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特開2023-75702管理システム、管理方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023075702
(43)【公開日】2023-05-31
(54)【発明の名称】管理システム、管理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/258 20110101AFI20230524BHJP
   H04N 21/235 20110101ALI20230524BHJP
   A63F 13/833 20140101ALI20230524BHJP
   A63F 13/86 20140101ALI20230524BHJP
   A63F 13/85 20140101ALI20230524BHJP
【FI】
H04N21/258
H04N21/235
A63F13/833
A63F13/86
A63F13/85
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021188769
(22)【出願日】2021-11-19
(71)【出願人】
【識別番号】506113602
【氏名又は名称】株式会社コナミデジタルエンタテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】稲場 直樹
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA22
5C164MA06S
5C164SB08P
5C164SC11P
5C164SD12S
5C164YA08
5C164YA11
5C164YA21
(57)【要約】
【課題】利用者の希望に沿った情報を、簡便な処理により当該利用者に報知する。
【解決手段】管理システム50は、複数の試合の各々において複数の出場者が対戦ゲームにより対戦する対戦イベントを、当該対戦イベントに関する動画の配信に並行して管理する。管理システム50は、複数の試合の関係を表す試合情報Zを管理する情報管理部512と、対戦イベントの進行の状況を表す状況情報Qを取得する状況取得部511と、利用者が視聴を希望する試合の条件を表す条件情報Cを取得する条件取得部514と、複数の試合のうち条件情報Cが表す条件に対応する対象試合の開始を利用者に報知するための報知情報Nを、試合情報Zおよび状況情報Qに応じて生成する情報生成部515と、報知情報Nを送信する情報送信部516とを具備する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の試合の各々において複数の出場者が対戦ゲームにより対戦する対戦イベントを、当該対戦イベントに関する動画の配信に並行して管理する管理システムであって、
前記複数の試合の関係を表す試合情報を管理する情報管理部と、
前記対戦イベントの進行の状況を表す状況情報を取得する状況取得部と、
利用者が視聴を希望する試合の条件を表す条件情報を取得する条件取得部と、
前記複数の試合のうち前記条件情報が表す条件に対応する対象試合の開始を前記利用者に報知するための報知情報を、前記試合情報および前記状況情報に応じて生成する情報生成部と、
前記報知情報を送信する情報送信部と
を具備する管理システム。
【請求項2】
前記試合情報は、前記複数の試合のうち前記動画の配信対象となる1以上の試合を指定し、
前記対象試合は、前記1以上の試合のうち前記条件情報が表す条件に対応する試合である
請求項1の管理システム。
【請求項3】
前記報知情報は、前記対戦イベントの動画の所在を表す所在情報を含む
請求項1または請求項2の管理システム。
【請求項4】
前記報知情報は、前記対戦イベントの動画のうち前記対象試合に対応する部分の位置を指定する再生情報を含む
請求項1から請求項3の何れかの管理システム。
【請求項5】
前記情報管理部は、前記状況情報に応じて前記試合情報を更新し、
前記情報生成部は、前記情報管理部による更新後の試合情報に応じて前記報知情報を生成する
請求項1から請求項4の何れかの管理システム。
【請求項6】
前記情報管理部による更新後の試合情報に対応する画像を表す画像データを生成し、前記対戦イベントの動画を表す動画データを生成する制御システムに前記画像データを送信する画像生成部
をさらに具備する請求項1から請求項5の何れかの管理システム。
【請求項7】
前記条件情報が表す条件は、前記対戦イベントの出場者に関する条件を含む
請求項1から請求項6の何れかの管理システム。
【請求項8】
前記条件情報が表す条件は、試合の種別に関する条件を含む
請求項1から請求項7の何れかの管理システム。
【請求項9】
前記条件情報が表す条件は、前記対戦ゲームにおいて使用されるキャラクタに関する条件を含む
請求項1から請求項8の何れかの管理システム。
【請求項10】
複数の試合の各々において複数の出場者が対戦ゲームにより対戦する対戦イベントを、当該対戦イベントに関する動画の配信に並行して管理する方法であって、
前記複数の試合の関係を表す試合情報を管理し、
前記対戦イベントの進行の状況を表す状況情報を取得し、
利用者が視聴を希望する試合の条件を表す条件情報を取得し、
前記複数の試合のうち前記条件情報が表す条件に対応する対象試合の開始を前記利用者に報知するための報知情報を、前記試合情報および前記状況情報に応じて生成し、
前記報知情報を送信する
コンピュータシステムにより実現される管理方法。
【請求項11】
複数の試合の各々において複数の出場者が対戦ゲームにより対戦する対戦イベントを、当該対戦イベントに関する動画の配信に並行して管理するために、コンピュータシステムを、
前記複数の試合の関係を表す試合情報を管理する情報管理部、
前記対戦イベントの進行の状況を表す状況情報を取得する状況取得部、
利用者が視聴を希望する試合の条件を表す条件情報を取得する条件取得部、
前記複数の試合のうち前記条件情報が表す条件に対応する対象試合の開始を前記利用者に報知するための報知情報を、前記試合情報および前記状況情報に応じて生成する情報生成部、および、
前記報知情報を送信する情報送信部、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者に情報を報知する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
各種の動画を視聴者に提供する技術が従来から提案されている。例えば特許文献1には、スポーツのライブ映像において所望のシーンの再生を視聴者に自動的に通知する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-45445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の技術においては、映像の解析によりシーンを認識する必要があり、当該認識のための処理が複雑であるという課題がある。以上の事情を考慮して、本開示のひとつの態様は、利用者の希望に沿った情報を、簡便な処理により当該利用者に報知することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、本開示のひとつの態様に係る管理システムは、複数の試合の各々において複数の出場者が対戦ゲームにより対戦する対戦イベントを、当該対戦イベントに関する動画の配信に並行して管理する管理システムであって、前記複数の試合の関係を表す試合情報を管理する情報管理部と、前記対戦イベントの進行の状況を表す状況情報を取得する状況取得部と、利用者が視聴を希望する試合の条件を表す条件情報を取得する条件取得部と、前記複数の試合のうち前記条件情報が表す条件に対応する対象試合の開始を前記利用者に報知するための報知情報を、前記試合情報および前記状況情報に応じて生成する情報生成部と、前記報知情報を送信する情報送信部とを具備する。
【0006】
本開示のひとつの態様に係る管理方法は、複数の試合の各々において複数の出場者が対戦ゲームにより対戦する対戦イベントを、当該対戦イベントに関する動画の配信に並行して管理する方法であって、前記複数の試合の関係を表す試合情報を管理し、前記対戦イベントの進行の状況を表す状況情報を取得し、利用者が視聴を希望する試合の条件を表す条件情報を取得し、前記複数の試合のうち前記条件情報が表す条件に対応する対象試合の開始を前記利用者に報知するための報知情報を、前記試合情報および前記状況情報に応じて生成し、前記報知情報を送信する。
【0007】
本開示のひとつの態様に係るプログラムは、複数の試合の各々において複数の出場者が対戦ゲームにより対戦する対戦イベントを、当該対戦イベントに関する動画の配信に並行して管理するために、コンピュータシステムを、前記複数の試合の関係を表す試合情報を管理する情報管理部、前記対戦イベントの進行の状況を表す状況情報を取得する状況取得部、利用者が視聴を希望する試合の条件を表す条件情報を取得する条件取得部、前記複数の試合のうち前記条件情報が表す条件に対応する対象試合の開始を前記利用者に報知するための報知情報を、前記試合情報および前記状況情報に応じて生成する情報生成部、および、前記報知情報を送信する情報送信部、として機能させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係る情報システムの構成を例示するブロック図である。
図2】対戦イベント動画の模式図である。
図3】制御システムの構成を例示するブロック図である。
図4】情報システムの機能的な構成を例示するブロック図である。
図5】試合情報のうち出場者情報の模式図である。
図6】試合情報のうち進行情報の模式図である。
図7】端末装置の構成を例示するブロック図である。
