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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007586
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】マットレス装置
(51)【国際特許分類】
   A47C 27/00 20060101AFI20230112BHJP
   A47C 27/10 20060101ALI20230112BHJP
   A61G 7/057 20060101ALI20230112BHJP
【FI】
A47C27/00 F
A47C27/10 Z
A61G7/057
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021110529
(22)【出願日】2021-07-02
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和 2年11月26日の株式会社ケープのウェブサイト、http://www.cape.co.jp/
(71)【出願人】
【識別番号】000105213
【氏名又は名称】株式会社ケープ
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】大宮 智幸
【テーマコード(参考)】
3B096
4C040
【Fターム(参考)】
3B096AC12
4C040AA01
4C040AA04
4C040AA29
4C040CC03
(57)【要約】
【課題】カバー部材の内部に熱や湿気がこもることを防止して、使用者が快適に使用することができるマットレス装置を提供する。
【解決手段】マットレス装置100は、膨張収縮可能な複数のエアセル115を備えるマットレス110と、マットレス110を収容するカバー部材120と、カバー部材の内部に配置され、カバー部材の内部からカバー部材の外部へ空気を排出する換気ファン150と、を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
膨張収縮可能な複数のエアセルを備えるマットレスと、
前記マットレスを収容するカバー部材と、
前記カバー部材の内部に配置され、前記カバー部材の内部から前記カバー部材の外部へ空気を排出する換気ファンと、を有するマットレス装置。
【請求項2】
前記カバー部材は、前記換気ファンの作動に伴って前記カバー部材の内部と前記カバー部材の外部との間での空気の移動を可能にするメッシュ部を有する、請求項1に記載のマットレス装置。
【請求項3】
前記カバー部材は、使用者が載置される側に位置する上部と、前記上部と反対側に位置する底部と、前記上部及び前記底部を繋ぐ外周側部と、を有し、
前記換気ファンは、前記カバー部材において使用者の足側が配置される一端側に配置されており、
前記メッシュ部は、
前記外周側部において使用者の上肢を間に挟んでそれぞれ対向する第1の外周側部、第2の外周側部、及び前記カバー部材において使用者の頭部側が配置される他端側に位置する第4の外周側部の少なくとも一部に形成され、前記カバー部材の外部から前記カバー部材の内部へ空気を流入させる第1の吸気用メッシュ部と、
前記底部に形成され、前記カバー部材の外部から前記カバー部材の内部へ空気を流入させる第2の吸気用メッシュ部と
前記カバー部材の前記一端側に位置する第3の外周側部に形成され、前記カバー部材の内部から前記カバー部材の外部へ空気を排出させる排気用メッシュ部と、を有する請求項2に記載のマットレス装置。
【請求項4】
前記マットレスは、前記マットレスの底部側の位置で前記マットレスと前記カバー部材との間に前記換気ファンを配置可能にする凹状の切り欠き部を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載のマットレス装置。
【請求項5】
前記カバー部材は、トップカバーと、前記トップカバーと連結分離可能に構成されたベースシートと、を有し、
前記トップカバーは、透湿性を備える材料で構成されている、請求項1~4のいずれか1項に記載のマットレス装置。
【請求項6】
前記カバー部材は、トップカバーと、前記トップカバーと連結分離可能に構成されたベースシートと、を有し、
前記マットレスと前記ベースシートとの間に配置された通気性を備えるベースマットをさらに有し、
前記トップカバーは、非透湿性の材料で構成されている、請求項1~4のいずれか1項に記載のマットレス装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、換気ファンを備えるマットレス装置に関する。
【背景技術】
【0002】
