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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023075906
(43)【公開日】2023-05-31
(54)【発明の名称】検査支援装置
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/40 20180101AFI20230524BHJP
【FI】
G16H10/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022139829
(22)【出願日】2022-09-02
(62)【分割の表示】P 2021188413の分割
【原出願日】2021-11-19
(71)【出願人】
【識別番号】509152079
【氏名又は名称】株式会社ヘルスケアシステムズ
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】瀧本 陽介
(72)【発明者】
【氏名】松本 美保
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA03
(57)【要約】
【課題】検体を用いた追加の検査を、ユーザに適切にレコメンドできなかった。
【解決手段】検査識別子に対応付けられる、検査の結果を特定する結果情報を有する検査情報を受け付ける検査情報受付部121と、結果情報に関する結果条件を含む推奨条件に対応付けて、行うべき検査の検査識別子が格納される推奨検査格納部114と、検体種類識別子に対応付けて、検体を用いて行える検査の2以上の検査識別子が格納される検体検査対応格納部112とを参照し、結果情報が満たす推奨条件に対応する検査識別子であり、結果情報に対応する検査識別子に対応する検体種類識別子と対になる検査識別子を取得する推奨検査決定部133と、当該検査識別子に対応する情報であり、推奨する検査に関する情報である推奨検査情報を出力するレコメンド部141とを具備する検査支援装置1により、検査に使用する検体を用いた追加の検査を、ユーザに適切にレコメンドできる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが行う検査を識別する検査識別子に対応付けられる、検査の結果を特定する結果情報を有する検査情報を受け付ける検査情報受付部と、
結果情報に関する条件である結果条件を含む推奨条件に対応付けて、行うべき検査を識別する検査識別子が格納される推奨検査格納部と、検体の種類を識別する検体種類識別子に対応付けて、当該検体を用いて行える検査を識別する2以上の検査識別子が格納される検体検査対応格納部とを参照し、前記結果情報が満たす推奨条件に対応する検査識別子であり、前記結果情報に対応する検査識別子に対応する検体種類識別子と対になる検査識別子を取得する推奨検査決定部と、
前記推奨検査決定部が取得した検査識別子に対応する情報であり、推奨する検査に関する情報である推奨検査情報を出力するレコメンド部とを具備する検査支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検体を用いた検査をレコメンドする検査支援装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、検体を分析した結果を示す分析結果を処理することにより、信頼性の低い検査結果が医師に報告されてしまうのを防ぐ装置が存在した(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-18051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、検査に使用した検体を用いた追加の検査を、ユーザに適切にレコメンドできなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の検査支援装置は、ユーザが行う検査を識別する検査識別子に対応付けられる、検査の結果を特定する結果情報を有する検査情報を受け付ける検査情報受付部と、結果情報に関する条件である結果条件を含む推奨条件に対応付けて、行うべき検査を識別する検査識別子が格納される推奨検査格納部と、検体の種類を識別する検体種類識別子に対応付けて、検体を用いて行える検査を識別する2以上の検査識別子が格納される検体検査対応格納部とを参照し、結果情報が満たす推奨条件に対応する検査識別子であり、結果情報に対応する検査識別子に対応する検体種類識別子と対になる検査識別子を取得する推奨検査決定部と、推奨検査決定部が取得した検査識別子に対応する情報であり、推奨する検査に関する情報である推奨検査情報を出力するレコメンド部とを具備する検査支援装置である。
【0006】
かかる構成により、検査に使用した検体を用いた追加の検査を、検査結果に応じて、ユーザに適切にレコメンドできる。
【0007】
また、本第二の発明の検査支援装置は、第一の発明に対して、推奨条件は、検査で使用する検体の時期に関する時期条件を含み、検査で使用された検体の時期を特定する時期情報を含む1以上のユーザ検体情報が格納されるユーザ検体情報格納部を参照し、検査情報受付部が受け付けた検査情報に対応する検体の時期である時期情報を取得する時期取得部とをさらに具備し、推奨検査決定部は、時期取得部が取得した時期情報が満たす時期条件を含む推奨条件に対応する検査識別子であり、検体種類識別子と対になる検査識別子を取得する、検査支援装置である。
【0008】
かかる構成により、検査に使用した検体を用いた追加の検査を、検体の時期に応じて、ユーザに適切にレコメンドできる。
【0009】
また、本第三の発明の検査支援装置は、第二の発明に対して、1以上の各検体種類識別子に対応付けて、検体の保存期間を特定する保存期間情報を含む検体情報が格納される検体情報格納部と、検体種類識別子に対応付けて、検体を用いて行える検査を識別する2以上の検査識別子が格納される検体検査対応格納部とを参照し、検査情報受付部が受け付けた検査情報に対応する検査識別子で識別される検査対象である検体の検体種類識別子を検体検査対応格納部から取得し、検体種類識別子に対応する保存期間情報を検体情報格納部から取得する保存期間情報取得部をさらに具備し、推奨検査決定部は、保存期間情報取得部が取得した保存期間情報と時期情報とを用いて、時期条件を含む推奨条件に対応する検査識別子であり、検体種類識別子と対になる検査識別子を取得する、検査支援装置である。
【0010】
かかる構成により、検査に使用した検体を用いた追加の検査を、検体の保存期間に応じて、ユーザに適切にレコメンドできる。
【0011】
また、本第四の発明の検査支援装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、ユーザが入力した情報に関する入力情報を受け付ける入力情報受付部と、入力情報に応じて、推奨検査決定部が取得した検査識別子で識別される検査の価格を特定する価格情報を取得する価格取得部と、価格情報を出力する価格出力部とをさらに具備する検査支援装置である。
【0012】
かかる構成により、入力情報に応じて、レコメンドする検査の価格を決定できる。
【0013】
また、本第五の発明の検査支援装置は、第四の発明に対して、入力情報は、アンケートに対する回答を特定する回答情報である、検査支援装置である。
【0014】
かかる構成により、アンケートに対するユーザからの回答に応じて、レコメンドする検査の価格を決定できる。
【0015】
また、本第六の発明の検査支援装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、2以上の各検査識別子に対応する検査の内容に関する情報である検査内容情報が格納される検査内容格納部を参照し、推奨検査決定部が取得した検査識別子に対応する検査内容情報を取得し、検査内容情報を有する推奨検査情報を構成する推奨検査情報取得部をさらに具備し、レコメンド部は、推奨検査情報取得部が構成した推奨検査情報を出力する、検査支援装置である。
【0016】
かかる構成により、検査に使用した検体を用いた追加の検査を、ユーザに適切にレコメンドできる。
【発明の効果】
【0017】
本発明による検査支援装置によれば、検査に使用した検体を用いた追加の検査を、ユーザに適切にレコメンドできる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施の形態1における検査支援システムAの概念図
図2】同検査支援システムAのブロック図
図3】同検査支援装置1のブロック図
図4】同検査支援装置1の動作例について説明するフローチャート
図5】同推奨検査決定処理の例について説明するフローチャート
図6】同価格取得処理の例について説明するフローチャート
図7】同端末装置2の動作例について説明するフローチャート
図8】同検査内容管理表を示す図
図9】同検体検査対応表を示す図
図10】同推奨検査管理表を示す図
図11】同ユーザ検体管理表を示す図
図12】同ユーザ情報管理表を示す図
図13】同出力例を示す図
図14】同出力例を示す図
図15】同出力例を示す図
図16】同コンピュータシステムの概観図
