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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023075822
(43)【公開日】2023-05-31
(54)【発明の名称】容器、容器の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 53/00 20060101AFI20230524BHJP
   A47J 41/00 20060101ALI20230524BHJP
   A47J 41/02 20060101ALI20230524BHJP
【FI】
B65D53/00
A47J41/00 304A
A47J41/02 104A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021188970
(22)【出願日】2021-11-19
(71)【出願人】
【識別番号】000002473
【氏名又は名称】象印マホービン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】井川 雅章
(72)【発明者】
【氏名】森嶋 孝祐
(72)【発明者】
【氏名】大澤 秀斗
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 直紀
(72)【発明者】
【氏名】森本 慎也
(72)【発明者】
【氏名】服部 修治
(72)【発明者】
【氏名】西 泰輔
(72)【発明者】
【氏名】池永 伸介
【テーマコード(参考)】
3E084
4B002
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AA22
3E084AA24
3E084AA26
3E084AB01
3E084BA03
3E084CA01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB12
3E084DC03
3E084FA06
3E084FB01
3E084FC07
3E084GA01
3E084GA06
3E084GB01
3E084GB06
3E084GB21
3E084GB22
3E084GB26
3E084HA01
3E084HA03
3E084HB03
3E084HC03
3E084HD04
4B002AA02
4B002BA13
4B002CA21
4B002CA43
(57)【要約】
【課題】蓋部に吐出口を形成し、本体部から蓋部を取り外した状態において、容器部内の液体を排出した際においても、より効率的に容器部内の液体を排出する。
【解決手段】容器(2)は、容器本体部(4)と、該容器本体部の開口部(14)を開閉可能に閉塞する蓋部(6)と、を備える。蓋部は、蓋部が開口部を閉塞する状態において、容器本体部の開口部と密着するパッキン(20)と、互いを不分離に拘束し、かつ、パッキンを挟持することによりパッキンを不分離に拘束する第1パッキンホルダ(22)および第2パッキンホルダ(24)と、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体部と、該容器本体部の開口部を開閉可能に閉塞する蓋部と、を備え、
前記蓋部は、
前記蓋部が前記開口部を閉塞する状態において、前記開口部と密着するパッキンと、
互いを不分離に拘束し、かつ、前記パッキンを挟持することにより前記パッキンを不分離に拘束する第1パッキンホルダおよび第2パッキンホルダと、を含む容器。
【請求項2】
前記蓋部は、前記パッキンと前記第1パッキンホルダおよび前記第2パッキンホルダの少なくとも一方との間に、前記蓋部による前記開口部の開閉によらず密封された空気層を有する請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記パッキンは周囲よりも突出する突出部を少なくとも一つ含み、
前記パッキンは前記突出部において前記容器本体部と密着する請求項1または2に記載の容器。
【請求項4】
前記第1パッキンホルダおよび前記第2パッキンホルダの少なくとも一方は、他方の前記第1パッキンホルダおよび前記第2パッキンホルダに係合して前記第1パッキンホルダと前記第2パッキンホルダとを不分離に拘束する爪部を有する請求項1から3の何れか1項に記載の容器。
【請求項5】
前記パッキンは、前記蓋部が前記開口部を閉塞する状態において、前記容器本体部の第1開口周辺部と密着する第1密着部と、前記容器本体部の前記第1開口周辺部と異なる第2開口周辺部と密着する第2密着部とを含む請求項1から4の何れか1項に記載の容器。
【請求項6】
容器本体部と、該容器本体部の開口部を開閉可能に閉塞する蓋部と、を備えた容器の製造方法であって、
前記蓋部は、前記蓋部が前記開口部を閉塞する状態において、前記開口部と密着するパッキンと、前記パッキンを拘束する第1パッキンホルダおよび第2パッキンホルダと、を含み、
第1パッキンホルダおよび第2パッキンホルダが互いを不分離に拘束し、かつ、前記第1パッキンホルダおよび前記第2パッキンホルダが前記パッキンを挟持して、前記パッキンを不分離に拘束するように、前記第1パッキンホルダと前記第2パッキンホルダとを接合する接合工程を含む容器の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は着脱可能な蓋部を備えた容器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、容器本体部の開口部の周囲と密着するパッキンと、当該パッキンを不分離に拘束するパッキンホルダとを含む蓋部を備えた容器を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-7296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のパッキンはインサート形成により製造される。このため、特許文献1に記載のパッキンは、製造コストの上昇および製造工程の複雑化を招来する。また、特許文献1に記載のパッキンの形状はパッキンホルダの形状に依存するため、パッキンの形状の設計自由度が低下する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る容器は、容器本体部と、該容器本体部の開口部を開閉可能に閉塞する蓋部と、を備え、前記蓋部は、前記蓋部が前記開口部を閉塞する状態において、前記開口部と密着するパッキンと、互いを不分離に拘束し、かつ、前記パッキンを挟持することにより前記パッキンを不分離に拘束する第1パッキンホルダおよび第2パッキンホルダと、を含む。
【0006】
本開示の一態様に係る容器の製造方法は、容器本体部と、該容器本体部の開口部を開閉可能に閉塞する蓋部と、を備えた容器の製造方法であって、前記蓋部は、前記蓋部が前記開口部を閉塞する状態において、前記開口部と密着するパッキンと、前記パッキンを拘束する第1パッキンホルダおよび第2パッキンホルダと、を含み、第1パッキンホルダおよび第2パッキンホルダが互いを不分離に拘束し、かつ、前記第1パッキンホルダおよび前記第2パッキンホルダが前記パッキンを挟持して、前記パッキンを不分離に拘束するように、前記第1パッキンホルダと前記第2パッキンホルダとを接合する接合工程を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、製造コストの低減および製造工程の簡素化につながり、また、パッキンの形状の設計自由度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の実施形態1に係る容器の概略断面図である。