寝返りや体位変換を行うことが困難な療養者や要介護者等(以下、使用者とする)が床ずれ(褥瘡)を発症することを防止するために提供されるマットレスとして、空気等の流体の送給および排出に伴って膨張収縮するエアセルを備える、いわゆる「圧切替型のマットレス」が知られている(特許文献1を参照)。使用者が上記のマットレスを使用する際には、マットレスを所定のカバー部材に収容することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-226264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のマットレスの使用に際して、使用者がカバー部材上に所定の期間に亘って横たわっていると、カバー部材の内部に熱や湿気がこもることがある。そのまま使用を続けると、カバー部材と接している使用者の皮膚表面に熱が伝わり、使用者の温度上昇が招かれる。それにより、使用者は不快に感じることになる。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、カバー部材の内部に熱や湿気がこもることを防止して、使用者が快適に使用することができるマットレス装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るマットレス装置は、膨張収縮可能な複数のエアセルを備えるマットレスと、前記マットレスを収容するカバー部材と、前記カバー部材の内部に配置され、前記カバー部材の内部から前記カバー部材の外部へ空気を排出する換気ファンと、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るマットレス装置によれば、換気ファンを作動させることにより、カバー部材の内部からカバー部材の外部へ空気を排出することができる。そのため、カバー部材の内部に熱や湿気がこもってしまうことを防止でき、カバー部材と接している使用者の皮膚表面に熱が伝わることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係るマットレス装置の概観斜視図である。
図2】実施形態に係るマットレス装置の分解斜視図である。
図3】実施形態に係るベースシートの平面図である。
図4図3に示す矢印4A方向から視たベースシートの側面図である。
図5図3に示す矢印5A方向から視たベースシートの正面図である。
図6】実施形態に係るマットレス装置の使用例を示す部分断面図である。
図7】変形例に係るマットレス装置の分解斜視図である。
図8】変形例に係るマットレス装置の使用例を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0010】
図1図5には本実施形態に係るマットレス装置100の各部の構成を示しており、図6にはマットレス装置100の使用例を示している。
【0011】
各図に示す矢印X1-X2はマットレス110の長手方向を示しており、矢印Y1-Y2はマットレス110の幅方向を示しており、矢印Z1-Z2はマットレス110の高さ方向を示している。
【0012】
<マットレス装置>
マットレス装置100は、図1図2に示すように、概説すると、膨張収縮可能な複数のエアセル115を備えるマットレス110と、マットレス110を収容するカバー部材120と、カバー部材120の内部に配置され、カバー部材120の内部からカバー部材120の外部へ空気を排出する換気ファン150と、を有する。
【0013】
<マットレス>
図2図6に示すように、マットレス110は、マットレス110の長手方向に沿って並べて配置された複数のエアセル115で構成されている。
【0014】
各エアセル115は、マットレス110の高さ方向に沿って順に配置された第1のセル115a、第2のセル115b、及び第3のセル115cを備える。第1のセル115aは、第2のセル115b及び第3のセル115cよりも大きな断面積を有する。第2のセル115b及び第3のセル115cは、略同一の断面積を有する。各セル115a、115b、115cは、各セル115a、115b、115cの内部に送給された空気を気密に保持することが可能な材料で構成されている。
【0015】
図2に示すように、各エアセル115には、所定のチューブ118が接続されている。チューブ118は、エアセル115への空気の供給、及びエアセル115からの空気の排出を制御する制御ユニット10と接続されている。制御ユニット10は、空気の供給及び排出を可能にするポンプとしての機能を有する。マットレス装置100は、制御ユニット10による動作制御により、マットレス110の長手方向に沿って配置された複数のエアセル115の中の任意のエアセルを個別に膨張及び収縮させることができる。
【0016】
マットレス110は、図2図6に示すように、マットレス110の底部110b側の位置でマットレス110とカバー部材120(カバー部材120を構成するベースシート140)との間に換気ファン150を配置可能にする凹状の切り欠き部116を有する。
【0017】
切り欠き部116は、図2に示すように、マットレス110の最も一端側(矢印X1側に位置する端部側)から、例えば、3本(又は5本)のエアセル115の幅方向の長さを調整することにより構成することができる。図2に示す構成例では、マットレス110の最も一端側に位置するエアセル115の一部には、第2のセル115b及び第3のセル115cを設けていない。そのため、マットレス110の最も一端側に位置するエアセル115とマットレス110の底部110bとの間には、切り欠き部116をなす空間が区画される。
【0018】
マットレス装置100は、図6に示すように、マットレス110が備える凹状の切り欠き部116に換気ファン150が配置されることにより、マットレス110と換気ファン150が干渉することを防止できる。それにより、カバー部材120内にマットレス110と換気ファン150を収容した状態において、マットレス110の高さ(厚み)が不要に大きくなることを防止できる。
【0019】
なお、エアセル115を構成する材料の材質、マットレス110の長手方向に配置するエアセル115の個数、各エアセル115の断面形状や断面積、エアセル115の具体的な拡張及び収縮動作の制御形態などについて特に制限はない。
【0020】
<カバー部材>