図17】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、検査支援装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0020】
(実施の形態1)
本実施の形態において、実施された検査で使用した検体と同じ検体で検査可能な他の検査をレコメンドする検査支援装置を具備する検査支援システムについて説明する。なお、検査は、通常、健康のための検査である。
【0021】
また、本実施の形態において、検査結果を用いて、適切な他の検査をレコメンドする検査支援装置を具備する検査支援システムについて説明する。
【0022】
また、本実施の形態において、検体を預かってからの期間の情報、検体の保存期間の情報等を用いて、適切な他の検査をレコメンドする検査支援装置を具備する検査支援システムについて説明する。
【0023】
さらに、本実施の形態において、ユーザの入力情報に応じて、レコメンドする検査の価格を取得する検査支援装置を具備する検査支援システムについて説明する。なお、入力情報は、例えば、アンケートの回答である。
【0024】
なお、本実施の形態において、情報Aが情報Bに対応付いていることは、情報Aから情報Bを取得できること、または情報Bから情報Aを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Aと情報Bとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Aが情報Bに含まれていても良いし、情報Bが情報Aに含まれている等でも良い。
【0025】
図1は、本実施の形態における検査支援システムAの概念図である。検査支援システムAは、検査支援装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。
【0026】
検査支援装置1は、検査のレコメンドのための処理を行うサーバである。検査支援装置1は、例えば、ASPのサーバ、クラウドサーバ等である。但し、検査支援装置1の種類は問わない。
【0027】
端末装置2は、ユーザが使用する端末である。1以上の端末装置2は、検査の結果情報を閲覧する端末を含む。また、1以上の端末装置2は、結果情報を送信する端末でも良い。つまり、ユーザは、例えば、検査を受ける被験者であるが、医療機関や検査機関等の者でも良い。端末装置2は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。
【0028】
検査支援装置1と1または2以上の各端末装置2とは、インターネット等のネットワークにより通信可能である。
【0029】
図2は、本実施の形態における検査支援システムAのブロック図である。図3は、検査支援装置1のブロック図である。
【0030】
検査支援システムAを構成する検査支援装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。
【0031】
格納部11は、検査内容格納部111、検体検査対応格納部112、検体情報格納部113、推奨検査格納部114、ユーザ検体情報格納部115、およびアンケート格納部116を備える。受付部12は、検査情報受付部121、および入力情報受付部122を備える。処理部13は、時期取得部131、保存期間情報取得部132、推奨検査決定部133、価格取得部134、および推奨検査情報取得部135を備える。出力部14は、レコメンド部141、および価格出力部142を備える。
【0032】
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
【0033】
検査支援装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する検査内容情報、後述する検体検査対応情報、後述する検体情報、後述する推奨条件に対応付いた検査識別子、後述するユーザ検体情報、後述するアンケート情報である。
【0034】
検査内容格納部111には、2以上の各検査識別子に対応する検査内容情報が格納される。検査識別子とは、検査を特定する情報である。検査識別子は、検査項目を特定する情報である。検査識別子は、例えば、検査名であるが、検査項目を識別するID等でも良い。検査識別子は、例えば、「インドキシル硫酸測定値」、「腸内環境」、「酸化ストレス」「ヘリコバクター・ピロリ菌の抗体」である。検査内容情報は、検査の内容に関する情報である。検査内容情報は、検査識別子を有しても良い。検査内容情報は、検査識別子のみでも良いが、検査項目の詳細を説明する情報を含むことは好適である。検査内容情報は、価格情報を有することは好適である。価格情報は、検査の価格を特定する情報である。検査の価格は、ここでは、通常、検査の定価である。
【0035】
なお、検査は、ここでは、通常、検体を用いて実施される。検体は、生体試料または生体外試料である。生体試料は、例えば、尿、便、血液、口腔内細胞、唾液、毛髪、体毛、皮脂、爪、皮膚片、精液、涙液、汗、母乳、鼻水、痰、歯石、舌苔である。生体外試料は、例えば、被験者の写真データ、被験者の映像データ、被験者の音声データ、被験者の住居のハウスダストである。また、検査は、例えば、検査キットを用いた検査であるが、問わない。
【0036】
検査キットは、例えば、被験者の生体から出される物質を用いた検査のための物品等である。生体から出される物質は、例えば、尿、血液、便、その他の体液である。検査キットは、例えば、インドキシル硫酸測定値を得るための検査のための物品である。検査キットは、例えば、大豆イソフラボンからエクオールがつくれているか測る尿検査であるエクオール検査のキット、腸内細菌由来の腐敗物質量で腸内環境の健康度を測る尿検査である腸内環境検査のキット、活性酸素によってダメージをうけたDNA(8-OHdG)を測る尿検査である酸化ストレス検査のキット、1日あたりどれくらい食塩を摂っているのか測る尿検査である減塩測定の検査キット、胃がんリスクを高める「ヘリコバクター・ピロリ菌」の抗体の有無を測る尿検査のキットである。なお、検査キットは、例えば、生体外試料(例えば、ハウスダスト)の採取のための物品である。
【0037】
検査キットは、例えば、被験者に関する情報を用いた検査のための情報(例えば、権利情報)でも良い。被験者に関する情報は、例えば、被験者の音声データ、被験者の画像データである、画像データは、静止画または動画である。物品以外のものは、画像データと音声データの両方を含む情報でも良い。なお、被験者の音声データや被験者の画像データから、被検者の健康状態に関する情報が検査結果として得られる。かかる健康状態に関する情報は、例えば、フレイル度や心の落ち込み度等であるが、情報の内容は問わない。
【0038】
検体検査対応格納部112には、1以上の各検体種類識別子に対応付けて、1または2以上の検査識別子が格納される。つまり、検体検査対応格納部112には、検体ごとに、当該検体を用いて行える1または2以上の検査の情報が格納される。検体検査対応格納部112に、一の各検体種類識別子に対応付けて、2以上の検査識別子が格納されることは好適である。
【0039】
検体検査対応格納部112には、1以上の各検査識別子に対応付けて、検体種類識別子に加えて、必要検体量が格納されていても良い。必要検体量は、検査に必要な検体の量を特定する情報である。
【0040】
検体種類識別子とは、検体の種類を識別する情報である。検体種類識別子は、例えば、生体試料を特定する情報、生体外試料を特定する情報である。生体試料を特定する情報は、例えば、「尿」「便」「血液」「口腔内細胞」「唾液」「毛髪」「体毛」「皮脂」「爪」「皮膚片」「精液」「涙液」「汗」「母乳」「鼻水」「痰」「歯石」「舌苔」である。生体外試料情報は、例えば、「写真データ」「音声データ」「ハウスダスト」である。検体量情報は、検査に必要な検体量を特定する情報であり、例えば、10ml以上、20グラム以上である。
【0041】
検体情報格納部113には、1以上の各検体種類識別子に対応付けて、検体情報が格納される。検体情報とは、検体に関する情報である。検体情報は、例えば、保存期間情報を含む。保存期間情報とは、検体の保存期間を特定する情報である。保存期間情報は、例えば、検体が保存可能な期間を特定する情報である。
【0042】
推奨検査格納部114は、1以上の各推奨条件に対応付けて、行うべき検査を識別する検査識別子が格納される。推奨条件とは、ユーザに行うべき検査を提案するための条件である。推奨条件は、例えば、結果条件、時期条件、検体量条件、ユーザ属性値条件のうちの1または2以上の条件を含む。
【0043】
結果条件とは、結果情報に関する条件である。結果情報とは、健康に関する検査キットを用いた検査の結果に関する情報である。結果情報は、例えば、検査の結果の数値、正常であるか否かを示す情報、正常の度合を示す情報である。結果情報は、例えば、インドキシル硫酸測定値、腸内環境の健康度、1日あたりの食塩摂取量、ヘリコバクター・ピロリ菌の抗体の有無である。結果条件は、例えば、「インドキシル硫酸測定値が閾値以上」「腸内環境の健康度が閾値より小さい」「ヘリコバクター・ピロリ菌の抗体が有る」である。
【0044】