図8】管理システムの構成を例示するブロック図である。
図9】報知情報および報知画像の模式図である。
図10】報知処理の詳細な手順を例示するフローチャートである。
図11】管理システムの制御装置が実行する処理を例示するフローチャートである。
図12】第2実施形態における報知画像の模式図である。
図13】第3実施形態における情報システムの構成を例示するブロック図である。
図14】第4実施形態における情報システムの構成を例示するブロック図である。
図15】第4実施形態の変形例における情報システムの構成を例示するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。以下に記載する実施の形態は、技術的に好適な種々の限定を含む。本発明の範囲は、以下に例示する形態には限定されない。
【0010】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る情報システム100の構成を例示するブロック図である。情報システム100は、対戦イベントの動画(以下「対戦イベント動画」という)を端末装置70に配信するためのコンピュータシステムである。端末装置70は、例えばスマートフォン、タブレット端末またはパーソナルコンピュータ等の可搬型または据置型の情報装置である。また、例えばテレビジョン受像機等の映像機器も端末装置70として利用される。利用者Uは、端末装置70を利用して対戦イベント動画を視聴する。なお、実際には複数の利用者Uの各々が対戦イベント動画を視聴するが、以下の説明では便宜的にひとりの利用者Uに着目する。
【0011】
対戦イベントは、複数の出場者Pが対戦ゲームにより相互に対戦するゲームイベント(esports)である。第1実施形態の対戦ゲームは、各出場者Pが操作する複数のキャラクタが格闘する格闘ゲームである。対戦イベントは、複数の試合で構成される。第1実施形態においては、複数の試合の各々における勝者が次戦に出場するトーナメント方式により対戦イベントが進行する。対戦イベント動画は、対戦イベントの進行を表す動画コンテンツである。対戦イベントの進行に並行して対戦イベント動画が端末装置70に配信(すなわちライブ配信)される。
【0012】
図2は、対戦イベント動画Gの説明図である。対戦イベント動画Gは、対戦画像Gaと対戦表Gbとを含む。対戦画像Gaは、各試合における対戦ゲームの状況を表す動画である。対戦画像Gaは、ゲーム画像Ga1と演出画像Ga2とを含む。ゲーム画像Ga1は、対戦ゲームの進行の状況を表す動画である。具体的には、ゲーム画像Ga1は、例えば、各出場者Pが操作する複数のキャラクタHが相互に対戦する様子を表す動画である。ゲーム画像Ga1は、各出場者Pが対戦ゲームのプレイ中に視認する画像とも表現できる。演出画像Ga2は、ゲーム画像Ga1を演出するための画像である。例えば対戦イベントにおける各試合に関する情報が演出画像Ga2として例示される。例えば、「A組 第2試合」等の文字列が演出画像Ga2の一例である。なお、出場者Pが対戦ゲームをプレイする様子を収録した動画が、演出画像Ga2に含まれてもよい。
【0013】
対戦表Gbは、対戦イベントにおける複数の試合の関係を表す画像である。具体的には、対戦表Gbは、複数の試合に関する時間的または内容的な関係を表すトーナメント表である。複数の試合に関する時間的な関係は、例えば各試合の時間的な前後の関係(すなわち順番)、および、2以上の試合が並列に実行される関係である。また、複数の試合に関する内容的な関係は、例えば準決勝および決勝等の各試合の種別、または、複数の試合における勝者同士が他の試合において対戦するという関係(各出場者Pの関係)である。対戦表Gbは、各試合において対戦する複数の出場者Pの名前を含む。トーナメント方式においては、対戦イベントの進行に連動して各試合の出場者Pが順次に確定する。すなわち、対戦イベントにおける下位の2試合が終了した段階で、当該2試合の勝者の組合せが次試合の対戦者として確定する。したがって、対戦表Gbは、各試合の結果に応じて、対戦イベントの進行に並行して随時に更新される。
【0014】
対戦画像Gaと対戦表Gbとは、対戦イベント動画Gにおける相異なる期間に表示される。例えば、相異なる試合に対応する複数の対戦画像Gaの間隔に対戦表Gbが挿入される。したがって、利用者Uは、相前後する試合の間に対戦表Gbを確認しながら各試合の対戦画像Gaを視聴できる。ただし、対戦画像Gaと対戦表Gbとは並行に表示されてもよい。
【0015】
図1に例示される通り、情報システム100は、ゲームシステム10とゲームサーバ20と制御システム30と配信システム40と管理システム50とを具備する。情報システム100の各要素(ゲームシステム10、ゲームサーバ20、制御システム30、管理システム50および配信システム40)は、例えばインターネット等の通信網(図示略)を介して相互に通信可能である。
【0016】
ゲームシステム10は、複数の出場者Pが対戦ゲームのプレイのために使用するシステムである。例えば、ゲームシステム10は、相異なる出場者Pが使用する複数のゲーム端末で構成される。ゲーム端末は、対戦ゲームの進行を表すゲーム画像Ga1を表示する。各出場者Pは、対戦ゲームのゲーム画像Ga1を視認しながらゲーム端末を操作することで、対戦ゲームをプレイする。なお、ゲームシステム10は、複数の出場者Pによる操作を受付ける単体のゲーム装置でもよい。
【0017】
ゲームシステム10は、対戦ゲームの進行に並行して画像データVa1を制御システム30に送信する。例えば、ゲームシステム10を構成する複数のゲーム端末の何れかが、制御システム30に画像データVa1を送信する。画像データVa1は、前述のゲーム画像Ga1を表す任意の形式のデータである。なお、出場者Pが対戦ゲームのプレイに使用するゲーム端末以外の情報装置が、画像データVa1を制御システム30に送信してもよい。
【0018】
ゲームサーバ20は、対戦ゲームを管理する。具体的には、ゲームサーバ20は、対戦ゲームに関するゲームデータDを出場者P毎に管理する。ゲームデータDは、例えば出場者Pによる対戦ゲームのプレイ履歴、および出場者Pが使用するキャラクタHの能力値を含む。各出場者PのゲームデータDがゲームサーバ20からゲームシステム10に送信される。ゲームシステム10は、ゲームデータDを利用して対戦ゲームを進行する。
【0019】
ゲームシステム10は、結果情報Rをゲームサーバ20に送信する。結果情報Rは、対戦ゲームの結果を表す情報である。具体的には、結果情報Rは、勝者である出場者Pの識別情報Pidと、敗者である出場者Pの識別情報Pidとを含む。識別情報Pidは、各出場者Pを識別するための符号列である。結果情報Rは、対戦イベントにおける試合毎にゲームサーバ20を経由して制御システム30に送信される。なお、ゲームシステム10からゲームサーバ20に送信される情報の一部が、結果情報Rとしてゲームサーバ20から制御システム30に送信されてもよい。また、結果情報Rがゲームシステム10から直接的に制御システム30に送信されてもよい。
【0020】
図3は、制御システム30の構成を例示するブロック図である。図3に例示される通り、制御システム30は、制御装置31と記憶装置32と通信装置33と操作装置34と表示装置35とを具備するコンピュータシステムである。なお、制御システム30は、単体の装置として実現されるほか、相互に別体で構成された複数の装置でも実現される。
【0021】
制御装置31は、例えば制御システム30の各要素を制御する単数または複数のプロセッサで構成される。具体的には、例えばCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の1種類以上のプロセッサにより、制御装置31が構成される。通信装置33は、情報システム100の各要素(ゲームシステム10、ゲームサーバ20、配信システム40および管理システム50)と通信する。
【0022】
記憶装置32は、制御装置31が実行するプログラムと制御装置31が使用する各種のデータとを記憶する単数または複数のメモリである。例えば半導体記録媒体および磁気記録媒体等の公知の記録媒体、または複数種の記録媒体の組合せが、記憶装置32として利用される。なお、制御システム30に対して着脱される可搬型の記録媒体、または例えば通信網を介して制御装置31が書込または読出を実行可能な記録媒体(例えばクラウドストレージ)を、記憶装置32として利用してもよい。第1実施形態の記憶装置32は、前述の演出画像Ga2を表す画像データVa2を記憶する。
【0023】
操作装置34は、制御システム30を管理する運営者Oによる操作を受付ける入力機器である。操作装置34は、例えば運営者Oが操作する操作子、または、運営者Oによる接触を検知するタッチパネルである。表示装置35は、制御装置31から指示された画像を表示する。表示装置35は、例えば液晶表示パネルまたは有機EL表示パネルである。表示装置35は、例えば対戦イベント動画Gを表示する。
【0024】
図4は、情報システム100の機能的な構成を例示するブロック図である。図4に例示される通り、制御システム30の制御装置31は、記憶装置32に記憶されたプログラムを実行することで複数の機能(情報生成部311,進行処理部312および動画生成部313)を実現する。
【0025】
情報生成部311は、試合情報Zを生成する。試合情報Zは、対戦イベントにおける複数の試合の関係を表す情報である。具体的には、試合情報Zは、出場者情報Xと進行情報Yとを含む。
【0026】
図5は、出場者情報Xの模式図である。図5に例示される通り、出場者情報Xは、対戦イベントに参加する複数の出場者Pの各々について、識別情報Pid(Pid-1,Pid-2,…)と属性情報Xa(Xa-1,Xa-2,…)と特徴情報Xb(Xb-1,Xb-2,…)とを含む。属性情報Xaは、出場者Pの名前、年齢、性別、出身地および所属団体等の属性を表す。特徴情報Xbは、対戦ゲームにおける出場者Pの特徴または傾向を表す情報である。具体的には、特徴情報Xbは、対戦ゲームにおいて選択可能な複数のキャラクタHのうち、出場者Pが対戦イベントにおいて使用するキャラクタHを指定する。
