれるサービス番号が当該サービス番号に対応付けられたユーザによって登録されていない場合には、前記解錠要求に含まれるグループ情報が示すグループに所属するユーザに前記情報を通知する。
【0012】
本発明の第七態様に係る情報処理装置では、前記通知手段により通知される前記情報は、前記宅配ボックスに投函された荷物の画像を含む。
【0013】
本発明の第八態様に係るプログラムは、複数の宅配ボックスと通信可能コンピュータを、サービス事業者により設定されたサービス番号と、ユーザが所属するグループを識別するためのグループ情報と、をユーザ毎に記憶する記憶手段、前記複数の宅配ボックスのうち少なくとも一の宅配ボックスから、サービス番号及びグループ情報を含む解錠要求を受け付ける要求受付手段、前記要求受付手段が受け付けた解錠要求に含まれる情報と、前記記憶手段に記憶されている情報とに基づき、前記宅配ボックスの解錠のための認証を実行する認証手段、前記認証が成功した場合に、前記宅配ボックスに解錠指示を送信する解錠指示手段、前記認証が成功した場合に、前記解錠要求に含まれるグループ情報を、前記解錠指示が送信される前記宅配ボックスのボックスIDに対応付けて登録する登録手段、として機能させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、宅配ボックスに投函された荷物の回収効率を向上させ、荷物の再配達の手間を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係る宅配システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図1に示す宅配ボックスのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図1に示すサーバ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る宅配システムの機能手段の一例を示すブロック図である。
【
図5】ボックス管理テーブルの一例を示す図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る宅配システムにおいて、宅配業者が荷物を投函する際に行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態(以下、「本実施形態」と称す場合がある。)に係る宅配システムについて詳細に説明する。説明の理解を容易するため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0017】
<全体構成>
図1は、本実施形態に係る宅配システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、宅配システム1は、複数の宅配ボックス10と、サーバ装置12と、宅配業者端末14と、ユーザ端末16と、を備える。これらの装置は、インターネットや電話回線等の通信ネットワークNTを介して互いに通信可能となっている。
【0018】
宅配ボックス10は、例えばシェアオフィスとして利用される集合住宅Mの中に複数設置されている。宅配ボックス10は、集合住宅Mに入居している複数の法人間で共有される共有設備として設けられている。宅配ボックス10は、荷物が投函可能なロッカー型設備である。宅配ボックス10は、法人に所属するユーザが不在の場合等に当該ユーザに宅配された荷物を格納して保管し、荷物の受け取りを代行する。また、宅配ボックス10は、法人に所属するユーザによって発送される荷物を格納して業者が受け取るまで保管し、荷物の発送を代行する。
【0019】
サーバ装置12は、宅配ボックス10の解錠のための認証等の処理を行う情報処理装置である。この認証のために、サーバ装置12は、サービス番号及びグループ情報を管理している。
【0020】
サービス番号とは、宅配業者等のサービス事業者によってユーザ毎に対応付けて設定されたサービスに関連する番号である。サービス番号は、例えば、ユーザ宛ての荷物として宅配業者が受け取った荷物の追跡番号、荷物番号、又は荷物記号等である。本実施形態では、サービス番号が追跡番号である場合を説明する。追跡番号は、ユーザ宛ての荷物を宅配業者が受け取った際又は受け取った後に、宅配業者によって設定される。
【0021】
グループ情報とは、ユーザが所属するグループを識別するための情報であって、例えばユーザが所属する法人の識別情報である法人ID、又は、当該法人内における所属部署の識別情報である部署ID等である。法人IDや部署IDは、法人が集合住宅Mに入居する際又は入居した後に、集合住宅Mの管理者又は法人の代表者等によって設定される。
【0022】
宅配業者端末14は、宅配業者が操作する通信端末装置である。宅配業者端末14は、宅配業者の操作等によって、設定した追跡番号を、荷物の送り主、荷物の送り先、サーバ装置12等に通知する。宅配業者端末14としては、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、又はパーソナルコンピュータ等が挙げられる。
【0023】
ユーザ端末16は、集合住宅Mに入居している法人に所属するユーザが操作する通信端末装置である。荷物の送り先であるユーザ端末16は、荷物の送り主から通知された追跡番号を受信する。このユーザ端末16は、ユーザの操作等によって、受信した追跡番号をサーバ装置12に送信することができる。例えば、ユーザは、サーバ装置12が提供するアプリケーションにおいて、追跡番号を登録することができる。なお、追跡番号は、荷物の送り先であるユーザからの登録によらず、例えば宅配業者端末14や荷物の送り主からの通知によってサーバ装置12に登録されてもよい。ユーザ端末16としては、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、又はパーソナルコンピュータ等が挙げられる。
【0024】
図2は、