時期条件とは、検査で使用する検体の時期に関する条件である。時期条件は、例えば、検体採取からの期間に関する条件、検体を預かってからの期間に関する条件である。時期条件は、例えば、「検査の採取日から1週間以内」「採尿から5日まで」である。時期条件は、保存期間情報に関する条件であっても良い。期間条件は、例えば、「検体の採取日から1週間以内」「検体を預かってから1週間以内」「検体を預かってから5日まで」である。時期条件は、例えば、検体の保存安定性が担保されている期間である検査可能期間に関する条件、検査の受け付けができる期間である検査受付可能期間に関する条件である、とも言える。検査可能期間に関する条件を満たした場合でも、検査受付可能期間に関する条件を満たさない場合、通常、後述する追加検査のレコメンドはされない。
【0045】
検体量条件とは、検査で使用する検体量に関する条件である。検体量条件は、例えば、「1ml以上」「0.5g以上」である。
【0046】
ユーザ属性値条件とは、1または2以上のユーザ属性値に関する条件である。ユーザ属性値の例については後述する。
【0047】
ユーザ検体情報格納部115には、1または2以上のユーザ検体情報が格納される。ユーザ検体情報とは、ユーザに対する検査で使用された検体に関する情報である。ユーザ検体情報は、例えば、検査に使用したユーザの検体の時期を特定する時期情報を含む。時期情報は、例えば、検体の採取日、検体の検査機関に到着した日等である。ユーザ検体情報は、例えば、ユーザ識別子を有する。ユーザ識別子とは、ユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、例えば、ID、氏名、メールアドレス、電話番号である。ユーザ検体情報は、例えば、1以上のユーザ属性値を有する。ユーザ属性値は、ユーザの特性に関する情報であり、広く解する。1以上のユーザ属性値は、例えば、通知先識別子、性別、年齢、年齢層、身長、体重、BMI、住まい情報、家族情報、健康情報、職業情報、回答情報、医療機関のカルテNo、診察券No、既往症、服薬内容、診疾病名、家族情報、オンライン診療のアカウント情報である。ユーザ属性値は、ユーザに対するアンケートの回答情報でも良い。通知先識別子は、ユーザに検査情報等の情報を通知するために使用する通知先の情報である。通知先識別子は、例えば、メールアドレス、電話番号、ユーザIDである。
【0048】
回答情報は、アンケート情報を用いたアンケートに対する回答を特定する情報である。回答情報は、回答そのものでも良いし、ユーザの回答を加工した情報でも良い。回答情報は、アンケート情報が有する設問情報に対応する回答に基づく情報である。回答情報は、単に回答と言っても良い。
【0049】
アンケート格納部116には、1または2以上のアンケート情報が格納される。アンケート情報とは、アンケートを構成する情報である。アンケート情報は、1または2以上の設問情報を有する。アンケート情報には、回答情報に応じて価格を減額する検査の検査識別子が対応付いていることは好適である。アンケート情報には、減額情報が対応付いていることは好適である。減額情報とは、回答情報に応じた、検査費用の減額後の価格を特定する情報である。減額情報は、例えば、「半額」「X%割引き」「無料」である。
【0050】
受付部12は、各種の情報を受け付ける。各種の情報は、例えば、後述する検査情報、後述する入力情報、検査申込である。
検査申込とは、レコメンドされた検査に対する申込みである。検査申込は、通常、検査識別子を有する。検査申込は、通常、ユーザ識別子に対応付いている。
【0051】
ここで、受け付けとは、通常、端末装置2等の他の装置からの受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0052】
検査情報受付部121は、検査情報を受け付ける。検査情報とは、一のユーザの検査に関する情報である。検査情報は、例えば、ユーザが行う検査を識別する検査識別子に対応付いた結果情報を有する。検査情報は、例えば、ユーザ識別子に対応付いている。検査情報受付部121は、例えば、検査機関の端末装置2から検査情報を受信する。
【0053】
入力情報受付部122は、入力情報を受け付ける。入力情報受付部122は、通常、ユーザ識別子に対応付いた入力情報を受け付ける。入力情報とは、ユーザが入力した情報に関する情報である。入力情報は、ユーザが入力した情報そのものでも良いし、ユーザが入力した情報を加工した情報でも良い。入力情報は、例えば、1または2以上の回答情報である。入力情報は、例えば、操作情報である。操作情報とは、ユーザが端末装置2に入力した操作を特定する情報、またはユーザが端末装置2に入力した操作に基づいて取得された情報である。操作情報は、例えば、ユーザの端末装置2で出力されているゲームに対する操作の情報である。操作情報は、例えば、ユーザの端末装置2で出力されているゲームに対する操作の結果、ユーザがゲームで勝利したことを示す情報である。
【0054】
入力情報受付部122は、例えば、検査情報受付部121が受け付ける検査情報と対にして、入力情報を受け付けることは好適である。入力情報受付部122は、例えば、検査情報受付部121が受け付ける検査情報と一緒に入力情報を受け付ける。
【0055】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、時期取得部131、保存期間情報取得部132、推奨検査決定部133、価格取得部134が行う処理である。
【0056】
処理部13は、受け付けられた検査申込に対応する受け付け処理を行う。受け付け処理は、例えば、検査申込に含まれる検査識別子とユーザ識別子とを対応付けて蓄積する処理である。受け付け処理は、例えば、検査申込に含まれるユーザ識別子で識別されるユーザに、検査料を課金するための処理である。ただし、受け付け処理の内容は問わない。受け付け処理は、検査の申込みに対応する処理であれば良い。
【0057】
処理部13は、例えば、入力情報受付部122が受信した入力情報を、当該入力情報に対応するユーザ識別子と対にして、格納部11に蓄積する。処理部13は、例えば、入力情報受付部122が受信した回答情報を、ユーザ識別子と対にして、格納部11に蓄積する。なお、回答情報は、例えば、ユーザの既往歴、健康上の悩み等を含む。
【0058】
時期取得部131は、ユーザ検体情報格納部115を参照し、検査情報受付部121が受け付けた検査情報に対応する検査の対象である検体の時期である時期情報を取得する。なお、かかる場合、ユーザ検体情報は、時期情報を有する。時期取得部131は、例えば、検査情報受付部121が受け付けた検査情報に対応するユーザ識別子と対になる時期情報をユーザ検体情報格納部115から取得する。
【0059】
保存期間情報取得部132は、検体情報格納部113と検体検査対応格納部112とを参照し、検査情報受付部121が受け付けた検査情報に対応する検査識別子で識別される検査対象である検体の検体種類識別子を検体検査対応格納部112から取得し、当該検体種類識別子に対応する保存期間情報を検体情報格納部113から取得する。
【0060】
推奨検査決定部133は、推奨検査格納部114と検体検査対応格納部112とを参照し、結果情報が満たす推奨条件に対応する検査識別子であり、結果情報に対応する検査識別子に対応する検体種類識別子と対になる1または2以上の検査識別子を検体検査対応格納部112から取得する。
【0061】
つまり、推奨検査決定部133は、ユーザの検査の結果情報が満たす推奨条件と対になる検査識別子であり、当該検査に使用した検体を用いて行える検査を識別する検査識別子を取得する。
【0062】
さらに詳細には、推奨検査決定部133は、検査情報受付部121が受け付けた検査情報に対応付く検査識別子と対になる検体種類識別子を検体検査対応格納部112から取得する。つまり、受け付けられた検査の結果情報に対応する検査を特定し、当該検査で使用した検体の種類を識別する検体種類識別子を取得する。また、推奨検査決定部133は、推奨検査格納部114が有する1以上の各推奨条件を、検査情報受付部121が受け付けた検査情報が有する結果情報が満たすか否かを判断する。次に、推奨検査決定部133は、結果情報が満たすと判断した1以上の各推奨条件と対になる1以上の検査識別子を推奨検査格納部114から取得する。次に、推奨検査決定部133は、取得した1以上の各検査識別子ごとに、1以上の各検査識別子と取得していた検体種類識別子とが対であるか否かを、検体検査対応格納部112を参照し、決定する。ここでは、推奨検査決定部133は、1以上の各検査識別子で識別される検査が検体種類識別子で識別される検体を使用して実施可能であるか否かを判断している。そして、推奨検査決定部133は、取得していた検体種類識別子と対になる1以上の検査識別子を検体検査対応格納部112から取得する。なお、ここで、推奨検査決定部133は、検査情報受付部121が受け付けた検査情報に対応付く検査識別子を除いた1以上の検査識別子を取得することは好適である。
【0063】
推奨検査決定部133は、保存期間情報取得部132が取得した保存期間情報をも満たす推奨条件に対応する検査識別子であり、検体種類識別子と対になる検査識別子を検体検査対応格納部112から取得することは好適である。