【0027】
図6は、進行情報Yの模式図である。図6に例示される通り、進行情報Yは、対戦イベントにおける複数の試合の関係を表す情報である。図6に例示される通り、進行情報Yは、複数の試合の各々について、識別情報Mid(Mid-1,Mid-2,…)と関係情報Ya(Ya-1,Ya-2,…)と対戦者情報Yb(Yb-1,Yb-2,…)と配信情報Yc(Yc-1,Yc-2,…)とを含む。識別情報Midは、対戦イベントの複数の試合の各々を識別するための符号列である。
【0028】
関係情報Yaは、各試合の関係を表す情報である。例えば、各試合の関係情報Yaは、当該試合の対戦番号y1および試合種別y2と、他試合との相互関係y3とを指定する。対戦番号y1は、各試合が実施される順番を表す数値である。時間的に相互に並列に実行される試合には共通の対戦番号y1が設定される。試合種別y2は、各試合の種別を表す情報である。例えば準決勝または決勝等の種別が試合種別y2として指定される。試合種別y2は、対戦イベントにおける各試合の位置付けとも換言される。各試合の相互関係y3は、当該試合と他試合との関係である。各試合の相互関係y3は、例えば対戦イベントのトーナメント表において当該試合の下位または上位に位置する他試合の識別情報Midにより指定される。なお、対戦イベントはシード試合を含んでもよい。例えば、試合種別y2は、シード試合を指定してもよい。また、相互関係y3によりシード試合であることが指定されてもよい。
【0029】
各試合の対戦者情報Ybは、各試合において対戦する出場者Pを指定する。例えば、対戦イベントの開始前に対戦相手が確定している試合(例えばトーナメント表の初戦)については、対戦相手である2人の出場者Pの各々の識別情報Pidが対戦者情報Ybとして指定される。また、対戦イベントの進行の結果に応じて対戦相手が確定する試合(対戦イベントの開始前には対戦相手が確定していない試合)については、対戦者情報Ybは、対戦相手が未定であることを指定する。なお、対戦相手が未確定である試合について、対戦者情報Ybは、当該試合に対して下位の試合の勝者が対戦相手であること(具体的には当該下位の試合の識別情報Mid)を指定してもよい。以上の説明から理解される通り、進行情報Y(関係情報Yaおよび対戦者情報Yb)は、対戦イベントの複数の試合に関する時間的または内容的な相互関係を表すデータである。
【0030】
進行情報Yの配信情報Ycは、対戦イベントの複数の試合のうち対戦イベント動画Gによる配信対象となる試合を指定する。具体的には、各試合の配信情報Ycは、当該試合が配信対象に該当するか否かを2値的に表すデータ(例えばフラグ)である。以上の説明から理解される通り、進行情報Yは、複数の試合のうち対戦イベント動画Gによる配信の対象となる1以上の試合を指定する。なお、配信情報Ycは、試合毎に設定された情報に限定されない。例えば、進行情報Yは、配信対象となる1以上の試合の識別情報Midを指定してもよい。
【0031】
運営者Oは、操作装置34を操作することで、対戦イベントに参加する複数の出場者Pを指示する。図4の情報生成部311は、操作装置34に対する運営者Oからの指示に応じて出場者情報Xを生成する。また、運営者Oは、操作装置34を操作することで、対戦イベントを構成する複数の試合の各々について、関係情報Yaと対戦者情報Ybと配信情報Ycとを指示する。情報生成部311は、操作装置34に対する運営者Oからの指示に応じて進行情報Yを生成する。情報生成部311は、出場者情報Xと進行情報Yとを含む試合情報Zを、対戦イベントの開始前に生成する。情報生成部311は、試合情報Zを通信装置33により管理システム50に送信する。
【0032】
図4の進行処理部312は、状況情報Qを生成する。状況情報Qは、対戦イベントの進行の状況を表す情報である。具体的には、進行処理部312は、結果情報Rから状況情報Qを生成する。例えば、状況情報Qは、結果情報Rが結果を表す試合の識別情報Midと、当該結果情報Rが指定する勝者の識別情報Pidとを含む。進行処理部312は、状況情報Qを通信装置33から管理システム50に送信する。対戦イベントにおける各試合の終了毎に、当該試合の結果を表す状況情報Qが生成および送信される。したがって、状況情報Qは、各試合の終了を表す情報とも換言される。
【0033】
なお、運営者Oは、表示装置35が表示する対戦イベント動画Gを視聴することで対戦イベントの進行の状況を随時に把握できる。したがって、操作装置34に対する操作により、対戦イベントの進行の状況を運営者Oが制御システム30に指示してもよい。進行処理部312は、運営者Oからの指示に応じた状況情報Qを生成する。以上の説明から理解される通り、制御システム30がゲームサーバ20から結果情報Rを取得することは省略されてよい。
【0034】
動画生成部313は、対戦イベント動画Gの動画データVを生成する。第1実施形態の動画生成部313は、画像データVa1と画像データVa2と画像データVbとを利用して動画データVを生成する。具体的には、動画生成部313は、ゲームシステム10から送信された画像データVa1を通信装置33により受信する。動画生成部313は、記憶装置32に記憶された画像データVa2を取得する。また、動画生成部313は、画像データVbを管理システム50から受信する。画像データVbは、対戦表Gbを表す任意の形式のデータである。なお、管理システム50による画像データVbの生成については後述する。動画生成部313は、画像データVa1と画像データVa2と画像データVbとを合成することで動画データVを生成する。具体的には、前述の通り、相前後する2個の対戦画像Gaの間隔に対戦表Gbが挿入された対戦イベント動画Gの動画データVが生成される。動画生成部313は、動画データVを通信装置33から配信システム40に送信する。動画生成部313による動画データVの生成および送信は、対戦イベントの進行に並行して実行される。
【0035】
配信システム40は、制御システム30が生成する動画データVを端末装置70に配信する。具体的には、配信システム40は、制御システム30から送信される動画データVの受信と、端末装置70に対する当該動画データVの送信とを並列に実行する。配信システム40は、例えば公知の動画配信サーバ(例えばストリーミングサーバ)により実現される。
【0036】
図7は、端末装置70の構成を例示するブロック図である。図7に例示される通り、端末装置70は、制御装置71と記憶装置72と通信装置73と操作装置74と表示装置75と放音装置76とを具備する。なお、端末装置70は、単体の装置として実現されるほか、相互に別体で構成された複数の装置でも実現される。
【0037】
制御装置71は、端末装置70の動作を制御する単数または複数のプロセッサである。具体的には、例えばCPU、GPU、DSP、FPGA、またはASIC等の1種類以上のプロセッサにより、制御装置71が構成される。通信装置73は、通信網を介して配信システム40および管理システム50の各々と通信する。
【0038】
記憶装置72は、制御装置71が実行するプログラムと、制御装置71が使用する各種のデータとを記憶する単数または複数のメモリである。例えば半導体記録媒体および磁気記録媒体等の公知の記録媒体、または複数種の記録媒体の組合せが、記憶装置72として利用される。なお、例えば、端末装置70に対して着脱される可搬型の記録媒体、または、制御装置71が通信網を介して書込または読出を実行可能な記録媒体(例えばクラウドストレージ)を、記憶装置72として利用してもよい。
【0039】
操作装置74は、利用者Uによる操作を受付ける入力機器である。例えば、利用者Uが操作する操作子、または、利用者Uによる接触を検知するタッチパネルが、操作装置74として利用される。
【0040】
表示装置75は、制御装置71による制御のもとで各種の画像を表示する。例えば、液晶表示パネルまたは有機ELパネル等の各種の表示パネルが、表示装置75として利用される。放音装置76は、制御装置71による制御のもとで音響を再生する。表示装置75および放音装置76は、対戦イベント動画Gを再生する再生装置として機能する。すなわち、対戦イベント動画Gは表示装置75に表示され、対戦イベント動画Gの音響は放音装置76により再生される。
【0041】
ところで、対戦イベントが長時間にわたる場合、対戦イベント動画Gの全部を利用者Uが継続的に視聴することは実際には困難である。複数の試合のうち利用者Uが希望する試合(以下「対象試合」という)が開始される時刻を当該利用者Uが事前に正確に把握できれば、利用者Uは長時間にわたる対戦イベント動画Gのうち対象試合の期間のみを選択的に視聴できる。しかし、例えば、対戦イベントの各試合の時間長は対戦ゲームの進行に応じて変動するから、各試合が開始される時刻は予定の時刻に対して大幅に先行または遅延する可能性がある。したがって、各試合の予定の時刻を考慮して利用者Uが所望の対象試合を選択的に視聴することは、実際には困難である。以上の事情を考慮して、第1実施形態においては、対戦イベントにおける対象試合の開始が利用者Uに報知される。
【0042】
利用者Uは、操作装置74を操作することで、自身が視聴を希望する対象試合に関する条件(以下「報知条件」という)を端末装置70に指示する。制御装置71は、図4に例示される通り、条件情報Cを通信装置73から管理システム50に送信する。条件情報Cは、利用者Uが指示した報知条件と、当該利用者Uの識別情報Uidとを含む。利用者Uは、対戦イベントの開始前または進行中の任意の時点において報知条件を指示できる。報知条件の指示毎に、条件情報Cが端末装置70から管理システム50に送信される。すなわち、対戦イベントの開始前または進行中の任意の時点において条件情報Cが管理システム50に送信される。