カバー部材120は、図2図6に示すように、トップカバー130と、トップカバー130と連結分離可能に構成されたベースシート140と、を備える。
【0021】
トップカバー130は、使用者が載置される側に位置するカバー部材120の上部120aを構成する。ベースシート140は、上部120aと反対側に位置するカバー部材120の底部120bを構成する。
【0022】
ベースシート140は、図2に示すように、マットレス110の高さ方向に延びる外周側部を備える。ベースシート140の外周側部は、カバー部材120の外周側部120cを構成する。
【0023】
トップカバー130とベースシート140は、例えば、各部材に配置されたボタンや面ファスナーなどの機械的な連結構造により、互いに連結分離可能に構成することができる。トップカバー130とベースシート140とが連結されてカバー部材120が構成された状態において、カバー部材120の内部には、マットレス110を収容することが可能な内部空間120Aが形成される(図6を参照)。
【0024】
カバー部材120の外周側部120cは、第1の外周側部121、第2の外周側部122、第3の外周側部123、及び第4の外周側部124を備える。
【0025】
カバー部材120は、4つの外周側部121、122、123、124からなる4つの側面を備える略矩形の平面形状を有する(図3を参照)。
【0026】
カバー部材120は、図2に示すように、換気ファン150の作動に伴ってカバー部材120の内部とカバー部材120の外部との間での空気の移動を可能にする複数のメッシュ部126、127、128を有する。
【0027】
各メッシュ部126、127、128の各々は、ベースシート140の外部と内部を連通する複数の孔部を備える。複数の孔部は、例えば、ベースシート140においてメッシュ部を構成する生地本体に形成された貫通孔で構成することができる。
【0028】
マットレス装置100は、換気ファン150を作動させることにより、各メッシュ部126、127、128を介してカバー部材120の内部とカバー部材120の外部との間で空気を円滑に移動させることができる。
【0029】
メッシュ部は、図2図3に示すように、カバー部材120の上部120aと底部120bを繋ぐ外周側部120cに配置された第1の吸気用メッシュ部126と、カバー部材120の底部120bに形成された第2の吸気用メッシュ部127と、外周側部120cに配置された排気用メッシュ部128と、を有する。
【0030】
第1の吸気用メッシュ部126は、図4に示すように、使用者Hの上肢を間に挟んでそれぞれ対向する第1の外周側部121及び第2の外周側部122の少なくとも一方に形成することができる。本実施形態では、マットレス110の幅方向の左側に位置する第1の外周側部121の一部に第1の吸気用メッシュ部126が形成されている。
【0031】
第2の吸気用メッシュ部127は、図3に示すように、底部120bの一部に形成されている。
【0032】
第1の吸気用メッシュ部126及び第2の吸気用メッシュ部127は、例えば、カバー部材120の長手方向の中心位置よりも、使用者の頭部が配置される他端部側(矢印X2側)に寄った位置に形成することができる。
【0033】
排気用メッシュ部128は、例えば、長手方向の一端部側(矢印X1側)に位置する第3の外周側部123の一部に形成することができる。
【0034】
排気用メッシュ部128は、例えば、カバー部材120の幅方向の中心位置よりも、右側(第2の外周側部122側)に寄った位置に形成することができる。
【0035】
なお、各メッシュ部126、127、128が備える孔部の形状や個数について特に制限はない。また、各メッシュ部126、127、128を設ける具体的な位置や、各外周側部121、123及び底部120bにおいて各メッシュ部126、127、128が占める割合(面積)等についても特に制限はない。例えば、吸気用メッシュ部は、第1の外周側部121、第2の外周側部122、及びカバー部材120において使用者の頭部側が配置される他端側に位置する第4の外周側部124等に選択的に設けることができる。
【0036】
また、カバー部材120は、メッシュ部以外の構造により、カバー部材120の内部と外部との間での空気の移動を実現可能に構成されていてもよい。例えば、カバー部材120の一部を通気性を備える材質のものに置き換えることにより、メッシュ部と同様の機能を持たせることができる。
【0037】
トップカバー130は、例えば、透湿性を備える材料で構成することができる。そのような材料としては、例えば、透湿性PUラミネート加工布を用いることができる。
【0038】
ベースシート140は、例えば、非透湿性の材料で構成することができる。そのような材料としては、例えば、非透湿性PUラミネート加工布を用いることができる。
【0039】
なお、カバー部材120は、トップカバー130及びベースシート140からなる複数の部材で構成しなくてもよい。例えば、カバー部材120は、内部にマットレス110を収容可能な空間が区画された袋状の部材で構成してもよい。
【0040】
図1に示すように、マットレス装置100は、送給部119を備える。
【0041】
送給部119の内部には、マットレス110と連結されたチューブ118と、換気ファン150と連結されたケーブル(図示省略)が収容されている。送給部119は、例えば、ベースシート140の第3の外周側部123に形成された開口部129を介してベースシート140の外部へ引き出すことができる。
【0042】