【0064】
さらに詳細には、検査情報受付部121が受け付けた検査情報に対応付く検査識別子と対になる検体種類識別子を検体検査対応格納部112から取得する。また、また、推奨検査決定部133は、検査情報受付部121が受け付けた検査情報が有する結果情報と保存期間情報取得部132が取得した保存期間情報とが、推奨検査格納部114が有する1以上の各推奨条件を満たすか否かを判断する。次に、推奨検査決定部133は、満たすと判断した1以上の各推奨条件と対になる1以上の検査識別子を推奨検査格納部114から取得する。次に、推奨検査決定部133は、取得した1以上の各検査識別子ごとに、1以上の各検査識別子と取得していた検体種類識別子とが対であるか否かを、検体検査対応格納部112を参照し、決定する。そして、推奨検査決定部133は、取得していた検体種類識別子と対になる1以上の検査識別子を検体検査対応格納部112から取得する。なお、ここで、推奨検査決定部133は、検査情報受付部121が受け付けた検査情報に対応付く検査識別子を除いた1以上の検査識別子を取得することは好適である。
【0065】
推奨検査決定部133は、時期取得部131が取得した時期情報をも満たす推奨条件に対応する検査識別子であり、検体種類識別子と対になる検査識別子を検体検査対応格納部112から取得することは好適である。
【0066】
さらに詳細には、検査情報受付部121が受け付けた検査情報に対応付く検査識別子と対になる検体種類識別子を検体検査対応格納部112から取得する。また、また、推奨検査決定部133は、検査情報受付部121が受け付けた検査情報が有する結果情報と時期取得部131が取得した時期情報とが、推奨検査格納部114が有する1以上の各推奨条件を満たすか否かを判断する。次に、推奨検査決定部133は、満たすと判断した1以上の各推奨条件と対になる1以上の検査識別子を推奨検査格納部114から取得する。次に、推奨検査決定部133は、取得した1以上の各検査識別子ごとに、1以上の各検査識別子と取得していた検体種類識別子とが対であるか否かを、検体検査対応格納部112を参照し、決定する。そして、推奨検査決定部133は、取得していた検体種類識別子と対になる1以上の検査識別子を検体検査対応格納部112から取得する。なお、ここで、推奨検査決定部133は、検査情報受付部121が受け付けた検査情報に対応付く検査識別子を除いた1以上の検査識別子を取得することは好適である。
【0067】
推奨検査決定部133は、検査情報受付部121が受け付けた検査情報に対応付くユーザ属性値と対になる1以上のユーザ属性値が満たす推奨条件と対になる1以上の検査識別子を取得することは好適である。
【0068】
また、推奨検査決定部133は、検査情報受付部121が受け付けた検査情報に対応付く検査識別子は、取得しないことは好適である。つまり、検査情報受付部121が受け付けた検査情報に対応する検査(既に行った検査)をユーザにレコメンドしないことは好適である。
【0069】
推奨検査決定部133は、検査に必要な検体量と、管理されている検体の残りの量とを比較し、検体の残りの量により、可能な検査を識別する検査識別子のみを取得することは好適である。かかる場合、検査に必要な検体量は、検査識別子に対応付けて格納されている。また、検体の残りの量は、検査情報受付部121が受け付けた検査情報に対応付けて格納されている。
【0070】
価格取得部134は、入力情報受付部122が受け付けた入力情報に応じて、推奨検査決定部133が取得した検査識別子で識別される検査の価格を特定する価格情報を取得する。なお、価格取得部134は、通常、入力情報を受け付けた場合、入力情報を受け付けない場合と比較して、安い価格の価格情報を取得する。
【0071】
価格取得部134は、例えば、入力情報の内容に応じて、異なる価格情報を取得する。価格取得部134は、例えば、アンケートの回答情報が減額条件を満たす場合と満たさない場合とで、異なる価格情報を取得する。減額条件とは、検査の価格を減額するための条件である。減額条件は、例えば、回答の設問数が閾値以上、備考欄に情報が含まれること等である。価格取得部134は、例えば、回答条件を満たす回答情報である場合は、満たさない回答情報である場合より、安い価格情報を取得する。減額条件は、例えば、受け付けられた操作情報が「ユーザがゲームに勝利した」ことを示す情報であることである。つまり、価格取得部134は、例えば、入力情報である操作情報が「ユーザがゲームに勝利した」旨の情報である場合、その他の情報である場合より、安い価格情報を取得する。
【0072】
価格取得部134は、例えば、入力情報受付部122が受け付けた回答情報に対応するアンケート情報と対になる減額情報をアンケート格納部116から取得する。また、価格取得部134は、例えば、推奨検査決定部133が取得した検査識別子と対になる価格情報を検査内容格納部111から取得する。次に、価格取得部134は、取得した価格情報と取得した減額情報とを用いて、減額後の価格を特定する価格情報を取得する。
【0073】
推奨検査情報取得部135は、検査内容格納部111を参照し、推奨検査決定部133が取得した1以上の各検査識別子に対応する検査内容情報を取得し、当該検査内容情報を有する推奨検査情報を構成する。なお、検査内容情報は問わない。検査内容情報は、例えば、結果情報に対応する検査結果のレベルを示す情報である。検査内容情報は、例えば、検査識別子に対応する検査の詳細説明、正常範囲を示す情報である。
【0074】
推奨検査情報取得部135は、例えば、推奨検査決定部133が取得した1以上の各検査識別子と対になる検査内容情報を検査内容格納部111から取得する。次に、推奨検査情報取得部135は、例えば、1以上の各検査識別子ごとに、取得した検査内容情報を有する推奨検査情報を構成する。なお、推奨検査情報取得部135は、例えば、価格取得部134が取得した価格情報をも含む検査内容情報を構成することは好適である。
【0075】
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、推奨検査情報、価格情報である。出力部14は、端末装置2に情報を送信することは好適である。
【0076】
なお、ここで出力とは、通常、端末装置2への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0077】
レコメンド部141は、推奨検査決定部133が取得した検査識別子に対応する情報であり、推奨する検査に関する情報である推奨検査情報を出力する。レコメンド部141は、推奨検査情報取得部135が取得した推奨検査情報を出力することは好適である。レコメンド部141は、推奨検査情報を端末装置2に送信することは好適である。
【0078】
価格出力部142は、価格取得部134が取得した価格情報を出力する。価格出力部142は、価格情報を端末装置2に送信することは好適である。
【0079】
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子、ユーザ端末識別子等である。ユーザ端末識別子は、端末装置2を識別する情報であり、例えば、Cookie ID、セッション識別子、IPアドレス、MACアドレス等である。ユーザ端末識別子は、ユーザ識別子である、と考えても良い。
【0080】
端末受付部22は、ユーザから指示や情報等の入力を受け付ける。指示や情報等とは、例えば、検査情報、入力情報等である。なお、指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0081】
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末受付部22が受け付けた指示や情報等を、送信する構造の指示や情報等に変更する処理、端末受信部25が受信した情報を出力する構造に変更する処理等である。
【0082】
端末送信部24は、各種の情報や指示等を送信する。各種の情報や指示等とは、例えば、検査情報、入力情報等である。端末送信部24は、通常、検査支援装置1に情報や指示等を送信する。
【0083】
端末受信部25は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、アンケート情報、推奨検査情報、価格情報である。
【0084】
端末出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、端末受信部25が受信し、端末処理部23が出力される構造に変更した情報であり、例えば、アンケート情報、推奨検査情報、価格情報である。
【0085】
格納部11、検査内容格納部111、検体検査対応格納部112、検体情報格納部113、推奨検査格納部114、ユーザ検体情報格納部115、アンケート格納部116、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0086】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0087】
受付部12、検査情報受付部121、および入力情報受付部122は、無線または有線の通信手段で実現されることが好適であるが、放送を受信する手段、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されても良い。
