IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本テクノロジーソリューション株式会社の特許一覧 ▶ bacoor dApps株式会社の特許一覧 ▶ 株式会社AI商事の特許一覧

特開2023-75841包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システム
<>
  • 特開-包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システム 図1
  • 特開-包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システム 図2
  • 特開-包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システム 図3
  • 特開-包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システム 図4
  • 特開-包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システム 図5
  • 特開-包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システム 図6
  • 特開-包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システム 図7
  • 特開-包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システム 図8
  • 特開-包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システム 図9
  • 特開-包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システム 図10
  • 特開-包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システム 図11
  • 特開-包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システム 図12
  • 特開-包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システム 図13
  • 特開-包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システム 図14
  • 特開-包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システム 図15
  • 特開-包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システム 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023075841
(43)【公開日】2023-05-31
(54)【発明の名称】包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/04 20120101AFI20230524BHJP
【FI】
G06Q50/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021189000
(22)【出願日】2021-11-19
(71)【出願人】
【識別番号】301055262
【氏名又は名称】日本テクノロジーソリューション株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】518003096
【氏名又は名称】Bacoor dApps株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】320003367
【氏名又は名称】株式会社AI商事
(74)【代理人】
【識別番号】100111567
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 寛
(72)【発明者】
【氏名】岡田 耕治
(72)【発明者】
【氏名】中野 貴紀
(72)【発明者】
【氏名】春名 幸雄
(72)【発明者】
【氏名】竹内 仁
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC03
(57)【要約】
【課題】商品の包装を利用して、商品の購入者がブロックチェーンにおけるトークンを入手できるようにするための商品の製造技術を提供する。
【解決手段】開示の方法は、包装材によって包装された商品の製造方法であって、包装材によって包装される商品本体を準備する工程と、包装材を準備する工程と、前記包装材によって商品本体を包装する工程と、を備える。前記包装材を準備する前記工程は、個々の商品ごとにユニークなコードを生成する工程と、前記コードを、前記包装材の印刷システムのための記憶装置に保存するとともに、登録済コードとしてトークン配布システムに保存する工程と、前記記憶装置に保存されたコードを、前記印刷システムによって、前記包装材に印刷する工程と、前記包装材によって商品本体を包装する工程と、を備え、前記トークン配布システムは、前記登録済コードと同一の受信コードを、ネットワークを介してコード送信元から受信すると、ブロックチェーンにおけるトークンを、前記コード送信元へ送信するよう構成されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装材によって包装された商品の製造方法であって、
包装材によって包装される商品本体を準備する工程と、
前記包装材を準備する工程と、
前記包装材によって前記商品本体を包装する工程と、
を備え、
前記包装材を準備する前記工程は、
前記商品のためのユニークなコードを生成する工程と、
前記コードを、前記包装材の印刷システムのための記憶装置に保存するとともに、登録済コードとしてトークン配布システムに保存する工程と、
前記記憶装置に保存された前記コードを、前記印刷システムによって、前記包装材に印刷する工程と、
前記包装材によって商品本体を包装する工程と、
を備え、
前記トークン配布システムは、前記登録済コードと同一の受信コードを、ネットワークを介してコード送信元から受信すると、ブロックチェーンにおけるトークンを、前記コード送信元へ送信するよう構成されている
商品の製造方法。
【請求項2】
前記コードは、前記包装材によって包装された状態の前記商品においては、視認不能であり、前記包装材によって包装の少なくとも一部を解いた場合に、視認可能に現れる位置に配置される
請求項1に記載の商品の製造方法。
【請求項3】
前記トークンは、前記トークン配布システムにおいて、前記登録済コードと対応付けられたノンファンジブルトークンであり、
前記トークン配布システムは、前記受信コードと同一の前記登録済コードに対応付けられた前記ノンファンジブルトークンを前記コード送信元へ送信する
よう構成されている
請求項1又は2に記載の商品の製造方法。
【請求項4】
前記トークン配布システムは、
前記受信コードが前記登録済コードと同一であるかどうか判定し、
前記受信コードが前記登録済コードと同一である場合に、送信すべき前記トークンを決定し、決定された前記トークンを、前記コード送信元へ送信するよう構成されている
請求項1又は請求項2に記載の商品の製造方法。
【請求項5】
前記トークン配布システムは、
前記受信コードが前記登録済コードと同一であるかどうか判定し、
前記受信コードが前記登録済コードと同一である場合に、ノンファンジブルトークンを、送信すべき前記トークンとして生成し、生成された前記ノンファンジブルトークンを、前記コード送信元へ送信するよう構成されている
請求項1又は請求項2に記載の商品の製造方法。
【請求項6】
前記トークン配布システムは、
前記受信コードが前記登録済コードと同一であるかどうか判定し、
前記受信コードが前記登録済コードと同一である場合に、前記受信コードに応じた数量のファンジブルトークンを、送信すべき前記トークンとして決定し、決定された数量の前記ファンジブルトークンを前記コード送信元へ送信するよう構成されている
請求項1又は請求項2に記載の商品の製造方法。
【請求項7】
包装材によって包装された商品の製造システムであって、
個々の商品ごとにユニークなコードを生成する手段と、
前記コードを、印刷用コードとして保存する記憶装置と、
前記コードを、登録済コードとして保存するトークン配布システムと、
前記記憶装置に記憶された前記コードを、包装材に印刷する手段と、
前記コードが印刷された前記包装材によって包装することで、包装された商品を製造する手段と、
を備え、
前記登録済コードが保存される前記トークン配布システムは、前記登録済コードと同一の受信コードを、ネットワークを介してコード送信元から受信すると、ブロックチェーンにおけるトークンを、前記コード送信元へ送信するよう構成されている
商品の製造システム。
【請求項8】
前記トークンは、ノンファンジブルトークン又はファンジブルトークンである
請求項7に記載の商品の製造システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、商品の包装材としてのシュリンクフィルムのための加熱装置を開示している。シュリンクフィルムは、ポリエチレン、ポリプロピレン、PVC等により形成された熱収縮性を有するフィルムである。シュリンクフィルムは、包装される対象物に装着された状態で加熱され、収縮することにより対象物と密着する。これにより、商品の包装が容易かつ強固に行われる。なお、対象物は、例えば、シュリンクラベルによって包装される商品本体、又は、液体などの商品本体が入れられた容器(他の包装材)である。シュリンクフィルムは、商品のラベルとしても用いられるため、シュリンクラベルと呼ばれることもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-81219号公報
【発明の概要】
【0004】
さて、本発明者らは、商品の購入者が、ブロックチェーンにおけるトークンを入手できるようにすることで、商品の付加価値を高めるという着想を得た。しかし、ブロックチェーンにおけるトークンというデジタル世界におけるデジタルアセットを、現実世界の物体である商品の購入者が入手できるように商品を製造するための技術は、未だ提案されていない。したがって、商品の購入者が、ブロックチェーンにおけるトークンを入手できるようにするための商品の製造技術が望まれる。
【0005】
本発明者らは、上記の課題の解決のため、商品の包装に着目した。すなわち、本発明の目的の一つは、商品の包装を利用して、商品の購入者がブロックチェーンにおけるトークンを入手できるようにするための商品の製造技術の提供である。