図2】本開示の実施形態1に係る容器の概略斜視図である。
図3】本開示の実施形態1に係る容器の蓋部の概略分解図である。
図4】本開示の実施形態1に係る容器の製造方法を説明するためのフローチャートである。
図5】本開示の変形例1に係る容器の概略断面図である。
図6】本開示の変形例2に係る容器の概略断面図である。
図7】本開示の変形例3に係る容器の概略断面図である。
図8】本開示の変形例4に係る容器の概略断面図である。
図9】本開示の変形例5に係る容器の概略断面図である。
図10】本開示の変形例6に係る容器の概略断面図である。
図11】本開示の実施形態2に係る容器の概略斜視図である。
図12】本開示の実施形態2に係る容器の概略断面図である。
図13】本開示の実施形態2に係る容器の断面を蓋部近傍において拡大した概略図である。
図14】本開示の実施形態2に係る容器の開状態における概略断面図である。
図15】本開示の実施形態2に係る容器の蓋部の概略分解図である。
図16】本開示の実施形態3に係る容器の概略斜視図である。
図17】本開示の実施形態3に係る容器の概略断面図である。
図18】本開示の実施形態4に係る容器の概略断面図である。
図19】本開示の実施形態5に係る容器の概略断面図である。
図20】本開示の実施形態6に係る容器の概略断面図である。
図21】本開示の実施形態7に係る容器の概略断面図である。
図22】本開示の実施形態8に係る容器の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔実施形態1〕
<回転栓の飲料容器>
図2は本実施形態に係る容器の概略斜視図である。図2に示すように、本実施形態に係る容器2は、容器本体部4と蓋部6とを備える。本実施形態に係る容器2は、容器本体部4の内部に飲料等の液体を保持し、蓋部6によって容器本体部4の内部に当該液体を密封するための容器である。
【0010】
蓋部6は、容器本体部4に脱着可能に構成される。蓋部6と容器本体部4とが後述する方法により互いに螺合することにより、蓋部6は容器本体部4に取り付けられる。また、蓋部6と容器本体部4とが後述する方法により上記螺合を解除することにより、容器本体部4から取り外される。
【0011】
図1は、図2に点線にて示す位置Aを矢印にて示す方向DAにみた概略断面図であり、容器2の容器本体部4および蓋部6の内部を図示するための概略断面図である。図3は、容器2のうち蓋部6の各部を分解して示す概略分解図である。なお、図1および図2においては、蓋部6が容器本体部4の内部を密封している状態を示す。
【0012】
図1に示すように、容器本体部4は、内壁8と外壁10と、当該内壁8および外壁10の間に密封された真空層12とを含む保温容器である。また、容器本体部4は、内外を連通する開口部14を有し、開口部14を介して容器本体部4の内部に注入された液体等を貯留する。容器本体部4は、容器2の使用者が容器本体部4に直接口を付け飲料等を飲む場合に使用者の口と当接する飲口部を含む樹脂部16と、当該樹脂部16に形成された本体部ねじ山18とを含む。
【0013】
なお、蓋部6によって開口部14を開閉可能に閉塞される限り、容器本体部4は従来公知の種々の形状を有していてもよい。また、容器本体部4の内壁8と外壁10とは、ステンレスを含む種々の金属材料であってもよく、樹脂部16は、ポリプロピレンを含む種々の樹脂材料であってもよい。
【0014】
蓋部6は、図1および図3に示すように、パッキン20を備え、当該パッキン20を蓋部6に対し拘束するパッキンホルダとして、第1パッキンホルダ22および第2パッキンホルダ24を備える。パッキン20は、シリコーンゴム等、容器本体部4よりも柔軟な材料からなっていてもよく、第1パッキンホルダ22および第2パッキンホルダ24は、ポロプロピレン等、パッキン20よりも硬直な材料からなっていてもよい。
【0015】
パッキン20は、周囲よりも突出した突出部26を有する。図1に示すように、蓋部6が開口部14を閉塞している状態において、パッキン20の突出部26は、容器本体部4の開口部14と密着する。このため、蓋部6が開口部14を閉塞している状態において、開口部14とパッキン20との密着部分は封止される。蓋部6が開口部14を閉塞している状態において、パッキン20の突出部26は、開口部14の全周方向に渡って開口部14と密着してもよい。突出部26の周囲から突出する長さR1は、何れの位置においても6mm以下である。
【0016】
図1に示すように、第1パッキンホルダ22は第1爪部28を有し、第2パッキンホルダ24は第2爪部30を有する。本実施形態においては、第1爪部28と第2爪部30とは互いに無理嵌め状に係合し、かつ、互いを不分離に拘束する。これにより、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とは互いを不分離に拘束する。なお、本実施形態に係る蓋部6は、これに限られず、第1パッキンホルダ22および第2パッキンホルダ24の一方が爪部を有していてもよい。この場合、当該爪部が他方の第1パッキンホルダ22または第2パッキンホルダ24を不分離に拘束してもよい。
【0017】
図1および図2に示すように、蓋部6は容器2の外表面の一部を形成する外殻42を有する。外殻42は、第1パッキンホルダ22または第2パッキンホルダ24と同一の材料からなっていてもよい。外殻42は第1パッキンホルダ22に形成された第3爪部44と係合する第4爪部46を含んでいてもよい。このため、外殻42は第1パッキンホルダ22に不分離に拘束されていてもよい。
【0018】
また、外殻42は、蓋部6が開口部14を閉塞する状態において容器2の側方からみて容器本体部4と重なる位置に、蓋部6の内側に突出する蓋部ねじ山48を有する。このため、蓋部ねじ山48と本体部ねじ山18とを螺合させることにより、蓋部6は容器本体部4に対し着脱可能に取り付けられる。
【0019】
なお、外殻42は、パッキン20の突出部26の先端から距離R2の位置に形成されている。距離R2は12mm以下であることが好ましい。換言すれば、蓋部6は、突出部26の先端から12mm以内にパッキン20と異なる遮蔽部として外殻42を含む。なお、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とは、蓋部6の外殻の一部を形成してもよく、この場合、上記遮蔽部は第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24との少なくとも一方を含んでいてもよい。
【0020】
蓋部6は、図1および図3に示す、外殻パッキン50を含む。外殻パッキン50は、第2パッキンホルダ24と外殻42との間に位置し、第2パッキンホルダ24と外殻42との双方と密着する。これにより、外殻パッキン50は、容器2の外部から、第1パッキンホルダ22と外殻42との間に液体等が進入することを低減する。外殻パッキン50は、パッキン20と同一の材料であってもよい。
【0021】
パッキン20は、第1パッキンホルダ22、第2パッキンホルダ24、および外殻42によって、挟持されている。換言すれば、パッキン20の弾性力による締め付けによって第1パッキンホルダ22、第2パッキンホルダ24、および外殻42と係止されているのではなく、第1パッキンホルダ22、第2パッキンホルダ24、および外殻42の間に形成される空間を中実にせしめる態様で、パッキン20が配置されている。
【0022】