図1に示す宅配ボックス10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、宅配ボックス10は、CPU20と、メモリ22と、通信装置24と、表示装置26と、入力装置28と、カメラ30と、光源32と、施錠機構34と、電源36と、を備える。
【0025】
CPU20は、例えばカメラ30や光源32等の各種構成を制御する。
【0026】
メモリ22は、例えば宅配ボックス10の固有のボックスIDや宅配ボックス10における処理の実行に必要な各種プログラム等を記憶する。
【0027】
通信装置24は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置24は、例えば、サーバ装置12との間で各種情報を送受信する。
【0028】
表示装置26は、例えば、サーバ装置12から送信される各種情報等を表示する。
【0029】
入力装置28は、操作者による入力を受け付ける。操作者として、例えば宅配業者や、集合住宅Mに入居している法人に所属するユーザ等が挙げられる。
【0030】
カメラ30は、宅配ボックス10の外部を撮影する外部カメラと、宅配ボックス10の内部を撮影する内部カメラと、を含む。
【0031】
光源32は、例えばダイオードやランプ等であり、CPU20により発光の有無が制御される。
【0032】
施錠機構34は、宅配ボックス10の蓋の施錠及び解錠を行なう機構である。
【0033】
電源36は、CPU20やメモリ22等に電力を供給するものである。電源36としては、例えば電池が挙げられる。
【0034】
なお、
図2は、宅配ボックス10が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、宅配ボックス10は、他の構成を備えていてもよい。例えば、宅配ボックス10に投函された荷物の重さや容量等を測定する測定装置や、宅配ボックス10に投函された荷物を検出する赤外線センサ等を備えていてもよい。
【0035】
図3は、
図1に示すサーバ装置12のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、サーバ装置12は、制御装置40と、通信装置42と、記憶装置44と、を備える。
【0036】
制御装置40は、CPU46及びメモリ48を主に備えて構成される。CPU46は、サーバ装置12の各種構成を制御する。メモリ48は、例えばサーバ装置12における処理の実行に必要な各種プログラム等を記憶する。
【0037】
通信装置42は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置42は、例えば、宅配ボックス10、宅配業者端末14、ユーザ端末16等との間で各種の情報を送受信する。
【0038】
記憶装置44は、ハードディスク等で構成される。記憶装置44は、制御装置40における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0039】
なお、サーバ装置12は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータ等の情報処理装置を用いて実現することができる。また、サーバ装置12は、単一の情報処理装置により構成されても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置により構成されてもよい。また、
図3は、サーバ装置12が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、サーバ装置12は、一般的なサーバが備える他の構成を備えてもよい。また、宅配業者端末14やユーザ端末16のハードウェア構成は、例えば操作手段や表示装置を備える他は、サーバ装置12と同様の構成を備えてもよい。
【0040】
<機能手段>
図4は、本実施形態に係る宅配システム1の機能手段の一例を示すブロック図である。
【0041】
<宅配ボックス10の機能手段>
図4に示すように、宅配システム1における宅配ボックス10は、機能手段として、取得手段50と、要求手段52と、制御手段54と、表示手段56と、を備える。これらの各機能手段は、CPU20の制御のもとで、メモリ22に記憶されたプログラムを実行し、宅配ボックス10の
図2に示すような各種構成を動作させることで実現される。
【0042】
取得手段50は、宅配業者によりユーザ毎に対応付けて設定された追跡番号を取得する機能を有する。取得手段50は、例えば、宅配業者による入力装置28への追跡番号の入力や、宅配業者により提示された追跡番号を示すコードをカメラ30の撮影で読み取ることによって、追跡番号を取得する。取得手段50は、取得した追跡番号を要求手段52に出力する。
【0043】
また、取得手段50は、集合住宅Mの管理者や法人の代表者等によりユーザ毎に対応付けて設定された法人IDを取得する。この法人IDは、例えば、宅配ボックス10の表示装置26に法人名等と対応付けて表示されるか、又は、宅配ボックス10の近くの壁等に法人名等と対応付けて掲示されている。宅配業者は、当該表示や掲示によって、荷物の送り先に記載の法人の法人IDを認識することができる。取得手段50は、例えば、法人IDを認識した宅配業者による入力装置28への法人IDの入力等によって、法人IDを取得する。取得手段50は、取得した法人IDを要求手段52に出力する。また、取得手段50は、法人IDに加えて又は代えて部署IDを取得して要求手段52に出力してもよい。
【0044】
要求手段52は、取得手段50により取得された追跡番号及び法人IDを含む解錠要求を、サーバ装置12に送信する機能を有する。
【0045】
制御手段54は、サーバ装置12から解錠指示を受信した場合に、宅配ボックス10の施錠機構34を制御して、蓋を自動的に解錠する機能を有する。また、制御手段54は、宅配ボックス10の蓋が閉められた場合に、施錠機構34を制御して、宅配ボックス10の蓋を自動的に施錠する。
【0046】