【0006】
本開示のある側面は、包装材によって包装された商品の製造方法である。開示の方法は、包装材によって包装される商品本体を準備する工程と、前記包装材を準備する工程と、前記包装材によって前記商品本体を包装する工程と、を備え、前記包装材を準備する前記工程は、前記商品のためのユニークなコードを生成する工程と、前記コードを、前記包装材の印刷システムのための記憶装置に保存するとともに、登録済コードとしてトークン配布システムに保存する工程と、前記記憶装置に保存された前記コードを、前記印刷システムによって、前記包装材に印刷する工程と、前記包装材によって商品本体を包装する工程と、を備え、前記トークン配布システムは、前記登録済コードと同一の受信コードを、ネットワークを介してコード送信元から受信すると、ブロックチェーンにおけるトークンを、前記コード送信元へ送信するよう構成されている。
【0007】
本開示の他の側面は、包装材によって包装された商品の製造システムである。開示のシステムは、個々の商品ごとにユニークなコードを生成する手段と、前記コードを、印刷用コードとして保存する記憶装置と、前記コードを、登録済コードとして保存するトークン配布システムと、前記記憶装置に記憶されたコードを、包装材に印刷する手段と、前記コードが印刷された前記包装材によって包装することで、包装された商品を製造する手段と、を備え、前記登録済コードが保存される前記トークン配布システムは、前記登録済コードと同一の受信コードを、ネットワークを介してコード送信元から受信すると、ブロックチェーンにおけるトークンを、前記コード送信元へ送信するよう構成されている。
【0008】
更なる詳細は、後述の実施形態として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、商品製造設備及びトークン配布システムの概要図である。
図2図2は、印刷工程を含む製造工程を示す図である。
図3図3は、商品の製造手順を示すフローチャートである。
図4図4は、コード生成・送信・受信・保存に関する概要図である。
図5図5は、URI生成の説明図である。
図6図6は、トークン配布手順を示すフローチャートである。
図7図7は、スマートコントラクトによるトークン配布の説明図である。
図8図8は、シュリンクフィルムの例を示す概要図である。
図9図9は、シュリンクフィルムの例を示す概要図である。
図10図10Aは、シュリンクフィルムの例を示す平面図である。図10Bは、容器に装着されたシュリンクフィルムの横断面図である。
図11図11Aは、シュリンクフィルムの斜視図である。図11Bは、容器から取り外されたシュリンクフィルムの斜視図である。
図12図12Aは、シュリンクフィルムの例を示す平面図である。図12Bは、容器に装着されたシュリンクフィルムの縦断面図である。
図13図13は、キャップ領域の取り外し状態を示す概要図である。
図14図14は、二次元コードが付されたキャップ付き容器の概要図である。
図15図15は、台紙付きシュリンクフィルムの概要図である。
図16図16は、容器がシュリンクフィルムを介して台紙に固定された商品の概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<1.包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システムの概要>
【0011】
(1)実施形態に係る方法は、包装材によって包装された商品の製造方法であって、包装材によって包装された商品の製造方法であって、包装材によって包装される商品本体を準備する工程と、前記包装材を準備する工程と、前記包装材によって前記商品本体を包装する工程と、を備え、前記包装材を準備する前記工程は、前記商品のためのユニークなコードを生成する工程と、前記コードを、前記包装材の印刷システムのための記憶装置に保存するとともに、登録済コードとしてトークン配布システムに保存する工程と、前記記憶装置に保存された前記コードを、前記印刷システムによって、前記包装材に印刷する工程と、前記包装材によって商品本体を包装する工程と、を備え、前記トークン配布システムは、前記登録済コードと同一の受信コードを、ネットワークを介してコード送信元から受信すると、ブロックチェーンにおけるトークンを、前記コード送信元へ送信するよう構成されている。
【0012】
(2)前記コードは、前記包装材によって包装された状態の前記商品においては、視認不能であり、前記包装材によって包装の少なくとも一部を解いた場合に、視認可能に現れる位置に配置されるのが好ましい。
【0013】
(3)前記トークンは、前記トークン配布システムにおいて、前記登録済コードと対応付けられたノンファンジブルトークンであり得る。前記トークン配布システムは、前記受信コードと同一の前記登録済コードに対応付けられた前記ノンファンジブルトークンを前記コード送信元へ送信するよう構成されているのが好ましい。
【0014】
(4)前記トークン配布システムは、前記受信コードが前記登録済コードと同一であるかどうか判定し、前記受信コードが前記登録済コードと同一である場合に、送信すべき前記トークンを決定し、決定された前記トークンを、前記コード送信元へ送信するよう構成されているのが好ましい。
【0015】
(5)前記トークン配布システムは、前記受信コードが前記登録済コードと同一であるかどうか判定し、前記受信コードが前記登録済コードと同一である場合に、ノンファンジブルトークンを、送信すべき前記トークンとして生成し、生成された前記ノンファンジブルトークンを、前記コード送信元へ送信するよう構成されているのが好ましい。
【0016】
(6)前記トークン配布システムは、前記受信コードが前記登録済コードと同一であるかどうか判定し、前記受信コードが前記登録済コードと同一である場合に、前記受信コードに応じた数量のファンジブルトークンを、送信すべき前記トークンとして決定し、決定された数量の前記ファンジブルトークンを前記コード送信元へ送信するよう構成されているのが好ましい。
【0017】
(7)実施形態に係るシステムは、包装材によって包装された商品の製造システムであって、個々の商品ごとにユニークなコードを生成する手段と、前記コードを、印刷用コードとして保存する記憶装置と、前記コードを、登録済コードとして保存するトークン配布システムと、前記記憶装置に記憶された前記コードを、包装材に印刷する手段と、前記コードが印刷された前記包装材によって包装することで、包装された商品を製造する手段と、を備え、前記登録済コードが保存される前記トークン配布システムは、前記登録済コードと同一の受信コードを、ネットワークを介してコード送信元から受信すると、ブロックチェーンにおけるトークンを、前記コード送信元へ送信するよう構成されている。
【0018】
(8)前記トークンは、ノンファンジブルトークン又はファンジブルトークンであるのが好ましい。
【0019】
<2.包装材によって包装された商品の製造方法及び製造システムの例>
【0020】
図1は、実施形態に係る製造システムを示している。実施形態に係る製造システムは、商品製造設備609と、トークン配布システム10と、を備える。商品製造設備609は、消費者等に販売される商品を製造する設備である。商品製造設備609は、トークン配布システム10と連携して、商品の購入者がトークンを入手できる商品を製造する。
【0021】
実施形態に係る商品は、包装材によって包装されている。ここでは、包装材によって包装される対象物を商品本体という。商品本体は、購入者によって消費又は使用される物である。商品本体は、例えば、食品、飲料、菓子、調味料、酒、化粧品、又は医薬である。包装材は、商品本体を内部に収納したり、又は商品本体を包んだりするための部材である。包装材は、例えば、商品の装飾、必要な表示の付与、商品の保護、又は、付加的な機能の付与に用いられる。包装材は、商品の消費時又は使用時において、商品本体と分離し得る。包装材は、商品本体が消費又は使用されると、不要になるものである。包装材は、商品本体が消費又は使用されると、リサイクルのために回収されたり、ゴミとして処分されたりする。
【0022】
包装材は、容器であってもよい。容器は、例えば、液体の商品本体を内部に収納するのに好適である。容器は、例えば、ペットボトル若しくはその他のプラスチック製容器、紙製容器、ガラス製容器、又は金属製容器である。包装材は、プラスチックフィルム又は紙によって、商品本体を包むものであってもよい。また、包装材は、商品本体が入った容器を包むものであってもよい。つまり、包装材は、容器である第1包装材と、その容器を包む第2包装材と、を有していてもよい。
【0023】
包装材は、包装材の付属物を含み得る。付属物は、例えば、包装材に貼付されたシールである。付属物は、貼り付け以外の方法で包装材に取り付けられた物を含み得る。
【0024】
実施形態においては、商品の購入者が、ブロックチェーンにおけるトークンを入手するために用いられるコードが、包装材に付される。以下においては、商品に付されるコードを、トークンコード又はユニークコードと呼ぶこともある。トークンコードは、トークン配布システム10によるトークン配布に利用される。トークンコードは、例えば、数字、文字、又は記号からなる複数桁のコードである。トークンコードは、例えば、機械読み取り可能な形式で包装に付される。機械読み取り可能な形式は、例えば、二次元コード又はバーコードである。商品の購入者だけがトークンを入手できるように、商品に付されるコードは、商品毎に異なるのが好ましい。包装には、印刷によって商品毎に異なるコードを付与することが可能であるため、包装は、トークンコードの付与に好適である。また、一般に、包装は印刷されるため、トークンコードの付与に、包装のための印刷システム610を利用することができる。
【0025】
以下では、一例として、包装材として、商品が入れられる容器(第1包装材)と、その容器に装着されるシュリンクフィルム(第2包装材)と、が用いられる。容器は、一例としてペットボトルである。ここでのシュリンクフィルムは、シュリンクラベルとして用いられる。シュリンクラベルは、シュリンクフィルム本体に、ラベル内容が印刷されたものであり、透明なペットボトル等の無地容器に、所望のデザインを付与することができる。以下では、一例として、トークンコードは、シュリンクフィルム(ラベル)に付与される。
【0026】
容器内の商品本体(例えば、飲料)が消費された後における容器のリサイクルのため、容器とシュリンクフィルムなどのラベルとは分離されることが望まれる。このため、消費者は、容器からラベルを取り外す作業を行うことが求められる。一例として、実施形態においては、消費者が、容器からシュリンクフィルムなどのラベルを取り外す作業をすることを促すため、商品は、容器からシュリンクフィルムなどのラベルを取り外すと、トークンコードが表れてトークンが入手可能になるように、構成される。このように構成されていることで、トークンの入手を望む消費者は、積極的に、容器からシュリンクフィルムなどのラベルを取り外す作業をすることが期待される。