【0088】
処理部13、時期取得部131、保存期間情報取得部132、推奨検査決定部133、価格取得部134、推奨検査情報取得部135、および端末処理部23は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0089】
出力部14、レコメンド部141、価格出力部142、および端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0090】
端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0091】
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0092】
次に、検査支援システムAの動作例について説明する。まず、検査支援装置1の動作例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0093】
(ステップS401)検査情報受付部121は、検査情報を受け付けたか否かを判断する。検査情報を受け付けた場合はステップS402に行き、検査情報を受け付けなかった場合はステップS408に行く。なお、ここでの受け付けは、例えば、ユーザの端末装置2または検査機関の端末装置2からの受信である。
【0094】
(ステップS402)処理部13は、ステップS401で受け付けられた検査情報に含まれる結果情報を取得する。
【0095】
(ステップS403)処理部13は、ステップS401で受け付けられた検査情報に対応するユーザ識別子および検査識別子に対応付けて、ステップS402で取得した結果情報を蓄積する。
【0096】
(ステップS404)推奨検査決定部133は、推奨検査決定処理を行う。推奨検査決定処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0097】
(ステップS405)価格取得部134は、価格取得処理を行う。価格取得処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。なお、ここで、価格情報を取得することは好適であるが、価格情報を取得できない場合があっても良い。
【0098】
(ステップS406)推奨検査情報取得部135は、ステップS404で取得した1以上の各検査識別子と対になる検査内容情報を検査内容格納部111から取得する。推奨検査情報取得部135は、検査識別子ごとに、検査内容情報を有する推奨検査情報を構成する。なお、推奨検査情報取得部135は、検査識別子ごとに、検査内容情報とステップS405で取得された価格情報とを有する推奨検査情報を構成することは好適である。
【0099】
(ステップS407)レコメンド部141は、ステップS406で取得された1以上の推奨検査情報を出力する。ステップS401に戻る。なお、ここでの出力は、例えば、端末装置2への送信である。
【0100】
(ステップS408)入力情報受付部122は、入力情報を受け付けたか否かを判断する。入力情報を受け付けた場合はステップS409に行き、入力情報を受け付けなかった場合はステップS410に行く。なお、ここでの受け付けは、例えば、ユーザの端末装置2からの受信である。
【0101】
(ステップS409)処理部13は、ステップS408で受け付けた入力情報に対応するユーザ識別子に対応付けて、当該入力情報を格納部11に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0102】
(ステップS410)受付部12は、検査申込を端末装置2から受信したか否かを判断する。検査申込を受信した場合はステップS411に行き、受信しなかった場合はステップS401に戻る。
【0103】
(ステップS411)処理部13は、検査申込に対応する申込みの受け付け処理を行う。ステップS401に戻る。
【0104】
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0105】
次に、ステップS404の推奨検査決定処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0106】
(ステップS501)推奨検査決定部133は、受け付けられた結果情報に対応する検査識別子を取得する。
【0107】
(ステップS502)推奨検査決定部133は、ステップS501で取得した検査識別子と対になる検体種類識別子を検体検査対応格納部112から取得する。
【0108】
(ステップS503)推奨検査決定部133は、ステップS502で取得した検体種類識別子と対になる検査識別子であり、ステップS501で取得した検査識別子を除く1以上の他の検査識別子を検体検査対応格納部112から取得する。
【0109】
(ステップS504)推奨検査決定部133は、カウンタiに1を代入する。
【0110】
(ステップS505)推奨検査決定部133は、ステップS503で取得した1以上の検査識別子の中で、i番目の検査識別子が存在するか否かを判断する。i番目の検査識別子が存在する場合はステップS506に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0111】
(ステップS506)推奨検査決定部133は、i番目の検査識別子と対になる推奨条件を推奨検査格納部114から取得する。
【0112】
(ステップS507)推奨検査決定部133は、ステップS506で取得した推奨条件に合致するか否かの判断に使用する結果情報等を取得する。なお、結果情報等は、結果情報だけの場合もあり得るし、結果情報に加えて時期情報、保存期間情報、本日の日付けのうちの1以上の情報を含んでも良い。また、結果情報等は、ユーザの1以上の属性値を含んでも良い。
【0113】
(ステップS508)推奨検査決定部133は、ステップS507で取得した結果情報等がステップS506で取得した推奨条件を満たすか否かを判断する。推奨条件を満たす場合はステップS509に行き、推奨条件を満たさない場合はステップS510に行く。
【0114】
(ステップS509)推奨検査決定部133は、i番目の検査識別子を図示しないバッファに一時蓄積する。
【0115】
(ステップS510)推奨検査決定部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS505に戻る。
【0116】
次に、ステップS405の価格取得処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0117】
(ステップS601)価格取得部134は、カウンタiに1を代入する。
【0118】
(ステップS602)価格取得部134は、ステップS503で取得された1以上の検査識別子の中で、i番目の検査識別子が存在するか否かを判断する。i番目の検査識別子が存在する場合はステップS603に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0119】
(ステップS603)価格取得部134は、i番目の検査識別子と対になる価格情報を検査内容格納部111から取得する。なお、この価格情報は、定価を示す価格情報である。
【0120】
(ステップS604)価格取得部134は、入力情報が存在するか否かを判断する。入力情報が存在する場合はステップS605に行き、存在しない場合はステップS610に行く。なお、ここでの入力情報は、ステップS401で受け付けられた検査情報に対応するユーザ識別子と対になる入力情報である。
【0121】
(ステップS605)価格取得部134は、かかる入力情報を取得する。
【0122】
(ステップS606)価格取得部134は、入力情報が減額条件を満たすか否かを判断する。減額条件を満たす場合はステップS607に行き、減額条件を満たさない場合はステップS610に行く。
【0123】
(ステップS607)価格取得部134は、ステップS606で満たすと判断された減額条件に対応する減額情報を取得する。
【0124】
(ステップS608)価格取得部134は、ステップS603で取得した価格情報とステップS607で取得した減額情報とを用いて、減額後の価格情報を取得する。
【0125】
(ステップS609)価格取得部134は、i番目の検査識別子に対応付けて、ステップS608で取得した価格情報を図示しないバッファに蓄積する。
【0126】
(ステップS610)価格取得部134は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS505に戻る。
【0127】
次に、端末装置2の動作例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0128】
(ステップS701)端末受付部22は、ユーザから検査情報の入力を受け付けたか否かを判断する。検査情報の入力を受け付けた場合はステップS702に行き、受け付けなかった場合はステップS711に行く。
【0129】
(ステップS702)端末処理部23は、受け付けられた検査情報を用いて、送信する検査情報を構成する。端末送信部24は、当該検査情報を検査支援装置1に送信する。