表示手段56は、サーバ装置12から送信された情報を必要に応じて表示する機能を有する。例えば、表示手段56は、宅配ボックス10の解錠のための認証の結果を示す情報を表示する。また、表示手段56は、サーバ装置12から宅配ボックス10の解錠指示が送信された場合に、解錠指示がなされた宅配ボックス10のボックスIDを表示する。
【0047】
<サーバ装置12の機能手段>
宅配システム1におけるサーバ装置12は、機能手段として、記憶手段60と、要求受付手段62と、認証手段64と、判定手段66と、解錠指示手段68と、登録手段70と、通知手段72と、を備える。これらの各機能手段は、CPU46の制御のもとで、メモリ48又は記憶装置44に記憶されたプログラムを実行し、サーバ装置12の
図3に示すような各種構成を動作させることで実現される。
【0048】
記憶手段60は、例えば、ボックス管理テーブル60Aと、ユーザ管理テーブル60Bと、を記憶する。
【0049】
図5は、ボックス管理テーブル60Aの一例を示す図である。ボックス管理テーブル60Aは、法人IDと対応付けて宅配ボックス10を管理するためのデータテーブルである。
図5に示すように、ボックス管理テーブル60Aには、「ボックスID」、「使用状況フラグ」、「保管荷物の法人ID」、及び「保管数」が、互いに対応付けられて格納されている。
【0050】
「ボックスID」は、複数の宅配ボックス10のうちの一の宅配ボックス10を示す識別情報である。「ボックスID」は、例えば集合住宅Mの管理者等により予め設定され格納される。
【0051】
「使用状況フラグ」は、宅配ボックス10内に荷物が投函され宅配ボックス10が使用状態であるか否かを示すフラグ情報である。「使用状況フラグ」として「0」が格納されている場合には、当該「使用状況フラグ」に対応付けられたボックスIDの宅配ボックス10が非使用状態であることを示す。宅配ボックス10が非使用状態であるとは、宅配ボックス10内に荷物が投函されていないことや、荷物が投函済みの宅配ボックス10から荷物がユーザにより回収されたことを含む。これに対し、「使用状況フラグ」として「1」が格納されている場合には、当該「使用状況フラグ」に対応付けられたボックスIDの宅配ボックス10が使用状態となったことを示す。宅配ボックス10が使用状態であるとは、宅配ボックス10内に荷物が投函されたことや、荷物が投函済みの宅配ボックス10から荷物がユーザにより回収されないまま荷物を保管する状態を継続することを含む。「使用状況フラグ」は、「保管荷物の法人ID」の値の変化に連動して変化する。例えば、「保管荷物の法人ID」に「(null)」が格納されると「使用状況フラグ」に「0」が格納され、「保管荷物の法人ID」に法人IDが格納されると「使用状況フラグ」に「1」が格納される。
【0052】
「保管荷物の法人ID」は、ボックスIDに対応付けられた法人IDを示す。「保管荷物の法人ID」として法人IDが格納されている場合には、当該「保管荷物の法人ID」に対応付けられたボックスIDの宅配ボックス10内に、当該法人IDの法人に所属するユーザの荷物が投函され保管されていることを示す。「保管荷物の法人ID」として「(null)」が格納されている場合には、当該「保管荷物の法人ID」に対応付けられたボックスIDの宅配ボックス10内に、荷物が投函されていないことを示す。
【0053】
「保管数」は、宅配ボックス10内に投函され保管されている荷物の数を示す。「保管数」として「1」以上の数が格納されている場合には、当該「保管数」に対応付けられたボックスIDの宅配ボックス10内に、荷物が「保管数」分、保管されていることを示す。「保管数」として「0」が格納されている場合には、当該「保管数」に対応付けられたボックスIDの宅配ボックス10内に、荷物が保管されていないことを示す。
【0054】
図6は、ユーザ管理テーブル60Bの一例を示す図である。ユーザ管理テーブル60Bは、追跡番号及び法人IDと対応付けてユーザを管理するためのデータテーブルである。記憶手段60は、ユーザ管理テーブル60Bを記憶することにより、追跡番号と、法人IDと、をユーザ毎に記憶する機能を有する。例えば、
図6に示すように、ユーザ管理テーブル60Bには、「ユーザID」、「追跡番号」、「法人ID」、「部署ID」、「代表者フラグ」、及び「ユーザ登録フラグ」が、互いに対応付けられて格納されている。
【0055】
「ユーザID」は、ユーザを識別する情報であって、追跡番号や法人ID等が格納される際にこれらの情報に対応付けて格納される。「追跡番号」は、サーバ装置12がユーザ端末16や宅配業者端末14等から受信することによって、ユーザIDと対応付けて格納される。「法人ID」及び「部署ID」は、例えば集合住宅Mの管理者や法人の代表者等によって、一又は二以上のユーザIDに対応付けて予め設定され格納される。すなわち、グループ情報である法人ID及び部署IDは、一又は二以上のユーザ、特に二以上のユーザに対応付けられている。なお、この際、「ユーザID」に対応する「追跡番号」が無い場合、すなわち当該「ユーザID」のユーザに宅配される荷物が無い場合には、「追跡番号」として「(null)」が格納される。
【0056】
「代表者フラグ」は、法人や部署の代表者として設定されているか否かを示すフラグ情報である。「代表者フラグ」は、集合住宅Mの管理者等によってユーザIDに対応付けて予め設定され格納される。「代表者フラグ」として「1」が格納されている場合は、当該「代表者フラグ」に対応付けられたユーザIDのユーザが、法人や部署の代表として設定されていることを示す。「代表者フラグ」として「0」が格納されている場合は、当該「代表者フラグ」に対応付けられたユーザIDのユーザが、法人や部署の代表として設定されていないことを示す。このように、ユーザ管理テーブル60Bに「代表者フラグ」を格納することにより、記憶手段60は、法人IDが示す法人の代表者として設定されているユーザを示す代表者情報を記憶する。
【0057】