【0027】
図1に示す商品製造設備609は、印刷システム610を備え得る。印刷システム610は、第2包装材であるシュリンクフィルムのための印刷を行う。商品製造設備609は、商品本体の製造装置620及びボトリングシステム621を備え得る。商品本体の製造装置60は、商品本体が食品であれば食品製造装置であり、商品本体が飲料であれば飲料製造装置である。製造装置620は、製造される商品本体に応じて適切な機器が採用され得る。ボトリングシステム621は、製造された商品本体を容器に入れるための装置であり、より具体的には、例えば、液体の商品本体を容器に充填する装置である。
【0028】
商品製造設備609は、シュリンク装置622を備え得る。シュリンク装置622は、加熱によって、シュリンクフィルム(シュリンクラベル)を容器に装着させる装置である。シュリンクフィルムは、加熱されると収縮し、容器に密着する。なお、ラベルは、シュリンクラベルに限られず、ストレッチラベル、又はロールラベルであってもよい。また、ラベルは、容器に貼付されるシールラベルであってもよい。つまり、シュリンク装置622は、他の種類のラベル装着装置であってもよい。なお、シュリンク装置622は、ラベル装着装置の一種である。また、シュリンク装置622は、包装装置の一種ともいえる。シュリンク装置622は、包装された商品の製造装置の一種ともいえる。
【0029】
商品製造設備609が備える印刷システム610は、例えば、透明無地のシュリンクフィルム本体に、ラベルのための印刷をすることで、印刷されたシュリンクラベルを形成する。印刷システム610は、トークンコードの印刷にも用いられる。図1に示す印刷システム610は、ネットワーク15に接続された印刷管理装置611と、印刷管理装置611に接続された印刷装置613と、を備える。印刷装置613は、印刷管理装置611とネットワーク15を介して接続されていてもよい。印刷装置613は、例えば、デジタル印刷装置である。デジタル印刷は、オフセット印刷等で必要とされる印刷用の版が不要であるため、それぞれ異なるトークンコードを有するラベルのように、同一ではない多数の印刷物を印刷するのに好適である。より具体的には、印刷装置613は、例えば、レーザプリンタ又はインクジェットプリンタである。
【0030】
印刷管理装置611は、インターネット等のネットワーク15を介して、トークン配布システム10に接続される。印刷管理装置611は、プロセッサ611A及び記憶装置611Bを備えるコンピュータによって構成され得る。記憶装置611Bは、プロセッサ611Aに接続されている。記憶装置611Bは、例えば、一次記憶装置及び二次記憶装置を備える。一次記憶装置は、例えば、RAMである。二次記憶装置は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)又はソリッドステートドライブ(SSD)である。記憶装置611Bは、プロセッサ611Aによって実行されるコンピュータプログラム611Cを備える。プロセッサ611Aは、記憶装置611Bに格納されたコンピュータプログラム611Cを読み出して実行する。コンピュータプログラム611Cは、印刷管理装置611として機能するコンピュータによって実行される命令を示すプログラムコードを有する。
【0031】
印刷管理装置611は、インタフェース611Eを介して、印刷装置613と接続されている。コンピュータプログラム611Cは、例えば、ラベル印刷のための処理(印刷処理611D)をコンピュータに実行させるよう構成されている。印刷処理が実行されると、印刷装置613が印刷を行う。この印刷によって、フィルム本体に、デザインが付与されるとともに、トークンコードが付与される。
【0032】
前述のように、印刷システム610には、ネットワーク15を介して、トークン配布システム10が接続される。実施形態に係る印刷システム610は、トークン配布システム10と連携して、印刷処理611Dを実行する。また、トークン配布システム10は、印刷システム610と連携して、印刷システム610によって印刷されたトークンコードによって、商品の購入者へトークンが配布されるように設定される。
【0033】
実施形態のトークン配布システム10は、サーバ51を備え得る。また、実施形態のトークン配布システム10は、スマートコントラクト22を備え得る。
【0034】
サーバ51は、プロセッサ51A及び記憶装置51Bを備えるコンピュータによって構成され得る。記憶装置51Bは、プロセッサ51Aに接続されている。記憶装置51Bは、例えば、一次記憶装置及び二次記憶装置を備える。一次記憶装置は、例えば、RAMである。二次記憶装置は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)又はソリッドステートドライブ(SSD)である。記憶装置51Bは、プロセッサ51Aによって実行されるコンピュータプログラム51Cを備える。プロセッサ51Aは、記憶装置51Bに格納されたコンピュータプログラム51Cを読み出して実行する。コンピュータプログラム51Cは、トークンの配布のための処理(配布処理51D)をコンピュータに実行させる命令を示すプログラムコードを有する。
【0035】
実施形態において、トークン配布システム10によって配布されるトークンは、ブロックチェーン20におけるトークンである。ブロックチェーン20においては、アカウント(ブロックチェーンアドレス)間で、トークンの取引(送受信)が可能である。トークンの取引記録は、ブロックチェーン20の分散台帳に記録される。ブロックチェーン20において取引可能なトークンとしては、ファンジブルトークン(代替性トークン;Fungible Token:FT)と、ノンファンジブルトークン(非代替性トークン;Non-Fungible Token:NFT)と、がある。ファンジブルトークンは、例えば、イーサリアム(Ethereum)におけるイーサ(Ether)などの暗号通貨である。ファンジブルトークンは、企業又は個人によってブロックチェーンにおいて発行される独自ファンジブルトークンであってもよい。
【0036】
ノンファンジブルトークン(NFT)は、ファンジブルトークン(FT)とは異なり、代替性を有さないトークンである。非代替性の確保のため、NFTは、ブロックチェーン20において、他のNFTとの区別を可能にするための固有の識別子を有する。以下では、この識別子をNFT識別子という。
【0037】
ブロックチェーン20は、スマートコントラクト22を備え得る。スマートコントラクト22は、ブロックチェーンにおいて実行可能に実装されたソフトウェア(コンピュータプログラム)によって構成されている。スマートコントラクト22は、自動取引等の所定のプロトコルを自動的に実行する。
【0038】
スマートコントラクト22は、サーバ51と協働して、トークンの配布のための処理を実行し得る。また、スマートコントラクト22は、サーバ51と協働せずに、トークンの配布のための処理を実行し得る。つまり、トークンの配布は、サーバ51によって実行されてもよいし、スマートコントラクト22によって実行されてもよいし、サーバ51とスマートコントラクト22との協働によって実行されてもよい。以下では、スマートコントラクト22は、サーバ51と協働して、トークンの配布を実行する例を説明する。以下では、一例として、トークンの配布のために、商品の購入者から送信されたトークンコードを受信したサーバ51が、スマートコントラクト22を呼び出し、呼び出されたスマートコントラクト22が、トークンを配布先(商品の購入者;トークンコードの送信元)へ送信する。
【0039】
図2及び図3は、実施形態に係る製造システムを利用した商品の製造の手順の一例を示している。商品の製造のため、商品本体の準備(ステップS31)と、包装材の準備(ステップS32,S33)と、が行われる。商品本体を準備することは、例えば、製造装置620によって商品本体を製造することである。商品本体を準備することは、製造された商品本体を入手することであってもよい。包装材を準備することは、例えば、容器(第1包装材)を準備すること(ステップS32)、及び、シュリンクフィルム(第2包装材)を準備すること(ステップS33)を含み得る。容器を準備することは、容器を製造することであってもよいし、製造された容器を入手することであってもよい。なお、ステップS31,S32,S33の実行順序は、特に限定されない。
【0040】
ステップS33のシュリンクフィルムを準備することは、シュリンクフィルム本体に、印刷装置613によって、印刷を施して、印刷されたシュリンクフィルムを製造することを含み得る。なお、シュリンクフィルム本体は、購入して入手すればよい。シュリンクフィルム本体は、ポリエチレン、ポリプロピレン、PVC等により形成された熱収縮性を有する透明のフィルムである。
【0041】
準備された商品本体は、容器103に入れられる(ステップS34)。ステップS34は、例えば、ボトリングシステム621(第1包装装置)によって、商品本体を容器103(図2参照)に充填することを含み得る。
【0042】
容器103は、シュリンクフィルムで包装される(ステップS35)。ステップS35は、例えば、シュリンクフィルムを容器103に緩く装着させた後、シュリンク装置622(第2包装装置)によって、シュリンクフィルム101を容器103に密着して装着させることを含む。以上によって、包装材101,103によって包装された商品105が完成する(図2参照)。なお、複数の商品105をひとまとめにするため、複数の商品105が、紙又はプラスチック製等の包装材によってさらに包装されてもよい。
【0043】
実施形態においては、商品105の購入者がトークンを入手するためのコードが、商品105に付与されているため、トークンを入手できることが商品105の購入のインセンティブを高める。商品105の価値が高まるように、商品105に付与されるコードは、個々の商品105ごとに異なるユニークなコードであるのが好ましい。実施形態において、商品105の購入者は、商品105に付されたコードを、トークン配布システム10へ送信すると、トークン配布システム10から配布されたトークンを受け取ることができる。
【0044】
実施形態においては、商品105にコードを付与するため、商品105の包装が利用される。より具体的には、容器に装着されるシュリンクフィルム101(ラベル101)が、商品105へのコード付与に利用される。シュリンクフィルム101には、印刷によって、ラベルを構成する画像及び文字が施される、ラベル印刷の際に、コードも印刷することで、コードが付与されたシュリンクフィルム101が得られる。