【0130】
(ステップS703)端末受信部25は、検査支援装置1から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS704にいき、情報を受信しなかった場合はステップS703に戻る。
【0131】
(ステップS704)端末処理部23は、受信された情報が推奨検査情報であるか否かを判断する。推奨検査情報であればステップS705に行き、推奨検査情報でなければステップS709に行く。
【0132】
(ステップS705)端末処理部23は、受信された推奨検査情報を用いて、出力する推奨検査情報を構成する。端末出力部26は、当該推奨検査情報を出力する。なお、端末出力部26は、推奨検査情報とともに、検査の結果情報等を出力することは好適である。
【0133】
(ステップS706)端末受付部22は、検査申込を受け付けたか否かを判断する。検査申込を受け付けた場合はステップS708に行き、検査申込を受け付けなかった場合はステップS707に行く。
【0134】
(ステップS707)端末受付部22は、出力の終了の指示を受け付けたか否かを判断する。終了の指示を受け付けた場合はステップS701に戻り、終了の指示を受け付けなかった場合はステップS706に戻る。
【0135】
(ステップS708)端末処理部23は、受け付けられた検査申込を用いて、送信する検査申込を構成する。端末送信部24は、当該検査申込を検査支援装置1に送信する。ステップS701に戻る。
【0136】
(ステップS709)端末出力部26は、受信された情報を出力する。ステップS701に戻る。なお、受信された情報は、例えば、検査の結果情報である。
【0137】
(ステップS710)端末受信部25は、アンケート情報を検査支援装置1から受信したか否かを判断する。アンケート情報を受信した場合はステップS711に行き、受信しなかった場合はステップS701に戻る。なお、アンケート情報の受信のトリガーは問わない。
【0138】
(ステップS711)端末処理部23は、受信されたアンケート情報を用いて、出力するアンケートを構成する。端末出力部26は、当該アンケートを出力する。
【0139】
(ステップS712)端末受付部22は、出力されたアンケートの各設問に対する回答を受け付けたか否かを判断する。回答を受け付けた場合はステップS713に行き、回答を受け付けなかった場合はステップS712に戻る。
【0140】
(ステップS713)端末処理部23は、受け付けられた回答を用いて、回答情報を構成する。端末送信部24は、当該回答情報を検査支援装置1に送信する。ステップS701に戻る。なお、ここで送信される情報は、通常、2以上の回答情報である。
【0141】
なお、図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0142】
以下、本実施の形態における検査支援システムAの具体的な動作例について説明する。
【0143】
検査支援装置1の検査内容格納部111には、図8に示す検査内容管理表が格納されている。検査内容管理表は、検査内容情報を管理する表である。検査内容管理表は、「ID」「検査キット識別子」「検査内容」を有する1以上のレコードを管理する。「検査内容」は、「検査識別子」「検査内容詳細」「価格情報」を有する。
【0144】
「ID」は、レコードを識別する情報である。「検査キット識別子」は、検査キットを識別する情報であり、ここではIDであるが、検査キット名等でも良い。「検査識別子」は、ここでは、検査名であるがID等でも良い。「検査内容詳細」は、検査の詳細を説明する情報であり、文字列、静止画、動画、音声等のデータタイプは問わない。
【0145】
検体検査対応格納部112には、図9に示す構造を有する検体検査対応表が格納されている。検体検査対応表は、検体種類識別子と検査識別子との対応を管理する表である。検体検査対応表は、「検体種類識別子」「検査識別子」「検体情報」を有する1以上のレコードを管理する。「検体種類識別子」は、「検体種」「採取条件」を有する。「検体情報」は「保存可能期間」「必要検体量」を有する。「採取条件」は、検体を採取する場合の条件である。「採取条件」が無い場合は、「検体種」は「検体種類識別子」である。「保存可能期間」は、検体が検査に使用できる期間であり、ここでは、採取日からの経過期間である。「必要検体量」は、検査に必要な検体の量を示す情報である。なお、「採取条件」は、例えば、検体採取のタイミングまたは時間帯、安定剤の使用の有無である。
【0146】
なお、図9において、検体情報格納部113には、検体種類識別子に対応付けられた検体情報が格納されていることとなる。
【0147】
推奨検査格納部114には、図10に示す推奨検査管理表が格納されている。推奨検査管理表は、「ID」「推奨条件」「検査識別子」を有する1以上のレコードを管理する。「推奨条件」は、「結果情報」「ユーザ属性値」を有する。つまり、ここで、「推奨条件」は、結果情報を用いた結果条件とユーザ属性値を用いたユーザ属性値条件のうちの1種類以上の条件を含む条件である。なお、ここで、明示していないが、「推奨条件」は、時期条件を有する、とする。
【0148】
ユーザ検体情報格納部115には、図11に示す構造を有するユーザ検体管理表が格納されている。ユーザ検体管理表は、ユーザから預かった検体に関する情報を管理する表である。ユーザ検体管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「検体種類識別子」「検査識別子」「採取日」「残検体量」「結果情報」「検査日」を有する1以上のレコードが格納される。「検体種類識別子」は、「検体種」「採取条件」を有する。「ID」は、レコードを識別する情報である。「検査識別子」は、ユーザに対して実施された検査を識別する情報である。「残検体量」は、検査を完了した後に、残っている検体の量を示す情報である。
【0149】
アンケート格納部116には、例えば、生活習慣に関する設問集合、健康情報に関する設問集合、美容情報に関する設問集合、嗜好性に関する設問集合を有するアンケート情報が格納されている、とする。
【0150】
生活習慣に関する設問集合は、例えば、睡眠時間、運動頻度、運動量、食事回数・食事時間、食事の内容、入浴時間、喫煙状状況、飲酒状況、笑う回数、PC・スマートフォン使用時間を尋ねる設問を含む。健康情報に関する設問集合は、例えば、健康に関する悩み、健康診断の結果を尋ねる設問を含む。美容情報に関する設問集合は、例えば、美容に関する悩みを尋ねる設問を含む。嗜好性に関する設問集合は、例えば、食事の好み(味付け、洋食・和食)、買い物する場所を尋ねる設問を含む。
【0151】
さらに、格納部11には、図12に示す構造を有するユーザ情報管理表が格納されている。ユーザ情報管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「ユーザ属性値」を有する1以上のレコードを管理する。「ユーザ属性値」は、ここでは、「性別」「年齢」「身長」「体重」「BMI」「住まい情報」「家族情報」「健康情報」「職業情報」「健康悩み」「メールアドレス」を有する。「住まい情報」は「居住年数」を有する。「家族情報」は「同居者情報」を有する。「健康情報」は「既往歴」を有する。「職業情報」は「勤務形態」を有する。「同居者情報」は、同居の家族を特定する情報である。「メールアドレス」は、ユーザのメールアドレスである。なお、メールアドレスは、結果情報が受信された場合に、当該結果情報、または当該結果情報を含む通知情報、または結果情報が届いた旨の情報を、ユーザに送信するために使用される。なお、ユーザ情報管理表における「ユーザ属性値」は、例えば、ユーザに対するアンケートに結果である回答情報の集合である。ただし、「ユーザ属性値」の取得方法は、問わない。
【0152】
かかる状況において、以下の3の具体例について説明する。具体例1は、2つの追加検査をレコメンドできる場合である。具体例2は、1つの追加検査をレコメンドできる場合である。具体例3は、追加検査をレコメンドできない場合である。
【0153】
(具体例1)
具体例1において、本日は「2021/8/3」である、とする。そして、ユーザ識別子「U01」で識別されるユーザAの検査情報が、検査機関の端末装置2から検査支援装置1に送信された、とする。なお、送信された検査情報は「<ユーザ識別子>U01 <検査識別子>エクオール検査 <採取日>2021/7/31 <残検体量>0.5mL <結果情報>0.25μM,Level1 <検査日>2021/8/2」であった、とする。
【0154】
すると、検査支援装置1の検査情報受付部121は、当該検査情報を受信する。次に、処理部13は、受信された検査情報から「<検査識別子>エクオール検査 <採取日>2021/7/31 <残検体量>0.5mL <結果情報>0.25μM,Level1 <検査日>2021/8/2」を取得する。そして、処理部13は、取得した「<検査識別子>エクオール検査 <採取日>2021/7/31 <残検体量>0.5mL <結果情報>0.25μM,Level1 <検査日>2021/8/2」を、ユーザ識別子「U01」に対応付けて、ユーザ検体管理表(図11)に蓄積する。なお、蓄積された検査情報は、図11の「ID=1」のレコードを構成する情報である。また、図11の「ID=1」のレコードのユーザ識別子「U01」と検体種類識別子は、本検査の依頼を受け付けた際に蓄積された情報である、とする。