「ユーザ登録フラグ」は、追跡番号が当該追跡番号に対応付けられたユーザ(当該追跡番号が示す荷物の送り先のユーザ)によって登録されているか否かを示すフラグ情報である。「ユーザ登録フラグ」として「1」が格納されている場合は、当該「ユーザ登録フラグ」に対応付けられた追跡番号が、当該追跡番号に対応付けられたユーザIDのユーザによって登録されていることを示す。例えばサーバ装置12が提供するアプリケーションにおいて、荷物の送り先であるユーザ端末16から追跡番号の登録がなされ、ユーザ管理テーブル60Bにおける「追跡番号」の情報が格納された場合に、「ユーザ登録フラグ」として「1」が格納される。「ユーザ登録フラグ」として「0」が格納されている場合は、当該「ユーザ登録フラグ」に対応付けられた追跡番号が、当該追跡番号に対応付けられたユーザIDのユーザによって登録されていないことを示す。すなわち、当該追跡番号が、当該追跡番号が示す荷物の宛先のユーザとは別のユーザのユーザ端末16や宅配業者端末14からの通知等によって登録されていることを示す。このように、ユーザ管理テーブル60Bに「ユーザ登録フラグ」を格納することにより、記憶手段60は、追跡番号が示す荷物の宛先であるユーザ自身によって追跡番号が登録されたか否かを示すユーザ登録情報を記憶する。
【0058】
図4に戻って、要求受付手段62は、宅配ボックス10からの要求を受け付ける機能を有する。例えば、要求受付手段62は、宅配ボックス10から、宅配ボックス10の蓋の解錠のための要求として、認証キーとしての追跡番号と法人IDとを含む解錠要求を受け付ける。要求受付手段62は、宅配ボックス10からの要求を受け付けると、当該要求に含まれる情報を認証手段64に出力する。
【0059】
認証手段64は、要求受付手段62から出力された情報と、記憶手段60に記憶されている情報とに基づき、宅配ボックス10の解錠のための認証を実行する機能を有する
【0060】
例えば、認証手段64は、ユーザ管理テーブル60Bに記憶されている「追跡番号」の中に、要求受付手段62が受け付けた解錠要求に含まれる追跡番号と一致するものがあるか否か、すなわち追跡番号についての判定を行う。更に、認証手段64は、当該判定を肯定判定した場合に、肯定判定された「追跡番号」に対応付けられた「法人ID」が、当該解錠要求に含まれる法人IDと一致するか否か、すなわち法人IDについての判定を行う。そして、認証手段64は、追跡番号及び法人IDについての両方の判定を肯定判定した場合には、宅配ボックス10の解錠のための認証が成功したと判定する。これに対し、認証手段64は、追跡番号及び法人IDについての少なくとも何れかの判定を否定判定した場合には、当該認証が失敗したと判定する。なお、追跡番号及び法人IDについての判定の順序は問わず、法人IDについての判定を先に行ってから、追跡番号についての判定を行ってもよい。認証手段64は、当該認証の結果を、解錠指示手段68に出力する。また、認証手段64は、当該認証の結果を、宅配ボックス10に送信してもよい。
【0061】
判定手段66は、要求受付手段62により解錠要求を受け付けた場合に、受け付けた解錠要求に含まれる法人IDが、登録手段70によりボックスIDに対応付けて登録されているか否かを判定する。以下、当該判定を「登録判定」という。例えば、判定手段66は、ボックス管理テーブル60Aを参照し、「保管荷物の法人ID」として、解錠要求に含まれる法人IDが格納されている場合には、登録判定を肯定判定する。これに対し、判定手段66は、ボックス管理テーブル60Aを参照し、「保管荷物の法人ID」として、解錠要求に含まれる法人IDが格納されていない場合には、登録判定を否定判定する。
【0062】
また、判定手段66は、受け付けた解錠要求に含まれる法人IDに対応付けて記憶されたボックスIDがあると判定した場合に、当該ボックスIDが示す宅配ボックス10内に他の荷物が投函可能か否かを判定する。以下、当該判定を「空き判定」という。例えば、判定手段66は、ボックス管理テーブル60Aを参照し、当該ボックスIDに対応付けられた「保管数」に基づき空き判定を行う。判定手段66は、当該「保管数」として格納された数が所定数以下である場合には、空き判定を肯定判定する。これに対し、判定手段66は、当該「保管数」として格納された数が所定数以上である場合には、空き判定を否定判定する。ここで、所定数は、例えば3であるが、宅配ボックス10の容量や荷物の大きさ等に基づき適宜変更されてもよい。また、判定手段66は、受け付けた解錠要求に含まれる法人IDに対応付けて記憶されたボックスIDが複数ある場合には、複数のボックスIDのそれぞれについて空き判定を行う。
【0063】
また、判定手段66は、ボックス管理テーブル60Aにおける「保管数」に限らず、例えば宅配ボックス10内の画像に基づき空き判定を行ってもよい。すなわち、判定手段66は、宅配ボックス10内の画像から、宅配ボックス10に既に格納された物以外の物を格納するスペースがあると推定される場合には、空き判定を肯定判定する。これに対し、判定手段66は、宅配ボックス10内の画像から、宅配ボックス10に既に格納された物以外の物を格納するスペースがないと推定される場合には、空き判定を否定判定する。宅配ボックス10内の画像は、例えば、宅配ボックス10のカメラ30により撮像され、宅配ボックス10からサーバ装置12に送信される。また、空き判定は、宅配ボックス10内の画像に限らず、宅配ボックス10に投函された荷物の重さや容量等を測定する測定装置や、当該荷物を検出する赤外線センサ等によって取得された情報に基づき行ってもよい。
【0064】
解錠指示手段68は、認証手段64による認証が成功した場合に、宅配ボックス10の蓋を解錠させる解錠指示を宅配ボックス10に送信する機能を有する。また、解錠指示手段68は、認証が成功した場合において、判定手段66による登録判定や空き判定の結果に基づき、宅配ボックス10に解錠指示を送信する。例えば、解錠指示手段68は、登録判定が肯定判定され、且つ、空き判定が肯定判定された場合に、解錠要求に含まれる法人IDに対応付けられたボックスIDが示す宅配ボックス10に解錠指示を送信する。
【0065】