【0045】
図3に示すように、トークンコードを有するシュリンクフィルム101の準備のため、トークンコードが生成される(ステップS331)。生成されたトークンコードは、例えば、トークン配布システム10の記憶装置51B及び印刷システム610の記憶装置611Bに保存される(ステップS332,S333)。トークンコードは、商品105毎に異なるユニークコードである。トークンコードは、シュリンクフィルム101の印刷が行われる度に生成されてもよいし、必要数(例えば、製造される商品の数に応じた必要数)のコードが予め準備されていてもよい。
【0046】
トークンコードは、図4(A)に示すように、トークン配布システム10によって生成されてもよいし(図4(A)のステップS41参照)、図4(B)に示すように、印刷システム610によって生成されてもよい(図4(B)のステップS41参照)。つまり、トークンの生成主体は特に限定されない。トークンの生成は、トークン配布システム10のサーバ51又は印刷システム610の印刷管理装置611などのコンピュータによって、例えば、ユニークな文字列からなるコードを生成するためのアルゴリズムに従って生成され得る。このように、トークン生成手段は、トークン配布システム10が有していてもよいし、印刷システム610が有していてもよい。
【0047】
実施形態においては、生成されたトークンコードは、トークン配布システム10及び印刷システム610の双方で共有され、双方に保存される。このため、図4(A)のように、トークン配布システム10においてコードが生成された場合(ステップS41)、トークン配布システム10は、そのコードを、印刷システム610へ送信する(ステップS42)。印刷システム610は、そのコードを受信し(ステップS44)、受信したコードを、記憶装置611Bに、印刷用コードとして保存する(ステップS45,S332)。コードの送受信は、ネットワーク15を介して行われ得る。また、トークン配布システム10は、生成したコードを、記憶装置51Bに、登録済コードとして保存する(ステップS43,S333)。なお、ステップS43は、ステップS42の前に行われてもよい。
【0048】
図4(B)のように、印刷システム610においてコードが生成された場合(ステップS41)、印刷システム610は、そのコードをトークン配布システム10へ送信する(ステップS42)。トークン配布システム10は、そのコードを受信し(ステップS44)、受信したコードを、記憶装置51Bに、登録済コードとして保存する(ステップS45,S333)。コードの送受信は、ネットワーク15を介して行われ得る。また、印刷システム610は、生成したコードを、記憶装置611Bに、印刷用コードとして保存する(ステップS43,S332)。なお、ステップS43は、ステップS42の前に行われてもよい。
【0049】
印刷システム610に保存されたトークンコード(印刷用コード)は、印刷システム610によって、コードの印刷に用いられる。トークン配布システム10に保存されたトークンコード(登録済コード)は、トークン配布システム10によって、トークン配布をするかどうかの判定に用いられる。トークン配布システム10は、コードが付与された商品105の購入者等のコード送信元から、コードが送信されてきた場合に、そのコードが、商品105に付与されたコード(登録済コード)と同一であれば、そのコード送信元へ、トークンを送信する。トークン配布システム10は、コード送信元から送信されてきたコードが、商品105に付与されたコード(登録済コード)と異なる場合には、トークンを配布しない。
【0050】
図3に戻り、印刷システム610は、トークンコードを、シュリンクフィルム本体に印刷して、印刷されたシュリンクフィルム101を得る(ステップS334)。そして、シュリンクフィルム101は、容器103に装着するのに適した形状に加工される(ステップS335)。容器103に装着するのに適した形状は、例えば、筒状である。印刷されたシュリンクフィルム101が平坦なシート状である場合、シュリンクフィルム101を筒状にするには、フィルム端部同士を接着すればよい。
【0051】
ステップS335において加工されたシュリンクフィルム101は、容器103に緩く装着された状態で、シュリンク装置622に投入され、加熱される。加熱によって、シュリンクフィルム101は、収縮し、容器103に密着した状態で装着される(ステップS35)。
【0052】
さて、図2におけるステップS21からステップS23は、図3のステップS334の印刷のための印刷データを生成する手順を示している。
【0053】
図2に示すように、実施形態においては、一例として、印刷システム610は、コードの印刷のため、記憶装置611Bに保存されたトークンコードリスト51E及びURIテーブル51Fを用いる(ステップS21,S22)。また、印刷には、記憶装置611Bに記憶されたラベルデータも利用され得る(ステップS23)。
【0054】
実施形態においては、一例として、コードの印刷は、トークンコードを含むユニフォームリソースアイデンティファイア(URI)を表す二次元コードの形式で行われる。二次元コードは、機械読み取り可能な形式のコードの一種である。URIは、スキームと、オーソリティと、を備える。ここでのURIは、一例として、ユニフォームリソースロケータ(URL)である。スキームは、例えば、https:である。オーソリティは、スキーム121に後続して記述され、資源の場所などを示す。なお、生成されるURI120は、スキームを含んでいなくてもよい。
【0055】
実施形態において、オーソリティは、例えば、図5に示すURI120のように、ホスト123Aと、コントラクト情報123Bと、トークンコード123Cと、を備え得る。ホスト123Aは、サーバ51の名前(ドメイン名)を示す。コントラクト情報123B及びトークンコード123Cは、例えば、ホスト123Aに後続して記述されたパス(path)であり得る。図5に示すオーソリティおいて、コントラクト情報123Bは、一例として「receive-link/」であり、トークンコード123Cは、一例として「qC2oFsNKrHimID6u」である。トークンコード123Cは、スマートコントラクト22の呼び出しのためにブロックチェーン20へ送信され得る。
【0056】
コントラクト情報123Bは、呼び出し対象を識別するために用いられ得る。呼び出し対象が、スマートコントラクト22である場合、コントラクト情報123Bは、スマートコントラクト22が格納されたコントラクトアドレス又はサーバ51がコントラクトアドレスを識別するための情報を含み得る。例えば、コントラクト情報123Bは、サーバ51によって、呼び出し対象のスマートコントラクトを識別するためにブロックチェーン20へ送られるデータ(スマートコントラクト22のコントラクトアドレスなど)に変換され得る。
【0057】
なお、サーバ51が、呼び出し対象のスマートコントラクト22を予め把握している場合、URI120において、コントラクト情報123Bは省略されてもよい。
【0058】
さて、印刷システム610の記憶装置611Bには、図5に示すように複数のトークンコードを有するトークンコードリスト51Eが保存されている。トークンコードリスト51Eは、図3のステップS331において生成され、保存された印刷用コードのリストである。印刷システム610は、トークンコードリスト51Eを参照し、印刷すべきトークンコード(印刷用コード)を選択する。トークンコードは、商品105毎に異なるコードであるため、トークンコードの選択は、シュリンクフィルム毎(ラベル毎)に行われる。トークンコードの選択は、例えば、トークンコードに対応付けられたコード番号順でよい。
【0059】
なお、印刷システム610は、複数のトークンコードリスト51Eを有することができる。例えば、トークン配布のため、第1キャンペーンと、第1キャンペーンとは異なる第2のキャンペーンと、が企画されることがある。この場合、第1キャンペーンで配布されるトークンと、第2キャンペーンで配布されるトークンと、を区別したいことがある。両キャンペーンで配布されるトークンを区別する場合、トークンコードも区別されるのが好ましい。トークンコードの区別のため、印刷システム610は、第1キャンペーン用のトークンコードリストと、第2キャンペーン用のトークンコードリストと、を有することができる。この場合、印刷システム610は、印刷すべきトークンコードの選択に先立って、トークンコードリストを選択することができる。
【0060】
また、記憶装置611Bには、1又は複数のURI本体を有するURIテーブル51Fが保存されている。図5に示すURIテーブル51Fは、URIテーブル51Fは、指定データと、URI本体と、を対応付けて構成されている。
【0061】
例えば、URIテーブル51Fにおいて、第1キャンペーンを示す指定データ「campaign/1」には、第2URI本体として「bbb....com/receive-link/」が対応付けられている。また、第2キャンペーンを示す指定データ「campaign/2」には、第2URI本体として「bbb....com/receive_NFT-link/」が対応付けられている。第3キャンペーンを示す指定データ「campaign/3」には、第2URI本体として「bbb....com/receive_FT-link/」が対応付けられている。
【0062】
第1キャンペーンのための第2URI本体は、第1キャンペーンのためのコントラクト情報123Bとして、「receive-link/」を有する。すなわち、指定データ「campaign/1」には、コントラクト情報123Bとして、第1キャンペーンのための「receive-link/」が対応付けられている。
【0063】
第2キャンペーンのための第2URI本体は、第2キャンペーンのためのコントラクト情報123Bとして、「receive_NFT-link/」を有する。すなわち、指定データ「campaign/2」には、コントラクト情報123Bとして、第2キャンペーンのための「receive_NFT-link/」が対応付けられている。
【0064】
第3キャンペーンのための第2URI本体は、第3キャンペーンのためのコントラクト情報123Bとして、「receive_FT-link/」を有する。すなわち、指定データ「campaign/3」には、コントラクト情報123Bとして、第3キャンペーンのための「receive_FT-link/」が対応付けられている。
【0065】
印刷システム610の管理者は、適切なURI本体の選択のため、印刷システム610へ指定データを与え得る。印刷システム610は、URIテーブル51Fに基づいて、与えられた指定データに対応するURI本体を選択する。例えば、指定データ「campaign/1」が与えられた場合、URI本体として「bbb....com/receive-link」が選択される。