【0043】
利用者Uは、第1条件から第3条件の何れかを報知条件として指示できる。第1条件は、対戦イベントの出場者Pに関する条件である。具体的には、出場者Pの属性が第1条件として条件情報Cにより指定される。例えば、利用者Uが試合の視聴を希望する出場者Pの属性(例えば名前、年齢、性別、出身地および所属団体等)が条件情報Cにより指定される。第1条件を充足する出場者Pが参加する試合が対象試合として選択され、当該対象試合の開始が利用者Uに報知される。すなわち、第1条件を充足する出場者Pが出場する対象試合の開始を利用者Uが把握できる。例えば、利用者Uにより指定された名前の出場者Pが参加する試合が、対象試合として利用者Uに通知される。したがって、対戦イベント動画Gのうち所望の属性の出場者Pが出場する試合が展開される部分を、利用者Uが見逃す可能性が低減される。
【0044】
第2条件は、試合の種別に関する条件である。例えば、利用者Uが試合の視聴を希望する試合の種別(準決勝,決勝,シード試合等)が条件情報Cにより指定される。対戦イベントの複数の試合のうち第2条件を充足する試合が対象試合として選択され、当該対象試合の開始が利用者Uに報知される。すなわち、第2条件を充足する種別に属する対象試合の開始を利用者Uが把握できる。したがって、対戦イベント動画Gのうち所望の種別の試合が展開される部分を、利用者Uが見逃す可能性が低減される。
【0045】
第3条件は、対戦ゲームにおいて使用されるキャラクタHに関する条件である。具体的には、複数種のキャラクタHの何れかが、第3条件として条件情報Cにより指定される。例えば、利用者Uが視聴を希望する試合において対戦ゲームに使用されるキャラクタHが条件情報Cにより指定される。第3条件を充足するキャラクタHが使用される試合が対象試合として選択され、当該対象試合の開始が利用者Uに報知される。すなわち、第3条件を充足するキャラクタHが使用される対象試合の開始を利用者Uが把握できる。したがって、対戦イベント動画Gのうち所望のキャラクタHが使用される試合の部分を、利用者Uが見逃す可能性が低減される。
【0046】
図1の管理システム50は、制御システム30および配信システム40による対戦イベント動画Gの配信に並行して対戦イベントを管理するコンピュータシステムである。具体的には、管理システム50は、対戦イベントの進行の状況に応じて報知情報Nを送信する。報知情報Nは、対戦イベントの複数の試合のうち対象試合の開始を利用者Uに報知するための情報である。
【0047】
図8は、管理システム50の構成を例示するブロック図である。図8に例示される通り、管理システム50は、制御装置51と記憶装置52と通信装置53とを具備する。なお、管理システム50は、単体の装置として実現されるほか、相互に別体で構成された複数の装置でも実現される。
【0048】
制御装置51は、管理システム50の動作を制御する単数または複数のプロセッサである。具体的には、例えばCPU、GPU、DSP、FPGA、またはASIC等の1種類以上のプロセッサにより、制御装置51が構成される。通信装置53は、通信網を介して制御システム30および配信システム40の各々と通信する。また、通信装置53は、通信網を介して端末装置70と通信する。
【0049】
記憶装置52は、制御装置51が実行するプログラムと、制御装置51が使用する各種のデータとを記憶する単数または複数のメモリである。例えば半導体記録媒体および磁気記録媒体等の公知の記録媒体、または複数種の記録媒体の組合せが、記憶装置52として利用される。なお、例えば、管理システム50に対して着脱される可搬型の記録媒体、または、制御装置51が通信網を介して書込または読出を実行可能な記録媒体(例えばクラウドストレージ)を、記憶装置52として利用してもよい。
【0050】
図4に例示される通り、管理システム50の制御装置51は、記憶装置52に記憶されたプログラムを実行することで複数の機能(状況取得部511,情報管理部512,画像生成部513,条件取得部514,情報生成部515および情報送信部516)を実現する。
【0051】
状況取得部511は、状況情報Qを取得する。具体的には、状況取得部511は、制御システム30から送信される状況情報Qを通信装置53により受信する。前述の通り、状況情報Qは、対戦イベントにおける試合の終了毎に制御システム30から送信される。したがって、状況取得部511は、対戦イベントにおける試合の終了毎に状況情報Qを取得する。状況取得部511は、制御システム30から取得した状況情報Qを記憶装置52に保存する。
【0052】
情報管理部512は、試合情報Zを管理する。第1に、情報管理部512は、試合情報Zを取得する。すなわち、情報管理部512は、制御システム30から送信される試合情報Zを通信装置53により受信する。前述の通り、試合情報Zは、対戦イベントの開始前に制御システム30から送信される。したがって、情報管理部512は、対戦イベントの開始前に試合情報Zを取得する。情報管理部512は、試合情報Zを記憶装置52に保存する。
【0053】
第2に、情報管理部512は、記憶装置52に記憶された試合情報Zを更新する。情報管理部512は、状況取得部511が取得する状況情報Qに応じて試合情報Zを更新する。具体的には、情報管理部512は、試合情報Zの進行情報Yにおける対戦者情報Ybを状況情報Qに応じて更新する。例えば、情報管理部512は、状況情報Qが指定する試合の勝者である出場者Pの識別情報Pidを、当該試合の上位の試合における対戦者情報Ybに追加する。すなわち、状況情報Qが勝者として指定する出場者Pがトーナメント表の次戦に勝上がった状態が反映されるように、情報管理部512は試合情報Z(進行情報Y)を更新する。前述の通り、状況情報Qは試合の終了毎に制御システム30から送信される。したがって、記憶装置52に記憶された試合情報Zは、対戦イベントの進行に並行して試合の終了毎に順次に更新される。制御システム30の情報生成部311が生成する試合情報Zは、初期的な試合情報Zとも表現される。
【0054】
画像生成部513は、対戦表Gbを表す前述の画像データVbを生成する。具体的には、画像生成部513は、情報管理部512による更新後の試合情報Z(進行情報Y)に対応する対戦表Gbの画像データVbを生成する。前述の通り、試合情報Zは、対戦イベントにおける各試合の終了毎に更新される。画像生成部513は、試合情報Zの更新毎(すなわち各試合の終了毎)に、当該更新後の試合情報Zに対応する画像データVbを生成する。画像生成部513は、画像データVbを通信装置53により制御システム30に送信する。すなわち、試合情報Zの更新毎に画像データVbが制御システム30に送信される。前述の通り、管理システム50から制御システム30に送信された画像データVbは、動画データVの生成に利用される。
【0055】
条件取得部514は、条件情報Cを取得する。具体的には、条件取得部514は、端末装置70から送信される条件情報Cを通信装置53により受信する。条件取得部514は、対戦イベントの開始前または進行中の任意の時点において端末装置70から条件情報Cを取得する。
【0056】
情報生成部515は、報知情報Nを生成する。第1実施形態の情報生成部515は、試合情報Zと状況情報Qと条件情報Cとに応じて報知情報Nを生成する。具体的には、情報生成部515は、状況情報Qに応じた更新後の試合情報Zを参照することで、条件情報Cが表す報知条件を充足する対象試合の開始前に、当該対象試合の開始を報知するための報知情報Nを生成する。前述の通り、条件情報Cが表す報知条件は利用者U毎に個別に設定される。したがって、報知情報Nは、利用者U毎に個別に生成される。
【0057】
情報送信部516は、情報生成部515が生成した報知情報Nを送信する。具体的には、情報送信部516は、報知情報Nを通信装置53から配信システム40に送信する。配信システム40は、情報送信部516から送信された報知情報Nを端末装置70に転送する。具体的には、報知情報Nを受信した配信システム40は、当該報知情報N内の識別情報Uidが表す端末装置70を送信先として当該報知情報Nを送信する。端末装置70の制御装置71は、報知情報Nに応じた画像(以下「報知画像」という)Gnを表示装置75に表示させる。
【0058】
図9は、報知情報Nおよび報知画像Gnの模式図である。第1実施形態の報知情報Nは、当該報知情報Nの送信先となる利用者Uの識別情報Uidと、通知メッセージNaおよび所在情報Nbとを含む。図9に例示される通り、通知メッセージNaおよび所在情報Nbは、報知画像Gnを構成する情報である。通知メッセージNaは、所望の対象試合が開始されることを利用者Uに通知する文字列である。所在情報Nbは、対戦イベント動画Gの所在を表す情報である。具体的には、所在情報Nbは、配信システム40が保持する動画データVの所在を表すURL(Uniform Resource Locator)である。報知画像Gnには、所在情報Nbを利用したリンクLが設定される。所在情報Nbは、例えば対戦イベントの開始前に、制御システム30または配信システム40から管理システム50に通知される。
【0059】
利用者Uは、操作装置74を操作することで報知画像GnのリンクLを選択できる。リンクLが選択されると、制御装置71は、当該リンクLの所在情報Nbが示す対戦イベント動画Gを配信システム40に要求する。配信システム40は、所在情報Nbが示す対戦イベント動画Gの動画データVを要求元の端末装置70に配信する。以上の説明から理解される通り、利用者Uは、報知画像Gnにより所望の対象試合の開始を認識することを契機として、当該対象試合の対戦イベント動画Gの視聴を開始できる。すなわち、利用者Uが所望の対象試合を見逃す可能性が低減される。しかも、第1実施形態においては、報知情報Nが所在情報Nbを含むから、報知情報Nを取得した利用者Uは、所在情報Nbを利用して迅速かつ簡便に対戦イベント動画Gの視聴を開始できる。