【0155】
次に、推奨検査決定部133は、受信された検査情報に含まれる結果情報を用いて、以下のように推奨検査決定処理を行う。つまり、推奨検査決定部133は、受信された結果情報に対応する検査識別子「エクオール検査」を取得する。次に、推奨検査決定部133は、取得した検査識別子「エクオール検査」と対になる検体種類識別子(<検体種>尿 <採取条件>早朝第一尿)を検体検査対応表(図9)から取得する。次に、推奨検査決定部133は、取得した検体種類識別子(<検体種>尿 <採取条件>早朝第一尿)と対になる検査識別子であり、取得した検査識別子「エクオール検査」を除く4つの他の検査識別子「酸化ストレス検査,たんぱく質充足度検査,食塩摂取量検査,腸内環境検査」を検体検査対応表(図9)から取得する。
【0156】
次に、推奨検査決定部133は、取得した他の検査識別子に対して、順に、推奨条件を満たすか否かを判断していく。
【0157】
まず、推奨検査決定部133は、他の検査識別子「酸化ストレス検査」に対応する推奨条件「ユーザ属性値(睡眠時間<=6時間 AND ストレスが多い)」を図10の推奨検査管理表から取得する。次に、推奨検査決定部133は、ユーザAのユーザ識別子「U01」と対になるユーザ属性値を図12のユーザ情報管理表から取得し、当該ユーザ属性値は推奨条件「ユーザ属性値(睡眠時間<=6時間 AND ストレスが多い)」を満たさない、と判断する。つまり、推奨検査決定部133は、「酸化ストレス検査」を推奨しない、と判断する。
【0158】
次に、推奨検査決定部133は、他の検査識別子「たんぱく質充足度検査」に対応する推奨条件を図10の推奨検査管理表のID「6」のレコードから取得する。次に、推奨検査決定部133は、取得したID「6」の推奨条件の判断に使用されている結果情報とユーザAのユーザ識別子「U01」と対になるユーザ属性値とを取得し、かかる推奨条件を満たさない、と判断する。つまり、推奨検査決定部133は、「たんぱく質充足度検査」を推奨しない、と判断する。
【0159】
次に、推奨検査決定部133は、他の検査識別子「食塩摂取量検査」に対応する推奨条件(ユーザ属性値(濃い味付けが好き OR 既往歴=高血圧)を図10の推奨検査管理表のID「4」のレコードから取得する。次に、推奨検査決定部133は、取得したID「4」の推奨条件の判断に使用されているユーザ識別子「U01」と対になるユーザ属性値(「既往歴=高血圧」を含む)を取得し、かかる推奨条件を満たす、と判断する。
【0160】
また、時期取得部131は、検査情報が有する採取日「2021/7/31」を取得する。
【0161】
また、保存期間情報取得部132は、検査識別子「食塩摂取量検査」と対になる保存期間情報(保存可能期間=7日間)を検体情報管理表(図9)から取得する。
【0162】
次に、推奨検査決定部133は、図示しない時計から本日の日付け「2021/8/3」を取得した、とする。そして、推奨検査決定部133は、採取日「2021/7/31」と「2021/8/3」とを用いて、「保存可能期間=7日間」を満たす、と判断する。つまり、推奨検査決定部133は、時期条件も満たす、と判断する。以上により、推奨検査決定部133は、「食塩摂取量検査」をユーザに推奨することを決定する。
【0163】
次に、推奨検査決定部133は、他の検査識別子「腸内環境検査」に対応する3つの各推奨条件を図10の推奨検査管理表のID「1」「2」「3」の各レコードから取得する。次に、推奨検査決定部133は、取得したID「1」の推奨条件の判断に使用されている「<結果情報>0.25μM,Level1」を取得する。次に、推奨検査決定部133は、図10の推奨検査管理表から「ID=1」の推奨条件「結果情報(エクオール検査値<=0.5μM)」を取得する。そして、推奨検査決定部133は、ユーザAの検査情報が有する結果情報の「0.25μM,Level1」は、「ID=1」の推奨条件を満たす、と判断する。なお、ID「1」「2」「3」の推奨条件のうち、ID「1」の推奨条件を満たしたので、推奨検査決定部133は、ID「2」「3」の推奨条件については判断しない。
【0164】
また、保存期間情報取得部132は、検査識別子「腸内環境検査」と対になる保存期間情報(保存可能期間=14日間)を検体情報管理表(図9)から取得する。
【0165】
次に、推奨検査決定部133は、採取日「2021/7/31」と「2021/8/3」とを用いて、「保存可能期間=14日間」を満たす、と判断する。つまり、推奨検査決定部133は、時期条件も満たす、と判断する。以上により、推奨検査決定部133は、「腸内環境検査」をユーザに推奨することを決定する。
【0166】
次に、推奨検査情報取得部135は、推奨することを決定した検査を識別する検査識別子「食塩摂取量検査」「腸内環境検査」を用いて、推奨検査情報を構成する。つまり、推奨検査情報取得部135は、検査識別子「食塩摂取量検査」「腸内環境検査」と対になる価格情報を図8の表から取得し、当該価格情報と、検査識別子「食塩摂取量検査」「腸内環境検査」とを用いて、推奨検査情報を構成する。また、推奨検査情報取得部135は、「食塩摂取量検査」について、採取日「2021/7/31」と「保存可能期間=7日間」とを用いて、申込期限「2021/8/5」を取得する。また、推奨検査情報取得部135は、「腸内環境検査」について、採取日「2021/7/31」と「保存可能期間=14日間」とを用いて、申込期限「2021/8/12」を取得する。そして、推奨検査情報取得部135は、「食塩摂取量検査」「腸内環境検査」に対応付けて、申込期限をも有する推奨検査情報を構成する。さらに、ここで、推奨検査情報取得部135は、受信された結果情報「0.25μM,Level1」を含む推奨検査情報を構成する、とする。
【0167】
次に、レコメンド部141は、ユーザ識別子「U01」と対になるメールアドレス「アドレスA」をユーザ管理表(図12)から取得する。次に、レコメンド部141は、取得された推奨検査情報を、メールアドレス「アドレスA」を宛先として、ユーザAに送信する。
【0168】
次に、ユーザAの端末装置2は、推奨検査情報を受信し、出力する。かかる出力例は、図13である。図13において、検査の結果情報1301に加えて、ユーザに推奨する検査の情報1302が出力されている。
【0169】
(具体例2)
具体例2において、本日は「2021/8/7」である、とする。そして、ユーザ識別子「U01」で識別されるユーザAの検査情報「<ユーザ識別子>U01 <検査識別子>エクオール検査 <採取日>2021/7/31 <残検体量>0.5mL <結果情報>0.25μM,Level1 <検査日>2021/8/2」が、検査機関の端末装置2から検査支援装置1に送信された、とする。
【0170】
すると、検査支援装置1の検査情報受付部121は、当該検査情報を受信する。そして、具体例1で説明した処理と同じ処理により、推奨検査決定部133は、4つの他の検査識別子「酸化ストレス検査,たんぱく質充足度検査,食塩摂取量検査,腸内環境検査」を検体検査対応表から取得する。
【0171】
次に、推奨検査決定部133は、具体例1で説明した処理と同じ処理により、検査識別子「酸化ストレス検査」「たんぱく質充足度検査」を推奨しない、と判断する。
【0172】
次に、推奨検査決定部133は、具体例1で説明した処理と同じ処理により、他の検査識別子「食塩摂取量検査」に対応する図10の推奨条件を満たす、と判断する。
【0173】
また、時期取得部131は、検査情報が有する採取日「2021/7/31」を取得する。
【0174】
また、保存期間情報取得部132は、検査識別子「食塩摂取量検査」と対になる保存期間情報(保存可能期間=7日間)を検体情報管理表(図9)から取得する。
【0175】
次に、推奨検査決定部133は、図示しない時計から本日の日付け「2021/8/7」を取得した、とする。そして、推奨検査決定部133は、採取日「2021/7/31」と「2021/8/7」とを用いて、「保存可能期間=7日間」を満たさない、と判断する。つまり、推奨検査決定部133は、時期条件は満さない、と判断する。以上により、推奨検査決定部133は、「食塩摂取量検査」をユーザに推奨しないことを決定する。
【0176】
次に、推奨検査決定部133は、具体例1で説明した処理と同じ処理により、他の検査識別子「腸内環境検査」に対応する推奨条件を満たす、と判断する。
【0177】
また、保存期間情報取得部132は、検査識別子「腸内環境検査」と対になる保存期間情報(保存可能期間=14日間)を検体情報管理表(図9)から取得する。
【0178】
次に、推奨検査決定部133は、採取日「2021/7/31」と本日の日付け「2021/8/7」とを用いて、「保存可能期間=14日間」を満たす、と判断する。つまり、推奨検査決定部133は、時期条件も満たす、と判断する。以上により、推奨検査決定部133は、「腸内環境検査」をユーザに推奨することを決定する。
【0179】