【0066】
また、印刷システム610(URI生成手段)は、指定データ「campaign/1」に対応付けられたトークンコードリスト51Eを選択し、一つのトークンコードを決定し得る。ここでは、一例として、コード番号1のトークンコード「qC2oFsNKrHimID6u」が選択される。ここでは、トークンコードの選択は、コード番号順に行われる。
【0067】
印刷システム610(URI生成手段)は、選択されたURI本体とトークンコードとを組み合わせて、URI120を生成する(図2及び図5のステップS21)。例えば、印刷システム610は、URI本体に後続するパスの一部としてトークンコードを、URI本体に付加することができる。例えば、あるキャンペーンのために、1万個の商品105が生成される場合、1万個のトークンコード123Cそれぞれを、そのキャンペーンのための共通のURI本体と組み合わせることで、URI本体が共通である1万個の異なるURI120を生成することができる。
【0068】
なお、キャンペーンが一つしかない場合など、URI本体が一つに決まっている場合には、URIテーブル51Fを用いたURI本体の決定、及び、トークンコードリストの選択は、省略されてもよい。
【0069】
生成されたURIそれぞれは、二次元コード化される(図2のステップS22)。これにより、二次元コード51Hを表すデータが生成される。トークンコードは、商品105毎に異なるため、二次元コード51Hも商品105毎に異なり得る。
【0070】
印刷システム610(印刷データ生成手段)は、記憶装置611Bに記憶されたラベルデザインデータ51Gと、二次元コード51Hを表すデータと、を組み合わせて、シュリンクフィルム印刷(ラベル印刷)のための印刷データを生成する(図2のステップS23)。ラベルデザインデータ51Gは、ラベル面として購入者等に認識されるデザイン・文字等を表すデータである。ラベルデザインは、同種の複数の商品について共通でもよい。ラベルデザインデータ51Gと二次元コード51Hを表すデータと、が組み合わせた印刷データを用いて印刷することで、印刷されたシュリンクフィルム101(ラベル101)に、二次元コード51Hが表れる。二次元コード51Hは、商品105毎に異なるため、ラベルデザインデータ51Gが共通であっても、商品105毎に異なる二次元コード51Hを有する。シュリンクフィルム101(ラベル101)が得られる。したがって、シュリンクフィルム101が装着された商品105は、商品105毎に異なる二次元コード51H(トークンコード)を有するものとなる。
【0071】
なお、ラベルデザインデータ51Gと、二次元コード51Hを表すデータと、を組み合わせることは、ラベルデザインデータ51Gと二次元コード51Hとが一体不可分となった画像データを生成することであってもよいし、ラベルデザインデータ51Gを有する印刷レイヤと、二次元コード51Hのデータを有する他の印刷レイヤと、を備える画像データを生成することであってもよい。
【0072】
図6は、商品105の購入者が、トークン配布システム10にアクセスして、トークンを入手する手順を示している。購入者は、商品105に付された二次元コード51Hを、購入者の端末31によって読み取る。端末31は、例えば、二次元コード51Hを読み取るためのカメラを有するスマートフォンなどの携帯端末である。
【0073】
まず、端末31は、商品105に付された二次元コード51Hを読み取って、二次元コード51Hが表すURI120を取得する。トークン配布システム10のスマートコントラクト22を呼び出すため、端末31は、読み取ったURI120を用いて、トークン配布システム10のサーバ51へアクセスする(ステップS61)。端末31のアクセスを受けたサーバ51は、端末31を有するユーザ(商品105の購入者)にトークンを配布するために、トークンの送信をするスマートコントラクト22を呼び出す(ステップS63)。呼び出されたスマートコントラクト22は、トークン送信のため、所定の処理(ステップS64,S65)を実行する。
【0074】
なお、端末31はサーバ51にアクセスする際又はアクセスした後、ユーザ(商品105の購入者)がサーバ51において有するアカウントで、サーバ51にサインインし得る。ユーザが有するアカウントは、ブロックチェーンにおけるユーザのアカウント(ブロックチェーンアドレス)と同一でよい。
【0075】
サーバ51は、スマートコントラクト22の呼び出しに先立ってスマートコントラクト22を呼び出すために必要なデータを取得することができる(ステップS63)。スマートコントラクト22を呼び出すために必要なデータは、例えば、呼び出されるスマートコントラクト22のコントラクトアドレスである。サーバ51は、URI120に含まれるコントラクト情報123Bに対応するコントラクトアドレスを識別する。サーバ51は、識別されたコントラクトアドレスに格納されたスマートコントラクト22を呼び出す。
【0076】
図7は、呼び出しを受けるスマートコントラクト22によって実行される処理の一例を示している。図7に示すスマートコントラクト22は、スマートコントラクト22のコントラクトアドレス(0x8888)から、スマートコントラクト22を呼び出したユーザ(商品の購入者;トークンコードの送信元)のブロックチェーンアカウント25A,25Bへ、トークンを送信する処理を、ブロックチェーン20を構成するコンピュータに実行させるよう構成されている。なお、ユーザのブロックチェーンアカウント25A,25Bは、サーバ51が、ユーザ(商品の購入者;トークンコードの送信元)を識別するために用いられ得る。また、なお、スマートコントラクト22のコントラクトアドレス21は、呼び出されるスマートコントラクト22を識別するために用いられ得る。
【0077】
スマートコントラクト22は、例えば、サーバ51によって、アカウント25A又は25Bを呼び出し元アカウントとして、呼び出される(ステップS71)。アカウント25A又は25Bは、トークンコードを含むURI120の送信元アカウントである。
【0078】
呼び出しの際には、トークンコードC1,C2が、アカウント25A,25Bからスマートコントラクト22のコントラクトアドレス21へ送信される。呼び出しの際には、呼び出されるスマートコントラクト22を特定するため、スマートコントラクト22のコントラクトアドレス21も、アカウント25A,25Bから送信され得る。サーバ51は、コントラクト情報123Bとコントラクトアドレス21との対応データ(図示省略)を有しており、サーバ51へのアクセスに用いられたURIに含まれるコントラクト情報123Bから、呼び出すべきスマートコントラクト22のコントラクトアドレス21を識別し得る。図7に示すスマートコントラクト22は、トークンコードC1,C2を受信すると、それをトリガとして、トークンを送信するよう構成されている。
【0079】
ここでトークンコードは、スマートコントラクト22が、スマートコントラクト22による操作対象を識別するために用いられ得る。トークンコードは、例えば、スマートコントラクト22によって操作されるノンファンジブルトークン(NFT)を、スマートコントラクト22が識別するために用いられ得る。例えば、スマートコントラクト22は、受信したトークンコードC1を用いて、送信すべきNFTを識別し、識別されたNFTを送信することができる。
【0080】
また、トークンコードは、スマートコントラクト22によって操作されるファンジブルトークン(FT)の数を、スマートコントラクト22が識別するために用いられ得る。例えば、スマートコントラクト22は、受信したトークンコードC2を用いて、送信すべきFTの数(トークン数)を識別し、識別された数のFTを送信することができる。
【0081】
トークンコードは、スマートコントラクト22によって操作されるトークンの種類を識別するために用いられ得る。例えば、トークンコードは、スマートコントラクト22によって操作されるトークンが、ノンファンジブルトークンであるか、ファンジブルトークンであるかを識別するために用いられ得る。また、複数種類のファンジブルトークンが存在する場合、トークンコードは、操作されるノンファンジブルトークンの種類を識別するために用いられ得る。
【0082】
スマートコントラクト22は、受信したトークンコードC1,C2を用いた識別のため、図7に示すトークンテーブル310を備え得る。トークンテーブル310は、前述の登録済コードが保存されたテーブルでもある。図3のステップS331(図4のステップS41)において生成されたトークンコードは、このトークンテーブル310に、登録済コードとして保存されている。実施形態のトークンテーブル310は、トークンコードと、トークンコードによる識別内容と、を対応付けたデータである。トークンコードによる識別内容は、例えば、図7に示すように、トークン識別子又はトークンの数である。トークンテーブル310は、生成されたトークンコードを、トークンによる識別内容に対応付けることで生成される。トークンテーブル310の保存は、例えば、サーバ51が、スマートコントラクト22のコントラクトアドレスに、トークンテーブル310を書き込むことによってなされる。
【0083】
スマートコントラクト22がトークンコードによって識別する内容(トークンコードによる識別内容)は、例えば、送信すべきノンファンジブルトークンの識別子(NFT識別子)であり得る。また、トークンコードによる識別内容は、例えば、ファンジブルトークンの数であり得る。さらにまた、トークンコードによる識別内容は、ファンジブルトークンの種類及びそのファンジブルトークンの数であり得る。
【0084】
図7に示すトークンテーブル310においては、一例として、トークンコードC1には、NFT識別子である「NFT_id01」が対応付けられている。また、トークンコードC2には、「10_tokens」が対応付けられている。ここで、「10_tokens」は、ある種類のファンジブルトークンの数が10であることを示す。トークンコードC3には、「1_tokens」が対応付けられている。ここで、「1_tokens」は、ある種類のファンジブルトークンの数が1であることを示す。
【0085】
図7に示すトークンテーブル310は、スマートコントラクト22が、受信したトークンコード(受信コード)と、登録済コードと同一であるかどうかの判定にも用いられ得る。図6に示すように、トークンコードを受信したスマートコントラクト22は、受信したトークンコード(受信コード)が、登録済コードと同一であるかどうか判定し得る(ステップS64)。受信コードと同一のトークンコードが、トークンテーブル310に含まれていれば、受信コードが登録済コードと同一であると判定される。受信コードが、登録済コードと同一であれば、スマートコントラクト22は、コード送信元のブロックチェーンアカウントへ、トークンを送信する(ステップS65)。受信コードが登録済コードと同一でない場合、エラー(ステップS66)となり、スマートコントラクト22は、トークンを送信しない。