【0060】
図10は、報知情報Nについて制御装置51が実行する処理(以下「報知処理」という)の詳細な手順を例示するフローチャートである。
【0061】
報知処理が開始されると、情報生成部515は、対象試合の開始を利用者Uに報知すべき時点(以下「報知時点」という)が到来したか否かを判定する(S41)。報知時点は、例えば、対戦イベントにおける各試合の開始前の時点である。例えば、対戦イベントにおける任意の1試合が終了した時点、または、対戦イベントにおける任意の1試合の準備が完了した時点が、報知時点として例示される。情報生成部515は、例えば状況情報Qを参照することで、報知時点が到来したか否かを判定する。報知時点が到来しない場合(S41:NO)、以降の処理(S41~S47)は実行されずに報知処理は終了する。
【0062】
報知時点が到来した場合(S41:YES)、情報生成部515は、現時点の直後に開始される試合(以下「候補試合」という)が配信対象に指定されているか否かを判定する(S42)。具体的には、情報生成部515は、例えば試合情報Zの進行情報Yのうち候補試合の配信情報Ycを参照することで、当該候補試合が配信対象であるか否かを判定する。
【0063】
候補試合が配信対象である場合(S42:YES)、情報生成部515は、条件取得部514が条件情報Cを取得した複数の利用者Uのうち何れかの利用者U(以下「選択利用者U」という)を選択する(S43)。情報生成部515は、選択利用者Uの条件情報Cが表す報知条件を、候補試合が充足するか否かを判定する(S44)。
【0064】
例えば、条件情報Cが第1条件を指定する場合、情報生成部515は、まず、進行情報Yのうち候補試合の対戦者情報Ybが表す各出場者Pの属性情報Xaを参照する。そして、情報生成部515は、候補試合の複数の出場者Pのうち何れかの出場者Pの属性が、第1条件として指定された属性に該当するか否かを判定する。すなわち、第1条件として指定された属性の出場者Pが候補試合に参加するか否かが判定される。以上の判定の結果が肯定である場合、候補試合は報知条件を充足すると判定される。
【0065】
条件情報Cが第2条件を指定する場合、情報生成部515は、まず、進行情報Yのうち候補試合の関係情報Yaが表す試合種別y2を参照する。そして、情報生成部515は、候補試合の試合種別y2が、第2条件として指定された種別に該当するか否かを判定する。以上の判定の結果が肯定である場合、候補試合は報知条件を充足すると判定される。
【0066】
条件情報Cが第3条件を指定する場合、情報生成部515は、まず、進行情報Yのうち候補試合の対戦者情報Ybが表す各出場者Pの特徴情報Xbを参照する。そして、情報生成部515は、候補試合の複数の出場者Pのうち何れかの出場者Pについて特徴情報Xbが指定するキャラクタHが、第3条件として指定されたキャラクタHに該当するか否かを判定する。すなわち、第3条件として指定されたキャラクタHを使用する出場者Pが候補試合に参加するか否かが判定される。以上の判定の結果が肯定である場合、候補試合は報知条件を充足すると判定される。
【0067】
候補試合が選択利用者Uの報知条件を充足する場合(S44:YES)、情報生成部515は、報知情報Nを生成する(S45)。情報送信部516は、情報生成部515が生成した報知情報Nを通信装置53により配信システム40に送信する(S46)。他方、候補試合が報知条件を充足しない場合(S44:NO)、報知情報Nの生成(S45)および送信(S46)は実行されない。すなわち、試合情報Z(配信情報Yc)により配信対象に指定された複数の試合のうち、報知条件に対応する対象試合について報知情報Nが生成される。
【0068】
候補試合が配信対象に該当しない場合(S42:NO)、以降の処理は実行されずに報知処理は終了する。すなわち、配信対象外の候補試合については、報知条件の成否に関わらず、報知情報Nの生成(S45)および送信(S46)が実行されない。以上の通り、報知条件の充足により報知情報Nが送信される試合は、対戦イベントの複数の試合のうち配信対象に指定された一部の試合に限定される。したがって、対戦イベントを構成する複数の試合の全部が報知情報Nの送信対象となる形態と比較して、管理システム50による報知情報Nの送信頻度を適切な範囲に制限できる。なお、利用者Uが報知条件を指示した場合でも、当該報知条件に対応する候補試合が配信対象に該当しない場合には、当該候補試合の開始は利用者Uに報知されない。
【0069】
情報生成部515は、条件取得部514が条件情報Cを取得した複数の利用者Uの全部について以上の処理(S43~S46)を実行したか否かを判定する(S47)。全部の利用者Uについて処理を実行していない場合(S47:NO)、情報生成部515は、処理をステップS43に移行する。すなわち、複数の利用者Uのうち未選択の利用者Uを新規に選択したうえで(S43)、報知条件の成否の判定(S44)と報知情報Nの生成(S45)および送信(S46)とが実行される。全部の利用者Uについて処理が実行された場合(S47:YES)、報知処理は終了される。以上の例示の通り、報知時点の到来を契機として、配信対象に指定された試合について、報知条件の成立を条件として報知情報Nが送信される。
【0070】
図11は、管理システム50の制御装置51が実行する処理の詳細な手順を例示するフローチャートである。対戦イベントの開始前に、制御装置51は、制御システム30から初期的な試合情報Zを取得し、当該試合情報Zを記憶装置52に保存する(S1)。すなわち、制御装置51は、情報管理部512として機能する。
【0071】
対戦イベントが開始されると、制御装置51は、状況取得部511として機能することで、管理システム50から状況情報Qを取得する(S2)。また、制御装置51は、情報管理部512として機能することで、状況情報Qに応じて試合情報Zを更新する(S3)。
【0072】
制御装置51は、図10に例示した報知処理を実行する。具体的には、制御装置51は、複数の試合のうち条件情報Cが表す報知条件を充足する対象試合の開始を利用者Uに報知するための報知情報Nを、試合情報Zおよび状況情報Qに応じて生成する(S41~S45)。すなわち、制御装置51は、情報生成部515として機能する。そして、制御装置51は、情報送信部516として機能することで報知情報Nを送信する(S46)。
【0073】
報知処理を実行すると、制御装置51は、所定の終了条件が成立したか否かを判定する(S5)。終了条件は、例えば、対戦イベントの終了が指示されること、または、対戦イベントの全部の試合の終了を表す状況情報Qを取得することである。終了条件が成立しない場合(S5:NO)、制御装置51は、処理をステップS2に移行する。すなわち、対戦イベントの進行に並行して、状況情報Qに応じた試合情報Zの更新(S2,S3)と、報知情報Nを生成および送信する報知処理(S4)とが反復される。他方、終了条件が成立した場合(S5:YES)、制御装置51は図11の処理を終了する。
【0074】
以上に説明した通り、第1実施形態においては、複数の試合の関係を表す試合情報Zと、対戦イベントの進行の状況を表す状況情報Qとを利用して、対象試合の開始を利用者Uに報知するための報知情報Nが送信される。したがって、例えば映像のうち視聴者が希望するシーンを当該映像の解析により認識する構成と比較して簡便な処理により、対象試合の開始を利用者Uに報知できる。
【0075】
また、第1実施形態においては、状況情報Qに応じた更新後の試合情報Zが報知情報Nの生成に利用される。したがって、試合情報Zが更新されない形態と比較すると、対象イベントの進行に応じて各試合の状況(例えば対戦相手)が変化する場合でも、利用者Uの所望の対象試合が開始されるか否かを適切に判定できる。
【0076】
第1実施形態においては、情報管理部512による更新後の試合情報Zに対応する画像データVbが管理システム50から制御システム30に送信される。したがって、対戦イベントの進行の状況に応じた試合情報Zに対応する画像データVbを、制御システム30において対戦イベント動画Gの生成に利用できる。具体的には、前述の例示の通り、試合情報Zに対応する対戦表Gb(例えばトーナメント表)を含む対戦イベント動画Gを利用者Uに提供できる。また、管理システム50は制御システム30とは別個のシステムである。したがって、相異なる運営者Oが対戦イベントの運営に利用する複数の制御システム30に対して管理システム50を共用できる。
【0077】
[第2実施形態]
本開示の第2実施形態を説明する。なお、以下に例示する各形態において機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0078】
図12は、第2実施形態における報知画像Gnの模式図である。図12に例示される通り、第2実施形態の報知情報Nにおける所在情報Nbは、再生情報Ncを含む。再生情報Ncは、対戦イベント動画Gのうち利用者Uの所望の対象試合に対応する部分の時間軸上の位置を指定する情報である。再生情報Ncが示す位置は、対戦イベント動画Gのうち端末装置70による再生が開始されるべき位置を意味する。なお、図12においては所在情報Nbが再生情報Ncを含む形態を例示したが、再生情報Ncが所在情報Nbとは別個の情報として報知情報Nに含まれてもよい。すなわち、第2実施形態においては、報知情報Nが再生情報Ncを含む。
【0079】