また、パッキン20は、一端部に抜止部38が設けられており、抜止部38の寸法は第1パッキンホルダ22、第2パッキンホルダ24、および外殻42の間から抜け出すことを防止する寸法に設定されている。すなわち、抜止部38は、第1パッキンホルダ22、第2パッキンホルダ24、および外殻42による立体的な障害が存在するために、第1パッキンホルダ22、第2パッキンホルダ24、および外殻42の間に拘束されるため、パッキン20が離脱することが低減される。
【0023】
したがって、蓋部6においては、パッキン20が第1パッキンホルダ22および第2パッキンホルダ24に与える力は所定以下であってもよい。例えば、パッキン20が第1パッキンホルダ22および第2パッキンホルダ24に与える力は20N以下である。
【0024】
ここで、図3に示すように、第1パッキンホルダ22および第2パッキンホルダ24がパッキン20を拘束した状態において、パッキン20の第1パッキンホルダ22と当接する部分であるパッキン当接部における内径をR3とする。本実施形態において、パッキン20が各パッキンホルダに拘束されない状態におけるR3から、パッキン20が各パッキンホルダに拘束された状態におけるR3への変化は10%以下である。
【0025】
また、図3に示すように、第1パッキンホルダ22および第2パッキンホルダ24がパッキン20を拘束した状態において、第1パッキンホルダ22のパッキン20と当接する部分であるパッキンホルダ当接部における外径をR4とする。本実施形態において、R4はR3の110%以下である。
【0026】
第1パッキンホルダ22、第2パッキンホルダ24、抜止部38、および外殻42の間に空間として空気層40が形成されている。したがって、空気層40は蓋部6による開口部14の開閉によらず密封されている。
【0027】
<容器の製造方法の例>
本実施形態に係る容器2の製造方法の一例を、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る容器2の製造方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【0028】
本実施形態に係る容器2の製造方法においては、はじめに、蓋部6の各部材の成形を行う(ステップS2)。特に、本実施形態においては、パッキン20、第1パッキンホルダ22、および第2パッキンホルダ24をそれぞれ成形する。
【0029】
パッキン20は、従来公知のシリコーンゴムの成形方法により成形されてもよい。また、第1パッキンホルダ22および第2パッキンホルダ24は、従来公知のポリプロピレンの成形方法により成形されてもよい。また、ステップS2においては、上述したパッキン20、第1パッキンホルダ22、および第2パッキンホルダ24を除く蓋部6の各部材についても成形を行う。当該部材の成形には、各部材の材料または形状等に応じて、従来公知の種々の方法を採用してもよい。
【0030】
次いで、蓋部6の各部材の組み立てを行う(ステップS4)。特に、ステップS4においては、接合工程として、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24との接合を行う。本実施形態においては、第1パッキンホルダ22の第1爪部28が第2パッキンホルダ24の第2爪部30に当接した状態において、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とを互いに押し付ける。
【0031】
これにより、第1爪部28および第2爪部30が互いを押し合い、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とがわずかに撓み、最終的に第1爪部28および第2爪部30は互いを乗り越える。以上により、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とが、第1爪部28および第2爪部30とにより互いに無理嵌め状に係合し、互いに不分離に拘束される。
【0032】
なお、接合工程においては、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24との間に、パッキン20の抜止部38が位置するように、パッキン20を予め配置する。この状態において、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とを接合することにより、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とは、パッキン20を不分離に拘束する。
【0033】
ステップS4においては、上述したパッキン20、第1パッキンホルダ22、および第2パッキンホルダ24を除く蓋部6の各部材についても組み立てを行う。当該部材の組み立てには、例えば、無理嵌め、ねじ留め、または接着等、従来公知の種々の方法を採用してもよい。以上のステップS2およびステップS4により、図1等に示す蓋部6が製造される。
【0034】
ここで、例えばステップS2およびステップS4と並行し、容器本体部4を製造する(ステップS6)。本実施形態におけるステップS6においては、例えば、従来公知のステンレスの加工方法による容器本体部4の各部を成形、各部の組み立て、および真空チャンバを用いた真空層12の形成等により、容器本体部4を製造してもよい。
【0035】
本実施形態においては、ステップS4とステップS6との完了後、容器本体部4に蓋部6を装着する(ステップS8)。ステップS8は、例えば、蓋部ねじ山48と本体部ねじ山18とを螺合させて、蓋部6を容器本体部4に取り付けることにより実行してもよい。以上により、容器2が製造される。
【0036】
〔変形例1〕
<空気層の変形例>
本実施形態に係る容器2の変形例について、図5を参照して説明する。図5は、本変形例に係る容器2の容器本体部4および蓋部6の内部を図示するための概略断面図である。本変形例に係る容器2は、本実施形態に係る容器2と比較して、蓋部6の構成のみが相違する。以下、各変形例に係る蓋部6の各部は、特に説明しない限り、本実施形態に係る蓋部6の各部と同一の構成を備えていてもよい。なお、本明細書において、本実施形態の各変形例に係る容器の概略断面図は、何れも図1に示す断面と同一の位置における断面を示す。
【0037】
本変形例においても、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とは互いを不分離に拘束し、かつ、パッキン20を挟持して不分離に拘束する。また、蓋部6が開口部14を閉塞する状態において、パッキン20は開口部14と密着する。
【0038】
本変形例において、パッキン20は、外殻42の存在に関わらず、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とにより第1パッキンホルダ22および第2パッキンホルダ24に対して不分離に拘束される。
【0039】
また、本実施形態において、空気層40は、外殻42の存在に関わらず、パッキン20、第1パッキンホルダ22、および第2パッキンホルダ24によって形成されている。空気層40はパッキン20と第1パッキンホルダ22との間において密封される。空気層40の密封は、蓋部6による開口部14の開閉によらず維持される。なお、本変形例に係る蓋部6が有する空気層40は、図5に示す構成に限られず、例えば、空気層40は、パッキン20と第1パッキンホルダ22および第2パッキンホルダ24の少なくとも一方との間に形成されていてもよい。
【0040】
また、本変形例に係るパッキン20の表面の大部分は、第1パッキンホルダ22または第2パッキンホルダ24と接する。このため、蓋部6が容器本体部4から取り外され開口部14を開放する状態において、本変形例におけるパッキン20の表面のうち露出する表面の総面積は、本実施形態と比較して低減する。