【0086】
ステップS65のトークンの送信は、例えば、図7に示すトークンテーブル310において、受信コードと同一の登録済コードに対応付けられたNFTの送信である。
【0087】
実施形態においては、受信コードが登録済コードと同一である場合に、送信すべきトークンが決定及び送信され、同一でなければトークンは送信されない。送信すべきトークンを決定することは、例えば、受信コードと同一の登録済コードに対応付けられたNFTを識別することを含み得る。また、送信すべきトークンを決定することは、ステップS64の後に送信すべきトークンを生成し、生成されたトークンを送信対象とすることを含み得る。さらに、送信すべきトークンを決定することは、受信コードと同一の登録済コードに予め対応付けられた数量を識別し、識別された数量のFTを送信することを含み得る。さらに、送信すべきトークンを決定することは、ステップS64の後に、送信すべきFTの数量を決定し、決定された数量のFTを送信することを含み得る。
【0088】
なお、受信コードが登録済コードと同一であるかどうかの判定は、サーバ51によって行われてもよい。この場合、サーバ51が端末31から受信したトークンコード(受信コード)が登録済コードと同一である場合、スマートコントラクト22が呼び出され、同一でなければ、スマートコントラクト22は呼び出されない。サーバ51は、図2のステップS331(図4のステップS41)において生成されたトークンコードを、登録済コードとして保存することができる。
【0089】
なお、スマートコントラクト22は、トークンコードによって識別される操作対象(送信対象)であるトークン410,420,430,450を予め保有し得る。トークンコードを受信すると、保有しているトークン410,420,430,450の中から、操作対象(送信対象)であるトークンを識別し、識別されたトークンを送信する。つまり、トークン配布システム10のスマートコントラクト22は、トークンテーブル310に登録された登録済コードと同一のトークンコードを受信コードとして受信すると、その受信コードC1に対応付けられたノンファンジブルトークンなどのトークンを識別し、識別されたトークンを送信する。
【0090】
スマートコントラクト22は、例えば、アカウント25Aから、トークンコードC1を受信する(ステップS71)。アカウント25Aは、ある商品を購入した者のブロックチェーンアカウント(ブロックチェーンアドレス)であり、トークンコードC1を含むURIを用いて、サーバ51(トークン配布システム10)にアクセスしてきた者のアカウント(トークン送信元)である。トークンコードC1を受信すると、スマートコントラクト22は、テーブル310を参照し、トークンコードC1に対応する操作対象として、「NFT_id01」の識別子を有するノンファンジブルトークン410を識別する。そして、スマートコントラクト22は、ノンファンジブルトークン410をアカウント25Aへ送信する(ステップS72)。「NFT_id01」の識別子を有するノンファンジブルトークン410は、一つしか存在しないため、操作対象(送信対象)がノンファンジブルトークンである場合、NFT識別子によって操作対象(送信対象)を識別することができる。
【0091】
また、スマートコントラクト22は、例えば、アカウント25Bから、トークンコードC2を受信する(ステップS71)。すると、スマートコントラクト22は、テーブル310を参照し、トークンコードC2に対応する操作対象として、「10_tokens」を識別する。すなわち、スマートコントラクト22は、送信すべきノンファンジブルトークンの数が10単位であることを識別する。そして、スマートコントラクト22は、保有しているファンジブルトークン450の中から、識別された数(10単位)のファンジブルトークンを、アカウント25Bへ送信する(ステップS72)。なお、ここでは、1個のファンジブルトークンを、1単位とする。
【0092】
ファンジブルトークンは、代替性を有し、一つ一つのトークンは、識別子を有しない。このため、スマートコントラクト22は、トークンコードC2によって、個々のファンジブルトークンを識別するのではなく、送信すべきトークンの数を識別する。なお、スマートコントラクト22が複数の種類のファンジブルトークンを扱える場合、スマートコントラクト22は、トークンコードC2によって、送信すべきファンジブルトークンの種類をも識別してもよい。
【0093】
トークンコードC1,C2,C3は、スマートコントラクト22以外は、操作対象(送信対象)であるトークンの種類又は数を識別できないよう構成されたデータであるのが好ましい。例えば、トークンコードC1,C2,C3は、一見無意味又はランダムに見える値を示すデータとして構成されているのが好ましい。
【0094】
図7に示すスマートコントラクト22は、ノンファンジブルトークン及びファンジブルトークンの両方の送信に対応しているが、ノンファンジブルトークンの送信だけに対応していてもよいし、ファンジブルトークンの送信だけに対応していてもよい。
【0095】
ここで、ノンファンジブルトークンに関してみると、トークンコードC1は、送信されるノンファンジブルトークンの識別子として機能している。ただし、図7に示すスマートコントラクト22は、ブロックチェーン20において記録されているノンファンジブルトークンの識別子(例えば、「NFT_id01」)そのものを受信して、送信すべきノンファンジブルトークンを識別しているわけではない。
【0096】
ここで、スマートコントラクト22は、ブロックチェーンにおいて記録されているノンファンジブルトークンの識別子(例えば、「NFT_id01」)を受信すると、その識別子(「NFT_id01」)で示されるノンファンジブルトークンを送信するよう構成されていてもよい。
【0097】
しかし、ブロックチェーンにおいて記録されているノンファンジブルトークンの識別子(例えば、「NFT_id01」)とは異なる識別子であるトークンコードを利用することで、意図しないノンファンジブルトークンの送信を回避できる。つまり、ブロックチェーンにおいて記録されているノンファンジブルトークンの識別子(「NFT_id01」)が、ノンファンジブルトークンの送信に利用される場合、ブロックチェーンにおいて記録されているノンファンジブルトークンの識別子(「NFT_id01」)が、第三者に知得された場合、第三者は、その識別子(「NFT_id01」)を利用して、スマートコントラクト22からノンファンジブルトークンを不正に取得することができる。
【0098】
これに対して、トークンコードを利用する場合、ブロックチェーンにおいて記録されているノンファンジブルトークンの識別子(「NFT_id01」)が、第三者に知得されても、第三者は、ノンファンジブルトークンを不正に取得することはできなくなる。
【0099】
また、ファンジブルトークンに関してみると、トークンコードC2,C3は、ファンジブルトークン一つ一つを区別するための識別子を有しないファンジブルトークンの識別子として機能している。例えば、10単位のファンジブルトークンの送信を、例えば100回に限ってスマートコントラクト22に行わせる場合、100個のユニークなトークンコードを用意すればよい。この場合、スマートコントラクト22は、トークンコードを受信すると、10単位のファンジブルトークンを送信する。この場合において、送信されるファンジブルトークンの合計は、1000単位であり、1000単位のファンジブルトークンそれぞれには識別子は存在しない。しかし、トークンコードは、ファンジブルトークンの10単位毎の識別子として機能するため、実質的に、ファンジブルトークンを10単位毎で、個別に扱うことが容易になる。
【0100】
また、トークンコードC2,C3のように、トークンコードC2,C3毎に、送信されるファンジブルトークンの数を異ならせることも可能になる。
【0101】
ここで、スマートコントラクト22は、送信すべきファンジブルトークンの数を示すデータ(ファンジブルトークン要求)を受信すると、受信したデータで示される数のファンジブルトークンを送信するよう構成されていてもよい。しかし、その場合、送信すべきファンジブルトークンの数を示すデータ(ファンジブルトークン要求)が、適切なものであるかの保証がない。すなわち、ファンジブルトークン要求が適切なものであるかの保証がない。
【0102】
不適切なファンジブルトークン要求を許すと、第三者は、スマートコントラクト22からノンファンジブルトークンを不正に取得できる。つまり、スマートコントラクト22からファンジブルトークンが意図せず流出するおそれがある。
【0103】
これに対して、トークンコードC2,C3(登録済コード)を利用する場合、トークンコードC2,C3(登録済コード)を有しない者、つまり、商品105の非購入者は、スマートコントラクト22からファンジブルトークンを取得できないため、ファンジブルトークンの意図しない流出が防止される。また、トークンコードC2,C3を利用する場合、スマートコントラクト22によって送信されるファンジブルトークンの種類が第三者に知得されても、トークンコードを知らない第三者は、ファンジブルトークンを不正に取得することはできない。
【0104】
なお、図7に示すスマートコントラクト22は、送信すべきノンファンジブルトークンを予め保有しているが、トークンコードを受信(ステップS71)した後に、スマートコントラクト22が、送信すべきノンファンジブルトークンを生成してもよい。すなわち、NFTに対応付けられたトークンコードは、特定のNFT識別子に予め対応付けられている必要はない。生成されるNFTは、所定の生成ルールに基づいて生成されるか、あるいはランダムに生成されてもよい。
【0105】
また、NFに対応付けられたトークンコードは、送信すべきトークンの数が予め対応付けられている必要はない。送信すべきトークンの数は、所定のルール又はランダムに決定されてもよい。
【0106】
さて、商品の表面に二次元コードが付される場合、商品が購入される前、例えば、商品が店頭に並んでいるときに、二次元コード51Hが、不正に読み取られるおそれがある。したがって、不正な読取の防止が望まれる。以下では、不正な読取の防止に適したフィルム101を説明する。
【0107】