これに対し、解錠指示手段68は、登録判定を否定判定された場合や、登録判定を肯定判定された場合において空き判定を否定判定された場合には、法人IDと非対応且つ非使用状態の宅配ボックス10に解錠指示を送信する。すなわち、解錠指示手段68は、ボックス管理テーブル60Aにおける「使用状況フラグ」に「0」が格納されたボックスIDが示す宅配ボックス10に、解錠指示を送信する。
【0066】
登録手段70は、認証が成功した場合に、解錠要求に含まれる法人IDを、解錠指示手段68により解錠指示が送信される宅配ボックス10のボックスIDに対応付けて登録する。例えば、登録手段70は、ボックス管理テーブル60Aの「保管荷物の法人ID」として、解錠指示手段68により解錠指示が送信される宅配ボックス10のボックスIDに対応付けて、解錠要求に含まれる法人IDを格納する。
【0067】
また、登録手段70は、登録された法人IDに対応付けられたボックスIDの宅配ボックス10内の荷物がユーザによって回収され、当該宅配ボックス10が非使用状態となった場合には、ボックス管理テーブル60Aから当該法人IDの登録を削除する。これにより、当該「保管荷物の法人ID」として法人IDの情報の代わりに「(null)」が格納され、ボックスIDと法人IDとの対応付けが解除される。
【0068】
宅配ボックス10内の荷物がユーザによって回収済みであるか否かは、例えば、荷物が投函済みの宅配ボックス10が解錠され、当該宅配ボックス10内の画像等に基づき宅配ボックス10内に何も収容されていない状態になったか否かの推定により判定される。すなわち、宅配ボックス10内の画像等に基づき宅配ボックス10内に何も収容されていない状態になったと推定される場合には、宅配ボックス10内の荷物がユーザによって回収済みであると判定される。これに対し、宅配ボックス10内の画像等に基づき宅配ボックス10内に収容されている状態であると推定される場合には、宅配ボックス10内の荷物がユーザによって回収済みでないと判定される。なお、宅配ボックス10内の画像は、宅配ボックス10のカメラ30によって撮像され、宅配ボックス10からサーバ装置12に送信される。
【0069】
また、登録手段70は、同じ宅配ボックス10にまとめて保管される荷物の保管数を登録する。例えば、登録手段70は、ボックスIDと法人IDとが対応付けられてから当該対応付けが解除されるまでの間に、同じ宅配ボックス10からの投函完了情報を受信した回数を、宅配ボックス10内に投函された荷物の数としてカウントする。そして、登録手段70は、カウントした当該回数を、ボックス管理テーブル60Aの「保管数」として、当該宅配ボックス10のボックスIDに対応付けて格納する。また、登録手段70は、ボックスIDと法人IDとの対応付けが解除された場合には、当該ボックスIDに対応付けて格納された「保管数」を「0」に変更する。
【0070】
通知手段72は、認証手段64による認証が成功して宅配ボックス10に荷物が投函された場合に、宅配ボックス10に荷物が投函されたことを示す情報を、解錠要求に含まれる法人IDが示す法人に所属するユーザのユーザ端末16に通知する。以下、宅配ボックス10に荷物が投函されたことを示す情報を「荷物投函情報」という。通知手段72は、例えば、ユーザ端末16からユーザIDを用いて利用可能なウェブページやアプリにおいて、音声、振動、表示等によって荷物投函情報を通知する。荷物投函情報は、宅配ボックス10に投函された荷物の画像を含んでもよい。当該画像は、例えば宅配ボックス10のカメラ30によって撮像され、宅配ボックス10からサーバ装置12に送信される。
【0071】
また、通知手段72は、追跡番号に対応付けて記憶されたユーザ登録情報に基づき、荷物投函情報を通知する通知対象を変更する。例えば、通知手段72は、解錠要求に含まれる追跡番号が当該追跡番号に対応付けられたユーザによって登録されている場合には、当該追跡番号に対応付けられたユーザのユーザ端末16に、荷物投函情報を通知する。すなわち、通知手段72は、ユーザ管理テーブル60Bを参照し、当該追跡番号に対応付けられた「ユーザ登録フラグ」に「1」が格納されている場合には、当該追跡番号に対応付けられたユーザIDのユーザ端末16に、荷物投函情報を通知する。この場合、通知手段72は、当該追跡番号に対応付けられたユーザ以外のユーザ端末16には、荷物投函情報を通知しないようにする。
【0072】
これに対し、通知手段72は、解錠要求に含まれる追跡番号が当該追跡番号に対応付けられたユーザによって登録されていない場合には、解錠要求に含まれる法人IDが示す法人に所属するユーザのユーザ端末16に、荷物投函情報を通知する。すなわち、通知手段72は、ユーザ管理テーブル60Bを参照し、「ユーザ登録フラグ」に「0」が格納されている場合には、当該追跡番号に対応付けられたユーザだけでなく、当該ユーザ以外であって当該ユーザと同じ法人に所属するユーザのユーザ端末16にも通知する。通知手段72は、解錠要求に含まれる法人IDと「法人ID」が一致する複数のユーザのうち、任意の数又は全てのユーザのユーザ端末16に、荷物投函情報を通知する。なお、例えば荷物投函情報が荷物の画像を含む場合には、通知手段72は、複数のユーザのうち、代表者として設定されたユーザにだけ荷物投函情報を通知してもよい。
【0073】
<処理の流れ>
図7は、本発明の実施形態に係る宅配システム1において、宅配業者が荷物を宅配ボックス10に投函する際に行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の処理の内容及び順番は、適宜変更することができる。
【0074】
(ステップSP10)
宅配ボックス10の取得手段50は、例えば、宅配業者が宅配ボックス10の周囲に来たことをカメラ30により検知した場合、又は、宅配ボックス10に触れた場合、追跡番号を含む二次元コード(又は三次元コード)をカメラ30の前に提示するよう宅配業者に要請する。要請方法としては、例えば、宅配ボックス10に備えられた又は宅配ボックス10の周辺設置された不図示のスピーカや表示装置26で行う。この要請に応じて、宅配業者は、自身の携帯端末等を用いて二次元コードをカメラ30の前に提示したり、紙に印刷された又は荷物に貼られた二次元コードをカメラ30の前に提示したりする。