情報生成部515は、報知処理のうち報知情報Nの生成(S45)において、再生情報Ncを含む報知情報Nを生成する。具体的には、情報生成部515は、直近の報知時点を指定する再生情報Ncを生成する。例えば、対戦イベント動画Gの配信の始点から直近の報知時点までの経過時間が、再生情報Ncに設定される。以上の手順で生成された報知情報Nは、第1実施形態と同様に、配信システム40を経由して端末装置70に送信される。報知情報Nに対応する報知画像Gnが表示装置75に表示される。
【0080】
利用者Uが報知画像GnのリンクLを選択すると、制御装置71は当該リンクLに対応する所在情報Nbを配信システム40に送信する。配信システム40は、対戦イベント動画Gのうち再生情報Ncが示す時点以降の部分の動画データVを、要求元の端末装置70に配信する。したがって、対戦イベント動画Gのうち再生情報Ncが示す時点以降から、端末装置70による対戦イベント動画Gの再生が開始される。
【0081】
第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第2実施形態においては、報知情報Nが再生情報Ncを含むから、対戦イベント動画Gのうち対象試合に対応する部分から再生を開始できる。したがって、報知情報Nにより利用者Uが対象試合の開始を把握してから実際に対戦イベント動画Gの再生を開始するまでに相応の時間が経過していても、利用者Uは、所望の対象試合が開始する位置から対戦イベント動画Gの再生を開始できる。
【0082】
[第3実施形態]
図13は、第3実施形態における情報システム100の部分的な構成を例示するブロック図である。図13に例示される通り、第3実施形態の情報システム100は、配信システム40aと配信システム40bとを具備する。配信システム40aおよび配信システム40bは、相異なる運営者が運営する動画配信サーバである。また、第3実施形態においては端末装置70aおよび端末装置70bを想定する。端末装置70aの利用者Uaは、配信システム40aによる動画配信サービスの加入者である。端末装置70bの利用者Ubは、配信システム40bによる動画配信サービスの加入者である。
【0083】
制御システム30は、対戦イベント動画Gの動画データVを配信システム40aおよび配信システム40bの双方に並列に送信する。配信システム40aは、動画データVを端末装置70aに配信する。配信システム40bは、動画データVを端末装置70bに配信する。以上の例示の通り、端末装置70aと端末装置70bとは、相異なる動画配信サービスを利用して共通の対戦イベント動画Gを視聴可能である。
【0084】
管理システム50は、報知情報Nを配信システム40aおよび配信システム40bの双方に送信する。配信システム40aに送信される報知情報Nは、当該配信システム40aにおける動画データVの所在を表す情報である。他方、配信システム40bに送信される報知情報Nは、当該配信システム40bにおける動画データVの所在を表す情報である。通知メッセージNaは、双方の報知情報Nにおいて共通する。
【0085】
配信システム40aは、報知情報Nを端末装置70aに送信する。端末装置70aは、配信システム40aから受信した報知情報Nを利用して報知画像Gnを表示する。また、利用者Uaが報知画像GnのリンクLを選択した場合、端末装置70aからの要求に応じて、配信システム40aから端末装置70aに動画データVが送信される。
【0086】
配信システム40bは、報知情報Nを端末装置70bに送信する。端末装置70bは、配信システム40bから受信した報知情報Nを利用して報知画像Gnを表示する。また、利用者Ubが報知画像GnのリンクLを選択した場合、端末装置70aからの要求に応じて、配信システム40bから端末装置70bに動画データVが送信される。
【0087】
第3実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第3実施形態においては、複数の配信システム40の各々から動画データVおよび報知情報Nが送信されるから、対戦イベント動画Gを視聴可能な利用者Uの総数を増加させることが可能である。なお、報知情報Nが再生情報Ncを含む第2実施形態の構成は、第3実施形態においても同様に適用される。
【0088】
[第4実施形態]
図14は、第4実施形態における情報システム100の部分的な構成を例示するブロック図である。図14に例示される通り、第4実施形態の情報システム100は、第1実施形態の情報システム100に転送システム45を追加した構成である。転送システム45は、外部装置から受信した各種の情報を目標の端末装置70に転送するコンピュータシステムである。例えば、電子メールを端末装置70に転送するメールサーバ、またはSNSを利用したダイレクトメッセージを端末装置70に転送するSNSサーバが、転送システム45として例示される。
【0089】
制御システム30は、第1実施形態と同様に、対戦イベント動画Gの動画データVを配信システム40に送信する。他方、管理システム50は、端末装置70を宛先とする報知情報Nを転送システム45に送信する。転送システム45は、報知情報Nを端末装置70に送信する。端末装置70の制御装置71は、転送システム45から受信した報知情報Nを利用して表示装置75に報知画像Gnを表示させる。報知画像GnのリンクLが選択されると、動画データVの要求が端末装置70から配信システム40に送信される。配信システム40は、第1実施形態と同様に、端末装置70からの要求に応じて動画データVを配信する。
【0090】
第4実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。なお、報知情報Nが再生情報Ncを含む第2実施形態の構成は、第4実施形態においても同様に適用される。第4実施形態の例示から理解される通り、端末装置70に対する動画データVの配信元と、当該端末装置70に対する報知情報Nの送信元とは相違してもよい。また、図15に例示される通り、管理システム50から端末装置70に対して直接的に報知情報Nが送信されてもよい。
【0091】
[変形例]
以上に例示した各形態は多様に変形され得る。前述の各形態に適用され得る具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を、相互に矛盾しない範囲で併合してもよい。
【0092】
(1)前述の各形態においては、動画データVと報知情報Nとを1個の端末装置70に送信したが、動画データVの送信先と報知情報Nの送信先とは相違してもよい。例えば、管理システム50が生成した報知情報Nは端末装置70に送信される一方、配信システム40は、端末装置70とは別個の再生装置に動画データVを送信してもよい。動画データVの送信先の再生装置は、例えば端末装置70とは別個の情報装置、またはテレビジョン受像機等の映像機器である。
【0093】
(2)前述の各形態においては、2人の出場者Pが対戦する対戦ゲームを例示したが、対戦ゲームにおいて対戦する出場者Pの総数は任意である。例えば、複数の出場者Pで構成される複数のグループが対戦(すなわちグループ戦または団体戦)してもよいし、3人以上の出場者Pの各々が対戦ゲームにより対戦してもよい。各グループの複数の出場者Pは、各々が相異なるゲーム端末を使用してもよいし、1個のゲーム端末を共用してもよい。
【0094】
(3)前述の各形態においては、制御システム30の情報生成部515が生成した試合情報Zが管理システム50に送信される形態を例示したが、制御システム30が試合情報Zを生成する構成は必須ではない。例えば、試合情報Zの生成に必要な情報が制御システム30から管理システム50に送信され、管理システム50の情報管理部512が当該情報を利用して初期的な試合情報Zを生成してもよい。
【0095】
(4)試合情報Zに含まれる情報は、以上の各形態において例示した情報に限定されない。例えば、進行情報Yは、各試合が開始される予定の時刻(以下「予定開始時刻」という)を含んでもよい。情報管理部512は、状況情報Qに応じて各試合の予定開始時刻を更新する。対戦イベントの進行が予定よりも先行していることが状況情報Qから推定される場合、情報管理部512は、各試合の予定開始時刻を早目の時刻に変更する。他方、対戦イベントの進行の遅延が状況情報Qから推定される場合、情報管理部512は、各試合の予定開始時刻を遅目の時刻に変更する。更新後の予定開始時刻は、対戦表Gbにおいて試合毎に表示される。
【0096】
(5)前述の各形態においては、候補試合が報知条件を充足する場合に報知情報Nを端末装置70に送信したが、報知条件の成立を、報知情報Nの送信に関する必須の条件とする必要はない。例えば、候補試合が報知条件を充足しない場合でも、報知条件の充足に近い状況であれば、報知条件が実質的に成立したと看做して報知情報Nを送信してもよい。以上の説明から理解される通り、報知情報Nにより開始が利用者Uに通知される試合は、対戦イベントの複数の試合のうち条件情報Cが表す報知条件に対応する試合として包括的に表現される。報知条件に対応する試合は、報知条件を充足する試合のほか、報知条件を充足すると同視できる試合も包含する。
【0097】
(6)前述の各形態においては、各試合の配信情報Ycが対戦イベントの開始前に設定される場合を例示したが、対戦イベント動画Gによる配信対象となる試合が、対象イベントの進行に連動して随時に変更されてもよい。例えば、対戦イベントの開始前の初期的な段階では出場者Pが未確定である試合について、対戦イベントの進行により特定の出場者Pが当該試合に勝上がること確定した場合に、情報管理部512は、当該試合の配信情報Ycを配信対象に対応する数値に変更してもよい。なお、配信対象として選択される試合の条件(以下「配信条件」という)は任意であるが、例えば前述の報知条件と同様の条件が配信条件としても例示される。すなわち、出場者Pに関する第1条件、試合の種別に関する第2条件、または対戦ゲームに使用されるキャラクタHに関する第3条件の成否に応じて、情報管理部512は、対戦イベントの進行に並行して配信対象の試合を順次に選択する。