次に、推奨検査情報取得部135は、取得した検査識別子「腸内環境検査」や結果情報「0.25μM,Level1」や価格情報を含む推奨検査情報を構成する。
【0180】
次に、レコメンド部141は、ユーザ識別子「U01」と対になるメールアドレス「アドレスA」をユーザ管理表(図12)から取得する。次に、レコメンド部141は、取得された推奨検査情報を、メールアドレス「アドレスA」を宛先として、ユーザAに送信する。
【0181】
次に、ユーザAの端末装置2は、推奨検査情報を受信し、出力する。かかる出力例は、図14である。図14において、検査の結果情報1401に加えて、ユーザに推奨する検査の情報1402が出力されている。
【0182】
(具体例3)
具体例3において、本日は「2021/8/15」である、とする。そして、ユーザ識別子「U01」で識別されるユーザAの検査情報であり、具体例1と同じ検査情報が、検査機関の端末装置2から検査支援装置1に送信された、とする。
【0183】
すると、検査支援装置1の検査情報受付部121は、当該検査情報を受信する。そして、具体例1で説明した処理と同じ処理により、推奨検査決定部133は、4つの他の検査識別子「酸化ストレス検査,たんぱく質充足度検査,食塩摂取量検査,腸内環境検査」を検体検査対応表から取得する。
【0184】
次に、推奨検査決定部133は、具体例1で説明した処理と同じ処理により、検査識別子「酸化ストレス検査」「たんぱく質充足度検査」を推奨しない、と判断する。
【0185】
次に、推奨検査決定部133は、具体例1で説明した処理と同じ処理により、他の検査識別子「食塩摂取量検査」に対応する図10の推奨条件を満たす、と判断する。
【0186】
また、時期取得部131は、検査情報が有する採取日「2021/7/31」を取得する。
【0187】
また、保存期間情報取得部132は、検査識別子「食塩摂取量検査」と対になる保存期間情報(保存可能期間=7日間)を検体情報管理表(図9)から取得する。
【0188】
次に、推奨検査決定部133は、図示しない時計から本日の日付け「2021/8/15」を取得した、とする。そして、推奨検査決定部133は、採取日「2021/7/31」と本日の日付け「2021/8/15」とを用いて、「保存可能期間=7日間」を満たさない、と判断する。つまり、推奨検査決定部133は、時期条件は満さない、と判断する。以上により、推奨検査決定部133は、「食塩摂取量検査」をユーザに推奨しないことを決定する。
【0189】
次に、推奨検査決定部133は、具体例1で説明した処理と同じ処理により、他の検査識別子「腸内環境検査」に対応する推奨条件を満たす、と判断する。
【0190】
また、保存期間情報取得部132は、検査識別子「腸内環境検査」と対になる保存期間情報(保存可能期間=14日間)を検体情報管理表(図9)から取得する。
【0191】
次に、推奨検査決定部133は、採取日「2021/7/31」と本日の日付け「2021/8/15」とを用いて、「保存可能期間=14日間」を満たさない、と判断する。つまり、推奨検査決定部133は、時期条件を満さない、と判断する。以上により、推奨検査決定部133は、「腸内環境検査」をユーザに推奨しないことを決定する。
【0192】
次に、推奨検査情報取得部135は、結果情報「0.25μM,Level1」を含む推奨検査情報を構成する。
【0193】
次に、レコメンド部141は、ユーザ識別子「U01」と対になるメールアドレス「アドレスA」をユーザ管理表(図12)から取得する。次に、レコメンド部141は、取得された推奨検査情報を、メールアドレス「アドレスA」を宛先として、ユーザAに送信する。
【0194】
次に、ユーザAの端末装置2は、推奨検査情報を受信し、出力する。かかる出力例は、図15である。図15において、検査の結果情報1501が出力されているが、ユーザに推奨する検査の情報は出力されていない。
【0195】
以上、本実施の形態によれば、検査に使用した検体を用いた追加の検査を、検査結果に応じて、ユーザに適切にレコメンドできる。
【0196】
また、本実施の形態によれば、検査に使用した検体を用いた追加の検査を、検体の時期に応じて、ユーザに適切にレコメンドできる。
【0197】
また、本実施の形態によれば、検査に使用した検体を用いた追加の検査を、検体の保存期間に応じて、ユーザに適切にレコメンドできる。
【0198】
また、本実施の形態によれば、入力情報に応じて、レコメンドする検査の価格を決定できる。
【0199】
さらに、本実施の形態によれば、アンケートに対するユーザからの回答に応じて、レコメンドする検査の価格を決定できる。
【0200】
なお、本実施の形態において、推奨検査決定部133は、結果情報を用いずに、例えば、時期条件またはユーザ属性値条件のうちの1種類以上の条件を用いて検査識別子を取得しても良い。
【0201】
また、本実施の形態において、検査支援装置1はスタンドアロンの装置でも良い。かかる場合の検査支援装置1のブロック図は、図3である。また、かかる場合の検査支援装置1の受付部12、検査情報受付部121、および入力情報受付部122は、通常、ユーザからの情報等を受け付ける。また、出力部14、レコメンド部141、および価格出力部142は、通常、ディスプレイ等に情報を出力する。
【0202】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における検査支援装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザが行う検査を識別する検査識別子に対応付けられる、検査の結果を特定する結果情報を有する検査情報を受け付ける検査情報受付部と、結果情報に関する条件である結果条件を含む推奨条件に対応付けて、行うべき検査を識別する検査識別子が格納される推奨検査格納部と、検体の種類を識別する検体種類識別子に対応付けて、当該検体を用いて行える検査を識別する2以上の検査識別子が格納される検体検査対応格納部とを参照し、前記結果情報が満たす推奨条件に対応する検査識別子であり、前記結果情報に対応する検査識別子に対応する検体種類識別子と対になる検査識別子を取得する推奨検査決定部と、前記推奨検査決定部が取得した検査識別子に対応する情報であり、推奨する検査に関する情報である推奨検査情報を出力するレコメンド部として機能させるためのプログラムである。
【0203】
また、図16は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の検査支援装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図16は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図17は、システム300のブロック図である。
【0204】
図16において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0205】
図17において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0206】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の検査支援装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0207】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の検査支援装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0208】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0209】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0210】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0211】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0212】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0213】
以上のように、本発明にかかる検査支援装置は、検査に使用した検体を用いた追加の検査を、ユーザに適切にレコメンドできるという効果を有し、検査支援装置1等として有用である。
【符号の説明】
【0214】
1 検査支援装置
2 端末装置
11 格納部
12 受付部
13 処理部
14 出力部
21 端末格納部
22 端末受付部
23 端末処理部
24 端末送信部
25 端末受信部
26 端末出力部
111 検査内容格納部
112 検体検査対応格納部
113 検体情報格納部
114 推奨検査格納部
115 ユーザ検体情報格納部
116 アンケート格納部
121 検査情報受付部
122 入力情報受付部
131 時期取得部
132 保存期間情報取得部
133 推奨検査決定部
134 価格取得部
135 推奨検査情報取得部
141 レコメンド部
142 価格出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17