【0075】
また、この際に、取得手段50は、法人IDを入力するよう宅配業者に要請する。要請方法としては、上記同様、スピーカや表示装置26で行う。この要請に応じて、宅配業者は、宅配ボックス10の入力装置28に対して法人IDの入力を行う。そして、処理は、ステップSP12の処理に移行する。
【0076】
(ステップSP12)
取得手段50は、カメラ30を制御して、ステップSP10の処理において宅配業者から提示された二次元コードを撮影する。続いて、取得手段50は、撮影した二次元コードを分析して追跡番号を取得する。また、取得手段50は、ステップSP10の処理において入力装置28に対して入力された法人IDを取得する。そして、処理は、ステップSP14の処理に移行する。
【0077】
(ステップSP14)
宅配ボックス10の要求手段52は、ステップSP12の処理において取得された追跡番号及び法人IDを含む解錠要求を、サーバ装置12に送信する。そして、処理は、ステップSP16の処理に移行する。
【0078】
(ステップSP16)
サーバ装置12の要求受付手段62は、ステップSP14の処理において送信された追跡番号及び法人IDを含む解錠要求を受信する。これに応答して、認証手段64は、要求受付手段62が受け付けた解錠要求に含まれる情報と、記憶手段60に記憶されている情報とに基づき、宅配ボックス10の解錠のための認証を実行する。そして、処理は、ステップSP18の処理に移行する。
【0079】
(ステップSP18)
認証手段64は、認証が成功したか否かを判定する。認証手段64は、ステップSP16の処理における追跡番号及び法人IDの少なくとも何れか一方についての判定を否定判定した場合には認証が失敗したと判定する。そして、
図7に示す一連の処理が終了する。これに対し、認証手段64は、ステップSP16の処理における追跡番号及び法人IDについての両方の判定を肯定判定した場合には認証が成功したと判定する。そして、処理は、ステップSP20の処理に移行する。
【0080】
(ステップSP20)
サーバ装置12の判定手段66は、ステップSP16の処理において受け付けた解錠要求に含まれる法人IDに対応付けられたボックスIDがあるか否か、すなわち法人IDがボックスIDに対応付けて登録されているかの登録判定を行う。当該登録判定を肯定判定した場合には、処理は、ステップSP22の処理に移行する。当該登録判定を否定判定した場合には、処理は、ステップSP26の処理に移行する。
【0081】
(ステップSP22)
判定手段66は、ステップSP20の処理において肯定判定されたボックスIDが示す宅配ボックス10について空き判定を行う。当該空き判定を肯定判定した場合には、処理は、ステップSP24の処理に移行する。当該空き判定を否定判定した場合には、処理は、ステップSP26の処理に移行する。
【0082】
(ステップSP24)
サーバ装置12の解錠指示手段68は、ステップSP16の処理において受信した解錠要求に含まれる法人IDに対応付けられたボックスIDが示す宅配ボックス10に、解錠指示を送信する。なお、肯定判定されたボックスIDが複数ある場合には、解錠指示手段68は、複数のボックスIDの中から少なくとも一つのボックスIDを抽出し、抽出したボックスIDが示す宅配ボックス10に解錠指示を送信する。そして、処理は、ステップSP30の処理に移行する。
【0083】
(ステップSP26)
解錠指示手段68は、ステップSP16の処理において受信した解錠要求に含まれる法人IDと非対応且つ非使用状態の宅配ボックス10に、解錠指示を送信する。すなわち、解錠指示手段68は、ボックス管理テーブル60Aにおける「使用状況フラグ」に「0」が格納されたボックスIDを少なくとも一つ抽出し、抽出したボックスIDが示す宅配ボックス10に、解錠指示を送信する。そして、処理は、ステップSP28の処理に移行する。
【0084】
(ステップSP28)
サーバ装置12の登録手段70は、ステップSP16の処理において受信した解錠要求に含まれる法人IDを、ステップSP26の処理において抽出したボックスIDに対応付けて登録する。そして、処理は、ステップSP30の処理に移行する。
【0085】
(ステップSP30)
宅配ボックス10は、サーバ装置12から解錠指示を受信する。これに応答して、宅配ボックス10の表示手段56は、解錠指示がなされた宅配ボックス10のボックスIDを表示する。続いて、制御手段54は、施錠機構34を制御して、ロックされている状態の宅配ボックス10を自動的に解錠する。これにより、宅配業者は、解錠された宅配ボックス10に荷物を入れる。そして、処理は、ステップSP32の処理に移行する。
【0086】
(ステップSP32)
宅配ボックス10の制御手段54は、投函完了情報として、例えばカメラ30により撮像された宅配ボックス10内の画像をサーバ装置12に送信する。そして、処理は、ステップSP34の処理に移行する。
【0087】
(ステップSP34)
サーバ装置12は、ステップSP32の処理において送信された投函完了情報を受信する。これに応じて、サーバ装置12の通知手段72は、ステップSP16の処理で受信した解錠要求に含まれる追跡番号のユーザ登録があるか否かを判定する。すなわち、通知手段72は、ユーザ管理テーブル60Bにおいて、当該追跡番号に対応付けられた「ユーザ登録フラグ」に「1」が格納されているか否かを判定する。当該判定を肯定判定した場合、処理は、ステップSP36の処理に移行する。当該判定を否定判定した場合、処理は、ステップSP38の処理に移行する。なお、投函完了情報の受信に応じて、登録手段70は、ステップSP28の処理において法人IDに対応付けられたボックスIDの宅配ボックス10から投函完了情報を受信した回数「1」を宅配ボックス10内の投函された荷物の数としてカウントし、ボックス管理テーブル60Aの「保管数」として格納する。