図8は、二次元コード51Hが印刷されたシュリンクフィルム101(ラベル101)の一例を示している。図8に示すフィルム101は、透明なフィルム本体200と、フィルム本体200上に形成された1又は複数の印刷層201,202,203,204,205と、を備える。フィルム本体200は、表面200A及び裏面200Bを有する。裏面200Bは、フィルム101が装着される容器103側の面である。表面200Aは、裏面200Bの反対の面であり、容器103にフィルム101が装着されたときに、商品105の表面となり得る面である。図8に示す印刷層201,202,203,204,205は、一例として、フィルム本体200の裏面200Bに形成されている。裏面200Bに形成された印刷層201は、透明のフィルム本体を通じて、表面200A側から視認可能である。図8に示すフィルム101は、表面200Aが外面側となり、裏面200Bが内側面となる円筒状に加工され、容器103に装着され得る。
【0108】
図8に示すフィルム101は、一例として、5層の印刷レイヤ201,202,203,204,205を備える。ここでは、フィルム本体200に最も近い印刷レイヤ201を第1印刷レイヤ201という。フィルム本体200から離れる方向に向かって、第1印刷レイヤ201から、第2印刷レイヤ202、第3印刷レイヤ203、第4印刷レイヤ204、及び第5印刷レイヤ205の順で配置されている。なお、複数の印刷レイヤは、複数の印刷レイヤデータを有する画像データを印刷することによって形成される。
【0109】
第1印刷レイヤ201は、文字・図形などを有するラベルデザインを表すためのレイヤである。第1印刷レイヤ201は、フィルム本体200の裏面200B上に形成され、フィルム本体200を通じて、表面200A側から視認可能である。第1印刷レイヤ201は、例えば、フィルム本体200のほぼ全体に形成され得る。
【0110】
第2印刷レイヤ202は、第1印刷レイヤ201のための下地レイヤである。第2印刷レイヤ202は、第1印刷レイヤ201の下地となり、第1印刷レイヤ201の美感を向上させる。第2印刷レイヤ202は、例えば、白色レイヤである。第2印刷レイヤ202は、第1印刷レイヤ201と同様に、フィルム本体200のほぼ全体に形成され得る。
【0111】
第3印刷レイヤ203は、遮蔽層である。第3印刷レイヤ203は、第5印刷レイヤ205の印刷内容(二次元コード51H)が、フィルム本体200の表面200Aから視認できないように、第5印刷レイヤ205よりも濃い色又は第5印刷レイヤ205と同じ色を有する。第3印刷レイヤ203は、例えば、黒色レイヤである。第3印刷レイヤ203は、第5印刷レイヤ205がフィルム本体200の一部に印刷されることに対応して、フィルム本体200の一部に印刷され得る。
【0112】
第4印刷レイヤ204は、第5印刷レイヤ205のための下地レイヤである。第4印刷レイヤ204は、第5印刷レイヤ205の下地となり、第5印刷レイヤ205の美感を向上させる。第4印刷レイヤ204は、例えば、白色レイヤである。第3印刷レイヤ203は、第5印刷レイヤ205がフィルム本体200の一部に印刷されることに対応して、フィルム本体200の一部に印刷され得る。
【0113】
なお、第1印刷レイヤ201、第2印刷レイヤ202、第3印刷レイヤ203、及び第4印刷レイヤ204は、図2に示すラベルデザインデータ51Gを印刷したものに相当し得る。
【0114】
第5印刷レイヤ205は、二次元コード51Hを表すレイヤである。つまり、第5印刷レイヤ205は、二次元コード51Hを表すデータが印刷されたレイヤである。第5印刷レイヤ205は、表面200A側から視認不能である。つまり、二次元コード51Hは、フィルム101の表側からは視認不能である。したがって、フィルム101が容器103に装着された状態においては、二次元コード51Hを読み取ることはできない。
【0115】
一方、二次元コード51Hは、フィルム101の裏側からは視認可能である。フィルム101を容器103から取り外すと、二次元コード51Hを読み取ることが可能になる。
【0116】
商品の購入者が容器103からフィルム101を取り外すと、二次元コード51Hが表れ、この二次元コード51Hを端末31によって読み取ることが可能となる。また、二次元コード51Hは、フィルム101を容器103から取り外さないと現れないため、店頭に並んだ商品105の二次元コード51Hが、不正に読み取られることを防止できる。
【0117】
図9は、二次元コード51Hが印刷されたシュリンクフィルム101(ラベル101)
の他の例を示している。図9に示すフィルム101は、透明なフィルム本体200と、フィルム本体200上に形成された1又は複数の印刷層201,202,203と、を備える。フィルム本体200は、表面200A及び裏面200Bを有する。裏面200Bは、フィルム101が装着される容器103側の面である。表面200Aは、裏面200Bの反対の面であり、容器103にフィルム101が装着されたときに、商品105の表面となり得る面である。図9に示す印刷層201,202,203は、一例として、フィルム本体200の裏面200Bに形成されている。裏面200Bに形成された印刷層201は、透明のフィルム本体を通じて、表面200A側から視認可能である。図9に示すフィルム101は、表面200Aが外面側となり、裏面200Bが内側面となる円筒状に加工され、容器103に装着され得る。
【0118】
図9に示すフィルム101は、一例として、3層の印刷レイヤ201,202,203を備える。第1印刷レイヤ201は、文字・図形などを有するラベルデザインを表すための領域201Bと、第3印刷レイヤ203のための遮蔽部となる領域201Aと、を有する。第3印刷レイヤ203のための遮蔽部となる領域201Aは、第3印刷レイヤ203の印刷内容(二次元コード51H)が、フィルム本体200の表面200Aから視認できないように、第3印刷レイヤ203よりも濃い色又は第3印刷レイヤ203と同じ色を有する。領域201Aは、例えば、黒色領域である。領域201Aは、第3印刷レイヤ203がフィルム本体200の一部に印刷されることに対応して、第1印刷レイヤ201中の一部の領域でよい。第1印刷レイヤ201は、フィルム本体200の裏面200B上に形成され、フィルム本体200を通じて、表面200A側から視認可能である。第1印刷レイヤ201は、例えば、フィルム本体200のほぼ全体に形成され得る。
【0119】
第2印刷レイヤ202は、第1印刷レイヤ201のための下地レイヤである。第2印刷レイヤ202は、第1印刷レイヤ201の下地となり、第1印刷レイヤ201の美感を向上させる。第2印刷レイヤ202は、例えば、白色レイヤである。第2印刷レイヤ202は、第1印刷レイヤ201と同様に、フィルム本体200のほぼ全体に形成され得る。
【0120】
なお、第1印刷レイヤ201及び第2印刷レイヤ202は、図2に示すラベルデザインデータ51Gを印刷したものに相当し得る。
【0121】
第3印刷レイヤ203は、二次元コード51Hを表すレイヤである。つまり、第3印刷レイヤ203は、二次元コード51Hを表すデータが印刷されたレイヤである。第3印刷レイヤ203は、表面200A側から視認不能である。つまり、二次元コード51Hは、フィルム101の表側からは視認不能である。したがって、フィルム101が容器103に装着された状態においては、二次元コード51Hを読み取ることはできない。一方、二次元コード51Hは、フィルム101の裏側からは視認可能である。フィルム101を容器103から取り外すと、二次元コード51Hを読み取ることが可能になる。
【0122】
図10及び図11は、二次元コード51Hが印刷されたシュリンクフィルム101(ラベル101)の他の例を示している。図10Aに示すフィルム101は、表面500A及び裏面500Bを有する透明なフィルム本体500と、フィルム本体500の裏面500B上に形成された1又は複数の印刷層と、を備える。裏面500Bに形成された印刷層は、二次元コード51Hを含み、透明のフィルム本体を通じて、表面500A側から視認可能である。なお、フィルム本体500は、矩形状であり、横方向に対をなす第1辺501及び第2辺502、並びに、上下方向に対をなす第3辺503及び第4辺504を有する。第3辺503は、容器103の上側に対応する辺であり得る。第4辺504は、容器103の下側に対応する辺であり得る。
【0123】
図10Aに示すフィルム101は、図10Bに示すように、円筒状に加工され、容器103に装着され得る。フィルム101は、第1領域530と、第2領域540と、を備える。第1領域530及び第2領域540は、フィルム本体500の横方向に並んで設けられている。第1領域530は、フィルム101が円筒状に加工されたときに、円筒の外側面として現れる領域である。第2領域540は、第1領域530よりも容器103側に位置して、第1領域530と重なる領域である。第1領域530は、第2領域540と重なる領域530A(オーバラップ領域530A)を有する。フィルム101が容器103に装着された状態において、二次元コード51Hが付された第2領域540は、印刷されたオーバラップ領域530Aによって覆われて隠される。したがって、フィルム101が容器103に装着された状態においては、二次元コード51Hを読み取ることはできない。
【0124】
図10Aに示すフィルム101を円筒状に加工する場合、例えば、フィルム101の第2辺502が、接着剤によって、第1領域530と第2領域540との境界部505に接着される。このとき、第1領域530のオーバラップ領域530Aが、第2領域540の表面500A上に重なるように、第2辺502が境界部505に接着される。このようにしてフィルム101を円筒状に加工することで、第1領域530が円筒の外側面として現れ、第2領域540は、円筒の内側に隠れる。したがって、二次元コード51Hが隠される。
【0125】
なお、第1辺501は、第1領域530に接着されていない自由端であるのが好ましい。第1辺501が自由端であると、フィルム101を容器103から取り外すのが容易になる。ただし、第1辺501は、第1領域530に対して、剥離可能に接着されていてもよい。剥離可能に接着するには、例えば、弱粘着性の接着剤(粘着剤)を用いればよい。
【0126】
また、フィルム101には、第1領域530のオーバラップ領域530Aには、上下方向に形成された対のミシン目551,552からなる取外部510が形成されている。取外部510は、例えば、第1領域530のオーバラップ領域530Aに形成される。取外部510は、ミシン目551,552を利用して、容器103に装着されたフィルム101を、容器103から取り外すためのものである。取外部510を利用することで、フィルム101を容器103の上下方向に切断して、容器103からフィルム101を容易に取り外すことができる。
【0127】