【0098】
(7)前述の各形態においては、候補試合が報知条件を充足する場合でも、当該候補試合が配信対象に該当しない場合には、報知情報Nは生成されない。以上のように利用者Uが指定した報知条件を充足する試合が配信対象に該当しない場合に、配信対象に該当しないことを利用者Uに報知してもよい。例えば、情報生成部515は、配信対象に該当しないことを表す報知情報Nを生成する。
【0099】
(8)前述の各形態においては、制御システム30と管理システム50とを別個のシステムとして例示したが、制御システム30の機能と管理システム50の機能とは単体のシステムにより実現されてもよい。また、動画データVを配信する配信システム40の機能は、制御システム30または管理システム50に搭載されてもよい。図14に例示した転送システム45の機能も同様に、制御システム30または管理システム50に搭載されてよい。
【0100】
(9)前述の各形態においては、対戦イベントがトーナメント方式で進行する形態を例示したが、対戦イベントの方式は以上の例示に限定されない。例えば、複数の出場者Pが総当たりで対戦するリーグ方式により対戦イベントが進行してもよい。対戦イベントがリーグ方式で進行する場合も、前述の各形態と同様に、試合情報Zの進行情報Yは、複数の試合の内容的または時間的な関係を表す。情報管理部512は、状況情報Qに応じて進行情報Yを更新する。具体的には、進行情報Yが表す各試合の結果が状況情報Qに応じて更新される。
【0101】
(10)前述の各形態においては、利用者Uが第1条件から第3条件の何れかを報知条件として選択的に指示する形態を例示したが、利用者Uが複数の条件を報知条件として指示できる形態も想定される。情報生成部515は、利用者Uが指示した複数の条件の全部を候補試合が充足する場合に報知情報Nを生成する。すなわち、利用者Uが指示した全部の条件を充足する対象試合の開始が、利用者Uに報知される。ただし、利用者Uが指示した複数の条件の何れかを候補試合が充足する場合に情報生成部515が報知情報Nを生成してもよい。すなわち、利用者Uが指示した複数の条件の少なくともひとつを充足する対象試合の開始が、利用者Uに報知される。なお、利用者Uが1種類の報知条件のみ(例えば第1条件のみ)を指示できる形態も想定される。
【0102】
(11)前述の各形態においては、端末装置70の表示装置75に表示される報知情報N(通知メッセージNa)を例示したが、報知情報Nの形態は以上の例示に限定されない。例えば、端末装置70の放音装置76が再生する音声を表す報知情報Nを、情報生成部515が生成してもよい。すなわち、対象試合の開始は、画像の表示および音声の再生の何れにより利用者Uに報知されてもよい。画像の表示および音声の再生の双方により対象試合の開始が利用者Uに報知されてもよい。
【0103】
(12)前述の各形態においては、複数の出場者Pが格闘ゲームで対戦する場合を例示したが、対戦ゲームの種類は格闘ゲームに限定されない。例えば、複数の出場者Pが各種のスポーツで競技する競技ゲーム、複数の出場者Pがレースにより競走するレースゲーム等、複数の出場者が相互に対戦可能な任意の対戦ゲームが、対戦イベントにおいて実行される。
【0104】
(13)前述の各形態に係る制御システム30の機能は、1以上のプロセッサ(制御装置31)とプログラムとの協働により実現される。また、前述の各形態に係る管理システム50の機能は、1以上のプロセッサ(制御装置51)とプログラムとの協働により実現される。
【0105】
以上に例示したプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で提供されてコンピュータにインストールされ得る。記録媒体は、例えば非一過性(non-transitory)の記録媒体であり、CD-ROM等の光学式記録媒体(光ディスク)が好例であるが、半導体記録媒体または磁気記録媒体等の公知の任意の形式の記録媒体も包含される。なお、非一過性の記録媒体とは、一過性の伝搬信号(transitory, propagating signal)を除く任意の記録媒体を含み、揮発性の記録媒体も除外されない。また、配信装置が通信網を介してプログラムを配信する構成では、当該配信装置においてプログラムを記憶する記憶装置が、前述の非一過性の記録媒体に相当する。
【0106】
[付記]
以上の記載から、例えば以下のように本発明の好適な態様が把握される。なお、各態様の理解を容易にするために、以下では、図面の符号を便宜的に括弧書で併記するが、本発明を図示の態様に限定する趣旨ではない。
【0107】
[付記1]
本発明のひとつの態様(付記1)に係る管理システム(50)は、複数の試合の各々において複数の出場者(P)が対戦ゲームにより対戦する対戦イベントを、当該対戦イベントに関する動画(G)の配信に並行して管理する管理システム(50)であって、前記複数の試合の関係を表す試合情報(Z)を管理する情報管理部(512)と、前記対戦イベントの進行の状況を表す状況情報(Q)を取得する状況取得部(511)と、利用者(U)が視聴を希望する試合の条件を表す条件情報(C)を取得する条件取得部(514)と、前記複数の試合のうち前記条件情報(C)が表す条件に対応する対象試合の開始を前記利用者(U)に報知するための報知情報(N)を、前記試合情報(Z)および前記状況情報(Q)に応じて生成する情報生成部(515)と、前記報知情報(N)を送信する情報送信部(516)とを具備する。
【0108】
以上の態様においては、複数の試合の関係を表す試合情報(Z)と、対戦イベントの進行の状況を表す状況情報(Q)とを利用して、対象試合の開始を利用者(U)に報知するための報知情報(N)が送信される。したがって、例えば映像のうち視聴者が希望するシーンを当該映像の解析により認識する構成と比較して簡便な処理により、対象試合の開始を利用者(U)に報知できる。
【0109】
「対戦イベント」は、複数の試合で構成されるゲームイベントである。複数の試合の各々においては、複数の出場者(P)が対戦ゲームにより対戦する。対戦イベントの形式(複数の試合の関係)は任意である。例えば、複数の試合がトーナメント方式(勝抜き式)で実行されてもよいし、複数の試合がリーグ方式(総当たり方式)で実行されてもよい。複数の試合の各々は並列または順次に実行される。
【0110】
「試合情報(Z)」は、複数の試合の関係を表す任意の形式のデータである。「複数の試合の関係」は、例えば、複数の試合に関する時間的または内容的な相互関係である。例えば、複数の試合に関する時間的な関係とは、例えば各試合の時間的な前後の関係(すなわち順番)、および、2以上の試合が並列に実行される関係である。各試合の時間的な関係を表す「試合情報(Z)」は、例えば、各試合の順番を表す番号(第1試合,第2試合等)を指定するデータ、各試合の種別(例えば準決勝,決勝)を指定するデータ、または、各試合の開始が予定される時刻を指定するデータである。また、複数の試合に関する内容的な関係とは、例えば各試合の結果が他の試合に影響する関係である。例えば、第1試合の勝者と第2試合の勝者とが第3試合において対戦するというような各試合の出場者(P)の関係が、内容的な関係には含まれる。各試合の内容的な関係を表す「試合情報(Z)」は、例えば、各試合における複数の出場者(P)を指定するデータ、または、各試合の種別(例えば準決勝,決勝)を指定するデータである。
【0111】
「状況情報(Q)」は、対戦イベントの進行の状況を表す任意の形式のデータである。例えば、対戦イベントにおける1以上の試合の終了を表すデータが、状況情報(Q)の典型例である。また、前述のトーナメント方式のように各試合の結果に応じて他の試合の出場者(P)が決定される形態においては、各試合の結果(勝者または敗者)が状況情報(Q)により指定されてもよい。
【0112】
利用者(U)は、対戦イベントの動画(G)(対戦イベント動画)を視聴可能な者である。利用者(U)が対戦イベント動画(G)を視聴する方法は任意である。例えばスマートフォンまたはタブレット端末等の情報装置、またはテレビジョン受像機等の映像機器が、対戦イベント動画(G)の視聴に利用される。
【0113】
利用者(U)が視聴を希望する試合の「条件」は、複数の試合から一部の試合を抽出するための制限となる任意の事項である。例えば、(1)出場者(P)に関する条件、(2)試合の種別に関する条件、(3)対戦ゲームに使用されるキャラクタ(H)に関する条件、等の各種の条件が、条件情報(C)により指定される。
【0114】
(1)出場者(P)に関する条件は、例えば特定の出場者(P)の名前のほか、各種の属性(例えば出身地,年齢,性別,所属団体等)により指定される。(2)試合の種別に関する条件は、例えば準決勝または決勝等の種別により指定される。また、複数の試合がリーグ方式で実行される形態において、対戦イベントの全体の結果に影響する重要な試合という条件が、条件情報(C)により指定されてもよい。例えば、対戦イベントの終盤において暫定的に上位(例えば第1位,第2位)に位置する出場者(P)同士の試合が、条件情報(C)により指定される。また、(3)対戦ゲームに使用されるキャラクタ(H)に関する条件は、複数種のキャラクタ(H)が選択的に使用される対戦ゲームにおいて、実際に試合で使用されるキャラクタ(H)に関する条件が、条件情報(C)により指定される。
【0115】
情報生成部(515)が報知情報(N)を生成する具体的な方法は任意である。例えば、情報生成部(515)は、試合情報(Z)が指定する複数の試合のうち、状況情報(Q)が表す進行の状況に応じた試合(例えば直後に実行される試合)について条件情報(C)が指定する条件を充足するか否かを判定し、当該条件を充足する場合に報知情報(N)を生成する。
【0116】