【0088】
(ステップSP36)
通知手段72は、投函完了情報が示す荷物の宛先であるユーザに、投函完了情報を通知する。投函完了情報を通知された当該ユーザは、例えば法人IDに対応付けて法人毎に設定されたパスワード等を利用することにより、宅配ボックス10を解錠して荷物を代理で回収することができる。もちろん、当該ユーザは、宅配業者と同様に、
図7に示す流れで宅配ボックス10を解錠してもよい。
【0089】
(ステップSP38)
通知手段72は、投函完了情報が示す荷物の宛先であるユーザだけでなく、当該ユーザと同じ法人に所属する複数又は全てのユーザに、投函完了情報を通知する。すなわち、通知手段72は、ステップSP18の処理で認証が成功したと判定された法人IDが示す法人に所属する複数又は全てユーザのユーザ端末16に、投函完了情報を通知する。投函完了情報を通知された当該ユーザは、荷物の宛先のユーザではなく追跡番号が分からない場合であっても、例えば法人IDに対応付けて法人毎に設定されたパスワード等を利用することにより、宅配ボックス10を解錠して荷物を代理で回収することができる。もちろん、当該ユーザは、荷物の宛先のユーザ等から追跡番号等の情報を通知されることにより追跡番号が分かる場合には、宅配業者と同様に、
図7に示す流れで宅配ボックス10を解錠してもよい。
【0090】
【0091】
<作用効果>
以上、本実施形態に係るサーバ装置12は、複数の宅配ボックス10と通信可能な情報処理装置であって、宅配業者により設定された追跡番号と、ユーザが所属する法人IDグループを識別するための法人IDと、をユーザ毎に記憶する記憶手段60と、複数の宅配ボックス10のうち少なくとも一の宅配ボックス10から、追跡番号及び法人IDを含む解錠要求を受け付ける要求受付手段62と、要求受付手段62が受け付けた解錠要求に含まれる情報と、記憶手段60に記憶されている情報とに基づき、宅配ボックス10の解錠のための認証を実行する認証手段64と、認証が成功した場合に、宅配ボックス10に解錠指示を送信する解錠指示手段68と、認証が成功した場合に、解錠要求に含まれる法人IDを、解錠指示が送信される宅配ボックス10のボックスIDに対応付けて登録する登録手段70と、を備える。
この構成によれば、解錠指示が送信されて荷物が投函される宅配ボックス10が、法人IDに対応付けて管理される。よって、ユーザが宅配ボックス10から荷物を回収する際には、例えば法人IDに対応付けて法人毎に設定されたパスワード等を用いることにより、宅配ボックス10を解錠して荷物を回収することができる。これにより、荷物の送り先のユーザ以外のユーザであって、追跡番号等の荷物の送り先のユーザの情報が不明な場合であっても、同じ法人に所属するユーザであれば誰でも荷物を宅配ボックス10から回収することができる。よって、宅配ボックス10に投函された荷物の回収効率を向上させ、荷物の再配達の手間を抑制することができる。
また、ユーザの個人情報をアプリ等に登録したくないというユーザの要望が多いところ、本実施形態に係る宅配システム1では、ユーザの個人情報をアプリ等に予め登録していなくても宅配ボックス10を利用することができる。よって、ユーザが個人情報をアプリ等に登録することが障壁となって宅配ボックス10の利用が促進されないという問題を解消することができる。ここで、ユーザの個人情報とは、例えばユーザIDや追跡番号以外にユーザを識別可能なプライバシーに関わる情報であって、ユーザの部屋番号、居住階数、電話番号、生年月日、マイナンバー(行政手続における特定の個人を識別するための番号)、氏名等が挙げられる。
【0092】
また、本実施形態に係るサーバ装置12では、登録手段70は、登録された法人IDに対応付けられたボックスIDが示す宅配ボックス10内の荷物がユーザによって回収済みである場合に、法人IDの登録を削除する。
この構成によれば、宅配ボックス10から荷物が回収された場合には、ボックスIDと法人IDとの対応付けとを解除することができ、宅配ボックス10から荷物が回収されたにも関わらず同じ法人に当該宅配ボックス10が占有され続けてしまうことを抑制する。
【0093】
また、本実施形態に係るサーバ装置12では、要求受付手段62により受け付けた解錠要求に含まれる法人IDが、登録手段70によりボックスIDに対応付けて登録されているか否かを判定する判定手段66を更に備え、解錠指示手段68は、認証が成功した場合であって、且つ、判定手段66が肯定判定した場合に、登録手段70により登録された法人IDに対応付けられたボックスIDが示す宅配ボックス10に解錠指示を送信する。
この構成によれば、認証成功の際に、解錠要求に含まれる法人IDがボックスIDに対応付けて登録されている場合には、当該ボックスIDの宅配ボックス10が解錠される。よって、同じ法人宛ての荷物をまとめて同じ宅配ボックス10に投函することができる。
【0094】
また、本実施形態に係るサーバ装置12では、判定手段66は、要求受付手段62により受け付けた解錠要求に含まれる法人IDが、登録手段70によりボックスIDに対応付けて登録されていると肯定判定した場合に、登録された法人IDに対応付けられたボックスIDが示す宅配ボックス10内に他の荷物が投函可能か否かを判定し、解錠指示手段68は、認証が成功した場合において、他の荷物が投函可能であると判定手段66が肯定判定した場合には、登録された法人IDに対応付けられたボックスIDが示す宅配ボックス10に解錠指示を送信し、他の荷物が投函不可能であると判定手段66が否定判定した場合には、登録された法人IDと非対応且つ非使用状態のボックスIDが示す宅配ボックス10に解錠指示を送信する。
この構成によれば、同じ法人宛ての荷物をなるべくまとめて同じ宅配ボックス10に投函しつつも、容量等の問題で荷物の投函が不可能な場合には同じ法人宛てであっても複数の宅配ボックス10に分けて投函することができる。
【0095】