【0041】
例えば、本変形例において、パッキン20の総表面積に対し、各パッキンホルダによって不分離に拘束されたパッキン20が露出する表面積は50%以下である。
【0042】
本変形例に係る容器2は、本実施形態に係る容器2と同じく、図4に示すフローチャートに沿って製造してもよい。この場合、ステップS2における各部材の成形方法、およびステップS4における各部材の組み立て方法は、蓋部6の各部の形状等に応じて変更されてもよい。
【0043】
〔変形例2〕
<ホルダの螺合>
本実施形態に係る容器2の蓋部6の変形例について、図6を参照して説明する。図6は、本変形例に係る容器2の容器本体部4および蓋部6の内部を図示するための概略断面図である。本変形例に係る容器2は、本実施形態に係る容器2と比較して、蓋部6の構成のみが相違する。
【0044】
本変形例に係る蓋部6が含む第1パッキンホルダ22は、第1ねじ山52を有し、第2パッキンホルダ24は、第2ねじ山56を有する。本変形例において、第1ねじ山52と第2ねじ山56とは互いに係合している。これにより、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とは互いに不分離に拘束される。第1ねじ山52と第2ねじ山56とは、互いに無理嵌め状に係合することにより、第1ねじ山52と第2ねじ山56と螺合が解除される方向への第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24との相対回転を制限する凸部をそれぞれ有していてもよい。
【0045】
本変形例においても、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とはパッキン20を不分離に拘束する。また、蓋部6が開口部14を閉塞する状態において、パッキン20は開口部14と密着する。
【0046】
本変形例に係る容器2は、本実施形態に係る容器2と同じく、図4に示すフローチャートに沿って製造してもよい。この場合、ステップS2における各部材の成形方法、およびステップS4における各部材の組み立て方法は、蓋部6の各部の形状等に応じて変更されてもよい。
【0047】
特に、本変形例に係る接合工程においては、第1パッキンホルダ22の第1ねじ山52と第2パッキンホルダ24の第2ねじ山56とが当接した状態において、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とを相対回転させる。これにより、接合工程においては、第1ねじ山52と第2ねじ山56とを互いに螺合させ、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とを接合する。
【0048】
〔変形例3〕
<ホルダを係止するねじ>
本実施形態に係る容器2の蓋部6の他の変形例について、図7を参照して説明する。図7は、本変形例に係る容器2の容器本体部4および蓋部6の内部を図示するための概略断面図である。本変形例に係る容器2は、本実施形態に係る容器2と比較して、蓋部6の構成のみが相違する。
【0049】
本変形例に係る蓋部6は、本実施形態に係る蓋部6と比較して、ねじ60をさらに含む。また、本変形例に係る第1パッキンホルダ22、第2パッキンホルダ24、および外殻42は、それぞれ、ねじ穴として第1ねじ穴62、第2ねじ穴64、および第3ねじ穴66を有する。また、ねじ60は、第1ねじ穴62、第2ねじ穴64、および第3ねじ穴66の何れとも螺合する。このため、本変形例において、第1パッキンホルダ22、第2パッキンホルダ24、および外殻42は、ねじ60により互いに不分離に拘束される。
【0050】
本変形例においても、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とはパッキン20を不分離に拘束する。また、蓋部6が開口部14を閉塞する状態において、パッキン20は開口部14と密着する。
【0051】
本変形例に係る容器2は、本実施形態に係る容器2と同じく、図4に示すフローチャートに沿って製造してもよい。この場合、ステップS2における各部材の成形方法、およびステップS4における各部材の組み立て方法は、蓋部6の各部の形状等に応じて変更されてもよい。
【0052】
特に、本変形例に係る接合工程においては、第1ねじ穴62、第2ねじ穴64、および第3ねじ穴66が略一直線上に位置するように、第1パッキンホルダ22、第2パッキンホルダ24、および外殻42を配置する。次いで、第1ねじ穴62、第2ねじ穴64、および第3ねじ穴66とねじ60とを螺合させる。これにより、ねじ60によって、第1パッキンホルダ22、第2パッキンホルダ24、および外殻42が互いに不分離に拘束される。
【0053】
〔変形例4〕
<溶融によるホルダの接合>
本実施形態に係る容器2の蓋部6の他の変形例について、図8を参照して説明する。図8は、本変形例に係る容器2の容器本体部4および蓋部6の内部を図示するための概略断面図である。本変形例に係る容器2は、本実施形態に係る容器2と比較して、蓋部6の構成のみが相違する。
【0054】
本変形例に係る蓋部6は、本実施形態に係る蓋部6と比較して、第1パッキンホルダ22および第2パッキンホルダ24の双方と連続している接合部68を含む。接合部68は、第1パッキンホルダ22および第2パッキンホルダ24の双方の材料を含む。このため、本変形例において、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とが互いに接合部68によって不分離に接合されている。
【0055】
本変形例においても、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とはパッキン20を不分離に拘束する。また、蓋部6が開口部14を閉塞する状態において、パッキン20は開口部14と密着する。
【0056】
本変形例に係る容器2は、本実施形態に係る容器2と同じく、図4に示すフローチャートに沿って製造してもよい。この場合、ステップS2における各部材の成形方法、およびステップS4における各部材の組み立て方法は、蓋部6の各部の形状等に応じて変更されてもよい。
【0057】
特に、本変形例に係る接合工程においては、例えば、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とを互いに当接させ、当該当接部に超音波振動を伝搬させて、当接部を振動させる。これにより、当該当接部において生じる摩擦熱により、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とが溶融する。その後、超音波振動を停止することにより、溶融した第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とが混合した状態において固着した接合部68が形成され、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とが互いに不分離に接合される。
【0058】
〔変形例5〕
<電磁誘導加熱によるホルダの接合>
本実施形態に係る容器2の蓋部6の他の変形例について、図9を参照して説明する。図9は、本変形例に係る容器2の容器本体部4および蓋部6の内部を図示するための概略断面図である。本変形例に係る容器2は、本実施形態に係る容器2と比較して、蓋部6の構成のみが相違する。
【0059】