使用者Hは、制御ユニット10に設けられたパネルのボタンを操作したり、スマートフォン等の外部通信機器を介した入力作業等を行うことにより、マットレス110のエアセル115の膨張や収縮、換気ファン150の作動、停止、及び吸引量の調整等を行うことができる。
【0043】
図6には、マットレス装置100の使用例を示している。図6は、マットレス110の長手方向に沿う部分断面を簡略的に示す図である。
【0044】
使用者Hがマットレス110を収容したカバー部材120に横たわった状態で、任意のエアセル115を膨張や収縮させることにより、使用者Hの体圧が一部に集中することを防止できる。それにより、使用者Hが褥瘡等を発症することを効果的に防止することができる。
【0045】
また、使用者Hがカバー部材120の上部120aに横たわった状態で、換気ファン150を作動させると、換気ファン150の吸引力により、各吸気用メッシュ部126、127を介して、カバー部材120の外部から内部へ空気が引き込まれる。カバー部材120の内部に引き込まれた空気は、換気ファン150と近接した位置に配置された排気用メッシュ部128を介してカバー部材120の外部へ排出される。使用者Hは、換気ファン150を作動させて強制対流を生じさせることによって、カバー部材120の内部と外部の間で空気を移動させることができる。それにより、カバー部材120の内部に熱や湿気がこもることを防止できる。上記のようにして、マットレス装置100は、カバー部材120と接触している使用者Hの皮膚表面に熱が伝わることを抑制できるため、使用者Hの身体の温度が高くなることを防止できる。特に、本実施形態に係るカバー部材120は、第1の外周側部121及び底部120bから吸引した空気をマットレス110の長手方向に沿って移動させることにより、身体とカバー部材120との接触面積が大きくなる背中付近で熱や湿気がこもることを防止できる。そのため、使用者Hの体温が上昇することを効果的に防止することができる。
【0046】
(変形例)
図7には、変形例に係るマットレス装置200を示す。以下の説明では、前述した実施形態で既に説明した部材や使用例についての説明は適宜省略する。また、変形例において特に説明の無い内容は、前述した実施形態と同一のものとすることができる。
【0047】
変形例に係るマットレス装置200は、マットレス110とカバー部材120の底部(ベースシート140の底部)120bとの間に配置された通気性を備えるベースマット160を備える。
【0048】
マットレス装置200では、排気用メッシュ部128及び開口部129をマットレス110の幅方向の左側に配置している。また、カバー部材120の底部120bには、二つの吸気用メッシュ部127を配置している。なお、マットレス装置200において各メッシュ部を配置する具体的な位置は特に限定されない。例えば、各メッシュ部は、前述した実施形態に係るマットレス装置100と同一に構成することもできる。
【0049】
トップカバー130及びベースシート140は、非透湿性の材料で構成することができる。そのような材料としては、例えば、非透湿性PUラミネート加工布を用いることができる。
【0050】
ベースマット160は、例えば、合成繊維(ポリエーテルエステルエラストマー)
の立体網状構造体で構成することができる。
【0051】
図8には、マットレス装置200の使用例を示す。
【0052】
使用者Hがマットレス110を収容したカバー部材120の上部120aに横たわった状態で、換気ファン150を作動させると、各吸気用メッシュ部126、127を介してカバー部材120の内部に空気が吸引される。底部120bに形成された第2の吸気用メッシュ部127を介して吸引された空気は、マットレス110と底部120bとの間に配置されたベースマット160の内部を通って、排気用メッシュ部128側へ案内される。ベースマット160の内部を空気が通過することにより、カバー部材120の内部にこもった熱や湿気を効率良く外部へ排出させることができる。また、マットレス装置200は、ベースマット160を備えることにより、マットレス110に横たわった使用者Hの体圧が身体の一部に集中することをより一層効果的に防止することができる。
【0053】
以上、実施形態及び変形例を通じて本発明に係るマットレス装置を説明したが、本発明は明細書内で説明した内容のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々改変することが可能である。
【0054】
マットレス装置は、マットレスと、カバー部材と、カバー部材の内部と外部との間での空気の移動を可能にする換気ファンとを備える限り、具体的な構造、材質、仕様、大きさや各部の形状などについて特に制限はない。
【符号の説明】
【0055】
10 制御ユニット
100 マットレス装置
110 マットレス
110b マットレスの底部
115 エアセル
116 切り欠き部
118 チューブ
119 送給部
120 カバー部材
120A カバー部材の内部空間
120a カバー部材の上部
120b カバー部材の底部
120c カバー部材の外周側部
121 第1の外周側部
122 第2の外周側部
123 第3の外周側部
124 第4の外周側部
126 第1の吸気用メッシュ部(メッシュ部)
127 第2の吸気用メッシュ部(メッシュ部)
128 排気用メッシュ部
130 トップカバー
140 ベースシート
150 換気ファン
160 ベースマット
200 マットレス装置
H 使用者
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8