「報知情報(N)」は、対象試合の開始を利用者(U)に報知するための任意の形式のデータである。例えば、対象試合の開始を意味する通知メッセージを表すデータ、または対象試合の開始を意味する音声を表すデータが、報知情報(N)の典型例である。また、報知情報(N)は、対象試合の動画(G)を表す動画データ(V)の所在を表す所在情報(例えばURL)を含んでもよい。
【0117】
「報知情報(N)」は、利用者(U)が対象試合の動画(G)を視聴するための視聴装置(例えば情報装置または映像装置)に送信されてもよいし、利用者(U)が対象試合の動画(G)を視聴するための視聴装置とは別個の装置に送信されてもよい。また、「報知情報(N)」は、管理システム(50)から直接的に利用者(U)の視聴装置に送信されてもよいし、外部システムを介して間接的に利用者(U)の視聴装置に送信されてもよい。外部システムは、例えば対戦イベント動画(G)を配信する配信システム、または電子メールまたはSNS(Social Networking Service)等の各種の情報サービスを提供する情報システムである。
【0118】
なお、対象イベントの全部の試合について動画(G)が配信される必要はない。例えば、複数の試合のうち特に注目度が高い1以上の試合について限定的に動画(G)が配信されてもよい。したがって、複数の試合のうち利用者(U)が視聴を希望した試合について、実際には動画(G)が配信されない可能性もある。対象試合が配信対象外である場合、当該対象試合については配信情報の送信が省略されてもよいし、当該対象試合について動画(G)が配信されないことを表すメッセージが報知情報(N)として送信されてもよい。
【0119】
[付記2]
付記1の具体例(付記2)において、前記試合情報(Z)は、前記複数の試合のうち前記動画(G)の配信対象となる1以上の試合を指定し、前記対象試合は、前記1以上の試合のうち前記条件情報(C)が表す条件に対応する試合である。以上の態様によれば、条件の充足により報知情報(N)が送信される試合が、複数の試合のうち動画(G)の配信対象となる2以上の試合に限定される。したがって、対戦イベントを構成する複数の試合の全部が報知情報(N)の送信対象となる形態と比較して、報知情報(N)の送信頻度を適切な範囲に制限できる。
【0120】
対戦イベントの複数の試合から動画(G)の配信対象となる1以上の試合を選択する条件は任意である。例えば、前述の例示のように、(1)出場者(P)に関する条件、(2)試合の種別に関する条件、(3)対戦ゲームに使用されるキャラクタ(H)に関する条件、等の各種の条件を充足する2以上の試合が、複数の試合から決定される。
【0121】
[付記3]
付記1または付記2の具体例(付記3)において、前記報知情報(N)は、前記対戦イベントの動画(G)の所在を表す所在情報を含む。以上の態様によれば、報知情報(N)を取得した利用者(U)は、所在情報を利用して迅速かつ簡便に対戦イベント動画(G)の視聴を開始できる。「所在情報」は、例えば、対戦イベント動画(G)を表す動画データ(V)の所在を表すURL(Uniform Resource Locator)である。
【0122】
[付記4]
付記1から付記3の何れかの具体例(付記4)において、前記報知情報(N)は、前記対戦イベントの動画(G)のうち前記対象試合に対応する部分の位置を指定する再生情報を含む。以上の態様によれば、利用者(U)は、再生情報を利用することで、対戦イベント動画(G)のうち対象試合に対応する部分から再生を開始できる。したがって、報知情報(N)により利用者(U)が対象試合の開始を把握してから実際に対戦イベント動画(G)の再生を開始するまでに時間が経過していても、利用者(U)は、所望の対象試合が開始する位置から対戦イベント動画(G)の再生を開始できる。
【0123】
[付記5]
付記1から付記4の何れかの具体例(付記5)において、前記情報管理部(512)は、前記状況情報(Q)に応じて前記試合情報(Z)を更新し、前記情報生成部(515)は、前記情報管理部(512)による更新後の試合情報(Z)に応じて前記報知情報(N)を生成する。以上の態様によれば、状況情報(Q)に応じた更新後の試合情報(Z)が報知情報(N)の生成に利用される。したがって、試合情報(Z)が更新されない形態と比較して、対象試合が開始されるか否かを適切に判定できる。
【0124】
試合情報(Z)の更新は、例えば、各試合において対戦する出場者(P)の更新、または、各試合について開始が予定される時刻の更新である。例えば、トーナメント方式の対戦イベントにおいては、各試合で勝利した出場者(P)が、上位の試合の出場者(P)として設定される。
【0125】
[付記6]
付記1から付記5の何れかの具体例(付記6)に係る管理システム(50)は、前記情報管理部(512)による更新後の試合情報(Z)に対応する画像を表す画像データ(Vb)を生成し、前記対戦イベントの動画(G)を表す動画データ(V)を生成する制御システム(30)に前記画像データ(Vb)を送信する画像生成部(513)、をさらに具備する。以上の態様においては、情報管理部(512)による更新後の試合情報(Z)に対応する画像データ(Vb)が制御システム(30)に送信される。したがって、対戦イベントの進行の状況に応じた試合情報(Z)に対応する画像データ(Vb)を、制御システム(30)において対戦イベント動画(G)の動画データ(V)の生成に利用できる。例えば、試合情報(Z)に対応する画像(例えばトーナメント表)を含む動画(G)の動画データ(V)を利用者(U)に提供できる。また、管理システム(50)は、制御システム(30)とは別個のシステムである。したがって、相異なる運営者が対戦イベントの運営に利用する複数の制御システム(30)に対して管理システム(50)を共用できる。
【0126】
試合情報(Z)に対応する画像は、例えばトーナメント表またはリーグ表等、試合の結果が反映される図表である。例えばトーナメント表については、各試合の勝者が上位の試合の出場者(P)として更新され、リーグ表については、出場者(P)の組合せ毎に勝敗が更新される。
【0127】
[付記7]
付記1から付記6の何れかの具体例(付記7)において、前記条件情報(C)が表す条件は、前記対戦イベントの出場者(P)に関する条件を含む。以上の態様によれば、特定の条件を充足する出場者(P)が出場する試合の開始を、利用者(U)が把握できる。したがって、対戦イベント動画(G)のうち所望の出場者(P)が出場する試合が展開される部分を、利用者(U)が見逃す可能性が低減される。
【0128】
[付記8]
付記1から付記7の何れかの具体例(付記8)において、前記条件情報(C)が表す条件は、試合の種別に関する条件を含む。以上の態様によれば、特定の種別に属する試合の開始を、利用者(U)が把握できる。したがって、対戦イベント動画(G)のうち所望の種別に属する試合(例えば準決勝,決勝等)が展開される部分を、利用者(U)が見逃す可能性が低減される。
【0129】
[付記9]
付記1から付記8の何れかの具体例(付記9)において、前記条件情報(C)が表す条件は、前記対戦ゲームにおいて使用されるキャラクタ(H)に関する条件を含む。以上の態様によれば、特定の条件を充足するキャラクタ(H)が使用される試合の開始を、利用者(U)が把握できる。したがって、特定のキャラクタ(H)が使用される試合の動画(G)を利用者(U)が見逃す可能性が低減される。
【0130】
[付記10]
本開示の他の態様(付記10)に係る管理方法は、複数の試合の各々において複数の出場者(P)が対戦ゲームにより対戦する対戦イベントを、当該対戦イベントに関する動画(G)の配信に並行して管理する方法であって、前記複数の試合の関係を表す試合情報(Z)を管理し、前記対戦イベントの進行の状況を表す状況情報(Q)を取得し、利用者(U)が視聴を希望する試合の条件を表す条件情報(C)を取得し、前記複数の試合のうち前記条件情報(C)が表す条件に対応する対象試合の開始を前記利用者(U)に報知するための報知情報(N)を、前記試合情報(Z)および前記状況情報(Q)に応じて生成し、前記報知情報(N)を送信する。なお、「試合情報(Z)の設定」と「状況情報(Q)の取得」と「条件情報(C)の取得」との順序は任意である。
【0131】
[付記11]
本開示の他の態様(付記11)に係るプログラムは、複数の試合の各々において複数の出場者(P)が対戦ゲームにより対戦する対戦イベントを、当該対戦イベントに関する動画(G)の配信に並行して管理するために、コンピュータシステムを、前記複数の試合の関係を表す試合情報(Z)を管理する情報管理部(512)、前記対戦イベントの進行の状況を表す状況情報(Q)を取得する状況取得部(511)、利用者(U)が視聴を希望する試合の条件を表す条件情報(C)を取得する条件取得部(514)、前記複数の試合のうち前記条件情報(C)が表す条件に対応する対象試合の開始を前記利用者(U)に報知するための報知情報(N)を、前記試合情報(Z)および前記状況情報(Q)に応じて生成する情報生成部(515)、および、前記報知情報(N)を送信する情報送信部(516)、として機能させる。
【符号の説明】
【0132】
100…情報システム、10…ゲームシステム、20…ゲームサーバ、30…制御システム、31,51,71…制御装置、32,52,72…記憶装置、33,53,73…通信装置、34,74…操作装置、35,75…表示装置、311…情報生成部、312…進行処理部、313…動画生成部、40,40a,40b…配信システム、50…管理システム、511…状況取得部、512…情報管理部、513…画像生成部、514…条件取得部、515…情報生成部、516…情報送信部、70,70a,70b…端末装置、76…放音装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15