本変形例に係る蓋部6は、前変形例に係る蓋部6と比較して、接合部68中にさらに導電材料70を有する点においてのみ構成が異なる。換言すれば、本変形例においても、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とが互いに接合部68によって不分離に接合されている。
【0060】
本変形例においても、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とはパッキン20を不分離に拘束する。また、蓋部6が開口部14を閉塞する状態において、パッキン20は開口部14と密着する。
【0061】
本変形例に係る容器2は、例えば、本実施形態に係る容器2と同じく、図4に示すフローチャートに沿って製造してもよい。この場合、ステップS2における各部材の成形方法、およびステップS4における各部材の組み立て方法は、蓋部6の各部の形状等に応じて変更されてもよい。
【0062】
特に、本変形例に係る接合工程においては、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24との間に導電材料70を配置した状態において、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とを互いに当接させる。これにより、当該当接部において、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とが導電材料70を挟持する。
【0063】
次いで、導電材料70に対し、所定の周波数の電磁波の照射を行う。これにより、導電材料70が電磁誘導加熱により加熱され、加熱された導電材料70により、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24との当接部において、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とが溶融する。以上により、上述した接合部68が形成され、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とが互いに不分離に接合される。
【0064】
〔変形例6〕
<2重シール構造>
本実施形態に係る容器2の蓋部6の他の変形例について、図10を参照して説明する。図10は、本変形例に係る容器2の容器本体部4および蓋部6の内部を図示するための概略断面図である。本変形例に係る容器2は、本実施形態に係る容器2と比較して、蓋部6の構成のみが相違する。
【0065】
本変形例においても、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とはパッキン20を不分離に拘束する。ここで、特に、本変形例に係る蓋部6のパッキン20は、突出部26とは別に、周囲よりも突出する突出部72をさらに含む。また、突出部72は、突出部26と同じく、開口部14と密着する。ここで、突出部72は、突出部26が密着する容器本体部4の位置である第1開口周辺部とは異なる第2開口周辺部において、容器本体部4と密着する。
【0066】
換言すれば、本変形例に係るパッキン20は、蓋部6が開口部14を閉塞する状態において、容器本体部4の第1開口周辺部と密着する第1密着部として突出部26を含む。また、本変形例に係るパッキン20は、蓋部6が開口部14を閉塞する状態において、容器本体部4の第1開口周辺部と異なる第2開口周辺部と密着する第2密着部として突出部72を含む。
【0067】
本変形例に係る容器2は、例えば、本実施形態に係る容器2と同じく、図4に示すフローチャートに沿って製造してもよい。この場合、ステップS2における各部材の成形方法、およびステップS4における各部材の組み立て方法は、蓋部6の各部の形状等に応じて変更されてもよい。
【0068】
〔実施形態2〕
<片開き栓の飲料容器1>
本明細書の他の実施形態に係る容器74について、図11から図15を参照して説明する。図11は本実施形態に係る容器74の斜視図であり、図12図11に示す容器74のC-D線矢視断面図である。図13は、図12に示す領域Eについて拡大した概略図であり、特に後述する本実施形態に係る蓋部6について詳細に説明するための概略拡大図である。図14は後述する回動部およびストッパが共に開位置にある場合における、図12に示す断面と同一の断面を示す蓋部6の概略断面図である。図15は本実施形態に係る蓋部6の概略分解図である。以下、各実施形態に係る容器の各部は、特に説明しない限り、それまでに説明した何れかの実施形態に係る容器の各部と同一の構成を備えていてもよい。
【0069】
本実施形態に係る容器74は、前実施形態に係る容器2と同じく、容器本体部4と、容器本体部4の開口部14を開閉可能に閉塞する蓋部6とを備える。ここで、本実施形態に係る容器本体部4には、図11に示すように、容器2の把持するためのベルトを通せるベルトホルダ76が、容器本体部4の外表面に複数形成されている。
【0070】
図12から図14に示す通り、本実施形態に係る蓋部6は、パッキン20と、第1パッキンホルダ22と、第2パッキンホルダ24とを含む。本実施形態においても、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とは、互いを不分離に拘束し、かつ、パッキン20を挟持して不分離に拘束する。また、蓋部6が容器本体部4の開口部14を閉塞する状態において、パッキン20は開口部14と密着する。本実施形態においても、蓋部6は、本体部ねじ山18と蓋部ねじ山48とを互いに螺合することにより、容器本体部4に着脱可能に取り付けられていてもよい。
【0071】
さらに、図12から図15に示す通り、本実施形態に係る第1パッキンホルダ22は、開口部14を介して容器本体部4の内部と連通する開口である吐出口78を有する。これにより、容器74は、蓋部6を容器本体部4に取り付けた状態においても、容器本体部4内部の液体を開口部14および吐出口78を介して容器本体部4の外部に取り出すことができる。
【0072】
また、図13および図15に示す通り、蓋部6は、さらに、回動部80と、吐出口パッキン82と、吐出口パッキンホルダ84とを含む。本実施形態において、回動部80と吐出口パッキンホルダ84とは、それぞれが互いに無理嵌め状に係合する第5爪部106と第6爪部108とをそれぞれ有していてもよい。これにより、回動部80と吐出口パッキンホルダ84とは互いを不分離に拘束する。また、回動部80と吐出口パッキンホルダ84とは、吐出口パッキン82を挟持して不分離に拘束する。換言すれば、吐出口パッキン82はパッキン20、回動部80は第1パッキンホルダ22、吐出口パッキンホルダ84は第2パッキンホルダ24と同一の機能を達成するものである。
【0073】
加えて、蓋部6は、第2パッキンホルダ24に対し回動部80を回動可能に拘束する回動部シャフト86を含む。回動部シャフト86は、第2パッキンホルダ24に形成された第1軸受112の開口と、回動部80に形成された回動部軸受116の開口とに挿入される。これにより、回動部シャフト86は、回動部80を第2パッキンホルダ24に対し回動可能に拘束してもよい。また、吐出口パッキン82と、吐出口パッキンホルダ84とは、回動部80と共に回動部シャフト86の周りに回動する。
【0074】
回動部80は、回動部シャフト86の周りに回動することにより、図12に示す閉位置と図14に示す開位置との間を移動する。回動部80が閉位置にある場合、吐出口パッキン82が第1パッキンホルダ22に接し、特に、吐出口パッキン82が吐出口78と密着することにより、吐出口78を密封する。回動部80が開位置にある場合、吐出口パッキン82は第1パッキンホルダ22から離れ吐出口78を開放する。なお、回動部80には、ばね等により、常に開位置の方向に回動するように力が加えられていてもよい。また、図13に示すように、回動部80は、吐出口パッキン82と外殻42との間に、回動部80が吐出口78を閉塞するか否かに関わらず密封された空気層40を有していてもよい。