図11A及び図11Bに示すように、ミシン目551,552を切り離すと、オーバラップ領域530Aによって覆われていた第2領域540が表れる。すなわち、二次元コード51Hが表れ、二次元コード51Hを読み取ることが可能となる。しかも、二次元コード51Hを露出させるように、取外部510の切り取り作業をすると、フィルム101を容器103から取り外すことができる。つまり、フィルム101を容器103から取り外すための作業は、二次元コード51Hを露出させるための作業にもなっている。したがって、二次元コード51Hを読み取りが可能になることを、フィルム101を容器103から取り外して分別することのインセンティブにすることができる。なお、第1辺501が自由端ではなく、接着されている場合には、取外部510の切り取り作業後に、第1辺501を剥がす作業をすることで、フィルム101を容器103から取り外すことができる。
【0128】
なお、取外部510はミシン目511,512によって構成されている必要はない。
例えば、取外部510は、第2辺502が境界部505に対して剥離可能に接着されて構成されていてもよい。この場合、第2辺502を、境界部505から剥離させれば、フィルム101を容器103から取り外すことができるとともに、二次元コード51Hを露出させることができる。
【0129】
図12及び図13は、二次元コード51Hが印刷されたシュリンクフィルム101(ラベル101)の他の例を示している。図12Aに示すフィルム101は、表面600A及び裏面600Bを有する透明なフィルム本体と、フィルム本体の裏面500B上に形成された1又は複数の印刷層と、を備える。印刷層は、図8又は図9の例と同様に形成され得る。つまり、裏面600Bに形成された印刷層は、二次元コード51Hを含み、フィルム101の表面から視認不能であり、裏面からは視認可能である。なお、フィルム本体500は、矩形状であり、横方向に対をなす第1辺601及び第2辺602、並びに、上下方向に対をなす第3辺603及び第4辺604を有する。第3辺603は、容器103の上側に対応する辺であり得る。第4辺504は、容器103の下側に対応する辺であり得る。なお、容器103は、キャップ107付の容器である。キャップ107は、容器103の口を閉じている。キャップ107は、例えば、スクリューキャップである。
【0130】
図12Aに示すフィルム101は、図12Bに示すように、キャップ107付の容器103を、キャップ107ごと覆うように、容器103に装着される。したがって、図12Aに示すフィルム101は、容器103を覆う本体領域630と、キャップ107を覆うキャップ領域640と、を備える。本体領域630及びキャップ領域640は、フィルム本体600の上下方向に並んで設けられている。すなわち、フィルム101において、本体領域630の上側に、キャップ領域640が形成されている。
【0131】
図12Aに示すフィルム101には、第1取外部650を構成するミシン目(第1ミシン目)がフィルム101の上下方向に形成されている。また、図12Bには、第2取外部660を構成するミシン目(第2ミシン目)が、フィルム101の横方向に形成されている。取外部660を構成するミシン目は、商品本体の使用開始時又は消費時に、キャップ107を容器103から取り外せるように、フィルム101のキャップ領域640を、本体領域630から分離させるためのものである。キャップ領域640を、取り外しても、本体領域630は、容器103に装着されたままである。したがって、キャップ107の開封後において、商品105の保管する際に、消費者は、本体領域630に印刷された内容(例えば、商品説明・商品名・消費期限など)を参照することができる。
【0132】
第1取外部650は、商品本体の使用後又は消費後に、容器103の廃棄又はリサイクルのために、容器103に装着された本体領域630を、容器103から取り外すためのものである。なお、図12Aにおいては、取外部650を構成するミシン目が、キャップ領域640にまで形成されているが、取外部650を構成するミシン目は、本体領域630にだけ形成されていてもよい。また、取外部650は、ミシン目に代えて、第1辺601及び第2辺602が剥離可能に接着されて構成されていてもよい。
【0133】
図12及び図13に示す例では、二次元コード51Hは、キャップ領域640の裏面600Bに形成されている。したがって、キャップ領域640を取り外す前においては、二次元コード51Hは、フィルム101の表側からは視認不能である。したがって、キャップ107の開封前においては、二次元コード51Hを読み取ることはできない。
【0134】
一方、キャップ107の開封のために、取外部660によって、キャップ領域640が本体領域630から分離されると、図13に示すように、キャップ領域640の裏面600Bに形成された二次元コード51Hを読み取ることが可能になる。したがって、図12及び図13に示す例では、商品の使用開始時又は消費開始時において、本体領域630が容器103装着された状態で、二次元コード51Hを読み取ることが可能となる。
【0135】
図14は、二次元コード51Hを、キャップ107に付した例を示している。二次元コード51Hは、例えば、印刷によってキャップ107に付される。キャップ107付の容器103に装着されるフィルム101は、図12及び図13の例と同様のフィルム101でよい。すなわち、フィルム101は、本体領域630及びキャップ領域640を備え、キャップ107付の容器103を、キャップ107ごと覆うように、容器103に装着される。キャップ領域640は、取外部660によって、本体領域630から分離させることができる。
【0136】
図14に示す例では、キャップ107に付された二次元コード51Hは、印刷されたキャップ領域640によって隠されている。したがって、キャップ領域640を取り外す前においては、二次元コード51Hは、フィルム101の表側からは視認不能である。したがって、キャップ107の開封前においては、二次元コード51Hを読み取ることはできない。
【0137】
一方、キャップ107の開封のために、取外部660によって、キャップ領域640が本体領域630から分離されると、キャップ107に付された二次元コード51Hが現れ、二次元コード51Hを読み取ることが可能になる。したがって、図12及び図13に示す例では、商品の使用開始時又は消費開始時に、本体領域630が容器103装着された状態で、二次元コード51Hを読み取ることが可能となる。
【0138】
図15は、包装材の一種としての、台紙700付きシュリンクフィルム101を示している。シュリンクフィルム101は、筒状に加工された状態で、接着剤710,720によって、台紙700に取り付けられている。図16に示すように、シュリンクフィルム101は、例えば、商品本体入りの容器103を覆う。容器103は、シュリンクフィルム101内に入れられ、シュリンク装置によって台紙700ごと加熱されることで、収縮し、容器103に密着する。シュリンクフィルム101が容器103に密着することで、容器103が台紙700に固定される。シュリンクフィルム101は、印刷されている必要はなく、透明でよい。台紙には、商品名・商品説明などが印刷されており、容器103単独に比べて、自由な加飾表現が可能である。なお、シュリンクフィルム101が透明である場合、台紙700に固定された容器103は、シュリンクフィルム101の外から視認可能である。
【0139】
台紙700には、二次元コード51Hが付されている。二次元コード51Hは、例えば、台紙700の他の部分(商品説明など)の印刷と同時に印刷され得る。二次元コード51Hが印刷された台紙700に、シュリンクフィルム101が接着される。図15において、二次元コード51Hは、台紙700において、シュリンクフィルム101によって覆われる位置に形成されている。換言すると、図16に示すように、二次元コード51Hは、シュリンクフィルム101を介して台紙700に固定される容器103によって覆われる位置に形成されている。
【0140】
図16に示すように、シュリンクフィルム101を介して、容器103が台紙700に固定されると、二次元コード51H上には容器103が存在するため、二次元コード51Hは読取不能である。容器103が台紙700に固定されている状態においては、二次元コード51Hを読み取ることはできない。
【0141】
一方、商品の使用又は消費のために、容器103を台紙700から取り外すと、台紙700に付された二次元コード51Hが現れ、二次元コード51Hを読み取ることが可能になる。つまり、図15及び図16に示す例では、容器103を台紙700から取り外すことで、二次元コード51Hを読み取ることが可能となる。
【0142】
<3.付記>
【0143】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【符号の説明】
【0144】
1 :コード番号
10 :トークン配布システム
15 :ネットワーク
20 :ブロックチェーン
21 :コントラクトアドレス
22 :スマートコントラクト
25A :ブロックチェーンアカウント
25B :ブロックチェーンアカウント
31 :端末
51 :サーバ
51A :プロセッサ
51B :記憶装置
51C :コンピュータプログラム
51D :配布処理
51E :トークンコードリスト
51F :URIテーブル
51G :ラベルデザインデータ
51H :二次元コード
60 :製造装置
101 :シュリンクフィルム
103 :容器
105 :商品
107 :キャップ
120 :URI
121 :スキーム
123A :ホスト
123B :コントラクト情報
123C :トークンコード
200 :フィルム本体
200A :表面
200B :裏面
201 :第1印刷レイヤ
201A :領域
201B :領域
202 :第2印刷レイヤ
203 :第3印刷レイヤ
204 :第4印刷レイヤ
205 :第5印刷レイヤ
310 :トークンテーブル
410 :ノンファンジブルトークン
420 :トークン
430 :トークン
450 :ファンジブルトークン
500 :フィルム本体
500A :表面
500B :裏面
501 :第1辺
502 :第2辺
503 :第3辺
504 :第4辺
505 :境界部
510 :取外部
511 :ミシン目
512 :ミシン目
530 :第1領域
530A :オーバラップ領域
540 :第2領域
551 :ミシン目
552 :ミシン目
600 :フィルム本体
600A :表面
600B :裏面
601 :第1辺
602 :第2辺
603 :第3辺
604 :第4辺
609 :商品製造設備
610 :印刷システム
611 :印刷管理装置
611A :プロセッサ
611B :記憶装置
611C :コンピュータプログラム
611D :印刷処理
611E :インタフェース
613 :印刷装置
620 :製造装置
621 :ボトリングシステム
622 :シュリンク装置
630 :本体領域
640 :キャップ領域
650 :第1取外部
660 :第2取外部
700 :台紙
710 :接着剤
720 :接着剤
C1 :トークンコード
C2 :トークンコード
C3 :トークンコード
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16