本実施形態に係るサーバ装置12では、認証が成功して宅配ボックス10に荷物が投函された場合に、宅配ボックス10に荷物が投函されたことを示す情報(荷物投函情報)を、解錠要求に含まれる法人IDが示す法人に所属するユーザに通知する通知手段72を更に備える。
この構成によれば、ユーザは、荷物投函情報の通知に応じて、他ユーザ宛ての荷物であったとしても、同じ法人宛ての荷物であれば、宅配ボックス10に荷物を受け取りに行くことができる。よって、宅配ボックス10の荷物をユーザに積極的に受け取らせることができ、荷物がなかなか受け取ってもらえないことにより宅配業者の配達意欲が下がることを抑制することができる。
【0096】
本実施形態に係るサーバ装置12では、通知手段72は、解錠要求に含まれる追跡番号が当該追跡番号に対応付けられたユーザによって登録されている場合には、当該追跡番号に対応付けられたユーザ(当該追跡番号が示す荷物の宛先のユーザ)に荷物投函情報を通知し、解錠要求に含まれる追跡番号が当該追跡番号に対応付けられたユーザによって登録されていない場合には、解錠要求に含まれる法人IDが示す法人に所属するユーザに荷物投函情報を通知する。
この構成によれば、追跡番号が示す荷物の宛先であるユーザが当該追跡番号を登録した場合には、当該ユーザが荷物投函情報の通知を受けることができる。すなわち、荷物の宛先であるユーザ自身による追跡番号の登録によって、荷物の宛先のユーザ以外のユーザに荷物投函情報が通知されないようにすることができる。よって、例えば荷物の宛先であるユーザ自身が望まないような場合にまで、他のユーザに荷物投函情報を通知してしまうことを抑制することができる。また、荷物の宛先であるユーザが追跡番号を登録していない場合には、荷物の宛先であるユーザ以外にも当該ユーザと同じ法人に所属する誰かが荷物投函情報の通知を受けることができる。これにより、宅配ボックス10からの荷物の回収し忘れを抑制することができる。
【0097】
本実施形態に係るサーバ装置12では、通知手段72により通知される荷物投函情報は、宅配ボックス10に投函された荷物の画像を含む。
この構成によれば、荷物投函情報の通知を受けたユーザは、宅配ボックス10内に投函された荷物の画像に基づき、宅配ボックス10に荷物を受け取りに行くか否かを判断することができる。よって、荷物の種類等に対してより適切なユーザが宅配ボックス10から荷物を回収することができる。
【0098】
本実施形態に係るプログラムは、複数の宅配ボックス10と通信可能コンピュータを、宅配業者により設定された追跡番号と、ユーザが所属する法人を識別するための法人IDと、をユーザ毎に記憶する記憶手段60、複数の宅配ボックス10のうち少なくとも一の宅配ボックス10から、追跡番号及び法人IDを含む解錠要求を受け付ける要求受付手段62、要求受付手段62が受け付けた解錠要求に含まれる情報と、記憶手段60に記憶されている情報とに基づき、宅配ボックス10の解錠のための認証を実行する認証手段64、認証が成功した場合に、宅配ボックス10に解錠指示を送信する解錠指示手段68、認証が成功した場合に、解錠要求に含まれる法人IDを、解錠指示が送信される宅配ボックス10のボックスIDに対応付けて登録する登録手段70、として機能させるためのプログラムである。
この構成によれば、上記実施形態に係るサーバ装置12と同様、宅配ボックス10に投函された荷物の回収効率を向上させ、荷物の再配達の手間を抑制することができる。
【0099】
<変形例>
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記の実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、上記の実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0100】
例えば、グループ情報は、法人IDや部署IDに限らず、法人や部署を識別するためのその他の情報であってもよい。また、グループ情報は、法人や部署に限らず、ユーザが所属する何等かの団体や組合等、種々のグループの識別情報であってもよい。また、集合住宅Mは、複数の法人が入居してシェアオフィスとして利用されるものに限らず、複数のグループが入居するような建物であればその用途等は問わない。
【0101】
サーバ装置12は、記憶手段60を備えていなくてもよい。サーバ装置12の認証手段64や判定手段66を含む各手段は、記憶手段60に記憶された情報ではなく、外部の記憶手段等に記憶された情報に基づき、各処理を実行してもよい。
【0102】
判定手段66による登録判定及び空き判定は、必ずしも行わなくてもよく、例えば登録判定のみを行って空き判定を行わなくてもよい。解錠指示手段68は、登録判定が肯定判定された場合に、解錠要求に含まれる法人IDに対応付けられたボックスIDが示す宅配ボックス10に解錠指示を送信してもよい。また、通知手段72による荷物完了情報の通知は、必ずしも行わなくてもよい。
【0103】
サービス番号は、荷物の追跡番号に限らず、予め設定されたパスワード等であってもよい。また、サービス事業者は、宅配業者に限られず、例えばクリーニング業者、修理サービス業者、飲料水業者、又は食事デリバリー業者等の宅配以外の所定のサービスを行なう事業者を含んでもよい。この場合、サービス番号は、お客様番号等であってもよい。
【0104】
なお、宅配システム1は、ユーザの個人情報等を予め登録することを阻害するものではなく、サーバ装置12は、ユーザ端末16から受信したユーザの個人情報等を記憶してもよい。
【0105】
通知手段72は、上記条件に限らず、様々な条件に基づき、荷物投函情報の通知の有無や通知先を変更してもよい。例えば、荷物投函情報の通知を受信するか否かを示す通知フラグ情報に基づき、荷物投函情報の通知の有無や通知先を変更してもよい。通知フラグ情報は、集合住宅Mの管理者、法人の代表者、ユーザ自身等によって設定され得る。
【符号の説明】
【0106】
10:宅配ボックス、12:サーバ装置(情報処理装置)、60:記憶手段、62:要求受付手段、64:認証手段、66:判定手段、68:解錠指示手段、70:登録手段、72:通知手段