【0075】
蓋部6は、図12から図15に示す通り、ストッパ88を含む。ストッパ88は、回動部80が閉位置にある場合、回動部80に形成された外殻第1爪部90と係合するストッパ爪部92を有する。このため、回動部80とストッパ88とが共に閉位置にある場合、ストッパ88は回動部80を閉位置に拘束する。
【0076】
また、蓋部6は、第2パッキンホルダ24に対しストッパ88を回動可能に拘束するストッパシャフト94を含む。例えば、ストッパシャフト94は、図15に示す、第2パッキンホルダ24に形成された第2軸受110の開口と、ストッパ88に形成されたストッパ軸受114の開口とに挿入される。これにより、ストッパシャフト94は、ストッパ88を第2パッキンホルダ24に対し回動可能に拘束してもよい。特に、ストッパ88は、ストッパシャフト94の周りに回動することにより、図12に示す閉位置と図14に示す開位置との間を移動する。ストッパ88は、例えば、容器74の使用者に把持されて動かされることにより、閉位置と開位置との間を移動してもよい。
【0077】
蓋部6は、図12から図15に示す通り、プッシュボタン96を含む。プッシュボタン96は、回動部80が閉位置にある場合、回動部80に形成された外殻第2爪部98と係合するプッシュボタン爪部100を有する。このため、回動部80とプッシュボタン96とが共に閉位置にある場合、プッシュボタン96は回動部80を閉位置に拘束する。
【0078】
蓋部6は、第2パッキンホルダ24に対しプッシュボタン96を回動可能に拘束するプッシュボタンシャフト102を含む。特に、プッシュボタン96は、外部から押されることにより、プッシュボタンシャフト102の周りに回動し、外殻第2爪部98とプッシュボタン爪部100との係合を解除するように移動する。プッシュボタン96は、プッシュボタンシャフト102回りの回動に伴い、回動部80を上方に押し上げるプッシュボタン凸部104を有していてもよい。
【0079】
したがって、ストッパ88が開位置、かつ、回動部80が閉位置にある場合に、プッシュボタン96が外部から押されることにより、回動部80は回動部シャフト86の周りに回動可能となり、開位置に移動することができる。一方、ストッパ88が閉位置、かつ、回動部80が閉位置にある場合には、プッシュボタン96が外部から押された場合においても、ストッパ88が回動部80を拘束するため、回動部80は閉位置に拘束されたままとなる。なお、プッシュボタン96は、外部から押されていない場合、不図示のばね等により、常に閉位置にある回動部80を拘束する位置に維持されてもよい。
【0080】
本実施形態に係る容器74は、例えば、前実施形態に係る容器2と同じく、図4に示すフローチャートに沿って製造してもよい。この場合、ステップS2における各部材の成形方法、およびステップS4における各部材の組み立て方法は、蓋部6の各部の形状等に応じて変更されてもよい。
【0081】
ここで、本実施形態に係る接合工程においては、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24との接合に加えて、回動部80と吐出口パッキンホルダ84との接合を行う。ここで、回動部80と吐出口パッキンホルダ84とは、上述した何れかの第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24との接合方法により、回動部80と吐出口パッキンホルダ84とが吐出口パッキン82を挟持して不分離に拘束するように接合されてもよい。
【0082】
〔実施形態3〕
<食品容器1>
本明細書の他の実施形態に係る容器118について、図16から図17を参照して説明する。図16は本実施形態に係る容器118の斜視図であり、図17図16に示す容器118のF-G線矢視断面図である。
【0083】
本実施形態に係る容器118は、前述した各実施形態に係る容器と同じく、容器本体部4と、容器本体部4の開口部14を開閉可能に閉塞する蓋部6とを備える。ここで、本実施形態に係る容器本体部4は、側部および底部を形成する樹脂部120のみからなっていてもよい。また、本実施形態に係る容器本体部4は、樹脂部120の側部の底部とは反対の側に頂部122が形成されていてもよい。
【0084】
図16および図17に示す通り、本実施形態に係る蓋部6は、パッキン20と、第1パッキンホルダ22と、第2パッキンホルダ24とを含む。本実施形態においても、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とは、互いを不分離に拘束し、かつ、パッキン20を挟持して不分離に拘束する。また、蓋部6が容器本体部4の開口部14を閉塞する状態において、パッキン20は開口部14と密着する。本実施形態において、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とのそれぞれは、蓋部6の外殻の一部を形成してもよい。
【0085】
蓋部6は、容器本体部4の頂部122を蓋部6の内部側に挿入することにより、容器本体部4の開口部14を閉塞する。図17に示すように、蓋部6が容器本体部4の開口部14を閉塞する状態において、パッキン20は開口部14と密着する。これにより蓋部6は容器本体部4の開口部14を密封する。
【0086】
なお、蓋部6が容器本体部4の開口部14を閉塞する状態において、第2パッキンホルダ24は容器本体部4の樹脂部120の側部と当接してもよい。また、第2パッキンホルダ24に外部から力が加えられ、蓋部6が撓み、第2パッキンホルダ24と樹脂部120の側部と当接が解除されることにより、蓋部6は容器本体部4から取り外されてもよい。
【0087】
本実施形態に係る容器118は、例えば、前述の各実施形態に係る容器と同じく、図4に示すフローチャートに沿って製造してもよい。この場合、ステップS2における各部材の成形方法、およびステップS4における各部材の組み立て方法は、蓋部6の各部の形状等に応じて変更されてもよい。また、本実施形態において、ステップS8は、従来公知の種々の樹脂の成形方法にて樹脂部120を成形することにより実行されてもよい。
【0088】
〔実施形態4〕
<片開き栓の飲料容器2>
本明細書の他の実施形態に係る容器124について、図18を参照して説明する。図18は本実施形態に係る容器124の概略断面図である。なお、以降の実施形態に係る容器の断面図は、各容器の容器本体部4の底部の略中心を通り、かつ、当該底部の法線方向と平行な平面における断面を示す。
【0089】
本実施形態に係る容器124は、前述した各実施形態に係る容器と同じく、容器本体部4と、容器本体部4の開口部14を開閉可能に閉塞する蓋部6とを備える。
【0090】
本実施形態に係る蓋部6は、栓パッキン220と栓パッキンホルダ222とを含む。本実施形態においては、栓パッキンホルダ222が接着剤等を介して栓パッキン220を不分離に拘束する。容器124において、容器本体部4に形成された本体部ねじ山18と栓パッキンホルダ222に形成された蓋部ねじ山48とが螺合することにより、蓋部6は容器本体部4に着脱可能に取り付けられていてもよい。
【0091】
栓パッキンホルダ222は、吐出口78を有する。また、蓋部6は、回動部シャフト86の周りに回動し、閉位置と開位置との間を移動する回動部80と、回動部80を閉状態の位置に拘束するプッシュボタン96とを含む。ただし、本実施形態に係る蓋部6はストッパ88を含んでいなくともよい。
【0092】
蓋部6は、回動部80が閉位置にある場合に吐出口78と密着して吐出口78を密封する吐出口パッキン20(他の実施形態におけるパッキン20に相当)を含む。さらに、蓋部6は第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とを含み、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とは、互いを不分離に拘束し、かつ、吐出口パッキン20を挟持して不分離に拘束する。第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とは、それぞれが互いに無理嵌め状に係合する第5爪部106と第6爪部108とをそれぞれ有していてもよい。第2パッキンホルダ24は外殻42に不分離に拘束されていてもよい。なお、本実施形態において、回動部80と吐出口パッキン20との間には、吐出口パッキン20による吐出口78の開閉によらず密封された空気層40が形成されていてもよい。
【0093】
本実施形態に係る容器124は、例えば、前述の各実施形態に係る容器と同じく、図4に示すフローチャートに沿って製造してもよい。この場合、ステップS2における各部材の成形方法、およびステップS4における各部材の組み立て方法は、蓋部6の各部の形状等に応じて変更されてもよい。
【0094】
〔実施形態5〕
<タンブラー>
本明細書の他の実施形態に係る容器126について、図19を参照して説明する。図19は本実施形態に係る容器126の概略断面図である。本実施形態に係る容器126は、前述した各実施形態に係る容器と同じく、容器本体部4と、容器本体部4の開口部14を開閉可能に閉塞する蓋部6とを備える。
【0095】
本実施形態に係る蓋部6は、実施形態3に係る蓋部6と同じく、パッキン20、第1パッキンホルダ22、および第2パッキンホルダ24を含む。本実施形態においても、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とは、互いを不分離に拘束し、かつ、パッキン20を挟持して不分離に拘束する。また、蓋部6が容器本体部4の開口部14を閉塞する状態において、パッキン20は開口部14と密着する。
【0096】
容器126において、容器本体部4に形成された本体部ねじ山18と第1パッキンホルダ22に形成された蓋部ねじ山48とが螺合することにより、蓋部6は容器本体部4に着脱可能に取り付けられていてもよい。また、本実施形態においても、パッキン20と第2パッキンホルダ24との間には、蓋部6による容器本体部4の開口部14の開閉によらず密封された空気層40が形成されていてもよい。
【0097】
本実施形態に係る容器126は、例えば、前述の各実施形態に係る容器と同じく、図4に示すフローチャートに沿って製造してもよい。この場合、ステップS2における各部材の成形方法、およびステップS4における各部材の組み立て方法は、蓋部6の各部の形状等に応じて変更されてもよい。
【0098】
〔実施形態6〕
<コップタイプの飲料容器>
本明細書の他の実施形態に係る容器128について、図20を参照して説明する。図20は本実施形態に係る容器128の概略断面図である。本実施形態に係る容器128は、前述した各実施形態に係る容器と同じく、容器本体部4と、容器本体部4の開口部14を開閉可能に閉塞する蓋部6とを備える。
【0099】
蓋部6は、栓パッキン220と、当該栓パッキン220を接着剤等により不分離に拘束し、かつ、開口部14と連通する吐出口78を有する栓パッキンホルダ222を含んでいてもよい。
【0100】
蓋部6は、吐出口パッキン20と、第1パッキンホルダ22と、可動弁24とを含む。可動弁24は、後述にて説明するが他の実施形態における第2パッキンホルダ24として作用するものであって、図示しないシャフトにより、栓パッキンホルダ222に対し回動可能に拘束される。可動弁24は、第1パッキンホルダ22の第6爪部108と無理嵌め状に係合する第7爪部132を有する、このため、第1パッキンホルダ22と可動弁24とは互いを不分離に拘束する。また、第1パッキンホルダ22と可動弁24とは、吐出口パッキン20を挟持して不分離に拘束する。なお、本実施形態において、吐出口パッキン20と可動弁24との間には、吐出口パッキン20による吐出口78の開閉によらず密封された空気層40が形成されていてもよい。
【0101】
本実施形態に係る容器128は、例えば、前述の各実施形態に係る容器と同じく、図4に示すフローチャートに沿って製造してもよい。この場合、ステップS2における各部材の成形方法、およびステップS4における各部材の組み立て方法は、蓋部6の各部の形状等に応じて変更されてもよい。
【0102】
〔実施形態7〕
<食品容器2>
本明細書の他の実施形態に係る容器140について、図21を参照して説明する。図21は本実施形態に係る容器140の概略断面図である。本実施形態に係る容器140は、前述した各実施形態に係る容器と同じく、容器本体部4と、容器本体部4の開口部14を開閉可能に閉塞する蓋部6とを備える。
【0103】
本実施形態に係る蓋部6は、実施形態1に係る蓋部6と同じく、パッキン20、第1パッキンホルダ22、および第2パッキンホルダ24を含む。本実施形態においても、第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とは、互いを不分離に拘束し、かつ、パッキン20を挟持して不分離に拘束する。また、蓋部6が容器本体部4の開口部14を閉塞する状態において、パッキン20は開口部14と密着する。容器140において、容器本体部4に形成された本体部ねじ山18と蓋部6の外殻42に形成された蓋部ねじ山48とが螺合することにより、蓋部6は容器本体部4に着脱可能に取り付けられていてもよい。
【0104】
本実施形態に係る容器140は、例えば、前述の各実施形態に係る容器と同じく、図4に示すフローチャートに沿って製造してもよい。この場合、ステップS2における各部材の成形方法、およびステップS4における各部材の組み立て方法は、蓋部6の各部の形状等に応じて変更されてもよい。
【0105】
〔実施形態8〕
<ポット>
本明細書の他の実施形態に係る容器142について、図22を参照して説明する。図22は本実施形態に係る容器142の概略断面図である。本実施形態に係る容器140は、前述した各実施形態に係る容器と同じく、容器本体部4と、容器本体部4の開口部14を開閉可能に閉塞する蓋部6とを備える。ここで、容器142は、容器本体部4に形成され、把持して容器本体部4を支持するための把持部144を備えていてもよい。
【0106】
蓋部6は、パッキン20、第1パッキンホルダ22、および第2パッキンホルダ24を含む。第1パッキンホルダ22と第2パッキンホルダ24とは、互いを不分離に拘束し、かつ、パッキン20を挟持して不分離に拘束する。容器142において、容器本体部4に形成された本体部ねじ山18と蓋部6の外殻42に形成された蓋部ねじ山48とが螺合することにより、蓋部6は容器本体部4に着脱可能に取り付けられていてもよい。本実施形態においても、パッキン20と第1パッキンホルダ22との間には、蓋部6による容器本体部4の開口部14の開閉によらず密封された空気層40が形成されていてもよい。
【0107】
本実施形態に係る蓋部6は、追加パッキン146と、当該追加パッキン146を接着剤等により不分離に拘束する追加パッキンホルダ148とを含んでいてもよい。追加パッキン146は、蓋部6が容器本体部4に取り付けられた状態において、開口部14と密着してもよい。
【0108】
本実施形態に係る蓋部6は、プッシュボタン150と、流路152と、吐出口154とを含む。プッシュボタン150は、外殻42に対し上下方向に移動可能に拘束される。流路152は、追加パッキンホルダ148に形成され、また、蓋部6が容器本体部4に取り付けられた状態において、容器本体部4の側に位置し、かつ、開口部14と連通する開口部156を有する。吐出口154は、流路152の開口部156と反対の側の端部に位置し、流路152の内部と容器142の外部とを連通する。
【0109】
ここで、プッシュボタン150が押下げられていない状態において、パッキン20は開口部156と密着する。このため、パッキン20は、プッシュボタン150が押下げられていない状態において、開口部156を密封する。
【0110】
プッシュボタン150は、第1パッキンホルダ22を拘束する。このため、外部からの力によりプッシュボタン150が押下げられた場合、第1パッキンホルダ22は第2パッキンホルダ24およびパッキン20と共に下方に押下げられる。
【0111】
プッシュボタン150が下方に押下げられることにより、パッキン20と開口部156との接着が解除され、開口部156が開放される。この状態において、容器本体部4の内部から、開口部14、開口部156、流路152と、および吐出口154を介して、容器142の外部までが連通する。プッシュボタン150は、押下げられた状態を一時的に維持してもよく、また、この状態から、さらにプッシュボタン150が押下げられた場合、プッシュボタン150は上方に移動し元の位置まで移動してもよい。これにより、蓋部6は開口部156を開閉可能に閉塞する。
【0112】
本実施形態に係る容器142は、例えば、前述の各実施形態に係る容器と同じく、図4に示すフローチャートに沿って製造してもよい。この場合、ステップS2における各部材の成形方法、およびステップS4における各部材の組み立て方法は、蓋部6の各部の形状等に応じて変更されてもよい。
【0113】
<まとめ>
上述した各実施形態に係る容器は、何れも、容器本体部と、該容器本体部の開口部を開閉可能に閉塞する蓋部と、を備える。また、上述した各実施形態に係る蓋部は、何れも、パッキン、第1パッキンホルダ、および第2パッキンホルダを含む。ここで、パッキンは、蓋部が開口部を閉塞する状態において、開口部と密着する。また、第1パッキンホルダおよび第2パッキンホルダは、互いを不分離に拘束し、かつ、パッキンを挟持することによりパッキンを不分離に拘束する。
【0114】
上記構成により、上述した各実施形態に係る蓋部は、第1パッキンホルダおよび第2パッキンホルダがパッキンを不分離に拘束するように、第1パッキンホルダと第2パッキンホルダとを接合することにより製造できる。このため、パッキンの成形工程において、何れかのパッキンホルダを型にインサート成形を行う等の工程が必要でなく、適する金型を用いた従来公知の成形方法を採用することができる。したがって、上記構成により、パッキンの設計自由度が向上し、また、製造工程が簡素化する。
【0115】
特に、上記構成により、パッキンは、第1パッキンホルダおよび第2パッキンホルダと密着しない部分を有していてもよい。したがって、パッキンと第1パッキンホルダまたは第2パッキンホルダとの間に、蓋部による開口部の開閉によらず密封された空気層を容易に形成することができる。当該空気層により、蓋部は、容器本体部の内外における熱の伝搬を低減し、容器本体部内部の保温機能または保冷機能を向上させる。
【0116】
上述した各実施形態に係るパッキンは、開口部と密着する突出部を有していてもよく、突出部の周囲から突出する長さが何れも6mm以下であってもよい。また、蓋部は突出部の先端から12mm以内にパッキンと異なる遮蔽部を含んでいてもよい。
【0117】
上記構成により、突出部の掴み代が小さくなる、または、突出部の把持を阻害する遮蔽部が突出部に近傍に位置するために、突出部は容器の使用者の指等により把持されにくくなる。また、突出部は、容器の使用者に、このパッキンは突出部を掴んで蓋部から取り外すことを想定していない、ということをより強く想起させやすくなる。したがって、上記構成により、無理やりパッキンを蓋部から取り外そうとしてパッキンを損傷する可能性を低減する。また、遮蔽部が第1パッキンホルダと第2パッキンホルダとの少なくとも一方を含む場合、外殻等の部材を突出部の近傍まで延伸させる等の設計が不要となり、蓋部の構造が簡素化する。
【0118】
第1パッキンホルダおよび第2パッキンホルダの接合は、実施形態1または当該実施形態1の各変形例に示した接合工程により実現する。第1パッキンホルダおよび第2パッキンホルダの接合は、例えば、パッキン、第1パッキンホルダおよび第2パッキンホルダを含む、容器の各部の形状等に応じて、適する方法を適宜採用して実行してもよい。上記接合工程を採用することにより、パッキンの成形にインサート成形等の工程が不要となり、例えば、適する金型を用いた成形等種々の成形方法を採用してパッキンを成形できる。このため、上記構成により、パッキンの設計自由度が向上し、また、パッキンの成形工程が簡素化する。
【0119】
上述した各実施形態において、パッキン20の総表面積に対し、各パッキンホルダによって不分離に拘束されたパッキン20が露出する表面積は50%以下であってもよい。上記構成により、パッキンが蓋部の内側において露出する面積が十分に低減し、パッキンに汚れ等が付着することに伴うパッキンの汚損を低減できる。なお、上述した通り、上述した各実施形態に係るパッキンはその設計自由度が高いため、例えば、パッキンが各パッキンホルダから露出する部分を縮小する等の設計を含む、パッキンの露出面積を低減する設計がより容易となる。
【0120】
上述した各実施形態において、第1パッキンホルダおよび第2パッキンホルダによるパッキンの拘束は、パッキンの抜止部を第1パッキンホルダおよび第2パッキンホルダの間から抜け出すことを防止する寸法に設定されることにより実現してもよい。上記構成により、抜止部の寸法が上記を満たす限り、抜止部の具体的な形状は制限を受けない。これにより、抜止部の形状の自由度が向上し、例えば、パッキン、第1パッキンホルダ、および第2パッキンホルダの間に、上述した空気層を形成する等の設計がより容易となる。
【0121】
上述した各実施形態において、パッキンは、蓋部が開口部を閉塞する状態において、容器本体部の第1開口周辺部と密着する第1密着部と、第1開口周辺部と異なる第2開口周辺部と密着する第2密着部とを含んでいてもよい。上記構成により、パッキンと容器本体部とが密着する部分増えるため、パッキンによる容器本体部と蓋部との間の封止性能を高めることができる。なお、上述した通り、上述した各実施形態に係るパッキンはその設計自由度が高いため、上述の第1密着部と第2密着部との設計がより容易となる。
【0122】
本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、実施形態にそれぞれ開示された異なる技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0123】
2、74、114、118、124、126、128、140、142:容器、4:容器本体部、6:蓋部、14、156:開口部、20:パッキン、22:第1パッキンホルダ、24:第2パッキンホルダ、78:吐出口、80:回動部、82:吐出口パッキン、84:吐出口パッキンホルダ。
図1
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